JP4339989B2 - マッサージ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はマッサージ動作する施療子を備えたマッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のマッサージ機として、図15に示すような椅子型機械式のマッサージ機が知られている。このマッサージ機は、背凭れ部120の内部に、マッサージメカニズム121で駆動される揉み玉122が、揺動アーム123に保持されて、水平方向にすりこぎ運動したり、上下方向に往復運動するなどして、使用者の背中等のマッサージを施すようになっている。
また、従来の他のマッサージ機として、背凭れ部に使用者の背中に沿うようにの空気袋を設け、空気ポンプからこの空気袋に圧縮空気を供給排出することにより、空気袋を膨脹収縮動作させ、これによって使用者の背中等を圧迫刺激して筋肉痛の緩和を図ろうとするものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に、使用者が、マッサージ機によってマッサージ効果を期待する効用・効果としては、首のこり、肩こり、腰痛等の緩和がある。しかしながら、従来のの椅子型機械式のマッサージ機あるいは空気袋膨脹収縮式のマッサージ機のいずれにしても、予め自動コースと称されるプログラムされた手順通りに、制御回路からの信号によって、電動機や空気ポンプをが駆動することで、マッサージを順番に時間内に施すのが、普通であった。また、お好みコースと言う手動にて操作することも可能であるが、人間なす揉み動作等のマッサージとは、ほど遠いもので、例えば速度が3段階に調節できたりする程度であった。これらの動きは、いわゆる人間味的なファジィーや1/fのゆらぎと言われる動作は得られないものであって、単調な機械の動きそのものであった。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑み、揉みや指圧等のマッサージ動作の強さや速さ等を、手動操作によって簡単かつ微妙に調整できて、人手による揉みや指圧等により近いマッサージ動作を簡単になし得るようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決する本発明の技術手段は、マッサージ動作する施療子20L,20Rと、施療子20L,20Rを駆動する駆動部7とを備えたマッサージ機において、施療子20L,20Rを操作するための操作具41と操作体51が設けられ、操作具41の操作量に対応して施療子20L,20Rを使用者側に作用させ、操作体51は少なくとも左右方向に揺動自在に支持されており、 前記操作体51の揺動操作に対応して前記駆動部7を上下動作させるように、駆動部7を制御する制御手段が設けられている点にある。また、前記操作具41は、バネ46の付勢力に抗して揺動可能に支持された操作部45を有し、該操作部45をバネ46の付勢力に抗して揺動操作した量が、前記操作具41の操作量とされており、前記操作具41は握り部105を有し、握り部105を握る強さが、前記操作具41の操作量とされており、前記操作具41の操作量に対応した強さで施療子20L,20Rを使用者側に押圧するように、駆動部7を制御する圧力制御手段91と、操作具41の操作量に対応した突出量で施療子20L,20Rを使用者側に突出させるように駆動部7を制御する位置制御手段94が設けられ、圧力制御手段91による駆動部7の制御と位置制御手段94による駆動部7の制御とを切り換える切り換え手段55が設けられている点にある。
【0006】
本発明の他の技術手段は、マッサージ動作する施療子20L,20Rと、施療子20L,20Rを駆動する駆動部7とを備えたマッサージ機において、
施療子20L,20Rを操作するための操作具41が設けられ、操作具41の操作量に対応した強さで施療子20L,20Rを使用者側に押圧させるように、駆動部7を制御する圧力制御手段91が設けられている点にある。
本発明の他の技術手段は、前記操作具41の操作量を検出する操作量検出器47が設けられ、操作量検出器47で検出した検出操作量を順次記憶する操作量記憶手段92が設けられ、操作量記憶手段92により記憶した検出操作量を呼び出して、呼び出した検出操作量に対応した強さで施療子20L,20Rを使用者側に押圧させるように、駆動部7を制御する再生圧力制御手段93が設けられている点にある。
【0007】
本発明の他の技術手段は、前記操作具41の操作量を検出する操作量検出器47が設けられ、施療子20L,20Rの使用者側への押圧量を検出する押圧量検出器84が設けられ、押圧量検出器84の検出押圧量が、前記操作量検出器47で検出した検出操作量に対応する値になるように、フィードバック制御するようにした点にある。
本発明の他の技術手段は、前記駆動部7は、空気の給排により膨張収縮動作するエアセル19L,19Rを備えて、エアセル19L,19Rの膨張収縮動作により、施療子20L,20Rをマッサージ動作させるように構成され、
前記エアセル19L,19Rと空気供給源との間に、出力する空気の空気圧を調整可能な空気レギュレータ101が、空気供給源側から空気を入力すると共にエアセル19L,19R側に空気を出力するように接続され、前記操作具41の操作量に対応して空気レギュレータ101の出力する空気圧が変化するようにした点にある。
【0008】
本発明の他の技術手段は、マッサージ動作する施療子20L,20Rと、施療子20L,20Rを駆動する駆動部7とを備えたマッサージ機において、
施療子20L,20Rを操作するための操作具41が設けられ、操作具41の操作量に対応した突出量で施療子20L,20Rを使用者側に突出させるように、駆動部7を制御する位置制御手段94が設けられている点にある。
本発明の他の技術手段は、前記操作具41の操作量を検出する操作量検出器47が設けられ、施療子20L,20Rの使用者側への突出量を検出する突出量検出器34L,34Rが設けられ、突出量検出器34L,34Rの検出突出量が、前記操作量検出器47で検出した検出操作量に対応する値になるように、フィードバック制御するようにした点にある。
【0009】
本発明の他の技術手段は、前記操作具41の操作量を検出する操作量検出器47が設けられ、操作量検出器47で検出した検出操作量を順次記憶する操作量記憶手段95が設けられ、操作量記憶手段95に記憶した検出操作量を呼び出して、呼び出した検出操作量に対応した突出量で施療子20L,20Rを使用者側に突出させるように、駆動部7を制御する再生位置制御手段96が設けられている点にある
【0010】
本発明の他の技術手段は、前記操作具41の操作量を検出する操作量検出器47が設けられ、操作量検出器47で検出した検出操作量を順次記憶する操作量記憶手段92,95が設けられ、操作量記憶手段92,95により記憶した検出操作量を呼び出して、呼び出した検出操作量に対応した強さで施療子20L,20Rを使用者側に押圧させるように、駆動部7を制御する再生圧力制御手段93が設けられ、操作量記憶手段92,95により記憶した検出操作量を呼び出して、呼び出した検出操作量に対応した突出量で施療子20L,20Rを使用者側に突出させるように、駆動部7を制御する再生位置制御手段96が設けられ、再生圧力制御手段93による駆動部7の制御と再生位置制御手段96による駆動部7の制御とを切り換える切り換え手段55が設けられている点にある。
【0011】
記本発明の技術手段に加えて、マッサージ動作する施療子20L,20Rと、施療子20L,20Rを移動させる移動機構21とを備えたマッサージ機において、操作体51が設けられ、操作体51の操作に対応して施療子20L,20Rが移動するように前記移動機構21を制御する制御手段が設けられていることを特徴としてもよい。また、マッサージ動作する施療子20L,20Rと、施療子20L,20Rを移動させる移動機構21とを備えたマッサージ機において、操作体51が、中立位置Nから揺動するように設けられ、操作体51を中立位置Nから揺動させたとき、施療子20L,20Rが移動し、操作体51を中立位置Nに戻したとき、施療子20L,20Rが移動を停止するように前記移動機構21を制御する制御手段が設けられていることを特徴としてもよい。また、マッサージ動作する施療子20L,20Rと、施療子20L,20Rを移動させる移動機構21とを備えたマッサージ機において、操作体51が、中立位置Nから揺動するように設けられ、操作体51を中立位置Nから一方向に揺動させたとき、施療子20L,20Rが所定方向に移動し、操作体51を中立位置Nから他の一方向に揺動させたとき、施療子20L,20Rが前記所定方向とは逆方向に移動し、操作体51を中立位置Nに戻したとき、施療子20L,20Rが移動を停止するように前記移動機構21を制御する制御手段が設けられていることを特徴としてもよい。
