WO2021020087A1 - 車両のシャッタ装置 - Google Patents
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Abstract
車両のシャッタ装置は、フレーム(20)と、複数のブレード(30)と、リンク部材(60)と、アクチュエータ装置(40)と、を備える。ブレードは、フレームにより回転可能に支持され、フレームの枠内の空間を開閉する。リンク部材は、フレームに沿って配置され、複数のブレードのそれぞれの一端部に連結される。アクチュエータ装置は、リンク部材をフレームに対して相対変位させることにより複数のブレードを開閉動作させる。フレームには、嵌合部(230)が形成される。リンク部材には、嵌合部が嵌合可能な被嵌合部(61)が形成される。嵌合部及び被嵌合部からなる嵌合構造により、リンク部材がフレームに組み付けられている。
Description
本出願は、2019年7月26日に出願された日本国特許出願2019-137738号に基づくものであって、その優先権の利益を主張するものであり、その特許出願の全ての内容が、参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、車両のシャッタ装置に関する。
車両では、グリル開口部からエンジンルーム内に導入される空気が、エンジン冷却水の流れるラジエータの放熱や、車両用空調装置のコンデンサの放熱に利用されている。このような車両には、グリル開口部からエンジンルームへの空気の流れを一時的に遮断することの可能なシャッタ装置が設けられているものがある。このようなシャッタ装置としては、例えば下記の特許文献1に記載のシャッタ装置がある。
特許文献1に記載のシャッタ装置は、四角枠状のフレームと、フレームの内部に配置される複数のブレードとを備えている。各ブレードは、フレーム内において鉛直方向に並べて配置されている。各ブレードは、水平方向に延びるように形成されるとともに、水平方向の両端部に軸部を有している。各ブレードの軸部は、フレームに形成された挿入孔に摺動可能に挿入されている。挿入孔は、フレームの内壁面から外壁面に貫通するように形成されている。各ブレードの軸部とフレームの挿入孔とからなる軸受け構造により、各ブレードは、フレームにより回転可能に支持されている。各ブレードの回転動作により、フレームの内側の空間が開閉される。このシャッタ装置では、複数のブレードが開状態であるとき、空気が通過することが可能であり、複数のブレードが閉状態であるとき、フレームを通じた空気の流れが遮断される。
発明者らは、複数のブレードを開閉させるための機構として、リンク部材から各ブレードの一端部に回転力を付与することにより複数のブレードを一括で開閉させる機構を検討している。具体的には、リンク部材は、板状の部材からなり、複数のブレードのそれぞれの一端部に連結されるようにフレームに沿って配置されている。リンク部材は、アクチュエータ装置から付与される駆動力によりフレームの長手方向に変位する。リンク部材がフレームに対して相対変位することにより、リンク部材から複数のブレードのそれぞれの一端部に回転力が付与されて、ブレードが開閉動作する。
一方、このようなリンク部材を用いる場合には、フレームに対してリンク部材を支持するための構造が必須となる。このような支持構造として、発明者らは、フレーム及びリンク部材とは別のブラケットを用いてリンク部材をフレームに支持する構造を検討している。しかしながら、このようなブラケットを用いる場合、その構造上、フレームが交差している部分にしかブラケットを取り付けることができない。すなわち、フレームにおいてブラケットを取付可能な箇所が限定的であるため、フレームに対してリンク部材を支持できる箇所が少なくなる可能性がある。そのため、例えば砂の噛み込み等により意図しない外力がリンク部材に加わった際に、リンク部材においてブラケットにより支持されていない部分がフレームから離間し易くなるため、ブレードの脱落等の問題が生じるおそれがある。
このようなブレードの脱落等の問題を解消するためには、ブラケットの取付箇所を増加させることが有効であるが、ブラケットの取付箇所を増加させるためには、フレームが交差している箇所を増やす必要があるため、通風抵抗が悪化する可能性がある。これは、シャッタ装置の前後に配置される熱交換器を流れる空気の流量を低下させる要因となるため、熱交換器の熱交換性能を低下させるおそれがある。また、ブラケットの数を増加させる場合には、その分だけコストアップが避けられないものとなる。
本開示の目的は、部品点数を増加させることなく、リンク部材をフレームに支持することが可能な車両のシャッタ装置を提供することにある。
