WO2008023547A1

WO2008023547A1 - Dispositif de bâti de déplacement pour transporteur

Info

Publication number: WO2008023547A1
Application number: PCT/JP2007/065033
Authority: WO
Inventors: Motoya Koeda; Kazuyuki Kobayashi
Original assignee: Tsubaki Yamakyu Chain Co., Ltd.; Tsubakimoto Chain Co.
Priority date: 2006-08-25
Filing date: 2007-07-25
Publication date: 2008-02-28
Also published as: US8051976B2; EP2055655A4; JP2008050122A; US20090260958A1; EP2055655A1; EP2055655B1; JP4496495B2

Description

明細書

コンべャ用走行フレーム装置技術分野

本発明は、例えば、コンペャシステムの分野に於いて使用される種々のタイプの搬送チェーンをガイドすることが可能で、構成が簡素で、部品点数を減らせ、軽量化が図れ、組立てが容易で、十分な強度や精度を維持でき、取扱いやメンテナンスが容易で、しかも、経済的となるようなコンペャ用走行フレーム装置に関するものである。背景技術

従来、この種のコンペャ用走行フレーム装置としては、例えば、本願出願人による日本国特許第 3 4 9 8 1 7 9号公報に開示されたような走行フレーム装置がある。

この走行フレーム装置は、搬送コンペャシステムで使用されるコンペャチェーン等の走行フレーム装置であって、一対の金属製フレーム材と、この一対のフレーム材を平行に対峙させた状態で連結する適数の連結クランプとを備える。

前記フレーム材は、長尺基板と、この基板の長手方向に沿った左右両方の端縁部分（長縁部分）に連設される長尺折曲板とで略長尺溝形状に形成されている。前記長尺基板には、長手方向に沿って凹部を形成し、この凹部は、折曲板が位置する側に延設されると共に、長縁部分の先端側に行くに従って漸次拡開するような一対の長尺傾斜壁と、この一対の傾斜壁の長縁部分の先端を結ぶように配設される長尺奥壁とで略蟻溝状に形成されている。

前記長尺折曲板の長緣部分の先端には、基板に向って延設される長尺折返片を連設し、連結クランプは、一対のクランプ体と、この一対のクランプ体の相互が接近するように連結可能な緊締具とからなり、一対のクランプ体の両端部分に設けた係止部で、一対のフレーム材の凹部の背面がわを夫々掴持できるように構成したものである。

しかしながら、前述の如き走行フレーム装置にあっては、一対の金属製フレーム材と、この一対のフレーム材を連結する適数の連結クランプとを備えているため、これらを高い精度で組立てようとすると、組立て作業に予想以上に時間がかかるという難点があった。

また、合成樹脂製の走行レールは、フレーム材の折曲片の一部と折返片を覆うように装着されたもので、フレーム材の形状に対応した搬送チェ一ンしか利用することができないという難点があつた。

すなわち、種々のタイプの搬送チ X—ンに適合させるには、走行レールは勿論のこと、フレーム材の形状■寸法も変更させる必要が生じ、経済的な負担が大きいという難点があった。しかも、折返片を覆うように装着されているため、搬送用チェーンの係止突起が金属ガイドに直接摺動して、磨耗粉を撒き散らす虞があった。

更に、走行レールとフレーム材との装着状態にあっては、十分に強固な装着状態が得難く、強い外力が走行レールに加えられた場合に、その長手方向に於いてズレが生じたり、左右方向にガタが生じたりする虞れがあつた。発明の開示

そこで、本発明は、前述の如き難点を解消できるようにし、構成が簡素で、部品点数を減らせ、軽量化が図れ、組立てが容易で、十分な強度や精度を維持でき、取扱いやメンテナンスが容易で、しかも、経済的となるようなコンべャ用走行フレーム装置を提供できるようにすべく創出されたものである。

請求項 1記載のコンペャ用走行フレーム装置は、コンペャシステムの分野に於いて使用される種々のタイプの搬送チェーン Eに対応して、これを安定的にガイド可能なコンペャ用走行フレーム装置であって、押出成形によって形成される長尺な金属製のフレーム材 Aと、このフレーム材 Aの所定面の所定位置に固定される少なくとも一対の長尺な合成樹脂製の走行レール材巳と、この一対の走行レール材 Bをフレーム材 Aに着脱自在に固定可能な複数のレール固定具 Cとからなる。

