WO2000074052A1

WO2000074052A1 - Appareil de reproduction d'information, support d'information et appareil d'enregistrement d'information

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Publication number: WO2000074052A1
Application number: PCT/JP2000/003430
Authority: WO
Inventors: Naohiro Kimura; Katsuya Watanabe; Hiromichi Ishibashi
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 1999-05-27
Filing date: 2000-05-26
Publication date: 2000-12-07
Also published as: KR20030012787A; AU4950300A; US20050147399A1; US6870802B1; CN1352793A; CN1652235A; KR100462263B1

Description

明細書情報再生装置、情報担体及び情報記録装置技術分野

本発明は、円盤状の情報担体に記録した情報を再生する情報再生装置、その円盤状の情報担体及びそれに情報を記録する情報記録装置に関する。背景技術

CD (Co即 act Disk) 及び DVD (Digital Versatile Disk) の物理フォーマットはすでに規格統一されており、それらにおける情報記録は、 CDについては線速度 3mZs、 DVDについては線速度 3. 49 m sで、音声映像情報又はコード情報に関わらずプリピットにより行われる。

このようにディスク上に一定の線速度で記録された音声映像情報を再生する装置（CDプレイヤー、 DVDプレイヤー）においては、従来はアクセス性能が特に重要視されず、低騒音低振動性を確保する目的で、転送レート（又は線速度）がディスクの内外周に渡つて一定となるようにスピンドルモ一夕の回転数を制御する CLV (Constant Linear Velocity) 制御が行われていた。この制御は、信号処理回路の PL L (phase-locked loop) 制御部の再生クロックを水晶発振子から分周した基準クロックに位相同期をかけ、更に再生クロック周波数をその分周した基準クロックに周波数制御をかけて、スピンドルモータの制御信号を生成することにより達成される。 - 一方、コンピュータ用のコード情報が記録されたディスクを再生する装置（C D— ROM (Read-Only Memory) ドライブ、 DVD— ROMドライブ）においては、高速アクセス性能を満足するために、信号処理回路の PL Lの再生クロック自体を制御するジッ夕フリーを導入し、ディスクの内周から外周まで同じ回転数で回転するようにスピンドルモー夕を制御する C A V (Cons tant Angul ar Veloc i ty) 制御が行われていた。

近年、 C Dや D V D等に音声又は映像情報とコンピュータ用のコード情報とが混在して記録されているハイプリッドディスクが登場している。このようなディスクについて、従来は、情報の記録される順番や、記録する情報の 1単位あたりの大きさに関する情報をディスクのどの場所に記録するか、といった規定、規則や提案はない。例えば、非常に短時間の音楽の後に非常に大きなサイズのコード情報が記録される場合があったり、逆に、非常に長時間の音楽の後に非常に小さいサイズのコード情報が記録される場合がある。

このようなディスクに対して、従来の技術では、情報再生に用いる制御方法として、音声映像情報及びコード情報を全て、じし制御又は0八制御を採用していた。即ち、ディスク上の全ての情報に対して、音声映像情報を処理するようなデータ処理を行ない、ディスク全面に渡つて転送レートを落とした C L V制御を用いた。或いは、ディスク上の全ての情報に対して、コード情報を処理するようなデータ処理、即ち、音声等の情報もキヤシュメモリ等に一旦格納した後にメモリ情報として外部へ転送する処理を行ない、ディスクの外周にいくほど転送レ ―卜の上がる C A V制御を用いていた。

ディスク上の全ての情報に対し C L V制御による再生を行うときは、コード情報が多く記録されているにも関わらず C L V制御によって再生するため、ホス卜コンピュータのアプリケーションからコード情報がランダムにアクセスされても、常にスピンドルモー夕の応答時間がアクセス時間の大半をしめて、アクセス速度が著しく低下してしまう。更に、アクセスしたときのモー夕の駆動ノイズが騒音となる課題もあった。

一方、ディスク上の全ての情報に対し C A V制御による再生を行うときは、音声映像情報が多く記録されていることから、ランダムアクセスはほとんど発生しない。ホス卜は所定の転送レート以上であれば音声出力や動画表示には性能上の変わりがないにも関わらず、スピンドルモー夕が必要以上に高速で回転するため、その回転ノィズゃ偏重心等による振動が騒音となるという問題があった。

一部の CD (CD-EX (Extra) 等）においては、音楽情報について CLV 制御を行い、歌詞や曲に関するデータ又はアーチス卜情報等のコード情報については CAV制御を行うような、 CLV/CAVの切り換えが行われる再生装置が出ている。この再生装置において、音声情報とコード情報の区別は、リードイン、 TOC (Table Of Contents) 領域等に記録されたディスク情報、或いは、論理フォーマツ卜で規定されているサブコードを用いて識別されるようになっている。この識別に基づいて、 C A V制御と C L V制御の切り換えが行われる。

上記の CLV制御と CAV制御の切り換え方式によると、ディスクを内周から外周に向けてシーケンシャルに連続して読み出しを行う場合、情報の種類が変わる毎に CLV制御と C A V制御の切り換え動作が発生するため、平均の再生速度が低下する。更に、切り換え時のスピンドルモー夕の騒音や発熱が発生するという課題もある。

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、再生される情報に応じて適切に CLV/C A V制御の選択が行われる情報再生装置、 CLV/C A V制御による再生に適した情報を記録するための情報記録領域が設けられている情報担体、及び情報担体に情報を記録する情報記録装置を提供することである。発明の開示

本発明による情報再生装置は、連続して読み出すことが可能な単位の連続情報が記録されている円盤状の情報担体を回転させる回転部と、該情報担体が一定の線速度で回転するように該回転部を制御する C L V制御部と、該情報担体が一定の角速度で回転するように該回転部を制御する CAV制御部と、該 CLV制御部又は該 C A V制御部を選択的に動作させる回転制御選択部と、該連続情報の情報長を検出する情報判別部と、を備えた情報再生装置であって、該回転制御選択部は、該情報判別部の該連続情報の情報長に関する検出結果に基づいて、該 C L V 制御部又は該 C A V制御部を選択的に動作させるように構成されており、そのことにより上記目的が達成される。

ある実施形態では、前記情報判別部により検出した情報長が所定のサイズより大きい第 1の情報を再生する場合には前記 C L V制御部が動作し、該情報判別部により検出した情報長が所定のサイズより小さい第 2の情報を再生する場合には前記 C A V制御部が動作するように構成されている。

ある実施形態では、前記情報判別部により検出した情報長が所定のサイズより大きい第 1の情報を再生する場合には、前記情報担体が、その最内周に記録されている情報の再生に必要な転送レートを確保できる程度の低いレベルの回転数で回転するように、前記 C A V制御部が動作し、前記情報判別部により検出した情報長が所定のサイズより小さい第 2の情報を再生する場合には該 C A V制御部が動作するように構成されている。

