WO2011118676A1

WO2011118676A1 - マッサージ機

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Publication number: WO2011118676A1
Application number: PCT/JP2011/057086
Authority: WO
Inventors: 祥平谷口; 敬輔清水; 景太乾; 文宏西尾; 裕一西堀; 孝欣谷澤; 聡梶山; 浩平山本
Original assignee: パナソニック電工株式会社
Priority date: 2010-03-26
Filing date: 2011-03-24
Publication date: 2011-09-29
Also published as: CN102762181A; TWI407949B; CN102762181B; TW201200121A; JP5140695B2; KR20120116470A; JP2011200553A; KR101337364B1

Abstract

マッサージ機（１０）は、メカマッサージ機構（１８）と、エアマッサージ機構（１９～２２、３０）と、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを対応付けて行わせるようにメカマッサージ機構とエアマッサージ機構とを制御する制御部（３３）と、メカマッサージ動作及びエアマッサージ動作の少なくとも一方の動作時間を変更するために操作される操作部（３４）とを備える。制御部（３３）は、操作部（３４）の操作に従いメカマッサージ動作の動作時間が変更される場合には、その変更された動作時間と揃うようにエアマッサージ動作の動作時間を可変する。

Description

マッサージ機

　本発明は、施療子を有するメカマッサージ機構と、膨縮動作可能なエアバッグとを備えたマッサージ機に関するものである。

　従来、背もたれ部に設けられたメカマッサージ機構によりメカマッサージ動作を行い、オットマン等に内蔵された膨縮動作可能なエアバッグによりエアマッサージ動作を行う椅子型のマッサージ機が知られている（例えば特許文献１参照）。このようなマッサージ機に備えられた制御部は、施療プログラム（通常施療コース等）を記憶しており、この施療プログラムに基づきメカマッサージ機構とエアバッグの動作を制御する。

　ところで、近年のマッサージ機では、使用者の好みや体格に応じて、例えばメカマッサージ機構（施療子）の施療位置、及びエアバッグやメカマッサージ機構によるマッサージ強度などを使用者が操作器を操作することで調整可能である。しかしながら、操作器が操作されることで、メカマッサージ動作及びエアマッサージ動作の一方の動作時間が変更されると、変更後の一方のマッサージ動作の動作時間が他方のマッサージ動作の動作時間と同調せず、両マッサージ動作の終了時間が揃わなくなる。特許文献１のマッサージ機では、メカマッサージ動作が終了したときにエアマッサージ動作が強制終了される。

特開２００８－２７２０４１号公報

　しかしながら、従来のマッサージ機では、メカマッサージ動作の終了時点がエアバッグ膨張動作の開始直後と重なることがある。この場合、エアバッグは一瞬膨張して直ちに収縮する。このようなエアバッグによるマッサージ動作は、被施療者に違和感をもたらすことがある。

　本発明の目的は、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを違和感なく揃って終了させることが可能なマッサージ機を提供することにある。

　本発明の一側面に従うマッサージ機は、施療子を有し、メカマッサージ動作を行うためのメカマッサージ機構と、エアバッグを有し、エアマッサージ動作を行うためのエアマッサージ機構と、前記メカマッサージ動作と前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせるように前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構を制御する制御部と、前記メカマッサージ動作及びエアマッサージ動作の少なくとも一方の動作時間を変更するために操作される操作部とを備え、前記制御部は、前記操作部の操作に従い前記メカマッサージ動作及びエアマッサージ動作のいずれか一方の動作の動作時間が変更される場合には、その変更された動作時間と揃うように他方の動作の動作時間を可変する。

　一例では、前記操作部には、前記メカマッサージ動作を成す少なくとも１つのメカステップ、又は前記エアマッサージ動作を成す少なくとも１つのエアステップを延長動作させるために操作される延長スイッチが備えられ、前記制御部は、前記メカステップ及びエアステップのいずれか一方を延長させるように前記延長スイッチが操作された場合には、前記メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間を長くする。

　一例では、前記少なくとも１つのメカステップ及び前記少なくとも１つのエアステップの各ステップに対し、前記延長スイッチの操作が有効か否かが予め設定され、前記制御部は、前記延長スイッチの操作が有効である場合に、前記延長スイッチの操作に従い前記メカステップ及びエアステップのいずれか一方の動作時間を延長し、その延長後の動作時間に合わせるように前記メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間を長くする。

　一例では、前記制御部は、前記延長スイッチが操作されたときに実施中のメカステップを繰り返して前記メカマッサージ動作の動作時間を延長させ、前記制御部は、前記メカステップの繰り返しを開始するとき、この繰り返すメカステップに対応するエアステップをその先頭から実施する。

　一例では、前記制御部は、前記延長スイッチが操作されたときに実施中のエアステップを繰り返して前記エアマッサージ動作の動作時間を延長させ、前記制御部は、前記エアステップの繰り返しを開始するとき、この繰り返すエアステップに対応するメカステップをその先頭から実施する。

　一例では、前記操作部には、前記メカマッサージ動作を成す少なくとも１つのメカステップ、又は前記エアマッサージ動作を成す少なくとも１つのエアステップを次のステップに移行させるために操作されるスキップスイッチが備えられ、前記制御部は、前記メカステップ及びエアステップのいずれか一方が次のステップに移行させるように前記スキップスイッチが操作された場合には、前記メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間を短くする。

　一例では、前記操作部には、前記メカマッサージ機構の施療子の位置を調整するために操作される位置調整スイッチが備えられ、前記制御部は、前記施療子の位置を変更させるように前記位置調整スイッチが操作された場合には、その位置調整のための前記施療子の移動時間に応じて前記エアマッサージ動作の動作時間を長くする。

