WO2007116886A1 - プリントラミネート体の製造方法、プリントラミネート機及びプリントラミネート体 - Google Patents

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Koichi Sakogawa
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Abstract

 製品の最表層の平滑性に優れ、光沢が高く、印刷紙の見た目の質感の高いプリントラミネート体を得ることのできるプリントラミネート体の製造方法を提供すること。未延伸または延伸倍率が1.2倍以下の熱可塑性樹脂層(A)を、接合層(C)を介して印刷が施された印刷紙(D)に熱圧着して積層体とした後、熱可塑性樹脂層(A)面を平滑化するための平滑化操作を行う。熱可塑性樹脂層(A)は、融点が110~156°Cのプロピレンランダム共重合体からなることが好ましい。

Description

明 細 書
プリントラミネート体の製造方法、プリントラミネート機及びプリントラミネート 体
技術分野
[0001] 本発明は、プリントラミネート体の製造方法、プリントラミネート機及びプリントラミネ ート体に関し、印刷が施された紙状物の印刷面に熱可塑性榭脂を熱ラミネートしたプ リントラミネート体の製造方法、プリントラミネート機及びプリントラミネート体に関する。 更に詳しくは、印刷紙をラミネート用熱可塑性榭脂フィルムによって被覆することによ つて、表面が保護され、また、印刷紙の光沢や質感など見た目の意匠性が向上され たプリントラミネート体の製造方法、プリントラミネート機及びプリントラミネート体に関 する。
背景技術
[0002] 近年、雑誌、ラベル、広告等の印刷面に、熱可塑性榭脂フィルムを積層すること〖こ よって、光沢を与えると共に、耐水性ゃ耐油性を付与し、印刷面を保護する方法が広 く採用されている。このような処理を当業界では、一般に光沢加工と呼ばれている。
[0003] これらの光沢加工には、紫外線硬化性の液状榭脂を印刷面に塗工して表面に光 沢を付与するコート法と、表面に熱接着性を発現する接合層を有する熱可塑性榭脂 フィルムを熱圧着するプリントラミネート法とがある。
[0004] このような熱可塑性榭脂フィルムは、一般に、保護性に優れたフィルムと、そのフィ ルムに接合層となる熱可塑性榭脂を押出して押出ラミネートすることによって積層さ れたラミネート用熱可塑性榭脂フィルムとし、これを、接合層側を印刷紙に熱ラミネ一 トして保護層を形成する方法がとられている。
[0005] これらのラミネート用熱可塑性榭脂フィルムの基層としては、平滑性で光沢に優れ ることから二軸延伸ポリプロピレン (OPP)が広く使用されている。
[0006] し力しながら、コート法では光沢は付与できる力 保護層として印刷物を守る効果は 得られない欠点があり、一方、プリントラミネート法は耐水性ゃ耐油性を付与し、印刷 物を保護することができるが、例えば、このような二軸延伸ポリプロピレンを使用すると きは、印刷紙に積層する際、加熱による収縮のために二軸延伸ポリプロピレンの光沢 が失われてしまい、折角の綺麗な印刷内容がぼやけ、その価値を損なってしまうとい う欠点がある。
[0007] この欠点を解消するために、スメクチック結晶構造を有するポリプロピレン榭脂フィ ルムを用いることが提案されている(特許文献 1)。しかし、スメクチック構造のポリプロ ピレンは、一般に、当業界で用いる製造設備では製造できず、工業的な技術である とはいえない。
[0008] また、印刷紙にラミネートを施す際には、一般に、加熱金属ロールによって押圧され る。この際、表層となるポリプロピレン層に金属ロールによる傷が転写されやすぐこの ためポリプロピレンフィルムに接合層としての熱融着性榭脂を積層し、屈折率を特別 な範囲に調整して透明性に優れたプリントラミネート体を得る試みが提案されている( 特許文献 2)。しかし、この場合もプリントラミネートした製品の光沢度は満足できるも のではなかった。
[0009] 平滑性の高い基層を用いたラミネート用熱可塑性榭脂フィルムを使用した場合にも 、紙の繊維の凹凸や印刷インキの凹凸のために、印刷紙自体の表面が完全な平滑 ではないことから、熱ラミネートされた熱可塑性榭脂フィルムの表面も下地の凹凸やう ねりに呼応した凹凸が形成されてしまうので、完全な平滑にすることはできず、得られ る光沢にも限度があった。
特許文献 1 :特開平 7- 156350号公報
特許文献 2:特開平 6 - 126914号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0010] 本発明の課題は、上記従来技術に鑑み、表面にある程度の凹凸やうねりが存在す る印刷紙であっても、平滑な表面として、今までにない光沢度を有する、優れたプリン トラミネート体を製造することのできるプリントラミネート体の製造方法、プリントラミネ一 ト機及びプリントラミネート体を提供することにある。
課題を解決するための手段
[0011] 本発明は、力かる問題に鑑み鋭意検討した結果なされたもので、未延伸または延 伸倍率が 1. 2倍以下の熱可塑性榭脂層 (A)を、接合層 (C)を介して印刷が施され た印刷紙 (D)に熱圧着して積層体とした後、熱可塑性榭脂層 (A)面を平滑化するた めの平滑ィ匕操作を行うことを特徴とするプリントラミネート体の製造方法、未延伸また は延伸倍率が 1. 2倍以下で融点が 110〜 156°Cのプロピレンランダム共重合体を含 む熱可塑性榭脂層 (A)を、接合層 (C)を介して印刷が施された印刷紙 (D)に熱圧 着して積層体とした後、熱可塑性榭脂層 (A)面を平滑化するための平滑化操作を行 うことを特徴とするプリントラミネート体の製造方法を提供するものである。
[0012] また、本発明は、前記平滑化操作が、ロール、ベルト又は平板に接触させることによ つて行われることを特徴とする上記のプリントラミネート体の製造方法、前記接合層 ( C)は、融点が 53〜100°Cのエチレン系重合体を主成分として含むことを特徴とする 上記のプリントラミネート体の製造方法、前記熱可塑性榭脂層 (A)と前記接合層 (C) との間に、熱可塑性榭脂を含む中間層(B)を含むことを特徴とする上記のプリントラミ ネート体の製造方法を提供するものである。
[0013] さらに、本発明は、熱ロールと、送りロールと、前記熱ロールと前記送りロールとに亘 つて架け渡されたエンドレス状のステンレス板と、前記熱ロールとの間で前記ステンレ ス板を介して被ラミネート体を熱圧着するための-ップロールと、前記熱ロールと前記 -ップロールとの間で熱圧着された後の前記被ラミネート体を、前記ステンレス板表 面に接した状態で保持することにより、前記被ラミネート体表面を平滑ィ匕する保持手 段と、平滑化完了時に前記被ラミネート体の温度を下げる冷却手段とを有することを 特徴とするプリントラミネート機を提供するものである。
