WO2013008868A1

WO2013008868A1 - カート装置

Info

Publication number: WO2013008868A1
Application number: PCT/JP2012/067756
Authority: WO
Inventors: 菜穂小野; 義弥 ▲榊▼原; 桃井　雅士; 大輔巴
Original assignee: 株式会社岡村製作所
Priority date: 2011-07-12
Filing date: 2012-07-11
Publication date: 2013-01-17
Also published as: EP2732725A4; CN103717112A; CN103717112B; EP2732725A1; US20140138925A1

Abstract

　カート装置（１０）は、床面上を走行可能なベース部（１１）と、ベース部（１１）に上方へ突出して設けられた支持基体（１２）と、支持基体（１２）によって下方から支持された天板（１４）と、を備える。また、支持基体（１２）が、ベース部（１１）に固定されて上方へ延びる固定側支柱（１８）と、上下方向へ相対移動可能に固定側支柱（１８）に設けられ、天板（１４）を下方から支持する移動側支柱（１９）と、移動側支柱（１９）の外側面に設けられて衝撃を吸収可能なバンパー部材（２７）と、を有する。

Description

カート装置

　本発明は、オフィスや病院、公共施設等で物品の移動に使用されるカート装置に関する。
　本願は、２０１１年７月１２日に日本に出願された特願２０１１－１５４２８８号及び２０１１年７月１２日に日本に出願された特願２０１１－１５４２８９号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。

　オフィスや病院や公共施設等では、電子機器等の物品を用いて執務を行いながら、ある執務空間から他の執務空間への移動が必要となる場合がある。この場合、これらの執務空間の間で電子機器等を移動させるために、カート装置が広く用いられている。このカート装置は、キャスターを有して走行可能なベース部と、ベース部から上方へ延びる支柱と、支柱に支持されて電子機器等が載置される天板とを有する。また、執務者の体格や執務態様に応じて天板の高さ位置を上下方向に調整できるように、天板を支持する支柱を伸縮可能に構成したカート装置が従来提唱されている。

　このようなカート装置の使用に際しては、その配置場所を確保する必要がある。すなわち、例えば別々のカート装置を使用する複数の執務者が同じ執務空間に集まって執務を行う場合、この執務空間に設置されたテーブル什器の周囲に複数台のカート装置が配置される。これにより、テーブル什器の周辺が混雑し、執務が妨げられる場合がある。

　そのため、テーブル什器の周囲にカート装置を配置しながら周辺のスペースが狭くならないように、カート装置の天板とテーブル什器の天板とが平面視で重なり合うように配置する方法が従来知られている（例えば、特許文献１を参照）。

　この方法において、テーブル什器の周囲にカート装置を配置する際には、カート装置の天板がテーブル什器の天板より上方に位置するように支柱の長さを調整した後、カート装置の天板の下方空間にテーブル什器の天板が入り込むようにして、カート装置をテーブル什器に突き合わせる。そうすると、カート装置の天板とテーブル什器の天板とが平面視で重なり合うようにしてカート装置が配置されるので、テーブル什器の周囲に広い空間を確保することができる。

特開２０１０－１０４５７３号公報

　しかし、従来のカート装置によれば、カート装置の天板の下方空間にテーブル什器の天板が入り込むようにしてカート装置を配置した場合、カート装置の支柱に対してテーブル什器の天板が接触する場合がある。この接触により、カート装置の支柱やテーブル什器の天板が損傷する可能性がある。従って、カート装置の支柱には、テーブル什器の天板が接触しても損傷を防止できる程度の強度が要求される。

　本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、天板を支持する支柱が伸縮可能に設けられたカート装置をテーブル什器に突き合わせて配置する際に、その支柱やテーブル什器の天板への損傷を防止できるカート装置を提供することを目的とする。

　本発明の第１の形態によれば、カート装置は、床面上を走行可能なベース部と、前記ベース部に上方へ突出して設けられた支持基体と、前記支持基体によって下方から支持された天板と、を備える。また、前記支持基体が、前記ベース部に固定されて上方へ延びる固定側支柱と、上下方向へ相対移動可能に前記固定側支柱に設けられ、前記天板を下方から支持する移動側支柱と、前記移動側支柱の外側面に設けられて衝撃を吸収可能なバンパー部材と、を有する。

　このような構成によれば、カート装置をテーブル什器の周囲に配置する場合、固定側支柱に対する移動側支柱の相対位置を調整することにより、カート装置の天板をテーブル什器の天板より上方に位置させる。その後、カート装置の天板の下方空間にテーブル什器の天板が入り込むようにして、カート装置をテーブル什器に対して突き合わせる。そうすると、テーブル什器の天板がカート装置の移動側支柱に接触するが、両者の接触による衝撃は、移動側支柱の外側面に設けられたバンパー部材によって吸収される。従って、接触の衝撃によって移動側支柱やテーブル什器の天板が損傷するのを未然に防止できる。

　この場合、前記バンパー部材の上下方向での長さは、前記移動側支柱の前記固定側支柱に対する相対移動可能な距離以上の長さであってもよい。

　このような構成によれば、移動側支柱が固定側支柱に対してどのような相対位置にあっても、テーブル什器の天板にバンパー部材が対向して配されるため、テーブル什器の天板はバンパー部材に適切に接触する。従って、テーブル什器の天板と移動側支柱との接触による衝撃は、バンパー部材によって確実に吸収される。

　また、前記固定側支柱が、筒状に形成され、前記移動側支柱が、前記固定側支柱の内部空洞に上下方向へスライド可能に嵌合されてもよい。

　このような構成によれば、固定側支柱の内部空洞に嵌合した移動側支柱を上下方向へスライドさせることにより、固定側支柱に対する移動側支柱の相対位置を容易且つ確実に調整することができる。