一対の走行レール材 Bに抱持溝 1 3 aを有する抱持突条片 1 3を夫々設け、抱持溝 1 3 aが相互に対向するように一対の走行レール材 Bを配し、搬送チェーン Eのチェーン単体夫々に設けた一対の係止突起 3 1が、一対の走行レール材 Bの抱持溝 1 3 a内を摺接するように形成し、搬送チェ一ン Eが一対の走行レール材 Bから逸脱することなくスムーズに移動できるように構成される。

また、請求項 2に記載のコンペャ用走行フレーム装置は、前記フレーム材 Aは、少なくとも一つの平坦面を有する基体部 1 と、この基体部 1 の平坦面に於いて外側に突設される一対の外側突条と、基体部 1の平坦面に於いて内側に突設される一対の内側突条とを備える。

前記走行レール材 Bは、基部 1 0と、この基部 1 0の基端内側に突設される挟圧突条片 1 1 と、基部 1 0の基端外側に突設される係止突条片 1 2 と、基部 1 0の先端外側に突設される断面略コ字状の抱持突条片 1 3とを備える。

前記レール固定具 Cは、一対の走行レール材 Bの間に介装されて、一対の走行レール材 B相互の接近を阻止するように形成されると共に、挟圧突条片 1 1に設けた傾斜面 1 1 aに夫々密接する一対の傾斜面 2 0 bを有する固定プレー卜 2 0と、この固定プレート 2 0に穿設したボルト揷入孔 2 0 aに挿入されるポルト 2 1 と、一対の内側突条の間のナット収容溝 4に収容されると共に、ポルト 2 1の先端部分が螺着されるナツト 2 2とからなる。

ポル卜 2 1の緊締によって固定プレー卜 2 0をフレーム材 Aの基体部 1 がわに移動させることにより、一対の傾斜面 2 0 bがー対の走行レール材 Bの挟圧突条片 1 1の傾斜面 1 1 aを夫々圧迫して、一対の走行レ一ル材 Bが、フレーム材 Aの基体部 1がわ及び一対の外側突条がわに夫々圧迫されるように構成される。

更に、請求項 3に記載のコンペャ用走行フレーム装置は、前記フレーム材 Aは、少なくとも一つの平坦面を有する基体部 1 と、この基体部 1 の平坦面に於いて外側に突設される一対の断面略 L字状の外側突条と、基体部 1の平坦面に於いて内側に突設される一対の断面略 T字状の内側突条とを備える。

前記走行レール材 Bは、フレーム材 Aの外側突条の一部及び内側突条の一部に当接する基部 1 0と、この基部 1 0の基端内側に突設されると共に、内側突条の一部に当接する挟圧突条片 1 1 と、基部 1 0の基端外側に突設されると共に、外側突条の一部に当接する係止突条片 1 2と、基部 1 0の先端外側に突設されると共に、外側突条の一部に当接する断面略コ字状の抱持突条片 1 3と、内側突条の先端外側の角部に接触、係止される係止段部 1 0 aとを備える。

前記レール固定具 Cは、一対の走行レール材 Bの間に介装されて、一対の走行レール材 B相互の接近を阻止するように形成されると共に、挟圧突条片 1 1に設けた傾斜面 1 1 aに夫々密接する一対の傾斜面 2 O bを有する固定プレー卜 2 0と、この固定プレート 2 0に穿設したポルト挿入孔 2 0 aに揷入されるポル卜 2 1 と、一対の内側突条の間のナツ卜収容溝 4に収容されると共に、ポル卜 2 1の先端部分が螺着されるナツ卜 2 2とからなる。

ボルト 2 1の緊締によって固定プレート 2 0をフレーム材 Aの基体部 1 がわに移動させることにより、一対の傾斜面 2 0 bがー対の走行レ一ル材 Bの挟圧突条片 1 1の傾斜面 1 1 aを夫々圧迫して、一対の走行レール材巳が、フレーム材 Aの基体部 1がわ及び一対の外側突条がわに夫々圧迫されるように構成される。

そして、請求項 4に記載のコンペャ用走行フレーム装置は、前記フレーム材 Aに、適宜支持手段 Dを固定可能な取付凹部 1 aを設けると共に、適宜肉抜空間 1 bを設ける手段を採用した。

