JP3960822B2 - マッサージシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被施療者の身体を施療するマッサージ機を用いたマッサージシステム、該マッサージシステムに使用されるマッサージ機及び遠隔操作装置、並びにコンピュータを前記マッサージ機及び前記遠隔操作装置として機能させるためのコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
椅子型又はマットレス型等のマッサージ機が広く知られている。例えば椅子型のマッサージ機は、座部と背凭れ部とを有し、人体の施療を行うための施療子を前記背凭れ部に設けた構造とされており、内蔵する複数の電動モータの駆動の組み合わせにより、施療子に複数の動作(例えば揉み動作、叩き動作、施療部位の変更等)を選択的に行わせることが可能とされたものが一般的である。このように複数種類の施療動作が可能なマッサージ機は一般的に操作部を有しており、この操作部を被施療者が操作することにより、被施療者が所望する刺激の種類(例えば揉み、叩き等)及び強さ(例えば、強、中、弱等)を選択することが可能とされており、選択した刺激の種類及び強さに応じた施療動作をマッサージ機に行わせることができる。
【0003】
また、この種のマッサージ機には、被施療者の身体の特定の部位、例えば肩の位置等を検出し、この検出結果から被施療者の首又は腰の位置等を求め、被施療者の首、肩又は腰等に適切な種類及び強さの刺激を与えるべく、自動的に施療子の位置を変化させ、各位置に適した動作(以下、自動コース動作という)を行うものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した如き従来のマッサージ機の自動コース動作は、通常の成人等が嗜好する刺激を与え得るよう、統計的に求められた身体各部の相対位置関係、及び通常の成人が嗜好する刺激の強さ等に基づいて予めプログラムされたものであり、必ずしも全ての人間に適した刺激であるとはいえない。また、前述した身体の特定の部位の検出において、検出に誤りが発生する場合もあり、被施療者の身体の適切な位置に、適切な種類及び強さの刺激を与えることができないこともある。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、マッサージ機から離れた場所にいる操作者が、マッサージ機と通信可能な遠隔操作装置によってマッサージ機を遠隔操作することにより、例えばマッサージ師等を操作者とすることで、マッサージ機が操作者の操作に応じた動作を行い、被施療者に適した種類及び強さの刺激を与え得るマッサージシステム、該マッサージシステムに使用されるマッサージ機及び遠隔操作装置、並びにコンピュータを前記マッサージ機及び前記遠隔操作装置として機能させるためのコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【0006】
本発明に係るマッサージシステムは、移動することによって被施療者の身体に機械的刺激を与える一対の施療子を有するマッサージ機と、マッサージ機を遠隔操作する遠隔操作装置とを備えるマッサージシステムにおいて、前記遠隔操作装置は、外力を与えることによって、傾倒し回転可能なレバーと、前記レバー傾倒方向及び傾倒角度に応じた動作指示情報をマッサージ機に送信する動作指示情報送信部とを有し、前記マッサージ機は、前記一対の施療子略楕円を描くようにそれぞれ移動させることで一対の施療子を近接及び離反させるマッサージ機駆動モータと、前記遠隔操作装置から送信される動作指示情報を受信する動作指示情報受信部と、該動作指示情報受信部が受信する動作指示情報の傾倒方向及び傾倒角度に基づき、前記レバーの回転方向及び位置を検出し、前記レバーの回転方向及び位置から、レバーの前方への傾動を施療子の上端位置、レバーの後方への傾動を施療子の下端位置、レバーの左方への傾動を一対の施療子が近接する位置、レバーの右方への傾動を一対の施療子が離反する位置にそれぞれ対応付けたマッサージ機駆動モータの目標回転方向及び目標位置を演算し、この目標回転方向及び目標位置に応じて前記マッサージ機駆動モータを制御し、略楕円を描くように施療子を移動させるマッサージ機制御部と、前記施療子施療者の身体から受ける反力を検出する反力検出部と、前記反力検出部が検出する反力に関する反力情報を遠隔操作装置へ送信する反力情報送信部とを有し、前記遠隔操作装置は、前後及び左右方向にそれぞれ駆動力を与えて、レバーを前後及び左右方向にそれぞれ傾動させる第1及び第2駆動モータを含む装置駆動部と、前記マッサージ機から送信される反力情報を受信する反力情報受信部と、前記反力情報受信部が受信する反力情報に基づき、前記施療子が被施療者の身体から受けた反力の上下及び左右方向成分を求め、該反力の上下方向成分に比例した第1駆動モータの目標回転方向及び目標回転トルクと、該反力の左右方向成分に比例した第2駆動モータの目標回転方向及び目標回転トルクを演算し、前記第1及び第2駆動モータの目標回転方向及び目標回転トルクにて第1及び第2駆動モータを駆動して、前記レバーの前後方向へ該反力の上下方向成分に応じた力を第1駆動モータによって前記レバーに与え、前記レバーの左右方向へ該反力の左右方向成分に応じた力を第2駆動モータによって前記レバーに与えることで、該レバーが操作された回転方向と反対方向へ前記施療子施療者の身体から受けた反力に応じた力を該第1及び第2駆動モータによって与えるように前記装置駆動部を制御する装置制御部とをさらに有することを特徴とする。
【0014】
従って、操作者の操作によってレバーに外力を与え操作することにより、マッサージ機への動作指示がなされ、この動作指示に従ってマッサージ機構が動作するとともに、この動作によってマッサージ機構が受けた反力に応じた力を、レバーに与えられる外力に抗して遠隔操作具に付与するため、遠隔操作装置の操作者に、施療されている被施療者の身体部位にマッサージ機からどの程度の力が加わったのか、即ち被施療者にどの程度の強さの刺激が与えられたのかを知らしめることができる。よって、操作者はあとどの程度の力で被施療者に刺激を与えればよいかを判断することができ、被施療者に適した強さの刺激を与えることができる。
【0017】
これによって、操作者の操作によるレバーの変形に応じた動作をマッサージ機構が行うため、例えば操作者がレバーを握る動作に、マッサージ機構の揉み動作を対応付けることができ、操作者によるマッサージ機の直感的な遠隔操作が可能となる。
【0018】
また、マッサージ機構が受けた反力に応じてレバーが変形するため、操作者が実際に被施療者にマッサージを施しているときと同様の感覚を操作者に与えることができ、より適切な施療を行うことができる。
【0021】
また、上記発明においては、前記遠隔操作具、外を与えることによって、傾倒し回動可能なレバーを有し、前記動作指示情報送信部は、前記レバーの傾倒角度に応じた動作指示情報をマッサージ機へ送信、前記装置制御部は、前記反力情報受信部によって受信された反力情報に基づき、前記マッサージ機構が施療者の身体から受け反力に応じた力を、遠隔操作具に対し、遠隔操作具が回動する方向と逆の方向付与すべく前記装置駆動部を制御する構成とすることが望ましい。
【0022】
これによって、操作者の操作によるレバーの傾倒角度に応じた動作をマッサージ機構が行うため、例えば操作者がレバーを傾倒させる動作に、マッサージ機構の揉み動作を対応付けることができ、操作者によるマッサージ機の直感的な遠隔操作が可能となる。
【0023】
また、マッサージ機構が受けた反力に応じてレバーが傾倒するため、操作者が実際に被施療者にマッサージを施しているときと同様の感覚を操作者に与えることができ、より適切な施療を行うことができる。
【0025】
これによって、例えば操作者によるレバーを傾倒させる動作を、施療子による揉み動作に対応付けることができ、よりマッサージ機の動作を操作者の動作に近づけることができる。
【0026】
また、上記発明においては、前記反力検出部は、前記施療子が施療者の身体から受ける圧力を、前記反力として検出すべくなしてある構成とすることもできる。
【0027】
また、上記発明においては、前記反力検出部は、前記モータの出力軸に作用する負荷トルクを、前記反力として検出すべくなしてある構成とすることもできる。
【0029】
また、上記発明においては、前記マッサージ機は、前記遠隔操作装置から送信された動作指示情報を記憶する記憶部を更に有する構成とすることが望ましい。
【0030】
これによって、一度マッサージ師等の操作者によるマッサージ機の遠隔操作が行われるだけで、このときの動作指示情報を記憶することができ、この動作指示情報を読み出すことによって、いつでも操作者によるマッサージを再現することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0032】
本発明の実施の参考形態1に係るマッサージシステムの構成を示す概念図である。本参考実施形態に係るマッサージシステムは、マッサージ機1と、インターネット2に接続可能なパーソナルコンピュータ3と、このパーソナルコンピュータ3に接続された操作装置4とを備えている。また、後述するように、パーソナルコンピュータ3と操作装置4とによって、本発明に係る遠隔操作装置が構成されている。
【0033】
図2は、本発明の実施の参考形態1に係るマッサージ機の構成の一例を示す斜視図である。図2に示す如く、本実施の参考形態1に係るマッサージ機1は、座部5,背凭れ部6,及びフットレスト7から主として構成されている。座部5は、水平配置された棒状の脚部5aをその下部両側に夫々有する基台5bの上部に、クッション部5cが配されて構成されている。クッション部5cは、ウレタンフォーム,スポンジ,又は発泡スチロール製の内装材(図示せず)が基台5bの上面に載置されており、更にこれをポリエステル製の起毛トリコット,合成皮革,又は天然皮革等からなる外装材にて覆って構成されている。
【0034】
座部5の上部前側には、被施療者の足首及び脹脛をマッサージするためのフットレスト7の上端部が枢着されている。これにより、フットレスト7は、その上端部を中心にして前後に回動可能とされている。
【0035】
更に座部5の後部には、背凭れ部6が設けられている。背凭れ部6は、被施療者の上半身を支持すべく、一般的な体格の成人がマッサージ機1に着座した際に、該成人の身体の一部がその外部にはみ出ない程度の大きさとされており、前面視略長方形をなしている。背凭れ部6の下端部は、座部5の後部に横方向の枢軸によって枢支されており、この枢軸を中心に背凭れ部6が回動することにより、前後にリクライニングが可能とされている。また背凭れ部6の両側部には、基台5bに固定支持された肘掛け部5dが夫々設けられている。
【0036】