　また、前記バンパー部材は、少なくとも前記移動側支柱の外側面における前方側に設けられてもよい。

　このような構成によれば、バンパー部材は少なくとも移動側支柱の外側面における前方側に設けられていれば足りるので、バンパー部材の材料費を低減することによるコストダウンを図ることができる。

　また、前記バンパー部材が、弾性材料から形成されてもよい。

　このような構成によれば、カート装置の移動側支柱に対してテーブル什器の天板が接触すると、その衝撃によってバンパー部材が弾性変形することにより、両者の接触による衝撃をバンパー部材によって吸収することができる。

　また、前記移動側支柱の外側面に前記バンパー部材と合致する形状の切欠き部が形成され、前記切欠き部に前記バンパー部材が装着されてもよい。

　このような構成によれば、移動側支柱に形成された切欠き部の形状がバンパー部材の形状に合致しているため、バンパー部材を切欠き部に装着した時に、バンパー部材の表面が移動側支柱の外側面と面一になる。従って、例えば前記固定側支柱が筒状に形成され、前記移動側支柱が前記固定側支柱の内部空洞に挿入可能である場合には、固定側支柱の内側面へのバンパー部材の接触を防止でき、移動体支柱の滑らかなスライドが可能となる。

　また、前記カート装置は、前記固定側支柱の外側面における前方側及び後方側の少なくとも一方に設けられて物品を収納する収納部材をさらに備えてもよい。前記固定側支柱及び前記移動側支柱の一方が、中空の第１支柱として形成され、前記固定側支柱及び前記移動側支柱の他方が、前記第１支柱の内部空洞に挿入可能な第２支柱として形成されてもよい。さらに、前記第１支柱の内側面における左右方向での両側に、ガイドローラ及び前記ガイドローラを上下方向へ案内するローラ案内溝の一方が設けられ、前記第２支柱の外側面における左右方向での両側に、前記ガイドローラ及び前記ローラ案内溝の他方が設けられてもよい。

　このような構成によれば、固定側支柱に対する移動側支柱の移動を案内するためのガイドローラ及びローラ案内溝が、いずれも支持基体の左右両側に設けられる。従って、支持基体の前後方向での厚みを薄くすることができる。これにより、支持基体の前方側及び後方側の少なくとも一方に設けられる収納部材の、十分な収容能力を確保できる。

　また、前記固定側支柱が中空に形成され、前記移動側支柱が前記固定側支柱の内部空洞に挿入可能に形成され、前記固定側支柱内に配された前記ガイドローラ又は前記ローラ案内溝の左右方向での両外側で、前記収納部材が有する第１取付部を取り付け可能な第２取付部が前記固定側支柱に設けられてもよい。

　このような構成によれば、固定側支柱の内部空洞に移動側支柱が挿入される。また、外側に位置する固定側支柱に収納部材を取り付けるための第２取付部が、ガイドローラやローラ案内溝の左右方向での両外側に設けられる。従って、固定側支柱に第２取付部が設けられる場合でも、支持基体の前後方向での厚みを薄くすることができる。これにより、支持基体の前方側及び後方側の少なくとも一方に設けられる収納部材の、十分な収容能力を確保できる。

　また、前記第１取付部は、係止爪及び前記係止爪を係止可能な係止穴の一方であり、前記第２取付部は、前記係止爪及び前記係止穴の他方であってもよい。

　このような構成によれば、係止爪を係止穴に係止させることにより、固定側支柱に対して収納部材を容易且つ確実に取り付けることができる。

　また、前記第１取付部は、嵌合溝及び前記嵌合溝に合致する断面形状を有する嵌合突起の一方であり、前記第２取付部は、前記嵌合溝及び前記嵌合突起の他方であってもよい。さらに、前記嵌合溝は、前記嵌合溝の開口から底部に向かうに従い溝幅が次第に拡がるように形成されている水平方向での断面形状を有してもよい。

　このような構成によれば、嵌合溝に嵌合された嵌合突起は、嵌合溝の底部側から開口側へ向かって移動できないため、嵌合溝から脱落しない。従って、固定側支柱に対して収納部材を確実に取り付けることができる。

　本発明の第２の態様によれば、カート装置は、床面上を走行可能なベース部と、前記ベース部に固定されて上方へ延びる固定側支柱と、上下方向へ相対移動可能に前記固定側支柱に設けられた移動側支柱と、前記移動側支柱によって下方から支持された天板と、前記固定側支柱の外側面における前方側及び後方側の少なくとも一方に設けられて物品を収納する収納部材と、を備える。また、前記固定側支柱及び前記移動側支柱の一方が、中空の第１支柱として形成され、前記固定側支柱及び前記移動側支柱の他方が、前記第１支柱の内部空洞に挿入可能な第２支柱として形成されている。さらに、前記第１支柱の内側面における左右方向での両側に、ガイドローラ及び前記ガイドローラを上下方向へ案内するローラ案内溝の一方が設けられ、前記第２支柱の外側面における左右方向での両側に、前記ガイドローラ及び前記ローラ案内溝の他方が設けられている。

　この場合、前記固定側支柱が中空に形成され、前記移動側支柱が前記固定側支柱の内部空洞に挿入可能に形成され、前記固定側支柱内に配された前記ガイドローラ又は前記ローラ案内溝の左右方向での両外側で、前記収納部材が有する第１取付部を取り付け可能な第２取付部が前記固定側支柱に設けられてもよい。

　本発明に係るカート装置によれば、天板を支持する支柱が伸縮可能に設けられたカート装置をテーブル什器に突き合わせて配置する際に、その支柱やテーブル什器の天板への損傷を防止できる。

