WO2007105579A1

WO2007105579A1 - 車両および電気機器

Info

Publication number: WO2007105579A1
Application number: PCT/JP2007/054499
Authority: WO
Inventors: Hiromi Tonegawa; Masato Ichishi
Original assignee: Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha
Priority date: 2006-03-13
Filing date: 2007-03-01
Publication date: 2007-09-20
Also published as: RU2385809C1; US20090043450A1; KR100988522B1; KR20080102290A; BRPI0708870A2; EP1995109A1; US8000858B2; JP2007252016A; JP4353197B2; EP1995109B1; EP1995109A4; BRPI0708870B1; CN101400542A; CN101400542B

Abstract

　充電装置（２００）は、契約車両のイモビライザシステムのトランスポンダキーからＩＤコードを読取ることができる。車両所有者が充電ケーブルで車両（１００）と充電装置（２００）とを接続して、トランスポンダキーを読取部分に近づけると、充電装置（２００）から車両（１００）に向けて読取ったＩＤコードが送信され、車両（１００）において認証が行なわれる。車両（１００）は、認証結果を充電装置（２００）に送信する。好ましくは、車両ケーブルを用いる電力線通信により、これらの送受信を行なうことができる。

Description

明細書車両おょぴ電気機器技術分野

この発明は、車両および電気機器に関し、より特定的には、蓄電装置を搭載する車両およびその車両と電力授受を行なう電気機器に関する。背景技術

近年、環境にやさしい車両として、蓄電装置を搭載し、駆動装置としてモータを搭載する電気自動車、ハイプリッド自動車および燃料電池自動車などが注目を浴びている。ハイブリッド自動車においては、外部から充電可能な構成とすることも検討されている。

特開平 1 0— 2 6 2 3 0 3号公報では、車両共用システムにおいて電気自動車の車両のキーを I Cカードと.し、この I Cカードを充電装置に揷入することにより充電可能となる充電装置が開示されている。

しかしながら、個人所有の車両の場合には、充電装置に対して使用者を特定する I Cカードと、車両のキーとは必ずしも共用可能であるとは限らない。また、集合住宅の駐車場等では、充電装置が複数台の車両で共用される場合も考えられる。このような場合、充電の際に両がその充電装置において充電が許可されている車両であることを確実に特定する必要がある。

また、車両に充電を開始するときには車両が誤って発進することが無いようにすることが好ましい。発明の開示

この発明の目的は、対象車以外に対する電力の授受が防止された車両および電気機器を提供することである。

この発明は、要約すると、車両であって、蓄電装置と、蓄電装置から電力の給電、.または蓄電装置への電力の受電を行なう電力変換装置と、車外の電気機器と電力変換装置とを接続する接続部と、車両キーに記憶されたキー情報を読み出して、キー情報が車両に予め登録された登録情報と一致する場合に車両の始動を許可する電子制御装置とを備える。電子制御装置は、電気機器からキー情報を受信し、キー情報が登録情報と一致した場合に蓄電装置からの電力の給電、または蓄電装置への電力の受電を行なうように電力変換装置を制御する制御装置を含む。好ましくは、車両は、キー情報が登録情報と一致した場合に電力装置へ認証結果を送信する送信部をさらに備える。 ' 好ましくは、電子制御装置は、電気機器と電力変換装置との間で電力の授受を行なう通電経路とは異なる経路でキー情報を受信し、キー情報が登録情報と一致した場合には、蓄電装置からの電力の給電または蓄電装置への電力の受電を禁止する。 '

好ましくは、電子制御装置は、電気機器と電力変換装置との間で電力の授受を行なう通電経路を介してキー情報を受信し、キー情報が登録情報と一致した場合には、車両の始動を禁止する。 - ·

好ましくは、登録情報は、車両毎に固有の情報であり、電子制御装置は、キー情報が登録情報と一致した場合には、車両が電気機器の使用対象車であることを示す許可情報を電気機器に対して返信する。

この発明の他の局面に従うと、.車両キーに記憶されたキー情報を読み出して、キー情報が車両に予め登録された登録情報と一致する場合に車両の始動を許可する電子制御装置を有する車両に搭載された蓄亀装置と電力をやり取りする電気機器であって、車両キーからキー情報を読み取るための読取部と、読取部により読み取られたキー情報に応じて、蓄電装置へ電力を給電、または蓄電装置から電力を受電する電力授受部とを備える。

