WO2007119780A1

WO2007119780A1 - 包装体

Info

Publication number: WO2007119780A1
Application number: PCT/JP2007/058056
Authority: WO
Inventors: Norio Goto
Original assignee: Mito Saien Corporation
Priority date: 2006-04-13
Filing date: 2007-04-12
Publication date: 2007-10-25
Also published as: CN105620884B; EP2006208A2; KR101132265B1; KR20080113234A; ATE522448T1; CN105620884A; TWI447048B; EP2006208A9; CY1112099T1; HK1222380A1; EP2006208A4; EP2006208B1; TW200800734A

Abstract

【課題】　包装体の開封を簡単な構成で実現すること【解決手段】　包装体６は、４辺の対向する２辺に形成された第一封止部及び第二封止部２，３と、残りの２辺中の１辺が折れ線からなる第三封止部４とを備え、残りの１辺が開口した袋体を用いる。袋体の内部に包装対象物を収容した状態で、開口した辺を相互に接合させて第三封止部４と略直交するような角度で第四封止部５を形成して、第四封止部５を共通底辺とする一対の第一及び第二の三角形と、第三封止部４を共通底辺とする一対の第三及び第四の三角形を形成して、周方向に隣接する前記各三角形の斜辺同士が連結された四面体状の包装体６が形成される。第一，第二三角形の垂線上に位置する第一，第二封止部２，３を引き裂き用の開封ガイドとする。

Description

明細書

包装体

技術分野

[0001] 本発明は、包装体に関し、特に、簡単に開封することができる包装体に関するものである。

背景技術

[0002] 一般に、多くの商品は四角形状の袋に包装されており、袋の一辺を開封することに、その内容物を取り出すことができる。開封された袋は、依然として四角形状をしており、内容物が消尽されるまでは、包装材としての機能を果たしている。他方、一辺の方向がその対辺の方向と直交する四面体状の包装材は、いわゆるテトラ状包装材（商品名：テトラパック）として知られている。

[0003] 包装材としては多くの特許出願がある。例えば、特許文献 1には、開封用のミシン目に上方に突出する迂回部を設けて、開封後に迂回部を左右に開くことで、開口が容易にできる食品用包装袋が記載されている。また、特許文献 2には、包装袋体の本体と蓋との間に粘着材を介在させて、開封を容易にする構造が記載されてヽる。

[0004] 一方、開封を容易にするものとしては、例えば、特許文献 3には、定幅裂取り性の背張り部を設けた管状包装材が記載され、特許文献 4には、引き裂き性のフィルムを異なるフィルムで、挟んで積層した、引き裂き性に優れた包装材が記載されている。しかしながら、これらの包装材には、以下に説明する技術的な課題があった。

[0005] 特許文献 1 :特開 2005— 138899号公報

特許文献 2：特開 2000 - 264348号公報

特許文献 3 :特開 2000— 153871号公報

特許文献 4：特開 9— 30559号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] すなわち、上述した従来知られている包装材は、開封を容易にするために、ミシン目に特別な形状を付加したり、包装袋体の本体と蓋との間に粘着材を介在させる、定幅裂取り性の背張り部を設ける、引き裂き性のフィルムを異なるフィルムで挟んで積層する、といった特別の構成ないしは構造によりこれを確保していた。しかし、このような手段では、構成や構造が複雑になり、コストや手間が力かるという問題があった

[0007] 本発明は、このような状況の下でなされたもので、その目的とするところは、包装対象物を収容する過程で作成される、一端が開口した袋体を作製する際に必要となる封止部を、引き裂き用の開封ガイドとして使用することにより、特別な手段を講じることなぐ開封が容易になる包装体を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0008] 上記目的を達成するために、本発明は、対向する一対の 2辺と、他の対向する 2辺のうちの 1辺とが第 1〜第 3封止部により閉止され、残りの 1辺が開口した袋体内に包装対象物を収容した状態で、前記第 3封止部と略直交する第 4封止部を設けることで前記開口を封止して形成される四面立体形状の包装体において、前記第 1および第 2封止部を、前記包装体の引き裂き用開封ガイドとした。

[0009] 上記構成の包装体によれば、 1辺が開口した袋体を形成する際に、対向する 2辺に設けられた第 1封止部及び第 2封止部を、包装体の引き裂き用開封ガイドとするので、特別な手段を講じることなぐ開封が容易に行える。

