消臭剤および消臭加工製品
技術分野
[0001] 本発明は、アルデヒド系ガスに対する消臭剤および当該消臭剤を含有するアルデ ヒド系ガス以外の種々の悪臭に対して優れた消臭能を有する消臭剤組成物に関する 。更に、この消臭剤または消臭剤組成物を添加させることにより優れた消臭性能を発 揮する各種繊維、塗料、シート、成形品などの消臭性加工製品に関する。
背景技術
[0002] 近年、消費者の特に煙草臭を対象とした消臭に対するニーズが急速に高まってい る。ァセトアルデヒドは、この煙草臭の主要成分である。また、シックハウス zシックビ ル症候群などに見られるように、ホルムアルデヒドによる健康障害も注目をされている 。これらアルデヒド系ガスの除去剤として、アミンィ匕合物力 なるアルデヒド除去剤が 主に検討されている。
アミンィ匕合物はアルデヒド系ガスと親和性が高ぐアルデヒド系ガスを含有する排ガ スをァミンィ匕合物が溶解した液と接触させることにより、排ガス中のアルデヒド系ガスを 除去できることが知られている(例えば、特許文献 1参照)。しかし、液状のァミン化合 物は強い不快臭を放っため、生活空間、例えば居間や台所を始めとする日常生活 に応用するには不適であった。
[0003] また、ァミン化合物を無機物に担持させたガス吸収剤が知られており、このガス吸 収剤は榭脂ゃ抄紙、フィルムへ添加する際の加熱処理に耐えうる特徴を有して ヽる。 例えば、活性炭にアンモニゥム塩ゃァニリンなどを担持させたり(例えば、特許文献 2参照、特許文献 3参照)、ケィ酸マグネシウム質粘土鉱物に分子内に第 1級ァミノ基 を有する化合物を担持させたり(例えば、特許文献 4参照)、層状燐酸塩 ( a燐酸ジ ルコ-ゥム)の層間にポリアミンィ匕合物を担持させたガス吸収剤が知られている(例え ば、非特許文献 1参照)。
[0004] また、水に対する溶解度性が 25°Cで 5gZリットル以下であるヒドラジン誘導体 (例え ば、特許文献 5参照)や、ケィ酸マグネシウム粘土鉱物と分子内に第 1級アミノ基を有
する化合物カゝらなる消臭剤 (例えば、特許文献 6参照)、合成樹脂中にヒドラジド化合 物を含む組成物(例えば、特許文献 7参照)がアルデヒド系ガス消臭剤として知られ ている。しかし、これらのガス吸収剤は、アルデヒド系ガスに対する吸収能が実用的 水準にないばかりか、繊維や塗料に添加することによって、更にアルデヒド吸着能力 が低下してしまう。
[0005] また、シリカの表面にアミノ基を含有する有機ケィ素化合物を担持させることにより ァセトアルデヒドの消臭性能を発現させたものが知られている(例えば、特許文献 8参 照)。この材料についても、塩基性ガスや硫黄系ガスに効果の高い消臭剤を併用す ると本来発揮されるはずの消臭性能が十分に発揮されないことが明らかになった。
[0006] また、空気清浄用に用いられるフィルターをアルデヒド類除去用の薬剤を活性炭な どの担持体に担持したもので形成するものが示され、アルデヒド類除去用の薬剤とし てァミノグァ-ジン硫酸塩が示されている(例えば、特許文献 9参照)。
[0007] また、アミノグァ二ジン塩と水を含有することを特徴としたアルデヒドキャッチャー剤 が知られている(例えば、特許文献 10参照)。アミノグァ二ジン塩は、アルデヒド吸収 性が高いことは知られており、水溶性のため水に溶解して様々な製品に使用が可能 である。しかし、アミノグァ二ジン塩は使用条件によっては効果が発現しないば力りか 、分解して変異原性を示すため、最適な使用条件があることについては何等開示も 示唆もされていない。
[0008] ァミノ化合物およびヒドラジド化合物力 なる群力 選ばれる少なくとも 1種と、シリカ ゾルとを有効成分とするアルデヒド類出願剤組成物が報告されて ヽる (例えば、特許 文献 11参照)。
[0009] メタノールやエタノールなどのアルコール類を燃料として用いる燃料電池にお!、て 、ホルムアルデヒド、ギ酸、ギ酸メチルなどの中間生成物が排出され、これらの中間生 成物を吸収するアンモニア、アミン類化合物、アミド類化合物、イミド類化合物、尿素 系化合物および複素環系アミン類ィ匕合物などの窒素含有ィ匕合物を含むフィルターが 報告されている (例えば、特許文献 12参照)。
[0010] モノアミノグァ二ジン塩、ジァミノグァニジン塩およびトリアミノグァ二ジン塩からなる 群力 選ばれる少なくとも 1種以上のものを含有するアルデヒド系ガス消臭剤が出願
されている(例えば、特許文献 13参照)。
[0011] 〇先行文献
特許文献 1 特開昭 51 —44587号公報
特許文献 2特開昭 53 — 29292号公報
特許文献 3特開昭 56 — 53744号公報
特許文献 4特開平 9 28778号公報
特許文献 5特開平 8— 280781号公報
特許文献 6特開平 9 28778号公報
特許文献 7特開平 10 — 36681号公報
特許文献 8特開平 9 173830号公報
特許文献 9特開平 10 — 235129号公報
特許文献 10:特開 2005 - 97340号公報
特許文献 11:特開 2004 - 290543号公報
特許文献 12:特開 2006 - 261053号公報
特許文献 13 :PCTZJP2005Z19707
非特許文献 1 :津波古ら, PHARM. TECH. JAPAN, 1996年, 12卷, 12号, p. 7 7-87
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0012] 本発明は、ァセトアルデヒド、ホルムアルデヒドなどのアルデヒド系ガスに対する消 臭性能が優れた消臭剤および分散液を提供することであり、さらにはアルデヒド系ガ ス以外の種々の悪臭に対しても優れた消臭性能を有する消臭組成物および組成分 散液を提供することである。また、当該消臭剤などを用いて優れた消臭性能を発揮 する繊維、塗料、シート、成形品などの消臭性製品を提供することである。
課題を解決するための手段
[0013] 本発明者が鋭意検討した結果、精製水に溶解させた時の pHが 1〜7であるアミノグ ァ-ジン塩と、精製水に分散させた時の pHが 2〜8であるケィ酸塩ィ匕合物、精製水 に分散させた時の pHが 2〜8である 4価金属リン酸塩ィ匕合物、精製水に分散させた
時の pHが 2〜8であるゼォライト、および精製水に分散させた時の pHが 2〜8である シリカゲルの中カゝら選ばれる少なくとも 1種以上のものと混合したもので、当該混合物 の水懸濁液の pHが 1〜7のものであることを特徴とするアルデヒド系ガス消臭剤がァ ルデヒド系ガスの消臭剤として優れた性能を有することを見出し本発明を完成させた のである。更に当該消臭剤は幅広い温度においても消臭性能を発揮するものである 。即ち、本発明は、
(1)精製水に溶解させた時の pHが 1〜7であるアミノグァ二ジン塩と、精製水に分散 させた時の pHが 2〜8であるケィ酸塩ィ匕合物、精製水に分散させた時の pHが 2〜8 である 4価金属リン酸塩ィ匕合物、精製水に分散させた時の pHが 2〜8であるゼォライ ト、および精製水に分散させた時の pHが 2〜8であるシリカゲルの中力も選ばれる少 なくとも 1種以上のものと混合したもので、当該混合物の水懸濁液の pHが 1〜7のも のであることを特徴とするアルデヒド系ガス消臭剤であり、
(2)前記混合するときの温度が室温力 60°C未満であることを特徴とした前記 1記載 のアルデヒド系ガス消臭剤であり、
(3)精製水に溶解させた時の pHが 1〜7であるアミノグァ二ジン塩と、精製水に分散 させた時の pHが 2〜8であるケィ酸塩ィ匕合物または精製水に分散させた時の pHが 2 〜8であるシリカゲルとの混合物である前記 1または 2に記載のアルデヒド系ガス消臭 剤であり、
(4)硫黄系ガス消臭剤、塩基性ガス消臭剤および有機酸性ガス消臭剤から選ばれる 少なくとも 1種以上の消臭剤と、前記 1〜3のいずれか 1つに記載のアルデヒド系ガス 消臭剤とを含有する消臭剤組成物であり、
(5)有機酸性ガス消臭剤と前記 1〜3のいずれか 1つに記載のアルデヒド系ガス消臭 剤とを含有する酸性ガス用消臭剤組成物であり、
(6)前記 1〜3のいずれか 1つに記載のアルデヒド系ガス消臭剤または前記 4記載の 消臭剤組成物に、水並びに分散剤および Zまたは界面活性剤を添加した分散液で 、この分散液の pH力^〜 7であるアルデヒド系ガス消臭剤分散液または消臭剤組成 分散液であり、
(7)精製水に溶解させた時の pHが 1〜7であるアミノグァ二ジン塩と酸性シリカゾルと
を混合した分散液で、この分散液の pHが 1〜7であるアルデヒド系ガス消臭分散液で あり、
(8)更に低級アルコールを含有する前記 6記載のアルデヒド系ガス消臭分散液であり
(9)前記 6〜8の 、ずれか 1つに記載のアルデヒド系ガス消臭剤分散液、消臭剤組成 分散液、またはアルデヒド系ガス消臭分散液に、更に保水剤を含有するアルデヒド系 ガス消臭剤分散液、消臭剤組成分散液、アルデヒド系ガス消臭分散液、または消臭 組成分散液であり、
(10)保水剤が多価アルコール系化合物または尿素である、前記 10に記載のアルデ ヒド系ガス消臭剤分散液、消臭剤組成分散液、またはアルデヒド系ガス消臭分散液 であり、
( 11 )前記 1〜5の 、ずれか 1つに記載のアルデヒド系ガス消臭剤または消臭剤組成 物を用いて製造したことを特徴とする消臭加工製品であり、
(12)前記 6〜11のいずれか 1つに記載のアルデヒド系ガス消臭剤分散液、消臭剤 組成分散液、またはアルデヒド系ガス消臭分散液を用いて塗布、噴霧塗布または混 合させて製造したことを特徴とする消臭加工製品であり、
( 13)前記 11または 12記載の消臭加工製品が消臭フィルターであり、
(14)前記 11または 12記載の消臭加工製品が消臭ポリウレタンフォームである。 発明の効果
本発明のアルデヒド系ガス消臭剤および分散液は、アルデヒド系ガスに対する消臭 性能に優れることから、室内や車内などの密閉空間から効率的にアルデヒド系ガスを 除去することができる。また、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤および分散液を用い て作製した繊維、塗料、シート、成形品などの消臭加工製品は、消臭性能優れること 、およびこの消臭加工製品から揮発するアルデヒド系ガスを低減することができる。ま た、本発明の消臭剤組成物は、アルデヒド系ガス消臭以外の悪臭も効率よく除去で きる。例えば、ホルムアルデヒドとギ酸とを含む排気ガスの浄ィ匕に使用することができ る。
発明を実施するための最良の形態
[0015] 以下本発明を詳細に説明する。なお、%は重量%であり、部は重量部を示す。 pH 測定とは、室温(1〜30°C)で測定したもので、好ましくは, 20〜25°Cで測定もので ある。水懸濁液の pH測定は、水懸濁液の上清の pHを測定したときの値をいう。 〇アルデヒド系ガス消臭剤
本発明におけるアルデヒド系ガス消臭剤とは、アミノグァ二ジン塩と、精製水に 5% で分散させた時の pHが 2〜8であるケィ酸塩ィ匕合物、精製水に 5%で分散させた時 の pHが 2〜8である 4価金属リン酸塩ィ匕合物、精製水に 5%で分散させた時の pHが 2〜8であるゼォライト、および精製水に 5%で分散させた時の pHが 2〜8であるシリ 力ゲルの中カゝら選ばれる少なくとも 1種以上のものと混合したもので、当該混合物の 水懸濁液の pHが 1〜7のものである。このアミノグァ二ジン塩は、精製水に溶解させ た時の ρΗ1〜7である。この pH測定は、室温で行ったものである。
本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、室温にぉ 、て精製水に 5%で分散させた時 の上清の pHが 7以下であり、好ましくは 6. 0以下であり、より好ましくは 5. 7以下であ り、 pHl以上であり、好ましくは 1. 5以上である。この pHであると本発明のアルデヒド 系ガス消臭剤はアルデヒドの消臭性能が高く好まし 、。具体的には消臭可能なアル デヒドガス量が多く、また消臭速度が速 、ため好ま U、。
[0016] 〇消臭剤組成物
本発明における消臭剤組成物とは、硫黄系ガス消臭剤、塩基性ガス消臭剤および 有機酸性ガス消臭剤から選ばれる少なくとも 1種以上の消臭剤と、アルデヒド系ガス 消臭剤とを含有するものである。
[0017] 〇アルデヒド系ガス消臭剤分散液
本発明におけるアルデヒド系ガス消臭剤分散液とは、アルデヒド系ガス消臭剤に、 水並びに分散剤および Zまたは界面活性剤を添加した分散液で、この分散液の pH 力^〜 7のものである。
[0018] 〇消臭剤組成分散液
本発明における消臭剤組成分散液とは、消臭剤組成物に、水並びに分散剤およ び Zまたは界面活性剤を添カ卩した分散液で、この分散液の pHが 1〜7のものである
[0019] 〇アルデヒド系ガス消臭分散液
本発明におけるアルデヒド系ガス消臭分散液とは、少なくともアミノグァ二ジン塩と 酸性シリカゾルと力もなるもので、 pHが 1〜7のものである。この pHは、 5%で分散さ せた時の上清の pHが 7以下であり、好ましくは 6. 0以下であり、より好ましくは 5. 7以 下であり、 pHl以上であり、好ましくは 1. 5以上である。ここで用いるアミノグァ二ジン 塩は、精製水に分散または溶解させた時の ρΗ1〜7であるものが好ましい。
[0020] 〇アミノグァ二ジン塩
本発明におけるアミノグァ二ジン塩は、無機粉体との混合物の懸濁液において、こ の pHが 1〜 7になるものであれば如何様な物でもよ!/ヽ。更には当該ァミノグァニジン 塩は、溶解したもの、例えば 5%の水溶液の pHが 1〜7であるものであり、 pHが 2〜6 より好ましぐ更に好ましくは pH3. 0〜5. 0である。この pHに調製して用いても良い 。当該アミノグァ二ジン塩がこの範囲であるとアルデヒド消臭性能を充分に発揮できる こと力 好ましい。
当該アミノグァ二ジン塩としては、アミノグァ二ジン硫酸塩、アミノグァ二ジン塩酸塩、 ジアミノグアン-ジン塩酸塩、ジァミノグァ-ジン硫酸塩、およびトリアミノグァ二ジン塩 酸塩などが例示できる。これらは単独または混合して本発明に用いることができる。 当該アミノグァ二ジン塩としては、安全性を考慮するとアミノグァ二ジン塩酸塩または アミノグァ二ジン硫酸塩が特に好まし 、。
本発明の消臭の対象するアルデヒド系ガスとしては、ホルムアルデヒド、ァセトアル デヒド、プロパナール、ブタナール、ノネナールなどが例示できる。し力し、消臭するも のは、アルデヒド系ガスを含有していればよぐ他の種類との複合ガスでもよい。
[0021] 〇無機粉体
本発明における無機粉体は、アミノグァ二ジン塩との混合物の懸濁液において、こ の pHが 1〜7になるものであれば如何様な物でもよい。更に当該無機粉体は、この 5 %で分散させた時の pHが 2. 0以上であり、 8. 0以下のものであり、より好ましくは pH 3. 0〜7. 5であり、更に好ましくは pH4. 0〜7. 0である。当該無機粉体を 5重量% 分散させた時の pHが上記範囲であると、アミノグァ二ジン塩のアルデヒド消臭性能が より以上に発現できるため更に好ましく、且つ変異原性が陰性であるため好ま 、。
本発明における無機粉体は、アミノグァ二ジン塩と混合ができ、上記 pH内であれば 成分や形状に限定はなく使用することができ、更に本発明のアルデヒド系ガス消臭剤 の耐水性が向上できるものがより好ましい。
当該無機粉体としては、ケィ酸塩ィ匕合物、 4価金属リン酸塩化合物、ゼォライト、シリ 力ゲル、および 5重量%で分散させた時の pHを上記の範囲に調整した無機粉体な どを例示することができ、特にケィ酸塩ィ匕合物、 4価金属リン酸塩化合物、シリカゲル 、 pH調整した雲母などが消臭性能を向上できるため好ましい。この 5重量%で分散さ せた時の pHを上記の範囲に調整した無機粉体とは、雲母、ハイド口タルサイト、セピ オライト、ァタパルジャイト、ベントナイト、ゼォライト Y型などが例示できる。この pH調 整に用いる酸としては、無機酸であることが好ましぐより好ましくは硫酸またはリン酸 である。
〇ケィ酸塩化合物
本発明において、ケィ酸塩ィ匕合物としては、精製水に 5重量%で分散させた時の p Hが 2. 0以上であり、 8. 0以下のものが好ましぐアミノグァ二ジン塩との混合物の耐 水性を向上できるものであれば更に好ましい。
具体的には、ケィ酸アルミニウムまたはケィ酸マグネシウムが好ましぐ非晶質ケィ 酸アルミニウムまたは非晶質ケィ酸マグネシウムが耐水性の向上の点力もより好ましく
、非晶質ケィ酸アルミニウムがアミノグァ二ジン塩と混合した混合物の高温の雰囲気 下でのアルデヒド消臭性能が高いためより好ましい。また、これらは天然物あるいは 合成物であっても良い。例えば合成のケィ酸アルミニウムは下記式(1)で表されるも のである。
Al O -nSiO ·πιΗ Ο (1)
2 3 2 2
但し、式(1)中の ηは 6以上の正数であり、より好ましくは ηが 6〜50で且つ mが 1〜 20の正数であり、特に好ましくは nが 8〜 15で mが 3〜 15である。
またケィ酸マグネシウムは下記式(2)で表されるものである。
MgO -nSiO ·πιΗ Ο (2)
2 2
但し、式(2)中の ηは 1以上の正数であり、より好ましくは ηが 1〜20で且つ mが 0. 1 〜20の正数であり、更に好ましくは nが 1〜15で mが 0. 3〜10であり、特に好ましく
は nが 3〜 15で mが 1〜8である。
[0023] 合成品のケィ酸塩化合物は、例えば以下のような手段によって合成することができ る。アルミニウム塩またはマグネシウム塩の水溶液とケィ酸アルカリ金属塩の水溶液と を混合し、室温、大気圧条件下に必要に応じて酸もしくはアルカリを加えて、 pH約 3 〜約 7の条件に維持して共沈せしめ、これを、例えば約 40°C〜約 100°C程度におい て熟成し、もしくは熟成せずに共沈物を水洗、脱水、乾燥することにより合成すること ができる。
[0024] ケィ酸アルミニウムの合成におけるアルミニウムの水溶性塩とケィ酸アルカリ金属塩 との使用量は、 SiO /Al Oのモル比が 6以上、例えば 6〜50の範囲、より好ましく
2 2 3
は 8〜 15の範囲となるように選択することができる。
ケィ酸マグネシウムの合成におけるマグネシウムの水溶性塩とケィ酸アルカリ金属 塩との使用量は、 SiO /MgOのモル比が 1以上、例えば 1〜20の範囲、より好ましく
2
は 1〜15の範囲となるように選択することができる。
また、他の合成手段としては、例えば、シリカゾルに、アルミニウムまたはマグネシゥ ムの水溶液を加え、更に、酸またはアルカリにより、系の pHを約 3〜7に維持して、十 分に均一に混合し、更に、例えば約 40°C〜約 100°C程度に加温して、熟成しまたは 熟成しないで、その後、水洗、脱水、乾燥することにより、形成することができる。この 際、シリカゾルとアルミニウムまたはマグネシウムの水溶性塩の使用量は、上記 SiO
2
/Al O、 SiO ZMgOと同じように選択することができる。いままでの説明は、非晶
2 3 2
質ケィ酸アルミニウムおよび非晶質ケィ酸マグネシウムを各々単独で合成する例のも のである力 アルミニウムまたはマグネシウムの水溶性塩の混合水溶液から両金属を 含有した化合物を合成することもできる。
上記水溶性塩としては、例えば硫酸塩、硝酸塩、塩化塩、沃化塩、臭化塩のごとき 水溶性塩を例示することができる。
更に、上記合成で用いるアルカリまたは酸の例としては、水酸化ナトリウム、水酸ィ匕 カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、アンモニア水などのアルカリ類、塩酸、硫酸、 硝酸などの酸類を例示することができる。
[0025] 〇4価金属リン酸塩化合物
本発明において、 4価金属リン酸塩化合物としては、水に対して不溶性または難溶 性の 4価金属リン酸塩ィ匕合物であり、精製水に 5重量%で分散させた時の pHが 2. 0 以上であり、 7. 0以下のものが好ましぐ本発明のアルデヒド系ガス消臭剤の耐水性 を向上できるものであれば更に好ましい。
好ましいこの具体例として、リン酸ジルコニウム、リン酸チタン、リン酸スズなどがある 。これらの化合物には、 α型結晶、 j8型結晶、 γ型結晶、ナシコン型結晶など、種々 の結晶系を有する結晶質のものと非晶質のものがある力 いずれも使用できる。なか でも、 α型結晶質ィ匕合物は耐水性を向上できる度合いが高ぐまた、アミノグァ二ジン 塩と混合した混合物の高温の雰囲気下でのアルデヒド消臭性能が高く、且つアンモ ユア消臭性も有して 、るため好まし 、。
[0026] 〇シリカゲル
本発明において、シリカゲルとしては、精製水に 5重量%で分散させた時の pHが 2 . 0以上であり、 7. 0以下のものが好ましぐ本発明のアルデヒド系ガス消臭剤の耐水 性を向上できるものであれば更に好ましい。
シリカゲルは製造方法により表面積、細孔径を調整し様々な特徴を有するものがあ る力 上記 pH範囲以内であれば公知のものはいずれも使用できる。この製造例とし ては水ガラスに硫酸を添加し得られたゲルを水洗し、乾燥後粉砕することで得られる
[0027] 〇ゼォライト
本発明において、ゼォライトとしては、精製水に 5重量%で分散させた時の pHが 2. 0以上であり、 8. 0以下のものであり、 pHが 7. 0以下がより好ましい。また、本発明の アルデヒド系ガス消臭剤の耐水性を向上できるものであれば更に好ましい。
当該ゼォライトは、天然物あるいは合成物であっても良い。ゼォライトの構造は多様 であるが公知のものはいずれのものも使用できる。この構造として例えば、 Α型、 X型 、Y型、 α型、 j8型、 ZSM— 5等がある力 分散液の pHが 2〜8以外のものは、この 範囲内に調整して使用することもできる。
[0028] 〇本発明のアルデヒド系ガス消臭剤の製造方法
本発明のアルデヒド系ガス消臭剤の製造法の概略について説明する。
本発明のアルデヒド系ガス消臭剤の製造方法は、無機粉体またはこの分散液と、ァ ミノグァ-ジン塩またはこの溶液若しくはこの分散液とから混合物を製造することにお いて、前記混合物の水懸濁液の pHが 1〜7であるものを製造するものである。
