JP2002080048A - 複室包装袋およびその製造方法 - Google Patents

複室包装袋およびその製造方法

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JP2002080048A
JP2002080048A JP2000274801A JP2000274801A JP2002080048A JP 2002080048 A JP2002080048 A JP 2002080048A JP 2000274801 A JP2000274801 A JP 2000274801A JP 2000274801 A JP2000274801 A JP 2000274801A JP 2002080048 A JP2002080048 A JP 2002080048A
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room
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packaging bag
welding
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JP2000274801A
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Takao Kudo
隆男 工藤
Nobuo Araki
信雄 荒木
Shogo Tokuoka
庄吾 徳岡
Yasunori Okita
康典 置田
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Fuso Pharmaceutical Industries Ltd
Original Assignee
Fuso Pharmaceutical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ある時には3剤を一度に開封でき、ある時に
は別々に開封することができる複室包装袋を提供する。 【解決手段】 フィルム壁を3層以上重ねて溶着し、各
フィルム壁間にそれぞれ、内容物を封入する部屋を構成
する。そして、各部屋を開封するための切取位置が互い
にずらして配置される。内容物を封入する部屋の数が特
に限定されるものではない。各部屋は積層配置された各
フィルム壁間に形成されるので、3層のフィルム壁20、
30、40を積層すれば2部屋を有する複室包装袋が、4層
のフィルム壁を積層すれば3部屋を有する複室包装袋
が、それぞれ構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬品や食品、その
他の物品を包装するのに使用される、複数の部屋を有す
る複室包装袋に関する。さらに詳しくは、複数の部屋に
封入された各内容物を選択的に取り出すのに都合が良い
複室包装袋およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】例え
ば薬の包装分野においては、2種以上の薬剤を包装する
際には薬剤学的相互作用による配合変化に注意する必要
がある。薬剤学的相互作用のなかには調剤上避けられな
いものと、適当な処置によって避けられるものとがあ
る。重炭酸型透析剤においては、酸と重曹を配合すると
重曹が分解し炭酸ガスが発生し、また、ブドウ糖と重曹
を配合するとメイラード反応によりブドウ糖が着色する
ことから、「1:透析液電解質成分とpH調整用酸」、
「2:ブドウ糖」および「3:重曹」の3剤タイプ、ま
たは、「1:透析液電解質成分、pH調製用酸とブドウ
糖」および「2:重曹」の2剤タイプが市販されてい
る。
【0003】複数に分けられた製剤は、通常1剤につき
1包装を施しており、例えば3剤を混合する際には開封
作業を3回行わなければならず、薬剤が多数存在してい
る場合には、どの薬剤を混合したのかわからなくなる恐
れがある。1回の開封作業で3剤を一度に混合できれ
ば、この様な危険性も回避することができる。さらに、
3剤を別々に開封することが必要な場合も存在するた
め、ある時には3剤を一度に開封でき、ある時には別々
に開封することができる包装袋の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を有
効に解決するために創案されたものであって、以下の特
徴を備えた複室包装袋を提供するものである。
【0005】本発明の複室包装袋においては、フィルム
壁を3層以上重ねて溶着し、各フィルム壁間にそれぞ
れ、内容物を封入する部屋を構成する。そして、各部屋
を開封するための切取位置が互いにずらして配置され
る。
【0006】上記構成の複室包装袋においては、内容物
を封入する部屋の数が特に限定されるものではない。各
部屋は積層配置された各フィルム壁間に形成されるの
で、3層のフィルム壁を積層すれば2部屋を有する複室
包装袋が、4層のフィルム壁を積層すれば3部屋を有す
る複室包装袋が、それぞれ構成される。
【0007】2部屋を有する複室包装袋においては、第
1部屋を開封するための第1切取位置で最初に切り取る
と第1部屋のみが開封され、第2部屋を開封するための
第2切取位置で最初に切り取ると第1部屋および第2部
屋が同時開封されるように構成することが好ましい。同
様に、3部屋を有する複室包装袋においては、第1部屋
を開封するための第1切取位置で最初に切り取ると第1
部屋のみが開封され、第2部屋を開封するための第2切
取位置で最初に切り取ると第1部屋および第2部屋が同
時開封され、第3部屋を開封するための第3切取位置で
