JP2005013762A - 自動施療機 - Google Patents

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満宏 本谷
Yosuke Matsuki
陽介 松木
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Abstract

【課題】 施療機の施療機構による施療動作や施療時間と施療時の背凭れ角度を順次任意に選択指定でき、個人差のある各施療者の施療要望に夫々対応した施療が順次行なえる自動施療機を提供する。
【解決手段】 電動起倒可能な背凭れ部内に、移動自在で複数の施療動作を行い得る施療機構を内装した施療機であって、該施療機は、施療機構の施療動作を記憶させた施療動作選択プログラムと、施療機構の施療動作の施療時間を記憶させた施療時間選択プログラムと、背凭れ部の起倒角度を記憶させた起倒角度選択プログラムとを備えおり、施療機構の施療動作及びその施療時間と施療動作施行時の背凭れ部の起倒角度を順次任意に選択指定する事ができるように構成する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、背凭れ部に内装された施療機構の各施療動作を、予め記憶媒体等に記憶設定された数種のプログラムを施療者自身が選択設定して施療者独自の施療を行なわせる事ができるようにした自動施療機に関するものである。
従来の施療機としては、椅子本体の背凭れ部に施療機構を内装したものが一般的であり、施療部位に対して前記施療機構による揉み施療や叩き施療、並びにローリング施療或いは空圧施療を任意に行ない得るようにしている。
しかしこの種従来の施療機において、施療者に対する施療感は、椅子本体の背凭れ部の起倒角度や背凭れ部に対する施療部位の接触状態により異なるものであり、例えば、背凭れ部を倒伏させた場合のように、施療機構が極めて当接し易い施療部位に空圧施療やローリング施療等のソフトな施療動作を行う場合には、各施療動作は有効に行える為に問題ないのであるが、このような施療部位に揉み施療や叩き施療を行わせた場合には、逆に各施療動作が効き過ぎて施療部位に痛みを感じさせる等の逆効果を与える可能性があった。
また、椅子本体の背凭れ部を起立させた場合のように、施療機構が施療部位に当接し難い姿勢になる場合には、揉み施療や叩き施療を行うには適度な刺激力が付与されて良いのであるが、施療部位に空圧施療やローリング施療を行った場合には、逆にその施療動作が緩く感じられ、有効な施療効果が得られないという不満もあった。
よって施療者は、背凭れ部の起立状態で施療を行なう場合や倒伏状態で施療を行なう場合で、施療者自身が施療動作を各々選択しなければならず、またその施療動作に応じて施療者自身が身体を浮沈或いは前後させて施療機構に対する施療部位との当接力を調整しているのが現状であり、施療者はリラックスした施療が行なえないという不満があった。
そこで近年では、施療者にリラックスできる施療を行なわせる施療機を提供すべく、前記施療機構による揉み施療や叩き施療、並びにローリング施療或いは空圧施療等の各施療動作とその施療時間を設定した施療プログラムを、予め施療機に組込んだものが開発され、施療者がこの施療プログラムを設定する事で、プログラムに従った各施療動作を自動的に行なわせる事ができるようにしたものが脚光を浴びている。
しかし、このような施療プログラムを組込んだ施療機においても、施療機構による揉み施療や叩き施療、並びにローリング施療或いは空圧施療等の各施療動作とその施療時間を、予め設定した施療プログラムのみである為に、背凭れ部の起立姿勢や倒伏姿勢に対応した施療を行う事はできず、しかも、個人差の有る施療者の施療要望強度に夫々対応できる施療プログラムを組込んだ施療機を製作する事は殆ど不可能であった。
