JP2004236709A - マッサージ機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】椅子本体8に施療者を施療するマッサージ装置11を内蔵するマッサージ機1において、施療者にマッサージを加えたことにより生じる生理情報を検出する生理情報測定手段81を、片手で保持可能な円筒状に形成したセンサ部としてのセンサ部19に設け、このセンサ部19を椅子本体8に対して移動自在とする。
【効果】片手で持って無理がなく楽な位置に自由に移動できるので、生理情報に基づく効果的なマッサージを、リラックスした状態で常時行うことができる。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被施療部を施療するマッサージ装置を搭載するマッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のマッサージ機として、椅子本体の肘掛け部に、指を挿入して発汗量や脈拍などの生理情報を測定する生理情報計測装置を設け、予めプログラミングされた各マッサージ動作にてマッサージを行う際に、前記生理情報計測装置で計測された生理情報に基づいて凝りやリラックスの具合を判断し、凝りの強い箇所では強いマッサージを行い、凝りの弱い箇所には弱いマッサージを行うことで、施療者に物足りなさや痛みを感じることなく効果的なマッサージを行うことができるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、常時生理情報測定装置での測定の結果に基づいてマッサージを行うようにすると、生理情報測定装置から手を動かすことができず、手が疲れたり、リラックスすることができないという問題が生じる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−233506号公報(3頁の段落番号0014から同頁の段落番号0015、4頁の段落番号0028から5頁の段落番号0029及び図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、リラックスした状態で生理情報に基づくマッサージを行うことができるマッサージ機を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段は、椅子本体に施療者を施療するマッサージ装置を内蔵するマッサージ機において、施療者にマッサージを加えたことにより生じる生理情報を検出する手段を、片手で保持可能な円筒状に形成したセンサ部に設け、このセンサ部を前記椅子本体に対して移動自在としたものである。
【0007】
かかる構成により、センサ部は片手で持って無理がなく楽な位置に自由に移動できるので、生理情報に基づく効果的なマッサージを、リラックスした状態で常時行うことができる。
【0008】
上記構成において、前記センサ部に、第2指レスト部と第3指レスト部とを形成し、この第2指レスト部と第3指レスト部には、前記生理情報を検出する手段を配備することで、センサ部を握る手の第2指と第3指とで生理情報を検出し、生理情報に基づく効果的なマッサージをリラックスした状態でいつでも行うことができる。
【0009】
そして、前記第2指レスト部と第3指レスト部との間にはセパレータが形成されていることで、第2指と第3指が接触するのを防止でき、正確な生理情報を得ることができる。
【0010】
また、前記生理情報を検出する手段は、具体的には、前記第2指レスト部と前記第3指レスト部との間の抵抗値を測定する手段であることにより、測定された抵抗値の変化から生理情報としての一つである発汗量を容易に得ることができる。
【0011】
そして、前記センサ部は一面をカットした円筒状に形成されていることで、カットした平面部に第1指を置いて安定した状態で握って保持できる。
【0012】
更に、前記カットした平面部には、第1指を載置する載置部が形成されていることで、第1指を載置部に置くことによりセンサ部の所定の位置を持つことができる。
【0013】
また、前記平面部には、前記マッサージ装置等の各動作を指示するための操作部が形成されていることで、センサ部で生理情報を測定しながらマッサージ装置等の各動作を操作することもできる。
【0014】
