JP3827222B2 - 自然石調塗装方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、建築物、土木構築物、遊戯施設等の内外壁面、床面、天井面、屋上面に、自然石調の模様を施すための塗装方法または塗料組成物に係るものであり、特に、自然石調を呈したボリューム感あふれる塗装面を安価に形成する積層塗膜およびその上塗用塗料組成物を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
建築物の表面化粧材として自然石が多く用いられており、天然物特有の深みのある落ち着いた色調が広く好まれている。しかし、自然石は、高価であること、加工しにくいこと、高重量であることなどの欠点が多く挙げられる。特に、高重量、加工しにくい点は、建造物の外壁面などへ化粧材として用いる場合は施工性、安全性に多くの問題があった。
【0003】
そこで、近年、このような自然石の欠点を除き、安価でかつ簡単に施工できる自然石調の塗料や塗装方法などが提案されている。例えば、特開昭57−27177号公報には、天然石模様を表現した装飾壁面仕上法として、アクリル樹脂エマルションと大理石粉、御影石粉等の2色以上の骨材を混合してなる吹付け材を吹付けて、段差の大きい凹凸模様を形成して、乾燥後凸部の頂面を平坦にカットして、カット面に着色骨材断面を露出させ、次いで全面を透明なアクリル系又はアクリル−ウレタン系樹脂でコーティングして仕上げる装飾壁面仕上法が記載されている。
【0004】
また、特開昭58−96664号公報には、天然石模様を形成する被覆組成物として、特定の光透過率を有する骨材とほぼ無色透明な被膜を形成する結合材からなる組成物が記載されている。これは、骨材を結合材で結合したことにより、自然石に近い模様とボリューム感が得られるものである。その他、特開昭59−210150号公報には建築物及び塗布方法として、顔料とともに焼成し、かつ粉砕したセラミックスを、合成樹脂中に混入してなる混合材の異なる色のものを複数種用意し、該複数種の混合材を多頭ガンの別個の吹き付け口から同時に吹き付けて、非混合多色状に表面上に塗布させる方法が記載されている。
【0005】
さらに、特開昭58−119376号公報には、釉薬調および/またはみかげ調塗装面の形成方法として、被塗装面に色調および/または透明度の異なる少なくとも2種の塗料を塗装するに際し、各塗料を吹き付け過程あるいは塗布した被塗装面において不均一状に混合させるために、多頭ガン、単頭ガン、両者の併用により塗装するものである。この場合に多頭ガンは色調の異なる材料を同時に別個の吹き付け口から塗装し、単頭ガンは色調の異なる塗料を二工程以上により塗装する方法が記載されている。
【0006】
他には、特開昭64−11673号公報には、基材表面に予め下塗塗料を塗布し指触乾燥もしくは乾燥させた後または基材表面に直接に、前記下塗塗料または基材とは色調がことなり、かつ相互にそれぞれの色調も異なり、低固形分含有率の中塗塗料の数種をそれぞれ粒状不連続被膜を形成するように塗布し、前記各不連続被膜はそれぞれの被膜形成後指触乾燥または乾燥し、最後の乾燥で全塗膜を完全乾燥するものである。この場合に色調の異なる中塗塗料はそれぞれ別個にスプレーガンによって塗装する方法が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特定の骨材や着色セラミックス骨材を模様形成材料として用いた場合には、自然石のような大柄の模様を形成しがたく、また大柄にするために無理に骨材の粒径を大きくすると塗料中で骨材が沈降したり、数色の骨材を適当に分散することが困難になってしまう。
【0008】
また、骨材入り塗料を使用することにより、より自然石に近いものは得られるが、用いる塗料の重量が大きいものとなり、塗装作業も重労働であった。また多色仕上げを行う場合は、1色目を吹き付けた後に、異色の骨材入り塗料を重ね塗りし、またさらに重ね塗りしていく等の工程を行っていくが、この際、重なり部分がむらになるなどの施工上の問題点があった。
【0009】
また多頭ガン等の特殊な塗装用ガンを使用する場合は、異色の骨材入り塗料を同時に塗装する必要があり、塗装技術の熟練と高重量による取り回しの悪さが問題であった。また、塗装した際に凹凸感が出てくるのを、より天然石材に近づけるため、表面をサンダー等で削り、平滑にする処理を行う場合は、工程数が増大していき、仕上作業の効率は、一般塗料による仕上げと比べると格段に悪くなっていた。そのため、人件費等の施工費も増大していた。それに加え、骨材入り塗料はそれ自身を厚付けするため、一般塗料と比べて単位面積あたりの材料費が非常に高価になるという問題もあった。
【0010】
次に、色調および/または透明度の異なる少なくとも2種の塗料を不均一状に混合するように塗装する方法では、前記同様に多頭ガンという特殊な塗装用ガンを使用する場合の問題点があるのと、単頭ガンを使用する場合には少なくとも2種の塗料は数回に分けて塗布するため、特定部分に同一色が重なる等の塗装むらが生じ、美しく仕上げるには塗装職人の技量によるところが大きかった。
【0011】
また、天然石材の模様は、母材全体の色相に対して模様となる部分が散在するような外観であるが、この背景色と模様色を塗装によって形成するには、背景となる塗料と模様となる塗料の比率、吹付粒子の大きさ等の微妙な条件設定が必要であり、これを色相の異なる塗料と多頭ガンや単頭ガンの使用によって調整するのは困難であった。次に、基材表面に予め下塗塗料を塗布し、さらに下塗塗料または基材とは色調がことなり、かつ相互にそれぞれの色調も異なり、低固形分含有率の中塗塗料の数種をそれぞれ粒状不連続被膜を形成するように塗布する方法では、前記同様に色調の異なる中塗塗料は数回に分けて塗布するため、特定部分に同一色が重なる等の塗装むらの問題があり、また、この方法も天然石材の背景色、模様色のような外観を形成するための条件設定が困難であった。
【0012】
したがって、本発明が解決しようとする課題の1つは、従来の骨材入り塗料を用いなくても、自然石調の風合いをかもしだし、ボリューム感あふれる積層塗膜を安価に形成することができる自然石調塗装方法を提供することである。
【0013】
