JP2003054724A - コンベヤシステムに於けるガイドレール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイドレールを簡単に、確実に、正確に、迅
速に、且つ安定的に設置でき、搬送物を所望状態にスム
ーズに案内でき、ガイドレールの任意の位置に支持アー
ムを連結でき、強度、剛性が高く、取扱い易く、比較的
薄い板材によってガイドレールを構成でき、構成簡素
で、量産に適し、軽量で、耐久性に優れ、コストの低減
が図れ、経済的で、作業性に優れたガイドレール装置を
提供する。 【解決手段】 ガイドレールＡと、支持アームＤと、ク
ランププレートＢ及びナット体Ｃとを備え、ガイドレー
ルＡは、基板１と一対の傾斜板３とで略蟻溝形状に形成
し、クランププレートＢは、基片１０と一対の傾斜片１
１とからなり、ナット体Ｃは、雌ネジ孔１６と傾斜面１
５を有し、支持アームＤの雄ネジ部１７の雌ネジ孔１６
への螺着で、傾斜片１１と傾斜面１５が、ガイドレール
Ａの傾斜板３部分を挟圧保持できるよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、主に、適宜コンベ
ヤシステムによって搬送される搬送物の側部に摺接し
て、搬送物を所望位置に案内するガイドレール装置に係
り、その設置が簡単に、確実に、正確に、且つ安定的に
行え、搬送物をスムーズに案内できるように工夫したコ
ンベヤシステムに於けるガイドレール装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のガイドレール装置にあっ
ては、種々のものが提供されており、例えば、鉄製また
はステンレススチール製等の略リップ溝形状を呈するレ
ール材を形成し、このレール材の溝部分に適宜合成樹脂
製の摺接材を装着したものが多く利用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如きガイドレール装置にあっては、ガイドレール自身に
ある程度の強度、剛性を持たせるべく比較的厚い板材を
利用していることが多く、そのため、ガイドレール自身
が重くなる難点があった。更に、ガイドレールの支持に
ボルトやナット類が突出して、邪魔となる難点や、ガイ
ドレールの取付位置は、例えば、予め孔開けした位置に
しか取付けできず、現場に於いて、再度孔開けして調節
しなければならず、その組立て作業に時間がかかるし、
コストも高くなる等の難点があった。加えて、ガイドレ
ールを案内方向に沿うように所望の湾曲状に曲げ難い等
の課題もあった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、前述
の如き難点等を解消できるようにすると共に、ガイドレ
ールの設置が、簡単に、確実に、正確に、迅速に、且つ
安定的に行え、コンベヤシステムに於いて搬送物を所望
の状態にスムーズに案内でき、構成簡素で、量産に適
し、軽量で、耐久性に優れ、取扱いが容易で、コストの
低減が図れ、経済的なガイドレール装置を提供できるよ
うにすべく創出されたものである。しかして、請求項１
記載のガイドレール装置にあっては、適宜コンベヤシス
テムによって搬送される搬送物の側部に摺接して、搬送
物を案内するガイドレール装置であって、適宜長尺なガ
イドレールＡと、このガイドレールＡに連結される支持
アームＤと、この支持アームＤをガイドレールＡに連結
させるためのクランププレートＢ及びナット体Ｃとを備
え、ガイドレールＡは、長尺な基板１と、この基板１の
両長縁部分に折返部２を介して連設されると共に、先端
縁がわに行くに従って相互に接近するような傾斜状態に
配される一対の長尺な傾斜板３とで略蟻溝形状に形成さ
れ、クランププレートＢは、支持アームＤの先端部に設
けた雄ネジ部１７が挿通される挿通孔１２を穿設してな
る基片１０と、この基片１０の両縁部分に連設されると
共に、ガイドレールＡの一対の傾斜板３夫々に略平行と
なるように配される一対の傾斜片１１とからなり、ナッ
ト体Ｃは、ガイドレールＡの基板１と一対の傾斜板３で
囲繞された内部空間に内装され、その中央には支持アー
ムＤの雄ネジ部１７が螺着可能な雌ネジ孔１６が形成さ
れ、その両縁部分にはガイドレールＡの一対の傾斜板３
の内表面に夫々密接するような傾斜面１５が形成され、
支持アームＤは、ナット体Ｃの雌ネジ孔１６への雄ネジ
部１７の螺着によって、クランププレートＢの傾斜片１
１とナット体Ｃの傾斜面１５とで、ガイドレールＡの傾
斜板３部分を挟圧保持できるように構成する手段を採用
した。

