WO2008072581A1 - 防眩性フィルム及びそれを用いた表示装置、並びに光拡散フィルム及びそれを用いた面光源システム - Google Patents

防眩性フィルム及びそれを用いた表示装置、並びに光拡散フィルム及びそれを用いた面光源システム Download PDF

Info

Publication number
WO2008072581A1
WO2008072581A1 PCT/JP2007/073718 JP2007073718W WO2008072581A1 WO 2008072581 A1 WO2008072581 A1 WO 2008072581A1 JP 2007073718 W JP2007073718 W JP 2007073718W WO 2008072581 A1 WO2008072581 A1 WO 2008072581A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
light
film
roll
convex structure
fine concavo
Prior art date
Application number
PCT/JP2007/073718
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
Tomoyoshi Yamashita
Yoshiyuki Okamoto
Haruko Ootsuki
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co., Ltd.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co., Ltd. filed Critical Mitsubishi Rayon Co., Ltd.
Priority to US12/518,018 priority Critical patent/US20100033652A1/en
Priority to EP07850296A priority patent/EP2093592A4/en
Priority to JP2008549289A priority patent/JPWO2008072581A1/ja
Publication of WO2008072581A1 publication Critical patent/WO2008072581A1/ja

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/10Optical coatings produced by application to, or surface treatment of, optical elements
    • G02B1/11Anti-reflection coatings
    • G02B1/111Anti-reflection coatings using layers comprising organic materials
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/02Diffusing elements; Afocal elements
    • G02B5/0205Diffusing elements; Afocal elements characterised by the diffusing properties
    • G02B5/021Diffusing elements; Afocal elements characterised by the diffusing properties the diffusion taking place at the element's surface, e.g. by means of surface roughening or microprismatic structures
    • G02B5/0221Diffusing elements; Afocal elements characterised by the diffusing properties the diffusion taking place at the element's surface, e.g. by means of surface roughening or microprismatic structures the surface having an irregular structure
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/02Diffusing elements; Afocal elements
    • G02B5/0268Diffusing elements; Afocal elements characterized by the fabrication or manufacturing method
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/02Diffusing elements; Afocal elements
    • G02B5/0273Diffusing elements; Afocal elements characterized by the use
    • G02B5/0278Diffusing elements; Afocal elements characterized by the use used in transmission
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/02Diffusing elements; Afocal elements
    • G02B5/0273Diffusing elements; Afocal elements characterized by the use
    • G02B5/0294Diffusing elements; Afocal elements characterized by the use adapted to provide an additional optical effect, e.g. anti-reflection or filter
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/0001Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems
    • G02B6/0011Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems the light guides being planar or of plate-like form
    • G02B6/0033Means for improving the coupling-out of light from the light guide
    • G02B6/005Means for improving the coupling-out of light from the light guide provided by one optical element, or plurality thereof, placed on the light output side of the light guide
    • G02B6/0053Prismatic sheet or layer; Brightness enhancement element, sheet or layer

Abstract

 ロール状金属部材の外周面にブラスト処理を施すことで微細凹凸構造を形成して得られたロール状金型(7)と、ロール状金型(7)の外周面に沿って配置されるフィルム状透光性基材(9)との間に活性エネルギー線硬化性樹脂組成物(10)を供給して、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物(10)を薄膜の形態となし、その表面にロール状金型(7)の外周面の微細凹凸構造を転写する。活性エネルギー線硬化性樹脂組成物(10)を硬化させて透光性薄膜となし、これを透光性基材(9)の表面に接合して防眩性フィルムを得る。透光性薄膜の微細凹凸構造をもつ表面の算術平均傾斜角は0.5~3.5度である。

