多彩模様塗料組成物、 及ぴ模様面の形成方法 技術分野
本発明は、 新規な水中水型多彩模様塗料組成物に関するものである。 背景技術
従来、 壁面、 天井、 扉等の建築物内外装面を塗装する際には、 一般にフラッ ト塗料と呼ばれる塗料がよく用いられている。 フラット塗料としては、 J I S K 5 6 6 3 「合成樹脂エマルシヨンペイント」 に規定されている塗料が代表的 である。 このようなフラット塗料は、 顔料で調色することによって様々な色彩 を表出することができる。 しかし、 フラット塗料によって得られる色彩は単一 色であり、 複数の色が混在した模様を一回の塗装で表出することはできない。
これに対し、 一回の塗装により多彩模様が表出可能な塗料組成物が種々提案 されている。 このような塗料の構成についての着想は、 P . B U S C Hの特許 に始まり、 J . C . Z O L Aによって、 米国特許第 2 5 9 1 9 0 4号、 3本特 許第 2 3 1 6 9 8号として実用化された水中油型の多彩模様塗料に代表される c その後、 国内外の塗料技術者によって、 各種の多彩模様塗料が開発されてきた が、 これらは、 i)水中油型 (O/W型)、 ii)油中水型 (W/ O型)、 iii)油中 油型 (O/ O型)、 iv)水中水型 (W/W型) に分類することができる。
例えば、 特開平 9一 3 0 2 2 8 1号公報では、 架橋性官能基を含有する共重 合体を用いて得られたエナメルを水系分散媒に分散した後、 架橋成分を配合し てなるエナメル分散粒子を含む多彩模様塗料が記載されている。 しかし、 該公 報に記載の塗料は、 エナメル分散粒子中に有機溶剤を含む水中油型の多彩模様 塗料であり、 乾燥時に溶剤臭が発生してしまう。 また、 該公報のエナメル分散 粒子は硬度が高く、 ほぼ球状の立体的な形状であるため、 平滑な塗膜を形成す ることは困難である。
水系媒体中に水系粒子が分散した水中水型の多彩模様塗料では、 上述のよう
な臭気発生の問題を大きく改善することができる。 このような水中水型多彩模 様塗料としては、 例えば、 特許第 2 6 5 1 5 3 3号公報に記載の塗料が挙げら れ'る。 該公報の塗料は、 アルギン酸ソーダ、 ポリビュルアルコール等に由来す る憐片状ゲル着色粒子と、 中空樹脂発泡体や無機系バル一ン等の中空粒子とを 含むものである。 該公報の塗料を使用すれば、 比較的平滑な塗膜を形成するこ ともできる。 しかしながら、 該公報の塗料では、 中空粒子が光散乱性を有する ため、 形成塗膜が白っぽくなり、 鮮映性に欠ける仕上りとなってしまう。 この他の水中水型多彩模様塗料としては、 例えば、 特許第 2 5 2 5 1 9 7号 公報に記載の塗料が挙げられる。
しかしながら、 該公報に記載の着色粒子はカプセル化粒子であり、 粒子中に は液状の水性塗料が内包されている。 このため、 塗装条件によっては、 カプセ ルが破壊されてしまい、 所望の模様が形成されない場合がある。 特に、 ローラ 一塗装や刷毛塗装を行った際には、 粒子から色がにじみ出してしまう等の問題 が発生しやすい。 また、 該公報の塗料は、 カプセル内が液状であるため、 塗装 時の温度や塗装圧によつて形成模様が変動しゃすいという問題もある。 発明の開示 '
本発明はこのような点に鑑みなされたものであり、 平滑性に優れた塗膜が形 成可能な、 実用的な水中水型多彩模様塗料及びその塗装方法を得ることを目的 とするものである。
本発明における第 1の課題は、 平滑性及ぴ鮮映性に優れた艷消しの塗膜が形 成可能な水中水型多彩模様塗料を得ることである。
本発明における第 2の課題は、 塗装器具、 塗装温度等の塗装条件が変動して も一定の平滑な多彩模様が形成可能な水中水型多彩模様塗料を得ることである 本発明における第 3の課題は、 ローラー塗装または刷毛塗装によって、 多彩 で平滑な塗膜面が形成可能な塗装方法を得ることである。
これらの課題を解決するため、 本発明者は鋭意検討を行った。
その結果、 水性樹脂、 及び屈折率 1 . 4〜1 . 7の体質顔料を含有する艷消 し透明塗料中に扁平状着色ゲル粒子を分散させることによって、 上記第 1の課
題が解決できることを見出した。
また、扁平状着色ゲル粒子として、水性樹脂 (a)、着色顔料(b)、水 (c)、 及び水存在下で反応可能な反応性化合物 (d) に由来するゲル化物を採用する ことによつて上記第 2の課題が解決できることを見出した。
すなわち、 本発明は以下の特徴を有するものである。
1. 水性樹脂、 及び屈折率 1. 4〜1. 7の体質顔料を含有する艷消し透明塗 料中に、 少なく とも 1種の扁平状着色ゲル粒子が分散してなることを特徴とす る水中水型多彩模様塗料組成物。
2. 水性樹脂、 及び屈折率 1. 4〜 1. 7の体質顔料を含有する艷消し透明塗 料中に、 少なく とも 1種の扁平状着色ゲル粒子が分散してなり、
該扁平状着色ゲル粒子が、 水性樹脂 (a)、 着色顔料 (b)、 水 (c)、 及び水存 在下で反応可能な反応性化合物 (d) に由来するゲル化物であることを特徴と する水中水型多彩模様塗料組成物。
3. 水性樹脂、'及び屈折率 1. 4〜 1. 7の体質顔料を含有する艷消し透明塗 料中に、 少なく とも 1種の扁平状着色ゲル粒子が分散してなり、
該扁平状着色ゲル粒子が、
水性樹脂 (a)、 着色顔料 (b)、 及び水 (c ) を含む水性塗料と、 水存在下で 反応可能な反応性化合物 (d) との混合によりゲル化されたものであることを 特徴とする水中水型多彩模様塗料組成物。
4. 水性樹脂を含有する透明塗料中に、 少なく とも 1種の扁平状着色ゲル粒子 が分散してなり、
該扁平状着色ゲル粒子が、 水性樹脂 (a)、 着色顔料 (b)、 水 (c)、 及び水存 在下で反応可能な反応性化合物 (d) に由来するゲル化物であることを特徴と する水中水型多彩模様塗料組成物。
5. 水性樹脂を含有する透明塗料中に、 少なくとも 1種の扁平状着色ゲル粒子 が分散してなり、
該扁平状着色ゲル粒子が、
水性樹脂 (a)、 着色顔料 (b)、 及び水 (c) を含む水性塗料と、 水存在下で 反応可能な反応性化合物 (d) との混合によりゲル化されたものであることを
特徴とする水中水型多彩模様塗料組成物。
6. (a ) 成分が、 反応性官能基を有する水性樹脂 (a— 1 ) であり、 (d) 成 分が、 水存在下において前記 (a— 1 ) 成分と反応可能な反応性化合物 (d— 1 ) である 2. 〜5. のいずれかに記載の水中水型多彩模様塗料組成物。
7. (d) 成分が、 水存在下において自己縮合可能な反応性化合物 (d— 2) で ある 2. 〜5. のいずれかに記載の水中水型多彩模様塗料組成物。
8. 水性樹脂、 及び屈折率 1. 4〜 1. 7の体質顔料を含有する艷消し透明塗 料中に、 少なくとも 1種の扁平状着色ゲル粒子が分散してなり、
該扁平状着色粒子が、
反応性官能基を有する水性樹脂 (a— 1)、 着色顔料 (b)、 及び水 (c) を含 む水性塗料に、 水存在下で反応可能な反応性化合物 (d) を混合して得られる ゲル化物を、 水性分散媒中に扁平粒状に分散させ、 さらに、 水存在下において 前記 (a— 1 ) 成分と反応可能な反応性化合物 (d— 1 ) を混合して得られる ものであることを特徴とする水中水型多彩模様塗料組成物。
9. 水性樹脂を含有する透明塗料中に、 少なく とも 1種の扁平状着色ゲル粒子 が分散してなり、
該扁平状着色粒子が、
反応性官能基を有する水性樹脂 (a— 1)、 着色顔料 (b)、 及び水 (c ) を含 む水性塗料に、 水存在下で反応可能な反応性化合物 (d) を混合して得られる ゲル化物を、 水性分散媒中に扁平粒状に分散させ、 さらに、 水存在下において 前記 (a— 1 ) 成分と反応可能な反応性化合物 (d— 1 ) を混合して得られる ものであることを特徴とする水中水型多彩模様塗料組成物。
1 0. (d) 成分が、 水存在下において前記 (a— 1 ) 成分と反応可能な反応性 化合物(d— 1 ) である 8. または 9. に記載の水中水型多彩模様塗料組成物。
1 1. (d) 成分が、 水存在下において自己縮合可能な反応性化合物 (d— 2) である 8. または 9. に記載の水中水型多彩模様塗料組成物。
1 2. 建築物の基材に対し、
着色艷消し下塗塗料によつて下塗層を形成させた後、
1. 〜 1 1. のいずれかに記載の水中水型多彩模様塗料組成物をローラー塗装
または刷毛塗装することによつて上塗層を形成させることを特徴とチる模様面 の形成方法。
本発明によれば、 平滑性に優れた塗膜が形成可能な、 実用的な水中水型多彩 模様塗料を得ることができる。
具体的には、 水性樹脂、 及び屈折率 1 . 4〜 1 . 7の体質顔料を含有する艷 消し透明塗料中に扁平状着色ゲル粒子を分散させることによって、 平滑性及び 鮮映性に優れた艷消しの塗膜が形成可能な水中水型多彩模様塗料を得ることが できる。
また、扁平状着色ゲル粒子として、水性樹脂 (a )、着色顔料(b )、水(c )、 及び水存在下で反応可能な反応性化合物 (d ) に由来するゲル化物を採用する ことによって、 塗装器具、 塗装温度等の塗装条件が変動しても一定の平滑な多 彩模様が形成可能な水中水型多彩模様塗料を得ることができる。
また、 本発明によれば、 前記水中水型多彩模様塗料をローラー塗装または刷 毛塗装することによって、 多彩で平滑な塗膜面を形成することができる。 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明をその実施の形態とともに詳細に説明する。
(透明塗料)
本発明組成物においては、 分散媒としては透明塗料を使用する。 この透明塗 料は、 必須の成分として水性樹脂を含むものである。 その透明性の度合は、 扁 平状着色ゲル粒子が目視にて認識可能で、 鮮映性が失われない程度であればよ い。
透明塗料における水性樹脂は、 塗膜形成時に着色ゲル粒子を固定化する役割 を担う成分である。 このような水性樹脂としては、 水分散性樹脂及び/または 水溶性樹脂を使用することができる。 樹脂の種類としては、 例えば、 アクリル 樹脂、 ウレタン樹脂、 酢酸ビュル樹脂、 シリコン樹脂、 フッ素樹脂、 アクリル . 酢酸ビュル樹脂、 アクリル . ウレタン樹脂、 アクリル .シリコン樹脂、 ポリビ ニルアルコール、 セルロース誘導体等が拳げられ、 これらの 1種または 2種以 上を使用することができる。
このような水性樹脂は、 塗膜形成後に架橋反応を生じる性質を有するもので あってもよい。 このような架橋反応性を有することにより、 耐水性、 耐候性、 耐汚染性、 耐薬品性等の塗膜物性を高めることができる。
艷消し塗膜を形成させる場合には、 分散媒として艷消し透明塗料が好適であ る。 この艷消し透明塗料は、 上記透明塗料に、 屈折率 1 . 4〜 1 . 7の体質顔 料を混合することによって得ることができる。 艷消し透明塗料においてこのよ うな体質顔料を使用することにより、 塗膜の鮮映性を保持しつつ艷消し効果を 得ることが可能となる。 使用可能な体質顔料としては、 例えば、 重質炭酸カル シゥム、 寒水石、 軽微性炭酸カルシウム、 ホワイ トカーボン、 タルク、 力オリ ン、 クレー、 陶土、 チャイナクレー、 珪藻土、 パライ ト粉、 硫酸バリウム、 沈 降性硫酸バリウム、 珪砂、 珪石粉、 石英粉、 樹脂粉等 (中空品を除く) が挙げ られ、これらは単独で、または 2種以上を組み合わせて使用することができる。 なお、 屈折率はアッベ屈折計を用いて測定した値である。
体質顔料の平均粒子径は、通常 2 0 μ m以下、好ましくは 0 . 1〜 1 5 μ m、 さらに好ましくは 0 . 5〜8 /z mである。 このような平均粒子径の体質顔料を 使用することにより、 塗膜の鮮映性をより高めることができる。 なお、 ここで 言う平均粒子径とは、 遠心沈降式粒度分布測定装置によって測定される 5 0 % 粒子径を意味するものである。