【０００５】また、請求項２記載のガイドレール装置に
あっては、ガイドレールＡの傾斜板３の先端部分に、傾
斜板３の先端縁部分を基端がわに折返すようにした折重
部３ａを形成する手段を採用した。

【０００６】更に、請求項３記載のガイドレール装置に
あっては、ガイドレールＡの傾斜板３の先端部分に、そ
の部分の肉厚が厚くなるような厚肉部３ｂを形成する手
段を採用した。

【０００７】そして、請求項４記載のガイドレール装置
にあっては、ガイドレールＡの基板１に、外側がわに湾
出する縦断面略円弧状の湾曲部１ａを形成する手段を採
用した。

【０００８】それから、請求項５記載のガイドレール装
置にあっては、ガイドレールＡの基板１及び折返部２の
外表面部分を覆うような適宜合成樹脂製の外装体Ｅを形
成する手段を採用した。

【０００９】加えて、請求項６記載のガイドレール装置
にあっては、外装体Ｅの外表面に、外側がわに湾出する
ような縦断面略円弧状の湾出突部３０ａまたは湾曲突部
３０ｂを形成する手段を採用した。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図示例に基づいて
説明する。本発明は、適宜コンベヤシステムに於いて、
例えば、コンベヤチェーン５０の上方左右に配されて、
コンベヤチェーン５０で搬送される搬送物の側部に摺接
し、搬送物を所望位置にスムーズに案内できるように構
成したガイドレール装置である。そして、このガイドレ
ール装置は、長尺な適宜金属製（或いは、合成樹脂製
や、適宜複合材であっても良い）のガイドレールＡと、
このガイドレールＡの任意の位置に連結される適宜金属
製（或いは、合成樹脂製や、適宜複合材であっても良
い）の支持アームＤと、この支持アームＤをガイドレー
ルＡに連結させるための適宜金属製（或いは、合成樹脂
製や、適宜複合材であっても良い）のクランププレート
Ｂ及びナット体Ｃとからなるものである（図１参照）。

【００１１】それから、ガイドレールＡは、長尺な略帯
板状の基板１と、この基板１の両長縁部分に略Ｕ字状の
折返部２を介して連設されると共に、先端縁がわに行く
に従って相互に接近するような傾斜状態に配される一対
の長尺な略帯板状の傾斜板３とで略蟻溝形状に形成され
ている（図３参照）。尚、図中５は、一対の傾斜板３先
端の間に設けられる開放部である。

【００１２】更に、クランププレートＢは、支持アーム
Ｄの先端部に設けた雄ネジ部１７が挿通可能で、且つ雄
ネジ部１７基端に周設されている段部に係止されるよう
な挿通孔１２がその中央部分に穿設されている略矩形板
状の基片１０と、この基片１０の両縁部分に連設される
と共に、ガイドレールＡの一対の傾斜板３夫々に略平行
となるように配される一対の傾斜片１１とからなり、一
対の傾斜片１１は、一対の傾斜板３（或いは、折重部３
ａ、厚肉部３ｂ）夫々の外表面に密接可能となるように
構成されている（図３参照）。尚、図中１３は、支持ア
ームＤの雄ネジ部１７が挿通可能で、且つ雄ネジ部１７
基端に周設されている段部に係止されるよう形成されて
いるワッシャーで、このワッシャー１３は支持アームＤ
の雄ネジ部１７基端の段部とクランププレートＢとの間
に介装されて、支持アームＤとクランププレートＢとの
間の回転摩擦を低減できるように構成されている。