ある実施形態では、前記情報は、ブロックサイズ或いはファイルサイズが記録されているヘッダ部とデータ部により構成され、前記情報判別部は、該ヘッダ部の内容に基づいて前記情報長を検出するように構成されている。

ある実施形態では、前記情報担体は、径方向に配置される、内周側の第 1の情報記録領域及び外周側の第 2の情報記録領域を有しており、前記第 1の情報は該第 1の情報記録領域に記録されており、前記第 2の情報は該第 2の情報記録領域に記録されている。

本発明による他の情報再生装置は、動画情報が記録されている円盤状の情報担体を回転させる回転部と、該情報担体が一定の線速度で回転するように該回転部を制御する C L V制御部と、該情報担体が一定の角速度で回転するように該回転部を制御する C A V制御部と、該 C L V制御部又は該 C A V制御部を選択的に動作させる回転制御選択部と、該情報担体から該動画情報を読み出し更に処理する再生信号処理部と、再生すべき情報の種類が動画情報であるかどうかを判別する情報判別部と、を備えた情報再生装置であって、該回転制御選択部は、該情報判別部の、再生すべき情報が動画情報であるかどうかの判別結果に基づいて、該 C L V制御部又は該 C A V制御部を選択的に動作させるように構成されており、そのことにより上記目的が達成される。

ある実施形態では、前記情報判別部により、再生すべき情報の種類が動画情報であると判別された場合には、前記 C L V制御部が動作するように構成されている。

ある実施形態では、前記情報判別部により、再生すべき情報の種類が動画情報であると判別された場合には、前記情報担体が、その最内周に記録されている情報の再生に必要な転送レートを確保できる程度の低いレベルの回転数で回転するように、該 C A V制御部が動作する構成となっている。

ある実施形態では、前記情報判別部は、再生すべき情報の情報長が約 1 G B以上であることを検出した場合に、再生すべき情報が動画情報であると判断するように構成されている。

ある実施形態では、前記情報判別部は、動画情報読み取りの専用コマンドが入力された場合に、再生すべき情報が動画情報であると判断するように構成されている。

ある実施形態では、前記情報判別部は、前記情報担体に地域コードが記録されていることを確認した場合に、再生すべき情報が動画情報であると判断するように構成されている。

ある実施形態では、前記情報判別部は、前記情報担体に交替情報が登録されていないことを確認した場合に、再生すべき情報が動画情報であると判断するように構成されている。

ある実施形態では、前記情報判別部は、再生すべき情報の拡張子或いは識別子が M P E G若しくは V O Bファイルを表わすことを確認した場合に、再生すべき情報が動画情報であると判断するように構成されている。

ある実施形態では、前記情報判別部は、再生すべき情報がパレンタルロックされていることを確認した場合に、再生すべき情報が動画情報であると判断するように構成されている。

前記情報判別部は、著作権保護のための認証作業が行なわれていることを確認した場合に、再生すべき情報が動画情報であると判断するように構成されている。前記情報再生装置は、前記情報担体に向けて光ビームを収束照射する収束部と、該収束部によって収束された光ビームが所定の収束状態になるように制御するフオーカス制御部と、該収束部によって収束された光ビームが該情報担体上のトラックを正しく走査するように制御するトラッキング制御部と、該情報担体から読み出した信号を再生処理する再生信号処理部と、を更に備えている。

本発明による情報担体は、複数の情報記録領域を有する円盤状の情報担体であつて、該複数の情報記録領域は該情報担体の径方向に分割されており、該複数の情報記録領域のそれぞれには、連続して読み出すことが可能な単位の連続情報の情報長に応じて情報が記録されるようになっており、そのことにより上記目的が達成される。

好ましくは、連続情報の情報長が所定の大きさより大きい情報は、前記情報担体の内周側の前記情報記録領域に、連続情報の情報長が所定の大きさより小さい情報は、該情報担体の外周側の前記情報記録領域に記録されるようになっている。より好ましくは、前記複数の情報記録領域の数、各情報記録領域の位置情報、及び、各情報記録領域に記録される連続情報の最小サイズ、を記録するための特定の領域が更に設けられている。

本発明による情報記録装置は、円盤状の情報担体の径方向に分割されている複数の情報記録領域を有する情報担体に、連続して記録することが可能な単位の連続情報を含む情報を記録するための記録部を備えた情報記録装置であって、該連続情報の情報長を検出する情報判別部を含んでおり、該記録部は、該情報判別部により検出した情報長に応じて、該連続情報を対応する該情報記録領域に記録するように構成されており、そのことにより上記目的が達成される。

好ましくは、前記記録部は、情報長が所定の大きさより大きい連続情報を前記情報担体の内周側の前記情報記録領域に、情報長が所定の大きさより小さい連続情報を該情報担体の外周側の前記情報記録領域に記録するように、前記情報判別部により制御されている。

より好ましくは、前記記録部は、前記情報担体の特定の領域に、前記複数の情報記録領域の数、各情報記録領域の位置情報、及び、各情報記録領域に記録される連続情報の最小サイズ、を記録するように構成されている。

前記情報記録装置は、前記情報担体を所定の回転で回転させる回転部と、該情報担体に向けて光ビームを収束照射する収束部と、該収束部によって収束された光ビームが所定の収束状態になるように制御するフォーカス制御部と、該光ビームを該情報担体上のトラックを正しく走査するように制御するトラツキング制御部と、を更に備えている。図面の簡単な説明

図 1は、本発明による第 1及び第 2の実施形態の情報再生装置の構成を示すブロック図である。

図 2は、図 1の情報再生装置におけるスピンドル制御回路の詳細な構成を示すブロック図である。

図 3は、第 1の実施形態の情報再生装置により再生される情報の論理フォーマッ卜を示す模式図である。

図 4は、本発明による第 3の実施形態の情報担体の構成を示す平面模式図である。

図 5は、図 4の情報担体における最内周情報部の論理フォーマットを示す模式図である。図 6は、第 3の実施形態における第 1の例の情報担体における半径位置と、回転数及び転送レートとの関係を示す特性図である。

図 7は、第 3の実施形態における第 2の例の情報担体における半径位置と、回転数及び転送レートとの関係を示す特性図である。

図 8は、本発明による第 4の実施形態の情報記録装置の構成を示すブロック図である。発明を実施するための最良の形態

まず、本発明の基本的な特徴を説明する。

本発明による情報再生装置は、連続情報の情報長又は情報の種類（動画であるかどうか）を判別し、その判別結果に基づいて、じ八制御又はじし制御にょる再生が行うように構成されている。本願明細書において、連続情報とは、光デイスクから連続して読み出すことが可能な単位の情報を指す。