背凭れ部6の内部には、図3に示す如きマッサージ機構8が設けられている。図3は、実施の参考形態1に係るマッサージ機1が有するマッサージ機構8の構成を示す分解斜視図である。マッサージ機構8は被施療者の身体に機械的刺激を与える4つの施療子9を有している。また、この施療子9を変位駆動するDCサーボモータのモータ10,11が設けられている。施療子9は2つのV字状のアーム12の先端それぞれに取り付けられている。夫々のアーム12は、略V字状をなす2つのコンロッド13に所定の範囲内で回転可能であるように夫々取り付けられている。各コンロッド13には、嵌合孔14が設けられており、この嵌合孔14に回転軸15の両端に設けられた傾斜部16が遊嵌されている。この傾斜部16は、回転軸15に対して所定角度傾斜した状態で設けられたものである。回転軸15の中間部分には、ヘリカルギヤ17aが同軸的に設けられており、このヘリカルギヤ17aがウォーム17bと噛合している。このように、ヘリカルギヤ17aとウォーム17bとでウォームギヤ機構17が構成されている。
【0037】
ウォーム17bの一端には、プーリ18aが同軸的に設けられており、ベルト18bによってこのプーリ18aとモータ10の出力軸に設けられたプーリ18cとが連結されている。従って、モータ10の回転運動はベルト10bを介してウォーム17bへ伝達され、ウォーム17bの回転によって回転軸15が回転する。そして、回転軸15の回転に伴い、傾斜部16が円錐形の軌跡を描くように変位し、これによってコンロッド13が規則的に動作して、左右の施療子9が近接・離反するように左右及び上下方向へ略楕円を描くように移動する。これが施療子9の揉み動作となる。なお、施療子9の揉み動作には、左右の施療子9が近接するときに前方(施療者側)へ移動し、左右の施療子9が離反するときに後方へ移動する動作も含まれる。このように、揉み動作では、施療子9が3次元的に移動することとなる。
【0038】
図4は、施療子9の揉み動作による移動軌跡を模式的に示した図である。図4(a)は、モータ10を一方向へ回転させた場合の施療子9の移動軌跡を示す図であり、図4(b)は、モータ10を他方向へ回転させた場合の施療子9の移動軌跡を示す図である。モータ10を一方向へ回転(以下、正回転という)させた場合、図4(a)に示すように、左右の施療子9がともに上方へ向かいつつ相互に近接し、互いに最も近接する地点(以下、最近接点という)を通過した後、上方へ向かいつつ相互に離反する。更に、各施療子9は、動作範囲の上限地点を通過した後、下方へ向かいつつ相互に離反する。そして、各施療子9は、互いに最も離反する地点(以下、最離反点という)を通過した後、下方へ向かいつつ相互に近接し、動作範囲の下限地点を通過した後、再び上方へ向かいつつ相互に近接し始める。以下、この動作を揉み上げ動作という。
【0039】
また、モータ10を他方向へ回転(以下、逆回転という)させた場合、図4(b)に示すように、左右の施療子9がともに下方へ向かいつつ相互に近接し、最近接点を通過した後、下方へ向かいつつ相互に離反し、動作範囲の下限地点を通過した後、上方へ向かいつつ相互に離反し、最離反点を通過した後、上方へ向かいつつ相互に近接し、動作範囲の上限地点を通過した後、再び下方へ向かいつつ相互に近接する動作を行う。以下、この動作を揉み下げ動作という。
【0040】
また、図3に示すように、コンロッド13の下部には嵌合穴19が設けられており、この嵌合穴19に連結部材20に設けられた突出部21が挿入されている。連結部材20には、横方向の孔22が設けられており、この孔22に、回転軸23の両端部に設けられた偏心部24が遊嵌している。また、回転軸23の中間部分にはプーリ25aが同軸的に設けられており、ベルト25bによってこのプーリ25aとモータ11の出力軸に設けられたプーリ25cとが連結されている。従って、モータ11の回転運動はベルト25bを介して回転軸23に伝達され、回転軸23の両端の偏芯部24の公転によって連結部材20が略上下に移動する。この結果、コンロッド13が嵌合孔14を中心に往復回動するので施療子9が円弧を描くように略上下に往復移動する。これが施療子9のたたき動作となる。
【0041】
このように、モータ10の駆動によって施療子9の揉み動作が、モータ11の駆動によって施療子9のたたき動作が行われ、モータ10,11を同時に駆動することにより、両動作が合成されて行われることとなる。もちろん、各動作を独立に行うことも可能である。
【0042】
このようなマッサージ機構8は、図2に示すようにガイドローラ26に支持されている。ガイドローラ26は、マッサージ機構8の昇降を案内するように構成されており、これによって背凭れ部6の下部に設けられたモータ27を駆動した場合に、マッサージ機構8がガイドローラ26に沿って昇降することが可能とされている。
【0043】
図5は、マッサージ機1の構成を示すブロック図である。マッサージ機1の背凭れ部6の下部には、制御部28が内蔵されている(図示せず)。この制御部28は、図5に示すように、CPU29,ROM30,RAM31,入出力インタフェース32から主として構成されている。また、入出力インタフェース32には制御部28の外部に設けられた通信部33が接続されている。
【0044】
CPU29は、ROM30に記憶されているプログラム及び/又はRAM31にロードされたプログラムを実行することが可能である。
【0045】
ROM30は、マスクROM、PROM、EPROM、EEPROM等から構成されており、CPU29に実行されるプログラム及びこれに用いるデータ等が記録されている。CPU29は、ROM30に記憶されているプログラムを実行することにより、本実施の参考形態に係るマッサージ機1に後述するような動作を行わせることができる。
【0046】
RAM31は、SRAM又はDRAM等により構成されている。RAM31は、ROM30に記録されているプログラムを実行するときに、CPU29の作業領域として利用される。
【0047】
入出力インタフェース32は、例えばUSB,IEEE1394,RS-232C等のシリアルインタフェース、SCSI,IDE,IEEE1284等のパラレルインタフェース、D/A変換器、A/D変換器等からなるアナログインタフェース等により構成されている。
【0048】
入出力インタフェース32には、前述した通信部33が接続されている。通信部33は、モデム、TA及びDSU等から構成されており、インターネット2に接続された他の機器との間でデータの送受信を行うことが可能であり、外部から受信したデータを制御部28へ出力し、制御部28から入力したデータを外部へ送信することができるようになっている。
【0049】
また、入出力インタフェース32には、モータ10,11,27を夫々駆動するための駆動回路34,35,36が接続されている。これらの駆動回路34,35,36は、図示しない電源に接続されており、入出力インタフェース32から出力された回転指示信号に応じた電流をモータ10,11,27に夫々供給するようになっている。更に具体的に説明すると、通信部33によって、外部から得たデータに基づき、CPU29がモータ10,11,27の回転方向及び回転速度を決定し、決定した回転方向及び回転速度に応じた回転指示信号を入出力インタフェース32に発生させる。駆動回路34,35,36は、夫々パルス発生器を備えており、該パルス発生器が、入出力インタフェース32から与えられた回転指示信号に応じたパルス幅の電圧(パルス信号)を夫々発生し、該電圧が夫々モータ10,11,27の端子間に印加される。このようなPWM制御により、モータ10,11,27に電流が供給され、モータ10,11,27が所要の回転方向、回転速度にて駆動される。
【0050】
このように、モータ10,11,27及び駆動回路34,35,36によって、本発明に係る駆動部(第1駆動部)が構成されている。
【0051】
なお、本実施の参考形態においては、モータ10,11,27はDCサーボモータ)としたが、ACサーボモータであってもよい。また、このような駆動対象のモータの種類に応じて駆動回路34,35,36の構成が変更されることは言うまでもない。
【0052】
また、図5に示すように、入出力インタフェース32には、エンコーダ37及び磁気センサ38が接続されている。エンコーダ37は、モータ27の回転に応じてパルス信号を発生するようになっている。CPU29がこのパルス信号のパルス数を計数することにより、マッサージ機構8の上下方向の位置を検出することができる。また、磁気センサ38は、回転軸15の軸長方向の所定箇所において、円周方向の複数位置に配置された磁石(図示せず)と対向するように、回転軸15の近傍に配置されており、周囲の磁界の強さに応じた出力電圧を発生するようになっている。回転軸15が回転下場合には、磁気センサ38の近傍を順次磁石が通過するので、CPU29が磁気センサ38からの出力電圧のピークを計数することにより、回転軸15の回転角度、即ち施療子9の位置を検出することが可能となる。
【0053】
次に、パーソナルコンピュータ3について説明する。図6は、パーソナルコンピュータ3の構成を示すブロック図である。パーソナルコンピュータ3は、CPU39と、ROM40と、RAM41と、ハードディスク42と、読出装置43と、入出力インタフェース44と、通信インタフェース45と、画像出力インタフェース46とから主として構成されている。
【0054】
CPU39は、ROM40に記憶されているプログラム及び/又はRAM41にロードされたプログラムを実行することが可能である。そして、後述するような本発明に係るプログラムを実行することにより、本発明に係る遠隔操作装置として機能する。
【0055】
ROM40は、マスクROM、PROM、EPROM、EEPROM等から構成されており、CPU39に実行されるプログラム及びこれに用いるデータ等が記録されている。
【0056】
RAM41は、SRAM又はDRAM等により構成されている。RAM41は、ROM40及びハードディスク42に記録されているプログラムの読み出しに用いられる。また、これらのプログラムを実行するときに、CPU39の作業領域として利用される。
【0057】
ハードディスク42は、CPU39に実行させるための種々のプログラムがインストールされている。
【0058】
読出装置43は、フレキシブルディスクドライブ、CD−ROMドライブ、又はDVD−ROMドライブ等から構成されており、可搬型記録媒体47を装脱することが可能であり、装着した可搬型記録媒体47に記録されたプログラム又はデータを読み出すことができる。
【0059】
入出力インタフェース44は、例えばUSB,IEEE1394,RS-232C等のシリアルインタフェース、SCSI,IDE,IEEE1284等のパラレルインタフェース、D/A変換器、A/D変換器等からなるアナログインタフェース等から構成されている。入出力インタフェース44には、キーボード及びマウス等の入力装置48が接続されており、ユーザ(操作者)が入力装置48を使用することにより、パーソナルコンピュータ3にデータを入力することが可能である。また、入出力インタフェース44には、後述する操作装置4が接続されている。