【００１３】また、ナット体Ｃは、略矩形厚板状を呈
し、ガイドレールＡの基板１と一対の傾斜板３で囲繞さ
れた内部空間に内装できると共に、開放部５から逸脱し
ないように形成されている。しかも、その中央には支持
アームＤの雄ネジ部１７が螺着可能な雌ネジ孔１６が形
成され、その両縁部分にはガイドレールＡの一対の傾斜
板３の内表面に夫々密接するような比較的大きな傾斜面
１５が形成されている（図３参照）。

【００１４】支持アームＤは、例えば、全体略丸棒状を
呈し、その先端部に段部を介して雄ネジ部１７が設けら
れている。しかして、支持アームＤの雄ネジ部１７を、
ナット体Ｃの雌ネジ孔１６に螺着することにより、クラ
ンププレートＢの傾斜片１１とナット体Ｃの傾斜面１５
とで、ガイドレールＡの傾斜板３部分を挟圧保持して、
支持アームＤをガイドレールＡの任意の位置に連結でき
るように構成されている（図３参照）。

【００１５】ところで、前記ガイドレールＡを、長尺帯
板状の適宜金属板材によって構成する場合は、基板１の
両長縁部分（上下長縁部分）に略Ｕ字状の折返部２を連
設し、この折返部２に一対の傾斜板３を連設し、この一
対の傾斜板３の先端部分を基端がわに折返して密接する
ようにした折重部３ａが設けられるようプレス手段等に
よって構成される。尚、折重部３ａは、図示例では傾斜
板３の外側がわに折返すように設けてあるが、傾斜板３
の内側がわに折返すように設けても良い。

【００１６】更に、前記基板１の幅方向（上下方向）中
央には、外側がわに湾出するような縦断面略円弧状の湾
曲部１ａを形成しても良い。すなわち、基板１（ひいて
はガイドレールＡ）の強度及び剛性が増し、搬送物との
摺接面積が小さくなって、摺接抵抗が低減し、搬送物が
より滑らかに案内されるように構成することができる
（図４の（ロ）（ニ）参照）。

【００１７】また、ガイドレールＡを、一層の軽量化が
期待できるアルミ材等の一体成型によって構成する場合
は、例えば、図４の（ハ）（ニ）の如く、長尺帯板状の
適宜金属板材によって構成する場合よりも基板１及び傾
斜板３が稍厚く形成され、折返部２は縦断面略舌片状に
形成され、傾斜板３の先端がわ外側には厚肉部３ｂが形
成されるようになる。すなわち、ガイドレールＡ全体の
強度及び剛性が増し、傾斜板３の厚肉部３ｂ部分がクラ
ンププレートＢとナット体Ｃとで強力に挟圧保持され、
ガイドレールＡと支持アームＤとの連結状態が強固で安
定的となるように構成してある。加えて、このガイドレ
ールＡの基板１の幅方向（上下方向）中央に、外側がわ
に湾出するような縦断面略円弧状の湾曲部１ａを形成す
ることもできる。

【００１８】図中２０は、前記支持アームＤを任意の位
置に支持できるようにした支持体であって、この支持体
２０は、例えば、適宜合成樹脂製の支持ブロック２１
と、支持マスト２２とを備え、支持ブロック２１に設け
た取付孔２３に支持アームＤが挿通されて、固定できる
ように構成されている。すなわち、取付孔２３には切割
溝２４が連設され、この切割溝２４部分を貫通するボル
ト２５、ナット２６によって、支持アームＤを取付孔２
３内周面で挟圧保持できるように形成されている（図１
参照）。

