WO2003073756A1

WO2003073756A1 - Systeme de generation de donnes d'images animees, procede de generation de donnees d'images animees, programme de generation de donnees d'images animees et support d'enregistrement d'informations

Info

Publication number: WO2003073756A1
Application number: PCT/JP2003/002023
Authority: WO
Inventors: Yoshitaka Ota
Original assignee: Konica Corporation
Priority date: 2002-02-27
Filing date: 2003-02-25
Publication date: 2003-09-04
Also published as: EP1489841A1; RU2295780C2; CN1640121A; JP4542301B2; EP1489841A4; RU2004126143A; JP2003259303A; KR20040111363A; US20050088442A1; AU2003211656A1

Description

明細書動画データ生成システム、動画データ生成方法及び動画データ生成プログラム並びに情報記録媒体技術分野

本発明は、顧客が提供した静止画像データを基にして動画データを生成する動画データ生成システム、動画データ生成方法及び動画データ生成プログラム並びに情報記録媒体に関する。背景技術

近年、カメラで撮影した写真をデジタル画像データとして取り扱う顧客が増えている。例えば、デジタルカメラでは、メモリーカード等の情報記録媒体に記憶された画像データをパソコン等のコンピュータ端末で読み込み、パソコンにインスト一ルされた画像表示ソフトを用いて再生することにより写真画像をパソコン上で閲覧することができる。

また、フィルムカメラで撮影した写真をデジタルデータに変換するサービスも行われており、例えば、ラボ等のフォトサービス店舗やコンビニエンスストア等の注文店舗に顧客が撮影したネガフィルムを持ち込むと、フォトサービス店舗では、ネガフィルムを現像した後、スキャナ等で画像データを読み取り、読み取った画像デ

—夕を C D— R等の情報記録媒体に書き込むといったサ一ビスが行われている。そして、画像デ一夕が書き込まれた C D— R等の情報記録媒体を受け取つた顧客は、自宅のパソコンで画像表示ソフトを用いて再生することにより、パソコン上で写真画像を閲覧することができ、デジタルカメラを所有していない顧客であっても、写真をデジタル画像データとして取り扱うことができる。

しかしながら、上述したサービスは画像デ一夕をパソコン等のコンピュータ端末で閲覧することを前提としているため、画像データを見るためにはパソコンが必要であり、かつ、パソコンの操作にある程度習熟していることが求められる。従ってパソコン操作に不慣れな顧客にとつては、情報記録媒体を受け取つても写真画像をプリントとして出力する場合のように気軽に楽しむことはできない。

また、電子アルバムソフトゃスライドショ一ソフ卜を利用して連続的に画像デ一夕を表示させる方法もあるが、この場合も、予めパソコンに電子アルバムソフトやスライドショーソフトがインストールされていなければならず、また、ソフトの操作も顧客が行わなければならないため、パソコンに不慣れな顧客にとってはこのような方法で写真画像を閲覧することは困難である。

一方、近年、 D VDプレーヤーのような家庭用動画再生機器が低価格で提供されるようになってきており、これらの家庭用動画再生機器は一般の家電製品と同様に簡単な操作で画像や音声を再生することができ、パソコン操作に不慣れな顧客でも容易に操作することができる。しかし、このような家庭用動画再生機器は、通常、静止画を記録するフォーマツトである J P E Gなどを再生することはできないため、フィルムから読み取つた写真画像やデジタル力メラで取得した写真画像をこれらの画像再生機器を利用して再生することはできない。発明の開示

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、 D V Dプレーヤーのような家庭用動画再生機器でも、パソコン等のコンピュー夕端末でも簡単に写真画像を閲覧することができる動画データ生成システム、動画データ生成方法及び動画データ生成プログラム並びに該プログラムで生成された動画デー夕が記録された情報記録媒体を提供することにある。

上記目的を達成するため、本発明の動画データ生成システムは、少なくとも、現像したフィルムから複数の静止画像データを読み取る手段と、各々の前記静止画像データに対して、予め定められた一画像当たりの表示時間から計算される数量の、該静止画像データとの差分を示す差分データを生成する手段と、前記各々の静止画像データに前記差分データを付加して動画デ一夕を生成する手段と、情報記録媒体に、少なくとも前記動画データと前記静止画像データとをこの順で記録する手段とを有するものである。

また、本発明の動画データ生成システムは、少なくとも、顧客が提供した情報記録媒体から複数の静止画像データを読み取る手段と、各々の前記静止画像データに対して、予め定められた一画像当たりの表示時間から計算される数量の、該静止画像データとの差分を示す差分データを生成する手段と、前記各々の静止画像データに前記差分デ一夕を付加して動画データを生成する手段と、情報記録媒体に、少なくとも前記動画データと前記静止画像データとをこの順で記録する手段とを有するものである。

本発明においては、前記差分データは、対応する前記静止画像データとの差分が

0のデータ、又は、前記差分データは、対応する前記静止画像データとの差分が 0 のデータと、予め定められた画面切り替え効果に基づいて計算された変化データとで構成され、前記動画データ生成手段では、前記静止画像データに、前記差分が 0 のデータと前記変化データとがこの順で付加される構成とすることができる。また、本発明においては、前記記録手段において、前記情報記録媒体に、コンビユー夕を前記静止画像デ一夕をスライド表示させるための手段として機能させるスライドショ一実行プログラムが記録される構成とすることもできる。

また、本発明においては、前記記録手段において、前記情報記録媒体に、前記静止画像データのスライド表示に際して演奏される楽曲音声データが記録される構成とすることもでき、前記動画データ生成システムに、通信ネットワークを介して楽曲音声データを配信するサーバーと通信する手段を備え、前記サーバーから受信した前記楽曲音声情報が前記情報記録媒体に記録される構成としてもよい。

また、本発明においては、前記情報記録媒体は、 C D _ R又は D VD— Rであり、前記情報記録媒体の内周側の情報記録領域に前記動画データが記録されることが好ましい。

また、本発明の動画データ生成方法は、少なくとも、読み取り手段を用いて現像したフィルムから静止画像デー夕を読み取るステップと、差分デ一夕生成手段により、各々の前記静止画像データに対して、予め定められた一画像当たりの表示時間から計算される数量の、該静止画像デ一夕との差分を示す差分データを生成するステツプと、動画デ一夕生成手段により、前記各々の静止画像データに前記差分データを付加して動画デ一夕を生成するステップと、記録手段を用いて、情報記録媒体に少なくとも前記動画データと前記静止画像データとをこの順で記録するステツプとを有するものである。

