WO2004039597A1

WO2004039597A1 - テープ印刷制御装置及びプログラム

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Publication number: WO2004039597A1
Application number: PCT/JP2003/013968
Authority: WO
Inventors: Yoshijiro Yamamoto; Akihiro Sawada; Toshihide Fujikawa; Mizue Terai
Original assignee: Brother Kogyo Kabushiki Kaisha
Priority date: 2002-10-31
Filing date: 2003-10-30
Publication date: 2004-05-13
Also published as: ATE461051T1; EP1559562B1; EP1559562A4; CN100340411C; EP1559562A1; JP2004148762A; US20060263132A1; CN1708407A; DE60331761D1; JP4100132B2; AU2003280664A1

Abstract

ケーブルラベル１１に印刷される文字列の行数を計算し（Ｓ７３０）、計算した行数の文字列をお互いの距離が等しくなるよう行間隔を計算する（Ｓ７４０）。文字列が印刷テープ１０の幅方向に沿うように反時計周りに９０度回転した印刷イメージを生成する（Ｓ７５０）。計算した行数分の印刷イメージを、ケ−ブルラベル１１の両端部に配置されるように、計算した行間を確保（Ｓ７８０）しながら順次配置して（Ｓ７６０）印刷する（Ｓ７９０）。

Description

明細書テープ印刷制御装置及びプログラム技術分野

本発明は、テープ状印刷媒体に文字列を印刷する際に用いられるテ一プ印刷制御装置及びプログラムに関する。背景技術

従来、裏面に粘着剤が予め塗布された粘着性の印刷シートと剥離紙とが互いに剥離可能に重ね合わされた構造を有する印刷テープに、文字列を印刷可能なテーププリンタが知られている。この種のテーププリンタを用いることにより、印刷テープの印刷シ一卜表面に表題やタイトル名を手軽にかつ美しく印刷することができる。所望の文字列等が印刷された印刷テープから剥離紙を剥離することにより、印刷シートは、書類ファイルの背表紙やビデオテープの背面などに貼付できるラベルとして用いることができる。テーププリン夕のこのような便利さから、テーププリンタは事務用または家庭用として広く利用されている。

ところで、近年のコンピュータやネットワーク技術の発達を背景として、オフイスや家庭において、ユーザが、多数のケーブルの先端に取り付けられたプラグを、一つの機器に設けられた多数のソケットのいずれかに差し込むという状況が頻繁に生じている。このような場合、配線ミスを防止するためには、差込側である各ケーブルに識別目印となる文字列を印刷したラベルを貼り付けておくのが効果的である。特開平 6 - 2 4 7 4 3 1号公報（第 5— 7頁、図 7 ) (文献 1 ) には、ケーブルに巻きつけるラベルに必要な卷代を設定でき、その設定された卷代の外側に、印刷テープの長手方向に沿って配列された同じ文字列を、それぞれ印刷できるようにしたテーププリンタが提案されている。このテーププリン夕によつて印刷されたラベルをその両端部同士が互いに貼り合わされるようにケーブルに巻き付けて貼り付けると、そのケーブルの差込先をユーザにいっそう確実に認識させることができるようになる。ところが、文献 1で印刷されたラベルをケ一ブルに貼り付けると、文字列印刷部分がケーブルから突出してしまい、ケ一ブルの取り回しがしにくくなる。このような問題を回避できるテーププリンタが、特開平 6— 3 2 0 8 2 6号公報（第 5— 1 0頁、図 1 4 ) (文献 2 ) に記載されている。文献 2のテーププリンタは、印励]テープの長手方向に対して 9 0度回転させた文字列を印刷することができる。つまり、このテープブリン夕は、印刷テープの幅方向に沿って文字列を印刷することができる。このテーププリンタにより印刷された印刷テープをケ一ブルに巻き付けるために適した長さで切断することにより、ケーブルから突出する部分が生じないケーブル識別用ラベルを作成することができる。発明の開示

しかしながら、文献 2に記載されたテーププリンタは次のような問題点を有する。文献 2におけるテーププリンタにおいて、通常、文字列は、印刷テープの送り方向における前端部分に印刷され、ラベルは、印刷された印刷テープを適宜ュ一ザの必要とする長さで切断することで作成される。そのため、そのラベルの長さよりも短い外周を有するケーブルに、文字列が印刷された前端側からラベルを巻き付けた場合、ラベルの後端側の余白部が、ラベル前端に印刷された文字列を覆い隠して文字列を視認できなくなる場合があった。この場合、ユーザは、ラベルの巻き付け始める側を入れ替えるか、または文字列が覆い隠されない長さに再度ラベルを切断するなど、煩雑な作業を強いられる。

従来のテーププリンタにおいて、ケ一ブルにラベルを巻き付けた際に文字列が覆い隠されないように、印刷位置や余白長を設定することは可能である。しかしながら、このような作業はユーザとつて非常に煩雑である。また、上記文献 2のテーププリン夕で作成されるラベルでは、文字列は 1箇所にしか印刷されていないため、ケーブルの太さによっては、ケ一ブル上の文字列がある側に対する反対側からそのケーブルを見た場合、ユーザはその文字列を視認しづらい。このことはユーザにとって非常に不便である。

文献 2に記載のテーププリンタを用いて、印刷キ一を複数回押下したり、複数枚印刷を指定したりすることにより、印刷テープの長手方向に対して 9 0度回転された文字列が複数印刷されたラベルを作成することは可能である。このラベルをケーブルに巻き付けた場合、少なくとも印刷された文字列の一つは視認できる《しかしながら、このような作業はユーザにとって非常に手間を要する。また、余白やテープ空送り操作の度合いによっては、複数の文字列を印刷した後で、必要な長さに印刷テープを切断した場合に、作成されたラベルの前端側または後端側に文字列が偏って印刷される場合もある。この場合、文字列が印刷されていない余白が非常に大きいラベルが作成される。このようなラベルは、現実の使用においては好ましくない。

本発明の一つの目的は、ラベルをどちら側から巻き始めるかによらず、ケ一ブル状部材に巻き付けられた状態で、印刷された文字列を確実に視認できるラベルを作成することのできるテープ印刷制御装置及ぴプログラムを提供することである。

本発明のさらなる目的は、ケーブル状部材に巻き付けた際にいずれの方向からも視認しゃすいラベルを作成することができ、且つ複数の文字列がラベルの前端または後端側に偏って印刷されることのないテープ印刷制御装置及ぴプログラムを提供することである。

本発明のさらなる目的は、ケ一ブル状部材に巻き付けるに際して最適な長さや幅を有し、且つ上記目的を満たすラベルを簡単に作成できるテープ印刷制御装置及ぴプログラムを提供することである。

