WO2018179568A1 - ヒンジ - Google Patents

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鈴木 繁生
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Abstract

ヒンジは、車体に取り付ける車体取付部を備えた車体側ヒンジ部材と、バックドアに取り付けるドア取付部、及び前記ドア取付部から前記車体側ヒンジ部材に向けて延設される連結部、を備え、前記連結部には、前記連結部の延設方向と交差する幅方向の両縁部に補強リブが形成されているバックドア側ヒンジ部材と、前記連結部における車体側ヒンジ部材側の端部と前記車体側ヒンジ部材とを連結し、前記車体側ヒンジ部材と前記バックドア側ヒンジ部材とを相対回転可能に支持する回転支持部材と、を有する。

Description

ヒンジ
 本開示は、ヒンジに関する。
 地球環境防止及び生態系への悪影響を及ぼす温室効果ガスを削減するため、エンジン効率の改善、車体の軽量化、及びEV(Electric Vehicle)、HEV(Hybrid Electric Vehicle)、FCV(Fuel Cell Vehicle)車の開発が必要とされ進められている。車体の軽量化への貢献として自動車板金部品の樹脂化がある。自動車の後部に設置される樹脂バックドアの構成部材についても樹脂化が取り組まれている(例えば、特開2001206062号公報及び特開2007-30600号公報参照)。
 ところで、バックドアを備えた車体において、路面状況等により、走行中にバックドア側から異音が聞こえることがある。バックドアの剛性を高めることにより、バックドアからの異音の発生が抑制できると考え、剛性を高めたバックドアを車体に取り付けてみた。しかし、異音の発生をある程度抑制できたものの、バックドアの重量が著しく増加してしまい、軽量化とは逆行してしまった。
 本開示は、バックドアの軽量化を維持しつつ異音の発生を抑制可能なヒンジを提供することを課題とする。
 本開示は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、次の実施の形態を含む。
<1> 車体に取り付ける車体取付部を備えた車体側ヒンジ部材と、バックドアに取り付けるドア取付部、及び前記ドア取付部から前記車体側ヒンジ部材に向けて延設される連結部、を備え、前記連結部には、前記連結部の延設方向と交差する幅方向の両縁部に補強リブが形成されているバックドア側ヒンジ部材と、前記連結部における車体側ヒンジ部材側の端部と前記車体側ヒンジ部材とを連結し、前記車体側ヒンジ部材と前記バックドア側ヒンジ部材とを相対回転可能に支持する回転支持部材と、を有するヒンジ。
<2> 前記補強リブは、前記ドア取付部の縁部に連続して形成される、<1>に記載のヒンジ。
<3> 前記車体取付部には、前記車体の前後方向に沿って延びて前記回転支持部材が支持される支持壁が設けられ、前記支持壁には、前記車体の幅方向に変位し、前記車体取付部に連結される段部が形成されている、<1>または<2>に記載のヒンジ。
 本開示によれば、走行中のバックドアの動きを抑制して異音の発生を抑制することが可能となる。
図1Aは第1の実施形態に係るヒンジが取り付けられた車体を示す左側面図である。 図1Bは車体、及びバックドアに取り付けた図1Aのヒンジを示す斜視図である。 図2Aは第1の実施形態に係るヒンジを示す斜視図である。 図2Bは第1の実施形態に係るヒンジを示す平面図である。 図2Aに示すヒンジの3-3線断面図である。 図4Aは第1の実施形態に係るヒンジを示す正面図である。 図4Bは第1の実施形態に係るヒンジを示す側面図である。 図4Cは図2Aに示すヒンジの4C-4C線断面図である。 図4Dは図2Aに示すヒンジの4D-4D線断面図である。 図4Eは図2Aに示すヒンジの4E-4E線断面図である。 図5Aは第2の実施形態に係るヒンジを示す斜視図である。 図5Bは第2の実施形態に係るヒンジを示す平面図である。 図6Aは第2の実施形態に係るヒンジを示す正面図である。 図6Bは第2の実施形態に係るヒンジを示す側面図である。 図6Cは図5Aに示すヒンジの6C-6C線断面図である。 図6Dは図5Aに示すヒンジの6D-6D線断面図である。 図6Eは図5Aに示すヒンジの6E-6E線断面図である。 図7Aは第3の実施形態に係るヒンジを示す斜視図である。 図7Bは第3の実施形態に係るヒンジを示す平面図である。 図8Aは第3の実施形態に係るヒンジを示す正面図である。 図8Bは第3の実施形態に係るヒンジを示す側面図である。 図8Cは図7Aに示すヒンジの8C-8C線断面図である。 図8Dは図7Aに示すヒンジの8D-8D線断面図である。 図8Eは図7Aに示すヒンジの8E-8E線断面図である。 図9Aは比較例に係るヒンジを示す斜視図である。 図9Bは比較例に係るヒンジを示す平面図である。 図10Aは比較例に係るヒンジを示す正面図である。 図10Bは比較例に係るヒンジを示す側面図である。 図10Cは図9Aに示すヒンジの10C-10C線断面図である。 図10Dは図9Aに示すヒンジの10D-10D線断面図である。 図11Aは実施例1に係るヒンジを示す斜視図である。 図11Bは実施例1に係るヒンジを示す正面図である。 図12Aは実施例2に係るヒンジを示す斜視図である。 図12Bは実施例2に係るヒンジを示す正面図である。 解析を行った際の車体のモデルの概略構成を示す斜視図である。