本発明の第一実施形態に係るカート装置の外観を示す概略斜視図である。図１のＡ－Ａ線における概略断面図である。本発明の第一実施形態に係るアウターを示す概略断面図である。本発明の第一実施形態に係る棚板の支持基体への取り付け構造を示す概略斜視図である。本発明の第一実施形態に係るインナーを示す概略断面図である。本発明の第一実施形態に係るバンパー部材を示す概略断面図である。本発明の第一実施形態に係る収納ポケットの支持基体への取り付け構造を示す概略斜視図である。本発明の第一実施形態に係るカート装置の通常使用時の状態を示す図である。本発明の第一実施形態に係るカート装置の不使用時における格納状態を示す図である。本発明の第二実施形態に係る棚板の支持基体への取り付け構造を示す概略斜視図である。

（第一実施形態）
　以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明の第一実施形態に係るカート装置の構成について説明する。図１は、本発明の第一実施形態に係るカート装置１０の外観を示す概略斜視図である。

　カート装置１０は、最下部を構成するベース部１１と、このベース部１１に上方へ突出して設けられた支持基体１２と、支持基体１２の上下方向での中間部に設けられた複数の収納部材１３と、支持基体１２の上端に設けられ支持基体１２によって下方から支持された天板１４と、天板１４に水平方向へ突出して設けられた操作ハンドル部１５と、天板１４に上方へ突出して設けられた電子機器ユニット１６と、天板１４に斜め下方へ突出して設けられた操作レバー部１７と、を備える。

（ベース部）
　ベース部１１は、カート装置１０に走行機能を持たせる部材である。このベース部１１は、図１に示すように、基端部が互いに連結されて先端部が相異なる４方向へそれぞれ延びる４本の脚１１１と、これら脚１１１の先端部にそれぞれ取り付けられた４個のキャスター１１２とを有している。４個のキャスター１１２は、脚１１１によって水平軸周りに回転可能にそれぞれ支持されるとともに、鉛直軸周りにもそれぞれ旋回可能に支持されている。これにより、ベース部１１及びこれを有するカート装置１０は、床面の上を任意の方向へ走行可能となっている。
　尚、本実施形態では、図１に矢印Ｐで示すように、操作ハンドル部１５から天板１４に向かう方向を、カート装置１０の「前後方向」と称する。図１において天板１４や収納部材１３が配されている側をカート装置１０の前方側と称し、操作ハンドル部１５が配されている側をカート装置１０の後方側と称する。また、水平面内で上記前後方向に直交する方向を「左右方向」と称する。

（支持基体）
　支持基体１２は、ベース部１１と天板１４とを接続する部材である。図２は、図１のＡ－Ａ線における概略断面図である。支持基体１２は、図１及び図２に示すように、中空の略長円筒形状を有する外側支柱１８（固定側支柱、第１支柱）と、この外側支柱１８の内部空洞Ｋに嵌合された内側支柱１９（移動側支柱、第２支柱）とを備える。なお、外側支柱１８は、ベース部１１に固定され上方へ延びている。内側支柱１９は、上下方向へ相対移動可能に外側支柱１８に設けられ、天板１４を下方から支持している。内側支柱１９は、外側支柱１８の内部空洞Ｋに上下方向へスライド可能に嵌合されている。

　外側支柱１８は、図２に示すように、アルミ等から一体成形された筒状のアウター２０と、このアウター２０に取り付けられる４つの取付金具２１（第２取付部）と、を備える。

　図３は、アウター２０を示す水平方向での概略断面図である。アウター２０は、断面略矩形の矩形部２２と、この矩形部２２の長手方向（左右方向）での両端部から外側へそれぞれ突出する突出部２３と、この突出部２３の先端部にそれぞれ設けられた断面略円弧形状の円弧部２４と、有している。

　矩形部２２は、図３に示すように、互いに平行するように延びて相対向する前面部２２１及び後面部２２２と、それらと略直交するように延びて相対向する第一側面部２２３及び第二側面部２２４と、を有している。第一側面部２２３及び第二側面部２２４の内側面には、後述する内側支柱１９のガイドローラ２８が嵌合されるローラ案内溝２２５がそれぞれ形成されている。ローラ案内溝２２５は、ガイドローラ２８を上下方向へ案内する。

　ローラ案内溝２２５のうち、第一側面部２２３に形成された第一ローラ案内溝２２５Ａは、第一側面部２２３からそれぞれ突出した一対のローラ保持片２２６によって形成されている。一対のローラ保持片２２６は、前後方向に所定距離で互いに離間している。これらローラ保持片２２６は、互いに対向する面が断面で直線状にそれぞれ形成されている。これらローラ保持片２２６は、図示しないが、外側支柱１８の長手方向（上下方向）に沿って延びるように設けられている。

　一方、ローラ案内溝２２５のうち、第二側面部２２４に形成された第二ローラ案内溝２２５Ｂは、第二側面部２２４からそれぞれ突出した一対のローラ嵌合片２２７によって形成されている。一対のローラ嵌合片２２７は、一対のローラ保持片２２６の離間距離と略等しい距離で前後方向に互いに離間している。これらローラ嵌合片２２７は、互いに対向する面が断面で外側に向けて湾曲する円弧形状にそれぞれ形成されている。これらローラ嵌合片２２７は、図示しないが、外側支柱１８の長手方向に延びるように設けられている。

　また、図３に示すように、矩形部２２の内部における四隅には、断面略円形のネジ穴部２２８がそれぞれ形成されている。これらネジ穴部２２８も、図示しないが、外側支柱１８の長手方向に延びるように設けられている。

　また、図３に示すように、アウター２０の突出部２３は、所定間隔を空けて互いに平行する一対の突片２３１を有する。突出部２３は、一対の突片２３１の基端部が、矩形部２２の第一側面部２２３及び第二側面部２２４の中央部（前後方向での中央部）に対してそれぞれ接続されている。

　また、図３に示すように、アウター２０の円弧部２４は、略円弧形状を有する円弧片２４１と、この円弧片２４１の両端部（前後方向での両端部）を接続する弦片２４２とを有している。円弧部２４では、その弦片２４２の中央部（前後方向での中央部）に、突出部２３における一対の突片２３１の先端部が、それぞれ接続されている。

