JP4244889B2 - 反射型スクリーン用光拡散フィルム及びその製造方法、反射型スクリーン用スクリーン - Google Patents

反射型スクリーン用光拡散フィルム及びその製造方法、反射型スクリーン用スクリーン Download PDF

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Description

本発明は、フロントプロジェクタ用スクリーン等に用いられる反射型スクリーン用光拡散フィルムの製造方法、及び該反射型スクリーン用光拡散フィルムの製造方法で製造された反射型スクリーン用光拡散フィルム、該反射型スクリーン用光拡散フィルムを用いた反射型スクリーンに関するものである。
近年、会議等において発言者が資料を提示する方法としてオーバヘッドプロジェクタやスライドプロジェクタが広く用いられている。また、一般家庭においても液晶を用いたビデオプロジェクタや動画フィルムプロジェクタが普及しつつある。これらのプロジェクタの映写方法は光源から出力された光を、例えば透過形の液晶パネル等によって光変調して画像光を形成し、この画像光をレンズ等の光学系を通して出射してスクリーン上に映写するものである。
上述したプロジェクタ装置においては、投影像を見るためにプロジェクタ用スクリーンが用いられる。このプロジェクタ用スクリーンには大別して、スクリーンの表側から投影光を照射して当該投影光のスクリーンでの反射光を見るフロントプロジェクタ用スクリーンと、スクリーンの裏側から投影光を照射してスクリーンを透過した光をスクリーンの表側から見るリアプロジェクタ用スクリーンとがある。いずれの方式のスクリーンにおいても視認性の良好な広視野角のスクリーンであることが要求される。
そのため、いずれの方式においても一般にスクリーン表面に光を散乱させる光拡散フィルムが設けられており、この光拡散フィルムにより画像光が均一にしかも画面の有効領域全体へ拡散射出されるようになる。
光拡散フィルムとしては、大別すると等方性拡散シートと異方性拡散シートが知られているが、入射光量は一定であるため、必要な方向にのみ光を拡散する事で輝度を向上する事が可能な異方性拡散シートが注目されている。特に映写スクリーンとして使用される場合には、垂直方向の視野より水平方向の視野が重要であるため水平方向に強い拡散能を有する異方性拡散シートの開発が進められている。
この異方性光拡散フィルムの製法としては、従来からコヒーレント光束を粗面に照射した際に生成されるスペックルパターンを感光性樹脂に形成する方法(例えば、特許文献1,2参照。)、マスクを作成し感光性樹脂に焼き付ける方法、あるいは金属、樹脂などの金型母材表面を直接機械加工により切削して微小な凹凸を形成した金型とし、この金型から紫外線硬化樹脂などを用いて形状転写する方法などがあった。
また、樹脂粒子ビーズを樹脂バインダーに分散させたものを透明基板に塗布することにより製造する方法、あるいは切削加工により金型母材表面に凹凸を形成した金型を作製し、この金型から紫外線硬化樹脂などを用いて形状転写する方法などがあった(例えば、特許文献3参照。)。
特開昭53−51755号公報 特開2001−100621号公報 特開2000−284106号公報
しかしながら、従来の異方性光拡散フィルムでは表面が傷付きやすく、そのために光拡散能が失われ、画像欠陥の原因となっていた。樹脂粒子ビーズを樹脂バインダーに分散させたものにおいては、該ビーズに軟質のものを用いることによって耐傷付き性を向上させる方法が提示されている(例えば、特開2000−275410号公報参照。)が、この方法によっても傷付きによるビーズ脱落が発生していた。また、この場合には異方性を賦与するために異方性形状を有するビーズを用いて塗工しても、ビーズの配向が不十分であり十分な光拡散異方性が得られないという欠点もあった。
また、異方性光拡散フィルムは、その保管時や取り扱い時にも表面がダメージを受けて、画像欠陥が発生するときもあった。
さらに、金型表面の凹凸形状を転写して異方性光拡散フィルムを作製する際には、樹脂硬化後の金型引き剥がし時に当該樹脂がダメージを受けて、画像欠陥が発生することもあった。
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、縦横方向で光拡散特性に異方性を持ち、かつ耐傷付き性に優れ、金型からの引き剥がし時、保管時、取り扱い時にも表面にダメージを受けない反射型スクリーン用光拡散フィルムの製造方法を提供し、該反射型スクリーン用光拡散フィルムの製造方法で製造された反射型スクリーン用光拡散フィルム、並びに該反射型スクリーン用光拡散フィルムを用いた反射型スクリーンを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する本発明は、研削材の吹き付け角度がすべて90°未満であるようにサンドブラスト処理されて表面に縦方向と横方向で異なる凹凸形状を有する微細彫刻面が形成されたアルミニウムからなる金型上に、硬化後に動的粘弾性から求められる損失正接tanδの極大値が0℃以上、60℃以下の温度範囲内となる紫外線硬化型アクリル樹脂からなる樹脂材料を塗布し、その上に透光性支持体を載せた後に前記樹脂材料を硬化させて前記金型から引き剥がし、透光性支持体と、該透光性支持体上に設けられた表面に前記微細彫刻面が転写された凹凸を有し室温の鉛筆硬度(JIS5600-5-4)が3H〜6Hである厚み20〜200μmの透光性樹脂層とからなり、拡散角に異方性のある光拡散フィルムを得ることからなり、前記透光性支持体の透光性樹脂層が形成された面とは反対面側に反射層が設けられ、該透光性樹脂層が表面となる反射型スクリーンに用いられる反射型スクリーン用光拡散フィルムの製造方法である(請求項1)。