艷消し透明塗料における体質顔料の混合比率は、 水性樹脂の固形分 1 0 0重 量部に対し、 通常 5〜 2 0 0重量部、 好ましくは 1 0〜 1 0 0重量部である。 なお、本発明における 「艷消し」 とは、一般に艷消しと呼ばれるものの他に、 3分艷、 5分艷等と呼ばれるものも包含する。 具体的に、 本発明では、 鏡面光 沢度によって艷を規定することができる。 上述の艷消し透明塗料における鏡面 光沢度は、 通常 4 0以下、 好ましくは 2 0以下、 さらに好ましくは 1 0以下で ある。 艷消し透明塗料の艷の調整は、 艷消し透明塗料に使用する体質顔料の種 類、 粒子径、 混合比率等によって適宜行うことができる。
ここで、 鏡面光沢度とは、 J I S K 5 4 0 0の 7 . 6 「鏡面光沢度」 に準 じて測定される値である。 具体的には、 ガラス板の片面に、 すきま 1 5 0 /z m の B形フィルムアプリケータを用いて塗料を塗り、 塗面を水平に置いて温度 2
0°C ·相対湿度 6 5%下で 48時間乾燥したときの鏡面光沢度 (測定角度 6 0 度) を測定することによって得られる値である。
(扁平状着色ゲル粒子)
本発明組成物では、 上述の透明塗料中に扁平状着色ゲル粒子 (以下単に 「着 色粒子」 ともいう) が分散している。 本発明では、 着色粒子の形状が扁平状で あることにより、 平滑な塗膜が形成可能となる。 なお、 本発明で言う 「扁平状」 とは、 厚さに対する短径の比が 1より大きい状態を意味するものである。 着色 粒子の短径及ぴ長径は、 特に限定されないが、 通常 0. 0 1〜 1 0mm、 好ま しくは 0. l〜5mm、 さらに好ましくは 0. 7〜 2mmである。
着色粒子は、 少なくとも 1種含まれなければならないが、 多彩な模様面を表 出するためには、色相の異なる 2種以上の着色粒子が含まれることが望ましい。 着色粒子の色相は、 所望の模様に応じ適宜設定することができる。 着色粒子と して、'透明性を有する粒子を含むこともできる。
着色粒子の混合比率は、 透明塗料に含まれる水性樹脂の固形分 1 00重量部 に対し、 通常 50〜 1 000重量部、 好ましくは 1 00〜900重量部、 さら に好ましくは 200〜 800重量部である。
本発明組成物における着色粒子としては、 水性樹脂 (a)、 着色顔料 (b)、 水 (c;)、 及ぴ水存在下で反応可能な反応性化合物 (d) に由来するゲル化物が 好適である。 このような着色粒子は、 適度な柔軟性と強度とを兼ね備えたもの であり、 塗装器具、 塗装温度等の塗装条件が変動しても一定の多彩模様が形成 できる。 さらに、 スプレー塗装は勿論、 ローラー塗装または刷毛塗装を行った 場合においても、 着色粒子からの顔料によるにじみ発生等を防止することがで きる。 したがって、 ローラー塗装用または刷毛塗装用としても有用な水中水型 多彩模様塗料を得ることができる。
具体的に、 このような着色粒子は、 水性樹脂 (a)、 着色顔料 (b)、 及び水 (c) を含む水性塗料に対し、 水存在下で反応可能な反応性化合物 (d) を混 合して水性塗料をゲル化せしめ、 このゲル化物を透明塗料中に分散させること によって得ることができる。 '
水性塗料における水性樹脂 (以下 「(a) 成分」 という) は展色剤としての機
能を有するものであり、 水分散性樹脂及び Zまたは水溶性樹脂を使用すること ができる。 具体的には、 例えば、 アクリル樹脂エマルシヨン、 ウレタン樹脂ェ マルシヨン、 酢酸ビニル樹脂エマルシヨ ン、 シリ コン樹脂エマルシヨン、 フッ 素樹脂エマルショ ン、 アク リル .酢酸ビュル樹脂エマルション、 アク リル ' ゥ レタン樹脂エマルシヨン、 アク リル ' シリ コン樹脂エマルシヨ ン、 ポリ ビュル アルコール、 ポリ (メタ) アクリル酸、 ポリエチレンオキサイ ド、 水溶性ウレ タン、バイオガム、ガラク トマンナン誘導体、アルギン酸もしくはその誘導体、 セルロース誘導体、 ゼラチン、 カゼイン、 アルブミン等、 あるいはこれらを酸 化、 メチル化、 カルボキシメチル化、 ヒ ドロキシェチル化、 ヒ ドロキシプロピ ル化、 硫酸化、 リン酸化、 カチオン化等によって化学変性したもの等が挙げら れ、 これらの 1種まナこは 2種以上を使用することができる。
水性塗料における (a ) 成分の混合量は、 通常 3〜9 5重量%、 好ましくは
5〜 8 0重量0 /0である。
( a ) 成分としては、 反応性官能基を有する水性樹脂 (以下 「(a— 1 )」 と いう) を使用することもできる。 このような (a— l ) 成分は、 後述の (d—
1 ) 成分と組み合わせて好適に使用することができる。
( a - 1 ) 成分における反応性官能基としては、 例えば、 力ルポキシル基、 エポキシ基、 水酸基、 カルボニル基、 ヒ ドラジノ基、 アミノ基、 アルコキシシ リル基等が挙げられる。
着色顔料 (以下 「(b ) 成分」 という) としては、 一般的に塗料に配合するも のを使用することができる。 例えば、 酸化チタン、 酸化亜鉛、 カーボンブラッ ク、 ランプブラック、 ボーンブラック、黒鉛、黒色酸化鉄、銅クロムブラック、 コバルトブラック、銅マンガン鉄ブラック、べんがら、モリブデートオレンジ、 パーマネントレッ ド、 パーマネントカーミン、 アントラキノンレッ ド、 ペリ レ ンレツ ド、 キナク リ ドンレツ ド、 黄色酸化鉄、 チタンイェロー、 ファース トイ エロー、 ベンツィミダゾロンイェロー、 クロムグリーン、 コパノレトグリーン、 フタロシアニングリーン、 群青、 紺青、 コバルトブルー、 フタロシアニンブル 一、 キナクリ ドンバイオレット、 ジォキサジンバイオレット、 アルミニウム顔 料、 パール顔料等が挙げられ、 これらの 1種または 2種以上を使用することが
できる。
水性塗料における (b) 成分の混合量は、 通常 0. 0 1〜50重量%、 好ま しくは 0. 5〜40重量0 /0である。
(b) 成分の分散剤としては、 着色粒子の色安定性、 特に高温での貯蔵時に おける色安定性を向上させることができる点で、 高分子分散剤が好適である。 このような高分子分散剤の分子量は、 通常 2000〜 100000、 好まし くは 5000〜50000である。 具体的には、 ァニオン性高分子分散剤、 ノ 二オン性高分子分散剤、 カチオン性高分子分散剤、 両性高分子分散剤等が挙げ られ、 これらの 1種または 2種以上を使用することができる。 このうち、 本発 明では特に力チオン性高分子分散剤が好適である。
高分子分散剤の HLBは 3〜 1 5であることが望ましく、 さらには 5〜 10 であることがより望ましい。 このような HLBを有する高分子分散剤を使用す れば、着色粒子の色安定性をいつそう高めることができる。なお、 HLBとは、 親水性一親油性パランスの略称で、 両親媒性物質の親水性と親油性の強度比を 数値化して表したものである。
水存在下で反応可能な反応性化合物 (以下 「(d) 成分」 という) は、 上述の (a) 〜 (c) 成分を含む水性塗料をゲル化させる成分である。
本発明において、 (a) 成分として (a— 1) 成分を使用する場合、 (d) 成 分としては、 水存在下において (a— 1) 成分と反応可能な反応性化合物 (以 下 「(d— 1) 成分」 という) が好適である。 (a— 1) 成分と (d— 1) 成分 における反応性官能基の組み合わせは、ゲル化が可能であれば特に限定されず、 例えば、 カルボキシル基とカルポジイミ ド基、 カルボキシル基とエポキシ基、 カルボキシル基とアジリジン基、 カルボキシル基とォキサゾリン基、 水酸基と ィソシァネート基、カルボニル基とヒ ドラジノ基、エポキシ基とヒ ドラジノ基、 エポキシ基とアミノ基、 アルコキシシリル基どうし等の組み合わせが挙げられ る。 これらの組み合わせは 1種または 2種以上で使用することができる。
(d— 1) 成分の具体例としては、 例えば、 カルポジイミ ド基を含む化合物 として、 特開平 1-0— 60272号公報、 特開平 10— 3 1 6 930号公報、 特開平 1 1— 60667号公報等に記載のもの等;エポキシ基を含む化合物と
して、 ポリエチレングリコーノレジグリシジノレエーテノレ、 ポリヒ ドロキシァノレ力 ンポリグリシジルエーテル、 ジグリセ口一ルポリグリシジルエーテル、 ソルビ トールポリダリシジルエーテル等;アジリジン基を含む化合物として、 2 , 2 一ビスヒ ドロキシメチルプタノ一ルートリス [ 3— ( 1一アジリジニル) プロ ビオネ"ト]、 1 , 6—へキサメチレンジエチレンゥレア、 ジフェニ^^メタン一 ビス一 4, 4, 一 N, N, ージエチレンウレァ等;ォキサゾリン基を含む化合 物として、 2—ビュノレ一 2—ォキサゾリン、 2—ビニル一 4—メチルー 2—ォ キサゾリン、 2 -ビュル一 5—メチルー 2—ォキサゾリン、 2—イソプロぺニ ルー 2—ォキサゾリン等の重合性ォキサゾリン化合物を該化合物と共重合可能 な単量体と共重合した樹脂等;イソシァネート基を含む化合物として、 テトラ メチレンジイソシァネート、 へキサメチレンジイソシァネート、 イソホロンジ イソシァネート等、 あるいはこれらの誘導体等; ヒ ドラジノ基を含む化合物と して、 マロン酸ジヒ ドラジド、 コハク酸ジヒ ドラジド、 グルタル酸ジヒ ドラジ ド、 アジピン酸ジヒ ドラジド、 セパシン酸ジヒ ドラジド、 マレイン酸ジヒ ドラ ジド等;が挙げられる。
( d ) 成分としては、 水存在下において自己縮合可能な反応性化合物 (以下 「(d _ 2 ) 成分」 という) を使用することもできる。 (d— 2 ) 成分を使用す る場合、 (a ) 成分は特に限定されず、 (a— l ) 成分以外の水性樹脂であって もよい。
( d— 2 ) 成分としては、 アルコキシシリル基を含有する加水分解縮合型反 応性化合物が好適である。 このような加水分解型反応性化合物として'は、 例え ば、 テトラメ トキシシラン、 テトラエトキシシラン、 テトラ n—プロボキシシ ラン、 テトライソプロボキシシラン、 テトラ n—プトキシシラン、 テトライソ プトキシシラン、テトラ s e c—プトキ.シシラン、テトラ tープトキシシラン、 テトラフエノキシシラン、 ジメ トキシジエトキシシラン、 メチルトリメ トキシ シラン、 メチルトリエトキシシラン、 ェチルトリメ トキシシラン、 ェチルトリ エトキシシラン、 フエニルトリメ トキシシラン、 ジメチルジメ トキシシラン、 ジェチルジメ トキシシラン、 ジフヱ二ルジメ トキシシラン、 γ—グリシドキシ プロビルトリメ トキシシラン、 γ—グリシドキシプロピルメチルジメ トキシシ
ラン、 γ—メルカプトプロピルトリメ トキシシラン、 γ—ァミノプロピルトリ エトキシシラン、 Ν— (j3—アミノエチル) 一 γ—ァミノプロビルトリメ トキ シシラン、 Ν— ( β—アミノエチル) 一 γ—ァミノプロピルメチルジメ トキシ シラン、 γ—メタクリロキシプロピルトリメ トキシシラン、 γ—メタクリロキ シプロピルメチルジメ トキシシラン、 メチルトリクロロシラン等、 あるいはこ れらの縮合物が挙げられる。 また、 カルボキシル基、 水酸基、 スルホン基、 ォ キシアルキレン基等を含有するアルコキシシラン化合物を使用することもでき る。 これらは単独でまたは 2種以上を組み合わせて使用することができる。 このうち、 本発明ではテトラアルコキシシラン化合物が好適に用いられる。 テトラアルコキシシラン化合物は、