【0060】
通信インタフェース45は、例えばモデム、TA及びDSU、又はEthernet(登録商標)インタフェースであり、TCP/IPを使用してインターネット2に接続された他の機器との間でデータの送受信が可能である。
【0061】
画像出力インタフェース46は、LCD又はCRT等で構成された画像表示装置49に接続されており、CPU39から与えられた画像データを画像表示装置49に出力するようになっている。画像表示装置49は、入力した画像データに従って、画像(画面)を表示する。
【0062】
次に、操作装置4について説明する。図7は、操作装置4の構成を示す斜視図である。操作装置4は、ジョイスティック型であり、操作レバー50と、この操作レバー50の下端部を支持する台部51とから主として構成されている。操作レバー50は、台部51にあらゆる方向へ傾倒可能に支持されている。更に、操作レバー50は台部51に内蔵されるバネ(図示せず)によって、台部51に対して上方に直立する中立位置へ付勢されており、操作レバー50を把持する手を離すと、自動的に中立位置へ復帰するようになっている。
【0063】
また、台部51にはボタンスイッチからなる3つの操作ボタン52,53,54が設けられている。操作ボタン52は、マッサージ機構8を上昇させるために使用され、これが押圧されることにより、マッサージ機構8の上昇を指示する信号が出力される。また、操作ボタン53は、マッサージ機構8を下降させるために使用され、これが押圧されることにより、マッサージ機構8の下降を指示する信号が出力される。また、操作ボタン54は、マッサージ機構8にたたき動作を行わせるために使用され、これが押圧されることにより、マッサージ機構8にたたき動作を指示する信号が出力される。なお、操作ボタン52,53,54は、夫々押圧されている時にだけ信号が出力されるようになっており、従って操作ボタン52,53,54が夫々押圧されている間にだけ、マッサージ機構の上昇、下降、及びたたき動作が行われることとなる。
【0064】
本実施の参考形態においては、操作ボタン52,53,54を以上の如き構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば夫々の操作ボタンが一度押圧された場合に、対応する動作を指示する信号の出力が開始され、再度押圧された場合に、信号の出力が停止する等の構成としてもよい。
【0065】
また、台部51には、例えば複数のポテンショメータが内蔵されており、操作レバー50の傾倒方向及び傾倒角度に応じた信号を出力するようになっている。このようなポテンショメータは、例えば操作レバー50が中立位置にある時に、出力電圧が0Vとなるように調節されている。
【0066】
次に、本実施の参考形態に係るマッサージシステムの動作について説明する。図8〜10は、本実施の参考形態に係るマッサージシステムの動作の手順を示すフローチャートである。パーソナルコンピュータ3は、以下に説明するような本発明に係るプログラムを可搬型記録媒体47から読み出し、ハードディスク42にインストールすることができる。そして、このプログラムをRAM41にロードし、CPU39が実行することにより、パーソナルコンピュータ3及び操作装置4を本発明に係る遠隔操作装置として機能させることができる。
【0067】
まず、パーソナルコンピュータ3は、操作者からマッサージ機1を特定する情報、即ちIPアドレス(又はこのIPアドレスに対応づけられたホスト名)の入力を受け付ける(ステップS1)。操作者は、入力装置48を操作することにより、このIPアドレスをパーソナルコンピュータ3に入力する。次に、パーソナルコンピュータ3は、マッサージ開始の指示を受け付ける(ステップS2)。これらの入力の受付は、パーソナルコンピュータ3が画像表示装置49に入力を促す画面の画像データを出力することによってなされる。この画面には、例えばIPアドレスを入力するための入力欄と、マッサージ開始を指示するための操作ボタンとが含まれている。そして、操作者が入力装置48を操作してマッサージ開始の指示を入力することにより、CPU39が、マッサージ機1を特定するIPアドレスを宛先として、マッサージ開始の指示情報及び通信インタフェース45に対応づけられたIPアドレスを含むデータを、通信インタフェース45に送信させる(ステップS3)。
【0068】
マッサージ機1が通信部33を介してこのデータを受信する(ステップS4)。そして、CPU29は、入出力インタフェース32に、駆動回路36へ回転指示信号を出力させ、モータ27を駆動して、被施療者の肩の位置を検出する(ステップS5)。マッサージ機1には、図示しない磁気センサが設けられており、アーム12の回動角度を検出することにより、被施療者の肩の位置を検出することが可能である。このような肩の位置の検出については、本出願人による出願の特開2001-238927号公報等に詳しく開示されているので、その説明を省略する。CPU29は、被施療者の肩の位置を検出したとき、エンコーダ37から出力されたパルス信号を計数して得たマッサージ機構8の位置を含むデータを、ステップS4で受信したデータに含まれる、通信インタフェース45を特定するIPアドレスを宛先として送信する(ステップS6)。
【0069】
送信されたデータは、通信インタフェース45によって受信され(ステップS7)、受信したデータはCPU39に与えられる。図11は、本発明の実施の参考形態1に係るプログラムが実行された場合の画像表示装置49の表示画面の一例を示す模式図である。CPU39は、受信したデータに含まれるマッサージ機構8の位置情報に基づき、画像表示装置49に施療子9の位置を示す画像を表示させるように、画像データを画像出力インタフェース46に出力させる(ステップS8)。図11に示すように、この画面には、被施療者の上半身の輪郭と、被施療者に対する施療子9の位置とが表示される。この画面を操作者が確認することにより、被施療者に対して遠隔地にいる操作者が、被施療者と施療子9との位置関係を把握することが可能となる。
【0070】
そして、パーソナルコンピュータ3は、操作者による操作装置4の操作の待機状態となる(ステップS9)。この待機状態の時に、操作者が操作装置4を操作した場合等には、CPU39に割り込みが発生する。この割り込みが発生しない場合、CPU39は、ステップS9の処理を繰り返し、待機状態を維持する。ステップS9において、操作者が操作レバー50を操作した場合、操作装置4は操作レバー50の傾倒方向及び傾倒角度に応じた信号を出力する。この信号が入出力インタフェース44に入力され、CPU39に与えられる。このとき、操作レバー50の傾倒方向及び傾倒角度を表す信号は、操作装置4又は入出力インタフェース44によって微少時間毎にデジタルデータへ変換され、順次CPU39に与えられる。CPU39は、操作レバー50の傾倒方向及び傾倒角度を示すデータを、これより所定時間(例えば10ms)前のデータと比較し、操作レバー50の回転方向を検出するとともに、入力したデータから操作レバー50の位置を検出する(ステップS10)。更に、CPU39は、得られた操作レバー50の回転方向及び位置から、モータ10の目標回転方向及び目標位置を演算する(ステップS11)。
【0071】
ステップS11の処理を更に具体的に説明する。本実施の参考形態に係るプログラムにおいては、主として操作レバー50を回転させるように傾倒する動作が、施療子9の動作に対応づけられている。即ち、操作レバー50を反時計方向へ回転させるように傾倒する動作は、施療子9の揉み下げ動作に対応づけられており、操作レバー50を時計方向へ回転させるように傾倒する動作は、施療子9の揉み上げ動作に対応づけられている。また、操作レバー50の一回転が、施療子9の一回転に対応づけられている。更に、操作レバー50が左方に傾倒された状態は、左右の施療子9が近接する状態に対応づけられており、操作レバー50が後方(操作者の手前側)に傾倒された状態は、施療子9が動作領域の下端に位置する状態に対応づけられている。同様に、操作レバー50が右方に傾倒された状態、及び前方(操作者の奥側)に傾倒された状態は、夫々左右の施療子9が離反する状態、及び動作領域の上端に位置する状態に対応づけられている。
【0072】
従って、操作レバー50が時計方向に回転しているとき、モータ10の目標回転方向は、施療子9に揉み上げ動作させ得る回転方向、即ち正回転方向であり、操作レバー50が反時計方向に回転しているとき、モータ10の目標回転方向は、施療子9に揉み下げ動作させ得る回転方向、即ち逆回転方向である。また、モータ10の(出力軸の)目標位置は、操作レバー50の傾倒方向及び傾倒角度により求められる。
【0073】
そして、CPU39は、このようにして得たモータ10の目標回転方向及び目標位置を表すデータを、通信インタフェース45にマッサージ機1のIPアドレスを宛先として送信させ(ステップS12)、処理をステップS9へ戻す。なお、ステップS10〜S12の処理は、非常に微少な時間に行われるので、操作者が操作レバー50を回転し続けた場合には、微少な時間間隔でモータ10の目標回転方向及び目標位置を表すデータがマッサージ機1へ断続的に送信されることとなり、これを受信したマッサージ機1はモータ10を間欠駆動することなく、受信したデータに従って連続的に動作させることが可能である。
【0074】
次に、ステップS9において、操作者が操作ボタン52を押圧する操作をした場合、操作装置4から出力された信号が入出力インタフェース44に入力され、デジタルデータとしてCPU39に与えられる。CPU39は、このデータが与えられた場合、マッサージ機構8を上昇させる方向へのモータ27の回転駆動を指示するデータを生成し、このデータを通信インタフェース45にマッサージ機1のIPアドレスを宛先として送信させる(ステップS13)。そして、CPU39は、処理をステップS9へ戻す。
【0075】
同様に、ステップS9において、操作者が操作ボタン53を押圧する操作をした場合、操作装置4から出力された信号が入出力インタフェース44を介して、デジタルデータとしてCPU39に与えられる。CPU39は、このデータが与えられた場合、マッサージ機構8を下降させる方向へのモータ27の回転駆動を指示するデータを生成し、通信インタフェース45に送信させ(ステップS14)、処理をステップS9へ戻す。
【0076】
ステップS9において、操作者が操作ボタン54を押圧する操作をした場合、CPU39にデータが与えられる。CPU39は、このデータが与えられた場合、モータ11の所定方向への回転駆動を指示するデータを生成し、通信インタフェース45に送信させた後(ステップS15)、処理をステップS9へ戻す。
【0077】