【００１９】図中Ｅは、ガイドレールＡの基板１及び折
返部２の外表面部分を覆うような適宜合成樹脂製の外装
体を示し、この外装体Ｅは、ガイドレールＡの基板１を
覆う基板３０と、この基板３０の両長縁（上下縁）部分
に連設されると共に、ガイドレールＡの折返部２を覆う
縦断面略Ｌ字状の抱持片３１とからなる。すなわち、搬
送物を保護すると共に、搬送物との摺接抵抗を低減し
て、搬送物をスムーズに案内できるように構成されたも
のである。

【００２０】ところで、外装体Ｅの基板３０の略幅方向
（上下方向）中央外表面には、外側がわに湾出するよう
な縦断面略円弧状の湾出突部３０ａを形成しても良い
（図４の（イ）参照）。また、ガイドレールＡの湾曲部
１ａに対応するように、外装体Ｅの基板３０の略幅方向
（上下方向）中央外表面に、外側がわに湾出するような
縦断面略円弧状の湾曲突部３０ｂを形成しても良い（図
４の（ロ）（ニ）参照）。すなわち、搬送物との摺接抵
抗をより低減させて、搬送物をよりスムーズに案内でき
るように形成できる。

【００２１】加えて、図６、図７に示すように、前記ク
ランププレートＢとナット体Ｃにあっては、ガイドレー
ルＡの長手方向に沿うように複数の挿通孔１２や、複数
の雌ネジ孔１６を設け、挿通孔１２に挿通して雌ネジ孔
１６に螺着される複数のボルト４０を介して、隣設する
ガイドレールＡ相互を連結できるように構成しても良
い。このとき、ボルト４０に代えて支持アームＤを一部
に利用しても良い。また、図８に示すように、ガイドレ
ールＡの基板１と傾斜板３とで囲繞される空間に強制的
に内嵌（圧入）できるような連結部材４５を介して、隣
設するガイドレールＡ相互を連結できるように構成して
も良い。

【００２２】尚、ガイドレール装置の具体的構成、形
状、寸法、ガイドレールＡの具体的構成、形状、寸法、
材質、基板１の具体的構成、形状、寸法、折返部２の具
体的構成、形状、寸法、傾斜板３の具体的構成、形状、
寸法、傾斜状態、折重部３ａの具体的構成、形状、寸
法、厚肉部３ｂの具体的構成、形状、寸法、配設位置、
開放部５の具体的構成、形状、寸法、クランププレート
Ｂの具体的構成、形状、寸法、材質、基片１０の具体的
構成、形状、寸法、傾斜片１１の具体的構成、形状、寸
法、挿通孔１２の具体的構成、形状、寸法、配設位置、
数、ワッシャー１３の具体的構成、形状、寸法、材質、
ナット体Ｃの具体的構成、形状、寸法、材質、傾斜面１
５の具体的構成、形状、寸法、雌ネジ孔１６の具体的構
成、形状、寸法、配設位置、数、支持アームＤの具体的
構成、形状、寸法、材質、雄ネジ部１７の具体的構成、
形状、寸法、支持体２０の具体的構成、形状、寸法、支
持ブロック２１の具体的構成、形状、寸法、材質、支持
マスト２２の具体的構成、形状、寸法、材質、取付孔２
３の具体的構成、形状、寸法、配設位置、切割溝２４の
具体的構成、形状、寸法、ボルト２５、ナット２６の具
体的構成、形状、寸法、外装体Ｅの具体的構成、形状、
寸法、材質、基板３０の具体的構成、形状、寸法、湾出
突部３０ａの具体的構成、形状、寸法、配設位置、湾曲
突部３０ｂの具体的構成、形状、寸法、配設位置、抱持
片３１の具体的構成、形状、寸法、ボルト４０の具体的
構成、形状、寸法、材質、数、連結部材４５の具体的構
成、形状、寸法、材質等は、図示例のもの等に限定され
ることなく適宜自由に設定、変更できるものである。