好ましくは、電気機器は、読取部によりキー情報を読み取ったときにキー情報を車両に送信するための送信部と、電子制御装置からキー情報が車両に予め登録された登録情報と一致するか否かの信号を受信する受信部とをさらに備える。より好ましくは、電気機器は、受信部によりキー情報が登録情報と一致するとの信号が受信されたときに蓄電装置へ電力を給電または蓄電装置から電力を受電することを許可する制御部をさらに備える。より好ましくは、電気機器は、電気機器の使用許可対象に配布される許可情報を記憶し、キー情報が車両に予め登録された登録情報と一 ¾した場合に電子制御装置から送信される情報が許可情報と一致するか否かを判断する制御部をさらに備える。制御部は、電子制御装置から送信される情報が許可情報と一致したときに蓄電装置へ電力を給電、または蓄電装置から電力を受電することを許可する。より好ましくは、電気機器は、車両所有者情報を記憶する記憶装置をさらに備える。信号は、車両所有者情報を含む。制御部は、記憶装置に己憶された車両所有者情報と信号に含まれた車両所有者情報とが一致したときに蓄電装置へ電力を給電、または蓄電装置から電力を受電することを許可する。

好ましくは、電気機器は、蓄電装置への電力の給電、または蓄電装置からの電力の受電を行なう電力線ケーブルをさらに備える。送信部と受信部とは、電力線ケーブルを通じて車両と信号を送受信する。

この発明によれば、対象車以外に対する電力の授受が防止され、また電力の授受開始時に車両を静止状態にしておぐことができる。図面の簡単な説明

図 1は、本明の実施の形態 1の概念を説明するための図である。

図 2は、車両と充電装置の構成をより詳細に示したブロック図である。

図 3は、車両と充電装置とで充電時に実行される制御プログラムの処理構造を示したフローチャートである。

図 4は、図 1に示した充電装置および車両の変形例を示した図である。

図 5は、図 4のさらなる変形例を示した図である。発明を実施するための最良の形態

以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について詳しく説明する。なお、図中同一または相当の部分には同一の符号.を付し、それらの説明は繰返さない。

[実施の形態 1 ]

. 図 1は、本発明の実施の形態 1の概念を説明するための図である。

図 1を参照して、充電装置 2 0 0は、集合住宅の駐車場や契約駐車場などに設けられ、複数の登録された車両に使用が可能な装置である。集合住宅の駐車場や契約駐車場は、複数台の車両が駐車していても車の所有者は契約者であり特定することができる。充電装置 2 0 0は、複数台の車両に対して共通に設けられている。そして充電装置 2 0 0は、外部から充電が可能な電気自動車やハイブリッド自動車等の車両 1 0 0の蓄電装置に充電を行なうために電力を供給する。

車両 1 0 0は、ィモビライザシステムを搭載している。ィモビライザシステムは、 I Dコードを書き込んだトランスボンダを内蔵するトランスボンダキーを認識してエンジン始動装置等の車両の始動装置に始動許可を行なう。

充電装置 2 0 0は、ィモビライザシステムのトランスボンダキーから I Dコードを読取ることができる。車両所有者が充電ケーブルで車両 1 0 0と充電装置 2 0 0とを接続して、トランスボンダキーを読取部分に近づける、充電装置 2 0 0から車両 1 0 0に向けて読取った I Dコードが送信ざれ、車両 1 0 0において認証が行なわれる。車両 1 0 0は、認証結果を充電装置 2 0 0に送信する。好ましくは、車両ケーブルを用いる電力線通信により、これらの送受信を行なうことができる。 ·

充電装置 2 0 0は、認証結果が正常であれば、電力ケーブルに対して充電電力の供給を開始を許可する。トランスボンダキーの認識距離は、通常 l m未満程度の近い距離であるので、運転者が充電装置に通電を開始させるときには、車両側に設けられたトランスボンダキー認、識部分からはキーが離れた状態であり車両は始動不可能な状態になっている。これにより、充電操作中に不意に車両が動き出すような事態を避けることができる。

なお、認証完了後に充電許可がなされ、充電許可状態で充電器側で運転者により充電開始スィッチがオン状態に操作されることによって充電が開始されてもよい。また、「認証完了」に応じて充電が開始されるようにしても良い。