従って、本発明の請求項 1に記載のコンペャ用走行フレーム装置によれば、構成が簡素となり、部品点数が少なくて済み、軽量化し易く、組立てが容易となり、十分な強度や剛性や精度等を維持できるようになり、耐久性に優れ、取扱いやメンテナンスが容易で、経済的なコンペャ用走行フレーム装置となる。しかも、搬送チェーン Eがコンペャ用走行フレーム装置を移動する時の騒音をより低減できるようになり、静かで作業環境に良いものとなる。また、搬送チェーン Eの係止突起 3 1がフレー厶材 Aに接触することがなく、従来のように磨耗粉を撒き散らすような虞のないものとなる。

特に、コンべャシステムの分野に於いて使用される種々のタィプの搬送チェーン Eに対応させることが、走行レール材 Bの互換装着によって簡単に行えるようになる。ひいては、用途に応じて、本発明の走行フレーム装置を適宜組合せて使用することが自在に且つ簡単に行えるようになる。加えて、フレーム材 Aと走行レール材 Bは、押出成形によって簡単に且つ高精度に製造できるようになり、そのコストを大幅に低減できるコンペャ用走行フレーム装置となる。

そして、一対の走行レール材 Bには、抱持溝 1 3 aを有する抱持突条片 1 3を夫々設けると共に、抱持溝 1 3 aが相互に対向するように一対の走行レール材 Bを配し、搬送チェーン Eのチェーン単体夫々に設けた一対の係止突起 3 1が、一対の走行レール材 Bの抱持溝 1 3 a内を摺接するように形成し、搬送チェーン Eがー対の走行レール材巳から逸脱することなくスムーズに移動できるように構成したので、本発明のコンペャ用走行フレーム装置を適宜自由なレイアウトに形成できるようになり、自由度が高く、使い勝手に優れたコンペャ用走行フレーム装置となる。

また、本発明の請求項 2に記載のコンペャ用走行フレーム装置によれば、フレーム材 Aや、走行レール材 Bや、レール固定具 Cを簡素な構成とすることができるようになり、これらによって軽量化がし易くなリ、その組立ても容易となり、しかも、十分な強度や剛性や精度等を維持できるコンペャ用走行フレーム装置となる。

特に、ボル卜 2 1の緊締によって固定プレート 2 0をフレーム材 Aの基体部 1がわに移動させることにより、一対の傾斜面 2 0 bがー対の走行レ —ル材 Bの挟圧突条片 1 1の傾斜面 1 1 aを夫々圧迫して、一対の走行レール材巳が、フレーム材 Aの基体部 1がわ及び一対の外側突条がわに夫々圧迫されるように構成したので、走行レール材 Bをフレーム材 Aに、簡単に、迅速に、確実に、安定的に、且つ強固に固定できるようになる。加えて、強い外力が走行レール材 Bに加えられた場合に、フレーム材 Aに対して長手方向にズレが生じたりする虞れのないものとなる。また、左右方向にガタが生じたりする虞のないものとなる。

更に、前記フレーム材 Aは、少なくとも一つの平坦面を有する基体部 1 と、この基体部 1の平坦面に於いて外側に突設される一対の外側突条と、基体部 1の平坦面に於いて内側に突設される一対の内側突条とを備え、前記走行レール材 Bは、基部 1 0と、この基部 1 0の基端内側に突設される挟圧突条片 1 1 と、基部 1 0の基端外側に突設される係止突条片 1 2 と、基部 1 0の先端外側に突設される断面略コ字状の抱持突条片 1 3とを備え、

前記レール固定具 Cは、一対の走行レール材 Bの間に介装されて、一対の走行レール材 B相互の接近を阻止するように形成されると共に、挟圧突条片 1 1に設けた傾斜面 1 1 aに夫々密接する一対の傾斜面 2 O bを有する固定プレート 2 0と、この固定プレート 2 0に穿設したポル卜挿入孔 2 0 aに挿入されるポルト 2 1 と、一対の内側突条の間のナツト収容溝 4に収容されると共に、ポルト 2 1の先端部分が螺着されるナツ卜 2 2とからなるので、レール固定具 Cのポルト 2 1の螺着作業によって、フレーム材 Aに走行レール材 Bを正確に且つ迅速に固定できるようになる。