連続情報の情報長の判別は、その情報のヘッダ毎に記録されている情報長に関するデータを検出することで行われる。情報長が所定のサイズより大きい場合は、 C L V制御又は回転数が制限された C A V制御を行い、情報長が所定のサイズより小さい場合は C A V制御を行うようになっている。一方、情報の種類即ち動画であるかどうかの判別は、著作権保護の関連データや地域コード、或いは再生を制限するためのコード情報等から推定することで行われる。

本発明による情報担体（光ディスク）は、円盤状の情報担体であって、その上には、連続情報の情報長に応じて情報をそれぞれ記録するための複数の情報記録領域が設けられている。これらの情報記録領域は、情報担体の径方向に沿って分割されている。本発明による情報担体において、連続情報の情報長が所定の大きさより大きい情報は、情報担体の内周側の情報記録領域に記録され、連続情報の情報長が所定の大きさより小さい情報は、情報担体の外周側の情報記録領域に記録されるようにすることが好ましい。又、本発明による情報記録装置は、情報を記録するための記録部が、光デイスクから連続して記録することが可能な単位の連続情報の情報長に応じて、情報を情報担体の上記の対応する情報記録領域に記録するように構成されている。好ましくは、情報長が所定の大きさより大きい連続情報は情報担体の内周側の情報記録領域に記録し、情報長が所定の大きさより小さい連続情報は情報担体の外周側の情報記録領域に記録する。

本発明によれば、情報再生時において、情報に対応した最適な回転駆動制御、 C L V又は C A V制御を行うことにより、音楽や映像情報を再生する場合の騒音を低減でき、更に、情報担体全体からみた平均アクセス時間及び平均再生時間が短縮できる。

以下に、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。

(第 1の実施形態）

第 1の実施形態として本発明による情報再生装置及びその再生方法を説明する。図 1は本実施形態の情報再生装置の構成を概略的に示す。

ディスク 1上に記録されている情報は、光学ピックアップ 3により読み出される。より具体的には、光学ピックアップ 3は、その内部に設けられている収束部により、ディスク 1上のピット或いはトラック上に記録されたマークに正確に光ビームを収束させ、その反射光の強弱により信号を読み取る。光ビームのデイスク 1上の所望のトラックへの移動は、トラバースモー夕 4が光ピックアップ 3をディスク 1のラジアル方向に沿って移動させることで実現する。

光ビームがディスク上に焦点を結び、又正しくピット列（トラック）を走査するために、制御回路 8による次のような制御が行われる。光ピックアップ 3により入力されたフォーカスェラ一信号及びトラッキングェラー信号は、制御回路 8 により低域補償及び位相補償等が行なわれ、補償された信号は、フォーカス駆動回路 5及びトラッキング駆動回路 6を介して、光ピックアップ 3の中に設けられているのフォーカスァクチユエ一夕及びトラッキングァクチユエ一夕にフィードバックされる。これにより、光ビームがディスク上に焦点を結ぶようにフォー力スサ一ボがかけられ、又、正しくピット列（トラック）を走査するようにトラッキングサーポがかけられる。

光ピックアップ 3により、 RF (Radio Frequency) 信号が生成される。 RF 信号は、デ一タスライサ 1 1により 2値化され、 PLL (Phase-Locked Loop) 回路 12に入力される。？しし回路1 2はこの入力された 2値化信号により再生クロックを生成してディスク上の信号を同期抽出する。

ディスク 1の回転はスピンドルモータ 2 (回転部）により制御される。本発明において、この回転制御は、 CL V制御及び CAV制御となる。 CLV制御又は CAV制御を実現するためのスピンドルモー夕 2に必要な制御信号は、スピンドル制御回路 9 (CL V制御部及び CAV制御部）により生成される。スピンドル制御回路 9は、 CLV制御の場合は再生クロックよりスピンドルモー夕 2の制御信号を生成し、 CAV制御の場合はスピンドルモー夕 2の回転検出機から得られる FG (Frequency Generator) 信号によりスピンドルモ一夕 2の制御信号を生成する。それらの制御信号により、スピンドル駆動回路 10を介してスピンドルモー夕 2の回転が制御される。

以下に、スピンドルモ一夕 2の C A V制御及び CLV制御並びにその切り換えについて、図 1及び 2を参照しながら説明する。図 2は、図 1に示すスピンドル制御回路 9の内部の詳細な構成を示すプロック図である。

まず、 CLV制御について述べる。上述したようにデ一タスライサ 1 1より出力された 2値化信号は、 PLL回路 12へ入力され、 PLL回路 12により生成された再生クロックがスピンドル制御回路 9へ入力される。スピンドル制御回路 9に入力された再生クロックは、 S— P変換器 1 02で周波数情報から位相情報に変換され、更に減算器 106にて、水晶発振子による分周で得られた基準クロックに対する位相誤差が求められる。得られた位相誤差は、乗算器 104で所定のゲインをかけられ加算器 107に入力される。このように位相制御をかけることで、制御領域内の負荷トルクに対する回転変動率は理論上ゼロとなり、ジッ夕マージン内にスピンドルモータ 2を回転制御することが可能となる。

しかし、位相制御のみでは駆動制御系が 2次系となり不安定であるので、次のように周波数制御を行い速度制御項を作り、それを位相制御項に付加することで駆動制御系の安定化を図る。即ち、再生クロックを分周器 101で N (N：自然数）分周し、分周したクロックの周波数を先の基準クロックに対する周波数誤差を減算器 105で求め、乗算器 103で所定のゲインをかけて加算器 107に入力する。このように、位相制御項に速度制御項が付加される。周波数誤差、位相誤差が加算された制御信号 ECは、 CAVZCLVを切り換えるスィッチ 1 14 を介して、スピンドル駆動回路 10に出力される。こうすることで CLV回転制御が実現される。

次に、 C A V制御について述べる。上述したように、スピンドルモータ 2の回転検出機より発生した FG信号は、制御回路 8へ入力され、これを適当な比で分周してスピンドル制御回路 9へ入力される。入力された FGは、 S— P変換器 1 09で周波数情報から位相情報に変換され、制御回路 8が生成した一定回転数に相当する基準の FGに減算器 1 12で位相誤差を求め、乗算器 1 10で所定のゲインをかけて加算器 1 13に入力される。この位相制御をかけることで制御領域内の負荷トルクに対する回転変動率は理論上ゼ口となり、ジッ夕マージン内でスピンドルモー夕を回転制御することが可能となる。

