JP4997974B2 - 消臭剤および消臭性製品 - Google Patents

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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L9/00Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
    • A61L9/01Deodorant compositions

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、アルデヒド系ガスに対する消臭剤、さらにはアルデヒド系ガス以外の種々の悪臭に対しても優れた消臭性能を有する消臭剤に関するものである。
さらに、この消臭剤が添加されたことにより、優れた消臭性能を発揮する各種繊維、塗料やシートおよび成形品などの消臭性製品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、消費者の、特に煙草臭などを対象とした、消臭に対するニーズが急速に高まっている。アセトアルデヒドは、この煙草臭の主要成分である。
また、シックハウス/シックビル症候群などに見られるように、ホルムアルデヒドによる健康障害も注目をされている。
これらアルデヒド系ガスの除去剤として、アミン化合物からなるアルデヒド除去剤が主に検討されている。
アミン化合物はアルデヒド系ガスと親和性が高く、アルデヒド系ガスを含有する排ガスをアミン化合物が溶解した液と接触させることにより、排ガス中のアルデヒド系ガスを除去できることが知られている(例えば、特許文献1)。
しかし、液状のアミン化合物は、強い不快臭を放つため生活空間、例えば、居間や台所を始めとする日常生活に応用するには不適であった。
【0003】
また、アミン化合物を無機物に担持させた、ガス吸収剤が知られている。
このガス吸収剤は、樹脂、抄紙、およびフィルムへ添加する際の加熱処理に耐えうる特徴を有している。
例えば、活性炭にアンモニウム塩やアニリンなどを担持させたり(例えば、特許文献2、特許文献3)や、ケイ酸マグネシウム質粘土鉱物に分子内に第1級アミノ基を有する化合物を担持させたり(例えば、特許文献4)、層状燐酸塩(α燐酸ジルコニウム)の層間にポリアミン化合物を担持させたガス吸収剤が知られている(例えば、非特許文献1)。
【0004】
また、水に対する溶解度が温度25℃で、5g/リットル以下であるヒドラジン誘導体(例えば、特許文献5)や、ケイ酸マグネシウム粘土鉱物と分子内に第1級アミノ基を有する化合物からなる消臭剤(例えば、特許文献6)、合成樹脂中にヒドラジド化合物を含む組成物(例えば、特許文献7)が、アルデヒド系ガス消臭剤として知られている。
しかし、これらのガス吸収剤は、アルデヒド系ガスに対する吸収能が実用的水準にないばかりか、繊維や塗料に添加されることによって、更にアルデヒド吸着能力が低下してしまう。
【0005】
また、シリカの表面にアミノ基を含有する有機ケイ素化合物を担持させることで、アセトアルデヒドの消臭性能を発現させたものが知られている(例えば、特許文献8)。
この材料についても、塩基性ガスや硫黄系ガスに効果の高い消臭剤を併用すると、本来発揮されるはずの消臭性能が十分に発揮されないことが明らかになった。
【0006】
また、空気清浄用に用いられるフィルターに、アルデヒド類除去用の薬剤を活性炭などの担持体に担持したもので形成するものが示されていて、このアルデヒド類除去用の薬剤として硝酸グアニジン、硫酸アミノグアニジンが例示されている(例えば、特許文献9)。
【特許文献】
特許文献1;特開昭51− 44587号公報
特許文献2;特開昭53− 29292号公報
特許文献3;特開昭56− 53744号公報
特許文献4;特開平 9− 28778号公報
特許文献5;特開平 8−280781号公報
特許文献6;特開平 9− 28778号公報
特許文献7;特開平10− 36681号公報
特許文献8;特開平 9−173830号公報
特許文献9;特開平10−235129号公報
【非特許文献】
非特許文献1:津波古ら,PHARM.TECH.JAPAN,1996年,12巻,12号,p.77−87
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒドなどのアルデヒド系ガスに対する消臭性能が優れた消臭剤、さらにはアルデヒド系ガス以外の種々の悪臭に対しても優れた消臭性能を有する消臭剤を提供することで、これらの消臭剤が添加されたことにより、優れた消臭性能を発揮する繊維、塗料、シート、成形品などの消臭性製品を提供することを課題とするものである。
【0008】
上記の問題を解決するため、本発明者が鋭意検討した結果、モノアミノグアニジン、ジアミノグアニジン又はトリアミノグアニジンの塩酸塩又は硫酸塩が、ケイ酸アルミニウム又は4価金属リン酸塩化合物からなる担持体に担持されているアルデヒド系ガス消臭剤が、アセトアルデヒドおよびホルムアルデヒドなどのアルデヒド系ガスに対する吸着性能に優れることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
また、モノアミノグアニジン、ジアミノグアニジン又はトリアミノグアニジンの塩酸塩又は硫酸塩を担持した担持体に加熱処理を施して得られるアルデヒド系ガス消臭剤が、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒドなどのアルデヒド系ガスに対する消臭性能にさらに優れ、且つ当該消臭剤が耐水性も優れることを見出し、本発明を完成させた。
【0010】
さらに、硫黄系ガス消臭剤、塩基性ガス消臭剤および有機酸性ガス消臭剤から選ばれる1種以上の消臭剤と、上記記載のアルデヒド系ガス消臭剤を併有する消臭剤が、アルデヒド系ガスおよびアルデヒド系ガス以外の種々の悪臭に対しても優れた消臭性能を有することを見出し、本発明を完成させた。
【0011】
また、上記消臭剤の添加された繊維、塗料、シート、成形品などの製品が消臭性能に優れることを見出し、本発明を完成させた。
【課題を解決するための手段】
【0012】
すなわち、請求項1に記載の発明は、
モノアミノグアニジン、ジアミノグアニジン又はトリアミノグアニジンの塩酸塩又は硫酸塩が、ケイ酸アルミニウム又は4価金属リン酸塩化合物からなる担持体に担持されていること
を特徴とするアルデヒド系ガス消臭剤である。
【0013】