また、その他の課題としては、特定の下塗層に対して、特定の物性の自然石調塗料を塗装することにより、自然石調でありながら、可撓性を有する塗膜を提供することである。その他、特殊な塗装用ガンを使用する場合の問題点がなく、一回の塗装により模様色と背景色とを付与でき、またそれら模様色や背景色の大きさ、色相の調整が容易である塗料組成物を提供するものである。
【0014】
また、下塗層や、模様色、背景色の色差を特定の範囲に設定することにより、自然石の中でも特に御影石調の風合いをかもしだすことのできる塗装方法および塗料組成物を提供することを課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
このような問題点を解決するために、本発明者らは鋭意研究の結果、自然石材は母材全体の色相に対して模様となる部分が散在するような外観であるため、この母材全体を背景色、模様となる部分を模様色と位置付け、透明の分散媒に、分散相として着色した粒子が分散している多彩模様塗料が、一回の塗装により着色粒子の色数の模様を形成する多彩模様塗膜を形成する点に着目し、下塗層との組み合わせにより、高価で作業工程の複雑な骨材入りの天然石調の専用塗料を使用しなくても、自然石調の仕上げが可能であることを見出し本発明を完成した。
【0016】
すなわち本発明は、
1.複数色からなる粒子径分布が1mm〜15mmの模様色形成分散相粒子と、該分散相粒子を粒子状態で分散可能な透明の分散媒を、主要構成成分とする自然石調塗料組成物を、 mm 〜30 mm 厚の下塗層上に塗装することを特徴とする自然石調塗装方法。
【0017】
2.複数色からなる粒子径分布が1mm〜15mmの模様色形成分散相粒子と、粒子径分布が0.001mm〜1mmの背景色形成分散相粒子と、該分散相粒子を粒子状態で分散可能な透明の分散媒を、主要構成成分とする自然石調塗料組成物を、 mm 〜30 mm 厚の下塗層上に塗装することを特徴とする自然石調塗装方法。
【0018】
まず、この発明の1つの形態である自然石調塗装方法であるが、ここで使用される複数色からなる粒子径分布が1mm〜15mmの模様色形成分散相粒子と、該分散相粒子を粒子状態で分散可能な透明の分散媒を、主要構成成分とする自然石調塗料組成物は、一般に内外装用の多彩模様塗料として使用されるものから選ばれ、このような構成を持つ多彩模様塗料組成物であれば特に限定はされない。
【0019】
ここで、粒子径分布が0.001mm〜1mmの背景色形成分散相粒子は、自然石調塗料組成物を塗装する下塗層に着色が施されている場合は、配合しなくても良いが、下塗層に着色が施されていない場合は、背景色形成分散相粒子を配合する必要がある。これは、下塗層に着色が施してある場合、下塗層が背景色となりうるためである。模様形成する分散相粒子の粒子径分布は1mm〜15mmであるが、この範囲を越えると、自然石調とはいいがたい単なる多彩模様感しか表出できない。特に、この模様色形成分散相粒子の粒子径分布が2mm〜8mmとなるようにするのが好ましい。また、必要によって配合する背景色を形成する分散相粒子の粒子径分布は0.001mm〜1mmであるが、模様形成粒子と背景色形成粒子の粒子径分布が規定範囲を越えると、模様色と背景色の区別ができなくなり、同様に単なる多彩模様感しか表出しないことになる。特に、この背景色形成分散相粒子の粒子径分布が0.05mm〜0.5mmとなるようにするのが好ましい。
【0020】
模様形成粒子と背景色形成粒子を同時に配合する場合、各粒子の塗料全体に占める容積は、模様形成部分と背景色形成部分の比率で10:1〜10:5が望ましい。また、その他、配合する模様形成部分の各色の容積比率は1:1〜1:50が望ましい。2色以上の複数色の場合には、任意の2色がこの関係であることが望ましい。
【0021】
さらに、主要構成成分の1つである該分散相粒子を粒子状態で分散可能な透明な分散媒は、分散媒が透明性に欠ける場合、模様形成部分や背景色形成部分の表面に重なり、せっかくの多彩模様を阻害する事となるため、実質的に乾燥塗膜となった時に透明である必要がある。但し、透明感を維持し、多彩模様感を阻害しない範囲において、適宜、分散媒を着色することは可能である。このような自然石調塗料組成物は塗装した際の圧力により、模様形成粒子と必要によって配合される背景色形成粒子が潰れて自然石調模様を形成する。したがって、塗装時に粒子が潰れる程度の圧力がかかる塗装機によって塗装することが必要であり、このような塗装機としては、吹き付け型塗装機が望ましい。特に一般的に使用されるHSスプレーガンや、万能ガン(例えば、株式会社明治機械製作所製「SGS−2」など)がより望ましい。
【0022】
この、自然石調塗料組成物は上記のような構成であれば特に限定はされないが、具体例としては、例えば特開昭54−87738号公報に、「アクリル樹脂の中和物またはマレイン化ポリブタジエン系重合体の中和物を乳化剤として重合性ビニル単量体を乳化重合して得られる水分散性ビニル系重合体と該アクリル樹脂の中和物との混合物を主要成分とした着色水性塗料からなる分散相を、ポリアミノカルボン酸誘導体に合成樹脂エマルションおよび/または着色合成樹脂エマルション塗料を混合してなる分散媒中で撹拌分散し、分散粒子表面をゲル化させて水分散体とした水性多彩模様塗料」として記載されている多彩模様塗料で上記規定に該当するもの、特開平1−289877号公報に、「(1)水系塗料中に該塗料の分散媒に対し相溶性のない着色剤粒子及び液体含浸性のない中空状粒子を分散含有せしめた多彩模様塗料。(2)前記着色剤粒子が、水に対し相溶性のない着色塗料を水中に懸濁分散させて得られた粒子であることを特徴とする請求項1記載の多彩模様塗料。」として記載されている多彩模様塗料で上記規定に該当するものが挙げられる。特に、(a) ポリビニルアルコール水溶液に対して、(b) 酸価を有するビニル系合成樹脂と着色材料を必須成分として含有する有機溶剤系組成物、(c) 有機チタネート化合物を分散させてなる水中油型の懸濁組成物の異色を複数混合した多彩模様塗料組成物がより望ましい。該多彩模様塗料組成物を使用することにより、耐候性のある塗膜形成が可能となる。
【0023】