[0014] また、本発明は、印刷が施された印刷紙層 (D)と、接合層 (C)と、未延伸または延 伸倍率が 1. 2倍以下の熱可塑性榭脂層 (A)をこの順で含む積層体であって、熱可 塑性榭脂層(A)力 融点が 110〜156°Cのプロピレンランダム共重合体を含むことを 特徴とするプリントラミネート体、前記接合層 (C)力 融点が 53〜100°Cのエチレン 系共重合体を主成分として含むことを特徴とする上記のプリントラミネート体、前記接 合層(C)が、融点が 53〜100°Cのエチレン' aーォレフイン共重合体を主成分として 含むことを特徴とする上記のプリントラミネート体、前記熱可塑性榭脂層 (A)と前記接 合層 (C)との間に、熱可塑性榭脂を含む中間層(B)を含む上記のプリントラミネート 体、前記熱可塑性榭脂層 (A)、前記接合層 (C)、及び、必要に応じて介装される前 記中間層(B)力 インフレーション成形法によって一体に積層されたフィルムを含む ことを特徴とする上記のプリントラミネート体を提供するものである。
発明の効果
[0015] 本発明によれば、最表層の平滑性に優れ、光沢が高ぐ見た目に質感の高い印刷 紙を得ることのできるプリントラミネート体の製造方法、プリントラミネート機及びプリン トラミネート体を得ることができる。
図面の簡単な説明
[0016] [図 1]本発明プリントラミネート体の例を示す側面図
[図 2]本発明プリントラミネート体を得るための装置の例を示す側面図
[図 3]本発明プリントラミネート体を得るための装置の他の例示す側面図
[図 4]本発明プリントラミネート体を得るための装置の他の例示す側面図
符号の説明
[0017] A:熱可塑性榭脂層
B:中間層
C:接合層
D:印刷紙層
1:熱ローノレ
2:ニップロール
3:押圧ロール
4:-ップローノレ
5:熱ローノレ
6:送りローノレ
7:ステンレス板
8:ニップロ一ノレ
9:冷却部
10:テンションロール
11:送り出しロール 発明を実施するための最良の形態
[0018] 本発明のプリントラミネート体の製造方法は、未延伸または延伸倍率が 1. 2倍以下 の熱可塑性榭脂層 (A)を、接合層 (C)を介して印刷が施された印刷紙層 (D)に熱圧 着して積層体とした後、熱可塑性榭脂層 (A)面を平滑ィ匕することによって、光沢の優 れたプリントラミネート体を得ることにある。その詳細につき、以下に具体的に説明す る。
[0019] 熱可塑性榭脂層(A)は印刷紙の表面に積層されるが、一般には、図 1に示すよう に、熱可塑性榭脂層 (A)には、融点が低く熱接着性に優れた熱可塑性榭脂からなる 接合層 (C)と、必要に応じて、成形を安定ィ匕し得る中間層 (B)が積層される。熱接着 性に優れた接合層 (C)を設けることによって、ぼけがなく美麗なプリントラミネート体を 容易に製造することができる。
[0020] 熱可塑性榭脂層 (A)をプリントラミネートする方法は、熱可塑性榭脂層 (A)に熱接 着性を有する榭脂の接合層 (C)を押出ラミネート加工によって積層せしめ、しかる後 、印刷紙に熱ラミネートカ卩工せしめる方法や、熱可塑性榭脂未延伸フィルム又は延 伸倍率が 1. 2倍以下の熱可塑性榭脂延伸フィルム (A)を押し出し成形法により製膜 する際に、共押出成形方法により、熱接着性を有する榭脂からなる接合層 (C)を有 する熱可塑性榭脂の多層フィルムを調製し、しカゝる後、印刷が施された紙に熱ラミネ ート加工せしめる方法など、公知の技術により、印刷紙に積層することができる。
[0021] (熱可塑性榭脂層 (A)の成形方法)
本発明では、熱可塑性榭脂層(A)の熱可塑性榭脂として、融点が 110〜156°Cの プロピレンランダム共重合体が使用され、未延伸または延伸倍率が 1. 2倍以下とさ れる。
[0022] 融点が 110〜156°Cのプロピレンランダム共重合体を使用することによってラミネー ト性が向上し、また、未延伸または延伸倍率を 1. 2倍以下とすることによって、光沢が 向上し、特に、熱可塑性榭脂層 (A)の表面に鏡面、あるいは平滑性の高い素材と熱 をかけた状態で接触させることで光沢を更に上げることが可能となる。
[0023] 熱可塑性榭脂未延伸フィルムあるいは 1. 2倍以下の熱可塑性榭脂延伸フィルムで あれば、配向が力からず、あるいは配向の力かりが弱いので、分子の再配列が容易 で、接触せしめる鏡面あるいは平滑性の高い素材の表面状態を転写し、平滑性の高 い表面状態に変形させることが容易となる。
[0024] これらを満たす製膜方法として、例えば、インフレーション製膜方法や Tダイ製膜方 法を選ぶことが出来る。
[0025] 一般に、インフレーション成形方法では、環状のダイスの円周長より、得られるチュ ーブ状のフィルムの円周長を数倍程度になるように設定し、この比をブロー比と呼ん で、加工安定性や偏肉精度や物性の制御に用いている。これも広義での延伸に含ま れるが、溶融状態に近い状態での処理となり、本発明の効果には影響を及ぼさない ため、本発明ではブロー比の制限はない。ただし、一般的な延伸ポリプロピレンを得 るような延伸倍率が 1. 2倍以上になる延伸工程を施す成形方法は選ぶことができな い。
[0026] 熱可塑性榭脂層 (A)と接合層 (C)との積層方法は特に限定されず、共押しインフ レーシヨン法、共押し Tダイ法、押出ラミネート法などの公知の方法を採用することが できるが、共押しインフレーション法が経済的で好まし 、。
[0027] 本発明の熱可塑性榭脂層 (A)と接合層 (C)との積層フィルムは、複数の押出機と 共押出多層環状ダイを用いてインフレーション成形で得ることができる。
[0028] 熱可塑性榭脂層(A)と接合層 (C)の 2層、あるいは好ましくはインフレ成形時の安 定性を高めるため中間層(B)を介して 3層として、それぞれ押出機で溶融せしめ、共 押出多層環状ダイよりチューブ状にして押出し、ブロア一など力 供給される空気を 空冷リング力 溶融チューブに吹き付けて冷却固化させた後、ガイド板を経てピンチ ロールにて折り畳み、引取機にて引き取る方法によって得ることができる。
[0029] 熱可塑性榭脂層 (A)、中間層(B)及び接合層 (C)の積層フィルムは、 Vヽずれの側 をチューブの外側として成形することができる力 接合層(C)を外側とするのが好まし Vヽ。また、肉厚比は、保護層(A):中間層(B):接合層(C) = 5〜15 : 5〜15 : 5〜15 、好ましくは10〜15 : 5〜10 : 5〜10の範囲とするのがー般的でぁる。
[0030] この成形方法で使用できる成形機、冷却リング、ブロア一、ガイド板、ピンチロール 及びフィルムの引取機などは、一般に使用されているものを使用することができる。
[0031] 本発明におけるラミネート用の積層熱可塑性榭脂フィルムを成形する条件としては 、本発明で特定する特性が得られる限り特に限定しないが、成形温度は 170〜250 。C、好ましくは 170〜200°C、成形速度は 5〜50mZ分、好ましくは 10〜40mZ分 が好適である。また、接合層(C)面にはコロナ処理を施すと特に好ましい。
[0032] [1]熱可塑性榭脂層 (A)の素材
本発明における、熱可塑性榭脂層 (A)を構成する熱可塑性榭脂としては、プロピレ ンランダム共重合体が挙げられる。以下プロピレンランダム共重合体にっ 、て説明す る。