また、本発明の動画データ生成方法は、少なくとも、読み取り手段を用いて顧客が提供した情報記録媒体から静止画像データを読み取るステツプと、差分データ生成手段により、各々の前記静止画像データに対して、予め定められた一画像当たりの表示時間から計算される数量の、該静止画像データとの差分を示す差分データを生成するステップと、動画データ生成手段により、前記各々の静止画像データに前記差分データを付加して動画データを生成するステップと、記録手段を用いて、情報記録媒体に少なくとも前記動画データと前記静止画像データとをこの順で記録するステップとを有するものである。

また、本発明の動画データ生成方法は、少なくとも、読み取り手段を用いて現像したフィルムから静止画像データを読み取るステップと、記録手段を用いて、情報記録媒体に少なくとも前記静止画像データと、コンピュータを各々の前記静止画像データに対して予め定められた一画像当たりの表示時間から計算される数量の差分データを生成する手段と、前記各々の静止画像デ一夕に前記差分データを付加して動画データを生成する手段として機能させる動画データ生成プログラムとを記録するステップとを有するものである。

本発明においては、前記顧客のコンピュータ端末で実行されたスライドショーのスライド効果に基づいて前記一画像当たりの表示時間又は前記画面切り替え効果が設定され、該顧客のコンピュータ端末で前記動画データが生成される構成とすることができる。

また、本発明の動画データ生成プログラムは、コンピュータを、顧客が提供したフィルム又は情報記録媒体から読み取った静止画像データを順次抽出する手段、予め定められた一画像当たりの表示時間から、各々の前記静止画像データに付加するデータの数量を演算する手段、前記静止画像データとの差分が 0の前記差分データを生成する手段、前記各々の静止画像データに前記数量の前記差分データを付加したデータを、画面表示順に繋ぎ合わせて動画データを生成する手段、として機能させるためのものである。

また、本発明の動画データ生成プログラムは、コンピュータを、顧客が提供したフィルム又は情報記録媒体から読み取つた静止画像データを順次抽出する手段、予め定められた一画像当たりの表示時間から、各々の前記静止画像データに付加するデ一夕の数量を演算する手段、前記静止画像データとの差分が 0の前記差分デ一夕を生成する手段、前記静止画像デ一夕との差分が、予め定められた画面切り替え効果に基づいて計算される変化デ一夕を生成する手段、前記各々の静止画像データに、前記数量の、前記差分データと前記変化データとを付加したデ一夕を、画面表示順に繋ぎ合わせて動画データを生成する手段、として機能させるためのものである。また、本発明の情報記録媒体は、顧客が提供したフィルム又は情報記録媒体から読み取った複数の静止画像デ一夕と、各々の前記静止画像データに、予め定められた一画像当たりの表示時間から計算される数量の、該静止画像データとの差分を示す差分データを付加して生成した動画デ一夕とが記録されているものである。

このように、本発明の動画データ生成システムでは、顧客が持ち込んだフィルムや情報記録媒体から読み取つた静止画像データから動画データが生成され、情報記録媒体には動画データと静止画像データとスライドショ一実行プログラムと必要に応じて楽曲音声データとが記録されるため、パソコンの操作に不慣れな顧客は、 D V Dプレーヤ一等の家庭用動画再生機器で動画データを再生して写真画像を楽しむことができ、また、パソコンの操作に慣れた顧客は、スライドショ一実行プログラムを用いて静止画像データを表示したり、パソコンにインストールされた動画再生プログラムで動画データを再生することができ、顧客の好みの方法で写真画像を閲覧することができる。

また、静止画像データとスライドショ一実行プログラムに加えて、コンピュータを静止画像データから動画データを生成する手段として機能させるための動画デ —タ生成プログラムを情報記憶媒体に記録して顧客に提供することにより、顧客は自宅のパソコンでスライドショ一実行プログラムにより静止画像デ一夕のスライド効果をシミュレーションした後、動画データ生成プログラムによりスライド効果に基づいた動画データを生成することができるため、静止画像データから生成される動画データをカスタマイズすることができ、より顧客の好みに合致したスライドショーを楽しむことができる。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明の第 1の実施例に係る動画データ生成システムの構成を示す図である。

第 2図は、本発明の第 1の実施例に係る動画データ生成システムのラボの構成を示すブロック図である。

第 3図は、本発明の第 1の実施例に係る動画データ生成方法の手順を示すフローチャート図である。

第 4図は、本発明の第 1の実施例に係る情報記録媒体のデータ記録領域を示す図である。

第 5図は、本発明の第 1の実施例に係る動画データの生成手順を示すフローチヤート図である。

第 6図は、本発明の第 1の実施例に係る動画データの構成を示す図である。第 7図は、本発明の第 1の実施例に係る動画データの具体的生成手順を示すフロ一チャート図である。

第 8図は、本発明の第 1の実施例に係る動画デ一夕生成システムの他の構成を示す図である。

第 9図は、本発明の第 1の実施例に係る動画データ生成システムの他の構成を示す図である。第 1 0図は、本発明の第 2の実施例に係る動画データ生成方法の手順を示すフロ一チャート図である。

第 1 1図は、本発明の第 2の実施例に係る動画データの構成を示す図である。第 1 2図は、本発明の第 2の実施例に係る動画データの具体的生成手順を示すフローチャート図である。

第 1 3図は、本発明の第 2の実施例に係る動画データの具体的生成手順を示すフローチャート図である。第 1 4図は、本発明の第 3の実施例に係る動画データ生成システムの構成を示す図である。