【0012】
また、マッサージ動作する左右一対の施療子20L,20Rと、左右一対の施療子20L,20Rをそれぞれ移動させる移動機構21とを備えたマッサージ機において、操作体51が、中立位置Nから揺動するように設けられ、操作体51を中立位置Nから第一の方向に揺動させたとき、左右一対の施療子20L,20Rの一方が所定方向に移動し、操作体51を中立位置Nから第二の方向に揺動させたとき、左右一対の施療子20L,20Rの他方が所定方向に移動し、操作体51を中立位置Nから第三の方向に揺動させたとき、左右一対の施療子20L,20Rが共に所定方向に移動し、操作体51を中立位置Nから第四の方向に揺動させたとき、左右一対の施療子20L,20Rが共に元の位置に戻るように移動し、操作体51を中立位置Nに戻したとき、左右一対の施療子20L,20Rが共に移動を停止するように前記移動機構21を制御する制御手段が設けられていることを特徴としてもよい。また、マッサージ動作する施療子20L,20Rと、空気の給排により膨張収縮動作するエアセル17L,17Rとを備え、エアセル17L,17Rの膨張により施療子20L,20Rを使用者側に進出させ、エアセル17L,17Rの収縮により施療子20L,20Rを使用者側から後退させるように構成されたマッサージ機において、操作体51が、中立位置Nから揺動自在となるように設けられ、操作体51を中立位置Nから一方向に揺動させたとき、施療子20L,20Rが使用者側に進出するようにエアセル17L,17Rに空気を供給し、操作体51を中立位置Nから他の一方向に揺動させたとき、施療子20L,20Rが使用者側から後退するようにエアセル17L,17Rから空気を排出し、操作体51を中立位置Nに戻したとき、施療子20L,20Rの移動が停止するようにエアセル17L,17Rへの空気の給排を停止させる制御手段が設けられていることを特徴としてもよい。
【0013】
また、マッサージ動作する左右一対の施療子20L,20Rを備え、空気の給排により膨張収縮動作する左右一対のエアセル17L,17Rが各施療子20L,20Rに対応して設けられ、エアセル17L,17Rの膨張により対応する施療子20L,20Rを使用者側に進出させ、エアセル17L,17Rの収縮により対応する施療子20L,20Rを使用者側から後退させるように構成されたマッサージ機において、操作体51が、中立位置Nから揺動自在となるように設けられ、操作体51を中立位置Nから第一の方向に揺動させたとき、一方の施療子20L,20Rが使用者側に進出するように一方のエアセル17L,17Rに空気を供給し、操作体51を中立位置Nから第二の方向に揺動させたとき、他方の施療子20L,20Rが使用者側に進出するように他方のエアセル17L,17Rに空気を供給し、操作体51を中立位置から第三の方向に揺動させたとき、左右一対の施療子20L,20Rが共に使用者側に進出するように両方のエアセル17L,17Rに空気を供給し、操作体51を中立位置から第四の方向に揺動させたとき、左右一対の施療子20L,20Rが共に使用者側から後退するように両方のエアセル17L,17Rから空気を排出し、操作体51を中立位置Nに戻したとき、左右一対の施療子20L,20Rが共に移動を停止するようにエアセル17L,17Rへの空気の給排を停止する制御手段が設けられていることを特徴としてもよい。また、前記施療子20L,20Rが、操作体51の操作に対応して、マッサージ駆動部7と共に背凭れ部2を昇降するようにしたことを特徴としてもよい。また、前記操作体51が支持軸104廻りにひねり回動可能に支持され、操作体51をひねり回動させたとき、操作体51の操作に対応して、施療子20L,20Rが移動するようにしたことを特徴としてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1において、1は椅子型のマッサージ機で、背凭れ部2と座部3と左右一対の肘掛け部4とを有している。前記背凭れ部3内には、昇降機構5により上下方向へ移動可能に設けられたマッサージ駆動部7を備えている。
前記昇降機構5は、背凭れ部3の高さ方向に沿って設けられた縦送りねじ軸9と、この縦送りねじ軸9をその軸心廻りに正・逆回転可能にする昇降モータ10とを有している。縦送りねじ軸10は、マッサージ駆動部7の後部に設けられたナット11に対し上下貫通状に螺合されている。
【0015】
図2及び図3において、前記マッサージ駆動部7は、駆動部ベース13と、位置決めベース14と、左右一対の揺動板15L,15Rと、左右一対の位置決め用エアセル17L,17Rと、左右一対のマッサージ用エアセル19L,19Rと、左右一対の施療子(揉み玉、マッサージローラー)20L,20Rとを有している。
駆動部ベース13に左右に対をなす回転輪22,23が設けられ、この回転輪22,23は、背凭れ部2内に配置された図示省略の左右一対の支持レールに上下移動自在に保持され、これにより、駆動部ベース13乃至マッサージ駆動部7が回転輪22,23を介して上下移動自在に支持されている。従って、前記昇降機構5の昇降モータ10を回転させることによって、マッサージ駆動部7が支持レールに沿って昇降移動し、マッサージ駆動部7は、背凭れ部3内で、使用者の身体に沿って使用者の首側又は腰側へ移動(直線移動)し、任意の位置で停止できるようになっている。
【0016】
左右一対の位置決め用エアセル17L,17Rは、駆動部ベース13と位置決めベース14との間に配置され、左右一対のマッサージ用エアセル19L,19Rは、位置決めベース14と左右一対の揺動板15L,15Rとの間に配置されている。左右一対の施療子20L,20Rは、ブラケット25を介して左右一対の揺動板15L,15Rにそれぞれ取付けられている。
前記左右一対の位置決め用エアセル17L,17R及び左右一対のマッサージ用エアセル19L,19Rは、例えば、蛇腹状の円筒形状であり、後述する空気供給源から圧縮空気が供給されると使用者(前方)側に膨張し、排気されると収縮して元に戻るように構成されている。
【0017】
図2に示すように、位置決めベース14は、駆動部ベース13に、リンク等を介して横軸27廻りに前後揺動自在に支持されている。また、位置決めベース14はその左板部29Lと右板部29Rとが互いに屈曲してそれぞれ縦軸30廻りに揺動自在とされている。また、位置決めベース14はその左板部29Lと右板部29Rとが互いに屈曲してそれぞれ縦軸30廻りに揺動自在とされている。位置決めベース14は、横軸27に組み込んだ図示省略のバネ等により、横軸27廻りに駆動部ベース13側に付勢され、また、位置決めベース14の左板部29L及び右板部29Rも、図示省略のバネ等によって、縦軸30廻りに駆動部ベース13側に付勢されている。
【0018】
従って、左側の位置決め用エアセル17Lのみが膨張すると、位置決めベース14の左板部29Lのみが縦軸30廻りに使用者(前方)側に揺動し、左側の位置決め用エアセル17Lのみが収縮すると、位置決め用ベース14の左板部29Lのみが縦軸30廻りに後方側に揺動し、右側の位置決め用エアセル17Lのみが膨張すると、位置決めベース14の右板部29Rのみが縦軸30廻りに使用者(前方)側に揺動し、右側の位置決め用エアセル17Rのみが収縮すると、位置決めベース14の右板部29Rのみが縦軸30廻りに後方側に揺動するように構成されている。
【0019】
また、左右一対の位置決め用エアセル17L,17Rの両方が膨張すると、位置決めベース14が横軸27廻りに使用者(前方)側に揺動し、左右一対の位置決め用エアセル17L,17Rの両方が収縮すると、位置決めベース14が横軸27廻りに後方側に揺動するようになっている。