本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、無機粉体を室温から 60°C未満にお!、て攪拌 し、これにアミノグァ二ジン塩を添加し、良く混合して製造することができる。または、 本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、無機粉体をァミノグァ-ジン塩の分解温度以 下で攪拌しながらアミノグァ二ジン塩を添加し、良く混合して製造することもできる。こ れらの製造方法にぉ 、て、室温力 60°C未満の温度で本発明のアルデヒド系ガス消 臭剤を製造することがより好まし 、。
また、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、無機粉体を室温から 60°C未満で攪拌 し、これにアミノグァ二ジン塩の溶液を滴下あるいは噴霧して添加し、良く混合して製 造することもできる。当該混合物は、更に乾燥を行っても良い。この乾燥は 60〜120 °Cが好ましぐより好ましくは 80〜110°Cであり、減圧下に行っても良い。なお、乾燥 工程の処理時間は、乾燥温度、処理量および装置により最適な時間があるので、条 件により設定すれば良い。
[0029] また、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、室温から 60°C未満で無機粉体の分散 液を攪拌し、これにアミノグァ二ジン塩を添加し、良く混合して製造することもできる。 当該混合物は、更に乾燥を行っても良い。この乾燥は 60〜120°Cが好ましぐより好 ましくは 80〜110°Cであり、減圧下に行っても良い。なお、乾燥工程の処理時間は、 乾燥温度、処理量および装置により最適な時間があるので、条件により設定すれば 良い。
また、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、室温から 60°C未満で無機粉体の分散 液を攪拌し、これにアミノグァ二ジン塩の溶液またはこの分散液を添加し、良く混合し て製造することもできる。当該混合物は、更に乾燥を行っても良い。この乾燥は 60〜 120°Cが好ましぐより好ましくは 80〜110°Cであり、減圧下に行っても良い。なお、 乾燥工程の処理時間は、乾燥温度、処理量および装置により最適な時間があるので 、条件により設定すれば良い。
[0030] これら例示した製造方法において、無機粉体とアミノグァ二ジン塩との添加方法を
逆にしても良い。即ち、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、アミノグァ二ジン塩の溶 液またはこの分散液を室温から 60°C未満で攪拌し、これに無機粉体を添加し、良く 混合して製造するものである。この例示した他の製造方法についても同様に行うこと ができる。
これらの製造方法において、アミノグァ二ジン塩の溶液を用いる製造方法が更に好 ましい。
[0031] 本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、更に耐水性を向上させるために、 140〜240 °Cで加熱処理を行うことが好ましぐより好ましくは 160°C〜220°Cで加熱処理を行う ことである。なお、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、乾燥工程と加熱処理とを合 わせて行っても良い。なお、加熱処理の処理時間は、乾燥温度、処理量および装置 により最適な時間があるので、条件により設定すれば良い。
本発明に用いるこのアミノグァ二ジン塩の溶液は、水溶液でもアルコールやメタノー ルなどの有機溶媒を用いてもよいが、好ましくは水溶液である。無機粉体の分散液は 、水溶液でもアルコールやメタノールなどの有機溶媒を用いてもよいが、好ましくは水 溶液である。
[0032] さらに、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、無機粉体をフィルター、繊維または紙 などに付着力卩ェなどをしたものに、アミノグァ二ジン塩の溶液を滴下あるいは噴霧な どして処理し、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤を含有する製品を作製することも可 能である。
[0033] 本発明のアルデヒド系ガス消臭剤における無機粉体とアミノグアン-ジン塩との割 合は、無機粉末 100重量部に対してアミノグァ二ジン塩が 0. 1〜800重量部であり、 好ましくは 3〜: LOO重量部であり、更に好ましくは 10〜50重量部である。アミノグァ二 ジン塩の混合比が 0. 1重量部より少ないと十分な消臭効果が得られない。またアミノ グァ-ジン塩の混合比が 800重量部より多いと、 80°Cの雰囲気下におけるァセトァ ルデヒド消臭性能が十分得られな 、ことがあるので好ましぐアミノグァ二ジン塩が無 機粉体に十分に担持されないため、添加量に応じた消臭効果が期待できないことが あるので好ましくない。
[0034] 〇他の消臭剤との混合
本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、アルデヒド系ガスに対して有効であり、アルデ ヒド系ガスとしては、例えばァセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、プロパナール、ブタ ナール、ノネナールなどがある。また、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、本発明 のアルデヒド系ガス消臭剤以外のアルデヒドガス消臭剤と一緒に用いても良 、。当該 アルデヒドガス消臭剤としては、硫酸アンモ-ゥム、ポリアリルアミン塩酸塩、 EDTA. ナトリウム塩、トリエタノールァミン、ピリジン、ジメチルヒダントイン、カゼイン、尿素、チ ォ尿素、カゼインナトリウム、グリシン、へキサメチレンテトラミン、硝酸グァ-ジン、硫 酸ヒドロヒシルァミンなどが例示できる。
本発明のアルデヒド系ガス消臭剤の使用方法は、アルデヒド系ガス単独を対象とす ることもあるが、アルデヒド系ガス以外の消臭剤と混合 (消臭剤組成物)したり、それら と併用して使用することもできる。また、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤または消臭 剤組成物は、ケィ酸マグネシウム質粘土を混合して用いることにより消臭性を向上さ せることちでさる。
[0035] 本発明のアルデヒド系ガス消臭剤と混合または併用する具体的な例としては、アン モユア、トリメチルァミンなどの塩基性ガスを消臭するための塩基性ガス消臭剤がある 。塩基性ガス消臭剤としては、水に対して不溶性または難溶性の 4価金属リン酸塩ィ匕 合物が例示できる。当該 4価金属リン酸塩ィ匕合物の好ましい具体例として、リン酸ジ ルコ-ゥム、リン酸チタン、リン酸スズなどがある。これらの化合物には、 α型結晶、 j8 型結晶、 γ型結晶、ナシコン型結晶など、種々の結晶系を有する結晶質のものと非 晶質のものがあるが、ガス吸着性を有するものは、いずれも本発明のアルデヒド系ガ ス消臭剤と混合または併用することができる。
[0036] また、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、硫化水素、メチルメルカプタンなどの硫 黄系ガスを消臭するための硫黄性ガス消臭剤と混合または併用して用いることができ る。例えば、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、銅、亜鉛、マンガンカゝら選ばれる 少なくとも 1種以上の金属イオンを担持した 4価金属リン酸塩化合物、酸化亜鉛、また はケィ酸亜鉛と混合または併用することができる。当該 4価金属リン酸塩化合物に担 持する金属イオンの中でも特に銅イオンが硫ィ匕水素などの消臭効果が高 、ことから 好ましい。
[0037] 4価金属リン酸塩化合物に金属イオンを担持させるには、 4価金属リン酸塩化合物 を、金属イオンの塩溶液に接触させ、イオン交換などにより担持させればよい。
金属イオンの担持量は、 4価金属リン酸塩ィ匕合物のイオン交換容量内であれば、 1 00%まで所望により自由に調整することができる。
また、酸化亜鉛、ケィ酸銅およびケィ酸亜鉛については比表面積の大きいものが消 臭性能が高く好ましい。
[0038] また、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、酢酸、イソ吉草酸、酪酸などの悪臭を 消臭するための有機酸性ガス消臭剤と混合または併用して用いることができる。例え ば、水和酸ィ匕ジルコニウム、水和酸ィ匕チタンと本発明のアルデヒド系ガス消臭剤とを 混合することにより消臭剤組成物とすることができる。
水和酸化ジルコニウムは、ォキシ塩化ジルコニウム水溶液などのジルコニウム含有 溶液を、水やアルカリ溶液で加水分解することにより作製することができる。なお、水 和酸化ジルコニウムは、ォキシ水酸化ジルコニウム、水酸化ジルコニウム、含水酸ィ匕 ジルコニウム、酸化ジルコニウム水和物など、いろいろな言い方がなされる場合があ る力 水和酸化ジルコニウムと同じである。
[0039] ケィ酸マグネシウム質粘土は、ケィ酸マグネシウムを主成分とする粘土鉱物で、孔 径約 lnm細孔を有することからガス吸着性能を有する。ケィ酸マグネシウム質粘土を 添加した本発明のアルデヒド系ガス消臭剤または消臭剤組成物は、塩基性悪臭ガス 、酸性悪臭ガス、含硫黄悪臭ガス、アルデヒドガスに対する消臭性能を更に向上させ ることができる。このことから、本発明においては、消臭剤または消臭剤組成物にケィ 酸マグネシウム質粘土を添加することが好ましい。特に、ケィ酸マグネシウム質粘土 を添加することによりタバコ臭の主成分の一つであるピリジン、ニコチンなどに対する 消臭性能が向上する。
本発明に用いるケィ酸マグネシウム質粘土の具体例として、セピオライト、シロタイ ル、ラフリナイト、およびァタパルジャイト等が挙げられる。
本発明のアルデヒド系ガス消臭剤 100重量部に対して、ケィ酸マグネシウム質粘土 を 0. 2〜20重量部配合することが好ましぐ更に 0. 5〜: LO重量部配合することが好 ましい。ケィ酸マグネシウム質粘土が 0. 2重量部より少ないと、消臭性能の向上が期
待できないことがあり、 20重量部より多く配合しても消臭性能の向上ができないことが ある力または他の悪臭ガスに対する消臭性能が悪くなることがある。
[0040] 上述した本発明における消臭剤または消臭剤組成物は、 V、ずれも通常粉体状で 得られ、好ましい平均粒径は 0. 01〜50 111でぁり、ょり好ましくは0. 02〜20 /ζ πιで ある。平均粒径が 0. 01 /z m未満では取扱いが困難であり、再凝集しやすいといった 問題があり好ましくない。また、 50 /z mより大きいと、バインダーなどの表面処理剤に 分散させ繊維などに後加工する場合に表面処理剤中で均一に分散させにくかったり 、成形用榭脂へ添加する場合、成形機のフィルターが目詰まりをおこしたり、分散不 良がおこったりするなどの問題があり好ましくない。
[0041] また、使用目的により本発明のアルデヒド系ガス消臭剤または消臭剤組成物を粒状 化してもよい。この場合、消臭剤を 1成分ごとに粒状化しても、あるいは、消臭剤組成 物を粒状化しても構わな!/ヽ。粒状体の製造方法は通常粉体を粒状化する方法は ヽ ずれも用いることができる。例えば、アルミナゾル、粘土などをバインダーとして用い、 粒状体とする方法がある。粒径は粒状体の硬さや、密度、粉砕強度のなどにより様々 に調整することができる力 取り扱いのし易さ力 0. l〜3mmとすることが好ましい。
[0042] 本発明のアルデヒド系ガス消臭剤組成物は、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤と; 4価金属リン酸塩化合物、ケィ酸亜鉛、銅、亜鉛およびマンガンカゝら選ばれる少なくと も 1種以上の金属イオンを担持した 4価金属リン酸塩化合物、水和酸化ジルコニウム 、水和酸ィ匕チタン、並びに酸ィ匕亜鉛など力も選ばれる少なくとも 1種以上の物質とを 混合したものである。これらの混合割合は特に制限はなぐ消臭剤組成物を使用する 環境により適宜変化させることができる。
[0043] 〇耐水性
本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、耐水性を付与させることができる。この耐水性 とは、消臭剤を少なくとも 1度は水と接触後、消臭性能の低下が少ないことを意味す る。例えば、消臭剤を 1回水に浸漬処理した後、ァセトアルデヒドガスに対する消臭性 能を測定した場合、浸漬処理前の消臭性と比較して低下率で 50%以下であることで あり、好ましくは 65%以下である。さらに具体的に試験条件を説明すれば、室温にお いて 100mlの精製水に lgの消臭剤を入れてよく撹拌し、この懸濁液をろ過した後、
更に 1000mlの精製水で洗浄し、 110°Cで乾燥させる。この水洗を行った消臭剤に っ 、てァセトアルデヒドガスの消臭活性を測定し、水洗前の値と比較する。
[0044] 〇高温消臭性
本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、高温の雰囲気下でアルデヒド系ガスの消臭 性能が高いことも特長のひとつである。高温の雰囲気下での消臭性能とは、例えば 本発明のアルデヒド系ガス消臭剤を含有する繊維ゃ榭脂成型品などを加熱した際に 発生するアルデヒド系ガスを抑制できることである。ここで 、う高温の雰囲気下での消 臭性能が高いとは、 40°C〜90°Cの環境下での消臭性が確保され、問題ないレベル までアルデヒド系ガス濃度が低下できることである。言い換えると、室温での消臭性能 に比べ大きく低下しな 、ものである。
[0045] 〇加工方法
本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、粉末、顆粒、または粒状のものを加工するこ とで消臭加工製品として使用することができる。例えば消臭剤の粉末、顆粒、または 粒状品をカートリッジに詰めて消臭加工製品とすることが可能である。また、本発明の アルデヒド系ガス消臭剤の水溶液、消臭剤粉末を分散させた液を用いたスプレー状 の消臭剤とすることも可能である。その他に、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤を各 種製品に含有させて各種消臭性加工品とすることも可能である。
[0046] 〇アルデヒド系消臭剤分散液
本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、分散媒に分散させて消臭分散液としても良い 。また、当該消臭分散液は、アミノグァ二ジン塩および無機粉体を分散させても調製 することができる。当該分散液の製造は、通常無機粉末の分散液を作製する方法の いずれをも用いることができる。例えば、当該分散液の製造は、水などの分散媒にァ ミノグァ-ジン塩、無機粉体および必要に応じて分散剤、界面活性剤、消泡剤、保水 剤、防腐剤、粘度調整剤等を添加し、サンドミル、デイスパー、ボールミルなどにより 攪拌し分散させればよい。
[0047] 当該分散媒は、水溶性、親水性を有するものであれば制限なく用いることができる 。この具体的にはプロトン性溶媒としては水、アルコールが挙げられる。また、非プロ トン性溶媒としてはジメチルホルムアミド、ジメチルァセトアミド、ジメチルスルフォキシ
ド、テトラヒドロフラン、アセトンなどが挙げられる。これらを単独で用いても複数混合さ せても良い。当該分散媒としては、水および Zまたはアルコールが好ましぐより好ま しくは水である。
当該分散媒としてのアルコールとしては、取り扱いの容易さからエタノールが好まし い。水およびアルコールを混合して分散媒として用いる場合、好ましい配合割合とし ては水 100部に対してアルコール 0. 1〜 100部である。
[0048] 本発明で使用する分散剤に特に制限はないが、アルケニルコハク酸塩,アルキル ベンゼンスルホン酸塩,アルキルナフタレンスルホン酸塩,アルキル硫酸エステル塩 ,高級アルコール硫酸エステル塩,ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステ ル塩,ジアルキルスルホサクシネート塩,アルキルリン酸エステル塩,リン酸エステル 系共重合体,ポリカルボン酸型高分子界面活性剤などのァ-オン性界面活性剤、ポ リオキシエチレンアルキルエーテル,ポリオキシエチレンアルキルァリルエーテル,有 機変性オルガノポリシロキサンなどのノ-オン性界面活性剤、アルキルアミン塩、第 四アンモ-ゥム塩などのカチオン性界面活性剤、アルキルべタイン,アミドべタインな どのべタイン型両性界面活性剤、ピロリン酸塩、トリポリリン酸塩、トリェタノ一ネアミン などのポリアミンなどが例示できる。
[0049] 当該分散剤は、酸性官能基を有する分散剤がよぐ界面活性効果を有しても良い。
この分散剤は複数使用してもよぐ本発明のアルデヒド系ガス消臭剤を分散媒に分散 できるものであれば限定するものではない。酸性官能基を有する分散剤に、非イオン 形の分散剤を使用しても良 、。
[0050] 当該分散剤は、酸性官能基を含む共重合体を含むものがより好ま ヽ。当該基本 骨格はエステル連鎖、ビニル連鎖、アクリル連鎖、エーテル連鎖及びウレタン連鎖等 で構成されているものが例示でき、これら分子中の水素原子の一部がハロゲン原子 で置換されていてもよい。これらの中でもアクリル榭脂、ポリエステル榭脂及びアルキ ド榭脂が好ましぐ特にアクリル榭脂とポリエステル榭脂が好適である。当該酸性官能 基としては、カルボキシル基、スルホン基およびリン酸基などが例示され、なかでもリ ン酸基が好ましい。
[0051] 本発明における酸性官能基を有する分散剤の酸価は、 5〜150mgKOHZgであ
ることが好ましぐ 30〜130mgKOHZgが特に好ましい。酸価が 5mgKOHZg未満 であると消臭剤粒子表面への吸着力が不足することがあるため分散安定性が低下す るので好ましくない。また酸価が 150mgKOH/gを超えると消臭剤粒子の表面に吸 着した分散剤の立体的反発層の比率が少なくなり、十分な消臭剤粒子の分散安定 性が得られないことがある。当該酸性官能基は、榭脂の分子中に全くランダムに配置 されていてもよいが、ブロック又はグラフト構造により、酸性官能基が分子中の末端部 分に配置されているものが消臭剤粒子が吸着したときに溶媒和による消臭剤粒子の 分散安定ィ匕構造をとり易いため好ましい。当該カウンタ一力チオンとしては、アルカリ 金属塩、アンモ-ゥム塩およびアミン塩などが例示でき、特にアルキルアンモ-ゥム 塩が好適である。
[0052] 当該酸性官能基を有する分散剤の好ましい重量平均分子量は 800〜: LOO, 000 の範囲で、より好ましくは 800〜10, 000である。分子量が 800未満では分散効果が 低下する場合があり、また 100, 000を上回ると凝集作用や粘度上昇が起こる恐れが あるため好ましくない。
[0053] 本発明のアルデヒド系ガス消臭剤分散液における分散剤の添加量は、無機粉体 1 00重量部に対して、 0. 1〜15重量部が好ましぐ更に好ましくは 0. 5〜12重量部で あり、特に好ましくは 1〜: L0重量部である。当該分散剤の添加量が 0. 1重量部より少 ないと、分散性が十分でなく再凝集しやすいことがあり好ましくない。また、当該分散 剤の添加量が 15重量部より多いと過剰な分散剤の影響で分散性が低下したり、また は消臭性が低下することがあるので好ましくない。
[0054] 酸性官能基を有する分散剤の具体例として、 BYK— Chemie社製の Disperbyk — 110、 Disperbyk— 170、 Disperbyk— 180および 190など、 SERVODELDEN BV社製の SER— AD FA192など、ゼネカ カラーズ製のソルスパース 3000、 90 00、 13240、 13940、 17000、 17240、 17940、 21000、 24000、 26000および 2 7000など、共栄社ィ匕学株式会社製のフローレン G— 700、味の素株式会社製のァ ジスパー PA111などを挙げることができる。
[0055] 本発明の消臭剤分散液における消泡剤は、破泡性、抑泡性、脱泡性のものがある カ^、ずれのものを用いてもょ 、。破泡性の例としてはポリシロキサン溶液をあげること
ができる。
本発明の消臭剤分散液における粘度調整剤は、いずれのものも用いることができ、 例えば、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシセルロース 、メチノレヒドロキシプロピノレセノレロース、ヒドロキシェチノレセノレロースなどのセノレロース 系増粘剤、アラビアガム、トランガンガム、グァーガム等の天然多糖類、各種ポリアタリ ルアミド系ポリマー、ポリエチレンォキシド、ポリビュルアルコールなどがある。
[0056] 本発明の消臭分散液 (但し、アルデヒド系ガス消臭分散液にっ 、ては別途記載)に 保水剤を配合することにより、消臭剤分散液または消臭剤組成分散液などをスプレ 一ガン等で塗布する際にノズルオリフィスおよびストレーナ一への目詰まり発生を抑 制し、通液性を安定化させることができる。使用できる保水剤に特に制限はないが、 ポプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、キシリトール、 d—ソルビトール等の 多価アルコール系化合物、及び尿素等が例示でき、ポリエチレングリコール、尿素が ノズルオリフィスおよびストレーナ一への目詰まりの発生を抑制する効果が高いため より好ましぐポリエチレングリコールがその効果が高いため特に好ましい。なお、ポリ エチレングリコールは種々の平均分子量のものがある力 平均分子量が 150〜500 0のものが目詰まり抑制効果が高いため好ましぐより好ましくは平均分子量が 194〜 1000のものである。当該保水剤を配合する場合、この配合割合は、消臭剤の固形 分 100重量部に対して 0. 01〜: L0重量部が好ましぐより好ましくは 0. 1〜5重量部 である。保水剤の配合割合が 0. 01重量部より少ないと目詰まりの抑制効果が十分 ではなぐまた、 10重量部より多くても目詰まり抑制効果は配合量に応じて向上せず 、逆にスプレー塗布された表面の乾燥性が悪くなつたり、乾燥後に表面がベたつい たりすることがあるため好ましくな!/、。