[0010] 前記第 1および第 2封止部は、熱シール線から構成することができる。前記包装体は、前記第 4封止部を共通底辺とする第一，第二三角形と、前記第 3封止部を共通底辺とする第三，第四三角形とを有し、周方向に隣接する前記各三角形の斜辺同士が連結された四面立方体形状に形成され、前記第一，第二三角形の垂線上に前記第 1,第 2封止部を位置させることができる。前記包装体は、前記引き裂き用の開封ガイドを介して開封すると、前記包装体象物を収容した状態で舟形形状にすることができ、展延された舟形は、内容物を保持する容器として機能し、内容物が食品の場合には、把持可能な皿として機能する。前記包装体は、前記第 4封止部の中央部に位置し、かつ、前記開封ガイド部の延長上に位置する切欠部，ミシン線，孔などからなる開口容易部を設けることができる。

[0011] 前記包装体は、紫外線透過量の小さい材料で形成することができる。前記包装対象物は、原則として何でもよいが、レタス，ほうれん草などの野菜とすることができる。前記包装体は、前記引き裂き用の開封ガイドに沿って当該包装体を開封する際に、同時に開封される小袋または隔壁によって画成された複数の室を前記包装体内に設け、包装体を開封した際に、これらの小袋や複数の室内の内容物がでるようにしてちょい。

[0012] 前記包装体は、内部に前記包装対象物とともに空気が封入され、前記包装体の各隅部に隅取りシール線を設けることができる。前記隅取りシール線は、前記第 1および第 2封止部と前記第 3および第 4封止部との間を連絡する円弧または直線状に形成することができる。

発明の効果

[0013] 本発明の包装体によれば、 1辺が開口した袋体を形成する際に、対向する 2辺に設けられた第 1封止部及び第 2封止部が、包装体の引き裂き用開封ガイドとなるので、特別な手段を講じることなぐ包装体の開封を容易にする。また、本発明の包装体は、物品の包装機能のみならず、内容物を充填した包装体を開封した際には、包装材が舟形に展延し、展延して生じた舟形は内容物の容器として機能するものである。内容物が食品の場合は、舟形は一種の皿となりそこに食品を載せそこ力食することができる。本発明の包装体は、単に包装としての機能のみならず内容物を保持ないし把持する容器としての機能を併せ持つものである。また、小袋や隔壁を設けて異なつた内容物を入れて利用することもできる。

発明を実施するための最良の形態

[0014] 以下に本発明を実施形態に基づいて説明する。しかし、これらに限定されるものではない。図 1〜図 5は、本発明に係る包装体の一実施例を示しており、図 1は、四角形状の袋体 1を示している。辺 ABが開口し、他の辺は封止されている。通常は、 A- Bの開口部から内容物を投入し、その後 A—Bをシール封止して包装体とする。これに対して本発明は、 A—Bをそのまま封止するのではなぐ角 Aと Bとを合わせて、辺 A— Bの方向と辺 C— Dの方向が略直交するように接合し、この状態で封止する。これはいわゆるテトラ状の包装材として広く知られており、商品名としてテトラパックなどがある。 [0015] 辺 A— Cは第 1封止部 2であり、辺 B— Dは第 2封止部 3であり、これらの封止部 2, 3 は、折れ線、熱シール線、ミシン線など力も形成されている。辺 C— Dは第 3封止部 4 であり、辺 C Dに略直交した角度で封止する部分が後述する第 4封止部 5になる。本発明を四角形状の包装袋を中心に説明するが、袋の形状は四角形に限ることはなぐ台形でもよい。

[0016] 図 1において、辺 A—C、辺 B—Dはそれぞれ、折れ線、熱シール線、ミシン線など力もなる第 1封止部、第 2封止部 2, 3である。角 A、 Bが上辺の両端隅部となる。また、第 1封止部 2と第 2封止部 3のシール線は、後述するように開封ガイドになる。角 A、 Bを合わせて接合、封止した部分に切り欠き部、ミシン線、孔などの開口容易部を設け、更に、角 C, D周辺に熱融着、補強材などによる補強部を設けてもよい。

[0017] 図 2に示したように、辺 A— Bの方向と辺 C Dの方向が略直交するように、角 Aと角 Bとを合わせて接合し開口部を封止する。この封止部は、第 4封止部 5となる。辺 A— Bの方向と辺 C Dの方向が略直交するように、角 Aと Bとを合わせて封止した状態では、辺 A— Bの中心点である H、 H' (対面側）が角となり、元の角 Aと元の角 B (対面側）とが辺 H— H，の中心点となる。この辺 H— H'から下方の角 Dに向かって帯 13を設け、帯 13の下部である辺 G— G'をシール封止することもできる。