最初に切り取ると第1〜第3部屋のすべてが同時開封さ
れるように構成することが好ましい。
【0008】さらに本発明により、上記複室包装袋の製
造方法が提供される。本発明の製造方法では、単層構造
のフィルム壁を用いて製造する場合においては、まず、
1枚のフィルム壁の片面に、他のフィルム壁の全周を加
熱溶着して、内容物を封入した部屋を構成する。次に、
上記のいずれかのフィルム壁の片面に、さらに他のフィ
ルム壁の全周を加熱溶着して、内容物を封入した部屋を
上記部屋に重ねて構成する。2部屋を有する複室包装袋
の場合にはこれで製造が完了するが、3部屋以上を有す
る複室包装袋の場合には、以後同様に、他のフィルム壁
を用いて同様の部屋を順次重ねて構成していく。なお、
この製造方法は、各フィルム壁が溶着温度の異なる複数
の層から構成される場合であっても使用することができ
る。この場合には、各加熱溶着工程は、最も溶着温度の
高い層を溶着するのに十分な高温度で行う。
【0009】また、本発明においては、溶着温度の異な
る高温溶着層と低温溶着層とを裏表に備えた積層構造を
有するフィルム壁を用いて複室包装袋を製造することも
できる。この場合には、まず、複数の部屋のそれぞれを
構成する2枚のフィルム壁同士を、各部屋について1辺
を残した外周を溶着する。次に、各部屋に対して、それ
ぞれの溶着されていない1辺から内容物を充填する。最
後に、上記溶着されていない1辺のそれぞれを、重ね合
わされた全フィルム壁の最外方から、低温溶着層の溶着
温度よりも高く、高温溶着層の溶着温度よりも低い温度
で最後に加熱溶着する。最後に溶着される上記各1辺に
ついては、互いに溶着される2枚のフィルム壁が、低温
溶着層同士が向かい合った状態で溶着される。
【0010】上記高温溶着層としては、溶着温度が約26
3℃のポリエステル層が好ましく、低温溶着層として
は、溶着温度が約110℃の低密度ポリエチレン層が好ま
しい。ただし、本発明において、高温溶着層および低温
溶着層がそれらのものに限定されるものではない。
【0011】また、各フィルム壁は、2層構造の中間に
蒸気バリアシートまたは酸素バリアシートからなる中間
層(第3層)をさらに備えた3層構造としてもよい。
【0012】蒸気バリアシートとしては、シリカ、アル
ミ、シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレート等の材料を
使用することが可能である。食塩や粉末透析剤、または
放置しておくと空気中の水分を吸収して溶解する潮解性
物質を包装する場合に、中間層として蒸気バリアシート
を設けることが好ましい。
【0013】酸素バリアシートとしては、酢酸ビニルア
ルコール共重合体やエチレンビニルアルコール共重合体
等の材料を使用することが可能である。食品を包装する
場合に、中間層として酸素バリアシートを設けることが
好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を添付の図面を
参照して以下に詳細に説明する。 (1)まず、袋の構造自体を説明する。 図1は、本発明の複室包装袋10の外観を示す斜視図であ
り、図2は、図1中の2-2線断面図である。断面図か
ら分かるように、複室包装袋10は、外壁を構成する第1
フィルム壁20および第2フィルム壁30に加えて、内部に
第3のフィルム壁40を備えており、この結果、2つの部
屋25、35が形成されている。
【0015】第1フィルム壁20および第2フィルム壁30
は、実質的に同一形状であって、その全周が溶着部11に
おいて溶着されている。第3フィルム壁40は、上記両フ
ィルム壁よりもやや小面積に構成されていて、第1フィ
ルム壁20の内面側に溶着されている。溶着部41は、部屋
35の上端部に位置する。
【0016】複室包装袋10を図1に示した開封切口12か
ら破ると、図2中においてA線に対応する切取位置が切
り取られ、部屋25だけが開封される。次に、開封切口13
から破ると、B線に対応する切取位置が切り取られ、部
屋35が開封される。勿論、最初に開封切口13から破る
と、2つの部屋25、35が同時に開封される。両切取位置
を互いにずらして配置しているので、2つの部屋を順番
に片方づつ開封するのか、両方の部屋を一度に開封する
のかを任意に選択できる。図2の断面図においては、複
室包装袋は、3枚のフィルム壁を溶着することで形成さ
れているが、例えば、フィルム壁20および30について
は、2枚のフィルム壁を使用する代わりに、1枚のフィ
ルム壁を2枚折りにして代用することが可能である。そ
の場合には、合計のフィルム壁の枚数は2枚となるが、
3層のフィルム壁が積層されていることには変わりな
く、そのような例も本発明の範囲内に含まれる。以下の
各例においても同様である。
【0017】図3および図4は、複室包装袋10の変形例
を示している。図3の例では、面積の小さい第3フィル
ム壁40が第2フィルム壁30の外面側に設けられている。
図4の例では、一番面積の大きい第1フィルム壁50が中
央に配置されており、その両側に面積の小さい第2およ
び第3フィルム壁60、70が設けられている。図4の例に
おいても、A線とB線との中間に対応する位置に開封切
口を設ければ、1回の開封動作で2つの部屋65、75を同
時に開封するができる。他の構成については、図1およ
び図2に示した例と同じである。
【0018】図5〜図7は、それぞれ、4つのフィルム
壁を用いて内部に3つの部屋を備えた実施形態を示して
いる。袋全体の外観や、周囲の溶着部に開封切口を設け
ている点等は、図1の例と同じである。
【0019】図5の例では、実質的に同一形状の第1フ
ィルム壁110と第2フィルム壁120とが複室包装袋の外壁