RO- (S i (OR) 2-θ) n-R (但し Rはアルキル基、 n 1) で表される化合物である。 特に、 本発明では、 炭素数 1〜2のアルキル基と炭 素数 3以上 (好ましくは 3〜 1 2) のアルキル基が混在するテトラアルコキシ シラン化合物が最も好適である。
(d) 成分の混合量は、 水性塗料に対し、 通常 0. 1〜 1 0重量%、 好まし くは 0. 3〜6重量%とする。 (d) 成分が少ない場合は、 ゲル形成能が不十分 となり、 塗装時 (特にローラー塗装時または刷毛塗装時) に着色粒子が破壊さ れるおそれがある。 (d) 成分が多い場合は、着色粒子が硬くなり、 平滑な塗膜 が得られにくくなる。
(d) 成分の反応を促進させるために、 必要に応じ (d) 成分の触媒を混合 することもできる。 このような触媒としては、 例えば、 塩酸、 硫酸、 硝酸、 リ ン酸等の無機酸;酢酸、ベンゼンスルホン酸、 トルエンスルホン酸等の有機酸; 水酸化ナトリウム、 水酸化カリウム、 アンモユア、 ァミン化合物などのアル力 リ触媒;ジブチルスズジラウレート、 ジブチルスズジォクチエート、 ジプチル スズジァセテ一ト等の有機スズ化合物; アルミニウムトリス (ァセチルァセト ネート)、 アルミニウムモノァセチルァセトネートビス (ェチルァセトァセテー ト) 等の有機アルミニウム化合物;チタニウムテトラキス (ァセチルァセトネ ート) 等の有機チタニウム化合物;ジルコニウムテトラキス (セチルァセトネ -ト)等の有機ジルコニウム化合物;ホウ酸等のホウ素化合物等が挙げられる。
(多彩模様塗料の製造方法)
本発明組成物の製造においては、 まず、 (a ) 〜 (c ) 成分が含まれる水性塗 料に (d ) 成分を混合することによって、 ゲル化物を調製する。 なお、 本発明 におけるゲル化物としては、ゲル化反応の進行の程度には関係なく、 (d )成分 の混合によつてゲル化反応が開始したものをすベて包含する。
ゲル化物を形成する水性塗料の p Hは、 ゲル化反応が開始可能である限り特 に制限されないが、 通常は 7〜 1 4である。 水性塗料の p Hをこのような値に 設定しておくことにより、特に (d )成分として (d— 2 ) を使用した場合に、 適度な反応性を得ることができる。
また、 水性塗料と (.d ) 成分の混合は通常、 常温で行えばよいが、 ゲル化反 応を促進させるために加温することも可能である。
次いで、 このゲル化物を水性分散媒に加え、 扁平粒状に分散させる。 ゲル化 物を水性分散媒に加えるタイミングは、 適宜設定することができ、 水性塗料と ( d ) 成分とを混合した直後でもよいし、 一定時間放置した後でもよい。 ここで、 水性分散媒としては、 透明塗料の一部ないし全体を使用することが できる。 ゲル化物を水性分散媒に加える際、 水性樹脂は水性分散媒中に含まれ ていなくてもよく、 後の工程で混合することもできる。
形成される着色粒子の形状を扁平状にするには、 攪拌羽根の形状、 攪拌槽に 対する攪拌羽根の大きさや位置、 攪拌羽根の回転速度、 水性塗料の粘性、 ゲル 化物の添加方法、 透明塗料の粘性等を適宜選択 ·調整すればよい。 着色粒子の 粒子径も同様の方法によって調整することができる。
本発明では、 着色粒子の形状が扁平状であることにより、 平滑性に優れる塗 膜が形成可能となる。 着色粒子の短径及ぴ長径は、 特に限定されないが、 通常 0 . 0 1〜: L 0 m m、 好ましくは 0 . :!〜 5 m m、 さらに好ましくは 0 . 7〜 2 m mである。
水性分散媒中にゲル化物を分散させる際には、 分散安定剤を使用することも できる。 このような分散安定剤しては、 例えば、 マグネシウム塩、 カルシウム 塩、 バリウム塩、 アルミニウム塩、 ナトリウム塩、 カリウム塩、 ホウ酸塩等が 挙げられる。
また、 着色粒子における未反応部分の反応を促進させる成分を、 水性分散媒 に混合しておき、 ゲル化をより確実にすることもできる。
水性分散媒の P Hは、 通常 7〜 1 0、 好ましくば 7〜 9である。 特に (d— 2 ) 成分を使用する場合は、 水性分散媒の p Hをこのような範囲に設定するこ とが望ましい。
本発明では、 水性分散媒中にゲル化物を分散させた後、 さらに (d— 1 ) を 混合することができる。 この場合、 (a ) 成分としては (a— 1 ) 成分を使用す る。
このような工程により、 着色粒子表層で (a— 1 ) 成分と (d— l ) 成分と の反応が生じ、 多彩模様塗料のローラー塗装適性、 刷毛塗装適性をいつそう高 めることができる。 耐候性、 耐水性等の塗膜物性向上を図ることもできる。
( d— l ) 成分の混合量は、 着色粒子に対し通常 0 . 1〜1 0重量%程度で ある。 (d— l ) 成分の混合は通常、 常温で行えばよいが、 必要に応じ加温する ことも可能である。
色相が異なる 2種以上の着色粒子を含む本発明組成物を得るためには、 例え ば、
単色の着色粒子が分散した塗料をそれぞれ製造した後、 これらを混合する方 法;あるいは、
色相が異なる 2種以上のゲル化物を、 同時または順に分散媒に添加し分散させ る方法;
等の方法を採用すればよい。
本発明組成物においては、 扁平状着色ゲル粒子以外の着色粒子を混合するこ ともできる。 このような着色粒子としては、例えば、 自然石粉砕物、着色骨材、 プラスチック片、 ゴム片、 金属片、 無機質鉱物片等が挙げられる。
本発明組成物においては、 上述以外の公知の塗料用添加剤を適宜使用するこ ともできる。 このような添加剤としては、 例えば、 顔料分散剤、 消泡剤、 增粘 剤、 紫外線吸収剤、 酸化防止剤、 防黴剤、 防腐剤、 造膜助剤、 凍結防止剤等が 挙げられる。 また、 塗膜の鮮映性を損なわない限り、 透明塗料に着色顔料を添 加することも可能である。 着色粒子を形成する水性塗料に体質顔料等を使用す
ることも可能である。
(塗装方法)
本発明組成物は、 例えば、 建築用、 建材用、 土木用、 木工用、 プラスチック 製品用、金属製品用、非鉄金属製品用等の種々の用途に適用することができる。 具体的には、 例えば、 コンクリート、 モルタル、 サイディングボード、 押出成 形板、 石膏ボード、 パーライ ト板、 合板、 プラスチック板、 金属板、 ガラス、 磁器タイル等の各種基材の表面化粧材として用いることが可能である。 これら 基材の表面は、 何らかの表面処理 (例えば、 シーラー、 サーブエーサー、 フィ ラー等) が施されたものでもよく、 既に塗膜が形成されたものや、 壁紙が貼り 付けられたもの等であってもよい。
本発明では、 多彩模様塗料組成物の塗装前に、 着色艷消し下塗塗料 (以下単 に 「下塗塗料」 ともいう) によって下塗層を形成させておくことが望ましい。 このような下塗層は、 表面に/ mオーダー程度の微細な凹凸を有している。 こ の微細な凹凸によつて多彩模様塗料の塗装作業性 (特にローラ一塗装時または 刷毛塗装時における塗装作業性) が向上し、 均一でむらのない模様面を形成す ることが可能となる。 下塗塗料における着色の程度は、 基材を隠ぺぃ可能な程 度であればよい。
具体的に、 本発明における下塗塗料の艷は、 その鏡面光沢度によって規定す ることができる。下塗塗料の鏡面光沢度は通常 4 0以下、好ましくは 2 0以下、 さらに好ましくは 1 0以下である。 下塗塗料の鏡面光沢度が高い場合は、 上塗 塗料を均一に塗装することが困難となる。 下塗塗料の艷の調整は、 後述する体 質顔料の種類、 粒子径、 混合比率等によって適宜行うことができる。
下塗塗料は、 水性樹脂、 着色顔料、 及び体質顔料を混合することによって製 造することができる。
水性樹脂としては、 水分散性樹脂及び/または水溶性樹脂を使用することが できる。 樹脂の種類としては、 例えば、 アクリル樹脂、 ウレタン樹脂、 酢酸ビ ニル樹脂、 シリコン樹脂、 フッ素樹脂、 アクリル ·酢酸ビュル樹脂、 アクリル ' ウレタン樹脂、 アクリル · シリコン樹脂、 ポリビュルアルコール、 セルロース 誘導体等が挙げられ、 これらの 1種または 2種以上を使用することができる。
このような水分散性樹脂や水溶性樹脂は、 塗膜形成後に架橋反応を生じる性 質を有するものであってもよい。 このような架橋反応性を有することにより、 耐水性、 密着性等の塗膜物性を高めることができる。 また、 カチオン性の水性 樹脂を使用すれば、 基材にァク、 ャ二等が含まれる場合に、 その滲出を防止す ることができる。
着色顔料としては、 例えば、 酸化チタン、 酸化亜鉛、 カーボンブラック、 ラ ンプブラック、 ボーンブラック、 黒鉛、 黒色酸化鉄、 銅クロムブラック、 コバ. ルトブラック、 銅マンガン鉄ブラック、 べんがら、 モリプデートオレンジ、 パ 一マネントレッ ド、 ノ ーマネントカーミン、 アントラキノンレッド、 ペリ レン レッ ド、 キナクリ ドンレッド、 黄色酸化鉄、 チタンイェロー、 ファース トイエ ロー、 ベンツイミダゾロンイェロー、 クロムグリーン、 コノ ノレトグリーン、 フ タロシア-ングリーン、群青、紺青、 コバルトブルー、 フタロシアニンブルー、 キナクリ ドンバイオレッ ト、 ジォキサジンバイオレッ ト、 アルミニウム顔料、 パール顔料等が挙げられる。 下塗塗料は、 これら着色顔料の 1種または 2種以 上を用いることにより所望の色相に着色することができる。
体質顔料としては、 例えば、 重質炭酸カルシウム、 寒水石、 軽微性炭酸カル シゥム、 ホワイ トカーボン、 タルク、 カオリン、 クレー、 陶土、 チャイナクレ 一、珪藻土、バライ ト粉、硫酸パリゥム、 沈降性硫酸パリゥム、珪砂、珪石粉、 石英粉、 樹脂ビーズ、 ガラスビーズ、 中空バルーン等が挙げられ、 これらの 1 種または 2種以上を使用することができる。体質顔料の平均粒子径は、通常 0 . 1 〜 5 0 0 ^ ιη、 好ましくは 1 〜 2 0 0 μ mである。
下塗塗料における各成分の混合比率は、 水性樹脂の固形分 1 0 0重量部に対 し、着色顔料が 1 〜 3 0 0重量部 (好ましくは 5 〜 2 0 0重量部)、体質顔料が 5 〜 3 0 0重量部 (好ましくは 1 0 〜 2 0 0重量部) である。
下塗塗料においては、 上述の成分以外に、 公知の塗料用添加剤を適宜使用す ることもできる。 このような添加剤としては、 例えば、 顔料分散剤、 消泡剤、 増粘剤、 紫外線吸収剤、 酸化防止剤、 防黴剤、 防腐剤、 造膜助剤、 凍結防止剤 等が挙げられる。
下塗塗料の色相は、 特に限定されないが、 着色粒子の少なく とも 1種と近似
する色であることが望ましい。 このような色相に設定することにより、 調和の とれた美観性の高い仕上りを得ることができる。
下塗塗料の塗装は、 ローラー、 刷毛、 鏝、 スプレー等を用いることができる が、 室内等で使用する場合には、 塗装作業性、 塗着性等の点でローラーまたは 刷毛が好適である。 塗装の際には、 水を用いて希釈することも可能である。 下 塗塗料の塗付量は、 通常 0. 05〜0. 5 k gZm2である。
下塗塗料を塗装した後の乾燥は通常、 常温で行えばよいが、 加熱することも 可能である。乾燥時間は、通常 0. 5〜5時間である。下塗塗料が乾燥した後、 多彩模様塗料を塗装することができる。
多彩模様塗料の塗装時には、 スプレー、 ローラー、 刷毛、 鏝等の各種塗装器 具を使用することができる。 特に、 着色粒子が (a ) 〜 (d) 成分に由来する ものである場合は、 ローラーまたは刷毛が好適である。
着色粒子が (a ) 〜 (d) 成分に由来するものであれば、 ひとつの被塗面に 対して異なる塗装器具を併用した際に、 均一な仕上りを得ることもできる。 こ のため、 スプレー塗装の後にローラーや刷毛を用いて補修を行った場合におい ても、 違和感なく仕上げることができる。
