JP2007244855A - マッサージ機 - Google Patents

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章 北村
Daisuke Kushida
大輔 櫛田
Shuji Kondo
秀志 近藤
Shinji Fujikawa
真志 藤川
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Abstract

【課題】被施療者の被施療部の硬さに応じてマッサージ力を変化させることができ、被施療者が痛さや不快を感じる前に被施療部に対する力が調整されるマッサージ機を提供する。
【解決手段】施療子6と、この施療子6を所定の動作力fで動作させ被施療者に押す力を付与する動作手段15と、この押す力によって生じる被施療部からの反力を検出するセンサ16とを備えている。このセンサ16の検出結果に基づいて前記被施療部の硬さを判定手段17が判定すると、この判定結果に基づいて制御手段18は前記動作手段15による前記動作力fを変化させる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、被施療部の特性に応じたマッサージが可能となるマッサージ機に関する。
被施療者に対してマッサージを付与することができるマッサージ機として従来知られているものに、施療具と、この施療具を所定の動作力で動作させることでマッサージを付与する動作手段とを備えたものがある。例えば、特許文献1に示しているマッサージ機では、前記施療具が施療子とされ、前記動作手段が、この施療子を取り付けているエアセル及びこれを膨縮させるポンプや弁を有しているエアユニットとされ、これらを収容しているハウジングを備えたものがある。このマッサージ機は、ハウジングに対する被施療者の身体の移動を検知することで、エアセル内を減圧させる制御手段を有している。
施療子によってマッサージがされる被施療部のうち、骨がある骨領域が当該施療子によって押圧されると痛みを感じる。したがって、施療子によって骨領域が押圧された場合、被施療者はこれを避けようとして身体を移動させる。これにより、前記制御手段がエアセル内を減圧させ、施療子による押し強さを弱めることができる。
特開2001−218807号公報
しかし、特許文献1に記載されているマッサージ機では、骨領域が施療子によって押圧され、被施療者が痛さを感じてから身体を移動させることで始めて、施療子による押す力が弱められるものである。すなわち、従来のマッサージ機は、被施療者が痛さや不快を感じる前に押す力が調整されるものではない。また、特許文献1のような従来のマッサージ機は、エアセル内の圧力を減じるという機械的な動作によってマッサージ力を弱める制御であるため、応答性が悪いという問題点がある。
そこで、この発明は、被施療者の被施療部の特性に応じてマッサージ力を変化させることができ、被施療者が痛さや不快を感じる前に被施療部に対する力が迅速に調整されるマッサージ機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するためのこの発明のマッサージ機は、施療具と、この施療具を所定の動作力で動作させ被施療者に押す力を付与する動作手段と、前記押す力によって生じる被施療部からの反力を検出するセンサと、このセンサの検出結果に基づいて前記被施療部の硬さを判定する判定手段と、この判定手段による判定結果に基づいて前記動作手段による前記動作力を変化させる制御手段とを備えているものである。
この構成によれば、被施療者に対して動作手段が施療具を動作させることで、当該施療具が当接した被施療部から反力が生じ、センサはこれを検出できる。そして、判定手段はセンサの検出結果に基づいて前記被施療部(皮下組織)の硬さ(特性)を判定する。つまり前記反力の大小により被施療部の硬さを判定する。制御手段は、この判定結果に基づいて動作手段による動作力を変化させる。
この判定手段と制御手段とによれば、例えば、骨がある骨領域のように硬い部分に対しては押す力が弱くなるように前記動作力を変化させ、それ以外の軟らかい部分に対しては押す力が強くなるように前記動作力を変化させる制御が可能となる。このように、判定手段が被施療部の硬さを判定し、これに応じて制御手段が動作力を変化させた状態で、当該被施療部に押す力を付与することができる。つまり、被施療者が痛さや不快を感じる前に被施療部に対する押す力を迅速に調整することができる。
また、このマッサージ機において、前記判定手段は、前記施療具による押圧開始後に生じる前記反力に基づいて前記被施療部の硬さを判定する第一判定部を有しているのが好ましい。
施療具によって被施療部が押圧され、その被施療部が骨のある骨領域である場合、被施療部は硬いために、施療具による押圧開始後に生じる反力の変化量は大きくなる。一方、被施療部が骨から離れた非骨領域である場合、被施療部は軟らかいために、施療具による押圧開始後で所定時間経過前の時間に生じる反力の変化量は、骨領域である場合よりも、小さくなる。
そこで、第一判定部は、この押圧開始後で所定時間経過前の時間に生じる反力に基づいて、被施療部が骨領域か非骨領域かの判定ができる。
さらに、この場合において、前記判定手段は、前記第一判定部による判定後に生じる前記反力に基づいて前記被施療部の硬さを判定する第二判定部をさらに有しているのが好ましい。
これにより、被施療部が非骨領域である場合において、一般に、当該被施療部がつぼ領域であると、当該部分はそれ以外である非つぼ領域よりも軟らかいために、施療具の押圧による反力の変化量は、非つぼ領域を押圧した場合よりも小さくなる。
そこで、第二判定部は、前記第一判定部による判定後に生じる反力に基づいて、被施療部がつぼ領域か非つぼ領域かの判定ができる。
また、前記マッサージ機において、前記動作手段によって前記施療具が一回マッサージ動作する動作時間のうち、前部分で前記判定手段が前記被施療部の硬さを判定し、この後の部分で前記動作手段による前記動作力を変化させた状態で前記施療具を動作させる構成とできる。
前記一回マッサージ動作とは、施療具が後位置から被施療部側である前位置まで移動する一ストローク動作であり、この一回マッサージ動作において、始め判定手段が被施療部の硬さを判定し、その後、制御手段が前記動作力を変化させ、その動作力で被施療部に押す力を付与することができる。これにより、各回のマッサージ動作ごとに被施療部の硬さに応じて動作力を変化させることができる。
また、前記マッサージ機において、前記制御手段は、前記動作手段に弾性特性を有する動作力を生じさせ得る動作制御機能部と、前記弾性特性を変化させ得る可変機能部とを有し、前記判定手段は前記被施療部が硬いと判定した場合、前記可変機能部は前記弾性特性を弱め、前記判定手段は前記被施療部が軟らかいと判定した場合、前記可変機能部は前記弾性特性を強めるのが好ましい。
これによれば、判定手段によって被施療部が硬いと判定された場合、可変機能部が弾性特性を弱めることができ、動作手段に弱い弾性特性を有する動作力を生じさせる。これにより、硬い被施療部に対しては、当該被施療部からの反力に負けて施療具が大きい変位でその被施療部を押圧できず、弱い力によるマッサージとなる。
一方、判定手段によって被施療部が軟らかいと判定された場合、可変機能部が弾性特性を強めることができ、動作手段に強い弾性特性を有する動作力を生じさせる。これにより、軟らかい被施療部に対しては、当該被施療部からの反力に抗して施療具は大きな変位でその非施療部を押圧でき、強い力によるマッサージとなる。