を構成し、外周縁の全体において互いに溶着されてい
る。上記両フィルム壁よりもやや小面積に構成された第
3フィルム壁130が第2フィルム壁120の片面にその全周
に渡って溶着され、さらに小面積の第4フィルム壁140
が第3フィルム壁の片面にその全周に渡って溶着されて
いる。
【0020】図6の例では、第1フィルム壁110の外側
に第3フィルム壁130が、第2フィルム壁120の外側に第
4フィルム壁140が、それぞれ設けられている。図7の
例では、第1フィルム壁110の内側に第3フィルム壁130
が、第2フィルム壁120の内側に第4フィルム壁140が、
それぞれ設けられている。
【0021】上記図5〜図7の各例では、各フィルム壁
間には3つの部屋115、125、135が形成されている。A
線に対応する切取位置が切り取られると部屋115だけが
開封される。次に、B線に対応する切取位置が切り取ら
れると部屋125が開封され、C線に対応する切取位置が
切り取られると部屋135が開封される。最初にB線に対
応する切取位置を切り取ると、部屋115および125が同時
に開封される。また、最初にC線に対応する切取位置を
切り取ると、部屋115、125および135が同時に開封され
る。3つの切取位置を互いにずらして配置しているの
で、3つの部屋を順番に1つづつ開封するのか、適宜の
組み合わせの部屋を一度に開封するのかを選択できる。
【0022】本発明の複室包装袋は、上述した特定の例
に限定されるものではない。同様の考え方に従って、5
枚以上のフィルム壁を重なり合うように配置して溶着
し、各フィルム壁間に、内容物を封入する部屋を4つ以
上設け、各部屋を開封するための切取位置を互いに位置
をずらして形成してもよい。また、部屋が2つまたは3
つの場合でも、図示した例に限定されるものではなく、
上記と同様の考え方に従って、各部屋の開封を選択的に
行なえる種々の構成を採用することができる。
【0023】(2)次に、図1〜7に示した複室包装袋
の用途について説明する。 血液の透析に使用する粉末透析剤に対する用途。 重炭酸型透析剤において、「1:透析液電解質成分とpH
調整用酸」、「2:ブドウ糖」および「3:重曹」の3
剤タイプ、または、「1:透析液電解質成分、pH調製用
酸とブドウ糖」および「2:重曹」の2剤タイプが市販
されているが、上述の2部屋または3部屋を備えた複室
包装袋を使用してこれらの透析剤を包装すれば、ある時
には3剤を一度に開封でき、ある時には別々に開封する
ことができるので、極めて有利である。
【0024】本発明の複室包装袋は、その他にも以下に
例示する種々の用途に適している。勿論、その用途がこ
こに説明するものに限定されるものではない。
【0025】薬品分野での用途。 (i)例えば図5の複室包装袋について説明すると、部
屋115には朝食後に服用する薬剤を、部屋125には昼食後
に服用する薬剤を、部屋135には夕食後に服用する薬剤
を、それぞれ封入する。これにより一日分の薬を一つの
袋で包装でき、しかも、朝昼夜において切取位置A、
B、Cの順に開封することで、所望の薬を間違いなく取
り出すことができる。さらに、複数の複室包装袋を連続
して繋げることにより、数日分の薬剤を持ち運びしやす
くすることができる。他の例として、部屋115には散
剤、部屋125には錠剤、部屋135にはカプセル剤を封入す
ることにより、一度に服用する薬剤を間違いなく服用で
きる。なお、散剤については、滅菌処理を施すことが好
ましい。 (ii)例えば図2の複室包装袋について説明すると、部
屋25には散剤を封入し、部屋35にはこの散剤と配合変化
を起こす薬剤を封入する。これにより、配合変化を生じ
ることなしに一つの袋に包装できる。
【0026】食品分野での用途。 図2の複室包装袋において、部屋35にカラシ、部屋25に
醤油を封入する。醤油のみが必要である場合には部屋25
のみを開封し、両方が必要である場合には部屋25および
35を同時開封することができる。これは、カップラーメ
ンその他のインスタント食品において有効な用途であ
る。
【0027】プラモデル(登録商標)その他の組立キ
ットにおける用途。 図5の複室包装袋において、部屋115にはボルトを、部
屋125にはナットを、部屋135には形状の異なる他のナッ
トを、それぞれ封入する。部屋115、125、135を順に開
封して組み立てていくことで、組立順序を間違えること
なく組み立てることができる。
【0028】採血分野における用途。 部屋115にはラベルを、部屋125には採血管を、部屋135
には採血用針を、それぞれ封入し、これを1人分とする
ことで、採血時の間違いを防止することができる。
【0029】(3)次に、複室包装袋の製造方法の例を
説明する。 製造方法1(図8〜図10):この製法は、図1および図
2に示した複室包装袋を製造する方法である。 フィルム20、30、40のぞれぞれを、溶着温度が263℃
のポリエステル層と、溶着温度が110℃の低密度ポリ
エチレン層との2層構造とした。フィルム20およびフィ
ルム30は同一サイズであり、フィルム40はそれらよりも
やや小サイズである。
【0030】溶着温度の低い低密度ポリエチレン層が互
いに向かい合わせになるようにフィルム20とフィルム40
を重ね合わせ、フィルム40の上端を除く周縁部を加熱溶
着し、部屋35を作製した(図8)。次にフィルム30の低
密度ポリエチレン層がフィルム20の低密度ポリエチレン
層と向かい合わせになるようにフィルム30とフィルム20
を重ね合わせ、フィルム20の上端部を除く周縁部を加熱
溶着し、部屋25を作製した(図9)。
【0031】部屋35に炭酸水素ナトリウムを投入するノ