第 1 5図は、本発明の第 3の実施例に係る動画データ生成システムのラボの構成を示す図である。 ·

第 1 6図は、本発明の第 3の実施例に係る動画データ生成方法の手順を示すフロ一チャート図である。

発明を実施するための最良の形態

本発明に係る動画データシステムは、その好ましい一実施の形態において、ラボ等のフォトサービス店舗に、顧客が提供したフィルムを現像する手段と、現像したフィルムから複数の静止画像データを読み取る手段と、各々の静止画像データに対して、予め定められた一画像当たりの表示時間から計算される数量の差分データを作成する手段と、各々の静止画像データに前記差分データを付加して動画データを生成する手段と、情報記録媒体に前記動画データと、前記静止画像データと、コンピュー夕を前記静止画像データをスライド表示させるための手段として機能させるスライドショー実行プログラム、必要に応じて静止画像データのスライド表示に際して演奏される楽曲音声データとを記録する手段とを備えものであり、情報記録媒体を受け取った顧客は、 D VDプレーヤ一等の家庭用動画再生機器、又は、パソコン等のコンピュータ端末のいずれを用いても写真画像を閲覧することができる。すなわち、静止画像データの一定時間表示、又はその切り替え動作を一連の動画デ一夕として M P E Gエンコードするとともに、必要に応じてそれに同期させて再生する楽曲音声データもエンコードし、一つあるいは一連のファイルとして C D— R、 D VD— R等の情報記録媒体の最初の位置に記録し、その後に、動画作成に用いた元の静止画像データを J P E G等の静止画フォーマツ卜に準じて記録する。このような形態で記録された情報記録媒体を D V Dプレーヤ一等の家庭用画像再生装置で再生する場合は、 D V Dプレーヤーでは最初に記録した部分しか認識しないため、単なる動画データのディスクとして再生することができる。また、 D V Dプレーヤ一では、各チャプターの先頭画面の一覧表示や、チャプター間のジヤンプなどの機能がついているものも多く、各静止画像データの表示時間毎をチヤプタ一として記録しておくことにより、動画データ再生時の操作性を良くすることができる。

また、上記形態で記録された情報記録媒体をパソコン等のコンピュータ端末で再生する場合は、パソコンでは全部のファイルを見ることができるため、情報記録媒体に記録されているスライドショ一実行プログラムを用いて静止画像データを見ることができ、また、 M P E Gデコードソフトで動画データを見ることも可能である。

また、情報記録媒体に静止画像データとスライドショー実行プログラムに加えて動画データ生成プログラムを記録することにより、顧客はパソコンでスライドショ一をシミュレーションしてスライド効果（1画像の表示時間や画像の切り替え方法等）を好みに応じて設定することができ、その後、動画データ生成プログラムを用いて、設定したスライド効果に基づいた動画データを作成することができる。

上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照して説明する。

[実施例 1 ]

まず、本発明の第 1の実施例に係る動画データ生成システム及び動画データ生成方法並びに情報記録媒体について、図 1乃至図 9を参照して説明する。図 1は、第 1の実施例に係る動画データ生成システムの構成を模式的に示す図であり、図 2は、動画データの生成を行うラボ等のフォ卜サービス店舗に備える手段を示すブロック図である。また、図 3は、本実施例の動画データ生成方法の手順を示すフローチヤート図であり、図 4は、情報記録媒体の記録領域の構成を示す図である。また、図 5及び図 7は、動画データ生成手順を示すフローチャート図、図 6は、動画デー夕の構成を模式的に示す図である。また、図 8及び図 9は、本実施例の動画データ生成システムの他の構成を示す図である。

なお、以下の説明で使用する「静止画像デ一夕」とは、 1枚の独立した画像デ一夕であり、ファイル形式によって、全ての画素のデータがそのまま書かれているものや、冗長度を省いて圧縮したデ一夕として書かれているものをある。最も良く使われるのが J P E G方式で圧縮されて書かれる方法であるが、他の方式で圧縮されたファイルや圧縮されていないファイルであってもよい。

また、「動画データ」とは、ある一定時間間隔で画像を切り変えて表示するためのデータである。例えば、 M P E Gなどのファイルでは、基準となる画像のデ一夕は独立したデータとして書かれており、それだけで画像の再現が可能であるが、それ以降は、基準画像との差分だけが記録されるため、基準の画像と比較して初めて W 03

11 画像が再現される。

まず、動画データ生成システムの構成について図 1を参照して説明する。本実施例の動画データ生成システム 1は、写真画像を未現像ネガフィルム 4 aとして提供する顧客 3と、未現像ネガフィルム 4 aを現像して静止画像データを読み取り、読み取った静止画像データを基にして動画データを生成し、 C D— R、 D VD— R等の情報記録媒体 5に書き込むラボ 2とから構成される。

また、図 2に示すように、ラボ 2には、顧客 3が提供した未現像ネガフィルム 4 aを現像する現像手段 2 aと、現像したフィルムから静止画像データを読み取る読み取り手段 2 bと、静止画像データから動画データを生成する動画データ生成手段 2 cと、情報記録媒体 5に動画データ、静止画像データ、楽曲音声データ及びスラィドショー実行プログラムを書き込む書き込み手段 2 と、スライドショー実行プログラムを記憶するプログラム記憶手段 2 eと、楽曲音声データを記録する楽曲音声データ記憶手段 2 f とを備えている。

なお、上記各手段は別々に構成されていてもよく、また、現像手段 2 aと読み取り手段 2 b、動画データ生成手段 2 cと書き込み手段 2 d等の 2以上の手段が一体的に構成されていてもよい。また、情報記録媒体 5に楽曲音声データを記録しない場合は、楽曲音声データ記憶手段 2 f を備える必要はない。更に、読み取り手段 2 bで読み取った画像データを基にして、通常のプリントを作成するプリン夕を設けてもよい。このプリンタとしては、特に種類を問わず、インクジェットタイプ、電子写真タイプ、銀塩タイプ等種々のものを用いることができる。

また、以下では、顧客 3がラボ 2に未現像ネガフィルム 4 aの現像及び動画データを記録した情報記録媒体 5の作成を依頼する場合を例にして説明するが、コンビ二エンスストア等の注文店舗を経由して依頼を行う構成としてもよい。また、顧客 3は画像データを未現像のネガフィルム 4 aとして提供する場合を主に説明するが、現像済みのネガフィルムやポジフィルム（現像済みでも未現像でも可）を提供する構成としたり、図 8に示すように、プリントやデジタルカメラで取得した画像データを記録したコンパクトフラッシュ (登録商標) やスマートメディア、メモリ —スティック（登録商標）、マルチメディアカード、 S Dメモリーカードなどのメモリー力一ドゃ C D— Rなどの情報記録媒体 6を提供する構成としても良い。上記構成の動画データ生成システム 1を用いて、顧客 3がラボ 2に未現像ネガフイルム 4 aを持ち込んでから動画データ、静止画像データ、楽曲音声データ及びスライドショー実行プログラムが書き込まれた情報記録媒体 5を入手するまでの手順について、図 3のフローチヤ一ト図を参照して説明する。

まず、ステップ S 1 0 1において、顧客 3はフィルムカメラで撮影した未現像ネガフィルム 4 aをラボ 2等のフォトサービス店舗に持ち込み、未現像ネガフィルム 4 aの現像と情報記録媒体 5の作成を依頼する。この未現像ネガフィルム 4 aに記録されている写真画像は顧客自らが撮影したものであっても良く、他の顧客が撮影したものでも良い。また、カメラで撮影して取得した写真画像に限らず、インタ一ネット等の通信ネットワークを介して取得した画像データや、画像加工ソフトゥェァを使用して顧客が加工した画像デー夕であっても良い。