尚、ポルト 2 1 を含む固定プレート 2 0は、フレーム材 Aの長手方向に移動可能であり、しかも、長手方向に於ける使用数や配置状態も自由に設定でき、走行レール材 Bにかかる荷重に適応して使用できるものとなる。更に、本発明の請求項 3に記載のコンペャ用走行フレーム装置によれば、フレーム材 Aや、走行レール材 Bや、レール固定具 Cを簡素な構成とすることができるようになり、これらによって軽量化がし易くなリ、その組立ても容易となり、しかも、十分な強度や剛性や精度等を維持できるコンペャ用走行フレーム装置となる。特に、ポル卜 2 1の緊締によって固定プレー卜 2 0をフレーム材 Aの基体部 1がわに移動させることにより、一対の傾斜面 2 0 bがー対の走行レール材 Bの挟圧突条片 1 1の傾斜面 1 1 aを夫々圧迫して、一対の走行レール材 Bが、フレーム材 Aの基体部 1がわ及び一対の外側突条がわに夫々圧迫されるように構成したので、走行レール材 Bをフレーム材 Aに、簡単に、迅速に、確実に、安定的に、且つ強固に固定できるようになる。加えて、強い外力が走行レール材 Bに加えられた場合に、フレーム材 Aに対して長手方向にズレが生じたりする虞れのないものとなる。また、左右方向にガタが生じたりする虞のないものとなる。

更に、前記フレーム材 Aは、少なくとも一つの平坦面を有する基体部 1 と、この基体部 1の平坦面に於いて外側に突設される一対の断面略 L字状の外側突条と、基体部 1の平坦面に於いて内側に突設される一対の断面略 T字状の内側突条とを備え、

前記走行レール材 Bは、フレーム材 Aの外側突条の一部及び内側突条の一部に当接する基部 1 0と、この基部 1 0の基端内側に突設されると共に、内側突条の一部に当接する挟圧突条片 1 1 と、基部 1 0の基端外側に突設されると共に、外側突条の一部に当接する係止突条片 1 2と、基部 1 0の先端外側に突設されると共に、外側突条の一部に当接する断面略コ字状の抱持突条片 1 3と、内側突条の先端外側角部に接触、係止される係止段部 1 0 aとを備え、

前記レール固定具 Cは、一対の走行レール材 Bの間に介装されて、一対の走行レール材 B相互の接近を阻止するように形成されると共に、挟圧突条片 1 1に設けた傾斜面 1 1 aに夫々密接する一対の傾斜面 2 0 bを有する固定プレート 2 0と、この固定プレー卜 2 0に穿設したボル卜揷入孔 2 0 aに揷入されるポルト 2 1 と、一対の内側突条の間のナツ卜収容溝 4に収容されると共に、ボル卜 2 1の先端部分が螺着されるナツト 2 2とからなるので、レール固定具 Cのポル卜 2 1の螺着作業によって、フレーム材 Aに走行レール材 Bを正確に且つ迅速に固定できるようになる。

加えて、基体部 1 0や挟圧突条片 1 1や係止突条片 1 2や抱持突条片 1 3や係止段部 1 0 a等によって、走行レール材 Bをフレーム材 Aにより安定的に装着できるようになる。

尚、ポルト 2 1 を含む固定プレー卜 2 0は、フレーム材 Aの長手方向に移動可能であり、しかも、長手方向に於ける使用数や配置状態も自由に設定でき、走行レール材 Bにかかる荷重に適応して使用できるものとなる。そして、本発明の請求項 4に記載のコンペャ用走行フレーム装置によれぱ、前記フレーム材 Aに、適宜支持手段 Dを固定可能な取付凹部 1 aを設けたことで、フレーム材 Aを支持手段 Dに簡単に且つ確実に固定できるようになる。