前記課題を解決するために提供する本発明は、請求項1に記載の反射型スクリーン用光拡散フィルムの製造方法で製造されてなり、透光性支持体と、該透光性支持体上に設けられた表面に前記金型の微細彫刻面が転写された凹凸を有する透光性樹脂層とを有し、拡散角に異方性のある、前記透光性支持体の透光性樹脂層が形成された面とは反対面側に反射層が設けられ、該透光性樹脂層が表面となる反射型スクリーンに用いられる反射型スクリーン用光拡散フィルムである(請求項2)。
前記課題を解決するために提供する本発明は、透光性支持体と、該透光性支持体上に設けられた表面に凹凸を有する透光性樹脂層とを有し、拡散角に異方性のある反射型スクリーン用光拡散フィルムと、前記透光性支持体の透光性樹脂層が形成された面とは反対面側に設けられた反射層とを備え、前記透光性樹脂層が表面となる反射型スクリーンであって、前記反射型スクリーン用光拡散フィルムは、研削材の吹き付け角度がすべて90°未満であるようにサンドブラスト処理されて表面に縦方向と横方向で異なる凹凸形状を有する微細彫刻面が形成されたアルミニウムからなる金型上に、硬化後に動的粘弾性から求められる損失正接tanδの極大値が0℃以上、60℃以下の温度範囲内となる紫外線硬化型アクリル樹脂からなる樹脂材料を塗布し、その上に透光性支持体を載せた後に前記樹脂材料を硬化させて前記金型から引き剥がし、透光性支持体と、該透光性支持体上に設けられた表面に前記微細彫刻面が転写された凹凸を有し室温の鉛筆硬度(JIS5600-5-4)が3H〜6Hである厚み20〜200μmの透光性樹脂層とからなり、拡散角に異方性のある光拡散フィルムを得る光拡散フィルムの製造方法で製造されてなる反射型スクリーンである(請求項3)。
前記課題を解決するために、請求項2に記載の光拡散フィルムを備え、該光拡散フィルムは、前記透光性樹脂層が形成された面とは反対面側からの投射光を透過して該透光性樹脂層から拡散して放射するものであるスクリーンとしてもよい。
本発明の反射型スクリーン用光拡散フィルムの製造方法によれば、金型からの引き剥がし時に、光拡散フィルムの表面のダメージを防ぐことができ、縦横方向で光拡散特性に異方性を持つ反射型スクリーン用光拡散フィルムが得られる。
また、本発明の反射型スクリーン用光拡散フィルムによれば、金型からの引き剥がし時に、光拡散フィルムの表面のダメージを防ぐことができ、金型の微細彫刻面が転写された凹凸を有し、拡散角に異方性のある反射型スクリーン用光拡散フィルムを提供することができる。
また本発明の反射型スクリーンによれば、画像欠陥のない、適切に光拡散された映像を提供することが可能となる。
以下に、本発明に係る反射型スクリーン用光拡散フィルム(以下、光拡散フィルム)の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る光拡散フィルムの構成を示す断面図である。
図1に示すように、光拡散フィルム10は、透光性支持体11と、透光性支持体11上に設けられた表面に凹凸を有する透光性樹脂層12とからなり、拡散角に異方性のあるものである。また、光拡散フィルム10の動的粘弾性から求められる損失正接tanδの極大値が0℃以上、60℃以下の温度範囲内にあることを特徴とする。
透光性支持体11には、特に限定はなく、例えばポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、トリアセチルセルロース、ポリプロピレン等ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、塩化ビニル樹脂のシートやフィルムが好ましい。透光性支持体11の厚みとして、20μmから300μmが好ましい。これより薄いと強度が不足し、これより厚いと製造取り扱い性が悪化する。透光性支持体11は透光性樹脂層12との接着性を改良するため、表面に易接着層を設けてもよく、あるいはコロナ放電処理、プラズマ処理を行っても良い。
透光性樹脂層12は、その表面形状が、拡散角に異方性を示すように円形、矩形あるいは多角形等による凹凸状態によって制御された光学膜である。また、表面の凹凸は、金型に形成された微細な凹凸形状を光学材料表面に転写させることにより形成すればよく、例えば、このような金型をプレス加工により熱成形のプラスチックフィルムに型押しするなどして形成すればよい。
あるいは、この金型へ放射線硬化樹脂を塗布硬化して脱型することで所望の凹凸を有する透光性樹脂層を得ることができる。
ここで使用する樹脂材料は、透光性でかつ所定の動的粘弾性を有するものであれば特に限定はないが、着色、ヘイズにより透過光の色相、透過光量が変化することは好ましくない。製造の容易性の点から紫外線、電子線、熱により硬化できる樹脂が好ましく、最も好ましくは紫外線で硬化できるものである。例えば、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリオールアクリレート、ポリエーテルアクリレート、メラミンアクリレート等のアクリレート系樹脂を用いることができる。
また、透光性樹脂層12には、必要に応じて光安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤、酸化防止剤等を適宜用いることができる。
透光性樹脂層12の厚みとしては特に限定はないが、20μm以上、200μm以下が好ましい。これより薄いと表面形状の欠落が生じやすく、これより厚いとフィルムのワレが生じやすく取り扱い性が低下する。
また、透光性樹脂層12形成のための硬化エネルギー源としては、電子線、紫外線、可視光線、ガンマ線などがあるが、生産設備の点から紫外線が好ましい。さらに、紫外線源としては特に限定はなく、高圧水銀灯ランプ、メタルハライドランプ等が適宜用いられる。積算照射量は用いる樹脂の硬化、及び樹脂と透光性支持体11への密着が十分に行われ、かつ樹脂、透光性支持体11の黄変がおきない程度の積算照射量を適宜選択できる。照射の雰囲気としては樹脂硬化の具合に応じて適宜選択でき、空気中もしくは窒素、アルゴン等の不活性雰囲気中で行うことができる。