その後、依頼を受けたラボ 2では現像処理を開始するが、情報記録媒体 5にスラィドショーにおいて静止画像データと共に演奏する楽曲音声データを記録する場合には、ステップ S 1 0 2において、ラボ 2は顧客 3に対して楽曲音声データ記憶手段 2 f に記憶されている楽曲音声データの一覧を提示し、顧客 3は一覧の中から所望の楽曲音声データを選択する。なお、情報記録媒体 5に楽曲音声データを記録しない場合はこのステップは省略してもよく、また、楽曲音声データをラボ 2が設定する構成としたり、ラボ 2に楽曲音声データ選択端末を設置し、端末上で顧客 3 が楽曲音声データを選択する構成としてもよい。

そして、ステップ S 1 0 3において、ラボ 2は現像手段 2 aを用いて未現像ネガフィルム 4 aを現像し、ステップ S 1 0 4で現像したネガフィルムをスキャナ等の読み取り手段 2 bを用いて読み取り、静止画像データを取得する。この静止画像デ一夕の形式としては、顧客 3が保有するパソコンで読み取り可能な形式であればよく、 J P E G、 B M P , J I F等任意の形式のデータとすることができ、静止画像データをどの形式で情報記録媒体 5に記録するかを顧客 3が選択する構成としてもよい。なお、顧客 3が画像データを現像済みのネガフィルムや情報記録媒体 6として提供した場合は、ステップ S 1 0 3の現像処理は省略することができ、また、情報記録媒体 6として提供した場合は、ステップ S 1 0 4で情報記録媒体 6から静止画像データを直接読み込めばよい。

そして、ステップ S 1 0 5において、動画データ生成手段 2 cにより、読み取り手段 2 bで読み取った静止画像データを基にした動画データの生成を行う。この動画データの具体的な生成手順については後述する。なお、動画データの形式は、 M

P E G 1、 M P E G 2等の家庭用動画再生機器で認識可能な任意の形式とすることができ、動画データをどの形式で情報記録媒体 5に記録するかを顧客 3が選択する構成としてもよい。

そして、ステップ S 1 0 6で、読み取った静止画像デ一夕と生成した動画データと楽曲音声デ一夕とスライドショ一実行プログラムとをコンピュータで読み取り可能な状態で情報記録媒体 5に書き込む。この情報記録媒体 5としては、前述したように C D— R、 D VD— R等の家庭用動画再生機器で再生可能な媒体であればよい。また、書き込みに際して、動画データを D VDプレーヤ一等の家庭用動画再生機器で再生できるように、初めに動画データを書き込み、その後、静止画像データ、楽曲音声データ、スライドショー実行プログラムを書き込むことが好ましい。このような順番でデ一夕を書き込むと、情報記録媒体 5は図 4に示すような構成となり、最内周部分に動画データ記録領域 5 aが形成され、その外側に、静止画像データ記録領域 5 b、楽曲音声データ記録領域 5 c、プログラム記録領域 5 d等が順次形成される。

なお、静止画像データ記録領域 5 b、楽曲音声デ一夕記録領域 5 c、プログラム記録領域 5 dの順序は図の構成に限らず、最内周部分に動画データ記録領域 5 aがある限りにおいてどのような順番であってもよい。また、顧客 3のパソコンに予めスライドショー実行プログラムがインストールされている場合は、スライドショー実行プログラムの書き込みを省略することもでき、情報記録媒体 5にスライドショ一実行プログラムを記録するか否かを顧客 3が選択できる構成とすることもできる。

その後、ステップ S 1 0 7において、ラボ 2は、この情報記録媒体 5と現像済みネガフィルム 4 bとを顧客 3に提供し、顧客 3は、自宅の D VDプレーヤ一等の家庭用画像再生装置又はパソコン等のコンピュータ端末を用いて写真画像を閲覧する。

次に、静止画像データから動画データを生成する手順について、図 5乃至図 7を参照して説明する。

本実施例の動画データ生成方法は、動画データ生成手段 2 cにより実行される。動画データ生成手段 2 cでは、図 5及び図 6に示すように、スライド効果により予め定められた一つの静止画像データを表示する時間から該時間内に表示される画像データの数量を演算するステップ（S 2 0 1 ) と、読み取り手段 2 bにより読み取られた複数の静止画像デ一夕 9を順次抽出するステップ ( S 2 0 2 ) と、前記数量分の差分データ（本実施例の場合は同一の画像を表示するため差分は" 0 " となる。以下差分 0データ 1 0 aと呼ぶ。）を生成するステップ（S 2 0 3 ) と、抽出した静止画像データ 9に生成した差分 0データ 1 0 aを付加した複合データ 1 1 を生成するステップ ( S 2 0 4 ) と、複合データ 1 1を繋ぎ合わせて動画データ 1 2を生成するステップ（S 2 0 5 ) とが実行される。

すなわち、本実施例の動画データ生成方法は、単に静止画像データ 9を繋ぎ合わせるのではなく、表示時間から演算した数量分の差分 0データを各々の静止画像デ一夕に付加し、静止画像データと差分 0データとからなる複合データ 1 1を生成し、この複合データ 1 1を繋ぎ合わせるものであり、このような処理を施すことにより、静止画像データをスライドショーで表示する場合と同様の表示効果を持つ動画デ —夕 1 2を生成することができる。

以下、図 7を参照してその具体的な手順について説明する。動画データの生成にあたって、フレームレートは自由に設定することができるが、動画データを一般のテレビに表示するために 6 0コマ/秒に設定する。また、基準画面は 3 0枚に 1枚毎とし、 5秒間隔で画像を切り替えるものとする。

まず、ステップ S 3 0 1で、 X (静止画像データの番号）を 1、 Y ( 0 . 5秒間に表示される画像データの数）を 0、 Z (Yの繰り返し回数）を 0に設定する。次に、ステップ S 3 0 2で、 X番目の静止画像データを基準画面としてファイルに記録する。

次に、ステップ S 3 0 3からステップ S 3 0 5で、 1 / 6 0秒後の画像データとして、前の画像との差分を差分 0としてファイルに追加し、これを 2 9回繰り返して、 0 . 5秒間に表示される画像データ群を生成する。次に、ステップ 306、 307で、上記画像データ群の生成操作を 9回繰り返して、 5秒間表示される複合データを生成する。

