JP2003116946A - 自動施療機 - Google Patents

自動施療機

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JP2003116946A
JP2003116946A JP2001316136A JP2001316136A JP2003116946A JP 2003116946 A JP2003116946 A JP 2003116946A JP 2001316136 A JP2001316136 A JP 2001316136A JP 2001316136 A JP2001316136 A JP 2001316136A JP 2003116946 A JP2003116946 A JP 2003116946A
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満宏 本谷
Yosuke Matsuki
陽介 松木
Masaki Wada
正記 和田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施療機の施療機構による施療動作や施
療時間と施療時の背凭れ角度を順次任意に選択指定で
き、個人差のある各施療者の施療要望に夫々対応した施
療が順次行なえる自動施療機を提供する。 【解決手段】 電動起倒可能な背凭れ部内に、移動自
在で複数の施療動作を行い得る施療機構を内装した施療
機であって、該施療機は、施療機構の施療動作を記憶さ
せた施療動作選択プログラムと、施療機構の施療動作の
施療時間を記憶させた施療時間選択プログラムと、背凭
れ部の起倒角度を記憶させた起倒角度選択プログラムと
を備えおり、施療機構の施療動作及びその施療時間と施
療動作施行時の背凭れ部の起倒角度を順次任意に選択指
定する事ができるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、背凭れ部に内装された
施療機構の各施療動作を、予め記憶媒体等に記憶設定さ
れた数種のプログラムを施療者自身が選択指定して施療
者独自の施療を行なわせる事ができるようにした自動施
療機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の施療機としては、椅子本体の背凭
れ部に施療機構を内装したものが一般的であり、施療部
位に対して前記施療機構による揉み施療や叩き施療、並
びにローリング施療或いは空圧施療を任意に行ない得る
ようにしている。
【0003】しかしこの種従来の施療機において、施療
者に対する施療感は、椅子本体の背凭れ部の起倒角度や
背凭れ部に対する施療部位の接触状態により異なるもの
であり、例えば、背凭れ部を倒伏させた場合のように、
施療機構が極めて当接し易い施療部位に空圧施療やロー
リング施療等のソフトな施療動作を行う場合には、各施
療動作は有効に行える為に問題ないのであるが、このよ
うな施療部位に揉み施療や叩き施療を行わせた場合に
は、逆に各施療動作が効き過ぎて施療部位に痛みを感じ
させる等の逆効果を与える可能性があった。
【0004】また、椅子本体の背凭れ部を起立させた場
合のように、施療機構が施療部位に当接し難い姿勢にな
る場合には、揉み施療や叩き施療を行うには適度な刺激
力が付与されて良いのであるが、施療部位に空圧施療や
ローリング施療を行った場合には、逆にその施療動作が
緩く感じられ、有効な施療効果が得られないという不満
もあった。
【0005】よって施療者は、背凭れ部の起立状態で施
療を行なう場合や倒伏状態で施療を行なう場合で、施療
者自身が施療動作を各々選択しなければならず、またそ
の施療動作に応じて施療者自身が身体を浮沈或いは前後
させて施療機構に対する施療部位との当接力を調整して
いるのが現状であり、施療者はリラックスした施療が行
なえないという不満があった。
【0006】そこで近年では、施療者にリラックスでき
る施療を行なわせる施療機を提供すべく、前記施療機構
による揉み施療や叩き施療、並びにローリング施療或い
は空圧施療等の各施療動作とその施療時間を設定した施
療プログラムを、予め施療機に組込んだものが開発さ
れ、施療者がこの施療プログラムを指定する事で、プロ
グラムに従った各施療動作を自動的に行なわせる事がで
きるようにしたものが脚光を浴びている。