Description

明 細 書
防眩性フィルム及びそれを用いた表示装置、並びに光拡散フィルム及び それを用レ、た面光源システム
技術分野
[0001] 本発明は、表示装置の画像表示部等の表示面の前に配置され、該表示面への外 光の映り込みを防止し表示面のぎらつきを低減して、表示面に表示される画像を見 やすくするのに使用される防眩性フィルムに関する。更に、本発明は、防眩性フィノレ ムを用いた表示装置に関する。
[0002] また、本発明は、光拡散フィルム及びその製造方法に関するものである。特に、本 発明は、液晶表示装置のバックライトとして使用され得る面光源装置を構成するのに 好適な光拡散フィルム及びそれを用いた面光源システムに関する。
背景技術
[0003] 従来、防眩性フィルムとしては、例えば特許第 3515426号公報(特許文献 1)また は特開 2006— 154838号公報(特許文献 2)に記載されているように、透明基材の 表面に光拡散性樹脂膜を形成したものが使用されている。特許文献 1に記載の防眩 性フィルムにおいては、光拡散性樹脂膜は、透光性合成樹脂中に該合成樹脂と屈 折率の異なる透光性微粒子を含有させたり、表面に微細な凹凸を形成したりすること で、光拡散性を付与し、これにより防眩性を実現するようにしている。また、特許文献 2に記載の防眩性フィルムにおいては、光拡散性樹脂膜は形状転写により表面に凹 凸形状を形成することで、光拡散性を付与し、これにより防眩性を実現するようにして いる。
[0004] また、バックライト用の光拡散フィルムとしては、たとえば特開 2000— 193805号公 報(特許文献 3)に記載の光拡散シートがある。しかし、このような光拡散シートには、 次のような技術的課題がある:
( 1 )樹脂シートを用レ、た型転写によるものであると、その生産安定性に乏し!/ヽ;
(2)光偏向素子による指向性の高い光源を用いるとぎらつき現象 (スペックル)が 発生する。 特許文献 1:特許第 3515426号公報
特許文献 2:特開 2006— 154838号公報
特許文献 3:特開 2000— 193805号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0005] 上記特許文献 1及び特許文献 2に記載の防眩性フィルムは、光拡散性樹脂膜の表 面凹凸形状の形成に際して、樹脂膜形成塗料の乾燥時における該塗料の組成に応 じた自由表面を形成し、あるいは樹脂シートの形状転写面を樹脂層の表面に転写す ることで、作製される。従って、得られる防眩性フィルムの製造に際して表面凹凸形状 が安定しなかったり、加工工程が複雑で防眩性フィルムの生産コストの低減が困難で あったりした。
[0006] また、上記特許文献 1及び特許文献 2に記載の防眩性フィルムは、特に表示装置 から指向性の高レ、光が出射する場合に、ぎらつき現象が発生しやす!/、。
[0007] そこで、本発明は、製造面において、製品歩留まりの向上及び生産性の向上が容 易で、製造コストの低減が可能な防眩性フィルムを提供することを目的とするものであ
[0008] また、本発明は、機能面において、表示装置から指向性の高い光が出射する場合 にも、ぎらつき現象発生の低減が可能な防眩性フィルムを提供することを目的とする ものである。
[0009] また、本発明は、以上のような技術的課題を解決し、歩留まりや生産性が高ぐ連続 的に安価な光拡散フィルムを製造することを目的とする。
[0010] また、本発明の他の目的は、光透過性が高ぐぎらつきのない、高い隠蔽性を有す る光拡散フィルムを提供することにある。
課題を解決するための手段
[0011] 本発明によれば、上記いずれかの課題を解決するものとして、
ロール状金属部材の外周面にブラスト処理を施すことで該外周面に微細凹凸構造 を形成して得られたロール状金型と、該ロール状金型の外周面に沿って配置される フィルム状透光性基材との間に活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を供給して、該 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を薄膜の形態となし、該薄膜の表面に前記口 ール状金型の外周面の微細凹凸構造を転写し、前記活性エネルギー線硬化性樹脂 組成物を硬化させて透光性薄膜となし、前記透光性薄膜を前記透光性基材の表面 に接合して得られる防眩性フィルムであって、前記透光性薄膜の微細凹凸構造をも つ表面の算術平均傾斜角が 0. 5〜3. 5度であることを特徴とする防眩性フィルム、 が提供される。
[0012] 本発明の一態様においては、前記ブラスト処理におけるブラスト粒子は、中心粒径 力^〜 45 mの略球形の研削材微粒子である。本発明の一態様においては、前記 ブラスト処理におけるブラスト粒子は、上限粒径が 45 m以下の略球形の研削材微 粒子である。本発明の一態様においては、前記透光性薄膜の微細凹凸構造をもつ 表面は、局部山頂の平均間隔が 5〜30 111である。本発明の一態様においては、前 記透光性薄膜の微細凹凸構造をもつ表面は、凹凸間ピッチが 20〜60 mである。 本発明の一態様においては、前記透光性薄膜の微細凹凸構造をもつ表面は、算術 平均粗さが 0. 015-0. 3 mで、十点平均粗さが 0. 1〜2 111である。
[0013] 本発明の一態様においては、前記防眩性フィルムは、全光線透過率が 90%以上 であり、拡散透過率が 3〜55%である。本発明の一態様においては、前記防眩性フ イルムは、全光線透過率が 90%以上であり、ヘイズ値が 3〜55である。本発明の一 態様においては、前記防眩性フィルムは、法線方向にピーク値をもつ分布の光を入 射させたときの出射光の法線輝度における輝度低下率が 17%以下である。
[0014] また、本発明によれば、上記!/、ずれかの課題を解決するものとして、
表示部と、その前に配置される上記の防眩性フィルムとを備えた表示装置であって 、前記表示部から前記防眩性フィルムに入射する光はその分布における半値全幅が 40度以下であることを特徴とする表示装置、
が提供される。
[0015] 本発明の一態様においては、前記表示部は透過型表示素子と該透過型表示素子 の背後に配置されたエッジライト方式の面光源装置とを含んでなるものであり、該面 光源装置は、一次光源と、該一次光源から発せられる光が導入され導光され出射す る導光体と、該導光体からの出射光が入光するように配置された光偏向素子とを備 えており、該光偏向素子は入光面に互いに平行に配置された複数のプリズム列を形 成してなるプリズムシートである。
[0016] 本発明によれば、上記の課題の幾つかを解決するものとして、
ロール状金型表面をブラスト処理することで得られる不規則な微細凹凸構造を、活 性エネルギー線硬化樹脂を用いて透明基材上に転写硬化することで得られる光拡 散フィルムであって、該微細凹凸構造の局部山頂の平均間隔 Sが 5〜30 m (好まし くは 10〜26 H m、さらに好ましくは 10〜20 μ m)であることを特徴とする光拡散フィル ム、
が提供される。
[0017] 本発明の一態様においては、前記光拡散フィルムは、中心粒径 5〜45 m (好まし くは10〜30 111、さらに好ましくは 10〜20 m)の略球形研削材微粒子を用いて、口 ール状金型表面をブラスト処理することにより得られる。本発明の一態様においては 、前記光拡散フィルムは、上限粒径が 70 m以下 (好ましくは 45 m以下、さらに好ま しくは 40 m以下、特に好ましくは 35 m以下)の(好ましくは球形の)研削材微粒子 を用いて得られる。
[0018] 本発明の一態様においては、前記微細凹凸構造の算術平均傾斜角 R A aが 1.5〜9 • 0度(好ましくは 1·5〜4·6度、より好ましくは 2·0〜4·6度、さらに好ましくは 2·5〜3·8度) である。本発明の一態様においては、前記微細凹凸構造の凹凸間ピッチ Smが 20〜8 0 111 (好ましくは25〜70 111、さらに好ましくは 30〜60 m)である。本発明の一態様 においては、前記光拡散フィルムの全光線透過率が 90%以上であり(好ましくは 92% 以上)、拡散透過率が 20〜80% (好ましくは 25〜55%、さらに好ましくは 30〜50%)で ある。本発明の一態様においては、前記光拡散フィルムの全光線透過率が 90%以 上であり(好ましくは 92%以上)、ヘイズ直が 25〜85 (好ましくは 30〜60、さらに好まし くは 35〜55)である。本発明の一態様においては、前記微細凹凸構造の算術平均粗 さ Raが 0·06〜0·7 m (好ましくは 0.09〜0.40〃 m、さらに好ましくは 0· 10〜0·25 μ m)、 10点平均粗さ力 S0.5〜2.5 m (好ましくは 0·7〜2·0 μ m、さらに好ましくは 0·7〜1·9 μ m)、である。本発明の一態様においては、前記光拡散フィルムに所望の分布を有す る光を法線方向から入射したときの光拡散フィルムからの出射光法線輝度の輝度低 下率が 35%以下(好ましくは 25%以下、さらに好ましくは 20%以下)である。
[0019] 本発明の一態様においては、前記拡散フィルムの裏面にプリズムが付与されている
。本発明の一態様においては、前記プリズムシートが全反射型プリズムシートである。
[0020] 本発明の一態様においては、ロール状金型表面に略周期的凹凸構造が予め付与 され、該凹凸構造の斜面上にブラスト加工を施すことによりさらに微細な凹凸形状が 不規則に付与されたロール金型を用いて製造される凹凸構造を有する。
[0021] 本発明の一態様においては、前記凹凸構造の斜面は 5〜20度(好ましくは 8〜18度
、さらに好ましくは 10〜15度)の平均的な傾斜角を有する。本発明の一態様において は、前記略周期的凹凸構造のピッチが10〜90 111 (好ましくは15〜60 111、さらに好 ましくは 20〜40 μ m)である。
[0022] また、本発明によれば、
上記の光拡散フィルムを含む表示システムであって、前記光拡散フィルムに入射す る光の入光分布の全半値幅が 40度以下 (好ましくは 30度以下、さらに好ましくは 25度 以下)の指向性の高い表示システム、
が提供される。
[0023] また、本発明によれば、
一次光源と、該一次光源の光を端面より入射し導光して出射面より出射させる導光 板と、該導光板より出射する光を該出射面の上方へ偏角するレンズ列を付与された 光拡散フィルムとを備え、該光拡散フィルムの上に直接液晶素子を載置する面光源 システムにおいて、
前記光拡散フィルムは、ロール状金型表面をブラスト処理することで得られる微細 凹凸構造を、活性エネルギー線硬化樹脂を用いて透明基材上に転写硬化すること で得られる光拡散フィルムであって、該微細凹凸構造の局部山頂の平均間隔が 10〜 30 m (好ましくは 10〜26 μ m)であることを特徴とする面光源システム、及びそれに 用いる光拡散フィルム、
が提供される。
[0024] 本発明の一態様においては、前記レンズ列を付与した光拡散フィルムの微細凹凸 構造の算術平均傾斜角力 ¾.0〜4.6度(好ましくは 3.5〜4.5度、さらに好ましくは 3.5〜 4.0度)である。
[0025] 更に、本発明によれば、上記の課題の幾つかを解決するものとして、
中心粒径力^〜 45 m (好ましくは 10〜40 μ m、さらに好ましくは 15〜35 μ m)で、か つ上限粒径が 45 ,1 m以下(好ましくは 40 ,1 m、さらに好ましくは 35 μ m以下)の(好ま しくは球形)微粒子を用いて金属ロール状金型面をブラスト処理することで得られる 微細凹凸構造を活性エネルギー線硬化樹脂を用いて透明基材上に転写硬化し、算 術平均傾斜角が 1.5〜4.6度(好ましくは 2.0〜4.0度、さらに好ましくは 2.5〜3.8度)で、 かっ局部山頂の平均間隔カ 〜30 111(好ましくは10〜26 111、さらに好ましくは 10 〜20 m)の微細凹凸構造を付与する光拡散フィルムの製造方法、
が提供される。
発明の効果
[0026] 以上のような本発明によれば、ロール状金属部材の外周面にブラスト処理を施すこ とで該外周面に微細凹凸構造を形成されたロール状金型を用い、前記微細凹凸構 造を活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の薄膜の表面に転写して微細凹凸構造 をもつ算術平均傾斜角 0.5〜3. 5度の透光性薄膜を形成するので、製品歩留まりの 向上及び生産性の向上が容易で、製造コストの低減が可能であり、また、表示部から 指向性の高い光が出射する場合にも、ぎらつき現象発生の低減が可能な防眩性フィ ルムを提供することができる。
[0027] また、本発明によれば、以下の効果が得られる:
( 1 )口ール金型を用レ、て歩留まりや生産性が高ぐ連続的に安価な光拡散フィル ムを製造することができる;
(2)光拡散フィルムは均一で緻密な凹凸構造が形成されているため、光透過性が 高ぐぎらつきのない、高い隠蔽性を有する光拡散フィルムが製造できる;
(3)枚葉生産ではな!/、ので、製造コストが低減される。
図面の簡単な説明
[0028] [図 1]本発明による防眩性フィルムの一実施形態、及び該防眩性を用いた本発明に よる液晶表示装置の一実施形態を示す模式的部分断面図である。
[図 2]ロール状金型の作製方法を説明するための模式的斜視図である。 [図 3]ロール状金型を用いて防眩性フィルムを製造する方法の一実施形態を示す模 式図である。
[図 4]プリズムシートによる XZ面内での光偏向の様子を示す模式図である。
符号の説明
1 一次光源
2 光源リフレクタ
3 導光体
31 光入射端面
32 側端面
33 光出射面
34 裏面
4 プリズムシート
41 入光面
41 1 プリズム列
41 1a, 411b プリズム面
42 出光面
5 光反射素子
7 型部材(ロール状金型)
9 透光性基材
10 活性エネルギー線硬化性組成物
11 圧力機構
12 樹脂タンク
13 ノズル
14 活性エネルギー線照射装置
16 ロール状金属部材
28 ニップロ一ノレ
100 防眩性フィルム
101 透光性基材 102 透光性薄膜
発明を実施するための最良の形態
[0030] 以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
[0031] 図 1は本発明による防眩性フィルムの一実施形態、及び該防眩性を用いた本発明 による表示装置としての液晶表示装置の一実施形態を示す模式的部分断面図であ
[0032] 液晶表示装置は、透過型液晶表示素子 8と、その背後に位置されたエッジライト方 式の面光源装置と、防眩性フィルム 100とからなる。液晶表示素子 8の上面が液晶表 示装置の表示部の表示面として機能し、該表示面は防眩性フィルム 100を介して観 察者により上方から観察される。