そして、ステップ S 308、 309で、上記複合データの生成操作を静止画像デ —夕の数だけ繰り返すことにより、各々の静止画像データが 5秒表示される動画デ —夕が生成される。

この動画データの画像フォ一マットとして M P E G 1を用い、情報記録媒体 5として CD— Rに記録すれば、 V i d e o CDのディスクを作成する'ことができ、一般の DVDプレーヤ一で再生することができるようになる。 V i de o CDの規格には楽曲音声データの規定もあるので、それに従つて楽曲音声データも付加すれば音楽付の動画データとすることができる。

また、動画データの画像フォ一マットとして MP EG 2を用い、情報記録媒体 5 として DVD— Rに記録すれば、 DVD— V i d e oのディスクを作成することができ、一般の DVDプレーヤ一で再生することができる。 DVD— V i d e oの規格には楽曲音声データの規定もあるので、それに従つて楽曲音声データも付加すれば音楽付の動画データとすることができる。

また、情報記録媒体 5をパソコンで再生する場合、パソコンに予め実行ファイル (スライドショー実行プログラム）がインストールされていれば、静止画像データと、その表示時間、切り替えの効果の選択等が実行ファイルに保存されるが、この実行フアイルは、同じ実行フアイルがィンストールされているパソコン同士でしか互換性はない。そこで、情報記録媒体 5に静止画像データとその表示時間、切り替え効果の選択、実行ファイルをまとめて保存しておけば、同じ実行ファイルがインストールされているかどうかを気にする必要がなくなるというメリットがある。情報記録媒体 5に記録するスライドショー実行プログラムとしては、本願発明者の先願（特願 2 0 0 2— 1 3 7 8 9号）において開示したプログラムが好適である。このプログラムでは、静止画像データと楽曲音声デ一夕とが独立して表示/演奏されるのではなく、相互に関連づけて表示ノ演奏されるため、静止画像データと楽曲音声データとがー体となって再生されるスライドショーを楽しむことができる。具体的には、上記スライドショー実行プログラムは、コンピュータを、楽曲音声デ一夕の演奏時間を演算する処理や楽曲音声データのテンポ、フレーズ、音声デ一タ、休止符を抽出する処理、静止画像データの表示タイミングを設定する処理等を行う楽曲音声データ分析手段や、静止画像データから特定の形状や色彩を抽出する処理、静止画像データの特徴を参照して画像データに適した楽曲音声データを選択する処理等を行う画像データ分析手段として機能させることができる。

そして、例えば、楽曲音声データの形式やサイズ、ヘッダ情報等から楽曲音声デ

—夕の演奏時間を抽出し、その演奏時間を表示する静止画像データの数で割って 1 静止画像データ当たりの表示時間を演算し、楽曲音声データの演奏終了と同時に静止画像データの表示が終了するようにしたり、複数の楽曲音声データの演奏終了と同時に静止画像デ一夕の表示が終了するようにスライドショーを設定することができる。

また、楽曲音声データの強弱、周波数等から楽曲音声データのテンポを抽出し、楽曲音声データのテンポに合わせてスライド効果の時間（例えば、フェードイン/ フェードアウトの時間）を設定し、テンポの速い楽曲の場合はスライド効果を早くし、逆にテンポの遅い楽曲の場合はスライド効果の時間を長くして、楽曲のテンポとスライド効果との整合を図ることもできる。

また、楽曲音声データの強弱、周波数等から楽曲音声データの音声デ一タや休止符を抽出して楽曲をフレーズ毎に分割し、例えば、 1フレーズに 1枚の静止画像デ一夕が表示されるようにスライドショ一を設定することもでき、楽曲音声デ一夕のフレーズと静止画像デー夕の表示とを同期させることにより、楽曲と画像との一体感が生まれ、スライドショーの効果を高めることもできる。

このように、本実施例の動画データ生成システム 1を用いると、顧客 3が未現像ネガフィルム 4 aや情報記録媒体 6を提供すると、ラボ 2で静止画像データを読み取り、予め定めたスライド効果に基づいて動画データを生成し、情報記録媒体 5に、動画データと静止画像データと必要に応じて楽曲音声データとスライドシ:ョ一実行プログラムとがコンピュータで読み取り可能な状態で書き込まれるため、顧客 3 は D V Dプレーヤ一等の家庭用動画再生機器又はパソコン等のコンピュータ端末のいずれの装置を用いても写真画像を楽しむことができる。

なお、上記説明では、ラボ 2内に楽曲音声データを記憶する手段 2 ίを備える構成としたが、図 9に示すように、ラボ 2を通信ネットワーク 8を介して楽曲音声デ一夕の配信サービスを行うサーバー 7と接続することもできる。このような構成とすることにより、ラボ 2側で楽曲音声データの記憶やデータの更新作業を行う必要がなくなり、顧客 3に常に最新の楽曲音声データを提供することができる。

[実施例 2 ]

次に、本発明の第 2の実施例に係る動画データ生成方法について、図 1 0乃至図 1 3を参照して説明する。図 1 0、図 1 2及び図 1 3は、動画データの生成手順を示すフローチャート図であり、図 1 1は、動画データの構成を模式的に示す図である。

前記した第 1の実施例では、静止画像データが瞬時に切り替わるスライド効果に基づいて動画デ一夕を生成したが、一つの静止画像データから次の静止画像データに切り替わる際に、所定のスライド効果で画面が徐々に切り替わるように変化する動画データを生成することも可能である。

このようなスライド効果の動画データを生成する手順について、図 1 0乃至図 1 3を参照して説明する。

本実施例の動画データ生成手段 2 cでは、図 1 0及び図 1 1に示すように、スラィド効果により予め定められた一つの静止画像データを表示する時間から該時間内に表示される画像データの数量を演算するステップ（S 4 0 1 ) と、読み取り手段 2 bにより読み取られた複数の静止画像データ 9を順次抽出するステツプ（ S 4 · 0 2 ) と、前記数量の内、同じ画像を表示する数量分の差分 0データ 1 0 aを生成するステップ（S 4 0 3 ) と、前記数量の内、画面切り替え効果を表示する数量分の差分データ（以下、変化データ 1 0 bと呼ぶ。）を生成するステップ（S 4 0 4 ) と、抽出した静止画像デ一夕 9に生成した差分 0データ 1 0 aと変化データ 1 0 b とを付加した複合データ 1 1を生成するステップ（S 4 0 5 ) と、複合デ一夕 1 1 を繋ぎ合わせて動画データ 1 2を生成するステップ（S 4 0 6 ) とが実行される。以下、図 1 2及び図 1 3を参照してその具体的な手順について説明する。動画デ一夕生成条件として、フレームレートは 6 0コマ Z秒、基準画面は 3 0枚に 1枚毎とし、 5秒間隔で画像を切り替え、 5秒の内の最後の 0 . 5秒は画像切り替えの変化を生成させるものとする。なお、画像切り替え効果としては、スライドショーにおいて設定可能な効果、例えば、ページをめくるように画面を切り替える効果、画面が徐々に消滅/出現する効果やページが上下左右に移動する効果等、任意の効果とすることができるが、ここでは、左から徐々に次の画像に切り替わる効果を例として説明する。

