JP2004362649A - 記録媒体、記録装置、記録方法、再生装置、再生方法 - Google Patents

記録媒体、記録装置、記録方法、再生装置、再生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】バーストカッティングエリアに記録するデータの高記録密度化。
【解決手段】4−1変調により記録媒体に対して記録されるべきデータとしては、2データビットの論理値に応じたマークパターンによる4チャネルビットのデータ部と1チャネルビットのギャップ部とから成る5チャネルビットによりワード単位を形成する。あるいは、4チャネルビットのデータ部のみから成るワード単位(但し、この場合には、チャネルビットに対するマークデューティ比が100%未満の所定値を有するものとされる)を形成することとする。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体と、この記録媒体に対して情報を記録するための記録装置及び記録方法と、記録媒体に記録された情報を再生するための再生装置及び再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルデータを記録・再生するための技術として、例えば、CD(Compact Disk),MD(Mini−Disk),DVD(Digital Versatile Disk)などの、光学ディスク状記録媒体(光磁気ディスクを含む)を記録メディアに用いたデータ記録技術がある。光学ディスク状記録媒体(以下、単に光ディスク)ともいう)とは、金属薄板等による信号層をプラスチックで保護した円盤として形成される。そして、この信号層に対してレーザ光を照射し、その反射光の変化により、記録されている周回状のトラックに記録される信号を読み取る記録メディアの総称である。
光ディスクには、例えばCD、CD−ROM、DVD−ROMなどとして知られているように再生専用タイプのものと、MD、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD+RW、DVD−RAM、ブルーレイディスク(Blu−ray Disc)などで知られているようにユーザーデータが記録可能なタイプがある。記録可能タイプのものは、光磁気記録方式、相変化記録方式、色素膜変化記録方式などが利用されることで、データが記録可能とされる。色素膜変化記録方式はいわゆる追記型であり、一度だけデータ記録が可能で書換不能であるため、データ保存用途などに好適とされる。一方、光磁気記録方式や相変化記録方式はデータの書換が可能であり、音楽、映像、ゲーム、アプリケーションプログラム等の各種コンテンツデータの記録を始めとして各種用途に利用される。
【0003】
そして、例えば上記したDVD系、及びブルーレイディスクなどでは、通常のデータとしての信号が記録されるデータエリア以外の記録領域として、いわゆるバーストカッティングエリア(BCA:Burst Cutting Area)を形成するようにしている。
このバーストカッティングエリアは、周知のようにして、例えばディスクのリードインエリアよりもさらに内周において、円周方向に沿ってバーコード状の縞模様が形成されており、このバーコードにより所定内容の情報が記録されている。
【0004】
このようにして形成されるバーストカッティングエリアには、例えばデータエリアに記録されるデータの著作権保護を目的として、ディスクごとに固有となる識別子(ディスクID)や、データエリアに記録された暗号化データの暗号を解読するための暗号鍵などの情報が記録される。つまり、再生時においては、これらのディスクIDや暗号鍵の情報を利用して再生するようにされており、これにより、例えば不正コピーなどが防止される。
【0005】
そして、このようなバーストカッティングエリアに記録されるデータについては、いわゆる4−1変調したデータを記録することが知られている(例えば特許文献1、図13参照)。
4−1変調とは、基本的に、2データビットとしての論理値を4チャンネルビットのデータ単位に変換したものである。2データビットによっては、4パターンの論理値が得られるのであるが、この論理値に対応させて、4チャンネルビットのうちの所定のビット位置に論理値1をセットするようにされる。、また、特許文献1に記載される4−1変調では、上記した4チャンネルビットのデータ単位をデータ部としたうえで、このデータ部の前方に対して、[010]の論理パターンを有する3チャネルビットによる同期パターンを配置するようにしている。
つまり、特許文献1に記載される4−1変調にあっては、2データビットが、3チャネルビットの同期パターンと、4チャンネルビットのデータ部とによる7チャネルビットにより形成されるようにして符号化されているということがいえる。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−100031号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、バーストカッティングエリアは、前述もしているようにディスクのリードインエリアよりもさらに内周に形成される領域である。従って、バーストカッティングエリアとして利用可能な円周方向における物理的長さ、つまり、物理的な記録容量は、データエリアと比較して相当に限定されているということがいえる。
従って、このようにして、物理的な記録容量が限定されているバーストカッティングエリアに対して、これまでよりも多くの情報量も記録可能とするためには、バーストカッティングエリアの高記録密度化が図られることが要求される。
【0008】
また、近年においては、記録媒体の高記録密度化が進んだことで、物理的な記録領域サイズを縮小しても、実用上充分な記録容量が得られるようになってきたために、記録媒体の小型化も要求されている状況にある。
しかしながら、光ディスクを小型化しようとすれば、その半径サイズを小型化していくことになるので、バーストカッティングエリアとしての記録領域までの半径の長さも短くなる。そして、これによっては、バーストカッティングエリアとして利用可能な円周方向における長さも短くなるから、バーストカッティングエリアの物理的な記録容量としても、その分小さくなってしまう。ここで、バーストカッティングエリアにおける高記録密度化が進められなければ、バーストカッティングエリアに記録可能な情報量は、光ディスクの半径サイズが小型化されるのにほぼ比例するようにして少なくなってしまう。この点でも、バーストカッティングエリアの高記録密度化が高められることが求められている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は上記した課題を考慮して、記録媒体として次のように構成する。
つまり、2データビットが、その論理値に応じて4チャネルビットのうちの所定位置のチャネルビットに対して論理値1としてのマークが割り当てられたデータ部と、マークが割り当てられない1チャネルビットのギャップ部とから成るワード単位に変調されており、この変調により得られた1以上の上記ワード単位を含むデータ列が記録されるものとして構成する。
【0010】
また、記録装置として、入力されたデータについて、2データビット単位ごとに、該2データビットの論理値に応じて4チャネルビットのうちの所定位置のチャネルビットに対して論理値1を割り当てたデータ部と、論理値1を割り当てない1チャネルビットのギャップ部とから成るワード単位に変調する変調手段と、この変調手段により変調して得られたワード単位によるデータ列を、論理値1がマークとなるようにして記録媒体に記録する記録手段とを備えて構成する。
【0011】
また、記録方法として、入力されたデータについて、2データビット単位ごとに、該2データビットの論理値に応じて4チャネルビットのうちの所定位置のチャネルビットに対して論理値1を割り当てたデータ部と、論理値1を割り当てない1チャネルビットのギャップ部とから成るワード単位に変調する変調手順と、この変調手順により得られたワード単位によるデータ列を論理値1がマークとなるようにして記録媒体に記録する記録手順とを実行するようにして構成する。
【0012】
また、再生装置として、2データビットが、その論理値に応じて4チャネルビットのうちの所定位置のチャネルビットに対して論理値1としてのマークが割り当てられたデータ部と、マークが割り当てられない1チャネルビットのギャップ部とから成るワード単位に変調されており、この変調により得られた1以上の上記ワード単位を含むデータ列が記録される記録媒体から、上記データ列の読み出しを行う読み出し手段と、この読み出し手段により読み出されたデータ列について、上記ワード単位を形成するデータ部のマークパターンを、2データビットの論理値に変換していくようにして復調する復調手段とを備えて構成する。
【0013】
また、再生方法として、2データビットが、その論理値に応じて4チャネルビットのうちの所定位置のチャネルビットに対して論理値1としてのマークが割り当てられたデータ部と、マークが割り当てられない1チャネルビットのギャップ部とから成るワード単位に変調されており、この変調により得られた1以上の上記ワード単位を含むデータ列が記録される記録媒体から、データ列の読み出しを行う読み出し手順と、この読み出し手順により読み出されたデータ列について、ワード単位を形成するデータ部のマークパターンを、2データビットの論理値に変換していくようにして復調する復調手順とを実行するようにして構成する。
【0014】
また、記録媒体として、2データビットが、その論理値に応じて4チャネルビットのうちの所定位置のチャネルビットに対して論理値1としてのマークが割り当てられて成るワード単位に変調されており、この変調により得られた1以上の上記ワード単位を含むデータ列が記録され、上記マークのチャネルビットに対するデューティ比が100%未満の所定値となるようにして記録されるようにして構成する。
【0015】
また、記録装置として、入力されたデータについて、2データビット単位ごとに、該2データビットの論理値に応じて4チャネルビットのうちの所定位置のチャネルビットに対して論理値1を割り当てて成るワード単位に変調する変調手段と、この変調手段により変調して得られたワード単位によるデータ列を、上記論理値1がマークとなるようにするとともに、マークのチャネルビットに対するデューティ比が100%未満の所定値となるようにして、記録媒体に記録する記録手段とを備えて構成する。
【0016】
また、記録方法として、入力されたデータについて、2データビット単位ごとに、該2データビットの論理値に応じて4チャネルビットのうちの所定位置のチャネルビットに対して論理値1を割り当てて成るワード単位に変調する変調手順と、この変調手順により変調して得られたワード単位によるデータ列を、論理値1がマークとなるようにするとともに、マークのチャネルビットに対するデューティ比が100%未満の所定値となるようにして記録媒体に記録する記録手順とを実行するようにして構成する。
【0017】
また、再生装置として、2データビットが、その論理値に応じて4チャネルビットのうちの所定位置のチャネルビットに対して論理値1としてのマークが割り当てられて成るワード単位に変調されており、この変調により得られた1以上の上記ワード単位を含むデータ列が、マークのチャネルビットに対するデューティ比が100%未満の所定値となるようにして記録されている記録媒体から、データ列の読み出しを行う読み出し手段と、この読み出し手段により読み出されたデータ列について、ワード単位のマークパターンを、2データビットの論理値に変換していくようにして復調する復調手段とを備えて構成する。
【0018】
また、再生方法として、2データビットが、その論理値に応じて4チャネルビットのうちの所定位置のチャネルビットに対して論理値1としてのマークが割り当てられて成るワード単位に変調されており、この変調により得られた1以上の上記ワード単位を含むデータ列が、マークのチャネルビットに対するデューティ比が100%未満の所定値となるようにして記録されている記録媒体から、データ列の読み出しを行う読み出し手順と、この読み出し手順により読み出されたデータ列について、上記ワード単位のマークパターンを、2データビットの論理値に変換していくようにして復調する復調手順とを実行するようにして構成する。
【0019】
上記各構成によると、記録媒体に対して記録再生される情報としては、ワード単位によるデータ列が記録されるのであるが、このデータ列を成すワード単位は、2データビットの論理値に応じて4チャネルビットのうちの所定位置のチャネルビットに対して、論理値1に対応するマークが割り当てられるデータ部と、マークが割り当てられない1チャネルビットのギャップ部とにより形成される。あるいは、ワード単位は、2データビットの論理値に応じて所定位置のチャネルビットに対して論理値1に対応するマークが割り当てられる4チャネルビット(つまりデータ部のみである)から成る。
この場合、上記各データ部は、いわゆる4−1変調の変調規則によって、2データビットを4チャンネルビットに変換して得られるものである。
つまり、2データビット単位を4−1変調して得られるワード単位としては、4チャネルビット(データ部)+1チャネルビット(ギャップ部)=5チャネルビット、あるいは4チャネルビットのみにより形成されていることになる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明を行う。以降の説明は次の順序で行う。
1.ディスク構造
2.4−1変調(先行技術)
2−1.4−1変調規則
2−2.フレームシンク(第1例)
3.4−1変調(第1の実施の形態)
3−1.4−1変調規則
3−2.フレームシンク
4.バーストカッティングエリアのデータ構造
5.4−1変調(第2の実施の形態)
5−1.4−1変調規則
5−2.フレームシンク
6.バーストカッティングエリア記録装置
7.ビデオカメラ装置(データ記録再生装置)
【0021】
1.ディスク構造
先ず、本実施の形態としての記録媒体である、光学ディスク状記録媒体(以下、単にディスクともいう)のエリア構造及び信号面の物理的構造について説明する。
なお、本発明に対応するディスクとしては、再生専用タイプであっても良いし、また、少なくともユーザデータについて、追記又は書き換えが可能なタイプであってもよい。ただし、以降においては、説明の便宜上、本実施の形態の光ディスクとしては、書き換え可能なタイプであることを前提として説明を行うこととする。
【0022】
図1には、本実施の形態に対応するディスク1のエリア構造が示されている。この図に示すディスクは、規格により定められた所定の半径を有するディスク形状を有しており、内周側から、バーストカッティングエリア(BCA:Burst Cutting Area)2、データエリア3が示されている。
データエリア3は、例えば相変化方式に対応した信号記録層に対して、グルーブ記録方式、ランド記録方式、若しくはランド/グルーブ記録方式の何れかによる所定方式によって、例えばAVコンテンツなどのユーザデータが書き換え可能に記録される。