[0057] 本発明の消臭剤分散液における消臭剤の固形分は、 1〜60重量%が好ましぐ 3 〜40重量%がより好ましぐ 5〜25重量%が更に好ましい。消臭剤固形分が 1重量 %以下であると、分散液の粘度が低いため分散安定性が悪くなることがあり、分散液 の粘度を上げるために粘度調整剤などの添加剤を添加することは可能だが、添加剤 により消臭性能が低下することがあるので好ましくない。消臭剤固形分が 60重量%を 超えると、分散液の粘度が高くなりすぎて製造が難しぐまた製品のハンドリング性が
悪くなるため好ましくない。
[0058] 本発明の消臭剤分散液には、アクリル酸系やウレタン系などの繊維、不織布、シー ト等の表面処理に通常使用されているバインダー榭脂を混合することもできる。このと き、バインダー榭脂と分散液中の消臭剤固形分との合計は、分散液の 5〜50重量% が好ましい。また、当該分散液における消臭剤固形分とバインダー榭脂との混合比 は、消臭剤固形分 100重量部に対し、バインダー榭脂固形分が 10〜300重量部が 好ましい。バインダー榭脂固形分が 10重量部未満であると、繊維、不織布、シート等 に消臭分散液を添着させる際、固着力が十分ではないため、消臭剤が脱落し消臭 性能が低下することがあるため好ましくない。また、バインダー榭脂固形分が 300重 量部を超えると、繊維、不織布、シート等に加工した際に、消臭剤が榭脂で覆われ消 臭性能が十分発現しな 、ため好ましくな!/、。
[0059] 〇酸性シリカゾル
本発明における酸性シリカゾルは、当該溶液が酸性のものが好ましぐ pHが 2〜6 のものがより好ましぐ更に好ましくは pHが 2〜5のものである。当該酸性シリカゾルの 製造方法は、例えばアルカリ金属硅酸塩である珪酸ソーダを原料としたナトリウム安 定ィ匕シリカゾルを作製した後、アルカリ分をイオン交換等の操作によって除去したも のである。また、本発明における酸性シリカゾルの分散媒は水性溶媒又はアルコー ル性溶媒があるが、水性溶媒がより好ましい。また、当該酸性シリカゾルの平均粒径 は 3〜250nmであり、好ましくは 5〜50nmであり、より好ましくは 8〜30nmである。な お、ここでいう平均粒径とは、当該酸性シリカゾルにおけるコロイダルシリカ粒子の平 均粒子径のことである。
[0060] 市販品の酸性水性シリカゾルとしては、スノーテックス O (商品名、 日産化学工業( 株)製)、スノーテックス OS (商品名、 日産化学工業 (株)製)、スノーテックス OXS (商 品名、 日産化学工業 (株)製)、ナルコ 1034A (商品名、ナルコケミカルカンパニー 製)、ナイャコール 2034DI (商品名、ェカケミカルズァクチエボラ一グ製)、カタロイ ド SN (商品名、触媒化成工業 (株)製)、アデライト AT— 20Q (商品名、旭電化工業 ( 株))等が挙げられる。
[0061] 〇アルデヒド系ガス消臭分散液の製造方法
本発明のアルデヒド系ガス消臭分散液の製造法の概略について説明する。
本発明のアルデヒド系ガス消臭分散液は、酸性シリカゾルを常温力 60°C程度に お!ヽて攪拌し、これにアミノグァ二ジン塩またはアミノグァ二ジン塩の溶液を添カロし、 良く混合することにより製造することができる。
または、シリカゾルとァミノグァ-ジン塩の添加順序を逆にして製造することもできる
[0062] ここで用いるこのアミノグァ二ジン塩の溶液は、水溶液でもアルコールやメタノール 等の有機溶媒を用いてもょ 、が、好ましくは水溶液である。
[0063] 本発明のアルデヒド系ガス消臭分散液に、低級アルコール、または水 Z低級アルコ ール混合液を添加すると、シリカゾルの安定性が向上するので特に好ましい。低級ァ ルコールは具体的にはメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレング リコール等があげられ、特にエタノールがシリカゾルの安定ィ匕効果が大きく好ましい。 ここていう安定性とは消臭分散液の白濁度の変化割合のことである。なお、白濁度は 660nmの吸光度で評価することが可能である。
[0064] 本発明のアルデヒド系ガス消臭分散液における酸性シリカゾルとアミノグアン-ジン 塩との配合割合は、酸性シリカゾルのシリカ(SiO )分 100重量部に対してアミノグァ
2
二ジン塩力 SO. 01〜: LOO重量咅であり、好ましく ίま 0. 05〜50重量咅であり、更に好 ましくは 0. 1〜30重量部、特に好ましくは 0. 1〜: L0重量部未満である。アミノグァ二 ジン塩の割合が 0. 01重量部より少ないと十分な消臭効果が得られない。またアミノ グァ-ジン塩の割合が 100重量部より多いと、 80°Cの雰囲気下におけるァセトアル デヒド消臭性能が十分得られないことがあるので好ましくない。即ち、アミノグァ二ジン 塩の量が多いとシリカゾルに十分に担持されないため、アミノグァ二ジン塩の添カロ量 に応じた消臭効果が期待できな 、ことがあるので好ましくな 、。
[0065] 本発明のアルデヒド系ガス消臭分散液に保水剤を配合することにより、スプレーガ ン等で塗布する際にノズルオリフィスおよびストレーナ一への目詰まり発生を更に抑 制し、通液性を安定化させることができる。使用できる保水剤に特に制限はないが、 ポプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、キシリトール、 d—ソルビトール等の 多価アルコール系化合物等が例示でき、ポリエチレングリコールがノズルオリフィスお
よびストレーナ一への目詰まりの発生を抑制する効果が高いためより好ましい。なお 、ポリエチレングリコールは種々の平均分子量のものがある力 平均分子量が 150〜 5000のものが目詰まり抑制効果が高いため好ましぐより好ましくは平均分子量が 1 94〜: L000のものである。当該保水剤を配合する場合、この配合割合は、アルデヒド 系ガス消臭分散液の固形分 100重量部に対して 0. 01〜: L0重量部が好ましぐより 好ましくは 0. 1〜5重量部である。保水剤の配合割合が 0. 01重量部より少ないと目 詰まりの抑制効果が十分ではなぐまた、 10重量部より多くても目詰まり抑制効果は 配合量に応じて向上せず、逆にスプレー塗布された表面の乾燥性が悪くなつたり、 乾燥後に表面がベたっ 、たりすることがあるため好ましくな 、。
[0066] 本発明のアルデヒド系ガス消臭分散液にぉ ヽて、水溶液である場合、保水剤を併 用することができる。当該保水剤としては、ポリビニルアルコール、ポリビュルピロリド ン、ポリエチレンォキシド、ポリプロピレンォキシド、ポリエチレングリコール等の水溶 性高分子ポリマー、およびメチルセルロース、ヒドロキシェチルセルロース、カルボキ シセルロース等の水溶性セルロース誘導体を挙げることができ、好ましくは水溶性高 分子ポリマーであり、分子量 5000程度以下の低分子量のものが好ましい。当該保水 剤を配合する場合、この配合割合は、消臭剤 100重量部に対して 0. 01〜10重量部 が好ましぐより好ましくは 0. 1〜5重量部である。
[0067] 本発明のアルデヒド系ガス消臭分散液には、アルデヒド消臭性能が阻害されない限 り、各種界面活性剤を添加して使用して良い。この場合、非イオン性界面活性剤が 好ましい。
[0068] 本発明のアルデヒド系ガス消臭分散液を繊維、不織布、木質ボード、榭脂成形品 等の担持体に担持するには、担持体の表面に塗布や噴霧したり、あるいは、担持体 を本発明のアルデヒド系ガス消臭分散液に浸漬することで可能となる。即ち、本発明 のアルデヒド系ガス消臭分散液を塗布、噴霧または浸漬の後に、乾燥することにより 担持体に担持することができる。この乾燥は、自然乾燥または室温〜 200°C程度ま でに加熱して乾燥させることができる。また、担持体への担持をより強固とするために 、アクリル酸系榭脂ゃウレタン系榭脂等の公知のバインダー榭脂を本発明のアルデヒ ド系ガス消臭分散液と併用することも可能である。
[0069] 本発明のアルデヒド系ガス消臭分散液などは、高温の雰囲気下でアルデヒド系ガス の消臭性能が高いことも特長のひとつである。高温の雰囲気下での消臭性能とは、 例えば本発明のアルデヒド系ガス消臭分散液などで処理した繊維、木質ボードゃ榭 脂成型品等を加熱した際に発生するアルデヒド系ガスを抑制できることである。ここで いう高温の雰囲気下での消臭性能が高いとは、 40°C〜90°Cの環境下での消臭性が 確保され、問題ないレベルまでアルデヒド系ガス濃度が低下できることである。言い 換えると、室温での消臭性能に比べ大きく低下しないものである。
[0070] 〇用途
本発明の消臭剤(アルデヒド系ガス消臭剤やアルデヒド系ガス消臭剤分散液やアル デヒド系ガス消臭分散液)は、ァセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、ノネナールなどの アルデヒド系ガスに対して消臭効果を有する。また、本発明の消臭剤組成物は、アル デヒド系ガスの消臭以外にアンモニア、硫化水素、メチルメルカプタンなどの種々の 悪臭に対する消臭効果に優れている。このことから、本発明の消臭剤または消臭剤 組成物は、活性炭など、従来の消臭剤が使用されている種々の分野、例えば、タパ コ臭消臭、生活臭消臭、体臭消臭、糞尿臭消臭、ゴミ臭消臭などの分野で有効であ る。
また、本発明の消臭剤は、基材自身カゝらアルデヒドを発生する材料、例えば、合板 、集成材、フローリング材、パーティクルボード、断熱材等の建材、フロアーカーペット 、消音パット、クッション材、カーシート、ヘッドレスト、アームレスト、トァトリム、成形天 井、サンバイザー、リアパッケージトレイ、インストルメントパネル、ダッシュインシュレー サーなどに使用することにより、基材自身力 揮発アルデヒドを低減することができる 。更に、消臭剤組成物においてもこれら用途に使用することができる。
[0071] 本発明の消臭剤を含有する消臭加工製品としては、消臭性繊維、消臭性塗料、消 臭性シートおよび消臭性榭脂成形品などが例示できる。
本発明の消臭剤を含有する消臭繊維としては、消臭性を必要とする各種の分野で 利用可能である。例えば、当該消臭繊維は、衣類、肌着、ストッキング、靴下、布団、 布団カバー、座布団、毛布、じゅうたん、カーテン、ソファー、カバー、シート、カーシ ート、カーマット、エアーフィルターを始めとして、多くの繊維製品に使用できる。繊維
製品への添加方法は繊維製品の表面あるいは裏面にバインダー榭脂を用いて添着 する方法や繊維樹脂に練りこむ方法がある。又、本発明の消臭剤を含有する消臭塗 料としては、消臭性を必要とする各種の分野で利用可能である。例えば、当該消臭 塗料は、建物の内壁、外壁、鉄道車両の内壁などで使用できる。又、本発明の消臭 剤を含有する消臭性シートとしては消臭性を必要とする各種の分野で利用可能であ る。例えば、当該消臭性シートは、医療用包装紙、食品用包装紙、鮮度保持紙、紙 製衣料、空気清浄フィルター、壁紙、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、不織 布、紙、フィルター、フィルムなどで使用できる。また、本発明の消臭剤を含有する消 臭性成形品としては消臭性を必要とする各種の分野で利用可能である。例えば、当 該消臭性成形品は、空気清浄器、冷蔵庫などの家電製品や、ゴミ箱、水切りなどの 一般家庭用品、ポータブルトイレなどの各種介護用品、日常品などで使用できる。
[0072] 更に本発明のアルデヒド系ガス消臭剤または消臭剤組成物などを配合して作製し たフィルタ一は、メタノールおよびエタノールなどのアルコール類ゃジメチルエーテル などのエーテル類などを燃料として使用する電池にぉ 、て、この発電時または非発 電時に排出されるホルムアルデヒドゃギ酸などの大気中への拡散を防止することが できる。また燃料電池の発電時には、水が排出されるため、当該フィルタ一は、耐水 性を有する必要がある。本発明のアルデヒド系ガス消臭剤または消臭剤組成物など は、耐水性に優れることから、当該フィルターに用いる消臭剤として好適である。本発 明のアルデヒド系ガス消臭剤と有機酸性ガス消臭剤とを混合した消臭剤組成物を用 V、て製造したものが好ま 、。
[0073] 〇実施態様
室温力も 60°C未満において無機粉体とアミノグァ二ジン塩の水溶液とを混合して均 一に製造することを特徴とするアルデヒド系ガス消臭剤。
室温力も 60°C未満において無機粉体とアミノグァ二ジン塩の水溶液とを混合して均 一し、 60〜 120°Cで乾燥させて製造することを特徴とするアルデヒド系ガス消臭剤。 室温力も 60°C未満において無機粉体とアミノグァ二ジン塩の溶液とを混合して均一 し、 60〜120°Cで乾燥させ、更に 140〜240°Cで加熱処理して製造することを特徴 とするアルデヒド系ガス消臭剤。
室温力も 60°C未満において無機粉体とアミノグァ二ジン塩の溶液とを混合して均一 し、 140〜240°Cで加熱処理して製造することを特徴とするアルデヒド系ガス消臭剤 上記にそれぞれ記載のアルデヒド系ガス消臭剤の製造方法。
無機粉体、アミノグァ二ジン塩と水とを混合して混合物を製造することにおいて、前 記混合物の水懸濁液の pHが 1〜7であるアルデヒド系ガス消臭剤の製造方法。 無機粉体の分散液とアミノグァ二ジン塩の溶液とを混合して混合物を製造すること において、前記混合物の水懸濁液の pHが 1〜7であるアルデヒド系ガス消臭剤の製 造方法。
無機粉体の分散液とアミノグァ二ジン塩の溶液とを混合して混合物を製造すること において、前記混合物の水懸濁液の pHが 1〜7であるアルデヒド系ガス消臭剤の製 造方法。
無機粉体とアミノグァ二ジン塩溶液とを混合して混合物を製造することにお ヽて、前 記混合物の水懸濁液の pHが 1〜7であるアルデヒド系ガス消臭剤の製造方法。 無機粉体の分散液とアミノグァ二ジン塩の溶液との混合により製造することを特徴と するアルデヒド系ガス消臭剤分散液。
無機粉体の分散液とアミノグァ二ジン塩の溶液とを混合し、 pHを 1〜7に調製して 製造することを特徴とするアルデヒド系ガス消臭剤分散液。
無機粉体の分散液とアミノグァ二ジン塩の溶液とを良く混合した後、分散剤を加え て製造することを特徴とするアルデヒド系ガス消臭剤分散液。
無機粉体の分散液とアミノグァ二ジン塩の溶液とを pHを 1〜7に調製して良く混合 した後、分散剤を加えて製造することを特徴とするアルデヒド系ガス消臭剤分散液。 上記にそれぞれ記載のアルデヒド系ガス消臭剤分散液の製造方法。
少なくとも酸性シリカゾルとァミノグァ-ジン塩とを含有するアルデヒド系ガス消臭剤 において、酸性シリカゾル中のシリカ(SiO )分 100重量部に対しアミノグァ二ジン塩
2
が 0. 01〜: L00重量部の割合であるアルデヒド系ガス消臭分散液。
少なくとも酸性シリカゾルとァミノグァ-ジン塩を含有するアルデヒド系ガス消臭剤に おいて、酸性シリカゾル中のシリカ(SiO )分 100重量部に対しアミノグァ二ジン塩の
割合が 0. 1〜10重量部未満であるアルデヒド系ガス消臭分散液。
酸性シリカゾルにァミノグァ-ジン塩を添カ卩し、室温〜 60°C未満の温度で混合して 作製したアルデヒド系ガス消臭分散液。
アミノグァ二ジン塩に酸性シリカゾルを添カ卩し、室温〜 60°C未満の温度で混合して 作製したアルデヒド系ガス消臭分散液。
酸性シリカゾルにァミノグァ-ジン塩の水溶液を添カ卩し、室温から 60°C未満で混合 したアルデヒド系ガス消臭分散液。
アミノグァ二ジン塩の水溶液に酸性シリカゾルを添カ卩し、室温から 60°C未満で混合 したアルデヒド系ガス消臭分散液。
上記のそれぞれ 1つに記載のアルデヒド系ガス消臭剤、アルデヒド系ガス消臭剤分 散液、アルデヒド系ガス消臭分散液を用いて製造した消臭加工製品。
パーティクルボードにアルデヒド系ガス消臭剤、アルデヒド系ガス消臭剤分散液、ァ ルデヒド系ガス消臭分散液を用いて製造した消臭パーティクルボード。
ハードボードにアルデヒド系ガス消臭剤、アルデヒド系ガス消臭剤分散液、アルデヒ ド系ガス消臭分散液を用いて製造した消臭ハードボード。
ケナフボードにアルデヒド系ガス消臭剤、アルデヒド系ガス消臭剤分散液、アルデヒ ド系ガス消臭分散液を用いて製造した消臭ケナフボード。
ポリウレタンフォームにアルデヒド系ガス消臭剤、アルデヒド系ガス消臭剤分散液、 アルデヒド系ガス消臭分散液を用いて製造した消臭ポリウレタンフォーム。
雑綿、雑ポリエステル等のフェルト材にアルデヒド系ガス消臭剤、アルデヒド系ガス 消臭剤分散液、アルデヒド系ガス消臭分散液を用いて製造した消臭フェルト。
綿の生地などにアルデヒド系ガス消臭剤、アルデヒド系ガス消臭剤分散液、アルデ ヒド系ガス消臭分散液を用いて製造した消臭綿布。
不織布などにアルデヒド系ガス消臭剤、アルデヒド系ガス消臭剤分散液、アルデヒド 系ガス消臭分散液を用いて製造した消臭不織布。
紙などにアルデヒド系ガス消臭剤、アルデヒド系ガス消臭剤分散液、アルデヒド系ガ ス消臭分散液を用いて製造した消臭紙。
<実施例 >
以下、本発明を更に具体的に説明する力 これに限定されるものではない。なお、 %は重量%である。
消臭剤組成物の試料調製方法と得られたサンプルの各種評価試験方法およびそ の結果は以下の通りである。
[0075] 〇ケィ酸アルミニウム
実施例で用いたケィ酸アルミニウムは、この合成時の SiO: Al Oのモル比が 9 : 1
2 2 3
のものであり、これを精製水に 5%で懸濁させた時の pHは 6. 5であった。
実施例 1
[0076] 100重量部のケィ酸アルミニウムを室温で撹拌しながら 50重量部の 30%アミノグァ 二ジン塩酸塩水溶液を添加した。添加後、均一になるまで撹拌した。その後、 100°C で 30分間乾燥後、 180°Cで 30分間加熱処理を行い、消臭剤 Aを得た。なお、精製 水に消臭剤 Aを 5重量%で懸濁させた時の pHは 5. 5であった。
実施例 2
[0077] 100重量部のケィ酸アルミニウムを室温で撹拌しながら 50重量部の 30%アミノグァ 二ジン硫酸塩水溶液を添加した。添加後、均一になるまで撹拌した。その後、 100°C で 30分間乾燥後、 210°Cで 30分間加熱処理を行い、消臭剤 Bを得た。なお、精製 水に消臭剤 Bを 5重量%で懸濁させた時の pHは 5. 5であった。
実施例 3
[0078] 100重量部のケィ酸アルミニウムを室温で撹拌しながら 50重量部の 30%ジアミノグ ァ-ジン塩酸塩水溶液を添加した。添加後、均一になるまで撹拌した。その後、 100 °Cで 30分間乾燥後、 180°Cで 30分間加熱処理を行い、消臭剤 Cを得た。なお、精 製水に消臭剤 Cを 5重量%で懸濁させた時の pHは 5. 5であった。
実施例 4
[0079] 100重量部のケィ酸アルミニウムを室温で撹拌しながら 50重量部の 30%トリァミノ グァ-ジン塩酸塩水溶液を添加した。添加後、均一になるまで撹拌した。その後、 10 0°Cで 30分間乾燥後、 180°Cで 30分間加熱処理を行い、消臭剤 Dを得た。なお、精 製水に消臭剤 Dを 5重量%で懸濁させた時の pHは 5. 5であった。
実施例 5
[0080] ケィ酸アルミニウムの代わりに aリン酸ジルコニウム(水に 5%で分散させた時の pH は 2. 9。以下同じものを使用した)を用いたこと以外は、実施例 1と同様に操作し、消 臭剤 Eを得た。なお、精製水に消臭剤 Eを 5重量%で懸濁させた時の pHは 2. 2であ つた o
実施例 6
[0081] ケィ酸アルミニウムの代わりに αリン酸ジルコニウムを用いたこと以外は、実施例 2と 同様に操作し、消臭剤 Fを得た。なお、精製水に消臭剤 Fを 5重量%で懸濁させた時 の pHは 2. 2であった。
実施例 7
[0082] ケィ酸アルミニウムの代わりに αリン酸ジルコニウムを用いたこと以外は、実施例 3と 同様に操作し、消臭剤 Gを得た。なお、精製水に消臭剤 Gを 5重量%で懸濁させた 時の pHは 2. 2であった。
実施例 8
[0083] ケィ酸アルミニウムの代わりに αリン酸ジルコニウムを用いたこと以外は、実施例 4と 同様に操作し、消臭剤 Ηを得た。なお、精製水に消臭剤 Ηを 5重量%で懸濁させた 時の pHは 2. 2であった。
実施例 9
[0084] ケィ酸アルミニウムの代わりにシリカゲル(富士シリシァ化学 (株)サイリシァ 740、水 に 5%を分散させた時の pHは 6. 0。以下同じものを使用した)を用いたこと以外は、 実施例 1と同様に操作し、消臭剤 Iを得た。なお、精製水に消臭剤 Iを 5重量%で懸濁 させた時の pHは 4. 8であった。
実施例 10
[0085] ケィ酸アルミニウムの代わりにシリカゲルを用いたこと以外は、実施例 2と同様に操 作し、消臭前を得た。なお、精製水に消臭前を 5重量%で懸濁させた時の pHは 4. 8であった。
実施例 11
[0086] ケィ酸アルミニウムの代わりにシリカゲルを用いたこと以外は、実施例 3と同様に操 作し、消臭剤 Kを得た。なお、精製水に消臭剤 Kを 5重量%で懸濁させた時の pHは 4. 8であった。
実施例 12
[0087] ケィ酸アルミニウムの代わりにシリカゲルを用いたこと以外は、実施例 4と同様に操 作し、消臭剤 Lを得た。なお、精製水に消臭剤 Lを 5重量%で懸濁させた時の pHは 4 . 8であった。
実施例 13
[0088] ケィ酸アルミニウムの代わりにゼォライト ZSM5 (水澤ィ匕学工業 (株)ミズカシーブス
Si/Al=30、水に 5%を分散させた時の pHは 3. 4。)を用いたこと以外は、実施例 1と 同様に操作し、消臭剤 Mを得た。なお、精製水に消臭剤 Mを 5重量%で懸濁させた 時の pHは 2. 4であった。
実施例 14