 以下、本開示を実施するための一形態について詳細に説明する。但し、本開示は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態において、その構成要素は、特に明示した場合を除き、必須ではない。数値およびその範囲についても同様であり、本開示を制限するものではない。
 本開示の一形態に係るヒンジは、車体に取り付ける車体取付部を備えた車体側ヒンジ部材と、バックドアに取り付けるドア取付部、及び前記ドア取付部から前記車体側ヒンジ部材に向けて延設される連結部、を備え、前記連結部には、前記連結部の延設方向と交差する幅方向の両縁部に補強リブが形成されているバックドア側ヒンジ部材と、前記連結部における車体側ヒンジ部材側の端部と前記車体側ヒンジ部材とを連結し、前記車体側ヒンジ部材と前記バックドア側ヒンジ部材とを相対回転可能に支持する回転支持部材と、を有している。
 樹脂は金属に対して制振特性が大きいため、樹脂製のバックドアは、従来の鋼板製のバックドアと比較して車体から発生した異音(振動)を吸収できるメリットがあると考えた。しかしながら、樹脂製のバックドアとしただけでは異音の発生が十分に抑えられなかった。そこで、更なる検討を行ったところ、走行中の異音は、バックドア全体が動くことで発生していることが分かった。また、バックドアの材料、補強等を変更してもバックドア全体の動きを抑制することは困難であることが分かった。バックドア全体の動きを抑制するには、数ある部品のなかでもバックドアと車体とを連結する取付部が重要であることが判明した。
 前記ヒンジでは、車体取付部とバックドア取付部との間に位置する連結部において、延設方向と交差する幅方向の両縁部に補強リブが形成されているため、該リブが形成されていない場合に比較して連結部の断面二次モーメントが大きくなる。これにより、ヒンジを構成する部材の厚みを増やすことなく曲げ剛性、及び捻り剛性を向上することができる。したがって、延設方向と交差する幅方向の両縁部に補強リブが形成されていない構造に比較して、ヒンジ自体の変形量を抑制することができる。よって、バックドアを上記ヒンジを介して車体に支持することで、車体に支持したバックドアの捻り剛性を向上することができ、走行中のバックドア全体の動きが抑制されて異音の発生が抑制される。
 また、前記ヒンジの前記補強リブは、前記ドア取付部の縁部に連続して形成されてもよい。この場合、ヒンジでは、連結部に形成された補強リブが、ドア取付部の縁部に連続して形成されているため、バックドア側ヒンジ部材の曲げ剛性、及び捻り剛性を更に高めることができ、車体に支持したバックドアの捻り剛性を更に向上させることができる。
 さらに、前記ヒンジの前記車体取付部には、前記車体の前後方向に沿って延びて前記回転支持部材が支持される支持壁が設けられ、前記支持壁には、前記車体の幅方向に変位し、前記車体取付部に連結される段部が形成されてもよい。この場合、ヒンジは、車体取付部に設けられた支持壁に、回転支持部材を介してバックドア側ヒンジ部材が支持される。そして、車体取付部に設けられる支持壁には、車体の幅方向に変位し、車体取付部に連結される段部が形成されているため、支持壁の車体幅方向に作用する荷重に対する曲げ剛性を向上させることができる。したがって、車体側ヒンジ部材は、支持壁に段部が形成されていない構成に比較して、支持壁の変形を抑制することができ、車体に支持したバックドアの捻り剛性を更に向上することができる。
[第1の実施形態]
 以下に第1の実施形態に係るヒンジ10を図面を参照しながら説明するが、実施形態はこれに限定されるものではない。また、各図における部材の大きさは、一例であり、部材間の大きさの相対的な関係はこれに限定されない。なお、実施形態を説明する図中、矢印Xは車体後方、矢印Yは車体幅方向外方、矢印Zは車体上方を示す。
 図1Aに示すように、車体12の後部には、バックドア開口部14が設けられている。このバックドア開口部14は、跳ね上げ式のバックドア16によって開閉可能となっている。このバックドア16は、バックドア開口部14の上部との間に配置された左右一対のヒンジ10によって上下に開閉可能に支持されている。なお、図1A中において、跳ね上げたバックドア16を一点鎖線で示す。
 本実施形態のヒンジ10が取り付けられるバックドア16は、主たる構成部材が樹脂で形成されている所謂樹脂製のバックドアであり、一例として、樹脂製のアウターパネル、樹脂製のインナーパネル等を含んで構成されている。