また特に、CIE 1976 L* a * b * 色空間における色差ΔE(以下「ΔE」という。)の最大値が5〜10になる複数色からなる模様色形成分散相粒子を使用し、該模様色形成分散相粒子それぞれとのΔEのうち、最小値が0.1〜1になる色相の下塗層に塗装した場合、自然石の中でも特に御影石調の風合いをかもし出すことが可能である。その他、色差ΔEの最大値が5〜10になる複数色からなる模様色形成分散相粒子と、該模様色形成分散相粒子それぞれとのΔEのうち、最小値が0.1〜1になる色相の背景色形成分散相粒子を配合した自然石調塗料組成物を塗装することによっても、同様に御影石調の風合いをかもし出すことが可能である。
【0024】
ここでいうCIE 1976 L* a * b * 色空間における色差ΔEとは、CIE(国際照明委員会)が1931年及び1964年に定めたCIE-XYZ 表色系による色の表示方法を変換して、表色系内の一定距離(色差)がどの色の領域でもほぼ知覚的に等歩度の差を持つように定めたCIE 1976 L* a * b * 色空間における色差である。より具体的には、次式で定める量 L* a * b * を直交座標系にもつ色空間において、ΔEab* で表現される色差である。(色材工学ハンドブック 1989 年11月25日発行 2.8「色彩」の章 p190 〜 211参照)
L * =116(Y/Y01/3 −16
a * =500〔(X/X01/3 −(Y/Y01/3
b * =200〔(Y/Y01/3 −(Z/Z01/3
(ただし、X/X0 、Y/Y0 、Z/Z0 >0.008856、X,Y,Zは物体色の三刺激値、X0 ,Y0 ,Z0 は物体色を照明する光源の三刺激値でY0 =100に基準化されている。)
ある照明下に置かれた二つの物体色の色差は、それぞれの三刺激値X1 ,Y1 ,Z1 、X2 ,Y2 ,Z2 から上式によりL1 * ,a1 * ,b1 * 及びL2 * ,a2 * ,b2 * を求めこれらを用いて色差を次式で計算する。
【0025】
ΔEab * =〔( L1 * −L2 * )2+( a1 * −a2 * )2+(b1 * −b2 *21/2
実際には色差計を用いて二つの物体色の色差を測定する。このような測定機器としては、例えばヤマト科学株式会社製「色彩分析装置 C-2000 型(カラーアナライザー)等が使用できる。
【0026】
このΔEが最大で5〜10の値になる複数色の分散相粒子が、塗膜化した場合に、自然石調の模様部分を形成し、さらにそれら複数色の分散相粒子それぞれとのΔEのうち、最も小さいものが0.1〜1の値になるような色相の下塗層、または分散相粒子が塗膜化した場合に背景色を形成する。ここで、下塗層とは、下地そのものの色相が上記の規定に該当すればそのまま使用可能であり、該当しない場合は塗装、練込み等任意の方法で色相を調整することができる。このように模様色同士および模様色と背景色の色差ΔEを該範囲にすることにより、自然石調のなかでも特に御影石調の風合いをかもし出すことが可能になる。このときそれぞれの色差ΔEが規定の範囲を超えると、深みのある御影石調の外観から遠のき、一般的な自然石調となる。
【0027】
次に、自然石調塗料組成物を塗装する下塗層とは、基材上に概ね1mm〜30mm厚、より好ましくは経済性も勘案し2mm〜20mm厚にボリューム感を持たせるために形成したものであり、各種材料をこて、ローラー、吹付け等の手段で塗装したものであれば特に限定はされないが、例えば、JIS A 6910 複層仕上塗材に規定される材料により形成される塗膜や、JIS A 6915 厚付け仕上塗材やJIS A 6916 セメント系下地調整塗材に規定される材料により形成されている塗膜、現場にて発泡する発泡ウレタンにより形成されている層、軽量モルタルにより形成されている層などを挙げることができる。
【0028】
ここで挙げられる、JIS A 6910 複層仕上塗材に規定される材料としては、セメント、合成樹脂などの結合材及び骨材を主原料とし、3層で、かつ、厚さ1〜5mm程度の凹凸模様に仕上げる塗材であれば特に限定はされず、具体的な例としては、セメント系複層塗材(複層塗材C)、ポリマーセメント系複層塗材(複層塗材CE)、けい酸質系複層塗材(複層塗材Si)、合成樹脂エマルション系複層塗材(複層塗材E)、反応硬化形合成樹脂エマルション系複層塗材(複層塗材RE)、合成樹脂溶液系複層塗材(複層塗材RS)に分類されるものすべてが挙げられる。
【0029】
ここで、JIS A 6910 複層仕上塗材は、下塗材、主材、上塗材の3層により構成されているが、本発明の塗装方法で使用される自然石調塗料組成物を3層目、つまり上塗材として用いることも可能である。よって、下塗材、主材、上塗材を施した上に該自然石調塗料組成物を塗装する自然石調塗装仕上げと、下塗材、主材を施した上に該自然石調塗料組成物を上塗材として塗装する自然石調塗装仕上げの両方が可能である。
【0030】
また、JIS A 6915 厚付け仕上塗材に規定される材料としては、セメント、合成樹脂エマルションなどの結合材及び骨材を主原料とし、単層でかつ、厚さ4〜10mm程度の凹凸模様に仕上げる厚付け仕上塗材(以下、厚塗材という。)であれば特に限定されず、具体例としては、セメント系厚塗材、けい酸質系厚塗材、合成樹脂エマルション系厚塗材に分類されるものすべてが挙げらる。
【0031】
その他、JIS A 6916 セメント系下地調整塗材に規定される材料としては、セメント及び無機質系微細骨材を主原料とし、主として建築物の内外装仕上工事の下地調整に使用するセメント系下地調整塗材で、厚さ1〜3mm程度に施工するものであれば特に限定されない。もちろん、このセメント系下地調整塗材の上に該自然石調塗料組成物を塗布する前に、コート材を塗布しても何ら問題はない。むしろ、防水性等の観点からもその方が望ましい。
【0032】
尚、本発明におけるJIS A 6910 複層仕上塗材、JIS A 6915 厚付け仕上塗材、JIS A 6916 セメント系下地調整塗材に規定される材料とは、これらの該当規格の品質をすべて満足するものが望ましいが、必ずしもこれらJIS規格をすべて満足する必要はなく、各使用用途で必要とされる通常の塗膜性能を有するものを用いることができる。
【0033】
また、現場にて発泡する発泡ウレタンにより形成されるものとしては、発泡型ウレタン樹脂を塗布し、現場にて発泡させ、任意の形に成形するようなものであれば特に限定はされないが、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、糖質系のポリオール等から選択される主剤と、硬化剤としての芳香族、脂肪族、脂還族有機イソシアネート類、触媒としての有機錫類、アミン類等、発泡剤としての水、低沸点溶剤等、整泡剤としてのシリコーン系界面活性剤からなる二液反応硬化型で、硬質発泡ウレタンフォームを形成するものが挙げられる。