本発明は、上記実情に鑑みて成されたものであり、施療動作や施療時間と施療時の背凭れ角度を順次任意に選択設定でき、個人差のある各施療者の施療要望に夫々対応した施療が順次行なえる自動施療機を提供する事を目的とするものである。
また本発明は、施療動作や施療時間と施療時の背凭れ角度を、記憶媒体を利用して任意に選択設定して、記憶媒体に記憶させたデータに基づいて個人差のある各施療者の施療要望に夫々対応した施療が順次行なえる自動施療機を提供する事を目的とするものである。
更に本発明は、施療動作や施療時間と施療時の背凭れ角度を選択設定した記憶媒体を、施療機本体に挿入して使用できるようにした自動施療機を提供する事を目的とするものである。
本発明の自動施療機は、上記各目的を達成すべく、以下のように構成する。
すなわち、本発明の請求項1の自動施療機は、電動起倒可能な背凭れ部内に、移動自在で複数の施療動作を行い得る施療機構を内装した施療機であって、該施療機は、施療機構の施療動作を記憶させた施療動作選択プログラムと、施療機構の施療動作の施療時間を記憶させた施療時間選択プログラムと、施療機構の施療動作位置を記憶させた施療部位選択プログラムと、背凭れ部の起倒角度を記憶させた起倒角度選択プログラムとを備え、施療機構の施療動作位置や施療動作及び施療時間と施療動作施行時の背凭れ部の起倒角度を任意に設定する事ができるよう構成した。
また本発明の請求項2の自動施療機は、電動起倒可能な背凭れ部内に、移動自在で複数の施療動作を行い得る施療機構を内装した施療機であって、該施療機は、施療機構の施療動作を記憶させた施療動作選択プログラムのデータと、施療機構の施療動作位置を記憶させた施療部位選択プログラムのデータと、施療機構の施療動作の施療時間を記憶させた施療時間選択プログラムのデータと、背凭れ部の起倒角度を記憶させた起倒角度選択プログラムのデータを入力した記憶媒体を備え、施療者が記憶媒体の各データを任意に設定する事で、背凭れ部の起倒角度を設定データに基づいて可変させると共に該設定データに基づいた施療機構の設定施療動作位置での設定施療動作及びその設定施療時間で実行施療するように構成した。
更に本発明の請求項3の自動施療機は、電動起倒可能な背凭れ部内に、移動自在で複数の施療動作を行い得る施療機構を内装した施療機であって、該施療機には記憶媒体挿入口が設けられており、該記憶媒体挿入口に記憶媒体を挿入して、予め施療機構の施療動作を記憶させた施療動作選択プログラムのデータと、施療機構の施療動作位置を記憶させた施療部位選択プログラムのデータと、施療機構の施療動作の施療時間を記憶させた施療時間選択プログラムのデータと、背凭れ部の起倒角度を記憶させた起倒角度選択プログラムのデータとの各データを施療者が順次任意に設定する事で、背凭れ部の起倒角度を設定データに基づいて可変させると共に該設定データに基づいた設定施療動作位置での施療機構の設定施療動作及びその設定施療時間で順次実行施療するように構成した。
更にまた請求項4の本発明は、電動起倒可能な背凭れ部内に移動自在で複数の施療動作を行い得る施療機構を内装した施療機であって、該施療機には、背凭れ部の起倒に連動して出没する足載台が連繋してある構成にした。
更に請求項5の本発明は、施療動作選択プログラムに、揉み施療、叩き施療、空圧施療、ローリング施療等の複数の施療動作が記憶されており、空圧施療とローリング施療は、他の施療動作と同時に指定する事ができるよう構成した。
また請求項6の本発明は、起倒角度選択プログラムに、施療動作選択プログラムの揉み施療、叩き施療、空圧施療、ローリング施療に適した背凭れ部角度を予め設定した自動プログラムを備えた構成にした。
本発明の自動施療機は、以上のように構成することにより次のような作用効果をもたらすものである。