[0033] 防眩性フィルム 100は、液晶表示素子 8の上面上に配置される。防眩性フィルム 10 0は、フィルム状の透光性基材 101と該透光性基材の一方の主面(図 1では上面)に 付された透光性薄膜 102とからなる。透光性薄膜 102は、第 1の主面(図 1では下面) が透光性基材 101の上面に接合されており、第 2の主面(図 1では上面)が微細凹凸 構造を備えている。防眩性フィルム 100の入射面は、透光性基材 101の他方の主面 (図 1では下面)からなり、防眩性フィルム 100の出射面は透光性薄膜 102の第 2の 主面からなる。防眩性フィルム 100の入射面は、液晶表示装置の表示部の表示面即 ち液晶表示素子 8の上面に対向するように配置される。従って、液晶表示装置の表 示面から発せられた光は、防眩性フィルム 100の入射面に入射し、透光性基材 101 及び透光性薄膜 102内を進行し、出射面即ち透光性薄膜 102の微細凹凸構造をも つ面 (微細凹凸構造面)から出射する。
[0034] 透光性薄膜 102の第 2の主面の微細凹凸構造は、ブラスト処理を施すことで得られ たロール状金型を用いた活性エネルギー線硬化性樹脂薄膜の表面への形状転写を 用いて作製される。活性エネルギー線としては紫外線、電子線等が挙げられる。透光 性薄膜 102の微細凹凸構造面は、算術平均傾斜角 R A aが 0. 5〜3. 5度に形成され ている。この平均傾斜角範囲にすることで、良好な防眩性及びぎらつき防止効果が 得られる。ブラスト処理によれば、このような平均傾斜角範囲の微細凹凸構造面を形 成するための転写面を良好に且つ安定して、大面積に形成することができる。微細 凹凸構造面の算術平均傾斜角 R A aは、好ましくは 1. 0〜3. 5度であり、さらに好まし くは 1.8〜3. 0度であり、特に好ましくは 2. 0〜2.8度である。微細凹凸構造面の算術 平均傾斜角 R Δ aが小さすぎると、外光イメージの映り込みが強くなり充分な防眩性が 得られなくなる傾向にある。一方、微細凹凸構造面の算術平均傾斜角 R A aが大きす ぎると、過剰な散乱や戻り光による透過光の損失及び輝度の低下が大きくなる傾向 にあり、またぎらつきの発生も強くなる傾向にある。ぎらつきの発生を抑制するには、 均一で緻密な微細凹凸構造が必要であり、前記算術平均傾斜角 R Δ aは小さ!/、方が 好ましい。また、平均傾斜角が大きすぎると、表示画像がぼけて不鮮明となる傾向に ある。
[0035] 算術平均傾斜角 R A aは、ブラスト圧が大きいほど大きくなる傾向を示す。算術平均 傾斜角 R A aが 0. 5〜3. 5度の微細凹凸構造を有する防眩性フィルムを得るために は、例えば、ロール表面とブラストノズル先端との距離が 220mmの場合、以下の条 件でロール金型のブラスト処理を行うことが好ましい:
(a)ロール金型の材質が銅またはビッカース硬度 200程度の軟質ニッケルの場合: 中心粒径が 15〜20 mのセラミックビーズをブラスト圧 0· 05—0. IMPaでブラスト 処理;
(b)ロール金型の材質がビッカース硬度 500程度の硬質ニッケルの場合:中心粒径 力 ^ 5〜20 111のセラミックビーズをブラスト圧 0· 3〜0· 7MPaでブラスト処理。
[0036] 透光性薄膜 102の微細凹凸構造面は、局部山頂の平均間隔(S)が 5〜30 111で あるのが好ましい。局部山頂の平均間隔は、更に好ましくは 10〜25 111であり、特 に好ましくは 10〜20 111である。微細凹凸構造面の局部山頂の平均間隔が小さす ぎると、充分な防眩性を発現することができなくなる傾向にある。一方、微細凹凸構造 面の局部山頂の平均間隔が大きすぎると、過剰な散乱や戻り光による透過光の損失 及び輝度の低下が大きくなる傾向にあり、更にぎらつきの発生も強くなる傾向にある。 ぎらつきの発生を抑制するには均一で緻密な微細凹凸構造が必要であり、前記局部 山頂の平均間隔は小さ!/、方が好まし!/、。
[0037] 透光性薄膜 102の微細凹凸構造面は、凹凸間ピッチが 20〜60 111であるのが好 ましい。凹凸間ピッチは、更に好ましくは 25〜55 111であり、特に好ましくは 30〜50 である。微細凹凸構造面の凹凸間ピッチが小さすぎると、充分な防眩性を発現 することができなくなる傾向にある。一方、微細凹凸構造面の凹凸間ピッチが大きす ぎると、過剰な散乱や戻り光による透過光の損失及び輝度の低下が大きくなる傾向 にあり、更にぎらつきの発生も強くなる傾向にある。ぎらつきの発生を抑制するには均 一で緻密な微細凹凸構造が必要であり、前記凹凸間ピッチは小さい方が好ましい。
[0038] 透光性薄膜 102の微細凹凸構造面は、算術平均粗さが 0. 015〜0. 3 mで、十 点平均粗さが 0. 1〜2 111であるのが好ましい。算術平均粗さは、更に好ましくは 0. 05—0. 3〃 mであり、特 ίこ好ましく (ま 0. 07—0. 25〃 mであり、最も好ましく (ま 0. 09 〜0· 22 mである。十点平均粗さは、更に好ましくは 0· 3〜2 01であり、特に好ま しくは 0. 5〜; ! · 3 mであり、最も好ましくは 0. 5〜; ! · 1 mである。微細凹凸構造面 の算術平均粗さや十点平均粗さが小さすぎると、充分な防眩性を発現することができ なくなる傾向にある。一方、微細凹凸構造面の算術平均粗さや十点平均粗さが大き すぎると、過剰な散乱や戻り光による透過光の損失及び輝度の低下が大きくなる傾 向にある。また、算術平均粗さや十点平均粗さが大きすぎると、表示画像がぼけて不 鮮明となる頃向にある。
[0039] 防眩性フィルム 100は、全光線透過率が 90%以上であり、拡散透過率が 3〜55% であるのが好ましい。また、防眩性フィルム 100は、ヘイズ値が 3〜55であるのが好ま しい。全光線透過率は、更に好ましくは 92%以上である。拡散透過率は、更に好まし く (ま 20〜550/0であり、特 ίこ好ましく (ま 25〜470/0であり、最も好ましく (ま 30〜430/0で ある。ヘイズ値は、更に好ましくは 25〜55であり、特に好ましくは 30〜50であり、最も 好ましくは 35〜47である。全光線透過率が小さすぎると、輝度や表示品位が低下す る傾向にある。拡散透過率やヘイズ値が小さすぎると、充分な防眩性を発現すること ができなくなる傾向にある。一方、拡散透過率やヘイズ値が大きすぎると、過剰な散 乱や戻り光による透過光の損失及び輝度の低下が大きくなる傾向にある。また、拡散 透過率やヘイズ値が大きすぎると、表示画像がぼけて不鮮明となる傾向にある。
[0040] 更に、防眩性フィルム 100は、法線方向にピーク値をもつ分布の光を入射させたと きの出射光の法線輝度における輝度低下率が 17%以下であるのが好ましい。輝度 低下率は、更に好ましくは 12%以下であり、特に好ましくは 10%以下である。 [0041] 以下、本発明の光拡散フィルムの実施の形態を説明する。
[0042] ロール状金型表面をブラスト処理することで得られる不規則な微細凹凸構造を、活 性エネルギー線硬化樹脂を用いて透明基材上に転写硬化することで光拡散フィルム が得られる。微細凹凸構造の局部山頂の平均間隔 Sが 5〜30 111 (好ましくは 10〜26 ^ m,さらに好ましくは 10〜20 m)であるのが望ましい。局部山頂の平均間隔 Sが 5 ΐηより小さい場合、光の拡散機能や隠蔽性の低下を引き起こし好ましくない。一方 、 30 πιより大きい場合、過剰な散乱、戻り光による透過光の損失及び輝度の低下が 大きぐまたぎらつきの発生 (スペックル)も強くなる傾向にあり好ましくない。ぎらつき の発生を抑制するには均一で緻密な凹凸構造が必要であり、前記局部山頂の平均 間隔 Sが小さい方が好ましい。
[0043] 局部山頂の平均間隔 Sは、ブラスト圧が一定の場合、ブラスト粒径が大きいほど大き くなる傾向を示す。また、局部山頂の平均間隔 Sは、ブラスト粒径が一定の場合、ブラ スト圧が大きいほど大きくなる傾向を示す。局部山頂の平均間隔 Sが 5〜30 111の微 細凹凸構造を有する光拡散フィルムを得るためには、例えば、ロール表面とブラストノ ズル先端との距離が 220mmの場合、以下の条件でロール金型のブラスト処理を行う ことが好ましい:
(a)ロール金型の材質が銅またはビッカース硬度 200程度の軟質ニッケルの場合: 中心粒径が 15〜20 mのセラミックビーズをブラスト圧 0· 05—0. 8MPaでブラスト 処理;
(b)ロール金型の材質がビッカース硬度 500程度の硬質ニッケルの場合:中心粒径 力 ^ 5〜20 111のセラミックビーズをブラスト圧 0· 3〜0· 8MPaでブラスト処理。
[0044] 中心粒径5〜45 111(好ましくは10〜30 111、さらに好ましくは 10〜20 m)の略球 形研削材微粒子を用いて、ロール状金型表面をブラスト処理するのが望ましい。研 削材の粒径が 5 mより小さい場合、ブラストのエネルギーが弱ぐ金型表面の加工 が困難であり、均一で充分な隠蔽性と光拡散性を発現するための凹凸構造を得るこ とができない。また、 45 mより大きい粒子の研削材を用いた場合、凹凸構造による 表面粗さが大きくなりすぎて、過剰な散乱や戻り光による透過光の損失及び過剰な 輝度の低下を引き起こし好ましくない。また、凹凸構造が粗く強いぎらつきが発生す る傾向にあるので好ましくない。ぎらつきの発生を抑制するには均一で緻密な凹凸構 造が必要である。
[0045] 上限粒径が 70 111以下(好ましくは 45 111以下、さらに好ましくは 40 m以下、最も 好ましくは 35 m以下)の(好ましくは球形)研削材微粒子を用いるのが望まし!/、。研 削材粒子の上限粒径が 70 mより大きいと、輝点の発生や局所的ぎらつきの原因と なり好ましくない。上限粒径とは、当該粒子径以上の研削材の混入割合力 Sl%以下と なるィ直である。
[0046] 前記微細凹凸構造の算術平均傾斜角 R A aが 1.5〜9.0度(好ましくは 1.5〜4.6度、 さらに好ましくは 2·0〜4·6度)であるのが望ましい。微細凹凸構造の算術平均傾斜角 R A aが 1.5度より小さいと、充分な拡散性や隠蔽性を発現することができない。一方、 9.0度より大きいと、過剰な散乱、戻り光による透過光の損失及び輝度の低下が大きく なる傾向にあるが、特にぎらつきの発生も強くなる傾向にあり好ましくない。ぎらつき の発生を抑制するには均一で緻密な凹凸構造が必要であり、前記算術平均傾斜角 R Δ aは小さい方が好ましい。
[0047] 算術平均傾斜角 R A aは、ブラスト圧が大きいほど大きくなる傾向を示す。算術平均 傾斜角 R A aが 1. 5〜4. 6度の微細凹凸構造を有する光拡散フィルムを得るために は、例えば、ロール表面とブラストノズル先端との距離が 220mmの場合、以下の条 件でロール金型のブラスト処理を行うことが好ましい:
(a)ロール金型の材質が銅またはビッカース硬度 200程度の軟質ニッケルの場合: セラミックビーズをブラスト圧 0· 05〜0. 2MPaでブラスト処理;
(b)ロール金型の材質がビッカース硬度 500程度の硬質ニッケルの場合:セラミック ビーズをブラスト圧 0· 4〜0· 6MPaでブラスト処理。
[0048] 前記微細凹凸構造の凹凸間ピッチ501が20〜80 111 (好ましくは25〜70 111、さらに 好ましくは 30〜60 111)であるのが望ましい。微細凹凸構造の凹凸間ピッチ Smが 20 πιより小さいと、充分な隠蔽性と光拡散性発現することができない。一方、 δθ ΐηよ り大きいと、過剰な散乱、戻り光による透過光の損失及び輝度の低下が大きくなる傾 向にあり好ましくない。ぎらつきの発生を抑制するには均一で緻密な凹凸構造が必 要であり、前記平均間隔は小さ!/、方が好まし!/、。 [0049] 前記光拡散フィルムの全光線透過率が 90%以上(好ましくは 92%以上)であり、拡 散透過率が 20〜80% (好ましくは 20〜60%、さらに好ましくは 25〜55%、最も好ましく は 30〜50%)であるのが望ましい。光拡散フィルムの特性としては、輝度や表示品位 の観点から全光線透過率 90%以上であることが好まし!/、が、隠蔽性と光拡散性の観 点からは拡散透過率が 20〜80%が好ましい。拡散透過率が 20%より小さいと、充分 な拡散性や隠蔽性を発現することができない。一方、 80%より大きいと、過剰な散乱 、戻り光による透過光の損失及び輝度の低下が大きく好ましくない。
[0050] 前記光拡散フィルムの全光線透過率が 90%以上(好ましくは 92%以上)であり、へ イス直が 25〜85 (好ましくは 25〜65、さらに好ましくは 30〜60、最も好ましくは 35〜55) であるのが望ましい。光拡散フィルムの特性としては、輝度や表示品位の観点から全 光線透過率 90%以上であることが好まし!/、が、隠蔽性や拡散性の観点からはヘイズ 値が 25〜85が好ましい。ヘイズ値が 25より小さいと、充分な上記機能を発現すること ができない。一方、 85より大きいと、過剰な散乱、戻り光による透過光の損失及び輝 度の低下が大きく好ましくな!/、。
[0051] 前記微細凹凸構造の算術平均粗さ Raが 0.07〜0.7 m (好ましくは 0.07〜0.5 μ m、 さらに好ましくは 0.08〜0.4 111、最も好ましくは 0.1〜0.25 01)であり、 10点平均粗さ Rz力 .5〜2.5 m (好ましくは 0·7〜2·0 μ m、さらに好ましくは 0·7〜1·9 μ m)であるの が望ましい。光拡散フィルムの算術平均粗さ Raが 0.07 m、及び、 10点平均粗さ Rz 力 ^,δ πιより小さいと、充分な拡散性や隠蔽性を発現することができない。一方、算 術平均粗さ Raが 0.7 mより大きく、 10点平均粗さ Rzが 2.50 mより大きいと、過剰な 散乱、戻り光による透過光の損失及び輝度の低下が大きく好ましくない。
[0052] 前記光拡散フィルムに所望の分布を有する光を法線方向から入射したときの光拡 散フィルムからの出射光法線輝度の輝度低下率が 35%以下 (好ましくは 30%以下、 さらに好ましくは 25%以下、最も好ましくは 20%以下)であるのが望ましい。
[0053] 前記拡散フィルムの裏面にプリズムが付与されてもよい。前記プリズムシートが全反 射型プリズムシートであってもよい。
[0054] 光拡散フィルムは、ロール状金型表面に略周期的凹凸構造が予め付与され、該凹 凸構造の斜面上にブラスト加工を施すことによりさらに不規則な微細凹凸形状が付 与されたロール金型を用いて製造される凹凸構造を有するのが望まし!/、。
[0055] 前記凹凸構造の斜面は 5〜20度(好ましくは 8〜18度、さらに好ましくは 10〜15度) の平均的な傾斜角を有するのが望ましい。この種の滑らかな斜面の規則的な構造で は基本的にスペックルは誘発されにくぐ前記光拡散フィルムを透過する光線を効果 的に数度屈折させる作用を有する。しかるに、隠蔽性やランダムな散乱性を付与する ための不規則な凹凸微細構造の粗さは、極めて軽微で良ぐそれだけスペックルの 発生を抑制することが可能となる。最終的には、スペックルの発生を小さく抑えた、隠 蔽性に優れた光拡散フィルムを製造することができる。
[0056] 前記略周期的凹凸構造のピッチが10〜90 111(好ましくは15〜60 111、さらに好ま しくは 20〜40 m)であるのが望まし!/、。ピッチが 10 μ mより小さ!/、と金型製造が困難 であり、 100 mより大きいと他の光学部材とのモアレが視認されたりするので好ましく ない。