つまりディスク上には予めグルーブ(溝)、ランドが周回状に形成され、このグルーブ或いはランドの何れか一方、或いは、グルーブ及びランドの両者を記録トラックとして、相変化方式により記録が行われる。
【0023】
なお、ここでは図示していないが、データエリア3の最内周と最外周には、それぞれ、リードインエリアとリードアウトエリアが設けられている。リードインエリアには、各種の管理情報が記録され、また、いわゆる試し書きによる記録が行われる。また、リードアウトエリアにも管理情報を記録することができる。
【0024】
バーストカッティングエリア2は、上記リードインエリアのさらに内周に位置する情報記録領域であり、円周方向に沿ってバーコード形態により情報が記録される領域である。記録動作例については後述するが、このバーストカッティングエリア2には書き換え不可のROM形式によりデータが記録される。そしてこのバーストカッティングエリア2には、例えば、ディスクごとに固有となるディスクIDや、データエリアに記録された、暗号化が施されたユーザデータの暗号化を解くための暗号鍵の情報などが記録される。
例えば再生装置では、これらのディスクIDや暗号鍵の情報を利用して、再生許可/禁止を設定すると共に、ユーザデータの暗号化を解いて再生を行うようにされる。つまり、バーストカッティングエリア2に記録される情報は、データエリア3に記録されるユーザデータ(主データ)に対応する補助データとして、ユーザデータとしてのコンテンツについての著作権保護のための情報を記録するようにしている。
なお、この図1においては、バーストカッティングエリア2は、所定の内周角に応じた円弧状となるようにして形成されているが、例えば、全周にわたって形成するようにしてもよい。
【0025】
2.4−1変調(先行技術)
2−1.4−1変調規則
上記ディスク1のバーストカッティングエリア2には、バーコード形態による記録に適合しているとされる、いわゆる4−1変調といわれる変調方式(符号化方式)により変調(符号化)されたデータが記録される。
本実施の形態としての4−1変調について説明するのに先立ち、先に本出願人が提案した先行技術としての4−1変調について説明しておくこととする。この先行技術としての4−1変調は、例えば特開2003−100031号公報に記載されている。
【0026】
図2は、先行技術としての4−1変調規則を示している。つまり、変調元となるソースデータと、4−1変調による符号化後の論理値のパターンが示されている。
4−1変調の基本的概念としては、2データビットによる論理値を、4チャネルビットにより表現する。そのうえで、先行技術による4−1変調パターンとしては、この2データビットを表現する4チャネルビットの領域がデータ部とされている。
【0027】
ここで、2データビットとしてのソースデータは、
”00”
”01”
”10”
”11”
という4つの論理値を有する。そこで、4−1変調パターンのデータ部としては、これに対応して4チャネルビットとする。そして、2データビットの論理値に応じて、データ部における4チャネルビットにおいて論理値”1”を設定すべきビット位置を択一的に選択するようにされる。
なお、実際の4−1変調されたデータ列をバーストカッティングエリア2に記録した場合、4−1変調されたデータ列において論理値”1”に対応する部分がいわゆる物理的なマークとなる。そこで、以降において、4−1変調後のデータ列において、論理値”1”が設定されるチャネル(チャネルビット位置)については「マーク」ともいう。
【0028】
そして、変調規則として、上記2データビットの各論理値は、例えば、それぞれ次のようにして表現することとしている。
つまり、
”2データビットの論理値”→”データ部の論理値パターン(マークパターン)”の対応関係として、
”00”→”1000”
”01”→”0100”
”10”→”0010”
”11”→”0001”
とするものである。
【0029】
また、同期パターンは3チャネルビットとされ、この3チャネルビットのうちのいずれかのビット位置について論理値”1”を設定し、残りのビット位置については論理値”0”を設定するようにしている。この場合には、3チャネルビットのうちの2番目のビット位置に論理値”1”を設定していることで、マークパターンとしては”010”となる。
そして、上記したデータ部の前に対して、この同期パターンを置くようにしている。この同期パターンのマークパターンは、後ろのデータ部のマークパターンにかかわらず固定となる。
【0030】
つまり、先行技術としての4−1変調方式は、2データビット単位を、3チャネルビット(同期パターン)+4チャネルビット(データ部)=7チャネルビットに変調するものとされる。そして、このような4−1変調により得られた7チャネルビットの4−1変調パターンが、1ワード(word)分の単位となる。”010”のマークパターンを有する同期パターンは、このワードごとの区切りの認識に利用されるものとなる。
【0031】
2−2.フレームシンク(第1例)
また、後述するようにして、バーストカッティングエリアに記録されるデータは、フレーム単位により記録されるべきこととなっており、フレームの先頭には、フレームの開始位置を示すためのフレームシンクを配置すべきこととされている。
そして、上記図2に示した4−1変調方式に対応したフレームシンクのシンクパターンは次のようにして設定されている。
【0032】
フレームシンクとしては、フレーム内において他の通常の4−1変調データ列とは異なるとされるマークパターンを有している必要がある。つまり、通常の4−1変調により得られるマークパターンの規則に違反したマークパターンを有する必要がある。
ここで、図2に示した4−1変調パターンとしては、各ワードにおけるデータ部のマーク位置は、変調前の2データビットの論理値に応じて変化するのに対して、同期パターンは、”010”で固定である。
そこで、ワードのシーケンス上における同期パターンのマークに着目してみると、この同期パターンのマークは、ワードのシーケンスにおいて出現するマークのうちで1つおきに出現し、かつ、その出現間隔は、[7]で固定であることになる。
【0033】
このことから、上記した「1つおきに出現するマークが、常に[7]の出現間隔を有する」という規則性を崩したマークパターンとすれば、、フレームシンクのマークパターン、つまり、シンクパターンが得られることになる。
【0034】
このことを根拠して、先行技術では、図3(a)に示すようにして、フレームシンク(Frame Sync)としては、1つおきにマークが出現する間隔が、[8,5,6]とされ、1つおきのマーク出現間隔として[7]を有していないシンクボディA(Sync Body A)を設けることとしている。このSync Body Aは、2ワード(17チャネルビット)を有し、そのパターンとしては、”010000100101000”となっている。
【0035】
また、図3(b)に示すようにして、フレームシンク(Frame Sync)として、1つおきにマークが出現する間隔を[6,5,8]としたシンクボディB(Sync Body B)を設けるようにもされる。このSync Body Bも、2ワード(17チャネルビット)を有し、そのパターンとしては、”01000101001000”となっている。
【0036】
Frame Syncとしての機能は、上記2ワード分のSync Body A又はSync Body Bによって実現できる。しかしながら、例えば図3(a)の場合には、上記Sync Body Aに続けて、1ワード分のSync IDを追加し、このSync Body AとSync IDにより3ワード=21チャネルビットのFrame Syncを形成することとしている。図3(b)においても同様にして、Sync Body BとSync IDにより3ワード=21チャネルビットのFrame Syncを形成している。
【0037】
上記Sync IDは、データ部におけるマーク位置を変更できるようになっている。つまり、
”0101000”
”0100100”
”0100010”
”0100001”
の4通りのうちのいずれかを選択できる。
【0038】
Sync Body A,Sync Body Bは、1つおきにマークが出現する間隔として、[8,5,6]又は[6,5,8]であるべき条件を満たす必要がある。このため、Sync Body A,Sync Body Bは固定の1つのマークパターンとなる。
そこで、上記のようにして、4通りのマークパターンの選択肢を有するSync IDを付加することで、図3(a)に示すSync Body A+Sync IDから成るFrame Syncは、4つのシンクパターンを有することができる。
同様にして、図3(b)に示すSync Body B+Sync IDから成るFrame Syncも、4つのシンクパターンを有することができる。
そして、図3(a)(b)に示すFrame Syncを併用することで、4×2=8で表されるようにして、Frame Syncとして8つのシンクパターンを有することが可能となる。
【0039】
また、さらに多くのシンクパターンが必要である場合には、例えば図4(a)(b)に示すようにして、Sync IDとしては、各1ワードのID1,ID2を連結させた2ワードとするようにされる。
この場合には、ID1,ID2の各ワードについて4通りのマークパターンを選択できるので、Sync Body A+Sync IDから成るFrame Syncのシンクパターン数は、4×4=16で表されるようにして、16に増加する。同様にして、Sync Body B+Sync IDから成るFrame Syncのシンクパターン数も16となる。従って、図4(a)(b)に示すFrame Syncを併用した場合には、16×2=32のシンクパターン数を得ることができる。
【0040】
3.4−1変調(第1の実施の形態)
3−1.4−1変調規則
本発明が解決すべき課題として先にも述べたように、バーストカッティングエリア2に記録されるべきデータとしても、記録密度を高めることが要求される。
本実施の形態としても、バーストカッティングエリア2に記録すべきデータは、4−1変調により符号化されたデータとされるが、ここで、4−1変調により符号化されるデータについての符号化効率に着目してみる。すると、上記した先行技術としての4−1変調(符号化)規則では、2データビットを7チャネルビットに変換して1ワードを形成するようにされていることから、符号化効率としては、
2(bit)/7(channel)
として表されることになる。
記録密度を高める1つの手法として、上記した符号化効率をより高いものとすることが行われるが、実施の形態としては、バーストカッティングエリア2に記録すべき4−1変調データの高記録密度化を図るのにあたり、この符号化効率を高める手法を採用する。また、実施の形態については、4−1変調規則に応じて、第1の実施の形態と第2の実施の形態との2つの例を挙げることとし、先ず、第1の実施の形態について説明する。
【0041】
図5は、第1の実施の形態に対応する4−1変調規則として、2データビットの論理値と、4−1変調パターンとの関係を示している。
この図から分かるように、本実施の形態の4−1変調規則による4−1変調パターン、つまり、1ワード分の構造としては、4チャネルビットから成るデータ部と、これに続く1チャネルのギャップ部とから成る。
【0042】
ここで、2データビットの論理値のパターンと、データ部のマークパターンとの対応は、図3の場合と同様となる。つまり、
”2データビットの論理値”→”データ部のマークパターン”
の対応関係について、
”00”→”1000”
”01”→”0100”
”10”→”0010”
”11”→”0001”
としている。
【0043】
そして、ギャップ部としての1チャネルの領域については、マークを設定せずに、論理値”0”を設定する。このギャップ部は、4−1変調データ列においてワード単位ごとの区切りを示すものであり、また、下記のようにして、4−1変調データ列において”1”としてのマークが連続することを避けるために設けられる。
従って、2データビットの論理値パターンと、データ部+ギャップ部から成る4−1変調パターン全体の対応としては、
”00”→”10000”
”01”→”01000”
”10”→”00100”
”11”→”00010”
となる。
【0044】
先行技術及び本実施の形態としての4−1変調により記録されるデータ列を再生するのにあたっては、いわゆるマーク位置検出を行うことを前提としている。4−1変調の場合、例えばバーストカッティングエリア2において、物理的にマークとして記録されるのは、論理値”1”に対応するチャネルビットである。
そして、4−1変調により記録されるデータ列を上記したマーク位置検出による再生を行う場合において、例えばPLL回路などによりチャンネルビットごとのタイミングをとるのにあたっては、論理値”1”としてのマークについて連続しない、いわゆる孤立ビットとすることが好ましい。
【0045】
具体例として、図6(a)に、本実施の形態の4−1変調によりバーストカッティングエリア2に物理的に記録されたデータ列(BCA mark)を示す。この場合においては、2ワード分のシーケンスが示されており、先ず、前方のワードにおいてチャネルビット3にマークが設定され、後方のワードにおいてチャネルビット0にマークが設定されている。また、この場合には説明を分かりやすいものとするために、マークのデューティは100%であることとしている。つまり、バーストカッティングエリア2に記録されるデータとして、図6(a)に示すように、1チャネルビットに対応する物理的長をL1とし、1チャネルビット分のマークとしての物理長をL2とすると、L1=L2となるようにされているものである。
【0046】
この図6(a)に示すようにして記録されている部分を再生することによっては、図6(a)に示す再生波形が得られることになり、この再生波形について2値化を行うことで、マークに対応してHレベルとなる2値化信号が得られることになる。そして、この2値化信号としては、例えば図示もしているように、少なくとも、Hレベルとなる信号波形の間に、ほぼ1チャネルビット分に相当するLレベルの区間を得ることができる。
このような波形であれば、例えばマークエッジ検出方式により2値化信号から再生チャネルビットを得るような場合にも、図6(d)に示すようにして正常な再生チャネルビットを得ることが可能とされる。つまり、図6(a)に示すようにしてバーストカッティングエリア2に記録されたデータ列のマーク位置と、図6(d)に示される再生チャネルビットのマーク位置とについて一致したものとすることができる。
【0047】
図7は、マークセンター検出方式により4−1変調データを再生する場合であり、図7(a)(b)(c)は、図6(a)(b)(c)と同様のデータ列及び信号波形が示されている。この場合にも、図7(d)に示すようにして、図6の場合と同様にして、正常な再生チャネルビットを得ることができる。
【0048】