このようにすることにより、車両を始動する車両キーが車両から取り外された状態、すなわち車両が動かない状態で運転者に充電の操作をさせることができる。また、スペアキーなど 2本車両キーがあり、車両に一方の車両キーが既に揷入され認証された状態にある場合に、充電装置側に他方の車両キーが挿入されても他方のキーの認証は行なわれないようにしておく。さらに、このような場合には、車両に挿入されたキーを外すように喚起するメッセージ（文字表示や音声）を充電装置側で発しても良い。

図 2は、車両と充電装置の構成をより詳細に示したプロック図である。

図 1、図 2を参照して、車両 1◦ 0は、車輪 1 0 8と、車輪 1 0 8を駆動するモータ 1 0 6と、モータ 1 0 6に三相交流電力を与えるインバータ 1 0 4とインバータ 1 0 4に直流電力を供給するメインバッテリ 1 0 2と、インバータ 1 0 4 の制御を行なう主制御 E C U 1 1 4とを含む。すなわち車両 1 Q 0は、電気自動車であるが、駆動用にモータとエンジンとを併用するハイプリッド自動車等にも本発明を適用することができる。

車両 1 0 0は、キーホールリングアンテナ 1 3 2と、ィモビライザ E C U 1 2

9と、不揮発メモリ 1 3 0とを含む。トランスボンダキー 1 2 8を揷入する鍵穴の周囲に設けられたキーホールリングアンテナ 1 3 2は、トランスボンダキー 1 2 8の I Dコードを電磁結合によって非接触で読取ることができる。ィモビライザ E C U 1 2 9は、車両所有者が所有するトランスボンダキー 1 2 8に記憶された I Dコードをキー情報として読出して、キー情報が予め不揮発メモリ 1 3 0に登録された登録情報と一致するときに主制御 E C U 1 1 4に対して車両台動を許可する。

車両 1 0 0は、メインパッテリ 1 0 2に外部から充電可能な構成を有する。すなわち車両 1 0 0は、さらに、外部からたとえば交流 1 0 0 Vなどの商用電源を与える端子が設けられたコネクタ 1 2 4と、コネクタ 1 2 4に与えられた交流電力を直流電力に変換してメインバッテリ 1 0 2に与える充電用 A CZD C変換部 1 1 0と、コネクタ 1 2 4と充電用 A C/D C変換部 1 1 0とを接続するスイツチ 1 2 2と、コネクタ 1 2 4に充電装置 2 0 0のコネクタ 2 0 6が接続されたことを検知するコネクタ接続検知部 1 2 0と、電力線通信部 1 1 6とを含む。なお、充電が可能な車両の他のシステム構成として、モータ駆動用インバータ

1 0 4を充電用インバータとして使用しても良レ、。たとえば、ジェネレータおよびジェネレータ用インバータをさらに搭載し、モータ 1 0 6のステータコイルの中性点とジェネレータのステータコイルの中性点から外部と電力を授受する構成であっても良い。主制御 ECU 1 14は、メインバッテリ 1 02の充電状態 S O C (State Of Charge) を監視し、かつ、コネクタ接続検知部 120によってコネクタ接続を検知する。主制御 ECU 1 14は、コネクタ 124に対しコネクタ 206が接続された場合に充電状態 SO Cが所定値より低いときには、スィッチ 122を開放状態から接続状態に遷移させ、充電用 AC/DC変換部 1 10を動作させてメインバッテリ 102の充電を行なう。

充電装置 200は、車両 10◦側から充電状態 S O Cや給電要求などの情報を受ける電力線通信部 210と、リングアンテナ 214と、リングアンテナ 214 に接続され充電装置 200の使用者の車両キーであるトランスボンダキー 128 からリングアンテナ 214を介して I Dコードを読取るィモビライザ I D読取部 212と、交流電源 202と、充電ケーブル 218と、充電ケーブル 218の端部に設けられたコネクタ 2ひ 6と、充電ケーブル 218に対して交流電源 202 を接続するスィツチ 204と、スィツチ 204の開閉を制御する主制御 ECU 2 08とを含む。 ·

主制御 E CU 20 βは、ィモビライザ ·Ι D読取部 21 2から I Dコードを受取ると、電力線通信部 210を介して I Dコードを車両 100に送信する。車両 1 00では電力線通信部 116によってこの I Dが受信され、主制御 E C U 114 を経由してィモビライザ ECU 1.29に I Dが正しいか照会される。ィモビライザシステムは盗難防止のためシステムでありその IDコードは、セキュリティ面から充電装置 200内には蓄積されないようになっており、実施の形態 1では車両 100側に認証を委ねている。