　このような構成によれば、図２及び図３に示すように、アウター２０の両側部（左右方向での両側部）には、取付金具２１を装着するための金具装着溝２５が合計４個形成されている。より詳細には、矩形部２２の第一側面部２２３、突出部２３の突片２３１、及び円弧部２４の弦片２４２で囲まれることにより、２個の金具装着溝２５が形成されている。また、矩形部２２の第二側面部２２４、突出部２３の突片２３１、及び円弧部２４の弦片２４２で囲まれることにより、２個の金具装着溝２５が形成されている。

　図８に示すように、図３に示す矩形部２２の前面部２２１をカート装置１０の前方側に、後面部２２２をカート装置１０の後方側にそれぞれ向けるようにして、アウター２０の長手方向での一端部がベース部１１の中心部（複数の脚１１１の連結部）に固定される。ベース部１１の側からねじ込んだネジ（不図示）を、図３に示すネジ穴部２２８にねじ込むことにより、アウター２０をベース部１１に固定することができる。

　図２に示す取付金具２１は、収納部材１３を支持基体１２に取り付けるための部材である。図４は、収納部材１３の支持基体１２への取り付け構造を示す概略斜視図である。取付金具２１は、金属からなる長手部材であり、その長手方向と直交する方向での断面が略Ｕ字形状に形成されている。取付金具２１は、細長い帯状の基片２１１と、この基片２１１と略９０°の角度をなして基片２１１の縁部に接続されると共に互いに平行する一対の側片２１２とを有している。

　一対の側片２１２の離間距離は、図３に示すアウター２０の金具装着溝２５の溝幅と略等しく形成されている。また、図４に示すように、基片２１１には、その長手方向に所定間隔を空けて並んで配された略矩形形状の３個の爪係止穴２１３（係止穴、第２取付部）が形成されている。爪係止穴２１３は、後述する係止爪２９２ａを取り付け可能に構成されている。また、爪係止穴２１３は、外側支柱１８内に配されたガイドローラ２８又はローラ案内溝２２５の左右方向での両外側で、外側支柱１８にそれぞれ設けられている。

　取付金具２１は、図２に示すように、アウター２０に形成された４個の金具装着溝２５に対し、その基片２１１を外側に向けるようにしてそれぞれ嵌合される。これにより、基片２１１に形成された爪係止穴２１３が、アウター２０の外部へ露呈している。尚、図示しないが、取付金具２１は、アウター２０の長手方向に延びる金具装着溝２５の複数個所に嵌合される。

　一方、支持基体１２の内側支柱１９は、図２に示すように、アルミ等から一体成形された筒状のインナー２６と、このインナー２６に装着されたバンパー部材２７と、インナー２６によって回転可能に支持されたガイドローラ２８とを備える。

　図５は、インナー２６を示す水平方向での概略断面図である。インナー２６は、断面略矩形形状を有する。インナー２６は、互いに平行するように延びて相対向する前面壁２６１及び後面壁２６２と、それらと略直交するように延びて相対向する第一側面壁２６３及び第二側面壁２６４と、を有している。

　このインナー２６は、アウター２０の内部空洞Ｋに挿入可能な大きさに形成されている。すなわち、前面壁２６１と後面壁２６２との離間距離は、アウター２０における前面部２２１及び後面部２２２の離間距離よりも小さく形成されている。また、第一側面壁２６３と第二側面壁２６４との離間距離は、アウター２０における第一側面部２２３と第二側面部２２４との離間距離よりも小さく形成されている。

　また、図５に示すように、インナー２６の外側面を部分的に切り欠くことで切欠き部２６５が形成されている。切欠き部２６５は、第一側面壁２６３から前面壁２６１を経て第二側面壁２６４へ達するように配されている。この切欠き部２６５は、その断面形状がバンパー部材２７の断面形状に略合致するように形成されている（図５ではバンパー部材２７を二点鎖線で図示している）。
　また、インナー２６において切欠き部２６５に面する外側面には、逆Ｔ字状の断面形状を有する一対の係合凹部２６６が形成されている。すなわち、インナー２６の外側面から内部に向かうに従い、係合凹部２６６の幅は、急激に拡がっている。

（バンパー部材）
　図２に示すバンパー部材２７は、内側支柱１９に作用する衝撃を吸収する部材である。図６は、バンパー部材２７を示す水平方向での概略断面図である。バンパー部材２７は、ゴム等の弾性部材から形成され上下方向に延びる長手部材である。バンパー部材２７は、断面で直線状に延びる直線部２７１と、直線部２７１の両端部（左右方向での両端部）から断面で円弧状に延びる一対の円弧部２７２とを有している。一対の円弧部２７２には、その内側面から突出する係合凸部２７３がそれぞれ形成されている。これら係合凸部２７３は、インナー２６に形成された係合凹部２６６と略合致する断面形状、すなわち断面逆Ｔ字形状を有するように形成されている。また、バンパー部材２７の上下方向での長さは、後述するように内側支柱１９の外側支柱１８に対する相対移動可能な距離以上の長さに形成されている。

　バンパー部材２７は、図２に示すように、その係合凸部２７３をインナー２６の側に向けるようにして、インナー２６に形成された切欠き部２６５に対して装着される。すなわち、バンパー部材２７は、インナー２６の外側面における前方側に設けられる。この時、バンパー部材２７の直線部２７１が、インナー２６の前面壁２６１に密着するとともに、バンパー部材２７の一対の係合凸部２７３が、インナー２６に形成された一対の係合凹部２６６に対してそれぞれ係合する。このため、バンパー部材２７のインナー２６からの脱落が防止されている。