上記目的を達成するために、本発明の一つの側面によって提供されるのはテ一プ印刷制御装置であって、このテープ印刷制御装置は、テープ状印刷媒体に印刷されるベき文字列を記憶する文字列記憶手段と、前記テープ状印刷媒体において文字列が印刷される範囲を記憶する印刷範囲記憶手段と、前記文字列記憶手段に記憶された文字列が前記テープ状印刷媒体の幅方向に沿って配列された文字ィメージを生成する文字イメージ生成手段と、前記文字イメージ生成手段により生成された文字イメージが、前記印刷範囲記憶手段に記億された範囲における前記テ —プ状印刷媒体の長手方向両端にそれぞれ印刷されるように、各文字イメージの印刷位置を制御する印刷制御手段とを備えていることを特徵とする。

また、上記目的を達成する為に本発明の別の側面によつて提供されるのはプログラムであって、このプログラムは、コンピュータに、テープ状印刷媒体に印刷されるベき文字列を記憶する文字列記憶手順と、前記テープ状印刷媒体において文字列が印刷される範囲を記憶する印刷範囲記憶手順と、前記文字列記憶手順により記憶された文字列が前記テープ状印刷媒体の幅方向に沿って配列された文字イメージを生成する文字イメージ生成手順と、前記文字イメージ生成手順により生成された文字イメージが、前記印刷範囲記憶手順'により記憶された範囲における前記テープ状印刷媒体の長手方向両端にそれぞれ印刷されるように、各文字ィメ一ジの印刷位置を制御する印刷制御手順とを実行させることを特徴とする。上記構成のテープ印刷制御装置またはプログラムによると、印刷テープの幅方向に沿って配列された同一の文字列がラベル長手方向両端にそれぞれ印刷されたラベルを作成することができる。このラベルによれば、ケーブルへの巻き付け先端近傍が巻き付け後端近傍によって覆われた場合であっても、ユーザは、ケ一ブルを識別するための文字列を認識することができる。したがって、本発明は、ュ —ザがラベルを巻き付け始める側を気にせずにケーブル等に巻き付けることのできる好適なケーブル識別用ラベルを作成することができるという効果を奏する。なお、上記プログラムは、 C D— R O M、 F D、 M Oなどのリム一バブル型記録媒体ゃハ一ドディスク等の固定型記録媒体に記録して配布可能である他、有線又は無線の電気通信手段によってィン夕ーネットなどの通信ネットワークを介して配布可能である。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明の一実施の形態によるテ一ププリン夕の外観図である。第 2図（a ) から第 2図（e ) は、第 1図に示すテーププリンタにおけるラベルの印刷例である。

第 3図は、第 1図に示すテーププリンタの内部の制御系の構成を示すブロック図である。

第 4図は、第 1図に示すテーププリン夕における全体の処理手順を表したフロ一チヤ一卜である。

第 5図は、第 1図に示すテーププリンタにおける印刷範囲設定の処理手順についてのフローチャートである。

第 6図は、第 1図に示すテーププリン夕における印刷の処理手順を表したフロ —チヤ一卜である。

第 7図は、第 1図に示すテーププリン夕における通常印刷の処理手順を表したフローチヤ一卜である。

第 8図は、第 1図に示すテーププリン夕における回転印刷の処理手順を表したフローチヤ一トである。

第 9図は、第 1図に示すテーププリン夕におけるケーブル貼付用ラベル印刷の処理手順を表したフローチャートである。発明を実施する為の最良の形態

以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。第 1図は、本実施の形態に係るテーププリンタ 1の外観図である。第 1図に示すように、テーププリンタ 1の前部の表面にはディスプレイ 2とキ一ポード 3が配置されている。テーププリンタ 1の後部には、開閉可能なカバー 1 0 1が設けられている。テーププリンタ 1において、カバ一 1 0 1の内側には、印刷ヘッド 4 (第 3図参照）を有する図示しないカセット装着部が配置されている。

テーププリンタ 1の記録媒体である印刷テープ 1 0 (第 2図（a ) 参照）は、表面側に文字や記号が印刷される印刷面を有し、裏面側に粘着材層を有する長尺テープ状の印刷媒体である印刷シ一トと、シリコーン樹脂等により処理された離型性表面を有する剥離シ一トとが剥離可能に積層された構造を有する。印刷テ一プ 1 0は、ロール状に巻かれた状態でテープカセットに収納される。

テープカセットはテーププリン夕 1に着脱自在に装着される。テープカセットの一側面には、印刷テープ 1 0に印刷を施すために印刷テープ 1 0を外部に露出するテープ露出部が設けられている。印刷テープ 1 0は、テーププリンタ 1の内部においてテープカセットから引き出されテープ露出部にて印刷された後、外部に排出される。ユーザは、このようにして印刷がなされた印刷テープの剥離シートから印刷シートを剥離することにより、その剥離シートを所望の物品に貼付可能なラベルとして用いることができる。次に、テーププリン夕 1での印刷によって得られるラベルの例について第 2図 (a) から第 2図（e) を参照しつつ説明する。

テーププリンタ 1は、印刷テープ 1 0に種々の形態で印刷が可能である。印刷形態には、通常印刷、回転印刷、ケーブル貼付用ラベル印刷が含まれる。通常印刷では、文字列は印刷テープ 1 0の長手方向に沿って配列される。回転印刷では、文字列は印刷テープ 1 0の幅方向（印刷テープ 1 0の長手方向に対して垂直の方向）に沿って配列される。また、ケーブル貼付用ラベル印刷では、印刷テープ 1 0の幅方向に沿って配列された文字列を設定された印刷範囲の両端に、若しくは両端とその間に均等に印刷することにより、ケーブルに貼付するのに好適なケ一ブル貼付用ラベル（以下「ケーブルラベル 1 1」と称する）が作成される。

第 2図（a) 〜第 2図（ f ) は、テーププリンタ 1によるラベルの印刷例である。具体的には、第 2図（a) 〜第 2図（d) はケーブル貼付用ラベル印刷でのケーブルラベル 1 1の印刷例、第 2図（e) は通常印刷でのラベルの印刷例、第 20 ( f ) は回転印刷でのラベルの印刷例である。なお、本実施の形態においては、設定された印刷範囲の印刷テープ 1 0の長手方向両端には、切断目印となる破線状の力ットマ一ク 1 2が印刷される。

第 2図（a) から第 2図（d) に示すように、ケーブルラベル 1 1には、印刷テープ 1 0の幅方向に沿って配列されるよう印刷テープ 1 0の長手方向に対して反時計周りに 90度回転された文字列が、印刷テープの長手方向に沿って複数配置される。