主制御 ECU 114は、 I Dが正しく、かつ、メインパッテリ 102に対し充電を行なう場合には電力線通信部 1 16を介して充電装置 200に対して給電の要求を行なう。または、主制御 ECU 114から電力線通信部 1 16を終由して充電状態 S O Cを充電装置 200側に伝え、充電装置 200側において充電状態 SOCに基づいて給電の開始許可を決定するようにしてもよい。

なお、主制御 ECU1 14は、ィモビライザ ECUから I Dが正しい旨の通知を受取った場合に、キーホール付近のリングアンテナ 214から I Dが伝達されてきた場合は、インバータ 104やモータ 106などの車両を走行させるための装備を始動させるが、この装備は他の経路から I Dが伝達されてきた場合には始動を禁止する。また、主制御 E C U 1 1 4は、充電ケーブル 2 1 8が接続されていることをコネクタ接続検知部 1 2 0で検知した時も車両を走行させるための装備は始動を禁止する。たとえば、コネクタ接続検知部 1 2 0として、車両充電口にコネクタ接続を検知するセンサを設ければよい。コネクタ 2 0 6の一部に磁石を埋め込んでおき、その近接を磁気センサで検知したり、コネクタ 1 2 4側に接触により押し込まれるスィツチをセンサとして設けたりしても良い。これにより充電中や充電終了後にまだ充電ケーブルを車両から外していないときにおいて、車両が誤って走行してしまうのを防ぐことができる。

好ましくは充電装置 2 0 0の使用者であることを特定可能な情報を不揮亮メモリ 1 3 0に記録しておき、給電の開始を要求する際にこの情報を充電装置 2 0 0 側に電力線通信部 1 1 6を介して送信するようにしても良い。たとえば、ィモビライザシステムの I Dコードを I D 1とすると充電装置 2 0 0から車両 1 0 0に I D 1が送信されてきたら、車両 1 0—0は別の I D 2を充電装置 2 0 0に返す。この I D 2は、充電装置 2 0 0の運営者から車両 1 0 0に交付される I Dコードであり、車両 1 0 0の不揮発メモリ 1 3 0には I D 2を追記可能としておく。なお、 I D 2は、ィモビライザシステムの I Dコードとは別の記憶装置に記憶され、主制御- E C U 1 1 4がこれを読み出して充電装置 2 0 0に送信するのであっても良い。これを受けて、充電装置 2 0り側では、主制御 E C U 2 0 8は、電力線通信部 2 1 0で受信された使用者特定情報である I D 2を主制御 E C U 2 0 8内部のメモリに登録されていた情報と照合し、照合結果が問題なければ、充電状態 S O Cや給電要求等の情報に応じてスィッチ 2 0 4を開閉する。 I D 2を用いることにより、給電時間や電力量に応じて使用者ごとに課金情報を積算することができる。主制御 E C U 2 0 8の内部のメモリを書換可能としておけば、契約者が変わった場合にも容易に対応が可能である。

さらに好ましくは、充電装置 2 0 0にクレジットカード読取部を備え、クレジットカード読取部でカード情報を読み取り、 I D 2が車両から返ってきたときに、クレジットカード情報をもとにクレジットカード会社に料金を請求しても良い。充電装置側にこの I D 2を予め記憶させておき、 I D 2が認証されたときに充電を許可することで、ィモビライザの I D 1を充電装置に保持することなく予め決められた車両しか充電ができないように充電装置を制御することが可能となる。つまり、機密性の高い情報 I D 1を充電装置という公共性の高いものに保持しなくて済むという利点がある。たとえば、集合住宅に設置されその集合住宅の住人しか使用できない充電装置等に適用することができる。

車両 1 0 0側から充電装置 2 0 0側に給電要求があった場合には、主制御 E C U 2 0 8はスィツチ 2 0 4を閉じて給電を開始し主制御 E C U 1 1 4は充電用 A C/D C変換部 1 1 0を動作させてメインバッテリ 1 0 2に対する充電を行なう。充電が完了するとメインバッテリ 1 0 2の充電状態 S O Cが所定値よりも高くなり、これに応じて主制御 E C U 1 1 4は充電用 A C /D C変換部 1 1 0を停止させスィッチ 1 2 2を閉状態から開状態に変化させる。そして竜力線通信部 1 1 6を経由して給電停止を充電装置 2 0 0に対して要求する。すると主制御 E C U 2 0 8はスィツチ 2 0 4を閉状態から開状態に変化させる。