　また、前述のように、インナー２６の切欠き部２６５は、その断面形状がバンパー部材２７の断面形状に合致するように形成されている。従って、バンパー部材２７をインナー２６の切欠き部２６５に装着した時に、バンパー部材２７における一対の円弧部２７２の外側面が、インナー２６における第一側面壁２６３及び第二側面壁２６４の外側面とそれぞれ略面一となっている。

（ガイドローラ）
　図２に示すガイドローラ２８は、内側支柱１９の外側支柱１８に対するスライドを案内する。ガイドローラ２８は、内側支柱１９の外側面における左右方向での両側にそれぞれ設けられている。このガイドローラ２８は、樹脂等からなるローラ本体２８１と、このローラ本体２８１を回転可能に支持する支軸２８２と、を有している。支軸２８２がインナー２６の第一側面壁２６３及び第二側面壁２６４にそれぞれ固定され、左右方向へ延びている。ローラ本体２８１は、内側支柱１９の両側部（左右方向での両側部）に、支軸２８２周りで回転可能に支持されている。また、図２に詳細は示さないが、このガイドローラ２８は、内側支柱１９の長手方向に所定間隔を空けて複数個が設けられている。

　内側支柱１９のインナー２６は、図２に示すように、アウター２０に形成された第一ローラ案内溝２２５Ａに対して一方のガイドローラ２８を嵌合させるとともに、同じくアウター２０に形成された第二ローラ案内溝２２５Ｂに対して他方のガイドローラ２８を嵌合させるようにして、外側支柱１８におけるアウター２０の内部空洞Ｋに挿入される。前述のようにインナー２６の前面壁２６１と後面壁２６２との離間距離は、アウター２０の前面部２２１と後面部２２２との離間距離よりも小さく設定されている。そのため、アウター２０の内部空洞Ｋに対してインナー２６を挿入した状態において、インナー２６とアウター２０の間には、所定の隙間Ｃが形成される。これにより、内側支柱１９は、外側支柱１８の内部においてその長手方向（上下方向）にスライド可能であって、外側支柱１８に対する相対位置を上下方向に調整可能となっている。なお、図示しないが、外側支柱１８の内部には、内側支柱１９を任意の位置でスライド不能にしてロックするためのロック機構が設けられている。

　前述のように第二ローラ案内溝２２５Ｂにおける一対のローラ嵌合片２２７は、断面でガイドローラ２８の周面に合致するような円弧形状に形成されている。従って、この第二ローラ案内溝２２５Ｂに対して一方のガイドローラ２８が嵌合することによって、内側支柱１９が外側支柱１８の内部で位置決めされる。
　他方、第一ローラ案内溝２２５Ａにおける一対のローラ保持片２２６は、平板形状に形成されている。従って、ガイドローラ２８等の各部の設計誤差や組み立て誤差等によって、一対のガイドローラ２８の間の離間距離に若干の誤差が生じても、他方のガイドローラ２８をローラ保持片２２６によって確実に保持することができる。すなわち、他方のガイドローラ２８の設置位置が左右方向で変化しても、第一ローラ案内溝２２５Ａはこのガイドローラ２８を安定して保持できる。

（収納部材）
　図１に示す収納部材１３は、執務に用いる各種の物品を収納する部材である。この収納部材１３は、図１に示すように、支持基体１２の前方側に取り付けられる棚板２９（収納部材）と、支持基体１２の後方側に取り付けられる収納ポケット３０（収納部材）とを含む。尚、この収納部材１３は任意の構成であって、カート装置１０に収納部材１３を設けないことも可能である。さらに、収納部材１３を、支持基体１２の前方側及び後方側の少なくとも一方に設けてもよい。

　図１に示す棚板２９は、使用頻度が比較的低い物品の収納に用いられる。この棚板２９は、図４に示すように、上面に物品載置面２９１ａが形成された棚板本体２９１と、この棚板本体２９１の底面に設けられて３個の係止爪２９２ａ（第１取付部）が形成された棚板取付金具２９２とを有している。棚板取付金具２９２に形成された３個の係止爪２９２ａの間隔は、外側支柱１８の取付金具２１に形成された３個の爪係止穴２１３の間隔に対応している。また、図示しないが、この棚板取付金具２９２は、棚板本体２９１の底面に、左右方向に所定間隔を空けた２箇所にそれぞれ設けられている。この２個の棚板取付金具２９２の間隔は、外側支柱１８における一対の取付金具２１の間隔に対応している。

　棚板本体２９１は、図４に示すように、棚板取付金具２９２の３個の係止爪２９２ａを、取付金具２１の３個の爪係止穴２１３の縁部にそれぞれ係止させることにより、支持基体１２の前方側に装着される。本実施形態では、上下方向に離間する支持基体１２の２箇所に、棚板本体２９１がそれぞれ取り付けられている。尚、棚板本体２９１の数は本実施形態に限定されず、任意の数に変更が可能である。

　図１に示す収納ポケット３０は、使用頻度が高い物品の収納に用いられる。
　図７は、収納ポケット３０の支持基体１２への取り付け構造を示す概略斜視図である。収納ポケット３０は、図７に示すように、上部が開口された筐体であるポケット本体３０１と、このポケット本体３０１の裏面（前方側）に設けられて３個の係止爪３０２ａ（第１取付部）が形成された一対の収納ポケット取付金具３０２とを有している。前記棚板本体２９１と同様に、収納ポケット取付金具３０２に形成された３個の係止爪３０２ａの間隔は、外側支柱１８の取付金具２１に形成された３個の爪係止穴２１３の間隔に対応している。また、一対の収納ポケット取付金具３０２の間隔は、一対の取付金具２１の間隔に対応している。

　収納ポケット３０は、図７に示すように、収納ポケット取付金具３０２の３個の係止爪３０２ａを、外側支柱１８における取付金具２１の３個の爪係止穴２１３の縁部にそれぞれ係止させることにより、支持基体１２の後方側に装着される。尚、収納ポケット３０の数は本実施形態に限定されず、任意の数に変更が可能である。