ここで、損失正接tanδは、光拡散フィルムについて引っ張りモードで粘弾性測定を行いながら、一定ひずみ・一定周波数のもと、温度を連続的に上昇させて測定される動的粘弾性から求められるものである。測定結果としては温度と損失正接tanδとの関係が得られ、損失正接tanδの極大を示す温度は、材料の硬化に関する指標となる。
なお、透光性支持体11が粘弾性を有する場合、得られる値は透光性支持体11に由来する損失正接tanδの極大値と、透光性樹脂層12に由来する損失正接tanδの極大値とが両方現れる。この場合には、まず透光性支持体11単独で動的粘弾性測定を行い、透光性支持体11由来の損失正接tanδの極大値を求めておき、つぎに光拡散フィルム10で得られた損失正接tanδの極大値のうち、透光性支持体11由来の損失正接tanδの極大値を除外することにより、透光性樹脂層12の損失正接tanδの極大値を得ることができる。
また、光拡散フィルム10は、光学素子として用いられるため、光源からの光を効率よく利用する必要があり、高い透過率を有すること好ましく、全光透過率は80%以上であることが好ましい。
以上の構成により、光拡散フィルム10において、縦横方向で光拡散特性に異方性を持ち、かつ耐傷付き性に優れ、金型からの引き剥がし時、保管時、取り扱い時にも表面のダメージを防ぐことが可能になる。
つぎに、本発明の光拡散フィルムの製造方法について説明する。
本発明に係る光拡散フィルムの製造方法は、透光性支持体11上に、表面に所定の凹凸形状を有する微細彫刻面が形成された透光性樹脂層複製用金型を用いて、該金型表面の凹凸形状を転写させて表面に凹凸を有する透光性樹脂層を形成して、光拡散フィルム10とすることを特徴とする。
ここで、この金型の微細彫刻面から透光性樹脂層を製造する方法であれば、どのような製造方法にも本発明の適用が可能である。
例えば、この金型をプレス加工により熱成形のプラスチックフィルムに型押しするなどして透光性樹脂層を形成すればよい。
あるいは、この金型へ紫外線硬化樹脂を塗布硬化して脱型することで所望の透光性樹脂層を得ることができる。
以下、透光性樹脂層を構成する光学膜用材料として紫外線硬化樹脂を用いる場合を例にとり、図1に示した光拡散フィルム10を製造する手順を説明する。
(S11)表面に所定の凹凸形状を有する微細彫刻面が形成された透光性樹脂層複製用金型の該微細彫刻面に透光性樹脂材料を流し込む。なお、金型の四辺はシール材が貼り付けられ、透光性樹脂材料が漏れないようになっている。
(S12)前記金型の透光性樹脂材料の塗膜の上にフィルム状で透光性支持体11を載せる。
(S13)透光性支持体11側から紫外線を照射し、透光性樹脂材料を硬化させ、透光性樹脂層12を形成する。
(S14)透光性樹脂層12から金型を外し、透光性樹脂層12/透光性支持体11からなる光拡散フィルム10を得る。
なお、透光性樹脂材料は、作製した光拡散フィルム10の動的粘弾性から求められる損失正接tanδの極大値が0℃以上、60℃以下の温度範囲内になるように、上記で示した透光性樹脂材料の中から適宜選択すればよい。
ここで、光拡散フィルム10の拡散角を設定するためには、透光性樹脂層複製用金型の微細彫刻面の凹凸形状やサイズ、あるいは透光性樹脂層12の屈折率を調整すればよい。
ここで使用する透光性樹脂層複製用金型は、例えば以下に示すようなサンドブラスト加工による方法で製造すればよい。
図2は、光拡散フィルムを複製するのに用いられる金型を製造する様子を示しており、サンドブラスト加工により金型母材1の表面を加工し、透光性樹脂層複製用金型を製造する。この時金型母材の形状は平版に限定されるものではなく、ロール状やコンベア状など連続成膜に適した形状でも良い。
サンドブラスト加工は、サンドブラスト装置(図示せず)のブラストガン2から加圧空気で研削材3を射出させて、金型母材1の表面に吹き付け、研削材3が金型母材1の表面に衝突することにより、該金型母材1の表面に凹凸が形成される加工である。
研削材3としては粒径5μm〜50μmの多角形状セラミックスを用いるが、これに限定されるものではなく、平均粒径が1〜1000μmで樹脂、ガラス、金属、セラミックなどからなる球形あるいは多角形などの角のある粒子が好ましい。例えば、ガラスビーズ、ジルコニア粒子、スチールグリッド、アルミナ粒子、シリカ粒子などが挙げられる。
金型母材1は、サンドブラスト加工を行うのに適した材料からなるシートである。この材料は樹脂あるいは金属、例えば、アルミニウム、銅、スチールなどがよく、とくにアルミニウムが好適である。また、金型母材1は、バッチ式製造であればスクリーンに適用される光拡散フィルムの大きさに1枚で対応できるサイズとすればよく、連続製造であれば光拡散フィルムの幅に対応できるサイズであれば良い。
また、金型母材1の主面に対して研削材3の吹き付け角度(俯角)がすべて90°未満となるようにすると良く、本発明では10°にて吹き付けを行う事で吹き付け方向とそれに直角な方向の溝のピッチを変えることができる。これは研削材3が金型母材1に角度をもって衝突するため、その衝突によって生じた変形形状は横方向(X軸方向)と縦方向(Y軸方向)とで異なるためである。このピッチなどの表面粗さパラメータはサンドブラスト条件を変更することで調整することができ、粒径の大きい研削材を用いた場合はX,Y軸方向共に大きなピッチの粗さが実現でき、より密度の大きい研削材を使用すれば溝の深い形状を実現することができる。
上記吹き付け条件により製造した透光性樹脂層複製用金型を使用することにより、透光性樹脂層12を縦方向と横方向とで拡散角の異なる、あるいは縦横方向に拡散特性に異方性のあるものとすることができる。例えば、図2の研削材3の吹き付け条件では、反射光または透過光の拡散角はX方向に狭く、Y方向に広くなる。
