WO2002034658A1

WO2002034658A1 - Ascenseur sans local de machinerie

Info

Publication number: WO2002034658A1
Application number: PCT/JP2001/009147
Authority: WO
Inventors: Kazuaki Miyakoshi; Masahiro Bunya
Original assignee: Kabushiki Kaisha Toshiba
Priority date: 2000-10-20
Filing date: 2001-10-19
Publication date: 2002-05-02
Also published as: JP2002128411A; CN1394187A; KR20020065587A; EP1332999A1; JP4683703B2; US20030168290A1

Description

明細書

マシンノレームレスェレべータ技術分野

本発明は、マシン/レームレスエレベータに関する。

背景技術

近年においては、エレベータの設置場所をコンパクトにするためマシンルームレスエレベータが適用されるようになつている。マシンノレームレスエレベータでは、乗りかごを駆動するための電動機として薄型モータを採用し、この電動機は、昇降路に向かい合わせに配置されている乗りかごを案内するガイドレールの最上部に配置される。

一般に、このようなマシンルームレスエレベータでは、乗りかごの運転を制御している制御装置は最上階乗り場の三方枠内の一部として取り付けられている。一方、建物の柱の制約や乗り場の意匠上の制約から、三方枠内に制御装置を収納することに代えて、昇降路の下部のピットに制御装置を配置することが提案されている。このピット置きに関しては冠水等の問題があり、その対策に工夫が必要である。

そのため、三方枠やピット以外の昇降路内の設置場所として、昇降路壁面に直接取り付けることが考えられてい,る。この場合、昇降路内の設置場所としてはピットより高い場所だつたらどこでも良く、最上階付近が最も良いと考えられている。 '

ところが、昇降路の最上階付近に制御装置を設置したマシンルームレスエレベータでは、制御装置に故障が発生して最上階付近で乗りかごが止まった場合に、乗りかごにより制御装置の設置個所まで迪り着くことが困難になることがある。

すなわち、制御装置に故障が発生して最上階付近で乗りかごが止まった場合には、ブレーキ開放装置によって乗客の救出を行うことになるが、このときの運転方向は乗りかご側がカウンタウェイトより軽い場合は、乗りかごは最上階へ移動し、乗りかご側が重い場合は一階下の所で救出が行われる。一般に、つるべ式エレベータでは、カウンタウェイトの重量は乗りかごに所定の乗客が乗った状態の重量で吊り合うように設定されており、乗りかごに乗客が乗っていない場合にはカウンタウェイトの方が重く、一方、乗りかごが満員状態のときは乗りかごの方が重くなっている。

従って、乗客を救出した後に、制御装置の故障を調査するために乗りかご上に乗り込もうとした時は、既に乗客は降りており無人になっているので、ブレーキを開放するとカウンタウエイト側の方が重いことから乗りかごは上昇する。救出運転の結果、乗りかごが最上階より一階下に移動している場合は、保守員は最上階にて乗りかごの天井部に乗ることができるが、最上階に移動している場合は乗りかごの天井部に乗り込むことは困難になる。このことから制御装置に迪り着くことが困難になる。

このように、制御装置を昇降路内の最上階付近に設置したマシンルームレスエレベータでは、乗りかご側が軽い状態の時に、最上階付近で制御装置が故障してしまうとカウンタウエイト側が重いアンパランス方向となっているので、ブレーキ開放装置の操作によって乗りかごを制御装置の下まで移動することができなくなる。

発明の開示

本発明の目的は、制御装置の故障時に保守員がその制御装置に迪り着くことができるマシンルームレスエレベータを提供することである。

上記目的は、次のようなマシンルームレスエレベータにより達成される。本発明は、ロープの一方に乗りかごを支持し前記ロープの他方にカウンタウェイトを支持したマシンルームレスエレベータにおいて、

前記カウンタウェイトは第 1 カウンタウェイトと第 2 力ゥンタウエイトとからなり、通常運転時には第 1 カウンタウエイトの重量が前記ロープに作用し、救出運転時には第 1 力ゥンタウエイト及ぴ第 2 カウンタウェイトの重量が前記口ープに作用することを特徴とする。

本発明においては、通常運転時には、第 1 ，第 2 カウンタウェイトの両方の重量をロープに作用させてエレベータを運転し、救出運転時には、第 1 カウンタウェイトのみの重量をロープに作用させてエレベータを運転する。