まず、ステップ S 5 0 1で、 X (静止画像デ一夕の番号）を 1、 Y ( 0 . 5秒間に表示される画像データの数）を 0、 Z (Yの繰り返し回数）を 0に設定する。次に、ステップ S 5 0 2で、 X番目の静止画像データを基準画面としてファイルに記録する。

次に、ステップ S 5 0 3からステップ S 5 0 5で、 1 / 6 0秒後の画像デ一夕として、前の画像との差分を差分 0としてファイルに追加し、これを 2 9回繰り返して 0 . 5秒間に表示される画像データ群を生成する。

次に、ステップ 5 0 6、 5 0 7で、上記画像データ群の生成操作を 9回繰り返して、 4. 5秒間表示される複合データを生成する。

次に、画面切り替え効果を実行するが、本実施例では、左から徐々に次の画像に切り替わる変化をするものとしているため、図 1 3に示すような処理が行われる。具体的には、ステップ S 6 0 1で、 K (変化データの数） = 1に設定し、次の画像データとして、画面の左端 1 / 3 0を次の画像とし、それ以外は差分 0とする（ステツプ S 6 0 2 ) 。そして、ステップ S 6 0 3、 6 0 4で、この操作を 2 9回繰り返して 0 . 5秒間表示される複合データを生成する。

そして、ステップ S 5 0 9、 5 1 0で、上記複合データの生成操作を静止画像デ —夕の数だけ繰り返すことにより、一つの静止画像データが 4. 5秒間表示され、 0 . 5秒間次の静止画像データに徐々に切り替わる動画データが生成される。

このように、本実施例では、所定のスライド効果で画面が切り替わるように動画データが生成されるため、 D VDプレーヤ一等の家庭用動画再生機器又はパソコン等のコンピュータ端末のいずれの装置を用いても写真画像をより効果的に再生することができる。

[実施例 3 ]

次に、本発明の第 3の実施例に係る動画データ生成システム、動画データ生成方法及び動画データ生成プログラム並びに情報記録媒体について、図 1 4乃至図 1 6 を参照して説明する。図 1 4は、第 3の実施例に係る動画データ生成システムの構成を模式的に示す図であり、図 1 5は、ラボ等のフォトサービス店舗に備える手段を示すブロック図である。また、図 1 6は、本実施例の動画データの生成手順を示すフローチヤ一卜図である。

前記した第 1及び第 2の実施例では、ラボ 2で動画データの生成を行ったが、動画データを生成するには一つの静止画像データの表示時間や画面の切り替え効果等のスライド効果を予め設定しなければならず、情報記録媒体 5を受け取った顧客 3によってはラボ 2で設定したスライド効果が顧客 3の好みに合致しない場合もある。そこで、本実施例では顧客 3が自宅のパソコンを用いてスライドショーを実行し、スライド効果を種々試してから顧客 3が自分で動画データを生成できるようにすることを特徴とするものである。

図 1 4に示すように、本実施例の動画データ生成システム 1は、未現像ネガフィルム 4 aとして写真画像を提供する顧客 3と、未現像ネガフィルム 4 aを現像して静止画像データを読み取り、読み取った静止画像データとスライドショー実行プログラムと動画データ生成プログラムとを C D— R、 D VD _ R等の情報記録媒体 5 に書き込むラボ 4と、情報記録媒体 5を用いて動画データを作成するパソコン 3 a とから構成される。

また、図 1 5に示すように、ラボ 2には、顧客 3が提供した未現像ネガフィルム 4 aを現像する現像手段 2 aと、現像したフィルムから静止画像データを読み取る読み取り手段 2 bと、情報記録媒体 5に静止画像データ、楽曲音声データ、スライドショ一実行プログラム及び動画デー夕生成プログラムを書き込む書き込み手段 2 dと、スライドショー実行プログラム及び動画データ生成プログラムを記憶するプログラム記憶手段 2 eと、楽曲音声データを記録する楽曲音声データ記憶手段 2 f とを備えている。

なお、第 1の実施例と同様に、上記各手段は別々に構成されていても、現像手段 2 aと読み取り手段 2 b等の 2以上の手段が一体的に構成されていてもよく、情報記録媒体 5に楽曲音声データを記録しない場合は楽曲音声デ一夕記憶手段 2 f を設ける必要はない。また、読み取り手段 2 bで読み取った画像データを基にして、通常のプリントを作成するインクジェットタイプ、電子写真タイプ、銀塩タイプ等のプリン夕を設けてもよい。また、コンビニエンスストア等の注文店舗を経由して依頼を行う構成としたり、現像済みのネガフィルムやポジフィルム、プリントゃデジタルカメラで取得した画像デ一夕を記録したメモリーカードや C D— Rなどの情報記録媒体 6を提供する構成としても良い。

上記構成の動画データ生成システム 1を用いて、顧客 3がラボ 2に未現像ネガフイルム 4 aを持ち込んでから静止画像データ、楽曲音声データ、スライドショー実行プログラム及び動画データ生成プログラムが書き込まれた情報記録媒体 5を入手するまでの手順について、図 1 6のフローチャート図を参照して説明する。まず、ステップ S 7 0 1において、顧客 3はフィルムカメラで撮影した未現像ネガフィルム 4 aをラボ 2等のフォトサービス店舗に持ち込み、未現像ネガフィルム 4 aの現像と情報記録媒体 5の作成を依頼する。その際、情報記録媒体 5にスライドショーにおいて静止画像データと共に演奏する楽曲音声データを記録する場合には、ステツプ S 7 0 2において、ラボ 2は顧客 3に対して楽曲音声データ記憶手段 2 f に記憶されている楽曲音声データの一覧を提示し、顧客 3は一覧の中から所望の楽曲音声データを選択する。なお、情報記録媒体 5に楽曲音声データを記録しない場合はこのステップは省略してもよい。