ズルを入れ、部屋25に酢酸・電解質を投入するノズルを
入れて充填し、次に、部屋35の上端部(フィルム40の上
端部)と部屋25の上端部(フィルム20の上端部)を加熱
溶着し、密封された2つの部屋25、35を有する複室包装
袋を作製した(図10)。
【0032】ポリエステルの溶着温度は263℃であ
り、低密度ポリエチレンの溶着温度は110℃である。
このフィルムを使用すると、部屋35の上端部を溶着する
とき、両外側に位置するフィルム20および30の外方から
真中のフィルム40の上端部を110℃〜200℃程度で
加熱しても、フィルム40のポリエステル層はフィルム30
の低密度ポリエチレン層とは溶着しないので、フィルム
20とフィルム40のみを溶着することができる。これに対
して、単層体または最内層と最外層との溶着温度の差が
小さい積層体フィルムを使用した場合には、フィルム30
とフィルム40の溶着を防ぐために、溶着防止板を挟むこ
とが必要となる。
【0033】最後に、部屋25のみを開封することのでき
る開封切口12と、部屋25、35を同時に開封することので
きる開封切口13を設けた(図10)。
【0034】製造方法2(図11〜図13):この製法は、
図5に示した複室包装袋を製造する方法である。 フィルム110、120、130、140のぞれぞれを、溶着温度が
263℃のポリエステル層と、溶着温度が110℃の低
密度ポリエチレン層との2層構造とした。フィルム110
およびフィルム120は同一サイズであり、フィルム130は
それらよりもやや小サイズであり、フィルム140はさら
に小サイズである。
【0035】溶着温度の低い低密度ポリエチレン層が互
いに向かい合わせになるようにフィルム130とフィルム1
40を重ね合わせ、フィルム140の上端を除く周縁部を加
熱溶着し、部屋135を作製した。次に、フィルム120の低
密度ポリエチレン層がフィルム130の低密度ポリエチレ
ン層と向かい合わせになるようにフィルム120とフィル
ム130を重ね合わせ、フィルム130の上端部を除く周縁部
を加熱溶着し、部屋125を作製した(図11)。その後、
フィルム110の低密度ポリエチレン層がフィルム120の低
密度ポリエチレン層と向かい合わせになるようにフィル
ム110とフィルム120を重ね合わせ、フィルム120の上端
部を除く周縁部を加熱溶着し、部屋115を作製した。そ
して、部屋135にブドウ糖を投入するノズルを入れ、部
屋125に炭酸水素ナトリウムを投入するノズルを入れ、
部屋115に酢酸・電解質を投入するノズルを入れ、それ
ぞれ充填した(図12)。
【0036】次に、部屋135の上端部(フィルム140の上
端部)、部屋125の上端部(フィルム130の上端部)、お
よび部屋115の上端部(フィルム120の上端部)を加熱溶
着し、密封された3つの部屋を有する複室包装袋を作製
した。ここでも、図8〜図10で説明したのと同様の原理
で、フィルム110および120の外方から内側のフィルム13
0および140の上端部をそれぞれ110℃〜200℃程度
で加熱することで、部屋125、135の上端部を溶着でき
る。最後に、部屋115のみを開封することのできる開封
切口15と、部屋115、125を同時開封することのできる開
封切口16と、3部屋115、125、135を同時開封すること
のできる開封切口17を設けた(図13)。
【0037】上記製造方法1および2の変形例 上記の製造方法では、各フィルムは、ポリエステルと低
密度ポリエチレンの2層構造であったが、溶着温度が適
度に相違する2層構造であれば、その材質が特に限定さ
れるものではない。例えば、「セロファン層またはグラ
シン層」と「ポリエチレン層」とからなる2層構造を採
用することも可能である。その場合には、ポリエチレン
層同士を向かい合わせて、約110〜130℃の温度で溶着加
熱すれば、上記と同様に、溶着防止板が不要となる。ま
た、上記複室包装袋は、四角形形状に切断した各フィル
ムをベルトコンベア上を流して、連続的に製造すること
ができる。これを図14および図15を参照して説明する。
【0038】セロファン製又はグラシン製のa層とポリ
エチレン製のb層とからなる2層構造の分包紙から大き
さの異なる4枚の分包紙(フィルム壁)を切り取り、小さ
い方から順に分包紙201、分包紙202、分包紙203、分包
紙204とする。このとき、分包紙203と分包紙204の大き
さは同一でもよい。
【0039】b層を上面としてコンベア210上を流れて
いる分包紙202の上に、コンベア220上を流れる分包紙20
1をb層を下面として分包紙201の四辺のいずれもが分包
紙202の四辺と重ならないように置き(矢印A)、分包紙2
01の上端部を除く周縁部と分包紙202をコの字型のシー
ルヒーター205で加熱溶着する(約110〜130℃)。
【0040】その上に、コンベア230上を流れる分包紙2
03をb層を下面として分包紙202の四辺のいずれもが分
包紙203の四辺と重ならないように置き(矢印B)、分包
紙202の上端部を除く周縁部と分包紙203をコの字型のシ
ールヒーター206で加熱溶着する。
【0041】加熱溶着された分包紙201、202、203を、
分包紙203のb層が下面となるように、コンベア240上を
b層を上面として流れている分包紙204の上に置き(矢印
C)、分包紙203の上端部を除く周縁部と分包紙204をコ
の字型のシールヒーター207で加熱溶着する。このと
き、分包紙203と分包紙204の大きさが同一である場合
は、両分包紙を重ね合わせて上端部を除く周縁部を加熱
溶着する。
【0042】図15は、図14中のコンベア240のさらに下
流側を示している。分包紙201と202間の部屋に夜服用分