[0033] (1)モノマー構成
本発明に使用されるプロピレンランダム共重合体としては、プロピレン力 誘導され る構成単位を主成分としたプロピレンとプロピレン以外の aーォレフインとのランダム 共重合体が望ましい。
[0034] コモノマーとして用いられる a—ォレフインは、好ましくはエチレンまたは炭素数 4〜 18の aーォレフインである。 aーォレフインは 1種又は 2種以上の組合せであっても よい。
[0035] 具体的には、エチレン、 1—ブテン、 1—ペンテン、 1—へキセン、 1—オタテン、 1— ヘプテン、 4ーメチルーペンテン 1、 4ーメチルーへキセン 1、 4, 4ージメチルぺ ンテン一 1等を挙げることができ、このうち、エチレン力 Sもっとも好ましい。
[0036] プロピレン' aーォレフイン共重合体中の α—ォレフインの単位の量は、通常 0. 5 〜12重量0 /0、好ましくは 1〜10重量0 /0である。 a—ォレフイン単位が多い場合、フィ ルムの剛性が低下し、傷が付きやすくなり、少なすぎる場合は、しなやかさ、透明性 が損なわれる。プロピレン単位及び α ォレフィン単位は、 13C— NMR法によって計 柳』することができる。
[0037] (2)樹脂特性
本発明で用いるプロピレンランダム共重合体は次の特性を有するものが望まし 、。
[0038] (ィ)メルトフローレート(MFR)
プロピレンランダム共重合体の MFR (230°C、 21. 18N荷重)は、 l〜20gZl〇分 、好ましくは 2〜20gZlO分であることが好ましい。 MFRの測定は、 JIS— K6921— 2 : 1997付属書(230で、 21. 18N荷重)に準拠して行う。 [0039] (口)融解ピーク温度 (Tm)
本発明で用いるプロピレンランダム共重合体は、示差走査熱量計 (DSC)による融 解ピーク温度 (Tm)力 110〜156°C、好ましくは 110〜145°C、より好ましくは 120〜 140°C、さらに好ましくは 125〜135°Cが望ましい。融点をこのような範囲とすることで 、透明性に優れ、後の工程で、鏡面あるいは平滑性の高い素材によって熱をかけた 状態で押圧して最表面を平滑にする際に耐熱性や転写性に優れる。
[0040] 融解ピーク温度が上記範囲未満の場合には剛性が低下し、好適な耐ブロッキング 性が得られず、また、上記範囲を超える場合にはしなやかさが損なわれる。
[0041] 融解ピーク温度が比較的高い場合には、平滑ィ匕工程で高い温度が必要とされる場 合があるが、一方、高い温度で平滑ィ匕工程がなされると、印刷紙層(D)との接着強 度が向上する利点がある。特に融解ピーク温度が 145°C〜156°Cの範囲において 顕著である。
[0042] (ハ)重量平均分子量 (Mw) Z数平均分子量 (Mn)比
本発明で用いるプロピレンランダム共重合体の重量平均分子量 (Mw)と数平均分 子量(Mn)との比(MwZMn)は、 1. 5〜3. 5であることが好ましぐ 1. 8〜3. 3であ ることがより好ましい。 MwZMnの測定は、ゲルパーミエーシヨンクロマトグラフィー( GPC)で行うことができる。
[0043] (3)重合触媒
本発明に用いられるプロピレンランダム共重合体を製造するための重合触媒は、特 に制限されるものではないが、シングルサイト触媒が好ましい。力かる触媒によって得 られるプロピレンランダム共重合体は、透明性に優れ、インフレーション成形も可能な 溶融特性を有している。
[0044] シングルサイト触媒とは、実質的に、均質な重合活性点によって構成された触媒を 指称し、具体的には、メタ口セン系遷移金属化合物(いわゆるカミンスキー触媒)、あ るいは、非メタ口セン系遷移金属化合物(ブルックハルト系触媒、フエノキシイミン系錯 体等)と、助触媒 (メチルアルミノキサンや硼素化合物等)から構成される重合触媒な どをいう。
[0045] 最も好まし!/、シングルサイト触媒としては、メタ口セン系遷移金属化合物と、助触媒 から構成される重合触媒である。
[0046] (4)力かるプロピレンランダム重合体は、メタ口セン系触媒によるプロピレン共重合体 として市販されているものから選択し使用することもできる。市販品としては、 日本ポリ プロ株式会社製のプロピレン—エチレンランダム共重合体、商品名「ウィンテック」等 が挙げられる。
[0047] (5)添加剤
(ィ)核剤
本発明のプロピレンランダム共重合体には、上記成分にジベンジリデンソルビトー ル誘導体、有機リン酸金属塩、有機カルボン酸金属塩、高密度ポリエチレン等の核 剤を添加してもよぐ核剤を配合することによって透明性を向上することができる。添 加量は、 0〜5重量%、好ましくは 0〜3重量%程度が望ましい。高密度ポリエチレン の添加によって、同時にカ卩ェ安定性を改良することができる。
[0048] (口)その他の成分
本発明のプロピレンランダム共重合体には、本発明の効果を著しく損なわない範囲 で、他の付加的任意成分を配合することができる。このような任意成分としては、通常 のポリオレフイン榭脂材料に使用される酸ィ匕防止剤、透明化剤、滑剤、アンチブロッ キング剤、帯電防止剤、防曇剤、中和剤、金属不活性剤、着色剤、蛍光増白剤等を 挙げることができる。
[0049] (6)榭脂組成物の調製
添加剤の配合は、榭脂組成物を調製する任意の段階で必要に応じて配合される。 溶融混練は、例えば粉末状、ペレット状等の形状の各成分を一軸又は二軸の押出 機、バンバリ一ミキサー、ニーダーブレンダー、ブラベンダープラストグラフ、小型バッ チミキサー、連続ミキサー、ミキシングロール等の混練機を使用して行なわれる。混練 温度は、一般に 180〜270°Cである。
[0050] [2]中間層(B)
本発明で、共押出成形方法により、熱接着性を有する榭脂からなる層を有する熱 可塑性榭脂層(A)のフィルムを得るには、必須ではないが、成形性を改良する機能 を付与するために中間層(B)を設けることが好ま 、。 [0051] 本発明では、熱可塑性榭脂層 (A)と後述する接合層 (C)との間に、好ましい態様と して、中間層(B)を介装することができる。中間層(B)を設けることにより、フィルム成 形時の成形性を向上させる機能を付与することができる。
[0052] 中間層(B)は、インフレーション製膜の安定性を付与するためのもので、ポリエチレ ンが特に好ましぐポリエチレンとしては、エチレンの単独重合体、エチレンと他の (X ーォレフインとの共重合体を使用することができる。 α—ォレフインとしては、プロピレ ン、ブテン— 1、へキセン 1、オタテン 1等の炭素数 3〜 12程度のォレフィン共重 合体を用いることができ、共重合量は、 0〜30重量%、好ましくは 0〜20重量%程度 である。また、後述する(cl)のシングルサイト触媒を用いて重合されたエチレン' a —ォレフイン共重合体も好ましい材料である。ただし、後述する接合層(C)の(cl)ェ チレン' a—ォレフイン共重合体よりも a—ォレフインの含量の少ないものが用いられ る。
