JP2013171106A - 光拡散フィルム製造方法 - Google Patents

光拡散フィルム製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013171106A
JP2013171106A JP2012033699A JP2012033699A JP2013171106A JP 2013171106 A JP2013171106 A JP 2013171106A JP 2012033699 A JP2012033699 A JP 2012033699A JP 2012033699 A JP2012033699 A JP 2012033699A JP 2013171106 A JP2013171106 A JP 2013171106A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
film
data
light
data interval
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012033699A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Koide
功史 小出
Kishin Ozawa
帰心 小澤
Yuko Takagi
優子 高木
Osamu Kakigi
修 柿木
Masataka Sugiyama
真隆 杉山
Kiyohide Takeda
聖英 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
MGC Filsheet Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
MGC Filsheet Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc, MGC Filsheet Co Ltd filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP2012033699A priority Critical patent/JP2013171106A/ja
Publication of JP2013171106A publication Critical patent/JP2013171106A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、本願出願人が製造・販売している従来品のマットフィルムのギラツキを解決するために成されたものであって、LED光源を使用してもギラツキが大幅に改善し、良好な光学特性を維持した光拡散マットフィルムの製造方法である。
【解決手段】圧縮空気法でブラスト粒子を吹き付けて金属ロールをエンボス加工し、溶融押出法のフィルム成形条件の樹脂温度、エンボス加工ロール温度、およびニップ線圧の少なくともいずれかを制御することにより、本願出願人が製造・販売している従来品のギラツキを低減し、良好な光学特性を維持することを可能にした製造方法。
【選択図】図2

Description

本発明は、液晶ディスプレイ装置を始めとするディスプレイ、光学機器、照明などの分野で使用される樹脂表面にエンボス加工して成る光拡散フィルムの製造方法に関する。
液晶テレビのバックライト光学系に使用されている各種拡散シート・フィルムは、液晶テレビを視認する際に、光源のランプイメージを直接的に見えなくするために、光源からの光を均一に拡散させることを目的として用いられている。また、光の利用効率を高めるために全光線透過率が高い光拡散フィルムが求められている。光の拡散具合を表現するためにヘイズ値というものが広く認知され用いられているが、より根源的に議論するために、配光特性という概念が使用されている。配光特性とは、光学フィルムの出射角に応じた光度の大きさを言う。一般的に、ヘイズ値が同一であっても、配光特性は異なる場合がある。配光特性が決まれば逆にヘイズ値は一意に決定される。拡散シート・フィルムの配光特性は、ディスプレイの視野角に大きく影響を与える重要な特性である。
既存の各種拡散シート・フィルムは、例えばポリエチレンテレフタレート(以下、PET)フィルム基材上にアクリルまたはガラスビーズをバインダー樹脂で固定したものや、樹脂フィルム基材中に拡散フィラーを分散させたものや、樹脂フィルム表面をエンボス加工したものなどが挙げられる(特許文献1,2)。これらは、目的の光学特性に合うよう適宜、選択される。
本願出願人が製造・販売している従来品の光拡散フィルム(商品名:FE−2000M01:以下、「従来品」または「従来」という)は、液晶テレビのバックライトに広く使用されている実績がある。この従来品は、上記の樹脂フィルム表面をエンボス加工したものに該当し、樹脂種は、ポリカーボネート(以下、PC)である。この従来品の一番多く使用されている利用形態としては、表面形状に有用な光学特性を持たせていない光学フィルムと当該従来品のフィルムの裏面を、感圧性接着フィルム(Pressure Sensitive Adhesive)を用いて貼り合わされる場合がほとんどである。
近年、高輝度白色発光ダイオード(以下、LED)の量産体制が確立しつつあり、LED自体の価格が下がってきた。これらのことも影響し、テレビセットメーカーは、従来の冷陰極管(以下、CCFL)光源からLEDへの置き換えを開始している。総合的に見れば、CCFLからLEDに代わることで、液晶テレビ自体が消費する電力の低減が図られている。CCFLからLEDへの移行は、低消費電力化だけでなく光の質にも関わる。CCFLは、円柱ガラス管内全面に付着させた蛍光物質に紫外線を照射し発光させているため、所謂、面光源(点光源の無限個集団)となるが、LEDの場合は、多数の点の集合である面から発光を1点に集約した点光源となる。
CCFLの面光源からLEDの点光源への置き換えによって、表面に特定の幾何学的形状を賦形したタイプの上記のフィルムにおいては、その表面形状によって問題となることがある。具体的には、PETフィルム基材上に透明ビーズをバインダー樹脂で固定した場合、ビーズ1つ1つが凸レンズとなり、各LEDからの直進光によってビーズ直上に点実像が形成される。レンズ集団が大きいと局所的に明るい点が形成されるため全体的にはギラツキ(粒粒感)として視認される。また、上記樹脂フィルム基材上にエンボス加工したフィルムも同様で、表面にレンズ形状が点在しており、レンズ1つ1つの径が大きいと全体的にギラツキ(粒粒感)と視認される。以下、この問題を「LEDギラツキ問題」と称す。
また、「LEDギラツキ問題」が解消されているものの、配光特性が良好ではない光拡散フィルムが使用されると、ディスプレイの視野角が十分でないといった問題が生じ得る。
国際公開第2007/045380号 国際公開第2008/081953号