また、このマッサージ機は、施療具と、この施療具を所定の動作力で動作させ被施療者に押す力を付与する動作手段と、前記押す力によって生じる被施療部からの反力を検出するセンサと、このセンサの検出結果に基づいて前記被施療部の硬さを判定する判定手段と、この判定手段による判定結果に基づいて前記動作手段による前記動作力を変化させる制御手段と、被施療者が操作することで前記動作手段を動作させるための操作指令をする操作手段とを備え、前記制御手段は、この操作手段の操作指令にしたがって動作する前記動作手段による前記動作力を変化させるものである。
この構成によれば、被施療者が操作手段を操作することで、当該被施療者に対して動作手段が施療具を動作させ、当該施療具が当接した被施療部から反力が生じ、センサはこれを検出できる。そして、判定手段はセンサの検出結果に基づいて前記被施療部(皮下組織)の硬さ(特性)を判定する。つまり前記反力の大小により被施療部の硬さを判定する。制御手段は、この判定結果に基づいて動作手段による動作力を変化させる。
この判定手段と制御手段とによれば、例えば、骨がある骨領域のように硬い部分に対しては押す力が弱くなるように前記動作力を変化させ、それ以外の軟らかい部分に対しては押す力が強くなるように前記動作力を変化させる制御が可能となる。このように、判定手段が被施療部の硬さを判定し、これに応じて制御手段が動作力を変化させた状態で、当該被施療部に押す力を付与することができる。つまり、被施療者が痛さや不快を感じる前に被施療部に対する押す力を迅速に調整することができる。そして、この操作手段の操作指令に基づく前記動作力が前記制御手段によって制御される。
また、このマッサージ機において、前記制御手段は、前記判定手段による判定結果に基づいて前記操作手段に対して操作抵抗を付与するのが好ましい。
これにより、判定手段によって被施療部が硬いと判定され、制御手段が操作手段に大きな操作抵抗を付与した場合、この操作抵抗によって被施療者は操作手段を強い力で操作しにくくなる。このため、被施療部の硬い部分に対して強い動作力を生じさせる操作を防ぐことができる。
また、前記マッサージ機は、前記施療具と前記動作手段とを搭載している機械本体ユニットと、マッサージ動作を行っている状態の前記機械本体ユニットからの出力情報に基づいて前記操作手段に操作抵抗を付与する抵抗付与手段とを更に備えているのが好ましい。
これによれば、操作手段の操作指令にしたがって動作手段が動作し、施療具により被施療部に押す力を与えてマッサージすることができ、このマッサージ動作を行っている状態の機械本体ユニットからの出力情報に基づいて、抵抗付与手段は操作手段に操作抵抗を付与することができるため、被施療者が、操作手段を操作する際、前記マッサージ動作に応じた手応えのある操作感が得られる。
また、前記抵抗付与手段は、前記操作手段に操作抵抗として粘性抵抗を与え得る流体が封入されたダンパ部と、前記流体の粘性を前記出力情報に応じて変化させる変化手段とを有しているのが好ましい。
これによれば、操作手段には操作抵抗として流体による粘性抵抗が付与される。そして変化手段が前記出力情報に応じて流体の粘性を変化させることにより、操作手段の操作抵抗を変化させることができる。
また、前記ダンパ部は、前記流体として、磁場の強さに応じて粘性が変化するMR流体を有し、前記変化手段は、前記MR流体に作用させる磁場の強さを変化させるのが好ましい。
これによれば、変化手段が、ダンパ部のMR流体に作用させる磁場の強さを変化させることで、MR流体の粘性抵抗を大小変化させることができる。
また、このマッサージ機において、前記変化手段は、前記ダンパ部の近傍に設けた電磁石部と、この電磁石部に流す電流を調整する電流調整部とを有している構成とすることができる。この場合、電流調整部が電磁石部に流す電流を調整することにより、ダンパ部における磁場の強さを変化させることができ、MR流体の粘性を変化させ、操作抵抗を変化させることができる。
または、前記変化手段は、前記ダンパ部の近傍に設けた永久磁石部と、この永久磁石部と前記ダンパ部との距離を調整する距離調整部とを有している構成とすることができる。この場合、距離調整部が永久磁石部とダンパ部との距離を調整することにより、ダンパ部における磁場の強さを変化させることができ、MR流体の粘性を変化させ、操作抵抗を変化させることができる。
本発明のマッサージ機によれば、制御手段は、判定手段の判定結果に基づいて動作手段による動作力を変化させることができる。これにより、例えば、骨がある骨領域のように硬い部分に対しては押す力が弱くなるように前記動作力を変化させ、それ以外の軟らかい部分に対しては押す力が強くなるように前記動作力を変化させる制御が可能となる。そして、判定手段が被施療部の硬さを判定し、これに応じて制御手段が動作力を変化させた状態で、当該被施療部に押す力を付与することができる。つまり、被施療者が痛さや不快を感じる前に被施療部に対する押す力を迅速に調整することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1はこの発明のマッサージ機の実施の一形態(第一の実施の形態)を示す説明図である。このマッサージ機は、脚体4により支持された座部1と、この座部1の後側に設けられた背もたれ部2と、座部1の前側に設けられた脚載せ部3とを備えており、椅子型とされている。
背もたれ部2内には機械本体ユニット5が設けられている。機械本体ユニット5は背もたれ部2の内部において、左右一対に設けられたガイドレール(図示せず)に沿って昇降自在とされている。そして、駆動機構(図示せず)によってこの機械本体ユニット5は昇降駆動する。この駆動機構としては例えば、ラックピニオン式とすることができ、ラックが前記ガイドレールに沿って設けられており、ピニオンとこれを回転させる減速器付きモータが機械本体ユニット5に設けられた構造とすることができる。
図2は、この機械本体ユニット5の正面斜視図である。機械本体ユニット5の本体フレーム8にマッサージユニット7が前後移動自在に取り付けられている。マッサージユニット7は、施療具として揉み玉からなる施療子6と、この施療子6に揉み、叩き、指圧などのマッサージ動作をさせるために駆動する動作手段15とを有している。この動作手段15は、施療子6を背もたれ部2の前後方向に移動させる押し出し機構を有している。押し出し機構は、マッサージユニット7を前後移動させる駆動源となるモータ10と、このモータ10に減速機構を介して連結されたピニオン11と、このピニオン11に噛合し背もたれ部2の前後方向に沿って設けられたラック12とを有している。モータ10とピニオン11は機械本体ユニット5の本体フレーム8に固定されており、ラック12はマッサージユニット7側に固定されている。この構成により、前記モータ10を正逆回転させることで、ピニオン11が正逆回転し、これによりラック12が前後移動し、このラック12とともにマッサージユニット7が前後移動する。これにより押し出し機構は、施療子6によって被施療者の被施療部(例えば背中)を押す力として指圧力を与えることができる。
図3は、この椅子型マッサージ機の概略構成を示しているブロック図である。この椅子型マッサージ機は制御手段18を有しており、制御手段18からの信号に基づいて前記動作手段15は動作する。動作手段15は、前記施療子6を所定の動作力fで動作させ、被施療者の被施療部に対して押す力(指圧力)を付与することができる。具体的には、制御手段18からの信号に基づいて、動作手段15の前記モータ10(図2参照)からの出力を変化させ、これにより、施療子6を所定の動作力fで動作させることができる。また、モータ10の動作量(動作時間)を制御手段18が制御することで、動作手段15の動作変位(移動量)を制御することができ、施療子6の突出量を変化させることができる。これにより前記動作力fを変化させることができる。つまり、施療子6を前へ(被施療部側へ)大きく突出させた場合に、大きい(強い)動作力fが得られ、これよりも前へ小さく突出させた場合には、小さい動作力fが得られる。