これに対して、ここで仮にギャップ部を省略して、チャネルビット0〜4までのデータ部を1ワードとする4−1変調とした場合を考えてみる。
この場合には、例えば図8(a)に示すようにして、データソースの値によっては、バーストカッティングエリア2に記録されるデータ列において、前のワードのチャネルビット3と次のワードのチャネルビット0とが連続して”1”となり、従って、マークも連続する場合が生じることになる。
このようなデータ列を再生して得られる再生波形においては、図8(b)に示すようにして、連続するマークを再生した区間に応じて再生波形のピーク区間ももほぼ2チャネルビット分に延びることとなる。これに応じて、再生波形を2値化した2値化信号としても、連続する2つのマークの区間に応じて、Hレベルの区間が継続することになる。そして、この2値化信号を例えばマークエッジ検出方式により検出した場合には、例えば図8(d)に示すようにして、連続する2つのマークの区間に応じたHレベルの区間を、1つのマークの区間であると誤検出する可能性が生じることになる。このような誤検出が生じると、図8(a)と図8(d)とを比較して分かるように、バーストカッティングエリア2に記録されているワードごとのマークパターンと、再生チャネルビットのワードごとのマークパターンとにずれが生じることになり、再生結果にエラーが生じることになる。
【0049】
このことは、図9(a)〜(d)に示すようにして、マークセンター検出方式により4−1変調データを再生する場合についても同様のことがいえる。なお、図9(a)(b)(c)には、図8(a)(b)(c)と同様のデータ列及び信号波形が示されている。
【0050】
このようにして、第1の実施の形態としては、1ワード分の4−1変調パターンとして、2データビットを、4チャネルビットのデータ部と1チャネルビットのギャップ部とから成る、5チャネルビットにより形成していることになり、先行技術と比較した場合には、2チャネルビット削減されていることになる。
従って、符号化効率としては、
2(bit)/5(channel)
として表されることになる。
そして、この実施の形態としての4−1変調の符号化効率と、先に説明した先行技術としての4−1変調の符号化効率である、
2(bit)/7(channel)
と比較してみると、
2(bit)/5(channel)>2(bit)/7(channel)
として表されるように、本実施の形態のほうの符号化効率のほうが高くなっていることがわかる。
【0051】
ここで、本実施の形態の4−1変調規則による1ワードの構造としては、先行技術に示されるような同期パターンは存在しないことになる。従って、例えばバーストカッティングエリア2の再生時において、ワード単位での同期タイミングをとることはできないことになる。
しかしながら、本実施の形態としては、バーストカッティングエリア2に記録されるデータは、先頭にフレームシンクが配置されたフレーム単位のシーケンスにより形成される。そして、バーストカッティングエリア2に記録されたデータ列を読み出す過程においては、このフレームシンクを検出することによりフレーム単位での同期を取ることが可能であり、フレーム単位での同期が取れさえすれば、例えばフレーム内のチャネルビットを5つずつカウントしていくことで、フレーム内でのワード単位の区分を認識することは可能となる。つまり、同期パターンが存在していなくとも、充分な信頼性でもってデータの再生を行うことが可能とされるものである。
【0052】
3−2.フレームシンク
先に図5に示した変調規則により4−1変調されたデータは、フレーム単位のシーケンスによりバーストカッティングエリア2に記録される。そして、フレームごとに対しては、フレーム同期をとるためのフレームシンクを配置する必要がある。
フレームシンクとしてのマークパターンは、先行技術としての図3及び図4による説明から理解されるように、4−1変調により符号化された通常のデータ列において出現するマークパターンの規則に違反したものである必要があり、この点については、本実施の形態としても同様とされる。
【0053】
しかしながら、本実施の形態では、先行技術はと異なる4−1変調規則としたことで、通常の4−1変調データ列において出現するマークパターンの規則も、先行技術と異なったものとなる。従って、本実施の形態としては、先行技術の4−1変調規則に対応して決められたマークパターンによるフレームシンクを採用することはできない。そこで、本実施の形態としては、下記のようにして、図5に示した4−1変調規則に応じたフレームシンクのマークパターンを設定する。
【0054】
ここで、図10を参照して、本実施の形態の4−1変調規則により得られる、通常のデータ列におけるマークパターンの出現規則について考察してみる。
先ず、通常のデータ列において出現するマークの密度が最も低くなる場合とは、図におけるデータ列の左側に示すように、1つ目のマークと、この1つ目のマークの次に出現するとされる2つ目のマークとの位置間隔が9チャネル分となって2/9で表される場合である。つまり、例えば或る1つのワードのマークパターンが”10000”となり、これに続くワードのマークパターンが”00010”となる状態がこれに対応する。つまり、2ワード分で、”1000000010”となるマークパターンである。
ちなみに、この状態は、本実施の形態の4−1変調規則により変調された通常のデータ列において、1つ目のマークと、2つ目のマークとの2つのマークが出現するチャネルビット数の範囲(出現範囲)が最大となる状態でもある。
【0055】
また、逆に、通常のデータ列において出現するマークの密度が最も高くなる場合を考えてみると、図におけるデータ列の右側に示すように、1つ目のマークと3つ目のマークとの位置間隔が8チャネル分とされた上で、2つ目のマークが、1つ目のマークと3つ目のマークとの間の所要のチャネルビットに位置しており、3/8で表される場合となる。
つまり、先ずは、1つ目のマークを含むワードのマークパターンが、”00010”とされ、データ部における最後のチャネルビットに1つ目のマークが位置するようにされる。また、この1つ目のマークを含むワードの次のワードにおいて2つ目のマークが、データ部における任意のチャネルビットに位置するようにされる。そして、2つ目のマークを含むワードの次のワードのマークパターンが、”10000”とされ、3つ目のマークはデータ部の先頭のチャネルビットに位置するようにされる。図10では、”10010001”というマークパターンが示されている。
また、このようなマークパターンは、本実施の形態の4−1変調規則により変調された通常のデータ列において、3つのマークが出現する出現範囲が最小となる状態に相当する。
【0056】
このことから、本実施の形態の4−1変調規則に従って得られる通常のデータ列におけるマークパターンの規則として、出現するマークの密度(マーク出現密度)は、最小が2/9で、最大が3/8の範囲内であり、この範囲外のマーク出現密度になることは無いということがいえる。
従って、本実施の形態のフレームシンクとしては、上記したマーク出現密度の範囲外となるようなマークパターンを与えて形成すればよいということになる。
【0057】
このことに基づいて、本実施の形態では、図11及び図12に例示するようにしてシンクパターンを設定する。図11には、シンクボディA(Sync body A)を含むフレームシンク(Frame Sync)が示され、図12には、シンクボディB(Sync body B)を含むフレームシンク(Frame Sync)が示される。
先に、図11によりシンクボディAを含むフレームシンクの基本構造について説明する。なお、後述するようにして、シンクボディAを含むフレームシンクの基本構造としては、図11(a)に代表される第1基本構造と、図11(d)に示す第2基本構造を有するが、ここでは先ず、図11(a)により第1基本構造について説明する。
【0058】
シンクボディAは、図11(a)に示すように3ワード(=15チャネルビット)から成る。そして、これら3ワードのうち、先頭の2ワードにより、マーク出現密度が2/10となる、”1000000001”というマークパターンを設定する。つまり、ここでいうシンクボディAとは、最小のマーク出現密度である2/9よりも低いマーク出現密度として、2/10となるマークパターンを有するシンクボディとなる。
【0059】
そして、シンクボディAにおいて、上記マーク出現密度2/10のマークパターンに続く1ワード(最終ワード)は次のようにして扱う。
ここで、1ワードにおける先頭から最終のチャネルビットにかけて、チャネルビット0〜チャネルビット4ということにすると、シンクボディAの最終ワードについては、チャネルビット1,2,3の3つのチャネルビットのいずれかを選択してマークを設定することができる。逆に、チャネルビット0,4チャネルビットには、マークを設定することができない。
【0060】
上記最終ワードのチャネルビット0,4に、マークを設定することができない理由は次の通りである。
先に図6〜図9を参照して説明したように、第1の実施の形態における4−1変調としては、変調後のデータとして、マークが連続することは禁止されている。チャネルビット0にマークを設定したとすると、その直前の”1000000001”のマークパターンにおける最後のマークと、この最終ワードのチャネルビット0のマークが連続することになる。同様にして、チャネルビット4にマークを設定したとすると、シンクボディAに続けて配置される1ワード分のSync IDのチャネルビット0にマークが設定されたときに、マークが連続することになる。
【0061】
そして、上記のようにして、シンクボディAの最終ワードについて、3パターンのマーク位置の選択性があることにより、シンクボディAは3パターンの選択性を有することになる。
つまり、図11(a)に示す、最終ワードのチャネルビット1にマークが設定された”100000000101000”のマークパターンを有するシンクボディA−1と、図11(b)に示す最終ワードのチャネルビット2にマークが設定された”100000000100100”のマークパターンを有するシンクボディA−2と、図11(c)に示す最終ワードのチャネルビット3にマークが設定された”100000000100010”のマークパターンを有するシンクボディA−3との間での選択性が与えられる。このようにフレームシンクとしては、シンクボディAの部分によって3パターンが得られることになる。
【0062】
そして、シンクボディAを有するフレームシンクとして、さらに選択パターン数を増加させるためには、先行技術のフレームシンクの場合と同様に、必要に応じた数のSync IDを付加してフレームシンクを形成すればよい。そこで、図11の場合には、シンクボディAの後ろにSync IDを1つ付加した構造としている。このSync IDは、1ワードのサイズであり、図11(e)(f)(g)(h)に示すようにして、データ部に相当するチャネルビット0〜チャネルビット3のいずれかに対してマークを設定することができる。つまり、1つのSync IDによって4パターンの選択性が与えられる。
従って、図11に示すシンクボディAを有するフレームシンクとしては、シンクボディAとして3パターン、Sync IDとして4パターンとされることで、4×3=12パターンの選択性が与えられていることになる。
【0063】
上記図11(a)(b)(c)に示したシンクボディAの基本構造としては、先ず先頭の2ワードについて、マーク出現密度が2/10となる”1000000001”という固定のマークパターンとし、これに続けて3パターンの選択性が与えられる1ワードを配置したパターンとしている。この構造は、前述もしたように第1基本構造として扱われるものであり、シンクボディAとしては、もう1つの基本構造である第2基本構造としてのパターンも設定することができる。
つまり、図11(d)に示すようにして、シンクボディAとしての3ワード(第1チャネルビット〜第15チャネルビット)において、マーク出現密度が2/10となる”1000000001”のマークパターンを第5チャネルビットから第14チャネルビットまでの10チャネルビットの領域に割り当てる。ここで、上記”1000000001”のマークパターンを第6チャネルビット〜第15チャネルビットの範囲とせずに、最終の第15チャネルビットについて論理値”0”としたのは、シンクボディAに続くSync IDの先頭のチャネルビットにマークが設定された場合に、マークが連続することを避けるためである。
【0064】
そして、このような第2基本構造を有するシンクボディAとしても、最大で3パターンの選択性を与えることができる。つまり、図11(d)において矢印a,b,cで示すように、シンクボディAにおける第1チャネルビット〜第3チャネルビットの3つのチャネルビットのうちの何れかを1つを選択してマークを設定すればよい。ここで、シンクボディAの直前のチャネルビットは、前のフレームのデータを形成する最終ワードのギャップ部であり、このギャップ部には、必ず論理値”0”が設定される。従って、シンクボディAにおける第1チャネルビットにマークを設定することについて何ら問題はない。
そして、この第2基本構造をとるフレームシンクとしても、シンクボディAの後ろに1ワード分のSync IDを1つ追加することで、Sync IDにおけるマーク位置の選択により、4パターンが与えられることになる。従って、第2基本構造のフレームシンク全体としても12パターンの選択性を有することになる。
【0065】
ところで、シンクボディAを含むフレームシンク挿入してバーストカッティングエリア2へのデータ記録をおこなうのにあたり、図11(a)(b)(c)に示す第1基本構造をとるフレームシンクと、図11(d)に示す第2基本構造をとるフレームシンクを併用して採用することは避けるべきものとされるが、この理由について述べておく。
【0066】
フレームシンクは、本実施の形態としての4−1変調規則によっては、本来生じないとされるマークの出現パターンを検出することでフレームの先頭をであることを認識するためのものであるが、これと共に、チャネルビット単位でのタイミング(位置)を認識するためにも用いられる。
【0067】
つまり、図11(a)(b)(c)に示した第1基本構造をとるフレームシンクを採用した場合、シンクボディAにおける、マーク出現密度が2/10となる”1000000001”のマークパターンを検出したときには、前方のマーク位置は1つのワードにおけるチャネルビット0であることになる。また、後方のマーク位置は、上記前方のマークを含むワードに続くワードのチャネルビット4(ギャップ部)であることを示すことになる。
同様にして、図11(d)に示した第2基本構造をとるフレームシンクを採用した場合において、シンクボディAにおけるマーク出現密度が2/10となる”1000000001”のマークパターンを検出したときには、前方のマーク位置がワードにおけるチャネルビット4(ギャップ部)であり、後方のマークは、前方のマークを含むワードから2つ後ろのワードのチャネルビット3であることを示すことになる。
