JP5215023B2 - 塗装方法 - Google Patents

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本発明は、意匠性に優れる建築物内外壁面の塗装方法に関するものである。
建築物の内外壁等においては、美観性が高く、個性的な意匠性を表出する仕上げを望む声が強くなってきている。
近年では、特に、石材調、タイル調、レンガ調等の美観性を施した化粧面が広く採用されている。このような化粧面では、化粧面にあえて仕切り(目地部)をつくることにより、化粧部がより強調された仕上げを得ることができる。
例えば、目地部と化粧部とを異なった色相となるように設定することによって、より化粧部をより際立たせる効果があり、また化粧面に用いる意匠性塗料を適宜設定することによって、美観性に優れた建築物内外壁面に仕上げることができ、多くの建築物で採用されている。
最近では、上記のような化粧面に対し、塗り替え、補修等の声が多く聞かれるようになってきている。
上記のような化粧面に対する塗り替え、補修方法では、通常、次のような方法で塗り替え、補修が行われている。すなわち、化粧面全面に、予め目地色となる色調を施し、その上に目地材等を貼りつけ、意匠性塗料を塗付した後、目地材を取り除く方法である。
しかし、このような方法では、工程数が多くなってしまい、けして簡単な方法とはいえず、工期が長引く恐れがあった。
このような問題に対し、特許文献1では、表面に凸状部および目地用の凹状溝が形成された板状体の表面を、凹状溝の塗膜層と略同一の色調を有する鱗片状骨材が混入された透明又は半透明の樹脂液を塗布する方法が記載されている。
しかし、特許文献1のような方法では、凸状部に表される色調は凹状溝と略同一の色調となってしまい、多彩感のある意匠を施すことができなかった。
特開平7−24959号公報
本発明は上記課題を解決するために、鋭意検討をした結果、暗色部と明色部を有する基材に対し、明色部と同程度の色相を有し、かつ、異なる色相を有する2種以上の着色粒子を含む多彩模様塗料を、着色粒子が斑点状となるように塗付することにより、明色部はほぼそのままの色相を有するとともに、暗色部では多彩模様塗料による色彩が施された優れた意匠性を有する化粧面を、簡便に得ることができることを見いだし、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明は以下の特徴を有するものである。
1.CIE(国際照明委員会)1976(JIS Z8729)のL 表色におけるL 値がL (P−1)、a (P−1)、b (P−1)である化粧部と、L 値がL (P−2)、a (P−2)、b (P−2)である目地部を有し
(1)L (P−1)<L (P−2)−8
である建築物内外壁面に対し、
透明分散媒に、少なくとも、
値が、L (Q)、a (Q)、b (Q)である着色粒子(Q)と、
値が、L (R)、a (R)、b (R)である着色粒子(R)と、
が分散されてなり
(2)L (P−2)−5≦L (Q)≦L (P−2)+5
(3)a (P−2)−10≦a (Q)≦a (P−2)+10
(4)b (P−2)−40≦b (Q)≦b (P−2)+40
(5)L (P−2)−5≦L (R)≦L (P−2)+5
(6)a (P−2)−10≦a (R)≦a (P−2)+10
(7)b (P−2)−40≦b (R)≦b (P−2)+40
(8)〔(L (Q)−L (R)) +(a (Q)−a (R)) +(b (Q)−b (R)) 1/2 ≧5
を満足する多彩模様塗料を、
該着色粒子が斑点状となるように塗付することを特徴とする塗装方法。
2.L(P−1)が60未満、L(P−2)が60以上であることを特徴とする1.に記載の塗装方法。
3.着色粒子(Q)及び着色粒子(R)の粒子径が、0.01mm以上10mm以下であることを特徴とする1.または2.に記載の塗装方法。

本発明の塗装方法によれば、明色部はほぼ単一の色相で、暗色部は多彩模様塗料による色彩が施された優れた意匠性を有する化粧面を簡便に得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