従って、マッサージ動作する施療子20L,20Rを移動させる移動機構21が、位置決め用エアセル17L,17R、位置決めベース14、後述する第一電磁弁81及び第二電磁弁82等により構成されており、位置決め用エアセル17L,17Rの膨張収縮によって、位置決めベース14を前後左右に揺動させ、使用者に体格や座部に座った姿勢に合ったマッサージ位置を決定し、また、位置決め用エアセル17L,17Rの一方のみを膨張させることによって、左右片方だけを強くマッサージすることも可能になっている。
【0020】
前記揺動板15L,15Rは、それぞれ左右の揺動軸33L,33R廻りに揺動自在とされ、各揺動軸37には、揺動板15L,15Rを位置決めベース14側に付勢するバネが嵌められている。
左側の揺動軸33Lは軸心が右上方向きに配置され、右側の揺動軸33Rは、軸心が左上方向きに配置されている。従って、左側のマッサージ用エアセル19Lが膨張した場合、左側の施療子20Lは、右下方を指向しながら使用者側へ進出する。また、右側のマッサージ用エアセル19Rが伸長した場合、右側の施療子20Rは、左下方を指向しながら使用者側へ進出する。
【0021】
なお、左右一対のマッサージ用エアセル19L,19Rの配管は、図3に示すように共通にしているので、マッサージ用エアセル19L,19Rは左右独立して動かないが、左右のマッサージ用エアセル19L,19Rには同じ圧力がかかるので、左右同じ強さでマッサージできる。
前記揺動板15L,15Rの揺動軸33L,33R部分には、可変抵抗器(突出量検出器)34L,34Rが組み込まれている。各可変抵抗器34L,34Rは、位置決めベース14に対する揺動板15L,15Rの揺動角度に応じて(比例して)抵抗値が変化するように構成されている。従って、各可変抵抗器34L,34Rは、施療子20L,20Rの使用者側への突出量を検出する突出量検出器とされている。
【0022】
41は左右一対の施療子20L,20Rを操作するための操作具で、例えば肘掛け部4に設けた収納部42に収納されている。この操作具41は、図7に示すように、支持部43と該支持部43に対して支持軸44廻りに揺動(開閉)自在に支持された操作部45とを有し、図示省略のスットパーによって、操作部45は支持部43に対して図7に実線で示す開閉角度θ以上には開かないように規制されるとと共に、バネ46によって、操作部45が支持部43に対して支持軸44廻りに開く方向に付勢されている。従って、操作具41は支持部43と操作部45とを握ることによってその握力に応じて開閉角度θが変化するようになっている。また、支持軸44部分には可変抵抗器(操作量検出器)47が組み込まれている。この可変抵抗器47は、支持部43に対する操作部45の開閉角度θに応じて(比例して)抵抗値が変化するように構成されている。
【0023】
従って、操作具41は、バネ46の付勢力に抗して開閉自在(揺動可能)に支持された操作部45を有し、操作部45をバネ46の付勢力に抗して揺動操作した量(開閉角度θ)が操作具41の操作量とされ、可変抵抗器47が操作具41の操作量を検出する操作量検出器とされている。
51は操作体(ジョイスティック)で、例えば一方の肘掛け部4の上面に突設されている。この操作体51は、軸部52と軸部52の上端に設けられた握り部53とを有し、操作体51は、図5及び図8に示すように、軸部52の基部(下部)を支点に、中立位置Nから前後左右に揺動自在に支持され、図示省略のバネ等によって中立位置Nに自動的に戻るように構成されている。また、図5に示すように、軸部52の基部側の周囲には左スイッチS1と右スイッチS2と前スイッチS3と後スイッチS4とが設けられており、操作体51を左側に揺動操作したとき左スイッチS1のみがオンし、操作体51を右側に揺動操作したとき右スイッチS2のみがオンし、操作体51を前側に揺動操作したとき前スイッチS3のみがオンし、操作体51を後側に揺動操作したとき後スイッチS4のみがオンし、操作体51が中立位置Nに戻ったとき全てのスイッチS1,S2,S3,S4がオフするように構成されている。
【0024】
図5において、55はマッサージ動作の制御モードを切り換えるための切り換え手段で、圧力制御用記憶スイッチ56と、圧力制御用再生スイッチ57と、位置制御用記憶スイッチ58と、位置制御用再生スイッチ59とを有すると共に、図8に示すスイッチ操作体60を有し、このスイッチ操作体60のダイヤル61を回動操作することによって、マッサージ動作の制御モードを、圧力制御による記憶モードと圧力制御による再生モードと位置制御による記憶モードと位置制御による再生モードとに択一的に切り換えるように構成されている。
【0025】
即ち、図8に示すダイヤル61を回動操作して、指標部63を圧力側の記憶▲1▼に合わせると、圧力制御用記憶スイッチ56がオンして、圧力制御による記憶モードになり、指標部63を圧力側の再生▲1▼に合わせると、圧力制御用再生スイッチ57がオンして、圧力制御による再生モードになる。また、指標部63を位置側の記憶▲2▼に合わせると、位置制御用記憶スイッチ58がオンして、位置制御による記憶モードになり、指標部63を位置側の再生▲2▼に合わせると、位置制御用再生スイッチ59がオンして、位置制御による再生モードになる。ここで、圧力制御とは、操作具41の操作量に対応した強さ(圧力)で施療子20L,20Rを使用者側に押圧させるための制御あり、位置制御とは、操作具41の操作量に対応した突出量で施療子20L,20Rを使用者側に突出させるための制御である。このように圧力制御と位置制御との二種類の制御モードを選択できるようにしたのは、使用者によってマッサージする身体部分には硬い部分と軟らかい部分とがあり、例えば身体の硬い部分を位置制御によってマッサージした場合には、身体が施療子20L,20Rの押圧によってほとんど凹まないために、強く押圧し過ぎる傾向があり、また、身体の軟らかい部分を圧力制御によってマッサージした場合には、身体が施療子20L,20Rの押圧によって深く凹んでしまうために、過度に深く押圧し過ぎる傾向があり、このため、圧力制御と位置制御との二種類の制御モードを選択できようにして、より使用者にあったマッサージができるようにしたものである。
【0026】
図5において、66は上昇ボタン、67は下降ボタン、68は停止ボタンで、これらはリモコン等に設けられ、上昇ボタン66は、手動操作によって昇降モータ10を駆動してマッサージ駆動部7を上昇させるためのものであり、下降ボタン67は、手動操作によって昇降モータ10を駆動してマッサージ駆動部7を下降させるためのものであり、停止ボタン68は、手動操作によってマッサージ駆動部7のマッサージ動作を停止させるためのものである。
71は上限リミットスイッチ、72は下限リミットスイッチであり、図1に示すように、前記マッサージ駆動部7が上下移動する上限位置に上限リミットスイッチ71が設けられると共に、下限位置に下限リミットスイッチ72が設けられており、マッサージ駆動部7は、この上限位置と下限位置との間を上下移動するように後述するシーケンサ87により制御される。
【0027】
図3は空気制御系の構成を示し、図4は電気制御係の構成を示している。
図3及び図4において、位置決め用エアセル17L,17R及びマッサージ用エアセル19L,19Rを膨張収縮動作させるための空気制御機構は、エアポンプ77とポンプ駆動モータ78と第一電磁弁81と第二電磁弁82と第三電磁弁83とを備えている。
エアポンプ77は、前記左右一対の位置決め用エアセル17L,17R及び左右一対のマッサージ用エアセル19L,19Rに圧縮空気を供給する空気供給源である。ポンプ駆動モータ78はエアポンプ77を駆動する。第一電磁弁81は、エアポンプ77と左側の位置決め用エアセル17Lとの間に介在され、第二電磁弁82は、エアポンプ77と右側の位置決め用エアセル17Rとの間に介在され、第三電磁弁83は、エアポンプ77と左右一対のマッサージ用エアセル19L,19Rとの間に介在されている。
【0028】