しかし、位相制御のみでは系が 2次系となり不安定であるので、分周した FG の周波数を先の基準 FGに対する周波数誤差を減算器 1 1 1で求め、乗算器 10 8で所定のゲインをかけて加算器 1 13に入力することで周波数制御をかけて速度制御項を作り、先の位相制御項に付加することで安定化を図っている。周波数、位相誤差が加算された制御信号 ECは CAV/CLVを切り換えるスィッチ 1 1 4を介して、スピンドル駆動回路 10に出力することで CAV回転制御を実現している。次に、 CAV制御と CLV制御の切り換えについて、図 3を加えて説明する。図 3は 1つの連続情報 30のフォーマツ卜の例を模式的に示す。 CAV制御と CLV制御の切り換えを簡単に行なうために、情報 30はヘッダ部 37とデータ部 38に分割されている。更に、ヘッダ部 37は、フレーム同期をとる SYNC 31、その情報が記録されたアドレスを示す ADRS 32、情報の大きさ（プロックサイズ或いはファイルサイズ）を示す S I ZE33、情報の種類を示す C〇 NTENTS 34及びデ一夕との境界を示す GAP 35で構成される。 PLL回路 12でクロック同期抽出された再生信号は、復調回路 13 (図 1参照）によつてエラー訂正と復調がなされる。復調回路 13が検出したヘッダ部 37の情報により、システムコントローラ 14によって、再生するべき情報の大きさ（情報長）を判定処理する。

再生するべき 1つの連続情報が所定のサイズより大きい場合に、システムコントローラ 14はスィッチ 1 14に制御信号を送出し、スィッチ 1 14を L側即ち CLV制御に切り換える。連続再生するべき 1つの連続情報が所定のサイズより小さい場合に、システムコントローラ 14はスィッチ 1 14に制御信号を送出し、スィッチ 1 14を A側即ち CAV制御に切り換える。上記の所定のサイズは、情報の使用目的に応じて、再生の性能、アクセス性能及びスピンドルモータの振動騒音等を考慮し、 C L V制御による再生に適すると判断される連続情報の情報長範囲の下限、又は C A V制御による再生に適すると判断される連続情報の情報長範囲の上限を指す。このことは以下の第 3及び第 4の実施形態についても同様である。

本願発明において、システムコントローラ 14が、連続情報の情報長を検出する情報判別部、及び CLV制御部又は C A V制御部を選択的に動作させる回転制御選択部として機能する。尚、復調回路 13によってエラー訂正と復調がなされた信号の再生処理は、ホスト PC 13 (再生信号処理部）により周知の方法で行われる。このように、記録される情報の連続性（情報長）により C A V制御による再生と C L V制御による再生を切り換えることにより、ディスクの情報を効率よく再生することができる。情報をそのサイズに応じて光ディスクの適切な場所に、例えば、一般的に連続再生の情報長の長い音声や映像データをディスクの内周側に記録し、連続再生の情報長が短いコード情報をディスクの外周側に記録しておく (これについては下記の第 3の実施形態において詳細に説明する）ことで、上記の C L V/C A V制御を用いて効率的に情報の再生を行うことができる。即ち、音声や映像デー夕に対しては、必要な再生速度を保持した C L V制御を行ない、コード情報に対しては、 C A V制御をかけて高速のランダムアクセスを実現する。以上の説明では、情報長が所定のサイズより大きい連続情報について C L V制御による再生を行うように説明したが、本発明はこのことに限定されない。 C L V制御に代えて、回転数が一定の範囲内に制限されている C A V制御を用いて情報長の大きい連続情報を再生してもよい。一定の範囲の回転数ということは、例えば、ディスクの最内周に記録されている情報の再生に必要な転送レート（再生速度）を確保できる程度の低いレベルの回転数である。この一定の範囲は、転送レートの余裕と回転部の振動等とのバランスを考慮し、ディスクの最内周に記録されている情報の再生に必要な最低限の転送レートに対応するディスクの回転数の 1 . 5〜 3倍程度にすることが好ましい。例えば、振動の大きい再生装置であれば 1 . 5倍くらいにし、振動の小さい再生装置であれば 3倍くらいにすることができる。このような低い回転数の C A V制御により、サイズの大きい連続情報についても必要な再生速度が確保できる。

また、情報長が所定のサイズょり大きい連続情報と情報長が所定のサイズょり小さい連続情報という、異なる回転駆動制御が必要とする 2種類の情報は、同一のディスク上に記録されていても、異なるディスク上に記録されていても、本発明は適用できる。

(第 2の実施形態）以下に、本発明による情報再生装置及びその再生方法の他の実施形態を説明する。

第 1の実施形態において、 C L V制御と C A V制御の切り換えは連続情報のサィズにより行われるが、本実施形態では、情報の種類（音声映像情報或いはコード情報）に基づいて行われる場合に関する。特に、動画情報の再生にあたって、動画情報であるかどうかを判断し、その結果に基づいて、最適な再生速度を提供する適切な回転制御を行うことに関する。再生される情報が動画情報であるかどうかの判別は、ディスクに記録されている動画情報以外の、付加的な情報及び機能に関する内容を認識することで高い確率で行われる。

本実施形態の情報再生装置の構成は、第 1の実施形態に関する図 1及び 2に示すものと基本的には同様であるので、その詳細な説明をここでは省略する。以下に、 C L V/C A V制御の切り換えについての基本的な動作を概略的に説明する。システムコントローラ 1 4 (図 1 ) は、再生する情報が動画情報である場合には、スピンドル制御回路 9内のスィッチ 1 1 4に制御信号を送出し、スィッチ 1 1 4を L側即ち C L V制御に切り換える。若しくは、スピンドル制御回路 9内のスィッチ 1 1 4に制御信号を送出し、スィッチ 1 1 4を A側即ち C A V制御に切り換える。この場合の C A V制御は、回転数がディスクの最内周に記録されている情報の再生に必要な転送レートを確保できる程度の低いレベルの範囲に、言い換えれば、回転数が音だしのための処理に問題の生じない速度までに制限されている。この低いレベルの範囲は、転送レートの余裕と回転部の振動等とのバランスを考慮し、ディスクの最内周に記録されている情報の再生に必要な最低限の転送レートに対応するディスクの回転数の 1 . 5〜 3倍程度にすることが好ましい。例えば、振動の大きい再生装置であれば 1 . 5倍くらいにし、振動の小さい再生装置であれば 3倍くらいにすることができる。