また、ステップS9において、通信インタフェース45がマッサージ機1からマッサージ機構8の位置情報を含むデータを受信した場合、通信インタフェース45からこのデータがCPU39に与えられる。この場合、CPU39は、このデータに含まれるマッサージ8の位置情報から、施療子9の位置を示す画像を表示するための新たな画像データを生成し、この画像データを画像出力インタフェース46に出力させて、表示画面の更新処理を行う(ステップS16)。
【0078】
更に、ステップS9において、操作者が図11に示す表示画面に含まれる終了ボタンをクリックし、終了の指示を入力した場合、CPU39は処理を終了する。
【0079】
一方、マッサージ機1は、ステップS12〜S15にて送信されたデータを受信する(ステップS17)。ステップS17で受信したデータが、モータ10の目標回転方向及び目標位置を表すものである場合、CPU29は、この目標回転方向及び目標位置のデータを、特定のアドレスのレジスタに格納し(ステップS18)、ステップS17に処理を戻す。ステップS18における特定のアドレスのレジスタは、後述するモータ10の駆動制御処理にて目標回転方向及び目標位置の読み出しに利用されるものである。
【0080】
以下に、モータ10の回転制御処理の一例について説明する。図12は、CPU29によるモータ10の回転制御処理の処理手順を示すフローチャートである。CPU29は、磁気センサ38からの出力信号に基づき、施療子9の位置、即ちモータ10の出力軸の現在位置(回転角度)を検出し(ステップS31)、モータ10の目標回転方向及び目標位置の格納用のレジスタからデータを読み出す(ステップS32)。そして、CPU29は、モータ10の目標回転方向が正回転方向か逆回転方向かを判別する(ステップS33)。
【0081】
ステップS33において、モータ10の目標回転方向が正回転方向の場合、モータ10の目標位置TPと、ステップS31で検出したモータ10の現在位置Pとの差分Δ1(=TP−P)を演算する(ステップS34)。そして、モータ10を差分Δ1に比例した回転速度で正回転させるための回転指示信号を、入出力インタフェース32に出力させ(ステップS35)、ステップS31に処理を戻す。
【0082】
ステップS33において、モータ10の目標回転方向が逆回転方向の場合、モータ10の現在位置Pと、モータ10の目標位置TPとの差分Δ2(=P−TP)を演算する(ステップS36)。そして、モータ10を差分Δ2に比例した回転速度で逆回転させるための回転指示信号を、入出力インタフェース32に出力させ(ステップS37)、ステップS31に処理を戻す。
【0083】
なお、本実施の参考形態においては、モータ10の駆動制御に比例制御を用いる構成について述べたが、これに限定されるものではなく、例えばPI制御、PID制御、又はファジィ理論を用いた制御等の他の制御手段を利用してもよい。
【0084】
次に、ステップS17で受信したデータが、マッサージ機構8を上昇させる方向へのモータ27の回転駆動を指示するデータである場合、CPU29は、所定時間(例えば0.5秒)だけ、モータ27を前記方向へ所定速度で回転させるための回転指示信号を、入出力インタフェース32に出力させ(ステップS19)、エンコーダ37の出力信号に基づき、施療子9の上下方向の位置を検出する(ステップS20)。次に、CPU29は、検出した施療子9の上下方向の位置を示すデータを、通信インタフェース45を特定するIPアドレスを宛先として通信部33に送信させ(ステップS21)、ステップS17へ処理を戻す。
【0085】
ステップS17で受信したデータが、マッサージ機構8を下降させる方向へのモータ27の回転駆動を指示するデータである場合、CPU29は、所定時間だけ、モータ27を前記方向へ所定速度で回転させるための回転指示信号を、入出力インタフェース32に出力させ(ステップS22)、ステップS20に処理を移す。
【0086】
ステップS17で受信したデータが、モータ11の所定方向への回転駆動を指示するデータである場合、CPU29は、所定時間だけ、モータ11を所定方向へ所定速度で回転させるための回転指示信号を、入出力インタフェース32に出力させ(ステップS23)ステップS17へ処理を戻す。
【0087】
以上の如き動作により、マッサージ機1のマッサージ機構8は操作者による操作装置4の操作に応じて動作し、例えばマッサージ師等が操作者として操作装置4を操作することにより、操作者の動作をマッサージ機構8によって忠実に再現することができる。このため、操作者が被施療者宅へ出向くことなく、被施療者が在宅でマッサージ師等によるマッサージを受けることができる。
【0088】
(実施の参考形態2)図13は、本発明の実施の参考形態2に係るマッサージ機が有するマッサージ機構の外観を示す側面図である。実施の参考形態2に係るマッサージ機64が有するマッサージ機構55は、図3に示すマッサージ機構8を、施療子9及びアーム12のみ外部に突出させた状態で、箱形のハウジング56に内蔵したような構成となっている。このハウジング56の背面、即ち施療子9の突出側と反対側の面には、左右に並べて配された2つのエアセル57が設けられている。また、ハウジング56の下部は、横方向の枢軸63によって第1台座58に枢支されており、ハウジング56が前後方向へ回動自在とされている。
【0089】
更に、第1台座58は、上下方向の枢軸59によって、第2台座60に枢支されている。これによって、ハウジング56は、第1台座58と一体的に、左右方向へ回動自在とされている。この第2台座60は、側面視において略L字状をなすように、2つの板状部分から構成されている。第2台座60のL字の入角側の縦面は、ハウジング56の背面に対向しており、L字の入角側の横面は、第1台座58の底面に対向し、この間に枢軸59が介在せしめられている。
【0090】
また、第2台座60の縦板状の部分には、ローラ61が取り付けられており、このローラ61がガイドローラ26(図2参照)に回動自在に係合され、ハウジング56,第1台座58が、第2台座60とともに昇降可能とされている。
【0091】
前述したエアセル57は、ハウジング56の背面と、第2台座60の縦板状の部分とに固着されている。エアセル57は、可撓性を有する材料によって蛇腹状に形成されており、後述するように、夫々エアポンプ62(図14参照)に接続され、給気及び排気されることにより、伸張及び収縮するようになされている。
【0092】
従って、2つのエアセル57の両方が、夫々完全に収縮した状態から同程度伸張した場合、ハウジング56が枢軸63を中心に前方へ回動し、これによって施療子9が前方(被施療者側)へ移動することとなる。また、2つのエアセル57のうちの一方のみが伸張し、他方が収縮したままの場合、枢軸59を中心としてハウジング56及び第1台座58が一体的に回動し、これによって、左右の施療子9のうちの一方が前方へ、他方が後方へ移動することとなる。更に、各エアセル57が相異なる伸張量で伸張した場合、ハウジング56は、枢軸63を中心に回動する動作と、枢軸59を中心に回動する動作とが組み合わされた動作を行う。このように、2つのエアセル57の伸縮状態によって、施療子9が前後方向へ移動する。
【0093】
図14は、本発明の実施の参考形態2に係るマッサージ機の構成を示すブロック図である。マッサージ機64に内蔵されている制御部28の入出力インタフェース32には、駆動回路34,35,36,エンコーダ37,磁気センサ38,及び通信部33の他に、2つの電磁弁65を夫々駆動するための2つの駆動回路66,施療子9に取り付けられた圧力センサ67,及び2つのエンコーダ68,69に夫々接続されている。
【0094】
電磁弁65の夫々は、エアセル57と、エアポンプ62とに接続されており、内蔵するソレノイドの励磁・非励磁を切り替えることにより、エアセル57とエアポンプ62とを連通させ、エアセル57への給気を行う給気状態と、エアセル57と外気とを連通させ、エアセル57の排気を行う排気状態との切り替えを行うことができるようになっている。駆動回路66は、図示しない電源に接続されており、制御部28からの出力信号に応じて、電磁弁65のソレノイドの励磁を行うことが可能とされている。
【0095】
また、圧力センサ67としては、圧電式センサ、又は歪みゲージ式センサが用いられる。この圧力センサ67は、一つの施療子9の正面部分であって、対向する施療子9とのやや対向面側の部分に取り付けられており、この施療子9が対向する施療子9側へ移動したときに受ける圧力に応じた出力信号を発生する。
【0096】
また、エンコーダ68,69としては、ロータリエンコーダ等が用いられる。エンコーダ68は、枢軸63を中心としたハウジング56の回動角度及び回動方向に応じた出力信号を発生するようになっており、エンコーダ69は、枢軸59を中心としたハウジング56及び第1台座58の回動角度及び回動方向に応じた出力信号を発生するようになっている。
【0097】
次に、本発明の実施の参考形態2に係る操作装置の構成について説明する。図15は、本発明の実施の参考形態2に係る操作装置の構成を示す斜視図である。操作装置70は、ジョイスティック型であり、操作レバー71と、この操作レバー71の下端部を支持する台部72とから主として構成されている。操作レバー71は、台部72にジョイントで連結されており、台部72に対して前後方向及び左右方向へ傾倒可能とされている。更に、操作レバー71は、台部72に内蔵されるバネ(図示せず)によって、台部72に対して上方に直立する中立位置へ付勢されており、操作レバー71を把持する手を離すと、自動的に中立位置へ復帰するようになっている。
【0098】
また、台部72には、ポテンショメータ79と、2つのスイッチ80,81と(図16参照)が設けられている。ポテンショメータ79は、操作レバー71の前後方向の傾倒角度に応じた信号を出力するようになっている。また、スイッチ80は、操作レバー71が左に所定角度以上傾倒されたときにオンとなり、これ以外のときはオフとなるようになっている。スイッチ81は、操作レバー71が右に所定角度以上傾倒されたときにオン、それ以外のときはオフとなるようになっている。
【0099】
また、操作レバー71の上端部分は、可撓性部材によって覆われた把持部(状態変化部)73とされており、その内部には把持部73を把持する力を変化させることによって変位する変位部と、この変位部に連結されたリンク機構又は歯車機構等による伝達機構とが内蔵されている(図示せず)。この伝達機構は、操作レバー71に内蔵されるエアシリンダ74(図16参照)のシリンダロッドに連結されており、把持部73を把持する力を増した場合に、変位部が変位し、この変位が伝達機構によってエアシリンダ74に伝達され、エアシリンダ74のシリンダチューブの奥側へシリンダロッドが進行するようになっている。
【0100】