 本実施形態のヒンジ10は、車体12に取りつけられる車体側ヒンジ部材18、バックドア16に取り付けられるバックドア側ヒンジ部材20、及び車体側ヒンジ部材18とバックドア側ヒンジ部材20とを相対回転可能に支持する回転支持部材としての回転ピン22を有している。なお、図示を省略しているが、車体12の右側には、図1Bに示すヒンジ10と左右対称形状のヒンジ10が取り付けられている。
 本実施形態の車体側ヒンジ部材18は、一例として、厚さ3.2mmの鋼板をプレスして成形したものである。なお、車体側ヒンジ部材18を構成する鋼板の厚さは、3.2mmに限定されない。また、本実施形態のバックドア側ヒンジ部材20は、一例として、厚さ5.0mmの鋼板をプレスして成形したものである。なお、バックドア側ヒンジ部材20を構成する鋼板の厚さは、5.0mmに限定されない。
 図2A及び図2Bには、車体12の左側に取り付けられるヒンジ10が斜視図にて示されている。図2Aに示すように、車体側ヒンジ部材18は、車体12の前後方向(図2Aの矢印X方向、及び矢印X方向とは反対方向)に沿って延びて車体12の上部に接して固定される車体取付部24を有している。車体側ヒンジ部材18の車体取付部24の車幅方向内側(図2Aの矢印Y方向とは反対方向)の端縁には、上方に向けて形成される支持壁としての支持壁26が一体的に形成されている。本実施形態では、支持壁26は、車体取付部24に対して垂直の関係にある。
 図2A及び図3に示すように、車体取付部24には、車体側ヒンジ部材18をナット38(図3参照)を用いて車体12に取り付けるための2本のボルト28が、車体前後方向に離間して接合されている。ボルト28は、螺子部28Aが車体取付部24に形成された孔30(図3参照)を下方に向けて貫通しており、貫通した螺子部28Aが車体取付部24の下側に突出している。
 図3に示すように、車体取付部24の上面には、孔30の周囲に、孔30の径よりも大径とされた環状の凸部32が上方に向けてプレス加工により形成されている。ボルト28の頭部28Bは、この凸部32の頂面に溶接等で接合されている。
 なお、車体取付部24の下面には、凸部32の反対側に、環状の凹部34が形成されている。この凹部34には、環状の水漏れ防止用ゴムパッキン36が挿入されるようになっている。水漏れ防止用ゴムパッキン36は、車体側ヒンジ部材18をナット38を用いて車体12に取り付けた際に、車体12と車体取付部24とに密着して車体12の内部に水が浸入することを抑制する。
 また、車体取付部24には、図2A及び図2Bに示すように、車体後方側(図2及び図2Bの矢印X方向側)に、位置決め用の位置決め孔40が形成されている。この位置決め孔40には、車体12に設けられた位置決め用の凸部(図示せず)が挿入されるようになっている。
 支持壁26には車体後方側に車幅方向に変位した段部42が形成され、車体取付部24と支持壁26との隅部分には、段部42よりも車体前方側に、凸部44がプレス成形されており、支持壁26は、車体取付部24に対して倒れる方向(図2A中、矢印A方向)の変形が抑制されている。
 なお、支持壁26は、段部42から車体前方側に向けて徐々に高さが低くなるように形成されている。このような構造とすることにより、バックドア16を全開にしたときに、バックドア16との干渉を防ぐことが可能となる。
 図2A及び図4Cに示すように、支持壁26には、段部42の車体前方側の近傍にピン孔46が形成されている。このピン孔46には、回転ピン22の軸部22Aが回転自在に挿入されている。なお、この軸部22Aは、後述する連結部54のピン固定孔56に挿入された状態で、連結部54に加締め等で固定されている。
 バックドア側ヒンジ部材20は、車体側ヒンジ部材18の支持壁26の車幅方向内側(矢印Y方向とは反対方向)に配置されている。バックドア側ヒンジ部材20は、バックドア16の側部内側部分に接して固定される平板状のバックドア取付部48を有している。バックドア取付部48には、一対の孔50が形成されている。バックドア側ヒンジ部材20は、孔50を挿通させたボルト(図示せず)と、ナット(図示せず)を用いてバックドア16に取り付けられる。バックドア取付部48がバックドア開口部14を閉止したバックドア16に取り付けた状態では、図4Aに示すように、バックドア取付部48は鉛直方向に対して傾斜している。なお、バックドア取付部48は大きければ大きいほど、ヒンジ10にかかる力が分散して変形を抑制する傾向になる。また、ヒンジ10が一般的な乗用車に用いられる場合、一例として、孔50と孔50との中心間距離(ピッチ)は、10mm以上、80mm以下が好ましく、30mm以上、60mm以下がより好ましい。
 バックドア取付部48の車幅方向内側の縁部には、プレス成形等により、バックドア取付部48からバックドア16とは反対側に向けて垂直に立ち上がるリブ52が形成されている。そして、リブ52の上側部分からは、車体側ヒンジ部材18のピン孔46に向けて平板状の連結部54が一体的に延びている。なお、連結部54は、鉛直方向に沿って形成されている。