　一例では、前記操作部には、前記メカマッサージ機構又は前記エアマッサージ機構によるマッサージ強度を調整するために操作される強度調整スイッチが備えられ、前記制御部は、前記メカマッサージ機構及び前記エアマッサージ機構のいずれか一方によるマッサージ強度を変更させるように前記強度調整スイッチが操作された場合、当該一方のマッサージ機構を停止時間だけ停止させるとともに、その停止時間に応じて前記メカマッサージ機構及び前記エアマッサージ機構のいずれか他方の動作時間を長くする。

　本発明によれば、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを違和感なく揃って終了させることが可能なマッサージ機を提供することができる。

本実施形態のマッサージ機の模式的側面図である。マッサージ機の模式的正面図である。マッサージ機のブロック図である。操作部の模式的正面図である。マッサージ動作を説明するための図である。（ａ）（ｂ）は、エアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートである。（ａ）（ｂ）は、エアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートを示し、（ｃ）は別例におけるエアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートである。（ａ）（ｂ）は、エアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートを示し、（ｃ）は別例におけるエアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートである。（ａ）（ｂ）は、エアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートである。（ａ）（ｂ）は、エアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートである。（ａ）（ｂ）は、別例におけるエアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートである。（ａ）（ｂ）は、別例におけるメカマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートである。

　以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
　図１は、本実施形態の椅子型のマッサージ機１０を示す。マッサージ機１０の椅子本体１０ａは、左右の支持脚部１１にて支持された座面１２と、その座面１２の後端に傾動可能に組み付けられた背もたれ部１３と、座面１２の前端に傾動可能に組み付けられたオットマン１４とを含む。椅子本体１０ａは、肘掛け部１５を含む。図３に示すように、マッサージ機１０は、マッサージ機１０の各部を操作するために使用者Ｈにより操作されて操作部３４を含む。操作部３４は、例えば背もたれ部１３の側面に設けることができる。

　座面１２の下側には、背もたれ部１３のリクライニング機構１６が備えられる。このリクライニング機構１６のモータ１６ａの駆動により背もたれ部１３はリクライニングされる。座面１２の下側にオットマン１４の上下動機構１７が備えられる。上下動機構１７のモータ１７ａの駆動によりオットマン１４は上下動される。

　背もたれ部１３には、施療子１８ａを有するメカマッサージ機構１８が内装されている。メカマッサージ機構１８は、モータ（図示略）により背もたれ部１３の上下方向に移動可能である。メカマッサージ機構１８、施療子１８ａに施療動作を行わせるモータ（図示略）を含む。メカマッサージ機構１８は、各種モータの駆動に基づく施療子１８ａの施療動作により、使用者Ｈ（被施療者）の背中に対して施療を行う。

　メカマッサージ機構１８の上下移動、及び施療子１８ａによる施療動作（メカマッサージ動作）は、コントローラ３３（図３参照）にて制御される。コントローラ３３は、動作の異なる複数のパターンでメカマッサージ機構１８を駆動させることが可能となっている。ここで、コントローラ３３と電気的に接続される操作部３４にて選択されたコースに応じて、コントローラ３３はメカマッサージ機構１８を駆動する。例えば通常施療コースＡが選択されると、図５に示すように、コントローラ３３は、３つのメカステップＭＳ１～ＭＳ３の順でメカマッサージ機構１８を駆動する。メカステップＭＳ１～ＭＳ３には、それぞれ連続的なメカマッサージ動作の１パターンが予め割り当てられている。各メカステップＭＳ１～ＭＳ３では割り当てられたメカマッサージ動作が行われる。メカステップＭＳ１～ＭＳ３には例えばもみ上げ動作、もみ下げ動作、さすり動作、指圧動作、押し動作等のいずれかが割り当てられる。メカマッサージ動作はメカマッサージシーケンスと呼ぶことがある。

　図２に示すように、マッサージ機１０は一又は複数のエアバッグを備える。図示した例では、使用者Ｈの様々な施療部位に対応するようにエアバッグ１９～２２が配置されている。背もたれ部１３には、一対の上側エアバッグ１９と、一対の下側エアバッグ２０とが内装されている。エアバッグ１９，２０はそれぞれ、使用者Ｈの肩部及び腰部をマッサージ可能に設けられている。座面１２には、一対のエアバッグ２１が使用者Ｈの臀部に対応して内装されている。

　オットマン１４は、使用者Ｈの下腿をそれぞれ収容する収容溝１４ａを有している。各収容溝１４ａの内壁には、上側及び下側のエアバッグ２２が内装される。各エアバッグ２２は使用者Ｈの脚に対してマッサージ可能となっている。エアバッグ１９～２２は、接続ホース（図示略）を介して図３に示す駆動装置３０と連通されている。本実施形態では、エアバッグ１９～２２及び駆動装置３０にてエアマッサージ機構が構成される。

　図３に示すように、駆動装置３０は、電動駆動されるエアポンプ３１と、このエアポンプ３１に接続される三方電磁弁３２ａ～３２ｄとを備えている。三方電磁弁３２ａ～３２ｄはエアバッグ１９～２２にそれぞれ対応づけられている。エアポンプ３１及び各電磁弁３２ａ～３２ｄは、前記コントローラ３３にて制御される。各電磁弁３２ａ～３２ｄは、大気開放状態と、圧縮空気供給状態とを含む複数の状態に切り替え可能である。そして、コントローラ３３の制御の下、エアポンプ３１の駆動により圧縮空気が生成され、施療対象に対応する電磁弁３２ａ～３２ｄが大気開放状態から供給状態に切り替わると、エアポンプ３１からの圧縮空気がその施療対象に対応するエアバッグ１９～２２に給気される。こうしてそれらエアバッグ１９～２２が膨張する。エアバッグ１９～２２の膨張動作が終了すると、コントローラ３３は、電磁弁３２ａ～３２ｄを供給状態から大気開放状態に切り替え、エアバッグ１９～２２内の空気を大気中に排気させる。こうしてそれらエアバッグ１９～２２は収縮する。各エアバッグ１９～２２の膨張と収縮の繰り返しにより、施療（エアマッサージ動作）がなされる。エアマッサージ動作はエアマッサージシーケンスと呼ぶことがある。