このことに基づいて、フレームにおけるチャネルビットの位置を認識することが可能となり、例えば、ワード単位の区切りを認識することも可能となる。
【0068】
従って、第1基本構造と第2基本構造のフレームシンクを併用して採用したとすれば、”1000000001”のマークパターンを検出したとしても、チャネルビットの位置が、第1基本構造のものであるのか、第2基本構造のものであるのかをシステム側で認識することができなくなる。このために、シンクボディAを含むフレームシンクとしては、第1基本構造と第2基本構造のフレームシンクのいずれを選択して採用しても構わないが、どちらか一方のみを選択して採用すべきことになるわけである。
なお、次に説明するシンクボディBを含むフレームシンクとしても、第1基本構造と第2基本構造の2つのパターンを採ることができるが、この点については同様である。また、システム構成又はバーストカッティングエリア2に記録するデータのフォーマットとして、第1基本構造と第2基本構造のフレームシンクのいずれであるのかを弁別可能な構成が採られるのであれば、第1基本構造と第2基本構造のフレームシンクを併用して採用することは可能であり、この点も、シンクボディBを含むフレームシンクについて同様のことがいえる。
【0069】
続いて、図12を参照して、シンクボディBを含むフレームシンクについて説明する。
シンクボディBの基本構造しても、図12(a)に示すように3ワード(=15チャネルビット)とする。そして、これら3ワードを形成する第1チャネルビット〜第15チャネルビットのうち、第4チャネルビット〜第10チャネルビットまでの7チャネルビットの領域に、マーク出現密度が3/7となるマークパターンを割り当てる。図12(a)では、”1001001”というマークパターンを割り当てている。つまり、シンクボディBは、最大のマーク出現密度である3/8よりも高いマーク出現密度として、3/7となるマークパターンを有するシンクボディである。
【0070】
ここで、シンクボディBにおいて、上記マーク出現密度が3/7となるマークパターン(”1001001”)以外の領域である、第1〜第3チャネルビットと、第11チャネルビット〜第15チャネルビットには、固定的に論理値”0”が設定される。仮に、これらのチャネルビットのいずれか1つにでもマークを設定したとすると、シンクボディBにおけるマーク出現密度が3/7となるマークパターンが成立しなくなる。
【0071】
そして、このようにして形成されるシンクボディBとしては、第4チャネルビット〜第10チャネルビットによるマーク出現密度が3/7となるマークパターンにおいて、1番目と3番目のマークの間に出現する2番目のマークのチャネルビット位置ついて、3パターンの選択性が得られる。
つまり、図12(a)に示すマーク出現密度3/7のマークパターンでは、”1001001”となっており、2番目のマークは、シンクボディBにおける第7チャネルビットに位置させている。この図12(a)に示す”1001001”のマークパターンを有するシンクボディについて、シンクボディB−1ということにすると、図12(b)(c)に示すようにして、マーク出現密度3/7のマークパターンにおける2番目のマークのチャネルビット位置を変更することで、シンクボディB−2、B−3としてのパターンを得ることができる。
【0072】
図12(b)のシンクボディB−2としては、マーク出現密度3/7のマークパターンが”1010001”となっており、2番目のマークを、シンクボディBにおける第6チャネルビットに位置させている。
また、図12(c)のシンクボディB−3としては、マーク出現密度3/7のマークパターンが”1000101”となっており、2番目のマークを、シンクボディBにおける第8チャネルビットに位置させている。
これら図12(a)(b)(c)に示す範囲内で、2番目のマークを設定するチャネルビット位置を選択している限りにおいては、マーク出現密度3/7という条件は満たされるものである。
なお、2番目のマークをシンクボディBにおける第5チャネルビット若しくは第9チャネルビットに位置させると、論理値パターンは”1100001”若しくは”1000011”となってマークが連続することになる。従って、シンクボディBにおける第5チャネルビット、及び第9チャネルビットには、2番目のマークを設定することはできない。
このようにして、シンクボディBとしても最大で3パターンの選択性を与えることが可能となる。
【0073】
そして、シンクボディBを有するフレームシンクとしても必要に応じてSync IDを付加してフレームシンクを形成することで、選択可能なパターン数を増加させることができる。この図12としても、シンクボディBの後ろにSync IDを1つ付加した構造を示している。
また、ここでのSync IDも、1ワードのサイズであり、図12(e)(f)(g)(h)に示すようにして、データ部に相当するチャネルビット0〜チャネルビット3のいずれかに対してマークを設定することができ、4パターンの選択性が与えられている。
従って、図12に示すシンクボディBを有するフレームシンクとしても、図11のシンクボディAを有するフレームシンクと同様、シンクボディBとしての3パターン、Sync IDとしての4パターンによる12(=4×3)パターンの選択性が与えられることになる。
【0074】
また、シンクボディBの基本構造としても、上記図12(a)(b)(c)に示したマークパターンによる第1基本構造に対して、さらに、もう1つの基本構造である第2基本構造としてのパターンを設定できる。
つまり、図12(d)に示すようにして、シンクボディBとしての3ワードにおいて、マーク出現密度が3/7となるマークパターン(”1001001”)を、第1基本構造の状態から、1チャネルビット後ろにずらすようにして、第5チャネルビットから第11チャネルビットまでの7チャネルビット分の領域に割り当てるものである。
【0075】
この場合にも、マーク出現密度が3/7となるマークパターンが割り当てられた第5〜第11チャネルビット以外のチャネルビットについては、第1基本構造の場合と同様の理由によって、固定的に論理値”0”を設定する。
また、シンクボディBを含むフレームシンクとして、第2基本構造をとる場合にも、マーク出現密度が3/7となるマークパターンとして、”1001001”、”1010001”、”1000101”の3パターンを選択し得る。従って、第2基本構造をとるシンクボディBとしても、最大で3パターンの選択性を与えることができる。
さらに、フレームシンクの構造として、シンクボディBに続けて、1ワードのSync IDを1つ追加することで、フレームシンクとして12パターンの選択性が与えられることになる。
【0076】
そして、シンクボディAを含むフレームシンクと、シンクボディBを含むフレームシンクとは、シンクボディを形成する4−1変調規則違反のマークパターンについて、それぞれ、マーク出現密度2/10、3/7という、互いに異なるマークパターンとされている。
従って、シンクボディAを含むフレームシンクと、シンクボディBを含むフレームシンクとを同時採用してバーストカッティングエリア2へのデータ記録を行っても、再生システム側では、シンクボディが、シンクボディAであるのか、或いはシンクボディBであるのかを弁別できる。換言すれば、前述したような、シンクボディAを含むフレームシンク同士で第1基本構造と第2基本構造を同時採用した場合、若しくは、シンクボディAを含むフレームシンク同士で第1基本構造と第2基本構造を同時採用した場合のような不都合は生じることが無い。
【0077】
このことから、本実施の形態としては、第1基本構造又は第2基本構造の何れか一方のシンクボディAを含むフレームシンクと、同じく、第1基本構造又は第2基本構造の何れか一方のシンクボディBを含むフレームシンクとを、同時採用することができる。
この結果、フレームシンクとしての選択可能なパターン数は、例えばシンクボディAを含むフレームシンクのみ、若しくはシンクボディBを含むフレームシンクのみを採用した場合と比較して、2倍とすることができる。具体例として、図11及び図12に示したフレームシンクの場合であれば、1つのSync IDが追加されていることで、それぞれ12パターンの選択性を有していたから、最大で24(=12×2)パターンの選択性を得ることができることになる。
【0078】
4.バーストカッティングエリアのデータ構造
続いては、第1の実施の形態としての4−1変調バーストカッティングエリア(BCA)2に記録されるべきデータ(以降は、BCAコードともいう)のデータ構造について説明する。
図13は、バーストカッティングエリア2に記録される4−1変調前のデータ構造の一例を示している。
BCAコードにおいては、5バイトから成るフレーム単位が1行(1row)を形成するようにされている。1フレームは、先頭の1バイトによるフレームシンクと、このフレームシンクに続く4バイトのデータエリアとから成る。
そして、第1フレームから第34フレームまでの34のフレーム(33行)のシーケンスによりBCAコードとしての全体構造が得られる。
【0079】
第1フレームにおいて、フレームシンクはSBBCA,−1としての固有のパターンを有し、データエリアにはプリアンブルが配置される。プリアンブルには00h(hは16進数表記であることを示す)の値が格納される。このプリアンブルを用いることで、再生時においてPLL回路により、bcアコードのチャネルビットに同期したチャネルクロックを生成することができるようにされている。
ここで、第1フレームのフレームシンクSBBCA,−1としてのマークパターン(論理値パターン)は、バーストカッティングエリア2に記録されるデータであるBCAコードのスタート位置を示す。つまり、再生時においては、フレームシンクSBBCA,−1のマークパターン(及びプリアンブル)を検出することで、バーストカッティングエリア2の開始位置であることを認識するようにされる。
【0080】
第2フレームから第33フレームまでは、4フレーム単位で区分される。
そして、第2フレーム〜第5フレームまでの各フレームにおいては、同じフレームシンクSBBCA,0が格納される。そして、各フレームのデータエリアには、それぞれI0,0〜I0,3、I0,4〜I0,7、I0,8〜I0,11、I0,12〜I0,15として示される4バイトづつのユーザデータが格納される。つまり、第2フレーム〜第5フレームの3フレーム分により、I0,0〜I0,15の16バイトで1纏まりとされるユーザデータが記録される。
また、続く第6フレーム〜第9フレームの各フレームには、フレームシンクSBBCA,1が共通に格納され、各データエリアには、C0,0〜C0,3、C0,4〜C0,7、C0,8〜C0,11、C0,12〜C0,15として示される4バイトのパリティが格納される。従って、第6フレーム〜第9フレームには、16バイトのパリティC0,0〜C0,15が格納されることになるが、このパリティC0,0〜C0,15は、上記第2フレーム〜第5フレームのユーザデータI0,0〜I0,15に対応するパリティとなる。
【0081】
そして、上記したユーザデータI0,0〜I0,15を格納する第2フレーム〜第5フレームと、パリティC0,0〜C0,15を格納する第6フレーム〜第9フレームにより、1つのECCブロックが構成される。つまり、1つのECCブロックは、16バイト分のユーザデータを格納する連続する3フレームと、この3フレームに続いて、上記ユーザデータのための16バイトのパリティを格納する3フレームとから成る6フレームにより構成される。
【0082】
以降、同様にして、第10フレーム〜第13フレームにおいては、共通のフレームシンクSBBCA,2が格納され、データエリアには、ユーザデータI1,0〜I1,15が格納される。
また、これに続く第14フレーム〜第17フレームにおいては、共通のフレームシンクSBBCA,3が格納され、データエリアには、上記ユーザデータI1,0〜I1,15に対応するパリティC1,0〜C1,15が格納される。そして、これら第10フレーム〜第17フレームの6フレームにより1つのECCブロックが形成される。
【0083】
同じく、第18フレーム〜第21フレームにおいては、共通のフレームシンクSBBCA,4が格納され、データエリアには、ユーザデータI2,0〜I2,15が格納される。
また、これに続く第22フレーム〜第25フレームにおいては、共通のフレームシンクSBBCA,5が格納され、データエリアには、上記ユーザデータI2,0〜I2,15に対応するパリティC2,0〜C2,15が格納される。そして、これら第18フレーム〜第25フレームの6フレームにより1つのECCブロックが形成される。
【0084】
続く第26フレーム〜第29フレームにおいては、共通のフレームシンクSBBCA,6が格納され、データエリアには、ユーザデータI3,0〜I3,15が格納される。
これに続く第30フレーム〜第33フレームにおいては、共通のフレームシンクSBBCA,7が格納され、データエリアには、上記ユーザデータI3,0〜I3,15に対応するパリティC3,0〜C3,15が格納される。そして、これら第26フレーム〜第33フレームの6フレームにより1つのECCブロックが形成される。
このようにして、BCAコードにおいては、4つのECCブロックが記録されていることになる。
【0085】
そして、第34フレームには、フレームシンクSBBCA,−2が配置される。このフレームシンクSBBCA,−2は、BCAブロックのターミネーションとして機能するもので、フレームシンクSBBCA,−2を検出することで、BCAブロックが終了したことが認識される。従って、第34フレームにおいては、データエリアは設けられない。
【0086】
この図13に示すBCAコードのデータ構造は、4−1変調前の構造を示すものとされる。この4−1変調前のBCAコードは、166(=5+(5×4×8)+1)バイトとなる。この166バイトのデータが、第1の実施の形態としての図2に示される4−1変調方式により変調された場合には、3320(=166×8×5/2)チャネルビットとなる。
【0087】
上記図13に示したBCAコードの構造によると、フレームシンクとしては、フレームシンクSBBCA,−1、SBBCA,0〜SBBCA,7、及びフレームシンクSBBCA,−2の10パターンが必要であることになる。
先に図11及び図12により説明したように、第1の実施の形態としてのフレームシンクは、シンクボディAを含むフレームシンクと、シンクボディBを含むフレームシンクとで、それぞれ12パターン(1つのSync IDを含む場合)であり、合わせて24パターンの選択性を有している。従って、上記図13に示したBCAコードにおける10パターンのフレームシンクについては、これらの24パターンのうちから選択すればよいことになる、。
【0088】
このことに基づいて、図13に示したフレームシンクについては、図14に示すようにして定義することとした。
つまり、BCAコードの開始を示すフレームシンクSBBCA,−1については、第1基本構造のシンクボディB−1(00010 01001 00000)と、Sync ID(00010)から成るパターンとする。