第 2図（a) に示すケーブルラベル 1 1には、設定された印刷範囲の両端に、印刷テープ 1 0の長手方向に対して反時計回りに回転された文字列「ABCD」がそれぞれ印刷されている。第 2図（b) に示すケーブルラベル 1 1には、印刷テープ 1 0の長手方向に対して反時計回りに回転された文字列「ABCD」が、設定された印刷範囲の両端とその間に均等に印刷されている。第 2図（c) に示すケーブルラベル 1 1には、第 2図（b) と同様に、「AB CD」と「1 23 4」の 2行で構成された文字列を一つの印刷イメージとして、この印刷イメージが、設定された印刷範囲の両端とその間に均等に印刷されている。なお、「AB CD」と「 1 234」のように複数行で構成された文字列を、第 2図（a) と同様に、設定された印刷範囲の両端にのみ印刷することも可能である。第 2図（d) に示すケーブルラベル 1 1には、「ABCD」と「1 234」の 2行で構成された文字列が、 1行ずつ設定された印刷範囲の両端とその間に均等に印刷される。つまり、文字列「AB CD」と「 1 234」とは交互に同じ距離離隔して印刷される。

第 2図（e) は、通常印刷により得られたラベルを示している。この場合、印刷対象の文字列「AB CD」は印刷テープ 1 0の長手方向に沿って印刷される。第 2図（f ) は、回転印刷により得られたラベルを示している。この場合、印刷対象の文字列「ABCD」は、印刷テープ 1 0の幅方向に沿って印刷される。第 2図（e) に示される通常印刷により得られたラベルを、その幅方向がケーブルの軸方向に沿うようにケーブルに巻き付けると、印刷された文字列「ABC D」はケ一ブルの外周に沿って配列されるため、文字列全体を視認しづらい。また、第 2図（ f ) に示される回転印刷により得られたラベルを、その幅方向がケ一ブルの軸方向に沿うようにケーブルに巻き付けた場合、ケ一ブルの太さによっては、印刷された文字列「ABCD」が巻き付け後端部の余白により覆い隠されてしまう場合がある。このような場合、ユーザは、文字列が覆い隠されないように、ラベルの巻き付け後端側の余白部分を適切な長さで切断するか、若しくは、文字列の印刷位置を印刷範囲の端部に設定して、文字列が印刷された側の端部を巻き付け後端とるような操作を行なわなければならない。このような作業は、ユーザにとって非常に煩雑である。

一方、第 2図（a) 〜第 2図（d) に示すようなケーブルラベル 1 1を、その幅方向がケーブルの軸方向に沿うようにケーブルに巻き付けて貼付すると、ケ一ブルラベル 1 1に印刷された文字列は、ケーブルの軸方向に沿って配置されているため文字列が視認しゃすく、また、ラベル端部に文字列が印刷されているため、ラベルのいずれかの側から巻き付けても、文字列が視認できる。さらに、第 2図 (b) から第 2図（d) に示すようなケーブルラベル 1 1は、印刷範囲全体にわたり文字列が均等に且つ複数印刷されているため、ユーザは、ケーブルを回転させたりしなくとも、ケ一プルのいずれの方向から見ても文字列を視認できる。次にテーププリンタ 1の構成について第 3図を参照しつつ説明する。第 3図は、テーププリンタ 1の内部の制御系の構成を示すプロック図である。テーププリン夕 1は、ディスプレイ 2と、キ一ボード（第 1の外径入力手段、第 2の外径入力手段） 3と、印刷ヘッド 4と、制御部 6とを有している。ディスプレイ 2は、周知の液晶ディスプレイから構成される。

キーボード 3は、テーププリンタ 1の表面に配置され、印刷しょうとする文字の入力を行うテキストキ一、力一ソルの移動を行う力一ソルキー、テーププリン夕 1の各種機能を呼び出す機能割付けキー（印刷範囲設定キー、印刷キー等）等から構成される。

印刷ヘッド 4は、カセット装着部内において、テープカセットの側面に設けられたテープ露出部に対応する位置に配置される。印刷ヘッド 4には、制御部 6により電気的にコントロールされる発熱素子が印刷テープ 1 0の幅方向に沿って多' 数配置されている。 ―

制御部 6は、 CPU (Central Processing Unit) 6 1と、 ROM (Read Only Memory) 6 2と、 RAM (Random - Acces s Memory) 6 3と、ィン夕一フェースユニット 66と、デ一夕バス 6 5とから構成される。 CPU6 1は、各種コマンドに従って演算処理を行う。 ROM62には、 CPU6 1に第 4図から第 9図に示す各種の処理を実行させる為のプログラム（つまり第 3図の各機能部を機能させる為のプログラム）、文字のフォントデータ、印刷文字を修飾するフレーム枠の図柄デ一夕等のグラフィックデ一夕、およびプログラム実行に必要な各種データが記憶されている。 RAM6 3は、作業エリア（印刷範囲記憶手段）等、 CPU 6 1がプログラムを実行する際に使用するデータの一時記憶エリアを有する。

インタ一フエ一スユニット 66は、モジュールとして分離された装置（デイスプレイ 2、キーボード 3および印刷ヘッド 4) と制御部 6とを直接的または間接的に電気的接続する。また、データバス 6 5は、 CPU6 1と、 ROM62と、 RAM63と、インターフェースユニット 66とを、それぞれ電気的に接続するデータ転送用ライン群である。制御部 6内の全ての転送データはデータバス 6 5 を介して転送される。

次にテーププリンタ 1の機能について説明する。第 3図に示すように、 CPU 6 1は、印刷範囲設定部（印刷範囲設定手段） 6 1 1と、文字サイズ決定部（文字サイズ決定手段） 6 1 2と、文字イメージ生成部（文字イメージ生成手段） 6 1 3と、印刷制御部（印刷制御手段） 6 1 4と、推奨幅判断部（推奨幅判断手段） 6 1 5と、報知部（報知手段） 6 1 6とを有する。

R A M 6 3は、文字列記憶部（文字列記憶手段） 6 3 1を有する。文字列記憶部 6 3 1には、ユーザによりキーボード 3から入力された、印刷対象の文字列の各文字データが格納される。文字デ一夕には、 R O M 6 2に記憶されているフォントデータに対応したテキストコードと、修飾内容や文字サイズ等を決定するデ —夕とが含まれる。