これにより、乗りかごが最上階付近で故障した時にプレーキ装置操作によって乗りかごを下方向に移動可能とし、乗りかごの天井部に保守員が乗ることを可能としている。

従って、制御装置が昇降路内の最上階付近に設置され手いる場合は、その制御装置に保守員が容易に迪り着くことができ、制御装置の故障を復旧することができる。図面の簡単な説明

図 1 は、本発明の第 1 の実施の形態に係わるマシンルームレスエレベータの構成図。

図 2 は、本発明の第 1 の実施の形態におけるカウンタゥェィト部分の説明図。

図 3 は、本発明の第 1 の実施の形態における制御装置の復旧後に一旦切り離した下側カウンタウェイトを上側カウンタウエイトに取り付ける場合の動作を示すフローチャート。

図 4 は、本発明の第 2 の実施の形態に係わるマシンルームレスエレベータの構成図。

図 5 は、本発明の第 2 の実施の形態におけるカウンタゥェィト部分の説明図。

図 6 は、本発明の第 3 の実施の形態に係わるマシンルームレスエレベータのカウンタウェイト部分の説明図。

図 7 は、本発明の第 4 の実施の形態に係わるマシンルームレスエレベータのカウンタウェイト部分の説明図。

図 8 は、本発明の第 5 の実施の形態に係わるマシンルームレスエレベータのカウンタウェイト部分の説明図。

図 9 は、本発明の第 6 の実施の形態に係わるマシンルームレスエレベータのカウンタウェイト部分の説明図。

図 1 0 は、本発明の第 6 の実施の形態に係わるマシンルームレスエレベータの他の一例の構成図。

発明を実施するための最良の態様

以下、本発明の実施の形態を説明する。図 1 は本発明の第 1 の実施の形態に係わるマシンルームレスエレベータの構成図である。

昇降路 1 の内部には、乗りかご 2 とカウンタウェイト 3 とが昇降する。カウンタウェイトは上側カウンタウェイト（第 1 カウンタウェイト） 3 a と下側カウンタウェイト（第 2力ゥンタウエイト） 3 b とに分割されており、着脱装置 4で着脱可能に接続されている。そして、下側カウンタウェイト 3 b には固定装置 5 が設けられ、下側カウンタウェイト 3 b 力 S 上側カウンタウェイト 3 a から切り離されたときに図示省略のカウンタウェイトガイドレールに固定されるようになつている。

カウンタウェイト 3 は、通常、上側カウンタウェイト 3 a および下側カウンタウェイト 3 b とが連結された状態で、力ゥンタウエイト 3側がアンパランスになるように設計されており、カウンタウェイト 3 を分割し、下側カウンタウェイト 3 b を切り離すことでアンバランス方向を逆転することができるようになっている。

乗りかご 2 は、通常乗客を乗せ昇降路 1 を昇降するが、制御装置 6 の故障時や調整保守時には、その天井部は保守員の足場として利用される。制御装置 6 は薄型形状であり、乗りかご 2やカウンタウェイト 3 の昇降を妨げることなく、また、乗りかご 2 はカウンタウェイト 3 に最接近時にも安全な距離を保って設置されている。

また、ブレーキ開放装置 7 は、機械的または電気的にブレーキを開放することができるようになつており、制御装置 6 の故障装置時の救出運転の際に使用される。例えば、制御装置 6 が故障し乗りかご 2が最上階付近に止まった状態では、ブレーキ開放装置 7 を徐々に開放操作することで、乗りかご 2 を上昇させ、最上階乗り場に到達した時点でブレーキをかけ、最上階乗り場扉 8 を開いて乗りかご 2 の乗客を救出する , 次に、カウンタウェイト 3 を分割し、乗りかご 2が下降方向に移動するアンバランス状態を作り出し、ブレーキ開放装置 7 を徐々に開放操作することで乗りかご 2 の天井部が最上階乗り場と一致するまで下げる。そして、最上階乗り場扉 8 を開けて乗りかご 2 の天井部に保守員が乗り、故障した制御装置 6 に保守員は到達し復旧作業を行う。