また、BCAコードの終了を示すフレームシンクSBBCA,−2については、第1基本構造のシンクボディB−1(00010 01001 00000)を使用するのは、フレームシンクSBBCA,−1と同様であるが、Sync IDについては(00100)から成るパターンとする。
【0089】
また、フレームシンクSBBCA,0〜SBBCA,7のうち、先ず、前半のフレームシンクSBBCA,0〜SBBCA,3の4つについては、第1基本構造のシンクボディA−1(10000 00001 01000)を共通に使用した上で、Sync IDについて、フレームシンクSBBCA,0は(10000)、フレームシンクSBBCA,1は(01000)、フレームシンクSBBCA,2は(00100)、フレームシンクSBBCA,3は(00010)と選択してパターン分けをしている。
【0090】
また、残る後半のフレームシンクSBBCA,4〜SBBCA,7の4つについては、第1基本構造のシンクボディA−3(10000 00001 00010)を共通に使用した上で、Sync IDについて、フレームシンクSBBCA,4は(10000)、フレームシンクSBBCA,5は(01000)、フレームシンクSBBCA,6は(00100)、フレームシンクSBBCA,7は(00010)と選択してパターン分けをしている。
【0091】
ここで、上記図14によると、ユーザデータ若しくはそのためのパリティが格納される第2〜第3フレームにおいては、シンクボディAを含むフレームシンクを使用しているのに対して、プリアンブルが格納される第1フレームと、ターミネーションの第34フレームにおいては、シンクボディBを含むフレームシンクを使用していることになる。
第1フレーム及び第34フレームは、BCAコードの開始/終了を示す特別なフレームであるから、これらのフレームについてのみ、シンクボディBを含むフレームシンクSBBCA,−1、SBBCA,−2のパターンとすることで、他の通常のフレームとの弁別を行うことがより確実なものとなる。
【0092】
また、図14に示しているフレームシンクのマークパターンの実際は、ここでの図示等による詳細な説明は省略するが、既に規格化されているブルーレイディスクにおけるBCAコードのフォーマットに近いものとしている。
これにより、本実施の形態に対応するディスク1を再生するための再生装置を製造するのにあたり、バーストカッティングエリア2に記録されるBCAコードを再生してデコードする部位について、既存のブルーレイディスク再生装置における設計を応用することができる。つまり、設計段階での効率を向上させることができる。
【0093】
続いて、バーストカッティングエリア2に記録されるデータにおけるECCブロックのデータ構造について説明する。
バーストカッティングエリア2に記録されるECCブロックのデータ構造としては、データエリア3に記録されるECCブロックとしての構造に従ったものとなっていることから、先ず、データエリア3に対応するECCブロックの構造について図15を参照して説明する。
【0094】
図15に示すように、1ECCブロックは、248バイトから成り、先ず、先頭に216バイトのデータエリアが配置され、続けて32バイトのパリティエリアが配置される。
ここで、ECC符号としては、RS(248,216,33)のリードソロモン符号が用いられる。すなわち、符号長mが248バイト(シンボル)、データ長nが216バイト(シンボル)、距離(ディスタンス)が33バイト(シンボル)のECC符号である。
【0095】
続いて、バーストカッティングエリア2に記録されるECCブロックの構造について説明する。
この場合にも、1ECCブロックは248バイトとされ、RS(248,216,33)のリードソロモン符号が用いられるが、この場合には、216バイトのデータエリアのうち、先頭の200バイトを固定データの領域として、ここにダミーデータを格納する。このダミーデータとしては、例えば1バイトごとにFFhの値を採る。
そして、データエリアにおいてダミーデータに続く残り16バイトの領域において、In,0〜In,15の16バイトのデータを格納する。
そして、データエリアに続く32バイトのパリティエリアに対してパリティを格納する。
【0096】
ここで、パリティの計算は、上記した216バイトのデータエリアに格納される、200バイトの固定データと、16バイトのデータとを用いておこなうべきものとされ、これにより、パリティエリアに格納すべき32バイトのパリティを生成する。この200バイトの固定データが存在しなければ、32バイトのパリティを計算することはできない。
【0097】
そして、このようなECCブロックの構造において、バーストカッティングエリア2に記録すべきデータは、先ず、データエリアにおけるIn,0〜In,15の16バイトのデータとされる。また、32バイトのパリティエリアからは、先頭16バイトに格納されたCn,0〜Cn,15のみを記録し、残る16バイトの領域のデータは切り捨てることになる。
【0098】
このことから分かるように、データエリアにおける16バイトのデータIn,0〜In,15と、これに続く16バイトのCn,0〜Cn,15から成る32バイトが、図13に示した1ECCブロックを形成する、各16バイトのユーザデータと、パリティとの組み合わせに対応することになる。
その結果、RS(32,16,17)のエラー訂正符号の性能に対応することになる。
【0099】
なお、図16に示すデータエリアの構造としては、先頭から16バイトの領域にデータIn,0〜In,15を格納し、これに続けて200バイトの固定データを格納する順序としてもよい。
【0100】
再生時において復号処理を実行する際には、200バイトの固定データは、同一の値がそのまま用いられる。また未記録の16バイトのパリティは、ポインタイレージャとして復号される。つまり、本来32バイトあるべきパリティのうち、後半の16バイトのパリティは消失したものとして処理する。パリティの1/2が消失したとしても、この場合には、その位置が既知であるため、元のパリティを復号することが可能である。
【0101】
この結果、バーストカッティングエリア2に記録されるデータとしても、データエリア3に記録される主データのECCと同じRS(248,216,33)相当の非常に強力なエラー訂正能力が与えられていることになる。また、これは、データエリア3に記録される主データ対応のECC回路と同一のハードウェアを用いて、BCAコードのECC処理を行うことが可能になるので、その分、再生装置の構成を簡略化し、コストを削減することが可能になる。さらに、バーストカッティングエリア2には、1ECCブロックにつき、32(バイト)シンボル単位での記録を行えばよいので、248シンボルのすべてを記録する場合に比べて、線密度を大きくすることができる。これによっても記録密度を高めることが可能となっている。また、バーストカッティングエリア2に記録されるデータの検出が容易となるので、再生信頼性も高まる。
【0102】
図17には、先に図13に示したBCAコードの構造において、パリティが付加される前のユーザデータのデータ構造を示している。
この図において、バイト0〜バイト15(Length+1)の16バイトの領域に格納されるデータは、図13の第2〜第5フレームから成るECCブロックに記録されるユーザデータに対応する。
また、バイト16〜バイト31(Length+17)の16バイトの領域に格納されるデータは、図13の第10〜第13フレームから成るECCブロックに記録されるユーザデータに対応する。
バイト32〜バイト47(Length+33)の16バイトの領域に格納されるデータは、図13の第18〜第21フレームから成るECCブロックに記録されるユーザデータに対応する。
バイト48〜バイト63(Length+49)の16バイトの領域に格納されるデータは、図13の第26〜第29フレームから成るECCブロックに記録されるユーザデータに対応する。
【0103】
1ECCブロックに対応する16バイトにおいて、先頭の2バイトの領域がヘッダとされ、続く14バイトの領域がコンテンツデータ(Content Data)となる。
ヘッダは、先頭の1バイトのBCAコンテンツコード(BCA Content Code)の領域と、次の1バイトのコンテンツデータ長(Content Data Length)の領域とから成る。
【0104】
BCAコンテンツコードは、図18に示すようにして、先頭のビット7〜ビット2までの6ビットの領域に、アプリケーションIDを格納し、残るビット1,0の2ビットの領域にブロック番号を格納する。
【0105】
例えば、本実施の形態のディスク1に対応する記録再生装置は、予め登録されているアプリケーションIDが記録されているディスク1に対してのみ、データを記録再生することが可能となるようにされている。
【0106】
また、ブロック番号は、”00”,”01”,”10”,”11”の4つの番号のうちのいずれかの値をとる。ここでの詳しい説明は省略するが、上記アプリケーションIDと、このブロック番号との組み合わせにより、いずれのECCブロックに属するデータであるのか、また、複数のECCブロックに同じデータ内容を記録した、いわゆる多重書きされたECCブロックのうちの1つであるのか、或いは、他のECCブロックとは異なる内容が記録された、いわゆる1重書きのECCブロックであるのかを識別することができる。
【0107】
また、参考として、データエリア3に記録されるAVデータなどの主データ(コンテンツデータ)のエラー訂正ブロックを図19に示す。
主データのエラー訂正ブロックは、64Kバイト単位で構成される。このように、ECCブロックを形成するサイズを相応に大きなものとすることで、インターリーブ長を大きくすることができ、バーストエラーに強くなる。
なお、記録再生の単位を、2Kバイトのセクタ単位とすることもできるが、この場合には、64Kバイトを単位としたエラー訂正ブロックで記録再生しながらその中から所望の2Kデータセクタが記録再生されることになる。
エラー訂正符号は、RS(248,216,33)となり、1エラー訂正ブロックは、304個の訂正符号により構成される。
【0108】
2K(=2048)バイトのデータに4バイトの誤り検出コード(EDC)を付加すると、合計のデータ量は、2052バイトとなる。1セクタが、2052バイトのデータで構成されるとすると、64Kバイトを単位とするエラー訂正ブロックにおいて、2Kバイトのセクタは32個構成できるため、64Kバイトのエラー訂正ブロックのデータ量は、65664(=2052×32)バイトとなる。
【0109】
ところで、先に図13に示したデータ構造においては、前述もしたように4つのECCブロックが存在する。つまり、ECCが付加された16バイトのユーザデータブロックが4つ存在している。
そして、この図13に示したデータ構造によりバーストカッティングエリア2を記録する場合の実際として、上記4つのECCブロックには、同じ内容のユーザデータを記録すべきこととしている。つまり、1つのユーザデータとしての情報を、4重書きするようにして記録している。
このような多重書きはデータ再生の信頼性を高めるために行われる。つまり、4つのECCブロックを読み込んで再生を行った場合において、或るECCブロックについてはECCによる訂正がエラーとなって正常に復号できなかったような場合でも、他のECCブロックについて正常に復号ができれば、BCAコードを正常に再生できたことになるわけである。
【0110】
従って、例えば再生装置によるバーストカッティングエリア2の再生性能や、バーストカッティングエリア2に記録されるマークの信頼性が、相応に維持されているのであれば、多重書きの回数を削減しても、必要な再生信頼性が確保できることになる。そして、多重書きの回数を削減することによっては、それだけバーストカッティングエリア2に書き込むべきデータサイズを縮小できることになる。これは、例えばディスク1の半径サイズが小さくなるのに応じてバーストカッティングエリア2の半径位置もより内周側となる結果、バーストカッティングエリア2としての円周方向の長さも短くなって、物理的な記録容量が少なくなるような場合に有利となる。
【0111】
そこで、図20に、多重書きの回数を削減した場合に対応したBCAコードの構造例を示す。この図20に示す構造は、先に示した図13の構造を基とした上で、この図13の構造から第26〜第33フレームを削除した構造を有している。つまり、ECCブロック数を4つから3つに削減した構造とされており、従って、この場合には最大で3重書きまでが可能とされていることになる。
【0112】
このような図20に示すBCAコードの構造では、フレームシンクとして必要なのは、フレームシンクSBBCA,−1、SBBCA,0〜SBBCA,5、及びフレームシンクSBBCA,−2の8パターンであることになる。
【0113】
そして、図20に示すBCAコードの構造に対応するフレームシンクのパターンについては、図21のようにして定義することとした。
つまり、BCAコードの開始を示すフレームシンクSBBCA,−1については、第1基本構造のシンクボディB−1(00010 01001 00000)と、Sync ID(00010)から成るパターンとする。また、BCAコードの終了を示すフレームシンクSBBCA,−2については、第1基本構造のシンクボディB−1(00010 01001 00000)と、Sync IDについては(00100)から成るパターンとする。つまり、フレームシンクSBBCA,−1、SBBCA,−2については、図14と同様とされる。
【0114】
そして、フレームシンクSBBCA,0〜SBBCA,3のうち、先ず、前半のフレームシンクSBBCA,0〜SBBCA,2の3つについては、第1基本構造のシンクボディA−1(10000 00001 01000)を共通に使用した上で、Sync IDについて、フレームシンクSBBCA,0は(10000)、フレームシンクSBBCA,1は(01000)、フレームシンクSBBCA,2は(00100)と選択してパターン分けをする。
【0115】
また、後半のフレームシンクSBBCA,3〜SBBCA,5の3つについては、第1基本構造のシンクボディA−3(10000 00001 00010)を共通に使用した上で、Sync IDについて、フレームシンクSBBCA,3は(10000)、フレームシンクSBBCA,4は(01000)、フレームシンクSBBCA,5は(00100)と選択してパターン分けをするものである。
【0116】
このようなシンクパターンの定義にあたっても、BCAコードの開始/終了を示す第1,第26フレームのフレームシンクSBBCA,−1、SBBCA,−2については、シンクボディBを含むフレームシンクの構造とすることで、他の通常のフレームとの弁別をより確実なものとしている。
また、図14の場合と同様に、既に規格化されているブルーレイディスクにおけるBCAコードのフォーマットに近いものとしており、既存のブルーレイディスク再生装置における設計を応用して、設計段階での効率を考慮している。