また、前記平面部には、前記マッサージ装置等の動作を操作するための操作部が形成され、この操作部を前記載置部近傍に設けることで、センサ部で生理情報を測定しながら第1指のみを動かしてマッサージ装置等の各動作を容易に操作することもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図1乃至図8に示すマッサージ機に基づいて説明する。尚、施療者が座部3に座った際のつま先側を前方、背中側を後方とする。
【0016】
1はマッサージ機で、クッション2で覆われた座部3と、座部3の両側に設けた脚部4と、脚部4の上方に位置する肘掛け部5と、座部3の背面側に設けた背もたれ部6と、これらの骨組となるフレーム機構7とで椅子本体8が構成されている。
【0017】
背もたれ部6は下方を座部3の後端に枢支され、起倒モータ9を駆動源とする図示しないリクライニング機構にて使用者の所望とする位置へ起倒される。
【0018】
また、背もたれ部6には、昇降モータ10を駆動源として昇降されるマッサージ装置11が搭載されている。このマッサージ装置11には、施療モータ12を駆動源として動作する左右一対の施療子13が背もたれ部6から前方に突出するように設けられている。このマッサージ装置11は、昇降動作と施療子13の前後左右の動作を組み合わせることで、マッサージ機1に座った施療者の首筋から腰にかけて揉み動作によるマッサージ、叩き動作によるマッサージ、指圧動作によるマッサージ、叩き揉み動作によるマッサージ等を行えるようになっている。尚、背もたれ部6は図示しないクッションにて覆われている。
【0019】
座部3の前方側にはフットレスト14の上端が枢支されており、回動モータ15にてフットレスト14の回動角度が調整可能となっている。
【0020】
18は一方の肘掛け部5に形成した台部17に置かれる主操作器で、座部3の下方に設けられた制御回路20と配線21によって接続される。この主操作器18は、図2及び図3に示すように、基部23と、基部23の一端側に設けられて折り畳み自在に覆う蓋体24と、基部23の他端側に所定の角度範囲で回動自在に枢支された液晶表示部26と、基部23と蓋体24に設けられた操作部27と、基部23内に設けられたリモコン回路28から構成されている。そして、操作部27からの出力は図8に示すようにリモコン回路28に出力される。リモコン回路28は椅子本体8の制御回路20へ前記配線21を介して接続される。
【0021】
操作部27のうち、図2に示すように蓋体24には、凝り改善スイッチ29、疲労改善スイッチ30、安らぎスイッチ31、スリムスイッチ32が設けられている。凝り改善スイッチ29は指圧動作を主として行う凝り改善コースを、疲労改善スイッチ30は叩き動作を主として行う疲労改善コースをそれぞれ選択するためのものであり、安らぎスイッチ31は揉み動作を主として行う安らぎコースを、そして、スリムスイッチ32は痩せるといわれているつぼを主として指圧するスリムコースをそれぞれ選択するためのものである。
【0022】
基部23には蓋体24の開閉に関係なく常時露出するように電源スイッチ33が設けられている。この電源スイッチ33を押して電源が投入されると、蓋体24を閉じた場合は、蓋体24に設けた前記4つのスイッチ29、30、31、32が操作可能となる一方、図3の如く開けた場合には、自動コースを指示するための自動スイッチ34と手動コースを指示するための手動スイッチ35のみが操作可能となる。
【0023】
また、基部23の蓋体24を閉じた際に覆われる部分には、図3に示すように自動スイッチ34と並んで、自動スイッチ34を押した際に操作可能となる首/肩スイッチ36及び腰スイッチ37が設けられている。更に、手動スイッチ35を押すことで操作可能となる、指圧スイッチ38、叩きスイッチ39、揉みスイッチ40、叩き揉みスイッチ41、強さ調整スイッチ42、速さ調整スイッチ43、幅調整スイッチ44及び肩位置調整スイッチ45が設けられている。
【0024】
首/肩スイッチ36は、主として首から肩の部分において揉み動作、叩き動作、指圧動作等のマッサージ動作が予め設定されたれた手順で行われる首/肩コースを指示し、腰スイッチ37は、主として腰において揉み動作、叩き動作、指圧動作等のマッサージ動作が予め設定されたれた手順で行われる腰コースを指示する。
【0025】