本開示の一態様による車両のシャッタ装置は、フレームと、複数のブレードと、リンク部材と、アクチュエータ装置と、を備える。フレームは、枠状に形成され、車両のグリル開口部から導入される空気が枠内の空間を流れる。ブレードは、フレームにより回転可能に支持され、フレームの枠内の空間を開閉する。リンク部材は、フレームに沿って配置され、複数のブレードのそれぞれの一端部に連結される。アクチュエータ装置は、フレームに沿った方向である所定方向にリンク部材をフレームに対して相対変位させることにより複数のブレードの一端部に回転力を付与して、複数のブレードを開閉動作させる。リンク部材及びフレームのいずれか一方には、嵌合部が形成される。リンク部材及びフレームのいずれか他方には、嵌合部が嵌合可能な被嵌合部が形成される。嵌合部及び被嵌合部からなる嵌合構造により、リンク部材がフレームに対して所定方向に相対変位可能に組み付けられている。
この構成によれば、上記の嵌合構造によりフレームにリンク部材を組み付けることができるため、嵌合構造が設けられている部分には、リンク部材及びフレームとは別のブラケット等を用いる必要がない。そのため、部品点数の増加を回避することができる。また、上記の嵌合構造により、リンク部材をフレームに支持することも可能となる。
以下、車両のシャッタ装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
はじめに、第1実施形態のシャッタ装置が搭載される車両の概略構成について説明する。
<第1実施形態>
はじめに、第1実施形態のシャッタ装置が搭載される車両の概略構成について説明する。
図1に示されるように、車両Cのボディ1の前方には、グリル開口部2が設けられている。グリル開口部2は、車両ボディ1の前方の空気をエンジンルーム3内に導入するために設けられている。エンジンルーム3には、車両Cのエンジン4の他、ラジエータ5やコンデンサ6が配置されている。ラジエータ5は、エンジン4を冷却する冷却水と、グリル開口部2から導入される空気との間で熱交換を行うことにより冷却水の放熱を行う。コンデンサ6は、車両Cに搭載される空調装置の冷凍サイクルの構成要素であって、冷凍サイクル内を循環する冷媒と、グリル開口部2から導入される空気との間で熱交換を行うことにより冷媒の放熱を行う。ラジエータ5及びコンデンサ6は、グリル開口部2とエンジン4との間に配置されている。本実施形態では、ラジエータ5及びコンデンサ6が熱交換器に相当する。
ラジエータ5とコンデンサ6との間には、グリル開口部2からエンジンルーム3への空気の流れを一時的に遮断することの可能なシャッタ装置10が配置されている。シャッタ装置10は、例えばエンジン4の冷間始動時にグリル開口部2からエンジンルーム3への空気の流れを一時的に遮断することにより、エンジン4の早期の暖機を可能とする。また、シャッタ装置10は、例えば車両Cの高速走行時にエンジンルーム3への空気の流れを一時的に遮断することにより、車両Cの空力性能を向上させる。
次に、シャッタ装置10の具体的な構造について説明する。
図2に示されるように、シャッタ装置10は、フレーム20と、複数のブレード30と、アクチュエータ装置40とを備えている。
図2に示されるように、シャッタ装置10は、フレーム20と、複数のブレード30と、アクチュエータ装置40とを備えている。
図3に示されるように、フレーム20は、矩形枠状に形成された第1フレーム本体部21と、第1フレーム本体部21の枠内に十字状に配置される第2フレーム本体部22及び第3フレーム本体部23とを有している。
第1フレーム本体部21は、上側フレーム片210、下側フレーム片211、右側フレーム片212、及び左側フレーム片213を有している。第1フレーム本体部21の枠内の空間には、図1に示されるグリル開口部2から導入される空気が流れる。
第1フレーム本体部21は、上側フレーム片210、下側フレーム片211、右側フレーム片212、及び左側フレーム片213を有している。第1フレーム本体部21の枠内の空間には、図1に示されるグリル開口部2から導入される空気が流れる。
以下では、上側フレーム片210及び下側フレーム片211の長手方向をX軸方向とも称し、右側フレーム片212及び左側フレーム片213の長手方向をZ軸方向とも称する。また、Z軸方向の一方向であるZ1方向を「上方」と称し、Z軸方向の他方向であるZ2方向を「下方」と称する。さらに、X軸方向及びZ軸方向の両方に直交する方向をY軸方向とも称する。Y軸方向は、空気の流れ方向にも相当するため、以下では、Y軸方向を「空気流れ方向Y」とも称する。
第2フレーム本体部22及び第3フレーム本体部23は、第1フレーム本体部21を補強するために設けられている。第2フレーム本体部22は、第1フレーム本体部21の上側フレーム片210と下側フレーム片211との間に設けられている。第3フレーム本体部23は、第1フレーム本体部21の右側フレーム片212と左側フレーム片213との間に設けられている。第2フレーム本体部22及び第3フレーム本体部23により、第1フレーム本体部21の枠内の空間が4つの領域に区画されている。