　コントローラ３３は、操作部３４のコース選択スイッチ４１（図４参照）にて選択されたコースに応じて、駆動装置３０を制御する。例えば図５に示す通常施療コースＡが選択された場合、コントローラ３３は、図５に示すように１つのメカステップＭＳ１と１つのエアステップＡＳ１とが連動（セットで動作）するように制御し、その後に２つのメカステップＭＳ２，ＭＳ３と１つのエアステップＡＳ２とが連動するように制御する。尚、エアステップＡＳ１，ＡＳ２は、エアバッグ１９～２２の全部又は一部が互いに異なる所定のパターンを行うよう予め設定されている。ステップの種類、組み合わせ、各ステップの動作時間はコース毎に予め決められており、記憶部３３ａに格納されている。「動作時間」は動作継続時間と呼ぶことがある。

　ここで、使用者による操作が可能な操作部３４には、図４に示すように電源スイッチ４０と、コース選択スイッチ４１と、エアバッグ１９～２２によるマッサージ及び施療子１８ａによるマッサージを使用者の好みに合わせて調整を行うための各種調整スイッチ４２～４８とが設けられている。

　図４に示すように操作部３４のコース選択スイッチ４１は、予めコントローラ３３の記憶部３３ａ（図３参照）に記憶された複数の施療コースＡ～Ｄから使用者の目的に合わせたマッサージを選択するために操作される。一例では、調整スイッチ４２～４８は、位置調整スイッチ４２と、強度調整スイッチ４３，４４と、メカマッサージスキップスイッチ４５と、メカマッサージ繰り返しスイッチ４６と、エアマッサージスキップスイッチ４７と、エアマッサージ繰り返しスイッチ４８とを含むことができる。

　位置調整スイッチ４２は、背もたれ部１３に対するメカマッサージ機構１８（施療子１８ａ）の位置を上下方向に調整するためのものである。強度調整スイッチ４３，４４は、エアバッグ１９～２２の膨長量を調整するエアマッサージ強度調整スイッチ４３と、施療子１８ａの背もたれ部１３からの突出量を調整するメカマッサージ強度調整スイッチ４４とを含むことができる。メカマッサージスキップスイッチ４５は、現時点のメカステップを次のメカステップに移行させるための操作スイッチである。メカマッサージ繰り返しスイッチ４６は、現時点のメカステップを繰り返すため若しくは現時点のメカステップを延長させるための操作スイッチである。エアマッサージスキップスイッチ４７は、現時点のエアステップを次のエアステップに移行させるための操作スイッチである。エアマッサージ繰り返しスイッチ４８は、現時点のエアステップを繰り返すため若しくは現時点のエアステップを延長させるための操作スイッチである。

　次に、メカマッサージ繰り返しスイッチ４６が押圧操作された場合のコントローラ３３による制御の一例について図６（ａ）（ｂ）及び図７（ａ）（ｂ）を用いて説明する。
　図６（ａ）に示す例では、図５に示す通常施療コースＡが選択されており、マッサージ機１０は、メカステップＭＳ１とエアステップＡＳ１を連動して実施し、メカステップＭＳ１とエアステップＡＳ１を終了時間ＴＥ１にて終了させ、引き続き、メカステップＭＳ２とエアステップＡＳ２を実施するように設定される。メカマッサージ繰り返しスイッチ４６が押圧操作される前において、メカステップＭＳ１の動作時間はエアステップＡＳ１の動作時間と一致している。操作部３４のメカマッサージ繰り返しスイッチ４６が例えばメカステップＭＳ１の途中の時点ＴＵ１で押圧操作されると、コントローラ３３はその時点ＴＵ１で実施中のメカステップＭＳ１を所定の延長時間Ｔｉ１分だけ延長するようメカマッサージ機構１８を制御する。前記メカマッサージ繰り返しスイッチ４６の押圧操作に従い延長されるメカステップＭＳ１の動作時間に対応する所定時間Ｔｉ１だけメカマッサージ動作時間は延長される。その結果、メカマッサージ動作の終了時間ＴＥ１は延長後の終了時間ＴＥ２（＝ＴＥ１＋Ｔｉ１）へと変更される。エアマッサージ動作の終了時間を変更しない場合、メカマッサージ動作の終了時間ＴＥ２とエアマッサージ動作の終了時間ＴＥ１とがずれてしまう。そこで、コントローラ３３は、メカステップＭＳ１に合わせてエアステップＡＳ１の延長を行う。具体的には、コントローラ３３は、先ずメカマッサージ繰り返しスイッチ４６が押圧操作された時点ＴＵ１からエアステップＡＳ１及びメカステップＭＳ１の当初予定されていた終了時間ＴＥ１までの残り時間ＴＲ１（＝ＴＥ１－ＴＵ１）を算出する。次いでコントローラ３３は、その残り時間ＴＲ１内に行われる予定であったエアマッサージ動作の動作時間（残り時間ＴＲ１に相当）が変更後のメカマッサージ動作の残り時間ＴＲ２（＝ＴＥ２―ＴＵ１＝ＴＲ１＋Ｔｉ１）となるようエアマッサージ動作の動作時間を変更する。即ち、コントローラ３３は、ＴＲ２／ＴＲ１の比を算出し、当該比をエアマッサージ動作のＴＵ１以降の動作時間ＴＲ１に乗算することで、エアステップＡＳ１の給排気タイミングをＴＲ２／ＴＲ１倍に変更する。こうして、エアステップＡＳ１（エアマッサージ動作）の終了時間が延長後のメカステップＭＳ１（メカマッサージ動作）の終了時間ＴＥ２と揃う。