操作レバー71は、把持部73を含む上側部分76と、下側部分77とから構成されている。この上側部分76は、その軸心を中心に回転可能に下側部分77に嵌合せしめられている。また上側部分76は、操作レバー71に内蔵されるバネ(図示せず)によって、所定の中立位置に付勢されており、操作者が上側部分76を捻った状態から手を離すと、自動的に中立位置に復帰するようになっている。そして、操作レバー71内には、ポテンショメータ78(図16参照)が設けられており、このポテンショメータ78が上側部分76の中立位置からの回転方向及び角度に応じた出力を発生するようになっている。
【0101】
また、台部72にはボタンスイッチからなる操作ボタン75が設けられている。操作ボタン75は、マッサージ機構55にたたき動作を指示するために使用され、これが押圧されることにより、マッサージ機構55にたたき動作を指示する信号が出力される。
【0102】
図16は、本発明の実施の参考形態2に係る操作装置の構成を示すブロック図である。操作装置70は、エアシリンダ74に空気を供給するためのエアポンプ82を備えている。このエアポンプ82は所定の圧力に空気を圧縮して吐出するようになっている。エアポンプ82の吐出口には、電磁弁83がエアチューブによって接続されており、更に電磁弁83には流量制御弁84がエアチューブによって接続されている。この流量制御弁84は、エアチューブによってエアシリンダ74に接続されている。これによって、エアポンプ82から吐出される空気をエアシリンダ74に供給する場合には、電磁弁83を、エアポンプ82と流量制御弁84とを連通させるように動作させる。この場合、エアシリンダ74への空気の供給量は、流量制御弁84の弁開度を調節することによって調節される。また、エアシリンダ74の空気を排出する場合には、電磁弁83を、流量制御弁84と外気とを連通するように動作させる。この場合も、エアシリンダ74からの空気の排出量は、流量制御弁84の弁開度を調節することによって調節される。また、エアポンプ82,電磁弁83,流量制御弁84は、駆動回路85に接続されており、駆動回路85によって夫々駆動されるようになっている。
【0103】
また、エアシリンダ74の流量制御弁84と繋がる空気入出口部分には、エアシリンダ74の内圧を検出するための圧力センサ86が設けられており、エアシリンダ74のシリンダロッド近傍には、シリンダロッドの移動量を検出するためのポテンショメータ87が設けられている。そして、操作ボタン75,ポテンショメータ78,79,スイッチ80,81,駆動回路85,圧力センサ86,及びポテンショメータ87からは、夫々電気信号を伝送するための信号線が操作装置70の外部へ延設され、パーソナルコンピュータ3の入出力インタフェース44に接続されている。
【0104】
その他、本実施の参考形態に係るマッサージシステムの構成は、実施の参考形態1に係るマッサージシステムと同様であるので、同符号を付し、その説明を省略する。
【0105】
次に、本発明の実施の参考形態2に係るマッサージシステムの動作について説明する。図17〜19は、本実施の参考形態に係るマッサージシステムの動作の手順を示すフローチャートである。ステップS41〜S49の動作は、実施の参考形態1のステップS1〜S9の動作と同様であるので説明を省略する。ステップS49の待機状態において、操作者が操作レバー71の把持部73の把持力を増減させた、即ち把持部73を変形させた場合、エアシリンダ74のシリンダロッドの位置が変化し、エアシリンダ74の内圧が変化する。そして、圧力センサ86及びポテンショメータ87からエアシリンダ74の内圧及びシリンダロッドの位置に応じた信号が出力され、この出力信号が入出力インタフェース44に入力され、CPU39に与えられる。CPU39は、シリンダロッドの位置を示すデータを、通信インタフェース45にマッサージ機1のIPアドレスを宛先として送信させ(ステップS50)、ステップS49に処理を戻す。
【0106】
マッサージ機1は、このようにパーソナルコンピュータ3から送信されたデータを受信する(ステップS51)。ステップS51で受信したデータが、エアシリンダ74のシリンダロッドの位置を表すものである場合、マッサージ機1のCPU29は、施療子9の位置の比例制御を行い(ステップS52)、処理をステップS51へ戻す。
【0107】
マッサージ機1の施療子9の位置の比例制御の動作について更に詳しく説明する。CPU29は、パーソナルコンピュータ3から受信したエアシリンダ74のシリンダロッドの位置を表すデータに基づいて、施療子9の目標位置を求める。これは、エアシリンダ74のシリンダロッドの位置に、施療子9の目標位置が一対一に予め対応づけられており、この対応関係から求められる。図20は、施療子9の目標位置と、エアシリンダ74のシリンダロッドの位置との対応関係を説明するための模式図である。操作装置70の把持部73が変形していないとき、即ち把持部73に殆ど力が加わっていないときのシリンダロッドの位置(以下、初期位置という)には、施療子9の最も外側の位置、即ち最離反点が目標位置として対応づけられている。そして、把持部73の変形量が大きくなる、即ち把持部73に内側に加わる力が大きくなるに従い、対応づけられている施療子9の目標位置が、次第に最近接点に近づくようになされている。最も把持部73の変形量が大きくなった状態には、施療子9の最近接点が目標位置として対応づけられている。
【0108】
図21は、本実施の参考形態に係るマッサージ機1の施療子9の位置の比例制御の動作を説明するための制御ブロック図である。前述したような関係を用いて、受信データから施療子9の目標位置が求められ、また磁気センサ38からの出力信号に基づいて、施療子9の現在位置が検出される。そして、得られた目標位置と現在位置との偏差が求められ、この偏差が0に近づくように、CPU29がモータ10をフィードバック制御する。
【0109】
このような施療子9の移動の結果、施療子9が被施療者の背中に押し当てられ、左右の施療子9が互いに接近するに従って増加するように、施療子9に取り付けられた圧力センサ67に加わる圧力が変化する。このように圧力センサ67に加わる圧力が変化した場合、CPU29がこのときに検出した圧力を表すデータを、パーソナルコンピュータ3へ向けて通信部33に送信させる。
【0110】
ステップS49において、通信インタフェース45がマッサージ機1からこのような圧力を表すデータを受信した場合、通信インタフェース45からこのデータがCPU39に与えられる。この場合、パーソナルコンピュータ3は、次のようなフォースフィードバック処理を行う(ステップS53)。まずフォースフィードバック処理では、マッサージ機1から受信したデータに基づいて、エアシリンダ74の目標内圧を求める。ここで、圧力センサ67の検出圧力P1と、エアシリンダ74の目標内圧P2とは、式(1)ような関係とする。
【0111】
P1×L1=P2×L2 …(1)
但し、L1:施療子9の移動量
L2:エアシリンダ74のシリンダロッドの移動量
圧力センサ67の検出圧力P1と、エアシリンダ74の目標内圧P2との関係を式(1)のようにすることにより、操作装置70の把持部73の仕事量と、マッサージ機1の施療子9の仕事量を同じにすることができ、操作者が実際に被施療者をマッサージする場合と同様の感覚で、被施療者の遠隔マッサージを行うことができる。
【0112】
図22は、本実施の参考形態に係るパーソナルコンピュータのエアシリンダ74の内圧制御の動作を説明するための制御ブロック図である。パーソナルコンピュータ3は、圧力センサ86の出力信号から、エアシリンダ74の現在の内圧を検出し、前記目標内圧と、現在の内圧との偏差を求める。そして、この偏差が0に近づくように、CPU39が電磁弁83及び流量制御弁84を駆動させ、エアシリンダ74の内圧を制御する。更に詳しくこの動作について説明すると、偏差が正の数値である場合、即ち目標内圧が現在の内圧より大きい場合、電磁弁83を動作させてエアポンプ82と流量制御弁84とを連通させるとともに、偏差に比例した弁開度で流量制御弁84を解放することによって、エアシリンダ74内に圧縮空気を供給する。また、偏差が負の数値である場合、即ち目標内圧が現在の内圧より小さい場合、電磁弁83を動作させて流量制御弁84と外気とを連通させるとともに、偏差に比例した弁開度で流量制御弁84を解放することによって、エアシリンダ74内の空気を排出する。CPU39は、このようなフォースフィードバック処理を行った後、ステップS49へ処理を戻す。
【0113】
ステップS49において、操作者が操作レバー71を前後方向へ傾倒させた場合、ポテンショメータ79から、操作レバー71の傾倒角度に応じた信号が出力され、CPU39に与えられる。CPU39は、この傾倒角度を表すデータを、通信インタフェース45にマッサージ機1のIPアドレスを宛先として送信させ(ステップS54)、ステップS49に処理を戻す。
【0114】
ステップS51で受信したデータが、操作レバー71の前後方向の傾倒角度を表すデータである場合、マッサージ機1のCPU29は、ハウジング56を前後方向へ傾倒させるようにエアセル57の駆動制御を行い(ステップS55)、処理をステップS51へ戻す。
【0115】
ステップS55の動作について更に詳しく説明する。CPU29は、受信したデータが示す操作レバー71の前後方向の傾倒角度に基づいて、ハウジング56の目標回動角度を求める。ハウジング56の目標回動角度は、例えば操作レバー71の前後方向の傾倒角度に比例する等のように、予め定められている。そして、エンコーダ68の出力信号に基づいて、ハウジング56の枢軸63を中心とした現在の角度を検出し、目標回動角度と、現在の角度との偏差を求める。そして、偏差を0に近づけるように、電磁弁65のオン・オフ制御を行う。従って、操作レバー71が前方へ傾倒された場合には、両方のエアセル57が伸張し、ハウジング56が枢軸63を中心に前方へ回動され、操作レバー71が後方へ傾倒された場合には、両方のエアセル57が収縮し、ハウジング56が枢軸63を中心に後方へ回動される。
【0116】
なお、マッサージ機構55は、背凭れ部がリクライニングされていることにより、その自重で、又は被施療者の身体が押し付けられることで、通常後方へ付勢されている。従って、両方のエアセル57が収縮した場合には、ハウジング56が枢軸63を中心に後方へ回動されることとなる。
【0117】
ステップS49において、操作者が操作レバー71を捻った場合、即ち上側部分76を下側部分77に対して回動させた場合、ポテンショメータ78から、操作レバー71の捻り角度に応じた信号が出力され、CPU39に与えられる。CPU39は、この捻り角度を表すデータを、通信インタフェース45にマッサージ機1のIPアドレスを宛先として送信させ(ステップS56)、ステップS49に処理を戻す。
【0118】