 連結部54の車体取付部24側には、図4Cに示すように、車体側ヒンジ部材18のピン孔46と対向する位置にピン固定孔56が形成されている。このピン固定孔56に回転ピン22の軸部22Aが挿入された状態で軸部22Aが連結部54に加締め等で固定されている。このため、バックドア側ヒンジ部材20は、図4Aに示すように、回転ピン22を中心として回動(矢印B方向)することができ、これにより、バックドア16が開閉可能となっている。
 図4A及び図4Bに示すように、連結部54の上側縁には、プレス成形等により、連結部54から車幅方向内側に向けて立ち上がるリブ58が形成されている。また、連結部54の下側縁には、連結部54から車幅方向内側に向けて立ち上がるリブ60が形成されている。
 図4Aに示すように、本実施形態においては、リブ58は、回転ピン22の中心の上側を起点としてバックドア取付部48側へ向けて延びている。また、リブ60は、回転ピン22の中心の下側を起点としてバックドア取付部48側へ向けて延びている。本実施形態では、連結部54の上側縁に形成されたリブ58よりも、連結部54の下側縁に形成されたリブ60が長く形成されている。また、図4Bに示すように、本実施形態のリブ58、及びリブ60は、同じ高さに形成されており、一端から他端まで一定の高さで延びている。
(作用及び効果)
 本実施形態のヒンジ10は、車体側ヒンジ部材18の車体取付部24が車体12の上部に取り付けられ、バックドア側ヒンジ部材20のバックドア取付部48がバックドア16に取り付けられて使用される。
 ヒンジ10が車体12、及びバックドア16に取り付けられた状態では、連結部54が車体12とバックドア16との間に位置し、バックドア16の荷重の一部が連結部54を介して車体12に支持される。この連結部54には、延設方向(連結部54の長手方向)と交差する幅方向の両側にリブ58、及びリブ60が形成されているため、リブ58、及びリブ60が形成されていない場合に比較して、連結部54の断面二次モーメントが大きくなる。これにより、ヒンジ10を構成する鋼板の板厚を増やすことなくヒンジ10の曲げ剛性、及び捻り剛性を向上することができる。したがって、連結部54の延設方向と交差する幅方向にリブ58、及びリブ60が形成されていない構造に比較して、ヒンジ10自体の変形量を抑制することができる。
 このように、本実施形態のヒンジ10を用いてバックドア16を車体12に支持することで、車体12に連結したバックドア16の捻り剛性を向上することができ、走行中のバックドア16の捻り変形に起因した異音の発生を抑制することができる。これにより、バックドア16の捻り変形に起因した異音の発生を抑制するために、バックドア16自身を補強する必要性が少なくなるか、補強しなくてもよくなる。
 なお、連結部54の上側縁に形成されるリブ58、及び連結部54の下側縁に形成されるリブ60については、形成されている位置、長さ、高さ、板厚等は、本実施形態の図面に記載されているものに限定されない。また、リブ58、及びリブ60は、図4Bに示すように、互いに対向するように配置されていてもよく、連結部54の長手方向に離間させて複数設け互いに対向しないように配置されていてもよく、一部分が対向するように配置されていてもよい。さらに、本実施形態では、リブ58、及びリブ60を車幅方向内側に向けて形成したが、いずれか一方を車幅方向他方側に向けて形成してもよい。いずれにせよ、連結部54の断面二次モーメントが大きくなるように、リブ58、及びリブ60の両方が連結部54に形成されていればよい。
 さらに、本実施形態のヒンジ10においては、車体側ヒンジ部材18の支持壁26に、車体12の幅方向に変位し、車体取付部24に連結される段部42が形成されている。このため、支持壁26の車体幅方向に作用する荷重に対する曲げ剛性が、段部42が無い場合に比較して向上している。したがって、本実施形態の車体側ヒンジ部材18は、支持壁26に段部42が形成されていない構成に比較して、車体幅方向に作用する荷重が入力した際の支持壁26の変形を抑制することができる。このようにして、バックドア側ヒンジ部材20を支持している支持壁26の変形を抑制することができるので、バックドア側ヒンジ部材20に取り付けたバックドア16の捻り剛性を更に向上することができる。
 なお、本実施形態のヒンジ10においては、車体取付部24と支持壁26との隅部分に形成した凸部44も、段部42と同様に支持壁26の変形を抑制している。
[第2の実施形態]
 図5A、図5B、図6A~図6D及び図6Eにしたがって、本開示の第2の実施形態に係るヒンジ110について説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は適宜省略する。
 本実施形態のヒンジ110は、第1の実施形態と同様の車体(図示せず)に取り付けられる車体側ヒンジ部材118、第1の実施形態と同様のバックドア(図示せず)に取り付けられるバックドア側ヒンジ部材120、及び車体側ヒンジ部材118とバックドア側ヒンジ部材120とを相対回転可能に支持する回転ピン122を有している。