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載のアルデヒド系ガス消臭剤において、
前記アミノグアニジン塩を担持した消臭剤は、
加熱処理の施されたものであること
を特徴とするものである。
【0014】
請求項3に記載の発明は、
請求項2に記載のアルデヒド系ガス消臭剤において、
前記加熱処理は、
温度140〜240℃の温度条件下で行われるものであること
を特徴とするものである。
【0015】
請求項4に記載の発明は、
請求項3に記載のアルデヒド系ガス消臭剤において、
前記加熱処理は、
温度60〜120℃の温度条件下での乾燥後に行われるものであること
を特徴とするものである。
【0016】
請求項5に記載の発明は、
請求項1〜4のいずれかに記載のアルデヒド系ガス消臭剤において、
硫黄系ガス消臭剤、塩基性ガス消臭剤および有機酸性ガス消臭剤から選ばれる1種以上の消臭剤を併有すること
を特徴とするものである。
【0017】
さらに、請求項6に記載の発明は、
前記請求項1〜5のいずれかに記載のアルデヒド系ガス消臭剤が添加されていること
を特徴とする消臭性製品である。
【発明の効果】
【0018】
本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、ノアミノグアニジン、ジアミノグアニジン又はト
リアミノグアニジンの塩酸塩又は硫酸塩を、ケイ酸アルミニウム又は4価金属リン酸塩化合物からなる担持体に担持させているので、アルデヒド系ガスに対する消臭性能に優れ、室内などから効率的にアルデヒド系ガスを除去することができる。
また、本発明のアルデヒド系ガス消臭剤は、優れた硫黄系ガス、塩基性ガス又は有機酸性ガスの消臭性能などを保ちつつ、アルデヒド系ガスの消臭性能を十分発揮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明にかかる消臭剤および消臭性製品を、詳細に説明する。
【0020】
<アミノグアニジンの塩酸塩又は硫酸塩>
本発明において用いるモノアミノグアニジン、ジアミノグアニジンおよびトリアミノグアニジンは、総称して「アミノグアニジン」と称する。
このアミノグアニジンの塩酸塩又は硫酸塩の具体例としては、モノアミノグアニジン硫酸塩、モノアミノグアニジン塩酸塩、ジアミノグアニジン塩酸塩、ジアミノグアニジン硫酸塩、およびトリアミノグアニジン塩酸塩などがある。
これらは単独で、又は混合して用いることができる。
なお、モノアミノグアニジン塩酸塩、モノアミノグアニジン硫酸塩、ジアミノグアニジン塩酸塩、又はトリアミノグアニジン塩酸塩が、耐水性が高いため好ましい。
より好ましくは、ジアミノグアニジン塩酸塩又はトリアミノグアニジン塩酸塩である。
アミノグアニジン塩酸塩、アミノグアニジン硫酸塩、ジアミノグアニジン塩酸塩又はトリアミノグアニジン塩酸塩を担持体に担持した時の耐水性が高いため好ましく、より好ましくはジアミノグアニジン塩酸塩又はトリアミノグアニジン塩酸塩である。
なお、化合物の安全性を考慮した場合には、モノアミノグアニジン塩酸塩又はモノアミノグアニジン硫酸塩が好ましい。
また、アミノグアニジンの塩酸塩又は硫酸塩とケイ酸マグネシウム質粘土とを、混合して用いることにより消臭性を向上させることができる。
【0021】
[担持体]
本発明において、アミノグアニジンの塩酸塩又は硫酸塩を担持する担持体は、耐水性を向上できるものである。
具体的には、ケイ酸アルミニウム又は4価金属リン酸塩化合物で、高い耐水性が得られる担持体である。
【0022】
[ケイ酸アルミニウム]
本発明において、アミノグアニジン塩を担持するケイ酸アルミニウムは耐水性の向上が可能な化合物で、非晶質ケイ酸アルミニウムが耐水性の向上の点から好ましい。
これらは天然物あるいは合成物であってもよい。
例えば、合成のケイ酸アルミニウムは、下記式(1)で表されるものである。
【0023】
【化1】
Figure 0004997974
但し、式(1)において、nは6以上の正数で、より好ましくはnが6〜50で、かつ、mが1〜20の正数で、特に好ましくはnが8〜15でmが3〜15である。
【0024】
合成品は、例えば、以下のような手段によって合成することができる。
水溶性アルミニウム塩の水溶液と、ケイ酸アルカリ金属塩の水溶液とを混合し、室温、大気圧条件下に必要に応じて、酸もしくはアルカリを加えて、pH約3〜約7の条件に維持して共沈せしめ、これを、例えば、温度約40℃〜約100℃程度において熟成し、もしくは熟成せずに、共沈物を水洗、脱水、乾燥することにより合成することができる。
【0025】
ケイ酸アルミニウムの合成におけるアルミニウムの水溶性塩と、ケイ酸アルカリ金属塩との使用量は、SiO2/Al2O3のモル比が6以上、例えば、6〜50の範囲、より好ましくは8〜15の範囲となるように選択することができる。
【0026】
他の合成手段としては、例えば、シリカゾルに水溶性アルミニウム塩の水溶液を加え、さらに酸又はアルカリにより、系のpHを約3〜7に維持して、十分に均一に混合し、さらに、例えば約40℃〜約100℃程度に加温して熟成し又は熟成しないで、その後水洗、脱水、乾燥することにより、形成することができる。
この際、シリカゾルとアルミニウムの水溶性塩の使用量は、上記SiO2/Al2O3と同じように選択することができる。
【0027】
今までの説明は、非晶質ケイ酸アルミニウムを純粋に合成する例のものであるが、アルミニウムの水溶性塩にマグネシウムの水溶性塩を混合溶解した混合水溶液から両金属を含有した化合物を合成することもでき、この発明に用いることができる。
【0028】
上記水溶性塩としては、例えば硫酸塩、硝酸塩、塩化塩、沃化塩、臭化塩のごとき水溶性塩を例示することができる。
【0029】
さらに、上記合成で用いるアルカリ又は酸の例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、アンモニア水などのアルカリ類、塩酸、硫酸、硝酸などの酸類を例示することができる。
【0030】
[4価金属リン酸塩化合物]
本発明における4価金属リン酸塩化合物としては、水に対して不溶性又は難溶性の4価金属リン酸塩化合物が好ましく、好ましい具体例として、リン酸ジルコニウム、リン酸チタン、リン酸スズなどがある。
これらの化合物には、α型結晶、β型結晶、γ型結晶、ナシコン型結晶など、種々の結晶系を有する結晶質のものと非晶質のものがあるが、いずれも使用できる。