印刷範囲設定部 6 1 1は、文字列記憶部 6 3 1に記憶される文字列が印刷可能である領域を表す印刷範囲を、ユーザの指定に従って設定する。具体的には、印刷範囲設定部 6 1 1は、作成されるラベルにおける印刷テープ 1 0の長手方向の長さであるラベル長と印刷テープ幅であるラベル幅で区画される領域を印刷範囲として設定する。ユーザによる印刷範囲の指定は、ラベル長を直接指定する方法と、ケーブルラベル 1 1のようなケーブル状部材に巻き付けるように貼付するラベルの貼付対象物であるケーブル状部材の外径を指定する方法とがある。ケープル状部材の外径が指定されると、印刷範囲設定部 6 1 1は、指定された外径からケーブル状部材の外周長を算出し、これに基づいて印刷範囲を設定する。なお、ユーザによる印刷範囲の設定がない場合は、予め設定されているデフォルト値が用いられても良い。

文字サイズ決定部 6 1 2は、文字イメージ生成部 6 1 3により生成される印刷イメージが、印刷範囲設定部 6 1 1において設定された印刷範囲内に収まるように、印刷対象の文字列の文字サイズを調整する。

文字イメージ生成部 6 1 3は、文字列記憶部 6 3 1に記憶されている、印刷テープ 1 0に印刷されるべき文字列を、印刷テープの長手方向に対して反時計回りに 9 0度回転させた印刷イメージ（つまり、各文字が印刷テープの幅方向に沿うように配列された印刷イメージ）を生成する。なお、印刷イメージの生成とは、文字列のテキストデータと、設定された文字サイズと、フォント形状と、太文字ゃ斜体等の文字装飾やフレーム枠等の行修飾の有無とに基づいて、 R A M 6 3の作業エリァ上に実際の印刷状態に即したドットパターンデータを展開することである。

印刷制御部 6 1 4は、テーププリンタ 1における印刷動作を制御する。ケープルラベル 1 1の作成時においては、印刷制御部 6 1 4は、文字イメージ生成部 6 1 3により生成された印刷イメージが、設定された印刷範囲の印刷テープ長手方向の両端にそれぞれ印刷されるように制御する。または、印刷制御部 6 1 4は、文字列が印刷範囲の両端に印刷され且つ両端部の文字列の間にさらに同じ文字列が等間隔に印刷されるように制御する。ケーブルラベル 1 1に印刷される印刷ィメ一ジの個数は、ユーザにより直接指定される場合と、ユーザにより指定された行間と、印刷される文字列の高さや行数と、設定された印刷範囲とから算出される場合とがある。

推奨幅判断部 6 1 5は、ケーブルラベル 1 1作成時において、ケーブルの外径が入力されている場合に、その外径を持つケーブルに貼付するのに適している印刷テープ幅を判断する。例えば、ケーブルの外径が小さい場合に、あまり幅広のケーブルラベル 1 1を貼付すると、ケーブルラベル 1 1が巻き付けられた部分の曲げ剛性が高くなりすぎるため、ケーブルの取り回しが悪くなる。一方、あまりテープ幅が狭いものを使用すると、ケーブルラベル 1 1の粘着面積が小さいため、外径の小さいケープルでは屈曲した時にケーブルラベルが剥がれ易くなる。具体的には、推奨幅判断部 6 1 5は、 R O M 6 2に記憶されている、ケーブルの外径とケーブルラベル 1 1に適したテープ幅の対応関係を示したデータテーブルを参照することによって、推奨すべき印刷テープ幅を得る。

報知部 6 1 6は、推奨幅判断部 6 1 5により推奨されるテープ幅を、ディスプレイ 2に表示するように制御する。

次に、本実施の形態に係るテーププリンタ 1において実行される処理手順について、第 4図から第 9図を参照しつつ説明する。なお、第 4図から第 9図に示す処理は C P U 6 1による制御の下で実行される。

第 4図は、テーププリンタ 1の全体の処理手順を表したフローチャートである。テーププリンタ 1に対する電源投入により、第 4図の処理は開始する。始めに、ステップ S 1 1 0 (以下、 S 1 1 0と略す。以下のステップも同様）では、テ一ププリンタ 1全体の初期化が行なわれる。具体的には、 CPU 6 1、 RAM 6 3 及びィンターフェ一ス 6 6の動作チェックゃ初期化が行なわれ、更にィンタ一フエース 6 6に接続されているディスプレイ 2や印刷へッド 4の動作チェックゃハ一ドウエアの初期化が行なわれる。各部の動作チェックにおいて異常がなければ、さらに、 RAM 63に格鈉するデータや各部機能の初期化が行なわれる。これらの動作チェックおよび初期化が完了すると、 CPU 6 1は、ディスプレイ 2に操作画面を表示させる。その後、処理は S 1 20に移行する。

S 1 20では、 CPU 6 1は、ユーザのキー入力を待つ。ユーザは、ディスプレイ 2に表示された表示画面を見ながらキ一ポ一ド 3によりキー入力を行うことで、文字列の入力や、テーププリンタ 1の操作を行なうことができる。テーププリン夕 1は、初期化完了時には文字列の入力が可能な状態で待機しており、ユーザは印刷対象となる文字列をキ一ポード 3に配置されるテキストキ一で入力することができる。また、入力待機状態においても印刷キ一等の各種機能を呼び出す機能割付けキーを入力することで機能を呼び出すことができる。ユーザによりキ —が入力されると、 C PU 6 1は、入力されたキーのキ一コードを RAM 63の作業エリアに記憶する。次に処理は S 1 30に移行する。

S 1 30では、 S 1 20において入力されたキーのそのキ一コ一ドから、入力されたキーがテキストキ一か否かが判断される。テキストキ一であれば（S 1 3 0 ： YE S) 、処理は S 140に移行し、テキスト入力の処理が行われる。テキスト入力の処理とは、 S 1 20において記憶されたキ一コードからそのキ一コ一ドに対応するテキストコ一ドを導出し、そのテキストコ一ドを文字データとして文字列記憶部 6 3 1に格納する処理である。テキスト入力の処理（S 140) が完了すると、処理は再び S 1 20に戻り、 C PU 6 1はユーザによるキー入力を待つ。

S 1 30において、 S 1 20で入力されたキーがテキストキーでない場合は

(S 1 30 ： NO) 、処理は S 1 50に移行し、 CPU6 1は、 S 1 20において入力されたキーが印刷範囲設定キーか否か判断する。印刷範囲設定キーであれば（S 1 50 ： YE S) 、処理は S 1 6 0に移行し、 C PU6 1は印刷範囲設定 (第 5図）を行う。印刷範囲設定（第 5図）は、 C PU 6 1の印刷範囲設定部 6 1 1によって行われる処理であり、この印刷範囲設定では、文字列記憶部 63 1 に記憶されている印刷対象の文字列を印刷する範囲が設定される。印刷範囲設定が完了すると、処理は再び S 1 20に戻り、 CPU6 1はユーザによるキー入力を待つ。