すなわち、請求項1記載の本発明では、電動起倒可能な背凭れ部内に移動自在で複数の施療動作を行い得る施療機構を内装した施療機に、施療機構の施療動作を記憶させた施療動作選択プログラムと、施療機構の施療動作位置を記憶させた施療部位選択プログラムと、施療機構の施療動作の施療時間を記憶させた施療時間選択プログラムと、背凭れ部の起倒角度を記憶させた起倒角度選択プログラムとを備えている為、施療者が各プログラムを任意に選択して設定する事で、個人差のある各施療者の要望に対応した施療位置や施療動作及び施療時間と施療時の背凭れ角度での施療が順次行なえる。
また請求項2の本発明では、施療機構の施療動作を記憶させた施療動作選択プログラムのデータと、施療機構の施療動作位置を記憶させた施療部位選択プログラムのデータと、施療機構の施療動作の施療時間を記憶させた施療時間選択プログラムのデータと、背凭れ部の起倒角度を記憶させた起倒角度選択プログラムのデータを入力した記憶媒体を施療機のリモコンスイッチや本体部に具備させており、施療者がリモコンスイッチや本体部の操作ボタンにより記憶媒体の各データを任意に選択設定する事で、個人差のある各施療者の要望に対応した施療位置や施療動作及び施療時間と施療時の背凭れ角度での施療が順次行なえる。
更に請求項3の本発明は、記憶媒体に、予め施療機構の施療動作を記憶させた施療動作選択プログラムのデータと、施療機構の施療動作位置を記憶させた施療部位選択プログラムのデータと、施療機構の施療動作の施療時間を記憶させた施療時間選択プログラムのデータと、背凭れ部の起倒角度を記憶させた起倒角度選択プログラムのデータを入力した記憶媒体の各データを施療者が任意に選択設定し、該記憶媒体を施療機の記憶媒体挿入口に挿入する事で、施療者個人の要望に対応した施療位置での施療動作や施療時間及び施療時の背凭れ角度での施療が順次行なえる。
更にまた請求項4の本発明は、施療機の背凭れ部の起倒に連動して出没する足載台が連繋してある為、施療者個人の要望に対応した施療動作や施療時間と施療時の背凭れ角度とこれに連動する足載台の出没姿勢での施療が行なえる。
更に請求項5の本発明は、施療動作選択プログラムに、揉み施療、叩き施療、空圧施療、ローリング施療等の複数の施療動作が記憶され、空圧施療とローリング施療は、他の施療動作と同時に指定する事ができる為、空圧施療と揉み施療、空圧施療と叩き施療、空圧施療とローリング施療、空圧施療と揉み施療とローリング施療、空圧施療と叩き施療とローリング施療、ローリング施療と揉み施療、ローリング施療と叩き施療等の各種の施療組み合わせが行なえる。
また請求項6の本発明は、起倒角度選択プログラムに、施療動作選択プログラムの揉み施療、叩き施療、空圧施療、ローリング施療に適した背凭れ部角度を予め設定した自動プログラムを備えている為、施療者の各施療動作に応じた背凭れ部角度の補正を自動プログラムを基にして容易に補正できると共に自動プログラムに応じた施療動作による起倒角度に自動的に起倒して、各施療者の要望に対応する事ができる。
よって、本発明の自動施療機は、施療機構を内装した施療機に、施療機構の施療動作選択プログラムと、施療時間選択プログラムと、背凭れ部の起倒角度選択プログラムとを備え、且つ、必要に応じて施療部位選択プログラムを備え、施療者が各プログラムから選択して施療動作及びその施療時間や背凭れ部の起倒角度及び必要に応じて施療動作を行なう施療部位を順次任意に選択設定する事ができるようにしている為、施療機に所定の施療動作を行なわせる一定のプログラムを組込んで、決まったプログラムにより施療を行なわせるようにした従来の施療機とは異なり、個人差のある各施療者の施療要望に夫々対応した施療が順次行なえるものである。
以下、本発明の自動施療機を、図面に示す一実施例に基づきこれを詳細に説明する。