【００２３】本発明のガイドレール装置は前述の如く構
成されており、例えば、コンベヤチェーン５０の上方に
配置されるようになる。また、本発明のガイドレール装
置は、図５に示すように、ガイドレールＡと、クランプ
プレートＢと、ナット体Ｃと、外装体Ｅと、ナット体Ｃ
の雌ネジ孔１６に螺着可能なボルトとを利用して、コン
ベヤチェーン５０の走行用レールとして利用することも
できるものである。

【００２４】

【発明の効果】従って、請求項１記載のガイドレール装
置は、適宜コンベヤシステムによって搬送される搬送物
の側部に摺接して、搬送物を案内するガイドレール装置
であって、適宜長尺なガイドレールＡと、このガイドレ
ールＡに連結される支持アームＤと、この支持アームＤ
をガイドレールＡに連結させるためのクランププレート
Ｂ及びナット体Ｃとを備え、ガイドレールＡは、長尺な
基板１と、この基板１の両長縁部分に折返部２を介して
連設されると共に、先端縁がわに行くに従って相互に接
近するような傾斜状態に配される一対の長尺な傾斜板３
とで略蟻溝形状に形成され、クランププレートＢは、支
持アームＤの先端部に設けた雄ネジ部１７が挿通される
挿通孔１２を穿設してなる基片１０と、この基片１０の
両縁部分に連設されると共に、ガイドレールＡの一対の
傾斜板３夫々に略平行となるように配される一対の傾斜
片１１とからなり、ナット体Ｃは、ガイドレールＡの基
板１と一対の傾斜板３で囲繞された内部空間に内装さ
れ、その中央には支持アームＤの雄ネジ部１７が螺着可
能な雌ネジ孔１６が形成され、その両縁部分にはガイド
レールＡの一対の傾斜板３の内表面に夫々密接するよう
な傾斜面１５が形成され、支持アームＤは、ナット体Ｃ
の雌ネジ孔１６への雄ネジ部１７の螺着によって、クラ
ンププレートＢの傾斜片１１とナット体Ｃの傾斜面１５
とで、ガイドレールＡの傾斜板３部分を挟圧保持できる
ように構成したので、ガイドレールＡの設置が、簡単
に、確実に、正確に、迅速に、且つ安定的に行えるよう
になり、コンベヤシステムに於いて搬送物を所望の状態
にスムーズに案内でき、しかも、構成が簡素で、量産に
適し、軽量で、耐久性に優れ、取扱いが容易で、コスト
の低減が図れ、経済的なガイドレール装置となる。

【００２５】特に、ガイドレールＡは、長尺な基板１
と、この基板１の両長縁部分に折返部２を介して連設さ
れると共に、先端縁がわに行くに従って相互に接近する
ような傾斜状態に配される一対の長尺な傾斜板３とで略
蟻溝形状に形成したので、全体の強度、剛性が高くな
り、耐久性に優れ、より加工精度の高いガイドレールＡ
となる。しかも、直線状のガイドレールＡを必要に応じ
て所望の湾曲状態に折曲げることができ、取扱い易いガ
イドレールＡとなる。更に、比較的薄い板材によってガ
イドレールＡを構成した場合でも、十分な強度及び剛性
を維持することができ、軽量化も図り易いガイドレール
Ａとなる。また、更なる軽量化を図るべくガイドレール
Ａをアルミ材で一体成型することもでき、この場合も十
分な強度及び剛性を維持することができ、より軽量なガ
イドレールＡとなる。