すなわち、充電装置 2 0 0は、トランスボンダキー 1 2 8からキー情報を読取る読取部であるリングアンテナ 2 1 4およびィモビライザ I D読取部 2 1 2と、読取部の出力に応じて車両に電力供給を開始するスィツチ 2 0 4とを備える。好ましぐは、読取部は、キーを所定の読取距離以内（たとえば 2 O c m以内）に近づけたときにキー情報を読取可能であり、この読取距離は、車両のキーホールリングアンテナ 1 3 2からキーが所定距離以上（たとえば 2 0 c m以上）離れて車両が始動不許可状態となる距離である。車室外にキーを出せば車両が始動不許可状態となるようにキーホールリングアンテナ 1 3 2の感度や出力を調整し、車室内にキーがある場合には I Dコードを読取らないようにリングアンテナ 2 1 4の感度や出力を調整すればこの条件は満たされる。

読取部は、キー情報をトランスボンダキー 1 2 8から読取って車両のィモビラィザ E C U 1 2 9と通信し、ィモビライザ E C U 1 2 9にキー情報が車両固有のキー情報であるか否かの判断を行なわせる。

より好ましくは、主制御 E C U 1 1 4は、キー情報が車両固有のキー情報（ I •D 1 ) であったときに、車両 1 0 0が充電装置 2 0 0の使用許可対象であることを示す許可情報（ I D 2 ) を充電装置 2 0 0に対して返す。充電装置 2 0 0の主制御 ECU208は、許可情報に応じて電力供給部に対して電力供給の開始を指示する。

図 2、図 3を参照して、まず処理が開始されると車両側では、ステップ S 1において主制御 ECU 1 14は、コネクタ接続検知部 120の出力を監視して充電コネクタ 206がコネクタ 1 24に接続されているか否かを判断する。コネクタ接続検知部 120は、たとえば、突起がコネクタの接続によって押し込まれることにより導通するスィッチのようなものでもよく、また、近接センサのようなものであっても良い。

ステップ S 1において充電コネクタの接続がなければステップ S 1 1において処理終了となる。一方、充電コネクタの接続があった場合には、ステップ S 1からステップ S 2に処理が進む。

ステップ S 2においては、主制御 ECU 1 14は、ィモビライザ ECU129 からの走行許可の有無によってィモビライザシステムのトランスボンダキー 1 2 8が車両のキーホールに装着されているか否かを判断する。

ステップ S 2においてトランスボンダキー 1 28が車両のキーホールに装着されている場合、処理はステップ S 1 1に進み終了する。一方、トランスボンダキ -128が車両のキーホールに装着ざれていない場合、処理はステップ S 3に進む。

ステップ S 3において主制御 E CU 1 14は、走行用のインバータ 104を停止させて車両を走行しない状態とする。たとえばこのときシフトレバーをパーキングポジションなどに強制的に移行させるようにして車輪 108に機械的に口ックをかけるようにしてもよい。

そしてステップ S 4において主制御 ECU 1 14は、充電用のケーブル 218 および電力,锒通信部 1 16を経由して充電装置 200から送られてきたトランスボンダキー 128の I Dコードを受信し、ィモビライザ ECU 129に送信してステップ S 5.において I Dの照合を行なわせる。ィモビライザシステムは盗難防止のためのシステムでありその I Dコードは、セキュリティ面から充電装置 20 0内には蓄積されないことが好ましく、'実施の形態 1では車両 100側が認証を行なう。

続いてステップ S 6において主制御 ECU 114は、ィモビライザ ECU 12 9から IDコードの照合結果を取得し、電力線通信部 1 16を介してその結果を充電装蘆 200側に返す。主制御 ECU1 14は、 I Dが正しく、かつ、メインノッテリ 102に対し充電を行なう場合には電力線通信部 1 16を介して充電装置 200に対して給電の要求を行なう。または、主制御 ECU 1 14から電力線通信部 1 16を経由して充電状態 S O Cを充電装置 200側に伝え、充電装置 2

00側において充電状態 SOCに基づいて給電の開始を決定するようにしてもよい。一方、 I Dコードが車両 100固有のものと一致しない場合、主制御 ECU

1 14は充電装置 200に対して給電の要求は行なわないように指示する。

好ましくは充電装置 200の使用者であることを特定可能な情報を不揮発メモリ 130に記録しておき、給電の開始を要求する際にこの情報を充電装置 200 側に電力線通信部 1 16を介して洚信するようにしても良い。たとえば、ィモビライザシステムの I Dコードを I D 1とすると充電装置 200から車両 100に