なかでも、α型結晶質化合物は、耐水性を向上できる度合いが高く、かつアンモニア消臭性も有しているため好ましい。
【0031】
[消臭剤の製造方法]
本発明の消臭剤の製造法について例示する。
担持体を攪拌しながら、アミノグアニジン塩の溶液を滴下あるいは噴霧した後、温度60〜120℃で、好ましくは温度80〜110℃で乾燥し、本発明の消臭剤を得ることができる。
耐水性を向上させるために、この乾燥後に温度140〜240℃に加熱、好ましくは温度160℃〜220℃に加熱して製造する方法が例示できる。
このアミノグアニジン溶液は、水溶液でも、アルコールやメタノールなどの有機溶媒を用いたものでもよいが、好ましくは水溶液である。
また、担持体とアミノグアニジン塩とをヘンシェルミキサーなどで均一に混合して、本発明の消臭剤とすることができ、さらに上記と同様に、アミノグアニジン塩の分解温度以下の温度で加熱して、耐水性を向上させる製造方法が例示できる。
具体的な加熱温度は、溶液を滴下あるいは噴霧した後に加熱する場合と同じである。
さらに、アミノグアニジン塩の担持体として有効な化合物をフィルター、繊維又は紙などから構成される消臭性製品に予め付着加工などをしたものに、アミノグアニジン塩の溶液を滴下あるいは噴霧などして処理することも可能である。
アミノグアニジン塩の各種担持体への担持量は、通常担持体100質量部に対し0.1〜80質量部、好ましくは3〜50質量部、さらに好ましくは10〜30質量部である。
前記アミノグアニジン塩の担持量が0.1質量部より少ないと、十分な消臭効果が得られず、担持量が80質量部より多いと担持体に十分に担持されないため、水などで洗浄した際に有効成分が溶出し、添加量に応じた消臭効果が期待できないばかりか、アルデヒド系ガス消臭剤以外の消臭剤と混合した際、混合した消臭剤の消臭効果を低下させることがあるため好ましくない。
【0032】
[他の消臭剤との混合]
本発明の消臭剤は、アルデヒド系ガスに対して有効である。
アルデヒド系ガスとしては、例えばアセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、ノネナールなどがある。
実際の使用方法としては、アルデヒド系ガス単独を対象とする場合は少なく、アルデヒド系ガス以外の悪臭を消臭可能な消臭剤と混合(消臭剤組成物)したり、併用することができる。
また、これら消臭剤にケイ酸マグネシウム質粘土を混合して用いることにより、消臭性を向上させることができる。
【0033】
具体的例としては、アンモニア、トリメチルアミンなどの塩基性ガスを消臭するための塩基性ガス消臭剤を混合して、本発明の消臭剤として用いることができる。
例えば、塩基性ガス消臭剤として水に対して不溶性又は難溶性の4価金属リン酸塩化合物を混合することにより、本発明の消臭剤とすることができる。
当該4価金属リン酸塩化合物の好ましい具体例として、リン酸ジルコニウム、リン酸チタン、リン酸スズなどがある。
これらの化合物には、α型結晶、β型結晶、γ型結晶、ナシコン型結晶など、種々の結晶系を有する結晶質のものと非晶質のものがあるが、ガス吸着性を有するものは、いずれも混合して用いることができる。
【0034】
硫化水素、メチルメルカプタンなどの硫黄系ガスを消臭するための硫黄性ガス消臭剤を混合して、本発明の消臭剤として用いることができる。
例えば、銅、亜鉛、マンガンから選ばれる少なくとも1種以上の金属イオンを担持した4価金属リン酸塩化合物、酸化亜鉛又はケイ酸亜鉛などを混合することにより、本発明の消臭剤とすることができる。
当該4価金属リン酸塩化合物に担持する金属イオンの中でも、特に銅イオンが硫化水素などの消臭効果が高いことから好ましい。
【0035】
4価金属リン酸塩化合物に金属イオンを担持させるには、4価金属リン酸塩化合物を、金属イオンの塩溶液に接触させ、イオン交換などにより担持させればよい。
金属イオンの担持量は、4価金属リン酸塩化合物のイオン交換容量内であれば、100%まで所望により自由に調整することができる。
また、酸化亜鉛、ケイ酸銅およびケイ酸亜鉛については、比表面積の大きいものが、消臭性能が高く好ましい。
【0036】
酢酸、イソ吉草酸、酪酸などの悪臭を消臭するための有機酸性ガス消臭剤を混合して、本発明の消臭剤として用いることができる。
例えば、水和酸化ジルコニウム、水和酸化チタン、ハイドロタルサイト又はハイドロタルサイト焼成物を混合することにより、本発明の消臭剤とすることができる。
水和酸化ジルコニウムは、オキシ塩化ジルコニウム水溶液などのジルコニウム含有溶液を、水やアルカリ溶液で加水分解することにより作製することができる。
なお、水和酸化ジルコニウムは、オキシ水酸化ジルコニウム、水酸化ジルコニウム、含水酸化ジルコニウム、酸化ジルコニウム水和物など、色々な言い方がなされる場合があるが、水和酸化ジルコニウムと同じである。
【0037】
ケイ酸マグネシウム質粘土は、ケイ酸マグネシウムを主成分とする粘土鉱物で、孔径約1nmの細孔を有することからガス吸着性能を有する。
ケイ酸マグネシウム質粘土を添加した本発明の消臭剤は、塩基性悪臭ガス、酸性悪臭ガス、含硫黄悪臭ガス、アルデヒドガスに対する消臭性能を更に向上させることができる。
このことから、本発明においては、消臭剤にケイ酸マグネシウム質粘土を添加することが好ましい。
特に、ケイ酸マグネシウム質粘土を添加することにより、タバコ臭の主成分の一つであるピリジン、ニコチンなどに対する消臭性能が向上する。
【0038】
本発明に用いるケイ酸マグネシウム質粘土の具体例として、セピオライト、シロタイル、ラフリナイト、およびアタパルジャイト等が挙げられる。
本発明の消臭剤100質量部に対して、ケイ酸マグネシウム質粘土を0.2〜20質量部配合することが好ましく、さらに0.5〜10質量部配合することが好ましい。
ケイ酸マグネシウム質粘土が0.2質量部より少ないと、消臭性能の向上が期待できないことがあり、20質量部より多く配合しても消臭性能の向上ができないことがあるか、又は他の悪臭ガスに対する消臭性能が悪くなることがある。
消臭剤に対するケイ酸マグネシウム質粘土の配合量は、上記記載と同様である。
【0039】
上述した本発明の消臭剤は、いずれも通常粉体状で得られ、好ましい平均粒径は0.01〜50μmで、より好ましくは0.02〜20μmである。
平均粒径が0.01μm未満では取扱いが困難である、再凝集しやすいといった問題があり好ましくない。
50μmより大きいと、バインダーなどの表面処理剤に分散させ、繊維などに後加工する場合に、表面処理剤中で均一に分散させ難かったり、成形用樹脂へ添加する場合、成形機のフィルターが目詰まりをおこしたり、分散不良がおこったりするなどの問題があり好ましくない。