本発明で用いる基材は、CIE(国際照明委員会)1976(JIS Z8729)のL表色におけるL値がL(P−1)、a(P−1)、b(P−1)である暗色部と、L値がL(P−2)、a(P−2)、b(P−2)である明色部を有し、
(1)L(P−1)<L(P−2)−8(好ましくはL(P−1)≦L(P−2)−12、より好ましくはL(P−1)≦L(P−2)−15)
を満たすものである。
このような条件を満たす場合、暗色部と明色部が明確となるものである。L(P−1)<L(P−2)−8を満たさない場合は、基材表面は、ほぼ単一色となってしまう。
また、L(P−1)としてはL値が60未満、L(P−2)としては、L値が60以上(さらには、60以上80以下)であることが好ましい。
なお、CIE(国際照明委員会)1976(JIS Z8729)のL表色におけるL値、a値、b値は、色差計を用いて測定することができる。
基材の材料としては、例えば、アルミ鋼板、亜鉛鋼板、ステンレス鋼板、銅鋼板等の金属鋼板、プラスチック板、押出成形板、陶磁器、ガラス、焼成タイル、磁器タイル、木材、コンクリート、モルタル、石膏ボード、繊維混入セメント板、珪酸カルシウム板、スラグセメントパーライト板、ALC板、サイディング板等が挙げられる。また、基材は、本発明の効果が損なわれない程度に、何らかの表面処理、塗装等が施されたものでもよい。
本発明では、このような基材の表面に、例えば、L値(明度)が、L(P−2)である明色地に、L値がL(P−1)である暗色で模様が描かれた基材、または、これら明色と暗色が反転した基材等、あるいは、目地色のL値がL(P−2)であり、化粧色のL値がL(P−1)である建築物内外壁基材等の基材に対し適用することができる。また、基材は、凹凸面でもよいし、フラット面でもよいし、湾曲面でもよい。例えば、目地部が凹部、化粧部が凸部となる凹凸面を有する基材等が挙げられる。
本発明では、このような基材に対し、透明分散媒に、少なくとも、L値が、L(Q)、a(Q)、b(Q)である着色粒子(Q)と、L値が、L(R)、a(R)、b(R)である着色粒子(R)とが分散されてなり、
(2)L(P−2)−5≦L(Q)≦L(P−2)+5(好ましくはL(P−2)−4≦L(Q)≦L(P−2)+4、さらに好ましくはL(P−2)−3≦L(Q)≦L(P−2)+3)
(3)a(P−2)−10≦a(Q)≦a(P−2)+10(好ましくはa(P−2)−8≦a(Q)≦a(P−2)+8、さらに好ましくはa(P−2)−6≦a(Q)≦a(P−2)+6)
(4)b(P−2)−40≦b(Q)≦b(P−2)+40(好ましくはb(P−2)−30≦b(Q)≦b(P−2)+30、さらに好ましくはb(P−2)−20≦b(Q)≦b(P−2)+20)
(5)L(P−2)−5≦L(Q)≦L(P−2)+5(好ましくはL(P−2)−4≦L(Q)≦L(P−2)+4、さらに好ましくはL(P−2)−3≦L(Q)≦L(P−2)+3)
(6)a(P−2)−10≦a(Q)≦a(P−2)+10(好ましくはa(P−2)−8≦a(Q)≦a(P−2)+8、さらに好ましくはa(P−2)−6≦a(Q)≦a(P−2)+6)
(7)b(P−2)−40≦b(Q)≦b(P−2)+40(好ましくはb(P−2)−30≦b(Q)≦b(P−2)+30、さらに好ましくはb(P−2)−20≦b(Q)≦b(P−2)+20)
(8)〔(L(Q)−L(R))+(a(Q)−a(R))+(b(Q)−b(R))1/2≧5(好ましくは〔(L(Q)−L(R))+(a(Q)−a(R))+(b(Q)−b(R))1/2≧7、さらに好ましくは〔(L(Q)−L(R))+(a(Q)−a(R))+(b(Q)−b(R))1/2≧9)
を満足する多彩模様塗料を、該着色粒子が斑点状となるように塗付することを特徴とするものである。
このように着色粒子(Q)、着色粒子(R)は、明色部の色相と近いため、明色部では、着色粒子(Q)、着色粒子(R)が目立たず、かつ、暗色部では、着色粒子(Q)、着色粒子(R)が目立ち、かつ、着色粒子(Q)と着色粒子(R)の色相が異なるため、明色部では既存の明色部の色相をそのまま活かすことができ、暗色部では、多彩模様を施すことができるものである。