しかも、適宜肉抜空間 1 bを設けることで、フレーム材 Aをより軽量化できるようになると共に、フレーム材 Aのコス卜をより低減できるようになる。図面の簡単な説明

図 1は、本発明のコンペャ用走行フレーム装置の一部を例示する分解斜視図であり、

図 2は、本発明のコンペャ用走行フレーム装置の一部を例示する斜視図であり、

図 3は、本発明のコンペャ用走行フレーム装置の実施例を示す一部切欠正面図であり、

図 4は、本発明のコンペャ用走行フレーム装置の他の実施例を示す一部切欠正面図であり、

図 5は、本発明のコンペャ用走行フレーム装置の他の実施例を示す一部切欠正面図であり、

図 6は、本発明のコンペャ用走行フレーム装置の他の実施例を示す一部切欠正面図であり、

図 7は、本発明のコンペャ用走行フレーム装置の他の実施例を示す一部切欠正面図であり、

図 8は、本発明のコンペャ用走行フレーム装置の他の実施例を示す一部切欠正面図であり、

図 9は、本発明のコンペャ用走行フレーム装置の他の実施例を示す一部切欠正面図であり、

図 1 0は、本発明のコンペャ用走行フレーム装置の他の実施例を示す一部切欠正面図であり、

図 1 1は、本発明のコンペャ用走行フレーム装置の他の実施例を示す一部切欠正面図であり、

図 1 2は、本発明のコンペャ用走行フレーム装置の他の実施例を示す一部切欠正面図であり、

図 1 3は、本発明のコンペャ用走行フレーム装置の他の実施例を示す一部切欠正面図であり、

図 1 4は、本発明のコンペャ用走行フレーム装置の他の実施例を示す一部切欠正面図であり、

図 1 5は、本発明のコンペャ用走行フレーム装置の他の実施例を示す一部切欠正面図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明を図示例に基づいて説明すると、次の通りである。

本発明のコンペャ用走行フレーム装置は、例えば、コンペャシステムの分野に於いて使用される種々のタイプの搬送チェーン Eに対応して、これをスムーズに且つ安定的にガイドすることができるように構成される。具体的には、押出成形によって形成される長尺な金属製のフレーム材 A と、押出成形によって形成されると共に、フレーム材 Aの所定面の所定位置に固定される少なくとも一対の長尺な合成樹脂製の走行レール材 Bと、この一対の走行レール材 Bをフレーム材 Aに着脱自在に固定可能な複数のレール固定具 Cとからなる。

更に、一対の走行レール材 Bには、抱持溝 1 3 aを有する抱持突条片 1 3を夫々設けると共に、抱持溝 1 3 aが相互に対向するように一対の走行レール材 Bを配し、搬送チェーン Eのチェーン単体夫々に設けた一対の係止突起 3 1が、一対の走行レール材 Bの抱持溝 1 3 a内を摺接するように形成し、搬送チ： π—ン Eがー対の走行レール材 Bから逸脱することなくスムーズに移動できるように構成したものである。

加えて、前記フレーム材 Aは、少なくとも一つの平坦面を有する基体部 1 と、この基体部 1の平坦面に於いて外側に突設される一対の断面略 L字状の外側突条と、基体部 1の平坦面に於いて内側に突設される一対の断面略 τ字状の内側突条とを備える。

前記走行レール材 Bは、フレーム材 Aの外側突条の一部及び内側突条の一部に当接する基部 1 0と、この基部 1 0の基端内側に突設されると共に、内側突条の一部に当接する挟圧突条片 1 1 と、基部 1 0の基端外側に突設されると共に、外側突条の一部に当接する係止突条片 1 2と、基部 1 0の先端外側に突設されると共に、外側突条の一部に当接する断面略コ字状の抱持突条片 1 3とを備える。

前記レール固定具 Cは、一対の走行レール材 Bの間に介装されて、一対の走行レール材 B相互の接近を阻止するように形成されると共に、挟圧突条片 1 1に設けた傾斜面 1 1 aに夫々密接する一対の傾斜面 2 0 bを有する固定プレート 2 0と、この固定プレート 2 0に穿設したポルト揷入孔 2 0 aに挿入されるポル卜 2 1 と、一対の内側突条の間のナツ卜収容溝 4に収容されると共に、ポルト 2 1の先端部分が螺着されるナツ卜 2 2とからなる。前記ポルト 2 1の緊締によって固定プレート 2 0をフレーム材 Aの基体部 1がわに移動させることにより、一対の傾斜面 2 0 bがー対の走行レール材 Bの挟圧突条片 1 1の傾斜面 1 1 aを夫々圧迫して、一対の走行レール材巳が、フレーム材 Aの基体部 1がわ及び一対の外側突条がわに圧迫されるように構成してある。

そして、前記フレーム材 Aには、適宜支持手段 Dを固定可能な取付凹部 1 aを設けると共に、適宜肉抜空間 1 bを設けてある。

(実施例）

前記フレーム材 Aは、例えば、適宜金属材料の押出成形によって長尺に形成され、十分な強度、剛性等を備え、しかも、軽量となるように構成されている。

そして、フレーム材 Aは、少なくとも一つの平坦面を有する基体部 1 と、この基体部 1の平坦面に於いて外側に突設される一対の断面略し字状の外 , 側突条と、基体部 1の平坦面に於いて内側に突設される一対の断面略丁字状の内側突条とを備えたものである。しかも、基体部 1の平坦面以外の部分には適宜支持手段 Dを固定可能な取付凹部 1 aが設けてある。更に、基体部 1 には、適宜肉抜空間 1 bが適数設けてあり、その軽量化が図れるように形成してある。