なお、動作手段15による施療子6が被施療部を押す力は、指圧力以外に、叩きによる押す力や、揉みによる押す力とすることもできる。
この椅子型マッサージ機は、施療子6が被施療部を押す力によって生じる当該被施療部からの反力Fを検出するセンサ16を備えている。図2において、センサ16は例えば施療子6とこれを取り付けているアーム26との間に取り付けることができる。センサ16は力センサとされ、従来から知られているものとできる。
図3において、マッサージ機はさらに、マイコンからなる判定手段17及び制御手段18を備えている。施療子6がある被施療部に接触することで前記センサ16はその反力を検出する。センサ16からの検出信号は判定手段17に入力され、このセンサ16の検出結果に基づいて、施療子6が接触した被施療部の硬さを前記判定手段17において判定する。そして、この判定手段17による判定結果が制御手段18に入力される。制御手段18では、判定手段17による判定結果に基づいて前記動作手段15による前記動作力f(図3参照)を変化させる。
この制御手段18における機能について説明する。制御手段18は、動作手段15に弾性特性を有する動作力fを生じさせ得る動作制御機能部(インピーダンス制御部)を有している。この動作制御機能部は、動作手段15による動作力fについてインピーダンス制御しており、この制御に基づいて操作された動作手段15が被施療部に対して前記動作力fにより押す力を付与する。
図4は、このインピーダンス制御、及び、動作手段15と被施療部を示したブロック図である。図5は、このインピーダンス制御のイメージ図である。なお、図5のバネとダンパは仮想のものであり、これらの機能はインピーダンス制御によって生じるものである。 また、このインピーダンス制御の制御力としての動作手段15による動作力fを以下のとおりとしている。
図5において、動作手段15(施療子6)の変位がxとされ、被施療部からの反力がFとされ、動作手段15(施療子6)の慣性をMとすると、運動方程式として次の式(1)が得られる。
Figure 2007244855
そして、反力Fに対するインピーダンスをKd(弾性係数),Dd(減衰係数)とすると、これらの関係は次の式(2)で表される。なお、xdは、施療子6の目標変位(例えば押込量2cm)である。
Figure 2007244855
式(1)と式(2)とにより、動作手段15による動作力fは次の式(3)で表される。
Figure 2007244855
また、制御手段18は、動作力fが有している弾性特性を変化させ得る可変機能部20を有している。すなわち、(後に詳しく説明する)判定手段17によって被施療部が硬いと判定された場合、可変機能部20によって前記弾性特性を弱める。具体的には、前記式(3)のインピーダンスKdの値を小さく設定する。一方、判定手段17によって被施療部が軟らかいと判定された場合、可変機能部20によって前記弾性特性を強める。具体的には、前記式(3)のインピーダンスKdの値を大きく設定する。つまり、制御手段18は、判定手段17の判定結果に応じて前記Kdの値を変え、インピーダンス特性を変更している。
図6と図7に基づいて、施療子の押す力による被施療部からの反力について説明する。図6に示している被施療者の背中において、中央に、骨がある骨領域があり、その側方に、その他の非骨領域がある。この非骨領域において、骨領域の側方につぼ領域、さらにその側方に非つぼ領域があるとしている。
施療子6によって被施療部を押圧すると、施療子6は当該被施療部から反力を受ける。図7(a)(b)(c)はそれぞれ、骨領域、つぼ領域、非つぼ領域を、一定の速度で施療子6によって押圧した場合の反力を示している。
押圧した被施療部が骨領域である場合、その被施療部は硬いために、図7(a)に示しているように、施療子6による押圧開始後で所定時間経過前の時間に生じる反力の変化量Δ1は大きくなる。一方、被施療部が骨から離れた非骨領域である場合、被施療部は軟らかいために、図7(b)と(c)に示しているように、施療子6による押圧開始後で所定時間経過前の時間に生じる反力の変化量Δ2,Δ3は、図7(a)の骨領域である場合よりも小さくなるという特性がある。つまり、反力の立ち上がり(立ち上がり角度)が骨領域の場合早く(大きく)、非骨領域では遅く(小さく)なる。なお、非骨領域の場合における前記Δ2と前記Δ3とは、ほぼ同じ変化量となる。
さらに、押圧した被施療部が非骨領域である場合において、一般に、つぼ領域はそれ以外である非つぼ領域よりも軟らかいために、当該被施療部がつぼ領域であると、施療子6の押圧による反力の変化量は、非つぼ領域を押圧した場合よりも小さくなるという特性がある。すなわち、前記所定時間経過後の途中時間(1.7秒〜1.9秒)において、図7(b)の反力の変化量(勾配)δ2は、図7(c)の変化量δ3よりも小さい。
以上の特性に基づいて、判定手段17及び制御手段18における機能を説明する。図8は、判定手段17及び制御手段18の動作を説明するフロー図である。
施療子6による押圧開始後において、判定手段17は異なる時間で二回の判定を行う機能を有している。つまり、先の第一判定部21は、施療子6が接触した被施療部に対する押圧開始後で所定時間経過前の所定時間に生じる当該被施療部からの反力の変化量Δiに基づいて、当該被施療部の硬さを判定する(ステップS1)。なお、この反力の変化量Δiは前記センサ16の結果に基づいて得られる。
具体的に説明すると、判定手段17には第一設定値Δ0として(図7を参考にして)、前記Δ1の値と前記Δ2の値との間の所定値、又は、前記Δ1の値と前記Δ3の値との間の所定値が設定され、記憶されている。そして、第一判定部21において、押圧開始(t=0)から所定時間(例えばt=1.2秒)経過前の時間(t=1.0〜1.1秒の時間)における、前記センサ16によって測定した反力の変化量Δiを求め、この検出した変化量Δiと前記第一設定値Δ0との大小の比較判定が行われる(ステップS1)。
この判定がΔi>Δ0の場合(ステップS1のNoの場合)、検出した反力の変化量Δiは第一設定値Δ0よりも大きいため、この被施療部は骨領域であると判定される(ステップS11)。この判定がされると、前記可変機能部20によって、前記式(3)のインピーダンスKdの値が100(N/m)に設定される(ステップS12)。
また、Δi≦Δ0の場合(ステップS1のYesの場合)、検出した反力の変化量Δiは第一設定値Δ0以下であるため、この被施療部は非骨領域であると判定される(ステップS2)。このように、第一判定部21では、被施療部が骨領域か非骨領域かの判定ができる。
そして、第二判定部22では、前記所定時間(例えばt=1.2秒)経過後の途中時間(例えば1.7秒〜1.9秒)に生じる被施療部からの反力の変化量δiに基づいて、当該被施療部の硬さを判定する(ステップS3)。なお、この反力の変化量δiは前記センサ16の結果に基づいて得られる。
具体的に説明すると、判定手段17には第二設定値δ0として(図7を参考にして)、前記δ2の値と前記δ3の値との間の所定値が設定され、記憶されている。そして、第二判定部22において、所定時間(例えばt=1.2秒)経過後の途中時間(1.7秒〜1.9秒)において、前記センサ16によって測定した反力の変化量δiを求め、この検出した変化量δiと前記第二設定値δ0との大小の比較判定が行われる(ステップS3)。