[0057] 以上の光拡散フィルムを用いて、該光拡散フィルムに入射する光の入光分布の全 半値幅が 40度以下 (好ましくは 30度以下、さらに好ましくは 25度以下)の指向性の高 い表示システムを構成することができる。指向性の強い表示システムにおいては、ぎ らつき (スペックル)が強く発生する傾向にある。ぎらつき防止効果の観点からは、光 拡散フィルムに入射する光の入光分布の全半値幅が 40度以下の指向性の高い表示 装置に対して、本発明の光拡散フィルムの技術を適用すれば、改善効果が高い。
[0058] 一次光源と、該一次光源の光を端面より入射し導光して出射面より出射させる導光 板と、該導光板より出射する光を該出射面の上方へ偏角するレンズ列を付与された 光拡散フィルムとを備え、該光拡散フィルムの上に直接液晶素子を載置する面光源 システムにおいて、前記光拡散フィルムとして、ロール状金型表面をブラスト処理する ことで得られる微細凹凸構造を、活性エネルギー線硬化樹脂を用いて透明基材上に 転写硬化することで得られるものであって、該微細凹凸構造の局部山頂の平均間隔 Sが 10〜30 H m (好ましくは 10〜26 μ m)である光拡散フィルムを用いることができる。
[0059] 前記光拡散フィルムの微細凹凸構造の算術平均傾斜角 R A aが 3.0〜9.0度(好まし くは 3·0〜4·6度、さらに好ましくは 3·5〜4·5度、最も好ましくは 3·5〜4·0度)であるのが 望ましい。 [0060] 中心粒径カ¾〜45 111 (好ましくは10〜40 111、さらに好ましくは 15〜35 m)で、か つ上限粒径が 70 111以下(好ましくは 45 111、さらに好ましくは 40 in以下、最も好ま しくは 35 以下)の(好ましくは球形)微粒子を用いて金属ロール状金型面をブラス ト処理することで得られる微細凹凸構造を活性エネルギー線硬化樹脂を用いて透明 基材上に転写硬化し、算術平均傾斜角 R A aが 1.5〜9.0度(好ましくは 1.5〜4.6度、さ らに好ましくは 2.0〜4.0度、最も好ましくは 2.5〜3.8度)で、かつ局部山頂の平均間隔 Sが 5〜30 m (好ましくは 10〜26 μ m、さらに好ましくは 10〜20 μ m)の微細凹凸構 造を付与することで、光拡散フィルムが製造される。
[0061] 図 2は、ロール状金型の作製方法を説明するための模式的斜視図である。少なくと も外周部がクロム、ニッケル、ステンレス(SUS)、銅、アルミニウム、黄銅、鋼等の金属 力もなるロール状の金属部材 16をその回転軸(回転中心)が水平になるようにして支 持し、その上方に、ロール状金属部材 16の回転軸と平行に往復移動可能なようにブ ラスト装置のノズル (ブラストノズル) 104を配置する。該ブラストノズル 104はロール状 金属部材 16の回転軸に向かっている。ロール状金属部材 16の回転を停止した状態 で、ブラストノズル 104をロール状金属部材 16の回転軸に沿って第 1の向きに移動さ せながら、ブラストノズル 104からロール状金属部材 16の外周面に向けてブラスト粒 子を吐出する。これにより、ロール状金属部材 16の外周面の回転軸方向に延びた所 要幅の帯状領域のブラストがなされる。次いで、ロール状金属部材 16を回転軸の周 りに所要角度回転させた後に回転を停止し、同様にして、ブラストノズル 104をロー ル状金属部材 16の回転軸に沿って第 2の向きに移動させながら、ブラストノズル 104 力、らロール状金属部材 16の外周面に向けてブラスト粒子を吐出する。これにより、口 ール状金属部材 16の外周面の回転軸方向に延びた所要幅の帯状領域のブラストが なされる。この帯状領域は、前回のブラスト粒子吐出の際の帯状領域と一部重なり合 つていてもよい。以下同様にして、ロール状金属部材 16の全外周面に対するブラスト 処理を施すことで、外周面に微細凹凸構造をもつロール状金型が得られる。
[0062] 以上のようなブラスト処理におけるブラスト粒子は、中心粒径が 5〜45 H mの略球 形の研削材微粒子であるのが好ましい。略球形の研削材微粒子としては、球形セラミ ックビーズや球形ガラスビーズが例示される。中心粒径は、更に好ましくは 10〜30 mであり、特に好ましくは 10〜25 111である。研削材微粒子の中心粒径が小さすぎる と、ブラストのエネルギーが弱ぐ金属部材の表面の加工が困難であり、均一で充分 な防眩性を発現するための微細凹凸構造を得ることができなくなる傾向にある。また 、研削材微粒子の中心粒径が大きすぎると、微細凹凸構造面の表面粗さが大きくな りすぎて、過剰な散乱や戻り光による透過光の損失及び過剰な輝度の低下を引き起 こす傾向にあり、また、微細凹凸構造が粗く強いぎらつきが発生する傾向にある。ま た、ブラスト処理におけるブラスト粒子は、上限粒径が 45 in以下の研削材微粒子で あるのが好ましい。上限粒径は、更に好ましくは 30 in以下であり、特に好ましくは 25 μ m以下である。研削材微粒子の上限粒径が大きすぎると、輝点や局所的ぎらつき が発生しやすくなる傾向にある。ここで述べる上限粒径とは該粒子径以上の研削材 の混入割合が 1質量%以下となる値と定義する。
[0063] 図 3は、以上のようなロール状金型を用いて防眩性フィルム 100を製造する方法の 一実施形態を示す模式図である。なお、本発明の光拡散フィルムも同様の方法で製 造すること力 Sでさる。
[0064] 図 3中、符号 7は、防眩性フィルム 100の出光面として機能する透光性薄膜 102の 上面(凹凸構造面)を転写形成する形状転写面を円筒状外周面に形成してなる型部 材(上記のロール状金型)である。図 3に示されているように、ロール状金型 7には、そ の外周面即ち形状転写面に沿ってフィルム状の透光性基材 9 (101)が供給されてお り、口ール状金型 7と透光性基材 9との間に活性エネルギー線硬化性組成物 10が樹 脂タンク 12からノズル 13を経て連続的に供給される。透光性基材 9の外側には、供 給された活性エネルギー線硬化性組成物 10の厚さを均一にさせるためのニップロ一 ル 28が設置されている。ニップロール 28としては、金属製ロール、ゴム製ロール等が 使用される。また、活性エネルギー線硬化性組成物 10の厚さを均一にさせるために は、ニップロール 28の真円度、表面粗さ等について高い精度で加工されたものが好 ましぐゴム製ロールの場合にはゴム硬度が 60度以上の高い硬度のものが好ましい。 このニップロール 28は、活性エネルギー線硬化性組成物 10の薄膜の厚さを正確に 調整することが必要であり、圧力機構 11によって操作されるようになっている。この圧 力機構 11としては、油圧シリンダー、空気圧シリンダー、各種ネジ機構等が使用でき るが、機構の簡便さ等の観点から空気圧シリンダーが好ましい。空気圧は、圧力調整 弁等によって制御される。
[0065] ロール状金型 7と透光性基材 9との間に供給される活性エネルギー線硬化性組成 物 10は、得られる透光性薄膜(102)の厚さを一定にするために一定の粘度に保持 することが好ましい。粘度範囲は、一般的には、 20〜3000mPa' Sの範囲の粘度と すること力 S好ましく、さらに好ましくは 100〜; lOOOmPa' Sの範囲である。活性エネル ギ一線硬化性組成物 10の粘度を 20mPa' S以上とすることにより、透光性薄膜の厚 さを一定にするために二ップ圧を極めて低く設定したり成形スピードを極端に速くした りする必要がなくなる。二ップ圧を極めて低くすると、圧力機構 11の安定作動ができ なくなる傾向にあり、透光性薄膜(102)の厚さが一定しなくなる。また、成形スピード を極端に速くすると、活性エネルギー線の照射量が不足し活性エネルギー線硬化性 組成物の硬化が不十分となる傾向にある。一方、活性エネルギー線硬化性組成物 1 0の粘度を 3000mPa' S以下とすることにより、ロール状金型の形状転写面構造の細 部まで十分に硬化性組成物 10を行き渡らせることができ、凹凸構造の精確な転写が 困難となったり気泡の混入による欠陥が発生しやすくなつたり成形速度の極端な低 下による生産性の悪化をもたらしたりすることがなくなる。このため、活性エネルギー 線硬化性組成物 10の粘度を一定に保持させるためには、硬化性組成物 10の温度 制御が行えるように、樹脂タンク 12の外部や内部にシーズヒーター、温水ジャケット 等の熱源設備を設置しておくことが好ましい。
[0066] 活性エネルギー線硬化性組成物 10をロール状金型 7の外周面と透光性基材 9との 間に供給した後、活性エネルギー線硬化性組成物 10がロール状金型 7と透光性基 材 9との間に挟まれた状態で、活性エネルギー線照射装置 14から活性エネルギー 線を透光性基材 9を通して照射して、活性エネルギー線硬化性組成物 10を重合硬 化し、ロール状金型 7の外周面に形成された形状転写面の転写を行う。活性エネル ギ一線照射装置 14としては、化学反応用ケミカルランプ、低圧水銀ランプ、高圧水 銀ランプ、メタルハライドランプ、可視光ハロゲンランプ等が使用される。活性エネル ギ一線の照射量としては、 200〜600nmの波長の積算エネルギーが 0.;!〜 50j/c m2となる程度とすることが好ましい。また、活性エネルギー線の照射雰囲気としては、 空気中でもよいし、窒素やアルゴン等の不活性ガス雰囲気下でもよい。次いで、透光 性基材 9 (101)と活性エネルギー線硬化樹脂で形成された透光性薄膜(102)とから なる防眩性フィルム(100)をロール状金型 7から離型する。
[0067] 以上のような防眩性フィルム 100の製造方法によれば、ロール状金型 7を用いて連 続して防眩性フィルムを得るので、型部材の耐久性が高ぐ製品歩留まりが向上し、 生産性も向上し、製造コストの低減が可能である。また、この方法では、ロール状金 型 7の形状転写面をブラスト処理により形成するので、ぎらつき現象発生の低減を可 能となす微細凹凸構造を容易且つ正確に形成することができる。
[0068] 透光性薄膜 102の厚さは、例えば 10〜50 μ m、好ましくは 15〜40 μ m、より好ま しくは 20〜30 111である。透光性薄膜 102の厚さは、小さ過ぎると僅かな膜厚むらに よって光学特性が不安定になりやすぐ大き過ぎるとそりが発生しやすくなり、柔軟性 が低下しやすくなり、材料コストが上昇しやすくなる。
[0069] 透光性薄膜 102の微細凹凸構造面は、傷つきに《するためには、鉛筆硬度 5H以 上の硬さをもつことが好ましレ、。
[0070] 透光性薄膜 102は、例えば活性エネルギー線硬化樹脂からなり、液晶表示装置の 表示画像の輝度を向上させる等の点から、高い屈折率を有するものが好ましぐ具体 的には、その屈折率が 1. 49以上、さらに好ましくは 1. 5以上、さらに好ましくは 1.6以 上である。透光性薄膜 102を形成する活性エネルギー線硬化樹脂としては、紫外線 、電子線等の活性エネルギー線で硬化させたものであれば特に限定されるものでは ないが、例えば、ポリエステル類、エポキシ系樹脂、ポリエステル (メタ)アタリレート、 エポキシ (メタ)アタリレート、ウレタン (メタ)アタリレート等の (メタ)アタリレート系樹脂等 力 S挙げられる。中でも、(メタ)アタリレート系樹脂がその光学特性等の観点から特に 好まし!/、。このような硬化樹脂に使用される活性エネルギー線硬化性組成物としては 、取扱い性や硬化性等の点で、多官能アタリレートおよび/または多官能メタクリレ ート(以下、多官能 (メタ)アタリレートとも記載)、単官能のアタリレートおよび/または メタタリレート(以下、モノ (メタ)アタリレートとも記載)、および活性エネルギー線による 光重合開始剤を主成分とするものが好ましレ、。代表的な多官能 (メタ)アタリレートとし ては、ポリオールポリ(メタ)アタリレート、ポリエステルポリ(メタ)アタリレート、エポキシ ポリ(メタ)アタリレート、ウレタンポリ(メタ)アタリレート等が挙げられる。これらは、単独 あるいは 2種以上の混合物として使用される。また、モノ (メタ)アタリレートとしては、モ ノアルコールの(メタ)アクリル酸エステル、ポリオールの(メタ)アクリル酸エステル等が 挙げられる。特に、透光性薄膜 102は多官能アタリレートを主成分とする合成樹脂か らなるのが好ましい。
[0071] また、防汚性を付与するためには、親水性またはフッ素系の活性エネルギー線硬 化性樹脂を用いるのが好ましレ、。
[0072] 透光性薄膜 102は内部に光拡散材を含んでいてもよい。光拡散材としては、シリカ 、アルミナ、ガラスなどの無機系微粒子や、ポリメチルメタタリレート、ポリスチレン、ポリ ウレタン、ァクリノレースチレン共重合体、ベンゾグアナミン、メラミンなどの架橋有機微 粒子や、シリコーン系微粒子などを適宜選択して使用することができる。なお、 2種類 以上の光拡散材を目的に応じて併用しても良い。光拡散材の平均粒径は、例えば 2. 0〜10 111、好ましくは 3〜8 111、さらに好ましくは 3〜6 mである。粒径が 2 111より 小さレ、と着色や防眩性低下の原因となる恐れがあり、 10 a mより大き!/、とぎらつきが 強くなる傾向にある。しかし、前記粒径の範囲内で、 2種類の平均粒径の拡散材を適 宜混合して使用しても良い。光拡散材の粒径分布における標準偏差は、例えば 5 m以内である。光拡散材とそれが分散される透光性薄膜バインダーとの屈折率差は 、例えば 0. 03〜0. 09である。尚、透光性薄膜 102に対する光拡散材の重量割合 は、例えば 20%以下、好ましくは 10%以下、より好ましくは 5%以下である。
[0073] 透光性基材 101の材料は、紫外線、電子線等の活性エネルギー線を透過するもの が好ましぐこのようなものとして、柔軟な硝子板等を使用することもできるが、特に複 屈折性の小さなトリァセテ ト(TAC)フィルムや、該フィルム上にハ ドコ トゃ帯電 防止コートを施した透光性基材を使用するのが好ましい。その他の透光性基材として は、ポリエチレンテレフタレート(PET)及びポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリェ ステル系樹脂、ポリメチルメタタリレート(PMMA)等のアクリル系樹脂、ジァセチルセ ルロース及びトリァセチルセルロース等のセルロース系樹脂、ポリスチレン(PSt)及び アクリロニトリル.スチレン共重合体 (AS)等のスチレン系樹脂、ポリエチレン(PE)、ポリ プロピレン(PP)、環状ないしノルボルネン構造を有するポリオレフイン及びエチレン. プロピレン共重合体 (EP)等のォレフィン系樹脂、ナイロン及び芳香族ポリアミド (PA) 等のポリアミド系樹脂、ポリカーボネート(PC)系樹脂、塩化ビュル系樹脂(PVC)、ポ リメタクリルイミド (PMI)系樹脂等の透明樹脂シートやフィルムが好まし!/、。透光性基 材 101の厚さは、強度や取り扱い性等の作業性などの点から、例えば 10〜300 111 が好ましぐ 20〜200 111がより好ましぐ 30〜100 111が特に好ましい。なお、透光 性基材 101には、活性エネルギー線硬化樹脂からなる透光性薄膜 102と透光性基 材 101との密着性を向上させるために、その表面にアンカーコート処理等の密着性 向上処理を施したものが好ましい。