前記基体部 1は、例えば、断面略矩形枠状を呈し、一つの平坦面、或いは、平行となる二つの平坦面を有し、この平坦面以外の部分に略溝形状の取付凹部 1 aが適数配されている。また、基体部 1の中央部分には、基体部 1の強度、剛性が低下しない程度に適数の肉抜空間 1 bが配されており、その軽量化が図られている。

前記外側突条は、例えば、基体部 1の平坦面の外側端部夫々に一体的に連設されており、平坦面に対して略直交するような張出片 2と、この張出片 2の先端縁内側に連設されると共に、平坦面に対して略平行となる折曲片 3とからなり、断面略 L字状となるように形成されている。そして、基体部 1 の平坦面の外側端部夫々に連設された一対の外側突条は、基体部 1 の平坦面の中央を直交する線に対して対称となるように形成されている。前記内側突条は、例えば、基体部 1の平坦面の中央寄りに適宜間隔を隔てて一体的に連設されており、平坦面に対して略直交すると共に、前記張出片 2よリ短い突出片 5と、この突出片 5の先端縁に連設されると共に、平坦面に対して略平行となる係止片 6とからなり、断面略 T字状となるように形成されている。そして、基体部 1の平坦面の中央寄りに夫々連設された一対の内側突条は、基体部 1の平坦面の中央を直交する線に対して対称となるように形成されている。

前記走行レール材 Bは、例えば、適宜合成樹脂材料の押出成形によって長尺に形成され、必要な強度、耐久性等を備え、しかも、軽量となるように構成されている。そして、走行レール材 Bは、フレーム材 Aの外側突条の一部（折曲片 3 の先端縁）及び内側突条の一部（係止片 6の外側端部）に当接する断面略矩形状を呈する基部 1 0と、この基部 1 0の基端内側に突設されると共に、内側突条の一部（係止片 6の基体部 1から離れた面）に当接する挟圧突条片 1 1 と、基部 1 0の基端外側に突設されると共に、外側突条の一部（張出片 2の内側面及び折曲片 3の内側面）に当接する係止突条片 1 2と、基部 1 0の先端外側に突設されると共に、外側突条の一部（折曲片 3の外側面）に当接する断面略コ字状の抱持突条片 1 3とを備えている。

すなわち、走行レール材 Bは、フレーム材 Aの外側突条と、内側突条と、レール固定具 Cの固定プレート 2 0とによって不動状態となるように形成されている。

また、基体部 1の内側突条との接触部分には、係止段部 1 0 aが形成されており、この係止段部 1 O aは、係止片 6の外側角部に係止して、その不動状態（装着安定性）をより増すように形成されたものである。

前記挟圧突条片 1 1は、例えば、断面略直角三角形状を呈し、基体部 1 の平坦面に対して平行な面が、係止片 6の基体部 1から離れた面に当接しており、挟圧突条片 1 1の傾斜面 1 1 aが、基体部 1の平坦面に対して傾斜状態となるように形成されている。すなわち、この傾斜面 1 1 aを圧迫されると、挟圧突条片 1 1が基体部 1の平坦面に接近するような力と、外側突条に接近するような力とが生じて、走行レール材 Bをフレーム材 Aに強固に固定できるように形成されている。

図中 1 2 aは、基部 1 0の一部と、係止突条片 1 2と、抱持突条片 1 3 の一部とで構成される折曲片収容溝を示し、この折曲片収容溝 1 2 aは、フレーム材 Aの外側突条の折曲片 3を三方向から保持できるように形成されたものである。

前記抱持突条片 1 3は、例えば、適宜搬送チェーン Eのチェーン単体夫々に設けた一対の係止突起 3 1 を抱持した状態で移動できるようにすると共に、搬送チェーン Eの一部が安定的に且つスムーズに摺接できるように形成されたもので、その内側には抱持溝 1 3 aが形成されている。そして、一対の走行レール材 Bは、抱持溝 1 3 aが相互に対向するように配されており、一対の走行レール材 Bの抱持溝 1 3 a内を搬送チェーン Eの係止突起 3 1がスムーズに摺接すると共に、搬送チ: cーン Eがー対の走行レ —ル材 Bから逸脱することないように構成されている。