塗装の際には、 水を用いて希釈することも可能である。 水の混合量は、 塗装 器具の種類、塗装下地の状態、塗装時の温度等を勘案して適宜設定すればよい。 本発明組成物の塗付量は、 通常 0. 2〜 1. 6 k gZm2、 好ましくは 0. 3〜 1. 2 k g/m2である。 また、本発明組成物を塗装した後の乾燥は通常、 常温で行えばよいが、 加熱することも可能である。 乾燥時間は、 通常 1〜5時 間である。
多彩模様塗料によって形成される上塗層は、 連続的な層であっても、 非連続 的な層であってもよい。 特に、 下塗層として着色艷消し塗料を使用する場合に は、 必ずしも上塗層が下塗層を完全に覆わなくても、 違和感のない模様面を形 成することができる。
実施例
以下に実施例を示し、 本発明の特徴をより明確にする。
なお、 塗料の製造においては以下の原料を使用した。
.水分散性樹脂 A: ァクリル系樹脂エマルション (スチレンーメチルメタク リ レート— 2—ェチルへキシルアタリレート共重合体、 最低造膜温度 3°C、 p H 8. 8、 固形分 50重量%)
'水分散性樹脂 B : アク リル系樹脂エマルシヨン (スチレン一メチルメタタ リ レート— 2—ェチルへキシルアタリレート共重合体、 最低造膜温度 2°C、 p H 6. 2、 固形分 50重量%)
•水分散性樹脂 C : カルボキシル基含有ァクリル系樹脂エマルション (メチル メタタリ レートープチルァク リ レートーァクリル酸共重合体、 最低造膜温度 0°C、 pH8. 2、 固形分 50重量%)
•水分散性樹脂 D : ァク リル系樹脂エマルショ ン (スチレン一プチルァク リ レ ート共重合体、 最低造膜温度 0°C、 固形分 50重量%)
•水溶性樹脂 A : ヒ ドロキシェチルセルロース粉
•水溶性樹脂 B :ガラタ トマンナン 3重量%水溶液
•顔料 A:重質炭酸カルシウム (屈折率 1. 50、 平均粒子径 8 μπι) -顔料 Β :珪石粉 (屈折率 1. 5 5、 平均粒子径2 111)
•顔料 C :沈降性硫酸バリ ウム (屈折率 1. 64、 平均粒子径 4 μΐη) •顔料 D :珪石粉 (屈折率 1. 55、 平均粒子径 50 μ m)
•顔料 E :酸化亜鉛 (屈折率 2. 01、 平均粒子径0. 2 /xm)
•顔料 F :珪石粉 (屈折率 1. 55、 平均粒子径 1 50 μ m)
•白色顔料液 A :酸化チタン 60重量%分散液(分散剤:カルボン酸系分散剤、 分子量 1800)
• 白色顔料液 B :酸化チタン 60重量%分散液 (分散剤:カチオン性高分子分 散剤 (アルキルァミンのアルキレンォキサイ ド付加体、 分子量 1 5000、 H LB 8))
•黒色顔料液 A:黒色酸化鉄 1 5重量%分散液(分散剤:カルボン酸系分散剤、 分子量 1 800)
•黒色顔料液 B :黒色酸化鉄 1 5重量%分散液 (分散剤: チオン性高分子分 散剤 (アルキルァミンのアルキレンォキサイ ド付加体、 分子量 1 5000、 H L B 8))
•反応性化合物 A:テトラメ トキシシラン縮合物のブトキシ変性物 •反応性化合物 B :テトラメ トキシシラン縮合物
*反応性化合物 C : 2, 2—ビスヒ ドロキシメチルプタノ一ルートリス [3— (1一アジリジュル) プロピオネート]
• H調整剤:アンモニア水
•消泡剤: シリコーン系消泡剤
[試験例 1 ]
(多彩模様塗料の製造)
塗料組成物 1一 A
まず、 容器内に水分散性樹脂 A 200重量部を仕込み、 攪拌羽根の回転速度 を 1800 r pmとして攪拌を行いながら、 水溶性樹脂 A3重量部と、 顔料 A 20重量部と、 消泡剤 1重量部と、 水 250重量部とを均一に混合することに より、 透明塗料 1一 Aを製造した。 この透明塗料 1— Aの p Hは 8. 0、 鏡面 光沢度は 8であった。
次に、 別の容器内に水分散性樹脂 A 90重量部を仕込み、 攪拌羽根の回転速 度を 1 800 r pmとして攪拌を行いながら、 水溶性樹脂 B 1 80重量部と、 白色顔料液 90重量部と、 消泡剤 5重量部と、 水 80重量部と、 反応性化合物 A 5重量部とを均一に混合することにより白色の水性塗料 1一 Aを製造した。 この水性塗料 1— Aの p Hは 9. 5であった。
上述の透明塗料 1一 A474重量部に対し、 分散安定剤としてホウ酸アンモ ユウム 5重量%水溶液を 8重量部加え、 攪拌羽根の回転速度を 900 r pmと して均一に混合した後、 さらに攪拌を継続しながら水性塗料 1 _A450重量 部を徐々に添加 '分散することにより、 0. 8〜1. 2 mmの扁平状白色粒子 が分散した塗料組成物 1一 Aを得た。
塗料組成物 1一 B
表 1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 1一 Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1. 0〜1. 6 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 1一 Bを得た。
塗料組成物 1一 C
表 1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 1一 Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜1. 2 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 1一 Cを得た。
塗料組成物 1一 D
表 1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 1一 Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜1. 6 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 1一 Dを得た。
塗料組成物 1一 E
表 1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 1一 Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜1. 2mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 1一 Eを得た。
塗料組成物 1一 F
表 1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 1一 Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜1. 4 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 1一 Fを得た。
塗料組成物 1一 G
表 1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、. 塗料組成物 1一 Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜1. 2 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 1一 Gを得た。
塗料組成物 1一 H
表 1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 1一 Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1. 0〜 1. 8 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 1一 Hを得た。
塗料組成物 1一 I
表 1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 1一 Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1. 2〜1. 6 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 1一 Iを得た。
塗料組成物 1一 . T
表 1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 1一 Aと同様
の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜1. 4 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 科組成物 1一 Jを得た。
塗料組成物 1一 K
表 1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 1一 Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜1. 2 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 1— Kを得た。
塗料組成物 1一 L
表 1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 1一 Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1. 0〜 1. 8 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 1一 Lを得た。
塗料組成物 1一 M
表 1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 1一 Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1. 0〜1. 6 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 1一 Mを得た。
塗料組成物 1一 N
表 1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 1一 Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1. 0〜1. 6 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 1一 Nを得た。
塗料組成物 1一 O
表 1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 1一 Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜1. 4 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 1一 Oを得た。
1-A 1-B i-c 1-D 1-E 1-F 1- G 1:H ' 1- 1 1- J 1- 1- L 1-M 1-N 1- 0 水分散性樹脂 A 200 200 200 200 200 200 200 200 200 200 200 200 200 200 200 水溶性樹脂 A 3 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 顔料 20 透 顔料 D 35 35
明
顔料 E 35 35 料
消泡剤 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 - 1 1 1 水 250 380 380 380 380 380 380 380 380 380 380 380 380 380 380 分散安定剤 8 10 8 10. 8 10 8 10 8 10 8 10 8 10 8 o. o, ts.