[0053] 中間層(B)として特に好ましいものは、高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレン、シ ングルサイト触媒を用いて重合されたエチレン' α—ォレフイン共重合体、あるいはこ れらの混合物である。
[0054] さらに、本発明の中間層(Β)は、過半量とならない範囲において他の熱可塑性榭 脂を添加することができる。
[0055] [3]接合層(C)
本発明で、熱接着性に優れた熱可塑性榭脂層 (Α)を得るためには、熱接着性を有 する樹脂からなる接合層 (C)を積層する。
[0056] これは後の工程で印刷紙に熱ラミネート手法により積層せしめることを可能とさせる
[0057] 接合層 (C)を構成する材料としては、融点が 53〜100°Cのエチレン系重合体が好 ましぐ融点が 60〜100°Cのエチレン系重合体がより好ましい。
[0058] エチレン系重合体としては、具体的には、(cl)シングルサイト触媒を用いて重合さ れたエチレン. aーォレフイン共重合体、もしくは、(c2)エチレン '酢酸ビュル共重合 体が好ましい。特に、融点が 53〜100°C、好ましくは 60〜100°Cのエチレン' α—ォ レフイン共重合体を主成分とする榭脂を積層することが望ましい。 [0059] (cl)シングルサイト触媒を用いて重合されたエチレン' α—ォレフイン共重合体 本発明のラミネート用熱可塑性榭脂フィルムの接合層 (C)を構成する (cl)エチレン
• a一才レフイン共重合体は、シングルサイト触媒を用いて重合されたエチレンと炭素 数 3〜12の α—ォレフィンとの共重合体である。下記 (i)〜(ii)の特性を有し、さらに
(iii)〜 (iv)の特性を有する共重合体が望まし!、。
[0060] シングルサイト触媒は前述の通りである力 メタ口セン触媒として、ビスシクロペンタ ジェニルジルコニウムジクロリド、あるいは、その置換体等の非架橋型メタ口セン触媒 を使用することちできる。
[0061] (ィ)モノマー構成
本発明に使用されるエチレン' α—ォレフイン共重合体のコモノマーとして用いられ る a—ォレフインは、好ましくは炭素数 3〜12の a—ォレフインである。具体的には、 プロピレン、 1—ブテン、 1—ペンテン、 1—へキセン、 1—オタテン等を挙げることがで きる。 aーォレフインは 1種又は 2種以上の組合せであってもよい。
[0062] エチレン' aーォレフイン共重合体中の atーォレフインの含有量は、 5〜40重量0 /0 が好ましぐより好ましくは 7〜35重量%である。 a—ォレフインの含有量が少ない場 合、フィルムの衝撃強度、及び、低温ヒートシール性が得られず、多すぎる場合は、 耐ブロッキング性が損なわれる。 a—ォレフイン含有量は、 13C— NMR法によって計 測される。
[0063] (口)メタ口セン系エチレン. a—ォレフイン共重合体
メタ口セン系エチレン' aーォレフイン共重合体は、メタ口セン系ポリエチレンとして 市販されているものの中から適宜選択し使用することもできる。市販品としては、 日本 ポリエチレン社製「カーネル」や「ノヽーモレックス」、デュポンダウ社製「ァフィ-ティー」 等が挙げられる。エチレン' aーォレフイン共重合体は、 1種又は 2種以上混合して使 用することもでき、また、他のポリエチレン、特には高圧法低密度ポリエチレンをブレ ンドすることも好まし 、態様である。
[0064] (ハ)特性
(i)メルトフローレート
本発明で用いるエチレン' ーォレフイン共重合体の MFR (190°C、 21. 18N荷 重)は、 0. l〜60gZlO分であり、好ましくは l〜45gZlO分である。 MFRが 0. lg Z10分未満では後の工程で印刷紙に熱ラミネート手法により積層せしめる際に、印 刷紙の表面凹凸に呼応して変形し、均一な密着が不十分になり、 60gZlO分を超え ると成形性が不良になる。なお、 MFRの測定は、 JIS— K6921— 2 : 1997付属書(1 90°C、21. 18N荷重)に準拠して行う。
[0065] (ii)密度
本発明で用いるエチレン' ーォレフイン共重合体の密度は、 0. 870〜0. 910g Zcm3であり、好ましくは 0. 890〜0. 905gZcm3である。密度力0. 870gZcm3未 満ではフィルムにベタツキが発生し、 0. 910gZcm3を超えると紙基材等への接着強 度等の接着適性が悪くなるため好ましくない。なお、密度は、 JIS— K6922— 2 : 199 7付属書の低密度ポリエチレンの場合に準拠して測定する(23°C)。
[0066] (iii)平均分子量(Mz)と数平均分子量(Mn)との比
本発明で用いられるエチレン' OC—ォレフイン共重合体のゲルパーミエーシヨンクロ マトグラフィー (GPC)により求めた Z平均分子量 (Mz)と数平均分子量 (Mn)との比( MzZMn)は、 8. 0以下が好ましぐより好ましくは 5. 0以下である。 MzZMnが 8. 0 を超えると透明性が悪ィ匕する。
[0067] (二)添加剤
本発明のエチレン · a一才レフイン共重合体を構成する榭脂成分には、本発明の 効果を著しく損なわない範囲で、他の付加的任意成分を配合することができる。この ような任意成分としては、通常のポリオレフイン榭脂材料に使用される酸ィ匕防止剤、 結晶核剤、透明化剤、滑剤、アンチブロッキング剤、帯電防止剤、防曇剤、中和剤、 金属不活性剤、蛍光増白剤等を挙げることができる。
[0068] (c2)エチレン.酢酸ビニル共重合体
本発明ラミネート用熱可塑性榭脂フィルム 1の接合層 (C)は、エチレン.酢酸ビュル 共重合体を用いることもでき、エチレン '酢酸ビニル共重合体は、チューブラー方式 によるものであってもオートクレーブ方式によるものであってもよい。
[0069] エチレン.酢酸ビュル共重合体の酢酸ビュル含量は、 3〜20重量0 /0、好ましくは 5 〜20重量%、さらに好ましくは 10〜20重量%程度とされる。酢酸ビニル含量がこれ を上回るときは、ベたつきが発生し易ぐ下回るときは紙との接着が不良となり易ぐ好 ましくない。
[0070] MFR(230。C、 21. 18N荷重)は、 l〜20gZlO分、好ましくは 2〜20gZlO分程 度である。 MFR力 れを上回るときは、成形時のバブルの安定性が悪くなり、下回る ときは、紙との接着が悪くなり、好ましくない。
[0071] 本発明のプリントラミネート体を構成する印刷紙としては、アート紙、コート紙、上質 紙、和紙、合成紙等があげられる。これらの印刷紙は単層体、積層体のいずれでも 良い。
[0072] 印刷紙への印刷方式は、リトグラフ、オフセット等の平版印刷、フレキソ印刷、活版 印刷等の凸版印刷、エッチング、グラビア印刷等の凹版印刷、シルクスクリーン印刷 、ステンシル等の孔版印刷等の従来公知の方法が採用される。
[0073] (プリントラミネート体の作製と表面平滑化)