図1は本発明の自動施療機の一実施例を示す斜視図であり、図2は記憶媒体を挿入できるようにした本発明の自動施療機の一実施例を示す斜視図であり、図3は本発明の自動施療機の使用状態を示す斜視図であり、図4は本発明における自動施療機の記憶媒体の各データを選択設定するパソコンの一実施例を示す斜視図であり、図5は本発明の自動施療機における施療動作選択プログラムと起倒角度選択プログラムにおける種類と関係の一実施例を示すブロック図である。また、図6は本発明の自動施療機における施療動作選択プログラムのデータと時間選択プログラムのデータと起倒選択プログラムのデータの一実施例を示すブロック図であり、図7は本発明の自動施療機における施療部位選択プログラムと施療動作選択プログラムと起倒選択プログラムにおける種類と関係の一実施例を示すブロック図であり、図8は本発明の自動施療機における記憶媒体を備えたリモコンスイッチの一実施例を示す説明図である。図9は本発明の自動施療機におけるリモコンスイッチの一実施例を示す説明図であり、図10は本発明の自動施療機における記憶媒体を内装したリモコンスイッチの一実施例を示す説明図である。
本発明に使用される実施例の施療機は、座部2と、該座部2に対し傾斜角度調整可能に電動で起倒自在に取り付けられ、その内部に移動自在で複数の施療動作を行い得る施療機構を設けた背凭れ部1と、該座部2前部に出没自在に配備された足載台3と、座部2の左右両側に立設された肘掛部4とで構成したものを例示している。
また、座部2に対する背凭れ部1の取り付けは、座部2に対し傾斜角度調整可能に電動起倒自在な電動傾倒機構であればどのようなものであっても良く、図示していないが、例えば背凭れ部1の下方へ突設したフレームを、座部2の後ろ側の枢軸まわりに前後揺動自在に備え付けると共に、前記フレームの枢軸より下方の端部に電動アクチュエータ等の電動傾倒調整部材を枢支連結して構成し、リモコンスイッチSで前記電動傾倒調整部材を作動させると、背凭れ部1が任意の傾斜角度に設定できるようにした一般的なものでも良い。
座部2の前端部に出没自在に取り付けられた足載部3は、図2及び図3のように座部2の前方へ略水平状態に突出させる突出姿勢と、図1のように座部2の前端下方に略垂直状態に没入させる収納姿勢とに姿勢切替え自在に取り付けられている。
この足載台3の取り付けは、例えば、座部2に対し足載台3をリンク機構でもって支持し、手動の場合には座部2の外側に備えた操作レバー(図示せず)を手動操作するか、電動傾倒調整部材とリンク機構を連繋させた電動の場合には前記リモコンスイッチSを操作する事で、回動軸(図示せず)をこの軸心まわりに回動させて、リンク機構を介して足載台3が突出姿勢と収納姿勢に切替える事ができる。
また、本発明の実施例で示す前記背凭れ部1内部に内装される施療者背部の施療用施療機構は、例えばエアーコンプレッサー等の給排気制御手段により空気袋が反復膨縮或いは膨縮保持して空圧施療を行わせるエアー機構と、駆動手段により施療部材が移動駆動或いは定位置駆動して揉み施療・叩き施療・ローリング施療を行わせるマッサージ機構とで構成したものを例示しており、施療機構による複数の施療を行い得るもので説明している。
前記リモコンスイッチSは、図9の実施例では電源スイッチと施療部位選択スイッチ・施療動作選択スイッチ・施療時間選択スイッチ・起倒角度選択スイッチを設けて、各々の各機能を個別に作動させる事ができるようにしたものを例示している。