 図5Aに示すように、車体側ヒンジ部材118は、車体(図示せず)の前後方向に沿って延びて車体の上部に接して固定される車体取付部124を有している。この車体取付部124の車幅方向内側(図5Aの矢印Y方向とは反対方向)の端縁には、上方に向けて形成される支持壁126が一体的に形成されている。支持壁126の縁部には、プレス成形等により、支持壁126から車幅方向内側に向けて垂直に立ち上がるリブ127が形成されている。このリブ127は、支持壁126の車体前方側の端部から車体後方側の端部下側まで延びている。
 車体取付部124には、車体側ヒンジ部材118をナット(図示せず)を用いて車体に取り付けるための2本のボルト128が、車体前後方向に離間して接合されている。ボルト128は、螺子部128Aが車体取付部124に形成された孔(図示せず)を下方に向けて貫通しており、貫通した螺子部128Aが車体取付部124の下側に突出している。
 図5A及び図6Aに示すように、車体取付部124の上面に、環状の凸部132が上方に向けてプレス加工により形成されている。ボルト128の頭部128Bは、この凸部132の頂面に溶接等で接合されている。
 なお、車体取付部124の下面には、凸部132の反対側に、第1の実施形態の環状の凹部34と同様の凹部(図示せず)が形成されており、この凹部に環状の水漏れ防止用ゴムパッキン(図示せず)が挿入されるようになっている。
 また、車体取付部124には、図5Aに示すように、車体後方側(図5Aの矢印X方向側)に、位置決め用の位置決め孔140が形成されている。
 支持壁126には、車体後方側にピン固定孔146が形成されている。このピン固定孔146には、回転ピン122の軸部122Aが回転自在に挿入されている。
 バックドア側ヒンジ部材120は、車体側ヒンジ部材118の車幅方向外側(矢印Y方向側)に配置されている。
 バックドア側ヒンジ部材120は、バックドアの側部内側部分に接して固定される平板状のバックドア取付部148を有している。バックドア取付部148には、車体に取り付ける際のボルト(図示せず)を挿通させる一対の孔150が形成されている。バックドア取付部148が車体のバックドア開口部を閉止したバックドアに取り付けた状態では、バックドア取付部148は鉛直方向に対して傾斜している。
 バックドア取付部148の車体前部側の端部から車体側ヒンジ部材118のピン固定孔146に向けて連結部154が一体的に延びている。
 図6Cに示すように、連結部154の車体前方側には、車体側ヒンジ部材118のピン孔156と対向する位置にピン固定孔146が形成されている。このピン固定孔146に回転ピン122の軸部122Aが挿入された状態で軸部122Aが連結部54に加締め等で固定されている。このため、バックドア側ヒンジ部材120は、図6Aに示すように、回転ピン122を中心として回動(矢印B方向)することができ、これにより、バックドアが開閉可能となっている。
 図5A、図5B、図6A及び図6Bに示すように、バックドア取付部148、及び連結部154の縁部には、一部を除き、略全周に渡って、車幅方向外側(矢印Y方向側)に向けて垂直に立ち上がるリブ158が、プレス成形等により形成されている。図5Aはバックドアを閉めた時のヒンジ110を示す斜視図であり、図6Aはバックドアを閉めたときのヒンジ110を示す正面図である。これらの図5A及び図6Aに示すように、バックドア側ヒンジ部材120のリブ158は、バックドアを閉めた際に、車体側ヒンジ部材118に干渉しない様に、車体側ヒンジ部材118の車体取付部124の近傍には形成されていない。なお、本実施形態のリブ158は全体が一定の高さに形成されている。
(作用、効果)
 本実施形態のヒンジ110も第1の実施形態のヒンジ10と同様に、車体側ヒンジ部材118の車体取付部124が車体12の上部に取り付けられ、バックドア側ヒンジ部材120のバックドア取付部148がバックドア16(図1A及び図2A参照)に取り付けられて使用される。
 本実施形態のヒンジ110では、リブ158が、連結部154だけではなく、バックドア取付部148にも連続して形成されているので、バックドア取付部148にリブ158が形成されていない構成に比較して、車体側ヒンジ部材118の断面二次モーメントをさらに向上させることができる。これにより、車体に連結したバックドアの捻り剛性をさらに向上することができ、走行中のバックドアの捻り変形に起因した異音の発生を抑制することができる。
 さらに、本実施形態のヒンジ110においては、車体側ヒンジ部材118の支持壁126にリブ127が形成されているため、リブ127が形成されていない構成に比較して支持壁126の曲げ剛性、及び捻り剛性が向上している。したがって、バックドアから荷重が入力した際の支持壁126の曲げ変形、及び捻り変形がさらに抑制され、リブ127が形成されていない構成に比較してバックドア16の捻り剛性を更に向上することができる。