1 D 1が送信されてきたら、車両 100は別の I D 2を充電装置 200に返す。この ID 2は、充電装置 200の運営者から車両 100に交付される I Dコードであり、車両 100の不揮発メモリ 130には I D 2を追記可能としておく。なお、 I D 2は、ィモビライザシステムの I Dコードとは別の記憶装置に記憶され、主制御 ECU 1 14がこれを読み出して充電装置 200に送信するのであっても良い。

そしてステップ S 7において主制御 ECU 1 14は、 I Dコードの照合結果に基づき処理の分岐先を変更する。

I Dコードの照合結果、 I Dコードが車両 100固有のものと一致しない場合には、ステップ S 1 1において処理が終了する。一方、 I Dコードが車両 100 固有のものと一致しない場合には、処理はステップ S 8に進む。

ステップ S 8では、主制御 ECU114はスィッチ 122を閉状態に制御し、かつ充電用 AC/DC変換部 1 10を動作させて外部から与えられる交流電力を直流電力に変換してメインバッテリ 102の充電動作を行なう。充電中において主制御 ECU 1 14は、ステップ S 9においてメインバッテリ 102の充電状態が所定のしきい値 SOC 1より小さいか否かを判断する。充電状態 SOCがしきい値 SOC 1より小さい場合には充電が必要と判断され処理はステップ S 8に進み充電が継続される。

ステップ S 9において充電状態 SO Cが所定のしきい値 SOC 1以上となった場合、処理はステップ S 10に進む。ステップ S 10において主制御 ECU 1 1 4は、充電用 AC/DC変換部 1 10を停止させスィッチ 122を開状態にして充電を停止させ、ステップ S 1 1に進み処理は終了する。好ましくは、ステップ S 10において主制御 E CU 1 1 4は、電力線通信部 1 16を経由して充電装置 200に給電停止要求を行なってもよい。

次に充電装置 200側で実行される処理について説明する。囪 1、図 3を参照して、まず処理が開始されるとステップ S 21において充電コネクタ 206が車両側のコネクタ 124に接続されているか否かが判断される。このとき、車両 1 00においてコネクタ接続検知部 120で認識された結果を、主制御 E CU 20 8が電力線通信部 210を介して取得して判断するのでもよいし、コネクタ 20 6に突起が押し込まれると導通するスィツチなどの接続がなされたことがわかる接続検知手段を設けておき主制御 ECU 208がこれによつてコネクタが接続されていることを判断してもよい。

充電コネクタの接続がなされていな、場合にはステップ S 29において処理終了となり、充電コネクタの接続がきれていると判断された場合にはステップ S 2 2に処理が進む。

ステップ S 22では、主制御 ECU 208は、ィモビライザ I D読取部 21 2 からトランスボンダキー 1 28の I Dコードを受取り、続いてステップ S 23において、電力線通信部 210を介してその I Dコードを車両 100に送信し、車両 100からの照合結果を待つ。

ステップ S 24において、主制御 ECU 208は電力線通信部 210を介して車両 100で照合された I Dコードの照合結果を受信する。車両の主制御 E CU 1 14は、 IDが正しく、かつ、メインバッテリ 102に対し充電を行なう場合には電力線通信部 1 16を介して充電装置 200に対して給電の要求を行なう。または、主制御 E C U 1 1 4から電力線通信部 1 1 6を経由して充電状態 S O C を充電装置 2 0 0側に伝える。充電装置 2 0 0側においては、送信されてきた給電の要求や充電状態 S O Cに基づいてステップ S 2 5において給電の開始を決定する。

好ましくは、車両 1 0 0側が、使用者特定情報である I D 2を充電装置 2 0 0 に返し、主制御 E C U 2 0 8は、電力線通信部 2 1 0で受信された内部のメモリに登録されていた情報と I D 2照合し、照合結果が問題なければ給電を行なうようにしても良い。

ステップ S 2 5において、 I D照合結果に問題がある場合には処理はステップ S 2 9において終了となる。一方、 I D照合結果に問題がなければ、処理はステップ S 2 6に進み車両 1 0 0に対する給電が行なわれる。ステップ S 2 6では、主制御 E C U 2 0 8は、スィッチ 2 0 4を閉じて電源 2 0 2と充電ケーブル 2 1 8を接続し、車両 1 0 0に対する給電を行なう。