、/文 5
be
h-1 水分散性樹脂 A 90 85 100 85 100 85 100 85 100 85 100 - 85 100 水分散性樹脂: B 85 100
水谘性樹脂 B 180 250 200 250 200 250 200 250 200 250 200 250 200 250 200 白色顔難 A 90 50 50 50 50 50 50 白色顔 夜 B 50
水 黒色顔 S A 50 100 50 100 50 100 50 100 50 100 50 100 性 黒色顔舰 B 50 100
科 p H調整剤 4 4 4 4 4 4 消泡剤 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 水 80 50 70 50 70 50 70 50 70 50 70 50 70 50 70 反 化合物 A 5 10 25 10 25 10 25 10 25 10 25 反応性化合物 B 10 25
H 9.5 9.2 11.5 9.0 11.2 9.0 11.4 9.1 11.2 6.4 6.8 9.2 11.5 9.2 11.5 鏡面光沢度、 p Hを除き表中の数値はすべて重量部
(実施例 1一 1 )
予め灰色のシーラーが塗装されたスレート板に対し、 塗料組成物 1一 Aと塗 料組成物 1—Bとが 5 0 : 5 0の重量比率にて混合された多彩模様塗料を、 砂 骨ローラーを用いて塗付量 0 . 6 k g Zm 2で塗装し、 常温にて 2 4時間乾燥 させた後、 塗膜の状態を観察した。 実施例 1 _ 1では、 白色と灰色が混在し、 平滑で鮮映性の高い模様塗膜を形成することができた。 着色粒子の異常も観察 されなかった。
(実施例 1一 2 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 1一 Aと塗料組成物 1一 Bと塗料組成物 1 一 Cとが 8 0 : 1 0 : 1 0の重量比率にて混合されたものを使用した以外は、 実施例 1一 1と同様に塗装を行った。
実施例 1一 2では、 白色と灰色と黒色とが混在し、 平滑で鮮映性の高い模様 塗膜を形成することができた。 着色粒子の異常も観察されなかった。
(実施例 1一 3 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 1一 Dと塗料組成物 1一 Eとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合されたものを使用した以外は、 実施例 1一 1と同様に塗装 を行った。
実施例 1一 3では、 灰色と黒色とが混在し、 平滑で鮮映性の高い模様塗膜を 形成することができた。 着色粒子の異常も観察されなかった。
(実施例 1一 4 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 1一 Fと塗料組成物 1一 Gとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合された塗料組成物を使用した以外は、 実施例 1一 1と同様 に塗装を行った。
実施例 1一 4では、 灰色と黒色とが混在し、 平滑で鮮映性の高い模様塗膜を 形成することができた。 但し、 着色粒子から灰色と黒色のにじみが発生してい た。
(実施例 1一 5 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 1一 Hと塗料組成物 1一 I とが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合された塗料組成物を使用した以外は、 実施例 1一 1と同様
に塗装を行った。
実施例 1一 5では、 灰色と黒色とが混在する鮮映性の高い模様塗膜を形成す ることができた。 但し、 実施例 1一 1に比べ、 凹凸が目立つ模様となってしま つた。
(実施例 1一 6 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 1一 Jと塗料組成物 1一 Kとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合された塗料組成物を使用した以外は、 実施例 1一 1と同様 に塗装を行った。
実施例 1一 6では、 灰色と黒色とが混在し、 平滑で鮮映性の高い模様塗膜を 形成することができた。 但し、 着色粒子から灰色と黒色のにじみが発生してい た。
(実施例 1— 7 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 1一 Lと塗料組成物 1一 Mとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合された塗料組成物を使用した以外は、 実施例 1一 1と同様 に塗装を行った。
実施例 1一 7では、 灰色と黒色とが混在する平滑な模様塗膜を形成すること ができた。 但し、 実施例 1一 1に比べやや鮮映性に劣る仕上りとなった。 (参考例 1一 1 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 1一 Nと塗料組成物 1一 Oとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合された塗料組成物を使用した以外は、 実施例 1一 1と同様 に塗装を行った。
参考例 1一 1では、 塗膜全体が白っぽくなり、 鮮映性の高い模様塗膜を形成 することができなかった。
[試験例 2 ]
(多彩模様塗料の製造)
塗料組成物 2— A
まず、 容器内に水分散性樹脂 A 2 0 0重量部を仕込み、 攪拌羽根の回転速度 を 1 8 0 0 r p mとして攪拌を行いながら、 水溶性樹脂 A 4重量部と、 顔料 B 3 5重量部と、 消泡剤 1重量部と、 水 3 8 0重量部とを均一に混合することに
より、 透明塗料 2— Aを製造した。 この透明塗料 2— Aの pHは 8. 1、 鏡面 光沢度は 5であった。
次に、 別の容器内に水分散性樹脂 C 85重量部を仕込み、 攪拌羽根の回転速 度を 1 800 r pmとして攪拌を行いながら、 水溶性樹脂 B.250重量部と、 白色顔料液 A 50重量部と、 黒色顔料液 A 50重量部と、 消泡剤 5重量部と、 水 50重量部と、 反応性化合物 C 3重量部とを均一に混合することにより白色 の水性塗料 2— Aを製造した。 この水性塗料 2— Aの p Hは 8. 9であった。 上述の透明塗料 2— A 620重量部に対し、 分散安定剤としてホウ酸アンモ ェゥム 5重量%水溶液を 10重量部加え、 攪拌羽根の回転速度を 900 r pm として均一に混合した後、 さらに攪拌を継続しながら水性塗料 2— A49 3重 量部を徐々に添加 '分散することにより、 0. 7〜1. 2 mmの扁平状灰色粒 子が分散した塗料組成物 2— Aを得た。
塗料組成物 2— B
表 2に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 2— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜1. 6 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 2— Bを得た。
塗料組成物 2— C
表 2に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 2— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 i . 0〜 1. 6 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 2— Cを得た。
塗料組成物 2— D
表 2に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 2— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜 1. 4 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 2— Dを得た。
塗料組成物 2— E
表 2に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 2— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1. 0〜 1. 6 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 2— Eを得た。
塗料組成物 2— F
表 2に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 2— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜1. 5 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 2— Fを得た。
なお、 塗料組成物 2— E及ぴ Fの製造においては、 透明塗料に対して水性塗 料と反応性化合物 Cとの混合物を添加 ·分散した後、 さらに反応性化合物 Cを 混合した。
塗料 ¾a成物 2— G
表 2に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 2— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜 1. 4 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 2— Gを得た。
塗料組成物 2— H , 表 2に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 2— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1. 0〜 1. 6 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 2— Hを得た。
なお、 塗料組成物 2— G及び Hの製造においては、 透明塗料に対して水性塗 料と反応性化合物 Aとの混合物を添加 ·分散した後、 さらに反応性化合物 Cを 混合した。 ' 塗料組成物 2 - I
表 2に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 2— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1. 0〜 1. 6 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 2— Iを得た。
塗料組成物 2— J
表 2に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 2— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜 1. 5 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 2— Jを得た。
塗料組成物 2— K
表 2に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 2'— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜 1. 4 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 2— Kを得た。
塗料組成物 2— L
表 2に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 2— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1. 0〜 1. 6 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 2— Lを得た。
塗料組成物 2— M
表 2に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 2— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜1. 5 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 2— Mを得た。
塗料組成物 2— N
表 2に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 2— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1. 0〜 1. 6 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 2— Nを得た。
2-A 2-B 2- C 2-D 2-E 2- F 2-G 2-H 2- 1 2-J 2-K 2- L 2-M 2-N
水分散性樹脂 A 200 200 200 200 200 200 200 200 200 200 200 200 200 200
水溶性棚 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4
顔料 B 35 35 35 35 35 35 35 35 35 35
顔料。 35 35
顔料 Ε 35 35
明
棚 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
料
水 380 380 380 380 380 380 380 380 380 380 380 380 380 380
分散安趨 10 8 10 8 10 8 10 - 8 10 8 10 8 10 8
H 8.1 8.0 8.1 8.0 8.1 8.0 8.1 8.0 8.1 8.1 8.1 8.0 8.2 8.1
鏡面光沢度 5 5 5 5 5 5 5 5 4 4 5 5 72 72
水分散性樹脂 A - - - - - - - - - - 85 100 - - - to 水分散性樹脂 C 85 100 85 100 85 100 85 100 85 100 - - - 85 " 100
3
水灘樹脂 B 250 200 250 - 200 250 200 250 200 250 200 250 200 250 200