前記レール固定具 Cは、例えば、一対の走行レール材 Bの間に介装されて、一対の走行レール材 B相互の接近を阻止するように形成される略厚肉矩形板状の固定プレー卜 2 0と、この固定プレー卜 2 0の中央に穿設したボルト揷入孔 2 0 aに挿入される略角穴付ボルト 2 1 と、一対の内側突条 (突出片 5及び係止片 6 ) の間のナツ卜収容溝 4にスライド自在に収容されると共に、ポルト 2 1の先端部分が螺着可能なナット 2 2とで構成されている。そして、前記固定プレート 2 0には、挟圧突条片 1 1 の傾斜面 1 1 aに夫々密接する一対の傾斜面 2 0 bが形成されており、ポル卜 2 1の緊締によって、固定プレー卜 2 0をフレーム材 Aの基体部 1がわに移動させ、一対の傾斜面 2 0 bがー対の走行レール材 Bの挟圧突条片 1 1の傾斜面 1 1 aを夫々圧迫し、一対の走行レール材巳が、フレーム材 Aの基体部 1がわ及び一対の外側突条がわに圧迫されて、固定状態が得られるように構成されている。

支持手段 Dは、例えば、図 2及び図 9に示すように適宜支柱材の上端に矩形板を固着し、この矩形板の上に角枠材を連結し、この角枠材の上にポルト，ナットを介してフレーム材 Aを固定するように構成したもの、図 3 に示すようにフレーム材 Aより幅広で走行レール材 Bの一部に接触して保持できるような大きな矩形板状の受け板を設け、この受け板の上に、フレーム材 Aの取付凹部 1 aに収容されるナツ卜と受け板を貫通するポルトを介してフレーム材 Aを固定するように構成したもの、図 4及び図 8に示すように適宜支柱材の上端に矩形板を固着し、この矩形板の上に横向き溝形材をポル卜で連結し、この溝形材の上にポルト ■ナツトを介してフレーム材 Aを固定するように構成したもの、図 5及び図 1 0に示すように適宜支柱材の上端に矩形板を固着し、この矩形板の上に上向き溝形材をポル卜で連結し、この溝形材の左右上端部分にポル卜 ■ナツトを介してフレーム材 Aの取付凹部 1 a部分を夫々固定するように構成したもの、図 6に示すように適宜支柱材の上端に矩形板を固着し、この矩形板の上に断面略 L字状の形材をポル卜で連結し、この形材の上端部分にボルト ■ナットを介してフレーム材 Aの取付凹部 1 a部分を固定するように構成したもの、図 7に示すように適宜支柱材の上端に矩形板を固着し、この矩形板の上に短い角筒材をボルトで連結し、この角筒材の上にフレーム材 Aを、そのボル卜と平坦面に螺刻した雌ネジ孔とを介して固定するように構成したもののいずれでも良い。さらに、図 1 1、図 1 2、図 1 3、図 1 4に示すように、フレーム材 Aの取付凹部 1 a部分夫々にポル卜 'ナツ卜を介して受け板を夫々固定し、この受け板を適宜支持手段によって支持するようにしても良いし、或いは、図 1 5に示すように適宜支柱材の上端に矩形板を固着し、この矩形板の左右端部に横向き溝形材をポル卜で夫々連結し、この左右の溝形材にボルト■ナツ卜を介してフレーム材 Aの取付凹部 1 a部分を夫々固定するように構成したものでも良いし、その他適宜手段を自由に採用することができる。

搬送チェーン Eは、例えば、適宜構成のチェーン基体 3 0に複数の係止突起 3 1が設けられたものが利用され、チェーン基体 3 0が走行レール材 Bの適宜位置に摺接可能で、係止突起 3 1が走行レール材 Bの抱持溝 1 3 a内を摺接するように形成されている。

尚、搬送チェーン Eは、例えば、図 2、図 3、図 4、図 8、図 9、図 1 5に示すようにチ: c一ン基体 3 0の背面上下に係止突起 3 1 を設け、正面下部の吊下げ突起でぺットポトル等を吊下げ状態で搬送できるようなものでも良いし、図 5、図 1 0、図 1 1に示すようにプレー卜状のチェーン基体 3 0の下面左右に係止突起 3 1 を設け、チェーン基体 3 0の上面に適宜搬送物を載せた状態で搬送できるようなものでも良いし、図 1 2、図 1 3 に示すようにチ 1一ン基体 3 0の背面上下に係止突起 3 1 を設け、正面に弾性圧迫体を設け、左右の弾性圧迫体によリ適宜搬送物を挟圧 ·保持状態で搬送できるようなものでも良いし、或いは、図 1 4に示すようにプレート状のチェーン基体 3 0の下面左右に係止突起 3 1 を設け、チ； L一ン基体 3 0の上面に複数のローラーを設け、このローラーの上に適宜搬送物を載せた状態で搬送できるようなものでも良いし、その他適宜手段を自由に採用することができる。