　図７（ａ）に示す例では、図５に示す通常施療コースＡが選択されており、マッサージ機１０は、メカステップＭＳ２とエアステップＡＳ２を連動して実施し、メカステップＭＳ２の終了後にメカステップＭＳ３とエアステップＡＳ２を連動して実施するように設定される。メカマッサージ繰り返しスイッチ４６が押圧操作される前において、メカステップＭＳ２とメカステップＭＳ３との動作時間はエアステップＡＳ２の動作時間と一致している。操作部３４のメカマッサージ繰り返しスイッチ４６が例えばメカステップＭＳ２の途中の時点ＴＵ２で押圧操作されると、コントローラ３３は、その時点ＴＵ２で実施中のメカステップＭＳ２を中断せずに通常動作させて完了させ、そのメカステップＭＳ２の完了後でかつ次に予定されていたメカステップＭＳ３の開始前に、再度メカステップＭＳ２を繰り返すようにメカマッサージ機構１８を制御する。メカマッサージ繰り返しスイッチ４６の押圧操作に従い繰り返されるメカステップＭＳ２の動作時間に対応する所定時間Ｔｉ２（図７（ｂ）ではメカステップＭＳ２の１回分の動作時間）だけメカマッサージ動作時間は延長される。その結果、メカマッサージ動作の終了時間ＴＥ３は延長後の終了時間ＴＥ４（＝ＴＥ３＋Ｔｉ２）へと変更される。エアマッサージ動作の終了時間を変更しない場合、エアステップＡＳ２が早く終了してしまう。このため、コントローラ３３は、メカステップＭＳ２，ＭＳ３に合わせてエアステップＡＳ２の延長を行う。具体的には、コントローラ３３は、先ずメカマッサージ繰り返しスイッチ４６が押圧操作された時点ＴＵ２からエアステップＡＳ２及びメカステップＭＳ２，ＭＳ３の当初予定されていた終了時間ＴＥ３までの残り時間ＴＲ３（＝ＴＥ３－ＴＵ２）を算出する。次いでコントローラ３３は、その残り時間ＴＲ３内に行われる予定であったにエアマッサージ動作の動作時間（残り時間ＴＲ３に相当）が変更後のメカマッサージ動作の残り時間ＴＲ４（＝ＴＥ４―ＴＵ２＝ＴＲ３＋Ｔｉ２）となるようエアマッサージ動作の動作時間を変更する。即ち、コントローラ３３は、（ＴＲ３＋Ｔｉ２）／ＴＲ３の比（またはＴＲ４／ＴＲ３の比）を算出し、当該比をエアマッサージ動作のＴＵ２以降の動作時間ＴＲ３に乗算することで、エアステップＡＳ２の給排気タイミングを（ＴＲ３＋Ｔｉ２）／ＴＲ３倍に変更する。こうして、エアステップＡＳ２（エアマッサージ動作）の終了時間が延長後のメカステップＭＳ２，ＭＳ３（メカマッサージ動作）の終了時間ＴＥ４と揃う。

　次に、操作部３４の位置調整スイッチ４２が押圧操作された場合のコントローラ３３による制御の一例について図８（ａ）（ｂ）を用いて説明する。
　操作部３４の位置調整スイッチ４２が例えばメカステップＭＳ２の途中の時点ＴＵ３で押圧操作されると、コントローラ３３は、その時点ＴＵ３で実施中の現在のメカステップＭＳ３を中断させ、施療子１８ａ（図１参照）の位置を位置調整スイッチ４２の操作に従い上方向若しくは下方向に移動させる。こうして施療子１８ａが調整後の位置に移動した後、コントローラ３３はその調整後の位置から、中断されたステップと同じステップ（すなわちメカステップＭＳ２）を改めてやり直す。従って、前記位置調整スイッチ４２の押圧操作に伴い、施療子１８ａの移動時間ＴＭと、施療子１８ａの位置調整のために中断されたメカステップＭＳ２が中断時点までに既に実施した時間ＴＲ５とを足し合わせた時間ＴＲ５＋ＴＭ分だけメカマッサージ動作の動作時間が延長される。そのため、エアマッサージ動作の終了時間を変更しない場合、時間ＴＲ５＋ＴＭ分だけエアステップＡＳ２が早く終了してしまう。このため、コントローラ３３は、メカステップＭＳ２，ＭＳ３に合わせてエアステップＡＳ２の延長を行う。具体的には、コントローラ３３は、先ず位置調整スイッチ４２が押圧操作された時点ＴＵ３から、エアステップＡＳ２及びメカステップＭＳ２，ＭＳ３の当初予定されていた終了時間ＴＥ５までの残り時間ＴＲ６（＝ＴＥ５－ＴＵ３）を算出する。次いで、コントローラ３３は、その残り時間ＴＲ６内に行われる予定であったエアマッサージ動作の動作時間（変更前の残り時間ＴＲ６に相当）が、変更後のメカマッサージ動作の残り時間ＴＲ７（＝ＴＥ６－ＴＵ３＝ＴＲ６＋ＴＲ＋ＴＭ）となるようにエアマッサージ動作の動作時間を変更する。即ち、コントローラ３３は、（ＴＲ５＋ＴＲ６＋ＴＭ）／ＴＲ６の比を算出し、当該比をエアマッサージ動作のＴＵ３以降の動作時間ＴＲ６に乗算することで、エアステップＡＳ２の給排気タイミングを（ＴＲ５＋ＴＲ６＋ＴＭ）／ＴＲ６倍に変更する。こうして、エアステップＡＳ２（エアマッサージ動作）の終了時間が位置調整後のメカマッサージ動作の終了時間ＴＥ６と揃う。