ステップS51で受信したデータが、操作レバー71の捻り角度を表すデータである場合、マッサージ機1のCPU29は、施療子9を前後方向へ移動させるようにエアセル57の駆動制御を行い(ステップS57)、処理をステップS51へ戻す。
【0119】
ステップS57の動作について更に詳しく説明する。CPU29は、受信したデータが示す操作レバー71の捻り角度に基づいて、ハウジング56及び第1台座58の枢軸59を中心とした目標回動角度を求める。例えば施療子9が左右に並んだ状態等のハウジング56の基準位置が予め定められており、ハウジング56及び第1台座58の目標回動角度は、この基準位置からの相対角度として与えられる。また、ハウジング56及び第1台座58の目標回動角度は、例えば操作レバー71の捻り角度に比例する等のように、予め操作レバー71の捻り角度との対応関係が定められている。そして、エンコーダ69の出力信号に基づいて、ハウジング56及び第1台座58の枢軸59を中心とした、前記基準位置からの現在の角度を検出し、目標回動角度と、現在の角度との偏差を求める。そして、偏差を0に近づけるように、電磁弁65のオン・オフ制御を行う。従って、操作レバー71が右側へ捻られた場合には、右側のエアセル57が伸張し、左側のエアセル57が収縮し、操作レバー71が左側へ捻られた場合には、左側のエアセル57が伸張し、右側のエアセル57が収縮して、ハウジング56及び第1台座58が枢軸59を中心に所望の方向へ回動される。
【0120】
ステップS49において、操作者が操作レバー71を左に傾倒させた場合、スイッチ80からオン信号が出力され、CPU39に与えられる。CPU39は、このオン信号を受けた場合に、マッサージ機構55を上昇させる方向へのモータ27の回転駆動を指示するデータを生成し、このデータを通信インタフェース45にマッサージ機1のIPアドレスを宛先として送信させる(ステップS58)。そして、CPU39は、処理をステップS49へ戻す。
【0121】
同様に、ステップS49において、操作者が操作レバー71を右に傾倒させた場合、スイッチ81からオン信号が出力され、CPU39に与えられる。CPU39は、このオン信号を受けた場合に、マッサージ機構55を下降させる方向へのモータ27の回転駆動を指示するデータを生成し、通信インタフェース45に送信させ(ステップS59)、処理をステップS9へ戻す。
【0122】
このようにパーソナルコンピュータ3から送信されたデータも、ステップS51にてマッサージ機1に受信される。ステップS51において、マッサージ機構55を上昇又は下降させる方向へのモータ27の回転駆動を指示するデータを受信した場合のステップS60〜S63の動作は、実施の参考形態1のステップS19〜S22の動作と同様であるので、説明を省略する。
【0123】
また、ステップS49において、操作者が操作ボタン75を押圧する操作をした場合の動作は、実施の参考形態1のステップS9において、操作者が操作ボタン54を押圧する操作をした場合の動作と同様であり、ステップS51において、モータ11の所定方向への回転駆動を指示するデータをマッサージ機1が受信した場合の動作は、実施の参考形態1のステップS17において、モータ11の所定方向への回転駆動を指示するデータをマッサージ機1が受信した場合の動作と同様である。また、ステップS49において、パーソナルコンピュータ3がマッサージ機構55の位置情報を含むデータを受信した場合の動作は、実施の参考形態1のステップS9において、パーソナルコンピュータ3がマッサージ機構8の位置情報を含むデータを受信した場合の動作と同様である。従って、これらの動作については説明を省略する。
【0124】
以上の如き動作により、操作者による把持部73の変形に対応して、マッサージ機64の施療子9の揉み動作が行われる。従って、操作者が把持部73を握る強さに応じて、被施療者に与えられる刺激の強さが変化し、操作者によるマッサージ機64の直感的な遠隔操作が可能となる。
【0125】
また、施療子9の受ける反力を圧力センサ67にて検出し、この反力に応じて把持部73を変形させて、被施療者にマッサージを行っているときに受ける反力と同様の力覚を操作者に与えるので、操作者は、実際に被施療者にマッサージを施しているようにときと同様の感覚でマッサージ機の遠隔操作を行うことができる。
【0126】
(実施の参考形態3)図23は、本発明の実施の参考形態3に係るマッサージ機の構成を示すブロック図である。本実施の参考形態に係るマッサージ機88は、図1に示すフットレスト7に内蔵されたエアセル(空気袋)89を遠隔操作によって動作させる構成とされている。マッサージ機88には、エアポンプ90,電磁弁91,及び流量制御弁92が設けられており、エアポンプ90の吐出口に電磁弁91の1つのポートがエアチューブによって接続されており、電磁弁91の他のポートに流量制御弁92の1つのポートがエアチューブによって接続されている。また流量制御弁92の他のポートは、エアチューブを介して前記エアセル89が接続されている。これによって、電磁弁91がエアポンプ90と流量制御弁92とを連通させ、流量制御弁92を解放した場合には、エアポンプ90からエアセル89に空気が供給され、電磁弁91が流量制御弁92と外気とを連通させ、流量制御弁92を解放した場合には、エアセル89の空気が外気へ排出される。
【0127】
電磁弁91及び流量制御弁92は、駆動回路93に接続されている。また駆動回路93は、制御部94に接続されており、制御部94から与えられる制御信号に基づいて、図示しない電源から与えられた電力により、前記電磁弁91及び流量制御弁92を駆動する。更に、エアセル89の空気入出口部分には、エアセル89の内圧を検出するための圧力センサ89aが設けられており、該圧力センサ89aからの出力信号は、制御部94に与えられるようになっている。制御部94は、CPU95,ROM96,RAM97,入出力インタフェース98から主として構成されている。このようにして、本実施の参考形態では、エアセル89がマッサージ機構として機能し、エアポンプ90,電磁弁91,流量制御弁92,及び駆動回路93がマッサージ機構たるエアポンプ90を駆動する駆動部100として機能する。
【0128】
また、エアセル89の表面には圧力センサ99が取り付けられており、この圧力センサ99が制御部94に接続されている。これによって、エアセル89が膨張・収縮して被施療者に対するマッサージを行ったときに、エアセル89に加わる反力を検出することができる。前記入出力インタフェース98は、モデム、TA及びDSU等から構成されている通信部99aに接続されており、インターネット2に接続された他の機器との間でデータの送受信を行うことが可能とされている。
【0129】
次に本実施の参考形態に係る遠隔操作装置の構成について説明する。本実施の参考形態に係る遠隔操作装置は、実施の参考形態1及び2と同様の構成のパーソナルコンピュータ3と、操作装置101とから構成されている。パーソナルコンピュータ3の構成は、実施の参考形態1に係るパーソナルコンピュータ3の構成と同様であるので、同符号を付し、その説明を省略する。図24は、操作装置101の構成を示す斜視図であり、図25は、そのブロック図である。
【0130】
図24に示すように、操作装置101は、上面の中央箇所に開口を有する箱形のハウジング102と、前記開口から突出するように設けられた把持部103とから構成されている。把持部103は、可撓性部材によって覆われており、その内部には把持部103を把持する力を変化させることによって変位する変位部と、この変位部に連結されたリンク機構又は歯車機構等による伝達機構とが内蔵されている(図示せず)。そして、図25に示すように、操作装置101には、エアシリンダ104,エアポンプ105,電磁弁106,流量制御弁107,電磁弁106及び流量制御弁107を駆動する駆動回路108,エアシリンダ104のシリンダロッドの変位量を検出するためのポテンショメータ109,及びエアシリンダ104内の圧力を検出するための圧力センサ110が内蔵されている。これらの構成については、実施の参考形態2のエアシリンダ74,エアポンプ82,電磁弁83,流量制御弁84,駆動回路85,圧力センサ86,及びポテンショメータ87と同様の構成であるので、その説明を省略する。
【0131】
次に本発明の実施の参考形態3に係るマッサージシステムの動作について説明する。図26は、本発明の実施の参考形態3に係るマッサージシステムの動作の手順を示すフローチャートである。 ステップS71,S72の動作は、実施の参考形態1のステップS1,S2の動作と同様であるので説明を省略する。操作者によるマッサージ開始の指示がされた後、パーソナルコンピュータ3は、操作者による操作装置101の操作の待機状態となる(ステップS73)。この待機状態の時に、操作者が操作装置101を操作した場合等には、パーソナルコンピュータ3のCPU39に割り込みが発生する。この割り込みが発生しない場合、CPU39は、ステップS73の処理を繰り返し、待機状態を維持する。
【0132】
ステップS73において、操作者が把持部103の把持力を増減させた、即ち把持部103を変形させた場合、エアシリンダ104のシリンダロッドの位置が変化し、エアシリンダ104の内圧が変化する。そして、圧力センサ110及びポテンショメータ109からエアシリンダ104の内圧及びシリンダロッドの位置に応じた信号が出力され、この出力信号が入出力インタフェース44に入力され、CPU39に与えられる。CPU39は、シリンダロッドの位置を示すデータを、通信インタフェース45にマッサージ機88のIPアドレスを宛先として送信させ(ステップS74)、ステップS73に処理を戻す。
【0133】
マッサージ機88は、このようにパーソナルコンピュータ3から送信されたデータを受信する(ステップS75)。そして、このデータがマッサージ機88のCPU95に与えられ、CPU95は、このデータに基づいて次のようにエアセル89の内圧の比例制御を行う(ステップS76)。
【0134】
マッサージ機88のエアセル89の内圧の比例制御の動作について更に詳しく説明する。CPU95は、パーソナルコンピュータ3から受信したエアシリンダ104のシリンダロッドの位置を表すデータに基づいて、エアセル89の目標内圧を求める。これは、エアシリンダ104のシリンダロッドの位置に、エアセル89の内圧が一対一に予め対応づけられており、この対応関係から求められる。例えばこの関係は、エアシリンダ104のシリンダロッドが、シリンダの奥側へ移動する距離に比例して、エアセル89の目標内圧が高くなるような関係とすることができる。
【0135】
図27は、本実施の参考形態に係るマッサージ機88のエアセル89の内圧の比例制御の動作を説明するための制御ブロック図である。前述したような関係を用いて、受信データからエアセル89の目標内圧が求められ、また圧力センサ89からの出力信号に基づいて、エアセル89の現在の内圧が検出される。そして、得られた目標内圧と現在の内圧との偏差が求められ、この偏差が0に近づくように、CPU95が電磁弁91及び流量制御弁92をフィードバック制御する。