また、ブラストガン2を金型母材1に対して寝かせるほど、すなわち角度θを小さくするほど、後述する光拡散フィルムの拡散角の縦横比率を大きくすることができ、拡散特性の異方性の効果も大きい。
なお、研削材3は金型母材1に対して角度θを中心として角度幅αをもってブラストガン2から射出される。言いかえると研削材3は金型母材に角度β〜βの範囲内で入射し衝突する。角度幅αは通常、10°程度である。
金型母材1のより小さい領域を加工する場合には角度幅αをより小さくするか、あるいはブラストガン2と金型母材1との距離Lを小さくすればよい。より広い領域を加工するためには、ブラストガン2または金型母材1をなめらかに移動させながらサンドブラスト加工を行えばよく、本発明では、ブラストガン2を金型母材1上で縦横にスキャンさせて、金型母材1の主面全面に対してサンドブラスト加工を行うとよい。
ブラストガン2のスキャン例を図3に示す。ブラストガン2から研削材3を出射しながら、ブラストガン2を金型母材1上のY軸の一方向に一定速度で移動させ、研削材3の衝突領域が金型母材1の端面付近に到達すると、一定ピッチでX軸方向に移動させ、今度はY軸の逆方向にブラストガン2を一定速度で移動させる。以降、研削材3の衝突領域が金型母材1の端面付近に到達するたびにブラストガン2を一定ピッチでX軸方向に移動させた後、Y軸方向の移動を反転させてサンドブラスト加工を連続して行い、金型母材1の表面全面に所望の凹凸を形成する。
X軸方向の移動ピッチは、隣接する研削材3の衝突領域がある程度重なり、金型母材1表面全体として一様な凹凸形状を有するように調整すれことが好ましい。また、研削材3の衝突領域にマスクをかけ、その衝突領域の中心領域だけ金型母材1に衝突するようにしてもよい。
なお、スキャン方法に関して、金型母材1は固定で、ブラストガン2を移動させるようにしてもよく、あるいは金型母材1を載せたステージをX軸方向に移動させ、ブラストガン2をY軸方向に移動するようにしてもよい。
上記サンドブラスト加工により、金型母材1の表面に凹凸形状の微細彫刻面が形成される。この凹凸形状が最終製品である透光性樹脂層12の表面形状の原型となり、この微細彫刻面を利用して透光性樹脂層12を形成すればよい。
なお本発明では、上記微細彫刻面から透光性樹脂層12を形成する方法であれば、どのような製造方法にも本発明の適用が可能である。例えば、微細彫刻面が形成された基板を用いて該微細彫刻面が転写された電鋳金型を製造し、次いで該電鋳金型を用いて直接または間接に透光性樹脂層12を形成する方法でよい。
以上は透光性樹脂層複製用金型の製造工程としてサンドブラストの例を挙げたが、製造方法はこれに限定されるものではなく、コヒーレント光束を粗面に照射した際に生成されるスペックルパターンを感光性樹脂に形成し型を形成する方法、マスクを作成し感光性樹脂に焼き付ける方法、あるいは金属、樹脂などの金型母材表面を直接機械加工により切削して微小な凹凸を形成する方法など、表面に微細な凹凸を形成する事が出来る工程であれば良い。
つぎに、本発明に係る反射型スクリーン(以下、スクリーン)の構成について説明する。
図4に本発明のスクリーンの第1の実施の形態の構成を示す断面図を示す。
スクリーン100は、反射シート50と、光拡散フィルム10とを有する構成の反射型のスクリーンである。光拡散フィルム10は反射シート50上に直接形成してもよいし、あるいは反射シート50と貼り合わせてもよい。
反射シート50は、画像光であるプロジェクタ光に対応する複数の特定波長領域の光に対して反射特性を有し、この複数の特定波長領域を除く可視波長領域の光に対して吸収特性を有する。ここで、特定波長領域として、プロジェクタ光源で画像光として使用されるRGB三原色の各色の光の波長領域を含むことが好ましい。
図5に、反射シート50の構成として、誘電体膜52Dと透過性を有する光吸収薄膜52Mからなる光学多層膜52と、反射層51とを備えた例を示す。
ここで、反射層51は基板51Bに金属膜51Mが形成され、光学多層膜52の透過光を反射するものである。
基板51Bは、反射シート50の支持体となるものであり、例えばポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリオレフィン(PO)等の可撓性を有するポリマーが挙げられる。
金属膜51Mは、可視光を高い反射率で反射する金属材料であればよい。例えば、Al,Au又はAgからなり、膜厚50nm以上が好ましい。基板51B上への金属膜51Mの形成方法としては、蒸着、めっき、塗布などいずれの方法によってもよい。
また、反射層51として、図5の基板51Bに金属膜51Mが形成されたものに代えて、金属膜51Mと同じ材料からなる金属基板を使用してもよい。
光学多層膜52は、誘電体膜52Dと透過性を有する光吸収薄膜52Mからなる少なくとも2層以上の選択反射特性をもつ膜である。この場合、誘電体膜52Dと透過性を有する光吸収薄膜52Mとが交互に積層された構造でもよく、複数種類の誘電体膜52Dが連続して積層された構造であってもよい。
誘電体膜52Dは、少なくとも可視波長領域で透明な材料からなり、例えばNb,TiO,Ta,Al又はSiOが用いられる。なお、誘電体膜52Dの屈折率が大きいほど三原色波長領域の各色光の波長領域における反射ピークの半値幅が大きくなり、屈折率が小さいほど当該半値幅が小さくなる傾向を有することから、必要とされる選択反射特性に応じて誘電体材料を適宜選択すればよい。
透過性を有する光吸収薄膜52Mは、屈折率1以上、吸収係数0.5以上の材料により、好ましくは5〜20nmの膜厚に形成された薄膜である。このような材料としては、例えば、Nb,Nb系合金,C,Cr,Fe,Ge,Ni,Pd,Pt,Rh,Ti,TiN,TiN,Mn,Ru又はPbTe等が挙げられる。このような光学多層膜52の各膜は、例えばスパッタリング法などのドライプロセスにより成膜すればよい。