ステップ S 2 6に続いて、ステップ S 2 7において給電停止指示があるか否かが定期的に確認される。給電停止指示は、たとえば、充電装置の操作盤に設けられたスィツチを操作することにより与えられるのであっても良いし、車両 1 0 0 から充電完了時に電力線通信によって与えられるのであっても良い。

ステップ S 2 7において、給電停止指示が無ければステップ S 2 6に処理が戻り車両 1 0 0に対する給電が継続ざれる。一方、ステップ S 2 7において給電停止指示があった場合には、ステップ S 2 8においてスィツチ 2 0 4が開状態に制御され車両 1 0 0に対する給電が停止され、ステップ S 2 9において処理が終了する。

以上説明したように実施の形態 1によれば、通電状態にあるプラグに不意に接触してしまうことが避けられる。また、充電開始時に不意に車両が動き出してしまうことを避けることができる。さらに、ィモビライザの I Dコードが充電装置側に蓄積されないのでセキュリティ上有利である。

[実施の形態 2 ]

実施の形態 1では、車両と充電装置がィモビライザシステムの I Dコードを通信することにより、充電装置側で読取った I Dコードを車両 1 0 0に照合させていた。しかし、必ずしも I Dコードの通信と、車両 1 0 0での照合は必要ではなレ、。

図 4を参照して、この変形例では、充電装置 2 0 0 Aは、実施の形態 1で説明した充電装置 2 0 0の構成に加えて、充電装置の使用が許可された車両のィモビライザシステムの I Dコードを登録しておく I Dデータベースをさらに含む。充電装置 2 0 O Aの制御 E C Uは、トランスボンダキーから I Dコードを読取ると、 I Dデータベースに照合して I Dコードが登録者のものであれば電力供給を開始する。この場合車両 1 0 0 Aでは、 I Dコードの照合は行なわれない。充電装置 2 0 O Aでは I Dコードと課金情報を対応させて保持しておくことにより、使用者ごとに課金を行なうことも可能となる。

図 5は、図 4のさらなる変形例を示した図である。 ·

図 5においては、充電装置 2 0 O Bは、外部に設けられている I Dデータべ一スに通信によってトランスボンダキーの I Dが登録された使用者のものであるか否かを照会する。

充電装置 2 0 0 Bは、通常、駐車場等のような不特定多数の者が出入り可能な場所に設置されている。そこで、 I Dデータベースを他の厳重に管理が可能な場所に配置しておくことにより、ィモビライザシステムの I Dコードの漏出の可能性を減らすことができる。

以上説明したように、本実施の形態では、電力ケーブルを車両に装着する際に作業者が通電状態において不意に充電ケーブルの先端のブラグ.に接触してしまうことを避けることができる。また、充電操作中に不意に車両が動き出すような事態を避けることができる。

なお、本実施の形態では、キーホールに揷入するキーにトランスボンダが一体化されたトランスボンダキーを使用する場合について述べたが、キーホールに挿入するキーとトランスボンダとは必ずしも一体化されていなくても良い。たとえば、キーホノレダ一にトランスボンダを搭載するようにしたりペンダントに搭載したりしても良い。

また、本実施の形態では図 2において、モータで車輪を駆動する電気自動車を充電可能な車両の例として示した。しかし本発明は、動力分割機構によりェンジンの動力を車軸と発電機とに分割して伝達可能なシリーズ zパラレル型ハイプリッド自動車や、発電機を駆動するためにのみエンジンを用い、発電機により発電された電力を使うモータでのみ車軸の駆動力を発生させるシリーズ型ハイブリッド自動車にも適用できる。これらの構成は、いずれもバッテリに外部から充電を行なう可能性があり本発明が適用可能である。

さらには、車両が外部に対して電力の供給が可能であれば、図 2の電源 2 0 2 の代わりに車外の電気負荷を含む電気装置に対して、電力供給する際に本願発明を適用することも可能である。この場合にはメインバッテリ 1 0 2の直流電力が A C/D C変換部 1 1 0によって交流電力に変換されて外部に供給される。特に、メインバッテリ 1 0 2に加えてエンジンで駆動される発電機が拿両に搭載されたハイプリッド車両は、災害時等の非常用電源としても ί吏用することができる。また、車外に交流電力を供給したり交流電力を受けて充電したりすることを記載したが、車外に直流電力を供給したり'直流電力を受けて充電したりすることも考えられる。この場合には、図 2の A OZD C変換部 1 1 0に代えて、直流電圧を昇圧したり降圧したりすることができる D C ZD C変換部を車両に搭載し、交流電源 2 0 2に代えて直流電源や直流の負荷を車外電気装置に搭載すればよい。今回開示された実施の形態はすべての点で例示であつて制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