なお、これまでの説明によれば、再生信頼性が得られる限りは、BCAコードを形成するECCブロック数をさらに削減してもよいということになる。従って、最小では、1つのECCブロックから成るBCAコードのフォーマットとすることも考えられる。
【0117】
5.4−1変調(第2の実施の形態)
5−1.4−1変調規則
上記第1の実施の形態に対応する4−1変調規則は、図5により説明したように、1ワードは、4チャネルビットのデータ部と、これに続く1チャネルビットのギャップ部との5チャネルビットから成るものであることとされている。そして、ギャップ部は、前後のワードにおいて論理値”1”が連続しないようにして、チャネルビット単位でのタイミング検出がより正確なものとなることを目的として設けられるものであると、図6〜図9により説明した。
【0118】
しかしながら、上記のようにして論理値”1”としてのマークが連続することでチャネルビットのタイミング検出に誤りが生じる原因とは、連続する複数のマークの再生波形が、1マーク分の振幅波形として得られることに依るからである。換言すれば、論理値”1”としてのマークの連続が原因でチャネルビットのタイミング検出に誤りが生じる場合とは、バーストカッティングエリア2に物理的に記録されるデータとして、1チャネルビット分の物理長に対するマークのデューティ比が100%であることを前提としていることになる。或いは、デューティ比が100%未満であっても、連続する複数のマークの再生波形が1マーク分の振幅波形として得られる可能性が高いとされる程度にデューティ比が大きい場合を前提としている。
【0119】
このことは、逆にいえば、1チャネルビット分の物理長に対するマークのデューティ比を100%未満の範囲において、或る一定以下に小さくすれば、連続する複数のマークの再生波形が1マーク分の振幅波形として得られることが無いということになる。つまり、4−1変調規則として、論理値”1”(マーク)の連続を許可したフォーマットとしてよいということになる。
【0120】
この点について、図22を参照して説明する。
図22(a)には、バーストカッティングエリア2に対してマークパターンとして記録されるデータが示されている。ここでは、1ワード単位について、ギャップ部を省略してデータ部のみから成る4チャネルビットとしている。
このように1ワードをデータ部のみの4チャネルビットにより形成した場合には、図22(a)に示す2番目のワードのチャネルビット3と、3番目のワードのチャネルビット0のようにして、論理的にマーク(”1”)が連続する場合が生じることになる。
【0121】
しかしながら、この場合には、バーストカッティングエリア2に記録されるチャネルビットの物理長L1に対して、マーク物理長L2を一定以下の割合にまで短くしている。つまり、この場合のチャネルビットの物理長に対するマーク物理長のデューティ比は100%未満の範囲内おいて所定以下の値を有している。
このようなマークのデューティ比が設定されていることにより、図22(a)に示すマークパターンを再生して得られる再生波形としては、図22(b)に示すものとなる。
つまり、2番目のワードのチャネルビット3と、3番目のワードのチャネルビット0としては、論理値”1”が連続してはいるものの、この部分の波形としては、これら2つの論理値”1”に対応する波形がつながって1つとは成らずに、2番目のワードのチャネルビット3のマークと、3番目のワードのチャネルビット0のマークとのそれぞれに応じたピーク波形が独立して得られることになる。また、これに応じて、再生波形を2値化して得られる信号としても、図22(c)に示すようにして、2番目のワードのチャネルビット3のマークと、3番目のワードのチャネルビット0のマークとのそれぞれに応じて独立したパルス波形が得られることになる。
そして、この2値化信号についてマークエッジ検出方式によりチャネルビットを検出して再生した場合には、図22(d)に示すようにして、2番目のワードのチャネルビット3と、3番目のワードのチャネルビット0について、それぞれ論理値”1”であるとして正しく検出できることになる。
【0122】
また、図23には、上記図22に示した再生チャネルビットの検出をマークセンター検出方式により行う場合が示されており、図23(a)(b)(c)には、図22(a)(b)(c)と同様のマークパターン及び信号波形を示している。そして、これら図23(a)(b)(c)と図23(d)とを見て分かるように、マークセンター検出方式によっても、2番目のワードのチャネルビット3と、3番目のワードのチャネルビット0について、それぞれ論理値”1”であることを正しく検出することが可能となっている。
【0123】
これら図22及び図23から分かるように、4−1変調データとして、チャネルビットの物理長に対するマークの物理長のデューティ比を一定以下となるようにして記録すれば、論理値”1”が連続したとしても、この連続する論理値”1”を適正に検出できるということがいえる。
従って、4−1変調データとして、チャネルビットの物理長に対するマークの物理長のデューティ比を一定以下とすることを前提とすれば、図22及び図23にも示しているように、4チャネルビットのデータ部のみにより1ワードを形成してもよいということになる。
【0124】
そこで、第2の実施の形態としては、4−1変調規則として、図24のように規定する。
つまり、上記もしているように1ワードは、データ部のみから成る4チャネルビットにより形成する。そして、”2データビットの論理値”→”データ部の論理値パターン(マークパターン)”の対応関係としては、
”00”→”1000”
”01”→”0100”
”10”→”0010”
”11”→”0001”
とする。つまり、この点については第1の実施の形態と同様としている。
【0125】
この第2の実施の形態としての4−1変調規則によると、1ワードが4チャネルビットとされることになるので、符号化効率としては、2データビットを4チャネルビットに変換していることとなり、
2(bit)/4(channel)
のようにして表されることになる。
ちなみに、例えば第1の実施の形態の4−1変調規則の符号化効率は、
2(bit)/5(channel)
であったから、
2(bit)/4(channel) >2(bit)/5(channel)
となり、第2の実施の形態の4−1変調のほうが、より高い符号化効率とされることになる。
【0126】
5−2.フレームシンク
図25は、第2の実施の形態の4−1変調規則により得られる、通常のデータ列におけるマークパターン例を示している。
この場合において、通常のデータ列において出現するマークの密度が最も低くなる場合とは、図におけるデータ列の左側に示すように、1つ目のマークと、この1つ目のマークの次に出現するとされる2つ目のマークとの位置間隔が8チャネル分となって2/8で表される場合となる。つまり、例えば或る1つのワードのマークパターンが”1000”となり、これに続くワードのマークパターンが”0001”となる状態とされる。つまり、”10000001”という2ワードによるマークパターンである。
この状態は、第2の実施の形態の4−1変調規則により変調された通常のデータ列において、1つ目のマークと、2つ目のマークとの2つのマークが出現するチャネルビット数の範囲(出現範囲)が最大となる状態でもある。
【0127】
また、逆に、通常のデータ列において出現するマークの密度が最も高くなる場合は、図におけるデータ列の右側に示すように、1つ目のマークと3つ目のマークとの位置間隔が6チャネル分とされた上で、2つ目のマークが、1つ目のマークと3つ目のマークとの間の所要のチャネルビットに位置しており、3/6で表される場合となる。
つまり、先ずは、1つ目のマークを含むワードのマークパターンが、”0001”とされ、チャネルビット4に1つ目のマークが位置するようにされる。また、この1つ目のマークを含むワードの次のワードにおいて、2つ目のマークが任意のチャネルビットに位置するようにされる。そして、2つ目のマークを含むワードの次のワードのマークパターンが、”1000”とされ、3つ目のマークはデータ部の先頭のチャネルビットに位置するようにされる。このマーク密度が3/6となる例として、図では、”101001”となる場合が示されている。
また、このようなマークパターンは、本実施の形態の4−1変調規則により変調された通常のデータ列において、3つのマークが出現する出現範囲が最小となる状態に相当する。
【0128】
つまり、第2の実施の形態の4−1変調規則に従って得られる通常のデータ列におけるマークパターンとして、出現するマークの密度(マーク出現密度)は、最小が2/8で、最大が3/6の範囲内であり、この範囲外のマーク出現密度になることは無いということになる。
このことから、第2の実施の形態のフレームシンクとしては、上記したマーク出現密度の範囲外となるようなマークパターンを有して形成すればよいということになる。
【0129】
そこで第2の実施の形態では、図26及び図27に例示するようにしてシンクパターンを設定する。第2の実施の形態としても、フレームシンクの種別は、大別してシンクボディA(Sync body A)を含むものと、シンクボディB(Sync body B)を含むものとに分かれる。
【0130】
図26には、シンクボディAを含むフレームシンクが示される。なお、第2の実施の形態としても、シンクボディAを含むフレームシンクの基本構造としては、図26(a)に代表される第1基本構造と、図26(d)に示す第2基本構造を有する。先ず、図26(a)により第1基本構造について説明する。
【0131】
第2の実施の形態としてのシンクボディAは、図26(a)に示すように3ワード(=第1〜第12チャネルビット)から成る。そして、この3ワードにおいて、第1〜第9チャネルビットの9チャネルビットにより、マーク出現密度が2/9となる、”100000001”というマークパターンを設定する。つまり、ここでいうシンクボディAとは、最小のマーク出現密度である2/8よりも低いマーク出現密度として、2/10となるマークパターンを有するシンクボディとなる。
【0132】
この場合、シンクボディAにおいては、第10〜第12チャネルビットの3チャネルビットが残ることになる。第2の実施の形態では、この3チャネルビットにおいて、図26(a)(b)(c)のパターンとして示すように、マーク選択性を与えることができる。
【0133】
つまり、図26(a)に示す、”100000001010”のマークパターンを有するシンクボディA−1と、図26(b)に示す”100000001100”のマークパターンを有するシンクボディA−2と、図26(c)に示す”100000001001”のマークパターンを有するシンクボディA−3との間での3パターンの選択性が与えられる。
ここで、前述もしたように、第2の実施の形態としては、マークのデューティ比を一定以下とすることで、データ列において論理値”1”が連続してもよいこととしている。これにより、例えば図26(b)に示すようにして、シンクボディAの第9チャネルビットと第10チャネルビットとでマークが連続しても問題は無い。また、図26(c)に示す場合も、Sync IDにおける先頭チャネルビット(チャネルビット0)にマークが位置した場合には、第12チャネルビットとSync IDの先頭チャネルビットとでマークが連続することになるが、これも許可されるものである。
【0134】
そして、この場合にも、シンクボディAに続けては、1ワード分のSync IDを設けた場合が示されており、そのパターンとしては、図26(e)(f)(g)(h)に示すようにして、4通りとなる。
従って、第2の実施の形態としても、シンクボディAと1つのSynd IDから成るフレームシンクとしては、3×4=12パターンの選択性が得られることになる。
【0135】
また、シンクボディAの第2基本構造としては、図26(d)に示すようにして、シンクボディAとしての3ワード(第1〜第12チャネルビット)において、マーク出現密度が2/9となる”100000001”のマークパターンを第4チャネルビットから第12チャネルビットまでの9チャネルビットの領域に割り当てる。そして、第1〜第3チャネルビットについて、第1基本構造のシンクボディAの第10〜第12チャネルビットと同様に、矢印a,b,cで示すように3パターンのマーク選択性を与えるようにされる。
また、この第2基本構造をとるフレームシンクとしても、シンクボディAの後ろに1ワード分のSync IDを1つ追加することで、Sync IDにより4パターンのマーク選択性が与えられるので、この図に示す第2基本構造のフレームシンク全体としても12パターンの選択性を有することになる。
【0136】
続いて、図27を参照して、第2の実施の形態におけるシンクボディBを含むフレームシンクについて説明する。
シンクボディBの第1基本構造しても、図27(a)に示すように3ワード(=12チャネルビット)とする。そして、これら3ワードを形成する第1チャネルビット〜第12チャネルビットのうち、第5チャネルビット〜第9チャネルビットまでの5チャネルビットの領域に、マーク出現密度が3/5となるマークパターンを割り当てる。ちなみに、図27(a)では、”10101”というマークパターンを割り当てている。つまり、シンクボディBは、最大のマーク出現密度である3/6よりも高いマーク出現密度として、3/5となるマークパターンを含ませている。
【0137】
ここで、シンクボディBにおいて、上記マーク出現密度が3/7となるマークパターン(”10101”)以外の領域である、第1〜第4チャネルビットと、第10〜第12チャネルビットには、固定的に論理値”0”が設定される。その理由は、第1の実施の形態のシンクボディAの場合と同様であり、これらのチャネルビットのいずれか1つにでもマークを設定したとすると、シンクボディBにおけるマーク出現密度が3/5となるマークパターンが成立しなくなるからである。
【0138】
そして、このシンクボディBとしては、第5〜第9チャネルビットによるマーク出現密度が3/5となるマークパターンにおいて、1番目と3番目のマークの間に出現する2番目のマークのチャネルビット位置ついて、3パターンの選択性が得られる。
つまり、図27(a)に示すマーク出現密度3/7のマークパターンでは、”10101”となっており、2番目のマークは、シンクボディBにおける第7チャネルビットに位置させている。この図27(a)に示す”10101”のマークパターンを有するシンクボディについて、シンクボディB−1ということにすると、図27(b)(c)に示すようにして、マーク出現密度3/7のマークパターンにおける2番目のマークのチャネルビット位置を、”11001”、”10001”のように変更することで、シンクボディB−2、B−3としてのパターンを得ることができる。
このようにして、シンクボディBとしても最大で3パターンの選択性を与えることが可能となる。
【0139】
また、シンクボディBを有するフレームシンクとしても、例えば1つのSync IDを付加した構造とすれば、図27(e)(f)(g)(h)に示すようにして、4パターンの選択性が与えられている。