本発明は、本願は第一に「LEDギラツキ問題」を解決した表面凹凸による光拡散マットフィルムの製造方法を提供するものである。また、「LEDギラツキ問題」が解決された場合も、配光特性が良好ではない光拡散フィルムが使用されると、ディスプレイの視野角が十分でないといった問題が生じ得る為、本発明は、従来品の「LEDギラツキ問題」を解決し、かつ、従来品の優れた光学特性(斜め入射を含む配光特性と全光線透過率等)を有する光拡散マットフィルムの製造方法を提供するものである。
本発明は、以下の光拡散マットフィルムの製造方法を提供する。
ダイリップから押出された溶融樹脂を、エンボスロールとニップロールとの間に導き、ニップロールで溶融樹脂をエンボスロールに押し付けて、エンボスロールの表面凹凸を転写しつつ冷却する光拡散マットフィルムの製造方法において、完全転写品の表面の粗さ曲線要素の平均長さRSmの値が70μm以下の範囲(JIS B 0601(2001)準拠で、カットオフ値0.8mmとし、当該RSm値が漸近するまで測定長を取る)の表面凹凸を形成したエンボスロールを用いて、所定のライン速度、押出樹脂温度、エンボスロール温度、ニップロール温度およびニップ線圧にて所望厚みのエンボスフィルムを製造し、
製造したエンボスフィルムの表面凹凸を、所定のフィルム面内(XY方向)ピッチおよびフィルム厚み方向(Z方向)ピッチで計測した表面の三次元形状データを用いて、XY平面上で互いに隣接する3点で張られる仮想平面の法線ベクトルとフィルム基材面の法線ベクトルとの成す角度を当該仮想平面の傾斜角度とすることにより前記三次元形状データから得られる当該仮想平面の傾斜角度データにおいて、前記傾斜角度の所定刻みの各データ区間に属する度数の全データ区間の度数の総和に対する百分率を単位%で表現したものを頻度としたときに、当該頻度の大面積データによる漸近値と、所望の配光特性を満足したエンボスフィルムについて、同様にして取得した当該頻度の大面積データによる漸近値(以下、「所望漸近値」という)とを比較し、
低傾斜角データ区間の頻度が、所望漸近値より大きい場合には、押出樹脂温度、エンボスロール温度、ニップロール温度およびニップ線圧の何れか一つ以上を、転写を高める条件側に、当該頻度が、所望漸近値よりも小さい場合には、前記の何れか一つ以上を、転写を低下させる条件側に制御して所望の配光特性の得られる製造条件を求め、
求めた条件にて光拡散マットフィルムを製造することを特徴とする、ランダムな三次元表面形状に起因して光が屈折して拡散する機能を有する光拡散マットフィルムの製造方法である。
本発明の好ましい態様においては、前記エンボスロールからの完全転写品の表面の粗さ曲線要素の平均長さRSmの値が50μm以下であり、また、前記三次元形状データが、フィルム面内(XY方向)ピッチ1〜4μmおよびフィルム厚み方向(Z方向)ピッチ10nm以下での計測にて取得したものである光拡散マットフィルムの製造方法である。この完全転写品とは、エンボス加工ロールと同じ条件で作製したエンボステストピースの表面形状を熱プレスによりポリカーボネートフィルムの表面に転写して作製したレプリカである。
また、本発明の好ましい態様においては、前記三次元形状データが、フィルム面内(XY方向)ピッチ1μmおよびフィルム厚み方向(Z方向)ピッチ10nmでの計測にて取得したものであること、前記所定刻みのデータ区間の刻みが2.5°である。また、本発明の光拡散マットフィルムの製造方法においては、好ましくは、所望の配光特性を満足したエンボスフィルムの当該頻度の大面積データによる漸近値が、
データ区間 0° 以上 2.5°未満で、 9%以上16%以下であり、
データ区間 2.5°以上 5.0°未満で、18%以上28%以下であり、
データ区間 5.0°以上 7.5°未満で、21%以上24%以下であり、
データ区間 7.5°以上10.0°未満で、14%以上18%以下であり、
データ区間10.0°以上12.5°未満で、 8%以上13%以下であり、
データ区間12.5°以上15.0°未満で、 4%以上 8%以下であり、
データ区間15.0°以上17.5°未満で、 2%以上 5%以下であり、
データ区間17.5°以上20.0°未満で、 1%以上 3%以下であり、
データ区間20.0°以上22.5°未満で、 2%以下であり、
データ区間22.5°以上25.0°未満で、 2%以下であり、
データ区間25.0°以上27.5°未満で、 1%以下であり、
データ区間27.5°以上30.0°未満で、 1%以下であり、
データ区間30.0°以上32.5°未満で、 1%以下であり、
データ区間32.5°以上35.0°未満で、0.5%以下であり、
データ区間35.0°以上37.5°未満で、0.5%以下であり、
データ区間37.5°以上40.0°未満で、0.3%以下であり、
データ区間40.0°以上42.5°未満で、0.2%以下であり、
データ区間42.5°以上45.0°未満で、0.1%以下である。
また、本発明の好ましい態様においては、低傾斜角データ区間が、7.5°未満のデータ区間の値にて判断したものであること、上記エンボスロールの表面凹凸がメッキ金属面に対して圧縮空気法にて直径50μm以下の球状無機のブラスト粒子を用いて空気圧0.3MPa以上で形成されたものであること、上記ニップ線圧を200(N/cm)以上300(N/cm)以下、上記樹脂温度を270(℃)以上320(℃)以下、上記エンボスロール温度を140(℃ )以上155(℃)以下とする。
優れた光学特性(斜め入射を含む配光特性と全光線透過率)、例えば、従来品と同等の優れた光学特性を有し、「LEDギラツキ問題」を解決した表面凹凸による芳香族ポリカーボネート製の光拡散フィルムの製造方法が提案できた。
本発明でのブラスト方法を示した図である。 本発明での溶融押出法を示した図である。 実施例と従来品の配光分布を示した図である。 実施例と従来品の傾斜角ヒストグラムを示した図である。
以下、本発明を、適宜図面を用いて詳しく説明する。
[エンボスロールの加工]
図1は、圧縮空気法によるサンドブラストにてロール表面をエンボス加工し、エンボスロールとする方法を説明する模式図である。ロール面にめっきを施した鋼製の金属ロール10を、回転自在の水平架台(図示せず)に乗せる。ブラスト粒子吹きつけノズル12を、高さ一定で、矢印Aの示す横方向(金属ロール軸方向、また通常、水平方向)に移動可能に設置し、ノズル12からブラスト粒子14をロール面10Sに吹きつける。ブラスト粒子14を吹き付けながらノズル12を軸方向に移動させ、端から端まで移動したら金属ロール10を矢印Bの示すように回転させる。これらの操作を繰り返すことにより、金属ロール表面10Sの全面に、ムラなくエンボス加工を施す。
本発明で用いる圧縮空気法によるサンドブラストは、金属に対しては、鍛造として知られている方法である。ゆえに、めっき金属面に対しても、打撃による欠陥の除去や表面の緻密化などの鍛造効果を持った穴形成、すなわち、表面凹凸の形成となると推定され、耐久性や耐磨耗性の向上したものとなると思われ、ガラスのような無機酸化物のサンドブラストの脆性破壊を主体とする剥離による凹凸形成とは異なったものと推定される。圧縮空気の圧力は、粒子の表面衝突速度、穴の平均深さを決定するものとなる。