判定がδi>δ0の場合(ステップS3のNoの場合)、検出した反力の変化量δiは第二設定値δ0よりも大きいため、この被施療部は非つぼ領域であると判定される(ステップS31)。この判定がされると、前記可変機能部20によって、前記式(3)のインピーダンスKdの値が1000(N/m)に設定される(ステップS32)。
また、δi≦δ0の場合(ステップS3のYesの場合)、検出した反力の変化量δiは第二設定値d0以下であるため、この被施療部はつぼ領域であると判定される(ステップS4)。この判定がされると、前記可変機能部20によって、前記式(3)のインピーダンスKdの値が10000(N/m)に設定される(ステップS5)。このように、第二判定部22では、被施療部がつぼ領域か非つぼ領域かの判定ができる。
これによれば、判定手段17によって被施療部が骨領域であって硬いと判定された場合、可変機能部20が弾性特性Kdの値を小さくすることができ(Kd=100N/m)、動作手段15に弱い弾性特性を有する動作力fを生じさせる。これにより、図5(b)と図9に示しているように、骨領域に対して、反力Fに負けて施療子6が大きい変位で押圧できず、弱い押付け力によるマッサージとなる。
一方、判定手段17によって被施療部がつぼ領域であって軟らかいと判定された場合、可変機能部20が弾性特性Kdの値を大きくすることができ(Kd=10000N/m)、動作手段15に強い弾性特性を有する動作力fを生じさせる。これにより、図5(c)と図11に示しているように、つぼ領域に対して、反力Fに抗して施療子6は大きな変位で押圧でき、適切な強い押付け力によるマッサージとなる。
また、判定手段17によって被施療部が非つぼ領域であると判定された場合、可変機能部20が弾性特性Kdの値を中間の値と設定して(Kd=1000N/m)、動作手段15に弾性特性を有する動作力fを生じさせる。これにより、図10に示しているように、非つぼ領域に対して、反力Fに抗して施療子6は押圧でき、所望の大きさの力によるマッサージとなる。
なお、図9と図10と図11の結果は、前記インピーダンス制御における前記式(3)のDd(減衰係数)の値が同じ10(N・s/m)とされている。
このように構成されたマッサージ機によれば、動作手段15が施療子6を被施療者に対して動作させることで、被施療部から反力が生じ、施療子6を介してセンサ16は反力を検出できる。そして、判定手段17はセンサ16の検出結果に基づいて被施療部(皮下組織)の特性を判定する。つまり反力の大小により被施療部の硬さを判定することができる。
そして、制御手段18は、この判定結果に基づいて動作手段15による動作力fを変化させる。これにより、骨領域のように硬い部分に対しては当該部分を押す力が弱くなるように動作力fを変化させ、それ以外の軟らかい部分に対しては押す力が強くなるように動作力fを変化させる制御を行う。そして、判定手段17が被施療部の硬さを判定し、これに応じて制御手段18が動作力fを変化させた状態で、当該被施療部に押す力を付与することができる。つまり、被施療者が痛さや不快を感じる前に被施療部に対する押す力を迅速に調整することができる。
さらに、前記インピーダンス制御によって仮想的なバネが形成され、人手によるマッサージに近い柔軟なタッチのマッサージが可能となる。
本発明の制御において、前記式(3)に示しているように減衰特性Ddを有している動作力fを生じさせることで、弾性特性Kdによる振動を抑えることができ、また、施療子6を被施療部から後退させる動作の際に、粘りのある動作、じわり感のある動作が可能となり、人手の指による指圧と同様のマッサージが可能となる。
また、動作手段15によって施療子6が一回マッサージ動作する動作時間のうち、前部分で判定手段17が被施療部の硬さを判定し、この後の部分で動作手段15による動作力fを変化させた状態で施療子6を動作させている。つまり、施療子6の各回のマッサージ動作(マッサージストローク)ごとに、被施療部の硬さに応じて動作力fを瞬時に変化させ、マッサージを施すことができる。なお、前記一回マッサージ動作とは、施療子6が後位置から被施療部側である前位置まで移動する一ストローク動作であり、施療子6が被施療部側である前方向への速度成分を有している状態にある動作である。
このように、施療子6によって所定の大きさの押す力を作用させる前に、判定手段17によってつぼ位置の判定が可能となるため、そのつぼ位置に対して、施療として効果的な動作力でもって施療子6を動作手段15は動作させることができ、効果の高いマッサージが得られる。つまり、つぼに対してピンポイントで所望の押す力を作用させることができる。
なお、前記実施の形態では、制御手段18は、弾性特性を段階的(前記実施の形態では3段階)に変化させて一定値とするように機能しているが、この弾性特性の変化は、判定手段17の結果に応じて連続的に変化させてもよい。
図12は本発明のマッサージ機の他の実施の形態(第二の実施の形態)を示す説明図である。このマッサージ機は、前記実施形態と同様に(図3を参考にして)、施療子6と、この施療子6を動作させる動作手段15と、反力を検出するセンサ16と、被施療部の硬さを判定する判定手段17と、動作力を変化させる制御手段18とを備えており、さらに、被施療者が操作することで動作手段15を動作させるための操作指令をする(操作信号を出力する)操作手段9を更に備えている。
そして、この制御手段18では、動作手段15による施療子6の動作力fを変化させる前記インピーダンス制御が行われるとともに、マスタスレーブ制御が含まれたものである。つまり、この椅子型マッサージ機は、被施療者が好みの位置に好みの強さでマッサージできるように、操作手段9をマスタとし、前記機械本体ユニット5の動作手段15をスレーブとしたマスタスレーブ型のものである。なお、操作手段9は肘掛け部13(図1参照)に、レバー式として設けられている。
このマッサージ機において行われる制御は、マスタスレーブ制御にインピーダンス制御が組み込まれたものであり、操作手段18(マスタ)への制御力τm、及び、機械本体ユニット5の動作手段15(スレーブ)への制御力τsは次の式(4)で表される。
Figure 2007244855
式(4)において、Fm=Fs−F0とされており、Fsは前記センサ16の検出結果であり、F0は被施療者が椅子型マッサージ機に座った際に生じるセンサ16の初期検出結果である。Xmは操作手段18の変位であり、Xsは機械本体ユニット5側の変位である。KdとDdは前記実施形態と同様に弾性係数と減衰係数である。mとmdは慣性と目標慣性であり今回m/md=1とされている。
このマッサージ機によれば、操作手段18に応じて動作手段15は追従することができ、さらに、操作手段18に対して動作手段15は所定の偏差をもって追従することとなる。これは、前記実施形態と同様に、前記インピーダンス制御によって仮想的なバネの収縮によるズレが生じるためであり、これにより、被施療者は、人手によるマッサージに近い柔軟なタッチのマッサージが得られる。
図13は本発明のマッサージ機のさらに別の実施の形態(第三の実施の形態)を示す説明図である。このマッサージ機は、前記の各実施形態と同様に(図3を参考にして)、施療子6と、この施療子6を動作させる動作手段15と、反力を検出するセンサ16と、被施療部の硬さを判定する判定手段17と、動作力を変化させる制御手段18とを備えており、さらに、図12の実施形態と同様に、操作手段9を更に備えている。そして、この実施形態では、マスタ側である操作手段18についても前記と同様のインピーダンス制御が行われる。