（天板）
　図１に示す天板１４は、その上面に物品載置面１４ａが形成された平板部材である。この天板１４は、その底面における中心位置に内側支柱１９の上端部が固定されることにより、平面視でその一部が支持基体１２（内側支柱１９）によって下方から支持される。

　これにより、図１に示すように、天板１４の下方であって支持基体１２の前方側には、前部空間ＦＳが形成されている。前部空間ＦＳは、カート装置１０の左方、前方及び右方に亘って開口している。また、天板１４の下方であって支持基体１２の後方側には、後部空間ＲＳが形成されている。後部空間ＲＳは、カート装置１０の右方、前方及び左方に亘って開口している。

（操作ハンドル部）
　操作ハンドル部１５は、図１に示すように、天板１４の底面の後端部から後方に向けて突出する一対の取付バー１５１と、一対の取付バー１５１の後方側の先端部同士を互いに接続すると共に左右方向に延びる操作バー１５２とを有している。執務者は、操作バー１５２を把持して操作することにより、カート装置１０を所定の方向へ走行させることが可能となっている。

（電子機器ユニット）
　図１に示す電子機器ユニット１６は、天板１４の後端部に固定されたヒンジ１６１と、このヒンジ１６１によって水平軸周り及び鉛直軸周りに回動可能に支持された支持棒１６２と、この支持棒１６２の先端部に水平軸周りに回動可能に支持されたホルダ１６３と、このホルダ１６３によって保持されたタブレットＰＣ１６４とを備える。

　この電子機器ユニット１６によれば、執務者は、タブレットＰＣ１６４の使用時には、ホルダ１６３を回動させてタブレットＰＣ１６４の表示面１６４ａを支持棒１６２に対して略平行な状態とし、支持棒１６２を水平軸周りに回動させて鉛直に起立させ、この支持棒１６２を鉛直軸周りにも回動させることによりタブレットＰＣ１６４の表示面１６４ａを執務者の側に向けることができる。このように、天板１４より上方に離れた位置にタブレットＰＣ１６４を配置することにより、天板１４の物品載置面１４ａの上にタブレットＰＣ１６４を直接載置する場合と比較して、タブレットＰＣ１６４によって占領される面積が減るため、天板１４の物品載置面１４ａを広く利用することができるという利点がある。

　一方、執務者は、タブレットＰＣ１６４を使用しない時は、支持棒１６２を水平軸周りに回動させて略水平に倒した状態にすることにより、電子機器ユニット１６を折り畳んで天板１４上にコンパクトに収納することができる。なお、タブレットＰＣ１６４の不使用時には、ホルダ１６３からタブレットＰＣ１６４を取り外してもよい。

（操作レバー部）
　図１に示す操作レバー部１７は、内側支柱１９の上下方向でのスライドをロックするロック機構（不図示）を操作するための部材である。前述のように、外側支柱１８の内部には、スライド可能に設けられた内側支柱１９を任意の位置でスライド不能にしてロックするためのロック機構が設けられている。執務者は、この操作レバー部１７を操作することにより、ロック機構による内側支柱１９のロックまたはロック解除を切り替えることが可能となっている。

（使用状態及びその作用効果）
　次に、本発明の第一実施形態に係るカート装置１０の使用態様、及びその作用効果について説明する。図８及び図９は、第一実施形態に係るカート装置１０の使用状態を示す図であり、図８は通常使用時の状態を、図９は不使用時における格納状態をそれぞれ示している。

　カート装置１０は、図８に示すように、その通常使用時には内側支柱１９が外側支柱１８から所定の長さだけ引き出された状態とされ、その天板１４の位置は、執務室に設置されたテーブル什器ＴＪの天板ＴＪａより高くなっている。このカート装置１０の天板１４とテーブル什器ＴＪの天板ＴＪａとの間で物品（不図示）を移動させる作業を行う場合、執務者は、カート装置１０をテーブル什器ＴＪに対して突き合わせる。

　具体的に執務者は、図８に示すように、カート装置１０を前方に走行させてテーブル什器ＴＪに接近させる。カート装置１０の天板１４の下方に形成された前部空間ＦＳの内部にテーブル什器ＴＪの天板ＴＪａを挿入させ、挿入されたテーブル什器ＴＪの天板ＴＪａがカート装置１０の支持基体１２に接触する位置まで、カート装置１０をテーブル什器ＴＪに接近させる。これにより、平面視においてカート装置１０の天板１４とテーブル什器ＴＪの天板ＴＪａとが重なり合うようにカート装置１０が配置されるので、テーブル什器ＴＪの周辺の空間がカート装置１０によって狭くなることを最低限に抑えることができる。

　また、前述のように、カート装置１０の支持基体１２を構成する内側支柱１９の前方側には、弾性部材からなるバンパー部材２７が設けられている。従って、テーブル什器ＴＪの天板ＴＪａが内側支柱１９に接触した時に生じる衝撃は、バンパー部材２７が弾性変形することによって吸収される。これにより、接触時の衝撃によってカート装置１０の支持基体１２やテーブル什器ＴＪの天板ＴＪａが破損することを、未然に防止することができる。

　また、前述のように、バンパー部材２７の上下方向での長さは、内側支柱１９が外側支柱１８に対して相対移動可能な距離以上の長さに形成されている。従って、内側支柱１９の外側支柱１８に対する相対移動距離の大きさによらず、テーブル什器ＴＪの天板ＴＪａがバンパー部材２７に適切に接触する。従って、テーブル什器ＴＪの天板ＴＪａと内側支柱１９との接触による衝撃は、バンパー部材２７によって確実に吸収される。