本発明においては、この圧力としては、0.3MPa以上、より好ましくは0.4〜2MPaを用いることが好ましい。0.3MPa未満では、凹凸の深さが不足し、所望の配光特性を得ることが困難となり、2MPaを超えても凹凸の深さを増加させる効果は殆どなくなるので好ましくない。
本発明で用いる金属ロールは、通常、鋼製の金属表面に均一厚みにめっき金属層を形成したものである。めっき金属としては、ニッケル、クロムなど不動態層を容易に形成し腐食性の小さい金属が例示されるが、ニッケルが好ましく、メッキ厚みは通常10〜300μm、好ましくは30〜100μmから選択する。
ブラスト粒子は、シリカ、アルミナなど無機酸化物製、略球形で直径50μm以下、好ましくは10〜40μm、特に、15〜35μm範囲で、原理的には粒子径の分散の小さいものがより分布幅の小さい凹凸を形成できると推定され好ましい。
また、ブラスト粒子の形状は、角ばったものなどあり、平均の粒子径よりも細かい凹凸の形成が見られるが、当然のこととして大きな凹凸も発生するものであり、全体に形成される凹凸模様の大きさの分布幅が大きくなる。
本発明の略球形のブラスト粒子の場合も、ブラスト条件などにより、エンボス加工面の状態は変化するが、飽和状態まで行った場合、このものの完全転写物の測定から、概ねブラスト粒子の平均直径の1〜2倍の範囲のRSm(粗さ曲線要素の平均長さ)を示す凹凸模様が形成される。
[エンボスマットフィルム製造方法]
図2では、本発明において用いられる、通常の溶融押出成形装置20を示している。
この溶融押出成形装置20においては、Tダイ22のダイリップ22Lから押出された溶融樹脂30をシリコン製第一冷却ロール24とエンボス加工を施した金属製第二冷却ロール26でニップすることにより溶融樹脂にエンボス形状を賦形する。そして、下流側に配置した金属製第三冷却ロール28と引き取りロール(図示せず)とで溶融樹脂を引き取ることによって、片面エンボスマットフィルム32を製造する。
本発明では溶融樹脂として、芳香族ポリカーボネート樹脂を用いる。溶融樹脂の温度は、通常、 250℃以上、好ましくは 270℃から320℃の範囲から選択する。また、押し出しライン速度、すなわち本願では、通常、エンボス加工を施した金属製第二冷却ロール26(以下、単に本エンボスロールとも記す)の表面速度は、 10m/min以上であり、好ましくは 10〜50 m/minから選択される。また、製造するエンボスフィルムの厚みは 50〜500μm、好ましくは70〜200μmである。
本発明において使用可能な金属製第二冷却ロール26の表面26Sの温度は、高温に設定するほど表面模様の転写が良好となることが確認されている。実質的に伸びを生じさせずに剥離させるには、通常、剥離部における樹脂温度を芳香族ポリカーボネートのガラス転位温度以下とする必要がある。ゆえに、賦形部(第一冷却ロール24と第二冷却ロール26の接点近傍)と剥離部(第二冷却ロール26と第三冷却ロール28の接点近傍)の温度がある程度まで独立に設定可能であれば特に問題はないが、通常は不可能であることから、剥離可能な最高温度が選択され、これは通常、ガラス転移温度以下となる。なお、この点においてフィルム製造に用いる芳香族ポリカーボネート樹脂の添加剤を選択し、例えば離型剤を用いることにより、汚れの付着しない剥離容易な組成物としたものを選択することは好ましい。
次に、溶融樹脂を本エンボスロールに押し付けるために用いるシリコン製第一冷却ロール24(以下、単に、ニップロールと記す)は、耐久性の点から100℃以下で用いられる。転写率の向上との観点からは、より高圧を負荷できるものが好ましい。この圧力については、通常、押し付け力を単位長さあたりに換算した値(単位kg/cm、N/cm:ニップ線圧)が用いられている。
同一の力で押し付けた時に溶融樹脂に実際に負荷される圧力は、一次近似としてはニップ幅、すなわち、溶融樹脂が本エンボスロールとニップロールとに挟まれている部分の幅N(以下、ニップ幅と記す)による。このニップ幅Nは、ニップロール表面層の変形のし易さに依存する。本発明においては、ニップ面が硬質耐熱性シリコーンゴムであるシリコン製のニップロールを用いる。ニップ幅は、主に硬質耐熱性シリコーンゴムの厚みに依存し、厚いほど広くなる。そして、厚いほど、樹脂押し出し量のバラツキを平均化する能力が高くなり、安定した運転が容易との利点がある。
次に、本発明の課題であるギラツキの低減と従来品の良好な光学特性(配光分布など)の継承に関して説明する。
[ギラツキの低減]
従来品と本実施例で製造した片面エンボスマットフィルムについて、LED光源で裏面から光を入射し、「ギラツキ」の状態を目視評価した。その結果、従来品ではギラツキを認識し、本発明品ではギラツキは認識できなかった。「LEDギラツキ問題」を解決する為には、エンボス面に形成されている凸レンズの大きさ(柄目の大きさ)が小さいことが重要である。この目的を示す「柄目の大きさ」に関して、既存の表面形状の規格に関して検討した結果、粗さ曲線要素の平均長さRSm値で表すことが適当であると思われた。
下記の表1に、ギラツキ目視評価結果を示した。これは、ギラツキを低減するためにはRSm値をどこまで小さくする必要があるか、別途に試作品を作製し、ギラツキの目視評価を行った結果である。従来品の一次元断面プロファイル(一次元の幾何学形状)より、表面の粗さ曲線要素の平均長さRSm値を算出した結果、約100μmであった。一方、本発明品の製造方法により製造されたエンボスマットフィルムの一次元形状データからRSm値を算出した結果、約50μmであった。
下記の表1から、ギラツキ低減の境界値がRSm値70μm付近にあることが明らかなとなった。
[良好な光学特性の継承]
表2は、本実施例の片面エンボスマットフィルムの製造にあたって、成形条件を変えた場合の全光線透過率とマットヘイズである。マットヘイズ値とは、製造上発生するエンボス裏面のエンボス柄(ゴム弾性を有する第一冷却ロール表面の柄目の転写)を、PC用の屈折率マッチング液を用いてガラス板と貼り合せることにより無くした状態で測定したエンボス柄のみによるヘイズ値のことである。
表2において、最上段の条件は、通常の製造条件(比較例)である。この場合、本エンボスロールの表面凹凸の転写は不十分となり、所望のマットヘイズを示すものは製造出来ない。
用いる機器構成が同一の場合、押し出し樹脂温度からフィルム厚みまではそれぞれ独立に条件変更可能であるが、ニップロールの温度、フィルム厚、ライン速度の条件は最上段の通常の製造条件と同じになるように固定して、その他の3条件を転写良好となる方向に変更して試作した。
この結果、試作条件では、Tダイ出口樹脂温度250℃、290℃、300℃、本エンボスロール温度130℃、145℃、150℃、ニップ線圧70N/cm、230N/cmとした。
表2から、例えばTダイ出口樹脂温度290℃、300℃、本エンボスロール温度145℃、150℃、ニップ線圧230N/cmといった従来は用いられていない条件が必要であることが明らかになった。