【0040】
また、使用目的により、本発明の消臭剤を粒状化してもよい。
この場合、消臭剤を1成分ごとに粒状化しても、あるいは、消臭剤全体を粒状化しても構わない。
粒状体の製造方法は、通常、粉体を粒状化する方法がいずれも用いることができる。
例えば、アルミナゾル、粘土などをバインダーとして用い、粒状体とする方法がある。
粒径は、粒状体の硬さや、密度、粉砕強度のなどにより様々に調整することができるが、取り扱い易さから0.1〜3mmとすることが好ましい。
【0041】
なお、本発明においては、モノアミノグアニジン、ジアミノグアニジン又はトリアミノグアニジンの塩酸塩又は硫酸塩を、ケイ酸アルミニウム又は4価金属リン酸塩化合物からなる担持体に担持させてアルデヒド系ガス消臭剤とするに際し、当該アルデヒド系ガス消臭剤と、4価金属リン酸塩化合物、ケイ酸亜鉛、銅、亜鉛及びマンガンから選ばれる少なくとも1種以上の金属イオンを担持した4価金属リン酸塩化合物、水和酸化ジルコニウム、水和酸化チタン、酸化亜鉛、ハイドロタルサイト、並びにハイドロタルサイト焼成物などから選ばれる少なくとも1種以上の消臭剤を混合して使用することができる。
これらの混合割合は特に制限はなく、消臭剤を使用する環境により適宜変化させることができる。
【0042】
[耐水性]
本発明の消臭剤は、耐水性が高いことが特長である。
耐水性とは、消臭剤を少なくとも1度は水と接触後、消臭性能の低下が少ないことを意味する。
例えば、消臭剤を1回水に浸漬処理した後、アセトアルデヒドガスに対する消臭性能を測定した場合、浸漬処理前の消臭性と比較して低下率で50%以下であることが目安となる。
さらに具体的に試験条件を説明すれば、室温において100mlの精製水に、1gの消臭剤を入れてよく撹拌した懸濁液をろ過した後、更に1000mlの精製水で洗浄し、110℃で乾燥させる。
この水洗を行った消臭剤について、アセトアルデヒドガスの消臭活性を測定することで確認できる。
【0043】
[用 途]
本発明の消臭剤は、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、ノネナールなどのアルデヒド系ガスに対して消臭効果を有する。
他のガスに対する消臭効果を有する消臭剤を混合した消臭剤は、アルデヒド系ガスの消臭以外にアンモニア、硫化水素、メチルメルカプタンなどの種々の悪臭に対する消臭効果に優れている。
このことから、本発明の消臭剤は、活性炭など、従来の消臭剤が使用されている種々の分野、例えば、タバコ臭消臭、生活臭消臭、体臭消臭、糞尿臭消臭、ゴミ臭消臭などの分野で有効である。
【0044】
本発明の消臭剤は、基材自身からアルデヒドを発生する材料、例えば、合板、集成材、フローリング材、パーティクルボード、断熱材、フロア−カーペット、消音パット、クッション材、カーシート、ヘッドレスト、アームレスト、ドアトリム、成形天井、サンバイザー、リアパッケージトレイ、インストルメントパネル、ダッシュインシュレーサーなどに使用することにより、基材自身から揮発アルデヒドを低減することが可能である。
【0045】
本発明の消臭剤は、粉末や顆粒又は粒状のものを消臭製品として使用できる。
例えば、消臭剤の粉末、顆粒又は粒状品は、カートリッジに詰めて消臭製品とすることが可能である。
また、本発明の消臭剤の水溶液、消臭剤粉末を分散させた液を用いた、スプレー状の消臭剤とすることも可能である。
その他、本発明の消臭剤を各種製品に含有又は塗布させて、各種消臭性加工製品とすることも可能である。
【0046】
本発明の消臭剤を含有する消臭性製品としては、消臭性繊維、消臭性塗料、消臭性シートおよび消臭性樹脂成形品などが例示できる。
本発明の消臭剤を含有する消臭性繊維は、消臭性を必要とする各種の分野で利用可能である。
例えば、当該消臭性繊維は、衣類、肌着、ストッキング、靴下、布団、布団カバー、座布団、毛布、じゅうたん、カーテン、ソファー、カバー、シート、カーシート、エアーフィルターを始めとして、多くの繊維製品に使用できる。
本発明の消臭剤を含有する消臭性塗料は、消臭性を必要とする各種の分野で利用可能である。
例えば、当該消臭性塗料は、建物の内壁、外壁、鉄道車両の内壁などで使用できる。
本発明の消臭剤を含有する消臭性シートは、消臭性を必要とする各種の分野で利用可能である。
例えば、当該消臭性シートは、医療用包装紙、食品用包装紙、鮮度保持紙、紙製衣料、空気清浄フィルター、壁紙、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、不織布、紙、フィルター、フィルムなどで使用できる。
本発明の消臭剤を含有する消臭性成形品は、消臭性を必要とする各種の分野で利用可能である。
例えば、当該消臭性成形品は、空気清浄器、冷蔵庫などの家電製品や、ゴミ箱、水切りなどの一般家庭用品、ポータブルトイレなどの各種介護用品、日常品などで使用できる。
【実施例】
【0047】
以下、本発明の消臭剤および消臭性製品を更に具体的に説明するが、これに限定されるものではない。なお、%は質量%である。
消臭剤の調製方法と、得られたサンプルの各種評価試験方法およびその結果は、以下の通りである。
【0048】
[ケイ酸アルミニウム]
実施例で用いたケイ酸アルミニウムは、この合成時のSiO2:Al2O3のモル比が9:1のものである。
【0049】
<実施例1>
100質量部のケイ酸アルミニウムを撹拌し、これに25質量部の20%モノアミノグアニジン塩酸塩水溶液を室温で添加した。
添加後、均一になるまで撹拌した。その後、温度100℃で30分間乾燥後、温度180℃で30分間加熱処理を行い、消臭剤Aを得た。
【0050】
<実施例2>
100質量部のケイ酸アルミニウムを撹拌し、これに25質量部の20%モノアミノグアニジン硫酸塩水溶液を室温で添加した。
添加後、均一になるまで撹拌した。その後、温度100℃で30分間乾燥後、温度210℃で30分間加熱処理を行い、消臭剤Bを得た。
【0051】
<実施例3>
100質量部のケイ酸アルミニウムを撹拌し、これに25質量部の20%ジアミノグアニジン塩酸塩水溶液を室温で添加した。
添加後、均一になるまで撹拌した。その後、温度100℃で30分間乾燥後、温度180℃で30分間加熱処理を行い、消臭剤Cを得た。
【0052】
<実施例4>
100質量部のケイ酸アルミニウムを撹拌し、これに25質量部の20%トリアミノグアニジン塩酸塩水溶液を室温で添加した。