光学多層膜52の各膜厚は、例えば赤色、緑色及び青色の各色の波長領域の光からなる三原色波長域光に対して、例えば反射率が50%以上の高反射特性を有するとともに、この三原色波長域光以外の波長域の光に対しては、例えば吸収率が80%以上の高吸収特性を有するように設計されている。ここで、光学多層膜52の各膜厚は、その各膜の厚さをd、その各膜の屈折率をn、この光学多層膜に入射する光の波長をλとすると、各膜の光学的厚さndが入射光の波長λに対して次式(1)を満足するように設計されるとよい。
nd=λ(α±1/4) ・・・(1)
(ただし、αは自然数である。)
例えば、金属膜51MをAl膜(膜厚50nm)とし、光学多層膜52をNb/Nb/Nb(各膜厚:560nm/19nm/550nm(Al膜側))の3層構造とすることで、プロジェクタ光(上記レーザー発振器を用いたプロジェクタ光源からの光)について、三原色波長域光に対しては50%以上の高い反射率を有し、三原色波長域の前後の波長域光(迷光)に対しては80%以上の高い吸収率を有する反射シート50とすることができる。
図6に、反射シート50のその他の構成として、基板51B上にプロジェクタ光の波長領域のうち、RGB三原色の各色の光の波長領域の光に対して反射特性を有し、前記波長領域以外の光に対しては透過特性を有する光学多層膜53と、基板51Bの裏面に光吸収層54とを備えた例を示す。ここで、基板51Bは図5で示した基板と同じものでよい。
光学多層膜53は、高屈折率膜53Hと該高屈折率膜53Hより低い屈折率を有する低屈折率膜53Lとを交互に積層した選択反射特性を有する膜である。
高屈折率膜53H、低屈折率膜53Lは、それぞれスパッタリング法などのドライプロセス、あるいはスピンコート、ディップコートなどのウェットプロセスのいずれの方法によっても形成することができる。
ドライプロセスにより形成する場合には、高屈折率膜53Hの構成材料は、屈折率が2.0〜2.6程度のものであれば種々のものを用いることができる。同様に、低屈折率膜53Lの構成材料は、屈折率が1.3〜1.5程度のもので種々のものを用いることができる。例えば、高屈折率膜53Hは、TiO,Nb5又はTaからなり、低屈折率膜53Lは、SiO又はMgFからなるとすればよい。
ドライプロセスにより形成する場合、光学多層膜53の各膜厚は、マトリクス法に基づいたシミュレーションにより光学薄膜が特定波長帯の光に対して高反射特性を有し、少なくとも該波長域光以外の可視波長域光に対しては高透過特性を有するように膜厚設計するとよい。ここでいうマトリクス法に基づいたシミュレーションとは、特開2003−270725号公報に示されている手法であり、複数の異なる材料で構成され各層の境界で多重反射が生じる多層光学薄膜系に角度θで光が入射した場合、用いる光源の種類及び波長と、各層の光学膜厚(屈折率と幾何学的膜厚との積)に依存して位相が揃い、反射光速は可干渉性を示す場合が生じ、互いに干渉しあうようになる原理に基づいた方程式を利用してシミュレーションを行い、所望の特性を有する光学膜の膜厚設計を行うものである。
本発明においては、特定の波長領域として、プロジェクタ光源で画像光として使用されるRGB三原色の各色の光の波長領域を選択して、マトリクス法に基づいたシミュレーションによりこれらの波長領域の光のみを反射させるとともにこれらの波長領域以外の波長領域の光を透過させるように膜厚設計すればよい。このような厚みの高屈折率膜53H及び低屈折率膜53Lを重ね合わせることにより三原色波長帯域フィルターとして良好に機能する光学多層膜53を確実に実現することができる。
また、ドライプロセスにより形成される光学多層膜53を構成する光学膜の層数は、特に限定されるものではなく、所望の層数とすることができるが、光入射側及びその反対側の最外層が高屈折率膜53Hとされる奇数層により構成されることが好ましい。
ウェットプロセスにより光学多層膜53を形成する場合には、高屈折率膜用溶剤系塗料を塗布・硬化して得られる高屈折率膜53Hと、該高屈折率膜53Hよりも低屈折率の光学膜となる低屈折率膜用溶剤系塗料を塗布・硬化して得られる低屈折率膜53Lとを交互に積層した奇数層とするとよい。また、それぞれの光学膜は、加熱や紫外線照射などにより付与されるエネルギーを吸収して硬化反応を起こす樹脂を含む塗料を塗布して形成するとよい。例えば、高屈折率膜53Hは、熱硬化型樹脂JSR製オプスター(JN7102、屈折率1.68)により形成され、低屈折率膜53Lは熱硬化型樹脂JSR製オプスター(JN7215、屈折率1.41)により形成されるとよい。これにより光学多層膜53は可撓性を有する。
ここで、高屈折率膜53Hは、上記熱硬化型樹脂に限定されるものではなく、1.6〜2.1程度の屈折率が確保できる溶剤系塗料、例えば上記光拡散フィルムで示した高屈折率の光学膜用材料であればよい。また、低屈折率用膜13Lは、上記熱硬化型樹脂に限定されるものではなく、1.3〜1.59程度の屈折率が確保できる溶剤系塗料、例えば上記光拡散フィルムで示した低屈折率の光学膜用材料であればよい。なお、高屈折率膜53Hと低屈折率膜53Lとの屈折率の差が大きいほど、積層数が少なくすることができる。
ウェットプロセスにより形成する場合、光学多層膜53の各膜厚は、例えば赤色、緑色及び青色の各色の波長領域の光からなる三原色波長域光に対して、例えば反射率が50%以上の高反射特性を有するとともに、この三原色波長域光以外の波長域の光に対しては、例えば透過率が80%以上の高透過特性を有するように設計されている。ここで、光学多層膜53の各膜厚は、上式(1)を満足するように設計されるとよい。