本発明では、印刷が施された印刷紙層の表面に、延伸倍率が 1. 2倍以下の熱可 塑性榭脂延伸フィルム、すなわち、熱可塑性榭脂未延伸フィルム又は延伸倍率が 1 . 2倍以下の熱可塑性榭脂延伸フィルムからなる熱可塑性榭脂層 (A)と接合層 (C) の積層体が積層される。積層方法としては、図 2に示すような、熱ロール 1と-ップロ ール 2とで構成されたプリントラミネート機を用いて行うことができる。プリントラミネート 機には特に制限は無ぐ GBCフィルムグループ 'アジア社製サイクロンや、松本機械 製作社製熱ラミネーター、株式会社ノヽママツ社製熱ラミネーターなど、一般的なプリ ントラミネート機を用いることもできる。
[0074] 熱可塑性榭脂層 (A)を積層した後、熱可塑性榭脂層 (A)と表面が平坦な部材とを 接触せしめることによって、その表面を平滑化させ、見た目の質感の著しく高い光沢 を発現させることができる。表面が平坦な部材としては、ロール、ベルト又は平板が挙 げられる。
[0075] 平滑化の適正な条件は、対象とする印刷紙の種類や印刷紙表面の凹凸の程度に も依存し、個々に異なるので一概には規定できないが、好適な例をいくつか説明する
[0076] 図 3は、積層および平滑ィ匕の好適な手法の一例を示しており、熱圧着と平滑化させ るための 2つの目的を持つプリントラミネート機である。このプリントラミネート機は、熱 ロール 5と送りロール 6とが平行に配設され、これらに亘つて、鏡面あるいは平滑性の 高!、押圧部材としてのエンドレス状のステンレス板 7が架け渡されて 、る。
[0077] 熱ロール 5には、該熱ロール 5との間で前記ステンレス板 7を介して、積層すべき熱 可塑性榭脂層 (A)、必要に応じて積層される中間層 (B)、接合層 (C)及び印刷紙層 (D)力もなる被ラミネート体を熱圧着させるための-ップロール 8が配置されている。 また、熱ロール 5と送りロール 6との間のステンレス板 7の内側には、テンションロール 10、 10が配置され、エンドレス状のステンレス板 7に所定の張力を付与している。
[0078] 送りロール 6には、熱圧着後の被ラミネート体をステンレス板 7の表面に接した状態 で所定距離保持した後、該ステンレス板 7から送り出すための送り出しロール 11が配 置されている。このため、熱ロール 5と-ップロール 8との間でステンレス板 7を介して 熱圧着された被ラミネート体は、 -ップロール 8と送り出しロール 11との間でステンレ ス板 7の表面に接したまま図示右方向に搬送される。この過程で、熱可塑性榭脂層( A)の表面に、ステンレス板 7の平滑性が転写されて平滑ィ匕される。
[0079] ステンレス板 7の内側には、平滑ィ匕完了時に被ラミネート体の温度を下げるための 冷却部 9を有している。冷却部 9における具体的な冷却方法としては、ステンレス板 7 の内側力も流水をかける方法が好ま U、。
[0080] このようなプリントラミネート機を用いた積層工程において、熱ロールの温度は、フィ ルムと印刷紙 Dの接着強度を高く得ることができるので高い方が好ましぐ具体的に は 90°C以上が好ましぐ 100°C以上であればより好ましぐ 120°C以上であれば接着 強度を充分に得ることができるので特に好ましい。また、紙の変形など悪影響を抑制 できるので、ある程度は低いほうが好ましぐ具体的には、 180°C以下が好ましぐ 16 0°C以下であればより好ましぐ 140°C以下であれば印刷紙のカールなどの不具合を 抑制できるので特に好ま 、。
[0081] 温度調整の手法には特に制限は無ぐ熱電対で測定しつつ、バンドヒーターでカロ 熱するなど公知の手法で調整できる。
[0082] 熱圧着時の-ップ圧は、熱ロールの温度や印刷紙の状態のバランスになるので一 概には規定できないが、ある程度は高いほうが好ましぐ具体的には lkgfZcm以上 が好ましぐ 3kgfZcm以上であればより好ましぐ lOkgfZcm以上であればさらに 好ましぐ 30kgfZcm以上であれば充分な接着強度を得ることができるので特に好 ましい。
[0083] 図 3に示すプリントラミネート機においては、熱ロールを出た後、積層されたプリント ラミネート体は熱可塑性榭脂層 (A)が鏡面あるいは平滑性の高い押圧部材としての エンドレス状のステンレス板 7に接したまま保持され、この時に表面の平滑性が転写さ れ、抜群の光沢感を付与することになる。この時のステンレス板の温度は、温度は高 V、ほうが良好に平滑性の転写が進行できるので好ま 、。
[0084] 具体的には積層工程の熱ロールと同じ温度が好ましい。図 3の装置を用いれば、ス テンレス板 7は熱ロール 5を離れた後、放熱で数 °C温度が低下してしまう程度でステ ンレス板 7を保持できるので好適である。熱圧着してから冷却部 9によって冷却される までの時間は、当該部間の長さとカ卩ェ速度の比で決まる力 長く維持したほうが平滑 化が進むので長い方が好ましぐ具体的には 0. Is以上が好ましぐ 0. 5s以上であ ればより好ましぐ Is以上であればさらに好ましぐ 2s以上維持できれば充分な平滑 化を進め得るので特に好ま 、。
[0085] また、この手法では、圧力をかける時間が短ぐ圧力フリーの状態でより長い時間を かけることにより平滑ィ匕を得るので、特に長い時間をかけることが好ましくなる。 -ップ 部から冷却部 9までの長さは長い方が加工速度を上げても上記の維持時間を長く取 れるので好ましぐ具体的には 50cm以上が好ましぐ 100cm以上の設計とすればよ り好ましぐ 150cm以上確保できれば、加工速度を上げる余地が高くなるので特に好 ましい。
[0086] また、平滑ィ匕の別な例としては、図 4に示すように、印刷紙層 (D)の表面に熱可塑 性榭脂層(A)をラミネートするための熱ロール 1、 -ップロール 2のロール対と、平滑 化のための押圧ロール 3及び-ップロール 4の対を直列に配設された装置を用い、 印刷紙層 (D)へ熱可塑性榭脂層 (A)を積層し、さらに平滑ィ匕工程としてロール押圧 工程を経る方式とすることができる。
[0087] 本発明のプリントラミネート体の表面ダロスは、 96%以上であることが好ましい。光 沢度は、 JIS K8741に準拠して、角度が 20度で測定する。 実施例
[0088] 以下、実施例に従って、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例 によって限定されるものではない。なお、実施例における押出ラミネート加工性、積層 フィルムの特性、プリントラミネート体の特性評価方法および実施例で使用した榭脂 は以下の通りである。
[0089] 1)プリントラミネート体の特性
(1)光沢度 (ダロス):プリントラミネート体の印刷部の光沢度 (入射光および反射光の 角度が 20度での光沢度)を、スガ試験機社製の光沢度測定装置 UGV— 5DP (商品 名)で、 JIS K8741に準拠して測定した値を示した。
[0090] (2)光沢度(目視): 7人の試験者が比較例 1のプリントラミネート体を〇として以下の 基準で相対評価し、中央値を求めた。
[0091] 〇 :元の印刷紙に対し、光沢感が付与されている
〇 + :元の印刷紙に対し、光沢感が強く付与されて 、る