このマッサージ機において行われる制御は、マスタスレーブ制御にインピーダンス制御が二つ組み込まれて行うものであり、操作手段18(マスタ)への制御力τm、及び、動作手段15(スレーブ)への制御力τsは次の式(5)で表される。
Figure 2007244855
この制御による出力結果が図14と図15であり、図14は前記判定手段17が非骨領域であると判定した場合であり(図8のステップ2)、この場合、前記可変機能部20によって前記式(5)のKdmの値が50(N/m)と小さく設定された場合である。また、図15は前記判定手段17が骨領域であると判定した場合であり(図8のステップ11)、この場合、前記可変機能部20によって前記式(5)のKdmの値が5000(N/m)と大きく設定された場合である。また、図14(a)と図15(a)は操作手段9と動作手段15との変位を示したものであり、図14(b)と図15(b)は操作手段9へのトルク入力(操作手段18への制御力τm)を示したものである。
図14(a)と図15(a)とにおいて、破線で示しているXdは被施療者がマスタである操作手段9に与えた力によって本来動作すべき位置(変位)、つまり目標位置(目標変位)であり、実線で示しているXmは実際にこの操作手段9が動作した位置(変位)であり、一点鎖線で示しているXsは実際にスレーブである動作手段15が動作した位置(変位)である。
制御手段18のマスタスレーブ制御によってXmはXdから遅れており、スレーブ側のインピーダンス制御によってXsはXmよりも遅れて動作している。特に、図15(a)において、前記Kdmの値を5000(N/m)に大きくした場合、前記Kdmの値が50(N/m)の場合よりも、操作手段9の動作位置(変位)が減少している。つまり、前記Kdmの値を大きくする制御を行うことで、被施療者から操作手段9への入力であるXdは同じであっても、実際の操作手段9の動作が遅れ、操作手段9が動きにくくなる。さらに、図14(b)と図15(b)に示しているように、前記Kdmの値を大きくした場合(図15(b))では、操作手段9へのトルク入力τmが大きくなっていることからも、操作手段9が動きにくくなっている(操作抵抗を与えている)ことがわかる。
このように、制御手段18は判定手段17による判定結果に基づいて操作手段9に対して操作抵抗を付与することができる。これにより、判定手段17によって被施療部が骨領域であって硬いと判定されると、制御手段18が操作手段9に大きな操作抵抗を付与することができ、この操作抵抗によって被施療者は操作手段9を強い力で操作できなくなる。このため、被施療部の骨領域に対して強い動作力を生じさせる操作を防ぐことができ、あやまって骨を強く指圧してしまうことを防止できる。
また、被施療者が操作する前記操作手段9を備え、被施療者が好みの強さでマッサージできるように、この操作手段9をマスタとし、前記施療子6と前記動作手段15とを搭載している機械本体ユニット5(図2参照)側をスレーブとしたマスタスレーブ型のマッサージ機における、マスタ側の制御についてさらに説明する。
[マッサージ機の全体構成について]
図16は、このようなマッサージ機による前記制御の概略を示している説明図である。このマッサージ機の前記制御手段18は、機械本体ユニット5側の制御手段(以下、スレーブ側コントローラという)18sと、操作手段9側の制御手段(以下、マスタ側コントローラという)18mとを有している。なお、機械本体ユニット5及び制御手段18は前記実施形態のものと同じである。
なお、この制御手段18は、CPU、メモリ(RAM)及び記憶装置(ROM)を有するプログラマブルなマイコンよりなり、前記マスタスレーブ制御の処理、並びに、前記機械本体ユニット5の昇降動作及びマッサージ動作等のための制御処理を行う。そして、この制御手段18は、所定の各機能を実行するプログラムを記憶装置に格納しており、このプログラムが実行する機能部として、後述する電流調整部36、モータ制御部41を備えている。
[操作手段及び抵抗付与手段について]
図17は操作手段9及び後述する抵抗付与手段30の一部の概略を示している分解斜視図である。図17において、操作手段9は、肘掛け部13(図1参照)に取り付けられた図示しないフレームと、このフレームに基端部が回動可能に取り付けられた操作スティック(レバー)31と、操作スティック31の回動量を検出する図示しないセンサ(ポテンショメータ)とを有している。被施療者がこの操作スティック31を前後回動操作することにより、その回動量に応じて制御手段18が前記マスタスレーブ制御を行い、動作手段15を前記回動操作に応じて動作させる。
さらに、このマッサージ機は、操作手段9に操作抵抗を付与する抵抗付与手段30を備えている。この抵抗付与手段30は、操作スティック31に操作抵抗として粘性抵抗を与えるダンパ部32を有している。図18はダンパ部32の概略構成を示す断面図であり、(a)は縦断面図であり、(b)は横断面図である。このダンパ部32のダンパ本体32aは中空の樹脂製の部材であり、その内部に、操作スティック31に粘性抵抗を与えるための流体として、磁場(磁界)の強さに応じて粘性が変化するMR流体50が封入されている。
図18において、ダンパ本体32a内には、さらに、複数枚の羽部34aを有した回転子(回転軸)34が回転自在に設けられており、この回転子34の端部に操作スティック31が取り付けられる(図17参照)。これにより、操作スティック31を回動させると、羽部34付きの回転子34がMR流体50を攪拌するように回転し、この攪拌抵抗が操作スティック31の操作抵抗となる。したがって、MR流体50の粘性の変化にともない回転子34の回転抵抗が変化し、操作スティック31の操作抵抗を変化させることができる。例えば、MR流体50の粘性が高くなるほど操作抵抗は大きくなり、操作スティック31の粘性が高くなる。
さらに、抵抗付与手段30は、このMR流体50の粘性を変化させる変化手段33(図19、図22参照)を有している。変化手段33は、マッサージ動作を行っている状態の機械本体ユニット5からの出力情報に応じて、MR流体50の粘性を変化させる構成である。なお、前記機械本体ユニット5からの出力情報については、後に説明する。
[変化手段33について(第1の形態)]
図19は変化手段33の概略構成を示している説明図である。この変化手段33は、MR流体50に作用させる磁場の強さを変化させるものであり、この形態では、ダンパ本体32aの軸方向について近傍に設けた永久磁石部37と、この永久磁石部37とダンパ本体32aとの距離を調整する距離調整部(以下、アクチュエータという)38とを有している。
永久磁石部37は、例えばダンパ本体32aと略同径の円柱形状としたネオジウム磁石である。そして、この永久磁石部37とダンパ本体32aとを同軸状として配置する。
アクチュエータ38は、永久磁石部37を先端に取り付けたネジ棒39と、このネジ棒39に螺合するナット40aを有し当該ナット40aを回転駆動するモータ40と、このナット40aの回転量を制御するモータ制御部41とを有している。なお、モータ制御部41は、マスタ側コントローラ18mが有している機能部である。モータ制御部41からの制御入力により、モータ40はナット40aを所定の回転量だけ回転させる。これにより、ネジ棒39は所定の移動量だけその軸方向に進退移動し、ダンパ本体32aに対する永久磁石部37の位置決めが行われる。つまり、ダンパ本体32aと永久磁石部37との距離調整が行われる。