　他方、カート装置１０は、図９に示すように、その不使用時には内側支柱１９の大部分が外側支柱１８の内部に挿入された状態とされ、その天板１４の位置は、テーブル什器ＴＪの天板ＴＪａの位置より低くなっている。このカート装置１０をテーブル什器ＴＪの天板ＴＪａの下に格納する場合、執務者は、まず電子機器ユニット１６の支持棒１６２を回動させて水平に倒し、電子機器ユニット１６を折り畳む。その状態においてカート装置１０をテーブル什器ＴＪに接近させる。そうすると、前述のように天板１４の位置がテーブル什器ＴＪの天板ＴＪａの位置より低くなっているため、カート装置１０の全体を、テーブル什器ＴＪの天板ＴＪａの下方に形成された下部空間ＵＳに格納することができる。

　また、本発明の第一実施形態に係るカート装置１０によれば、内側支柱１９の外側支柱１８に対するスライドを案内するための、内側支柱１９のガイドローラ２８や外側支柱１８のローラ案内溝２２５は、何れも支持基体１２における左右方向での両側に設けられている。従って、支持基体１２は、前後方向への厚みを、左右方向への厚みと比較して薄くすることができる。従って、支持基体１２の前方側や後方側に取り付けられる収納部材１３が平面視で天板１４より外側へ突出しないような大きさに形成される場合であっても、支持基体１２が前後方向で薄く形成されているため、収納部材１３を前後方向で広く形成することができる。これにより、収納部材１３の高い収容能力を確保できる。

　また、本発明の第一実施形態に係るカート装置１０によれば、前述のように、内側支柱１９におけるインナー２６の切欠き部２６５は、その断面形状がバンパー部材２７の断面形状に合致するように形成されている。従って、インナー２６の切欠き部２６５にバンパー部材２７を装着したとき、バンパー部材２７の外側面がインナー２６の外側面と略面一となっている。従って、このバンパー部材２７が外側支柱１８のアウター２０に接触することにより、内側支柱１９のスムーズなスライドが阻害されることを未然に防止することができる。

　更に、内側支柱１９は一対のガイドローラ２８によってそのスライドが案内されることにより、インナー２６とアウター２０との間隔が一定に保持される。従って、インナー２６に装着されたゴム等からなるバンパー部材２７がアウター２０に接触することによって内側支柱１９のスムーズなスライドが阻害されることを、未然に防止することができる。

（変形例）
　本実施形態では、バンパー部材２７が弾性材料から形成され、バンパー部材２７の弾性変形によって衝撃を吸収するように構成したが、これに限られず、バンパー部材がバネ等を有し、その弾性変形によって衝撃を吸収するように構成してもよい。

　また、本実施形態では、ベース部１１に固定される固定側支柱を大径の外側支柱１８とし、固定側支柱に対して相対移動する移動側支柱を小径の内側支柱１９として、移動側支柱が固定側支柱の内部空洞Ｋに嵌合した状態で上下方向へスライドするように構成した。
　しかし、これとは逆に、固定側支柱を小径の内側支柱（第２支柱）とし、移動側支柱を大径の外側支柱（第１支柱）として、移動側支柱が固定側支柱の外側に嵌合した状態で上下方向へスライドするように構成してもよい。

　また、本実施形態では、内側支柱１９の外側面にガイドローラ２８を回転可能に支持するとともに、外側支柱１８の内側面にローラ案内溝２２５を設けた。
　しかし、これとは逆に、内側支柱の外側面にローラ案内溝を設けるとともに、外側支柱の内側面にガイドローラを回転可能に支持してもよい。なお、この内側支柱は、固定側支柱と移動側支柱の一方であり、この外側支柱は、固定側支柱と移動側支柱の他方である。

　また、本実施形態では、収納部材１３が有する第１取付部を係止爪３０２ａとし、固定側支柱が有する第２取付部を係止穴として構成した。しかし、これとは逆に、収納部材が有する第１取付部を係止穴とし、固定側支柱が有する第２取付部を係止爪として構成してもよい。

（第二実施形態）
　次に、本発明の第二実施形態に係るカート装置の構成について説明する。第二実施形態に係るカート装置は、第一実施形態に係るカート装置と比較すると、収納部材１３の支持基体１２への取り付け構造のみが異なっている。第一実施形態と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。

　図１０は、収納部材１３の支持基体１２に対する取り付け構造を示す概略斜視図である。第二実施形態の支持基体１２において、外側支柱１８のアウター２０に形成された４個の金具装着溝２５に対し、取付金具３１がそれぞれ装着される。この取付金具３１には、図１０に示すように、その長手方向に延びる嵌合溝３１１（第２取付部）が形成されている。この嵌合溝３１１は、嵌合溝３１１の開口から底部に向かうに従い溝幅が徐々に拡がる略台形の断面形状を有するように形成されている。また、嵌合溝３１１の内部には、その長手方向の所定位置に、収納部材１３を位置決めするためのストッパ３１２が設けられている。

　図１０に示す収納部材１３は、棚板本体２９１の底面に設けられて嵌合突起２９３ａ（第１取付部）を有する棚板取付金具２９３を有している。嵌合突起２９３ａは、支持基体１２の取付金具３１の嵌合溝３１１に嵌合する形状、すなわちその基端部から先端部に向かうに従い徐々にその幅が拡がる略台形の断面形状を有するように形成されている。言い換えれば、嵌合突起２９３ａは、嵌合溝３１１に合致する断面形状を有している。

　この収納部材１３は、図１０に示すように、棚板取付金具２９３の嵌合突起２９３ａを取付金具３１の嵌合溝３１１に対して上方から嵌合させることにより、支持基体１２に取り付けられる。収納部材１３は、その嵌合突起２９３ａがストッパ３１２に当接することで、支持基体１２に対して位置決めされる。

　嵌合溝３１１はその底部から開口に向かって溝幅が徐々に狭まる断面形状を有しているため、嵌合溝３１１に嵌合した嵌合突起２９３ａが嵌合溝３１１から脱落することを防止でき、収納部材１３を支持基体１２に対して確実に取り付けることができる。