添加後、均一になるまで撹拌した。その後、温度100℃で30分間乾燥後、温度180℃で30分間加熱処理を行い、消臭剤Dを得た。
【0053】
<実施例5>
ケイ酸アルミニウムの代わりにαリン酸ジルコニウムを用いたこと以外は、実施例1と同様に操作し、消臭剤Eを得た。
【0054】
<実施例6>
ケイ酸アルミニウムの代わりにαリン酸ジルコニウムを用いたこと以外は、実施例2と同様に操作し、消臭剤Fを得た。
【0055】
<実施例7>
ケイ酸アルミニウムに代わりαリン酸ジルコニウムを用いたこと以外は、実施例3と同様に操作し、消臭剤Gを得た。
【0056】
<実施例8>
ケイ酸アルミニウムに代わりαリン酸ジルコニウムを用いたこと以外は、実施例4と同様に操作し、消臭剤Hを得た。
【0057】
<比較例1>
ケイ酸アルミニウムに代わりゼオライトZSM5(水澤化学工業(株);ミズカシーブスSi/Al=30)を用いた以外は、実施例1と同様に操作し、消臭剤Iを得た。
【0058】
<比較例2>
ケイ酸アルミニウムに代わりゼオライトZSM5(水澤化学工業(株);ミズカシーブスSi/Al=30)を用いた以外は、実施例2と同様に操作し、消臭剤Jを得た。
【0059】
<比較例3>
ケイ酸アルミニウムに代わりゼオライトZSM5(水澤化学工業(株);ミズカシーブスSi/Al=30)を用いた以外は、実施例3と同様に操作し、消臭剤Kを得た。
【0060】
<比較例4>
ケイ酸アルミニウムに代わりゼオライトZSM5(水澤化学工業(株);ミズカシーブスSi/Al=30)を用いた以外は、実施例4と同様に操作し、消臭剤Lを得た。
【0061】
<実施例9>
[乾式担持による消臭剤A1の製造]
100質量部のケイ酸アルミニウムと、25質量部のモノアミノグアニジン塩酸塩とを、室温で混合した後、温度180℃で30分間加熱処理を行い、消臭剤A1を得た。
【0062】
<実施例10>
[乾式担持による消臭剤B1の製造]
100質量部のケイ酸アルミニウムと、25質量部のモノアミノグアニジン硫酸塩とを、室温で混合した後、温度210℃で30分間加熱処理を行い、消臭剤B1を得た。
【0063】
<実施例11>
[乾式担持による消臭剤のC1製造]
100質量部のケイ酸アルミニウムと、25質量部のジアミノグアニジン塩酸塩とを、室温で混合した後、温度180℃で30分間加熱処理を行い、消臭剤C1を得た。
【0064】
<実施例12>
[乾式担持による消臭剤D1の製造]
100質量部のケイ酸アルミニウムと、25質量部のトリアミノグアニジン塩酸塩とを室温で混合した後、温度180℃で30分間加熱処理を行い、消臭剤D1を得た。
【0065】
<実施例13>
[乾式担持による消臭剤E1の製造]
ケイ酸アルミニウムに代わりαリン酸ジルコニウムを用いた以外は、実施例9と同様に操作し、消臭剤E1を得た。
【0066】
<実施例14>
[乾式担持による消臭剤F1の製造]
ケイ酸アルミニウムに代わりαリン酸ジルコニウムを用いた以外は、実施例10と同様に操作し、消臭剤F1を得た。
【0067】
<実施例15>
[乾式担持による消臭剤G1の製造]
ケイ酸アルミニウムに代わりαリン酸ジルコニウムを用いた以外は、実施例11と同様に操作し、消臭剤G1を得た。
【0068】
<実施例16>
[乾式担持による消臭剤H1の製造]
ケイ酸アルミニウムに代わりαリン酸ジルコニウムを用いた以外は、実施例12と同様に操作し、消臭剤H1を得た。
【0069】
<比較例5>
[乾式担持による消臭剤I1の製造]
ケイ酸アルミニウムに代わりゼオライトZSM5(水澤化学工業(株);ミズカシーブスSi/Al=30)を用いた以外は、実施例9と同様に操作し、消臭剤I1を得た。
【0070】
<比較例6>
[乾式担持による消臭剤J1の製造]
ケイ酸アルミニウムに代わりゼオライトZSM5(水澤化学工業(株);ミズカシーブスSi/Al=30)を用いた以外は、実施例10と同様に操作し、消臭剤J1を得た。
【0071】
<比較例7>
[乾式担持による消臭剤K1の製造]
ケイ酸アルミニウムに代わりゼオライトZSM5(水澤化学工業(株);ミズカシーブスSi/Al=30)を用いた以外は、実施例11と同様に操作し、消臭剤K1を得た。
【0072】
<比較例8>
[乾式担持による消臭剤L1の製造]
ケイ酸アルミニウムに代わりゼオライトZSM5(水澤化学工業(株);ミズカシーブスSi/Al=30)を用いた以外は、実施例12と同様に操作し、消臭剤L1を得た。
【0073】
<実施例17>
実施例1で作製した消臭剤Aを70質量部、α型層状リン酸ジルコニウムを10質量部、銅結合型α型層状リン酸ジルコニウムを10質量部及び水和酸化ジルコニウムを10質量部、を室温で良く混合して消臭剤A2を作製した。
【0074】
<実施例18>
消臭剤Aの代わりに実施例2で作製した消臭剤Bを用い、実施例17と同様に操作し、消臭剤B2を作製した。
【0075】
<実施例19>
消臭剤Aの代わりに実施例3で作製した消臭剤Cを用い、実施例17と同様に操作し、消臭剤C2を作製した。
【0076】
<実施例20>
消臭剤Aの代わりに実施例4で作製した消臭剤Dを用い、実施例17と同様に操作し、消臭剤D2を作製した。
【0077】
<比較例9>
ケイ酸アルミニウムに代わりシリカゲル(富士シリシア化学(株);サイリシア740)を用いた以外は、実施例1同様に操作し、消臭剤Mを得た。
【0078】
<比較例10>
ケイ酸アルミニウムに代わりシリカゲル(富士シリシア化学(株);サイリシア740)を用いた以外は、実施例2と同様に操作し、消臭剤Nを得た。
【0079】
<比較例11>
ケイ酸アルミニウムを用いた代わりにケイ酸カルシウム(河合石灰工業(株)製;CSH)を用いた以外は、実施例1と同様に操作し、消臭剤aを作製した。
【0080】
<比較例12>
ケイ酸アルミニウムを用いた代わりにケイ酸カルシウム(河合石灰工業(株)製;CSH)を用いた以外は、実施例2と同様に操作し、消臭剤bを作製した。
【0081】
<比較例13>
ケイ酸アルミニウムを用いた代わりにケイ酸カルシウム(河合石灰工業(株)製;CSH)を用いた以外は、実施例3と同様に操作し、消臭剤cを作製した。
【0082】
<比較例14>
ケイ酸アルミニウムを用いた代わりにケイ酸カルシウム(河合石灰工業(株)製;CSH)を用いた以外は、実施例4と同様に操作し、消臭剤dを作製した。
【0083】
<実施例21>
実施例9で、ケイ酸アルミニウムとアミノグアニジン塩酸塩を室温で混合した後、加熱処理を行わなかったものを、消臭剤eとした。
