JP4182591B2 - 内容物取出し容易な容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はビスケット、粒チョコレート、クッキー等、小粒形状の内容物多数を収納し、収納袋上面に設けた開封予定部を開封除去後、容器袋から内容物を取り出すのに便利な大きく開口した状態を維持することができる構造の容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビスケット、粒チョコレート、クッキー等、小粒形状の食品内容物多数を収納し、取出しは袋上部に設けられた帯状開封予定部を破断削除させ観音開き状態に開口部を形成し、前記開口部より適宜掴み易い数量分取出しては食するガゼット形式の容器がある。ところで、従来開口部を形成する袋状容器はプラスチックフィルムなどの軟包装材から構成され、前記観音開き状に開口した開口部は単に左右に押し広げただけであるため、フィルムの反力により広がった状態から元の状態に戻ろうとして帯状に破断開封しただけの開口部が狭まった状態となり、続けて内容物を取り出そうとする場合、再び開口部を押し広げなければならず不便であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、袋胴部上面の長手方向に両端シール間に延びる開封予定部を設けた軟包装材よりなるガゼット形式の袋において、密封時は包装袋の容器体としての保形性を保つと共に内容物を収納保護し、かつ袋上面に設けた帯状開封予定部を破断削除した開封時には、袋上面開口部を左右に押し広げた状態に保つことができ、中身が取出し易い内容物取出し容易な容器を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明において上記の課題を達成する為に、請求項1の発明では、袋胴部上面の長手方向に両端シール間に延びる開封予定部を設けた軟包装材よりなるガゼット形式の袋と、この前記袋内に断面U字状で袋胴部と略長さが等しいトレーを挿入した容器において、前記トレーは両側面に逆V字状の折り込み線が形成され開封時に前記トレーの両側面に設けた逆V字状折り込み線を嘴様の立体形状に折り込みトレー側面が袋胴部長手方向に対し直角方向に押し広げ可能としたトレーであることを特徴とする内容物取出し容易な容器である。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
本発明に係る内容物取出し容易な容器の一例として、内容物及びトレーを中に収納した密封状態の説明図を図1(a)に、容器上面の開封部を開封し開口部を左右に広げた状態の説明図を図1(b)に示す。
【0006】
本発明に係る内容物取出し容易な容器は図1(a)に示すように、延伸ポリプロピレン、無延伸ポリプロピレン等を基材としヒートシール層を設けた軟包装材からなる軟包装袋(10)を主要構成部材とし、この軟包装袋(10)の袋胴部(11)は断面矩形の胴長形状であり。両端はガゼット折りされ熱シールされている。また左右両端のガゼット折りされたシール部(13)間の袋上面中央部には幅数ミリの帯状の開封予定部(12)が設けられている。シール部(13)端部には略三角形状のノッチ(14)が2ケ所設けられ、これに連続して複層材である軟包装材のうち、外側層のフィルム材のみミシン目を入れるなどして帯状に開封予定部(12)が設けられている。そして前記ノッチ(14)を破断開始点として2つのノッチに挟まれたシール部分を指で摘んで横方向に引くことで簡単に帯状の開封予定部が除去されるよう構成されている。
【0007】
軟包装材袋(10)はガゼット折りされた後、端部の片方を熱シールし、他方が開口している状態において、後述する図4(a)に示すU字型トレー(20)を上側を袋開封予定部と一致する方向で挿入し、更に内容物を充填した後、袋端部の開口している側も熱シールして密封して完成品となる。
【0008】
U字型トレー材としては、適当な厚さを有する腰のある段ボール紙もしくはプラスチック板を用い、その長手方向の長さはガゼット袋胴部の長さより略等しく、U字型断面もガゼット袋胴部の断面を一回り相似形で小さくした大きさの底板(23)の両側に折り込み線(AC)、(AC´)を介して、側板(22)、(24)から構成される。また、側板(22)、(24)には、側板の外縁の中間点から前記折り込み線(AC)、(AC´)の両端に達する逆V字型折り込み線(ab)、(ab´)、(bc)、(bc´)が形成され、更に折り込み易くするためこの折り込み線をミシン目とすることが好ましい。
【0009】