そして、ステップ S 7 0 3において、ラボ 2は現像手段 2 aを用いて未現像ネガフィルム 4 aを現像し、ステップ S 7 0 4で現像したネガフィルムをスキャナ等の読み取り装置 4 bを用いて読み取り、静止画像データを取得する。この静止画像デ一夕としては、顧客 3が保有するパソコンで読み取り可能な形式であればよく、どの形式で読み取るかを顧客 3が選択する構成としてもよい。なお、顧客 3が画像デ一夕を現像済みのネガフィルムや情報記録媒体 6として提供した場合は、ステップ S 7 0 3の現像処理は省略することができ、また、情報記録媒体 6として提供した場合は、ステップ S 7 0 4で情報記録媒体 6から静止画像デ一夕を直接読み込めばよい。

そして、ステップ S 7 0 5において、読み取った静止画像データと楽曲音声デー夕とスライドショー実行プログラムと動画データ生成プログラムとをコンビユー夕で読み取り可能な状態で C D— R、 D V D— R等の情報記録媒体 5に書き込む。なお、書き込みに際して、本実施例では情報記録媒体 5をパソコン 3 aで読み取ることを前提としているため、書き込みの順番は任意に設定してよい。その後、ステップ S 7 0 6において、ラボ 2は、この情報記録媒体 5と現像済みネガフィルム 4 bとを顧客 3に提供する。

この情報記録媒体 5に記録される動画デ一夕生成プログラムは、第 2の実施例で示した動画データ生成手段 2 cと同様に、コンピュータを、スライド効果により予め定められた一つの静止画像データを表示する時間から該時間内に表示される画像デ一夕の数量を演算する手段と、読み取り手段 2 bにより読み取られた複数の静止画像データ 9を順次抽出する手段と、前記数量の内、同じ画像を表示する数量分の差分 0データ 1 0 aを生成する手段と、前記数量の内、画面切り替え効果を表示する数量分の変化データ 1 0 bを生成する手段と、抽出した静止画像データ 9に生成した差分 0データ 1 0 aと変化データ 1 O bとを付加した複合データ 1 1を生成する手段と、複合データ 1 1を繋ぎ合わせて動画データ 1 2·を生成する手段として機能させることができる。

次に、ステップ S 7 0 7において、情報記録媒体 5を入手した顧客 3は、自宅のパソコン 3 aを用いて情報記録媒体 5に記録されているスライドショー実行プログラムにより静止画像データをスライド表示し、スライド効果設定画面で 1枚の静止画像データを表示する時間や表示画面の切り替え効果等のスライド効果を調整して動画データとしての表示した場合の効果をシミュレーションする。

そして、ステップ 7 0 8において、顧客 3がパソコン 3 a上で動画データ生成プログラムを駆動すると、動画データ生成プログラムは、設定したスライド効果に基づく表示時間や画面切り替え時の変化条件等を参照して、コンピュータを上記手段として機能させて、静止画像デ一夕から動画データを生成する。

このようにして生成された動画データは顧客 3の好みのスライド効果で静止画像データが表示されるため、顧客 3の写真画像に適した表示効果を実現することができる。そして、生成した動画データを知人、友人等にプレゼントする場合は、ステツプ S 7 0 9で、パソコン 3 aを用いて動画データを単独で、又は動画データに静止画像データ、楽曲音声データ、スライドショー実行プログラムを加えて C D— Rや D VD— R等の情報記録媒体 5に書き込む。そして、情報記録媒体 5を受け取つた顧客は、 D VDプレーヤ一等の家庭用動画再生機器やパソコン等のコンビュ一夕端末で動画デ一夕や静止画像デー夕を閲覧する。

このように、本実施例の動画データ生成システム 1で作成された情報記録媒体 5 には、静止画像データに加えて、スライドショー実行プログラムと動画データ生成プログラムと必要に応じて楽曲音声データとが記録されており、顧客 3はパソコン 3 aで実際にスライドショーをシミュレーションしてから動画データを作成することができるため、動画データをカスタマイズすることができ、この動画デ一夕を C D _ R、 D VD— R等に記録して友人、知人等にプレゼントすることにより、友人、知人は個性的にアレンジされたスライドショーを D VDプレーヤ一等で簡単に再生することができる。

なお、前記した第 1の実施例と同様に、ラボ 2を通信ネットワーク 8を介して楽曲音声データの配信サービスを行うサーバー 7と接続する構成としても良い。また、上記各実施例では、顧客 3は未現像ネガフィルム 4 aや情報記録媒体 6をラボ 2に持ち込む構成としたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、プリントサービスを行う w e bサイトで顧客 3の静止画像データを受け取り、作成した動画データ等を情報記録媒体 5に記録して顧客に提供したり、通信ネットワークを介して動画データ等を送信する構成とすることもできる。、産業上の利用可能性

以上説明したように、本発明の動画データ生成システム、動画データ生成方法及び動画データ生成プログラム並びに情報記録媒体によれば、下記記載の効果を奏する。

本発明の第 1の効果は、顧客はフィルムカメラで撮影したフィルムやデジタル力メラで撮影した画像データを記録した情報記録媒体を提供するのみで、 D VDプレ一ヤー等の家庭用動画再生機器でもパソコン等のコンピュータ端末でも写真画像を閲覧することができるということである。

その理由は、フィルムの現像を行うラボ等のフォトサービス店舗に、フィルムから読み取つた静止画像データを基にして動画データを作成する手段を備え、動画デ一夕が家庭用動画再生機器で再生可能な状態で情報記録媒体に記録されて顧客に提供されるからである。

また、本発明の第 2の効果は、顧客の好みのスライド効果で表示される動画デ一タを作成することができるということである。

その理由は、本発明の情報記録媒体に動画データ生成プログラムを記録することにより、顧客はスライドショ一をシミュレーションしてスライド効果を設定した後、その設定を反映した動画データを自分で作成することができるからである。

Claims

請求の範囲

1 . 少なくとも、顧客が提供した情報記録媒体から複数の静止画像データを読み取る手段と、各々の前記静止画像データに対して、予め定められた一画像当たりの表示時間から計算される数量の、該静止画像データとの差分を示す差分データを生成する手段と、前記各々の静止画像データに前記差分データを付加して動画データを生成する手段と、情報記録媒体に、少なくとも前記動画データと前記静止画像デー夕とを記録する手段とを有することを特徴とする動画データ生成システム。