図 2 は、第 1 の実施の形態におけるカウンタウェイト 3部分の説明図である。着脱装置 4 は、上側カウンタウェイト 3 a の底部に設けられた連結器 9 および下側カウンタウェイト 3 b に形成された連結穴 1 0から構成され、連結器 9 の連結穴と下側カウンタウェイト 3 b の連結穴 1 0 に、図示省略の連結棒が挿入されて連結される。連結器 9 の連結穴と下側カウンタウェイト 3 b の連結穴 1 0 とが同じ位置にあることは連結検出装置 1 1 で検出される。

また、上側カウンタウェイト 3 a と下側カウンタウェイト 3 b とを切り離す場合には、下側カウンタウェイト 3 b を力ゥンタウエイトガイドレール 1 2 に固定装置 5 で固定してから行われる。固定装置 5 は、カウンタウェイトガイドレール 1 2側に設けられた固定用ブラケット 1 3 と、下側カウンタウエイト 3 b に設けられ固定用ブラケット 1 3 と共に下側カウンタウェイト 3 b を固定するための固定棒 1 4 と、この固定棒 9 を固定用ブラケット 1 3 に差し込むための操作を行う操作ハンドル 1 5 とカゝら構成される。

図 3 は、制御装置 6 の復旧後にー且切り離した下側カウンタウエイト 3 b を上側カウンタウェイト 3 a に取り付ける場合の動作を示すフローチャートである。この状態では、下側カウンタウェイト 3 b はカウンタウェイトガイドレール 1 1 に固定装置 5 により固定されている。

まず、保守員は制御装置 6 が復旧したことに伴い自動復帰開始操作を行い（ S 1 ) 、スローで乗りかご 2 の上昇処理を実施する（ S 2 ) 。これによつて、乗りかご 2 を上昇させると共に、分割した上側カウンタウェイト 3 a を下側カウンタウェイト 3 b の上に降ろしていく。次に、連結検出装置 1 1 により連結器 9 が連結穴 1 0 に到達したか否かの検出判定を行い（ S 3 ) 、上側カウンタウェイト 3 a と下側カウンタウェイト 3 b とが連結したかを確認し連結していなければ、ステップ S 2 に戻る。

ステップ S 3 の判定で、連結されていれば乗りかご 2の上昇処理を中止する。ここまで来たところで保守員は昇降路 1 の底部のピット内に入り、上側カウンタウェイト 3 a と下側カウンタウェイト 3 b とが連結できているかを確認するとともに、連結棒を連結穴 1 0 に差し込み、カウンタウェイト 3 の連結を行う（ S 4 ) 。これにより、通常運転中に不用意にカウンタウェイト 3が分割されないようにする。

分割したカウンタウェイト 3 が確実に連結できたところで、固定装置 5 の操作ハンドル 1 5 を操作して固定棒 1 4 を固定用ブラケット 1 3 から引き抜き、カウンタウェイト 3 の固定解除を行う（ S 5 ) 。最後に保守員はピットから出て、通常運転の復帰処理を行い復旧が完了する（ S 6 ) 。

以上述べたように、第 1 の実施の形態によれば、連結時にはカウンタウェイト 3側が重いアンバランス方向になっているところが、カウンタウェイト 3 を分割することで乗りかご 2側が重くなるアンパランス側になり、アンバランス方向を逆転することができる。これによつて、ブレーキ開放装置 7 の操作によって乗りかご 2 を引き下げることができ、乗りかご 2 の天井部に保守員が乗って制御装置 6 に到達し、故障した制御装置 6 の復旧を行うことができる。

また、分割する際には、下側カウンタウェイト 3 b をカウンタウェイトガイドレール 1 1 に固定装置 5 で固定するので、下側カウンタウェイト 3 b が昇降路 1 の下部のカウンタウェイトノッファに突っ込むのを防ぐことができる。

次に、本発明の第 2の実施の形態を説明する。図 4 は本発明の第 2 の実施の形態に係わるマシンルームレスエレべ一タの構成図である。この第 2 の実施の形態は、図 1 に示す第 1 の実施の形態に対し、上側カウンタウェイト 3 a と下側力ゥンタウエイト ₃ b との間隔を調整する間隔調整装置 1 6 を追加して設けたものである。その他の構成は、図 1 に示す第 1 の実施の形態と同一であるので、同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。なお、図 4では、着脱装置 4 の図示を省略している。