図3は、従来品(点線)と、実施例(実線)と、比較例である本エンボス加工ロール完全転写品(破線)の配光分布の測定結果である。この完全転写品とは、エンボス加工ロールと同じ条件で作製したエンボステストピースの表面形状を熱プレスによりポリカーボネートフィルムの表面に転写して作製したレプリカである。これらの配光分布はオパール性の透過性完全拡散板を用いて規格化している。その際、透過型完全拡散板の全光線透過率を100%として計算した(プロジェクター反射スクリーン評価値のスクリーンゲインの透過型である)。入射光は、どちらもエンボス裏面からのコリメート光の垂直入射であり、製造上発生するエンボス裏面のエンボス柄(ゴム弾性を有する第一冷却ロール表面の柄目の転写)については、マットヘイズと同様にPC用の屈折率マッチング液とガラス板により裏面のエンボス柄を無くした状態で測定している。従来品(点線)と本実施例品(実線)の配光分布は実質的に同一である。一方、本エンボスロールの完全転写品(破線)と比較すると、本実施例品(実線)とは、大きく配光分布が異なる。
樹脂温度、エンボス加工ロール温度、ニップ線圧などを変化させるとエンボス加工ロールの表面形状に対する成形したフィルムへの転写が変化し、図3のように比較例のエンボスロール完全転写品(破線)から実施例(点線)へ配光分布が変化したものである。全光線透過率は、従来品と本発明品は共に88〜89%であった。
但し、これはあくまでも入射光が、エンボス裏面からの垂直入射の場合である。実際の液晶テレビのバックライトユニット内においては、エンボスマットフィルムには、垂直入射光以外の斜め入射の光も存在することになる。従って、あらゆる入射角度による配光特性(配光分布)までも良好に継承するためには、エンボスマット表面の微小領域の傾斜角度の全体の分布を考慮しなければならない。
また、光の屈折に関与する面の最小値は、可視光の波長範囲を考慮して、これを屈折させる必要充分な広さをもつ微小面積となる。波長未満の凹凸は、通常、その個々を感知せず、波長単位程度の平均値として感知する。可視光線の波長範囲380〜680nmから、これらよりも大きい寸法範囲を微小面積として選択することが好ましいと推定され、大きすぎると必要な特性を見落とす可能性があると推定される。
実際に、高さ方向の測定ピッチを0.01μmとしたときには、平面(X、Y)方向の測定ピッチを0.5μmとした場合には、低角度領域の傾斜角ピッチが大きくなりすぎ、また、この値は可視光の波長範囲と重なるものであり好ましくない。ゆえに、可視光の波長より大きい値である1μmが適当なピッチとなる。
平面(X、Y)方向の測定ピッチが、1μmよりも大きい範囲に関しても使用可能であるが、前記のように、大きすぎるとこの範囲に波長よりも大きい凹凸が存在していてもこれを無視する確率が高くなり、より忠実に屈折を再現できる界面の傾斜角度の算出との点からは次第に不利になると思われ、ピッチを大きくすることに意味はないと思料される。
光は、屈折率差のある界面において、スネルの法則で屈折する。よって、本願発明の光学的機能においては、エンボスマット表面の界面高さでなく、界面の傾きの分布(各傾斜角の存在割合)が重要になる。粗さ測定で通常行われる探針で、フィルム(マット)表面を1次元的に走査して得られる一次元幾何学断面形状のプロファイルの微小部分の傾き(プロファイルの空間的1階微分)は、光が屈折する界面の傾きではなく、あくまでも幾何学的断面形状の傾きである。断面形状の傾きは、光学的界面の傾きではない。スネルの法則に適応される光学的界面の傾きを得るには、断面形状の傾きではなく、三次元的な本質的な表面形状の情報が必要になる。
図4は、三次元形状データ(測定領域500μm四方、縦横ピッチ1μm、高さ精度0.01μmになるので、高さデータの数は、501×501個)から算出した実施例(右)と従来品(マットヘイズ45%、左)と従来品(マットヘイズ55%、中央)の傾斜角頻度ヒストグラムを示している。これらの従来品と本実施例については、同一ロートサンプルにおいて、500μm四方の場所を変えて繰り返し測定し、それぞれの測定領域の同一データ区間の度数の総和からヒストグラムを作製し、ヒストグラムのプロファイルが漸近(収束)するまで測定した。具体的には、それぞれ500μm四方を10点測定し、漸近(収束)を確認した。
図4中の従来品(マットヘイズ45%とマットヘイズ55%)は、従来品のマットヘイズの製品仕様の上下限品を意味している。すなわち、少なくともこれらの上下限値の範囲内にあれば、製品として出荷され、液晶バックライト光学フィルムとして工業的に良好に使用可能である。
傾斜角の算出は、以下のように実施した。高さデータである501行501列の2次元マトリックスデータ(測定領域500μm四方、縦横ピッチ1μm、高さ精度0.01μmの表面三次元データ)から、XY平面内でお互いに隣接する3つの高さ情報(3つの行列要素)から成る三次元空間の点で張られる仮想平面(三角形)の傾きを当該個所の界面の傾き(傾斜角度)とした。従って、正方形を形つくるXY平面内でお互いに隣接する4点により、4つの傾斜角が算出される(4点から3点を取る組み合わせ数は4つ)。具体的計算としては、三角形で定義される2つのベクトルの外積計算をし、仮想平面の法線ベクトルを求め、フィルム基材面の法線ベクトルとの成す角を傾斜角とした。
データ区間は、0°を始めとし2.5°刻みで設定した。具体的には、傾斜角度の低い方から0°以上2.5°未満の頻度、2.5°以上5.0°未満の頻度、5.0°以上7.5°未満の頻度、7.5°以上10°未満の頻度、10°以上12.5°未満の頻度、12.5°以上15°未満の頻度、15°以上17.5°未満の頻度、17.5°以上20°未満の頻度、20°以上22.5°未満の頻度、22.5°以上25°未満の頻度、25°以上27.5°未満の頻度、27.5°以上30°未満の頻度、30°以上32.5°未満の頻度、32.5°以上35°未満の頻度、35°以上37.5°未満の頻度、37.5°以上40°未満の頻度、40°以上42.5°未満の頻度、42.5°以上45°未満とした。45°以上については、実質的に存在頻度が0に近いので、評価しないデータ区間とした。
従来品の傾斜角頻度の製品範囲(マットヘイズ45%以上55%以下が製品仕様値)を傾斜角度のヒストグラムの頻度で数値的に表現すると、概ね以下の表3の通りになる。
本願明細書における頻度とは、傾斜角度データの各データ区間の度数の、全データ区間の度数の総和に対する比率を意味する。
本実施例品の傾斜角ヒストグラムの頻度を数値的に表現すると、概ね以下の表4となる。表4の傾斜角ヒストグラムの各傾斜角データ区間における頻度が表3の範囲内に含まれていれば、予め定められたレベルの良好な光学特性を備えていると言える。