【００２６】加えて、クランププレートＢは、支持アー
ムＤの先端部に設けた雄ネジ部１７が挿通される挿通孔
１２を穿設してなる基片１０と、この基片１０の両縁部
分に連設されると共に、ガイドレールＡの一対の傾斜板
３夫々に略平行となるように配される一対の傾斜片１１
とからなり、ナット体Ｃは、ガイドレールＡの基板１と
一対の傾斜板３で囲繞された内部空間に内装され、その
中央には支持アームＤの雄ネジ部１７が螺着可能な雌ネ
ジ孔１６が形成され、その両縁部分にはガイドレールＡ
の一対の傾斜板３の内表面に夫々密接するような傾斜面
１５が形成され、支持アームＤは、ナット体Ｃの雌ネジ
孔１６への雄ネジ部１７の螺着によって、クランププレ
ートＢの傾斜片１１とナット体Ｃの傾斜面１５とで、ガ
イドレールＡの傾斜板３部分を挟圧保持できるように構
成したので、ガイドレールＡと支持アームＤとの連結状
態が強固で安定的となると共に、ガイドレールＡの任意
の位置に支持アームＤを簡単に且つ確実に連結できるよ
うになる。しかして、取扱い易く、取付け、取外し等の
作業性に優れたガイドレール装置となる。

【００２７】また、請求項２記載のガイドレール装置
は、ガイドレールＡの傾斜板３の先端部分に、傾斜板３
の先端縁部分を基端がわに折返すようにした折重部３ａ
を形成したので、傾斜板３の強度及び剛性を増すことが
できるようになる。ひいては、ガイドレールＡ全体の強
度及び剛性が増すようになる。しかも、傾斜板３の折重
部３ａ部分を、クランププレートＢとナット体Ｃとで強
力に挟圧保持できるようになり、ガイドレールＡと支持
アームＤとの連結状態がより強固で安定的となる。

【００２８】更に、請求項３記載のガイドレール装置
は、ガイドレールＡの傾斜板３の先端部分に、その部分
の肉厚が厚くなるような厚肉部３ｂを形成したので、傾
斜板３の強度及び剛性を増すことができるようになる。
ひいては、ガイドレールＡ全体の強度及び剛性が増すよ
うになる。しかも、傾斜板３の厚肉部３ｂ部分を、クラ
ンププレートＢとナット体Ｃとで強力に挟圧保持できる
ようになり、ガイドレールＡと支持アームＤとの連結状
態がより強固で安定的となる。特に、その軽量化を図る
べくガイドレールＡをアルミ材で一体成型したとき等に
最適な手段となる。

【００２９】そして、請求項４記載のガイドレール装置
は、ガイドレールＡの基板１に、外側がわに湾出する縦
断面略円弧状の湾曲部１ａを形成したので、基板１の強
度及び剛性を増すことができるようになる。ひいては、
ガイドレールＡ全体の強度及び剛性が増すようになる。
加えて、搬送物との摺接面積を小さくでき、その摺接抵
抗を低減できるようになり、搬送物をより滑らかに案内
できるようになる。

【００３０】それから、請求項５記載のガイドレール装
置は、ガイドレールＡの基板１及び折返部２の外表面部
分を覆うような適宜合成樹脂製の外装体Ｅを形成したの
で、搬送物との摺接抵抗を低減でき、搬送物をより滑ら
かに案内できるようになると共に、搬送物を保護できる
ようにもなる。

【００３１】加えて、請求項６記載のガイドレール装置
は、外装体Ｅの外表面に、外側がわに湾出するような縦
断面略円弧状の湾出突部３０ａまたは湾曲突部３０ｂを
形成したので、搬送物との摺接面積を小さくでき、その
摺接抵抗を低減できるようになり、搬送物をより滑らか
に案内できるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のガイドレール装置を例示する一部省略
分解斜視図である。