S 1 50において、 S 1 20で入力されたキーが印刷範囲設定キ一でない場合は（S 1 5 0 ： NO) 、処理は S 1 70に移行し、 C PU 6 1は、入力されたキ —が印刷キーか否か判断する。印刷キーであれば（S 1 70 ： YE S) 、処理は S 1 8 0に移行し、 C PU 6 1は印刷書式設定を行う。

ここで、印刷書式設定の設定内容について説明する。印刷書式設定には、印刷時における文字列の書式や印刷物としての体裁等の設定が含まれる。

印刷書式設定により設定される印刷物の体裁には、通常印刷、回転印刷及びケ一ブル貼付用ラベル印刷がある。ユーザはこの中から希望する体裁を選択して設定する。ユーザがケーブル貼付用ラベル印刷を選択した場合には、さらにケープルラベル 1 1上に印刷される文字列の行数、または文字列間の距離が設定される _c ュ一ザは、第 2図（a) に示すケーブルラベル 1 1を作成したい場合は、文字列の行数を「2」にする。

ケ一ブル貼付用ラベル印刷において、印刷される文字列が複数行であった場合には、更に、その各行を 1つの文字列として処理するか否かが設定される。例えば、文字列記憶部 63 1に記憶されている文字列が「ABCD」と「 1 234」の間で改行されている 2行の文字列である場合に、これら 2行の文字列を 1つの文字列と設定すると、第 2図（c) のケーブルラベル 1 1のように印刷される。一方、複数行の各行を 1つの文字列とするように設定すると、第 2図（d) に示すケーブルラベル 1 1が作成される。

印刷書式設定（S 1 80) が完了すると処理は S 1 9 0に移行し、印刷処理 (第 6図）が実行される。印刷処理（S 1 9 0) が完了すると、処理は再び S 1 20に戻り、 C P U 6 1はユーザによるキー入力を待つ。

S 1 70において、 S 1 20で入力されたキーが印刷キーでない場合は（S 1 70 ： NO) 、処理は S 200に移行し、 C P U 6 1はその他の処理を実行する < その他の処理には印刷キ一以外の機能呼び出しキーに対する各処理や力一ソルキ一の処理等が含まれる。その他の処理（S 2 0 0 ) が完了すると、処理は再び S 1 2 0に戻り、 C P U 6 1はユーザによるキー入力を待つ。

次に、第 4図の S 1 6 0で実行される印刷範囲設定の処理手順について、第 5 図を参照しつつ説明する。第 5図は、印刷範囲設定の処理手順についてのフローチャートである。上述のように、貼付対象物がケーブル状部材の場合には、ラベル長を入力して印刷範囲の設定をする場合と、ケーブル状部材の外径を入力して印刷範囲の設定をする場合とがある。まず、 S 3 1 0では、印刷範囲の設定方法が外径入力によるか否か判断される。印刷範囲の設定方法が外径入力によらない場合は（S 3 1 0 ： N O ) 、処理は S 3 2 0に移行して、ここではュ一ザにより印刷範囲がラベル長で入力される。

次に、 S 3 3 0では、入力された印刷範囲が適正か否か判断される。印刷範囲の適正であるか否かは、入力された印刷範囲の値が印刷範囲の最大値と最小値内であるか否かによって判断される。印刷範囲の最大値又は最小値は、例えば、テ —ププリンタ 1において仕様として予め決められていても良い。或いは、テーププリンタ 1に印刷テープ 1 0の種類を検出する機構が設けられている場合には、印刷範囲の最大値又は最小値は、検出されたテープ種類にしたがってテープ印プリンタ 1において自動的に決定されても良い。入力された印刷範囲が適正でなければ（S 3 3 0 ： N O ) 、再び S 3 2 0に移行し、ユーザによる印刷範囲の入力を待つ。印刷範囲が適正であれば（S 3 3 0 ： Y E S ) 、処理は S 3 4 0に移行し、入力された印刷範囲は R A M 6 3の作業エリアに展開される。それから、第 5図の印刷範囲設定は終了し、処理は第 4図の S 1 2 0に戻る。

S 3 1 0において、印刷範囲の設定方法が外径入力による場合は（S 3 1 0 ： Y E S ) 、処理は S 3 5 0に移行し、ここではユーザにより、ケーブルラベル 1 1が貼付されるべきケーブル状部材の外径が入力される。

次に S 3 6 0では、入力された外径に基づいて印刷範囲が算出される。ここで算出される印刷範囲は、 S 3 5 0で入力されたケーブル状部材の外径から求められる円周長に、ラベル貼付時の巻き付け前端部と後端部の重複部分の長さを加えた長さである。つまり、算出された印刷範囲は、ラベル長に相当する。次に、処理は S 3 7 0に移行し、印刷範囲が適正か否かが判断される。ステップ S 3 7 0 における印刷範囲が適正か否かの判断は、 S 3 3 0と同様のやり方で行なわれる印刷範囲が適正でなければ（S 3 7 0 ： NO) 、処理は再ぴ S 3 5 0に移行し、 C P U 6 1はユーザによる外径の入力を待つ。印刷範囲が適正であれば（S 3 7 0 ： Y E S ) 、処理は S 3 8 0に移行する。

ステップ S 3 8 0では、 C P U 6 1の推奨幅判断部 6 1 5により、入力された外径のケーブル状部材に貼付するにあたって最適な印刷テープの幅が導出される次に S 3 9 0では、推奨幅判断部 6 1 5によって導出されたテープ幅が、報知部 6 1 6により推奨テープ幅としてディスプレイ 2に表示される。すなわち、推奨テープ幅がユーザに報知される。その後、処理は S 3 4 0に移行し、印刷範囲が RAM 6 3の作業エリアに展開される。それから、処理は第 4図の S 1 2 0に戻る。

次に、第 4図の S 1 9 0の印刷の処理手順について、第 6図を参照しつつ説明する。第 6図は、印刷の処理手順についてのフローチャートである。まず、 S 4 0 1では、印刷範囲設定（第 4図の S 1 6 0 ) においてユーザにより印刷範囲が設定されているか否かが判断される。印刷範囲が設定されていなければ（S 4 0 1 ： NO) 、処理は S 4 1 0に移行する。印刷範囲が設定されていれば（S 4 0 1 Y E S ) 、処理は S 4 0 2に移行し、 C P U 6 1は更に、設定された印刷範囲で印刷可能か否か判断する。印刷可能であれば（S 4 0 2 ： YE S) 、処理は S 4 1 0に移行する。印刷不能であれば（S 4 0 2 : NO) 、 C P U 6 1は、ァラームとしてその旨をディスプレイ 2に表示する（S 4 0 3 ) 。その後、印刷処理（第 6図）は終了し、処理は第 4図の S 1 2 0戻る。