複数のブレード30は、フレーム20の枠内の4つの領域にそれぞれ配置されている。フレーム20の枠内の4つの領域において、複数のブレード30は、Z軸方向に長手方向を有するように配置されるとともに、X軸方向に並べて配置されている。以下では、便宜上、図3に示される複数のブレード30のうち、第1フレーム本体部21の上側フレーム片210と第3フレーム本体部23との間に配置されるブレード30を「上側ブレード31」と称し、下側フレーム片211と第3フレーム本体部23との間に配置されるブレード30を「下側ブレード32」と称する。
図4に示されるように、上側ブレード31の両端部には軸部310がそれぞれ形成されている。また、ブレード30の下端部には動力伝達軸311が更に形成されている。図5に示されるように、下側ブレード32の両端部にも同様に軸部320がそれぞれ形成されている。また、下側ブレード32の上端部には動力伝達軸321が形成されている。上側ブレード31の両端部にそれぞれ設けられる軸部310,310は、第1フレーム本体部21の上側フレーム片210と第3フレーム本体部23とにより回転可能に支持されている。下側ブレード32の両端部にそれぞれ設けられる軸部320,320は、第1フレーム本体部21の下側フレーム片211と第3フレーム本体部23とにより回転可能に支持されている。上側ブレード31の下端部に設けられる動力伝達軸311及び下側ブレード32の上端部に設けられる動力伝達軸321は第3フレーム本体部23上に配置されている。
図6に示されるように、第3フレーム本体部23には、リンク部材60が更に組み付けられている。リンク部材60は、第3フレーム本体部23に対して空気流れ方向Yの下流側に対向するように配置されている。図2に示されるように、リンク部材60は、第3フレーム本体部23に沿って第1フレーム本体部21の右側フレーム片212から左側フレーム片213まで延びるように形成されている。図6に示されるように、リンク部材60には、上側ブレード31及び下側ブレード32のそれぞれの動力伝達軸311、321が連結されている。
第1フレーム本体部21の右側フレーム片212には、第3フレーム本体部23との連結部分から上方に延びるようにシャフト50が配置されている。図2に示されるように、シャフト50の上端部は、第1フレーム本体部21の上側フレーム片210の一端部の上面から突出している。このシャフト50の上端部には歯車51が形成されている。
アクチュエータ装置40は、上側フレーム片210の一端部の上面にねじ等により固定されている。アクチュエータ装置40は、シャフト50の歯車51に連結されており、電力の供給に基づいてシャフト50の歯車51に回転力を付与することにより、シャフト50を回転させる。シャフト50の回転によりリンク部材60が第3フレーム本体部23に対してX軸方向に相対変位することにより、リンク部材60から上側ブレード31及び下側ブレード32のそれぞれの動力伝達軸311、321にX軸方向の外力が付与される。これにより、上側ブレード31及び下側ブレード32に回転力が付与されて、上側ブレード31及び下側ブレード32が回転動作する。上側ブレード31及び下側ブレード32の回転動作により、第1フレーム本体部21の枠内の空間が開閉される。
具体的には、複数のブレード30が開状態であるとき、各ブレード30の間に隙間が形成されるため、その隙間を通じてグリル開口部2からエンジンルーム3に空気が流れ込むことが可能となる。複数のブレード30が閉状態であるとき、各ブレード30の間の隙間が閉塞されるため、グリル開口部2からエンジンルーム3への空気の流れが遮断される。
シャッタ装置10は、フレーム20に対してリンク部材60を支持するためのブラケット81~83を更に備えている。
右側ブラケット81は、第1フレーム本体部21の右側フレーム片212の中央部と第3フレーム本体部23の右端部との接続部分に設けられている。右側ブラケット81は、リンク部材60の右端部を第1フレーム本体部21の右側フレーム片212に向かって押さえ付けるように第1フレーム本体部21の右側フレーム片212に取り付けられている。
右側ブラケット81は、第1フレーム本体部21の右側フレーム片212の中央部と第3フレーム本体部23の右端部との接続部分に設けられている。右側ブラケット81は、リンク部材60の右端部を第1フレーム本体部21の右側フレーム片212に向かって押さえ付けるように第1フレーム本体部21の右側フレーム片212に取り付けられている。
左側ブラケット82は、第1フレーム本体部21の左側フレーム片213の中央部と第3フレーム本体部23の左端部との接続部分に設けられている。左側ブラケット82は、リンク部材60の右端部を第1フレーム本体部21の右側フレーム片212に向かって押さえ付けるように第1フレーム本体部21の左側フレーム片213に取り付けられている。