表4の本発明品の傾角ヒストグラムの頻度が従来品の製品仕様範囲である表3の頻度の範囲に含まれており、本願出願人による従来品の優れた光学特性を継承したものになっている。以上より、「ギラツキの低減」と「良好な光学特性の継承」で説明した通り、本発明は「LEDギラツキ問題」を解決し、従来品の光学特性(全光線透過率、マットヘイズ、斜め入射を含む配光特性)を継承した光拡散マットフィルム製造方法を提案するものである。
[光学特性継承のための製造条件の制御]
本発明においては、上記に説明した構成要素を用い、所定の樹脂、所定のエンボスロールを用い、所望厚みのエンボスフィルムを、所定のライン速度を選択し、押出樹脂温度、エンボスロール温度、ニップロール温度、ニップ線圧の少なくともいずれかを制御することにより、所定のエンボスフィルムを製造する。製造条件を一定とした場合、一般的に、転写は、転写のパターンの大きさが小さくなるほど、また、アスペクト比が大きくなるほど困難となる。
本発明は、溶融樹脂を、冷却しつつエンボスロールの表面凹凸の凹みに押し込むことにより、凹みに所定量の溶融樹脂が押し込みされたエンボスフィルムを製造するものである。すなわち、エンボスロールとニップロールとの間に溶融樹脂を挟み込み、ニップロール表面層の弾性変形にて圧力を保持した状態で押し出し方向に移動させる動作にて樹脂を加圧、冷却、最後にニップロールから剥離させる。溶融樹脂の押し込み量を大きくする(転写率をあげる)ためには、樹脂の流動停止の前、すなわち、冷却固化よりも早く溶融樹脂を凹み内に押し込む必要がある。
この方法は、
1).樹脂の流動性を高くする → 樹脂の分子量を小さくする、
(移動エネルギーを小さくする) 樹脂の押し出し温度を高くする
エンボスロールの温度を高くする、
2).強制移動量を高める → ニップロールの圧力(線圧)を高くする
ニップロールの材質を変える(ゴムから金属へ)
ニップ幅を狭くする(ゴムから金属へ)
3).押し込み速度を早くする → ロール回転速度(ライン速度)を早くする
ロールの直径を小さくする
などが例示される。
本発明においては、
(1)適当な条件で、条件範囲のRSmのエンボスロールを用いエンボスフィルムを製造する。
(2)エンボスフィルムの三次元形状データを測定し、傾斜角度データの各データ区間の度数を算出する。
(3)良好な光学特性の条件を満たしている傾斜角度データとエンボスフィルムから算出された傾斜角度データとを比較する。
低傾斜角データ区分の度数が多い場合 → 前記転写を改善する手段を行う。
低傾斜角データ区分の度数が少ない場合 → 前記転写を改善する手段を逆に行う。
との手段を講じることにより所望の光学特性継承したエンボスフィルムを製造する。
ここに、低傾斜角データ区分としては、通常、7.5°未満のデータ区間である(表4においては区間番号1〜3のデータ区間)。そして、通常は、押出樹脂温度、エンボスロール温度およびニップ線圧のいずれか一つ以上の設定を変更することにより制御する。これらの中で、エンボスロール温度が最も効果が大きく、他の条件を固定したとき、樹脂のガラス転位温度(Tg)に近づくにしたがって転写が急激に向上する。一方、エンボス加工ロール温度を高くするに従い離型性は悪化する。このため、フィルムの伸びを可能な限り少なくして離型するためには、剥離部において樹脂が充分な引っ張り強度をもっていること、すなわち、ガラス転位温度よりも低いことが必須である。したがって、エンボス加工ロール温度を高温に設定することが必須の場合には、剥離部の樹脂温度をTg未満とする手段を用いる。
これらの制御範囲にて課題の解決が出来ない場合には、押出樹脂の変更、さらには、エンボスロールやニップロールの変更までも検討することにより、所望の傾斜角度のヒストグラムの頻度のものを製造する。
以下に、本発明を実施例により更に具体的に説明する。
(1)エンボス加工ロールの製造
添付の図1のサンドブラスト法にて金属エンボス加工ロールを作製した。直径400mm、長さ600mmのNiメッキを施した金属ロールにブラスト装置(商品名:表面処理装置PEEN MATIC 750s、IEPCO社製)を使用してブラスト処理を施した。粒子径20〜30μmで球形であるブラスト粒子(商品名:MS550BT、IEPCO社製)を使用した。このブラスト処理は、金属ロール表面から80mm離れた位置にノズル径5mmφのブラストノズルを設置し、吹きつけ圧力を0.5MPaとした。ブラスト粒子を吹き付けながらノズルを軸方向に移動させ、端から端まで移動したら金属ロールを回転させる。これにより、表面にムラなくにエンボス形状を有するNiメッキ金属ロールを得た。
(2)光拡散フィルムの製造
添付の図2の装置にてポリカーボネート製片面エンボスマットフィルムを製造した。ポリカーボネート樹脂(商品名:ユーピロンS−3000、三菱エンジニアリングプラスチック(株)製)を、ベント脱気式50mm単軸押出機とTダイ22(図2参照)により290℃で溶融押出した。押出された溶融フィルムを、直径202mmのシリコーンゴム製第一冷却ロール24と、エンボス加工した直径400mmの金属製第二冷却ロール26(図1の金属ロール10に相当)でニップした。ニップ線圧は、230N/cmとした。次に、ニップすることでエンボス柄をフィルム表面に賦形して冷却し、更に、表面が鏡面の金属製第三冷却ロール28および引取ロール(図示せず)にて引き取った。第一冷却ロール24の温度65℃、第三冷却ロール28の温度130℃およびライン速度10m/minとした。Tダイ22より押し出し樹脂温度、金属第二冷却ロール26の温度、ニップ線圧を変化させて、厚み130μmの片面エンボスマットフィルムを製造した。
押出し条件と全光線透過率およびマットヘイズに関する実施例および比較例の結果を、上記の「良好な光学特性の継承」の記載中に表2として示した。また、傾斜角ヒストグラムを算出した結果を上記の「良好な光学特性の継承」の記載中に表4として示した。
得られた光拡散フィルムの特性の評価方法は、以下の通りである。
(3)全光線透過率、ヘイズ
株式会社村上色彩技術研究所社製 ヘーズメーターHM−150を使用して測定した。
(4)配光特性
株式会社村上色彩技術研究所社製 ゴニオフォトメーター GP−200を使用して測定した。
(5)フィルム表面の三次元形状測定、粗さ曲線要素の平均長さRSm
三鷹光器株式会社製 非接触三次元測定装置 NH−3Nを使用して測定した。なお、本装置の高さ方向の解像度は、0.01μmで固定である。縦横のピッチは1.0μmとした。
10:ロール面にめっきを施した鋼製の金属ロール
12:ブラスト粒子吹きつけノズル
14:ブラスト粒子
22:Tダイ
24:シリコン製第一冷却ロール
26:エンボス加工を施した金属製第二冷却ロール
28:金属製第三冷却ロール
32:エンボスマットフィルム

Claims (9)

  1. ダイリップから押出された溶融樹脂を、エンボスロールとニップロールとの間に導き、ニップロールで溶融樹脂をエンボスロールに押し付けて、エンボスロールの表面凹凸を転写しつつ冷却する光拡散マットフィルムの製造方法において、