◎ :元の印刷紙に対し、光沢感が強く付与され表面にギラつきが見られる
◎ + :元の印刷紙に対し、光沢感が強く付与され表面にギラつきが見られ、印刷 色を際立たせている
◎ + + :元の印刷紙に対し、光沢感が強く付与され表面にギラつきが見られ、印 刷色を際立たせ、奥行きを感じさせる
◎ + + + :元の印刷紙に対し、光沢感が強く付与され表面にギラつきが見られ、印 刷色を際立たせ、奥行きを強く感じさせる
[0092] (3)接着強度:プリントラミネート体製品を、幅 25mm、長さ 100mmの試験片に切断 し、長さ方向 50mmを手で剥離した後、島津製作所引張試験機で 180度方向に 300 mmZ分の引張速度で剥離した引張強度の値を示した。
[0093] 2)使用榭脂 ·成形機
(1)樹脂
• WMB3 :日本ポリプロ社製シングルサイト触媒によるプロピレンランダム共重合体 MFR=8gZlO分,融点 = 142°C Mw/Mn= 2. 8
• WFX6 :日本ポリプロ社製シングルサイト触媒によるプロピレンランダム共重合体 MFR= 2gZlO分,融点 = 125°C Mw/Mn= 2. 8
• WXK1250 :日本ポリプロ社製シングルサイト触媒によるプロピレンランダム共重 合体
MFR= 7gZlO分,融点 = 135°C Mw/Mn= 2. 8
• WEG7T:日本ポリプロ社製シングルサイト触媒によるプロピレンランダム共重合体 MFR= 1. 4gZlO分,融点 = 154°C
Mw/Mn= 2. 8
• LF280 :日本ポリエチレン社製の高圧法方低密度ポリエチレン
MFR=0. 6gZlO分,密度 =0. 928g/cm3 融点 = 115。C
• KF290 :日本ポリエチレン社製のシングルサイト触媒によるエチレン' α—ォレフィ ン共重合体
MFR= 2gZlO分,密度 =0. 925g/cm3 融点 = 120°C
• KF360T:日本ポリエチレン社製のシングルサイト触媒によるエチレン' α—ォレ フィン共重合体
MFR= 2gZlO分,密度 =0. 903g/cm3 融点 = 90°C
• XM138 :日本ポリエチレン社製のシングルサイト触媒によるエチレン' α—ォレフ イン共重合体
MFR=40gZlO分,密度 =0. 895g/cm3 融点 = 70。C
• KS340T:日本ポリエチレン社製のシングルサイト触媒によるエチレン' α—ォレ フィン共重合体
MFR= 3. 5gZlO分,密度 =0. 880g/cm3 融点 = 60。C
• KC650T:日本ポリエチレン社製のシングルサイト触媒によるエチレン · α—ォレ フィン共重合体
MFR= 20gZlO分,密度 =0. 888g/cm3 融点 = 55。C
• LV570 :日本ポリエチレン社製のエチレン '酢酸ビュル共重合体(EVA) MFR= 15gZlO分,酢酸ビュル (VA)含有量 20重量% 融点 = 83°C
• KMB32F:アンチブロッキング剤入りポリエチレンマスターバッチ
(2)インフレ 3層共押出成形機 住重モダンマシナリー社製 3種 3層共押出成形機
押出機径 φ 65πιπι
ダイス口径 350mm
押出機設定温度 180°C
ダイス設定温度 190°C
(3)Tダイ 3層共押出成形機
三菱重工社製 3種 3層共押出成形機
押出機径 () 65mm (C層側) Ζ Φ 115mm (Β層部) Ζ φ 65πιπι(Α層部) ダイス巾 2400mm
押出機設定温度 220°C
ダイス設定温度 220°C
[0095] (4)押出ラミネート成形機
住重モダンマシナリー社製 1種 1層単層押出成形機
押出機径 φ 65πιπι
[0096] 実施例 1
表 1の通り、(Α層)をプロピレンランダム共重合体(日本ポリプロ (株)製 WMB3)の 5 m、(B層)に線状低密度エチレン(日本ポリエチレン (株)製 LF280)を 50重量部 と線状低密度エチレン(日本ポリエチレン (株)製 KF290)を 50重量部の 15 m、(C 層)を線状低密度エチレン(日本ポリエチレン (株)製 KF360T)にアンチブロッキング 剤を配合して 5 mとし、 A層を内層側、 C層を外層側としてインフレ共押出成形機で 製膜した。
[0097] 押出速度 100kgZH、チューブ巾 800mmで、上記の層比で、総厚 25 μ mとなる ベく調整し、インラインで C層面にコロナ処理を施し、インラインスリットで耳を切り落と して最終製品 780mm巾のフィルム製品を得た。このインフレーション成形時には延 伸工程を経て!/ヽな 、ので、熱可塑性榭脂未延伸フィルムを得たことになる。
[0098] 次に、図 2に示す方式の装置で、得られた積層フィルムの C層面とオフセット印刷し たアート紙をロール温度が 100°C、 -ップ圧を線圧 2kgf/cm、熱ラミネートせしめた。
[0099] しかる後、熱ラミネート品を A4サイズに切り取り、 A4サイズで 10mm厚のステンレス 板からなる土台の上にフィルム面を上側にして置き、さらに上に 100°Cに調整した A4 サイズで 1 Omm厚の鏡面に磨き上げたステンレス板を上にのせ、さら〖こ総荷重 200k gfのおもりをのせて加圧させ、 10秒保持した。その後、おもりを除去し、ステンレス板 に水をかけて 60°Cまで冷却し、ステンレス板をどけて、プリントラミネート体を得た。表 に示す通り、外観光沢性に優れ、印刷したアート紙との接着強度も充分に高ぐ実用 性に優れた品質を有していることが確認できた。
[0100] 実施例 2
実施例 1と同様にしてインフレーションフィルム製品を得た。
[0101] 次いで、得られた積層フィルムの C層面とオフセット印刷したアート紙に重ね合わせ て、図 4に示す方式の装置で加工した。
[0102] 熱圧着を目的とする第一の熱ロール条件をロール温度が 100°C、 -ップ圧を線圧 2 kgf/cm、平滑化を目的とする第二の熱ロール条件をロール温度が 100°C、 -ップ圧 を線圧 2. Okgf/cmとし、速度が 30mZ分にて、熱ラミネートと表面平滑化を行ない、 プリントラミネート体を得た。得られたプリントラミネート体は表に示す通り、外観光沢 性に優れ、印刷したアート紙との接着強度も充分に高ぐ実用性に優れた品質を有し ていることが確認できた。
[0103] 実施例 3
図 4に示す方式の装置を用い、平滑化を目的とする第二の熱ロール条件をロール 温度が 100°C、 -ップ圧を線圧 2. 2kgf/cmとした以外は実施例 2と同様にしてプリ ントラミネート体を得た。評価結果を表に示す。
[0104] 線圧を第一の熱ロールの 1. 1倍の高い条件にしたことにより、平滑ィ匕が進行し、プ リントラミネート体の外観の光沢感を増すことができた。
[0105] 実施例 4
実施例 1と同様にしてインフレーションフィルム製品を得た。
[0106] 次に、図 3に示す方式の装置で、得られた積層フィルムの C層面とオフセット印刷し たアート紙をロール温度が 100°C、 -ップ圧を 2kgf/cm、 -ップ部力も冷却部までの 長さが 80cm、速度が 30mZ分にて、熱ラミネートと表面平滑化を行ない、プリントラミ ネート体を得ることができた。 [0107] 得られたプリントラミネート体は表に示す通り、外観光沢性に優れ、印刷したアート 紙との接着強度も充分に高ぐ実用性に優れた品質を有していることが確認できた。