中央ブラケット83は、第2フレーム本体部22の中央部と第3フレーム本体部23の中央部との接続部分に設けられている。中央ブラケット83は、リンク部材60の中央部を第2フレーム本体部22に向かって押さえ付けるように第2フレーム本体部22に取り付けられている。
各ブラケット81~83は、フレーム20に対するリンク部材60のX軸方向への相対変位を許容しつつ、フレーム20に対してリンク部材60を支持している。本実施形態では、X軸方向が所定方向に相当する。
ところで、図2に示される本実施形態のシャッタ装置10のように第3フレーム本体部23に沿ってリンク部材60が配置される構造では、第3フレーム本体部23にブラケットを取り付けることが難しいため、第3フレーム本体部23とは別の第1フレーム本体部21や第2フレーム本体部22にブラケット81~83を取り付ける必要がある。換言すれば、ブラケット81~83は、第3フレーム本体部23において第1フレーム本体部21又は第2フレーム本体部22と交差している部分に限って取り付け可能である。そのため、例えば左側ブラケット82と中央ブラケット83との間に配置されている部分P11や、右側ブラケット81と中央ブラケット83との間に配置されている部分P12に関しては、ブラケットによる支持構造を設けることが困難となる。それらの部分P11,P12では、仮に砂の噛み込み等により意図しない外力がリンク部材60に加わった際に、第3フレーム本体部23からリンク部材60が離間し易くなるため、ブレード30の脱落等の問題が生じるおそれがある。
ところで、図2に示される本実施形態のシャッタ装置10のように第3フレーム本体部23に沿ってリンク部材60が配置される構造では、第3フレーム本体部23にブラケットを取り付けることが難しいため、第3フレーム本体部23とは別の第1フレーム本体部21や第2フレーム本体部22にブラケット81~83を取り付ける必要がある。換言すれば、ブラケット81~83は、第3フレーム本体部23において第1フレーム本体部21又は第2フレーム本体部22と交差している部分に限って取り付け可能である。そのため、例えば左側ブラケット82と中央ブラケット83との間に配置されている部分P11や、右側ブラケット81と中央ブラケット83との間に配置されている部分P12に関しては、ブラケットによる支持構造を設けることが困難となる。それらの部分P11,P12では、仮に砂の噛み込み等により意図しない外力がリンク部材60に加わった際に、第3フレーム本体部23からリンク部材60が離間し易くなるため、ブレード30の脱落等の問題が生じるおそれがある。
このようなブレード30の脱落等の問題を解消するためには、ブラケットの取付箇所を増加させることが有効であるが、ブラケットの取付箇所を増加させるためには、第3フレーム本体部23において他のフレーム本体部と交差している部分を増やす必要がある。具体的には、第1フレーム本体部21の右側フレーム片212と第2フレーム本体部22との中央部分に、第1フレーム本体部21の上側フレーム片210から下側フレーム片211まで延びるように新たなフレーム本体部を設ければ、この新たなフレーム本体部と第3フレーム本体部23とが交差している部分にブラケットを取り付けることが可能となる。同様に、第1フレーム本体部21の左側フレーム片213と第2フレーム本体部22との中央部分に、第1フレーム本体部21の上側フレーム片210から下側フレーム片211まで延びるように新たなフレーム本体部を設ければ、この新たなフレーム本体部と第3フレーム本体部23とが交差している部分にブラケットを更に取り付けることが可能となる。しかしながら、このような新たなフレーム本体部を設けた場合には、通風抵抗が悪化する可能性がある。これは、シャッタ装置10の前後に配置されるラジエータ5やコンデンサ6を流れる空気の流量を低下させる要因となるため、それらの熱交換性能を低下させるおそれがある。また、ブラケットの数を増加させる場合には、その分だけコストアップが避けられないものとなる。
そこで、本実施形態のシャッタ装置10は、第3フレーム本体部23及びリンク部材60に嵌合構造を設けることにより、部品点数を増加させることなく、フレーム20に対するリンク部材60の支持を可能としている。
次に、この嵌合構造の詳細について説明する。
次に、この嵌合構造の詳細について説明する。
図7に示されるように、第3フレーム本体部23には、爪部230が形成されている。爪部230は、第3フレーム本体部23から空気流れ方向Yの下流側に向かって突出するように、換言すれば第3フレーム本体部23からリンク部材60に向かって突出するように形成されている。