    完全転写品の表面の粗さ曲線要素の平均長さRSmの値が70μm以下の範囲(JIS B 0601(2001)準拠で、カットオフ値0.8mmとし、当該RSm値が漸近するまで測定長を取る)の表面凹凸を形成したエンボスロールを用いて、所定のライン速度、押出樹脂温度、エンボスロール温度、ニップロール温度およびニップ線圧にて、所望厚みのエンボスフィルムを製造し、
    製造したエンボスフィルムの表面凹凸を、所定のフィルム面内(XY方向)ピッチおよびフィルム厚み方向(Z方向)ピッチで計測した表面の三次元形状データを用いて、XY平面上で互いに隣接する3点で張られる仮想平面の法線ベクトルとフィルム基材面の法線ベクトルとの成す角度を当該仮想平面の傾斜角度とすることにより前記三次元形状データから得られる当該仮想平面の傾斜角度データにおいて、前記傾斜角度の所定刻みの各データ区間に属する度数の全データ区間の度数の総和に対する百分率を単位%で表現したものを頻度としたときに、当該頻度の大面積データによる漸近値と、所望の配光特性を満足したエンボスフィルムについて、同様にして取得した当該頻度の大面積データによる漸近値とを比較し、
    低傾斜角データ区間の頻度が、所望漸近値より大きい場合には、押出樹脂温度、エンボスロール温度、ニップロール温度およびニップ線圧の何れか一つ以上を、転写を高める条件側に、逆に、所望漸近値小さい場合には、前記の何れか一つ以上を、転写を低下させる条件側にする制御にて所望の配光特性の得られる製造条件を求め、
    求めた条件にて製造することを特徴とする、ランダムな三次元表面形状に起因して光が屈折して拡散する機能を有する光拡散マットフィルムの製造方法。
  2. 前記エンボスロールからの完全転写品の表面の粗さ曲線要素の平均長さRSmの値が50μm以下である請求項1記載の光拡散マットフィルムの製造方法。
  3. 前記三次元形状データが、フィルム面内(XY方向)ピッチ1〜4μmおよびフィルム厚み方向(Z方向)ピッチ10nm以下での計測にて取得したものである請求項1記載の光拡散マットフィルムの製造方法。
  4. 前記三次元形状データが、フィルム面内(XY方向)ピッチ1μmおよびフィルム厚み方向(Z方向)ピッチ10nmでの計測にて取得したものである請求項1記載の光拡散マットフィルムの製造方法。
  5. 前記所定刻みのデータ区間の刻みが2.5°である請求項4記載の光拡散マットフィルムの製造方法。
  6. 所望の配光特性を満足したエンボスフィルムの当該頻度の大面積データによる漸近値が、
    データ区間 0° 以上 2.5°未満で、 9%以上16%以下であり、
    データ区間 2.5°以上 5.0°未満で、18%以上28%以下であり、
    データ区間 5.0°以上 7.5°未満で、21%以上24%以下であり、
    データ区間 7.5°以上10.0°未満で、14%以上18%以下であり、
    データ区間10.0°以上12.5°未満で、 8%以上13%以下であり、
    データ区間12.5°以上15.0°未満で、 4%以上 8%以下であり、
    データ区間15.0°以上17.5°未満で、 2%以上 5%以下であり、
    データ区間17.5°以上20.0°未満で、 1%以上 3%以下であり、
    データ区間20.0°以上22.5°未満で、 2%以下であり、
    データ区間22.5°以上25.0°未満で、 2%以下であり、
    データ区間25.0°以上27.5°未満で、 1%以下であり、
    データ区間27.5°以上30.0°未満で、 1%以下であり、
    データ区間30.0°以上32.5°未満で、 1%以下であり、
    データ区間32.5°以上35.0°未満で、0.5%以下であり、
    データ区間35.0°以上37.5°未満で、0.5%以下であり、
    データ区間37.5°以上40.0°未満で、0.3%以下であり、
    データ区間40.0°以上42.5°未満で、0.2%以下であり、
    データ区間42.5°以上45.0°未満で、0.1%以下である
    請求項5記載の光拡散マットフィルムの製造方法。
  7. 低傾斜角データ区間が、7.5°未満データ区間の値にて判断したものである請求項6記載の光拡散マットフィルムの製造方法。
  8. 上記エンボスロールの表面凹凸が、メッキ金属面に対して圧縮空気法にて直径50μm以下の球状無機のブラスト粒子を用いて空気圧0.3MPa以上で形成されたものである請求項6に記載の光拡散マットフィルムの製造方法。
  9. 上記ニップ線圧を200〜300(N/cm)、上記樹脂温度を270(℃)以上320(℃)以下、上記エンボスロール温度を140(℃)以上155(℃)以下とする請求項6に記載の光拡散マットフィルムの製造方法。
JP2012033699A 2012-02-20 2012-02-20 光拡散フィルム製造方法 Pending JP2013171106A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012033699A JP2013171106A (ja) 2012-02-20 2012-02-20 光拡散フィルム製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012033699A JP2013171106A (ja) 2012-02-20 2012-02-20 光拡散フィルム製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013171106A true JP2013171106A (ja) 2013-09-02

Family

ID=49265080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012033699A Pending JP2013171106A (ja) 2012-02-20 2012-02-20 光拡散フィルム製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013171106A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150106345A (ko) * 2014-03-11 2015-09-21 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 터치 패널, 표시 장치 및 광학 시트, 광학 시트의 선별 방법 및 광학 시트의 제조 방법
JP2015172834A (ja) * 2014-03-11 2015-10-01 大日本印刷株式会社 タッチパネル、表示装置及び光学シート、並びに光学シートの選別方法及び光学シートの製造方法
JP2015172832A (ja) * 2014-03-11 2015-10-01 大日本印刷株式会社 タッチパネル、表示装置及び光学シート、並びに光学シートの選別方法及び光学シートの製造方法
JP2015172641A (ja) * 2014-03-11 2015-10-01 大日本印刷株式会社 タッチパネル、表示装置及び光学シート、並びに光学シートの選別方法及び光学シートの製造方法