【0007】しかし、このような施療プログラムを組込
んだ施療機においても、施療機構による揉み施療や叩き
施療、並びにローリング施療或いは空圧施療等の各施療
動作とその施療時間を、予め設定した施療プログラムの
みである為に、背凭れ部の起立姿勢や倒伏姿勢に対応し
た施療を行う事はできず、しかも、個人差の有る施療者
の施療要望強度に夫々対応できる施療プログラムを組込
んだ施療機を製作する事は殆ど不可能であった。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】本発明は、上記実情に鑑みて成されたもの
であり、施療動作や施療時間と施療時の背凭れ角度を順
次任意に選択指定でき、個人差のある各施療者の施療要
望に夫々対応した施療が順次行なえる自動施療機を提供
する事を目的とするものである。
【0009】また本発明は、施療動作や施療時間と施療
時の背凭れ角度を、記憶媒体を利用して任意に選択指定
して、記憶媒体に記憶させたデータに基づいて個人差の
ある各施療者の施療要望に夫々対応した施療が順次行な
える自動施療機を提供する事を目的とするものである。
【0010】更に本発明は、施療動作や施療時間と施療
時の背凭れ角度を選択指定した記憶媒体を、施療機本体
に挿入して使用できるようにした自動施療機を提供する
事を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の自動施療機は、
上記各目的を達成すべく、以下のように構成する。すな
わち、本発明の請求項1の自動施療機は、電動起倒可能
な背凭れ部内に、移動自在で複数の施療動作を行い得る
施療機構を内装した施療機であって、該施療機は、施療
機構の施療動作を記憶させた施療動作選択プログラム
と、施療機構の施療動作の施療時間を記憶させた施療時
間選択プログラムと、背凭れ部の起倒角度を記憶させた
起倒角度選択プログラムとを備えおり、施療機構の施療
動作及びその施療時間と施療動作施行時の背凭れ部の起
倒角度を任意に選択指定する事ができるように構成した
事を特徴とする。
【0012】また本発明の請求項2の自動施療機は、電
動起倒可能な背凭れ部内に、移動自在で複数の施療動作
を行い得る施療機構を内装した施療機であって、該施療
機は、施療機構の施療動作を記憶させた施療動作選択プ
ログラムのデータと、施療機構の施療動作の施療時間を
記憶させた施療時間選択プログラムのデータと、背凭れ
部の起倒角度を記憶させた起倒角度選択プログラムのデ
ータを入力した記憶媒体を備えており、施療者が記憶媒
体の各データを任意に選択指定する事で、指定データに
基づいた背凭れ部の起倒角度に可変させると共に指定デ
ータに基づいた施療機構の施療動作及びその施療時間を
実行するように構成した事を特徴とする。
【0013】更に本発明の請求項3の自動施療機は、電
動起倒可能な背凭れ部内に、移動自在で複数の施療動作
を行い得る施療機構を内装した施療機であって、該施療
機には記憶媒体挿入口が設けられており、予め施療機構
の施療動作を記憶させた施療動作選択プログラムのデー
タと、施療機構の施療動作の施療時間を記憶させた施療
時間選択プログラムのデータと、背凭れ部の起倒角度を
記憶させた起倒角度選択プログラムのデータを入力した
記憶媒体の各データを施療者が順次任意に選択指定し、
該記憶媒体を施療機の記憶媒体挿入口に挿入する事で、
指定データに基づいた背凭れ部の起倒角度に順次可変さ
せると共に指定データに基づいた施療機構の施療動作及
びその施療時間を順次実行するように構成した事を特徴
とする。
【0014】
【作用】本発明の自動施療機は、以上のように構成する
ことにより次のような作用をもたらすものである。
【0015】すなわち、請求項1記載の本発明では、電
動起倒可能な背凭れ部内に移動自在で複数の施療動作を
行い得る施療機構を内装した施療機に、施療機構の施療
動作を記憶させた施療動作選択プログラムと、施療機構
の施療動作の施療時間を記憶させた施療時間選択プログ
ラムと、背凭れ部の起倒角度を記憶させた起倒角度選択
プログラムとを備えている為、施療者が各プログラムを
任意に選択指定する事で、個人差のある各施療者の要望
に対応した施療動作や施療時間と施療時の背凭れ角度で
の施療が順次行なえる。
【0016】また請求項2の本発明では、施療機構の施
療動作を記憶させた施療動作選択プログラムのデータ