 なお、第1の実施形態のヒンジ10に設けられていた段部42、及び凸部44を、本実施形態のヒンジ110に適用してもよい。これにより、支持壁126の曲げ変形、及び捻り変形を更に抑制することも可能である。
[第3の実施形態]
 図7A、図7B、図8A~図8D及び図8Eにしたがって、本開示の第3の実施形態に係るヒンジ210について説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は適宜省略する。
 図7A及び図8Aに示すように、本実施形態のヒンジ210は、車体(図示せず)に取り付けられる車体側ヒンジ部材218、バックドア(図示せず)に取り付けられるバックドア側ヒンジ部材220、及び車体側ヒンジ部材218とバックドア側ヒンジ部材220とを相対回転可能に支持する回転ピン222を有している。
 車体側ヒンジ部材218は、車体の前後方向(矢印X方向、及び矢印X方向とは反対方向)に沿って延びて車体の上部に接して固定される車体取付部224を有している。この車体取付部224の車幅方向両側(矢印Y方向、及び矢印Y方向とは反対方向)の端縁には、上方に向けて形成される支持壁226が一体的に形成されている。なお、支持壁226は、車体取付部224に対して垂直の関係にある。また、本実施形態の支持壁226は、車体前方側に向けて徐々に高さが低くなるように形成されている。
 車体取付部224には、車体側ヒンジ部材218をナット(図示せず)を用いて車体に取り付けるための2本のボルト228が、車体前後方向に離間して接合されている。ボルト228の螺子部228Aは、車体取付部224の下側に突出している。
 車体取付部224の上面には、環状の凸部232が上方に向けてプレス加工により形成されている。ボルト228の頭部228Bは、この凸部232の頂面に溶接等で接合されている。
 なお、車体取付部224の下面には、凸部232の反対側に、環状の凹部(図示せず)が形成されている。この凹部には、環状の水漏れ防止用ゴムパッキン(図示せず)が挿入されるようになっている。
 支持壁226には、車体後方側にピン孔246が形成されている。このピン孔246には、回転ピン222の軸部222Aが回転自在に挿入されている。なお、この軸部222Aは、後述する連結部254のピン固定孔256に挿入されて固定されている。
 一方、バックドア側ヒンジ部材220は、車体前方側が、一対の支持壁226の間に挿入されている。バックドア側ヒンジ部材220は、バックドア(図示せず)の側部内側部分に接して固定される平板状のバックドア取付部248を有している。バックドア取付部248には、バックドアに取り付ける際のボルト(図示せず)が挿入される一対の孔250が形成されている。バックドア取付部248がバックドア開口部を閉止したバックドアに取り付けた状態では、図8Aに示すように、バックドア取付部248は鉛直方向に対して傾斜している。
 図7Aに示すように、バックドア取付部248の車体前方側の端部からは、車体側ヒンジ部材218に向けて板状の連結部254が一体的に延びている。
 ここで、バックドア取付部248、及び連結部254の幅方向両側の縁部には、プレス成形等により、バックドア取付部248に対して垂直に立ち上がるリブ258が形成されている。
 リブ258の車体側ヒンジ部材218側には、図8Cに示すように、車体側ヒンジ部材218のピン孔246と対向する位置にピン固定孔256が形成されている。このピン固定孔256に回転ピン222の軸部222Aが挿入されている。なお、回転ピン222は、車体側ヒンジ部材218に固定されている。このため、バックドア側ヒンジ部材220は、図8Aに示すように、回転ピン222を中心として回動(矢印B方向)することができる。これにより、バックドアが開閉可能となっている。
(作用、効果)
 本実施形態のヒンジ210は、第1の実施形態のヒンジ10と同様に、車体側ヒンジ部材218の車体取付部224が車体12の上部に取り付けられ、バックドア側ヒンジ部材220のバックドア取付部248がバックドア16に取り付けられて使用される。
 本実施形態のヒンジ210では、連結部254の幅方向両側にリブ258が形成されており、しかもこのリブ258がバックドア取付部248の幅方向両側にも連続して形成されている。このため、連結部254、及びバックドア取付部248にリブ258が形成されていない構成に比較して、車体側ヒンジ部材218の連結部254、及びバックドア取付部248の断面二次モーメントを向上させることができる。よって、本実施形態のヒンジ210を用いることで、車体に連結したバックドアの捻り剛性を向上することができ、走行中のバックドアの捻り変形に起因した異音の発生を抑制することができる。
 さらに、本実施形態のヒンジ210においては、車体側ヒンジ部材218の車体取付部224の幅方向両側に支持壁226が形成されており、2つの支持壁226でバックドア側ヒンジ部材220を支持しているので、一つの支持壁226でバックドア側ヒンジ部材220を支持した構成に比較して、支持壁226の曲げ変形、及び捻り変形が抑えられる。これにより、バックドア16の捻り剛性を更に向上することができる。