このように、再生すべき情報が動画情報であることが分かれば、最大転送レー卜を確保するモード（C A V制御）から、動画再生に必要な転送レートを確保するモード（CLV制御又は上記の回転数が制限された CAV制御）に切り換える。これにより、モ一夕の高速な回転に伴うメカ、及びディスク振動やモータの回転音又は風切り音等の騒音を極力抑えることができる。

以下に、再生される情報が動画情報か或いは動画以外の情報であるかの判別方法について説明する。

[情報長による動画情報の判別]

システムコントローラ 14は、再生する連続情報の情報長が約 1 GB以上である場合に、再生する情報が動画情報であると判断する。

情報長が 1 GB以上かどうかというファイルサイズはディスク 1上の所定位置の管理領域に情報として記録されている。装置の起動時に管理領域を読むことにより、ファイルサイズが、ディスク 1上に書かれたタイトルゃポリューム名、記録位置アドレスと共に、システムコントローラ 14内蔵の RAM (Random Acces s Memory) に格納される。そして実際にこの情報を再生する場合は、この RAM 上に格納された管理情報に基づいて、ファイルサイズが 1 GB以上であることを判断する。 1 GB以上のときに動画情報と推定すると共に、上記した構成、シーケンスに基づき、回転駆動の制御を行う。即ち、 CLV制御若しくは上記の回転数が制限された C A V制御を行うようにする。尚、この動画情報の判別方法は、 ROMディスク及び RAMディスクの両方に適用できる。

[動画情報読み取りの専用コマンドによる動画情報の判別]

システムコントローラ 14は、ホスト PC 1 5より、動画情報読み取りの専用コマンドである AVリードコマンドが送られてきた場合に、再生する情報が動画情報であると判断する。

再生する情報が動画情報であると分かれば、 AVリードコマンド実行処理の中において、上述したスピンドルモー夕 2の回転制御の切り換えが行われる。ホスト PC 1 5から回転数を下げるような制御コマンドを追加で発行する必要もないので、ホスト PC 15との通信オーバーヘッドも低減することができる。尚、この動画情報の判別方法は、 R OMディスク及び R AMディスクの両方に適用できる。

[地域コードによる動画情報の判別]

システムコントローラ 1 4は、通常、スピンアップ時にディスク 1に格納されている地域コードを取得しにいく。この地域コードは下記の表 1に示す 6つの地域に分類し情報を再生できる地域の制限を行うためのものである。この地域コ一ドが記録されている場合に、再生する情報が動画情報であると判断し、スピンァップ中或いは直後に、上述したスピンドルモー夕 2の回転制御の切り換えを行う。尚、この動画情報の判別方法は、 R OMディスクに適用できる。

(表 1 )

1: U.S., Canada. U.S. fer itones

2: Japan, curope, South Africa, Micdle East (including Egypt)

3: Southeast Asia, East Asia (including Hong Kong)

4: Australia, New Zealand, Pacific Islands, Central America, Mexico, South America. Caribbean

5: Eastern Europe (Former Soviet Union) , Indian Subcontinent Africa (also North Korea, Mongolia)

6: China

[交替情報による動画情報の判別]

記録可能なディスクの場合、不良性セク夕への誤記録や記録失敗を防止して信頼性を確保するために、ディスク 1上の D MA領域（Disk Management Area) に欠陥セクタの管理を行なう交替情報の登録を行ない、不良セクタがある場合には代替セクタへ移動してその代替セクタへ記録するようになっている。ところが、ファイルの時間的な連結性（連続性）の必要な動画情報では、この代替セクタへの移動及び代替記録を行っているとシステムが破綻するので、多少誤記録や記録不可が起こっても、そのまま記録をし続け、交替処理を行なわない処理が提案されている。

この提案を採用したディスクについては、システムコントローラ 1 4は、装置の起動時に D MAへ移動し、交替情報取得処理を行なって、交替情報の登録がな W

かった場合に再生する情報が動画情報であると判断することができる。その判断に基づいて、上述したスピンドルモー夕 2の回転制御の切り換えを行う。尚、この動画情報の判別方法は、 RAMディスクに適用できる。

[情報のへッド部の内容による動画情報の判別]

情報のヘッダ部 37中の CONTENTS 34 (図 3参照）に記録した情報の種類（音声情報、映像情報又はコード情報）をシステムコントローラ 14により検出することで、再生する情報が動画情報であるかどうかを判断することができる。それに基づいて、上述したスピンドルモータ 2の回転制御の切り換えを行う。尚、この動画情報の判別方法は、 ROMディスク及び RAMディスクの両方に適用できる。

[ファイルの種類についての記録内容による動画情報の判別]

フアイルの種類をディスク 1上の所定位置の管理領域に情報として記録しておき、装置の起動時にその管理領域を読みにいき、ディスク 1上に書かれたタイトルゃボリューム名、記録位置アドレスと共に、システムコントローラ 14内蔵の RAMに格納する。そして実際にこの情報を再生に行く場合は、システムコントローラ 14により、この RAM上に格納された管理情報に基づいて、再生する情報の拡張子が MP EG (Motion Picture Expert Group) 若しくは VO B (Video Object)ファイルを示すものである場合に動画情報と推定される。それに基づいて、上述した構成、シーケンスと同様に、スピンドルモータ 2の回転制御の切り換えを行う。尚、この動画情報の判別方法は、 ROMディスク及び RAMデイスクの両方に適用できる。

[再生を制限するためのコード情報による動画情報の判別]

再生する情報に、コンテンツによって暴力や性描写等を児童向けに再生を制限するパレンタルロックがなされている場合や、映画特有の横縦が 16:9のレターポックスといった画面サイズの情報がある場合にも、システムコントローラ 14により、再生する情報が動画情報であると推定することができる。それに基づいて、上述したスピンドルモー夕 2の回転制御の切り換えを行う。尚、この動画情報の判別方法は、 R OMディスクに適用できる。

[ B C Aによる動画情報の判別]

再生専用ディスクである R O Mディスクの場合、ディスクスタンプ時に、管理領域を設けて、そこに動画であるフラグや動画ファイルサイズを入れておくということは容量や互換性の問題から困難である。このことを考慮して、記録されている情報が動画情報であることをディスクの最内周の B C A (Burs t Cu t t ing Are a)に記録し、その B C Aを必要なタイミングで読み取ることで、システムコントローラ 1 4により再生する情報が動画情報であることを判断することができる。その判断の結果により、上述したスピンドルモー夕 2の回転制御の切り換えを行う。尚、この動画情報の判別方法は、 R O Mディスク及び R AMディスクの両方に適用できる。

[情報の認証による動画情報の判別]

再生する動画情報の多くは著作権をもったものであるので、情報の認証が行なわれた場合に、システムコントローラ 1 4により、再生する情報が動画情報であると推定することができる。その推定に基づいて、上述したスピンドルモー夕 2 の回転制御の切り換えを行う。尚、この動画情報の判別方法は、 R O Mディスク及び R AMディスクの両方に適用できる。