一方のマッサージ用エアセル19Lに、マッサージ用エアセル19L,19Rの内部圧力を検出する圧力センサ(押圧量検出器)84が設けられている。この圧力センサ84の検出圧力は、施療子20L,20Rがマッサージ用エアセル19L,19Rの膨張により使用者側に押圧される押圧力と対応している。従って、圧力センサ84は、施療子20L,20Rの使用者側への押圧量を検出する押圧量検出器とされている。
図3及び図4において、87はシーケンサ、88はデジタル変換器、89は安定化電源、90は駆動回路である。
【0029】
デジタル変換器88は、シーケンサ87の制御の下で、操作具41の可変抵抗器47及び揺動板15L,15Rの可変抵抗器34L,34Rの示す可変抵抗電圧値を、12ビットのデジタル値に変換してシーケンサ87に転送するもので、可変抵抗器47の可変抵抗電圧値を示すアナログ値を、デジタル値に順次変換し、この変換したデジタル値を指示圧力/位置データD70(指示圧力データD70又は指示位置データD70)として、シーケンサ87に転送する。また、可変抵抗器34L,34Rの可変抵抗電圧値を示すアナログ値を、デジタル値に順次変換し、この変換したデジタル値を、左揺動板15Lの検出位置データD200、右揺動板15Lの検出位置データD210として、シーケンサ87に転送する。また、デジタル変換器88は、圧力センサ84の検出したマッサージ用エアセル19L,19Rの内部圧力を示すアナログ電圧値を、デジタル値に順次変換し、この変換したデジタル値を検出圧力データD80として、シーケンサ87に転送する。
【0030】
制御駆動回路70は、シーケンサ87の制御によって前記昇降モータ10、ポンプ駆動モータ58等を駆動する。
前記シーケンサ87は、操作体(ジョイスティック)51の揺動操作に応じて前記前記第一電磁弁41,第二電磁弁42を次のように制御する。
即ち、操作体51を右側に揺動操作して左スイッチS1がオンしたとき、シーケンサから第一電磁弁81のソレノイド81aに駆動電流を流し、これによりエアポンプ77から第一電磁弁81を介して位置決め用エアセル17Lに圧縮空気を供給する。操作体51が中立位置Nに戻って左スイッチS1がオフすると、第一電磁弁81のソレノイド81aへの駆動電流を停止し、これにより第一電磁弁81を中立位置に戻して、位置決め用エアセル17Lへの給排気を停止させる。また、操作体51を右側に揺動操作して右スイッチS2がオンしたとき、シーケンサ87から第二電磁弁82のソレノイド82aに制御電流を流し、これによりエアポンプ77から第二電磁弁82を介して位置決め用エアセル17Rに圧縮空気を供給する。操作体51が中立位置Nに戻って右スイッチS2がオフすると、第二電磁弁82のソレノイド82aへの駆動電流を停止し、これにより第二電磁弁82を中立位置に戻して、位置決め用エアセル17Rへの給排気を停止させる。また、操作体51を前側に揺動操作して上スイッチS3がオンしたとき、シーケンサ87から第一電磁弁81のソレノイド81aに制御電流を流すと共に、第二電磁弁82のソレノイド82aに制御電流を流し、これによりエアポンプ77から第一電磁弁81、第二電磁弁82を介して位置決め用エアセル17L,17Rに圧縮空気を供給する。操作体51が中立位置Nに戻って上スイッチS3がオフすると、第一電磁弁81のソレノイド81aへの駆動電流を停止すると同時に、第二電磁弁82のソレノイド82aへの駆動電流を停止し、これにより第一電磁弁81及び第二電磁弁82を中立位置に戻して、位置決め用エアセル17L,17Rへの給排気を停止させる。さらに、操作体51を後側に揺動操作して下スイッチS4がオンしたとき、シーケンサ87から第一電磁弁81のソレノイド82bに駆動電流を流すと共に、第二電磁弁82のソレノイド82bに駆動電流を流し、これにより第一電磁弁81及び第二電磁弁82を排気状態にして、位置決め用エアセル17L,17Rの空気を第一電磁弁81及び第二電磁弁82を通して排気させる。
【0031】
従って、位置決め用エアセル17L,17R、位置決めベース14等により構成した前記移動機構21を、操作体51の操作に応じて、施療子20L,20Rを移動させるようにように制御する制御手段が、シーケンサ87等により構成されている。
また、シーケンサ87は、操作具41の操作量等に応じて第三電磁弁43を制御するために、機能的にみて、図4に示すように、圧力制御手段91と圧力制御用の操作量記憶手段92と再生圧力制御手段93と位置制御手段94と位置制御用の操作量記憶手段95と再生位置制御手段96とを備えている。
【0032】
圧力制御手段91は、操作具41の操作量に対応した強さで施療子20L,20Rを使用者側に押圧させるように、マッサージ駆動部7を制御する。
即ち、切り換え手段55を圧力制御による記憶モードに設定した場合(圧力制御用記憶スイッチ56がオンしているとき)、シーケンサ87の圧力制御手段91は、可変抵抗器47からの指示圧力データD70をデジタル変換器88を介して順次読み込むと共に、圧力センサ84からの検出圧力データD80をデジタル変換器88を介して順次読み込み、この指示圧力データD70と検出圧力データD80との圧力偏差D90を求め(D90=D70−D80)、この圧力偏差D90と変動許容範囲値(−T〜T)とを比較する。
【0033】
そして、圧力偏差D90が変動許容範囲値(−T〜T)より小さいとき(D90<−T)、第三電磁弁83のソレノイド83bに駆動電流を流し、これにより第三電磁弁83を排気状態にして、マッサージ用エアセル19L,19Rの空気を排気させる。圧力偏差D90が変動許容範囲値(−T〜T)より大きいとき(T<D90)、第三電磁弁83のソレノイド83aに駆動電流を流し、これにより第三電磁弁83を給気状態にして、マッサージ用エアセル19L,19Rに圧縮空気を供給させる。圧力偏差D90が変動許容範囲値(−T〜T)内にあるとき(−T≦D90≦T)、第三電磁弁83のソレノイド83a,83bへの駆動電流を停止し、これによりマッサージ用エアセル19L,19Rへの給排気を停止させる。
【0034】
前記圧力制御用の操作量記憶手段92は、上記の如く圧力制御手段91によりマッサージ駆動部7を制御している際に、操作具41の可変抵抗器47で検出した検出操作量を順次記憶する。
即ち、切り換え手段55を圧力制御による記憶モードに設定した場合(圧力制御用記憶スイッチ56がオンしているとき)、シーケンサ87の圧力制御用の操作量記憶手段92は、デジタル変換器88を介して順次読み込んだ可変抵抗器47からの指示圧力データD70を、データレジスタに微小時間毎に順次記憶する。
【0035】
再生圧力制御手段93は、前記圧力制御用の操作量記憶手段92より記憶した検出操作量を呼び出して、呼び出した検出操作量に対応した強さで施療子20L,20Rを使用者側に押圧させるように、マッサージ駆動部7を制御する。
即ち、切り換え手段55を圧力制御による再生モードに設定した場合(圧力制御用再生スイッチ57がオンしているとき)、前記圧力制御による記憶モードのときにデータレジスタに記憶した指示圧力データD70を順次呼び出すと共に、圧力センサ84からの検出圧力データD80をデジタル変換器88を介して順次読み込み、この指示圧力データD70と検出圧力データD80との圧力偏差D90を求め(D90=D70−D80)、この圧力偏差D90と変動許容範囲値(−T〜T)とを比較する。
【0036】
そして、圧力制御による記憶モードの場合と同様に、圧力偏差D90が変動許容範囲値(−T〜T)より小さいとき(D90<−T)、第三電磁弁83のソレノイド83bに駆動電流を流して、マッサージ用エアセル19L,19Rの空気を排気させ、圧力偏差D90が変動許容範囲値(−T〜T)より大きいとき(T<D90)、第三電磁弁83のソレノイド83aに駆動電流を流して、マッサージ用エアセル19L,19Rに圧縮空気を供給させ、圧力偏差D90が変動許容範囲値(−T〜T)内にあるとき(−T≦D90≦T)、第三電磁弁83のソレノイド83a,83bへの駆動電流を停止して、マッサージ用エアセル19L,19Rへの給排気を停止させる。
【0037】
位置制御手段94は、操作具41の操作量に対応した突出量で施療子20L,20Rを使用者側に突出させるように、マッサージ駆動部7を制御する。