2 . 前記情報記録媒体が、顧客が提供した現像済み写真フィルムとすることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の動画デ一夕生成システム。

3 . 前記差分データは、対応する前記静止画像データとの差分が 0のデータであることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の動画データ生成システム。

4. 前記差分データは、対応する前記静止画像デ一夕との差分が 0のデータと、予め定められた画面切り替え効果に基づいて計算された変化データとで構成され、前記動画データ生成手段では、前記静止画像データに、前記差分が 0のデータと前記変化データとがこの順で付加されることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の動画データ生成システム。

5 . 前記記録手段において、前記情報記録媒体に、コンピュータを前記静止画像デ一夕をスライド表示させるための手段として機能させるスライドショー実行プログラムが記録されることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の動画データ生成シスアム o

6 . 前記記録手段において、前記情報記録媒体に、前記静止画像データのスライド表示に際して演奏される楽曲音声データが記録されることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の動画データ生成システム。

7 . 前記動画データ生成システムに、通信ネットワークを介して楽曲音声データを配信するサーバーと通信する手段を備え、前記サーバーから受信した前記楽曲音声情報が前記情報記録媒体に記録されることを特徴とする請求の範囲第 6項記載の動画データ生成システム。

8 . 前記情報記録媒体は、 C D— R又は D VD— Rであり、前記情報記録媒体の内周側の情報記録領域に前記動画データが記録されることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の動画データシステム。

9 . 少なくとも、読み取り手段を用いて顧客が提供した情報記録媒体から静止画像データを読み取るステップと、差分データ生成手段により、各々の前記静止画像デ一夕に対して、予め定められた一画像当たりの表示時間から計算される数量の、該静止画像デー夕との差分を示す差分デー夕を生成するステップと、動画データ生成手段により、前記各々の静止画像データに前記差分データを付加して動画データを生成するステップと、記録手段を用いて、情報記録媒体に少なくとも前記動画デー夕と前記静止画像データとをこの順で記録するステツプとを有することを特徴とする動画データ生成方法。

1 0 . 前記情報記録媒体が、顧客が提供した写真フィルムであることを特徴とする請求の範囲第 9項記載の動画データ生成方法。

1 1 . 少なくとも、読み取り手段を用いて顧客が提供した情報記録媒体から静止画像データを読み取るステップと、記録手段を用いて、情報記録媒体に少なくとも前記静止画像データと、コンピュータを各々の前記静止画像データに対して予め定められた一画像当たりの表示時間から計算される数量の差分データを生成する手段と、前記各々の静止画像データに前記差分データを付加して動画データを生成する手段として機能させる動画データ生成プログラムとを記録するステップとを有することを特^:とする動画データ生成方法。

1 2 . 前記差分データは、対応する前記静止画像データとの差分が 0のデータであることを特徴とする請求の範囲第 9項記載の動画データ生成方法。

1 3 . 前記差分データは、対応する前記静止画像データとの差分が 0のデータと、予め定められた画面切り替え効果に基づいて計算された変化データとで構成されることを特徴とする請求の範囲第 9項記載の動画データ生成方法。

1 4. 前記顧客のコンピュータ端末で実行されたスライドショーのスライド効果に基づいて前記一画像当たりの表示時間又は前記画面切り替え効果が設定され、該顧客のコンピュータ端末で前記動画デ一夕が生成されることを特徴とする請求の範囲第 1 1項記載の動画データ生成方法。

1 5 . 前記記録ステップにおいて、前記情報記録媒体に、コンピュータを前記静止画像データをスライド表示させるための手段として機能させるスライドショー実行プログラムを記録することを特徴とする請求の範囲第 9項記載の動画データ生成方法。

1 6 . 前記記録ステップにおいて、前記情報記録媒体に、前記静止画像データのスライド表示に際して演奏される楽曲音声データを記録することを特徴とする請求の範囲第 9項記載の動画データ生成方法。

1 7 . 通信手段を用いて、前記楽曲音声データを、通信ネットワークを介して楽曲音声データを配信するサ一バーから取得することを特徴とする請求の範囲第 1 6 項記載の動画データ生成方法。

1 8 . 前記情報記録媒体は、 C D— R又は D VD— Rであり、前記情報記録媒体の情報記録領域の内周側に前記動画データを記録することを特徴とする請求の範囲第 9項記載の動画データ生成方法。

1 9 . コンピュータを、

顧客が提供した情報記録媒体から読み取つた静止画像データを順次抽出する手段、

予め定められた一画像当たりの表示時間から、各々の前記静止画像データに付加するデータの数量を演算する手段、

前記静止画像デ一夕との差分が 0の前記差分データを生成する手段、

前記各々の静止画像データに前記数量の前記差分データを付加したデータを、画面表示順に繋ぎ合わせて動画データを生成する手段、

として機能させるための動画データ生成プログラム。

2 0 . コンピュータを、

顧客が提供した情報記録媒体から読み取った静止画像データを順次抽出する手段、

前記静止画像データとの差分が 0の前記差分データを生成する手段、

前記静止画像データとの差分が、予め定められた画面切り替え効果に基づいて計算される変化データを生成する手段、

前記各々の静止画像データに、前記数量の、前記差分データと前記変化データとを付加したデータを、画面表示順に繋ぎ合わせて動画データを生成する手段、として機能させるための動画データ生成プログラム。

2 1 . 顧客が提供した情報記録媒体から読み取った複数の静止画像データと、各々の前記静止画像データに、予め定められた一画像当たりの表示時間から計算される数量の、該静止画像デ一夕との差分を示す差分データを付加して生成した動画デー夕とが記録されていることを特徴とする情報記録媒体。

2 2 . 前記差分データは、対応する前記静止画像データとの差分が 0のデータであることを特徴とする請求の範囲第 2 1項記載の情報記録媒体。

2 3 . 前記差分データは、対応する前記静止画像データとの差分が 0のデータと、予め定められた画面切り替え効果に基づいて計算された変化データとで構成される'ことを特徴とする請求の範囲第 2 1項記載の情報記録媒体。

2 4. 更に、コンピュータを前記静止画像データをスライド表示させるための手段として機能させるスライドショ一実行プログラムが記録されていることを特徴とする請求の範囲第 2 1項記載の情報記録媒体。

2 5 . 更に、前記静止画像データのスライド表示に際して演奏される楽曲音声デー夕が記録されていることを特徴とする請求の範囲第 2 1項記載の情報記録媒体。