【0034】
特に、本出願人が先に出願した特願平6−163278号「発泡厚付け化粧構造及び発泡厚付け化粧工法」によって示される、建築及び土木構造物表面、または建築土木構造物に使用する板材等の下地材層にプライマーを塗付し、プライマーの未乾燥時または乾燥後に、孔開型枠を貼り付け、続いてポリエーテルポリールに対して、水、触媒から成る主剤(A)と、ポリイソシアネートから成る硬化剤(B)、充填材(C)を混合した発泡型ウレタン樹脂組成物を、該型枠の孔開き部分または全面に塗付し、発泡硬化させる発泡厚付け化粧仕上方法により、形成された面を下塗層とすることにより、立体的な岩石調の仕上げが可能となる。
【0035】
ここで、この様な発泡ウレタンフォームの上に該自然石調塗料組成物を塗布する際、付着性に問題がある場合は、下地塗料を塗布してから仕上げを行う方がより好ましい。その他、軽量モルタルについては、基材に対して、一回塗りで1mm〜30mm程度の厚塗りが可能であるモルタル組成物で軽量のものであれば特に限定されない。具体的には、例えばセメント及び骨材、充填材等を含む粉体成分と、合成樹脂エマルションからなるポリマーセメントにおいて、軽量化のために一般の無機質充填材よりも比重が小さい、内部に空洞を有するような中空骨材等の軽量骨材を使用するものが挙げられる。
【0036】
ここで、この様な軽量モルタルの上に該自然石調塗料組成物を塗布する際に、コート材を塗布した後に仕上げを行っても何ら問題はない。むしろ、防水性の観点からもその方が望ましい。これらのように厚みのある下塗層上に、該自然石調塗料組成物を塗装することにより、骨材入りの自然石調塗料を使用しなくても、ボリューム感あふれる自然石調の塗装面を安価に形成することができる。また、ボリューム感をさらに出す方法として、目地形成型枠を使用し、目地を任意に形成してやる方法等の方法を任意に選択することができ、バリエーション有る仕上方法が可能である。ここで言う型枠には抜き打ちの型枠や、目地棒も含む。
【0037】
その他に、自然石調塗料組成物を弾性塗膜表面に塗装することも可能である。この時の弾性塗膜を形成する材料は、一般の弾性塗膜を形成しうる塗料であれば特に限定されない。この弾性塗膜を形成する塗料を使用することにより、躯体へのクラックの追従も可能となり、躯体に防水性も付与でき、幅広い応用が可能である。このとき、JIS K 5400 8.8「引張強さと伸び率」に規定する引張強度が30N/cm2 以上、塗膜の伸び率が100%以上、JIS A 6910 5.1「透水試験」に規定する透水量が0.5ml/24h 以下の弾性塗膜を形成できる塗料を用いることが望ましい。
【0038】
このような弾性タイプの塗材としては、例えば、JIS A 6910 複層仕上塗材の防水形、JIS A 6021 屋根用塗膜防水材に規定される各種の塗材が挙げられるが、必ずしもこれらJIS規格をすべて満足する必要はなく、本発明に規定される数値を満足するものであれば、各使用用途で必要とされる通常の塗膜性能を有するものを用いることができる。
【0039】
このような弾性塗膜を下塗層とする場合は、該分散相粒子を構成する合成樹脂として、ガラス転移温度(以下、「Tg」という。)が10℃〜60℃のもの、望ましくは30〜40℃のものを使用することにより、下地の弾性塗膜への追従が可能で、模様色や背景色形成部分の汚染性の向上が図られる。このときにTgが10℃より低いときは表面に粘着性が生じて汚染性の低下につながり、逆に60℃より高いと弾性塗膜に追従できず、分散相粒子により塗膜形成された部分にクラックを生じる。
【0040】
さらに前述したように、弾性塗膜を下塗層とする場合でも、模様形成分散相粒子の色差ΔEを特定の値になるように調整し、かつ、下地と該模様形成分散相粒子との色差ΔEを特定の値となるように弾性塗膜の下塗層を着色するか、背景色と模様色の色差ΔEを特定の値になるような背景色形成分散相粒子を自然石調塗料組成物に配合することにより、弾性でありながら自然石調のうち特に御影調の風合いを持つ全く新しい仕上が可能となる。
【0041】
ところで、本発明の塗装方法では、下塗層上に自然石調塗料組成物を塗装することを特徴としているが、耐候性や耐汚染性のさらなる向上のために、さらにトップコート材を塗装してもなんら問題はない。トップコートとしては、実質的に乾燥塗膜となった時に自然石調の風合いを阻害しないような透明感を持っているものであれば、特に限定はされない。例としては、特に耐候性や耐汚染性に優れるウレタン系トップコート材、アクリルシリコン系トップコート材、フッ素系トップコート材等が挙げられる。また、一般に用いられているようなトップコート材でもなんら問題はない。
【0042】
また、この自然石調塗装方法により塗装を施す基材としては、特に限定はされないが、例えばコンクリート構造物の壁面、床面、天井面等のコンクリート面や、ALC板、PC板、スレート板、押し出し成形板、GRC板、珪酸カルシウム板、石膏ボード、各種サイディングボード等の建築用乾式成形板表面や、近年乾式塗装工法として注目されている、シート建材等が挙げられ、幅広い応用が可能である。その他、既に塗料により塗装が施されているような面、例えば建築物の改修における旧塗膜面にもこの塗装方法は応用できるが、この場合は、旧塗膜の状態に合った処理や素地調整を行ったあとに、適宜、前述と同様の塗膜を形成するようにすれば良い。
【0043】
次に、本発明のもう1つの形態である自然石調塗料組成物であるが、これは、自然石調の仕上げを可能にする塗料の中でも、特に好ましい形態および組成のものを示したものである。これは、複数色からなる粒子径分布が1mm〜15mmの模様色形成分散相粒子と、粒子径分布が0.001mm〜1mmの背景色形成分散相粒子と、該分散相粒子を粒子状態で分散可能な透明の分散媒を主要構成成分とし、該分散相および分散媒が、(a) ポリビニルアルコール水溶液、(b) 酸価を有するビニル系合成樹脂と着色材料を必須成分として含有する有機溶剤系組成物、(c) 有機チタネート化合物を分散させてなる水中油型の懸濁組成物の異色を、複数混合した自然石調塗料組成物である。
【0044】