　次に、操作部３４のメカマッサージ強度調整スイッチ４４が押圧操作された場合のコントローラ３３による制御の一例について図９（ａ）（ｂ）を用いて説明する。
　操作部３４のメカマッサージ強度調整スイッチ４４が例えばメカステップＭＳ２の途中の時点ＴＵ４で押圧操作されると、コントローラ３３は、その時点ＴＵ４で実施中の現在のメカステップＭＳ２を中断させる。コントローラ３３は、所定時間ＴＳだけ施療子１８ａ（メカマッサージ機構１８）を停止させて、メカマッサージ強度調整スイッチ４４の押圧操作に従いメカマッサージ機構１８の施療子１８ａの突出量を変更する。例えば、メカマッサージ強度調整スイッチ４４によって施療子１８ａによるマッサージ強度の増加が指示された場合、施療子１８ａの背もたれ部１３からの突出量がコントローラ３３により大きくされる。メカマッサージ強度調整スイッチ４４によって施療子１８ａによるマッサージ強度の低下が指示された場合、施療子１８ａの背もたれ部１３からの突出量がコントローラ３３により小さくされる。次いで、コントローラ３３は変更後のマッサージ強度にて、中断されたステップと同じステップ（すなわちメカステップＭＳ２）を改めてやり直す。従って、前記メカマッサージ強度調整スイッチ４４の押圧操作に伴い、施療子１８ａ（メカマッサージ機構１８）の停止時間すなわち所定時間ＴＳと、施療子１８ａの突出量調整のために中断されたメカステップＭＳ２が中断時点までに既に実施した時間ＴＲ８とを足し合わせた時間ＴＲ８＋ＴＳ分だけメカマッサージ動作の動作時間が延長される。そのため、エアマッサージ動作の終了時間を変更しない場合、時間ＴＲ８＋ＴＳ分だけエアステップＡＳ２が早く終了してしまう。このため、コントローラ３３は、メカステップＭＳ２，ＭＳ３に合わせてエアステップＡＳ２の延長を行う。具体的には、コントローラ３３は、先ずメカマッサージ強度調整スイッチ４４が押圧操作された時点ＴＵ４からエアステップＡＳ２及びメカステップＭＳ２，ＭＳ３の当初予定されていた終了時間ＴＥ７までの残り時間ＴＲ９（＝ＴＥ７－ＴＵ４）を算出する。次いで、コントローラ３３は、その残り時間ＴＲ９内に行われる予定であったエアマッサージ動作の動作時間（変更前の残り時間ＴＲ９に相当）が、変更後のメカマッサージ動作の残り時間ＴＲ１０（＝ＴＲ８＋ＴＲ９＋ＴＳ）となるようにエアマッサージ動作の動作時間を変更する。即ち、コントローラ３３は、（ＴＲ８＋ＴＲ９＋ＴＳ）／ＴＲ９の比を算出し、当該比をエアマッサージ動作のＴＵ４以降の動作時間ＴＲ９に乗算することで、エアステップＡＳ２の給排気タイミングを（ＴＲ８＋ＴＲ９＋ＴＳ）／ＴＲ９倍に変更する。こうして、エアステップＡＳ２（エアマッサージ動作）の終了時間が位置調整後のメカマッサージ動作の終了時間ＴＥ８と揃う。

　次に、操作部３４のメカマッサージスキップスイッチ４５が押圧操作された場合のコントローラ３３による制御の一例について図１０（ａ）（ｂ）を用いて説明する。
　操作部３４のメカマッサージスキップスイッチ４５が例えばメカステップＭＳ２の途中の時点ＴＵ５で押圧操作されると、コントローラ３３は、その時点ＴＵ５で実施中のメカステップＭＳ２を中断させて次のメカステップＭＳ３に移行させるようにメカマッサージ機構１８を制御する。ここで、前記メカマッサージスキップスイッチ４５の押圧操作によって、メカステップＭＳ２の動作時間は時間ＴＤだけ短縮され、メカステップＭＳ２から次のステップＭＳ３への移行タイミングは、時間ＴＤだけ早まる。その結果、中断によって短縮される時間ＴＤ分だけエアステップＡＳ２が遅く終了してしまう。そこで、コントローラ３３は、メカステップＭＳ２，ＭＳ３に合わせてエアステップＡＳ２の短縮を行う。具体的には、コントローラ３３は、先ずメカマッサージスキップスイッチ４５が押圧された時点ＴＵ５から図１０（ａ）に示すメカステップＭＳ２，ＭＳ３及びエアステップＡＳ２の当初予定されていた終了時間ＴＥ９までの残り時間ＴＲ１１を算出する。次いでコントローラ３３は、その残り時間ＴＲ１１内に行われる予定であったエアマッサージ動作の動作時間（残り時間ＴＲ１１に相当）が、変更後のメカマッサージ動作の残り時間ＴＲ１２（＝ＴＲ１１－ＴＤ）となるようにエアマッサージ動作の動作時間を変更する。即ち、コントローラ３３は、ＴＲ１２／ＴＲ１１の比を算出し、当該比をエアマッサージ動作のＴＵ５以降の動作時間ＴＲ１１に乗算することで、エアステップＡＳ２の給排気タイミングをＴＲ１２／ＴＲ１１倍に変更する。こうして、エアステップＡＳ２（エアマッサージ動作）の終了時間が短縮語のメカステップＭＳ２，ＭＳ３（メカマッサージ動作）の終了時間ＴＲ１０と揃う。

　次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
　（１）操作部３４には、メカマッサージ動作を成す少なくとも１つのメカステップを繰り返すまたは延長させるメカマッサージ繰り返しスイッチ４６が備えられる。繰り返しスイッチ４６の操作に従い少なくとも１つのメカステップが繰り返されるか又は延長される場合には、コントローラ３３はエアステップ（ＡＳ１，ＡＳ２）の動作時間を長くするよう制御する。この構成によれば、少なくとも１つのメカステップの繰り返しまたは延長を含む変更後のメカマッサージ動作にエアステップＡＳ１によるエアマッサージ動作を合わせることができるため、メカマッサージ動作（メカステップＭＳ１～ＭＳ３）とエアマッサージ動作（エアステップＡＳ１，ＡＳ２）とを揃って終了させることが可能となる。