指圧スイッチ38、叩きスイッチ39、揉みスイッチ40及び叩き揉みスイッチ41は、施療子13による指圧動作、叩き動作、揉み動作、叩き動作と揉み動作を組み合わせた叩き揉み動作といった各マッサージ動作をそれぞれ指示する。そして、強さ調整スイッチ42と速さ調整スイッチ43は各マッサージ動作の強さ(施療子13の前方へのせり出し量)と速さをそれぞれ指示し、幅調整スイッチ44は施療子13間の間隔を指示する。肩位置調整スイッチ45は上側を押すとマッサージ装置11が上昇するように指示し、下側を押すとマッサージ装置11が下降するように指示する。また、この肩位置調整スイッチ45は、自動コース中の基準位置となる肩位置を調整することもできる。
【0026】
液晶表示部26の中央には、図4に示すように、人体が描かれており、施療箇所を点状に示した複数の施療場所表示46が形成されている。この施療場所表示46は、リモコン回路28を介して制御回路20にて施療時の施療箇所に応じて点灯され、施療箇所が視覚的にわかるようになる。更に、後述する生理情報測定手段81の出力に基づいて凝りの度合いが所定値より大きいと判断した箇所は、図4に示すように二重丸状の表示46aが行われる。これにより、凝りの度合いの大きな箇所を施療者に認識させることができ、特に凝った箇所を手動操作により重点的に改善することができる。
【0027】
液晶表示部26の左上方には、後述する皮膚電気抵抗測定手段74による測定中に点灯する保持表示部47が設けられている。この保持表示部47の下方には、自動コースである首/肩コース、腰コース、凝り改善コース、疲労改善コース、安らぎコース又はスリムコースが選択されたときに点灯する自動表示48が設けられている。そして、自動表示48の下方には、各種マッサージ動作を示す表示49として、指圧動作時に点灯する指圧表示50、揉み動作時に点灯する揉み表示51、叩き動作時に点灯する叩き表示52及び叩き揉み動作時に点灯する叩き揉み表示53が設けられいる。
【0028】
液晶表示部26の左下方には、黒点で示した基準位置に対して右側に凝りの具合を7段階で示し、且つ、左側にリラックス状態を3段階で示す凝り具合表示54と、後述する体型検知時に点灯する体型表示55と、この際に体に加わる体圧を4段階で表示する体圧表示56とが設けられている。
【0029】
また、液晶表示部26の右下側には、各マッサージ動作の強さ、速さをそれぞれ3段階で表示する強さ表示57と速さ表示58が設けられると共に、施療子13間の幅を3段階で表示する幅表示59とが設けられている。
【0030】
また、液晶表示部26は上述の如く基部23に対して回動自在であるので、図1に示すように主操作器18を台部17に載置して使用する場合に、背もたれ部6を施療者の所望とする角度に起倒させても、また、身長の違う人が座って視線の高さが変わっても、液晶表示部26を見やすくなる角度まで回動することができる。したがって、液晶表示部26を見るのに体を起こしたりする必要がなく、使い勝手を向上できる。
【0031】
19は一面をカットした円筒状で、且つ、施療者が片手で保持できる大きさに形成されたセンサ部で、椅子本体8に対して自由に移動可能なように、座部3の下方に設けられた制御回路20へ容易に屈曲する配線22によって接続されている。
【0032】
このセンサ部19の平面部62とは反対側の円筒面には、後述する載置部80に第1指を置いてセンサ部19を握った際に、自然に第2指(人差し指)が当接する箇所を凹ませて第2指レスト部70を形成している。この第2指レスト部70の下側には、第2指レスト部70に当接した第2指が第3指と接触するのを防止するセパレータ71が設けられている。このセパレータ71の下側には少なくとも第3指(中指)が当接する箇所に第3指レスト部72が形成されている。
【0033】
第2指レスト部70と第3指レスト部72のいずれか一方には、図8に示すように、生理情報測定手段81として、施療者の脈拍を計測する脈拍測定手段73が設けられ、両レスト部70、72には発汗量を調べるために皮膚の電気抵抗を測定する皮膚電気抵抗測定手段74が設けられている。この皮膚電気抵抗測定手段74は、第2指レスト部70に設けられた電極75と第3指レスト部72に設けられた電極76とで構成され、この間の電気抵抗を測定する。ここで、本発明において、「生理情報」とは、施療者がマッサージを受けたときに凝りやリラックス状態に応じて変化する生理的な量を意味し、上述の脈拍等以外に、皮膚温度、脳波、呼吸数、血圧等を例示することができ、これらを測定する手段を用いてもよい。