[0089] ケィ酸アルミニウムの代わりにゼォライト ZSM5を用いたこと以外は、実施例 2と同 様に操作し、消臭剤 Nを得た。なお、精製水に消臭剤 Nを 5重量%で懸濁させた時 の pHは 2. 4であった。
実施例 15
[0090] ケィ酸アルミニウムの代わりにゼォライト ZSM5を用いたこと以外は、実施例 3と同 様に操作し、消臭剤 Oを得た。なお、精製水に消臭剤 Oを 5重量%で懸濁させた時 の pHは 2. 4であった。
実施例 16
[0091] ケィ酸アルミニウムの代わりにゼォライト ZSM5を用いたこと以外は、実施例 4と同 様に操作し、消臭剤 Pを得た。なお、精製水に消臭剤 Pを 5重量%で懸濁させた時の pHは 2. 4であった。
[0092] OpH調整雲母の作製
pH調整雲母は、 100重量部の成膨潤性雲母 ソマシフ ME— 100 (コープケミカル (株)製、水に 5%を分散させた時の pHは 10. 7であった)を撹拌しながら 15重量部の
20%リン酸水溶液を室温で添加し、良く混合して作製した。
実施例 17
[0093] ケィ酸アルミニウムの代わりに pH調整雲母を用いたこと以外は、実施例 1と同様に 操作し、消臭剤 Qを得た。なお、精製水に消臭剤 Qを 5重量%で懸濁させた時の pH は 5. 9であった。
実施例 18
[0094] ケィ酸アルミニウムの代わりに PH調整雲母を用いたこと以外は、実施例 2と同様に 操作し、消臭剤 Rを作製した。なお、精製水に消臭剤 Rを重量%で懸濁させた時の p Hは 5. 9であった。
実施例 19
[0095] ケィ酸アルミニウムの代わりに PH調整雲母を用いたこと以外は、実施例 3と同様に 操作し、消臭剤 Sを作製した。なお、精製水に消臭剤 Sを重量%で懸濁させた時の p Hは 5. 9であった。
実施例 20
[0096] ケィ酸アルミニウムの代わりに PH調整雲母を用いたこと以外は、実施例 2と同様に 操作し、消臭剤 Tを作製した。なお、精製水に消臭剤 Tを 5重量%で懸濁させた時の pHは 5. 9であった。
実施例 21
[0097] ケィ酸アルミニウムを 100°Cで 1時間攪拌した後、 100°Cで攪拌しながらアミノグァ 二ジン塩酸塩溶液を添加した以外は、実施例 1と同様に操作し、消臭剤 A(IOO)を 得た。なお、精製水に消臭剤 A(IOO)を 5重量%で懸濁させた時の pHは 5. 5であつ た。
実施例 22
[0098] ケィ酸アルミニウムを 100°Cで 1時間攪拌した後、 100°Cで攪拌しながらアミノグァ 二ジン硫酸塩溶液を添加した以外は、実施例 2と同様に操作し、消臭剤 B (100)を 得た。なお、精製水に消臭剤 B (100)を 5重量%で懸濁させた時の pHは 5. 5であつ
実施例 23
[0099] 100重量部のケィ酸アルミニウムと 25重量部のアミノグァ二ジン塩酸塩とを室温で 均一になるまで良く混合した後、 160°Cで 30分間加熱処理を行い、消臭剤 A1を得 た。なお、精製水に消臭剤 A1を 5重量%で懸濁させた時の pHは 4. 3であった。 実施例 24
[0100] 100重量部のケィ酸アルミニウムと 25重量部のアミノグァ二ジン硫酸塩とを室温で 均一になるまで良く混合した後、 210°Cで 30分間加熱処理を行い、消臭剤 B1を得 た。なお、精製水に消臭剤 B1を 5重量%で懸濁させた時の pHは 4. 3であった。 実施例 25
[0101] 100重量部のケィ酸アルミニウムと 25重量部のジァミノグァ-ジン塩酸塩とを室温 で均一になるまで良く混合した後、 180°Cで 30分間加熱処理を行い、消臭剤 C1を 得た。なお、精製水に消臭剤 C1を 5重量%で懸濁させた時の pHは 4. 3であった。 実施例 26
[0102] 100重量部のケィ酸アルミニウムと 25重量部のトリアミノグァ二ジン塩酸塩とを室温 で均一になるまで良く混合した後、 180°Cで 30分間加熱処理を行い、消臭剤 D1を 得た。なお、精製水に消臭剤 D1を 5重量%で懸濁させた時の pHは 4. 3であった。 実施例 27
[0103] ケィ酸アルミニウムの代わりに αリン酸ジルコニウムを用いたこと以外は、実施例 23 と同様に操作し、消臭剤 E1を得た。なお、精製水に消臭剤 E1を 5重量%で懸濁させ た時の pHは 1. 7であった。
実施例 28
[0104] ケィ酸アルミニウムの代わりに αリン酸ジルコニウムを用いたこと以外は、実施例 24 と同様に操作し、消臭剤 F1を得た。なお、精製水に消臭剤 F1を 5重量%で懸濁させ た時の pHは 1. 7であった。
実施例 29
[0105] ケィ酸アルミニウムの代わりに αリン酸ジルコニウムを用いたこと以外は、実施例 25 と同様に操作し、消臭剤 G1を得た。なお、精製水に消臭剤 G1を 5重量%で懸濁さ
せた時の pHは 1. 7であった。
実施例 30
[0106] ケィ酸アルミニウムの代わりに αリン酸ジルコニウムを用いたこと以外は、実施例 26 と同様に操作し、消臭剤 HIを得た。なお、精製水に消臭剤 HIを 5重量%で懸濁さ せた時の pHは 1. 7であった。
実施例 31
[0107] ケィ酸アルミニウムの代わりにシリカゲルを用いたこと以外は、実施例 23と同様に操 作し、消臭剤 IIを得た。なお、精製水に消臭剤 IIを 5重量%で懸濁させた時の pHは 4. 1であった。
実施例 32
[0108] ケィ酸アルミニウムの代わりにシリカゲルを用いたこと以外は、実施例 24と同様に操 作し、消臭前 1を得た。なお、精製水に消臭前 1を 5重量%で懸濁させた時の pHは 4. 1であった。
実施例 33
[0109] ケィ酸アルミニウムの代わりにシリカゲルを用いたこと以外は、実施例 25と同様に操 作し、消臭剤 K1を得た。なお、精製水に消臭剤 K1を 5重量%で懸濁させた時の pH は 4. 1であった。
実施例 34
[0110] ケィ酸アルミニウムの代わりにシリカゲルを用いたこと以外は、実施例 26と同様に操 作し、消臭剤 L1を得た。なお、精製水に消臭剤 L1を 5重量%で懸濁させた時の pH は 4. 1であった。
実施例 35
[0111] ケィ酸アルミニウムの代わりにゼォライト ZSM5を用いたこと以外は、実施例 23と 同様に操作し、消臭剤 Mlを得た。なお、精製水に消臭剤 Mlを 5重量%で懸濁させ た時の pHは 1. 9であった。
実施例 36
[0112] ケィ酸アルミニウムの代わりにゼォライト ZSM5を用いたこと以外は、実施例 24と
同様に操作し、消臭剤 N1を得た。なお、精製水に消臭剤 N1を 5重量%で懸濁させ た時の pHは 1. 9であった。
実施例 37
[0113] ケィ酸アルミニウムの代わりにゼォライト ZSM5を用いたこと以外は、実施例 25と 同様に操作し、消臭剤 Olを得た。なお、精製水に消臭剤 Olを 5重量%で懸濁させ た時の pHは 1. 9であった。
実施例 38
[0114] ケィ酸アルミニウムの代わりにゼォライト ZSM5を用いたこと以外は、実施例 26と 同様に操作し、消臭剤 P1を得た。なお、精製水に消臭剤 P1を 5重量%で懸濁させ た時の pHは 1. 9であった。
実施例 39
[0115] ケィ酸アルミニウムの代わりに pH調整雲母を用いたこと以外は、実施例 23と同様 に操作し、消臭剤 Q1を得た。なお、精製水に消臭剤 Q1を 5重量%で懸濁させた時 の pHは 4. 7であった。
実施例 40
[0116] ケィ酸アルミニウムの代わりに pH調整雲母を用いたこと以外は、実施例 24と同様 に操作し、消臭剤 R1を得た。なお、精製水に消臭剤 R1を 5重量%で懸濁させた時 の pHは 4. 7であった。
実施例 41
[0117] ケィ酸アルミニウムの代わりに pH調整雲母を用いたこと以外は、実施例 25と同様 に操作し、消臭剤 S1を得た。なお、精製水に消臭剤 S1を 5重量%で懸濁させた時 の pHは 4. 7であった。
実施例 42
[0118] ケィ酸アルミニウムの代わりに pH調整雲母を用いたこと以外は、実施例 26と同様 に操作し、消臭剤 T1を得た。なお、精製水に消臭剤 T1を 5重量%で懸濁させた時 の pHは 4. 7であった。
実施例 43
[0119] 100重量部のケィ酸アルミニウムと 25重量部のアミノグァ二ジン塩酸塩とを室温で 均一になるまで良く混合し、消臭剤 AOを得た。なお、精製水に消臭剤 AOを 5重量% で懸濁させた時の pHは 4. 3であった。
実施例 44
[0120] 100重量部のケィ酸アルミニウムと 25重量部のアミノグァ二ジン硫酸塩とを室温で 均一になるまで良く混合し、消臭剤 B0を得た。なお、精製水に消臭剤 B0を 5重量% で懸濁させた時の pHは 4. 3であった。
実施例 45
[0121] 100重量部のケィ酸アルミニウムと 25重量部のジァミノグァ-ジン塩酸塩とを室温 で均一になるまで良く混合し、消臭剤 COを得た。なお、精製水に消臭剤 COを 5重量 %で懸濁させた時の pHは 4. 3であった。
実施例 46
[0122] 100重量部のケィ酸アルミニウムと 25重量部のトリアミノグァ二ジン塩酸塩とを室温 で均一になるまで良く混合し、消臭剤 DOを得た。なお、精製水に消臭剤 DOを 5重量 %で懸濁させた時の pHは 4. 3であった。
実施例 47
[0123] ケィ酸アルミニウムの代わりに αリン酸ジルコニウムを用いたこと以外は、実施例 43 と同様に操作し、消臭剤 Ε0を得た。なお、精製水に消臭剤 Ε0を 5重量%で懸濁させ た時の pHは 1. 7であった。
実施例 48
[0124] ケィ酸アルミニウムの代わりに αリン酸ジルコニウムを用いたこと以外は、実施例 44 と同様に操作し、消臭剤 F0を得た。なお、精製水に消臭剤 F0を 5重量%で懸濁させ た時の pHは 1. 7であった。
実施例 49
[0125] ケィ酸アルミニウムの代わりに αリン酸ジルコニウムを用いたこと以外は、実施例 45 と同様に操作し、消臭剤 GOを得た。なお、精製水に消臭剤 GOを 5重量%で懸濁さ せた時の pHは 1. 7であった。
実施例 50
[0126] ケィ酸アルミニウムの代わりに αリン酸ジルコニウムを用いたこと以外は、実施例 46 と同様に操作し、消臭剤 ΗΟを得た。なお、精製水に消臭剤 ΗΟを 5重量%で懸濁さ せた時の ρΗは 1. 7であった。
実施例 51
[0127] ケィ酸アルミニウムの代わりにシリカゲルを用いたこと以外は、実施例 43と同様に操 作し、 10を得た。なお、精製水に消臭剤 10を 5重量%で懸濁させた時の ρΗは 4. 1で めつに。
実施例 52
[0128] ケィ酸アルミニウムの代わりにシリカゲルを用いたこと以外は、実施例 44と同様に操 作し、消臭前 0を得た。なお、精製水に消臭前 0を 5重量%で懸濁させた時の ρΗは 4. 1であった。
実施例 53
[0129] ケィ酸アルミニウムの代わりにシリカゲルを用いたこと以外は、実施例 45と同様に操 作し、消臭剤 ΚΟを得た。なお、精製水に消臭剤 ΚΟを 5重量%で懸濁させた時の ρΗ は 4. 1であった。
実施例 54
[0130] ケィ酸アルミニウムの代わりにシリカゲルを用いたこと以外は、実施例 46と同様に操 作し、消臭剤 LOを得た。なお、精製水に消臭剤 LOを 5重量%で懸濁させた時の ρΗ は 4. 1であった。
実施例 55
[0131] ケィ酸アルミニウムの代わりにゼォライト ZSM5を用いたこと以外は、実施例 43と同 様に操作し、消臭剤 ΜΟを得た。なお、精製水に消臭剤 ΜΟを 5重量%で懸濁させた 時の ρΗは 1. 9であった。
実施例 56
[0132] ケィ酸アルミニウムの代わりにゼォライト ZSM5を用いたこと以外は、実施例 44と同 様に操作し、消臭剤 NOを得た。なお、精製水に消臭剤 NOを 5重量%で懸濁させた
時の pHは 1. 9であった。
実施例 57
[0133] ケィ酸アルミニウムの代わりにゼォライト ZSM5を用いたこと以外は、実施例 45と同 様に操作し、消臭剤 00を得た。なお、精製水に消臭剤 00を 5重量%で懸濁させた 時の pHは 1. 9であった。
実施例 58
[0134] ケィ酸アルミニウムの代わりにゼォライト ZSM5を用いたこと以外は、実施例 46と同 様に操作し、消臭剤 P0を得た。なお、精製水に消臭剤 P0を 5重量%で懸濁させた 時の pHは 1. 9であった。
実施例 59
[0135] ケィ酸アルミニウムの代わりに pH調整雲母を用いたこと以外は、実施例 43と同様 に操作し、消臭剤 Q0を得た。なお、精製水に消臭剤 Q0を 5重量%で懸濁させた時 の pHは 4. 7であった。
実施例 60
[0136] ケィ酸アルミニウムの代わりに pH調整雲母を用いたこと以外は、実施例 44と同様 に操作し、消臭剤 R0を得た。なお、精製水に消臭剤 R0を 5重量%で懸濁させた時 の pHは 4. 7であった。
実施例 61
[0137] ケィ酸アルミニウムの代わりに pH調整雲母を用いたこと以外は、実施例 45と同様 に操作し、消臭剤 ROを得た。なお、精製水に消臭剤 SOを 5重量%で懸濁させた時 の pHは 4. 7であった。
実施例 62
[0138] ケィ酸アルミニウムの代わりに pH調整雲母を用いたこと以外は、実施例 46と同様 に操作し、消臭剤 TOを得た。なお、精製水に消臭剤 TOを 5重量%で懸濁させた時 の pHは 4. 7であった。
実施例 63
[0139] ケィ酸アルミニウムを 100°Cで 1時間攪拌した後、 100°Cでァミノグァ-ジン塩酸塩
を添加し混合した以外は実施例 23と同様に操作し、消臭剤 Al ( 100)を得た。なお、 精製水に消臭剤 A1 (100)を 5重量%で懸濁させた時の pHは 4. 3であった。
実施例 64
[0140] ケィ酸アルミニウムを 100°Cで 1時間攪拌した後、 100°Cでァミノグァ-ジン硫酸塩 を添加し混合した以外は実施例 24と同様に操作し、消臭剤 B1 (100)を得た。なお、 精製水に消臭剤 B1 (100)を 5重量%で懸濁させた時の pHは 4. 3であった。
実施例 65
[0141] 消臭剤 Aを 70重量部、 oc型層状リン酸ジルコニウムを 10重量部、銅結合型 a型層 状リン酸ジルコニウムを 10重量部および水和酸化ジルコニウムを 10重量部、を室温 で良く混合して消臭剤組成物 Aを作製した。
実施例 66
[0142] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 Bを用いて実施例 65と同様に操作し、消臭剤組成物 B を作製した。
実施例 67
[0143] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 Cを用いて実施例 65と同様に操作し、消臭剤組成物 C を作製した。
実施例 68
[0144] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 Dを用いて実施例 65と同様に操作し、消臭剤組成物 D を作製した。
実施例 69
[0145] 消臭剤 Aを 80重量部、酸ィ匕亜鉛を 20重量部とを室温でよく混合して消臭剤糸且成物 A,を作成した。
実施例 70
[0146] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 Bを用いて実施例 69と同様に操作し、消臭剤組成物 B' を作製した。
実施例 71
[0147] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 A (100)を用いて実施例 69と同様に操作し、消臭剤組
成物 A (100)を作製した。
実施例 72
[0148] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 B (100)を用いて実施例 69と同様に操作し、消臭剤組 成物 B (100)を作製した。
実施例 73
[0149] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 A1 (100)を用いて実施例 69と同様に操作し、消臭剤 組成物 A1 (100)を作製した。
実施例 74
[0150] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 B1 (100)を用いて実施例 69と同様に操作し、消臭剤 組成物 B1 (100)を作製した。
[0151] <比較例 1 >
ケィ酸アルミニウムを用いた代わりにハイド口タルサイト KW— 2100 (水に 5重量0 /0 を分散させた時の pHは 10. 5、協和化学工業 (株)製。以下同じものを使用した)を用 いたこと以外は、実施例 1と同様に操作し試料 aを作製した。なお、精製水に試料 aを
5重量%で懸濁させた時の pHは 10. 0であった。
[0152] <比較例 2>
ケィ酸アルミニウムを用いた代わりにハイド口タルサイト KW— 2100を用いたこと 以外は、実施例 2と同様に操作し試料 bを作製した。なお、精製水に試料 bを 5重量
%で懸濁させた時の pHは 10. 0であった。
[0153] <比較例 3 >
ケィ酸アルミニウムを用いた代わりにハイド口タルサイト KW— 2100を用いたこと 以外は、実施例 3と同様に操作し試料 cを作製した。なお、精製水に試料 cを 5重量% で懸濁させた時の pHは 10. 0であった。
[0154] <比較例 4>
ケィ酸アルミニウムを用いた代わりにハイド口タルサイト KW— 2100を用いたこと 以外は、実施例 4と同様に操作し試料 dを作製した。なお、精製水に試料 dを 5重量
%で懸濁させた時の pHは 10. 0であった。
[0155] <比較例 5 >
ケィ酸アルミニウムの代わりに合成膨潤性雲母 ソマシフ ME— 100 (コープケミカ ル (株)製、水に 5重量%を分散させた時の pHは 10. 7)を用いたこと以外は、実施例 1と同様に操作し試料 eを作製した。なお、精製水に試料 eを 5重量%で懸濁させた時 の pHは 10. 4であった。
[0156] <比較例 6 >
ケィ酸アルミニウムの代わりに合成膨潤性雲母 ソマシフ ME— 100を用いたこと以 外は、実施例 2と同様に操作し試料 fを作製した。なお、精製水に試料 fを 5重量%で 懸濁させた時の pHは 10. 4であった。
[0157] <比較例 7>
ケィ酸アルミニウムの代わりに合成膨潤性雲母 ソマシフ ME— 100を用いたこと以 外は、実施例 3と同様に操作し試料 gを作製した。なお、精製水に試料 gを 5重量%で 懸濁させた時の pHは 10. 4であった。
[0158] <比較例 8 >
ケィ酸アルミニウムの代わりに合成膨潤性雲母 ソマシフ ME— 100を用いたこと以 外は、実施例 4と同様に操作し試料 hを作製した。なお、精製水に試料 hを 5重量% で懸濁させた時の pHは 10. 4であった。
[0159] OpH調整ケィ酸アルミニウム Bの作製
ケィ酸アルミニウム(水に 5重量%を懸濁させた時の pHは 6. 5) 100重量部を撹拌 しながら、 50重量部の 10%水酸ィ匕ナトリウム水溶液を室温で添加し、良く混合し、 p H調整ケィ酸アルミニウム Bを作製した。
[0160] <比較例 9 >
ケィ酸アルミニウムの代わりに pH調整ケィ酸アルミニウム Bを用いたこと以外は、実 施例 1と同様に操作し試料 iを得た。なお、精製水に試料 iを 5重量%で懸濁させた時 の pHは 10. 7であった。
[0161] <比較例 10 >
ケィ酸アルミニウムの代わりに pH調整ケィ酸アルミニウム Bを用いたこと以外は、実 施例 2と同様に操作し試料 jを作製した。なお、精製水に試料 hを 5重量%で懸濁させ た時の pHは 10. 7であった。
[0162] <比較例 11 >
ケィ酸アルミニウムの代わりに pH調整ケィ酸アルミニウム Bを用いたこと以外は、実 施例 3と同様に操作し試料 kを作製した。なお、精製水に試料 kを 5重量%で懸濁さ せた時の pHは 10. 7であった。
[0163] <比較例 12 >
ケィ酸アルミニウムの代わりに pH調整ケィ酸アルミニウム Bを用いたこと以外は、実 施例 4と同様に操作し試料 1を作製した。なお、精製水に試料 1を 5重量%で懸濁分さ せた時の pHは 10. 7であった。
[0164] <比較例 13 >
ケィ酸アルミニウムの代わりにハイド口タルサイト KW— 2100を用いたこと以外は、 実施例 23と同様に操作し試料 mを作製した。なお、精製水に試料 mを 5重量%で懸 濁させた時の pHは 9. 5であった。
[0165] <比較例 14 >
ケィ酸アルミニウムの代わりのハイド口タルサイト KW— 2100を用いたこと以外は、 実施例 24と同様に操作し試料 nを作製した。なお、精製水に試料 nを 5重量%で懸 濁させた時の pHは 9. 5であった。
[0166] <比較例 15 >
ケィ酸アルミニウムの代わりにハイド口タルサイト KW— 2100を用いたこと以外は、 実施例 25と同様に操作し試料 oを作製した。なお、精製水に試料 oを 5重量%で懸濁 させた時の pHは 9. 5であった。
[0167] <比較例 16 >
ケィ酸アルミニウムの代わりにハイド口タルサイト KW— 2100を用いたこと以外は、 実施例 26と同様に操作し試料 pを作製した。なお、精製水に試料 pを 5重量%で懸濁 させた時の pHは 9. 5であった。
[0168] <比較例 17 >
ケィ酸アルミニウムの代わりに合成膨潤性雲母 ソマシフ ME— 100を用いたこと以 外は、実施例 23と同様に操作し試料 qを作製した。なお、精製水に試料 qを 5重量% で懸濁させた時の pHは 9. 7であった。
[0169] <比較例 18 >
ケィ酸アルミニウムの代わりに合成膨潤性雲母 ソマシフ ME— 100を用いたこと以 外は、実施例 24と同様に操作し試料!:を作製した。なお、精製水に試料 rを 5重量% で懸濁させた時の pHは 9. 7であった。
[0170] <比較例 19 >