また、図10の実施例では、記憶媒体6を内装したリモコンスイッチSを例示しており、電源スイッチと施療部位選択スイッチ・施療動作選択スイッチ・施療時間選択スイッチ・起倒角度選択スイッチを設けて、各々の各機能を個別に作動させる事ができるようにすると共に、記憶媒体6における施療機構の施療動作を記憶させた施療動作選択プログラムの施療データ選択スイッチと、施療機構の施療動作の施療時間を記憶させた施療時間選択プログラムの施療時間データ選択スイッチと、背凭れ部の起倒角度を記憶させた起倒角度選択プログラムの起倒角度データ選択スイッチと、施療機構の施療位置を記憶させた施療部位選択プログラムの施療部位データ選択スイッチが設けられ、各プログラムのデータを施療者がリモコンスイッチSで任意に選択できるようにするものである。
図1乃至図3に示した5は、施療機の肘掛部4に設けられた記憶媒体挿入口であり、該記憶媒体挿入口5に、予め施療機構の施療動作を記憶させた施療動作選択プログラムのデータと、施療機構の施療動作の施療時間を記憶させた施療時間選択プログラムのデータと、背凭れ部の起倒角度を記憶させた起倒角度選択プログラムのデータを入力した記憶媒体6を内装できるようにする為のものである。
前記記憶媒体6は、例えば、図2及び図4に示したようなコンパクトディスクの他、フレキシブルディスクであっても良く、また、上記したデータの他に、施療機構の施療動作位置を記憶させた施療部位選択プログラムのデータを記憶させたものでも良い。
尚、前記駆動手段は、前述したように施療者背部位置すなわち背凭れ部1内に配設され、駆動部を備えた機械式マッサージ機構の施療部材を移動駆動或いは定位置駆動させるためのものであり、一対の施療部材に揉み施療。叩き施療等の任意の動作を行わせるよう機械構成されるマッサージ機構を移動可能にするものである。
而して本発明の請求項1の自動施療機は、前記施療機における施療機構の施療動作選択プログラムと、施療時間選択プログラムと、背凭れ部1の起倒角度選択プログラムとを備えおり、施療者が各プログラムから選択して施療動作及びその施療時間と背凭れ部1の起倒角度を任意に設定する事ができるようにしている。
また本発明の請求項2の自動施療機は、前記施療機における施療機構の施療動作選択プログラムのデータと施療時間選択プログラムのデータと、背凭れ部1の起倒角度選択プログラムのデータを入力した前記記憶媒体6を前述したリモコンスイッチS等に備えており、施療者が記憶媒体6の各データをリモコンスイッチS等で任意に選択設定する事で、設定データに基づいた施療機構の施療動作及びその施療時間と施療動作施行時の背凭れ部1の起倒角度を自動的に実行させる事ができるようにしている。
更に本発明の請求項3の自動施療機は、施療者が前記コンパクトディスクやフレキシブルディスクの他、磁気やICによるカードやチップ等の記憶媒体6に予め入力された各データをパソコン等で開き、施療動作選択プログラムデータと施療時間選択プログラムデータと起倒角度選択プログラムデータから任意のデータ項目を選択して設定し、該記憶媒体6を前記施療機の記憶媒体挿入口5に挿入する事で、設定データに基づいた施療機構の施療動作及びその施療時間と施療動作施行時の背凭れ部1の起倒角度を自動的に実行させる事ができるようにしている。
前記背凭れ部1の起倒角度選択プログラムには、予め背凭れ部1を起倒させる角度を段階的に数種類プログラムされて選択できるようにしたものであり、例えば、図5乃至図7の実施例では、第一角度から第四角度の四段階に設定したものを例示しており、これらの起倒角度選択プログラムのデータは、施療者が任意に選択設定できる。
尚、上記実施例では、起倒角度選択プログラムによる背凭れ部1の起倒有効範囲を116度乃至160度にしたものを例示しており、第一角度を116度乃至130度とし、第二角度を116度乃至140度とし、第三角度を130度乃至160度とし、第四角度を140度乃至160度に設定しているが、この起倒角度選択プログラムの設定角度や設定段階は任意に変更できる。