前記容器を開封した時は予め軟包装袋(10)内に挿入されているU字型トレー(20)を軟包装袋(10)を側板(22)、(24)のうち三角ミミ片(22a)、(22c)、(24a)、(24c)をそれぞれ逆V字型折り込み線(ab)、(bc)に沿って折り込み、かつ三角側板(22b)を図3に示すように開口部を直角方向に押し広げる方向に若干倒し、三角ミミ片(22a)、(22c)、(24a)、(24c)を内側に折り曲げ、図4(b)に示すようなトレー断面形状にする。トレー側板(22)、(24)を前記のように開口部に対し直角方向に押し広げることで、図1(b)に示すような開口部が大きく開きかつ、軟包装袋の中に存在するU字型トレー(20)の折り込んで嘴様の立体形状になった三角側板、三角ミミ片により支えられ軟包装袋の開口維持された状態を保つことができる。
【0010】
消費者は上述のように軟包装袋の開封予定部を除去後、除去した開封部より袋内部に手を挿し込み、袋内部のU字型トレーのミミ部折り込みに沿って折り込んで開口部の押し開きを行うことで、ビスケット、粒チョコレート、クッキー等の小粒形状食品内容物をそのまま適宜取出して食することができ、食している間に袋開口部が反力で閉じかかったり、軟包装材だけによる保形性のなさ等からくる再開封動作をすること無しに利用できる。また利用し終わった場合は、トレーにより押し広げていた開口部を逆に内側に折り畳んで容器を小さく嵩張らないように折り畳んで廃棄することができる。
【0011】
【発明の効果】
以上のように本発明の内容物取出し容易な容器では、軟包装袋の内部にU字型トレーを挿入した構成からなる容器であり、密封状態においては搬送・保管時の外力による内容物の破損から保護する効果が高い。また開封後の容器上部の開口部を大きく開けて内容物を取り出す際においてもU時型トレーの両側面部を逆V字型折り込み線に沿って嘴様の立体形状に折り込むことができ、開口部を大きく開いた状態を維持することができる。これにより小粒の内容物などを開口部より連続して取り出すのに便利である。
【0012】
更に主要部材が軟包装材から構成されてことより内容物を使い切った際にも袋内に残ったU字型トレーを折り畳んで、外装の軟包装袋と共にゴミとして捨てることができ省スペースである等の効果がある。
【0013】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内容物取出し容易な容器を示すもので、
(a)は開封前の密封状態を示す説明図、
(b)は上面を開封後、開口部を左右に広げた状態を示す説明図である。
【図2】本発明の内容物取出し容易な容器の内部に挿入するU字型トレーのブランク平面図である。
【図3】本発明の内容物取出し容易な容器の開封後の開口部を左右に広げた状態の包装袋及びU字型トレイの位置関係を示す説明図である。
【図4】本発明の内容物取出し容易な容器の内部に挿入するU字型トレーの説明図であり、
(a)はU字型トレーの開封前・密封状態における側面図、
(b)はU字型トレーの開封後・V字型折線に沿って左右に広げた状態における側面図である。
【符号の説明】
10・・・・軟包装袋
11・・・・袋胴部
12・・・・開封予定部ミシン目
13・・・・シール部
14・・・・ノッチ
20・・・・U字型トレー
22、24・・・・側板
22a、22c・・・・三角ミミ片
24a、24c・・・・三角ミミ片
22b、24b・・・・三角側板
23・・・・底板
100・・・・容器
AC、AC´・・・・底板折線
ab、ab´・・・・逆V字型折り込み線
bc、bc´・・・・逆V字型折り込み線
Claims (1)
- 袋胴部上面の長手方向に両端シール間に延びる開封予定部を設けた軟包装材よりなるガゼット形式の袋と、この前記袋内に断面U字状で袋胴部と略長さが等しいトレーを挿入した容器において、前記トレーは両側面に逆V字状の折り込み線が形成され開封時に前記トレーの両側面に設けた逆V字状折り込み線を嘴様の立体形状に折り込みトレー側面が袋胴部長手方向に対し直角方向に押し広げ可能としたトレーであることを特徴とする内容物取出し容易な容器。
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Family Applications (1)
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1999
- 1999-05-27 JP JP14807699A patent/JP4182591B2/ja not_active Expired - Fee Related
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