間隔調整装置 1 6 は、上側カウンタウェイト 3 a と下側力ゥンタウエイト 3 b との間に設けられる。下側カウンタゥェィト 3 b が切り離されて固定装置 5 により、図示省略のカウンタウェイトガイドレールに固定された状態で、間隔調整装置 1 6 は操作され、上側カウンタウェイト 3 a と下側カウンタウエイト 3 b との間隔を調整する。

すなわち、分割した下側カウンタウェイト 3 b を固定装置 5 で固定した状態で、上側カウンタウェイト 3 a と下側カウンタウェイト 3 b との間隔を調整することにより、上側カウンタウェイト 3 a を迫り上げる。従って、カウンタウェイト 3 にロープで繋がれた乗りかご 2 を引き下げることができる。これによつて、乗りかご 2 が最上階付近で故障した時に乗客を救出する移動をさせた後に乗りかご 2 を下方向に移動できる。

図 5 は、第 2 の実施の形態におけるカウンタウェイト 3部分の説明図である。着脱装置 4 は、下側カウンタウェイト 3 b の上部に設けられた連結器 9 および上側力ゥンタウェイト 3 a に形成された連結穴 1 ◦ から構成され、連結器 9 の連結穴と上側カウンタウェイト 3 a の連結穴 1 0 に、図示省略の連結棒が挿入されて連結される。

また、上側カウンタウェイト 3 a と下側カウンタウェイト 3 b とを切り離す場合には、下側カウンタウェイト 3 b を力ゥンタウエイトガイドレール 1 2 に固定装置 5 で固定してから行われる。固定装置 5 は、下側カウンタウェイト 3 b に設けられカウンタウェイトガイドレール 1 2 に下側カウンタウエイト 3 b を固定する圧着固定部 1 7 と、圧着固定部 1 7 を操作する操作レバー 1 8 とから構成される。

間隔調整装置 1 6 は、間隔調整操作ハンドル 1 9 を操作することでボールねじを回しカウンタウェイトの間隔を調整する。すなわち、下側カウンタウェイト 3 b を操作レバー 1 8 によって圧着固定部 1 7 を操作し、下側カウンタウェイト 3 をカウンタウェイトガイドレール 1 1 に固定し、その後、間隔調整装置 1 5 と間隔調整操作ハンドル 1 9 を用いて下側カウンタウェイト 3 b に対して上側カウンタウェイト 3 a を迫り上げる。

この第 2の実施の形態によれば、ブレーキ開放装置 7 を操作した状態で、上側カウンタウェイト 2 を迫り上げることで乗りかご 2 を引き下げることができる。従って、昇降路 1 内の最上階付近に設置されている制御装置 6 に迪り着くことができ、制御装置 6 の故障の復旧を行うことができる。

次に、本発明の第 3 の実施の形態を説明する。図 6 は本発明の第 3 の実施の形態に係わるマシンルームレスエレべ一タのカウンタウェイト 3部分の説明図である。図 1 に示した第 1 の実施の形態に対し、この第 3 の実施の形態は、上側力ゥンタウエイト 3 a と下側カウンタウェイト 3 b との間に、下側カウンタウェイト 3 b が切り離されて固定装置 5 によりカウンタウェイトガイドレール 1 1 に固定された状態で、ブレーキが開放され上側カウンタウェイト 3 a と下側カウンタウェイト 3 b との間の変位加速度が所定値を超えたときは、伸びを拘束する接続手段 2 0 を設けたものである。なお、図 6 では着脱装置 4およびカウンタウェイトガイドレール 1 1 の図示を省略している。図示のガイド装置 2 1 は、力ゥンタウエイト 3 をカウンタウェイトガイドレール 1 1 に沿って移動できるように案内するものである。

接続手段 2 0 は上側カウンタウェイト 3 a の移動に伴つてベルトを順次繰り出し、上側カウンタウェイト 3 a の変位加速度が所定値を超えると、そのベルトの繰り出しを停止するものである。

すなわち、カウンタウェイト 3 を分割して下側カウンタウエイト 3 b をカウンタウェイトガイドレール 1. 1 に固定した後、ブレーキ開放装置 7 にて乗りかご 2 を下降させる作業中、上側カウンタウェイト 3 a の変位加速度が所定値を超えたときは、接続手段 2 0 は上側カウンタウェイトの動作を停止する。従って、何らかの原因によりブレーキが開放された状態となった場合には、接続手段 2 0 により上側カウンタウエイト 3 a が固定され、乗りかご 2 の下降を止めることができる。