【0084】
<実施例22>
実施例10で、ケイ酸アルミニウムとアミノグアニジン硫酸塩を室温で混合した後、加熱処理を行わなかったものを、消臭剤fとした。
【0085】
<実施例23>
実施例11で、ケイ酸アルミニウムとジアミノグアニジン塩酸塩を室温で混合した後、加熱処理を行わなかったものを、消臭剤gとした。
【0086】
<実施例24>
実施例12で、ケイ酸アルミニウムとトリアミノグアニジン塩酸塩を、室温で混合した後、加熱処理を行わなかったものを、消臭剤hとした。
【0087】
<実施例25>
実施例13で、αリン酸ジルコニウムとアミノグアニジン塩酸塩を室温で混合した後、加熱処理を行わなかったものを、消臭剤iとした。
【0088】
<実施例26>
実施例14で、αリン酸ジルコニウムとアミノグアニジン硫酸塩を室温で混合した後、加熱処理を行わなかったものを、消臭剤jとした。
【0089】
<実施例27>
実施例15で、αリン酸ジルコニウムとジアミノグアニジン塩酸塩を、室温で混合した後、加熱処理を行わなかったものを、消臭剤kとした。
【0090】
<実施例28>
実施例16で、αリン酸ジルコニウムとトリアミノグアニジン塩酸塩を室温で混合した後、加熱処理を行わなかったものを、消臭剤lとした。
【0091】
<比較例15>
比較例5で、ゼオライトZSM5とアミノグアニジン塩酸塩を室温で混合した後、加熱処理を行わなかったものを、消臭剤mとした。
【0092】
<比較例16>
比較例6で、ゼオライトZSM5とアミノグアニジン硫酸塩を室温で混合した後、加熱処理を行わなかったものを、消臭剤nとした。
【0093】
<比較例17>
比較例7で、ゼオライトZSM5とジアミノグアニジン塩酸塩を室温で混合した後、加熱処理を行わなかったものを、消臭剤oとした。
【0094】
<比較例18>
比較例8で、ゼオライトZSM5とトリアミノグアニジン塩酸塩を室温で混合した後、加熱処理を行わなかったものを、消臭剤pとした。
【0095】
<比較例19>
アミノグアニジン塩酸塩の20%水溶液の代わりにグアニジン塩酸塩の20%水溶液を50質量部用いた以外は、実施例1と同様に操作し、消臭剤qを作製した。
【0096】
<比較例20>
比較例11で作製した消臭剤aを70質量部、α型層状リン酸ジルコニウム10質量部、銅結合型α型層状リン酸ジルコニウム10質量部、および水和酸化ジルコニウム10質量部を室温で良く混合して、消臭剤a1を作製した。
【0097】
<実施例29>
消臭剤aの代わりに、実施例21で作製した消臭剤eを用いて、比較例20と同様に操作し、消臭剤e1を作製した。
【0098】
<比較例21>
消臭剤aの代わりに、比較例19で作製した消臭剤qを用いて、比較例20と同様に操作し、消臭剤q1を作製した。
【0099】
[消臭剤の耐水性試験1]
実施例1〜8、比較例1〜4で作製した消臭剤A〜Lを、それぞれ精製水で洗浄後、アセトアルデヒドガスに対する消臭活性を測定した。
すなわち、室温において、100mlの精製水に1gの消臭剤Aを入れて、1分間よく撹拌する。
この懸濁液をろ過した後、さらに1,000mlの精製水で洗浄し、温度110℃で乾燥させた。
この水洗を行った消臭剤Aについて、アセトアルデヒドガスに対する消臭活性を測定した。同様に、他の消臭剤についても、この水洗処理を行ったものについて、消臭活性を測定した。
比較例9〜12及び比較例19で作製した消臭剤についても、同様の水洗処理を行い、消臭活性を測定した。
【0100】
[消臭効果の測定]
消臭効果の測定は、耐水性試験を行った各サンプル0.02gを、それぞれフッ化ビニル製バック(フッ化ビニル製フィルムを袋状に加工して使用、以下テドラーバックと称する)に入れ、これにアセトアルデヒドガスを100ppm含有する空気を1リットル注入し、室温で2時間放置した。
2時間後に、テドラーバッグ中の残存するアセトアルデヒドガス濃度を、ガス検知管((株)ガステック社製、以下同社製品を使用)で測定した。
これらの測定結果を、表1(ppm)に示す。
試薬のアミノグアニジン塩酸塩、アミノグアニジン硫酸塩、ジアミノグアニジン塩酸塩、又はトリアミノグアニジン塩酸塩各1mgを、そのままこの評価系に直接入れて消臭活性を測定したところ、アセトアルデヒドの濃度は、それぞれ22ppm,24ppm,10ppm又は8ppmであった。
【0101】
【表1】
Figure 0004997974
【0102】
表1の結果から、アミノグアニジン塩をケイ酸アルミニウム、αリン酸ジルコニウム等の担持体に担持された消臭剤はアミノグアニジン塩を、ケイ酸カルシウム又はゼオライトに担持した消臭剤I〜L、a〜d及び、グアニジン塩酸塩をケイ酸アルミニウムに担持した消臭剤qに比べ耐水性が優れている。
このことから、本発明によれば、水洗処理を行っても消臭活性が低下することが少なく、かつ、消臭効率が優れている消臭剤が提供できる。
また、耐久性に優れる消臭剤を、提供できることが示唆される。
【0103】
[乾式担持した消臭剤の性能評価]
0.1gの消臭剤A1をテドラーバックに入れ、これにアセトアルデヒドを600ppm含有する空気を1リットル注入した。
室温で2時間放置後、テドラーバック内に残存するアセトアルデヒドの濃度を、ガス感知管で測定した。この結果を表2に示す。
消臭剤B1〜L1、消臭剤e〜pについても同様に測定を行い、これらの結果を表2(ppm)に示す。
【0104】
【表2】
Figure 0004997974
【0105】
表2の結果から、アミノグアニジン塩と担持体を混合した後に加熱することにより、得られた消臭剤は、水洗処理を行っても消臭活性の低下が少なく、かつ消臭効率が優れている。
また、加熱処理を行っていない消臭剤e〜pは、水洗処理前の消臭剤A1〜L1と同じモル数になるように消臭評価系に入れたものであるが、加熱処理した消臭剤の方が優れた消臭活性を示している。
このことは、本発明の加熱処理された消臭剤は、水洗処理を行っても消臭活性が低下することが少なく、かつ消臭効率が優れていることを示している。
このことから耐久性に優れることを示唆している。
【0106】
[消臭剤の耐水性試験2]
室温において100mlの精製水に1gの消臭剤A2を入れて1分間よく撹拌する。
この懸濁液をろ過した後、さらに1000mlの精製水で洗浄し、温度110℃で乾燥させた。
この水洗を行った消臭剤A2について、アセトアルデヒドガス、アンモニアガス、硫化水素ガスおよび酢酸ガスに対する消臭活性を測定した。
同様に、消臭剤B2〜D2についても、この水洗処理を行ったものについても消臭活性を測定した。