【0034】
また、センサ部19は、図5乃至図7に示すように、カットした平面部62の先端側に、第1指(親指)を載置する載置部80が形成されている。この載置部80は、後述する各スイッチと同等の高さで平面部より突出している。
【0035】
更に、センサ部19の平面部62には、マッサージ中によく行われる動作を指示する以下に示す各スイッチからなる操作部63が載置部80寄りに設けられていることから、センサ部19は副操作器としての役目も有する。
【0036】
65は、平面部62における載置部80に並んで設けられた主操作器18にないリピートスイッチで、各自動コース中に押すことで、押した際のマッサージ動作の前の動作に戻ってマッサージを行うリピート動作を指示する。
【0037】
66はリピートスイッチ65の下側に設けられた主操作器18にない回動スイッチで、上側を押すことでフットレスト14を上方側へ回動させるように指示し、下方を押すことでフットレスト14を下方側へ回動させるように指示する。
【0038】
67は回動スイッチ66と並んで設けられた主操作器18にない起倒スイッチで、上方側を押すと背もたれ部6を起こすように指示し、下方側を押すと背もたれ部6を倒すように指示する。
【0039】
68は回動スイッチ66の下側に設けられた肩位置調整スイッチで、主操作器18に設けたものと同様に、上側を押すことでマッサージ装置11を上昇させ、下側を押すことでマッサージ装置11を下降させる。また、この肩位置調整スイッチ68は、自動コース中の基準位置となる肩位置を調整するように指示することもできる。
【0040】
69は肩位置調整スイッチ68と並んで設けられた強さ調整スイッチで、主操作器18に設けたものと同様に、上側を押すことで施療子13を前方へせり出して各マッサージ動作の強さが強くなるように調整し、下側を押すことで施療子13を後方に引き込めて各マッサージ動作の強さが弱くなるように調整する。
【0041】
また、前記操作部63と一方の電極76はリモコン回路77に接続され、前記脈拍測定手段73と他方の電極75はセンサ処理回路78を介してリモコン回路77に接続されている。そして、リモコン回路77は配線22を介して椅子本体8の制御回路20に接続されている。
【0042】
次に、上記構成のマッサージ機1の動作について、先ず手動コースについて説明する。
【0043】
主操作器18の手動スイッチ35を押した場合、自動コースを指示する各スイッチ以外のスイッチが操作可能となる。主操作器18又はセンサ部19の肩位置調整スイッチ45、68を操作することで、施療者の所望とする箇所に手動でマッサージ装置11を移動して施療場所を決定できる。そして、主操作器18に設けたマッサージ動作を指示する各スイッチ、即ち、指圧スイッチ38、叩きスイッチ39、揉みスイッチ40及び叩き揉みスイッチ41のうち施療者の所望とするスイッチを操作することにより、施療者の所望とするマッサージを行うことができる。そして、この際のマッサージの強さと速さ及び施療子13間の間隔は、主操作器18又はセンサ部19に夫々設けられた強さ調整スイッチ42又は69と、主操作器18のみに設けられた速さ調整スイッチ43及び幅調整スイッチ44を操作することで、それぞれ調整することができる。
【0044】
この時、液晶表示部26では、現在行われているマッサージ動作、施療場所、マッサージの強さと速さ、施療子13間の間隔等が表示され、施療者にどの場所でどのようなマッサージが行われているか等を認識させることができる。
【0045】
次に自動コースについて説明する。
【0046】
主操作器18の各自動コースを指示するスイッチのうち、施療者が所望とするスイッチを選択すると、先ず、施療子13を動作させない状態でマッサージ装置11を上端から下端まで移動する体型検知が開始されると共に、液晶表示部26の体型表示55が点灯する。この際、施療子13が受ける荷重から体圧が検知され、検知された体圧が段階的に体圧表示56に表示される。そして、検知された体圧の結果に基づいて、基準となる肩位置を判断し、その位置でマッサージ装置11の昇降動作が停止される。そして、昇降動作が停止すると、体型検知が終了して体型表示55が消灯する。
