JP2007030600A - 樹脂バックドアの製造方法及びそれにより製造された樹脂製バックドア - Google Patents
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Abstract
【課題】 2次加工不要若しくは大幅に低減可能で高強度の樹脂製バックドアの製造法を提供する。
【解決手段】 長繊維含有熱可塑性樹脂を圧縮混練する工程A、及び混練後の樹脂を金型を用いて射出成形する工程Bを有する樹脂製バックドアの製造方法。
【選択図】 なし
【解決手段】 長繊維含有熱可塑性樹脂を圧縮混練する工程A、及び混練後の樹脂を金型を用いて射出成形する工程Bを有する樹脂製バックドアの製造方法。
【選択図】 なし
Description
本発明は、樹脂バックドアの製造方法及びそれにより製造された樹脂製バックドアに関する。
近年、自動車の燃費向上、環境負荷低減を目的として、自動車部品の軽量化が求められている。部品の構造材を金属から樹脂に変更し、軽量化を図る例が増えてきている。バックドア部材に関しても樹脂化が始まっている。強度確保の為の樹脂製バックドアは、ガラス入りマットをプレス方式で成形することが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2001−206062号公報
しかしながら、ガラス入りマットをプレス成形しバックドアを成形する場合、工法上バリが発生し、その除去工程が必要となる。また、貫通穴を設けることが困難なため、成形後穴明け加工工程が必要となる。本発明は、それら2次加工不要若しくは大幅に低減可能で高強度の樹脂製バックドアの製造法及び樹脂製バックドアを提供することを目的とする。
本発明は、長繊維含有熱可塑性樹脂を用い射出成形によりバックドアを成形することを特徴とするものである。強度確保のためには、製品内の繊維長さは長いほど強い。工程の選択、成形工程におけるスクリュー構造、成形条件の改良等により成形品内の繊維長を長くできることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下に関する。
1.長繊維含有熱可塑性樹脂を圧縮混練する工程A、及び混練後の樹脂を金型を用いて射出成形する工程Bを有する樹脂製バックドアの製造方法。
2.さらに、前記工程Aの前に、長繊維含有熱可塑性樹脂を予熱する工程Cを有することを特徴とする項1に記載の樹脂製バックドアの製造方法。
3.前記工程Aにおいて、長繊維含有の熱可塑性樹脂を圧縮比1.6〜2.1のスクリューを用いることを特徴とする項1又は2に樹脂製バックドアの製造方法。
4.前記スクリューの回転数が10〜100rpmであることを特徴とする項3に記載の樹脂製バックドアの製造方法。
5.前記スクリューの長さLと直径Dの比L/Dが、19〜25である項3又は4に記載の樹脂製バックドアの製造方法。
6.前項工程Cにおいて、長繊維含有熱可塑性樹脂の予熱温度が70〜120℃であることを特徴とする項2〜5のいずれかに記載の樹脂製バックドアの製造方法。
7.長繊維含有熱可塑性樹脂に含まれる長繊維の平均繊維長が3〜20mmである項1〜6のいずれかに記載の樹脂製バックドアの製造方法。
8.長繊維含有熱可塑性樹脂に含まれる長繊維の含有量が樹脂全体に対して30〜50重量%である項1〜7のいずれかに記載の樹脂製バックドアの製造方法。
9.前記工程Bにおいて、金型の温度が60℃以下である項1〜8のいずれかに記載の樹脂製バックドアの製造方法。
10.前記工程Bにおいて、成型品中に貫通穴及びボス穴を成形することを特徴とする項1〜9のいずれかに記載の樹脂製バックドアの製造方法。
11.さらに、前記工程Bの直後に貫通穴及びボス穴にピンを差し込む工程Dを有することを特徴とする項10に記載の樹脂製バックドアの製造方法。
12.項1〜11のいずれかの製造方法により製造された樹脂製バックドア。
1.長繊維含有熱可塑性樹脂を圧縮混練する工程A、及び混練後の樹脂を金型を用いて射出成形する工程Bを有する樹脂製バックドアの製造方法。
2.さらに、前記工程Aの前に、長繊維含有熱可塑性樹脂を予熱する工程Cを有することを特徴とする項1に記載の樹脂製バックドアの製造方法。
3.前記工程Aにおいて、長繊維含有の熱可塑性樹脂を圧縮比1.6〜2.1のスクリューを用いることを特徴とする項1又は2に樹脂製バックドアの製造方法。
4.前記スクリューの回転数が10〜100rpmであることを特徴とする項3に記載の樹脂製バックドアの製造方法。
5.前記スクリューの長さLと直径Dの比L/Dが、19〜25である項3又は4に記載の樹脂製バックドアの製造方法。
6.前項工程Cにおいて、長繊維含有熱可塑性樹脂の予熱温度が70〜120℃であることを特徴とする項2〜5のいずれかに記載の樹脂製バックドアの製造方法。
7.長繊維含有熱可塑性樹脂に含まれる長繊維の平均繊維長が3〜20mmである項1〜6のいずれかに記載の樹脂製バックドアの製造方法。
8.長繊維含有熱可塑性樹脂に含まれる長繊維の含有量が樹脂全体に対して30〜50重量%である項1〜7のいずれかに記載の樹脂製バックドアの製造方法。
9.前記工程Bにおいて、金型の温度が60℃以下である項1〜8のいずれかに記載の樹脂製バックドアの製造方法。