【0136】
このようなエアセル89の膨張又は収縮の結果、エアセル89が被施療者の脹脛に押し当てられ、エアセル89が膨張するに従って増加するように、圧力センサ99に加わる圧力が変化する。このように圧力センサ99に加わる圧力が変化した場合、CPU95がこのときに検出した圧力を表すデータを、パーソナルコンピュータ3へ向けて通信部99aに送信させる。
【0137】
ステップS73において、通信インタフェース45がマッサージ機88からこのような圧力を表すデータを受信した場合、通信インタフェース45からこのデータがCPU39に与えられる。この場合、パーソナルコンピュータ3は、フォースフィードバック処理を行う(ステップS77)。このフォースフィードバック処理は、実施の参考形態2のステップS53の処理と略同様であるので、その説明を省略する。そして、CPU39は、処理をステップS73に戻す。
【0138】
また、CPU39は、ステップS73において、操作者が終了の指示を入力した場合に、処理を終了する。
【0139】
(実施の形態4)
図28は、本発明の実施の形態4に係るマッサージ機の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るマッサージ機118は、モータ10の電機子電流の向き及び大きさを検出するための電流センサ119を有している。モータ10はDCサーボモータであり、その電機子電流は、出力軸に加わる負荷トルクに比例した向き及び大きさに略比例して変化する。従って、モータ10の電機子電流の向き及び大きさを検出することにより、モータ10の回転軸に加わる負荷トルク、即ち施療子9に加わる反力を求めることが可能となる。
【0140】
図29は、本発明の実施の形態4に係るマッサージシステムの操作装置111の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る操作装置111の外観は、図7に示す操作装置4の外観と同様であり、操作装置4と同様に、操作レバー50,台部51,操作ボタン52,53,54が設けられている。台部51の内部には、2つのモータ112,113が設けられている。モータ112,113の出力軸は、操作レバー50の基端部付近に連結されている。モータ112,113の出力軸は、略直交する方向に配置されており、モータ112が駆動されたとき、操作レバー50は前後方向に傾倒され、モータ113が駆動されたとき、操作レバー50が左右方向に傾倒されるようになっている。
【0141】
モータ112,113は、夫々駆動回路114,115に接続されている。また、駆動回路114,115は、パーソナルコンピュータ3の入出力インタフェース44に接続されている。パーソナルコンピュータ3の入出力インタフェース44から駆動回路114,115へは、モータ112,113のトルク発生指示信号が出力される。また、夫々の駆動回路114,115は、図示しない電源に接続されたパルス発生器を備えており、入力されたトルク発生指示信号に応じたパルス電圧をモータ112,113の端子間に夫々印加するようになっている。これによって、モータ112,113には、夫々印加されたパルス電圧のデューティー比に応じた電流が供給され、モータ112,113が前記トルク発生指示信号にて指示された方向へ、指示されたトルクにて動作することとなる。
【0142】
また、操作装置111には、操作レバー50の前後方向の傾倒方向及び傾倒角度を検出するためのポテンショメータ116と、操作レバー50の左右方向の傾倒方向及び傾倒角度を検出するためのポテンショメータ117とが設けられている。ポテンショメータ116,117は、パーソナルコンピュータ3の入出力インタフェース44に接続されており、その出力信号(電圧信号)を夫々入出力インタフェース44に出力するようになっている。従って、パーソナルコンピュータ3のCPU39がポテンショメータ116,117の夫々の出力信号に基づき、操作レバー50の傾倒方向及び傾倒角度を求めることが可能となる。
【0143】
その他、本実施の形態に係るマッサージシステムの構成は、実施の参考形態1に係るマッサージシステムと同様であるので、同符号を付し、その説明を省略する。
【0144】
次に、本発明の実施の形態4に係るマッサージシステムの動作について説明する。図30〜32は、本実施の形態に係るマッサージシステムの動作の手順を示すフローチャートであり、図33は、本実施の形態に係るマッサージ機のCPU29によるモータ10の回転制御処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、ステップS101〜S123の処理は、実施の参考形態1のステップS1〜S23の処理と、ステップS131〜S137の処理は、実施の参考形態1のステップS31〜S37の処理と夫々同様であるので説明を省略する。
【0145】
マッサージ機118のCPU29は、モータ10の回転制御において、入出力インタフェース32にモータ10の回転指示信号を出力した後、電流センサ119の出力信号を参照して、モータ10の回転軸に加わる負荷トルクを検出し(ステップS138)、ステップS131で検出した回転角度と、ステップS138で検出した負荷トルクとを表すデータを、通信インタフェース45を特定するIPアドレスを宛先として通信部33に送信させる(ステップS139)。そしてCPU29は、処理をステップS131へ戻す。
【0146】
パーソナルコンピュータ3のCPU39は、ステップS109において、通信インタフェース45がマッサージ機118からモータ10の回転軸の回転角度及びこれに加わる負荷トルクを表すデータを受信した場合、このデータに基づいて、モータ112,113の目標回転方向及び目標トルクを演算する(ステップS124)。この処理を更に詳しく説明する。図34は、施療子9に作用する反力を説明するための模式図である。前述したように、施療子9は略楕円を描くように移動する。従って、図中波線の矢符で示した方向へ施療子9が移動している場合、被施療者の身体に当接することにより、施療子9には移動方向と略反対方向の反力が作用することとなる。一方、前述したように、操作レバー50が前方へ傾倒された状態は、施療子9が動作領域の上端に位置する状態に対応しており、操作レバー50が後方へ傾倒された状態は、施療子9が動作領域の下端に位置する状態に対応している。また、操作レバー50が左方に傾倒された状態は、左右の施療子9が近接する状態に対応づけられており、操作レバー50が右方に傾倒された状態は、左右の施療子9が離反する状態に対応づけられている。
【0147】
従って、施療子9に作用する反力に対応する力覚を、操作装置111を操作する操作者に与えるためには、前記反力を上下方向成分と左右方向成分とに分解し、夫々の反力の成分に対応する力をモータ112,113によって発生させればよい。このため、ステップS124の処理では、CPU39は、データを受信することによって得たモータ10の回転角度から、施療子9の移動軌跡上の位置を求め、データから得た負荷トルクから、施療子9に作用する反力の上下方向成分及び左右方向成分を夫々求める。そして、前記反力の上下方向成分に比例したモータ112の目標回転方向及び目標トルクと、前記反力の左右方向成分に比例したモータ113の目標回転方向及び目標トルクとを演算する。
【0148】
次に、CPU39は、モータ112,113を夫々ステップS124で演算した目標回転方向及び目標トルクにて動作させるためのトルク発生指示信号を、入出力インタフェース44に出力させる(ステップS125)。この結果、前記トルク発生指示信号が駆動回路114,115に与えられ、駆動回路114,115が夫々モータ112,113を目標回転方向へ、目標トルクにて動作させることとなる。そして、CPU39は、処理をステップS109へ戻す。
【0149】
以上の如き構成により、施療子9に作用する反力に応じたトルクでモータ112,113が動作し、これによって操作装置111を操作する操作者に対して、前記反力に応じた力覚が与えられ、操作者によるマッサージ機118の直感的な遠隔操作が可能となる。
【0150】
(実施の形態5)
図35は、本発明の実施の形態5に係るマッサージ機の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るマッサージ機120は、操作パネル(図示せず)を有しており、該操作パネルに設けられた記録開始ボタン121及び再生ボタン122を有している。記録開始ボタン121及び再生ボタン122は、ボタンスイッチであり、マッサージ機120の入出力インタフェース32に接続されている。また、CPU29には、計時装置123が接続されている。該計時装置123は、時間データをCPU29へ出力するようになっている。
【0151】
その他、本実施の形態に係るマッサージシステムの構成は、実施の参考形態1に係るマッサージシステムと同様であるので、同符号を付し、その説明を省略する。
【0152】
次に、本発明の実施の形態5に係るマッサージシステムの動作について説明する。操作者がパーソナルコンピュータ3及び操作装置4を用いて、マッサージ機120の遠隔操作を行う場合に、被施療者が記録開始ボタン121をオン操作したとき、計時装置123による計時を開始し、パーソナルコンピュータ3から受信したデータを、受信時に計時装置123から出力された時間データとともにRAM31に記録する。即ち、モータ10の目標回転方向及び目標位置を表すデータを受信したときには、このデータを受信時の時間データとともにRAM31に記録し、マッサージ機構8を上昇させる方向へのモータ27の回転駆動を指示するデータを受信した場合には、このデータを受信時の時間データとともにRAM31に記録し、マッサージ機構8を下降させる方向へのモータ27の回転駆動を指示するデータを受信した場合には、このデータを受信時の時間データとともにRAM31に記録し、またモータ11の所定方向への回転駆動を指示するデータを受信した場合には、このデータを受信時の時間データとともにRAM31に記録する。
【0153】
そして、被施療者が記録開始ボタン121をオフ操作したときに、CPU29はこのデータの記録を終了する。
【0154】
次に、被施療者が再生ボタン122をオン操作したとき、CPU29は、このようにしてRAM31に記録されたデータを、これに対応付けられている時間データ順に順次読み出し、読み出したデータに従って駆動回路34,35,36へ制御信号を出力する。これによって、操作者によるマッサージ機120の遠隔操作時と同じ動作を、モータ10,11,27に行わせ、遠隔操作時の施療を何時でも繰り返し再現することができる。
【0155】