【0047】
体型検知が終了して所定の時間内は主操作器18又はセンサ部19の肩位置調整スイッチ45、68にて肩位置を調整することができる。これにより、肩位置がずれて検知されても施療者の所望とする位置に変更してマッサージを行うことができる。
【0048】
体型検知が終了して所定時間経過すると、選択したスイッチに応じた自動コースでの運転が行われる。
【0049】
上記各自動コースでの運転中は、載置部80に第1指を置いてセンサ部19を手で保持する。このとき、円筒状の面ではなく、平らな載置部80に第1指を置いて持つので、センサ部19を安定して保持できる。更に、載置部80は平面部62より突出して操作部63の各スイッチと同等の高さに形成されていることから、第1指を置く位置がわかりやすくなると共に、誤って操作部63の各スイッチが押されるのを防止できる。尚、載置部80は第1指が滑らないように表面に複数のすじ状突起が形成されている。
【0050】
センサ部19を片手で保持し、第2指が第2指レスト部70に、第3指が第3指レスト部72にそれぞれ当接すると、脈拍測定手段73にて脈拍が測定される。更に、第2指が第2指レスト部70の電極75に、第3指が第3指レスト部72の電極76にそれぞれ当接され、この電極75、76間の電気抵抗が測定される。そして、測定された脈拍や電気抵抗値はリモコン回路77を介して制御回路20へ出力される。
【0051】
制御回路20は、測定された生理情報(脈拍や電気抵抗値)に基づいて、凝りの具合やリラックス度合いを判断する。この結果をもとに、液晶表示部26の凝り具合表示54を段階的に表示すると共に、所定以上の凝り具合の箇所を施療箇所表示46(ここでは46a)に表示する。これにより、施療者に凝り具合や特に凝った箇所を認識させることができる。
【0052】
また、制御回路20は、生理情報に基づいて、起倒モータ9、昇降モータ10、施療モータ12、回動モータ15を制御する。例えば、施療者の凝りの具合に応じて、凝りの強い部分に強いマッサージ、凝りの弱い部分に弱めのマッサージを行なうと、施療者は物足りなさや痛みを感じることのなく、凝った箇所を重点的に行う効果的なマッサージを受けることができ、凝りを解消してリラックスした状態となる。このように、生理情報の結果をフィードバックして、マッサージプログラムを修正することででき、施療効果の高いマッサージを行うことができる。
【0053】
上述の如く、生理情報測定手段81を設けたセンサ部19を、片手で保持可能な円筒状に形成し、椅子本体8に対して移動自在としたことで、片手で持って無理がなく楽な位置に自由に移動できるので、生理情報に基づく効果的なマッサージを、リラックスした状態で常時行うことができる。
【0054】
そして、センサ部19の生理情報測定手段の一つとして、第1指レスト部70と第2指レスト部72とに皮膚電気抵抗測定手段74を設けると共に、第1指レスト部70と第2指レスト部72との間にセパレータ71を設けたことで、第2指と第3指との間の皮膚電気抵抗値から生理情報の一つとしての発汗量を検知する際に、第2指と第3指が当接するのをセパレータにて防止でき、正確に生理情報を検知することができる。
【0055】
また、センサ部19には各種スイッチ65、66、67、68、69が設けられていることから、生理情報の測定のほかに、各種スイッチを操作して、各種スイッチに応じたマッサージ動作を指示することもできる。
【0056】
具体的には、リピートスイッチ65を押した場合には、リピート動作を指示して、所定の箇所を重点的にマッサージすることができ、施療者の所望とする箇所の凝りの改善を行うことができる。
【0057】
そして、回動スイッチ66を操作した場合にはフットレスト14を使用者の所望とする位置に調整でき、起倒スイッチ67を操作した場合には背もたれ部6の角度を調整でき、施療者がリラックスして座ることのできる状態に調整できる。
【0058】
また、強さ調整スイッチ69を操作した場合には、マッサージの強さを施療者の所望とする状態に調整することができる。
【0059】