[0018] 図 2において、 Jは帯 13の下部の中間点であり、 J'は対面側の帯 13の下部の中間点である。その結果、辺 A— Bは辺 C Dに対して略直交する状態になり、四面体状の包装体となる。即ち、第 4封止部 5である辺 G— G'を共通底辺とする一対の第一の三角形 (GG， C)及び第二の三角形 (GG， D)を形成するとともに、第 3封止部 4である辺 C Dを共通底辺とする一対の第三の三角形 (CDG)及び第四の三角形 (CDG ' )を形成するとともに、周方向に隣接する各三角形斜辺同士が連結された四面体状の包装体となる。四面体状の包装体 6の斜視図を図 3に示した。

[0019] 図 2 (a)は、もとの ABDCの面側から見た図であり、図 2 (b)は、もとの ABCDの面から 90度回転したところから見た図である。包装体 6は四面体構造をなしているので、外圧に対して抵抗力があり、袋体 1を形成する材料として透明なものを使用すれば、内容物をよく見ることができる。包装体 6には、必要に応じて、窒素や炭酸ガスを封入して、内容物の鮮度劣化を防止することもできる。 [0020] 袋体 1の材料としては、榭脂フィルムゃ榭脂シートを使用することができる。榭脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフイン類、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩ィ匕ビニール、ポリ塩ィ匕ビユリデン、エチレンとビニールアルコールの共重合体 (商品名工バール他)等を使用することができる。また、必要に応じて 2重， 3重（多重）のラミネートとすることもできる。更に、紫外線の透過率を小さくするため、紫外線吸収剤を添加した榭脂を使用することができる。

[0021] 図 3に示した四面体形状の包装体 6では、袋体 1を形成するために施した第 1および第 2封止部 2, 3は、第 4封止部 5を共通底辺 GG'とする一対の第一の三角形 (GG ，C)及び第二の三角形 (GG' D)の概略垂線上に位置することになる。この第 1および第 2封止部 2, 3は、包装体 6の引き裂き用の開封ガイドとなる。この開封ガイドに沿つて開封し（引き裂い）てゆくと、図 4に示したような舟形形状のものになる。

[0022] 舟形形状に展延されたものは、底の長さが 2hで、高さ（深さ）が舟首、舟尾では tとなり、舟形の中央では舟形の広がりの程度により深さははりも小さい舟形形状 (皿形状）のものとなる。尚、 hは図 1に示したように包装袋の長さから帯 13の巾 dを引いたもの、 dは帯 13の巾、 tは包装袋 ABDCの巾の二分の一の大きさである。帯 13の部分は、舟形の耳部となり舟形の形状保持に寄与するとともに、容器を把持するのに便利なものとなっている。ここに生じた舟形形状は、内容物をそのまま舟形の中に保持し、一種の容器としての機能を有している。この舟形は一種の食器、例えば、皿としての機能を有する。例えば、内容物が既に洗浄され適当な大きさに切断されているレタスのようなものであれば、このレタスは包装を開封した後は、舟形の容器 (皿）にレタスが保持されており、レタスに適当なドレッシングをかけて、舟形を皿代わりに使用して食することができる。

[0023] 舟形において、もとの袋 ABDCDの角 C、 Dは舟形の上部中央に位置するようになる。この部分は、そのままだと舟形の形状が不安定になる要因になるので、 C、 D周辺の部分には予め補強をしておくのが好ましい。即ち、図 2 (a)に符号 11、 12で示した補強部を設ける。本実施例の場合には、角 C、 D周辺に三角形状の補強部 11, 12を設けている。この補強部 11, 13は、ほぼ三角形の全面を融着してもよいし、図示したように、三角形の斜辺部 16、 17のみを融着してもよい。また、補強部 11、 12に、シートゃフィルムの補強材を貼付することもできる。本実施例の場合、包装対象物は、特に限定されない。

[0024] 先に述べたように、元の形である四角形の袋において、 G、 G'に沿って封止した後、内容物を使用する際には、開封ガイド A— C、 B— Dに沿って開封し (引き裂い)てゆく。包装袋 ABDCの辺 A— Cの第一封止部 2及び辺 B— Dの第二封止部 3は、折れ線、シール線、ミシン線などカゝらなり、これらが開封ガイドとなる。開封ガイドとなる辺 A - C及び辺 B— Dは、開封し（引き裂き）易いように予め加工しておくのが好ま、。