アクチュエータ38の具体例を説明する。ネジ棒39及びナット40aにおけるネジピッチは1(mm/回転)であり、モータ40をステッピングモータとしている。つまり、このモータ40はパルスを入力することでパルス分解能に応じた角度だけ回転する。モータ40がnパルス(n:整数、n=48パルス)で1回転するものである場合、1パルスあたり360/n度(7.5度)回転する。つまり、n=48パルスの場合、永久磁石部37を1mm移動させるために48パルスの入力が必要である。したがって、永久磁石部37の移動目標値をx(mm)とした場合、そのために必要なパルス数pは、p=n×x(p=48×x)という関係式により与えられる。図19の構成によれば、永久磁石部37と操作スティック31及びダンパ部32とは非接触であり、また、永久磁石部37の位置決めのために、その他外部からの力の影響を受けないという利点があり、アクチュエータ38は、永久磁石部37を移動させるだけの小さな出力(小型)のものであればよい。
これにより、永久磁石部37とダンパ本体32aとの距離が変化すると、MR流体50における磁場が変化しMR流体の粘性が変化する。つまり、永久磁石部37とMR流体50との距離に応じてMR流体50の粘性は変化する。そして、永久磁石部37とMR流体50との距離とMR流体50の粘性係数との関係を、モータ制御部41(マスタ側コントローラ18m)は記憶している。
前記距離と粘性係数との関係の求め方を説明する。操作スティック31に印加される力をFm(N)とし、MR流体50と永久磁石部37との距離をx(mm)とし、操作スティック31の操作速度をvm(m/s)とする。なお、距離xは、例えば両者の端部における最小距離である。図20は印加力Fmと操作速度vmと距離xとの関係を示しているグラフである。この図において、各種距離xの直線の傾き(次の式(6))が操作スティック31の粘性係数Dmとして表される。
Figure 2007244855
この式(6)と図20とに基づいて、横軸を距離xとし、縦軸を粘性係数Dmとしたグラフを図21に示す。この図21において、距離xの関数として粘性係数Dmを求めると次の式(7)が得られ、この式(7)から式(8)が得られる。
Figure 2007244855
Figure 2007244855
このように、距離xと操作スティック31の粘性係数Dmとの関係を求めることができ、この関係をモータ制御部41(マスタ側コントローラ18m)に記憶させる。これにより、モータ制御部41は、永久磁石部37の移動量(距離x)に応じて、MR流体50の粘性係数、つまり操作スティック31の粘性係数Dmを変化させることができ、また、所望の粘性係数Dmを得るための距離xの値を求めることができる。
[変化手段33について(第2の形態)]
図22は変化手段33の変形例の説明図である。この変化手段33は、前記の形態と同様のダンパ部32を有しており、このダンパ本体32a内のMR流体に作用させる磁場の強さを変化させるものである。この図の形態は、ダンパ本体32aの近傍に設けた電磁石部35と、この電磁石部35に流す電流を調整する電流調整部36とを有している。なお、この電流調整部36は、マスタ側コントローラ18mが有している機能部である。
電磁石部35は、円筒状のダンパ本体32aの外周側に巻設したコイルを有した構成であり、電流調整部36からの制御入力に基づいて、このコイルに所定の大きさの電流が流れる構成である。この電流の値に応じて磁場の状態が変化し、MR流体50の粘性が変化する。具体的に説明すると、ダンパ本体32aの円筒部分にコイルを巻き付けソレノイドとする。ソレノイドの磁束密度Bは一般的にB=μH(μ:透磁率、H:磁界の強さ)であり、コイルに流れる電流をI、コイルの巻数をN、ソレノイド長さをLとすると、H=I・N/Lと表すことができる。また、MR流体の比透磁率をμsとし、真空場での透磁率をμ0とすると、透磁率μ=μ0・μsである。これによりソレノイドの磁束密度Bは、B=μ0・μs・I・N/Lとなり、電流Iと磁束密度B(磁力)との関係がわかる。
さらに、電流Iと磁束密度Bとの関係の他に、磁束密度BとMR流体50の粘性係数との関係についても予め測定しておく必要がある。この関係の求め方について説明する。
ある一定の値の電流をコイル(電磁石部35)に流しソレノイドに一定の磁力を発生させ、この状態で操作スティック31に一定の力F(N)を印加する。この時に操作スティック31の動作速度v(m/s)を記録する。これら力Fと動作速度vとによる比F/vを求めると、この比F/vが、ある一定の値の電流をコイルに流した際のMR流体50の粘性係数となる。これにより、電磁石部35による磁力とMR流体50の粘性係数との関係を求めることができる。そして、電流Iと磁束密度Bとの前記関係とにより、電流IとMR流体50の粘性係数との関係を求めることができる。そして、この関係を電流調整部36(マスタ側コントローラ18m)に記憶させる。これにより、電流調整部36は、電磁石部35に流す電流Iに応じて、MR流体50の粘性係数、つまり操作スティック31の粘性係数Dmを変化させることができ、また、所望の粘性係数を得るための電流Iの値を求めることができる。
[粘性帰還型マスタスレーブ制御について]
以上の各変化手段33を有する抵抗付与手段30を備えたマッサージ機において行われる制御について説明する。この制御は、マスタ側である操作スティック31に粘性のみを与えるものであり、スレーブ側である機械本体ユニット5の動作の変化を、粘性としてマスタ側にフィードバックする粘性帰還型マスタスレーブ制御である。図23はこの制御の概略を説明する説明図であり、図24はそのブロック図である。図25はこの制御を説明するフロー図である。なお、図12と図13とに示したマッサージ機は、マスタ側である操作スティック31を積極的に駆動するアクチュエータ(図示せず)を有しており、スレーブ側の変化を、当該アクチュエータのための力としてマスタ側にフィードバックする力帰還型のマスタスレーブ制御であるといえる。
このマッサージ機による粘性帰還型マスタスレーブ制御を説明する。
被施療者は椅子型マッサージ機に着座した状態で、手元にある操作スティック31を操作すると、操作スティック31に接続されたセンサ(ポテンショメータ)42が当該操作スティック31の位置変化を検出する。この位置変化についての位置情報Xmはスレーブ側コントローラ18sに入力される(図25のステップS1)。スレーブ側コントローラ18sはこの位置情報Xmに基づいて機械本体ユニット5の動作手段15の位置を制御する(ステップS2)。この制御入力を図24においてusで示している。なお、動作手段15の位置は被施療者に対する位置であり、操作スティック31を大きく動かしその位置変化を大きくすると、動作手段15(施療子6)は被施療者側へ大きく移動し、施療子6によって被施療者の被施療部を強く押した状態とすることができる。
操作スティック31の操作によって動作手段15が動作することにより、動作手段15(施療子6)の動作速度が変化し、また、被施療部に対する指圧力(接触力)が変化し、被施療部と動作手段15(施療子6)との間に生じている力(力情報Fs)を荷重センサ(図示せず)が検出すると共に、動作手段15の位置情報Xs(この位置情報Xsを微分した速度情報)についても検出する(ステップS3)。なお、前記荷重センサは、施療子6やこの施療子6を端部に取り付けているアーム26に設けられている。また前記位置情報Xsは、動作手段15の動作を制御しているスレーブ側コントローラ18sが検出することができる。位置情報Xs及び力情報Fsはマスタ側コントローラ18mに入力される。なお、前記のとおり、抵抗付与手段30の変化手段33は、マッサージ動作を行っている状態の機械本体ユニット5からの出力情報に応じて、MR流体50の粘性を変化させるものであるが、この機械本体ユニット5からの出力情報とは、この場合、前記位置情報Xs及び前記力情報Fsである。