ケィ酸アルミニウムの代わりに合成膨潤性雲母 ソマシフ ME— 100を用いたこと以 外は、実施例 25と同様に操作し試料 sを作製した。なお、精製水に試料 sを 5重量% で懸濁させた時の pHは 9. 7であった。
[0171] <比較例 20 >
ケィ酸アルミニウムの代わりに合成膨潤性雲母 ソマシフ ME— 100を用いたこと以 外は、実施例 26と同様に操作し試料 tを作製した。なお、精製水に試料 tを 5重量% で懸濁させた時の pHは 9. 7であった。
[0172] <比較例 21 >
ケィ酸アルミニウムの代わりに pH調整ケィ酸アルミニウム Bを用いたこと以外は、実 施例 23と同様に操作し試料 uを作製した。なお、精製水に試料 uを 5重量%で懸濁さ せた時の pHは 10. 2であった。
[0173] <比較例 22 >
ケィ酸アルミニウムの代わりに pH調整ケィ酸アルミニウム Bを用いたこと以外は、実 施例 24と同様に操作し Vを作製した。なお、精製水に試料 Vを 5重量%で懸濁させた 時の pHは 10. 2であった。
[0174] <比較例 23 >
ケィ酸アルミニウムの代わりに pH調整ケィ酸アルミニウム Bを用いたこと以外は、実 施例 25と同様に操作し試料 wを作製した。なお、精製水に試料 wを 5重量%で懸濁 させた時の pHは 10. 2であった。
[0175] <比較例 24 >
ケィ酸アルミニウムの代わりに pH調整ケィ酸アルミニウム Bを用いたこと以外は、実 施例 26と同様に操作し試料 Xを作製した。なお、精製水に試料 Xを 5重量%で懸濁さ せた時の pHは 10. 2であった。
[0176] <比較例 25 >
試料 aを 70重量部、 oc型層状リン酸ジルコニウムを 10重量部、銅結合型 a型層状 リン酸ジルコニウムを 10重量部および水和酸化ジルコニウムを 10重量部、を室温で 良く混合して試料組成物 aを作製した。
[0177] <比較例 26 >
試料 aの代わりに試料 bを用いたこと以外は比較例 25と同様に操作し、試料組成物 bを作製した。
[0178] <比較例 27 >
試料 aの代わりに試料 cを用いたこと以外は比較例 25と同様に操作し、試料組成物 cを作製した。
[0179] <比較例 28 >
試料 aの代わりに試料 dを用いたこと以外は比較例 25と同様に操作し、試料組成物 dを作製した。
実施例 75
[0180] 〇消臭剤の耐水性試験
実施例で作製した消臭剤を精製水で洗浄後、ァセトアルデヒドガスに対する消臭活 性を測定した。即ち、室温において 100mlの精製水に lgの消臭剤 Aを入れて 1分間 よく撹拌する。この液をろ過した後、更に 1000mlの精製水で洗浄し、 110°Cで乾燥 させた。この水洗を行った消臭剤 A (水洗処理後)についてァセトアルデヒドガスに対 する消臭活性を測定した。同様に、他の消臭剤についてもこの水洗処理を行ったも のについて消臭活性を測定した。また、比較例で作製した試料についても同様の水 洗処理を行い、消臭活性を測定した。
実施例 76
[0181] 〇湿式担持した消臭剤の消臭効果の測定
実施例 1で作製した消臭剤 Aの消臭効果の測定は、この 0. 02gを、フッ化ビニル製 ノ ック (フッ化ビニル製フィルムを袋状にカ卩ェして使用、以下テドラーバックと称する) に入れ、これにァセトアルデヒドガスを 800ppm含有する空気を 1リットル注入し、室 温または 80°Cで 2時間放置した。 2時間後に、テドラーバッグ中に残存するァセトァ
ルデヒドガス濃度をガス検知管 ((株)ガステック社製、以下同社製品を使用)で測定し た。この測定結果を表 1に示す。また、消臭剤 Aの耐水性試験後の物 (水洗処理後) についても同様に試験し、結果を表 1に示した。
更に、実施例で作製した消臭剤および比較例で作製した試料も同様にァセトアル デヒドガス消臭効果を測定し、結果を表 2に示した。
また、アミノグァ二ジン塩酸塩、アミノグァ二ジン硫酸塩、ジアミノグアン二ジン塩酸 塩、またはトリアミノグァ二ジン塩酸塩を各 lmgをこの評価系に直接入れて消臭活性 を測定したところ、ァセトアルデヒドの濃度は室温放置の場合、それぞれ 22ppm、 24 ppm、 10ppm、または 8ppmであり、 80。C放置の場合、それぞれ 275ppm、 275pp m、 225ppm、 175ppmであつ 7こ o
[0182] [表 1]
[0183] [表 2]
80°C¾
水洗処理前 水洗処理後 水洗処理前 水洗処理後
375 525 575 725
375 525 575 725
325 425 4フ5 675
325 425 475 675
375 525 5フ5 725
赚 375 525 575 725
325 425 475 675
325 425 4フ5 675
325 425 425 725
325 425 425 725
難 k 275 375 425 675
讓 1 275 3フ5 425 \ 675
[0184] 上記の結果から、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、ァセトアルデヒド消臭性能 に優れており、且つ、耐水性試験を実施した後の消臭性能も優れている。また、本発 明において、水に分散させた時の pHが 2〜8の無機粉体を用いたものは、特に 80°C でのァセトアルデヒド消臭性能に優れており、且つ、耐水性試験を実施した後の消臭 性能も優れている。一方、比較例のものは、実施例のものと比べァセトアルデヒド消 臭性能が劣ることが分力る。
このことは、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、優れた消臭活性を発揮し、且つ 水洗処理を行っても消臭活性が低下することが少ない。また、本発明のアルデヒド系 ガス消臭剤は、室温〜高温域の消臭効率が優れている。このことから本発明のアル デヒド系ガス消臭剤は、耐久性、消臭性に優れることを示唆している。
実施例 77
[0185] 〇乾式担持した消臭剤の消臭効果の測定
消臭剤 A1の消臭効果の測定は、この 0. lgをテドラーバックに入れ、これにァセト アルデヒドを 600ppm含有する空気を 1リットル注入した。そして室温または 80°Cで 2 時間放置後、テドラーバック内に残存するァセトアルデヒドの濃度をガス感知管で測 定した。この結果を表 3に示す。また、消臭剤 A1の耐水性試験後の物(水洗処理後) についても同様に試験した。
更に、実施例で作製した消臭剤および比較例で作製した試料も同様にァセトアル
デヒドガス消臭効果を測定し、結果を表 3〜5に記載した。
また、アミノグァ二ジン塩酸塩、アミノグァ二ジン硫酸塩、ジアミノグアン二ジン塩酸 塩、またはトリアミノグァ二ジン塩酸塩各 5mgをこの評価系に直接入れて消臭活性を 測定したところ、ァセトアルデヒドの濃度は室温放置の場合、それぞれ 3ppm、 4ppm 、 lppm、または lppmであり、 80。C放置の場合、それぞれ 65ppm、 65ppm、 55pp m、 55ppmで teつた。
[0186] [表 3]
上記の結果から、アミノグァ二ジン塩と無機粉体とを混合した後に加熱したものは、 加熱していないものに比べ、水洗処理を行っても消臭活性の低下が少なぐ且つ、消 臭効率が優れている。また、本発明において、水に分散させた時の pHが 2〜8の無
機粉体を用いたものは、特に 80°Cでのァセトアルデヒド消臭性能に優れており、且つ 、耐水性試験を実施した後の消臭性能も優れている。一方、比較例のものは、実施 例のものと比べァセトアルデヒド消臭性能が劣ることが分かる。
このことは、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、優れた消臭活性を有し、且つ加 熱処理を行った物は、水洗処理を行っても消臭活性が低下することが少ない。また、 本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、消臭効率が優れている。このことから本発明の アルデヒド系ガス消臭剤は、耐久性、消臭性に優れることを示唆している。
実施例 78
[0190] 〇消臭剤組成物の耐水性試験
消臭剤組成物を精製水で洗浄後、ァセトアルデヒドガスに対する消臭活性を測定し た。即ち、室温において 100mlの精製水に lgの消臭剤組成物 Aを入れて 1分間よく 撹拌する。この液をろ過した後、更に 1000mlの精製水で洗浄し、 110°Cで乾燥させ た。この水洗を行った消臭剤組成物 Aについてァセトアルデヒドガス、アンモニアガス 、硫ィ匕水素ガスおよび酢酸ガスに対する消臭活性を測定した。同様に、他の消臭剤 組成物についてもこの水洗処理を行ったものについても消臭活性を測定した。また、 比較例で作製した試料組成物につ 、ても同様の水洗処理を行!ヽ、消臭活性を測定 した。
実施例 79
[0191] 〇消臭剤組成物の消臭効果の測定
消臭効果の測定は、上記の耐水性試験を行った各サンプル 0. 02gをそれぞれテド ラーバックに入れ、これにァセトアルデヒドガス 20ppm、アンモニアガス 40ppm、硫 化水素ガス lOppmおよび酢酸ガス 40ppmを含有する空気を 1リットル注入し、室温 で 2時間放置した。 2時間後に、テドラーバッグ中の残存ガス濃度を対応するガス検 知管でそれぞれ測定した。これらの結果を表 6に示した。
[0192] [表 6]
アンモニア ァセトアルデヒド 硫化水素 醒 消臭剤組成! t¾A <0. 2 <0. 2 6 2 消臭剤組成物 B <0. 2 <0. 2 6 2 消臭剤組成物 C <0. 2 く 0. 2 6 2 消臭剤組成物 D <0. 2 <0. 2 6 2 消臭剤組成 <0. 2 ぐ 0. 2 <0. 1 2 消臭剤組成物 B' ぐ 0. 2 ぐ 0. 2 <0. 1 2 消臭剤組成! (¾Α ( 1 00) <0. 2 ぐひ 2 ぐ 0. 1 2 消臭剤組成物 B ( 1 00) <0. 2 <0. 2 <0. 1 2 消臭剤組成 ( 1 00) <0. 2 <0. 2 <0. 1 2 消臭剤組成物 B1 ( 1 00) <0. 2 <0. 2 <0. 1 2
組成物 a ぐ 0. 2 1 8 8 6
Ιί*組成物 b <0. 2 1 8 8 6
1¾*4組成物 c ぐ 0. 2 1 8 8 6
1¾*'4組成物 d <0. 2 1 8 9 6
[0193] 本発明のアルデヒド系ガス消臭剤と他の悪臭消臭剤とを混合した本発明の消臭剤 組成物は、比較例に比べァセトアルデヒド、硫化水素、酢酸などに対する消臭性能 が高いことがわかる。
[0194] <比較例 29 >
アミノグァ二ジン塩酸塩水溶液に代わり 50重量部の 8%アジピン酸ジヒドラジド水溶 液を用いたこと以外は、実施例 1と同様に操作し試料 laを作製した。この試料の消臭 効果は、実施例 78および実施例 79で行った消臭効果の測定方法に準じて行い、結 果を表 7に示した。
[0195] <比較例 30 >
アミノグァ二ジン塩酸塩水溶液に代わり 50重量部の 8%アジピン酸ジヒドラジド水溶 液を用いたこと以外は、実施例 5と同様に操作し試料 lbを作製した。この試料の消臭 効果は、実施例 78および実施例 79で行った消臭効果の測定方法に準じて行い、結 果を表 7に示した。
[0196] <比較例 31 >
アミノグァ二ジン塩酸塩水溶液に代わり 50重量部の 8%アジピン酸ジヒドラジド水溶 液を用いたこと以外は、実施例 9と同様に操作し試料 lcを作製した。この試料の消臭 効果は、実施例 78および実施例 79で行った消臭効果の測定方法に準じて行い、結 果を表 7に示した。
[0197] <比較例 32 >
アミノグァ二ジン塩酸塩水溶液に代わり 50重量部の 30%グァ-ジン塩酸塩水溶液 を用いたこと以外は、実施例 1と同様に操作し試料 Idを作製した。この試料の消臭効 果は、実施例 78および実施例 79で行った消臭効果の測定方法に準じて行い、結果 を表 7に示した。
[0198] <比較例 33 >
アミノグァ二ジン塩酸塩水溶液に代わり 50重量部の 30%グァ-ジン塩酸塩水溶液 を用いたこと以外は、実施例 5と同様に操作し試料 leを作製した。この試料の消臭効 果は、実施例 78および実施例 79で行った消臭効果の測定方法に準じて行い、結果 を表 7に示した。
[0199] <比較例 34 >
アミノグァ二ジン塩酸塩水溶液に代わり 50重量部の 30%グァ-ジン塩酸塩水溶液 を用いたこと以外は、実施例 9と同様に操作し試料 Ifを作製した。この試料の消臭効 果は、実施例 78および実施例 79で行った消臭効果の測定方法に準じて行い、結果 を表 7に示した。
[0200] <比較例 35 >
アミノグァ二ジン塩酸塩水溶液に代わり 50重量部の 30%尿素水溶液を用いたこと 以外は、実施例 1と同様に操作し試料 lgを作製した。この試料の消臭効果は、実施 例 78および実施例 79で行った消臭効果の測定方法に準じて行 、、結果を表 7に示 した。
[0201] <比較例 36 >
アミノグァ二ジン塩酸塩水溶液に代わり 50重量部の 30%尿素水溶液を用いたこと 以外は、実施例 5と同様に操作し試料 lhを作製した。この試料の消臭効果は、実施 例 78および実施例 79で行った消臭効果の測定方法に準じて行 、、結果を表 7に示 した。
[0202] <比較例 37 >
アミノグァ二ジン塩酸塩水溶液に代わり 50重量部の 30%尿素水溶液を用いたこと 以外は、実施例 9と同様に操作し試料 liを作製した。この試料の消臭効果は、実施
例 78および実施例 79で行った消臭効果の測定方法に準じて行 、、結果を表 7に示 した。
[0203] [表 7]
[0204] 〇消臭剤分散液の作製
精製水 100部に対して消臭剤 Aを 50部、分散剤 Disperbyk— 180 (リン酸基を含 むブロック共重合体のアルキルアンモ-ゥム塩、酸価 94mgKOHZg、アミン価 94m gKOH/g,平均分子量 1000、 BYK— Chemie社製)を 2部、防腐剤べストサイド # 300 (大日本インキ化学工業株式会社製)を 0. 3部、消泡剤 Disperbyk— 022 (ビッ タケミー'ジャパン株式会社製)を 0. 2部および増粘剤メトロース SH15000 (信越ィ匕 学工業株式会社製)の 4%水溶液を 5部添加し、サンドミルにて 3000rpm、 20分間 攪拌し、消臭剤分散液 Aを得た。
実施例 81
[0205] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 Bを用いた以外は実施例 80と同様に操作し、消臭剤分 散液 Bを作製した。
実施例 82
[0206] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 Cを用いた以外は実施例 80と同様に操作し、消臭剤分 散液 Cを作製した。
実施例 83
[0207] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 Dを用いた以外は実施例 80と同様に操作し、消臭剤分
散液 Dを作製した。
実施例 84
[0208] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 Eを用いた以外は実施例 80と同様に操作し、消臭剤分 散液 Eを作製した。
実施例 85
[0209] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 Fを用いた以外は実施例 80と同様に操作し、消臭剤分 散液 Fを作製した。
実施例 86
[0210] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 Gを用いた以外は実施例 80と同様に操作し、消臭剤分 散液 Gを作製した。
実施例 87
[0211] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 Hを用いた以外は実施例 80と同様に操作し、消臭剤分 散液 Hを作製した。
実施例 88
[0212] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 Iを用いた以外は実施例 80と同様に操作し、消臭剤分 散液 Iを作製した。
実施例 89
[0213] 消臭剤 Aの代わりに消臭前を用いた以外は実施例 80と同様に操作し、消臭剤分 散謙作製した。
実施例 90
[0214] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 Kを用いた以外は実施例 80と同様に操作し、消臭剤分 散液 Kを作製した。
実施例 91
[0215] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 Lを用いた以外は実施例 80と同様に操作し、消臭剤分 散液 Lを作製した。
実施例 92
[0216] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 Mを用いた以外は実施例 80と同様に操作し、消臭剤
分散液 Mを作製した。
実施例 93
[0217] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 Nを用いた以外は実施例 80と同様に操作し、消臭剤分 散液 Nを作製した。
実施例 94
[0218] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 Oを用いた以外は実施例 80と同様に操作し、消臭剤分 散液 Oを作製した。
実施例 95
[0219] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 Pを用いた以外は実施例 80と同様に操作し、消臭剤分 散液 Pを作製した。
実施例 96
[0220] 精製水 100部に対して消臭剤 Bを 50部、分散剤 Disperbyk— 180 (リン酸基を含 むブロック共重合体のアルキルアンモ-ゥム塩、酸価 94mgKOHZg、アミン価 94m gKOH/g,平均分子量 1000、 BYK— Chemie社製)を 2部、防腐剤べストサイド # 300 (大日本インキ化学工業株式会社製)を 0. 3部、消泡剤 Disperbyk— 022 (ビッ タケミー'ジャパン株式会社製)を 0. 2部、増粘剤メトロース SH15000 (信越ィ匕学ェ 業株式会社製)の 4%水溶液を 5部およびポリエチレングリコール 400 (和光純薬ェ 業株式会社製、平均分子量 400)を 1部添加し、サンドミルにて 3000rpm、 20分間 攪拌し、消臭剤分散液 B (pl)を得た。
実施例 97
[0221] 消臭剤 Bの代わりに消臭剤 Fを用いた以外は実施例 96と同様に操作し、消臭剤分 散液 F (pi)を作製した。
実施例 98
[0222] 消臭剤 Bの代わりに消臭前を用いた以外は実施例 96と同様に操作し、消臭剤分 散銜 (pi)を作製した。
実施例 99
[0223] ポリエチレングリコール 400の代わりにポリエチレングリコール 6000 (和光純薬工業
株式会社製、平均分子量 7300〜9300)を用いた以外は実施例 96と同様に操作し 、消臭剤分散液 B (p2)を作製した。
実施例 100
[0224] ポリエチレングリコール 400の代わりにポリエチレングリコール 6000 (和光純薬工業 株式会社製、平均分子量 7300〜9300)を用いた以外は実施例 97と同様に操作し 、消臭剤分散液 F (p2)を作製した。
実施例 101
[0225] ポリエチレングリコール 400の代わりにポリエチレングリコール 6000 (和光純薬工業 株式会社製、平均分子量 7300〜9300)を用いた以外は実施例 98と同様に操作し 、消臭剤分散街 (P2)を作製した。
実施例 102
[0226] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤組成物 Aを用いた以外は実施例 80と同様に操作し、消 臭剤組成物分散液 Aを作製した。
実施例 103
[0227] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤組成物 Bを用いた以外は実施例 80と同様に操作し、消 臭剤組成物分散液 Bを作製した。
実施例 104
[0228] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤組成物 Cを用いた以外は実施例 80と同様に操作し、消 臭剤組成物分散液 Cを作製した。
実施例 105
[0229] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤組成物 Dを用いた以外は実施例 80と同様に操作し、消 臭剤組成物分散液 Dを作製した。
実施例 106
[0230] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤組成物 A'を用いた以外は実施例 80と同様に操作し、 消臭剤組成物分散液 A'を作製した。
実施例 107
[0231] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤組成物 B'を用いた以外は実施例 80と同様に操作し、
消臭剤組成物分散液 B'を作製した。
実施例 108
[0232] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤組成物 A (100)を用いた以外は実施例 80と同様に操 作し、消臭剤組成物分散液 A(IOO)を作製した。
実施例 109
[0233] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤組成物 B (100)を用いた以外は実施例 80と同様に操 作し、消臭剤組成物分散液 B (100)を作製した。
実施例 110
[0234] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤組成物 A1 (100)を用いた以外は実施例 80と同様に操 作し、消臭剤組成物分散液 A1 (100)を作製した。
実施例 111