[0025] 例えば、辺 A— C及び辺 B— Dに折り目を強くつけたり、低温度で熱圧着シールしたり、ミシン線のような線状細孔を設けたりして、開封し（引き裂け)やすくしておくのが好ましい。更に、開封ガイド辺 A—C及び辺 B— Dに沿って容易に開封する（引き裂く )ことができるように、図 5に示したように、辺 H— H'の中央部にあって、開封ガイドとなる第一および第二封止部 2, 3の延長上に位置し、かつ、帯 13の端部に位置する切り込み 14やその他ミシン線、孔などを設けておくのが好ましい。

[0026] 内容物が例えば、レタスやほうれん草のような野菜やサラダの場合は、この四面体状の包装材の中に開封ガイドを包装体と共有するような状態でレタス、ほうれん草、サラダと一緒にドレッシングを入れた小袋を同封したり、隔壁を設けて、包装袋を開封と同時に内容物であるレタス、ほうれん草、サラダにそのドレッシングが力かるようにして食することちでさる。

[0027] さて、以上のように構成した包装体 6では、 1辺が開口した袋体 1を形成する際に、 4 辺の対向する 2辺に第 1封止部及び第 2封止部 2, 3を形成するが、この封止部 2, 3 は、第 4封止部 5を形成して四面体状に形成すると、二つの第一，第二三角形 (GG' C) , (GG' D)の垂線上に位置することになり、その結果、これらの第 1封止部及び第 2封止部 2, 3を引き裂き用の開封ガイドとすることができる。つまり、本実施例の場合には、袋体 1を形成する際に必要となる第 1および第 2封止部 2, 3を利用することにより、特別な手段を講じることなぐ包装体 6の開封が容易に行えることになる。

[0028] 図 6〜図 11は、本発明に力かる包装体の他の実施例を示している。図 6は、本実施例の包装体 20に用いる袋体 22を示している。この袋体 22は、細が長い 1枚のフィルムないしはシートを下端で折り曲げて、重ね合わせた長方形状にして、対向する一対の 2辺 (側面）に第 1および第 2封止部 24, 26が形成されている。

[0029] 袋体 22の材料としては、上記実施例と同様に、透明ないしは半透明、着色された榭脂フィルムゃ榭脂シートを使用することができ、また、必要に応じて 2重、 3重のラミネートとすることもできるし、更に、紫外線の透過率を小さくするため、紫外線吸収剤を添加した榭脂を使用することができる。

[0030] 第 1および第 2封止部 24, 26は、本実施例の場合、熱刃でフィルム（シート）を切断することにより、フィルム (シート）の端面同士を溶着した熱シール線で形成されている。この封止部 24, 26は、端面同士の熱シール線に替えて、フィルムの面同士を熱圧着する形態の熱シール線であってもよ、。

[0031] 袋体 22は、残りの 2辺のうち 1辺（下端）には、折曲げ線力もなる第 3封止部 28が形成され、残りの 1辺（上端）は、開口している。本実施例の場合、第 3封止部 28の両端には、一対の円弧状の隅取りシール線 30a, 30bが設けられている。これらの隅取りシール線 30a, 30bは、熱圧着シール線により構成されている。

[0032] 一方の隅取りシール線 30aは、第 3封止部 28の左端側と第 1封止部 24との間を連結するように形成され、他方の隅取りシール線 30bは、第 3封止部 28の右端側と第 2 封止部 26との間を連結するように形成されている。

[0033] なお、第 3封止部 28は、折曲げ線に替えて、熱圧着のシール線であってもよい。以上のような袋体 22が形成されると、上端開口部から包装対象物が袋体 22内に投入される。この際には、図 7に示すように、袋体 22の上端開口の中心部分 Cを前後方向に引き離すようにし、かつ、上端開口の両端 A, Bが相互に近接するようにして、開口部を開き、この状態で所定量の葉もの野菜 Vが投入される。

[0034] 葉もの野菜 Vは、例えば、レタス，ほうれん草，ブロッコリ一，小松菜，枝豆，各種の葉もの野菜を所定の大きさに切断したカット野菜などであり、これらの野菜類を、例えば、 5〜： LOcm程度の直径に揃えて、これらの葉もの野菜 Vを一部分同士が相互に重なり合うようにしてランダムに収容する。葉もの野菜 Vの収容が完了すると、袋体 22 の上端開口が封止される。