また、消臭剤a,e,qについても同様の水洗処理を行い、消臭活性を測定した。
【0107】
[消臭効果の測定]
消臭効果の測定は、上記の耐水性試験を行った各サンプル0.02gをそれぞれテドラーバックに入れ、これにアセトアルデヒドガス20ppm、アンモニアガス40ppm、硫化水素ガス10ppmおよび酢酸ガス40ppmを含有する空気を1リットル注入し、室温で2時間放置した。
2時間後に、テドラーバッグ中の残存ガス濃度を、対応するガス検知管でそれぞれ測定した。これらの結果を表3(ppm)に示した。
【0108】
【表3】
Figure 0004997974
【0109】
他種のガスに対する消臭性を有する消臭剤を混合した本発明の消臭剤は、アセトアルデヒドに対する消臭性能の低下が小さいことが分かる。
【0110】
<実施例30>
[消臭性繊維A1の作製]
精製水100質量部に対して、実施例1で作製した消臭剤Aを3質量部、アクリル系バインダー(KB−1300、東亞合成(株)製)を、3質量部添加した懸濁液を作製した。
この懸濁液を、ポリエステル繊維100質量部に対して50質量部を塗布し、温度150℃で乾燥して、消臭性繊維A1(消臭剤の含有量は、樹脂100質量部に対して1.5部である。)を得た。
【0111】
<実施例31>
[消臭性繊維A2の作製]
精製水100質量部に対して、実施例25で作製した消臭剤A2を3質量部、アクリル系バインダー(KB−1300;東亞合成(株)製)を、3質量部添加した懸濁液を作製した。
この懸濁液を、ポリエステル繊維100質量部に対して50質量部を塗布し、温度150℃で乾燥して、消臭性繊維A2(消臭剤の含有量は、繊維100質量部に対して1.5質量部である。)を得た。
【0112】
<比較例22>
[消臭性繊維A3の作製]
精製水100質量部に対して、アミノグアニジン塩酸塩を1質量部溶解させた水溶液をポリエステル繊維100質量部に対して50質量部を塗布し、温度150℃で乾燥し、消臭性繊維A3(アミノグアニジン塩酸塩の含有量は、繊維100質量部に対して0.5質量部である。)を得た。
【0113】
<比較例23>
[消臭性繊維A4の作製]
アミノグアニジン塩酸塩を用いる代わりにジアミノグアニジン塩酸塩を用いて比較例20と同様に操作し、消臭性繊維A4(ジアミノグアニジン塩酸塩の含有量は、繊維100質量部に対して0.5質量部である。)を得た。
【0114】
<比較例24>
[消臭性繊維A5の作製]
アミノグアニジン塩酸塩を用いる代わりにトリジアミノグアニジン塩酸塩を用いて比較例22と同様に操作し、消臭性繊維A5(トリアミノグアニジン塩酸塩の含有量は、繊維100質量部に対して0.5質量部である。)を得た。
【0115】
<比較例25>
[消臭性繊維q1の作製]
精製水100質量部に対して、比較例19で作製した消臭剤qを3質量部、アクリル系バインダー(KB−1300、東亞合成(株)製)を、3質量部添加した懸濁液を作製した。
この懸濁液を、ポリエステル繊維100質量部に対して50質量部を塗布し、温度150℃で乾燥し、消臭性繊維q1(消臭剤の含有量は、繊維100質量部に対して1.5部である。)を得た。
【0116】
<比較例26>
[消臭性繊維q2の作製]
精製水100質量部に対して、比較例21で作製した消臭剤q1を3質量部、アクリル系バインダー(KB−1300、東亞合成(株)製)を、3質量部添加した懸濁液を作製した。
この懸濁液を、ポリエステル繊維100質量部に対して50質量部を塗布し、温度150℃で乾燥し、消臭性繊維q2(消臭剤の含有量は、繊維100質量部に対して1.5部である。)を得た。
【0117】
[消臭性繊維に対する消臭効果の測定]
消臭性繊維A1〜A5,q1及びq2を10gづつテドラーバッグに入れ、悪臭ガス1リットル(アセトアルデヒドガス20ppm、アンモニアガス40ppm、硫化水素ガス10ppmおよび酢酸ガス40ppm含有)を注入し、2時間後のテドラーバッグ中の残存ガス濃度を測定した。
これらの結果を表4(ppm)に示した。なお、表中のNDは、評価を行わなかったことを示す。以下、同様である。
【0118】
【表4】
Figure 0004997974
【0119】
<実施例32>
[消臭性鋼板A1の作製]
キシレン100質量部に対して、アクリル樹脂(J−500;SCジョンソンポリマー社(株)製)を70質量部、分散剤(BYK−110;BYK Chemie(株)製)を3質量部、増粘剤(ベントンSD2;ウィルバーエルス(株)製)を2質量部、実施例1で作製した消臭剤Aを200質量部で配合し、3本ロールの混合機で良く練り分散させたペースト状組成物を得た。
これをキシレンで10倍に希釈し、70×150mmの亜鉛めっき鋼板の両面に膜厚100μmで塗付し、1晩風乾して、消臭性鋼板A1を作製した。
【0120】
<実施例33>
[消臭性鋼板A2の作製]
消臭剤Aの代わりに消臭剤A2を用いた以外は、実施例34と同様に操作し、消臭性鋼板A2を作製した。
【0121】
<比較例27>
[消臭性鋼板A3の作製]
消臭剤Aの代わりにアミノグアニジン塩酸塩を20質量部用いた以外は、実施例32と同様に操作し、消臭性鋼板A3を作製した。
【0122】
<比較例28>
[消臭性鋼板A4の作製]
消臭剤Aの代わりにジアミノグアニジン塩酸塩を20質量部用いた以外は、実施例32と同様に操作し、消臭性鋼板A4を作製した。
【0123】
<比較例29>
[消臭性鋼板A5の作製]
消臭剤Aの代わりにトリアミノグアニジン塩酸塩を20質量部用いた以外は、実施例32と同様に操作し、消臭性鋼板A4を作製した。
【0124】
<比較例30>
[消臭性鋼板q1の作製]
消臭剤Aの代わりに試料qを用いた以外は、実施例32と同様に操作し、消臭性鋼板q1を作製した。
【0125】
<比較例31>
[消臭性鋼板q2の作製]
消臭剤Aの代わりに消臭剤q1を用いた以外は、実施例32と同様に操作し、消臭性鋼板q2を作製した。
【0126】
[消臭性鋼板に対する消臭効果の測定]
消臭性鋼板A1〜A5,q1及びq2を、それぞれ1枚ずつテドラーバッグに入れ、悪臭ガス1リットル(アセトアルデヒドガス20ppm、アンモニアガス40ppm、硫化水素ガス10ppmおよび酢酸ガス40ppm含有)を注入し、2時間後のテドラーバッグ中の残存ガス濃度を測定した。
その結果を表5(ppm)に示す。表5のNDは、表4と同じである。
【0127】
【表5】
Figure 0004997974
【0128】
<実施例34>
[消臭性ポリウレタンAの作製]