また、前記起倒角度選択プログラムには、前記施療動作選択プログラムの揉み施療、叩き施療、空圧施療、ローリング施療に適した背凭れ部1の角度を予め計算して設定した自動プログラムを備えておいても良く、例えば、叩き施療に適した第一角度及び第三角度、揉み施療に適した第二角度及び第四角度、空圧施療に適した第三角度、ローリング施療に適した第四角度に設定する等の施療動作に応じた背凭れ部1の起倒角度を予め限定させた自動プログラムを備える事で、施療者は各施療動作に応じた快適な背凭れ部1の角度選択をこの自動プログラムを基に判断して補正し易くでき、施療者が満足できる施療動作に応じた起倒角度に自動的に起倒させて快適な施療が行なえる。
前記施療動作選択プログラムは、前記揉み施療、叩き施療、空圧施療、ローリング施療等の複数の施療動作から適宜数の施療動作を任意に選択設定できるプログラムであり、例えば、図5乃至図7の実施例では、揉み施療、叩き施療、空圧施療、ローリング施療の施療動作を行なうプログラムを有するものを例示しており、施療者が適宜の施療動作プログラムを任意に選択設定する事で、施療機構に選択された施療指示が行われ、該設定プログラム通りの施療動作を行なわせる事ができる。
尚、上記施療動作選択プログラムにある空圧施療とローリング施療は、他の施療動作と同時に設定する事ができ、図6に示す8列目の設定では、揉み施療と空圧施療を同時に行なう事ができる例を示し、9列目の設定では、叩き施療と空圧施療を同時に行なえる設定をした場合を示しており、13列目の設定では、揉み施療と空圧施療とローリング施療を同時に行なえる場合を示しており、このような空圧施療やローリング施療と他の施療動作と同時に設定する事で、空圧施療と揉み施療、空圧施療と叩き施療、空圧施療とローリング施療、空圧施療と揉み施療とローリング施療、空圧施療と叩き施療とローリング施療、ローリング施療と揉み施療、ローリング施療と叩き施療等の各種の施療組み合わせの施療が行なえるようにしている。
また、前記施療時間選択プログラムは、前記各施療動作プログラムによる施療動作の施療時間を任意に設定する為のものであり、例えば、図6の実施例では、各施療動作の設定を10秒、20秒、30秒、45秒、60秒の5段階から選択できるものを例示しており、第一列目のプログラム設定では、空圧施療を背凭れ部1が116度の起立状態で20秒間行なうものを選択した例を示している。
尚、図7に示すブロック図では、数種の施療位置を選択設定できる施療部位選択プログラムを設けた場合を例示しており、該施療部位選択プログラムは、施療動作選択プログラムによる施療動作を行なう各位置を任意に設定できるようにする為のものであり、この実施例では、各施療動作を首位置、肩位置、背中位置、腰位置を適宜に選択設定できるようにしたものを示している。
また、図8の実施例に示すリモコンスイッチSは、上記起倒角度選択プログラムを任意に設定できる起倒角度選択スイッチと上記施療動作選択プログラムを任意に設定できる施療動作選択スイッチ及びその施療時間を設定する施療時間プログラムを任意に設定できる施療時間スイッチと、施療動作を行なう位置を任意に設定できる施療部位選択プログラムを適宜設定できる施療部位選択スイッチを備え、しかも、これらの各プログラムから選択設定された各データを記憶管理して実行させる記憶媒体6とその設定状態や実行状態を画面表示させるディスプレイと、マイクロコンピュータからなる制御装置とを備え、該制御装置で制御されて施療機構や電動傾倒調整部材を各選択プログラムに従って作動実行させるようにしたものを例示している。