　（２）操作部３４には、メカマッサージ動作を成すメカステップを次のメカステップに移行させるメカマッサージスキップスイッチ４５が備えられる。そのスキップスイッチ４５の操作に従い一メカステップが中断されて次のメカステップに移行される場合には、コントローラ３３はエアステップ（ＡＳ１，ＡＳ２）の動作時間を短くするよう制御する。この構成によれば、一メカステップが次のメカステップに強制的に移行される変更後のメカマッサージ動作に合わせてエアステップＡＳ１，ＡＳ２によるエアマッサージ動作を合わせることができるため、メカマッサージ動作（メカステップＭＳ１～ＭＳ３）とエアマッサージ動作（エアステップＡＳ１，ＡＳ２）とを揃って終了させることが可能となる。

　（３）操作部３４には、メカマッサージ機構１８の施療子１８ａの位置を調整する位置調整スイッチ４２が備えられる。この位置調整スイッチ４２にて施療子１８ａの位置が変更される場合には、位置調整のための施療子１８ａの移動時間ＴＭに応じてエアマッサージ動作の動作時間が長くなるようコントローラ３３はエアマッサージ機構（電磁弁３２ａ～３２ｄ）を制御する。施療子１８ａの移動時間に合わせてエアマッサージ動作の動作時間が調整されるため、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを揃って終了させることが可能となる。

　（４）操作部３４には、メカマッサージ機構１８によるマッサージ強度を調整するメカマッサージ強度調整スイッチ４４が備えられる。このメカマッサージ強度調整スイッチ４４にてメカマッサージ機構１８によるマッサージ強度が変更されると、コントローラ３３は、強度調整のためにメカマッサージ機構１８を停止時間ＴＳだけ停止させ、その停止時間ＴＳに応じてエアバッグ１９～２２によるエアマッサージ動作の動作時間を長くするよう例えば電磁弁３２ａ～３２ｅを制御する。ここで、施療子１８ａによるマッサージ強度を調整する場合、少なくともメカマッサージ機構１８の停止時間ＴＳ分だけメカマッサージ動作とエアマッサージ動作との動作時間が異なってしまう。このため、メカマッサージ機構１８の停止に合わせて他方のマッサージ機構であるエアマッサージ機構によるエアマッサージ動作の動作時間を長くすることで、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを揃って終了させることが可能となる。

　尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
　・上記実施形態では、メカマッサージ繰り返しスイッチ４６が押圧操作されると、メカマッサージ動作の延長時間Ｔｉ２分、その後のエアマッサージ動作の給排気タイミングをずらすようにコントローラ３３は制御したが、これに限らない。コントローラ３３は、例えば、図７（ｃ）に示すように繰り返しスイッチ４６が操作されたときに実施中のメカステップＭＳ２を繰り返してメカマッサージ動作の動作時間を延長させ、このメカステップＭＳ２の繰り返しを開始するとき、このメカステップＭＳ２に対応するエアステップＡＳ２をそのステップＡＳ２の先頭から実施する。このように、メカステップＭＳ２の繰り返しを開始するときに、そのメカステップＭＳ２に対応するエアステップＡＳ２が先頭から実施されるため、予めメカステップの動作時間とそれに対応するエアステップの動作時間とが略同一とされていることで、エアステップ（エアマッサージ動作）とメカステップ（メカマッサージ動作）の終了時間がずれることを抑えることができる。

　また、実施形態のように給排気タイミングをずらす制御（図７（ｂ）参照）と、図７（ｃ）に示すステップの先頭から実施する制御とを１つのマッサージコース中に混在させてもよい。なお、これらのいずれの制御を選択するかは、例えば予めフラグ等でいずれの制御方法が有効か設定しておくことで容易に選択することができる。

　・上記実施形態では、位置調整スイッチ４２が押圧操作されると、メカマッサージ動作における施療子１８ａの位置調整時間並びに押圧操作時迄のマッサージ時間である時間ＴＲ５＋ＴＭ分、その後のエアマッサージ動作の給排気タイミングをずらすようにコントローラ３３は制御したが、これに限らない。例えば、図８（ｃ）に示すように位置調整スイッチ４２の押圧操作に従い位置調整後にメカステップＭＳ２を新たに開始する際には、このメカステップＭＳ２に対応するエアステップＡＳ２をそのステップＡＳ２の先頭から実施するようにコントローラ３３はエアマッサージ機構を制御してもよい。このように、メカステップＭＳ２の途中手停止後、そのステップＭＳ２を先頭から開始する場合には、そのステップＭＳ２に対応するエアステップＡＳ２が先頭から実施されるため、予めメカステップの動作時間とそれに対応するエアステップの動作時間とが略同一とすることで、エアステップ（エアマッサージ動作）とメカステップ（メカマッサージ動作）の終了時間がずれることを抑えることができる。

　・上記実施形態では、１つのメカステップＭＳ１に合わせて１つのエアステップＡＳ１が連動する制御や、２つ（複数）のメカステップＭＳ２，ＭＳ３に合わせて１つのエアステップＡＳ２が連動する制御について説明したが、これに限らない。例えば、１つのメカステップに複数のエアステップを連動させる制御を採用してもよい。

　また、例えば、図１１（ａ）（ｂ）及び図１２（ａ）（ｂ）に示すように複数のメカステップに複数のエアステップを連動させる制御を採用してもよい。
　ここで、図１１（ａ）（ｂ）及び図４を用いて複数のメカステップＭＳ４～ＭＳ６に複数のエアステップＡＳ３，ＡＳ４を連動させる変形例を説明する。