着色粒子(Q)及び着色粒子(R)が、前記(2)〜(7)の条件を満たさない場合、明色部において、着色粒子(Q)、着色粒子(R)が目立ってしまい、既存の明色部の色相をそのまま活かすことができない。また、前記(8)の条件を満たさない場合、着色粒子(Q)と着色粒子(R)の色相が近似し、同一色と認識されるおそれがあり、多彩模様を施すことができない。
本発明で用いる多彩模様塗料は、透明分散媒に、少なくとも着色粒子(Q)、着色粒子(R)が分散されてなるものである。
着色粒子(Q)、着色粒子(R)としては、基材に塗付した後も認識できる程度の大きさであることが好ましく、通常0.01mm以上10mm以下、さらには0.1mm以上5mm以下程度であることが好ましい。
このような着色粒子(Q)、着色粒子(R)としては、例えば、後述する着色骨材や、着色材と合成樹脂を含む着色ゲル粒子等が挙げられる。
着色骨材としては、珪砂、砕石、ガラスビース、大理石、御影石、蛇紋岩、花崗岩、蛍石、寒水石、長石、石灰石、珪石、珪砂、砕石、雲母、珪質頁岩、及びこれらの粉砕物、陶磁器粉砕物、セラミック粉砕物、ガラス粉砕物、ガラスビーズ、プラスチック片、樹脂フィルム片、樹脂ビーズ等の骨材表面を、なんらかの方法で、例えば着色材等を用いて着色したものであれば特に限定されない。
着色材としては、特に限定されず、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、カーボンブラック、ランプブラック、ボーンブラック、黒鉛、黒色酸化鉄、銅クロムブラック、コバルトブラック、銅マンガン鉄ブラック、べんがら、モリブデートオレンジ、パーマネントレッド、パーマネントカーミン、アントラキノンレッド、ペリレンレッド、キナクリドンレッド、黄色酸化鉄、チタンイエロー、ファーストイエロー、ベンツイミダゾロンイエロー、クロムグリーン、コバルトグリーン、フタロシアニングリーン、群青、紺青、コバルトブルー、フタロシアニンブルー、キナクリドンバイオレット、ジオキサジンバイオレット、重質炭酸カルシウム、沈降性炭酸カルシウム、カオリン、タルク、クレー、陶土、チャイナクレー、硫酸バリウム、炭酸バリウム、珪石粉、珪藻土、アルミニウム顔料、パール顔料等が挙げられる。
着色ゲル粒子は、例えば、着色材と合成樹脂等を含むものである。
合成樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂・酢酸ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリルシリコン樹脂、フッ素樹脂等の水分散型、水可溶型、溶剤分散型、溶剤可溶型等特に限定されない。
着色ゲル粒子は、このような合成樹脂に着色材を混合して得られる粒子のことであり、着色ゲル粒子中には、この他に、架橋剤、分散安定剤、ゲル形成物質、体質顔料、骨材、染料、繊維、増粘剤、レベリング剤、湿潤剤、可塑剤、造膜助剤、凍結防止剤、pH調整剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、抗菌剤、消泡剤、香料、光安定剤、紫外線吸収剤、光触媒、架橋剤、難燃剤、溶剤、水等が含まれていてもよい。
このような着色粒子を分散させる分散媒は、特に、限定されないが、水を主成分とするものが好適であり、必要に応じ、分散剤、結合材、ゲル化剤、体質顔料、骨材、染料、繊維、増粘剤、レベリング剤、湿潤剤、可塑剤、造膜助剤、凍結防止剤、pH調整剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、抗菌剤、消泡剤、香料、光安定剤、紫外線吸収剤、光触媒、架橋剤、難燃剤、溶剤等が含まれていてもよい。
このような分散媒としては、着色粒子の発色を阻害しないものが使用でき、特に、塗膜化した際に透明または半透明である成分および/または塗膜化した際に揮発する成分を含むことが好ましく、さらに、着色粒子を基材表面に確実に固定するには、塗膜化した際に透明または半透明である結合材を含むことがより好ましい。
また、本発明で用いる多彩模様塗料は、着色粒子(Q)、着色粒子(R)以外に、着色粒子(例えば着色粒子(S)等)が存在してもよい。このような着色粒子(S)のL値を、L(S)、a(S)、b(S)とすると、