即ち、切り換え手段55を位置制御による記憶モードに設定した場合(位置制御用記憶スイッチ58がオンしているとき)、シーケンサ87の位置制御手段94は、可変抵抗器47からの指示位置データD70をデジタル変換器88を介して順次読み込むと共に、可変抵抗器34L,34Rからの検出位置データD200、検出位置データD210をデジタル変換器88を介して順次読み込み、この検出位置データD200と検出位置データD210とから平均検出位置データD230を次のように計算する。
(D200)+(D210)=(D220)
(D220)/2=(D230)
そして、平均検出位置データD230をゼロ点調整値Aでゼロ点調整して、ゼロ点調整された平均検出位置データD250を求めた後、前記指示位置データD70と平均検出位置データD250との位置偏差D260を求め(D260=D70−D250)、この位置偏差D260と変動許容範囲値(−T〜T)とを比較する。なお、上記のゼロ点調整とは、可変抵抗器34L,34Rの可変抵抗電圧値と揺動板15L,15Rの揺動位置とを対応させるために、揺動板15L,15Rを位置決めベース14側に最も後退させた揺動位置で、可変抵抗器47の可変抵抗電圧値がゼロになるように、予め設定したゼロ点調整値Aで調整することである。
【0038】
そして、位置偏差D260が変動許容範囲値(−T〜T)より小さいとき(D260<−T)、第三電磁弁83のソレノイド83bに駆動電流を流し、これにより第三電磁弁83を排気状態にして、マッサージ用エアセル19L,19Rの空気を排気させる。位置偏差D250が変動許容範囲値(−T〜T)より大きいとき(T<D260)、第三電磁弁83のソレノイド83aに駆動電流を流し、これにより第三電磁弁83を給気状態にして、マッサージ用エアセル19L,19Rに圧縮空気を供給させる。位置偏差D260が変動許容範囲値(−T〜T)内にあるとき(−T≦D260≦T)、第三電磁弁83のソレノイド83a,83bへの駆動電流を停止し、これによりマッサージ用エアセル19L,19Rへの給排気を停止させる。
【0039】
位置制御用の操作量記憶手段95は、上記の如く位置制御手段94によりマッサージ駆動部7を制御している際に、操作具41の可変抵抗器47で検出した検出操作量を順次記憶する。
即ち、切り換え手段55を位置制御による記憶モードに設定した場合(位置モード用記憶スイッチ58がオンしているとき)、シーケンサ87の位置制御用の操作量記憶手段95は、デジタル変換器88を介して順次読み込んだ可変抵抗器47からの指示位置データD70を、データレジスタに微小時間毎に順次記憶する。
【0040】
再生位置制御手段96は、前記位置制御用の操作量記憶手段95により記憶した検出操作量を呼び出して、呼び出した検出操作量に対応した突出量で施療子20L,20Rを使用者側に突出させるように、マッサージ駆動部7を制御する。
即ち、切り換え手段55を位置制御による再生モードに設定した場合(位置制御用再生スイッチ59がオンしているとき)、前記位置制御による記憶モードのときにデータレジスタに記憶した指示位置データD70を順次呼び出すと共に、可変抵抗器34L,34Rからの検出位置データD200、検出位置データD210をデジタル変換器88を介して順次読み込み、この検出位置データD200と検出位置データD210とデータレジスタから呼び出した指示位置データD70とから、前記位置制御による再生モードの場合と同様に、位置偏差D260を求め(D260=D70−D250)、この位置偏差D260と変動許容範囲値(−T〜T)とを比較する。
【0041】
また、位置制御による再生モードの場合と同様に、位置偏差D260が変動許容範囲値(−T〜T)より小さいとき(D260<−T)、第三電磁弁83のソレノイド83bに駆動電流を流して、マッサージ用エアセル19L,19Rの空気を排気させ、位置偏差D260が変動許容範囲値(−T〜T)より大きいとき(T<D260)、第三電磁弁83のソレノイド83aに駆動電流を流して、マッサージ用エアセル19L,19Rに圧縮空気を供給させ、位置偏差D260が変動許容範囲値(−T〜T)内にあるとき(−T≦D260≦T)、第三電磁弁83のソレノイド83a,83bへの駆動電流を停止して、マッサージ用エアセル19L,19Rへの給排気を停止させる。
【0042】
上記実施の形態によれば、使用者がマッサージ機1に座って、マッサージをする場合、まず、リモコン等に設けられた上昇ボタン66又は下降ボタン67を操作して、マッサージ駆動部7を昇降させ、マッサージ駆動部7の施療子20L,20Rを、マッサージを所望する肩、腰、背中等の身体の所望位置に合わせる。その後、操作体51を操作して、左右の施療子20L,20Rを使用者側に突出させて、使用者の身体に対して施療子20L,20Rを接当させる。この場合、操作体51を左側に揺動操作すると、操作体51を左側に揺動操作している間だけ、位置決め用エアセル17Lに空気が供給され、位置決め用エアセル17Lが膨張して、位置決めベース14の左板部29Lが縦軸30廻りに使用者(前方)側に揺動し、左側の施療子20Lのみが使用者側に突出する。
【0043】
また、操作体51を右側に揺動操作すると、操作体51を右側に揺動操作している間だけ、位置決め用エアセル17Rに空気が供給され、位置決め用エアセル17Rが膨張して、位置決めベース14の右板部29Rのみが縦軸30廻りに使用者(前方)側に揺動し、その結果、右側の施療子20Rのみが使用者側に突出する。
操作体51を前側に揺動操作すると、エアポンプ77から第一電磁弁81、第二電磁弁82を介して位置決め用エアセル17L,17Rに圧縮空気が供給され、左右の位置決め用エアセル17L,17Rが同時に膨張する。従って、位置決めベース14が横軸27廻りに使用者(前方)側に揺動し、両方の施療子20L,20Rが使用者側に突出する。
【0044】
操作体51を後側に揺動操作すると、操作体51を左側に揺動操作している間だけ、位置決め用エアセル17L,17Rの空気が第一電磁弁81及び第二電磁弁82を通して排気され、位置決め用エアセル17L,17Rが共に収縮し、位置決めベース14が横軸27廻りに後方側に揺動し、その結果、施療子20L,20Rが後側に後退する。
従って、操作体51を中立位置Nを中心として単に前後左右に揺動操作するのみで、位置決めベース14を前後左右に揺動させ、使用者の体格や座った姿勢に拘わらず、左右の施療子20L,20Rを、使用者のマッサージを所望する身体部分に適当な強さで確実に接当させることができる。例えば、身体左右の前後位置が互いに異なるように使用者がマッサージ機1に対して大きく傾斜して座ったような場合でも、各施療子20L,20Rを使用者の身体に簡単かつ良好に接当させることができる。
【0045】
次に、操作具41を操作して、施療子20L,20Rにマッサージ動作をさせる、操作具41の操作によるマッサージ動作を、図9〜図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。
ステップ1で、ゼロ点調整値A、変動許容範囲値Tを予め設定しておく。ステップ2で、制御モードが圧力制御(圧力制御による再生モード又は圧力制御による記憶モード)か位置制御(位置制御による記憶モード又は位置制御による再生モード)かを判別し、制御モードが圧力制御であれば、ステップ3に進み、制御モードが位置制御であれば、ステップ4に進む。
【0046】
ステップ3で、制御モードが記憶モード(圧力制御による記憶モード)か再生モード(圧力制御による記憶モード)かを判別し、制御モードが記憶モードであれば、図10のステップ11に進み、制御モードが再生モードであれば、図10のステップ19に進む。従って、切り換え手段55を圧力制御による記憶モードに設定していれば、ステップ11に進み、切り換え手段55を圧力制御による再生モードに設定しておけば、ステップ19に進むことになる。
切り換え手段55を圧力制御による記憶モードに設定していれば、ステップ11で、可変抵抗器47からの指示圧力データD70をデジタル変換器88を介して読み込み、ステップ12で、読み込んだ指示圧力データD70をデータレジスタに記憶して、ステップ13に進む。ステップ13で、圧力センサ84からの検出圧力データD80をデジタル変換器88を介して読み込み、ステップ14で、ステップ12,13で読み込んだ指示圧力データD70と検出圧力データD80との圧力偏差D90を求めて(D90=D70−D80)、ステップ15に進む。