[0074] さて、図 1に示されているように、エッジライト方式の面光源装置は、少なくとも一つ の側端面を光入射端面 31とし、これと略直交する一つの主表面を光出射面 33とす る板状の導光体 3と、この導光体 3の光入射端面 31に対向して配置され光源リフレタ タ 2で覆われた線状の一次光源 1と、導光体 3の光出射面上に配置された光偏向素 子としてのレンズシートたるプリズムシート 4と、導光体 3の光出射面 33とは反対側の 裏面 34に対向して配置された光反射素子 5とを含んで構成されている。
[0075] 導光体 3は、 XY面と平行に配置されており、全体として矩形板状をなしている。導 光体 3は 4つの側端面を有しており、そのうち YZ面と平行な 1対の側端面のうちの少 なくとも一つの側端面を光入射端面 31とする。光入射端面 31は一次光源 1と対向し て配置されており、一次光源 1から発せられた光は光入射端面 31に入射し導光体 3 内へと導入される。本発明においては、例えば、光入射端面 31とは反対側の側端面 32等の他の側端面にも光源を対向配置してもよい。
[0076] 導光体 3の光入射端面 31に略直交した 2つの主面は、それぞれ XY面と略平行に 位置しており、いずれか一方の面(図では上面)が光出射面 33となる。この光出射面 33に粗面やレンズ列からなる指向性光出射機構を付与することによって、光入射端 面 31から入射した光を導光体 3中を導光させながら光出射面 33から光入射端面 31 および光出射面 33に直交する面(XZ面)内において指向性のある光を出射させる。 この XZ面内分布における出射光光度分布のピークの方向(ピーク光)が光出射面 3 3となす角度を αとする。角度 αは例えば 10〜40度であり、出射光光度分布の半値 全幅は例えば 10〜40度である。 [0077] 導光体 3の表面に形成する粗面やレンズ列は、 IS04287/1— 1984による平均 傾斜角 Θ aが 0. 5〜; 15度の範囲のものとすること力 光出射面 33内での輝度の均斉 度を図る点から好ましい。平均傾斜角 Θ aは、さらに好ましくは 1〜; 12度の範囲であり 、より好ましくは 1. 5〜; 11度の範囲である。この平均傾斜角 Θ aは、導光体 3の厚さ(d )と入射光が伝搬する方向の長さ(Uとの比(L/d)によって最適範囲が設定されるこ とが好ましい。すなわち、導光体 3として L/dが 20〜200程度のものを使用する場合 は、平均傾斜角 Θ aを 0. 5〜7. 5度とすることが好ましぐさらに好ましくは 1〜5度の 範囲であり、より好ましくは 1. 5〜4度の範囲である。また、導光体 3として L/dが 20 以下程度のものを使用する場合は、平均傾斜角 Θ aを 7〜; 12度とすることが好ましく 、さらに好ましくは 8〜; 11度の範囲である。
[0078] 導光体 3に形成される粗面の平均傾斜角 Θ aは、 JIS B0601: ' 82、及び、 B0031: ' 8 2に従って、触針式表面粗さ計を用いて粗面形状を測定し、測定方向の座標を Xとし て、得られた断面曲線関数 f (x)から次の式(1)および式(2)
A a= (l/L) I L I (d/dx) f (x) I dx · · · (1)
o
Θ a = tan_ 1 ( A a) . . . (2)
を用いて求めることができる。ここで、 Lは測定長さであり、 Δ aは平均傾斜角 Θ aの正 接である。
[0079] さらに、導光体 3としては、その光出射率が 0. 5〜5%の範囲にあるものが好ましぐ より好ましくは 1〜3%の範囲である。光出射率を 0. 5%以上とすることにより、導光体 3から出射する光量が多くなり十分な輝度が得られる傾向にある。また、光出射率を 5 %以下とすることにより、一次光源 1の近傍での多量の光の出射が防止され、光出射 面 33内での X方向における出射光の減衰が小さくなり、光出射面 33での輝度の均 斉度が向上する傾向にある。このように導光体 3の光出射率を 0. 5〜5%とすることに より、光出射面から出射する光の出射光光度分布 (XZ面内)におけるピーク光の角 度が光出射面の法線に対し 50〜80度の範囲にあり、光入射端面と光出射面との双 方に垂直な XZ面における出射光光度分布 (XZ面内)の半値全幅が 10〜40度であ るような指向性の高い出射特性の光を導光体 3から出射させることができ、その出射 方向をプリズムシート 4で効率的に偏向させることができ、高い輝度を有する面光源 装置を提供することができる。
[0080] 本発明において、導光体 3からの光出射率は次のように定義される。光出射面 33 の光入射端面 31側の端縁での出射光の光強度(I )と光入射端面 31側の端縁から
0
距離 Lの位置での出射光強度 (I)との関係は、導光体 3の厚さ (Z方向寸法)を dとす ると、次の式(3)
1 = 1 (A/100) [l - (A/100) ]L/d · · · (3)
0
のような関係を満足する。ここで、定数 Aが光出射率であり、光出射面 33における光 入射端面 31と直交する X方向での単位長さ(導光体厚さ dに相当する長さ)当たりの 導光体 3から光が出射する割合(百分率:%)である。この光出射率 Aは、縦軸に光出 射面 23からの出射光の光強度の対数をとり、横軸に(L/d)をとり、これらの関係を プロッ卜することで、その勾酉己力、ら求めること力 Sでさる。
[0081] なお、本発明では、上記のようにして光出射面 33に光出射機構を形成する代わり に或いはこれと併用して、導光体内部に光拡散性微粒子を混入分散することで指向 性光出射機構を付与してもよい。
[0082] また、指向性光出射機構が付与されていない主面である裏面 34は、導光体 3から の出射光の一次光源 1と平行な面 (YZ面)での指向性を制御するために、光入射端 面 31を横切る方向に、より具体的には光入射端面 31に対して略垂直の方向(X方向 )に、延びる多数のプリズム列を配列したプリズム列形成面とされている。この導光体 3の裏面 34のプリズム列は、配列ピッチをたとえば 10〜; !OO ^ mの範囲、好ましくは 30〜60 111の範囲とすることカできる。また、この導光体 3の裏面 34のプリズム列は 、頂角をたとえば 85〜110度の範囲とすることができる。これは、頂角をこの範囲とす ることによって導光体 3からの出射光を適度に集光させることができ、面光源装置とし ての輝度の向上を図ることができるためであり、頂角はより好ましくは 90〜; 100度の 範囲である。
[0083] プリズムシート 4は、導光体 3の光出射面 33上に配置されている。プリズムシート 4は シート状透光性部材からなり、その 2つの主面である第 1面 41及び第 2面 42は全体と して互いに平行に配列されており、それぞれ全体として XY面と平行に位置する。一 方の主面である第 1面 41 (導光体 3の光出射面 33に対向して位置する主面)が入光 面とされており、他方の主面 42が出光面とされている。入光面 41は、複数の Y方向 に延在するプリズム列が互いに平行に配列されたプリズム列形成面とされている。出 光面 42は、平坦面とされている。
[0084] 図 4には、プリズムシート 4による XZ面内での光偏向の様子が模式的に示されてい る。この図では、 XZ面内での導光体 3からのピーク光(出射光分布のピークに対応す る光)の進行方向の一例が示されている。導光体 3の光出射面 33から角度 αで斜め に出射されるピーク光の大部分は、プリズム列 411の第 1のプリズム面 41 laへ入射し 第 2のプリズム面 41 lbによりほぼ内面全反射されてほぼ出光面 42の法線の方向に 進行し、出光面 42から出光する。この光の分布における半値全幅は、導光体からの 出射光分布のものとほぼ同等であり、 40度以下たとえば 10〜40度である。また、 YZ 面内では、上記のような導光体裏面 34のプリズム列の作用もあって、広範囲の領域 において出光面 42の法線の方向の輝度の十分な向上を図ることができる。
[0085] 尚、プリズムシート 4のプリズム列 411のプリズム面 41 la, 41 lbの形状は、単一平 面に限られず、例えば断面凸多角形状または凸曲面形状とすることができ、これによ り、一層の高輝度化や狭視野化を図ることができる。
[0086] プリズムシート 4においては、所望のプリズム列形状を精確に作製し、安定した光学 性能を得るとともに、組立作業時や光源装置の使用時におけるプリズム列頂部の摩 耗ゃ変形を抑止する目的で、プリズム列の頂部に頂部平坦部あるいは頂部曲面部を 形成してもよい。この場合、頂部平坦部あるいは頂部曲面部の幅は、 3 111以下とす ること力 面光源装置としての輝度の低下ゃスティキング現象による輝度の不均一パ ターンの発生を抑止する観点から好ましぐより好ましくは頂部平坦部あるいは頂部 曲面部の幅は 2 H m以下であり、さらに好ましくは 1 H m以下である。
[0087] 一次光源 1は Y方向に延在する線状の光源であり、該一次光源 1としては例えば蛍 光ランプや冷陰極管を用いることができる。この場合、一次光源 1は、図 1に示したよ うに、導光体 3の一方の側端面に対向して設置する場合だけでなぐ必要に応じて反 対側の側端面にもさらに設置することもできる。
[0088] 光源リフレクタ 2は一次光源 1の光をロスを少なく導光体 3へ導くものである。その材 質としては、例えば表面に金属蒸着反射層を有するプラスチックフィルムを用いること 力できる。図示されているように、光源リフレクタ 2は、プリズムシート 4を避けて、光反 射素子 5の端縁部外面から一次光源 1の外面を経て導光体 3の光出射面端縁部へと 巻きつけられている。他方、光源リフレクタ 2は、光反射素子 5の端縁部外面から一次 光源 1の外面を経てプリズムシート 4の出光面端縁部へと巻きつけることも可能である 。このような光源リフレクタ 2と同様な反射部材を、導光体 3の光入射端面 31以外の 側端面に付することも可能である。
[0089] 光反射素子 5としては、例えば表面に金属蒸着反射層を有するプラスチックシート を用いること力 Sできる。本発明においては、光反射素子 5として反射シートに代えて、 導光体 3の裏面 34に金属蒸着等により形成された光反射層等を用いることも可能で ある。
[0090] 本実施形態においては、面光源装置として、プリズムシート 4の入光面 41に形成さ れたプリズム列のプリズム面での内面反射を利用するものを使用しているので、該面 光源装置の発光面から発せられる光の指向性が高い。これに基づき、液晶表示装置 の表示面から出射する光の分布における半値全幅も例えば 40度以下、好ましくは 3 0度以下、更に好ましくは 25度以下となる。このような指向性の強い表示装置におい ては、ぎらつき(スペックル)が強く発生する傾向にある。しかし、本実施形態において は、防眩性フィルム 100を使用しているので、このようなぎらつきを効果的に防止する こと力 Sできる。即ち、本発明の防眩性フィルムは、入射する光の分布の半値全幅が 4 0度以下の指向性の高い表示装置に対してぎらつき防止の効果が効果的に発揮さ れる。
[0091] 以上の実施形態では透光性基材 101の一方の主面にのみ透光性薄膜 102を接合 して防眩性フィルムを形成している力 本発明においては、透光性基材 101の双方 の主面に透光性薄膜 102を接合して防眩性フィルムを形成してもよい。
実施例
[0092] 以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する。
[0093] [実施例 1]
直径 200mm及び長さ 600mmのロール状の鉄部材の外周面に厚さ 300 mの銅 めっきを施し、さらに銅の酸化防止のためにニッケルめっきを施したロール状部材を 、回転軸の周りで 10度ステップで回転させて停止させる。各停止状態において、図 2 に関し説明したようにしてブラストノズル 104からブラスト粒子を吐出させてブラスト処 理を施した。このブラスト処理では、ロール状部材の表面から 220mm離れた位置に 吐出口径 8mm φのブラストノズルを配置し、ロール状部材の回転中心に向かって中 心粒径 15〜20 m、上限粒径 21 μ mの球形状のセラミックビーズパウダーを吹き付 けた。ブラスト粒子の吐出圧を、それぞれ 0. 2MPaとした。これにより、外周面に微細 凹凸構造を有する口ール状金型を得た。
[0094] 次いで、図 3に関し説明したようにして、前記ロール型とゴムニップロールとを平行 に隣接配置し、それらの間に厚さ 188 mの PETフィルム(東洋紡績社製、商品名 A 4300)からなる透光性基材をロール型に沿って供給し、ゴムニップロールに接続した 空気圧シリンダーにより、ゴムニップロールとロール状型との間で透光性基材をニップ した。
[0095] 一方、以下の紫外線硬化性組成物
フエノキシェチルアタリレート (大阪有機化学工業社製ビスコート # 192): 50重 ビスフエノール A—ジエポキシ アタリレート(共栄社油脂化学工業社製ェポキ シエステル 3000A): 50重量部
2—ヒドロキシー2—メチルー 1 フエ二ループロパン 1 オン(チバガイギー 社製ダロキュア 1173) : 1. 5重量部
を、粘度 300mPa ' S/25°Cに調整した。
[0096] この紫外線硬化性組成物を、ゴムニップロールによりロール状型へとニップされて いる透光性基材の一方の表面に供給した。ロール状型を回転させながら、紫外線硬 化性組成物がロール状型と透光性基材との間に挟まれた状態で、紫外線照射装置 から紫外線を照射し、紫外線硬化性組成物を重合硬化させロール状型の形状転写 面の微細凹凸構造を転写させた。その後、ロール状型より離型し、防眩性フィルムを 得た。
[0097] 得られた防眩性フィルムにっき、下記の方法で特性を測定し更に目視評価を行つ た。その結果を、以下の表 1に示す。 [0098] <特性測定及び目視評価の方法〉
(1)ヘイズ値 (Hz)、全光線透過率 (Tt)及び拡散透過率(Dfs)は、ヘイズメータ 一 NDH2000 (日本電色工業製)を用い、 JIS K7361- 1、 K7105、 K7136に従って測定 を fiつた。
[0099] (2)表面凹凸ピッチ(Sm)、局部山頂の平均間隔(S)、算術平均粗さ (Ra)、十点 平均粗さ(Rz)及び算術平均傾斜角(R Δ a)は、触針粗さ計 SURFCOM1400LCD (東 京精密製)を用い、 JIS B0601 : ' 94 及び、 B0031 : ' 94に従って測定を行った。なお、 算術平均傾斜角(R A a)は、触針粗さ計の測定方向の座標を Xとして、得られた粗さ 曲線関数 g (X)から次の式 (4)
R A a = tan_ 1 [ (l/L) I L | (d/dx) g (x) | dx] · · · (4)
0
を用いて求めることができる。ここで、 Lは測定長さである。