例えば、高屈折率膜53H(屈折率1.68)の膜厚を1023nm、低屈折率膜53L(屈折率1.41)の膜厚を780nmとし、高屈折率膜53H、低屈折率膜53Lが交互に9層ずつ積層され、その積層されたものの上に高屈折率膜53Hが積層された19層構造の光学多層膜53とすることで、プロジェクタ光(上記レーザー発振器を用いたプロジェクタ光源からの光)について、三原色波長域光に対しては80%以上の高い反射率を有し、三原色波長域の前後の波長域光(迷光)に対しては反射率が20%以下の高い透過特性を有する膜とすることができる。
吸収層54は、基板51Bの裏面に黒色の塗料を塗布して形成された黒色塗装膜、あるいは黒色フィルムが貼りつけられたものであり、光を吸収する機能を有する。これにより、光学多層層53を透過した光を吸収層54が吸収し、透過光の反射を防ぐことができ、反射シート50は、より確実に三原色波長域光のみを反射光として得ることが可能となる。また、基板51Bに黒色塗料等を含有させて基板51Bの色を黒色とすることにより、基板51B自体が吸収層として機能させてもよい。
以上のいずれの構成の反射シート50においても、プロジェクタ光源から投射される光に対応した、特定の波長領域(三原色波長領域)の光を光反射率で反射し、その特定波長領域以外の光(外光)を吸収することが可能である。
スクリーン100は、反射シート50を備えることにより三原色波長域の光を反射するため、観察者は、このスクリーンに映写された画像の反射画像を観視することになり、すなわち、反射型スクリーンに映写された画像の反射光のみを見ることになる。しかし、スクリーンでの反射光が反射スペキュラー成分のみである場合には、良好な画像を視認することが難しく、視野が限られる等、観察者にとって不利となり、自然な画像を視認することができない。
そこで、スクリーン100では光拡散フィルム10を備えることにより、該スクリーン100からの散乱反射光を観視できるように構成されている。すなわち、反射シート50上に光拡散フィルム10を設けた構成とすることにより、光拡散フィルム10を通過して入射してきた光は、反射シート50において特定波長領域の光が選択的に反射されるが、このとき、該反射光は光拡散フィルム10を通過する際に拡散され、反射スペキュラー成分以外の散乱反射光を得ることができる。そして、反射型スクリーン100からの反射光としては、反射スペキュラー成分と散乱反射光とが存在することになるため、観察者は反射スペキュラー成分以外にも散乱反射光を観察することが可能となり、視野特性が大幅に改善される。その結果、観察者は自然な画像を視認することが可能になる。
また、スクリーン100は、光拡散フィルムとして本発明の光拡散フィルム10を使用しているため、金型からの引き剥がし時、保管時、取り扱い時に表面にダメージを受けることが防止されており、正常な反射画像を見ることができる。さらに、画像光を投影して、スクリーン正面付近から観察すると、特定の場所で均一で高い輝度の画像を見ることができ、反射画像光が特定の視野内に指向せしめるように制御されていることが確認できる。
なお、ここでは反射シート50として波長選択型の反射層を有するものを示したが、これに限定されるものではなく、例えばアルミニウムや銀などの可視光の広い波長範囲に渡って反射率の高い材料を使用した反射層としてもよく、映像光を反射出来るものであれば良い。
つぎに、図7に本発明の光拡散フィルムを用いた別のスクリーンの構成を示す断面図を示す。
図7に示すように、スクリーン200は、支持体60上に光拡散フィルム10を備えた構成からなる透過型のスクリーンである。
支持体60は、スクリーン200の支持体となるものであり、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリオレフィン(PO)等のポリマーにより構成することができる。
スクリーン200は、支持体60の光拡散フィルム10が設けられた面とは反対面側から投射光を受けて、支持体60を透過させ、光拡散フィルム10から散乱させて放射する。視聴者はこの散乱反射光を観察することで自然な画像を視認することができるようになる。
ここで、スクリーン200は、光拡散フィルムとして本発明の光拡散フィルム10を使用しているため、金型からの引き剥がし時、保管時、取り扱い時に表面にダメージを受けることが防止されており、正常な透過画像を見ることができる。
記スクリーン200は、例えば、PETフィルムからなる支持体60の一方の表面に上記光拡散フィルム10を貼り付けることによって作製される。
なお、スクリーン200のバリエーションとして、上記支持体60上に透光性樹脂層12を形成した構成であってもよい。
また、上記スクリーン100、200のいずれにおいても、光拡散フィルム10における表面形状をスクリーンの位置ごとに調整することにより拡散特性を調整し、視聴者から見たスクリーン全体の輝度分布を均一にするとよい。そのためには、例えば、輝度ピークの軸ずれが、当該スクリーンの中央部方向とするとよい。すなわち、スクリーン全体の拡散特性について見た場合、スクリーンの上下左右すべての周辺部における拡散特性として透過光の輝度のピークがスクリーン中央部の方向に傾くような特徴を有しており、スクリーン中央部から周辺部にずれるほどその傾きが連続的に変化して大きくなる傾向とすればよい。
また、本発明の光拡散フィルムの適用範囲としては、上記に示した投射型表示装置に限られるものではなく、液晶ディスプレイ用バックライトのような視野角を制御する必要のある表示装置、照明装置など多様な分野に応用されることが可能である。
本発明の実施例を以下に説明する。なお、以下に示すものは例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
以下の条件で光拡散シートを作製した。
(1)透光性樹脂層複製用金型:
以下の条件で透光性樹脂層複製用金型をサンドブラスト法により作製した。