ここで、模様を形成する分散相粒子の粒子径分布は1mm〜15mmであり、背景色を形成する分散相粒子の粒子径分布は0.001mm〜1mmであるが、模様形成粒子と背景色形成粒子の粒子径が規定範囲を越えると、模様色と背景色の区別ができなくなり、単なる多彩模様感しか表出しなくなり、自然石調の風合いはなくなってくる。特に、模様色形成分散相粒子の粒子径分布2mm〜8mm、背景色形成分散相粒子の粒子分布0.05mm〜0.5mmになるようにすることが好ましい。
【0045】
また、各粒子の塗料全体に占める容積は、模様形成部分と背景色形成部分の比率で10:1〜10:5が望ましい。さらに、配合する模様形成部分の各色の容積比率は、1:1〜1:50が望ましく、2色以上の複数色の場合には、任意の2色がこの関係であることが望ましい。また、主要成分の1つである該分散相粒子を粒子状態で分散可能な透明な分散媒は、透明性に欠ける場合には模様形成部分や背景色形成部分の表面に重なり、折角の多彩模様を阻害する事となるため、実質的に乾燥塗膜となった時に透明である必要がある。但し、透明感を維持し、多彩模様感を阻害しない範囲において、適宜、分散媒を着色することは可能である。
【0046】
さらに、塗料組成物を、(a) ポリビニルアルコール水溶液、(b) 酸価を有するビニル系合成樹脂と着色材料を必須成分として含有する有機溶剤系組成物、(c) 有機チタネート化合物を分散させてなる水中油型の懸濁組成物の異色を、複数混合したものとすることにより、貯蔵安定性に優れた塗料で、耐候性に優れた塗膜を形成できる。このような自然石調塗料組成物は、塗装した際の圧力により、模様形成粒子と背景色形成粒子が潰れて平滑な自然石調模様を形成する。
【0047】
したがって、塗装時に粒子が潰れる程度の圧力がかかる塗装機によって塗装することが必要であり、このような塗装機としては吹付け型塗装機が望ましい。特に一般に使用されるHSスプレーガン、万能ガン(例えば、株式会社明治機械製作所製「SGS−2」など)がより望ましい。
【0048】
その他、自然石調塗料組成物において、特に色差ΔEの最大値が5〜10になる複数色からなる模様色形成分散相粒子と、模様形成分散相粒子それぞれとのΔEのうち、最小値が0.1〜1になる背景色形成分散相粒子を必須とすることにより、自然石調のなかでも特に御影石調の塗装面を形成することができる。この理由は前述した通りである。
【0049】
【実施例】
(参考例1)
表1の原料を使用して、表2の配合例に基づき、分散媒をインペラーの周速1.0m/SEC にて撹拌しながら分散相となる有機溶剤系組成物を配合した。この結果、分散相の粒子径分布が2〜6.0mmで、平均粒子径3.5mmの懸濁型塗料組成物ができた。この、懸濁型塗料組成物は、CIE 1976 L* a * b * 色空間において、 L* =77.6、a * =−0.1、b * =4.0であった。
【0050】
(参考例2)
表1の原料を使用して表2の配合例に基づき、参考例1と同様にして分散相となる有機溶剤組成物を得た。この有機溶剤組成物は L* =69.6、a * =−0.2、b * =4.9であった。
【0051】
(参考例3)
表1の原料を使用して表2の配合例に基づき、参考例1と同様にして分散相となる有機溶剤組成物を得た。この有機溶剤組成物は L* =63.7、a * =−0.3、b * =5.5であった。
【0052】
(参考例4)
表1の原料を使用して表2の配合例に基づき、分散相となる有機溶剤組成物を分散媒中のインペラーの周速を2.5m/SEC にて撹拌しながら配合した。その結果、分散相の粒子径分布が0.03〜0.5mmで、平均粒子径0.1mmの懸濁型塗料組成物を得た。この懸濁型塗料組成物は L* =77.8、a * =−0.1、b * =4.1であった。
【0053】
(参考例5)
表1の原料を使用して表2の配合例に基づき、分散相となる有機溶剤組成物を分散媒中のインペラーの周速を3.5m/SEC にて撹拌しながら配合した。その結果、分散相の粒子径分布が0.001〜0.1mmで、平均粒子径0.05mmの懸濁型塗料組成物を得た。この懸濁型塗料組成物は、 L* =77.6、a*=−0.1、b * =4.0であった。
【0054】
(配合例1)
表3のような配合で多彩模様塗料を製造した。このとき、模様色形成部分各色の容積比率は1:1であった。
【0055】
(配合例2)
表3のような配合で多彩模様塗料を製造した。このとき、模様色形成部分と背景色形成部分との容積比は10:4.3模様色形成部分各色の容積比率は1:1であった。
【0056】
(配合例3)
表3のような配合で多彩模様塗料を製造した。このとき、模様色形成部分各色の容積比率は1:1.3であった。
【0057】
(配合例4)
表3のような配合で多彩模様塗料を製造した。このとき、模様色形成部分と背景色形成部分との容積比は10:4.3、模様色形成部分各色の容積比率は1:1であった。
【0058】
(配合例5)
表3のような配合で多彩模様塗料を製造した。このとき、模様色形成部分と背景色形成部分との容積比は10:4.3、模様色形成部分各色の容積比率は1.5:1:1であった。
【0059】
(配合例6)
表3のような配合で多彩模様塗料を製造した。
【0060】
(実施例1)
900×900×3mmのスレート板2枚に、エスケー化研株式会社製「着色バインダー」を所要量0.20Kg/m2 にて塗布した。温度20±1℃、相対湿度65±5%の乾燥室(以下、「標準状態」という。)で3時間乾燥後、目地形成型枠を貼り付け、エスケー化研株式会社製「シポロック」(JIS A 6915 外装厚塗材E表示許可製品)を厚さ5mmに塗布した。標準状態で24時間乾燥させた後、配合例1の多彩模様塗料組成物をHSガンを使用して、所要量0.40Kg/m2 、チップ口径5mm、空気圧200〜300kPaの条件にて塗布した。標準状態で16時間乾燥後、目地形成型枠を除去して、エスケー化研株式会社製「ウレタントップ」(アクリルウレタン系トップコート材)を所要量0.20Kg/m2 にて塗布し、試験体を作製した。この試験体について次に示すような試験を行った。
【0061】
<塗装むら試験>
出来上がった試験体について、目視にて塗装むらを確認した。結果は、
○:塗装むらなし
△:塗装むら多少あり
×:塗装むら多い
にて、表5に示した。
【0062】
<意匠性試験>
出来上がった試験体について、自然石と比較して、意匠感が近いかどうかを目視にて判断した。結果は、