と、施療機構の施療動作の施療時間を記憶させた施療時
間選択プログラムのデータと、背凭れ部の起倒角度を記
憶させた起倒角度選択プログラムのデータを入力した記
憶媒体を施療機のリモコンスイッチや本体部に具備させ
ており、施療者がリモコンスイッチや本体部の操作ボタ
ンにより記憶媒体の各データを任意に選択指定する事
で、個人差のある各施療者の要望に対応した施療動作や
施療時間と施療時の背凭れ角度での施療が順次行なえ
る。
【0017】更に請求項3の本発明は、予め施療機構の
施療動作を記憶させた施療動作選択プログラムのデータ
と、施療機構の施療動作の施療時間を記憶させた施療時
間選択プログラムのデータと、背凭れ部の起倒角度を記
憶させた起倒角度選択プログラムのデータを入力した記
憶媒体の各データを施療者が任意に選択指定し、該記憶
媒体を施療機の記憶媒体挿入口に挿入する事で、施療者
個人の要望に対応した施療動作や施療時間と施療時の背
凭れ角度での施療が順次行なえる。
【0018】
【発明の実施の態様】以下、本発明の自動施療機を、図
面に示す一実施例に基づきこれを詳細に説明する。図1
は本発明の自動施療機の一実施例を示す斜視図であり、
図2は記憶媒体を挿入できるようにした本発明の自動施
療機の一実施例を示す斜視図であり、図3は本発明の自
動施療機の使用状態を示す斜面図であり、図4は本発明
における自動施療機の記憶媒体の各データを選択指定す
るパソコンの一実施例を示す斜面図であり、図5は本発
明の自動施療機における施療動作選択プログラムと起倒
角度選択プログラムにおける種類と関係の一実施例を示
すブロック図である。また、図6は本発明の自動施療機
における施療動作選択プログラムのデータと時間選択プ
ログラムのデータと起倒選択プログラムのデータの一実
施例を示すブロック図であり、図7は本発明の自動施療
機における施療部位選択プログラムと施療動作選択プロ
グラムと起倒選択プログラムにおける種類と関係の一実
施例を示すブロック図であり、図8は本発明の自動施療
機における記憶媒体を備えたリモコンスイッチの一実施
例を示す説明図である。図9は本発明の自動施療機にお
けるリモコンスイッチの一実施例を示す説明図であり、
図10は本発明の自動施療機における記憶媒体を内装し
たリモコンスイッチの一実施例を示す説明図である。
【0019】本発明に使用される実施例の施療機は、座
部2と、該座部2に対し傾斜角度調整可能に電動で起倒
自在に取り付けられ、その内部に移動自在で複数の施療
動作を行い得る施療機構を設けた背凭れ部1と、該座部
2前部に出没自在に配備された足載台3と、座部2の左
右両側に立設された肘掛部4とで構成したものを例示し
ている。
【0020】また、座部2に対する背凭れ部1の取り付
けは、座部2に対し傾斜角度調整可能に電動起倒自在な
電動傾倒機構であればどのようなものであっても良く、
図示していないが、例えば背凭れ部1の下方へ突設した
フレームを、座部2の後ろ側の枢軸まわりに前後揺動自
在に備え付けると共に、前記フレームの枢軸より下方の
端部に電動アクチュエータ等の電動傾倒調整部材を枢支
連結して構成し、リモコンスイッチSで前記電動傾倒調
整部材を作動させると、背凭れ部1が任意の傾斜角度に
せっていできるようにした一般的なものでも良い。
【0021】座部2の前端部に出没自在に取り付けられ
た足載部3は、図2及び図3のように座部2の前方へ略
水平状態に突出させる突出姿勢と、図1のように座部2
の前端下方に略垂直状態に没入させる収納姿勢とに姿勢
切替え自在に取り付けられている。
【0022】この足載台3の取り付けは、例えば、座部
2に対し足載台3をリンク機構でもって支持し、手動の
場合には座部2の外側に備えた操作レバー(図示せず)
を手動操作するか、電動傾倒調整部材とリンク機構を連
繋させた電動の場合には前記リモコンスイッチSを操作
する事で、回動軸(図示せず)をこの軸心まわりに回動
させて、リンク機構を介して足載台3が突出姿勢と収納
姿勢に切替える事ができる。
【0023】また、本発明の実施例で示す前記背凭れ部
1内部に内装される施療者背部の施療用施療機構は、例
えばエアーコンプレッサー等の給排気制御手段により空
気袋が反復膨縮或いは膨縮保持して空圧施療を行わせる
エアー機構と、駆動手段により施療部材が移動駆動或い
は定位置駆動して揉み施療・叩き施療・ローリング施療