この第 3 の実施の形態によれば、カウンタウェイト 3 を上下に分割し、下側カウンタウェイト 3 b をカウンタウェイトガイドレール 1 1 に固定した後、ブレーキ開放装置 7を利用して最上階にある乗りかご 2 を下降させようとした時に、何らかの原因によりブレーキが開放されたままとなった場合であっても、接続手段 2 0 により、乗りかご 2 の意図しない移動を防止することができる。

次に、本発明の第 4の実施の形態を説明する。図 7は本発明の第 4 の実施の形態に係わるマシンルームレスエレべ一タのカウンタウェイト 3部分の説明図である。この第 4 の実施の形態は、上側カウンタウェイト 3 a の上部および下部の双方にカウンタウェイトガイドレ ^ル 1 1 に摺動するガイド装置 2 1 を備えたものである。これにより、カウンタゥェィト 3 を分割した後の上側カウンタウェイト 3 a は、上部および下部の双方のガイド装置 2 1 により案内されてカウンタウエイトガイドレール 1 1 を昇降するので、カウンタゥェィト 3 の脱レールを防止でき、昇降がスムースに行える。

次に、本発明の第 5 の実施の形態を説明する。図 8 は本発明の第 5 の実施の形態に係わるマシンルームレスエレべ一タのカウンタウェイト 3部分の説明図である。この第 5 の実施の形態は、固定装置 5 に代えて、カウンタウェイト 3 と昇降路のピット床との間にカウンタウェイト下降防止装置 2 2 を設置して、乗りかご 2が最上階位置にあるときの下側力ゥンタウエイト 3 b の位置がその位置より下方に移動しなレ、ようにしたものである。

これにより、カウンタウェイト 3 を分割する際に、下側力ゥンタウエイト 3 b が下降しないように、ー且、バッファ 2 3 にカウンタウェイト 3 を突き下げることをせず、乗りかご 2が最上階レベル付近の位置で、下側カウンタウェイト 3 b の下部とピット 2 8 との間に当該カウンタウェイト下降防止装置 2 2 を設置する。このときの下側カウンタウェイト 3 b とピット 2 8 との間の距離 Aは、救出条件によらず一定である。従って、カウンタウェイト 3 をノッファ 2 3 に突き下げてカウンタウェイト 3 が下降しないようにする必要がなくなり、当該位置でカウンタウェイト 3 の分割作業および力ゥンタウエイト 3 の下降防止ができる。

次に、本発明の第 6 の実施の形態を説明する。図 9 は本発明の第 6 の実施の形態に係わるマシンルームレスエレべ一タのカウンタウェイト 3部分の説明図である。この第 6 の実施の形態は、カウンタウェイト 3 を、上層カウンタウェイト部（第 1 カウンタウェイト） 2 4および下層カウンタウェイト部（第 2カウンタウェイト） 2 5 の上下 2層に形成し、上層カウンタウェイト部 2 4 および下層カウンタウェイト部 2 5 には、複数個のウェイト 2 6 を積み替え可能に積層して搭載したものである。

これにより、カウンタウェイト 3 を分割するなど複雑な構造にすることなく、乗りかご 2 とカウンタウェイト 3 とのァンバランス分を上層カウンタウェイト部 2 4 または下層力ゥンタウエイト部 2 5 のウェイトの抜き差しによって変更することができる。

また、図 1 0 に示すように乗りかご 2側にウェイト枠 2 7 を設け、上層カウンタウェイト 2 4または下層カウンタゥェィト 2 5 から取り出したウェイト 2 6 を釣り下げることができるように構成することも可能である。例えば、下層カウンタウェイト 2 5 から取り出したウェイト 2 6 を、順次、当該ウェイト枠 2 7 に移動させる。これにより、乗りかご 2側の重量を増加させる。

この第 6 の実施の形態によれば、上層カウンタウェイト 2 4 または下層カウンタウェイト 2 5 力、ら抜き出したウェイト 2 5 を、順次、乗りかご 2側の重量として付加していくことができるため、必然的に乗りかご 2側とカウンタウェイト 3側とのアンパランス量が通常の約半分となる。そのため、上層カウンタウェイト 2 4 または卞層カウンタウェイト 2 5 から抜き出すウェイト 2 6 の最も約半分で済み、結果的に作業およぴ作業時間の短縮につながる。