【0047】
ステップ15で、圧力偏差D90と変動許容範囲値(−T〜T)とを比較する。圧力偏差D90が変動許容範囲値(−T〜T)よりも小であれば(D90<−T)、ステップ16に進み、第三電磁弁83のソレノイド83bに駆動電流を流して、マッサージ用エアセル19L,19Rの空気を排気させ、ステップ3に戻る。圧力偏差D90が変動許容範囲値(−T〜T)よりも大であれば(T<D90)、ステップ18に進み、第三電磁弁83のソレノイド83aに駆動電流を流して、マッサージ用エアセル19L,19Rに圧縮空気を供給して、ステップ3に戻る。圧力偏差D90が変動許容範囲値(−T〜T)内にあるとき(−T≦D90≦T)、ステップ17に進み、第三電磁弁83のソレノイド83a,83bへの駆動電流を停止して、マッサージ用エアセル19L,19Rへの給排気を停止して、ステップ3に戻る。
【0048】
従って、切り換え手段55を圧力制御による記憶モードに設定しておけば、施療子20L,20Rの使用者側への押圧量である押圧量検出器(圧力センサ84)の検出押圧量(検出圧力データD80)が、操作量検出器(可変抵抗器47)で検出した検出操作量(指示圧力データD70)に対応する値になるように、フィードバック制御される。このため、操作具41の支持部43と操作部45とを握ることによって、支持部43に対する操作部45の開閉角度θがバネ46の付勢力に抗して変化し、その変化した開閉角度θに対応した(比例した)強さ(圧力)で施療子20L,20Rを使用者の身体に押圧することができる。
【0049】
その結果、操作具41を把持して、操作部45をバネ46の付勢力に抗して揺動操作した量(変化した開閉角度θ)が、前記操作具41の操作量とされ、この操作具41の握り操作を繰り返すことにより、使用者の操作具41の握り動作に連動して施療子20L,20Rが身体に対して押圧動作を繰り返すことになり、使用者の身体を、操作具41の操作に対応した任意の強さでかつ操作具41の操作に対応した任意の速度でマッサージをすることができる。
次に、切り換え手段55を圧力制御による再生モードに設定していれば、ステップ19で、前記データレジスタに記憶した指示圧力データD70を呼び出す。その後、ステップ13に進み、ステップ13で、圧力センサ84からの検出圧力データD80をデジタル変換器88を介して読み込み、ステップ14で、ステップ19で呼び出した指示圧力データD70と、ステップ13で読み込んだ検出圧力データD80との圧力偏差D90を求めて(D90=D70−D80)、ステップ15に進む。
【0050】
以下、圧力制御の記憶モードの場合と同様に、ステップ15で、圧力偏差D90と変動許容範囲値(−T〜T)とを比較し、圧力偏差D90が変動許容範囲値(−T〜T)よりも小であれば(D90<−T)、ステップ16で、マッサージ用エアセル19L,19Rの空気を排気させて、ステップ3に戻り、圧力偏差D90が変動許容範囲値(−T〜T)よりも大であれば(T<D90)、ステップ18で、マッサージ用エアセル19L,19Rに圧縮空気を供給して、ステップ3に戻り、圧力偏差D90が変動許容範囲値(−T〜T)内にあるとき(−T≦D90≦T)、ステップ17で、マッサージ用エアセル19L,19Rへの給排気を停止して、ステップ3に戻る。
【0051】
従って、切り換え手段55を圧力制御による再生モードに設定しておけば、施療子20L,20Rの使用者側への押圧量である押圧量検出器(圧力センサ84)の検出押圧量(検出圧力データD80)が、前回の圧力制御による記憶モードでのマッサージの際にデータレジスタに記憶されている指示圧力データD70に対応する値になるように、フィードバック制御され、前回の圧力制御による記憶モードによりなしたマッサージ動作を、再現する。その結果、前回の圧力制御による記憶モードでのマッサージの際になした、使用者に最も適した速度及び強さでのマッサージを繰り返して行うことができる。
【0052】
切り換え手段55を位置制御による記憶モード又は位置制御による再生モードに設定していれば、図9のステップ2からステップ4に進み、ステップ4で、可変抵抗器34L,34Rからの検出位置データD200、検出位置データD210をデジタル変換器88を介して順次読み込み、この検出位置データD200と検出位置データD210とから平均検出位置データD230を計算する。
ステップ5で、平均検出位置データD230をゼロ点調整値Aでゼロ点調整してゼロ点調整された平均検出位置データD250を得る。ステップ6で、制御モードが記憶モード(位置制御による記憶モード)か再生モード(位置制御による再生モード)かを判別し、制御モードが記憶モードであれば、図11のステップ21に進み、制御モードが再生モードであれば、図11のステップ28に進む。従って、切り換え手段55を位置制御による記憶モードに設定していれば、ステップ21に進み、切り換え手段55を位置制御による再生モードに設定しておけば、ステップ28に進むことになる。
【0053】
切り換え手段55を位置制御による記憶モードに設定していれば、ステップ21で、可変抵抗器47からの指示位置データD70をデジタル変換器88を介して読み込み、読み込んだ可変抵抗器47からの指示位置データD70を、データレジスタに記憶して、ステップ23で、指示位置データD70と平均検出位置データD250との位置偏差D260を求め(D260=D70−D250)、ステップ24で、位置偏差D260と変動許容範囲値(−T〜T)とを比較する。位置偏差D260が変動許容範囲値(−T〜T)よりも小であれば(D260<−T)、ステップ25で、第三電磁弁83のソレノイド83bに駆動電流を流して、マッサージ用エアセル19L,19Rの空気を排気させて、ステップ4に戻る。位置偏差D260が変動許容範囲値(−T〜T)より大であれば(T<D260)、ステップ27で、第三電磁弁83のソレノイド83aに駆動電流を流し、マッサージ用エアセル19L,19Rに圧縮空気を供給させて、ステップ4に戻る。また、位置偏差D260が変動許容範囲値(−T〜T)内にあれば(−T≦D260≦T)、ステップ26に進み、第三電磁弁83のソレノイド83a,83bへの駆動電流を停止して、マッサージ用エアセル19L,19Rへの給排気を停止させて、ステップ4に戻る。
【0054】
従って、切り換え手段55を位置制御による記憶モードに設定しておけば、施療子20L,20Rの使用者側への突出量である突出量検出器(可変抵抗器34L,34R)の検出突出量(検出位置データD200、検出位置データD210)が、操作量検出器(可変抵抗器47)で検出した検出操作量(指示位置データD70)に対応する値になるように、フィードバック制御される。このため、操作具41の支持部43と操作部45とを握ることによって、支持部43に対する操作部45の開閉角度θがバネ46の付勢力に抗して変化し、その変化した開閉角度θに対応した(比例した)突出量(位置)で施療子20L,20Rを使用者の身体に押圧することができる。
【0055】
その結果、操作具41を把持して、操作部45をバネ46の付勢力に抗して揺動操作した量(変化した開閉角度θ)が、前記操作具41の操作量とされ、この操作具41の握り操作を繰り返すことにより、使用者の操作具41の握り動作に連動して施療子20L,20Rが身体に対して押圧動作を繰り返すことになり、使用者の身体を、操作具41の操作に対応した任意の突出量でかつ操作具41の操作に対応した任意の速度でマッサージをすることができる。
切り換え手段55を位置制御による再生モードに設定していれば、ステップ28で、前記データレジスタに記憶した指示位置データD70を呼び出し、ステップ23に進む。ステップ23で、ステップ28でデータレジスタから呼び出した指示位置データD70と、ステップ4,5で読み込んでゼロ点調整した平均検出位置データD250との位置偏差D260を求め(D260=D70−D250て、ステップ24に進む。
【0056】