以上の説明は、情報再生装置自体により動画情報を判別し、ディスクの回転駆動制御の切り換えを行う場合に関する。このような判別/切り換え方法以外に、使用者が情報のタイトルをみて、鑑賞のための動画即ち映画か、又はインスト一ルのためのコード情報か等の使用目的により情報の種類を判別することもできる。このため、動画スィッチを情報再生装置に取り付けることで、動画情報について、使用者が動画スィツチを〇Nすれば、動画のための C L V制御若しくは最内周において動画再生に必要な転送レートを確保した C A V制御の選択が容易にできる。以上に説明した通り、再生する動画情報そのものではなく、付加的な情報や機能について管理領域等を読むことにより必要な情報を取得することで、動画であることを推定することができる。また、スィッチを設け、使用者自身に選択の機会を与えることで、動画情報の判別を更に高い確率で行うことができる。このように情報の種類を判別し適切な回転駆動制御を行うことで、装置から発生する騒音や振動を最小限に減少させることができる。

尚、動画情報と動画情報以外の情報という異なる回転駆動制御が必要となる 2 種類の情報は、同一のディスク上に記録されていても、異なるディスク上に記録されていても、本発明は適用できる。

(第 3の実施形態）

以下に、本発明による第 3の実施形態として情報担体（ディスク）を説明する。図 4は本実施形態の情報担体の平面図を示す。

本発明による情報担体記録担体は、図 4に示すように、情報担体の径方向に分割されている複数の情報記録領域（領域 1及び 2 ) を含んでいる。これらの情報記録領域のそれぞれには、連続情報の情報長に応じて情報が記録される。具体的には、連続情報の情報長が所定の大きさより大きい情報、例えば音声情報や映像情報は、情報担体の内周側の領域 1に、連続情報の情報長が所定の大きさより小さい情報、例えば短いファイル即ちコード情報は、情報担体の外周側の領域 2に記録される。但し、コード情報であっても、その連続再生するべき情報の情報長が所定の大きさより長いであれば、内周側の領域 1に記録される。領域 1及び 2 の半径方向の幅は、それぞれの領域に記録する情報の量に応じて適切に調整すればよい。

本実施形態の情報担体の構成は以下に示す意義がある。

C L V制御で情報が記録される（記録された）ディスクを C A V制御させ、一定回転数で回転させると、外周にいくほど再生速度が上がる。再生速度の上限は一般的に光ピックアツプ或いは信号処理回路の周波数特性とスピンドルモー夕の最高回転数で決定される。このことから、外周側でコード情報のランダムァクセス、内周で音声映像情報のシーケンシャルアクセスすることで、実質的なハンドリングやアクセス性能及びリード性能の向上が期待できる。

このような観点から、本発明のような情報担体を用いて、上記のように連続情報のサイズに応じて情報を配置することにより、第 1又は第 2の実施形態で説明した情報再生装置を利用して情報再生を行うと、ディスク上の情報を効率よく再生することができる。連続情報のサイズの大きい情報、例えば音声や映像デ一夕に対しては、必要な再生速度を保持した C L V制御（又は前の実施形態で説明した回転数が制限された C A V制御）により再生を行ない、連続情報のサイズの小さいコード情報に対しては、 C A V制御をかけて高速のランダムアクセスをしながら再生することができる。

本実施形態の情報担体を用いて情報を記録した場合、 C L V/C A V制御を更に簡単に切り換えるためには、ディスクの最内周に S I B領域（Size Informat i on Block) 5 0を設けることが有効である。図 5は、 S I B領域（Si ze Informa t ion Block) 5 0に記録される、連続再生するべき情報（連続情報）の大きさに応じて情報を記録するための情報記録領域に関する情報のフォーマツトを示す。

S I B領域は、図 5に示すように、ディスクトータルの領域の数を格納する部分 5 1、領域 1の開始アドレスを格納する部分 5 2、領域 1に記録されたフアイルの最小のサイズ即ち領域 1と領域 2のしきい値を格納する部分 5 3、領域 2の開始アドレスを格納する部分 5 4、及び領域 2に記録されたファイルの最小のサィズ即ち連続再生するべき連続情報の最小サイズを格納する部分 5 5により構成されている。この S I B情報を装置起動時に読み取り格納しておけば、領域 1と領域 2に対応する切り換え、即ち C A V制御と C L V制御（又は前の実施形態で説明した回転数が制限されている C A V制御）の切り換えが更に容易にできる。本実施形態では、再生する情報を記録するための領域として 2つの領域（領域 1、領域 2 ) の例について説明したが、ファイル種類、サイズによっては 3っ以上の複数の領域に分けて情報記録してもよい。その場合は、領域数 5 1にトー夕 W

ルの領域の数を格納し、且つ拡張領域に領域 3の開始アドレス、最小サイズといったように順次格納していくことになる。

以下に、図 4の情報担体を用いて情報を記録し、更にその情報を再生する具体例を説明する。

[第 1の例]

第 1の例として、領域 1には 3 Dステレオで録音されたベートーベンの「合唱 J といった連続再生の合計サイズが 1時間 1 GBの音楽情報が記録され、領域 2にはべ一トーベンの生い立ちや曲名の楽譜、演奏者のプロフィールや写真といつた 1 MB以下のテキスト或いはコード情報が数多く記録されている場合について説明する。領域 1及び 2は、例えば、それぞれ約半径 24 mmから半径 35 m まで、及び約半径 35 mmから半径 58 mmまでの領域となる。尚、図 6には領域 1と領域 2の回転数と転送レート（再生速度）の関係を示す。

音楽を鑑賞する場合は内周側の領域 1をアクセスし、 CLV制御に切り換えて、シーケンシャルにトラックに記録された情報を読み出していく。時間の経過と共に光ビームは読み出しと共にスパイラルトラックに沿って外周に移動していき、一定の線速を維持するためにスピンドルモー夕 2 (図 1) の回転は線形に低くなつていく。領域 1の先頭半径 24 mm地点の回転数は A (r pm) で、終了地点半径 35mmの回転数は B (r pm) まで落ちてくる。このとき転送レートは C LV制御によって一定の値（aMB/s) に制御されている。更に CLV制御で必要最低限の再生速度（音だしのための処理に問題の生じない速度）まで下げ、スピンドルの回転騒音を低減することも可能である。