図8に示されるように、リンク部材60には、その空気流れ方向Yの下流側に配置される外壁から第3フレーム本体部23に向かって凹むように被嵌合部61が形成されている。図9に示されるように、被嵌合部61には、第3フレーム本体部23の爪部230が嵌合している。被嵌合部61のX軸方向の長さは爪部230のX軸方向の長さよりも長くなっている。これにより、第3フレーム本体部23に対するリンク部材60のX軸方向への相対変位が許容されている。本実施形態では、第3フレーム本体部23の爪部230が、リンク部材60の被嵌合部61に嵌合可能な嵌合部に相当する。
以上説明した本実施形態の車両Cのシャッタ装置10によれば、以下の(1)~(4)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)爪部230及び被嵌合部61からなる嵌合構造により、リンク部材60が第3フレーム本体部23に対してX軸方向に相対変位可能に組み付けられている。このような構成によれば、上記の嵌合構造によりフレーム20にリンク部材60を組み付けることができるため、嵌合構造が設けられている部分には、リンク部材60及びフレーム20とは別のブラケット等を用いる必要がない。そのため、部品点数の増加を回避することができる。また、上記の嵌合構造によりリンク部材60をフレーム20に支持することも可能となる。
(1)爪部230及び被嵌合部61からなる嵌合構造により、リンク部材60が第3フレーム本体部23に対してX軸方向に相対変位可能に組み付けられている。このような構成によれば、上記の嵌合構造によりフレーム20にリンク部材60を組み付けることができるため、嵌合構造が設けられている部分には、リンク部材60及びフレーム20とは別のブラケット等を用いる必要がない。そのため、部品点数の増加を回避することができる。また、上記の嵌合構造によりリンク部材60をフレーム20に支持することも可能となる。
(2)爪部230及び被嵌合部61からなる嵌合構造は、リンク部材60と第3フレーム本体部23との間に形成される隙間に配置されている。このような構成によれば、嵌合構造がリンク部材60から突出するように設けられることがないため、シャッタ装置10を薄型化することが可能となる。
(3)第3フレーム本体部23には、嵌合部として、リンク部材60に向かって突出する爪部230が形成されている。リンク部材60には、第3フレーム本体部23に向かって突出するように被嵌合部61が形成されている。被嵌合部61には、リンク部材60が第3フレーム本体部23に対してX軸方向に相対変位可能なように爪部230が嵌合している。このような構成によれば、リンク部材60と第3フレーム本体部23との嵌合構造を容易に実現することが可能となる。
(4)被嵌合部61のX軸方向の長さは爪部230のX軸方向の長さよりも長くなっている。このような構成によれば、第3フレーム本体部23に対してリンク部材60がX軸方向に相対変位可能な構造を容易に実現することが可能となる。
(変形例)
次に、第1実施形態のシャッタ装置10の変形例について説明する。
(変形例)
次に、第1実施形態のシャッタ装置10の変形例について説明する。
図10に示されるように、本変形例のリンク部材60には、第3フレーム本体部23に向かって突出するように爪部62が形成されている。
一方、第3フレーム本体部23には、その空気流れ方向Yの下流側に向かって突出するように被嵌合部231が形成されている。被嵌合部231には、リンク部材60の爪部62が嵌合している。被嵌合部231のX軸方向の長さは爪部62のX軸方向の長さよりも長くなっている。これにより、第3フレーム本体部23に対するリンク部材60のX軸方向への相対変位が許容されている。本変形例では、リンク部材60の爪部62が、第3フレーム本体部23の被嵌合部231に嵌合可能な嵌合部に相当する。
一方、第3フレーム本体部23には、その空気流れ方向Yの下流側に向かって突出するように被嵌合部231が形成されている。被嵌合部231には、リンク部材60の爪部62が嵌合している。被嵌合部231のX軸方向の長さは爪部62のX軸方向の長さよりも長くなっている。これにより、第3フレーム本体部23に対するリンク部材60のX軸方向への相対変位が許容されている。本変形例では、リンク部材60の爪部62が、第3フレーム本体部23の被嵌合部231に嵌合可能な嵌合部に相当する。
このような構成であっても、上記の第1実施形態のシャッタ装置10と同一又は類似の作用及び効果を得ることができる。
<第2実施形態>
次に、車両Cのシャッタ装置10の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態のシャッタ装置10との相違点を中心に説明する。
<第2実施形態>
次に、車両Cのシャッタ装置10の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態のシャッタ装置10との相違点を中心に説明する。