産業上の利用の可能性

以上述べたように、本発明によれば、昇降路内の最上階付近に設置された制御装置が故障してブレーキ開放装置だけの操作では制御装置よりも下の位置に乗りかごが移動できないような場合でも、カウンタウェイトを分割することにより乗りかごとカウンタウェイトのアンパランス方向を逆転できるので、適正に乗りかごを昇降路内の最上階付近の制御装置に迪り着かせることができる。従って、制御装置の復旧を容易に行うことができる。

Claims

請求の範囲

1 . ロープの一方に乗りかごを支持し前記ロープの他方にカウンタウェイトを支持したマシンルームレスエレべ一タにおいて、

前記カウンタウェイトは第 1 カウンタウェイトと第 2 力ゥンタウエイトとからなり、通常運転時には第 1 カウンタウエイトの重量が前記ロープに作用し、救出運転時には第 1 力ゥンタウエイト及び第 2 カウンタウェイトの重量が前記口ープに作用することを特徴とするマシンルームレスエレべ

' タ

2 .前記カウンタウェイトは 2分割構造を有し、該 2分割構造により前記第 1 ，第 2カウンタウェイトを構成することを特徴とする請求項 1 に記載のマシンルームレスエレベータ。

3 .前記下側力ゥンタウェイトは前記上側力ゥンタウェイトに着脱自在に取り付けられ、且つ前記上側カウンタウェイトまたは前記下側カウンタウェイトには前記上側カウンタウェイトと前記下側カウンタウェイトとの着脱を行う着脱装置が設けられ、且つ前記昇降路にはカウンタウェイトガイドレールが設けられ、該カウンタウェイトガイドレールに前記着脱装置で切り離された前記下側カウンタウェイトが固定されることを特徴とする請求項 2 に記載のマシンルームレス：！：レベータ。

4 . 前記上側カウンタウェイトと前記下側カウンタゥェィトとの間に設けられ、前記上側カウンタウェイトと下側力ゥンタウエイトとの間隔を調整する間隔調整装置を更に具備したことを特徴とする請求項 1 に記載のマシンルームレスエレべータ。

5 . 前記上側カウンタウェイトの上部および下部の双方に前記カウンタウェイトガイドレールに摺動するガイド装置を更に具備したことを特徴とする請求項 4 に記載のマシンノレ一ムレスェレべータ。

6 . 前記上側カウンタウェイトと前記下側カウンタゥェィトとの間に設けられ、前記上側カウンタウェイトと前記下側力ゥンタウェイトとの間の変位加速が所定値を超えたときは、伸びが拘束される接続手段を備えたことを特徴とする請求項 3 に記載のマシンルームレスエレベータ。

7 . 前記上側カウンタウェイトの上部および下部の双方に前記カウンタウェイトガイドレールに摺動するガイド装置を備えたことを特徴とする請求項 6 に記載のマシンルームレスエレベータ。

8 . 前記上側カウンタウェイトの上部および下部の双方に前記カウンタウェイトガイドレールに摺動するガイド装置を備えたことを特徴とする請求項 3 に記載のマシンルームレスエレベータ。

9 .前記下側力ゥンタウェイトは前記上側力ゥンタウエイトに着脱自在に取り付けられ、且つ前記上側カウンタウェイトまたは前記下側カウンタウェイトには前記上側カウンタウェイトと前記下側カウンタウェイトとの着脱を行う着脱装置が設けられ、且つ前記昇降路にはカウンタウェイトガイドレールが設けられ、前記カウンタウェイトと昇降路のピット床との間にカウンタウェイト下降防止装置を設置したことを特徴とする請求項 2 に記載のマシンルームレスエレべ一タ。

1 0 . 前記カウンタウェイトの前記第 1 , 第 2カウンタウェイトは、上下 2層構造の上層カウンタウェイト部および下層カウンタウェイト部を構成し、各カウンタウェイト部に複数個のウェイトが積み替え可能に積層して搭載されたことを特徴とする請求項 1 に記載のマシンルームレスエレべ一タ。

1 1 . 前記ウェイトの一部を前記乗りかごの下部に取り付けるためのウェイト枠を備えたことを特徴とする請求項 1 0 に記載のマシンノレームレスエレベータ。