を行わせるマッサージ機構とで構成したものを例示して
おり、施療機構による複数の施療を行い得るもので説明
している。
【0024】前記リモコンスイッチSは、図9の実施例
では電源スイッチと施療部位選択スイッチ・施療動作選
択スイッチ・施療時間選択スイッチ・起倒角度選択スイ
ッチを設けて、各々の各機能を個別に作動させる事がで
きるようにしたものを例示している。
【0025】また、図10の実施例では、記憶媒体6を
内装したリモコンスイッチSを例示しており、電源スイ
ッチと施療部位選択スイッチ・施療動作選択スイッチ・
施療時間選択スイッチ・起倒角度選択スイッチを設け
て、各々の各機能を個別に作動させる事ができるように
すると共に、記憶媒体6における施療機構の施療動作を
記憶させた施療動作選択プログラムの施療データ選択ス
イッチと、施療機構の施療動作の施療時間を記憶させた
施療時間選択プログラムの施療時間データ選択スイッチ
と、背凭れ部の起倒角度を記憶させた起倒角度選択プロ
グラムの起倒角度データ選択スイッチと、施療機構の施
療位置を記憶させた施療部位選択プログラムの施療部位
データ選択スイッチが設けられ、各プログラムのデータ
を施療者がリモコンスイッチSで任意に選択できるよう
にするものである。
【0026】図1乃至図3に示した5は、施療機の肘掛部
4に設けられた記憶媒体挿入口であり、該記憶媒体挿入
口5に、予め施療機構の施療動作を記憶させた施療動作
選択プログラムのデータと、施療機構の施療動作の施療
時間を記憶させた施療時間選択プログラムのデータと、
背凭れ部の起倒角度を記憶させた起倒角度選択プログラ
ムのデータを入力した記憶媒体6を内装できるようにす
る為のものである。
【0027】前記記憶媒体6は、例えば、図2及び図4
に示したようなCDの他、フロッピー(登録商標)ディ
スクであっても良く、また、上記したデータの他に、施
療機構の施療動作位置を記憶させた施療部位選択プログ
ラムのデータを記憶させたものでも良い。
【0028】尚、前記駆動手段は、前述したように施療
者背部位置すなわち背凭れ部1内に配設され、駆動部を
備えた機械式マッサージ機構の施療部材を移動駆動或い
は定位置駆動させるためのものであり、一対の施療部材
に揉み施療。叩き施療等の任意の動作を行わせるよう機
械構成されるマッサージ機構を移動可能にするものであ
る。
【0029】而して本発明の請求項1の自動施療機は、
前記施療機における施療機構の施療動作選択プログラム
と、施療時間選択プログラムと、背凭れ部1の起倒角度
選択プログラムとを備えおり、施療者が各プログラムか
ら選択して施療動作及びその施療時間と背凭れ部1の起
倒角度を任意に指定する事ができるようにしている。
【0030】また本発明の請求項2の自動施療機は、前
記施療機における施療機構の施療動作選択プログラムの
データと施療時間選択プログラムのデータと、背凭れ部
1の起倒角度選択プログラムのデータを入力した前記記
憶媒体6を前述したリモコンスイッチS等に備えてお
り、施療者が記憶媒体6の各データをリモコンスイッチ
S等で任意に選択指定する事で、指定データに基づいた
施療機構の施療動作及びその施療時間と施療動作施行時
の背凭れ部1の起倒角度を自動的に実行させる事ができ
るようにしている。
【0031】更に本発明の請求項3の自動施療機は、施
療者が前記CDやFD等の記憶媒体6に予め入力された
各データをパソコン等で開き、施療動作選択プログラム
データと施療時間選択プログラムデータと起倒角度選択
プログラムデータから任意のデータ項目を選択して指定
し、該記憶媒体6を前記施療機の記憶媒体挿入口5に挿
入する事で、指定データに基づいた施療機構の施療動作
及びその施療時間と施療動作施行時の背凭れ部1の起倒
角度を自動的に実行させる事ができるようにしている。
【0032】前記背凭れ部1の起倒角度選択プログラム
には、予め背凭れ部1を起倒させる角度を段階的に数種
類プログラムされて選択できるようにしたものであり、
例えば、図5乃至図7の実施例では、第一角度から第四
角度の四段階に設定したものを例示しており、これらの
起倒角度選択プログラムのデータは、施療者が任意に選
択指定できる。
【0033】尚、上記実施例では、起倒角度選択プログ
ラムによる背凭れ部1の起倒有効範囲を116度乃至1
60度にしたものを例示しており、第一角度を116度