従って、図27に示すシンクボディBを有するフレームシンクとしても、図26のシンクボディAを有するフレームシンクと同様、シンクボディBとしての3パターン、Sync IDとしての4パターンによる12(=4×3)パターンの選択性が与えられることになる。
【0140】
また、シンクボディBの基本構造としても、上記図27(a)(b)(c)に示したマークパターンによる第1基本構造に対して、さらに、もう1つの基本構造である第2基本構造を設定できる。
つまり、図27(d)に示すようにして、シンクボディBとしての3ワード(第1チャネルビット〜第12チャネルビット)において、マーク出現密度が3/7となるマークパターン(”10101”)を、第4〜第9チャネルビットまでの5チャネルビット分の領域に割り当てる。
【0141】
この場合にも、シンクボディBにおいて、マーク出現密度が3/7となるマークパターンが割り当てられた第5〜第9チャネルビット以外のチャネルビットについては、第1基本構造の場合と同様の理由によって、固定的に論理値”0”を設定する。
また、シンクボディBを含むフレームシンクとして、第2基本構造をとる場合にも、マーク出現密度が3/5となるマークパターンとして、”10101”、”11001”、”10011”の3パターンを選択し得る。従って、第2基本構造をとるシンクボディBとしても、最大で3パターンの選択性を与えることができる。
さらに、フレームシンクの構造として、シンクボディBに続けて、1ワードのSync IDを1つ追加することで、フレームシンクとして12パターンの選択性が与えられることになる。
【0142】
そして、第2の実施の形態としても、第1の実施の形態と同様の理由によって、第1基本構造又は第2基本構造の何れか一方のシンクボディAを含むフレームシンクと、同じく、第1基本構造又は第2基本構造の何れか一方のシンクボディBを含むフレームシンクとを、同時採用することができる。
この結果、例えば図26及び図27に示したように、1つ(1ワード分)のSync IDが追加されている場合には、最大で24(=12×2)パターンの選択性が得られることになる。
【0143】
なお、この第2の実施の形態に対応した4−1変調規則によりバーストカッティングエリア2にデータを記録するのにあたっても、図13〜図20に示したデータフォーマットを適用すればよい。従って、この場合にも、図13と図20との比較として示したように、BCAコード全体の構造としては、4重書きを採用してもよいし、3重書きを採用してもよいものとされる。
【0144】
これまでの説明から理解されるようにして、上記第1及び第2の実施の形態としては、先行技術としての4−1変調の場合よりも、符号化効率が高められていることになる。つまり、符号化効率として先行技術は、
2(bit)/7(channel)
であるのに対して、第1の実施の形態及び第2の実施の形態は、それぞれ、
2(bit)/5(channel)
2(bit)/4(channel)
となる。
【0145】
従って、第1及び第2の実施の形態によっては、ディスクにおける或る一定の接線方向の距離となる(物理的記録容量サイズ)に対して、より多くのデータを記録することが可能となるものである。
【0146】
また逆に、先行技術と実施の形態とで、記録すべきソースデータのサイズが同等であり、かつ、バーストカッティングエリア2に記録される4−1変調データのチャネルビットの物理長(L1)が同じであると仮定すると、先行技術よりも、実施の形態のほうが、バーストカッティングエリア2として記録すべきBCAコード全体の接線方向の物理長が短くなる。
具体的には、上記したBCAコード全体の接線方向の物理長として、第1の実施の形態については、先行技術に対して、ほぼ5/7にまで短縮されることになる。第2の実施の形態については、先行技術に対して、ほぼ4/7にまで短縮されることになる。
【0147】
さらに、そして、例えば先に図20に示したように、BCAコード全体として4重書きの構造から3重書きの構造とすることで、BCAコード全体としてのデータサイズも図13と比較すれば、ほぼ3/4倍となる。
従って、図20に示した3重書きの構造を採用すれば、第1の実施の形態では、
5/7×3/4=15/28
にまでBCAコード全体の接線方向の物理長を短縮できることになる。同様に、第2の実施の形態では、
4/7×3/4=12/28
にまで短縮されることになる。
【0148】
そして、このようにして符号化効率が向上され、これに伴って、或る一定量のソースデータをバーストカッティングエリア2として記録するための物理長が短縮されることによっては、現状よりも内周側の半径位置に対してバーストカッティングエリア2を形成してデータ記録を行うことが可能になる。
一例として、現状のブルーレイディスクでは、図13〜図19により説明したフォーマットに準拠するようにして、バーストカッティングエリア2にデータを記録している。このブルーレイディスクにおいて、バーストカッティングエリア2が形成されるのは、ディスク中心から約21mm〜22mmの範囲とされている。
これに対して、第1の実施の形態、及び第2の実施の形態を適用すれば、現状のブルーレイディスクと同等のデータ量を記録するのにあたあり、バーストカッティングエリア2は、ディスク中心から約11mmの位置に記録することが可能となるものである。
そして、このことは、ディスク半径サイズが縮小して、ディスクそのものの小型化を図ったときに非常に有効となる。つまり、ディスクを小型化した場合においては、或る一定以上のユーザデータの記録可能容量を保とうとすれば、データエリア3としての領域を相応に広く取らざるを得ないが、これによっては、バーストカッティングエリア2として使用可能なディスク半径位置が、よりディスク中心に近くなる。この場合、バーストカッティングエリア2として使用可能な接線方向の物理長(物理的記録容量)はその分小さくなってしまう。このため、必要なだけのデータ量を書き込めなくなる場合が生じる可能性がある。
そこで、第1の実施の形態、若しくは第2の実施の形態としての4−1変調を採用すれば、このような場合にも対応して、必要なデータ量を記録していくことが可能となってくるものである。
【0149】
また、ここでバーストカッティングエリア2に記録される4−1変調データのマークについてのデューティをどのように設定すべきかについて述べておく。
データ部とギャップ部とにより1ワードを形成する第1の実施の形態としての4−1変調規則では、変調後のデータ列において論理値”1”のチャネルビットが連続することを禁止している。
このために、第1の実施の形態において、チャネルビットの物理長L1に対するマークの物理長L2の比率(L2/L1)であるデューティ比としては、100%とすることができる。これに対して、第2の実施の形態では、変調後のデータ列において論理値”1”のチャネルビットが連続してもよいこととしているので、上記マークのデューティ比については、100%未満であることが必要とされる。
【0150】
しかしながら、再生信頼性の観点からすると、検出に充分な検出信号の振幅が得られさえすれば、第1の実施の形態としても、マークのデューティ比について100%未満とすることについて、何ら問題は無いということになる。実際においては、デューティ比を50%程度としても、充分に高い信頼性を以てマーク検出が行えると考えられている。
例えば、第1の実施の形態では、5チャネルビットの領域に1チャネルビット分のマークが必ず存在するので、マークデューティ比(L2/L1)をnとすれば、バーストカッティングエリア2に物理的に記録されるデータ列における平均のマーク存在比率は、ほぼn/5で表されることになる。
ちなみに、先行技術では、7チャネルビットの領域に2チャネルビットのマークが存在するから、そのマーク存在比率は、2n/7で表される。
【0151】
周知のようにして、例えばブルーレイディスクなどにおけるバーストカッティングエリアの再生は、トラッキングサーボ制御を伴わず、メカ精度により光学ピックアップをバーストカッティングエリアに対してアクセスさせている。このため、バーストカッティングエリアの半径方向における幅は、上記したメカ精度によるアクセスが可能なように、相応に広いものとなっている。
しかしながら、上記したようにディスクを小型化した場合において、できるだけユーザデータのための記録容量(つまりユーザデータエリアとしてのディスク半径方向の幅)を確保したいとすれば、バーストカッティングエリア2としての幅については、できるだけ狭いものとすることが要求されることになる。このために、バーストカッティングエリア2についてもトラッキングサーボ制御によってアクセスさせるべきことが考えられている。
トラッキングサーボ制御をかけることを考えた場合、できるだけ安定したトラッキングエラー信号が生成されることが必要となるが、そのためには、バーストカッティングエリアとしての反射率が、或る程度以上保たれていることが求められる。また、トラッキングサーボ制御をかけないとしても、フォーカスサーボ制御をかけることは必須となるので、フォーカスサーボ制御のみをかけることを考えても、一定以上の反射率が確保されることが好ましい。
【0152】
この点からすると、バーストカッティングエリア2に記録されるデータとしては、反射率が低くなる領域であるマークの存在比率は、小さい方が好ましいということになる。
そこで、マーク存在比率について比較してみると、第1の実施の形態はn/5であり、先行技術は2n/7であるから、n/5<2n/7となる。従って、同じマークのデューティでは、第1の実施の形態のほうが、先行技術よりもマーク存在比率が小さくなっている。また、第2の実施の形態のマーク存在比率は、n/4であるから、これも先行技術より小さいものとなる。
このことから、サーボ制御の信頼性を高めるという点でも、先行技術よりも、各実施の形態のほうが有利であることになる。つまり、バーストカッティングエリア2を再生するためのフォーカスサーボをより安定させ、さらに、バーストカッティングエリア2の再生のためにトラッキングサーボ制御をかけるときにも、このトラッキングサーボ制御を安定させることが可能となり、より高い再生信頼性を得ることが可能となる。
【0153】
上記したことによると、マークのデューティ比を小さくしてマーク存在比率を小さくするほど反射率は高くなって、サーボ制御が安定することにはなるのであるが、逆にマークのデューティ比が小さくなりすぎて、マークの物理長L2が短すぎると、マークを適正に検出することができなくなるという問題が生じる。従って、マークのデューティ比を100%未満とする場合の、チャネルビットの物理長L1と、マークの物理長L2との関係は、要求されるサーボ制御の安定性と、マーク検出の信頼性とのバランスにより設定されるべきものとなる。
【0154】
また、マークの物理長L2を固定として考えた場合、マークデューティ比を100%未満とした場合と、100%とした場合との相違について、図28を参照して説明する。
図28(a)には、マークのデューティ比が100%未満とされる1ワード分の4−1変調データ列が示されている。ちなみに、この図28(a)では、マークのデューティ比が約50%程度に設定されている場合を模式的に示している。
この場合において、マークの物理長LBを基準として考えると、チャネルビットの物理長LAは、マークの物理長LBよりも大きくする必要があることになる。
【0155】
これに対して、図28(b)には、マークのデューティ比を100%とした場合を示している。マークのデューティ比を100%としたことに応じては、マークの物理長とチャネルビットの物理長は共にLBであることになる。
【0156】
1ワード分の物理長としては、(チャネルビットの物理長)×(1ワードを形成するチャネルビット数)ということになる。これは、1ワードを形成するチャネルビット数がほぼ同等である場合においては、1ワード分の物理長は、チャネルビットの物理長に依存する度合いが高くなってくることを意味する。
従って、例えば図28(a)(b)の比較として示すように、デューティ比の設定によっては、第2の実施の形態に対応する4チャネルビットで1ワードを形成し、100%より低いマークのデューティ比とした場合よりも、第1の実施の形態に対応する5チャネルビットで1ワードを形成し、マークのデューティ比を100%とした場合のほうが、1ワード全体の物理長が短くなる場合があることになる。
例えば、図28(a)に示すマークのデューティ比が50%であるとすると、LA=2LBであるから、1ワード全体の物理長は、4×(LA)=8×(LB)で表されることになる。
これに対して、図28(b)の場合には、LA=LBであるから、1ワード全体の物理長は、5×(LB)で表されることになる。
このようにして、マークのデューティ比を100%に近づけるほど、1ワード内におけるマーク密度は高くなり、マーク密度が高くなるほど、単位チャネルビット数あたりの物理長を短いものにでき、結果的に高記録密度化には有利となる。ちなみに、図28(a)のワード単位のマーク密度は、デューティ比n=0.5(50%)とすると、n/4=1/8となる。これに対して、図28(b)のワード単位のマーク密度は、1/4となる。
【0157】
つまり、マークのデューティ比は小さいほどマーク存在比率は小さくなってサーボ制御は安定する傾向となるが、マーク密度も小さくなるから、単位チャネルビット数あたりの物理長は長くなる傾向となる。逆に、マークのデューティ比が大きいほどマーク存在比率も大きくなってサーボ制御は安定化しなくなる傾向となるが、マーク密度が小さくなることで、単位チャネルビット数あたりの物理長は短くなる。
従って、例えばマークのデューティ比は、前述したように、サーボ制御の安定性と、マーク検出の信頼性とのバランスを考慮する他に、必要な記録密度(マーク密度)を考慮して設定されるべきものとなる。
また、このことから、4−1変調規則として、第1の実施の形態に対応する規則と、第2の実施の形態に対応する規則との何れを採用し、また、採用した4−1変調規則のもとで、マークのデューティ比をどのように設定するのかについても、少なくとも、上記した要素を考慮して決定することとなる。
【0158】
6.バーストカッティングエリア記録装置
続いて、上記第1又は第2の実施の形態に対応した4−1変調規則により変調されたデータを、バーストカッティングエリア2として記録するための記録装置BCA記録装置)について、図29を参照して説明する。このようなBCA記録装置は、製造時において、バーストカッティングエリア2を記録するためのものとされる。
【0159】
バーストカッティングエリア2に記録すべきソースデータとしてのデータは、入力端子INからレジスタ101に対して入力され、ここで保持される。
ECC回路20は、上記レジスタ101に保持されているソースデータを利用して誤り訂正符号を生成し、例えば図9〜図19、又は図20,図21により説明したフォーマットによるECCブロックを形成する。このようにして生成されたECCブロックは、4/1変調部22に対して入力される。
【0160】