の薬剤を投入するノズル251を入れ、分包紙202と203間
の部屋に昼服用分の薬剤を投入するノズル252を入れ、
分包紙203と204間の部屋に朝服用分の薬剤を投入するノ
ズル253を入れ、それぞれ充填する。
【0043】≡字型のシールヒーター260で、分包紙201
〜204の間に形成された各部屋の上端部をそれぞれ加熱
溶着することにより、密封された3つの部屋を有する複
室包装袋が完成する。
【0044】最後に、複室包装袋の外周縁の溶着部に、
3つの開封切口261、262、263を形成する。これらの開
封切口は、図13で示したものと同様に、3つの部屋を選
択的に開封することができる位置に形成される。
【0045】製造方法3(図16) ポリエステル(溶着温度:約263℃)層312aと低密
度ポリエチレン(溶着温度:約110℃)層312bとか
らなるラミネートフィルム312をロール状に巻装してラ
ミネートフィルムロール310を形成する。同様に、ポリ
エステル層322aと低密度ポリエチレン層322bとからな
るラミネートフィルム322からラミネートフィルムロー
ル320を、ポリエステル層332aと低密度ポリエチレン層
332bとからなるラミネートフィルム332からラミネート
フィルムロール330を、それぞれ形成する。ラミネート
フィルム322および332は、ラミネートフィルム312より
も幅広であり、両者の幅は同一であってもよい。
【0046】低密度ポリエチレン層312bと低密度ポリ
エチレン層332bとが互いに向かい合い、且つラミネー
トフィルム312および332の一端が揃うように、ラミネー
トフィルムロール310および330を回転支軸311および331
に回転自在に装着する。次に、低密度ポリエチレン層32
2bと低密度ポリエチレン層332bとが互いに向かい合
い、且つラミネートフィルム322の一端がラミネートフ
ィルム312および332の端部と揃うように、ラミネートフ
ィルムロール320を回転支軸321に回転自在に装着する。
【0047】各ラミネートフィルム312、322、332は、
送りローラ350へ向かって送り出され、三者は相対す
る。ラミネートフィルム312、322、332は、送りローラ3
50により水平方向へ搬送され、U字型のシールヒーター
355(溶着温度:300℃)により両側および底部を加
熱溶着され、一包ずつに区画された分包袋357を作製す
る。
【0048】ラミネートフィルム312および322間の部屋
に酢酸・電解質を投入するノズル361を入れ、ラミネー
トフィルム312および332間の部屋に炭酸水素ナトリウム
を投入するノズル362を入れそれぞれ充填する。
【0049】=字型のシールヒーター370(溶着温度:
150℃)によりラミネートフィルム312の上端部とラ
ミネートフィルム332を、また、ラミネートフィルム322
の上端部とラミネートフィルム332の上端部を加熱溶着
することにより、密封された2つの部屋を有する複室包
装袋が完成する。このとき、溶着温度が150℃である
ため、シールヒーター370による溶着によって、ラミネ
ートフィルム312のポリエステル層312aとラミネートフ
ィルム322の低密度ポリエチレン層322bとが溶着するこ
とはない。
【0050】最後に、袋の両側を切断して各袋を分離
し、図1に示した開封切口12および13と同様の開封切口
を2つ形成する。
【0051】製造方法4(図17) この例では、各フィルムは低密度ポリエチレン(溶着温
度:約110℃)からなる単層構造を有する。まず、フ
ィルム412をロール状に巻装してフィルムロール410を形
成する。同様に、フィルム422および432をそれぞれ巻装
して、フィルムロール420および430を形成する。フィル
ム422および432は、フィルム412よりも幅広であって、
両者の幅は同一であってもよい。
【0052】フィルム412および422の底端部が揃うよう
に、フィルムロール410および420を回転支軸411および4
21に回転自在に装着する。このフィルム412および422
は、送りローラ440へ向かって送り出され、相対する。
フィルム412および422は、送りローラ440により水平方
向へ搬送され、−字型のシールヒーター445(溶着温
度:150℃)によりフィルム412の上端部とフィルム4
22を加熱溶着する(この溶着後のフィルムを加熱溶着フ
ィルム449と呼ぶ)。
【0053】次に、フィルム432の底端部が加熱溶着フ
ィルム449の底端部と揃うように、フィルムロール430を
回転支軸431に回転自在に装着する。加熱溶着フィルム4
49およびフィルム432は、送りローラ450へ向かって送り
出され、相対する。加熱溶着フィルム449およびフィル
ム432は、送りローラ450により水平方向へ搬送され、U
字型のシールヒーター460(溶着温度:150℃)によ
り底端部を除く周縁部を加熱溶着し、一包ずつに区画さ
れた分包袋465を作製する。
【0054】フィルム412および422間の第1室に炭酸水
素ナトリウムを投入するノズル471を入れ、加熱溶着フ
ィルム449およびフィルム432間の第2室に酢酸・電解質
を投入するノズル472を入れそれぞれ充填する。
【0055】−字型のシールヒーター480(溶着温度:
150℃)によりフィルム412、422、432の底端部を加
熱溶着することにより、密封された第1室および第2室
を有する複室包装袋が完成する。
【0056】最後に、袋の両側を切断して分離し、図1
に示した開封切口12および13と同様の開封切口を2つ形
成する。
【0057】製造方法5(図18) ポリエステル(溶着温度:約263℃)層512aと低密
度ポリエチレン(溶着温度:約110℃)層512bとか