乃至130度とし、第二角度を116度乃至140度と
し、第三角度を130度乃至160度とし、第四角度を
140度乃至160度に設定しているが、この起倒角度
選択プログラムの設定角度や設定段階は任意に変更でき
る。
【0034】また、前記起倒角度選択プログラムには、
前記施療動作選択プログラムの叩き施療や揉み施療、叩
き施療、空圧施療、ローリング施療に適した背凭れ部1
の角度を予め計算して設定した自動プログラムを備えて
おいても良く、例えば、叩き施療に適した第一角度及び
第三角度、揉み施療に適した第二角度及び第四角度、空
圧施療に適した第三角度、ローリング施療に適した第四
角度に設定する等の施療動作に応じた背凭れ部1の起倒
角度を予め限定させた自動プログラムを備える事で、施
療者は各施療動作に応じた快適な背凭れ部1の角度選択
をし易くでき、施療者が満足できる施療動作に応じた起
倒角度に自動的に起倒させて快適な施療が行なえる。
【0035】前記施療動作選択プログラムは、前記叩き
施療や揉み施療、叩き施療、空圧施療、ローリング施療
等の複数の施療動作から適宜数の施療動作を任意に選択
設定できるプログラムであり、例えば、図5乃至図7の
実施例では、揉み施療、叩き施療、空圧施療、ローリン
グ施療の施療動作を行なうプログラムを有するものを例
示しており、施療者が適宜の施療動作プログラムを任意
に選択指定する事で、施療機構に選択された施療指示が
行われ、該指定プログラム通りの施療動作を行なわせる
事ができる。
【0036】尚、上記施療動作選択プログラムにある空
圧施療とローリング施療は、他の施療動作と同時に指定
する事ができ、図6に示す8列目の指定では、揉み施療
と空圧施療を同時に行なう事ができる例を示し、9列目
の指定では、叩き施療と空圧施療を同時に行なえる指定
をした場合を示している。
【0037】また、前記施療時間選択プログラムは、前
記各施療動作プログラムによる施療動作の施療時間を任
意に設定する為のものであり、例えば、図6の実施例で
は、各施療動作の設定を10秒、20秒、30秒、45
秒、60秒の5段階から選択できるものを例示してお
り、第一列目のプログラム設定では、空圧施療を背凭れ
部1が116度の起立状態で20秒間行なうものを選択
した例を示している。
【0038】尚、図7に示すブロック図では、数種の施
療位置を選択指定できる施療部位選択プログラムを設け
た場合を例示しており、該施療部位選択プログラムは、
各施療動作プログラムによる施療動作を行なう位置を任
意に設定できるようにする為のものであり、この実施例
では、各施療動作を首位置、肩位置、背中位置、腰位置
を適宜に選択設定できるようにしたものを示している。
【0039】また、図8の実施例に示すリモコンスイッ
チSは、上記起倒角度選択プログラムを任意に設定でき
る起倒角度選択スイッチと上記施療動作選択プログラム
を任意に設定できる施療動作選択スイッチ及びその施療
時間を設定する施療時間プログラムを任意に指定できる
施療時間スイッチと、施療動作を行なう位置を任意に設
定できる施療部位選択プログラムを適宜指定できる施療
部位選択スイッチを備え、しかも、これらの各プログラ
ムから選択指定された各データを記憶管理して実行させ
る記憶媒体6とその指定状態や実行状態を画面表示させ
るディスプレイと、マイクロコンピュータからなる制御
装置とを備え、該制御装置で制御されて施療機構や電動
傾倒調整部材を各選択プログラムに従って作動実行させ
るようにしたものを例示している。
【0040】上記図8に示すリモコンスイッチSに内装
された記憶媒体6には、施療機構の施療動作選択及び施
療時間選択、更に施療動作の施療部位選択や背凭れ部1
の起倒角度選択を認識して判別するCPUと、これを記
憶するROMと、固定メッセージ或いは任意の選択メッ
セージを入力したRAMが設けられており、選択して記
憶されている施療機構の施療動作及び施療時間、更に施
療動作の施療部位や背凭れ部1の起倒角度をRAM上の
固定メッセージ或いは任意の選択メッセージと結合登録
してこれを内部送信し、データ制御し得るディスプレイ
に一連に表示させる事ができる。
【0041】尚、前記ディスプレイには、図示していな
いが、上記各データ制御を行ない得るデータ制御部とデ
ィスプレイに表示させる表示部とを具備しており、上記
記憶媒体6から送信されたデータはデータ制御部のCP