10.前記工程Bにおいて、成型品中に貫通穴及びボス穴を成形することを特徴とする項1〜9のいずれかに記載の樹脂製バックドアの製造方法。
11.さらに、前記工程Bの直後に貫通穴及びボス穴にピンを差し込む工程Dを有することを特徴とする項10に記載の樹脂製バックドアの製造方法。
12.項1〜11のいずれかの製造方法により製造された樹脂製バックドア。
本発明の樹脂製バックドアの製造方法は、バリ取り工程及び/又は穴加工工程が不要かもしくは大幅に低減可能となる。また、本発明の製造方法により製造される樹脂製バックドアは、十分な強度を有する。
本発明の樹脂製バックドアの製造方法は、長繊維含有熱可塑性樹脂を圧縮混練する工程A、及び混練後の樹脂を金型を用いて射出成形する工程Bを有することを特徴とする。また、好ましくは、さらに、前記工程Aの前に、長繊維含有熱可塑性樹脂を予熱する工程Cを有する。工程Cにおいて、長繊維含有熱可塑性樹脂の予熱温度は、70〜120℃が好ましい。
前記工程Aにおいて、圧縮比1.6〜2.1のスクリューを用いて、長繊維含有の熱可塑性樹脂を圧縮混練することが好ましく、スクリューの圧縮比は1.7〜2.1が好ましい。スクリューの圧縮比が1.7未満では溶融樹脂温度が低く成形性が悪くなる傾向にあり、2.1より大きい場合、樹脂に加わるせん断圧力が大きくなり、製造されたバックドアに含まれる長繊維の長さが短くなる傾向にある。また、スクリュー回転数は10〜100rpmが好ましい。スクリュー回転数が10rpm未満では混練性が悪くなる傾向にあり、100rpm以上では製造されたバックドアに含まれる長繊維の長さが短くなる傾向にある。スクリューの長さLと直径Dの比L/Dは、19〜25が好ましい。
本発明で用いられる長繊維含有熱可塑性樹脂に含まれる長繊維の平均繊維長は、3〜20mmが好ましい。また、長繊維含有熱可塑性樹脂に含まれる長繊維としては特に限定はないが、例えば長繊維としてガラス繊維又はカーボン繊維が好ましく、長繊維の形状はペレット状が好ましい。
長繊維含有熱可塑性樹脂に含まれる長繊維の含有量は樹脂全体に対して30〜50重量%が好ましい。前記工程Bにおいて、金型の温度は60℃以下が好ましい。成形性向上には30〜60℃がより好ましい。
(実施例1)
長さ8mmのガラス長繊維を40重量%含んだ熱可塑性樹脂を圧縮比2.1、L/D22のスクリューによりスクリュー回転数50rpmで溶融し、金型をつけない状態で射出し、ガラス繊維長を測定した。
長さ8mmのガラス長繊維を40重量%含んだ熱可塑性樹脂を圧縮比2.1、L/D22のスクリューによりスクリュー回転数50rpmで溶融し、金型をつけない状態で射出し、ガラス繊維長を測定した。
(実施例2)
長さ8mmのガラス長繊維を40重量%含んだ熱可塑性樹脂を圧縮比2.1、L/D22のスクリューによりスクリュー回転数84rpmで溶融し、金型をつけない状態で射出し、ガラス繊維長を測定した。
長さ8mmのガラス長繊維を40重量%含んだ熱可塑性樹脂を圧縮比2.1、L/D22のスクリューによりスクリュー回転数84rpmで溶融し、金型をつけない状態で射出し、ガラス繊維長を測定した。
(実施例3)
長さ8mmのガラス長繊維を40重量%含んだポリプロピレンを圧縮比2.1、L/D22のスクリューによりスクリュー回転数141rpmで溶融し、金型をつけない状態で射出し、ガラス繊維長を測定した。
長さ8mmのガラス長繊維を40重量%含んだポリプロピレンを圧縮比2.1、L/D22のスクリューによりスクリュー回転数141rpmで溶融し、金型をつけない状態で射出し、ガラス繊維長を測定した。
(実施例4)
長さ8mmのガラス長繊維を40重量%含んだポリプロピレンを圧縮比2.5、L/D18のスクリューによりスクリュー回転数141rpmで溶融し、金型をつけない状態で射出し、射出品のガラス繊維長を測定した。
結果を表1に示した。
長さ8mmのガラス長繊維を40重量%含んだポリプロピレンを圧縮比2.5、L/D18のスクリューによりスクリュー回転数141rpmで溶融し、金型をつけない状態で射出し、射出品のガラス繊維長を測定した。
結果を表1に示した。
(実施例5)
長さ8mmのガラス長繊維を40重量%含んだポリプロピレンを100℃で予熱し、圧縮比2.1、L/D22のスクリューにより、スクリュー回転数56rpmで溶融した後、金型温度60℃の金型に射出し、樹脂バックドアを成形し、ガラス繊維長を測定した。
長さ8mmのガラス長繊維を40重量%含んだポリプロピレンを100℃で予熱し、圧縮比2.1、L/D22のスクリューにより、スクリュー回転数56rpmで溶融した後、金型温度60℃の金型に射出し、樹脂バックドアを成形し、ガラス繊維長を測定した。
(実施例6)
長さ8mmのガラス長繊維を40重量%含んだポリプロピレンを圧縮比2.5、L/D18のスクリューにより、スクリュー回転数56rpmで溶融した後、金型温度60℃の金型に射出し、樹脂バックドアを成形し、ガラス繊維長を測定した。
結果を表2に示した。
長さ8mmのガラス長繊維を40重量%含んだポリプロピレンを圧縮比2.5、L/D18のスクリューにより、スクリュー回転数56rpmで溶融した後、金型温度60℃の金型に射出し、樹脂バックドアを成形し、ガラス繊維長を測定した。