[0108] 実施例 5
熱ロール温度及びステンレス板温度を 130°Cとしたこと以外は、実施例 4と同様にし て、プリントラミネート体温度を上げたことで、平滑化が進行し、プリントラミネート体の 外観の光沢感を増すことができた。
[0109] 実施例 6
-ップ部力も冷却部までの長さを 200cmとしたこと以外は、実施例 4と同様にして、 プリントラミネート体を得た。評価結果を表 1に示す。ニップ部から冷却部までの長さ を長くしたことで接触時間が長くなり、平滑化が進行し、プリントラミラミネート体の外 観の光沢感を増すことができた。
[0110] 実施例 7
表 2の通り、(A層)のプロピレンランダム共重合体を日本ポリプロ(株)製 WXK125 0としたことと、ロール温度及びステンレス板温度を 95°Cとしたこと以外は、実施例 4と 同様にして、プリントラミネート体を得た。評価結果を表 2に示す。
[0111] (A層)に融点の低いプロピレンランダム共重合体を用いたことで、低いロール温度 でも、実施例 4同様、元の印刷紙に対し、光沢感が強く付与され表面にギラつきが見 られ、印刷色を際立たせている効果を得た。
[0112] 実施例 8
表 2の通り、(A層)のプロピレンランダム共重合体を日本ポリプロ(株)製 WFX6とし たことと、ロール温度及びステンレス板温度を 90°Cとしたこと以外は、実施例 4と同様 にして、プリントラミネート体を得た。評価結果を表 2に示す。
[0113] (Afi)により、融点の低いプロピレンランダム共重合体を用いたことで、実施例 4、 7 より低いロール温度でも、元の印刷紙に対し、光沢感が強く付与され表面にギラつき が見られ、印刷色を際立たせている効果を得た。
[0114] 実施例 9
表 1の通り、(C層)に日本ポリエチレン社製のシングルサイト触媒によるエチレン' a —ォレフイン共重合体 XM138を用いたこと以外は、実施例 4と同様にして、プリントラ ミネート体を得た。評価結果を表に示す。
[0115] (C層)に、より融点の低いエチレン' α—ォレフイン共重合体を用いたことで、実施 例 4より高い接着強度を得ることができた。
[0116] 比較例 1
基材として、市販の二軸延伸製膜加工したポリプロピレンフィルム(二村化学工業 社製 ΡΒ260 (商品名)厚さ 15 /z m、幅 840mm)を使用し、(C層)を線状低密度ェ チレン(日本ポリエチレン (株)製 XM138)として、押出機に装着した Tダイから、榭脂 温度 240°C、実効ダイス巾 1100mm、肉厚が にて、溶融押出しした。
[0117] 次いで、押出ラミネート装置の基材の繰出部より二軸延伸ポリプロピレンフィルムを 繰り出し、この片面にアンカーコート剤を塗布し、乾燥後塗布面と、 Tダイ力 フィルム 状に溶融押出しした榭脂層との間をオゾン処理し、表面をマット仕上げした冷却ロー ルと圧縮ゴムロールで圧着ラミネートし、インラインスリットで耳部を切り落として 800巾 とし、さらに積層されたフィルムの榭脂層の表面にコロナ放電処理を施し、積層フィル ムを得た。
[0118] これの総厚 30 m程度の薄肉となるラミネート成形機の巻き姿では端部の揃いが 悪ぐ耳高や荷扱い時の耳折れが生じるので、スリツターで二次スリットをかけて、端 部を切除して 780mm巾の積層フィルム製品とした。
[0119] 次に、図 2に示す方式の熱ラミネーターで得られた積層フィルムのコロナ放電処理 面とオフセット印刷したアート紙をロール温度が 100°C、 -ップ圧を 2kgf/cm、速度 力 S30mZ分の条件で、プリントラミネート体を得た。評価結果を表 2に示す。
[0120] こうして従来の技術でプリントラミネート体を得たが、実施例に示したほどの好適な 光沢は得られなかった。これは、平滑ィ匕工程を経ていないためと考えられる。
[0121] 比較例 2
実施例 1で使用したインフレ共押出成形機で製膜したフィルムの替わりに、比較例 1と同様の 2軸延伸ポリプロピレンを基材とする押出ラミネートフィルムとしたこと以外、 実施例 4と同様にしてプリントラミネート体を得た。光沢度は比較例より若干ながらむ しろ悪くなつた。
[0122] これは、用意した平滑ィ匕の工程を経ても、延伸フィルムを用いたため、表面の変形 の自由度が小さぐ平滑な条件まで変形し得な力つたためと考えられる。
[0123] 比較例 1も従来の技術での工業化製品として実用上評価を得ているが、実施例 1 〜6は目視評価では個々の例ごとに差は生じたが試験者全員が比較例 1に比し抜群 に光沢が発現して 、るとの評価を下した。
[0124] 実施例 10
表 3の通り、(A層)のプロピレンランダム共重合体を日本ポリプロ(株)社製 WEG7T としたことと、ロール温度及びステンレス板温度を 140°Cとしたこと以外は、実施例 5と 同様にして、プリントラミネート体を得た。評価結果を表 3に示す。
[0125] (Afi)により、融点の高いプロピレンランダム共重合体を用いたことで耐熱性が高 まり、実施例 5より高いロール温度でもフィルムが溶融切断することなく加工することが できた。
[0126] また、高いロール温度でカ卩ェしたことにより、高い接着強度を得ることができた。
[0127] 実施例 11
表 3の通り、(C層)に日本ポリエチレン社製のシングルサイト触媒によるエチレン' a —ォレフイン共重合体 KS340Tを用いたこと以外は、実施例 8と同様にして、プリント ラミネート体を得た。評価結果を表 3に示す。
[0128] (C層)に、より融点の低いエチレン · α—ォレフイン共重合体を用いたことで、熱圧 着の温度が 90°Cであっても、実施例 8より高 、接着強度を得ることができた。
[0129] 実施例 12
表 3の通り、(C層)に日本ポリエチレン社製のシングルサイト触媒によるエチレン' a
—ォレフイン共重合体 KC650Tを用いたこと以外は、実施例 8と同様にして、プリント ラミネート体を得た。評価結果を表 3に示す。
[0130] (C層)に、より融点の低いエチレン · α—ォレフイン共重合体を用いたことで、熱圧 着の温度が 90°Cであっても、実施例 8や実施例 11より高い接着強度を得ることがで きた。
[0131] 実施例 13
表 3の通り、(C層)に日本ポリエチレン社製のエチレン '酢酸ビュル共重合体 LV57 0としたこと以外は、実施例 4と同様にして、プリントラミネート体を得た。評価結果を表 3に示す。エチレン '酢酸ビニル共重合体を用いても良好な製品を得ることができた。
[0132] 実施例 14
表 3の通り、(A層)をプロピレンランダム共重合体 (日本ポリプロ (株)製 WMB3)の 5 m、(B層)に線状低密度エチレン(日本ポリエチレン (株)製 LF280)を 50重量部 と線状低密度エチレン(日本ポリエチレン (株)製 KF290)を 50重量部の 15 m、(C 層)を線状低密度エチレン(日本ポリエチレン (株)製 KF360T)にアンチブロッキング 剤を配合して 5 μ mとし、 Tダイ共押出成形機で製膜した。