上記図8に示すリモコンスイッチSに内装された記憶媒体6には、施療機構の施療動作選択及び施療時間選択、更に施療動作の施療部位選択や背凭れ部1の起倒角度選択を認識して判別するCPUと、これを記憶するROMと、固定メッセージ或いは任意の選択メッセージを入力したRAMが設けられており、選択して記憶されている施療機構の施療動作及び施療時間、更に施療動作の施療部位や背凭れ部1の起倒角度をRAM上の固定メッセージ或いは任意の選択メッセージと結合登録してこれを内部送信し、データ制御し得るディスプレイに一連に表示させる事ができる。
尚、前記ディスプレイには、図示していないが、上記各データ制御を行ない得るデータ制御部とディスプレイに表示させる表示部とを具備しており、上記記憶媒体6から送信されたデータはデータ制御部のCPUによりRAMに格納され、該RAMに格納されたデータは、前記CPUにより表示部の表示制御部を介してディスプレイに転送されて表示される。また、このデータ制御部に、前記ディスプレイの表示に対応する音声出力機能を任意に設ける事で、ディスプレイ表示と音声とを同時に出力する事もできる。
前記コンパクトディスクやフレキシブルディスク等の記憶媒体6の場合にも、施療機構の施療動作選択及び施療時間選択、更に施療動作の施療部位選択や背凭れ部1の起倒角度選択を認識して判別するCPUと、これを記憶するROMと、固定メッセージ或いは任意の選択メッセージを入力したRAMが設けられており、選択して記憶されている施療機構の施療動作及び施療時間、更に施療動作の施療部位や背凭れ部1の起倒角度をRAM上の固定メッセージ或いは任意の選択メッセージと結合登録して、施療機構に設けられるマイクロコンピュータからなる制御装置でこれを受信して制御し、各選択プログラムによる作動を実行させる事ができる。
尚、この場合の前記記憶媒体6内部の各プログラム選択は、施療者が任意のパソコン等で内容を開示させて、各プログラムに収納された内部データを選択設定する事で施療者独自の施療プログラムを作成できるようにしている。
例えば図6では、施療動作選択プログラムのデータと時間選択プログラムのデータと起倒選択プログラムのデータのブロック図は、施療者がリモコンスイッチSや、パソコン等で記憶媒体6に施療者独自の施療プログラムを作成した場合を例示しており、○印は、施療者独自の選択プログラムデータであり、●印は製品出荷時の固定プログラムを示している。
すなわち、この実施例では、記憶媒体6に、施療者が背凭れ部1の起倒角度116度で空圧施療を20秒行い、順次、起倒角度116度で揉み施療を10秒、起倒角度116度で叩き施療を20秒、起倒角度130度で空圧施療を45秒、起倒角度140度で揉み施療と空圧施療を同時に30秒、起倒角度160度でローリング施療を60秒、起倒角度140度で揉み施療とローリング施療を同時に45秒、起倒角度116度で叩き施療と空圧施療を像時に20秒、起倒角度160度で空圧施療を45秒、起倒角度140度でローリング施療を30秒、起倒角度130度で揉み施療を30秒、起倒角度130度で揉み施療と空圧施療とローリング施療を同時に10秒行い、固定プログラムにより自動的に10秒間の揉み施療を行ないながら起倒角度116度の起立位置に復帰して停止する施療者独自の施療プログラムを選択設定した場合を例示しており、該プログラムデータを入力した記憶媒体6を使用する事で、施療機構や電動傾倒調整部材が制御されて作動し、施療者独自の施療プログラムに従った施療動作及び背凭れ部1の起倒動作を実行させる事ができるのである。
本発明の自動施療機の一実施例を示す斜視図である。 記憶媒体を挿入できるようにした本発明の自動施療機の一実施例を示す斜視図である。 本発明の自動施療機の使用状態を示す斜視図である。 本発明における自動施療機の記憶媒体の各データを選択設定するパソコンの一実施例を示す斜視図である。 本発明の自動施療機における施療動作選択プログラムと起倒角度選択プログラムにおける種類と関係の一実施例を示すブロック図である。 本発明の自動施療機における施療動作選択プログラムのデータと時間選択プログラムのデータと起倒選択プログラムのデータの一実施例を示すブロック図である。 本発明の自動施療機における施療部位選択プログラムと施療動作選択プログラムと起倒選択プログラムにおける種類と関係の一実施例を示すブロック図である。 本発明の自動施療機における記憶媒体を備えたリモコンスイッチの一実施例を示す説明図である。 本発明の自動施療機におけるリモコンスイッチの一実施例を示す説明図である。 本発明の自動施療機における記憶媒体を内装したリモコンスイッチの一実施例を示す説明図である。