　図４に示す操作部３４のメカマッサージスキップスイッチ４５が例えばメカステップＭＳ４の途中の時点ＴＵ６で押圧操作されると、コントローラ３３は、その時点ＴＵ６で実施中のメカステップＭＳ４を中断して次のメカステップＭＳ５に移行するようメカマッサージ機構１８を制御する。コントローラ３３は、その時点ＴＵ６で実施中のエアステップＡＳ３の動作時間を変更せず、次のエアステップＡＳ４についてのみ動作時間を変更することでメカステップＭＳ４～ＭＳ６とエアステップＡＳ３、ＡＳ４との終了時間が揃うように制御する。具体的には、コントローラ３３は、メカステップＭＳ４の当初設定されていた動作時間Ｔｘ１を、中断によって短縮した時間ＴＤｘ分だけ短くして、短縮後の動作時間Ｔｘ２に変更する。このように複数のメカステップＭＳ４～ＭＳ６に合わせて複数のエアステップＡＳ３，ＡＳ４を連動させる制御であっても、一方のマッサージ動作の動作時間の変更に伴い他方のマッサージ動作の動作時間を変更することでメカマッサージ動作とエアマッサージ動作の終了時間が揃う。

　・上記実施形態では、メカステップ（メカマッサージ動作）の動作時間の変更に合わせてエアステップ（エアマッサージ動作）の動作時間を変更するようコントローラ３３は制御したが、これに限らない。例えばエアマッサージスキップスイッチ４７、エアマッサージ繰り返しスイッチ４８、及びエアマッサージ強度調整スイッチ４３のいずれか１つ若しくは複数が同時又は個別に押圧操作された場合には、エアステップ（エアマッサージ動作）の動作時間が変更される。この場合、エアマッサージ動作の動作時間の変更に合わせてメカステップ（メカマッサージ動作）の動作時間を変更することができる。

　ここで、図１２（ａ）（ｂ）及び図４を用いてエアマッサージ繰り返しスイッチ４８が押圧操作された場合のコントローラ３３よる制御の一例について説明する。なお、本変更例では、２つのエアステップＡＳ５，ＡＳ６と４つのメカステップＭＳ７～ＭＳ１０が対応付けられている。

　図４に示す操作部３４のエアマッサージ繰り返しスイッチ４８が例えばエアステップＡＳ５の途中の時点ＴＵ７で押圧操作されると、コントローラ３３は、その時点ＴＵ７で実施中のエアステップＡＳ５を中断せずに通常動作させて完了させ、そのエアステップＡＳ５の完了後でかつ次に予定されていたエアステップＡＳ６の開始前に、再度エアステップＡＳ５を繰り返すように電磁弁３２ａ～３２ｄ（図３参照）を制御する。エアマッサージ繰り返しスイッチ４８の押圧操作に従い繰り返されるエアステップＡＳ５の動作に対応する所定時間Ｔｉ３（図１２（ｂ）ではエアステップＡＳ５の１回分の動作時間）だけエアマッサージ動作時間は延長される。その結果、メカマッサージ動作の終了時間を変更しない場合、時間Ｔｉ３分だけメカステップＭＳ７～ＭＳ１０が早く終了してしまう。そこで、コントローラ３３は、エアステップＡＳ５，ＡＳ６に合わせてメカステップＭＳ７～ＭＳ１０の延長を行う。具体的には、コントローラ３３は、先ずエアマッサージ繰り返しスイッチ４８が押圧操作されると、その時点ＴＵ７で実施中のエアステップＡＳ５を中断せずに通常動作させて完了させ、そのエアステップＡＳ５の完了時点Ｔｘ３でメカステップＭＳ８を中断する。コントローラ３３は、新たに繰り返される（延長される）エアステップＡＳ５を開始し、同時に、そのエアステップＡＳ５に対応するメカステップＭＳ７～メカステップＭＳ１０をその先頭（メカステップＭＳ７）から実施する。このように、コントローラ３３は、エアマッサージ繰り返しスイッチ４８が操作されたときに実施中のエアステップＡＳ５を繰り返してエアマッサージ動作を延長させ、このエアステップＡＳ５の繰り返しを開始するとき、この繰り返すエアステップＡＳ５に対応するメカステップ（ＭＳ７～ＭＳ１０）をその先頭から実施する。予めエアステップＡＳ５，ＡＳ６の動作時間とそれに対応するメカステップＭＳ７～ＭＳ１０の動作時間とが略同一であるので、エアステップＡＳ５，ＡＳ６（エアマッサージ動作）とメカステップＭＳ７～ＭＳ１０（メカマッサージ動作）の終了時間がずれることを抑えることができる。

　・上記実施形態では、メカマッサージ強度調整スイッチ４４が押圧操作されると、メカステップＭＳ２の途中でメカマッサージ機構１８を所定時間ＴＳ停止させるとともにその後に改めてメカステップＭＳ２の先頭からメカマッサージ動作を実施するようにコントローラ３３は制御したが、これに限らない。コントローラ３３は例えば、メカマッサージ機構１８を所定時間ＴＳ停止させずに改めてメカステップＭＳ２の先頭からメカマッサージ動作を実施してもよい。