白色顔繊 A 50 - - - - - - - 50 - 50 - 50 - 白色顔料液: B - 50 - 50 - 50 - - - - 一 - - 水 黒色顏繊 A 50 1Q0 - - - - - - 50 100 50 100 50 100
i 黒色顏赚 B 50 100 50 100 50 100
料 p H調翻 4 4
消泡剤 ' 5 5 5 ' 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5
水 50 70 50 '- 70 50 70 50 70 50 70 50 70 50 70
反応性化合物 A 10 25
反応性化 3 3 3 3 3 3 3 . 3 3 3
H 8.9 8.7 8.9 8.7 8.9 8.7 9.0 11 3 8.9 8.7 9.0 11.4 8.9 8.7
反応性化合物 C 3 1 3 1
P H:、 鏡面光沢度を除き表中の数値はすべて重量部
锵 2
(実施例 2— 1 )
予め灰色のシーラーが塗装されたスレート板に対し、 塗料組成物 2— Aと塗 料組成物 2— Bとが 5 0 : 5 0の重量比率にて混合された多彩模様塗料を、 砂 骨ローラーを用いて塗付量 0 . 6 k g Zm 2で塗装し、 常温にて 2 4時間乾燥 させた後、 塗膜の状態を観察した。 実施例 2— 1では、 灰色と黒色が混在し、 平滑で鮮映性の高い模様塗膜を形成することができた。 着色粒子の異常も観察 されなかった。
(実施例 2— 2 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 2— Cと塗料組成物 2— Dとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合されたものを使用した以外は、 実施例 2— 1と同様に塗装 を行った。
実施例 2— 2では、 灰色と黒色とが混在し、 平滑で鮮映性の高い模様塗膜を 形成することができた。 着色粒子の異常も観察されなかった。
(実施例 2— 3 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 2— Eと塗料組成物 2— Fとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合されたものを使用した以外は、 実施例 2— 1と同様に塗装 を行った。
実施例 2— 3では、 灰色と黒色とが混在し、 平滑で鮮映性の高い模様塗膜を 形成することができた。 着色粒子の異常も観察されなかった。
(実施例 2— 4 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 2— Gと塗料組成物 2— Hとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合されたものを使用した以外は、 実施例 2— 1と同様に塗装 を行った。
実施例 2— 4では、 灰色と黒色とが混在し、 平滑で鮮映性の高い模様塗膜を 形成することができた。 着色粒子の異常も観察されなかった。
(実施例 2 _ 5 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 2— I と塗料組成物 2— Jとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合された塗料組成物を使用した以外は、 実施例 2— 1と同様 に塗装を行った。
実施例 2— 5では、 灰色と黒色とが混在し、 平滑で鮮映性の高い模様塗膜を 形成することができた。 但し、 実施例 2— 1に比べやや鮮映性に劣る仕上りと なった。
(実施例 2— 6 )
多彩模様塗料として、.塗料組成物 2— Kと塗料組成物 2— Lとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合された塗料組成物を使用した以外は、 実施例 2— 1と同様 に塗装を行った。
実施例 2— 6では、 灰色と黒色とが混在し、 平滑で鮮映性の高い模様塗膜を 形成することができた。 但し、 着色粒子から灰色と黒色のにじみが発生してい た。
(参考例 2— 1 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 2— Mと塗料組成物 2— Nとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合された塗料組成物を使用した以外は、 実施例 2— 1 と同様 に塗装を行った。 '
参考例 2— 1では、 塗膜全体が白っぽくなり、 鮮映性の高い模様塗膜を形成 することができなかった。
[試験例 3 ]
(多彩模様塗料の製造)
塗料組成物 3— A
容器内に水分散性樹脂 A 2 0 0重量部を仕込み、 攪拌羽根の回転速度を 1 8 0 0 r p mとして攪拌を行いながら、 水溶性樹脂 A 3重量部と、 消泡剤 1重量 部と、 水 2 5 0重量部とを均一に混合することにより、 透明塗料 3— Aを製造 した。 この透明塗料 3 _ Aの; p Hは 8 . 1であった。
次に、 別の容器内に水分散性樹脂 A 9 0重量部を仕込み、 攪拌羽根の回転速 度を 1 8 0 0 r p mとして攪拌を行いながら、 水溶性樹脂 B 1 8 0重量部と、 白色顔料液 9 0重量部と、 消泡剤 5重量部と、 水 8 0重量部とを均一に混合す ることにより、 白色の水性塗料 3— Aを製造した。 この水性塗料 3— Aの p H は 9 . 5であった。
上述の透明塗料 3— A 4 5 4重量部に対し、 分散安定剤としてホウ酸アンモ
ユウム 5重量%水溶液を 8重量部加え、 攪拌羽根の回転速度を 900 r pmと して均一に混合した後、 さらに攪拌を継続しながら、 水性塗料 3— A445重 量部と反応性化合物 A 5重量部との混合物を徐々に添加'分散することにより、 0. 8〜1. 2 mmの扁平状白色粒子が分散した塗料組成物 3— Aを得た。 塗料組成物 3— B
表 3に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 3— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1. 0〜1. 6 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 3— Bを得た。
塗料組成物 3— C
表 3に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 3— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜1. 2 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 3— Cを得た。
塗料組成物 3— D
表 3に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 3— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜1. 6 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 3— Dを得た。
塗料組成物 3— E
表 3に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 3— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜1. 2 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 3— Eを得た。
塗料組成物 3— F
表 3に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 3— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1. 0〜1. 8 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 3— Fを得た。
塗料組成物 3— G
表 3に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 3— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1. 2〜1. 6 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 3— Gを得た。
塗料組成物 3— H
表 3に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 3— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0 . 8〜1 . 5 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 3— Hを得た。
塗料組成物 3— I
表 3に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 3— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1 . 0〜 1 . 6 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 3— Iを得た。 '
塗料組成物 3— J
表 3に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 3— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1 . 2〜 1 . 8 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 3— Jを得た。
塗料組成物 3— K
表 3に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 3— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1 . 0〜 1 . 6 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 3— Kを得た。
なお、 塗料組成物 3 _ J及び Kの製造においては、 透明塗料に対して水性塗 料と反応性化合物 Cとの混合物を添加 ·分散した後、 さらに反応性化合物 Cを 混合した。
塗料組成物 3— L
表 3に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 3— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0 . 8〜1 . 6 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 3— Lを得た。
塗料組成物 3— M
表 3に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 3— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0 . 8〜 1 . 4 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 3— Mを得た。
なお、 塗料組成物 3— L及び Mの製造においては、 透明塗料に対して水性塗 料と反応性化合物 Aとの混合物を添加 ·分散した後、 さらに反応性化合物 Cを 混合した。
塗料組成物 3— N
表 3に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 3— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜 1. 4 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 3 _Hを得た。
塗料組成物 3— O
表 3に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 3— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜 1. 2 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 3— Iを得た。
o A. d άし o ) o Ji o Lr 水分散性樹脂 A 200 200 200 200 200 200 200 水戲樹脂 A 3 4 4 4 4 4 4 消泡剤 1
明 1 1 1 1 1 1 水 250 380 380 380 380 380 380 料
分散安定剤 8 . 10 8 10 8 10 8 p H 8.1 8.2 8.2 8.2 8.2 8.2 ' 8.2 氷分散性樹脂 A 90 85 100 85 100 85 100 分散性樹脂 C
水溶性樹脂 B 180 250 200 250 200 250 200 白色顔料液 A 90 50 50 白纏難 B 50
黒色顔料液 A 50 100 50 100 水 黒色顏斜液 B 50 100
性
P H調整剤 4 4 4 ' 料
消泡剤 5 5 5 5 5 5 5 水 80 ' 50 70 50 70 50 70 反応性化合物 A 5 10 25 10 25
反応性化合物 B . 10 25 反応性化合物 C
P H 9.5 9.2 11.5 9.0 11.2 9.1 11.2 反応性化合物 C
p Hを除き表中の数値はすぺて重量部
2
p Hを除き表中の数値はすぺて重量部
(実施例 3— 1 )
予め灰色のシーラーが塗装されたスレート板に対し、 塗料組成物 3— Aと塗 料組成物 3— Bとが 5 0 : 5 0の重量比率にて混合された多彩模様塗料を、 砂 骨ローラーを用いて塗付量 0 . 6 k g Zm 2で塗装し、 常温にて 2 4時間乾燥 させた後、 塗膜の状態を観察した。 実施例 3— 1では、 白色と灰色が混在し、 平滑で鮮映性の高い模様塗膜を形成することができた。 着色粒子の異常も観察 されなかつた。
(実施例 3— 2 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 3— Aと塗料組成物 3— Bと塗料組成物 3 一 Cとが 8 0 : 1 0 : 1 0の重量比率にて混合されたものを使用した以外は、 実施例 3— 1と同様に塗装を行った。
実施例 3— 2では、 白色と灰色と黒色とが混在し、 平滑で鮮映性の高い模様 塗膜を形成することができた。 着色粒子の異常も観察されなかった。