らなるラミネートフィルム512をロール状に巻装してラ
ミネートフィルムロール510を形成する。同様に、ポリ
エステル層522aと低密度ポリエチレン層522bとからな
るラミネートフィルム522からラミネートフィルムロー
ル520を、ポリエステル層532aと低密度ポリエチレン層
532bとからなるラミネートフィルム532からラミネート
フィルムロール530を、ポリエステル層542aと低密度ポ
リエチレン層542bとからなるラミネートフィルム542か
らラミネートフィルムロール540を、それぞれ形成す
る。
【0058】ラミネートフィルム512の幅が最も狭く、
次にラミネートフィルム522の幅が狭く、ラミネートフ
ィルム532および542の幅が最も大きい。ラミネートフィ
ルム532および542の幅は同一であってもよい。
【0059】低密度ポリエチレン層512bと低密度ポリ
エチレン層522bとが互いに向かい合い、且つラミネー
トフィルム512および522の底端部が揃うように、ラミネ
ートフィルムロール510および520を回転支軸511および5
21に回転自在に装着する。次に、低密度ポリエチレン層
522bと低密度ポリエチレン層532bとが互いに向かい合
い、且つラミネートフィルム512、522、532の底端部が
揃うように、ラミネートフィルムロール530を回転支軸5
31に回転自在に装着する。さらに、低密度ポリエチレン
層532bと低密度ポリエチレン層542bとが互いに向かい
合い、且つラミネートフィルム512、522、532、542の底
端部が揃うように、ラミネートフィルムロール540を回
転支軸541に回転自在に装着する。
【0060】ラミネートフィルム512、522、532、542
は、送りローラ550へ向かって送り出され、四者は相対
する。ラミネートフィルム512、522、532、542は、送り
ローラ550により水平方向へ搬送され、U字型のシール
ヒーター560(溶着温度:300℃)により上端部を除
く周縁部を加熱溶着し、一包ずつに区画された分包袋56
1を作製する。
【0061】ラミネートフィルム512および522間の部屋
にブドウ糖を投入するノズル571を入れ、ラミネートフ
ィルム522および532間の部屋に炭酸水素ナトリウムを投
入するノズル572を入れ、ラミネートフィルム532および
542間の部屋に酢酸・電解質を投入するノズル573を入れ
それぞれ充填する。
【0062】≡字型のシールヒーター580(溶着温度:
150℃)によりラミネートフィルム512の上端部とラ
ミネートフィルム522を、ラミネートフィルム522の上端
部とラミネートフィルム532を、ラミネートフィルム532
の上端部とラミネートフィルム542の上端部を加熱溶着
することにより、密封された3つの部屋を有する複室包
装袋が完成する。このとき、溶着温度が150℃である
ため、シールヒーター580による溶着によって、ラミネ
ートフィルム512のポリエステル層512aとラミネートフ
ィルム532の低密度ポリエチレン層532bとが溶着した
り、ラミネートフィルム522のポリエステル層522aとラ
ミネートフィルム542の低密度ポリエチレン層542bとが
溶着したりすることはない。
【0063】最後に、袋の両側を切断して分離し、図13
に示した開封切口15、16、17と同様の開封切口を3つ形
成する。
【0064】製造方法7(図19〜21) この製造方法においては、各フィルムは、図17の実施例
の場合と同様に、低密度ポリエチレン(溶着温度:約1
10℃)からなる単層構造を有する。図19は、各フィル
ムロールの端面側から見た上面図を示している。第1フ
ィルムロール600からフィルム601をローラ602に通して
右方向に移動させるとともに、フィルムロール700から
フィルム701をローラ702に通して右方向に移動させる。
【0065】まず、フィルム601とフィルム701の右端部
とをシールヒーター650により約150℃の温度で溶着し
(図19(a))、さらにフィルム601を右方向に移動させ
る(図19(b))。所定の位置まで移動させた後、シール
ヒーター650によりフィルム701の左端部をフィルム601
に溶着させる。溶着後フィルム701を切断した後(図19
(c))、フィルム601とフィルム701の下端部を溶着する
(図示せず)ことで上端部が開いた部屋610を作製す
る。バキューム630を用いてフィルム601および701間の
間隔を広げて、部屋610にノズル650より薬剤を入れる
(図19(d))。その後、フィルム601と701の上端部を不
図示のシールヒーターで溶着して、部屋610を密封す
る。
【0066】以下同様にして、部屋610に重ねるように
して、他の薬剤を封入密封した第2、第3の部屋を重ね
て構成することができる。勿論、フィルムの数を増やす
ことで、それ以上の数の部屋を構成できる。図20では、
フィルム601の手前側にフィルム701が位置してその間に
部屋610(図19(d)参照)が設けられており、さらにその
手前側にフィルム801が位置してその間に第2の部屋が
設けられている。フィルム601が一番背が高く、フィル
ム701が一番背が低い。フィルム801は、その中間のサイ
ズを有する。フィルム601の手前側に、フィルム601と同
サイズのフィルムを溶着すると、第3の部屋を設けるこ
とができる。各分包袋間のミシン目750を破って分離
し、図13に示した開封切口15、16、17と同様の開封切口
を3つ形成する。
【0067】図21では、図20の例に対する変形例を示し
ている。図20の例では、各フィルムの高さ(幅)を変更す
ることで、複数の部屋の各切取位置をずらしていたが、