　・上記実施形態では、特に言及していないが、メカステップ及びエアステップの各々に対して繰り返しスイッチ４６，４８のような延長スイッチの押圧操作が有効か否かを予め設定してもよい。ここで、繰り返しスイッチ４６，４８のような延長スイッチの操作に従いエアステップ及びメカステップのいずれか一方を延長動作させる場合に、マッサージ機１０の構成（仕様）等からエアステップ（エアマッサージ動作）とメカステップ（メカマッサージ動作）の終了時間を揃えることが可能である場合にはコントローラ３３は延長スイッチの操作を有効とする。もしマッサージ機１０の構成（仕様）等からエアステップ（エアマッサージ動作）とメカステップ（メカマッサージ動作）の終了時間を揃えることが難しい場合にはコントローラ３３は延長スイッチの操作を無効とする。このため、延長スイッチが有効時にはその延長スイッチによる延長を行った場合でもエアステップ（エアマッサージ動作）とメカステップ（メカマッサージ動作）の終了時間をより確実に揃えることが可能となる。また、マッサージ機１０の構成等からエアステップ（エアマッサージ動作）とメカステップ（メカマッサージ動作）の終了時間を揃えることが難しい場合には予め延長スイッチの操作が無効とされるため、エアステップ（エアマッサージ動作）とメカステップ（メカマッサージ動作）の終了時間がずれることを抑えることができる。

　・上記実施形態では、位置調整スイッチ４２による施療子１８ａの施療位置の調整を上下方向としたが、これに限らず、施療子１８ａは上下方向及び左右方向に調整可能でてもよい。また、施療子１８ａは左右方向のみに調整可能でもよい。

　・上記実施形態では、マッサージ機を椅子型とした椅子型マッサージ機１０に本発明を適用したが、椅子型以外の例えばベッドタイプのマッサージ機や、使用者の足や腕等の施療部位のみを施療対象とした脚用又は腕用等のマッサージ機に適用してもよい。エアバッグの数と位置、及び施療子の数と位置を適宜変更することができる。

　１０…マッサージ機、１８…メカマッサージ機構，マッサージ機構、１８ａ…施療子、１９～２２…エアバッグ、３３…コントローラ（制御部）、３４…操作部、４２…位置調整スイッチ、４３，４４…強度調整スイッチ、４５，４７…スキップスイッチ、４６，４８…繰り返しスイッチ（延長スイッチ）、ＴＭ…移動時間、ＴＳ…停止時間、ＡＳ１～ＡＳ６…エアステップ、ＭＳ１～ＭＳ１０…メカステップ。

Claims

　施療子を有し、メカマッサージ動作を行うためのメカマッサージ機構と、
　エアバッグを有し、エアマッサージ動作を行うためのエアマッサージ機構と、
　前記メカマッサージ動作と前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせるように前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構を制御する制御部と、
　前記メカマッサージ動作及びエアマッサージ動作の少なくとも一方の動作時間を変更するために操作される操作部とを備え、
　前記制御部は、前記操作部の操作に従い前記メカマッサージ動作及びエアマッサージ動作のいずれか一方の動作の動作時間が変更される場合には、その変更された動作時間と揃うように他方の動作の動作時間を可変することを特徴とするマッサージ機。
　請求項１に記載のマッサージ機において、
　前記操作部には、前記メカマッサージ動作を成す少なくとも１つのメカステップ、又は前記エアマッサージ動作を成す少なくとも１つのエアステップを延長させるために操作される延長スイッチが備えられ、
　前記制御部は、メカステップ及びエアステップのいずれか一方を延長させるように前記延長スイッチが操作された場合には、前記メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間を長くすることを特徴とするマッサージ機。
　請求項２に記載のマッサージ機において、
　前記少なくとも１つのメカステップ及び前記少なくとも１つのエアステップの各ステップに対し、前記延長スイッチの操作が有効か否かが予め設定され、
　前記制御部は、前記延長スイッチの操作が有効である場合に、前記延長スイッチの操作に従い前記メカステップ及びエアステップのいずれか一方の動作時間を延長し、その延長後の動作時間に合わせるように前記メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間を延長することを特徴とするマッサージ機。
　請求項２又は３に記載のマッサージ機において、
　前記制御部は、前記延長スイッチが操作されたときに実施中のメカステップを繰り返して前記メカマッサージ動作の動作時間を延長させ、
　前記制御部は、前記メカステップの繰り返しを開始するとき、この繰り返すメカステップに対応するエアステップをその先頭から実施することを特徴とするマッサージ機。
　請求項２～４のいずれか一項に記載のマッサージ機において、
　前記制御部は、前記延長スイッチが操作されたときに実施中のエアステップを繰り返して前記エアマッサージ動作の動作時間を延長させ、
　前記制御部は、前記エアステップの繰り返しを開始するとき、この繰り返すエアステップに対応するメカステップをその先頭から実施することを特徴とするマッサージ機。
　請求項１に記載のマッサージ機において、
　前記操作部には、前記メカマッサージ動作を成す少なくとも１つのメカステップ、又は前記エアマッサージ動作を成す少なくとも１つのエアステップを次のステップに移行させるために操作されるスキップスイッチが備えられ、
　前記制御部は、メカステップ及びエアステップのいずれか一方が次のステップに移行させるように前記スキップスイッチが操作された場合には、前記メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間を短くすることを特徴とするマッサージ機。
　請求項１に記載のマッサージ機において、
　前記操作部には、前記メカマッサージ機構の施療子の位置を調整するために操作される位置調整スイッチが備えられ、
　前記制御部は、前記施療子の位置を変更させるように前記位置調整スイッチが操作された場合には、その位置調整のための前記施療子の移動時間に応じて前記エアマッサージ動作の動作時間を長くすることを特徴とするマッサージ機。
　請求項１に記載のマッサージ機において、
　前記操作部には、前記メカマッサージ機構又は前記エアマッサージ機構によるマッサージ強度を調整するために操作される強度調整スイッチが備えられ、
　前記制御部は、前記メカマッサージ機構及び前記エアマッサージ機構のいずれか一方によるマッサージ強度を変更させるように前記強度調整スイッチが操作された場合、当該一方のマッサージ機構を停止時間だけ停止させるとともに、その停止時間に応じて前記メカマッサージ機構及び前記エアマッサージ機構のいずれか他方の動作時間を長くすることを特徴とするマッサージ機。