[0235] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤組成物 B1 (100)を用いた以外は実施例 80と同様に操 作し、消臭剤組成物分散液 B1 (100)を作製した。
実施例 112
[0236] 分散剤 Disperbyk— 180の代わりにポリオキシエチレンノユルフェ-ルエーテル(ノ ユオン系分散剤)を用いた以外は実施例 80と同様に操作し、消臭剤分散液 A1を作 製した。
実施例 113
[0237] 分散剤 Disperbyk— 180の代わりにへキサメタリン酸ナトリウム(無機系分散剤)を 用いた以外は実施例 80と同様に操作し、消臭剤分散液 A2を作製した。
実施例 114
[0238] 実施例 80において分散剤を水 100部に対して 10部(消臭剤 100部に対して 20部 )添加すること以外は同様に操作して消臭剤分散液 A3を作製した。
実施例 115
[0239] 実施例 80において分散剤を水 100部に対して 0. 015部(消臭剤 100部に対して 0 . 03部)添加すること以外は同様に操作して消臭剤分散液 A4を作製した。
実施例 116
[0240] 〇各分散液の安定性評価
実施例および比較例で作製した各分散液の分散性につ!、て、室温で 24時間放置 後、目視で観察した。その結果を表 8に示した。
また、各分散液を 1Lのポリエチレン製の瓶に入れ、 30°Cで 1ヶ月間静置保存した。 その後、上澄み液の高さを測り沈降性を評価した。その結果を表 8に示した。
[0241] [表 8]
視観察 上澄み部分の高さ 消臭剤分散液 A 良好 5mm
消臭剤分散液 B 良好 5mm
消臭剤分散液 C 良好 5mm
消臭剤分散液 D 良好 5mm
消臭剤分散液 E 良好 bmm
消臭剤分散液 F 良好 5mm
消臭剤分散液 G 良好 5mm
消臭剤分散液 H 良好 5mm
消臭剤分散 ¾1 良好 5mm
消臭剤分散液 J 良好 5mm
消臭剤分難 K 良好 5mm
消臭剤分散液し 良好 5mm
消臭剤分散液 M 良好 8mm
消臭剤分散液 N 良好 8mm
消臭剤分散液。 良好 8mm
消臭剤分散液 P 良好 8mm
消臭剤分鎌 B (p1 ) 良好 5mm
消臭剤分散液 F(p1 ) 良好 5mm
消臭剤分散液 J (p1 ) 良好 5mm
消臭剤分散液 B (p2) 良好 5mm
消臭剤分 tfc夜 F(P2) 良好 5mm
消臭剤分 夜 J (p2) 良好 5mm
消臭剤組成物分^ A 良好 5mm
消臭剤組成物分纖 B 良好 5mm
消臭剤組成物分纖 C 良好 5mm
消臭剤組成物分纖 D 良好 5mm
消臭剤組成物分 fft¾A, 良好 5mm
消臭剤組成物分纖 B, 良好 5mm
消臭剤組成物分 f¾¾A( 1 00) 良好 5mm
消臭剤組成物分繊 B ( 1 00) 良好 5mm
消臭剤組成物分散; ¾A1 ( 1 00) 良好 5mm
消臭剤組成物分散液 B1 (100) 良好 5mm
消臭剤分散 ¾A1 少量の耀物あり 20mm
消臭剤分散 2 少量の沈殿物あり 20mm
消臭剤分散 ¾A3 粘度上昇により流動性なし Omm
消臭剤分散液 A4 沈殿物あり 20mm 本発明の消臭剤分散液中の分散剤の量は、消臭剤固形分 100部に対し 2〜10部 が分散性を良いことを示している。しかし、分散剤の量が 12部であっても分散が悪く なることはな力つた。し力しながら、当該分散剤の量が多すぎても、少なすぎても分散 が悪くなる。
実施例 117
[0243] 〇各分散液の変色性試験
消臭剤組成物分散液 A'や消臭剤組成物分散液 B'など表 9に記載の分散液の変 色性について、分散液調整直後と、分散液を 50°Cで 24時間保管した後に色彩を測 定し調べた。その結果を表 9に示した。なお、色彩の測定方法は容量 9mlのラボラン スクリュー管瓶 (素材:硼珪酸ガラス、ァズワン (株)製)に各分散液を 5mlに入れ、色 差計(日本電色工業株式会社製色彩色差計 SZ—∑80)を用いて、色彩 (L, a, b)を 測定した。このとき、ラボランスクリュー管瓶の底力も色差計の光が当たるようにした。 そして、分散液調整直後と 50°C 24時間保管した後との色彩を比較することにより色 差 ΔΕを求めた。その結果を表 9に示す。
[0244] [表 9]
[0245] 本発明の消臭剤において、 60°Cを超えた温度でアミノグァ二ジン塩を添カ卩したもの は、 60°C未満でアミノグァ二ジン塩を添加したものに比べて、消臭剤組成物分散液と した時に、それを保管した時の変色が大き!/、ことを示して 、る。
実施例 118
[0246] 〇消臭性繊維の作製
精製水 100重量部に対して消臭剤分散液 Aを 10重量部、アクリル系バインダー (K B— 1300、東亞合成 (株)製)を 3重量部添加した懸濁液を作製した。この懸濁液を ポリエステル繊維 100重量部に対して 50重量部を塗布し、 150°Cで乾燥して消臭性 繊維 A (消臭剤の含有量は榭脂 100重量部に対して 1. 5部)を得た。
実施例 119
[0247] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散液 Bを用いた以外は、実施例 118と同様に
操作し消臭性繊維 Bを作製した。
実施例 120
[0248] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散液 Cを用いた以外は、実施例 118と同様に 操作し消臭性繊維 Cを作製した。
実施例 121
[0249] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散液 Dを用いた以外は、実施例 118と同様に 操作し消臭性繊維 Dを作製した。
実施例 122
[0250] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散液 Eを用いた以外は、実施例 118と同様に 操作し消臭性繊維 Eを作製した。
実施例 123
[0251] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散液 Fを用いた以外は、実施例 118と同様に 操作し消臭性繊維 Fを作製した。
実施例 124
[0252] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散液 Gを用いた以外は、実施例 118と同様に 操作し消臭性繊維 Gを作製した。
実施例 125
[0253] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散液 Hを用いた以外は、実施例 118と同様に 操作し消臭性繊維 Hを作製した。
実施例 126
[0254] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散液 Iを用いた以外は、実施例 118と同様に 操作し消臭性繊維 Iを作製した。
実施例 127
[0255] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散! ¾ [を用いた以外は、実施例 118と同様に 操作し消臭性繊,街を作製した。
実施例 128
[0256] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散液 Kを用いた以外は、実施例 118と同様に
操作し消臭性繊維 Kを作製した。
実施例 129
[0257] 消臭剤分散液 Αの代わりに消臭剤分散液 Lを用いた以外は、実施例 118と同様に 操作し消臭性繊維 Lを作製した。
実施例 130
[0258] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散液 Mを用いた以外は、実施例 118と同様に 操作し消臭性繊維 Mを作製した。
実施例 131
[0259] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散液 Nを用いた以外は、実施例 118と同様に 操作し消臭性繊維 Nを作製した。
実施例 132
[0260] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散液 Oを用いた以外は、実施例 118と同様に 操作し消臭性繊維 Oを作製した。
実施例 133
[0261] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散液 Pを用いた以外は、実施例 118と同様に 操作し消臭性繊維 Pを作製した。
実施例 134
[0262] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散液 B (pi)を用いた以外は、実施例 118と同 様に操作し消臭性繊維 B (pi)を作製した。
実施例 135
[0263] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散液 F (pi)を用いた以外は、実施例 118と同 様に操作し消臭性繊維 F (pi)を作製した。
実施例 136
[0264] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散銜 (pi)を用いた以外は、実施例 118と同 様に操作し消臭性繊膨 (pl)を作製した。
実施例 137
[0265] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散液 B (p2)を用いた以外は、実施例 118と同
様に操作し消臭性繊維 B (p2)を作製した。
実施例 138
[0266] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散液 F (p2)を用いた以外は、実施例 118と同 様に操作し消臭性繊維 F (p2)を作製した。
実施例 139
[0267] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散銜 (p2)を用いた以外は、実施例 118と同 様に操作し消臭性繊膨 (P2)を作製した。
実施例 140
[0268] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤組成物分散液 Aを用いた以外は、実施例 118と 同様に操作し消臭性繊維 A(mix)を作製した。
実施例 141
[0269] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤組成物分散液 Bを用いた以外は、実施例 118と 同様に操作し消臭性繊維 B(mix)を作製した。
実施例 142
[0270] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤組成物分散液 Cを用いた以外は、実施例 118と 同様に操作し消臭性繊維 C(mix)を作製した。
実施例 143
[0271] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤組成物分散液 Dを用いた以外は、実施例 118と 同様に操作し消臭性繊維 D(mix)を作製した。
実施例 144
[0272] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散液 A1を用いた以外は、実施例 118と同様 に操作し消臭性繊維 A1を作製した。
実施例 145
[0273] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散液 A2を用いた以外は、実施例 118と同様 に操作し消臭性繊維 A2を作製した。
実施例 146
[0274] 消臭剤分散液 Aの代わりに消臭剤分散液 A3を用いた以外は、実施例 118と同様
に操作し消臭性繊維 A3を作製した。
[0275] <比較例 38 >
消臭剤分散液 Aの代わりに試料 aを 3重量部を用いた以外は、実施例 118と同様に 操作し比較用繊維 a (試料の含有量は繊維 100重量部に対して 1. 5部)を得た。
[0276] <比較例 39 >
消臭剤分散液 Aの代わりに試料組成物 aを 3重量部を用いた以外は、実施例 118と 同様に操作し比較用繊維 aa (試料組成物の含有量は繊維 100重量部に対して 1. 5 部)を得た。
実施例 147
[0277] 〇消臭性繊維に対する消臭効果の測定
20gの消臭性繊維 Aをテドラーバッグに入れ、悪臭ガス 1リットル (ァセトアルデヒド ガスは 40ppm、アンモニアガスは 40ppm、硫化水素ガスは lOppmおよび酢酸ガス は 40ppm含有)を注入し、室温に静置した。 2時間後にテドラーバッグ中の残存ガス 濃度を測定した。
他の消臭性繊維および比較例用繊維にっ 、ても同様に操作し、残存ガス濃度を測 し 7こ。
これらの結果を表 10に示した。なお、表中の NDは、評価を行わなかったことを示 す。以下、同様である。
実施例 148
[0278] 〇消臭性繊維の表面状態
消臭剤を添加した繊維の表面状態を目視で観察し、その結果を表 10に示した。
[0279] [表 10]
消臭効果の結果 表面状態 アンモニア ァセトアルデヒド 硫化水素 酢酸 の観察 消臭 14 ϋΑ ND 4 ND ND 良好 消臭性纖 Β ND 4 ND ND 良好 消臭性纖 c ND 3 ND ND 良好 消臭性疆 D ND 2 ND ND 良好 消臭性讓 E ND 6 ND ND 良好 消臭性纖 F ND 6 ND ND 良好 消臭性難 G ND 5 ND ND 良好 消臭† 繊維 H ND 5 ND ND 良好 消臭性誰 ND 4 ND ND 良好 消臭 tt fe J ND 4 ND ND 良好 消臭性繊維 K ND 3 ND ND 良好 消臭性繊維 L ND 2 ND ND 良好 消臭性繊維 M ND 10 ND ND 良好 消臭† 繊維 N ND 10 3ND ND 良好 消臭性離 o ND 8 ■SND ND 良好 消臭† 繊維 P ND 8 3ND ND 良好 消臭 14籠 B (P1 ) <0. 2 4 ND ND 良好 消臭 14« F(P1 ) ND 6 ND ND 良好 消臭 14観 J (P1 ) ND 4 ND ND 良好 消臭 観 B (P2) <0. 2 4 ND ND 良好 消臭性繊維 F(p2) ND 6 ND ND 良好 消臭性繊維 J (P2) ND 4 ND ND 良好 消臭性繊 HA (mix) <0. 2 1 0 3 < 1 良好 消臭性繊維 B (mix) <0. 2 1 0 3 < 1 良好 消臭性疆 C (mix) <0. 2 8 3 < 1 良好 消臭性 SiiD(miX) <0. 2 8 3 < 1 良好 消臭性 ND 8 ND ND ブッあり 消臭 tt»tA2 ND 8 ND ND ブッあり 消臭性 «A3 ND 8 ND ND ブッあり 比翻用纖 a ND 1 8 ND ND 良好 比較例用繊維 aa 0. 4 20 6 3 良好 上記の結果より、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤を添加した繊維はァセトアルデ ヒドに対して優れた消臭効果を発現する。また本発明の消臭剤組成物を添加した繊 維はァセトアルデヒド、アンモニア、硫化水素、酢酸などの悪臭に対して優れた消臭 効果を発現する。また、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤を分散させた分散液で繊 維に塗布すると容易に表面状態が良好に加工でき、かつ優れた消臭効果を発現す る。
実施例 149
[0281] 〇消臭性カーペットの作製
精製水 100重量部に対して消臭剤 Aを 2. 1重量部、ウレタン系バインダー KB— 30 00 (東亞合成 (株)製)を 2. 1重量部を添加した懸濁液を作製した。
カーペットは、ポリプロピレン製の織布をカーペット基材とし、ポリエステル繊維から なるパイル糸をバッキング処理液(SBRラテックス 100部に対して炭酸カルシウム 20 0部、ェマルゲン 708 (花王 (株)製)を 3部、水 10部を添加し、機械発泡したもの)で目 付け 700gZm2でバッキング処理したものを使用した。
このカーペットの表面繊維部に、上記懸濁液 50g/m2を塗布し、室内に 3時間静 置して自然乾燥させ、消臭性カーペット A (消臭剤の添着量は固形分として lgZm2、 ウレタンノインダ一は固形分として 0. 3g/m2)を作製した。
実施例 150
[0282] 消臭剤 Aを用いる代わりに消臭剤 Bを用いた以外は実施例 149と同様に操作し消 臭性カーペット Bを得た。
実施例 151
[0283] 消臭剤 Aを用いる代わりに消臭剤 Cを用いた以外は実施例 149と同様に操作し消 臭性カーペット Cを得た。
実施例 152
[0284] 消臭剤 Aを用いる代わりに消臭剤 Dを用いた以外は実施例 149と同様に操作し消 臭性カーペット Dを得た。
実施例 153
[0285] 消臭剤 Aを用いる代わりに消臭剤 Eを用いた以外は実施例 149と同様に操作し消 臭性カーペット Eを得た。
実施例 154
[0286] 消臭剤 Aを用いる代わりに消臭剤 Fを用いた以外は実施例 149と同様に操作し消 臭性カーペット Fを得た。
実施例 155
[0287] 消臭剤 Aを用いる代わりに消臭剤 Gを用いた以外は実施例 149と同様に操作し消
臭性カーペット Gを得た。
実施例 156
[0288] 消臭剤 Aを用いる代わりに消臭剤 Hを用いた以外は実施例 149と同様に操作し消 臭性カーペット Hを得た。
実施例 157
[0289] 消臭剤 Aを用いる代わりに消臭剤 Iを用いた以外は実施例 149と同様に操作し消臭 性カーペット Iを得た。
実施例 158
[0290] 消臭剤 Aを用いる代わりに消臭前を用いた以外は実施例 149と同様に操作し消臭 性カーペット Jを得た。
実施例 159
[0291] 消臭剤 Aを用いる代わりに消臭剤 Kを用いた以外は実施例 149と同様に操作し消 臭性カーペット Kを得た。
実施例 160
[0292] 消臭剤 Aを用いる代わりに消臭剤 Lを用いた以外は実施例 149と同様に操作し消 臭性カーペット Lを得た。
実施例 161
[0293] 消臭剤 Aを用いる代わりに消臭剤 Mを用いた以外は実施例 149と同様に操作し消 臭性カーペット Mを得た。
実施例 162
[0294] 消臭剤 Aを用いる代わりに消臭剤 Nを用いた以外は実施例 149と同様に操作し消 臭性カーペット Nを得た。
実施例 163
[0295] 消臭剤 Aを用いる代わりに消臭剤 Oを用いた以外は実施例 149と同様に操作し消 臭性カーペット Oを得た。
実施例 164
[0296] 消臭剤 Aを用いる代わりに消臭剤 Pを用いた以外は実施例 149と同様に操作し消
臭性カーペット Pを得た。
[0297] <比較例 40 >
消臭剤 Aを用いる代わりに試料 aを用いた以外は実施例 149と同様に操作し比較 用カーペット aを作製した。
[0298] <比較例 41 >
精製水 100重量部に対してアジピン酸ジヒドラジド 2. 1重量部を溶解させた溶液を 作製した。実施例 149で用いたのと同様のカーペットの表面繊維部に、この溶液を 5 OgZm2となるように塗布し、室内に 3時間放置して自然乾燥させ、比較用カーペット 2bを作製した。
[0299] <比較例 42 >
アジピン酸ジヒドラジド水溶液の代わりに精製水を用いた以外は比較例 41と同様に 操作し比較用カーペット 2c (消臭剤無添加)を作製した。
実施例 165
[0300] 〇アルデヒド消臭性能の測定
消臭性カーペット Aを 200mmX 200mmに切り取り、試験片とした。この試験片を テドラーバックに封入し、更にアルデヒド系試験ガス 3リットル(ァセトアルデヒドガスは 20ppm、ホルムアルデヒドは 20ppm含有)を注入し、室温に静置した。 2時間後にテ ドラーバッグ中の残存ガス濃度を測定した。
他の消臭性カーペットおよび比較用カーペットについても同様に操作し、残存ガス 濃度を測定した。
これらの結果を表 11に示した。
[0301] [表 11]
ホルムアルデヒド ァセトアルデヒド
消臭性力一ペット A < 1 3
消臭性力一ペット B < 1 3
消臭性力一ペット C < 1 1
消臭性力一ペット D < 1 1
消臭性力一ペット E < 1 5
消臭性力一ペット F < 1 5
消臭 ¾Λ—ペット G < 1 3
消臭性力一ペット H < 1 2
消臭 ペット I < 1 4
消臭性力一ペット J ぐ 1 4
消臭性力一ペット K < 1 2
消臭 ペット L < 1 2
消臭性力一ペット M < 1 5
消臭性力一ペット N < 1 5
消臭性カーペット O < 1 2
消臭性力一ペット P < 1 2
比較用力一ペット a 4 10
比較用力一ペット 2b 2 8
比車細カーペット 2c 1フ 20
[0302] 本発明のアルデヒド系ガス消臭剤を添カ卩したカーペットは比較例に比べホルムアル デヒド、ァセトアルデヒドの消臭効果が高ぐ優れたアルデヒド消臭効果が発現してい ることがゎカゝる。
実施例 166
[0303] 〇アルデヒド放散量の測定
消臭性カーペット Aを 200mmX 200mmに切り取り、試験片とした。この試験片を テドラーバックに封入し、更に窒素ガス 4Lを注入した。このテドラーバッグを 65°Cで 2 時間加熱し、テドラーバッグ中のアルデヒドガスを DNPHカートリッジ(SUPELCO製 )に捕集した。この DNPHカートリッジをァセトニトリルで抽出し、抽出液中のホルムァ ルデヒド、ァセトアルデヒドを高速液体クロマトグラフィ(日立製作所製 L— 6000)にて 分析し、 1試験片ぁたりのアルデヒド放散量( μ gZ試験片)を算出した。
他の消臭性カーペットおよび比較用カーペットについても同様に操作し、アルデヒ ド放散量を算出した。
これらの結果を表 12に示す。
•高速液体クロマトグラフィの分析条件
溶離液:ァセトニトリル Z蒸留水 = 50/50 (容量.