(9)L(P−2)−5≦L(S)≦L(P−2)+5(好ましくはL(P−2)−4≦L(S)≦L(P−2)+4、さらに好ましくはL(P−2)−3≦L(S)≦L(P−2)+3)
(10)a(P−2)−10≦a(S)≦a(P−2)+10(好ましくはa(P−2)−8≦a(S)≦a(P−2)+8、さらに好ましくはa(P−2)−6≦a(S)≦a(P−2)+6)
(11)b(P−2)−40≦b(S)≦b(P−2)+40(好ましくはb(P−2)−30≦b(S)≦b(P−2)+30、さらに好ましくはb(P−2)−20≦b(S)≦b(P−2)+20)
を満たしておけば特に限定されない。特に、着色粒子(Q)及び着色粒子(R)とも、色相が異なるものを使用すれば、より多彩感のある意匠性を施すことができる。
本発明で用いる多彩模様塗料は、前記透明分散媒に、少なくとも、前記着色粒子(Q)、前記着色粒子(R)が分散されてなるものであり、その混合比率は、特に限定されないが、透明分散媒100重量部に対し、着色粒子の合計量で、1重量部以上200重量部以下(さらには5重量部以上150重量部以下)であることが好ましい。
着色粒子の合計量が、1重量部未満であれば、多彩感が目立ちにくく、また200重量部を超えると、基材の色調が多彩模様塗料によって隠れる可能性が高くなる。
本発明の塗装方法では、多彩模様塗料を、建築内外壁面(基材)全面に塗装するだけで、暗色部はほぼ単一の色相で、明色部では着色粒子が斑点状の模様となるように仕上げることができるものである。
塗装方法は、ローラー塗装方法、コテ塗り方法等でもよいが、本発明では特に、タイルガン、スタッコガン、万能ガン等を用いた吹き付け方法が好ましい。塗装する場合には、水等を用いて粘性を調整してもよい。
塗付け量としては、着色粒子の混合比率にもよるが、通常0.1kg/m以上1.6kg/m以下、好ましくは0.2kg/m以上1.2kg/m以下であればよい。
本願発明の塗装方法は、特に、暗色部と明色部が存在する基材、特に、目地部が凹部、化粧部が凸部となるような石材調、タイル調、レンガ調の化粧が施された基材等に対して有効な塗装方法であり、このような凹凸形状を有する建築内外壁面(基材)に対しても、簡便に塗り替え、補修できることを特徴とするものである。
なお、斑点状とは、塗膜における着色粒子の合計面積が、概ね1%〜60%、好ましくは3%〜50%程度となるように塗装することをいう。
<着色粒子分散液の製造>
容器内に合成樹脂エマルション1を85.0重量部仕込み、攪拌羽根の回転速度を1800rpmとして攪拌を行いながら、造膜助剤8.3重量部、水5.7重量部、ゲル化剤として硫酸アルミニウム0.3重量部、消泡剤0.5重量部を均一に混合することにより、水性媒体1を製造した。
次に、別の容器内に合成樹脂エマルション1を40.0重量部を仕込み、攪拌羽根の回転速度を1800rpmとして攪拌を行いながら、造膜助剤4.0重量部、ゲル形成物質としてカルボキシメチルセルロース2重量%水溶液43.5重量部、消泡剤0.5重量部と、着色顔料を均一に混合することにより水性塗料1を製造した。
上述の水性媒体1(100重量部)に対し、水性塗料1を40重量部加えて分散(攪拌羽根の回転速度;900rpm)することにより、粒子径約1mmの着色粒子が分散した着色粒子分散液を得た。
なお、合成樹脂エマルション1としては、アクリル樹脂エマルション(メチルメタクリレート−シクロヘキシルメタクリレート−ブチルアクリレート−アクリル酸共重合体(モノマー重量比33:38:28.2:0.8)、乳化剤:反応性ノニオン性乳化剤、ガラス転移温度:35℃、固形分:50重量%)を使用した。
なお、着色顔料としては、酸化チタン、黒色酸化鉄、べんがら、黄色酸化鉄、フタロシアニンブルーを適宜調整して使用することによって、表1に示す着色粒子(1)〜(26)が分散した着色粒子分散液を得た。
値、a値、b値は、色差計(CM−3700d、コニカミノルタホールディングス株式会社製)を用いて測定した値である。
Figure 0005215023
<基材1の製造>