○:自然石に非常に近い
△:自然石に類似しているが、多少人工的にみえる
×:人工的に見える
にて、表5に示した。
【0063】
<ボリューム感試験>
出来上がった試験体について、900×900×3mmのスレート板にアクリルスチレン共重合体エマルションを15重量部、粒径0.1〜5.0mmの異色の着色珪砂混合物を50重量部、粒径0.5〜1.0mmの寒水石15重量部、粒径0.1〜0.5mmの珪砂を10重量部、各種添加剤を3重量部、水を10重量部混合して製造される自然石調塗材を一段目地仕上工法により塗布したものと比較して、ボリューム感が近いかどうかを目視にて判断した。結果は、
◎:大変ボリューム感に優れる
○:ボリューム感がある
△:ボリューム感にややかける
×:ボリューム感は見られない
にて、表5に示した。
【0064】
<耐汚染性試験>
出来上がった試験体について、1枚を屋外暴露試験にかけ、半年後に汚染のレベルを暴露しなかったもう1枚と比較した。結果を、
◎:極めて良好
○:良好
△:汚れが目立つ
×:かなり汚れが目立つ
にて、表5に示した。
【0065】
(実施例2)
900×900×3mmのスレート板2枚に、表4に示すように、エスケー化研株式会社製「SKクリヤーシーラー」を所要量0.10Kg/m2 にて塗布した。標準状態で2時間乾燥させた後、エスケー化研株式会社製「レナラック」(JISA 6910 複層塗材E表示許可製品)を厚さ約2mmとなるように、ゆず肌調に塗装した。標準状態で24時間乾燥させた後、配合例2の多彩模様塗料をHSガンを使用して実施例1と同様にして塗布した。標準状態で16時間乾燥後、エスケー化研株式会社製「ウレタントップ」(アクリルウレタン系トップコート材)を実施例1と同様に塗布し、試験体を作製した。出来上がった試験体を実施例1と同様に試験を行い、結果を表5に示した。
【0066】
(実施例3)
900×900×3mmのスレート板2枚に、表4に示すように、エスケー化研株式会社製「SKクリヤーシーラー」を所要量0.10Kg/m2 にて塗布した。標準状態で2時間乾燥させた後、エスケー化研株式会社製「セラミタイトタイル」(JIS A 6910複層塗材Si表示許可製品)を厚さ1.5mmとなるように、ゆず肌調に塗装した。標準状態で16時間乾燥させた後、エスケー化研株式会社製「プリーズコート」(アクリル樹脂エマルションペイント)を所要量0.30Kg/m2 で塗布した。標準状態で24時間乾燥させた後、配合例3の多彩模様塗料をHSガンを使用して実施例1と同様にして塗布し、試験体を作製した。出来上がった試験体について実施例1と同様に試験を行い、結果を表5に示した。
【0067】
(実施例4)
900×900×3mmのスレート板2枚に、表4に示すように、エスケー化研株式会社製「カケンセメントフィラー」(JIS A 6916セメント系下地調整塗材表示許可製品)を厚さ2mmにコテ塗りした。標準状態で7日間乾燥した後、エスケー化研株式会社製「バイオファイン」(JIS K 56331種表示許可製品)を所要量0.30Kg/m2 で塗布した。標準状態で3時間乾燥後、配合例4の多彩模様塗料をHSガンを用いて実施例1と同様に塗布し、試験体を作製した。出来上がった試験体について実施例1と同様に試験を行い、結果を表5に示した。
【0068】
(実施例5)
900×900×3mmのスレート板2枚に、表4に示すように、エスケー化研株式会社製「モルテクト」(軽量既調合モルタル)を厚さ10mmコテ塗りにて塗布した。標準状態で10日乾燥した後、エスケー化研株式会社製「バイオファイン」(JIS K 56331種表示許可製品)を所要量0.30Kg/m2 で塗布した。標準状態で3時間乾燥後、配合例5の多彩模様塗料をHSガンを用いて実施例1と同様に塗布した。標準状態で16時間乾燥後、エスケー化研株式会社製「フッソロンクリヤー」(フッ素系トップコート材)を所要量0.20Kg/m2 にて塗布し、試験体を作製した。出来上がった試験体について実施例1と同様に試験を行い、結果を表5に示した。
【0069】
(実施例6)
900×900×3mmのスレート板2枚に、表4に示すように、エスケー化研株式会社製「SKアートシーラー」を所要量0.20Kg/m2 にて塗布した。標準状態で1時間乾燥後、目地形成型枠を貼り付け、エスケー化研株式会社製「SKモールロック」(発泡ウレタンフォーム)を発泡後厚さ20mmになるようにコテ塗りにて塗布した。直ちに目地形成型枠を除去し、標準状態で24時間乾燥後、エスケー化研株式会社製「SKアートシーラー」を所要量0.15Kg/m2 にて塗布した。標準状態で1時間乾燥後、配合例5の多彩模様塗料をHSガンを用いて実施例1と同様に塗布した。標準状態で16時間乾燥後、エスケー化研株式会社製「SKハードクリーン」(アクリルシリコン系トップコート材)を所要量0.15Kg/m2 で塗布して試験体を作製した。出来上がった試験体について実施例1と同様に試験を行い、結果を表5に示した。
【0070】
(比較例1)
900×900×3mmのスレート板2枚に、エスケー化研株式会社製「レナコート」をA色、B色、C色にそれぞれ調色した。C色を20%希釈し、HSガンにて所要量0.25Kg/m2 、空気圧500kPa、チップ口径3mmの条件にて全面塗布した。標準状態で3時間乾燥後、A色を8%希釈したA色塗料を、HSガンにて空気圧300kPa、チップ口径4mmの条件にて、A色が不連続玉状模様となるように塗布した。標準状態で3時間乾燥後、A色と同様の操作にて希釈したB色塗料を同様条件にて塗布した。形成された塗膜は、A色の不連続玉状模様をB色の不連続玉状模様が隠蔽している部分があり、さらにA色、B色それぞれに不連続玉状模様自身が重なり、連続化している部分があった。この試験体について実施例1と同様に試験を行い、結果を表5に示した。
【0071】
(比較例2)
900×900×3mmのスレート板2枚に、比較例1で使用したC色塗料を同様に塗布した。標準状態で3時間乾燥した後、比較例1で使用したA色塗料、B色塗料をそれぞれ別個のHSガンに入れ、このHSガンを同時に同一方向に、比較例1と同一条件にて、それぞれ不連続玉状模様が形成できるように塗布した。形成された塗膜は比較例1と同様に塗装方向に対して、後から追従する側にある色が、先の側にある色の上に重なり、不連続玉状模様が隠蔽している部分があった。この試験体について実施例1と同様に試験を行い、結果を表5に示した。