曲以外の音楽に関するデータは、領域 2に記録されており、ホストアプリケーシヨンによって必要なデ一夕がランダムにアクセスされる。ホストは S I B情報によって領域 2の開始番地を認識しているので、領域 2へのアクセスが開始されるとスピンドルモータの制御を、 CL Vから CAVに切り換えて回転数を一定 (A r pm) となるようにする。光ビームは領域 2内を必要に応じて移動し、そこに記録してあるデータを読み出していく。このとき外周にいくほど転送レート

(再生速度）は高くなり、且つ C A Vによってスピンドルモー夕の応答時間は 0 であるので領域 2内では、非常に高速なアクセスが可能となる。

[第 2の例]

第 2の例として、領域 1には高画質の画像情報のようにサイズが大きく且つ高い読み出す速度も要求される情報が記録され、領域 2には縮小画像や制御プログラム、その他コード情報等が数多く記録される。領域 1及び領域 2の幅は、例えば、上記の第 1の例と同じ大きさにする。

音声情報が記録された場合の例と同じく、領域 1の情報は C L V制御、領域 2 の情報は C A V制御で再生する。但し、画像情報は音声情報とは異なりリード速度が重視されるため、領域 1を C L V制御する線速度は、光ピックアップ或いは信号処理回路の周波数特性とスピンドルモータの最高回転数を考慮し可能な限り速く設定する。この例での領域 1と領域 2の回転数と転送レート（再生速度）の関係を図 7に示す。

シーケンシャルリードが中心となる領域 1では、アクセス回数が少ないので、リード性能を重視し C L V制御で高速且つ一定の転送レート（a M B Z s ) でのリードを行なうようにスピンドルモータ 2を制御する。ランダムアクセスが中心となる領域 2ではアクセス性能を重視し C A V制御でスピンドルモー夕 2の回転数を一定（C r p m) にし、高速なアクセスを行なう。

このように内周側の領域に連続再生するべき情報（連続情報）のサイズの大きいファイル、外周側の領域にランダム再生される連続情報のサイズの小さいファィルを記録しておけば、 1枚のディスク上の情報をアクセス速度、騒音及びリード速度の点から有効に再生することができる。

(第 4の実施形態）

次に、本発明の第 4の実施形態として第 3の実施形態によるディスク（図 4 ) に情報を記録する情報記録装置及びその記録方法を説明する。図 8は本実施形態の情報記録装置の構成を示すプロック図である。第 1の実施形態の情報再生装置と同様の部分は同じ番号を付し、その説明を省略する。

ホスト P C 1 5より記録される情報（記録情報）がエンコーダ部 2 3へ転送され、エンコーダ部でスクランブル及び変調処理がなされた記録情報は、 L D (La ser Diode) 変調回路 2 1によってレーザの強弱信号に変調され、 L D (Laser D iode) 駆動回路 2 0を介して、光ピックアップ 3 (記録部を兼ねる）により、レ一ザを再生パワーの約 1 0倍の記録パワーで変調しながらディスク 1上の卜ラックにマーク記録していく。このときホスト P C 1 5は、システムコントローラ 1 4へ、記録する情報の連続性を示す情報長信号を送出する。この情報長信号によつてシステムコントローラ 1 4は制御回路 8に指令を送り、記録する領域及びその領域内のトラックを選択する。

例えば、連続情報のサイズの大きい音楽情報を記録するときは内周側の領域 1 の部分に光ビームをトラバースモータ 4によって移動し、そこの空いている適当なトラックから連続した音楽情報を記録していく。また、連続情報のサイズの小さいコード情報を記録するときは、外周側の領域 2の部分に光ビームをトラバースモータ 4によって移動し、そこの空いている適当な卜ラックから連続したコード情報を記録する。これによつて内周側の領域 1には連続再生するべきサイズの大きい情報を、外周側の領域 2には連続再生するべきサイズの小さい情報を記録する。尚、連続情報のサイズが大きいか又は小さいかを判断する際には、例えば 1 G B程度をその基準とすることができる。

記録するときのスピンドルモータ 2の制御について、本実施形態においては音声映像といった連続記録、連続再生情報は C L V制御により、コードデ一夕といつたランダム再生される情報は C A V制御により記録することが好適である。記録したときの制御方法をビッ卜情報の形でへッダ部の補足情報として格納するようにすれば、再生のときにそのビットをみて、 C A V或いは C L Vに制御を切り換えることができる。また、レーザの応答時間や記録補償を考える場合、 C AV制御による記録は、外周にいくほど変調周波数をあげていく必要があり、記録密度、転送速度によつては実現困難である。このような場合には記録は全て C L V制御で行ない、再生の場合のみ C A V制御と C L V制御を情報に応じて切り換えるように構成すればよい。産業上の利用可能性

以上説明したように、本発明の情報再生装置によれば、連続再生すべき連続情報の大きさ又はその種類という情報の性質によって C A V制御、 C L V制御を切り換えるようにしている。このため、 1枚のディスク又は異なるディスクに記録されている情報を、その性質に応じて適切な回転駆動制御により再生することができ、アクセス性能を向上することができる。情報の性質からみれば必要以上に回転をあげることがないので、スピンドルモー夕の回転騒音や装置の振動が低減する。

また、本発明の情報担体及びその情報記録装置によれば、ディスクの内周側に連続再生すべき連続情報のサイズの大きいデータ、外周側には連続情報のサイズの小さいデータを記録することで、再生における更なに高いデータアクセス性能を実現することができる。尚、本発明の情報担体を適用すれば、ディスクの内周側領域には凹凸状のピット情報で予め音楽や映像の連続情報を記録しておき、後にユーザが作成した情報等をディスク外周側の領域に追記できるような、パーシャル R OMディスクについても再生/記録の際の回転制御が容易になる。

Claims

請求の範囲

1 . 連続して読み出すことが可能な単位の連続情報が記録されている円盤状の情報担体を回転させる回転部と、該情報担体が一定の線速度で回転するように該回転部を制御する C L V制御部と、該情報担体が一定の角速度で回転するように該回転部を制御する C A V制御部と、該 C L V制御部又は該 C A V制御部を選択的に動作させる回転制御選択部と、該連続情報の情報長を検出する情報判別部と、を備えた情報再生装置であって、

該回転制御選択部は、該情報判別部の該連続情報の情報長に関する検出結果に基づいて、該 C L V制御部又は該 C A V制御部を選択的に動作させるように構成されている、情報再生装置。

2 . 前記情報判別部により検出した情報長が所定のサイズより大きい第 1の情報を再生する場合には前記 C L V制御部が動作し、該情報判別部により検出した情報長が所定のサイズより小さい第 2の情報を再生する場合には前記 C A V制御部が動作するように構成されている、請求項 1に記載の情報再生装置。