 本開示の効果を確かめるために、図9A、図9B、図10A~図10C及び図10Dに示す比較例に係るヒンジ310、図11A及び図11Bに示す本開示の適用された実施例1のヒンジ410、及び図13に示す本開示の適用された実施例2のヒンジ510を用い、これらのヒンジで支持したバックドアの捻り変形の比較を行った。
(比較例に係るヒンジ)
 図9A及び図10Aに示すように、ヒンジ310は、車体に取り付けられる車体側ヒンジ部材318、バックドアに取り付けられるバックドア側ヒンジ部材320、及び車体側ヒンジ部材318とバックドア側ヒンジ部材320とを相対回転可能に支持する回転ピン322を有している。
 車体側ヒンジ部材318は、厚さ3.2mmの鋼板をプレスして成形したものである。 バックドア側ヒンジ部材320は厚さ5.0mmの鋼板をプレスして成形したものである。
 車体側ヒンジ部材318は、車体の前後方向に沿って延びて車体の上部に接して固定される車体取付部324を有している。この車体取付部324の車幅方向内側の端縁には、上方に向けて形成される支持壁326が一体的に形成されている。
 車体取付部324には、車体側ヒンジ部材318をナット(図示せず)を用いて車体に取り付けるための2本のボルト328が、車体前後方向(矢印X方向、及び矢印X方向とは反対方向)に離間して接合されている。また、車体取付部324には、車体後方側に、位置決め用の位置決め孔340が形成されている。
 支持壁326には、車体後方側にピン孔346が形成されており、このピン孔346に、回転ピン322の軸部322Aが回転自在に挿入されている。なお、この軸部322Aは、後述する連結部354のピン固定孔356に挿入された状態で、連結部354に加締め等で固定されている。
 バックドア側ヒンジ部材320は、車体側ヒンジ部材318の支持壁326の車幅方向外側(矢印Y方向)に配置されている。バックドア側ヒンジ部材320は、バックドアの側部内側部分に接して固定される平板状のバックドア取付部348を有している。バックドア取付部348には、取付用のボルトを挿通させる一対の孔350が形成されている。バックドア取付部348がバックドア開口部を閉止したバックドアに取り付けた状態では、図9A及び図10Aに示すように、バックドア取付部348は鉛直方向に対して傾斜している。
 バックドア取付部348の車体前方側の端部からは、車体側ヒンジ部材318のピン孔346に向けて板状の連結部354が一体的に延びている。連結部354には、車体前方側に、車体側ヒンジ部材318のピン孔346と対向する位置にピン固定孔356が形成されている。このピン固定孔356に回転ピン322の軸部322Aが挿入された状態で軸部322Aが連結部354に加締め等で固定されている。このため、バックドア側ヒンジ部材320は、図10Aに示すように、回転ピン322を中心として回動(矢印B方向)することができ、これにより、バックドアが開閉可能となっている。
 連結部354の下側縁には、連結部354から車幅方向外側に向けて垂直に立ち上がるリブ360が形成されている。この比較例において、リブ360は、図10Aに示すように、バックドア取付部348の車体前方側の端部付近から車体前方側に向けて延び、連結部354の全長に渡って形成されている。
 なお、図9A、図9B、図10A及び図10Bの図中に、ヒンジ310の寸法(単位mm)を適宜記載した。
(実施例1に係るヒンジ)
 以下、図11A及び図11Bにしたがって、実施例1に係るヒンジ410を説明する。なお、図11A及び図11Bにおいて、ヒンジ410の構成部材に付与する符号は、前述した比較例のヒンジ310の3百番台の符号を4百番台に変更して記載している。なお、比較例のヒンジ310と同一構成の説明は省略する。
 実施例1のヒンジ410は、比較例のヒンジ310に対して、バックドア側ヒンジ部材420の構成が一部異なっている。以下に異なる点を説明する。
 図11Aに示すように、実施例1のヒンジ410のバックドア側ヒンジ部材420は、連結部454の上側縁には、連結部454から車幅方向外側に向けて垂直に立ち上がるリブ458が形成されている。リブ458は、図11Bに示すように、バックドア取付部448の車体前方側の端部付近から連結部454の車体前方側端部まで延びており、連結部454の全長の略半分の長さに渡って形成されている。
 このように、実施例1に係るヒンジ410では、バックドア側ヒンジ部材420の連結部454の幅方向両側にリブが形成されている。
(実施例2に係るヒンジ)
 以下、図12A及び図12Bにしたがって、実施例2に係るヒンジ510を説明する。なお、図12A及び図12Bにおいて、ヒンジ510の構成部材に付与する符号は、前述した比較例のヒンジ310の3百番台の符号を5百番台に変更して記載している。また、比較例のヒンジ310と同一構成の説明は省略する。