【図２】本発明のガイドレール装置の使用例を示す縦断
正面図である。

【図３】本発明のガイドレール装置を例示する縦断正面
図である。

【図４】本発明のガイドレール装置のガイドレール及び
外装体の実施例を示す縦断正面図である。

【図５】本発明のガイドレール装置の他の使用例を示す
縦断正面図である。

【図６】本発明のガイドレール装置の継手部分を例示す
る一部切欠側面図である。

【図７】本発明のガイドレール装置の継手部分を例示す
る横断平面図である。

【図８】本発明のガイドレール装置の継手部分の他例を
示す縦断面図である。

【符号の説明】

Ａ ガイドレール １ 基板 １ａ 湾曲部 ２ 折返部 ３ 傾斜板 ３ａ 折重部 ３ｂ 厚肉部 ５ 開放部 Ｂ クランププレート １０ 基片 １１ 傾斜片 １２ 挿通孔 １３ ワッシ
ャー Ｃ ナット体 １５ 傾斜面 １６ 雌ネジ
孔 Ｄ 支持アーム １７ 雄ネジ部 ２０ 支持体 ２１ 支持ブ
ロック ２２ 支持マスト ２３ 取付孔 ２４ 切割溝 ２５ ボルト ２６ ナット Ｅ 外装体 ３０ 基板 ３０ａ 湾出突
部 ３０ｂ 湾曲突部 ３１ 抱持片 ４０ ボルト ４５ 連結部材 ５０ コンベヤチェーン

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 適宜コンベヤシステムによって搬送され
   る搬送物の側部に摺接して、搬送物を案内するガイドレ
   ール装置であって、適宜長尺なガイドレールと、このガ
   イドレールに連結される支持アームと、この支持アーム
   をガイドレールに連結させるためのクランププレート及
   びナット体とを備え、ガイドレールは、長尺な基板と、
   この基板の両長縁部分に折返部を介して連設されると共
   に、先端縁がわに行くに従って相互に接近するような傾
   斜状態に配される一対の長尺な傾斜板とで略蟻溝形状に
   形成され、クランププレートは、支持アームの先端部に
   設けた雄ネジ部が挿通される挿通孔を穿設してなる基片
   と、この基片の両縁部分に連設されると共に、ガイドレ
   ールの一対の傾斜板夫々に略平行となるように配される
   一対の傾斜片とからなり、ナット体は、ガイドレールの
   基板と一対の傾斜板で囲繞された内部空間に内装され、
   その中央には支持アームの雄ネジ部が螺着可能な雌ネジ
   孔が形成され、その両縁部分にはガイドレールの一対の
   傾斜板の内表面に夫々密接するような傾斜面が形成さ
   れ、支持アームは、ナット体の雌ネジ孔への雄ネジ部の
   螺着によって、クランププレートの傾斜片とナット体の
   傾斜面とで、ガイドレールの傾斜板部分を挟圧保持でき
   るように構成したことを特徴とするコンベヤシステムに
   於けるガイドレール装置。
2. 【請求項２】 ガイドレールの傾斜板の先端部分に、傾
   斜板の先端縁部分を基端がわに折返すようにした折重部
   を形成したことを特徴とする請求項１記載のコンベヤシ
   ステムに於けるガイドレール装置。
3. 【請求項３】 ガイドレールの傾斜板の先端部分に、そ
   の部分の肉厚が厚くなるような厚肉部を形成したことを
   特徴とする請求項１記載のコンベヤシステムに於けるガ
   イドレール装置。
4. 【請求項４】 ガイドレールの基板に、外側がわに湾出
   する縦断面略円弧状の湾曲部を形成したことを特徴とす
   る請求項１または請求項２または請求項３記載のコンベ
   ヤシステムに於けるガイドレール装置。
5. 【請求項５】 ガイドレールの基板及び折返部の外表面
   部分を覆うような適宜合成樹脂製の外装体を形成したこ
   とを特徴とする請求項１または請求項２または請求項３
   または請求項４記載のコンベヤシステムに於けるガイド
   レール装置。
6. 【請求項６】 外装体の外表面に、外側がわに湾出する
   ような縦断面略円弧状の湾出突部または湾曲突部を形成
   したことを特徴とする請求項５記載のコンベヤシステム
   に於けるガイドレール装置。