カラム: ODS - 80A (ジーエルサイエンス (株)製)
カラム温度: 40°C、検出器波長は 360nm
[表 12]
[0305] 本発明のアルデヒド系ガス消臭剤を添カ卩したカーペットは比較例に比べホルムアル デヒド、ァセトアルデヒド放散量が少なくことがわかる。このことは、本発明のカーペット は揮発アルデヒド抑制効果に優れて 、ることを示して 、る。
実施例 167
[0306] 〇消臭性鋼板の作製
キシレン 100重量部に対して、アクリル榭脂 (J— 500 SCジョンソンポリマー社 (株) 製)を 70重量部、分散剤 (BYK- 110 BYK Chemie (株)製)を 3重量部、増粘剤
(ベントン SD2 ウィルバーェルス (株)製)を 2重量部、消臭剤 Aを 200重量部で配合 し、 3本ロールの混合機で良く練り分散させたペースト状組成物を得た。これをキシレ ンで 10倍に希釈し、 70 X 150mmの亜鉛めつき鋼板の両面に膜厚 100 μ mで塗付 し 1晚風乾して、消臭鋼板 A1を作製した。
実施例 168
[0307] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤組成物 Aを用いた以外は、実施例 167と同様に操作し 消臭鋼板 A2を作製した。
[0308] <比較例 43 >
消臭剤 Aの代わりに試料 aを用いた以外は、実施例 167と同様に操作し比較用鋼 板 alを作製した。
[0309] <比較例 44 >
消臭剤 Aの代わりに試料組成物 aを用いた以外は、実施例 167と同様に操作し比 較用鋼板 a2を作製した。
実施例 169
[0310] 〇消臭性鋼板に対する消臭効果の測定
1枚の消臭性鋼板 A1をテドラーバッグに入れ、悪臭ガス 1リットル (ァセトアルデヒド ガスは 20ppm、アンモニアガスは 40ppm、硫化水素ガスは lOppmおよび酢酸ガス は 40ppm含有)を注入し、室温に放置した。そして 2時間後にテドラーバッグ中の残 存ガス濃度を測定した。
他の消臭性鋼板および比較用鋼板にっ 、ても同様に操作し、残存ガス濃度を測定 した。
これらの結果を表 13に示した。
[0311] [表 13] アンモニア ァセトアルデヒド 硫化水素 酢酸 消臭謂 1 ND 8 ND ND 消臭謂 2 2 1 0 6 2 比較用鋼板 a"! ND 1 9 ND ND 比較用鋼板 a2 1 2 20 8 5
[0312] 表 13の結果より、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤を添加した鋼板はァセトアルデ ヒドに対して優れた消臭効果を発現する。また本発明の消臭剤組成物を添加した鋼 板はァセトアルデヒド、アンモニア、硫化水素、酢酸などの悪臭に対して優れた消臭 効果を発現する。
実施例 170
[0313] 〇ノズル通液性
精製水 100重量部に対して消臭剤分散液 Bを 27重量部、ウレタン系バインダー (K B— 3000、東亞合成 (株)製)を 8重量部添加した懸濁液を作製した。この懸濁液 20 Ogをステンレス容器に入れ、内圧 0. IMPaにカロ圧し、 1流体ノズル(ュ-ジェット TG フルコーン 流量サイズ 0. 3 スプレーイングシステムスジャパン (株)製)から噴霧した 。全量を噴霧した後、再度懸濁液 200gを投入し同様に噴霧した。この操作を繰り返 し合計 5回行い、それぞれの試行毎に噴霧時間を測定した。その他の消臭分散液も 同様に操作し、噴霧時間を測定した。その結果を表 14に示した。
[0314] [表 14]
[0315] 上記の結果より、本発明の消臭剤分散液をノズルより噴霧する際、保水剤を配合し た時の方に優れたノズル通液性を示すことがわかる。
実施例 171
[0316] 〇消臭分散液 Asの作製
100重量部の酸性シリカゾル (水性、日産化学工業 (株)製のスノーテックス o、シリ 力分: 20%。 pHを測定したところ 2. 7であった。)を室温で撹拌しながら 1重量部のァ
ミノグァ-ジン塩酸塩を添加し溶解させ、消臭分散液 Asを得た。消臭分散液 As中の シリカ分 100重量部に対するアミノグァ二ジン塩酸塩は 5重量部となる。
実施例 172
[0317] 〇消臭分散液 Bsの作製
アミノグァ二ジン塩酸塩に代わりアミノグァ二ジン硫酸塩を用いたこと以外は消臭分 散液 Asの作製と同様に操作し、消臭分散液 Bsを得た。消臭剤分散液 Bs中のシリカ 分 100重量部に対するアミノグァ二ジン硫酸塩は 5重量部となる。
実施例 173
[0318] 〇消臭分散液 Csの作製
アミノグァ二ジン塩酸塩に代わりジァミノグァ-ジン塩酸塩を用いたこと以外は消臭 分散液 Asの作製と同様に操作し、消臭分散液 Csを得た。消臭分散液 Cs中のシリカ 分 100重量部に対するジァミノグァ-ジン塩酸塩は 5重量部となる。
実施例 174
[0319] 〇消臭分散液 Dsの作製
アミノグァ二ジン塩酸塩に代わりトリアミノグァ二ジン塩酸塩を用いたこと以外は消臭 分散液 Asの作製と同様に操作し、消臭分散液 Dsを得た。消臭剤分散液 Ds中のシリ 力分 100重量部に対するトリアミノグァ二ジン塩酸塩は 5重量部となる。
実施例 175
[0320] 〇消臭分散液 Esの作製
アミノグァ二ジン塩酸塩を 5重量部添加したこと以外は、消臭分散液 Asの作製と同 様に操作し、消臭分散液 Esを得た。消臭分散液 Es中のシリカ分 100重量部に対す るァミノグァ-ジン塩酸塩は 25重量部となる。
実施例 176
[0321] 〇消臭分散液 Fsの作製
アミノグァ二ジン硫酸塩を 5重量部添加したこと以外は、消臭分散液 Bsの作製と同 様に操作し、消臭分散液 Fsを得た。消臭分散液 Fs中のシリカ分 100重量部に対す るァミノグァ-ジン硫酸塩は 25重量部となる。
実施例 177
[0322] 〇消臭分散液 Gsの作製
ジァミノグァ-ジン塩酸塩を 5重量部添加したこと以外は、消臭分散液 Csの作製と 同様に操作し、消臭分散液 Gsを得た。消臭分散液 Gs中のシリカ分 100重量部に対 するジァミノグァ-ジン塩酸塩は 25重量部となる。
実施例 178
[0323] 〇消臭分散液 Hsの作製
トリアミノグァ二ジン塩酸塩を 5重量部添加したこと以外は、消臭分散液 Dsの作製と 同様に操作し、消臭分散液 Hsを得た。消臭分散液 Hs中のシリカ分 100重量部に対 するトリアミノグァ二ジン塩酸塩は 25重量部となる。
[0324] <比較例 45 >
〇比較の試料 asの作製
アミノグァ二ジン塩酸塩を 50重量部添加したこと以外は、消臭分散液 Asの作製と 同様に操作し、試料 asを得た。試料 as中のシリカ分 100重量部に対するアミノグァ二 ジン塩酸塩は 250重量部となる。
[0325] <比較例 46 >
〇比較の試料 bsの作製
アミノグァ二ジン硫酸塩を 50重量部添加したこと以外は、消臭分散液 Bsの作製と 同様に操作し、試料 bsを得た。試料 b中のシリカ分 100重量部に対するアミノグァ二 ジン硫酸塩は 250重量部となる。なお、アミノグァ二ジン硫酸塩が全量溶解していな いが、そのまま使用した。
[0326] <比較例 47 >
〇比較の試料 csの作製
ジァミノグァ-ジン塩酸塩を 50重量部添加したこと以外は、消臭分散液 Csの作製と 同様に操作し、試料 csを得た。試料 cs中のシリカ分 100重量部に対するジアミノグァ 二ジン塩酸塩は 250重量部となる。
[0327] <比較例 48 >
〇比較の試料 dsの作製
トリアミノグァ二ジン塩酸塩を 50重量部添加したこと以外は、消臭分散液 Dsの作製 と同様に操作し、試料 dsを得た。試料 ds中のシリカ分 100重量部に対するアミノグァ 二ジン塩酸塩は 250重量部となる。
[0328] <比較例 49 >
〇比較の試料 esの作製
アミノグァ二ジン塩酸塩の代わりにアジピン酸ジヒドラジドを用いたこと以外は、消臭 分散液 Esの作製と同様に操作し、試料 esを得た。試料 es中のシリカ分 100重量部に 対するアジピン酸ジヒドラジドは 25重量部となる。
[0329] <比較例 50 >
〇比較の試料 fsの作製
アミノグァ二ジン塩酸塩の代わりに尿素を用いたこと以外は、消臭分散液 Asの作製 と同様に操作し、試料 fsを得た。試料 fs中のシリカ分 100重量部に対する尿素は 5重 量部となる。
[0330] <比較例 51 >
〇比較の試料 gsの作製
アミノグァ二ジン塩酸塩の代わりに尿素を用いたこと以外は、消臭分散液 Esの作製 と同様に操作し、試料 gsを得た。試料 gs中のシリカ分 100重量部に対する尿素は 25 重量部となる。
[0331] <比較例 52 >
〇比較の試料 hsの作製
スノーテックス Oの代わりにアンモニア安定型シリカゾル (スノーテックス N、 pH9. 5、 日産化学工業 (株)製)を用いたこと以外は、消臭分散液 Asの作製と同様に操作し、 試料 hsを作製した。しかし、この試料 hsはゲルイ匕し分散液として機能しなカゝつた。 実施例 179
[0332] 〇消臭性ボード Asの作製
厚み 9mmのパーティクルボードの片面に消臭分散液 Asを用いて 29gZm2の量を 塗布し、 1時間自然乾燥させ消臭性ボード Asを作製した。消臭性ボード Asの片面に はシリカが 5. 7gZm2、アミノグァ二ジン塩酸塩が 0. 3gZm2が塗布されている。
実施例 180
[0333] 〇消臭性ボード Bsの作製
消臭分散液 Asの代わりに消臭分散液 Bsを用いた以外は消臭性ボード Asの作製と 同様に操作し、消臭性ボード Bsを作製した。消臭性ボード Bsの片面にはシリカが 5. 7gZm2、アミノグァ二ジン硫酸塩が 0. 3gZm2が塗布されている。
実施例 181
[0334] 〇消臭性ボード Csの作製
消臭分散液 Asの代わりに消臭分散液 Csを用いた以外は消臭性ボード Asの作製と 同様に操作し、消臭性ボード Csを作製した。消臭性ボード Csの片面にはシリカが 5. 7g/m2、ジァミノグァ-ジン塩酸塩が 0. 3g/m2が塗布されている。
実施例 182
[0335] 〇消臭性ボード Dsの作製
消臭分散液 Asの代わりに消臭分散液 Dsを用いた以外は消臭性ボード Asの作製と 同様に操作し、消臭性ボード Dsを作製した。消臭性ボード Dsの片面にはシリカが 5. 7gZm2、トリアミノグァ二ジン塩酸塩が 0. 3gZm2が塗布されている。
実施例 183
[0336] 〇消臭性ボード Esの作製
消臭分散液 Asを 29gZm2塗布する代わりに消臭分散液 Esを 25gZm2塗布したこ と以外は消臭性ボード Asの作製と同様に操作し、消臭性ボード Esを作製した。消臭 性ボード Esの片面にはシリカが 4. 8g/m アミノグァ二ジン塩酸塩が 1. 2gZm2が 塗布されている。
実施例 184
[0337] 〇消臭性ボード Fsの作製
消臭分散液 Esの代わりに消臭分散液 Fsを用いた以外は消臭性ボード Esの作製と 同様に操作し、消臭性ボード Fsを作製した。消臭性ボード Fsの片面にはシリカが 4.
8g/m アミノグァ二ジン硫酸塩が 1. 2gZm2が塗布されている。
実施例 185
[0338] 〇消臭性ボード Gsの作製
消臭分散液 Esの代わりに消臭分散液 Gsを用いた以外は消臭性ボード Esの作製と 同様に操作し、消臭性ボード Gsを作製した。消臭性ボード Gsの片面にはシリカが 4. 8g/m2、ジァミノグァ-ジン塩酸塩が 1. 2g/m2が塗布されている。
実施例 186
[0339] 〇消臭性ボード Hsの作製
消臭分散液 Esの代わりに消臭分散液 Hsを用いた以外は消臭性ボード Esの作製と 同様に操作し、消臭性ボード Hsを作製した。消臭性ボード Hsの片面にはシリカが 4
. 8g/m トリアミノグァ二ジン塩酸塩が 1. 2gZm2が塗布されている。
[0340] <比較例 53 >
〇試料ボード asの作製
消臭分散液 Asを 29g/m2塗布する代わりに試料 asを 13g/m2塗布したこと以外 は消臭性ボード Asの作製と同様に操作し、試料ボード asを作製した。試料ボード as の片面にはシリカが 1. Og/m アミノグァ二ジン塩酸塩が 5. OgZm2が塗布されて いる。
[0341] <比較例 54 >
〇試料ボード bsの作製
試料 asの代わりに試料 bsを用いた以外は試料ボード asの作製と同様に操作し、試 料ボード asを作製した。試料ボード asの片面にはシリカが 1. Og/m アミノグァ-ジ ン硫酸塩が 5. OgZm2が塗布されている。
[0342] <比較例 55 >
〇試料ボード csの作製
試料 asの代わりに試料 csを用いた以外は試料ボード asの作製と同様に操作し、試 料ボード csを作製した。試料ボード csの片面にはシリカが 1. Og/m ジァミノグァ- ジン塩酸塩が 5. Og/m2が塗布されている。
[0343] <比較例 56 >
〇試料ボード dsの作製
試料 asの代わりに試料 dsを用いた以外は試料ボード asの作製と同様に操作し、試
料ボード dsを作製した。試料ボード dsの片面にはシリカが 1. Og/m トリアミノグァ 二ジン塩酸塩が 5. Og/m2が塗布されている。
[0344] <比較例 57 >
〇試料ボード esの作製
消臭分散液 Esの代わりに試料 esを用いた以外は消臭性ボード Esの作製と同様に 操作し、試料ボード esを作製した。試料ボード esの片面にはシリカが 4. 8g/m ァ ジピン酸ジヒドラジドが 1. 2gZm2が塗布されて 、る。
[0345] <比較例 58 >
〇試料ボード fsの作製
消臭分散液 Asの代わりに試料 fsを用いた以外は消臭性ボード Asの作製と同様に 操作し、試料ボード fsを作製した。試料ボード fsの片面にはシリカが 5. 7g/m 尿 素が 0. 3gZm2が塗布されている。
[0346] <比較例 59 >
〇試料ボード gsの作製
消臭分散液 Esの代わりに試料 gsを用いた以外は消臭性ボード Esの作製と同様に 操作し、試料ボード gsを作製した。試料ボード gsの片面にはシリカが 4. 8g/m 尿 素が 1. 2gZm2が塗布されている。
[0347] <比較例 60 >
〇試料ボード isの作製
パーティクルボードの片面にスノーテックス Oを 30g/m2で塗布し、 1時間自然乾燥 させ試料ボード isを作製した。試料ボード isの片面にはシリカが 6. Og/m2が塗布さ れている。
[0348] <比較例 61 >
〇試料ボード jsの作製
スノーテックス Oに代わり 20重量%のァミノグァ-ジン塩酸塩水溶液を用いた以外 は試料ボード isの作製と同様に操作し、試料ボード を作製した。試料ボード の片 面にはァミノグァ-ジン塩酸塩が 6. OgZm2が塗布されている。
[0349] <比較例 62 >
〇試料ボード ksの作製
スノーテックス Oに代わり 20重量0 /0のァミノグァ-ジン硫酸塩水溶液を用いた以外 は試料ボード isの作製と同様に操作し、試料ボード ksを作製した。試料ボード ksの片 面にはァミノグァ-ジン硫酸塩が 6. Og/m2が塗布されている。
[0350] <比較例 63 >
〇試料ボード Isの作製
スノーテックス Oに代わり 20重量0 /0のジァミノグァ-ジン塩酸塩水溶液を用いた以 外は試料ボード isの作製と同様に操作し、試料ボード Isを作製した。試料ボード Isの 片面にはジァミノグァ-ジン塩酸塩が 6. OgZm2が塗布されている。
[0351] <比較例 64 >
〇試料ボード msの作製
スノーテックス Oに代わり 20重量%のトリアミノグァ-ジン塩酸塩水溶液を用いた以 外は試料ボード isの作製と同様に操作し、試料ボード msを作製した。試料ボード ms の片面にはトリアミノグァ二ジン塩酸塩が 6. OgZm2が塗布されている。
[0352] <比較例 65 >
〇試料ボード nsの作製
スノーテックス Oに代わり精製水を用いた以外は試料ボード isの作製と同様に操作 し、試料ボード nsを作製した。
実施例 187
[0353] 〇消臭パーティクルボード等からのアルデヒド放散量の測定
消臭性ボード Asを縦 10cm X横 8cmに切り取り試験片とした。この試験片をテドラ 一バックに封入し、更に窒素ガス 4Lを注入した。このテドラーバッグを 65°Cで 2時間 加熱し、テドラーバッグ中のアルデヒドガスを DNPHカートリッジ(SUPELCO製)に 捕集した。この DNPHカートリッジをァセトニトリルで抽出し、抽出液中のホルムアル デヒド、ァセトアルデヒドを高速液体クロマトグラフィ(日立製作所製 L— 6000)にて分 祈し、 1試験片ぁたりのアルデヒド放散量 gZ試験片)を算出した。他の消臭性ボ ードおよび比較用試料ボードについても同様に操作し、アルデヒド放散量を算出した
これらの結果を表 15に示す。
•高速液体クロマトグラフィの分析条件
溶離液:ァセトニトリル Z蒸留水 = 50/50 (容量.