(実施例 3— 3 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 3— Dと塗料組成物 3— Eとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合されたものを使用した以外は、 実施例 3— 1と同様に塗装 を行った。
実施例 3— 3では、 灰色と黒色とが混在し、 平滑で鮮映性の高い模様塗膜を 形成することができた。 着色粒子の異常も観察されなかった。
(実施例 3— 4 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 3— Fと塗料組成物 3— Gとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合された塗料組成物を使用した以外は、 実施例 3— 1と同様 に塗装を行った。
実施例 3— 4では、 灰色と黒色とが混在する鮮映性の高い模様塗膜を形成す ることができた。 但し、 実施例 3— 1に比べ、 やや凹凸が目立つ模様となって しまった。
(実施例 3— 5 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 3— Hと塗料組成物 3— I とが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合されたものを使用した以外は、 実施例 3— 1と同様に塗装
を行った。
実施例 3— 5では、 灰色と黒色とが混在し、 平滑で鮮映性の高い模様塗膜を 形成することができた。 着色粒子の異常も観察されなかった。
(実施例 3— 6 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 3— Jと塗料組成物 3— Kとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合されたものを使用した以外は、 実施例 3— 1と同様に塗装 を行った。
実施例 3— 6では、 灰色と黒色とが混在し、 平滑で鮮映性の高い模様塗膜を 形成することができた。 着色粒子の異常も観察されなかった。
(実施例 3— 7 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 3— Lと塗料組成物 3— Mとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合されたものを使用した以外は、 実施例 3— 1と同様に塗装 を行った。
実施例 3— 7では、 灰色と黒色とが混在し、 平滑で鮮映性の高い模様塗膜を 形成することができた。 着色粒子の異常も観察されなかった。
(参考例 3— 1 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 3— Nと塗料組成物 3— Oとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合された塗料組成物を使用した以外は、 実施例 3— 1と同様 に塗装を行つたが、 着色粒子から灰色と黒色のにじみが発生してしまつた。
[試験例 4 ]
(下塗塗料の製造)
下塗塗料 4一 A
水分散性樹脂 D 2 0 0重量部に対し、 白色顔料液 A 4 0重量部と、 黒色顔料 液 A 3 0重量部と、 顔料 F 2 8重量部と、 消泡剤 1重量部とを攪拌機にて均一 に混合することにより、 灰色の下塗塗料 4一 Aを製造した。 この下塗塗料 4一 Aの鏡面光沢度は 3 . 0であった。
下塗塗料 4一 B
水分散性樹脂 D 2 0 0重量部に対し、 白色顔料液 A 2 0重量部と、 黒色顔料 液 A 1 5重量部と、 顔料 F 5重量部と、 消泡剤 1重量部とを攪拌機にて均一に
混合することにより、 灰色の下塗塗料 4一 Bを製造した。 この下塗塗料 4— B の鏡面光沢度は 3 5であった。
下塗塗料 4一 C
水分散性樹脂 D 2 0 0重量部に対し、 白色顔料液 A 2 0重量部と、 黒色顔料 液 A 1 0重量部と、消泡剤 1重量部とを攪拌機にて均一に混合することにより、 灰色の下塗塗料 4一 Cを製造した。 この下塗塗料 4一 Cの鏡面光沢度は 7 5で めつに。
(多彩模様塗料の製造)
塗料組成物 4一 A
まず、 容器内に水分散性樹脂 A 2 0 0重量部を仕込み、 攪拌羽根の回転速度 を 1 8 0 0 r p mとして攪拌を行いながら、 水溶性樹脂 A 3重量部と、 顔料 B 2 0重量部と、 消泡剤 1重量部と、 水 2 5 0重量部とを均一に混合することに より、 透明塗料 4一 Aを製造した。 この透明塗科 4一 Aの p Hは 8 . 2、 鏡面 光沢度は 7であった。
次に、 別の容器内に水分散性樹脂 A 9 0重量部を仕込み、 攪拌羽根の回転速 度を 1 8 0 0 r p mとして攪拌を行いながら、 水溶性樹脂 B 1 8 0重量部と、 白色顔料液 A 9 0重量部と、 消泡剤 5重量部と、 水 8 0重量部と、 反応性化合 物 A 5重量部とを均一に混合することにより白色の水性塗料 4一 Aを製造した c この水性塗料 4一 Aの p Hは 9 . 5であった。
上述の透明塗料 4一 A 4 7 4重量部に対し、 分散安定剤としてホウ酸アンモ ニゥム 5重量%水溶液を 8重量部加え、 攪拌羽根の回転速度を 9 0 0 r p mと して均一に混合した後、 さらに攪拌を継続しながら水性塗料 4一 A 4 5 0重量 部を徐々に添加 ·分散することにより、 0 . 8〜 1 . 4 mmの扁平状白色粒子 が分散した塗科組成物 4一 Aを得た。 '
塗料組成物 4一 B
表 4に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 4一 Aと同様 の方法にて塗料組成物を製造し、 1 . 0〜 1 . 6 mmの扁平状灰色粒子が分散 した塗料組成物 4一 Bを得た。
塗料組成物 4一 C
表 4に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 4一 Aと同様 の方法にて塗料組成物を製造し、 0. 8〜1. 2 mmの扁平状黒色粒子が分散 した塗料組成物 4一 Cを得た。
塗料組成物 4一 D
表 4に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 4一 Aと同様 の方法にて塗料組成物を製造し、 0. 8〜1. 4 mmの扁平状灰色粒子が分散 した塗料組成物 4一 Dを得た。
塗料組成物 4一 E
表 4に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 4一 Aと同様 の方法にて塗料組成物を製造し、 0. 8〜1. 2 mmの扁平状黒色粒子が分散 した塗料組成物 4一 Eを得た。
塗料組成物 4一 F
表 4に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 4·一 Aと同様 の方法にて塗料組成物を製造し、 1. 0〜1. 8 mmの扁平状灰色粒子が分散 した塗料組成物 4— Fを得た。
塗料組成物 4一 G
表 4に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 4一 Aと同様 の方法にて塗料組成物を製造し、 1. 2〜1. 6 mmの扁平状黒色 ±子が分散 した塗料組成物 4一 Gを得た。
塗料組成物 4一 H
表 4に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 4一 Aと同様 の方法にて塗料組成物を製造し、 0. 8〜1. 4 mmの扁平状灰色粒子が分散 した塗料組成物 4一 Hを得た。
塗料組成物 4一 I
表 4に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 4一 Aと同様 の方法にて塗料組成物を製造し、 0. 8〜1. 2 mmの扁平状黒色粒子が分散 した塗料組成物 4一 Iを得た。
塗料組成物 4一 .丁
表 4に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 4一 Aと同様
の方法にて塗料組成物を製造し、 1. 0〜1. 8 mmの扁平状灰色粒子が分散 した塗料組成物 4一 Jを得た。
塗料組成物 4一 K
表 4に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 4一 Aと同様 の方法にて塗料組成物を製造し、 1. 0〜1. 6 mmの扁平状黒色粒子が分散 した塗料組成物 4一 Kを得た。
塗料組成物 4一 L
表 4に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 4一 Aと同様 の方法にて塗料組成物を製造し、 1. 2〜2. Ommの扁平状灰色粒子が分散 した塗料組成物 4一 Lを得た。
塗料組成物 4一 M
表 4に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 4一 Aと同様 の方法にて塗料組成物を製造し、 1. 0〜1. 6 mmの扁平状黒色粒子が分散 した塗料組成物 4一 Mを得た。
4-A 4-B 4- C 4-D 4-E 4- F 4-G 4-H 4- 1 4- J 4- 4 - L 4-M
水爐性樹脂 A 200 200' 200 200 200 200 200 200 200 200 200 200 200
永溶性樹脂 A 3 ' 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4
顔料 B 20 35 35 35 35 35 35 35 35
顔料 D 35 35
透
消泡剤 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
料 水 250 380 380 380 380 380 380 380 380 380 380 380 380
分散安定剤 8 10 8 10 - 8 10 - 8 10 8 10 8 10 8
H 8.2 8.1 8.1 8.1 8.1 8.1 ' 8.1 8.1 8.1 8.1 8.1 8.2 8.2
鏡面光沢度 7 5 5 5 5 5 5 5 5 4 4 86 86
水分散性樹脂 A 90 85 100 85 100 85 - 100 - - 85 100 85 100
o t
水分散性樹脂 B - - - - - - - 85 100 - - - - 水溶性樹脂 B 180 250 200 250 200 250 200 250 200 ' 250 200 250 200
白.色顔纖 A 90 50 50 50 50 50 60
黒色顔料液 A 50 100 50 100 50 100 50 100 50 100 50 100
水
P H調整剤 4 4 4 4 4
,料 消泡剤 •5 5 5 5 5 5 - 5 5 5 5 5 5 δ
水 . 80 50 70 50 70 50 70 50 70 50 70 50 70
反細匕合物 A 5 10 25 10 25 10 25 10 25
反応性" ib合物 B 10 25
'5 H 9.5 9.2 11-5 ' 9.0 11.4 9,1 11.2 6,4 6.8 9.2 11.5 9.2 11.5
'鏡面光沢度、 ρ Ηを除き表中 数値はすべて重量部
¾4
(実施例 4一 1 )
スレート板に対し、 下塗塗料 4一 Aをウ^ "ルローラーを用いて塗付量 0 . 3 k g /m 2で塗装した。
常温にて 2時間乾燥後、 塗料組成物 4一 Aと塗料組成物 4一 Bとが 5 0 : 5 0の重量比率にて混合された多彩模様塗料を、砂骨ローラーを用いて塗付量 0 . 6 k g Zm 2で塗装した。 ここで、 多彩模様塗料の着色粒子の状態を観察した が、 特に異常は認められなかった。
次いで、 常温にて 2 4時間乾燥させた後、 塗膜の状態を観察した。 実施例 4 一 1で形成された塗膜は、 白色と灰色が混在する平滑な模様で、 むらがなく均 一な仕上りであった。
(実施例 4一 2 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 4一 Aと塗料組成物 4一 Bと塗料組成物 4 一 Cとが 8 0 : 1 0 : 1 0の重量比率にて混合された塗料を使用した以外は、 実施例 4一 1と同様に塗装を行った。
実施例 4 _ 2では、 着色粒子の異常は観察されなかった。 また、 形成された 塗膜は、 白色と灰色と黒色とが混在する平滑な模様で、 むらがなく均一な仕上 りであった。
(実施例 4一 3 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 4一 Dと塗料組成物 4一 Eとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合された塗料を使用した以外は、 実施例 4一 1と同様に塗装 を行った。 ' 実施例 4一 3で形成された塗膜は、 灰色と黒色とが混在する平滑な模様であ つた。 但し、 着色粒子から灰色と黒色のにじみが発生していた。
(実施例 4一 4 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 4一 Fと塗料組成物 4一 Gとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合された塗料を使用した以外は、 実施例 4 _ 1と同様に塗装 を行った。
実施例 4一 4では、 着色粒子の異常は観察されなかった。 また、 形成された 塗膜は、 灰色と黒色とが混在する模様であった。 伹し、 実施例 4一 1に比べ、
凹凸が目立つ模様となってしまった。
(実施例 4一 5 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 4一 Hと塗料組成物 4一 I とが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合された塗料を使用した以外は、 実施例 4一 1と同様に塗装 を行った。 '
実施例 4一 5で形成された塗膜は、 灰色と黒色とが混在する平滑な模様であ つた。 但し、 着色粒子から灰色と黒色のにじみが発生していた。
(実施例 4一 6 )
下塗塗料として下塗塗料 4 _ Bを使用した以外は、 実施例 4一 1と同様に塗 装を行った。