[0100] (3)法線輝度低下率測定は、半値全幅が 17度で、出射光ピーク角度が法線 (0 度) ± 0. 5度に位置し、且つ、単一ピーク出射光分布特性を有する、 14. 1インチサ ィズの高指向性面光源装置を準備し、この上に前記作製された防眩性フィルムを載 置し、載置する前の法線輝度を基準として法線輝度の低下率(α )を求めた。該輝度 測定に関しては受光機としてトプコン製 ΒΜ7を使用した。
[0101] (4)防眩性能の目視評価は、 150x150mmの平板アクリル樹脂に前記防眩性フィ ルムを貼り付け固定し、その上方 2000mmの 40形円筒状蛍光灯の移りこみを略法線 方向から観察することで行った、該蛍光灯の輪郭形状がどの程度視認されるかで防 眩性能を目視判断した。
[0102] (5)ぎらつきに関しては、前記(3)で使用した高指向性の面光源装置上に、前記 防眩性フィルムを載置し、暗室の中でそのぎらつき程度を目視観察にて評価した。
[0103] (6)欠陥隠蔽性に関しては、以下の方法で評価した。冷陰極管を側面に配置した
15インチサイズのアクリル樹脂製導光体の光出射面上に、透光性薄膜の付与されて いないプリズムシートをプリズム列形成面が下向きとなるように載置し、導光体の側面 および裏面を反射シートで覆い、面光源装置を得た。このプリズムシートのプリズム列 形成面とは反対側の平坦面即ち透光性基材の主面の上に、種々の空間周波数を有 する縞模様パターンの形成されたチャート(厚さ 1.5mm)を、縞模様が形成されてい る面を下向きにして乗せ、さらにその上に上記の光拡散性光学フィルムを凹凸構造 を備えている面を上向きにして乗せた。ここで縞模様パターンは、白ラインと黒ライン との組み合わせを 1ラインペアとし、このラインペアが lmmの幅の中に何組設けてあ る力、を空間周波数として示す。光拡散性光学フィルムの上からチャートの縞模様を見 た際に、何ラインペア以上の縞模様が目視で識別できなくなるかを調べ、そのライン ペア数をその光拡散性光学フィルムの隠蔽度と定義する。単位としては lp/mmを用い 、この値が小さ!/、ほど光学フィルムの隠蔽性は高!/、ことを示して!/、る。
[0104] [実施例 2〜5]
ブラスト粒子を中心粒径 10〜35 H m、上限粒径 45 μ mの球形状のガラスビーズとし 、ブラスト粒子の吐出圧を、それぞれ 0.3MPa、 0.4MPa、 0.5MPa及び 0.6MPaとした以 外は前記実施例 1と同じ手法で、ロール金型外周面に微細凹凸構造を形成し、紫外 線硬化性組成物を用いて防眩性フィルムを作製し、評価を行った。その結果を、以 下の表 1に示す。
[0105] [実施例 6]
ブラスト処理において、ブラスト粒子として中心粒径 45〜 75 m及び上限粒径 10 6 inの球形ガラスビーズを用い、吐出圧を 0. 4MPaとしたこと以外は、実施例 1と同 様の方法にて防眩性フィルムを作製し、評価を行った。その結果を、以下の表 1に示 す。
[0106] [実施例 7〜; 10]
ニッケルめっきを施して!/、な!/、ロール金型に対してブラスト加工を行ったこと、およ びブラスト条件を表 1のようにしたこと以外は実施例 1と同様の方法で防眩性フィルム を作製した。表 1に作製した防眩性フィルムのマットの特性と評価結果を示す。
[0107] [実施例 11]
直径 200mm及び長さ 600mmのロール状の鉄部材の外周面に厚さ 300 mの銅 めっきを施し、さらに銅の酸化防止のためにニッケルめっきを施したロール状部材を 、回転軸の周りで 1分間に 20回の回転速度で連続回転させた。ロール状部材を回転 させたまま、図 2に関し説明したようにしてブラストノズル 104からブラスト粒子を吐出 させてブラスト処理を施した。このブラスト処理では、ロール状部材の表面から 220m m離れた位置に吐出口径 8mm φのブラストノズルを配置し、ロール状部材の回転中 心に向かって中心粒径 15〜20 m、上限粒径 41 μ mの球形状のセラミックビーズパ ウダ一を吹き付けた。ブラスト粒子の吐出圧を、 0. IMPaとした。これにより、外周面 に微細凹凸構造を有するロール状金型を得た。このようなロール状金型を用いて、実 施例 1と同様に防眩性フィルムを作製し、評価を行った。その結果を表 1に示す。
[0108] [実施例 12〜20]
ロール状部材とブラストノズルとの間の距離を表 1のようにした以外は前記実施例 1 1と同じ手法で、ロール金型外周面に微細凹凸構造を形成し、紫外線硬化性組成物 を用いて防眩性フィルムを作製し、評価を行った。その結果を、以下の表 1に示す。
[0109] [比較例 1]
ブラスト処理において、ブラスト粒子として中心粒径 45〜 75 m及び上限粒径 10 6 inの球形ガラスビーズを用い、吐出圧を 0. 5MPaとしたこと以外は、実施例 1と同 様の方法にて防眩性フィルムを作製し、評価を行った。その結果を、以下の表 1に示 す。
[0110] [比較例 2]
表面の微細凹凸構造を得るために、平均粒径 5 mのアクリル系拡散材微粒子と バインダー樹脂とをトルエン/ MEK = 60/40 (重量比)の混合溶媒に溶解した塗工液 を調整し、これを PET基材フィルムにダラビヤコートした後、溶媒を乾燥除去させた。 これにより、厚さ 6 πιで表面に微細凹凸構造を有する防眩性フィルムを得た。前記 バインダー樹脂としては、ポリエステルポリオール/イソシァネート系混合樹脂 (バイ ロン 200)を用い、これに前記アクリル系拡散微粒子(総研化学製)をバインダー樹脂 に対し 5 : 95で混合し、トータル固形分として用いた。該固形分濃度は塗工液の 20% となるように調整した。
[0111] 以上の方法にてコーティングプロセスで作製した防眩性フィルムについて、実施例
1と同様の方法にて評価を行った。その結果を、以下の表 1に示す。
[0112] [表 1]
Figure imgf000031_0001
2 9/ 1
[0113] 以下、本発明の光拡散フィルムについて、実施例により更に具体的に説明する。
[0114] [実施例 21]
ぐ評価方法 >
(1)ヘイズ値 (Hz)、全光線透過率 (Tt)、拡散透過率 (Dfs):上記と同様に行った
(2)表面凹凸ピッチ (Sm;)、局部山頂の平均間隔 (S)、算術平均粗さ (Ra)、 10点
差替え用紙 (規則 26) 平均粗さ(Rz)、算術平均傾斜角(R Δ a):上記と同様に行った。
(3)ぎらつき評価:冷陰極管を側面に配置した 15インチサイズのアクリル樹脂製 導光体の光出射面上に、 14.1インチサイズの全反射形プリズムシート M268YK (三菱 レイヨン製)をプリズム列形成面が下向きとなるように載置し、導光体の側面および裏 面を反射シートで覆い、面光源装置を得た。得られた面光源装置は、半値全幅が 17 度で、出射光ピーク角度が法線 (0度) ± 0.5度に位置し且つ単一ピーク出射光分布 特性を有していた。この上に、作製された拡散フィルムを載置して、喑室内でぎらつき 程度を目視評価した。更に、法線輝度低下率( α )を ΒΜ7 (トプコン製)を用いて評価 した。ただし、裏面にレンズ列を付与したもの(実施例 53〜84)は前記 14.1インチ導 光板の上に前記 Μ268ΥΚの代わりに本試作のレンズ列付光拡散フィルムを載置して ぎらつきの目視評価を行った。
(4)欠陥隠蔽性: (3)の面光源装置のプリズムシートのプリズム列形成面とは反対 側の平坦面即ち透光性基材の主面の上に、種々の空間周波数を有する縞模様バタ ーンの形成されたチャート(厚さ 1.5mm)を、縞模様が形成されている面を下向きにし て乗せ、さらにその上に上記の光拡散性光学フィルムを凹凸構造を備えている面を 上向きにして乗せる。ここで縞模様パターンは、白ラインと黒ラインとの組み合わせを 1ラインペアとし、このラインペアが lmmの幅の中に何組設けてあるかを空間周波数 として示すものである。光拡散性光学フィルムの上からチャートの縞模様を見た際に
、何ラインペア以上の縞模様が目視で識別できなくなる力、を調べ、そのラインペア数 をその光拡散性光学フィルムの隠蔽度と定義する。単位としては lp/mmを用い、この 値が小さレ、ほど光学フィルムの隠蔽性は高!/、ことを示して!/、る。
<サンプル作製〉
直径 200mm φ、長さ 730mmの鉄心外周部に 300 mの銅めつきを施し、さらに銅 の酸化防止のためにニッケルめっきを施した口—ル金型を作製し、これを 10度ステツ プで回転させながら都度ブラスト加工を行った。ブラスト加工は、表 2に示したように、 ロール表面から 220mmの距離に 8mm φのブラストノズルを配置し、該ロール金型の 回転中心に向かって吐出圧 0.2MPaで研削材を吹き付けて加工を行った。前記研削 材には、中心粒径が 15〜20 111、上限粒子径が 41 mの球形セラミックビーズ(# 10 00)を用い、これらを前記金型全面に吹き付け、微細凹凸形状を有するロール金型を 作製した。
[0116] 次いで、前記ロール型とゴムニップロールを平行に隣接配置し、それらの間に厚さ 1 88 mの PETフィルム(東洋紡績社製、商品名 A4300)力もなる透光性基材をロー ル型に沿って供給し、ゴムロールに接続した空気圧シリンダーにより、ゴムロールと口 ール型との間で透光性基材をエップした。
[0117] 一方、以下の紫外線硬化性組成物
フエノキシェチルアタリレート (大阪有機化学工業社製ビスコート # 192): 50重 ビスフエノール A—ジエポキシ アタリレート(共栄社油脂化学工業社製ェポキ シエステル 3000A): 50重量部
2—ヒドロキシー2—メチルー 1 フエ二ループロパン 1 オン(チバガイギー 社製ダロキュア 1173) : 1. 5重量部
に、さらに前記紫外線硬化樹脂との屈折率差が 0.08、粒径 3 mのシリコーン微粒子 (トスパール 130:東芝シリコーン製)を 10重量部混合し、粘度 300mPa' S/25°Cに 調整した。
[0118] この紫外線硬化性組成物を、ゴムロールによりロール型へとニップされている透光 性基材の一方の表面に供給した。ロール型を回転させながら、紫外線硬化性組成物 力 Sロール型と透光性基材との間に挟まれた状態で、紫外線照射装置から紫外線を照 射し、紫外線硬化性組成物を重合硬化させロール型の形状転写面の凹凸構造を転 写させた。その後、ロール型より離型し、光拡散フィルムを得た。表 2に作製した光拡 散フィルムのマットの特性と評価結果を示す。
[0119] [実施例 22〜29]
ブラスト加工に際して、中心粒径が 10〜35 ,1 mで上限粒径が 45 μ mの球形ガラス ビーズを用い、ブラスト距離及びブラスト吐出圧を表 2のようにしたこと以外は、実施 例 21と同様の方法にて光拡散フィルムを作製した。表 2に作製した光拡散フィルムの マットの特性と評価結果を示す。
[0120] [実施例 30〜44] ブラスト加工に際して、中心粒径、上限粒径、ブラスト距離、回転軸周りのステップ 角度及びブラスト吐出圧を表 2のようにしたこと、またロール状部材に前記ニッケルめ つきを施していないこと以外は、実施例 21と同様の方法にて光拡散フィルムを作製し た。表 2に作製した光拡散フィルムのマットの特性と評価結果を示す。
[0121] [実施例 45]
直径 200mm及び長さ 600mmのロール状の鉄部材の外周面に厚さ 300 mの銅 めっきを施し、さらに銅の酸化防止のためにニッケルめっきを施したロール状部材を 、回転軸の周りで 1分間に 20回の回転速度で連続回転させた。ロール状部材を回転 させたまま、図 1に関し説明したようにしてブラストノズル 104からブラスト粒子を吐出 させてブラスト処理を施した。このブラスト処理では、ロール状部材の表面から 320m m離れた位置に吐出口径 8mm φのブラストノズルを配置し、ロール状部材の回転中 心に向かって中心粒径 10〜42 m、上限粒径 63 mの球形状のセラミックビーズ ノ ウダ一を吹き付けた。ブラスト粒子の吐出圧を、 0. IMPaとした。これにより、外周 面に微細凹凸構造を有するロール状金型を得た。このようなロール状金型を用いて、 シリコン微粒子を用いないこと以外は実施例 21と同様に光拡散フィルムを作製し、評 価を行った。その結果を表 2に示す。
[0122] [実施例 46〜52]
ブラスト加工に際して、中心粒径、上限粒径、ブラスト距離及びブラスト吐出圧を表 2のようにしたこと以外は、実施例 45と同様の方法にて光拡散フィルムを作製した。 表 2に作製した光拡散フィルムのマットの特性と評価結果を示す。なお、実施例 49の 欠陥隠蔽性は 6. 3[lp/mm]であり、実施例 52の欠陥隠蔽性は 18. 0[lp/mm]で あった。
[0123] [比較例 3]
ブラスト加工に際して、中心粒径が 10〜42 ,1 mで上限粒径が 63 μ mの球形ガラス ビ一ズを用いたこと以外は、実施例 26と同様の方法にて光拡散フィルムを作製した。 表 2に作製した光拡散フィルムのマットの特性と評価結果を示す。
[0124] [比較例 4]
ブラスト加工に際して、中心粒径が 45〜75 ,1 mで上限粒径が 106 μ mの球形ガラ スビーズを用いたこと以外は、実施例 49と同様の方法にて光拡散フィルムを作製し た。表 2に作製した光拡散フィルムのマットの特性と評価結果を示す。
[0125] [比較例 5]
平均粒径 5 mのアクリル系拡散材微粒子とバインダー樹脂をトルエン/ MEK = 60/ 40 (重量比)の混合溶媒に溶解した塗工液を調整し、これを PET基材フィルムにダラ ビヤコートした後、溶媒乾燥除去工程を経て 6 m厚さの微細凹凸構造を有するフィ ルムを得た。前記バインダー樹脂としては、ポリエステルポリオール/イソシァネート系 混合樹脂 (バイロン 200)を用い、これに前記アクリル系拡散微粒子 (総研化学製)を ノ^ンダ一樹脂に対し 87 : 13で混合し、トータル固形分として用いた。該固形分濃度 は塗工液の 20%となるように調整した。
[0126] 以上の方法にてコーティングプロセスで作製した光拡散フィルムをサンプルとして 用いた他は、実施例 21と同様の方法で評価を行った。表 2に作製した光拡散フィノレ ムの特性と評価結果を示す。
[0127] [実施例 53〜84]
実施例 21〜52のすベての光拡散フィルムの裏面側に並列配置の多数のプリズム 列を付与した形態の光拡散フィルムを作製した。プリズム列を付与する方法としては 、前記光拡散フィルムの紫外線硬化樹脂を用いた形状転写方法と同様の手法を用 いた。その際に使用するロール型は、頂角 68度の断面が三角形状のダイヤモンドバ イトを用いて、ロール金型の回転軸方向に 50 mピッチで多数のプリズム列切削加 ェを行うことで作製した。
[0128] 作製した光拡散フィルムを用いて前記 14.1インチサイズのバックライトを構成し、喑 室にてぎらつきの目視評価を行ったところ、全てのサンプルにおいて、前記実施例 2 丄〜44の光拡散フィルムのぎらつき評価結果とほぼ同様な評価結果が得られ、ぎら つきのないレンズ列の付与された拡散フィルムを作製することができた。
[0129] [表 2]
Figure imgf000037_0001