【0072】
(比較例3)
多彩模様塗料に配合例6を使用した以外は実施例2と同様にして、試験体を作製した。出来上がった試験体は、ボリューム感は感じられるが、単なる細かい多彩模様感しか感じられなかった。この試験体について実施例1と同様に試験を行い、結果を表5に示した。
【0073】
(比較例4)
900×900×3mmのスレート板2枚に、アクリルスチレン共重合体エマルションを15重量部、粒径0.1〜5.0mmの異色の着色珪砂混合物を50重量部、粒径0.5〜1.0mmの寒水石15重量部、粒径0.1〜0.5mmの珪砂を10重量部、各種添加剤を3重量部、水を10重量部混合して製造される自然石調塗材を3mmの厚さに塗布して、試験体を作製した。出来上がった試験体を実施例1と同様に試験を行い。結果を表5に示した。
【0074】
【表1】
Figure 0003827222
【表2】
Figure 0003827222
【表3】
Figure 0003827222
【表4】
Figure 0003827222
【表5】
Figure 0003827222
【0075】
(実施例7)
300×210×3mmのスレート板に、弾性系フラット塗料(アクリルエマルション系塗料、顔料容積濃度:13.5、引張強度:35N/cm2 、伸び率:150%、透水量:0.2ml/24h )をスプレーガンにて、所要量0.8Kg/m2 の割合で全面塗布した。標準状態で24時間乾燥した後、配合例1の多彩模様塗料をHSガンを使用して、実施例1と同様に塗布して、試験体を作製した。出来上がった試験体を、下記に示すような方法で温冷繰り返し試験を行った。
【0076】
<温冷繰り返し試験>
JIS A 6910 5.9 温冷繰り返し試験に準じて、試験体を20±2℃の水中に18時間浸漬した後、直ちに−20±3℃の恒温槽中で3時間冷却し、次いで50±3℃の別の恒温槽中で3時間加温する。この24時間を1サイクルとして、10サイクル繰り返した後、標準状態で2時間静置し、塗膜表面の状態を確認した。その結果、下塗の弾性系フラットペイントのみならず、不連続玉状模様を形成している多彩模様塗料の塗膜もクラックの発生がなかった。
【0077】
(実施例8)
スレート板に L* =77.4、a * =−0.7、b * =3.6に調色した通常のアクリルフラットペイントを、スプレーにて0.3Kg/m2 の割合で塗布乾燥し、下地色1とした。つぎに、配合例1の多彩模様塗料を製造したところ、模様色形成分散相粒子相互のΔEの最大値は8.1、模様色形成分散相粒子それぞれと下地色1とのΔEの最小値は、0.7であった。この多彩模様塗料を使用して以下の試験を行った。結果を表8に示した。
【0078】
<塗装むら試験>
この多彩模様塗料を、HSガンを使用して、チップ口径5mm、空気圧200〜300kPaの条件にて、前記塗装スレート板に塗布し、塗装むらを目視にて確認した。結果を、
○:塗装むらなし
△:塗装むら多少あり
×:塗装むら多い
にて表した。
【0079】
<意匠性>
前記スレート板に塗装された多彩模様塗料によって、形成される自然石調模様塗膜を、天然の御影石と比較して、意匠感が天然に近いかどうか目視にて判断した。結果を
○:非常に近い
△:類似している
×:人工的に見える
にて表した。
【0080】
<耐汚染性>
前記の多彩模様塗料を塗装したスレート板を、屋外暴露試験にかけ、半年後に汚染のレベルを暴露しなかったものと比較した。結果を
○:良好
△:汚れが目立つ
×:かなり汚れが目立つ
にて表した。
【0081】
(実施例9)
配合例2の多彩模様塗料を製造したところ、模様色形成分散相粒子相互のΔEの最大値は8.1、さらに模様色形成分散相粒子それぞれと背景色形成分散相粒子とのΔEの最小値は、0.2であった。この多彩模様塗料をHSガンを使用して、チップ口径5mm、空気圧200〜300kPaの条件にてスレート板に塗布したところ、参考例4の懸濁型塗料組成物の分散相粒子は背景色となり、参考例1および参考例2の各懸濁型塗料組成物の分散相粒子は模様色となった塗膜を形成した。このようにして形成された塗膜について実施例8と同様にして試験を行った。結果を表8に示した。
【0082】
(実施例11)
配合例4の多彩模様塗料を製造したところ、模様色形成分散相粒子相互のΔEの最大値は14.0、模様色形成分散相粒子それぞれと背景色形成分散相粒子とのΔEの最小値は、0.2であった。この多彩模様塗料をHSガンを使用して、チップ口径5mm、空気圧200〜300kPaの条件にてスレート板に塗布したところ、参考例4の懸濁型塗料組成物の分散相粒子は背景色となり、参考例1および参考例3の各懸濁型塗料組成物の分散相粒子は模様色となった塗膜を形成した。このようにして形成された塗膜について実施例8と同様にして試験を行った。結果を表8に示した。
【0083】
(実施例12)
配合例5の多彩模様塗料を製造したところ、模様色形成分散相粒子相互のΔEの最大値は14.0、模様色形成分散相粒子それぞれと背景色形成分散相粒子とのΔEの最小値は、0.2であった。この多彩模様塗料をHSガンを使用して、チップ口径5mm、空気圧200〜300kPaの条件にてスレート板に塗布したところ、参考例4の懸濁型塗料組成物の分散相粒子は背景色となり、参考例1、参考例2および参考例3の各懸濁型塗料組成物の分散相粒子は模様色となった塗膜を形成した。このようにして形成された塗膜について実施例8と同様にして試験を行った。結果を表8に示した。
【0084】
(比較例5)
エスケー化研株式会社製、「レナコート」をD色( L* =78.2、a * =0.2、b * =4.3)、E色( L* =70.1、a * =−0.3、b * =5.2)、下地色3( L* =77.7、a * =−0.7、b * =4.1)にそれぞれ調色した。このときD色とE色とのΔEは8.2、下地色3と、D色又はE色のΔEのうち、小さい値は1.0であった。続いてスレート板に、下地色3塗料を20%希釈し、HSガンにて塗布量0.25Kg/m2 、空気圧500kPa、チップ口径3mmの条件にて全面塗布した。下塗の乾燥後にD色を8%希釈したD色塗料を、HSガンにて空気圧300kPa、チップ口径4mmの条件にて、D色が不連続玉状模様となるように塗布した。D色の乾燥後に、D色と同様操作にて希釈したE色塗料を同様条件にて塗布し乾燥した。形成された塗膜は、D色の不連続玉状模様をE色の不連続玉状模様が隠蔽している部分があり、さらにD色、E色それぞれに不連続玉状模様自身が重なり連続化している部分があった。この塗膜について実施例8と同様に試験を行い結果を表8に示した。