合成樹脂エマルション1を20重量部、着色珪砂100重量部、増粘剤7.5部、造膜助剤0.5重量部、消泡剤0.02重量部を含有する天然石材調塗材を得た。
明色(L値:63.12、a値:0.14、b値:0.00)に着色されたフレキシブルボード(30×30×0.3cm)に、厚さ4mm、幅2cm、長さ30cmのスチロール製目地棒をそれぞれ2本、間隔10cmで貼着し、製造した天然石材調塗材を金コテにて、目地棒の厚みである4mm厚にそれぞれ塗付した。塗付直後に目地棒を取り除き、これを20℃で24時間乾燥養生し、明色の目地部(L値:63.12)、天然石材調の化粧部(L値:52.33)からなる基材1を得た。
<基材2の製造>
明色(L値:72.10、a値:0.93、b値:7.63)に着色されたのフレキシブルボードを用いた以外は、基材1と同様の方法で、基材2を製造した。なお、明色の目地部のL値が72.10、天然石材調の化粧部のL値は52.33であった。
(試験例1)
<意匠性試験1>
基材1の表面に、着色粒子(5)分散液と着色粒子(11)分散液とを50:50の重量比率にて混合した多彩模様塗料を、塗付け量0.3kg/mでスプレーで斑点状の模様に塗付し、常温にて16時間乾燥し、試験体を作製した。なお着色粒子(5)と着色粒子(11)の式(8)値を表2に示した。
得られた試験体表面の意匠性を目視にて評価を行った。評価は次のとおりである。結果は表2に示す。
A:目地部(明色部)では着色粒子の色相が目立たず、化粧部(暗色部)では着色粒子による多彩感が施された、優れた美観性を有していた。
B:目地部(明色部)では着色粒子の色相がほとんど目立たず、化粧部(暗色部)では着色粒子による多彩感が施された、優れた美観性を有していた。
C:目地部(明色部)において、着色粒子の色相が目立ってしまった。
D:化粧部(暗色部)において、単一色の斑点状の模様となり、多彩模様が得られなかった。
E:目地部(明色部)において、着色粒子の色相が目立ってしまい、化粧部(暗色部)において、単一色の斑点状の模様となり、多彩模様が得られなかった。
<意匠性試験2>
基材1を基材2に代えた以外は、意匠性試験1と同様の方法で、試験体表面の意匠性を評価した。結果は表2に示す。
Figure 0005215023
(試験例2〜19)
表2に示す着色粒子の組合せを用いた以外は、試験例1と同様の方法で、試験体を作製し、意匠性試験1、2を行った。結果は表2に示す。

Claims (3)

  1. CIE(国際照明委員会)1976(JIS Z8729)のL 表色におけるL 値がL (P−1)、a (P−1)、b (P−1)である化粧部と、L 値がL (P−2)、a (P−2)、b (P−2)である目地部を有し
    (1)L (P−1)<L (P−2)−8
    である建築物内外壁面に対し、
    透明分散媒に、少なくとも、
    値が、L (Q)、a (Q)、b (Q)である着色粒子(Q)と、
    値が、L (R)、a (R)、b (R)である着色粒子(R)と、
    が分散されてなり
    (2)L (P−2)−5≦L (Q)≦L (P−2)+5
    (3)a (P−2)−10≦a (Q)≦a (P−2)+10
    (4)b (P−2)−40≦b (Q)≦b (P−2)+40
    (5)L (P−2)−5≦L (R)≦L (P−2)+5
    (6)a (P−2)−10≦a (R)≦a (P−2)+10
    (7)b (P−2)−40≦b (R)≦b (P−2)+40
    (8)〔(L (Q)−L (R)) +(a (Q)−a (R)) +(b (Q)−b (R)) 1/2 ≧5
    を満足する多彩模様塗料を、
    該着色粒子が斑点状となるように塗付することを特徴とする塗装方法。
  2. (P−1)が60未満、L(P−2)が60以上であることを特徴とする請求項に記載の塗装方法。
  3. 着色粒子(Q)及び着色粒子(R)の粒子径が、0.01mm以上10mm以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の塗装方法。

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