　尚、嵌合溝３１１及び嵌合突起２９３ａの断面形状は、互いに合致する形状であれば、本実施形態に限定されず適宜設計変更が可能である。また、本実施形態では、収納部材１３に嵌合突起２９３ａを、支持基体１２に嵌合溝３１１をそれぞれ設けたが、これとは逆に、収納部材１３に嵌合溝（第１取付部）を、支持基体１２に嵌合突起（第２取付部）をそれぞれ設けてもよい。

　以上、本発明の実施形態における廃熱発電装置を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、添付のクレームの範囲によってのみ限定される。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ、或いは動作手順等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。

１０　カート装置
１１　ベース部
１１１　脚
１１２　キャスター
１２　支持基体
１３　収納部材
１４　天板
１４ａ　物品載置面
１５　操作ハンドル部
１５１　取付バー
１５２　操作バー
１６　電子機器ユニット
１６１　ヒンジ
１６２　支持棒
１６３　ホルダ
１６４　タブレットＰＣ
１６４ａ　表示面
１７　操作レバー部
１８　外側支柱（固定側支柱、第１支柱）
１９　内側支柱（移動側支柱、第２支柱）
２０　アウター
２１　取付金具
２１１　基片
２１２　側片
２１３　爪係止穴（係止穴、第２取付部）
２２　矩形部
２２１　前面部
２２２　後面部
２２３　第一側面部
２２４　第二側面部
２２５　ローラ案内溝
２２５Ａ　第一ローラ案内溝
２２５Ｂ　第二ローラ案内溝
２２６　ローラ保持片
２２７　ローラ嵌合片
２２８　ネジ穴部
２３　突出部
２３１　突片
２４　円弧部
２４１　円弧片
２４２　弦片
２５　金具装着溝
２６　インナー
２６１　前面壁
２６２　後面壁
２６３　第一側面壁
２６４　第二側面壁
２６５　切欠き部
２６６　係合凹部
２７　バンパー部材
２７１　直線部
２７２　円弧部
２７３　係合凸部
２８　ガイドローラ
２８１　ローラ本体
２８２　支軸
２９　棚板（収納部材）
２９１　棚板本体
２９１ａ　物品載置面
２９２　棚板取付金具
２９２ａ　係止爪（第１取付部）
２９３　棚板取付金具
２９３ａ　嵌合突起（第１取付部）
３０　収納ポケット（収納部材）
３０１　ポケット本体
３０２　収納ポケット取付金具
３０２ａ　係止爪（第１取付部）
３１　取付金具
３１１　嵌合溝（第２取付部）
３１２　ストッパ
Ｃ　隙間
ＦＳ　前部空間
Ｋ　内部空洞
Ｐ　矢印
ＲＳ　後部空間
ＴＪ　テーブル什器
ＴＪａ　天板
ＵＳ　下部空間

Claims

　床面上を走行可能なベース部と、
　前記ベース部に上方へ突出して設けられた支持基体と、
　前記支持基体によって下方から支持された天板と、を備え、
　前記支持基体が、
　前記ベース部に固定されて上方へ延びる固定側支柱と、
　上下方向へ相対移動可能に前記固定側支柱に設けられ、前記天板を下方から支持する移動側支柱と、
　前記移動側支柱の外側面に設けられて衝撃を吸収可能なバンパー部材と、
　を有するカート装置。
　前記バンパー部材の上下方向での長さは、前記移動側支柱の前記固定側支柱に対する相対移動可能な距離以上の長さである請求項１に記載のカート装置。
　前記固定側支柱が、筒状に形成され、
　前記移動側支柱が、前記固定側支柱の内部空洞に上下方向へスライド可能に嵌合されている請求項１に記載のカート装置。
　前記バンパー部材は、少なくとも前記移動側支柱の外側面における前方側に設けられている請求項１に記載のカート装置。
　前記バンパー部材が、弾性材料から形成されている請求項１に記載のカート装置。
　前記移動側支柱の外側面に、前記バンパー部材と合致する形状の切欠き部が形成され、
　前記切欠き部に前記バンパー部材が装着されている請求項１に記載のカート装置。
　前記固定側支柱の外側面における前方側及び後方側の少なくとも一方に設けられて物品を収納する収納部材をさらに備え、
　前記固定側支柱及び前記移動側支柱の一方が、中空の第１支柱として形成され、
　前記固定側支柱及び前記移動側支柱の他方が、前記第１支柱の内部空洞に挿入可能な第２支柱として形成され、
　前記第１支柱の内側面における左右方向での両側に、ガイドローラ及び前記ガイドローラを上下方向へ案内するローラ案内溝の一方が設けられ、
　前記第２支柱の外側面における左右方向での両側に、前記ガイドローラ及び前記ローラ案内溝の他方が設けられている請求項１に記載のカート装置。
　前記固定側支柱が中空に形成され、
　前記移動側支柱が前記固定側支柱の内部空洞に挿入可能に形成され、
　前記固定側支柱内に配された前記ガイドローラ又は前記ローラ案内溝の左右方向での両外側で、前記収納部材が有する第１取付部を取り付け可能な第２取付部が前記固定側支柱に設けられている請求項７に記載のカート装置。
　前記第１取付部は、係止爪及び前記係止爪を係止可能な係止穴の一方であり、
　前記第２取付部は、前記係止爪及び前記係止穴の他方である請求項８に記載のカート装置。
　前記第１取付部は、嵌合溝及び前記嵌合溝に合致する断面形状を有する嵌合突起の一方であり、
　前記第２取付部は、前記嵌合溝及び前記嵌合突起の他方であり、
　前記嵌合溝は、前記嵌合溝の開口から底部に向かうに従い溝幅が次第に拡がるように形成されている水平方向での断面形状を有する請求項８に記載のカート装置。