実施例 4一 6で形成された塗膜は、 灰色と黒色とが混在する平滑な模様であ つた。 但し、 多彩模様塗料をローラー塗装した際に、 着色粒子がやや不均一に 塗着する状態となり、 形成塗膜の一部にむらが生じてしまった。
(実施例 4一 7 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 4一 Jと塗料組成物 4一 Kとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合された塗料を使用した以外は、 実施例 4一 1と同様に塗装 を行った。
実施例 4一 7で形成された塗膜は、 灰色と黒色とが混在する平滑な模様であ つた。 但し、 実施例 4ー 1に比べやや鮮映性に劣る仕上りとなった。
(参考例 4一 1 )
下塗塗料として下塗塗料 4一 Bを使用し、 多彩模様塗料として塗料組成物 4 一 Lと塗料組成物 4—Mとが 5 0 : 5 0の重量比率にて混合された塗料を使用 した以外は、 実施例 4一 1と同様に塗装を行った。
参考例 4一 1では、 多彩模様塗料をローラー塗装した際に、 着色粒子が不均 一に塗着する状態となり、 形成塗膜に著しいむらが生じてしまった。
(参考例 4一 2 )
下塗塗料として下塗塗料 4一 Cを使用した以外は、 実施例 4一 1と同様に塗 装を行った。
参考例 4一 1では、 多彩模様塗料をローラー塗装した際に、 着色粒子が不均
一に塗着する状態となり、 形成塗膜に著しいむらが生じてしまった。
[試験例 5 ]
(下塗塗料の製造)
下塗塗料 5— A
水分散性樹脂 D 2 0 0重量部に対し、 白色顔料液 A 4 0重量部と、 黒色顔料 液 A 3 0重量部と、 顔料 F 2 8重量部と、 消泡剤 1重量部とを攪拌機にて均一 に混合することにより、 灰色の下塗塗料 5— Aを製造した。 この下塗塗料 5— Aの鏡面光沢度は 3 . 0であった。
下塗塗料 5— B
水分散性樹脂 D 2 0 0重量部に対し、 白色顔料液 A 2 0重量部と、 黒色顔料 液 A 1 5重量部と、 顔料 F 5重量部と、 消泡剤 1重量部とを攪拌機にて均一に 混合することにより、 灰色の下塗塗料 5—Bを製造した。 この下塗塗料 5— B の鏡面光沢度は 3 5であった。
下塗塗料 5— C
水分散性樹脂 D 2 0 0重量部に対し、 白色顔料液 A 2 0重量部と、 黒色顔料 液 A 1 0重量部と、消泡剤 1重量部とを攪拌機にて均一に混合することにより、 灰色の下塗塗料 5— Cを製造した。 この下塗塗料 5— Cの鏡面光沢度は 7 5で めった。
(多彩模様塗料の製造)
塗料組成物 5— A
まず、 容器内に水分散性樹脂 A 2 0 0重量部を仕込み、 攪拌羽根の回転速度 を 1 8 0 0 r p mとして攪拌を行いながら、 水溶性榭脂 A 4重量部と、 顔料 B 3 5重量部と、 消泡剤 1重量部と、 水 3 8 0重量部とを均一に混合することに より、 透明塗料 5— Aを製造した。 この透明塗料 5—Aの p Hは 8 . 1、 鏡面 光沢度は 5であった。
次に、 別の容器内に水分散性樹脂 C 8 5重量部を仕込み、 攪拌羽根の回転速 度を 1 8 0 0 r p mとして攪拌を行いながら、 水溶性樹脂 B 2 5 0重量部と、 白色顔料液 A 5 0重量部と、 黒色顔料液 A 5 0重量部と、 消泡剤 5重量部と、 水 5 0重量部と、 反応性化合物 C 3重量部とを均一に混合することにより白色
の水性塗料 5— Aを製造した。 この水性塗料 5— Aの pHは8. 9であった。 上述の透明塗料 5—A620重量部に対し、 分散安定剤としてホウ酸アンモ ウム 5重量%水溶液を 10重量部加え、 攪拌羽根の回転速度を 900 r pm として均一に混合した後、 さらに攪拌を継続しながら水性塗料 5— A493重 量部を徐々に添加 '分散することにより、 0. 7~1. 2 mmの扁平状灰色粒 子が分散した塗料組成物 5— Aを得た。
塗料組成物 5— B
表 5に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 5— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜 1. 6 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 5— Bを得た。
塗料組成物 5— C
表 5に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 5— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1. 0〜 1. 6 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 5— Cを得た。
塗料組成物 5— D
表 5に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 5— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜1. 4 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 5— Dを得た。
塗料組成物 5— E
表 5に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 5— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1. 0〜1. 6 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 5— Eを得た。
塗料組成物 5— F
表 5に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 5— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜 1. 5 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 5— Fを得た。
' なお、 塗料組成物 5— E及び Fの製造においては、 透明塗料に対して水性塗 料と反応性化合物 Cとの混合物を添加 ·分散した後、 さらに反応性化合物 Cを 混合した。
塗料組成物 5— G
表 5に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 5— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜1. 4 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 5— Gを得た。
塗料組成物 5— H
表 5に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 5— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1. 0〜1. 6 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 5—Hを得た。
なお、 塗料組成物 5— G及び Hの製造においては、 透明塗料に対して水性塗 料と反応性化合物 Aとの混合物を添加 ·分散した後、 さらに反応性化合物 Cを 混合した。
塗料組成物 5— I
表 5に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 5— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1. 0〜1. 6 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 5— Iを得た。
塗料組成物 5— J
表 5に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 5— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜1. 5 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 5— Jを得た。
塗料組成物 5— K
表 5に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 5— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 0. 8〜 1. 4 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 5— Kを得た。
塗料組成物 5— L
表 5に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 5— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1. 0〜1. 6 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 5— Lを得た。
塗料組成物 5— M .
表 5に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗科組成物 5— Aと同様
の方法にて塗料を製造し、 1. 0〜 1. 8 mmの扁平状灰色粒子が分散した塗 料組成物 5— Mを得た。
塗料組成物 5— N
表 5に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、 塗料組成物 5— Aと同様 の方法にて塗料を製造し、 1. 2〜1. 8 mmの扁平状黒色粒子が分散した塗 料組成物 5— Nを得た。
CJl
pH、 鏡面光沢度を除き表中の数値はすべて重量部
(実施例 5— 1 )
スレート板に対し、 下塗塗料 5— Aをウールローラーを用いて塗付量 0 . 3 k g /m 2で塗装した。
常温にて 2時間乾燥後、 塗料組成物 5— Aと塗料組成物 5—Bとが 5 0 : 5 0の重量比率にて混合された多彩模様塗料を、砂骨ローラーを用いて塗付量 0 . 6 k g /m 2で塗装した。 ここで、 多彩模様塗料の着色粒子の状態を観察した が、 特に異常は認められなかった。
次いで、 常温にて 2 4時間乾燥させた後、 塗膜の状態を観察した。 実施例 5 一 1で形成された塗膜は、 白色と灰色が混在する平滑な模様で、 むらがなく均 一な仕上りであった。
(実施例 5— 2 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 5— Cと塗科組成物 5— Dとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合された塗料を使用した以外は、 実施例 5— 1と同様に塗装 を行った。
実施例 5— 2では、 着色粒子の異常は観察されなかった。 また、 形成された 塗膜は、 白色と灰色と黒色とが混在する平滑な模様で、 むらがなく均一な仕上 りであった。
(実施例 5— 3 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 5— Eと塗料組成物 5— Fとが 5 ,0 : 5 0 の重量比率にて混合された塗料を使用した以外は、 実施例 5— 1と同様に塗装 を行った。
実施例 5— 3では、 着色粒子の異常は観察されなかった。 また、 形成された 塗膜は、 白色と灰色と黒色とが混在する平滑な模様で、 むらがなく均一な仕上 りであった。
(実施例 5— 4 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 5— Gと塗科組成物 5— Hとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合された塗料を使用した以外は、 実施例 5— 1と同様に塗装 を行った。
実施例 5— 4では、 着色粒子の異常は観察されなかった。 また、 形成された
塗膜は、 白色と灰色と黒色とが混在する平滑な模様で、 むらがなく均一な仕上 りであった。
(実施例 5— 5 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 5— I と塗料組成物 5— Jとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合された塗料を使用した以外は、 実施例 5一: Lと同様に塗装 を行つた。
実施例 5— 5で形成された塗膜は、 灰色と黒色と力 S混在する平滑な模様であ つた。 但し、 実施例 5—, 1に比べやや鮮映性に劣る仕上りとなった。
(実施例 5— 6 )
下塗塗料として下塗塗料 5— Bを使用した以外は、 実施例 5— 1と同様に塗 装を行った。
実施例 5— 6で形成された塗膜は、 灰色と黒色とが混在する平滑な模様であ つた。 但し、 多彩模様塗料をローラー塗装した際に、 着色粒子がやや不均一に 塗着する状態となり、 形成塗膜め一部にむらが生じてしまった。
(実施例 5— 7 )
多彩模様塗料として、 塗料組成物 5— Kと塗料組成物 5— Lとが 5 0 : 5 0 の重量比率にて混合された塗料を使用した以外は、 実施例 5— 1と同様に塗装 を行った。
実施例 5— 7で形成された塗膜は、 灰色と黒色とが混在する平滑な模様であ つた。 但し、 着色粒子から灰色と黒色のにじみが発生してしまった。
(参考例 5— 1 .)
下塗塗料として下塗塗料 5— Bを使用し、 多彩模様塗料として塗料組成物 5 一 Mと塗料組成物 5— Nとが 5 0 : 5 0の重量比率にて混合された塗料を使用 した以外は、 実施例 5— 1と同様に塗装を行った。
参考例 5— 1では、 多彩模様塗料をローラー塗装した際に、 着色粒子が不均 一に塗着する状態となり、 形成塗膜に著しいむらが生じてしまった。
(参考例 5— 2 )
下塗塗料として下塗塗料 5— Cを使用した以外は、 実施例 5— 1と同様に塗 装を行った。
参考例 5— 2では、 多彩模様塗料をローラー塗装した際に、 着色粒子が不均 一に塗着する状態となり、 形成塗膜に著しいむらが生じてしまった。 産業上の利用可能性
本発明の水中水型多彩模様塗料組成物は、 平滑性及ぴ鮮映性に優れた艷消し の塗膜が形成可能である。 また、 本発明の水中水型多彩模様塗料組成物は、 塗 装器具、 塗装温度等の塗装条件が変動しても一定の平滑な多彩模様が形成可能 である。 また、 本発明によれば、 前記水中水型多彩模様塗料組成物をローラ 一塗装または刷毛塗装することによって、 多彩で平滑な塗膜面を形成すること ができる。