JP2017120328A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 住友化学株式会社 樹脂フィルム付光学部材の製造方法
JP2017119396A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 住友化学株式会社 樹脂フィルム付光学部材の製造方法
WO2018223432A1 (zh) * 2017-06-05 2018-12-13 武汉华星光电技术有限公司 盖板的抗眩目处理方法、抗眩目盖板及显示装置
US10670775B2 (en) 2017-06-05 2020-06-02 Wuhan China Star Optoelectronics Technology Co., Ltd Manufacturing methods of anti-glare covers, anti-glare covers, and display panels
JP2020142530A (ja) * 2020-05-15 2020-09-10 住友化学株式会社 樹脂フィルム付光学部材の製造方法

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1152110A (ja) * 1997-07-29 1999-02-26 Alps Electric Co Ltd 反射体および反射型液晶表示装置
JP2004341070A (ja) * 2003-05-13 2004-12-02 Fuji Photo Film Co Ltd 防眩性フィルム及びその製造方法、反射防止フィルム、偏光板、画像表示装置
JP2005283656A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Fuji Photo Film Co Ltd 反射防止フィルムの製造方法、反射防止フィルム、偏光板、およびそれを用いた画像表示装置
JP2007187952A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Sumitomo Chemical Co Ltd 防眩フィルム、その製造方法、そのための金型の製造方法、及び表示装置
JP2008176129A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Sekisui Film Kk 光学シート及び反射偏光型光学デバイス
JP2009265640A (ja) * 2008-03-31 2009-11-12 Mitsubishi Rayon Co Ltd プリズムシート
US20100033652A1 (en) * 2006-12-08 2010-02-11 Tomoyoshi Yamashita Antiglare film and display device employing the same, and light diffusing film and surface light source system employing the same
JP2010237339A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Fujifilm Corp 光散乱フィルムの製造方法、光散乱フィルム、偏光板、画像表示装置および透過型/半透過型液晶表示装置
JP2011102881A (ja) * 2009-11-10 2011-05-26 Sony Corp 防眩性フィルムおよびその製造方法、ならびに表示装置
WO2011074647A1 (ja) * 2009-12-17 2011-06-23 株式会社 きもと 光拡散性シート及びこれを用いたバックライト
JP2011126274A (ja) * 2009-11-18 2011-06-30 Keiwa Inc 光学シート及びこれを用いたバックライトユニット
JP2011201300A (ja) * 2010-03-03 2011-10-13 Fujifilm Corp 光散乱シート及びその製造方法
JP2011248289A (ja) * 2010-05-31 2011-12-08 Sumitomo Chemical Co Ltd 防眩性フィルム、防眩性偏光板及び画像表示装置
JP2012030584A (ja) * 2010-07-01 2012-02-16 Sumitomo Chemical Co Ltd 表面形状転写樹脂シートの製造方法

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1152110A (ja) * 1997-07-29 1999-02-26 Alps Electric Co Ltd 反射体および反射型液晶表示装置
JP2004341070A (ja) * 2003-05-13 2004-12-02 Fuji Photo Film Co Ltd 防眩性フィルム及びその製造方法、反射防止フィルム、偏光板、画像表示装置
JP2005283656A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Fuji Photo Film Co Ltd 反射防止フィルムの製造方法、反射防止フィルム、偏光板、およびそれを用いた画像表示装置
JP2007187952A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Sumitomo Chemical Co Ltd 防眩フィルム、その製造方法、そのための金型の製造方法、及び表示装置
US20100033652A1 (en) * 2006-12-08 2010-02-11 Tomoyoshi Yamashita Antiglare film and display device employing the same, and light diffusing film and surface light source system employing the same
JP2008176129A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Sekisui Film Kk 光学シート及び反射偏光型光学デバイス
JP2009265640A (ja) * 2008-03-31 2009-11-12 Mitsubishi Rayon Co Ltd プリズムシート
JP2010237339A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Fujifilm Corp 光散乱フィルムの製造方法、光散乱フィルム、偏光板、画像表示装置および透過型/半透過型液晶表示装置
JP2011102881A (ja) * 2009-11-10 2011-05-26 Sony Corp 防眩性フィルムおよびその製造方法、ならびに表示装置