図21の例では、各フィルムについて、フィルム流れ方向
における溶着位置間の幅(図19(c)中における溶着箇所6
05と606との間隔)を変更することで、切取位置をずらし
ている。その他については、図19および図20に示した例
と同様である。
【0068】以上に図面を参照して本発明の実施形態を
説明したが、複室包装袋のフィルム壁を構成する素材が
上述のものに限定されるものではない。例えば、「ヒー
トシール性と防湿性を有するポリエチレンフィルム」と
「印刷適性を有するセロファン」とを積層状に接着させ
たラミネートフィルムを使用してもよい。この場合、ポ
リエチレン層を内側に向かい合わせにし、ポリエチレン
の1次転位点(低圧ポリエチレンでは約120〜140
℃、高圧ポリエチレンでは約105〜120℃)以上に
なるように加熱圧縮するとヒートシールを施すことがで
きる。その他、ポリエチレンフィルムと印刷適性を有す
るアルミニウム箔とを積層状に接着させたラミネートフ
ィルムを使用することもできる。
【0069】また、公知のフィルムとして、溶着温度が
約110℃である低密度ポリエチレン、溶着温度が約1
30〜135℃である高密度ポリエチレン、溶着温度が
約140〜150℃である無延伸ポリプロピレン、溶着
温度が約170℃である二軸延伸ポリプロピレン、溶着
温度が約170℃であるビニリデンコートポリプロピレ
ン、溶着温度が約263℃であるポリエステル、溶着温
度が約220℃であるナイロンが挙げられ、これらを適
当に組み合せて、溶着温度の異なる2層ラミネートフィ
ルムとすることができる。
【0070】さらには、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニ
ル、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、超高分
子量ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルメタク
リレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、
ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリスチレン、ポリブタジエン、エチレン酢
酸ビニル共重合体、エチレンビニルアルコール共重合
体、ポリヒドロキシエチルメタクリレート等の公知の素
材を単体または積層体で使用することもできる。また、
従来使用されている分包紙、繊維性包装材(高分子フィ
ルムとの同時使用も含む)でも可能である。さらに、公
知の素材に放射線照射、過酸化物等を利用して架橋を施
したもの、その他ハロゲン化、スルフォクロル化、グラ
フト化、混和(他のポリマー、充填剤、パラフィン、ポ
リイソブチレン、パラフィンワックス、ハイドロカーボ
ンワックス、ステアリン酸亜鉛、シリカ、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、ポリプロピレン、飽和第一級脂肪酸ア
ミド類)等の公知の方法によって改質させたものも使用
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る、2部屋タイプの
複室包装袋を示す外観斜視図である。
【図2】 図1中の2-2線断面図である。
【図3】 図2に示した構造の変形例である。
【図4】 図2に示した構造の変形例である。
【図5】 本発明の他の実施形態に係る、3部屋タイプ
の複室包装袋を示した、図2に対応する断面図である。
【図6】 図5に示した構造の変形例である。
【図7】 図5に示した構造の変形例である。
【図8】 図2の断面構造を有する複室包装袋の製造方
法の一例を示す工程図である。
【図9】 図2の断面構造を有する複室包装袋の製造方
法の一例を示す工程図である。
【図10】 図2の断面構造を有する複室包装袋の製造
方法の一例を示す工程図である。
【図11】 図5の断面構造を有する複室包装袋の製造
方法の一例を示す工程図である。
【図12】 図5の断面構造を有する複室包装袋の製造
方法の一例を示す工程図である。
【図13】 図5の断面構造を有する複室包装袋の製造
方法の一例を示す工程図である。
【図14】 図5の断面構造を有する複室包装袋を連続
的に製造する方法の一例を示す工程図である。
【図15】 図5の断面構造を有する複室包装袋を連続
的に製造する方法の一例を示す工程図である。
【図16】 各フィルム壁が2層構造である場合におけ
る、複室包装袋の製造方法の一例を示す概略図である。
【図17】 各フィルム壁が単層構造である場合におけ
る、複室包装袋の製造方法の一例を示す概略図である。
【図18】 各フィルム壁が2層構造である場合におけ
る、複室包装袋の製造方法の一例を示す概略図である。
【図19】 各フィルム壁が単層構造である場合におけ
る、複室包装袋の製造方法の一例を示す概略図である。
【図20】 図19におけるローラ802の下流側を説明す
る概略図である。
【図21】 図19および図20に対する変形例を説明する
概略図である。
【符号の説明】