消臭剤Aを4.0%及びウレタンバインダーKB−3000(東亞合成(株)製、樹脂分30%)を4.4%含有する分散水溶液を作製した。
この分散水溶液を、自動車内装用のポリウレタン製クッション材に塗布し、乾燥させて消臭性ポリウレタンAを作製した。
この消臭性ポリウレタンAには、1m2 当たり消臭剤Aが6g、バインダーKB−3000が2g(樹脂分として)添加されている。
【0129】
<実施例35,比較例32>
[消臭性ポリウレタンB〜Nの作製]
消臭剤Aの代わりに消臭剤B〜Nをそれぞれ用いた以外は、実施例36と同様に操作し、消臭性ポリウレタンB〜H,M,N(実施例35),I〜L(比較例32)を作製した。
【0130】
<比較例33>
[消臭性ポリウレタンOの作製]
消臭剤Aの代わりにアミノグアニジン塩酸塩を用いた以外は、実施例35と同様に操作し、消臭性ポリウレタンOを作製した。
【0131】
<比較例34>
[消臭性ポリウレタンPの作製]
消臭剤Aの代わりにアミノグアニジン硫酸塩を用いた以外は、実施例35と同様に操作し、消臭性ポリウレタンPを作製した。
【0132】
<比較例35>
[消臭性ポリウレタンの作製]
消臭剤Aの代わりに消臭剤a〜d,qをそれぞれ用いた以外は、実施例35と同様に操作し、消臭性ポリウレタンa〜d,qを作製した。
また、消臭剤Aを用いない以外は、実施例35と同様に操作し、消臭性ポリウレタンrを作製した。
【0133】
<消臭性ポリウレタンの消臭効果の測定>
消臭性ポリウレタンAを10cm×10cmで切出し、これをテドラーバッグに入れ、窒素ガス500mLを注入し、温度65℃で2時間放置した。
2時間後にテドラーバッグ中のホルムアルデヒド濃度及びアセトアルデヒド濃度を測定した。これらの結果を表6(ppm)に示す。
消臭性ポリウレタンB〜Pおよびa〜d,q,rについても、同様に操作してホルムアルデヒド濃度及びアセトアルデヒド濃度を測定した。
これらの結果を表6(ppm)に示す。
【0134】
【表6】
Figure 0004997974
【0135】
本発明の消臭剤は、自動車内装材などに用いられるポリウレタンからのアルデヒドガスの生成を抑制することができた。
【0136】
<実施例36>
[消臭性パーティクルボードAの作製]
消臭剤Aを4.0%及びウレタンバインダーKB−3000(東亞合成(株)製、樹脂分30%)を3.3%含有する分散水溶液を作製した。
この分散水溶液をパーティクルボードに塗布し、乾燥させて、消臭性パーティクルボードAを作製した。
この消臭性パーティクルボードAには、1m2 当たり消臭剤Aが2g、バインダーKB−3000が0.5g(樹脂分として)添加されている。
【0137】
<実施例37、比較例36>
[消臭性パーティクルボードB〜Nの作製]
消臭剤Aの代わりに消臭剤B〜Nをそれぞれ用いた以外は、実施例38と同様に操作し、消臭性パーティクルボードB〜H,M,N(実施例37)、I〜L(比較例36)を作製した。
【0138】
<比較例37>
[消臭性パーティクルボードOの作製]
消臭剤Aの代わりにアミノグアニジン塩酸塩を用いた以外は、実施例37と同様に操作し、消臭性パーティクルボードOを作製した。
【0139】
<比較例38>
[消臭性パーティクルボードPの作製]
消臭剤Aの代わりにアミノグアニジン硫酸塩を用いた以外は実施例37と同様に操作し、消臭性パーティクルボードPを作製した。
【0140】
<比較例39>
[消臭性パーティクルボードの作製]
消臭剤Aの代わりに消臭剤a〜d,qをそれぞれ用いた以外は、実施例37と同様に操作し、消臭性パーティクルボードa〜d,qを作製した。
また、消臭剤Aを用いない以外は、実施例38と同様に操作し、消臭性パーティクルボードrを作製した。
【0141】
[消臭性パーティクルボードの消臭効果の測定]
消臭性パーティクルボードAを15cm×30cmで切出し、純水20mlを入れたビーカーとともに、アクリル製のボックス(内容積40L)内に入れ、温度20℃で24時間静置した。
その後、純水中のホルムアルデヒド濃度をアセチルアセトン法で測定した。この結果を表7(mg/L)に示す。
消臭性パーティクルボードB〜Pおよびa〜d,q,rについても、同様に操作して純水中のホルムアルデヒド濃度を測定した。これらの結果を表7(mg/L)に示す。
【0142】
【表7】
Figure 0004997974
【0143】
本発明の消臭剤は、自動車内装材などに用いられるパーティクルボードからのアルデヒドガスの生成を、抑制することができた。
【産業上の利用可能性】
【0144】
本発明の消臭剤は、アセトアルデヒドなどのアルデヒド系ガスに対する消臭性能が優れるのは勿論のこと、塩基性ガスおよび硫黄系ガスなどに対して優れた消臭性能を示す他の消臭剤と混合(消臭剤組成物)した場合においても、優れた塩基性ガスや硫黄系ガス消臭性能を保ちつつ、アルデヒド系ガス消臭性能を十分発揮することができる。
このことから、本発明の消臭剤は、繊維、塗料、シート、成形品、加工品などに優れた消臭性を付与することができ、これらは消臭性製品として用いることができる。

Claims (6)

  1. モノアミノグアニジン、ジアミノグアニジン又はトリアミノグアニジンの塩酸塩又は硫酸塩が、ケイ酸アルミニウム又は4価金属リン酸塩化合物からなる担持体に担持されていること
    を特徴とするアルデヒド系ガス消臭剤。
  2. 前記アミノグアニジン塩を担持した担持体は、
    加熱処理の施されたものであること
    を特徴とする請求項1記載のアルデヒド系ガス消臭剤。
  3. 前記加熱処理は、
    温度140〜240℃の温度条件下で行われるものであること
    を特徴とする請求項2に記載のアルデヒド系ガス消臭剤。
  4. 前記加熱処理は、
    温度60〜120℃の温度条件下での乾燥後に行われるものであること
    を特徴とする請求項3に記載のアルデヒド系ガス消臭剤。
  5. 硫黄系ガス消臭剤、塩基性ガス消臭剤および有機酸性ガス消臭剤から選ばれる1種以上の消臭剤を併有すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアルデヒド系ガス消臭剤。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のアルデヒド系ガス消臭剤が添加されていること
    を特徴とする消臭性製品。
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