そして、マスタ側コントローラ18mは、前記変化手段33を利用して、ダンパ部32におけるMR流体の粘性特性を制御する(ステップS4)。
つまり、このステップS4(図25のステップS4−1〜S4−3)において、第1の変化手段33の形態(図19)の場合、モータ制御部41(マスタ側コントローラ18m)は、位置情報Xs及び力情報Fsに基づいてスレーブ側(機械本体ユニット5側)の粘性係数Dsを算出する(ステップS4−1)。そして、モータ制御部41は、この粘性係数Dsを目標粘性係数とし、マスタ側(ダンパ部32)においてこの目標粘性係数を実現するためにMR流体の粘性を制御する(ステップS4−2)。つまり、モータ制御部41は、ダンパ部32のMR流体において、目標粘性係数として所望の粘性係数Dmを得るために必要な距離xを実現するため、アクチュエータ38に対して制御入力としてナット40aの回転量についての指示信号を与える。これにより、スレーブ側(機械本体ユニット5側)の粘性係数Dsを、マスタ側であるダンパ部32の粘性として実現することができる(ステップS4−3)。
このステップS4についてさらに説明すると、前記力情報Fsを一般的に次の式(9)で表すことができる。なお、スレーブ自身の慣性をMsとし、その粘性をDsとし、その弾性をKsとしており、スレーブの位置情報をXsとしている。
Figure 2007244855
この式(9)によりスレーブ側の粘性係数Dsを次の式(10)で表すことができる。
Figure 2007244855
そして、このスレーブ側の粘性係数Dsをマスタ側のダンパ部32において実現できるように、モータ制御部41(マスタ側コントローラ18m)は、アクチュエータ38(図19)に対する適切な制御入力を生成し、当該アクチュエータ38へ出力する。つまり、マスタ側の粘性係数Dmをスレーブ側の粘性係数Dsとするようにアクチュエータ38を制御する。これを具体的に説明すると、前記式(10)により、スレーブ側の各種情報を利用してスレーブ側の粘性係数Dsを求め、この粘性係数Dsを目標値として前記の式(8)の粘性係数Dmを粘性係数Dsに置き換え、式(8)の距離xを目標距離xと置き換えると、この目標距離xを次の式(11)で表すことができる。
Figure 2007244855
この式(11)により、スレーブ側の粘性係数Dsを実現するための永久磁石部37の目標位置xが得られる。そして、この目標位置xを、次の式(12)のPI制御(PID制御)による位置制御手段を利用することにより、制御入力uを得ることができる。なお、式(12)において、比例ゲインをKとし、積分時間をTiとし、永久磁石部37の現在の位置をxとしている。
Figure 2007244855
この式(12)において、制御入力uは永久磁石部37を移動させるアクチュエータ38(図19)への入力である。なお、前記のとおり、このアクチュエータ38のモータ40をステッピングモータとすることにより、PI制御を用いなくても良い。これは、ステッピングモータとした場合、永久磁石部37を移動させたい目標値xと、そのために必要なパルス数pとの前記関係式p=48×xにより、パルス数pを制御入力uとして出力すればよいためである。
以上の制御方法は、スレーブ側の情報を利用してスレーブ側の粘性係数Dsを求め、これを前記式(11)で示したようにしてマスタ側において実現させたものである。
この変形例として、スレーブ側からは力(力情報Fs)のみを得て、マスタ側の粘性を変化させる制御方法とするのがより好ましい。つまり、スレーブ側からの得られた力情報をFsとすると、マスタ側でこの力情報Fs相当の力を再現させるのに必要なマスタ側の粘性係数の目標値D は、次の式(13)で表すことができる。そして、この目標値D を前記式(11)に適用すればよい。この場合、スレーブ側の情報が少なくて済む。
Figure 2007244855
なお、第2の変化手段33(図22)の場合も、前記第1の変化手段33による場合と同様の処理がマスタ側コントローラ18m(電流調整部36)において行われる。つまり、電流調整部36は、MR流体50に所望の粘性係数を与えるために必要な大きさの電流Iを電磁石部35に与えることで、前記と同様の粘性帰還型マスタスレーブ制御を実現することができる。
なお、前記式(10)は、スレーブ側の粘性をマスタ側で実現しようとするためのものであるが、この式(10)は、慣性及び弾性を除いた純粋な粘性を求めている場合のものである。そして、この発明では、スレーブ側の「粘性」の定義は3つある。一つ目は、前記説明したように、スレーブ側の粘性のみをマスタ側の「粘性」としたものである。これは、前記式(10)のDsをマスタ側の粘性係数の目標値D とするものである。二つ目は、スレーブ側の粘性と弾性とを含めてマスタ側の「粘性」としたものである。この場合、前記式(10)においてKs=0としてDsを求めた後、D =Dsとするものである。三つ目は、スレーブ側の慣性と粘性と弾性とを含めてマスタ側の「粘性」としたものである。この場合、前記式(10)においてMs=0,Ks=0としてDsを求めた後、D =Dsとするものである。
このような粘性帰還型マスタスレーブ制御のそれぞれによれば、操作スティック31を操作することで、機械本体ユニット5(動作手段15)によって被施療部に与える力の大きさが変化した際に、その変化を粘性として操作スティック31側へフィードバックすることが可能となる。
以上のこの発明によれば、施療子6と動作手段15とによりマッサージ動作を行っている状態の機械本体ユニット5からの出力情報に基づいて、抵抗付与手段30が操作スティック31に操作抵抗を付与するとともに、この操作抵抗を変化させることができる。すなわち、操作スティック31からの操作指令にしたがって動作手段15が動作し、施療子6により被施療部に対して押す力を与えてマッサージすると、このマッサージ動作を行っている状態の機械本体ユニット5からの出力情報(動作手段15の位置情報Xs及び被施療部と動作手段15との間に生じている力についての力情報Fs)に基づいて、抵抗付与手段30は操作スティック31に操作抵抗を付与するとともに、この操作抵抗を変化させることができる。このため、被施療者は、操作スティック31を操作している際、前記出力情報の変化に応じた手応え、つまり前記マッサージ動作の変化に応じた手応えのある操作感が得られる。すなわち、被施療部が硬く施療子6が強く押しにくい場合には、操作スティック31においても大きな操作抵抗が生じる。
そして、抵抗付与手段30は、MR流体を利用したダンパ部32を有していることから、操作スティック31には操作抵抗としてMR流体による粘性抵抗が付与され、変化手段33が、前記出力情報に応じて、MR流体に作用させる磁場の強さを変化させることで、MR流体の粘性抵抗を大小変化させることができる。これにより、操作スティック31の操作抵抗を変化させることができる。また、操作スティック31に与える必要な大きさの操作抵抗は、MR流体に作用させる磁場の強さを変化させることで得られるので、操作抵抗を生じさせるために容量の大きなアクチュエータは不要である。つまり、操作スティック31において必要な大きさの操作抵抗に見合った大きな出力が得られる容量の大きなアクチュエータは不要である。これにより、操作手段9及び操作抵抗を付与する構成を小さくすることができ、また、構成が簡素化されることから故障の少ないものとなる。なお、変化手段33が、永久磁石部37とダンパ本体32aとの距離を調整する距離調整部(アクチュエータ)38を有している形態(図19)を説明したが、この距離調整部38は、永久磁石部37を直線的に移動させる程度の出力を有していれば良く、被施療者による操作スティック31の操作力に抗するだけの大きな出力は不要であり、小型のものでよい。