以下、前記位置制御による記憶モードの場合と同様に、ステップ24で、位置偏差D260と変動許容範囲値(−T〜T)とを比較し、位置偏差D260が変動許容範囲値(−T〜T)よりも小であれば(D260<−T)、ステップ25で、マッサージ用エアセル19L,19Rの空気を排気させて、ステップ4に戻り、位置偏差D260が変動許容範囲値(−T〜T)より大であれば(T<D260)、ステップ27で、マッサージ用エアセル19L,19Rに圧縮空気を供給させて、ステップ4に戻り、位置偏差D260が変動許容範囲値(−T〜T)内にあれば(−T≦D260≦T)、ステップ26で、マッサージ用エアセル19L,19Rへの給排気を停止させて、ステップ4に戻る。
【0057】
従って、切り換え手段55を位置制御による再生モードに設定しておけば、施療子20L,20Rの使用者側への突出量である突出量検出器(可変抵抗器34L,34R)の検出突出量(検出位置データD200、検出位置データD210)が、前回の位置制御による記憶モードでのマッサージの際にデータレジスタに記憶されている指示位置データD70に対応する値になるように、フィードバック制御され、前回の位置制御による記憶モードによりなしたマッサージ動作を、再現する。その結果、前回の位置制御による記憶モードでのマッサージの際になした、使用者に最も適した速度及び強さでのマッサージを繰り返して行うことができる。
【0058】
図12及び図13は他の実施形態を示し、前記圧力センサ84が省略され、空気レギュレータ(電空レギュレータ)101とD/A変換器102とが設けられている。
空気レギュレータ101は、第三電磁弁83と左右一対のマッサージ用エアセル19L,19Rとの間に介在されている。空気レギュレータ101は、入力側の空気圧の圧力を最大圧力とし、出力側の空気圧を、入力する制御電流又は制御電圧の調整により変化させるものであり、供給される制御信号(制御電流又は制御電圧)が増加すると、パイロット圧が上昇して主弁が開き、出力ポート(マッサージ用エアセル19L,19R)側の圧力を上昇させる。また、空気レギュレータ101は、入力する制御電流又は制御電圧が下がって空気レギュレータ101の出力する空気圧よりもマッサージ用エアセル19L,19R内部の空気圧の方が高くなると、マッサージ用エアセル19L,19R内の空気は空気レギュレータ101の排気ポートを通して外部に排出させるようになっている。従って、空気レギュレータ101は、制御信号(制御電流、制御電圧)の大きさに比例した空気圧力を出力ポート(マッサージ用エアセル19L,19R)側へ発生させることができるようになっており、空気レギュレータ101は、入力する空気の空気圧の範囲内で、入力する制御電流又は制御電圧の値に応じて(略比例して)出力する空気の空気圧を調整できるように構成されている。
【0059】
D/A変換器102は、例えば、3ビットで16段階に変化する出力電圧のうちの、8段階を利用できるように、シーケンサ87で制御するようにしたもので、この8段階の電圧値に可変設定可能な出力信号を、空気レギュレータ101への入力信号として出力する。即ち、D/A変換器102は、シーケンサ87の制御によって、例えば、ビット数1101〜0110で、0.58Vから0.87Vまでの8段階の電圧値に可変設定可能な出力信号S1を空気レギュレータ101に出力するように構成されている。その他の点は前記実施の形態の場合と同様の構成である。
【0060】
この実施の形態の場合、操作具41の操作によるマッサージ動作のうちの、圧力制御による記憶モード又は圧力制御による再生モードの場合のマッサージ動作は図13のフローチャートに示すようになる。
即ち、切り換え手段55を圧力制御による記憶モードに設定していれば、ステップ11で、可変抵抗器47からの指示圧力データD70をデジタル変換器88を介して読み込み、ステップ12で、読み込んだ指示圧力データD70をデータレジスタに記憶して、ステップ13に進む。ステップ13で、第三電磁弁83のソレノイド83aに駆動電流を流して、エアポンプ77から第三電磁弁83を介して空気レギュレータ101側に圧縮空気を供給すると共に、操作具41の操作量に対応(比例)した出力電圧値又は出力電流値となる出力信号S1を、D/A変換器102を介して順次空気レギュレータ101に出力させる。これにより、操作具41の操作量に追随した空気圧でマッサージ用エアセル19L,19Rを膨張収縮動作させ、操作具41の操作量に対応した強さで左右一対の施療子20L,20Rを使用者の身体に押圧させる。
【0061】
従って、切り換え手段55を圧力制御による記憶モードに設定しておけば、操作具41の支持部43と操作部45とを握ることによって、支持部43に対する操作部45の開閉角度θがバネ46の付勢力に抗して変化し、その変化した開閉角度θに対応した(比例した)強さ(圧力)で、施療子20L,20Rを、使用者の身体に押圧させることができる。
その結果、操作具41を把持して、操作部45をバネ46の付勢力に抗して揺動操作した量(変化した開閉角度θ)が、前記操作具41の操作量とされ、この操作具41の握り操作を繰り返すことにより、使用者の操作具41の握り動作に連動して施療子20L,20Rが身体に対して押圧動作を繰り返すことになり、使用者の身体を、操作具41の操作に対応した任意の強さでかつ操作具41の操作に対応した任意の速度でマッサージをすることができる。
【0062】
次に、切り換え手段55を圧力制御による再生モードに設定していれば、ステップ14で、データレジスタに記憶した指示圧力データD70を呼び出して、ステップ13に進み、ステップ13で、第三電磁弁83のソレノイド83aに駆動電流を流して、エアポンプ77から第三電磁弁83を介して空気レギュレータ101側に圧縮空気を供給すると共に、データレジスタに記憶した指示圧力データD70に対応(比例)した出力電圧値又は出力電流値となる出力信号S1を、D/A変換器102を介して空気レギュレータ101に出力させる。これにより、指示圧力データD70に追随した空気圧でマッサージ用エアセル19L,19Rを膨張収縮動作させ、前回の圧力制御による記憶モードによるマッサージの際の操作具41の操作量に対応した強さで左右一対の施療子20L,20Rを使用者の身体に押圧させる。
【0063】
従って、切り換え手段55を圧力制御による再生モードに設定しておけば、前回の圧力制御による記憶モードによりなしたマッサージ動作を、再現する。その結果、前回の圧力制御による記憶モードでのマッサージの際になした、使用者に最も適した速度及び強さでのマッサージを繰り返して行うことができる。
なお、この実施の形態における、操作具41の操作によるマッサージ動作のうちの、圧力制御による記憶モード又は圧力制御による再生モード以外のマッサージ動作は、前記図1〜図11の実施の形態における図9及び図11のフローチャートに示す動作と同様である。
【0064】
図14は他の実施形態を示し、前記操作具41と操作体51とを1つのジョイスティックで兼用するようにしたもので、ジョイスティックの握り部105に導電圧センサー(力に比例して抵抗値が変化するデバイス)が設けてあり、この握り部105を握ることで、導電圧センサーの抵抗値が変化して制御基板106によりD/A変換器107を介して比例制御弁108を駆動するようになっている。つまり、エアポンプ77からの圧縮空気は、比例制御弁107にて圧力が調整されて、バルブ113,114を介してマッサージ用エアセル19L,19Rに供給され、施療子20L,20Rの移動動作は、ジョイスティック(操作具41)の握り部105を握る力に比例したものになるのである。その結果、握り部105を握る強さを、操作具41の操作量とし、この操作量に対応した強さで、施療子20L,20Rを使用者側に押圧させるようになっているのである。
【0065】