カラム: ODS - 80A (ジーエルサイエンス (株)製)
カラム温度: 40°C、検出器波長は 360nm
[表 15]
[0355] 本発明の消臭剤で処理したパーティクルボードは比較例のものに比べホルムアル デヒド、ァセトアルデヒド放散量が少なくことがわかる。このことは、本発明のパーテイク ルボードは揮発アルデヒド抑制効果に優れて 、ることを示して 、る。
実施例 188
[0356] 〇消臭性ポリウレタンフォーム Asの作製
再生ポリウレタンフォームチップを接着剤を用いて厚み 15mmに成型したシートの
片面に消臭分散液 Asを 29g/m2を塗布し、室内に 1時間静置し自然乾燥し、消臭 性ポリウレタンフォーム Asを得た。消臭性ポリウレタンフォーム Asの片面にはシリカが 5. 7g/m2、アミノグァ二ジン塩酸塩が 0. 3g/m2が塗布されている。
実施例 189
[0357] 〇消臭性ポリウレタンフォーム Bsの作製
消臭分散液 Asの代わりに消臭分散液 Bsを用いた以外は消臭性ポリウレタンフォー ム Aの作製と同様に操作し、消臭性ポリウレタンフォーム Bsを作製した。消臭性ポリウ レタンフォーム Bsの片面にはシリカが 5. 7g/m2、アミノグァ二ジン硫酸塩が 0. 3g/ m2が塗布されている。
実施例 190
[0358] 〇消臭性ポリウレタンフォーム Csの作製
消臭分散液 Asの代わりに消臭分散液 Csを用いた以外は消臭性ポリウレタンフォー ム Asの作製と同様に操作し、消臭性ポリウレタンフォーム Csを作製した。消臭性ポリ ウレタンフォーム Csの片面にはシリカが 5. 7gZm2、ジァミノグァ-ジン塩酸塩が 0. 3 gZm2が塗布されている。
実施例 191
[0359] 〇消臭性ポリウレタンフォーム Dsの作製
消臭分散液 Asの代わりに消臭分散液 Dsを用いた以外は消臭性ポリウレタンフォー ム Asの作製と同様に操作し、消臭性ポリウレタンフォーム Dsを作製した。消臭性ポリ ウレタンフォーム Dsの片面にはシリカが 5. 7g/m2、トリアミノグァ二ジン塩酸塩が 0. 3g/m2が塗布されている。
実施例 192
[0360] 〇消臭性ポリウレタンフォーム Esの作製
消臭分散液 Asを 29g/m2塗布する代わりに消臭分散液 Esを 25g/m2塗布したこ と以外は消臭性ポリウレタンフォーム Asの作製と同様に操作し、消臭性ポリウレタン フォーム Esを作製した。消臭性ポリウレタンフォームド Esの片面にはシリカが 4. 8gZ m2、アミノグァ二ジン塩酸塩が 1. 2g/m2が塗布されている。
実施例 193
[0361] 〇消臭性ポリウレタンフォーム Fsの作製
消臭分散液 Esの代わりに消臭分散液 Fsを用いた以外は消臭性ポリウレタンフォー ム Esの作製と同様に操作し、消臭性ポリウレタンフォーム Fsを作製した。消臭性ポリ ウレタンフォームド Fsの片面にはシリカが 4. 8g/m アミノグァ二ジン硫酸塩が 1. 2 gZm2が塗布されている。
実施例 194
[0362] 〇消臭性ポリウレタンフォーム Gsの作製
消臭分散液 Esの代わりに消臭分散液 Gsを用いた以外は消臭性ポリウレタンフォー ム Esの作製と同様に操作し、消臭性ポリウレタンフォーム Gsを作製した。消臭性ポリ ウレタンフォーム Gsの片面にはシリカが 4. 8g/m ジァミノグァ-ジン塩酸塩が 1. 2g/m2が塗布されている。
実施例 195
[0363] 〇消臭性ポリウレタンフォーム Hsの作製
消臭分散液 Esの代わりに消臭分散液 Hsを用いた以外は消臭性ポリウレタンフォー ム Esの作製と同様に操作し、消臭性ポリウレタンフォーム Hsを作製した。消臭性ポリ ウレタンフォーム Hsの片面にはシリカが 4. 8g/m トリアミノグァ二ジン塩酸塩が 1.
2g/m2が塗布されている。
[0364] <比較例 66 >
〇試料ポリウレタンフォーム asの作製
消臭分散液 Asを 29g/m2塗布する代わりに試料 asを 13g/m2塗布したこと以外 は消臭性ポリウレタンフォーム Asの作製と同様に操作し、試料ポリウレタンフォーム as を作製した。試料ポリウレタンフォーム asの片面にはシリカが 1. Og/m アミノグァ二 ジン塩酸塩が 5. OgZm2が塗布されている。
[0365] <比較例 67 >
〇試料ポリウレタンフォーム bsの作製
試料 asの代わりに試料 bsを用いた以外は試料ポリウレタンフォーム asの作製と同様 に操作し、試料ポリウレタンフォーム bsを作製した。試料ポリウレタンフォーム asの片
面にはシリカが 1. Og/m アミノグァ二ジン硫酸塩が 5. Og/m2が塗布されている。
[0366] <比較例 68 >
〇試料ポリウレタンフォーム csの作製
試料 asの代わりに試料 csを用いた以外は試料ポリウレタンフォーム asの作製と同様 に操作し、試料ポリウレタンフォーム csを作製した。試料ポリウレタンフォーム csの片 面にはシリカが 1. Og/m2、ジァミノグァ-ジン塩酸塩が 5. Og/m2が塗布されてい る。
[0367] <比較例 69 >
〇試料ポリウレタンフォーム dsの作製
試料 asの代わりに試料 dsを用いた以外は試料ポリウレタンフォーム asの作製と同様 に操作し、試料ポリウレタンフォーム dsを作製した。試料ポリウレタンフォーム dsの片 面にはシリカが 1. Og/m2,トリアミノグァ二ジン塩酸塩が 5. Og/m2が塗布されてい る。
[0368] <比較例 70 >
〇試料ポリウレタンフォーム esの作製
消臭分散液 Esの代わりに試料 esを用いた以外は消臭性ポリウレタンフォーム Esの 作製と同様に操作し、試料ポリウレタンフォーム esを作製した。試料ポリウレタンフォ ーム esの片面にはシリカが 4. 8g/m アジピン酸ジヒドラジドが 1. 2g/m2が塗布さ れている。
[0369] <比較例 71 >
〇試料ポリウレタンフォーム fsの作製
消臭分散液 Asの代わりに試料 fsを用いた以外は消臭性ポリウレタンフォーム Asの 作製と同様に操作し、試料ポリウレタンフォーム fsを作製した。試料ポリウレタンフォー ム fsの片面にはシリカが 5. 7g/m 尿素が 0. 3g/m2が塗布されている。
[0370] <比較例 72 >
〇試料ポリウレタンフォーム gsの作製
消臭分散液 Esの代わりに試料 gsを用いた以外は消臭性ポリウレタンフォーム Esの 作製と同様に操作し、試料ポリウレタンフォーム gsを作製した。試料ポリウレタンフォ
ーム gsの片面にはシリカが 4. 8g/m2、尿素が 1. 2g/m2が塗布されている。
[0371] <比較例 73 >
〇試料ポリウレタンフォーム isの作製
再生ポリウレタンフォームチップを接着剤を用いて厚み 15mmに成型したシートの 片面にスノーテックス Oを 30gZm2で塗布し、 1時間自然乾燥させ試料ポリウレタンフ オーム isを作製した。試料ポリウレタンフォーム isの片面にはシリカが 6. OgZm2が塗 布されている。
[0372] <比較例 74 >
〇試料ポリウレタンフォーム jsの作製
スノーテックス Oに代わり 20重量%のァミノグァ-ジン塩酸塩水溶液を用いた以外 は試料ポリウレタンフォーム isの作製と同様に操作し、試料ポリウレタンフォーム jsを 作製した。試料ポリウレタンフォーム jsの片面にはァミノグァ-ジン塩酸塩が 6. Og/ m2が塗布されている。
[0373] <比較例 75 >
〇試料ポリウレタンフォーム ksの作製
スノーテックス Oに代わり 20重量0 /0のァミノグァ-ジン硫酸塩水溶液を用いた以外 は試料ポリウレタンフォーム isの作製と同様に操作し、試料ポリウレタンフォーム ksを 作製した。試料ポリウレタンフォーム ksの片面にはァミノグァ-ジン硫酸塩が 6. Og/ m2が塗布されている。
[0374] <比較例 76 >
〇試料ポリウレタンフォーム Isの作製
スノーテックス Oに代わり 20重量0 /0のジァミノグァ-ジン塩酸塩水溶液を用いた以 外は試料ポリウレタンフォーム isの作製と同様に操作し、試料ポリウレタンフォーム Is を作製した。試料ポリウレタンフォーム Isの片面にはジァミノグァ-ジン塩酸塩が 6. 0 g/m2が塗布されている。
[0375] <比較例 77 >
〇試料ポリウレタンフォーム msの作製
スノーテックス Oに代わり 20重量%のトリアミノグァ-ジン塩酸塩水溶液を用いた以
外は試料ポリウレタンフォーム isの作製と同様に操作し、試料ポリウレタンフォーム ms を作製した。試料ポリウレタンフォーム msの片面にはトリアミノグァ二ジン塩酸塩が 6. Og/m2が塗布されて!、る。
[0376] <比較例 78 >
〇試料ポリウレタンフォーム nsの作製
スノーテックス Oに代わり精製水を用いた以外は試料ポリウレタンフォーム isの作製 と同様に操作し、試料ポリウレタンフォーム nsを作製した。
実施例 196
[0377] 〇消臭性ポリウレタンフォーム等力 のアルデヒド放散量の測定
消臭性ポリウレタンフォーム Asを縦 10cm X横 8cmに切り取り試験片とした。この試 験片をテドラーバックに封入し、更に窒素ガス 4Lを注入した。このテドラーバッグを 6 5°Cで 2時間加熱し、テドラーバッグ中のアルデヒドガスを DNPHカートリッジ(SUPE LCO製)に捕集した。この DNPHカートリッジをァセトニトリルで抽出し、抽出液中の ホルムアルデヒド、ァセトアルデヒドを高速液体クロマトグラフィ(日立製作所製 L 60 00)にて分析 (分析条件は前記記載と同じである。)し、 1試験片ぁたりのアルデヒド 放散量( gZ試験片)を算出した。他の消臭性ポリウレタンフォームおよび比較用試 料ポリウレタンフォームについても同様に操作し、アルデヒド放散量を算出した。これ らの結果を表 16に示す。
•高速液体クロマトグラフィの分析条件
溶離液:ァセトニトリル Z蒸留水 = 50/50 (容量比)
カラム: ODS - 80A (ジーエルサイエンス (株)製)
カラム温度: 40°C、検出器波長は 360nm
[0378] [表 16]
ホル厶アルデヒド ァセトアルデヒド
放 t»( / g i¾it片) 放龍 ( gZlSl 片) 消臭性ポリゥレタンフォーム As <0. 1 0. 2 消臭性ポリゥレタンフォーム Bs <0. 1 0. 2 消臭性ポリゥレタンフォーム Cs <0. 1 0. 2 消臭性ポリゥレタンフォーム Ds <0. 1 0. 2 消臭性ポリゥレタンフォーム Es <0. 1 0. 2 消臭性ポリゥレタンフォーム Fs <0. 1 0. 2 消臭性ポリゥレタンフォーム Gs ぐ 0. 1 0. 2 消臭性ポリウレタンフォーム Hs <0. 1 0. 2 ポリウレタンフォーム as <0. 1 0. 8
¾ 4ポリウレタンフォーム bs <0. 1 0. 8 ポリウレタンフォーム cs <0. 1 0. 7
ポリウレタンフォ一ム ds <0. 1 0. 7
¾14ポリウレタンフォーム es <0. 1 0. 9 ポリウレタンフォーム fs 0. 4 1 . 4
'4ポリウレタンフォーム gs 0. 4 1 . 4 斗ポリウレタンフォーム is 0. 6 1 . 5
¾*ポリウレタンフォーム js <0. 1 0. 8
4ポリウレタンフォーム ks <0. 1 0. 8
IS ^ポリウレタンフォーム Is <0. 1 0. 7 ポリウレタンフォーム ms <0. 1 0. 7
ポリウレタンフォーム ns 0. 6 1 . 5 実施例 197
[0379] 〇消臭性生地 Asの作製
消臭分散液 Asを水で 5. 2倍に希釈し、この希釈液を綿 100%の生地に対して 50g
/m2の量になるようにスプレー噴霧した。その後、 150°Cで乾燥して消臭性生地 As を得た。消臭性生地 Asにはシリカが 1. 9g/m2、アミノグァ二ジン塩酸塩が 0. lg/ m2塗布されている。
実施例 198
[0380] 〇消臭性生地 Bsの作製
消臭分散液 Asの代わりに消臭分散液 Bsを用いた以外は、消臭性生地 Asの作製と 同様に操作し消臭性生地 Bsを作製した。消臭性生地 Bsにはシリカが 1. 9g/m2、ァ ミノグァ-ジン硫酸塩が 0. lg/m2塗布されている。
実施例 199
[0381] 〇消臭性生地 Esの作製
消臭分散液 Asを水で 5. 2倍に希釈した希釈液を用いた代わりに消臭分散液 Esを 水で 6. 0倍に希釈した希釈液を用いた以外は、消臭性生地 Asの作製と同様に操作 し消臭性生地 Esを作製した。消臭性生地 Esにはシリカが 1. 6g/m2、アミノグァ-ジ ン塩酸塩が 0. 4gZm2塗布されている。
実施例 200
[0382] 〇消臭性生地 Fsの作製
消臭分散液 Esの代わりに消臭分散液 Fsを用いた以外は、消臭性生地 Esの作製と 同様に操作し消臭性生地 Fsを作製した。消臭性生地 Fsにはシリカが 1. 6g/m2、ァ ミノグァ-ジン硫酸塩が 0. 4gZm2塗布されている。
[0383] <比較例 79 >
〇試料生地 esの作製
消臭分散液 Esの代わりに試料 esを用いた以外は、消臭性生地 Esの作製と同様に 操作し試料生地 esを作製した。試料生地 esにはシリカが 1. 6g/m2、アジピン酸ジヒ ドラジドが 0. 4g/m2塗布されている。
[0384] <比較例 80 >
〇試料生地 gsの作製
消臭分散液 Esの代わりに試料 gsを用いた以外は、消臭性生地 Esの作製と同様に 操作し試料生地 gsを作製した。試料生地 gsにはシリカが 1. 6g/m2、尿素が 0. 4g
/m2塗布されている。
[0385] <比較例 81 >
〇試料生地 jsの作製
消臭分散液 Asを水で 5. 2倍に希釈した希釈液を用いた代わりに 4重量%のァミノ グァ-ジン塩酸塩水溶液を用いた以外は消臭性生地 Asの作製と同様に操作し試料 生地 jsを作製した。試料生地 js〖こはァミノグァ-ジン塩酸塩が 2. Og/m2塗布されて いる。
[0386] <比較例 82 >
〇試料生地 ksの作製
消臭分散液 Asを水で 5. 2倍に希釈した希釈液を用いた代わりに 4重量%のァミノ グァ-ジン硫酸塩水溶液を用いた以外は消臭性生地 Asの作製と同様に操作し試料 生地 ksを作製した。試料生地 ksにはァミノグァ-ジン硫酸塩が 2. Og/m2塗布され ている。
実施例 201
[0387] 〇消臭性生地等に対する消臭効果の測定
消臭性生地 Asを 10cm X 10cmに切り試験片とした。この試験片をテドラーノッグ に入れ、ァセトアルデヒドガスを 300ppmを含有する空気を 1リットル注入し、室温に 静置した。 2時間後にテドラーバッグ中の残存するァセトアルデヒドガス濃度をガス検 知管((株)ガステック社製)で測定した。他の消臭性生地および試料生地にっ ヽても 同様に操作し、残存ガス濃度を測定した。これらの結果を表 17に示した。
[0388] [表 17]
[0389] この結果より、本発明の消臭剤で処理した生地はァセトアルデヒドに対して優れた 消臭効果を発現する。
実施例 202
[0390] 〇消臭分散液 B1の作製
100重量部の酸性シリカゾル (水性、 日産化学工業 (株)製のスノーテックス o、シリ 力分: 20%。 pHを測定したところ 2. 7であった。)を室温で撹拌しながら 1重量部のァ ミノグァ-ジン硫酸塩を溶解させ、さらに 5重量部のエタノールを添加し消臭分散液 B 1を得た。消臭分散液 B1中のシリカ分 100重量部に対するアミノグァ二ジン塩酸塩は 5重量部となる。
実施例 203
[0391] 〇消臭分散液 Flの作製
アミノグァ二ジン硫酸塩を 5重量部、エタノールを 10重量部添カ卩したこと以外は、消 臭分散液 B1の作製と同様に操作し、消臭分散液 F1を得た。消臭剤分散液 F1中の シリカ分 100重量部に対するアミノグァ二ジン硫酸塩は 25重量部となる。
実施例 204
[0392] 〇保存安定性
上記作製した消臭分散液 B1を 30°Cで保管し、経時的に波長 660nmにおける吸 光度を比色計(Pharmacia Biotech製 NovaspecII)で測定した。その結果を表 に示した。
更に、他の実施例、比較例で作製した消臭分散液および比較の試料も同様に吸光 度を測定し、その結果を表 18に示した。
[0393] [表 18]
[0394] 上記の結果力 本発明の消臭分散体において、分散媒にエタノールを加えること により、分散体の安定性が向上することがわかる。
実施例 205
[0395] 本発明のアルデヒド系ガス消臭剤 Aを 70重量部と、有機酸性ガス消臭剤として水 和酸ィ匕ジルコニウムを 30重量部を室温で良く混合してアルデヒド系および酸性ガス 含有排気ガス用の消臭剤組成物 A1を作製した。
実施例 206
[0396] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 Bを用いて実施例 205と同様に操作し、消臭剤組成物 B1を作製した。
実施例 207
[0397] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 Cを用いて実施例 205と同様に操作し、消臭剤組成物 C1を作製した。
実施例 208
[0398] 消臭剤 Aの代わりに消臭剤 Dを用いて実施例 205と同様に操作し、消臭剤組成物
D1を作製した。
[0399] <比較例 83 >
試料 aを 70重量部、および水和酸ィ匕ジルコニウムを 30重量部、を室温で良く混合 して試料組成物 alを作製した。
[0400] <比較例 84 >
試料 aの代わりに試料 bを用いたこと以外は比較例 83と同様に操作し、試料組成物 blを作製した。
[0401] <比較例 85 >
試料 aの代わりに試料 cを用いたこと以外は比較例 83と同様に操作し、試料組成物 clを作製した。
[0402] <比較例 86 >
試料 aの代わりに試料 dを用いたこと以外は比較例 83と同様に操作し、試料組成物 dlを作製した。
[0403] <比較例 87 >
試料 aの代わりにハイド口タルサイト焼成物を用いたこと以外は比較例 83と同様に 操作し、試料組成物 elを作製した。
実施例 209
[0404] 〇消臭剤組成物の耐水性試験
ホルムアルデヒドガスおよびギ酸に対する消臭剤組成物 A1の消臭活性を測定した
。また,消臭剤組成物 Alを精製水で洗浄後、ホルムアルデヒドガスおよびギ酸に対 する消臭活性を測定した。即ち、室温において 100mlの精製水に lgの消臭剤組成 物 A1を入れて 1分間よく撹拌する。この液をろ過した後、更に 1000mlの精製水で洗 浄し、 110°Cで乾燥させた。この水洗を行った消臭剤組成物 A1についてホルムアル デヒドガスおよびギ酸ガスに対する消臭活性を測定した。同様に、他の消臭剤組成 物についてもこの水洗処理を行ったものについても消臭活性を測定した。また、比較 例で作製した試料組成物につ 、ても同様の水洗処理を行 ヽ、消臭活性を測定した。 実施例 210
[0405] 〇消臭剤組成物 A1〜D1の消臭効果の測定
消臭効果の測定は、 0. 02gの消臭剤組成物 A1または上記の耐水性試験を行つ た消臭剤組成物 A1をそれぞれテドラーバックに入れ、これにホルムアルデヒドガス 4 Oppm、ギ酸ガス 40ppmを含有する空気を 1リットル注入し、室温で 2時間放置した。 2時間後に、テドラーバッグ中の残存ガス濃度を対応するガス検知管でそれぞれ測 定した。これらの結果を表 19に示した。また、試料組成物 al〜dlについても同様に 行い、これらの結果を表 19に示した。
また、ホルムアルデヒド 40ppmと炭酸ガス 1%を含有する空気、およびギ酸 40ppm と炭酸ガス 1%を含有する空気を 1リットル注入したこと以外は、上記の試験方法と同 様に行い、これらの結果を表 20に示した。
[0406] [表 19]
[0407] [表 20]
ホルムアルデヒド ギ酸
水洗 B'J 水洗後 水洗^ 水洗後 初期濃度 40 40 40 40 消臭剤組成物 A1 <0. 1 <0. 1 <0. 5 <0. 5 消臭剤組成物 B1 <0. 1 <0. 1 <0. 5 <0. 5 消臭剤組成物 C1 く 0. 1 <0. <0. 5 <0.5 消臭剤組成物 D1 <0. 1 <0. 1 ぐ 0. 5 <0. 5 試料組成物 a 1 15 20 3 5 試料組成物 b1 15 20 3 5 試料組成物 c1 15 20 3 5 試料組成物 d1 15 20 3 5 試料組成物 el 25 30 6 10
[0408] この結果カゝらアルデヒド系ガス、酸性ガスを含有する排気ガスに対し本発明の消臭 剤組成物は、比較例のものに比べ消臭性能が高いことがわかる。また,耐水性に優 れることから燃料電池発電時の排気においてホルムアルデヒドゃギ酸などの有害ガ スの除去に用いることができる。
産業上の利用可能性
[0409] 本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、それ単体でァセトアルデヒドに対する消臭性 能に優れるのは勿論のこと、塩基性ガスおよび硫黄系ガスなどに対して優れた消臭 性能を示す他の消臭剤と混合 (消臭剤組成物)して使用しても、優れた塩基性ガスや 硫黄系ガスなどの消臭性能を保ちつつ、ァセトアルデヒド消臭性能を十分発揮するこ とができる。このことから、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤または消臭剤組成物は、 繊維、塗料、シート、成形品、加工品などに優れた消臭性および揮発アルデヒド系ガ スの低減効果を付与することができ、これらは消臭製品として用いることができる。