3 . 前記情報判別部により検出した情報長が所定のサイズより大きい第 1の情報を再生する場合には、前記情報担体が、その最内周に記録されている情報の再生に必要な転送レートを確保できる程度の低いレベルの回転数で回転するように、前記 C A V制御部が動作し、

前記情報判別部により検出した情報長が所定のサイズょり小さい第 2の情報を再生する場合には該 C A V制御部が動作するように構成されている、請求項 1に記載の情報再生装置。

4 . 前記情報は、ブロックサイズ或いはファイルサイズが記録されているへッダ部とデータ部により構成され、前記情報判別部は、該ヘッダ部の内容に基づいて前記情報長を検出するように構成されている、請求項 1に記載の情報再生装置。

5 . 前記情報担体は、径方向に配置される、内周側の第 1の情報記録領域及び外周側の第 2の情報記録領域を有しており、前記第 1の情報は該第 1の情報記録領域に記録されており、前記第 2の情報は該第 2の情報記録領域に記録されている、請求項 2に記載の情報再生装置。

6 . 前記情報担体に向けて光ビームを収束照射する収束部と、該収束部によつて収束された光ビームが所定の収束状態になるように制御するフォーカス制御部と、該収束部によつて収束された光ビームが該情報担体上のトラックを正しく走査するように制御するトラツキング制御部と、該情報担体から読み出した信号を再生処理する再生信号処理部と、を更に備えた請求項 1に記載の情報再生装置。

7 . 動画情報が記録されている円盤状の情報担体を回転させる回転部と、該情報担体が一定の線速度で回転するように該回転部を制御する C L V制御部と、該情報担体が一定の角速度で回転するように該回転部を制御する C A V制御部と、該 C L V制御部又は該 C A V制御部を選択的に動作させる回転制御選択部と、該情報担体から該動画情報を読み出し更に処理する再生信号処理部と、再生すべき情報の種類が動画情報であるかどうかを判別する情報判別部と、を備えた情報再生装置であって、

該回転制御選択部は、該情報判別部の、再生すべき情報が動画情報であるかどうかの判別結果に基づいて、該 C L V制御部又は該 C A V制御部を選択的に動作させるように構成されている、情報再生装置。

8 . 前記情報判別部により、再生すべき情報の種類が動画情報であると判別された場合には、前記 CLV制御部が動作するように構成されている、請求項 7に記載の情報再生装置。

9. 前記情報判別部により、再生すべき情報の種類が動画情報であると判別された場合には、前記情報担体が、その最内周に記録されている情報の再生に必要な転送レートを確保できる程度の低いレベルの回転数で回転するように、該 C A V制御部が動作する構成となっている、請求項 7に記載の情報再生装置。

10. 前記情報判別部は、再生すべき情報の情報長が約 1 GB以上であることを検出した場合に、再生すべき情報が動画情報であると判断するように構成されている、請求項 7に記載の情報再生装置。

1 1. 前記情報判別部は、動画情報読み取りの専用コマンドが入力された場合に、再生すべき情報が動画情報であると判断するように構成されている、請求項 7に記載の情報再生装置。

12. 前記情報判別部は、前記情報担体に地域コードが記録されていることを確認した場合に、再生すべき情報が動画情報であると判断するように構成されている、請求項 7に記載の情報再生装置。

13. 前記情報判別部は、前記情報担体に交替情報が登録されていないことを確認した場合に、再生すべき情報が動画情報であると判断するように構成されている、請求項 7に記載の情報再生装置。

14. 前記情報判別部は、再生すべき情報の拡張子或いは識別子が MP EG若しくは VO Bファイルを表わすことを確認した場合に、再生すべき情報が動画情報であると判断するように構成されている、請求項 7に記載の情報再生装置。

1 5 . 前記情報判別部は、再生すべき情報がパレンタルロックされていることを確認した場合に、再生すべき情報が動画情報であると判断するように構成されている、請求項 7に記載の情報再生装置。

1 6 . 前記情報判別部は、著作権保護のための認証作業が行なわれていることを確認した場合に、再生すべき情報が動画情報であると判断するように構成されている、請求項 7に記載の情報再生装置。

1 7 . 前記情報担体に向けて光ビームを収束照射する収束部と、該収束部によつて収束された光ビームが所定の収束状態になるように制御するフォーカス制御部と、該収束部によつて収束された光ビームが該情報担体上のトラックを正しく走査するように制御するトラッキング制御部と、該情報担体から読み出した信号を再生処理する再生信号処理部と、を更に備えた請求項 7に記載の情報再生装置。

1 8 . 複数の情報記録領域を有する円盤状の情報担体であって、該複数の情報記録領域は該情報担体の径方向に分割されており、該複数の情報記録領域のそれぞれには、連続して読み出すことが可能な単位の連続情報の情報長に応じて情報が記録されるようになっている、情報担体。

1 9 . 連続情報の情報長が所定の大きさより大きい情報は、前記情報担体の内周側の前記情報記録領域に、連続情報の情報長が所定の大きさより小さい情報は、該情報担体の外周側の前記情報記録領域に記録されるようになっている、請求項 1 8に記載の情報担体。

2 0 . 前記複数の情報記録領域の数、各情報記録領域の位置情報、及び、各情報記録領域に記録される連続情報の最小サイズ、を記録するための特定の領域が更に設けられている、請求項 1 8に記載の情報担体。

2 1 . 円盤状の情報担体の径方向に分割されている複数の情報記録領域を有する情報担体に、連続して記録することが可能な単位の連続情報を含む情報を記録するための記録部を備えた情報記録装置であって、該連続情報の情報長を検出する情報判別部を含んでおり、該記録部は、該情報判別部により検出した情報長に応じて、該連続情報を対応する該情報記録領域に記録するように構成されている、情報記録装置。

2 2 . 前記記録部は、情報長が所定の大きさより大きい連続情報を前記情報担体の内周側の前記情報記録領域に、情報長が所定の大きさより小さい連続情報を該情報担体の外周側の前記情報記録領域に記録するように、前記情報判別部により制御されている、請求項 2 1に記載の情報記録装置。

2 3 . 前記記録部は、前記情報担体の特定の領域に、前記複数の情報記録領域の数、各情報記録領域の位置情報、及び、各情報記録領域に記録される連続情報の最小サイズ、を記録するように構成されている、請求項 2 1に記載の情報記録

2 4. 前記情報担体を所定の回転で回転させる回転部と、該情報担体に向けて光ビームを収束照射する収束部と、該収束部によって収束された光ビームが所定の収束状態になるように制御するフォーカス制御部と、該光ビームを該情報担体上のトラックを正しく走査するように制御するトラッキング制御部と、を更に備えた請求項 2 1に記載の情報記録装置。