Claims

請求の範囲

1 . 車両であって、

蓄電装置と、

前記藿電装置から電力の給電、または前記蓄電装置への電力の受電を行なう電力変換装置と、

車外の電気機器と前記電力変換装置とを接続する接続部と、 ' ' 車両キーに記憶されたキー情報を読み出して、前記キー情報が前記車両に予め登録された登録情報と一致する場合に前記車両の始動を許可する電子制御装置とを備え、

前記電子制御装置は、 '

前記電気機器から前記キー情報を受信し、前記キー情報が前記登録情報と一致した場合に前記蓄電装置からの電力の給電、または前記蓄電装置への電力の受電を行なうように前記電力変換装置を制御する制御装置を含む、車両。

2 . 前記キー情報が前記登録情報と一致した場合に前記電力装置へ認証結果を送信する送信部をさらに備える、請求の範囲第 1項に記載の車両。

3 . 前記電子制御装置は、前記電気機器と前記電力変換装置との間で電力の授受を行なう通電経路とは異なる経路で前記キー情報を受信し、前記キー情報が前記登録情報と一致した場合には、前記蓄電装置からの電力の給電または前記蓄電装置への電力の受電を禁止する、餚求の範囲第 1項に記載の車両。

4 . 前記電子制御装置は、前記電気機器と前記電力変換装置との間で電力の授受を行なう通電経路を介して前記キー情報を受信し、前記キー情報が前記登録情報と一致した場合には、前記車両の始動を禁止する、請求の範囲第 1項に記載の单両。

5 . 前記登録情報は、車両毎に固有の情報であり、

前記電子制御装置は、前記キー情報が前記登録情報と一致した場合には、前記車両が前記電気機器の使用対象車であることを示す許可情報を前記電気機器に対して返信する、請求の範囲第 1項に記載の車両。

6 . 車両キーに記憶されたキー情報を読み出して、前記キー情報が車両に予め登録された登録情報と一致する場合に前記車両の始動を許可する電子制御装置を有する車両に搭載された蓄電装置と電力をやり取りする電気機器であって、前記車両キーから前記キー情報を読み取るための読取部と、

前記読取部により読み取られた前記キー情報に応じて、前記蓄電装置へ電力を給電、または前記蓄電装置から電力を受電する電力授受部とを備える、電気機器。

7 . 前記読取部により前記キー情報を読み取ったときに前記キー情報を前記車両に送信するための送信部と、 - 前記電子制御装置から前記キー情報が前記車両に予め登録された登録情報と一致するか否かの信号を受信する受信部とをさらに備える、請求の範囲第 6項に記載の電気機器。

8 . 前記受信部により前記キー情報が前記登録情報と一致するとの信号が受信されたときに前記蓄電装置へ電力を給電または前記蓄電装置から電力を受電することを許可する制御部をさらに備える、請求の範囲第 7項に記載の電気機器。

9 . 前記電気機器の使用許可対象に配布される許可情報を記憶し、前記キー情 · 報が前記車両に予め登録された登録情報と一致した場合に前記電子制御装置から送信される情報が前記許可情報と一致するか否かを判断する制御部をさらに備え、前記制御部は、前記電子制御装置から送信される情報が前記許可情報と一致したときに前記蓄電装置へ電力を給電、または前記蓄電装置から電力を受電することを許可する、請求の範囲第 7項に '記載の電気機器。

1 0 . 車両所有者情報を記憶す ¾記憶装置をさらに備え、

前記信号は、前記車両所有者情報を含み、

前記制御部は、前記記憶装置に記憶された前記車両所有者情報と前記信号に含まれた車両所有者情報とがー致したときに前記蓄電装置へ電力を給電、または前記蓄電装置から電力を受電することを許可する、請求の範囲第 7項に記載の電気機器。

1 1 . 前記蓄電装置への電力の給電、または前記蓄電装置からの電力の受電を行なう電力線ケーブルをさらに備え、

• 前記送信部と前記受信部とは、前記電力線ケーブルを通じて前記車両と前記信号を送受信する、請求の範囲第 7〜1 0項のいずれか 1項に記載の電気機器。