(a)金型母材:アルミ板
(b)サンドブラスト条件
・サンドブラスト装置(不二製作所製)
・研削材:アルミナ(番手#180、平均粒径:76μm)
・ブラストガンと金型母材との距離:50mm
・ブラストガンと金型母材との角度:9°
・圧縮空気圧:0.6MPa
・金型母材表面への研削材吹き付け状態:図2の状態
・ブラストガンスキャン条件:図3の状態でX方向、Y方向にピッチ5mmでスキャンした。
なお、得られた金型表面は縦方向と横方向とでその表面の凹凸形状が異なっていた。表面形状パラメータとして、触針式形状測定機ET4000A(小坂研究所社製)を用いてSm(凹凸の平均間隔)について測定したところ、平均凹凸間隔Smとして、X軸方向ではS=0.13、Y軸方向でS=0.07となっていた。
(2)透光性支持体:ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(日本マグファン製A4300、厚み100μm)
(3)透光性樹脂層の樹脂材料A:紫外線硬化型アクリル系樹脂
(光拡散フィルム作製手順)
(S21)透光性樹脂層複製用金型の微細彫刻面に樹脂材料Aを塗布する。
(S22)前記金型の樹脂材料A塗膜の上にPETフィルムを気泡が入らないように被覆した。このとき、樹脂塗膜の厚みが50μmとなるように、ゴムローラで圧力を調節しながら加圧した。
(S23)PETフィルム側から樹脂が重合硬化するのに十分な量の紫外線として積算照射量1000mJ/cmを照射し、樹脂材料Aを硬化させた。
(S24)室温にて透光性樹脂層から金型を外し、透光性樹脂層/PETフィルムからなる光拡散フィルムを得た。
(実施例2〜5)
実施例1において、樹脂材料としてそれぞれガラス転移温度の異なる紫外線硬化型アクリル系樹脂(樹脂材料B,C,D,E)を用い、それ以外は実施例1と同じ条件で光拡散フィルムを作製した。
(実施例6)
実施例2において、サンドブラスト条件としてブラストガンと金型母材との角度を変えて透光性樹脂層複製用金型を作製し、それ以外は実施例2と同じ条件で光拡散フィルムを作製した。
(比較例1〜3)
実施例1において、樹脂材料としてそれぞれガラス転移温度の異なる紫外線硬化型アクリル系樹脂(樹脂材料F,G,H)を用い、それ以外は実施例1と同じ条件で光拡散フィルムを作製した。
(比較例4)
透光性樹脂層をつぎの条件で形成した。なお、透光性支持体は実施例1と同じものを使用した。
(1)樹脂材料I:以下の組成物を混合して得た。
・スチレンビーズ
(積水化成品工業製、スチレンビーズSBX6、粒子径6μm) 7wt%
・紫外線硬化型アクリル系樹脂(実施例2で使用の構成材料B) 93wt%
(光拡散フィルム作製手順)
(S31)透光性支持体上に樹脂材料Iを均一に塗布する。
(S32)金型を使わずに紫外線を積算照射量1500mJ/cmを照射し、樹脂材料Iを硬化させ、透光性樹脂層(ビーズ層)/PETフィルムからなる光拡散フィルムを得た。
このように作製した光拡散フィルムについて、つぎの評価を行った。
(i)損失正接tanδの極大温度
光拡散フィルムを5mm×50mmのサンプルに切り出し、アイティー計測制御(株)製DVA220を用いて、光拡散フィルムサンプルについて引っ張りモードで一定ひずみ・周波数5Hzのもと、昇温速度2℃毎分で−50℃から200℃まで粘弾性を測定することにより、引っ張り動的粘弾性を求めた。ついで、この動的粘弾性から温度と損失正接tanδとの関係を算出し、損失正接tanδが極大値を示す温度(損失正接tanδの極大温度)を求めた。
なお、透光性支持体であるPETフィルムのみの測定も行ったところ、損失正接tanδの極大温度は115℃であり、光拡散フィルムに認められる損失正接tanδの極大温度115℃は透光性支持体に由来するものであることが分かった。
(ii)成膜時の金型剥離性
光拡散フィルム作製手順のうち、ステップS24の金型から剥離させたときの光拡散フィルムの状態を目視評価した。
(iii)鉛筆硬度
耐傷付き性の評価として、室温にて光拡散フィルムの透光性樹脂層側の鉛筆硬度測定をJIS5600−5−4に記載の方法で実施した。
(iv)荷重試験
60℃にて、光拡散フィルムの透光性樹脂層側の面上にガラス平板を置き、その上から1000g/cmの加重を加えて72時間保持した後、室温に戻して光拡散フィルム表面を目視観察した。評価として、加重跡が目視で確認できるものをNG(不良)とし、加重跡が確認できないものをOK(良好)とした。
(v)折り曲げ試験
光拡散フィルムの取り扱い時に、透光性樹脂層が急角度で折り曲げられることに対応する試験をつぎのように行った。すなわち、室温にて直径1mmの鉄棒に光拡散フィルムのPETフィルム面(透光性樹脂層形成面とは反対面)を接し、光拡散フィルム−棒−光拡散フィルムの角度が30°となるように20回折り曲げた後、光拡散フィルムの表面状態を目視観察した。評価として、折り曲げ跡があるものをNG(不良)とし、跡が残らないものをOK(良好)とした。
評価結果を表1に示す。
その結果、本発明に係る光拡散フィルムは、拡散角度の異方性を持ちつつ(後述)、成膜時の金型剥離性、鉛筆硬度、荷重試験、折り曲げ試験で良好な結果が得られることが分かった。すなわち、動的粘弾性から求められる損失正接tanδの極大温度が本発明の範囲(0℃以上、60℃以下)にあることで、透光性樹脂層が適度な強度と柔軟性を持った状態にあり、透光性樹脂層の強度が影響する鉛筆試験、荷重試験と、やわらかさが影響する折り曲げ試験、金型離型性とを同時に満足するものとすることができる。ここで、損失正接tanδの極大温度が本発明の温度範囲よりも低いと、透光性樹脂層が柔軟すぎるため金型に固着しやすく、また荷重試験での変形、あるいは鉛筆硬度の低下をもたらす。一方、損失正接tanδの極大温度が本発明の温度範囲よりも高いと透光性樹脂層は硬くもろくなるため、金型離型時あるいは折り曲げ試験での膜割れが生じる。また、もろいために鉛筆硬度も低下する。