[0035] 袋体 22の封止状態を図 8, 9に示している。袋体 22の開口部の封止は、第 4封止部 32を形成することで行われる。第 4封止部 32は、例えば、熱圧着シール線により形成され、第 3封止部 28と概略直交するような角度で形成される。

[0036] また、第 4封止部 32は、袋体 22の上端から下方に離間した位置に配置され、第 4 封止部 32の上端に耳部（帯） 34が設けられる。さらに、本実施例の場合、第 4封止部 32の両端には、一対の円弧状の隅取りシール線 36a, 36bが設けられている。これらの隅取りシール線 36a, 36bは、上記シール線 30a, 30bと同様に、熱圧着シール線により構成されている。

[0037] 一方の隅取りシール線 36aは、第 4封止部 32の左端側と第 1封止部 24との間を連結するように形成され、他方の隅取りシール線 36bは、第 4封止部 32の右端側と第 2 封止部 26との間を連結するように形成されている。

[0038] 以上のようにして、第 4封止部 32および隅取りシール線 36a, 36bを形成すると、図 8〜図 10に示すように、第 4封止部 32を共通底辺とする一対の第一および第二概略三角形 a, b (三角形の斜辺と底辺との間に円弧状の隅取りシール線 36a, 36bが介在しているので、これを概略三角形と表現している）と、第 3封止部 28を共通底辺とする一対の第三および第四概略三角形 c, d (三角形の斜辺と底辺との間に円弧状の隅取りシール線 30a, 30bが介在しているので、これを概略三角形と表現している）とが形成される。

[0039] これらの概略三角形 a〜dは、斜辺同士が周方向に連結されて四面体形状になつて、て、この中に包装対象物である葉もの野菜 Vが空気とともに封止された包装体 2 0となっている。

[0040] このように構成された包装体 20においては、図 8に示すように、第一，第二概略三角形 a, bの概略垂線上に第 1および第 2封止部 24, 26が位置することになり、この熱圧着な、しは熱刃シール線を、包装体 20の弓 Iき裂き用の開封ガイトとして！/、る。

[0041] 図 11は、第 1および第 2封止部 24, 26を開封ガイドとして、このシール線に沿って包装体 20を引き裂いた状態を示している。本実施例の場合には、この引き裂き操作をより一層容易にするために、耳部（帯） 34の中心位置にあって、封止部 24, 26延長線上に位置するノッチ 38が設けられて、る。

[0042] 第 1および第 2封止部 24, 26を、それぞれ隅取りシール線 30a, 30bの位置まで引き裂くと、図 11に示すように、第三および第四概略三角形 c, dを底辺とし、その周縁に立ち上がる側面が形成された舟型形状になる。この場合の側面は、第一および第二概略三角形 a, bを概略垂線上で 2分割したもので形成される。

[0043] この場合、包装体 20内に収納されていた葉もの野菜 Vは、舟型内にあって、舟型の上方が開放されているので、舟型の皿として機能させることができ、野菜をそのまま食することもできる。さて、以上のように構成した包装体 20によれば、レタス，ほうれん草などの葉もの野菜 Vを空気とともに封入した包装体 20は、四面体の各隅部に隅取り用シール線 30a, 30b, 36a, 36bを設けているので、葉もの野菜 Vが侵入して損傷を受け易い隅部がなくなり、その結果、葉もの野菜の鮮度を長期間保つことができる

[0044] また、上記構成の包装体 20よれば、 1辺が開口した袋体 22を形成する際に、 4辺の対向する 2辺の熱シール線力なる第一封止部及び第二封止部 24, 26力第 4 封止部 32を形成して四面体状に形成すると、二つの第一，第二概略三角形 c, dの垂線上に位置することになり、その結果、これらの熱シール線を引き裂き用の開封ガイドとすることができる。

[0045] さら〖こ、上記構成の包装体 20では、レタス，ほうれん草などの葉もの野菜 Vが包装対象物であって、これを四面体を基本形状とする包装体 20内に封入すると、四面体は、平行ないしは対向する面が存在しないので、外力が加えられた際に、外力が分散して、箱状の包装体にこれらを封入した場合のように、外力がそのまま葉もの野菜 Vに加えられることがなぐ葉もの野菜の損傷を少なくすることができる。

[0046] また、上記構成の包装体 20では、レタス，ほうれん草などの葉もの野菜 Vが包装対象物であって、これを空気と共に四面体を基本形状とする包装体 10内に封入しているので、隣接する野菜間や、表面の野菜と袋体 12の内面間に空気層が介在しているので、外力が加えられた場合に、これらの空気層がクッションとして機能し、これによっても野菜の損傷を少なくすることができる。