尚、上記実施の形態では、生理情報を検知する手段である生理情報測定手段81を、皮膚電気抵抗測定手段74と脈拍測定手段73とで構成したが、これらのうちの一つでもよく、皮膚温度、脳波、呼吸数、血圧等を測定する手段であってもよい。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、生理情報を検出する手段を、片手で保持可能な円筒状に形成したセンサ部に設け、このセンサ部を前記椅子本体に対して移動自在とすることで、センサ部を、同じ姿勢で持つのではなく、片手で持って無理がなく楽な位置に自由に移動できるので、生理情報に基づく効果的なマッサージを、リラックスした状態で常時行うことができる。
【0061】
前記生理情報測定手段を、第2指レスト部と第3指レスト部とに設け、第2指レスト部と第3指レスト部との間にセパレータを形成することで、第2指と第3指が接触するのを防止でき、正確な生理情報を得ることができる。
【0062】
そして、センサ部は、一面をカットした円筒状に形成されていることで、センサ部を片手で保持する際にカットした平面部に第1指を置いて安定した状態で保持できる。
【0063】
また、カットした平面部には、第1指を載置する載置部が形成されているので、第1指を載置部に置くことにより、センサ部の決まった所を握ることができる。
【0064】
また、平面部に、マッサージ装置等の各動作を指示するための操作部が形成されていることで、センサ部で生理情報を測定しながらマッサージ装置等の各動作を操作することもでき、更に、操作部を載置部近傍に設けることで、第1指のみを動かして操作部を操作でき、使い勝手を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すマッサージ機の背もたれ部のカバーを取り外した状態での斜視図である。
【図2】同マッサージ機の主操作器の斜視図である。
【図3】同マッサージ機の主操作器の蓋体を開いた状態での斜視図である。
【図4】同マッサージ機の主操作器の液晶表示部の要部拡大図である。
【図5】同マッサージ機の副操作器の平面図である。
【図6】同マッサージ機の副操作器の側面図である。
【図7】同マッサージ機の副操作器を手で保持した状態での斜視図である。
【図8】同マッサージ機の制御回路図である。
【符号の説明】
1 マッサージ機
8 椅子本体
11 マッサージ装置
19 センサ部
62 平面部
63 操作部
70 第2指レスト部
71 セパレータ
72 第3指レスト部
80 載置部
81 生理情報測定手段(生理情報を検出する手段)
Claims (8)
- 椅子本体に施療者を施療するマッサージ装置を内蔵するマッサージ機において、施療者にマッサージを加えたことにより生じる生理情報を検出する手段を、片手で保持可能な円筒状に形成したセンサ部に設け、該センサ部を前記椅子本体に対して移動自在としたことを特徴とするマッサージ機。
- 前記センサ部に、第2指レスト部と第3指レスト部とを形成し、該第2指レスト部と第3指レスト部には、前記生理情報を検出する手段を配備したことを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
- 前記第2指レスト部と第3指レスト部との間にはセパレータが形成されていることを特徴とする請求項2に記載のマッサージ機。
- 前記生理情報を検出する手段は、前記第2指レスト部と前記第3指レスト部との間の抵抗値を測定する手段であることを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載のマッサージ機。
- 前記センサ部は、一面をカットした円筒状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のマッサージ機。
- 前記カットした平面部には、第1指を載置する載置部が形成されている請求項5に記載のマッサージ機。
- 前記平面部には、前記マッサージ装置等の各動作を操作するための操作部が形成されていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のマッサージ機。
- 前記平面部には、前記マッサージ装置等の動作を操作するための操作部が形成され、該操作部を前記載置部近傍に設けたことを特徴とする請求項6に記載のマッサージ機。
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