 実施例2のヒンジ510は、比較例のヒンジ310に対して、バックドア側ヒンジ部材320の構成が一部異なっている。
 図12Aに示すように、実施例2のヒンジ510のバックドア側ヒンジ部材520は、連結部554のリブ558がバックドア取付部548側に延びて、バックドア取付部548の縁部の全周に渡って形成され、更に、連結部554の下側縁に形成されたリブ560に接続されているものである。
 試験に用いたバックドアは、樹脂製インナーパネルと、樹脂製アウターパネルとを含んで構成されたものである。樹脂製インナーパネルにはガラス繊維が30質量%含有されたガラス繊維複合ポリプロピレン材料を用い、樹脂製アウターパネルには自動車用樹脂バンパーに多く適用されているタルク、及びゴム等が配合されたポリプロピレン材料(以下、バンパーPPと略称)を用いた。樹脂製インナーパネルの基本板厚は2.5mm、樹脂製アウターパネルの基本厚さは2.8mmとした。
 特に、樹脂製インナーパネルは、バックドアの剛性、及び強度を主に担っている。ガラス繊維が30質量%含有されたガラス繊維複合ポリプロピレン材料のヤング率は、4950MPa、バンパーPPのヤング率は1600MPaである。
 また、バックドアには、厚さ1.4mmの鋼製のレインフォースメントを樹脂製インナーパネルのヒンジ部、ロック部、及びダンパー取り付け部に組み付けた。
 (試験方法)
 供試ヒンジで車体とバックドアとを連結した図13に示すモデルについて、CAE解析ソフト(ABAQUS6.11-1:ダッソー・システムズ株式会社製)を用い、取り付けた樹脂製のバックドア16の捻り剛性を評価した。境界条件は、樹脂製のバックドア16の車幅方向における捻り剛性を評価するために、ヒンジ310、410、510と車体12との結合点は完全拘束とし、バックドア16をロックするロック部13は、噛合い点を並進のみ拘束し、回転運動は自由になるように設定した。また、ダンパーによる力は樹脂製のバックドア16には負荷せず、樹脂製のバックドア16の下部両側に、図中の矢印IN方向の偶力を付加し、偶力を付加したバックドア16の荷重点での変位量の比較を行った。
 評価は、比較例の変位量の逆数を100とする指数表示とし、指数の数値が大きいほど比較例に比較して捻りの剛性が大きいこと、即ち、捻りの剛性比が大きいことを表している。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 試験の結果、連結部の幅方向両側にリブを設けた実施例1のヒンジを用いることにより、バックドアの捻り変形が抑制されていることが分かった。また、連結部の幅方向両側にリブを設けると共に、バックドア取付部にもリブを設けた実施例2のヒンジを用いることにより、バックドアの捻り変形が更に抑制されていることが分かった。
 試験の結果から、実施例の適用されたヒンジは、比較例に対して、バックドアの捻り変形を抑制することが可能であり、バックドアの軽量化を維持しつつ騒音の発生を抑制可能であることが分かる。
[その他の実施形態]
 以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
 上記実施形態では、ヒンジの車体側ヒンジ部材、及びバックドア側ヒンジ部材が鋼板のプレス成形品であったが、本開示はこれに限らない。ヒンジを構成する部材は鋼板のプレス成形品以外であってもよく、例えば、金属のダイキャスト品、繊維強化樹脂等の成形品であってもよい。
 なお、2017年3月30日に出願された日本国特許出願2017-068152号の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。
 本明細書に記載された全ての文献、特許出願、および技術規格は、個々の文献、特許出願、および技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。

Claims (3)

  1.  車体に取り付ける車体取付部を備えた車体側ヒンジ部材と、
     バックドアに取り付けるドア取付部、及び前記ドア取付部から前記車体側ヒンジ部材に向けて延設される連結部、を備え、前記連結部には、前記連結部の延設方向と交差する幅方向の両縁部に補強リブが形成されているバックドア側ヒンジ部材と、
     前記連結部における車体側ヒンジ部材側の端部と前記車体側ヒンジ部材とを連結し、前記車体側ヒンジ部材と前記バックドア側ヒンジ部材とを相対回転可能に支持する回転支持部材と、
     を有するヒンジ。
  2.  前記補強リブは、前記ドア取付部の縁部に連続して形成される、請求項1に記載のヒンジ。
  3.  前記車体取付部には、前記車体の前後方向に沿って延びて前記回転支持部材が支持される支持壁が設けられ、
     前記支持壁には、前記車体の幅方向に変位し、前記車体取付部に連結される段部が形成されている、請求項1または請求項2に記載のヒンジ。
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