【0085】
(比較例6)
比較例5で使用した下地色3塗料を、同様にスレート板に塗布し乾燥した。その後、A色塗料、B色塗料をそれぞれ別個のHSガンに入れ、このHSガンを同時に、同一方向に、比較例5と同一条件にて、それぞれ不連続玉状模様が形成できるように塗布した。乾燥後に形成された塗膜は、比較例5と同様に塗装方向に対して、後から追従する側にある色が、先の側にある色の上に重なり、不連続玉状模様が隠蔽している部分があった。この塗膜について実施例8と同様に試験を行い結果を表8に示した。
【0086】
(比較例7)
アクリルスチレン共重合体エマルションを15重量部、粒径0.1〜5.0mmの異色の着色珪砂混合物を50重量部、粒径0.5〜1.0mmの寒水石15重量部、粒径0.1〜0.5mmの珪砂を10重量部、各種添加剤を3重量部、水を10重量部混合して製造される自然石調塗材を、スレート板に3mmの厚さにて塗布し、乾燥後に実施例8と同様に試験を行った。結果を表8に示した。
【0087】
(実施例10)
弾性系フラット塗材(アクリルエマルション系塗料、顔料容積濃度:13.5、引張強度:35N/cm2 、伸び率:150%、透水性:0.2ml/24h )をL*=77.2、a * =−0.3、b * =3.6に調色し、スプレーガンにてスレート板に、塗布量0.8Kg/m2 の割合で全面塗布乾燥し、下地色2とした。配合例3の多彩模様塗料を、HSガンを使用して、チップ口径5mm、空気圧200〜300kPaの条件にて塗布し乾燥した。
【0088】
<温冷繰り返し試験>
JIS A 6910 5.9 温冷繰り返し試験に準じて、試験体を20±2℃の水中に18時間浸漬した後、直ちに−20±3℃の恒温槽中で3時間冷却し、次いで50±3℃の別の恒温槽中で3時間加温する。この24時間を1サイクルとして、10サイクル繰り返した後に、試験室に2時間静置し塗膜表面の状態を確認した。その結果、下塗の弾性系フラットペイントのみならず、不連続玉状模様を形成している多彩模様塗料の塗膜もクラックの発生がなかった。なお、各参考例と下地色の色差ΔEを表9に示す。
【0089】
【表6】
Figure 0003827222
【表7】
Figure 0003827222
【表8】
Figure 0003827222
【表9】
Figure 0003827222
【発明の効果】
本発明は、下塗層に対して、特定の粒子径を持つ分散相粒子を主要構成成分とする多彩模様塗料を塗装することにより、従来の骨材入りの塗料を用いなくても、自然石調の風合いをかもしだすことが可能であり、さらに特定の下塗層を形成し、該下地にある程度の厚みを持たせることにより、ボリューム感あふれる自然石調積層塗膜を安価に形成することができる効果がある。さらに、予め L* 値、a * 値、b * 値を調整した懸濁型塗料組成物より製造される多彩模様塗料において、模様形成分散相相互の色差ΔEの最大値と、該模様形成分散相のそれぞれに対して、背景色形成分散相または下地色の色差ΔEの最小値を特定することにより、特別な塗装機や熟練した塗装専門家のごとき技量を必要とせずに、あたかも御影石であるかのような深みのある意匠感の石材調塗装を行うことが可能である。その他、本発明の塗料組成物により形成された塗膜は、比較的平滑な面を形成するため汚染物質が付着しがたく、また汚れても拭き取ることが可能であるという効果がある。

Claims (10)

  1. 複数色からなる粒子径分布が1mm〜15mmの模様色形成分散相粒子と、該分散相粒子を粒子状態で分散可能な透明の分散媒を、主要構成成分とする自然石調塗料組成物を、 mm 〜30 mm 厚の下塗層上に塗装することを特徴とする自然石調塗装方法。
  2. 複数色からなる粒子径分布が1mm〜15mmの模様色形成分散相粒子と、粒子径分布が0.001mm〜1mmの背景色形成分散相粒子と、該分散相粒子を粒子状態で分散可能な透明の分散媒を、主要構成成分とする自然石調塗料組成物を、 mm 〜30 mm 厚の下塗層上に塗装することを特徴とする自然石調塗装方法。
  3. 模様色形成分散相粒子と背景色形成分散相粒子の塗料全体に占める容積は、模様形成部分と背景色形成部分の比率で10:1〜10:5であることを特徴とする請求項2に記載の自然石調塗装方法。
  4. 下塗層が、JIS A 6910複層仕上塗材に規定される材料により形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自然石調塗装方法。
  5. 下塗層が、JIS A 6915厚付け仕上塗材に規定される材料により形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自然石調塗装方法。
  6. 下塗層が、JIS A 6916セメント系下地調整塗材に規定される材料により形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自然石調塗装方法。
  7. 下塗層が、発泡ウレタンにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自然石調塗装方法。
  8. 下塗層が、軽量モルタルにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自然石調塗装方法。
  9. 自然石調塗料組成物が、(a) ポリビニルアルコール水溶液、(b) 酸価を有するビニル系合成樹脂と着色材料を必須成分として含有する有機溶剤系組成物、(c) 有機チタネート化合物を分散させてなる水中油型の懸濁組成物の異色を、複数混合したものであることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の自然石調塗装方法。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の自然石調塗装方法により得られた、1 mm 〜30 mm 厚の下塗層上に、自然石調塗料組成物が塗装された積層塗膜。
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