図11に示されるように、本実施形態のリンク部材60には、第3フレーム本体部23に向かって突出するように爪部63が形成されている。
一方、第3フレーム本体部23には、爪部63が挿入される挿入穴232が形成されている。挿入穴232の内周面には、爪部63が嵌合可能な被嵌合部233が突出して形成されている。被嵌合部233のX軸方向の長さは爪部63のX軸方向の長さよりも長くなっている。これにより、第3フレーム本体部23に対するリンク部材60のX軸方向への相対変位が可能となっている。本実施形態では、リンク部材60の爪部63が、第3フレーム本体部23の被嵌合部233に嵌合可能な嵌合部に相当する。
一方、第3フレーム本体部23には、爪部63が挿入される挿入穴232が形成されている。挿入穴232の内周面には、爪部63が嵌合可能な被嵌合部233が突出して形成されている。被嵌合部233のX軸方向の長さは爪部63のX軸方向の長さよりも長くなっている。これにより、第3フレーム本体部23に対するリンク部材60のX軸方向への相対変位が可能となっている。本実施形態では、リンク部材60の爪部63が、第3フレーム本体部23の被嵌合部233に嵌合可能な嵌合部に相当する。
以上説明した本実施形態の車両Cのシャッタ装置10によれば、上記の第1実施形態のシャッタ装置10と同一又は類似の作用及び効果を得ることができる。
<他の実施形態>
なお、各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
<他の実施形態>
なお、各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・各実施形態のシャッタ装置10は、ラジエータ5とコンデンサ6との間に配置されるものに限らず、任意の2つの熱交換器の間に配置されるものであればよい。例えば車両の内燃機関の吸気を冷却する吸気冷却器とコンデンサとが空気流れ方向Yに並べて配置されている場合には、それらの間にシャッタ装置を配置してもよい。あるいは、2つの熱交換器間でなく、いずれかの熱交換器の前後、または1つの熱交換器の近傍にシャッタ装置が配置されてもよい。
・本開示は上記の具体例に限定されるものではない。上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素、及びその配置、条件、形状等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
Claims (5)
- 枠状に形成され、車両のグリル開口部から導入される空気が枠内の空間を流れるフレーム(20)と、
前記フレームにより回転可能に支持され、前記フレームの枠内の空間を開閉する複数のブレード(31,32)と、
前記フレームに沿って配置され、複数の前記ブレードのそれぞれの一端部に連結されるリンク部材(60)と、
前記フレームに沿った方向である所定方向に前記リンク部材を前記フレームに対して相対変位させることにより複数の前記ブレードの一端部に回転力を付与して、複数の前記ブレードを開閉動作させるアクチュエータ装置(40)と、を備え、
前記リンク部材及び前記フレームのいずれか一方には、嵌合部(62,63,230)が形成され、
前記リンク部材及び前記フレームのいずれか他方には、前記嵌合部が嵌合可能な被嵌合部(61,231,233)が形成され、
前記嵌合部及び前記被嵌合部からなる嵌合構造により、前記リンク部材が前記フレームに対して前記所定方向に相対変位可能に組み付けられている
車両のシャッタ装置。 - 前記嵌合構造は、前記リンク部材と前記フレームとの間に形成される隙間に配置されている
請求項1に記載の車両のシャッタ装置。 - 前記フレームには、前記嵌合部として、前記リンク部材に向かって突出する爪部(230)が形成され、
前記リンク部材には、前記被嵌合部として、前記フレームに向かって突出するように形成され、且つ前記リンク部材が前記フレームに対して前記所定方向に相対変位可能なように前記爪部が嵌合する被嵌合部(61)が形成されている
請求項1又は2に記載の車両のシャッタ装置。 - 前記リンク部材には、前記嵌合部として、前記フレームに向かって突出する爪部(63)が形成され、
前記フレームには、前記爪部が挿入される挿入穴(232)が形成され、
前記挿入穴の内周面には、前記被嵌合部として、前記リンク部材が前記フレームに対して前記所定方向に相対変位可能なように前記爪部が嵌合する被嵌合部(233)が形成されている
請求項1又は2に記載の車両のシャッタ装置。 - 前記被嵌合部の前記所定方向の長さは、前記嵌合部の前記所定方向の長さよりも長くなっている
請求項1~4のいずれか一項に記載の車両のシャッタ装置。
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