また、本発明のマッサージ機は、図示する形態に限らずこの発明の範囲内において他の形態のものであっても良く、前記実施形態では施療具を揉み玉からなる施療子6として説明したが、図示しないが、この施療具を空気の給排によって膨縮するエアセルとしたり、このエアセルの被施療者側に取り付けた施療子としたりできる。この場合、動作手段はこのエアセルに空気を供給できる空圧ユニットとできる。
さらに、動作手段についても他の形態であってもよく、図2において施療子6を取り付けているアーム26を動作させるモータ(図示せず)と、このモータとアーム26との間に介在しモータの回転によって動作する動力伝達部材とによって、動作手段を構成することもできる。
この発明のマッサージ機の実施の一形態を示す説明図である。 マッサージ機が備えている機械本体ユニットの正面斜視図である。 マッサージ機の概略構成を示しているブロック図である。 インピーダンス制御及び動作手段と被施療部を示したブロック図である。 インピーダンス制御のイメージ図である。 被施療者の背中における被施療部を説明する説明図である。 施療子の押圧による被施療部からの反力について説明する説明図である。 判定手段及び制御手段の動作を説明するフロー図である。 被施療部が骨領域である場合において、(a)が施療子の変位を示したグラフであり、(b)が動作手段による動作力を示したグラフである。 被施療部が非つぼ領域である場合において、(a)が施療子の変位を示したグラフであり、(b)は動作手段による動作力を示したグラフである。 被施療部がつぼ領域である場合において、(a)は施療子の変位を示したグラフであり、(b)は動作手段による動作力を示したグラフである。 本発明のマッサージ機の他の実施の形態を示す説明図である。 本発明のマッサージ機のさらに別の実施の形態を示す説明図である。 図13のマッサージ機において、弾性係数Kdmを小さく設定した場合の制御結果であり、(a)は操作手段と動作手段との変位を示したものであり、(b)は操作手段へのトルク入力を示したものである。 図13のマッサージ機において、弾性係数Kdmを大きく設定した場合の制御結果であり、(a)は操作手段と動作手段との変位を示したものであり、(b)は操作手段へのトルク入力を示したものである。 操作手段を有したマッサージ機の概略を示している説明図である。 操作手段及び抵抗付与手段の一部の概略を示している分解斜視図である。 ダンパ部の概略構成を示す断面図であり、(a)は縦断面図であり、(b)は横断面図である。 変化手段(第1の形態)の説明図である。 操作スティックへの印加力と操作速度との関係を示す図である。 粘性係数と距離との関係を示す図である。 変化手段(第2の形態)の説明図であり、(a)は縦断面図であり、(b)は横断面図である。 粘性帰還型マスタスレーブ制御の概略を説明する説明図である。 粘性帰還型マスタスレーブ制御を説明するブロック図である。 粘性帰還型マスタスレーブ制御を説明するフロー図である。
符号の説明
5 機械本体ユニット
6 施療子(施療具)
9 操作手段
15 動作手段
16 センサ
17 判定手段
18 制御手段
18s スレーブ側コントローラ
18m マスタ側コントローラ
19 動作制御機能部
20 可変機能部
21 第一判定部
22 第二判定部
30 抵抗付与手段
31 操作スティック
32 ダンパ部
33 変化手段
35 電磁石部
36 電流調整部
37 永久磁石部
38 距離調整部
50 MR流体

Claims (12)

  1. 施療具と、
    この施療具を所定の動作力で動作させ被施療者に押す力を付与する動作手段と、
    前記押す力によって生じる被施療部からの反力を検出するセンサと、
    このセンサの検出結果に基づいて前記被施療部の硬さを判定する判定手段と、
    この判定手段による判定結果に基づいて前記動作手段による前記動作力を変化させる制御手段と、
    を備えていることを特徴とするマッサージ機。
  2. 前記判定手段は、前記施療具による押圧開始後に生じる前記反力に基づいて前記被施療部の硬さを判定する第一判定部を有している請求項1に記載のマッサージ機。
  3. 前記判定手段は、前記第一判定部による判定後に生じる前記反力に基づいて前記被施療部の硬さを判定する第二判定部をさらに有している請求項2に記載のマッサージ機。
  4. 前記動作手段によって前記施療具が一回マッサージ動作する動作時間のうち、前部分で前記判定手段が前記被施療部の硬さを判定し、この後の部分で前記動作手段による前記動作力を変化させた状態で前記施療具を動作させる請求項1〜3のいずれか一項に記載のマッサージ機。
  5. 前記制御手段は、前記動作手段に弾性特性を有する動作力を生じさせ得る動作制御機能部と、前記弾性特性を変化させ得る可変機能部とを有し、
    前記判定手段は前記被施療部が硬いと判定した場合、前記可変機能部は前記弾性特性を弱め、前記判定手段は前記被施療部が軟らかいと判定した場合、前記可変機能部は前記弾性特性を強める請求項1〜4のいずれか一項に記載のマッサージ機。
  6. 施療具と、
    この施療具を所定の動作力で動作させ被施療者に押す力を付与する動作手段と、
    前記押す力によって生じる被施療部からの反力を検出するセンサと、
    このセンサの検出結果に基づいて前記被施療部の硬さを判定する判定手段と、
    この判定手段による判定結果に基づいて前記動作手段による前記動作力を変化させる制御手段と、
    被施療者が操作することで前記動作手段を動作させるための操作指令をする操作手段と、を備え、
    前記制御手段は、この操作手段の操作指令にしたがって動作する前記動作手段による前記動作力を変化させることを特徴とするマッサージ機。
  7. 前記制御手段は、前記判定手段による判定結果に基づいて前記操作手段に対して操作抵抗を付与する請求項6に記載のマッサージ機。
  8. 前記施療具と前記動作手段とを搭載している機械本体ユニットと、マッサージ動作を行っている状態の前記機械本体ユニットからの出力情報に基づいて前記操作手段に操作抵抗を付与する抵抗付与手段と、を更に備えている請求項6に記載のマッサージ機。
  9. 前記抵抗付与手段は、前記操作手段に操作抵抗として粘性抵抗を与え得る流体が封入されたダンパ部と、前記流体の粘性を前記出力情報に応じて変化させる変化手段と、を有している請求項8に記載のマッサージ機。
  10. 前記ダンパ部は、前記流体として、磁場の強さに応じて粘性が変化するMR流体を有し、前記変化手段は、前記MR流体に作用させる磁場の強さを変化させる請求項9に記載のマッサージ機。
  11. 前記変化手段は、前記ダンパ部の近傍に設けた電磁石部と、この電磁石部に流す電流を調整する電流調整部とを有している請求項10に記載のマッサージ機。
  12. 前記変化手段は、前記ダンパ部の近傍に設けた永久磁石部と、この永久磁石部と前記ダンパ部との距離を調整する距離調整部とを有している請求項10に記載のマッサージ機。
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