10 複室包装袋 11、41 溶着部 12、13 開封切口 20、30、40、50、60、70 フィルム壁 25、35、65、75 部屋 110、120、130、140 フィルム壁 115、125、135 部屋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 77/30 B65D 77/30 C 81/32 81/32 B (72)発明者 徳岡 庄吾 大阪府大阪市城東区森之宮2丁目3番30号 扶桑薬品工業株式会社研究開発センター 内 (72)発明者 置田 康典 大阪府大阪市城東区森之宮2丁目3番30号 扶桑薬品工業株式会社研究開発センター 内 Fターム(参考) 3E064 AA05 BA21 BC18 HM01 HN05 HP01 HT08 3E067 AA01 AB01 AB81 BA38A BB14A CA24 EB07 EE59 FC01 3E075 BA42 BA64 CA02 DA03 DA04 DA14 DD13 DD45 DD46 DE14 GA01 GA04 GA05 3E086 AD01 BA04 BA15 BB02 BB05 CA01 CA28

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム壁を3層以上重ねて溶着し、各
    フィルム壁間にそれぞれ、内容物を封入する部屋を構成
    した複室包装袋であって、 各部屋を開封するための切取位置を互いにずらして配置
    したことを特徴とする、複室包装袋。
  2. 【請求項2】 実質的に同一形状の第1および第2フィ
    ルム壁(20、30)と、これよりも小面積の第3フィルム壁
    (40)と、を溶着して、各フィルム壁間に、内容物を封入
    する第1および第2部屋を構成した複室包装袋であっ
    て、 第1および第2フィルム壁の全周を溶着して第1部屋(2
    5)を構成し、 第3フィルム壁を、その全周において、第1または第2
    フィルム壁の片面に溶着して第2部屋(35)を構成し、 第1部屋を開封するための第1切取位置と、第2部屋を
    開封するための第2切取位置と、を互いにずらして配置
    することで、 第1切取位置で最初に切り取ると第1部屋(25)のみが開
    封され、第2切取位置で最初に切り取ると第1部屋(25)
    および第2部屋(35)が同時開封されるように構成したこ
    とを特徴とする、複室包装袋。
  3. 【請求項3】 実質的に同一形状の第1および第2フィ
    ルム壁(110、120)と、これよりも小面積の第3フィルム
    壁(130)と、さらに小面積の第4フィルム壁(140)と、を
    溶着して、各フィルム壁間に、内容物を封入する第1、
    第2および第3部屋を構成した複室包装袋であって、 第1および第2フィルム壁の全周を溶着して第1部屋(1
    15)を構成し、 第3フィルム壁(130)を、その全周において、第1また
    は第2フィルム壁の片面に溶着して第2部屋(125)を構
    成し、 第4フィルム(140)壁を、その全周において、第1、第
    2または第3フィルム壁の片面に溶着して第3部屋(13
    5)を構成し、 第1部屋を開封するための第1切取位置と、第2部屋を
    開封するための第2切取位置と、第3部屋を開封するた
    めの第3切取位置と、を互いにずらして配置すること
    で、 第1切取位置で最初に切り取ると第1部屋(115)のみが
    開封され、第2切取位置で最初に切り取ると第1部屋(1
    15)および第2部屋(125)が同時開封され、第3切取位置
    で最初に切り取ると第1〜第3部屋のすべてが同時開封
    されるように構成したことを特徴とする、複室包装袋。
  4. 【請求項4】 単層構造のフィルム壁を用いて、請求項
    1〜3のいずれかに記載の複室包装袋を製造する方法で
    あって、 1枚のフィルム壁の片面に、他のフィルム壁の全周を加
    熱溶着して、内容物を封入した部屋を構成し、 上記のいずれかのフィルム壁の片面に、さらに他のフィ
    ルム壁の全周を加熱溶着して、内容物を封入した部屋を
    上記部屋に重ねて構成し、 3つ以上の部屋を設ける場合には、以後同様に、他のフ
    ィルム壁を用いて同様の部屋を順次重ねて構成していく
    ことを特徴とする、製造方法。
  5. 【請求項5】 溶着温度の異なる高温溶着層と低温溶着
    層とを裏表に備えた積層構造を有するフィルム壁を用い
    て、請求項1〜3のいずれかに記載の複室包装袋を製造
    する方法であって、 各部屋を構成する2枚のフィルム壁同士を、各部屋につ
    いて1辺を残した外周を溶着し、 各部屋に対して、それぞれの溶着されていない1辺から
    内容物を充填し、 上記溶着されていない1辺のそれぞれを、重ね合わされ
    た全フィルム壁の最外方から、低温溶着層の溶着温度よ
    りも高く、高温溶着層の溶着温度よりも低い温度で最後
    に加熱溶着し、 最後に溶着される上記各1辺については、互いに溶着さ
    れる2枚のフィルム壁が、低温溶着層同士が向かい合っ
    た状態で溶着されることを特徴とする、製造方法。
  6. 【請求項6】 上記高温溶着層は、溶着温度が約263℃
    のポリエステル層であり、 上記低温溶着層は、溶着温度が約110℃の低密度ポリエ
    チレン層であることを特徴とする、請求項5記載の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 上記積層構造の各フィルム壁は、2層構
    造の中間に蒸気バリアシートからなる第3層をさらに備
    えることを特徴とする、請求項5または6記載の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 上記積層構造の各フィルム壁は、2層構
    造の中間に酸素バリアシートからなる第3層をさらに備
    えることを特徴とする、請求項5または6記載の製造方
    法。
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