S 4 1 0では、印刷書式設定（第 4図の S 1 8 0 ) において設定された印刷の体裁が通常印刷か否かが判断される。通常印刷であれば（S 4 1 0 ： YE S) 、処理は S 4 2 0に移行し、通常印刷（第 7図）が実行される。通常印刷（第 7 図）が終了すると第 6図の印刷処理は終了し、処理は第 4図の S 1 2 0に戻る。

S 4 1 0において、設定された印刷の体裁が通常印刷でなければ（S 4 1 0 ： NO) 、処理は S 4 3 0に移行し、設定された印刷の体裁が回転印刷か否かが判断される。設定された印刷の体裁が回転印刷であれば（S 4 3 0 ： YE S) 、処理は S 44 0に移行し、回転印刷（第 8図）の処理が実行される。その後、第 6 図の印刷処理は終了し、処理は第 4図の S 1 2 0に戻る。

S 4 3 0において、設定された印刷の体裁が回転印刷でなければ（S 4 3 0 ： N O ) 、処理は S 4 5 0に移行し、ケーブル貼付用ラベル印刷（第 9図）の処理が実行される。その後、第 6図の印刷処理は終了し、処理は第 4図の S 1 2 0に戻る。

次に、第 6図の S 4 2 0の通常印刷の処理手順について、第 7図を参照しつつ説明する。第 7図は、通常印刷の処理手順についてのフローチヤ一卜である。まず、 S 5 1 0において、印刷書式設定（第 4図の S 1 8 0 ) で設定された内容に基づいて印刷イメージが生成される。この際、生成された印刷イメージが印刷範囲内に収まるように、文字サイズ決定部 6 1 2により、文字列の文字サイズが調整される。

次に S 5 2 0では、印刷範囲設定部 6 1 1により印刷範囲が設定されたか否かが判断される。印刷範囲設定があれば（S 5 2 0 ： Y E S ) 、処理はステップ S 5 3 0に移行し、 C P U 6 1は、印刷イメージが印刷範囲の中央に配置されるように、印刷イメージの印刷テープ 1 0の長手方向両側に印刷されない空白領域を付加する。次に、 S 5 4 0では印刷が実行される。

印刷範囲設定がなければ（S 5 2 0 ： N O ) 、処理は S 5 4 0に移行し、生成された印刷イメージがそのまま印刷される。それから、第 7図の通常印刷の処理は終了する。

次に、第 6図の S 4 4 0の回転印刷の処理手順について、第 8図を参照しつつ説明する。第 8図は、回転印刷の処理手順についてのフローチヤ一卜である。まず、 S 6 1 0では、文字イメージ生成部 6 1 3により、印刷書式設定（第 4図の S 1 8 0 ) で設定された内容に基づいて、印刷対象の文字列が印刷テープ 1 0の幅方向に沿って配列されるよう、印刷テープ 1 0の長手方向に対して文字列を反時計回りに 9 0度回転させた印刷イメージが生成される。この際、生成された印刷イメージが印刷範囲内に収まるように、文字サイズ決定部 6 1 2により、文字列の文字サイズが調整される。

次に、 S 6 2 0では、印刷範囲設定部 6 1 1により印刷範囲が設定されたか否かが判断される。印刷範囲設定があれば（S 6 2 0 ： Y E S ) 、処理はステップ S 6 3 0に移行し、 C P U 6 1は、印刷イメージが印刷範囲の中央に配置されるように、印刷されない空白領域を印刷イメージの印刷テープの長手方向両側に付加する。次に、 S 6 4 0において印刷が実行される。

印刷範囲設定がなければ（S 6 2 0 ： N O ) 、処理は S 6 4 0に移行し、生成された印刷イメージはそのまま印刷される。それから、第 8図の回転印刷の処理は終了する。

次に、第 6図の S 4 5 0のケーブル貼付用ラベル印刷の処理手順について、第 9図を参照しつつ説明する。第 9図は、ケーブル貼付用ラベル印刷の処理手順についてのフローチャートである。まず、 S 7 1 0において、印刷範囲設定部 6 1 1により印刷範囲が設定されたか否かが判断される。ケーブル貼付用ラベル印刷は、固定されたラベル長を持っため印刷範囲が設定されている必要がある。印刷範囲設定がなければ（S 7 1 0 ： N O ) 、アラームとして印刷範囲が必要である旨がディスプレイ 2に表示される（S 7 2 0 ) 。その後、第 9図のケーブルラベル印刷の処理は終了する。

S 7 1 0において、印刷範囲設定があれば（S 7 1 0 ： Y E S ) 、処理は S 7 3 0に移行し、ケーブルラベルに印刷される文字列の行数の計算が行なわれる。行数の計算は、印刷書式設定（第 4図の S 1 8 0 ) で設定された内容に基づいて行なわれる。具体的には、ケーブルラベル 1 1上に印刷される文字列の数が設定されている場合、入力された文字列が 1行であったときには、設定された文字列の数が S 7 3 0における計算結果としての行数となる。入力された文字列が複数行であったときでも、その複数行の文字列を 1行とする設定がされている場合には、設定された文字列の数が S 7 3 0における計算結果としての行数となる。一方、このとき（つまり、入力された文字列が複数行ある場合に）、複数行の文字列の各行を 1行とする設定がされていれば、設定された文字列の数に、入力された文字列の行数を乗じたものが S 7 3 0における計算結果としての行数となる。ケーブルラベル 1 1上に印刷される各文字列間の距離（行間）が設定されている場合、印刷範囲設定部 6 1 1で印刷範囲として設定されたラベル長と、各文字列間の距離（行間）と、文字列の高さとに基づいて、文字列がケーブルラベル 1 1の印刷テープ長手方向の両端に配置され、かつ両端の文字列の間に等間隔にその文字列が配置されるような行数が算出される。この場合において、入力された文字列が複数行であるときの扱いは上述したのと同様 2通りある。なお、印刷範囲設定部 6 1 1で印刷範囲として設定されたラベル長と、各文字列間の距離と、文字列の高さとが設定されている場合、文字列が印刷範囲の印刷テープ長手方向の両端に配置され、かつ両端に配置された文字列の間にその文字列が等間隔に配置されるという要請を完全に満たすことができない場合がある。このとき、印刷制御部 6 1 4は、ラベル長、行間、文字列の高さのいずれかを若干変更するか、両端に配置されるべき文字列の位置を若干ずらすか、又はこれらを優先度に応じて適宜組み合わせることによって対応する。このような若干の変更は多くの場合ユーザに視覚的な違和感を与えることがない。行数の算出が終了すれば、その後処理は S 7 4 0に移行する。