[0047] なお、上記実施例では、隅取り用シール線 30a, 30b, 36a, 36bを円弧状に形成した場合を例示した力これらの各シール線は、例えば、図 6および図 8に一点差線で示すような直線とすることができる。また、図 6および図 8に仮想線で示した各隅取りシール線 30a, 30b, 36a, 36bの外側の余白部分は、シール線に沿って切断除去してもよいし、そのまま残すこともできる。また、包装対象物は、葉もの野菜で説明した

1S これに限定されることなぐ例えば、ポテトチップスなどの食品'ビーズなどの雑貨など、損傷し易いものであればよい。

産業上の利用可能性

[0048] 本発明の包装体は、袋体を形成する際に必要となる封止部を利用することにより、特別な手段を講じることなぐ包装体の開封が容易に行えることになり、手間やコストの低減ィヒが図れ、包装体としての価値を一段と高め、産業界で広く使用されるものである。

図面の簡単な説明

[0049] [図 1]本発明の包装体に用いる袋体の一例を示す図である。

[図 2]本発明の包装体の異なる 2方向の側面図である。

[図 3]本発明の包装体の斜視図である。

[図 4]本発明の包装体を開封した状態の説明図である。

[図 5]本発明の実施形態を示す説明図である。

[図 6]本発明の包装体に用いる袋体の他の実施例を示す図である。

[図 7]図 6に示した袋体内に野菜を投入する際の説明図である。

[図 8]図 6に示した包装体の側面図である。

[図 9]図 6に示した包装体の異なる方向の側面図である。

[図 10]図 6に示した包装体の斜視図である。

[図 11]図 6に示した包装体を開封した状態の説明図である。

符号の説明

[0050] 1 袋体

2 第 1封止部

3 第 2封止部

4 第 3封止部

5 第 4封止部

6 包装体

11、 12 補強部帯切り込み斜面

Claims

請求の範囲

[1] 対向する一対の 2辺と、他の対向する 2辺のうちの 1辺とが第 1〜第 3封止部により閉止され、残りの 1辺が開口した袋体内に包装対象物を収容した状態で、前記第 3封止部と略直交する第 4封止部を設けることで前記開口を封止して形成される四面立体形状の包装体において、

前記第 1および第 2封止部を、前記包装体の引き裂き用開封ガイドとすることを特徴とする包装体。

[2] 前記第 1および第 2封止部は、熱シール線力なることを特徴とする請求項 1記載の包装体。

[3] 前記包装体は、前記第 4封止部を共通底辺とする第一，第二三角形と、前記第 3封止部を共通底辺とする第三，第四三角形とを有し、周方向に隣接する前記各三角形の斜辺同士が連結された四面立方体形状に形成され、

前記第一，第二三角形の垂線上に前記第 1,第 2封止部を位置させることを特徴とする請求項 1または 2記載の包装体。

[4] 前記包装体は、前記引き裂き用の開封ガイドを介して開封すると、前記包装体象物を収容した状態で舟形形状になることを特徴とする請求項 1〜3のいずれ力 1項記載の包装体。

[5] 前記包装体は、前記第 4封止部の中央部に位置し、かつ、前記開封ガイド部の延長上に位置する切欠部，ミシン線，孔など力なる開口容易部を設けることを特徴とする請求項 1〜4のいずれ力 1項記載の包装体。

[6] 前記包装体は、紫外線透過量の小さ!ヽ材料で形成されることを特徴とする請求項 1 〜5の!、ずれか 1項記載の包装体。

[7] 前記包装対象物は、レタス，ほうれん草などの野菜とすることを特徴とする請求項 1 〜6の!、ずれか 1項記載の包装体。

[8] 前記包装体は、前記引き裂き用の開封ガイドに沿って当該包装体を開封する際に、同時に開封される小袋または隔壁によって画成された複数の室を前記包装体内に設けることを特徴とする請求項 1〜7のいずれ力 1項記載の包装体。

[9] 前記包装体は、内部に前記包装対象物とともに空気が封入され、前記包装体の各隅部に隅取りシール線を設けたことを特徴とする請求項 1〜8のいずれか 1項記載の包装体。

前記隅取りシール線は、前記第 1および第 2封止部と前記第 3および第 4封止部との間を連絡する円弧または直線状に形成することを特徴とする請求項 9記載の包装体。