UによりRAMに格納され、該RAMに格納されたデー
タは、前記CPUにより表示部の表示制御部を介してデ
ィスプレイに転送されて表示される。また、このデータ
制御部に、前記ディスプレイの表示に対応する音声出力
機能を任意に設ける事で、ディスプレイ表示と音声とを
同時に出力する事もできる。
【0042】前記CDやFD等の記憶媒体6の場合に
も、施療機構の施療動作選択及び施療時間選択、更に施
療動作の施療部位選択や背凭れ部1の起倒角度選択を認
識して判別するCPUと、これを記憶するROMと、固
定メッセージ或いは任意の選択メッセージを入力したR
AMが設けられており、選択して記憶されている施療機
構の施療動作及び施療時間、更に施療動作の施療部位や
背凭れ部1の起倒角度をRAM上の固定メッセージ或い
は任意の選択メッセージと結合登録して、施療機構に設
けられるマイクロコンピュータからなる制御装置でこれ
を受信して制御し、各選択プログラムによる作動を実行
させる事ができる。
【0043】尚、この場合の前記記憶媒体6内部の各プ
ログラム選択は、施療者が任意のパソコン等で内容を開
示させて、各プログラムに収納された内部データを選択
指定する事で施療者独自の施療プログラムを作成できる
ようにしている。
【0044】例えば図6では、施療動作選択プログラム
のデータと時間選択プログラムのデータと起倒選択プロ
グラムのデータのブロック図は、施療者がリモコンスイ
ッチSや、パソコン等で記憶媒体6に施療者独自の施療
プログラムを作成した場合を例示しており、○印は、施
療者独自の選択プログラムデータであり、●印は製品出
荷時の固定プログラムを示している。
【0045】すなわち、この実施例では、記憶媒体6
に、施療者が背凭れ部1の起倒角度116度で空圧施療
を20秒行い、順次、起倒角度116度で揉み施療を1
0秒、起倒角度116度で叩き施療を20秒、起倒角度
130度で空圧施療を45秒、起倒角度140度で揉み
施療と空圧施療を同時に30秒、起倒角度160度でロ
ーリング施療を60秒、起倒角度140度で揉み施療と
ローリング施療を同時に45秒、起倒角度116度で叩
き施療と空圧施療を像時に20秒、起倒角度160度で
空圧施療を45秒、起倒角度140度でローリング施療
を30秒、起倒角度130度で揉み施療を30秒、起倒
角度130度で揉み施療と空圧施療とローリング施療を
同時に10秒行い、固定プログラムにより自動的に10
秒間の揉み施療を行ないながら起倒角度116度の起立
位置に復帰して停止する施療者独自の施療プログラムを
選択指定した場合を例示しており、該プログラムデータ
を入力した記憶媒体6を使用する事で、施療機構や電動
傾倒調整部材が制御されて作動し、施療者独自の施療プ
ログラムに従った施療動作及び背凭れ部1の起倒動作を
実行させる事ができるのである。
【0046】
【発明の効果】よって、本発明の自動施療機は、施療機
構を内装した施療機に、施療機構の施療動作選択プログ
ラムと、施療時間選択プログラムと、背凭れ部1の起倒
角度選択プログラムとを備え、且つ、必要に応じて施療
部位選択プログラムを備え、施療者が各プログラムから
選択して施療動作及びその施療時間や背凭れ部1の起倒
角度及び必要に応じて施療動作を行なう施療部位を順次
任意に選択指定する事ができるようにしている為、施療
機に所定の施療動作を行なわせる一定のプログラムを組
込んで、決まったプログラムにより施療を行なわせるよ
うにした従来の施療機とは異なり、個人差のある各施療
者の施療要望に夫々対応した施療が順次行なえるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動施療機の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】記憶媒体を挿入できるようにした本発明の自動
施療機の一実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明の自動施療機の使用状態を示す斜面図で
ある。
【図4】本発明における自動施療機の記憶媒体の各デー
タを選択指定するパソコンの一実施例を示す斜面図であ
る。
【図5】本発明の自動施療機における施療動作選択プロ
グラムと起倒角度選択プログラムにおける種類と関係の
一実施例を示すブロック図である。