押出速度 250kgZh、で、上記の層比で、総厚 25 mとなるべく調整し、インライン で C層面にコロナ処理を施し、インラインスリットで取り耳を切り落とし、且つ、 780mm 巾 X 2丁に切り分け、最終製品のフィルム製品を得た。この Tダイ成形時には延伸ェ 程を経ていないので、熱可塑性榭脂未延伸フィルムを得たことになる。 次に、図 3に 示す方式の装置で、得られた積層フィルムの C層面とオフセット印刷したアート紙を口 ール温度が 100°C、 -ップ圧を 2kgf/cm、 -ップ部から冷却部までの長さが 80cm、 速度が 30mZ分にて、熱ラミネートと表面平滑化を行ない、プリントラミネート体を得 ることができた。評価結果を表 3に示す。実施例 4同様に良好なプリントラミネート体を 得ることが出来た。
[0133] [表 1]
)8 ¾ S嗨辫 n i
〔〕〔¾〕03412 実施 j1 実施例 2 実施例 3 実施例 4 実施例 5 実施例 6
A層 内層 WMB3 WMB3 W B3 WMB3 WMB3 WMB3 厚さ ) 5 5 5 5 5 5 積 LF280+KF290 LF280+KF290 LF280+KF290 LF280+KF290 LF280+KF290 LF280+KF290
B層 中間層
層 (50+50) (50+50) (50+50) (50+50) (50+50) (50+50) フ 厚さ (ju m) 15 15 15 15 15 15 ィ
ル C層 外層 KF360T KF360T KF360T KF360T F360T KF360T ム
厚さ (/i m) 5 5 5 5 5 5 積層方法 共押インフレ-シヨン 共押インフレ-ション 共押インフレ—シヨン 共押インフレ-シヨン 共押インフレ-ション 共押インフレ-シヨン 熱圧着の方式 図 2 図 4 図 4 図 3 図 3 図 3 熱圧着ロール温度 1 10°C 100°C 100°C 100°C 130°C 100°C 平滑化の手法 図なし 図 4 図 4 図 3 図 3 図 3
ステンレス板で加熱し、
ロール圧縮 ロール圧縮 金属ベルト接触 金属ベルト接触 金属ベルト接触 加圧
平 ロール温度 ロール温度 ステンレス板温度 ステンレス板温度 ステンレス 滑 平滑化の条件
100°C 100°C ' 100°C 130°C JO0°C 化
線圧: 2.0kgf/cm 線圧: 2.2kgf/cm 圧力;微圧で接触 圧力;微圧で接触 圧力;微圧で接触 熱圧着部〜冷却部 熱圧着部〜冷却部 熱圧着部〜冷却部
80cm 80cm 200cm 光沢度 グロス 102% 97¾ 98% 98% 105% 103% 評
価 光沢 目視評価
接着強度 gfZz5mm 720 830 820 780 940 770
嗨 n t
〕〕【¾53 ;
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本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を 逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らか である。
本出願は、 2006年 4月 3日出願の日本特許出願 (特願 2006— 102413号)に基 づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
産業上の利用可能性
本発明は、表面にある程度の凹凸やうねりが存在する印刷紙であっても、平滑な表
差替え用紙(細 U26) 面として、今までにない光沢度を有する、優れたプリントラミネート体を製造することの できるプリントラミネート体の製造方法、プリントラミネート機及びプリントラミネート体を 提供できる。

Claims

請求の範囲
[1] 未延伸または延伸倍率が 1. 2倍以下の熱可塑性榭脂層 (A)を、接合層 (C)を介し て印刷が施された印刷紙 (D)に熱圧着して積層体とした後、熱可塑性榭脂層 (A)面 を平滑ィ匕するための平滑ィ匕操作を行うことを特徴とするプリントラミネート体の製造方 法。
[2] 未延伸または延伸倍率が 1. 2倍以下で融点が 110〜156°Cのプロピレンランダム 共重合体を含む熱可塑性榭脂層 (A)を、接合層 (C)を介して印刷が施された印刷 紙 (D)に熱圧着して積層体とした後、熱可塑性榭脂層 (A)面を平滑ィ匕するための平 滑化操作を行うことを特徴とするプリントラミネート体の製造方法。
[3] 前記平滑化操作が、ロール、ベルト又は平板に接触させることによって行われること を特徴とする請求項 1又は 2記載のプリントラミネート体の製造方法。
[4] 前記接合層 (C)は、融点が 53〜100°Cのエチレン系重合体を主成分として含むこ とを特徴とする請求項 1、 2又は 3記載のプリントラミネート体の製造方法。
[5] 前記熱可塑性榭脂層 (A)と前記接合層 (C)との間に、熱可塑性榭脂を含む中間 層(B)を含むことを特徴とする請求項 1〜4のいずれかに記載のプリントラミネート体 の製造方法。
[6] 熱ロールと、
送りローノレと、
前記熱ロールと前記送りロールとに亘つて架け渡されたエンドレス状のステンレス板 と、
前記熱ロールとの間で前記ステンレス板を介して被ラミネート体を熱圧着するため のニップロ一ノレと、
前記熱ロールと前記ニップロールとの間で熱圧着された後の前記被ラミネート体を
、前記ステンレス板表面に接した状態で保持することにより、前記被ラミネート体表面 を平滑化する保持手段と、 平滑ィヒ完了時に前記被ラミネート体の温度を下げる冷却手段とを有することを特徴 とするプリントラミネート機。
[7] 印刷が施された印刷紙層 (D)と、接合層 (C)と、未延伸または延伸倍率が 1. 2倍 以下の熱可塑性榭脂層 (A)とをこの順で含む積層体であって、熱可塑性榭脂層 (A )力 融点が 110〜156°Cのプロピレンランダム共重合体を含むことを特徴とするプリ ントラミネート体。
[8] 前記接合層 (C)が、融点が 53〜100°Cのエチレン系共重合体を主成分として含む ことを特徴とする請求項 7記載のプリントラミネート体。
[9] 前記接合層 (C) 1S 融点が 53〜100°Cのエチレン' aーォレフイン共重合体を主 成分として含むすることを特徴とする請求項 7記載のプリントラミネート体。
[10] 前記熱可塑性榭脂層 (A)と前記接合層 (C)との間に、熱可塑性榭脂を含む中間 層(B)を含む請求項 7、 8又は 9記載のプリントラミネート体。
[11] 前記熱可塑性榭脂層 (A)、前記接合層 (C)、及び、必要に応じて介装される前記 中間層(B) 1S インフレーション成形法によって一体に積層されたフィルムを含むこと を特徴とする請求項 7〜: LOのいずれかに記載のプリントラミネート体。
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