また、ジョイスティック(操作体51)は前後左右に揺動自在に支持されていると共に、支持軸104廻りに右ひねり、左ひねりに回動可能に支持されており、例えば、ジョイスティック(操作体51)を右側に揺動すると、施療子20L,20Rがマッサージ駆動部7と共に下降動作し、左側に揺動させると、施療子20L,20Rがマッサージ駆動部7と共に上昇動作し、ジョイスティック(操作体51)を前側に揺動すると、エアポンプ77からバルブ111,112を介して位置決め用エアセル17L,17Rに圧縮空気が供給されて、両方の施療子20L,20Rが使用者側に突出し、ジョイスティック(操作体51)を後側に揺動すると、位置決め用エアセル17L,17Rの空気がバルブ111,112を通して排気され、施療子20L,20Rが後側に後退する。また、ジョイスティック(操作体51)を右にひねると、エアポンプ77からバルブ111を介して、位置決め用エアセル17Lに空気が供給され、位置決め用エアセル17Lが膨張して、左側の施療子20Lのみが使用者側に突出する。また、ジョイスティック(操作体51)を左にひねると、エアポンプ77からバルブ112を介して、位置決め用エアセル17Rに空気が供給され、位置決め用エアセル17Rが膨張して、右側の施療子20Rのみが使用者側に突出するようになっている。
【0066】
その他の点は前記実施の形態の場合と同様の構成である。
なお、上記図14の前記実施の形態において、ジョイスティック(操作体51)を右側に揺動すると、施療子20L,20Rがマッサージ駆動部7と共に下降動作し、左側に揺動させると、施療子20L,20Rがマッサージ駆動部7と共に上昇動作する場合には、施療子20L,20Rを移動させる移動機構21は、昇降モータ10等を有する昇降機構5により構成したことになる。
なお、前記実施の形態では、1つの操作具41の操作で、左右一対の施療子20L,20Rを動作させるようにしているが、これに代え、1つの操作具41の操作で、動作させる施療子の数は、1個であってもよいし、また3個以上であってもよい。また、左右一対の施療子20L,20Rに対応して、それぞれの施療子20L,20Rを動作させる操作具41を1個ずつ設けるようにしてもよい。さらに、1個の施療子に対してこれを動作させる操作具41を複数個設けるようにしてもよい。
【0067】
また、前記実施の形態では、本願発明を、椅子型のマッサージ機に適用実施しているが、本願発明が適用されるマッサージ機は、椅子型のマッサージ機に限定されず、ベット式その他のマッサージ機にも適用実施することが可能である。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、操作具41を操作するによって、揉みや指圧等のマッサージ動作の強さや速さ等を、手動操作にて簡単かつ微妙に調整でき、人手による揉みや指圧等により近いマッサージ動作を簡単になし得る。
また、上記操作具41の操作によるマッサージ動作を繰り返し再現することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すマッサージ機の全体斜視図である。
【図2】マッサージ駆動部を模式的に図示した斜視図である。
【図3】空気制御系の構成図である。
【図4】電気制御系の構成図である。
【図5】図4の一部を拡大した回路図である。
【図6】操作体の揺動動作を説明するための平断面図である。
【図7】操作具の正面図である。
【図8】切り換え手段のスイッチ操作体の正面図である。
【図9】操作具によるマッサージ動作を示すフローチャートである。
【図10】操作具によるマッサージ動作を示すフローチャートである。
【図11】操作具によるマッサージ動作を示すフローチャートである。
【図12】他の実施の形態を示す空気制御系の構成図である。
【図13】操作具によるマッサージ動作を示すフローチャートである。
【図14】他の実施の形態を示す構成図である。
【図15】従来例を示すマッサージ機の斜視図である。
【符号の説明】
1 マッサージ機
7 マッサージ駆動部
17L 位置決め用エアセル
17R 位置決め用エアセル
19L マッサージ用エアセル
19R マッサージ用エアセル
20L 施療子
20R 施療子
34L 可変抵抗器(突出量検出器)
34R 可変抵抗器(突出量検出器)
41 操作具
45 操作部
46 バネ
47 可変抵抗器(操作量検出器)
84 圧力センサ(押圧量検出器)
91 圧力制御手段
92 圧力制御用の操作量記憶手段
93 再生押圧力制御手段
94 位置制御手段
95 位置制御用の操作量記憶手段
96 再生押圧力制御手段
101 空気レギュレータ
105 握り部

Claims (3)

  1. マッサージ動作する施療子(20L,20R)と、施療子(20L,20R)を駆動する駆動部(7)とを備えたマッサージ機において、
    施療子(20L,20R)を操作するための操作具(41)と操作体(51)が設けられ、
    操作具(41)は、支持部(43)と該支持部(43)に対して支持軸(44)廻りに揺動自在に支持された操作部(45)と、該支持部(43)と該操作部(45)の間にバネ(46)を有し、
    前記支持部(43)と前記操作部(45)とを握ることによる前記バネ(46)の付勢力に抗して揺動操作した開閉角度(θ)である操作具(41)の操作量に対応して施療子(20L,20R)を使用者側に作用させ、
    操作体(51)は少なくとも左右方向に揺動自在に支持されており、
    前記操作体(51)の揺動操作に対応して前記駆動部(7)を上下動作させるように、駆動部(7)を制御する制御手段が設けられており、
    前記制御手段は、前記操作具(41)の操作量に対応した強さで施療子(20L,20R)を使用者側に押圧するように、駆動部(7)を制御する圧力制御手段(91)と、前記操作具(41)の操作量に対応した突出量で施療子(20L,20R)を使用者側に突出させるように駆動部(7)を制御する位置制御手段(94)とで構成され、
    圧力制御手段(91)による駆動部(7)の制御と位置制御手段(94)による駆動部(7)の制御とを切り換える切り換え手段(55)が設けられていることを特徴とするマッサージ機。
  2. マッサージ動作する施療子(20L,20R)と、施療子(20L,20R)を駆動する駆動部(7)とを備えたマッサージ機において、
    施療子(20L,20R)を操作するための操作具(41)と操作体(51)が設けられ、
    操作具(41)は握り部(105)を有し、
    前記握り部(105)は、導電圧センサーを有し、
    前記握り部(105)を握ることによる導電圧センサーの抵抗値の変化である操作具(41)の操作量に対応して施療子(20L,20R)を使用者側に作用させ、
    操作体(51)は少なくとも左右方向に揺動自在に支持されており、
    前記操作体(51)の揺動操作に対応して前記駆動部(7)を上下動作させるように、駆動部(7)を制御する制御手段が設けられており、
    前記制御手段は、前記操作具(41)の操作量に対応した強さで施療子(20L,20R)を使用者側に押圧するように、駆動部(7)を制御する圧力制御手段(91)と、前記操作具(41)の操作量に対応した突出量で施療子(20L,20R)を使用者側に突出させるように駆動部(7)を制御する位置制御手段(94)とで構成され、
    圧力制御手段(91)による駆動部(7)の制御と位置制御手段(94)による駆動部(7)の制御とを切り換える切り換え手段(55)が設けられていることを特徴とするマッサージ機。
  3. 前記操作具(41)の操作量を検出する操作量検出器(47)が設けられ、
    操作量検出器(47)で検出した検出操作量を順次記憶する操作量記憶手段(92,95)が設けられ、
    操作量記憶手段(92,95)により記憶した検出操作量を呼び出して、呼び出した検出操作量に対応した強さで施療子(20L,20R)を使用者側に押圧させるように、駆動部(7)を制御する再生圧力制御手段(93)が設けられ、
    操作量記憶手段(92,95)により記憶した検出操作量を呼び出して、呼び出した検出操作量に対応した突出量で施療子(20L,20R)を使用者側に突出させるように、駆動部(7)を制御する再生位置制御手段(96)が設けられ、
    再生圧力制御手段(93)による駆動部(7)の制御と再生位置制御手段(96)による駆動部(7)の制御とを切り換える切り換え手段(55)が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のマッサージ機。
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