【図6】本発明の自動施療機における施療動作選択プロ
グラムのデータと時間選択プログラムのデータと起倒選
択プログラムのデータの一実施例を示すブロック図であ
る。
【図7】本発明の自動施療機における施療部位選択プロ
グラムと施療動作選択プログラムと起倒選択プログラム
における種類と関係の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図8】本発明の自動施療機における記憶媒体を備えた
リモコンスイッチの一実施例を示す説明図である。
【図9】本発明の自動施療機におけるリモコンスイッチ
の一実施例を示す説明図である。
【図10】本発明の自動施療機における記憶媒体を内装
したリモコンスイッチの一実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 背凭れ部 5 記憶媒体挿入口 6 記憶媒体 S リモコンスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 正記 大阪府大阪市北区鶴野町4番A−424号 株式会社プロテックフジ内 Fターム(参考) 4C074 AA04 AA05 CC01 CC13 CC17 DD01 EE02 GG03 HH09 4C100 AA00 AD01 AD11 AD21 AE01 AE11 AF02 AF03 AF07 AF11 BA03 BB03 BB05 CA03 DA04 DA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動起倒可能な背凭れ部内に、移動自在
    で複数の施療動作を行い得る施療機構を内装した施療機
    であって、該施療機は、施療機構の施療動作を記憶させ
    た施療動作選択プログラムと、施療機構の施療動作の施
    療時間を記憶させた施療時間選択プログラムと、背凭れ
    部の起倒角度を記憶させた起倒角度選択プログラムとを
    備えおり、施療機構の施療動作及びその施療時間と施療
    動作施行時の背凭れ部の起倒角度を順次任意に選択指定
    する事ができるように構成した事を特徴とする自動施療
    機。
  2. 【請求項2】 電動起倒可能な背凭れ部内に、移動自在
    で複数の施療動作を行い得る施療機構を内装した施療機
    であって、該施療機は、施療機構の施療動作を記憶させ
    た施療動作選択プログラムのデータと、施療機構の施療
    動作の施療時間を記憶させた施療時間選択プログラムの
    データと、背凭れ部の起倒角度を記憶させた起倒角度選
    択プログラムのデータを入力した記憶媒体を備えてお
    り、施療者が記憶媒体の各データを任意に選択指定する
    事で、指定データに基づいた背凭れ部の起倒角度に可変
    させると共に指定データに基づいた施療機構の施療動作
    及びその施療時間を順次実行するように構成した事を特
    徴とする自動施療機。
  3. 【請求項3】 電動起倒可能な背凭れ部内に、移動自在
    で複数の施療動作を行い得る施療機構を内装した施療機
    であって、該施療機には記憶媒体挿入口が設けられてお
    り、予め施療機構の施療動作を記憶させた施療動作選択
    プログラムのデータと、施療機構の施療動作の施療時間
    を記憶させた施療時間選択プログラムのデータと、背凭
    れ部の起倒角度を記憶させた起倒角度選択プログラムの
    データを入力した記憶媒体の各データを施療者が任意に
    選択指定し、該記憶媒体を施療機の記憶媒体挿入口に挿
    入する事で、指定データに基づいた背凭れ部の起倒角度
    に順次可変させると共に指定データに基づいた施療機構
    の施療動作及びその施療時間を順次実行するように構成
    した事を特徴とする自動施療機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005058404A (ja) * 2003-08-11 2005-03-10 Family Co Ltd マッサージ機
CN1897830B (zh) * 2003-12-25 2011-05-18 花王株式会社 蔬菜和/或果物饮料组合物

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