なお、操作装置の構成は、上述の如き各実施の形態に記載した構成に限定されるものではなく、他の構成であってもよいことはいうまでもない。また、操作者による操作装置の操作の種類と、マッサージ機の動作との対応関係は、上述した如き各実施の形態に記載した関係に限定されるものではなく、他の対応関係としてもよいことはいうまでもない。
【0156】
また、上述の如き各実施の形態においては、マッサージ機と遠隔操作装置(パーソナルコンピュータ及び操作装置)とをインターネットを介して接続する構成について述べたが、これに限定されるものではなく、例えば、各種のプロトコルを使用するLANを介して接続してもよいし、通信ネットワークを介さず、直接マッサージ機と遠隔操作装置とを接続する構成としてもよい。
【0157】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明に係るマッサージシステム、マッサージ機、遠隔操作装置、及びコンピュータプログラムによれば、マッサージ機によって施療されている被施療者の身体の施療部位が、遠隔操作装置によって出力されるので、被施療者の自宅にマッサージ機を設置した場合等であっても、マッサージ師等の操作者が、操作者の自宅等、マッサージ機の遠隔地で遠隔操作装置を操作することにより、被施療者の身体の適切な位置を施療することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るマッサージシステムの構成を示す概念図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るマッサージ機の構成の一例を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るマッサージ機が有するマッサージ機構の構成を示す分解斜視図である。
【図4】施療子の揉み動作による移動軌跡を模式的に示した図であり、(a)は、施療子を駆動するモータを一方向へ回転させた場合の施療子の移動軌跡を示しており、(b)は、施療子を駆動するモータを他方向へ回転させた場合の施療子の移動軌跡を示している。
【図5】本発明の実施の形態1に係るマッサージ機の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係るパーソナルコンピュータの構成を示すブロック図である。
【図7】操作装置の構成を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係るマッサージシステムの動作の手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態1に係るマッサージシステムの動作の手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態1に係るマッサージシステムの動作の手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態1に係るプログラムが実行された場合の画像表示装置の表示画面の一例を示す模式図である。
【図12】本発明の実施の形態1に係る施療子を駆動するモータの回転制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態2に係るマッサージ機が有するマッサージ機構の外観を示す側面図である。
【図14】本発明の実施の形態2に係るマッサージ機の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の実施の形態2に係る操作装置の構成を示す斜視図である。
【図16】本発明の実施の形態2に係る操作装置の構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の実施の形態2に係るマッサージシステムの動作の手順を示すフローチャートである。
【図18】本発明の実施の形態2に係るマッサージシステムの動作の手順を示すフローチャートである。
【図19】本発明の実施の形態2に係るマッサージシステムの動作の手順を示すフローチャートである。
【図20】施療子の目標位置と、エアシリンダのシリンダロッドの位置との対応関係を説明するための模式図である。
【図21】本発明の実施の形態2に係るマッサージ機の施療子の位置の比例制御の動作を説明するための制御ブロック図である。
【図22】本発明の実施の形態2に係るパーソナルコンピュータのエアシリンダの内圧制御の動作を説明するための制御ブロック図である。
【図23】本発明の実施の形態3に係るマッサージ機の構成を示すブロック図である。
【図24】本発明の実施の形態3に係る操作装置の構成を示す斜視図である。
【図25】本発明の実施の形態3に係る操作装置の構成を示すブロック図である。
【図26】本発明の実施の形態3に係るマッサージシステムの動作の手順を示すフローチャートである。
【図27】本発明の実施の形態3に係るマッサージ機のエアセルの内圧の比例制御の動作を説明するための制御ブロック図である。
【図28】本発明の実施の形態4に係るマッサージ機の構成を示すブロック図である。
【図29】本発明の実施の形態4に係るマッサージシステムの操作装置の構成を示すブロック図である。
【図30】本発明の実施の形態4に係るマッサージシステムの動作の手順を示すフローチャートである。
【図31】本発明の実施の形態4に係るマッサージシステムの動作の手順を示すフローチャートである。
【図32】本発明の実施の形態4に係るマッサージシステムの動作の手順を示すフローチャートである。
【図33】本発明の実施の形態4に係る施療子を駆動するモータの回転制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図34】施療子に作用する反力を説明するための模式図である。
【図35】本発明の実施の形態5に係るマッサージ機の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,64,88,118,120 マッサージ機
2 インターネット
3 パーソナルコンピュータ
4,70,101,111 操作装置(状態変化部)
5 座部
6 背凭れ部
7 フットレスト
8,55 マッサージ機構
9 施療子
10,11,27 モータ
28,94 制御部
29,95 CPU
30,96 ROM
31,97 RAM
32,98 入出力インタフェース
33,99a 通信部
34〜36 駆動回路
37,68,69 エンコーダ
38 磁気センサ
39 CPU
40 ROM
41 RAM
42 ハードディスク
43 読出装置
44 入出力インタフェース
45 通信インタフェース
46 画像出力インタフェース
47 可搬型記録媒体
48 入力装置
49 画像表示装置
50,71 操作レバー(レバー)
51,72 台部
52〜54,75 操作ボタン
56 ハウジング
57,89 エアセル
58 第1台座
60 第2台座
62,82,90,105 エアポンプ
65,83,91,106 電磁弁
66,85 駆動回路
67,86,89a,99,110 圧力センサ
72 台部
78,79,87,109,116,117 ポテンショメータ
80,81 スイッチ
73 把持部
74,104 エアシリンダ
76 上側部分
77 下側部分
84,92,107 流量制御弁
100 駆動部
103 把持部
119 電流センサ
112,113 モータ
121 記録開始ボタン
122 再生ボタン
123 計時装置

Claims (4)

  1. 移動することによって被施療者の身体に機械的刺激を与える一対の施療子を有するマッサージ機と、マッサージ機を遠隔操作する遠隔操作装置とを備えるマッサージシステムにおいて、
    前記遠隔操作装置は、
    外力を与えることによって、傾倒し回転可能なレバーと、
    前記レバー傾倒方向及び傾倒角度に応じた動作指示情報をマッサージ機に送信する動作指示情報送信部とを有し、
    前記マッサージ機は、
    前記一対の施療子略楕円を描くようにそれぞれ移動させることで一対の施療子を近接及び離反させるマッサージ機駆動モータと、
    前記遠隔操作装置から送信される動作指示情報を受信する動作指示情報受信部と、
    該動作指示情報受信部が受信する動作指示情報の傾倒方向及び傾倒角度に基づき、前記レバーの回転方向及び位置を検出し、前記レバーの回転方向及び位置から、レバーの前方への傾動を施療子の上端位置、レバーの後方への傾動を施療子の下端位置、レバーの左方への傾動を一対の施療子が近接する位置、レバーの右方への傾動を一対の施療子が離反する位置にそれぞれ対応付けたマッサージ機駆動モータの目標回転方向及び目標位置を演算し、この目標回転方向及び目標位置に応じて前記マッサージ機駆動モータを制御し、略楕円を描くように施療子を移動させるマッサージ機制御部と、
    前記施療子施療者の身体から受ける反力を検出する反力検出部と、
    前記反力検出部が検出する反力に関する反力情報を遠隔操作装置へ送信する反力情報送信部とを有し、
    前記遠隔操作装置は、
    前後及び左右方向にそれぞれ駆動力を与えて、レバーを前後及び左右方向にそれぞれ傾動させる第1及び第2駆動モータを含む装置駆動部と、
    前記マッサージ機から送信される反力情報を受信する反力情報受信部と、
    前記反力情報受信部が受信する反力情報に基づき、前記施療子が被施療者の身体から受けた反力の上下及び左右方向成分を求め、該反力の上下方向成分に比例した第1駆動モータの目標回転方向及び目標回転トルクと、該反力の左右方向成分に比例した第2駆動モータの目標回転方向及び目標回転トルクを演算し、前記第1及び第2駆動モータの目標回転方向及び目標回転トルクにて第1及び第2駆動モータを駆動して、前記レバーの前後方向へ該反力の上下方向成分に応じた力を第1駆動モータによって前記レバーに与え、前記レバーの左右方向へ該反力の左右方向成分に応じた力を第2駆動モータによって前記レバーに与えることで、該レバーが操作された回転方向と反対方向へ前記施療子施療者の身体から受けた反力に応じた力を該第1及び第2駆動モータによって与えるように前記装置駆動部を制御する装置制御部とをさらに有することを特徴とするマッサージシステム。
  2. 前記反力検出部は、前記施療子が施療者の身体から受ける圧力を、前記反力として検出することを特徴とする請求項に記載のマッサージシステム。
  3. 前記反力検出部は、前記マッサージ機駆動モータの出力軸に作用する負荷トルクを、前記反力として検出すべくなしてあることを特徴とする請求項に記載のマッサージシステム。
  4. 前記マッサージ機は、前記遠隔操作装置から送信された動作指示情報を記憶する記憶部をさらに有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のマッサージシステム。
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