S 7 4 0において、ケーブルラベルに印刷される各文字列の行間が計算される - 行間の計算は、印刷書式設定（第 4図の S 1 8 0 ) で設定された内容に基づいて行なわれる。具体的には、ケーブルラベル 1 1上に印刷される各行間が設定されている場合には、その設定した値がそのまま用いられる。一方、ケーブルラベル 1 1上に印刷される文字列の数が設定されている場合は、印刷範囲設定部 6 1 1 で印刷範囲として設定されたラベル長と、 S 7 3 0で算出した行数と、文字列の高さとに基づいて、文字列がケ一プルラベル 1 1の印刷テープ長手方向の両端に配置され、かつ両端に配置された文字列の間にその文字列が等間隔に配置されるような行間が算出される。行間の算出において端数が生じた場合には、端数を一部の行間に割り振りすることで調整する。これにより、各行間は厳密には等間隔とはいえないが、視覚的な効果の変化はほとんど生じない。行間の計算が終了すれば処理は S 7 5 0に移行する。

S 7 5 0では、文字イメージ生成部 6 1 3により、印刷書式設定（第 4図の S 1 8 0 ) で設定された内容に基づいて、印刷される文字列を印刷テープの幅方向に沿うように、反時計回りに 9 0度回転させた印刷イメージが生成される。但し、印刷される文字列が複数行であった時に、その各行を 1つの文字列とする設定がされていれば、文字列の各行ごとに順に印刷イメージが生成される。この際、生成された印刷イメージが印刷範囲内に収まるように、文字サイズ決定部 6 1 2により、文字列の文字サイズが調整される。

次に、 S 7 6 0では、印刷制御部 6 1 4により、 S 7 5 0で生成された印刷ィメ一ジが印刷テープの長手方向に沿うように印刷範囲内の端部から順に配置される。その後、処理は S 7 7 0に移行し、 S 7 3 0で算出した行数分の配置が完了したか否かが判断される。配置が完了していなければ（S 7 7 0 ： N O ) 、処理は S 7 8 0に移行し、 S 7 4 0で算出した行間が確保され、処理は再び S 7 6 0 に戻り印刷イメージが配置される。 S 7 4 0で算出した行間を確保しつつ、 S 7 3 0で算出した行数分の印刷イメージが配置される場合における最後の文字列は、最初に配置した印刷イメージの配置位置である印刷範囲の端部の反対側の端部に配置される。配置が完了すれば（S 7 7 0 ： Y E S ) 、処理は S 7 9 0に移行し、印刷が実行される（S 7 9 0 ) 。なお、印刷（S 7 9 0 ) ではケーブルラベル 1 1の端部を示す、印刷テープの幅方向と水平なカットライン 1 2が印刷される。その後、第 9図のケーブルラベル印刷の処理は終了する。

以上のような手順を実行することにより、第 2図（a ) から第 2図（d ) に示されるようなケーブル状部材に貼付するのに好適なケーブルラベル 1 1、第 2図 ( e ) に示されるような印刷テープの長手方向に沿うように文字列が配置された通常印刷ラベル、または第 2図（ f ) に示されるような印刷テープの幅方向に沿うように文字列が配置された回転印刷ラベルとが得られる。

本実施の形態では、ケ一ブルラベルを貼付すべきケーブルのケーブル径を入力するだけでケーブルラベル 1 1に貼付するのに好適なラベル長を設定することができるので、ュ一ザがケーブルラベルのラベル長を算出するという手間が省けるまた、ユーザが設定した文字サイズが印刷範囲に収まらない場合でも自動的に文字サイズが調整されて印刷範囲に収められるので、ケーブルラベル 1 1の作成が容易になる。

以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。例えば、上述の実施の形態では、回転については印刷テープ 1 0に対して反時計回りに 9 0度回転することに限定されているが、任意の角度に回転可能となるようにしてもよい。 13968

また、上述の実施の形態では、ケーブル貼付用ラベル印刷において、ケーブルラベル 1 1の端部を示す力ットライン 1 2を印刷するが、テーププリンタ 1にォートカツ夕一を備える構成にして、オートカッターでケーブルラベルの両端を切断するようにしてもよい。

また、上述の実施の形態では、印刷制御部 6 1 4は、ケーブルラベル 1 1に印刷される文字列の間隔が均等となるように制御しているが、文字列の間隔は必ずしも均等である必要はない。すなわち、文字列の間隔はユーザに視覚的違和感を起こさせない程度で不均等でもよい。

また、上述の実施の形態では、文字サイズ決定部 6 1 2により文字サイズを調整することによって印刷イメージのサイズを調整しているが、印刷イメージのサィズの調整は、印刷文字列の文字間隔を調整することによって行われても良い。或いは、印刷イメージの調整は、印刷イメージを直接圧縮することによって行われても良い。

また、上述の実施の形態では、文字列記憶部 6 3 1において、記憶されるデ一タ、つまり印刷対象となるデータはテキストデータであるが、印刷対象のデータはテキストデータに限定されない。例えば、印刷対象のデータは、文字列記憶部 6 3 1 とは別に記憶されているイメージデータに対応するコードでも良いし、或いは、イメージデータそのものでもよい。

また、上述の実施の形態において、テーププリンタ 1は、制御部 6がテーププリンタ 1内に組み入れられたスタンドアロンのタイプの装置として構成されている。本発明は、このようなタイプに限定されるものではない。例えば、制御部 6 の機能の全部または一部が、テーププリンタ 1 とィンターフェースを介して接続されたパーソナルコンピュータ上で実現させるような構成でもよい。

なお、前記文字イメージ生成部 6 1 3により生成される文字イメージの文字サィズは、文字サイズ決定部 6 1 2によって、文字列記憶部 6 3 1に記憶された文字列の文字数、行数、印刷範囲印刷範囲の大きさ、ケーブル状部材の外径、及びテープ状印刷媒体の幅の少なくとも 1つに基づいて決定されても良い。この場合、各ラベル内に適切な大きさで文字列を印刷することができる。

上述の実施形態で説明した各処理の手順は、コンピュータにより実行されるプログラムとして実現することができる。また、このようなプログラムは、コンビュ一夕により読取り実行可能な形式で、フレキスブルディスク、 C D— R O M等の様々な記録媒体に記録することができる。

なお、以上説明した実施形態は、例示的なものであり、本発明は、上記実施形態の内容により限定されるものではなく、請求の範囲に記載された内容に基づいて理解されるべきものである。