JP2011126274A (ja) * 2009-11-18 2011-06-30 Keiwa Inc 光学シート及びこれを用いたバックライトユニット
WO2011074647A1 (ja) * 2009-12-17 2011-06-23 株式会社 きもと 光拡散性シート及びこれを用いたバックライト
JP2011201300A (ja) * 2010-03-03 2011-10-13 Fujifilm Corp 光散乱シート及びその製造方法
JP2011248289A (ja) * 2010-05-31 2011-12-08 Sumitomo Chemical Co Ltd 防眩性フィルム、防眩性偏光板及び画像表示装置
JP2012030584A (ja) * 2010-07-01 2012-02-16 Sumitomo Chemical Co Ltd 表面形状転写樹脂シートの製造方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150106345A (ko) * 2014-03-11 2015-09-21 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 터치 패널, 표시 장치 및 광학 시트, 광학 시트의 선별 방법 및 광학 시트의 제조 방법
JP2015172834A (ja) * 2014-03-11 2015-10-01 大日本印刷株式会社 タッチパネル、表示装置及び光学シート、並びに光学シートの選別方法及び光学シートの製造方法
JP2015172832A (ja) * 2014-03-11 2015-10-01 大日本印刷株式会社 タッチパネル、表示装置及び光学シート、並びに光学シートの選別方法及び光学シートの製造方法
JP2015172641A (ja) * 2014-03-11 2015-10-01 大日本印刷株式会社 タッチパネル、表示装置及び光学シート、並びに光学シートの選別方法及び光学シートの製造方法
KR102262757B1 (ko) * 2014-03-11 2021-06-09 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 터치 패널, 표시 장치 및 광학 시트, 광학 시트의 선별 방법 및 광학 시트의 제조 방법
WO2017115613A1 (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 住友化学株式会社 樹脂フィルム付光学部材の製造方法
JP2017119396A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 住友化学株式会社 樹脂フィルム付光学部材の製造方法
WO2017115614A1 (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 住友化学株式会社 樹脂フィルム付光学部材の製造方法
TWI709770B (zh) * 2015-12-28 2020-11-11 日商住友化學股份有限公司 附樹脂膜之光學構件的製造方法
JP2017120328A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 住友化学株式会社 樹脂フィルム付光学部材の製造方法
WO2018223432A1 (zh) * 2017-06-05 2018-12-13 武汉华星光电技术有限公司 盖板的抗眩目处理方法、抗眩目盖板及显示装置
US10670775B2 (en) 2017-06-05 2020-06-02 Wuhan China Star Optoelectronics Technology Co., Ltd Manufacturing methods of anti-glare covers, anti-glare covers, and display panels
JP2020142530A (ja) * 2020-05-15 2020-09-10 住友化学株式会社 樹脂フィルム付光学部材の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013171106A (ja) 光拡散フィルム製造方法
KR101395700B1 (ko) 방현 필름 및 화상 표시 장치
WO2006129418A1 (ja) 液晶表示装置、光学シートの製造方法および光学シート
TW200409961A (en) Light control film
WO2008069324A1 (ja) 光拡散性光学フィルム及びその製造方法、プリズムシート、並びに面光源装置
KR20080026196A (ko) 조명 장치 및 조명 장치에 사용되는 광 제어 부재 그리고이들을 사용한 화상 표시 장치
JPWO2008072581A1 (ja) 防眩性フィルム及びそれを用いた表示装置、並びに光拡散フィルム及びそれを用いた面光源システム
JP5630042B2 (ja) 拡散シートの製造方法
JP2011129277A (ja) バックライトユニット及びディスプレイ装置
JP2009075266A (ja) 光学シート
JP5603541B2 (ja) プリズムシート
JP5614128B2 (ja) 光学シート、バックライトユニット及びディスプレイ装置
JP2013029804A (ja) 光学フィルム及びそれを用いた光学装置
JP5724527B2 (ja) 導光板積層体およびその製造方法
JP5980797B2 (ja) 光拡散フィルム、光拡散フィルムの表面形状を規定する方法、および表面形状規定プログラムを記録した記録媒体
JP5957865B2 (ja) 賦型シートの製造方法、樹脂被覆賦型シートの製造方法及び光学シートの製造方法
JP2010032739A (ja) レンズフィルムおよびこれを備えた光学表示用バックライトユニット
JP7368430B2 (ja) 光拡散シート、バックライトユニット、液晶表示装置、情報機器、及び光拡散シートの製造方法
JP2012069355A (ja) 光学シート、面光源装置、透過型表示装置
JP5603542B2 (ja) プリズムシート
JP2014093193A (ja) 導光板、導光板を備えたバックライトユニットおよびディスプレイ装置
JP5757378B2 (ja) 光学シート、光学部材、面光源装置、透過型表示装置および発光装置
JP5272531B2 (ja) 金型、インプリント成形品および面光源
JP2015072754A (ja) 導光板及びその製造方法
JPWO2008078510A1 (ja) 光拡散基材およびそれを用いた面光源

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160126

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160531