Claims

請求の範囲
[1] ロール状金属部材の外周面にブラスト処理を施すことで該外周面に微細凹凸構造 を形成して得られたロール状金型と、該ロール状金型の外周面に沿って配置される フィルム状透光性基材との間に活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を供給して、該 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を薄膜の形態となし、該薄膜の表面に前記口 ール状金型の外周面の微細凹凸構造を転写し、前記活性エネルギー線硬化性樹脂 組成物を硬化させて透光性薄膜となし、前記透光性薄膜を前記透光性基材の表面 に接合して得られる防眩性フィルムであって、前記透光性薄膜の微細凹凸構造をも つ表面の算術平均傾斜角が 0. 5〜3. 5度であることを特徴とする防眩性フィルム。
[2] 前記ブラスト処理におけるブラスト粒子は、中心粒径が 5〜45 ,1 mの略球形の研削 材微粒子であることを特徴とする、請求項 1に記載の防眩性フィルム。
[3] 前記ブラスト処理におけるブラスト粒子は、上限粒径が 45 ,1 m以下の略球形の研削 材微粒子であることを特徴とする、請求項 1に記載の防眩性フィルム。
[4] 前記透光性薄膜の微細凹凸構造をもつ表面は、局部山頂の平均間隔が 5〜30 mであることを特徴とする、請求項 1に記載の防眩性フィルム。
[5] 前記透光性薄膜の微細凹凸構造をもつ表面は、凹凸間ピッチが 20〜60 11 mであ ることを特徴とする、請求項 1に記載の防眩性フィルム。
[6] 前記透光性薄膜の微細凹凸構造をもつ表面は、算術平均粗さが 0. 015〜0. 3 ^ mで、十点平均粗さが 0. 1〜2 mであることを特徴とする、請求項 1に記載の防眩 性フィルム。
[7] 表示部と、その前に配置される請求項 1に記載の防眩性フィルムとを備えた表示装 置であって、前記表示部から前記防眩性フィルムに入射する光はその分布における 半値全幅が 40度以下であることを特徴とする表示装置。
[8] 前記表示部は透過型表示素子と該透過型表示素子の背後に配置されたエッジラ イト方式の面光源装置とを含んでなるものであり、該面光源装置は、一次光源と、該 一次光源から発せられる光が導入され導光され出射する導光体と、該導光体からの 出射光が入光するように配置された光偏向素子とを備えており、該光偏向素子は入 光面に互いに平行に配置された複数のプリズム列を形成してなるプリズムシートであ ることを特徴とする、請求項 7に記載の表示装置。
[9] ロール状金型表面をブラスト処理することで得られる不規則な微細凹凸構造を、活 性エネルギー線硬化樹脂を用いて透明基材上に転写硬化することで得られる光拡 散フィルムであって、該微細凹凸構造の局部山頂の平均間隔 Sが 5〜30 mであるこ とを特徴とする光拡散フィルム。
[10] 中心粒径 5〜45 mの略球形研削材微粒子を用いて、ロール状金型表面をブラス ト処理することにより得られる請求項 9に記載の光拡散フィルム。
[1 1] 上限粒径が 70 m以下の研削材微粒子を用いた請求項 9に記載の光拡散フィル ム。
[12] 前記微細凹凸構造の算術平均傾斜角 R A aが 1.5〜9.0度である請求項 9に記載の 光拡散フィルム。
[13] 前記微細凹凸構造の凹凸間ピッチ Smが 20〜80 mである請求項 9に記載の光拡 散フィルム。
[14] 前記微細凹凸構造の算術平均粗さ Raが 0. 06 -0. 7 β ιη、 10点平均粗さ Rzが 0. 5
~ 2. 5 μ mである請求項 9に記載の光拡散フィルム。
[15] 前記拡散フィルムの裏面にプリズムが付与された請求項 9に記載の光拡散フィルム
[16] 一次光源と、該一次光源の光を端面より入射し導光して出射面より出射させる導光 板と、該導光板より出射する光を該出射面の上方へ偏角するレンズ列を付与された 光拡散フィルムとを備え、該光拡散フィルムの上に直接液晶素子を載置する面光源 システムにおいて、
前記光拡散フィルムは、ロール状金型表面をブラスト処理することで得られる微細 凹凸構造を、活性エネルギー線硬化樹脂を用いて透明基材上に転写硬化すること で得られる光拡散フィルムであって、該微細凹凸構造の局部山頂の平均間隔 Sが 10 〜30 mであることを特徴とする面光源システム。
PCT/JP2007/073718 2006-12-08 2007-12-07 防眩性フィルム及びそれを用いた表示装置、並びに光拡散フィルム及びそれを用いた面光源システム WO2008072581A1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US12/518,018 US20100033652A1 (en) 2006-12-08 2007-12-07 Antiglare film and display device employing the same, and light diffusing film and surface light source system employing the same
EP07850296A EP2093592A4 (en) 2006-12-08 2007-12-07 ANTI-REFLECTIVE FILM, SCREEN USING THE SAME, LIGHT DIFFUSER FILM, AND SURFACE LIGHT GENERATING SYSTEM USING THE SAME
JP2008549289A JPWO2008072581A1 (ja) 2006-12-08 2007-12-07 防眩性フィルム及びそれを用いた表示装置、並びに光拡散フィルム及びそれを用いた面光源システム