Claims

請求の範囲

1 . テープ状印刷媒体に印刷されるべき文字列を記憶する文字列記憶手段と、前記テープ状印刷媒体において文字列が印刷される印刷範囲を記憶する印刷範囲記憶手段と、

前記文字列記憶手段に記憶された文字列が前記テープ状印刷媒体の幅方向に沿つて配列された文字イメージを生成する文字イメージ生成手段と、

前記文字イメージ生成手段により生成された文字イメージが、前記印刷範囲記憶手段に記憶された印刷範囲における前記テープ状印刷媒体の長手方向両端にそれぞれ印刷されるように、各文字イメージの印刷位置を制御する印刷制御手段とを備えていることを特徴とするテープ印刷制御装置。

2 . 前記印刷制御手段は、前記文字イメージ生成手段で生成された文字ィメ一ジが前記印刷範囲記憶手段に記憶された印刷範囲における前記テ一プ状印刷媒体の長手方向両端とその間とにそれぞれ印刷されると共に、各文字イメージ間の距離がすべて等しくなるように各文字イメージの印刷位置を制御することを特徴とする請求項 1に記載のテープ印刷制御装置。

3 . 前記印刷範囲記憶手段に記憶された印刷範囲内に配置すべき前記文字列の数、文字列間隔の少なくとも一つを設定する為の設定手段をさらに備え、前記印刷制御手段は、前記設定手段によって設定された前記文字列の数、前記文字列間隔の少なくとも一つに基づいて、前記文字イメージが前記印刷範囲内の両端部およびその間に均等に配置されるよう印刷位置を制御することを特徴とする請求項 1に記載のテープ印刷制御装置。

4 . 前記文字列記憶手段が複数行の文字列を記憶している場合に、

前記文字イメージ生成手段は、前記複数行の文字列を 1つのイメージとして文字イメージを生成することを特徴とする請求項 1に記載のテープ印刷制御装置。

5 . ケーブル状部材の外径を入力可能な第 1の外径入力手段と、前記第 1の外径入力手段により入力された外径に基づいて、前記印刷範囲記憶手段に記憶される前記印刷範囲を設定する印刷範囲設定手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項 1または請求項 2に記載のテープ印刷制御装置。

6 . 前記印刷制御手段は、前記第 1の外径入力手段により入力された外径に基づいて、前記文字イメージ間の距離を決定することを特徴とする請求項 5に記載のテープ印刷制御装置。

7 . 前記文字イメージ生成手段により生成される文字イメージの文字サイズを、前記文字列記憶手段に記憶された文字列の文字数、行数、前記印刷範囲記憶手段に記憶された印刷範囲の大きさ、ケーブル状部材の外径、及びテープ状印刷媒体の幅の少なくとも 1つに基づいて決定する文字サイズ決定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項 1に記載のテープ印刷制御装置。

8 . ケーブル状部材の外径を入力可能な第 2の外径入力手段と、

前記第 2の外径入力手段により入力された外径に基づいて、前記ケーブル状部材に巻き付ける前記テープ状印刷媒体の推奨する幅を判断する推奨幅判断手段と、前記推奨幅判断手段において判断された前記推奨する幅を報知する報知手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項 1に記載のテープ印刷制御装置。

9 . 前記印刷制御手段は、前記印刷範囲記憶手段に記憶された印刷範囲における前記テープ状印刷媒体の長手方向両端に、切断目印となるカツトマ一クを印刷するように制御することを特徴とする請求項 1に記載のテープ印刷制御装置。

1 0 . コンピュータに、

テープ状印刷媒体に印刷されるべき文字列を記憶する文字列記憶手順と、前記テープ状印刷媒体において文字列が印刷される印刷範囲を記憶する印刷範囲記憶手順と、前記文字列記憶手順により記憶された文字列が前記テープ状印刷媒体の幅方向に沿って配列された文字イメージを生成する文字イメージ生成手順と、

前記文字イメージ生成手順により生成された文字イメージが、前記印刷範囲記憶手順により記憶された印刷範囲における前記テープ状印刷媒体の長手方向両端にそれぞれ印刷されるように、各文字イメージの印刷位置を制御する印刷制御手順とを実行させるためのプログラム。

1 1 . 前記印刷制御手順において、前記文字イメージ生成手順により生成された文字イメージが前記印刷範囲記憶手順により記憶された印刷範囲における前記テープ状印刷媒体の長手方向両端とその間とにそれぞれ印刷されると共に、各文字イメージ間の距離がすべて等しくなるように各文字イメージの印刷位置を制御することを特徴とする請求項 1 0に記載のプログラム。

1 2 . 前記印刷範囲記憶手順により記憶された印刷範囲内に配置すべき前記文字列の数、文字列間隔の少なくとも一つを設定する為の設定手順をさらに備え、前記印刷制御手順において、前記設定手順によって設定された前記文字列の数，前記文字列間隔の少なくとも一つに基づいて、前記文字イメージが前記印刷範囲内の両端部およびその間に均等に配置されるよう印刷位置を制御すること、を特徴とする請求項 1 0に記載のプログラム。

1 3 . 前記文字列記憶手順により複数行の文字列が記憶された場合に、前記文字イメージ生成手順において、前記複数行の文字列を 1つのイメージとして文字イメージを生成することを特徴とする請求項 1 0に記載のプログラム。

1 4 . 入力されたケーブル状部材の外径に基づいて、前記印刷範囲記憶手順により記憶される前記印刷範囲を設定する印刷範囲設定手順を、コンピュータにさらに実行させることを特徴とする請求項 1 0または請求項 1 1に記載のプロダラム。

1 5 . 前記印刷制御手順において、入力されたケーブル状部材の外径に基づいて、前記文字イメージ間の距離を決定することを特徴とする請求項 1 4に記載のプログラム。

1 6 . 前記文字イメージ生成手順により生成される文字イメージの文字サイズを、前記文字列記憶手順により記憶された文字列の文字数、行数、前記印刷範囲記憶手順により記憶された印刷範囲の大きさ、ケーブル状部材の外径、及びテ一プ状印刷媒体の幅の少なくとも 1つに基づいて決定する文字サイズ決定手順を、コンピュータにさらに実行させることを特徴とする請求項 1 0に記載のプロダラム。

1 7 . 入力されたケーブル状部材の外径に基づいて、前記ケーブル状部材に卷き付ける前記テープ状印刷媒体の推奨する幅を判断する推奨幅判断手順と、前記推奨幅判断手順により判断された前記推奨する幅を報知する報知手順とを- コンピュータにさらに実行させることを特徴とする請求項 1 0に記載のプログラム。

1 8 . 前記印刷制御手順において、前記印刷範囲記憶手順により記憶された印刷範囲における前記テープ状印刷媒体の長手方向両端に、切断目印となるカツトマークを印刷するように制御することを特徴とする請求項 1 0に記載のプロダラム。