本発明の走行フレーム装置は、二本のフレーム装置で両側を走行する二連のチェーンで搬送物を保持搬送する場合と、一本のフレーム装置上を一連のチェーンが走行して搬送物を積載搬送する場合とがあリ、一本のフレーム装置の場合でも、往路と復路とが別途に分離された構造となることもあ。

Claims

請求の範囲

1 . コンべャシステムの分野に於いて使用される種々のタイプの搬送チェーンに対応して、これを安定的にガイド可能なコンペャ用走行フレーム装置であって、

押出成形によって形成される長尺な金属製のフレーム材と、

このフレーム材の所定面の所定位置に固定される少なくとも一対の長尺な合成樹脂製の走行レール材と、

この一対の走行レール材をフレーム材に着脱自在に固定可能な複数のレール固定具とからなリ、

一対の走行レール材に抱持溝を有する抱持突条片を夫々設け、抱持溝が相互に対向するように一対の走行レール材を配し、搬送チェーンのチェ一ン単体夫々に設けた一対の係止突起が、一対の走行レール材の抱持溝内を摺接するように形成し、搬送チェーンが一対の走行レール材から逸脱することなくスムーズに移動できるように構成したことを特徴とするコンペャ用走行フレーム装置。

2 . 前記フレーム材は、少なくとも一つの平坦面を有する基体部と、この基体部の平坦面に於いて外側に突設される一対の外側突条と、基体部の平坦面に於いて内側に突設される一対の内側突条とを備え、前記走行レール材は、基部と、この基部の基端内側に突設される挟圧突条片と、基部の基端外側に突設される係止突条片と、基部の先端外側に突設される断面略コ字状の抱持突条片とを備え、

前記レール固定具は、一対の走行レール材の間に介装されて、一対の走行レール材相互の接近を阻止するように形成されると共に、挟圧突条片に設けた傾斜面に夫々密接する一対の傾斜面を有する固定プレートと、

この固定プレー卜に穿設したポルト揷入孔に揷入されるボル卜と、一対の内側突条の間のナツト収容溝に収容されると共に、ポルトの先端部分が螺着されるナツ卜とからなリ、ポル卜の緊締によって固定プレートをフレーム材の基体部がわに移動させることにより、一対の傾斜面が一対の走行レール材の挟圧突条片の傾斜面を夫々圧迫して、一対の走行レール材が、フレーム材の基体部がわ及び一対の外側突条がわに夫々圧迫されるように構成したことを特徴とする請求項 1記載のコンべャ用走行フレーム装置。

3 . 前記フレーム材は、少なくとも一つの平坦面を有する基体部と、この基体部の平坦面に於いて外側に突設される一対の断面略し字状の外側突条と、基体部の平坦面に於いて内側に突設される一対の断面略丁字状の内側突条とを備え、

前記走行レール材は、フレーム材の外側突条の一部及び内側突条の一部に当接する基部と、この基部の基端内側に突設されると共に、内側突条の一部に当接する挟圧突条片と、基部の基端外側に突設されると共に、外側突条の一部に当接する係止突条片と、基部の先端外側に突設されると共に、外側突条の一部に当接する断面略コ字状の抱持突条片と、内側突条の先端外側角部に接触、係止される係止段部とを備え、

前記レール固定具は、一対の走行レール材の間に介装されて、一対の走行レール材相互の接近を阻止するように形成されると共に、挟圧突条片に設けた傾斜面に夫々密接する一対の傾斜面を有する固定プレー卜と、この固定プレー卜に穿設したポルト揷入孔に挿入されるポル卜と、一対の内側突条の間のナツト収容溝に収容されると共に、ポルトの先端部分が螺着されるナツ卜とからなリ、

ポル卜の緊締によって固定プレー卜をフレーム材の基体部がわに移動させることにより、一対の傾斜面が一対の走行レール材の挟圧突条片の傾斜面を夫々圧迫して、一対の走行レール材が、フレーム材の基体部がわ及び一対の外側突条がわに夫々圧迫されるように構成したことを特徴とする請求項 1記載のコンペャ用走行フレーム装置。

4 . 前記フレーム材に、支持手段を固定可能な取付凹部を設けると共に、肉抜空間を設けたことを特徴とする請求項 1または請求項 2または請求項 3記載のコンべャ用走行フレーム装置。