Applications Claiming Priority (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006-332600 2006-12-08
JP2006332600 2006-12-08
JP2006-338396 2006-12-15
JP2006338396 2006-12-15
JP2007079127 2007-03-26
JP2007079128 2007-03-26
JP2007-079127 2007-03-26
JP2007-079128 2007-03-26

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2008072581A1 true WO2008072581A1 (ja) 2008-06-19

Family

ID=39511601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2007/073718 WO2008072581A1 (ja) 2006-12-08 2007-12-07 防眩性フィルム及びそれを用いた表示装置、並びに光拡散フィルム及びそれを用いた面光源システム

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20100033652A1 (ja)
EP (1) EP2093592A4 (ja)
JP (1) JPWO2008072581A1 (ja)
KR (1) KR20090089899A (ja)
TW (1) TW200835930A (ja)
WO (1) WO2008072581A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010204479A (ja) * 2009-03-04 2010-09-16 Nitto Denko Corp 防眩性ハードコートフィルム、それを用いた偏光板および画像表示装置
JP2012073487A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Dainippon Printing Co Ltd 反射防止物品および表示装置
WO2015046439A1 (ja) * 2013-09-26 2015-04-02 大日本印刷株式会社 プリズムシート、面光源装置、映像源ユニット、及び液晶表示装置
JP2016070964A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 大日本印刷株式会社 プリズムシート、面光源装置、映像源ユニット、及び液晶表示装置
JP2016151764A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 奇美實業股▲ふん▼有限公司 突起を有する光透過板
JP2016197224A (ja) * 2015-04-02 2016-11-24 奇美實業股▲ふん▼有限公司 突起を有する光透過板
WO2021230337A1 (ja) * 2020-05-15 2021-11-18 大日本印刷株式会社 防眩フィルム及び画像表示装置

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5510865B2 (ja) * 2009-03-25 2014-06-04 住友化学株式会社 防眩処理方法、防眩フィルムの製造方法および金型の製造方法
JP5832101B2 (ja) * 2010-03-11 2015-12-16 住友化学株式会社 防眩性偏光板およびそれを用いた画像表示装置
JP2013171106A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Mitsubishi Gas Chemical Co Inc 光拡散フィルム製造方法
WO2014081415A1 (en) * 2012-11-20 2014-05-30 Hewlett-Packard Development Company, Lp Directional waveguide-based pixel for use in a multiview display screen
JP6538347B2 (ja) * 2014-03-21 2019-07-03 リケンテクノス株式会社 多層コートフィルムの製造方法
JP6605795B2 (ja) * 2014-10-06 2019-11-13 古河電気工業株式会社 インドアケーブル
CN106597585A (zh) * 2017-01-18 2017-04-26 肇庆市欧迪明科技有限公司 一种防眩光的扩散板及其制造方法
JPWO2020067134A1 (ja) * 2018-09-25 2021-09-02 日本電気硝子株式会社 透明物品
TWI789017B (zh) * 2021-09-17 2023-01-01 明基材料股份有限公司 高霧度防眩膜以及高霧度防眩抗反射膜

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000193805A (ja) 1998-12-28 2000-07-14 Keiwa Inc 光拡散シートの製造方法
JP2003240922A (ja) * 2002-02-22 2003-08-27 Konica Corp 低反射フィルム、前記フィルムの製造方法、偏光板及び表示装置
JP2004004644A (ja) * 2002-04-25 2004-01-08 Nitto Denko Corp 光拡散性シート、光学素子および画像表示装置
JP2004046258A (ja) * 2003-10-27 2004-02-12 Dainippon Printing Co Ltd 防眩フィルムおよびその製造方法
JP3515426B2 (ja) 1999-05-28 2004-04-05 大日本印刷株式会社 防眩フィルムおよびその製造方法
JP2005227407A (ja) * 2004-02-10 2005-08-25 Daicel Chem Ind Ltd 防眩シート
JP2005331901A (ja) * 2004-04-19 2005-12-02 Sumitomo Chemical Co Ltd 防眩性光学フィルムの製造方法
JP2006106592A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Mitsubishi Rayon Co Ltd 偏光変換分離素子及びその製造方法並びにこの偏光変換分離素子を用いた面光源装置
JP2006154838A (ja) 1994-05-18 2006-06-15 Dainippon Printing Co Ltd 防眩性フィルム
WO2006088206A1 (ja) * 2005-02-21 2006-08-24 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 光学積層体

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004029240A (ja) * 2002-06-24 2004-01-29 Fuji Photo Film Co Ltd 防眩性反射防止フィルムの製造方法
TWI461758B (zh) * 2003-08-13 2014-11-21 Sumitomo Chemical Co 製備抗眩光學膜的方法
JP4641829B2 (ja) * 2004-03-29 2011-03-02 大日本印刷株式会社 防眩性積層体

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006154838A (ja) 1994-05-18 2006-06-15 Dainippon Printing Co Ltd 防眩性フィルム
JP2000193805A (ja) 1998-12-28 2000-07-14 Keiwa Inc 光拡散シートの製造方法
JP3515426B2 (ja) 1999-05-28 2004-04-05 大日本印刷株式会社 防眩フィルムおよびその製造方法
JP2003240922A (ja) * 2002-02-22 2003-08-27 Konica Corp 低反射フィルム、前記フィルムの製造方法、偏光板及び表示装置
JP2004004644A (ja) * 2002-04-25 2004-01-08 Nitto Denko Corp 光拡散性シート、光学素子および画像表示装置
JP2004046258A (ja) * 2003-10-27 2004-02-12 Dainippon Printing Co Ltd 防眩フィルムおよびその製造方法
JP2005227407A (ja) * 2004-02-10 2005-08-25 Daicel Chem Ind Ltd 防眩シート
JP2005331901A (ja) * 2004-04-19 2005-12-02 Sumitomo Chemical Co Ltd 防眩性光学フィルムの製造方法
JP2006106592A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Mitsubishi Rayon Co Ltd 偏光変換分離素子及びその製造方法並びにこの偏光変換分離素子を用いた面光源装置
WO2006088206A1 (ja) * 2005-02-21 2006-08-24 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 光学積層体

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
See also references of EP2093592A4 *

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010204479A (ja) * 2009-03-04 2010-09-16 Nitto Denko Corp 防眩性ハードコートフィルム、それを用いた偏光板および画像表示装置
JP2012073487A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Dainippon Printing Co Ltd 反射防止物品および表示装置
WO2015046439A1 (ja) * 2013-09-26 2015-04-02 大日本印刷株式会社 プリズムシート、面光源装置、映像源ユニット、及び液晶表示装置
CN105745558A (zh) * 2013-09-26 2016-07-06 大日本印刷株式会社 棱镜片、面光源装置、映像源单元及液晶显示设备
JP2016070964A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 大日本印刷株式会社 プリズムシート、面光源装置、映像源ユニット、及び液晶表示装置
JP2016151764A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 奇美實業股▲ふん▼有限公司 突起を有する光透過板
JP2016197224A (ja) * 2015-04-02 2016-11-24 奇美實業股▲ふん▼有限公司 突起を有する光透過板
WO2021230337A1 (ja) * 2020-05-15 2021-11-18 大日本印刷株式会社 防眩フィルム及び画像表示装置
US11960162B2 (en) 2020-05-15 2024-04-16 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Anti-glare film and image display device

Also Published As

Publication number Publication date
KR20090089899A (ko) 2009-08-24
US20100033652A1 (en) 2010-02-11
EP2093592A1 (en) 2009-08-26
TW200835930A (en) 2008-09-01
JPWO2008072581A1 (ja) 2010-03-25
EP2093592A4 (en) 2012-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2008072581A1 (ja) 防眩性フィルム及びそれを用いた表示装置、並びに光拡散フィルム及びそれを用いた面光源システム
JP5236291B2 (ja) レンズシート、面光源装置及び液晶表示装置
JP5349041B2 (ja) レンズシート、面光源装置及び液晶表示装置
WO2008069324A1 (ja) 光拡散性光学フィルム及びその製造方法、プリズムシート、並びに面光源装置
KR100937292B1 (ko) 프리즘 시트 및 그 제조 방법 및 면 광원 장치
JP2009037984A (ja) レンズシート、面光源装置及び液晶表示装置
JP2008139819A (ja) 液晶表示装置、面光源装置及びプリズムシート、並びにこれらの製造方法
JP2010085425A (ja) レンズシート、面光源装置及び液晶表示装置
US9366800B2 (en) Edge light-type backlight device and light diffusion member
KR20090056903A (ko) 광학용 복합 시트
JP2010224251A (ja) レンズシート、面光源装置および液晶表示装置
JP4244889B2 (ja) 反射型スクリーン用光拡散フィルム及びその製造方法、反射型スクリーン用スクリーン
JP5603541B2 (ja) プリズムシート
JP2010060889A (ja) レンズシート、面光源装置及び液晶表示装置
WO2007129609A1 (ja) プリズムシート付き液晶表示素子及びそれを用いた液晶表示装置
JP2008134631A (ja) レンズシート、面光源装置及び液晶表示装置
JP2002062528A (ja) バックライトユニット
US20150055367A1 (en) Edge light-type backlight device and light diffusion member
JP2008203839A (ja) 光拡散シート用アクリル樹脂、光拡散シート、レンズシート、面光源装置及び液晶表示装置
JPWO2008140084A1 (ja) 液晶表示装置、面光源装置及びプリズムシート、並びにこれらの製造方法
JP5603542B2 (ja) プリズムシート
JP2016177902A (ja) 面光源装置、映像源ユニット、液晶表示装置及び光学シート
CN101573637A (zh) 防眩性膜及使用其的显示装置和光扩散膜及使用其的面光源系统
US20120177890A1 (en) Optical film and manufacturing method thereof
JP2011013430A (ja) プリズムシートおよび該プリズムシートを用いた面光源装置

Legal Events

Date Code Title Description
WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 200780045228.0

Country of ref document: CN

121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 07850296

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 12518018

Country of ref document: US

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2007850296

Country of ref document: EP

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 3905/CHENP/2009

Country of ref document: IN

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 1020097014188

Country of ref document: KR

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 2008549289

Country of ref document: JP

Kind code of ref document: A