結果を表2に示した。
成形品内の繊維長が長く、高強度の樹脂製バックドアの製造法及び樹脂製バックドアを提供することができた。
Claims (12)
- 長繊維含有熱可塑性樹脂を圧縮混練する工程A、及び混練後の樹脂を金型を用いて射出成形する工程Bを有する樹脂製バックドアの製造方法。
- さらに、前記工程Aの前に、長繊維含有熱可塑性樹脂を予熱する工程Cを有することを特徴とする請求項1に記載の樹脂製バックドアの製造方法。
- 前記工程Aにおいて、長繊維含有熱可塑性樹脂を圧縮比1.7〜2.1のスクリューを用いて圧縮混練することを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂製バックドアの製造方法。
- 前記スクリューの回転数が10〜100rpm/分であることを特徴とする請求項3に記載の樹脂製バックドアの製造方法。
- 前記スクリューの長さLと直径Dの比L/Dが、19〜25である請求項3又は4に記載の樹脂製バックドアの製造方法。
- 前記工程Cにおいて、長繊維含有熱可塑性樹脂の予熱温度が70〜120℃であることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の樹脂製バックドアの製造方法。
- 長繊維含有熱可塑性樹脂に含まれる長繊維の平均繊維長が3〜20mmである請求項1〜6のいずれかに記載の樹脂製バックドアの製造方法。
- 長繊維含有熱可塑性樹脂に含まれる長繊維の含有量が熱可塑性樹脂全体に対して30〜50重量%である請求項1〜7のいずれかに記載の樹脂製バックドアの製造方法。
- 前記工程Bにおいて、金型の温度が60℃以下である請求項1〜8のいずれかに記載の樹脂製バックドアの製造方法。
- 前記工程Bにおいて、成型品中に貫通穴及びボス穴を成形することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の樹脂製バックドアの製造方法。
- さらに、前記工程Bの直後に、成形品の貫通穴及びボス穴にピンを差し込む工程Dを有することを特徴とする請求項10に記載の樹脂製バックドアの製造方法。
- 請求項1〜11のいずれかの製造方法により製造された樹脂製バックドア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005214148A JP2007030600A (ja) | 2005-07-25 | 2005-07-25 | 樹脂バックドアの製造方法及びそれにより製造された樹脂製バックドア |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005214148A JP2007030600A (ja) | 2005-07-25 | 2005-07-25 | 樹脂バックドアの製造方法及びそれにより製造された樹脂製バックドア |
Publications (1)
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JP2007030600A true JP2007030600A (ja) | 2007-02-08 |
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JP2005214148A Pending JP2007030600A (ja) | 2005-07-25 | 2005-07-25 | 樹脂バックドアの製造方法及びそれにより製造された樹脂製バックドア |
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---|---|
JP (1) | JP2007030600A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8727422B2 (en) | 2011-05-13 | 2014-05-20 | Hitachi Chemical Company, Ltd. | Back door for automobile |
US11530559B2 (en) | 2017-03-30 | 2022-12-20 | Showa Denko Materials Co., Ltd. | Hinge |
-
2005
- 2005-07-25 JP JP2005214148A patent/JP2007030600A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8727422B2 (en) | 2011-05-13 | 2014-05-20 | Hitachi Chemical Company, Ltd. | Back door for automobile |
US11530559B2 (en) | 2017-03-30 | 2022-12-20 | Showa Denko Materials Co., Ltd. | Hinge |
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