Figure 0004244889
(実施例A〜F、比較例a〜d)
つぎに、実施例1〜6、比較例1〜4の光拡散フィルムを用いて、それぞれの光拡散フィルムのPETフィルム面(透光性樹脂層形成面とは反対面)にアルミ蒸着により反射層を設けて、100インチ4:3サイズの反射型のスクリーンを作製した。
このように作製したスクリーンについて、つぎの評価を行った。
(イ)拡散角
それぞれのスクリーンにおける、反射光の輝度分布の状態から求めた。すなわち、測定に当たって、スクリーンから2m離れた位置に光出力2000ANSIルーメンの液晶プロジェクタ(SONY製VPL-CX5)を対向配置して白画面を投影し、プロジェクタの投影レンズ位置を0度とし、スクリーンの光拡散フィルムを中心とした半径2mの円弧上で輝度計(トプコン社製BM−9)を走査させて輝度測定を行った。ここで輝度が最大輝度の半分になった時(半値幅)の角度を拡散角として、スクリーン垂直方向及び水平方向の拡散角を求めた。
(ロ)スクリーンゲイン・スクリーン輝度分布
スクリーンを貼り付けた面から水平方向2m離れた位置に光出力2000ANSIルーメンの液晶プロジェクター(SONY製VPL-CX5)を正面から対向させて配置して白画面を投影し、輝度計(トプコン社製BM−9)にてスクリーン中央部の輝度Sの測定を行った。さらに標準白板を同一位置に置いたときの輝度Wの測定を行い、輝度Sと輝度Wの比(S/W)を求め、スクリーンゲインとした。また、面内のスクリーン輝度分布を目視評価した。
評価結果を表2に示す。
実施例A〜Fにおいて、拡散角の異方性が付与されていることが確認された。
また、実施例A〜Eでは、水平/垂直の拡散角が適切に制御されることにより、スクリーンゲインが高くすなわち明るく、かつ面内の輝度分布の良好なスクリーンが得られることがわかった。さらに実施例Fでは、スクリーンゲインが高く反射光の水平方向の指向性の強いスクリーンが得られることがわかった。
Figure 0004244889
本発明に係る光拡散フィルムの構成を示す断面図である。 本発明で使用する透光性樹脂層複製用金型の製造方法における金型母材に対するサンドブラスト加工の状態を示す概略図である。 本発明で試用する透光性樹脂層複製用金型の製造方法におけるブラストガンのスキャン状態を示す概略図である。 本発明に係るスクリーンの第1の実施の形態における構成を示す断面図である。 反射シート50の光学膜構成(1)を示す断面図である。 反射シート50の光学膜構成(2)を示す断面図である。 本発明に係る光拡散フィルムを用いた別のスクリーンの構成を示す断面図である。
符号の説明
1…金型母材、2…ブラストガン、3…研削材、10…光拡散フィルム、11…透光性支持体、12…透光性樹脂層、50…反射シート、51B…基板、51M…金属膜、52,53…光学多層膜、52D…誘電体膜、52M…光吸収薄膜、53H…高屈折率膜、53L…低屈折率膜、54…吸収層、100,200…スクリーン

Claims (3)

  1. 研削材の吹き付け角度がすべて90°未満であるようにサンドブラスト処理されて表面に縦方向と横方向で異なる凹凸形状を有する微細彫刻面が形成されたアルミニウムからなる金型上に、硬化後に動的粘弾性から求められる損失正接tanδの極大値が0℃以上、60℃以下の温度範囲内となる紫外線硬化型アクリル樹脂からなる樹脂材料を塗布し、
    その上に透光性支持体を載せた後に前記樹脂材料を硬化させて前記金型から引き剥がし、
    透光性支持体と、該透光性支持体上に設けられた表面に前記微細彫刻面が転写された凹凸を有し室温の鉛筆硬度(JIS5600-5-4)が3H〜6Hである厚み20〜200μmの透光性樹脂層とからなり、拡散角に異方性のある光拡散フィルムを得ることからなり、
    前記透光性支持体の透光性樹脂層が形成された面とは反対面側に反射層が設けられ、該透光性樹脂層が表面となる反射型スクリーンに用いられる反射型スクリーン用光拡散フィルムの製造方法。
  2. 請求項1に記載の反射型スクリーン用光拡散フィルムの製造方法で製造されてなり、透光性支持体と、該透光性支持体上に設けられた表面に前記金型の微細彫刻面が転写された凹凸を有する透光性樹脂層とを有し、拡散角に異方性のある、前記透光性支持体の透光性樹脂層が形成された面とは反対面側に反射層が設けられ、該透光性樹脂層が表面となる反射型スクリーンに用いられる反射型スクリーン用光拡散フィルム。
  3. 透光性支持体と、該透光性支持体上に設けられた表面に凹凸を有する透光性樹脂層とを有し、拡散角に異方性のある反射型スクリーン用光拡散フィルムと、前記透光性支持体の透光性樹脂層が形成された面とは反対面側に設けられた反射層とを備え、前記透光性樹脂層が表面となる反射型スクリーンであって、
    前記反射型スクリーン用光拡散フィルムは、研削材の吹き付け角度がすべて90°未満であるようにサンドブラスト処理されて表面に縦方向と横方向で異なる凹凸形状を有する微細彫刻面が形成されたアルミニウムからなる金型上に、硬化後に動的粘弾性から求められる損失正接tanδの極大値が0℃以上、60℃以下の温度範囲内となる紫外線硬化型アクリル樹脂からなる樹脂材料を塗布し、
    その上に透光性支持体を載せた後に前記樹脂材料を硬化させて前記金型から引き剥がし、
    透光性支持体と、該透光性支持体上に設けられた表面に前記微細彫刻面が転写された凹凸を有し室温の鉛筆硬度(JIS5600-5-4)が3H〜6Hである厚み20〜200μmの透光性樹脂層とからなり、拡散角に異方性のある光拡散フィルムを得る光拡散フィルムの製造方法で製造されてなる反射型スクリーン
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