符号の説明
1 背凭れ部
5 記憶媒体挿入口
6 記憶媒体
S リモコンスイッチ

Claims (6)

  1. 電動起倒可能な背凭れ部内に、移動自在で複数の施療動作を行い得る施療機構を内装した施療機であって、該施療機は、施療機構の施療動作を記憶させた施療動作選択プログラムと、施療機構の施療動作位置を記憶させた施療部位選択プログラムと、施療機構の施療動作の施療時間を記憶させた施療時間選択プログラムと、背凭れ部の起倒角度を記憶させた起倒角度選択プログラムとを備えおり、施療機構の施療動作位置や施療動作及び施療時間と施療動作施行時の背凭れ部の起倒角度を任意に設定する事ができるよう構成した事を特徴とする自動施療機。
  2. 電動起倒可能な背凭れ部内に、移動自在で複数の施療動作を行い得る施療機構を内装した施療機であって、該施療機は、施療機構の施療動作を記憶させた施療動作選択プログラムのデータと、施療機構の施療動作位置を記憶させた施療部位選択プログラムのデータと、施療機構の施療動作の施療時間を記憶させた施療時間選択プログラムのデータと、背凭れ部の起倒角度を記憶させた起倒角度選択プログラムのデータを入力した記憶媒体を備えており、施療者が記憶媒体の各データを任意に設定する事で、背凭れ部の起倒角度を設定データに基づいて可変させると共に該設定データに基づいた施療機構の設定施療動作位置での設定施療動作及びその設定施療時間で実行施療するように構成した事を特徴とする自動施療機。
  3. 電動起倒可能な背凭れ部内に、移動自在で複数の施療動作を行い得る施療機構を内装した施療機であって、該施療機には記憶媒体挿入口が設けられており、該記憶媒体挿入口に記憶媒体を挿入して、予め施療機構の施療動作を記憶させた施療動作選択プログラムのデータと、施療機構の施療動作位置を記憶させた施療部位選択プログラムのデータと、施療機構の施療動作の施療時間を記憶させた施療時間選択プログラムのデータと、背凭れ部の起倒角度を記憶させた起倒角度選択プログラムのデータとの各データを施療者が順次任意に設定する事で、背凭れ部の起倒角度を設定データに基づいて可変させると共に該設定データに基づいた設定施療動作位置での施療機構の設定施療動作及びその設定施療時間で順次実行施療するように構成した事を特徴とする自動施療機。
  4. 前記施療機が、電動起倒可能な背凭れ部に足載台が連繋して出没するよう構成してある事を特徴とする請求項1乃至請求項3記載の自動施療機。
  5. 前記施療動作選択プログラムには、揉み施療、叩き施療、空圧施療、ローリング施療等の複数の施療動作が記憶されており、空圧施療とローリング施療は、他の施療動作と同時に指定する事ができるよう構成した事を特徴とする請求項1乃至請求項4記載の自動施療機。
  6. 前記起倒角度選択プログラムには、施療動作選択プログラムの揉み施療、叩き施療、空圧施療、ローリング施療等に適した背凭れ部角度を予め設定した自動プログラムを備え、施療者の各施療動作に応じた背凭れ部角度の設定補正を容易にすると共に施療動作に応じた起倒角度に自動的に起倒する事を特徴とする請求項1乃至請求項5記載の自動施療機。
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