4/1変調部102では、VCO(Voltage Controlled Oscillator)33から入力されるクロック(チャネルクロック)に従ったタイミングにより、レジスタ21から順次読み出されるECCブロックのデータについて4/1変調を施すと共に、フレームシンクを生成してしかるべき位置に挿入していく。これにより、例えば図13に示したようなBCAコードとして、4−1変調されたデータ列が生成されることになる。
なお、4/1変調部102による変調処理は、例えば先に図5に示した第1の実施の形態に対応する4−1変調規則、又は図24に示した第2の実施の形態に対応する4−1変調規則に従ったものとなる。また、生成、挿入されるフレームシンクとしても、第1の実施の形態に対応しては、図14又は図21に示したものとなり、また、第2の実施の形態に対応しては、図26及び図27に示したフレームシンクを、図14又は図21に適用したものとなる。
【0161】
レーザ103は、例えば、YAGレーザ等であり、高出力のレーザビームをミラー104及び対物レンズ105を介してディスク1に照射する。対物レンズ105は、例えば、シリンドリカルレンズを含み、入射されたレーザビームを、ディスク1のバーストカッティングエリア2とすべき領域に照射する。これにより、論理値”1”に対応する領域をマークとして形成するようにして、光ディスク1の反射膜がバーコード状に非可逆的に変化されることになる。つまり、4−1変調されたソースデータをバーストカッティングエリア2として、書き換え不可の状態で記録したことになる。
【0162】
ここで、上記のようにして、バーコード形態により情報を記録してバーストカッティングエリア2を形成するのにあたっては、例えば、ディスク種別に応じて、次のようにして行われる。
【0163】
まず、ユーザデータが記録されるデータエリアが、相変化方式に対応した信号記録層を有して形成される場合には、バーストカッティングエリア2を形成すべき領域についても、相変化方式に対応した信号記録層を有している。
【0164】
この場合において、例えばディスク1の製造段階での初期化前の状態では、信号記録層はアモルファスの状態にある。例えばデータエリア3については、領域全体に対して、例えば高出力半導体レーザによるレーザ光を照射して初期化を行うことで、アモルファスからクリスタルの状態に変化させるようにしている。
バーストカッティングエリア2の信号記録層も、初期化前においてはアモルファスの状態にある。そして、初期化に伴っては、このバーストカッティングエリア2全体を初期化してクリスタルの状態にするのではなく、例えばディスクIDの内容に対応したバーコードのパターンに対応させて、円周方向における所要の部分についてのみ、上記レーザ103によるレーザ光の照射を行ってクリスタル状態とする。この工程の結果、バーストカッティングエリア2においては、円周方向に沿った所要幅のアモルファス状態のバー部分と、クリスタル状態のバー部分とのパターンによる、バーコード態様の情報記録が行われたことになるものである。
【0165】
また、参考のために、例えばDVDなどに採用されているバーストカッティングエリアを形成する工程は次のようになる。つまり、バーストカッティングエリアとしての領域に相変化方式に対応した信号記録層を形成する代わりに、アルミを蒸着させる。この後に、YAGレーザにより蒸着されたアルミ層の所要の部位を焼き切るようにしていくことで、バーコードのパターンを形成するものである。
【0166】
ところで、上記のようにして、アモルファス層とクリスタル層によるパターンによりバーストカッティングエリアを形成する場合、その形成のための工程としては、厳密には、バーストカッティングを行っているとは言えない。しかし本明細書上では、説明の便宜上、このような形成工程により情報記録されるエリアについてもバーストカッティングエリアいうこととする。
【0167】
図29において、スピンドルモータ107は、スピンドルサーボ制御部108のスピンドル制御によって回転駆動されることで、装填されたディスク1を回転させる。また、このスピンドルモータ107に設けられたFG(Frequency Generator) 114からは、ディスクが所定の角度だけ回転する毎に1つのパルスとなる周波数検出信号を発生し、スピンドルサーボ制御部108に出力する。スピンドルサーボ制御部108は、例えば、コントローラ109の制御の下で、スピンドルモータ107から入力される周波数検出信号を基に、例えば一定角速度(CAV)による所定の回転速度でスピンドルモータ107が回転するように、スピンドルモータ27の回転速度を制御する。また、スピンドルサーボ制御部108は、スピンドルモータ107から入力される周波数検出信号を、コントローラ109及び位相比較器111に出力する。
【0168】
コントローラ109は、例えばマイクロコンピュータなどにより構成され、前述のようにして、スピンドルサーボ制御部28の動作をコントロールする。また、FG114から出力される周波数検出信号SFGに応じては、分周器110の分周比を可変するための制御も実行する。
【0169】
分周器110、位相比較器111、ローパスフィルタ(Low Pass Filter)112、及びVCO113により、PLL(Phase Locked Loop)回路が形成される。
分周器110は、VCO113が出力する発振周波数信号、つまり、チャネルクロックを入力して所定の分周比により分周し、その分周して得られる周波数信号を位相比較器112に対して出力する。位相比較器111は、分周器110から入力されるクロックと、スピンドルサーボ制御部108から入力される周波数検出信号SFGとの位相を比較して位相差信号を生成し、ローパスフィルタ112に対して出力する。ローパスフィルタ112は、入力された信号から高周波成分を除去して、位相誤差に応じた直流電圧成分を生成し、VCO113に対して出力する。VCO33は、ローパスフィルタ112から入力される電圧レベルに応じて、チャネルクロックとしての発振周波数を可変して出力する。
【0170】
PLL回路がロックしている状態では、分周器110の出力と、周波数検出信号SFGとの位相差が一定となるようにVCO113から出力される発振信号の周波数、つまり、チャネルクロック周波数が制御される。
これにより、チャネルクロック周波数は、分周器110の分周比を1/Nとすると、周波数検出信号SFGのN倍となり、周波数検出信号SFGに同期することになる。4/1変調部22は、このチャネルクロックに従ったタイミングで、BCAコードとしてのデータを、レーザ103に出力することになる。
【0171】
続いて、上記構成による記録装置によりバーストカッティングエリア2に情報記録を行うための手順について、図30のフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップS101としての手順により、レジスタ21は、バーストカッティングエリア2に記録すべき情報(記録情報)を入力端子INから入力して保持する。ECC回路100は、ステップS102としての処理により、記録情報を、RS(リードソロモン)符号であるRS(248,216,33)を用いて所要数のブロック分に符号化する。例えば図13に対応するフォーマットであれば4ブロック分の符号化を行い。図20に対応するフォーマットであれば、3ブロック分の符号化を行う。また、ECC回路100は、次のステップS103の処理として、パリティを演算し、ステップS104によりECCブロックの集合を構成する。つまり、図13又は図20などに示す構造のBCAコードを構成する。
【0172】
そして、例えばディスク1へのバーストカッティングエリア2の記録を開始するための指示が行われるのに応じて、コントローラ109は、ステップS105としての処理により、スピンドルサーボ制御部108を制御し、スピンドルモータ107を例えば、一定角速度(CAV)で回転駆動させる。スピンドルモータ27の回転に応じて、FG114は、回転速度に対応する周波数検出信号SFGを発生させ、スピンドルサーボ制御部108に出力する。スピンドルサーボ制御部108は、この周波数検出信号SFGを位相比較器111に対して出力する。
この周波数検出信号SFGが入力される位相比較器111による位相誤差検出信号に基づいて、前述のようにして、PLL回路(分周器110、位相比較器111、ローパスフィルタ112、VCO113)がロックするようにして動作することで、ステップS106の手順により、VCO113から出力される発振周波数信号として、ディスク1の回転速度に同期したチャネルクロックが生成される。
【0173】
ここで、前述もしたように、VCO113から出力されるチャネルクロックは、周波数検出信号SFGのN倍の周波数を有しているものであり、このチャネルクロックの周波数は、分周器110において設定される分周比Nに応じて決定されることになる。換言すれば、分周器110の分周比Nにより、バーストカッティングエリア2への信号記録に対応して規定されたチャネルクロック周波数を設定できる。
【0174】
次のステップ107の手順として、4−1変調部102は、VCO113から入力されるチャネルクロックのタイミングに基づいて、ECC回路100にて記録情報に誤り訂正符号を付加して形成した記録データに対して、4−1変調(ここではフレームシンクの付加処理も含む)を施し、レーザ103に出力する。レーザ103に出力されるデータは、例えば図13又は図20に示した構造が4−1変調された、チャネルビットの連続により形成されるデータ列であり、チャネルクロックに従ったものとなる。また、このときには、フレームシンクを発生させてフレームの先頭に挿入することが行われる。このときに発生されるフレームシンクのパターンは、第1の実施の形態であれば、図14に示したものとなり、第2の実施の形態であれば、図20に示したものとなる。
レーザ103は、ステップS108の手順として、4−1変調部102から入力されたデータに応じたレーザビームを発生し、ミラー24と対物レンズ25を介して光ディスク1に照射させる。これにより、先に説明したような原理によって、バーストカッティングエリア2としてのデータ記録領域が形成されることになる。
【0175】
なお、バーストカッティングエリア2に記録すべきマークについて、100%未満の所定のデューティ比としたい場合として、例えば30μmのチャネルビット長のうち10μmだけをマークとしたいとする場合には、分周器111の分周比設定により、VCO103から出力されるクロックについて、チャネルクロックの3倍の周波数信号が得られるように動作させる。この場合においては、1チャネルビットの100%分が3クロック分となるから、2番目のクロックのタイミングにおいてのみマークが形成されるようなレーザ光が照射されるように構成すればよい。
【0176】
7.ビデオカメラ装置(データ記録再生装置)
続いては、上記のようにしてバーストカッティングエリア2が記録される本実施の形態のディスク1に対応して、データエリア3に対してユーザデータの記録再生を行うことのできる記録再生装置について説明する。本実施の形態の記録再生装置としては、カメラ装置とビデオ装置とが組み合わされたビデオカメラ装置であることとする。
【0177】
図31は、本実施の形態としてのビデオカメラ装置全体の構成例を示している。この図に示すようにして、ビデオカメラ装置全体としては、主として、カメラ部200、カメラ信号処理部201、カメラコントローラ202、及びメディアドライブ部204とから成る。
【0178】
カメラ部200において、光学ブロック211は、例えば、撮像のための光学レンズ、フォーカス調整機構、及び絞りなどの光学系を備えるブロックである。例えばフォーカシングや絞りなどの制御は、後述するCPU221の制御に応じて、光学ドライバ214が光学ブロック211の所定の機構部位等を制御することで行われる。
光学ブロック211により撮像された撮像光(画像光)は、CCD(Charge Coupled Device)212にて受光される。CCD212は、CCDドライバ215かららの駆動信号に応じて動作し、上記のようにして、受光した撮像光を、タイミング生成回路216から出力されるタイミング信号に基づいて、電気信号に変換して後段の前処理回路213に対して出力する。
前処理回路213では、CCD212から入力された電気信号について、例えばCDS(Corelated Double Sampling)処理を実行して信号のS/N比を良好に保つようにすると共に、AGC(Automatic Gain Control)処理により信号のゲイン調整を実行する。そして、最終的には、A/D変換を行うことでデジタル信号に変換された映像信号を出力する。
【0179】
上記前処理回路213から出力されたデジタル映像信号は、カメラ信号処理部201に対して入力される。
カメラ信号処理部201では、入力されたデジタル映像信号について、例えばAE(Auto Exposure)といわれる自動露出制御、自動ホワイトバランス調整(Auto White Balance)などをはじめとした、撮像映像信号に対応した所要の信号処理を施す。そして、例えば所定の画像圧縮フォーマットによる圧縮処理を施すようにもされる。なお、カメラ信号処理部201では、上記した信号処理を実行するのにあたり、必要に応じて、SDRAM203を作業領域として利用するようにされる。このために、カメラ信号処理部201には、SDRAM203に対するデータの書き込み/読み出しを制御するためのSDRAMコントローラとしての機能部位を備える。
このようにしてカメラ信号処理部201にて得られた圧縮映像信号は、メディアドライブ部204に転送することで、このメディアドライブ部204に装填されたディスク1に対してユーザデータとして記録することが可能とされる。
また、カメラコントローラ202のCPU202の制御に応じて、システムバス225を経由してLCDコントローラ206に出力させることで、撮像により得られる映像信号をLCD(Liquid Crystal Display)207に表示させることもできる。
【0180】
カメラコントローラ202は、CPU(Central Processing Unit)221と、RAM222,及びROM223をシステムバス225により接続した構成を採っている。この場合のカメラコントローラ202は、時計回路224を備える。
CPU221は、例えばROM223に記憶保持された各種プロラムに従って、ビデオカメラ装置に関する各種所要の制御処理を実行する。また、CPU221には、操作部205が接続されている。この操作部205は、例えばビデオカメラ装置本体に備えられる各種操作子から成るもので、これらの操作子に対して行われた操作に応じた操作コマンドをCPU221に対して出力する。CPU221は、操作コマンドに応じた動作が得られるように所要の動作制御を実行することになる。
【0181】
ROM223には、上記もしているように、CPU221が実行すべきプログラムが記憶保持される。また、CPU221が制御処理を実行するのに利用すべき、書き換え不可の各種の設定情報も記憶されている。RAM222は、CPU221のための作業領域であり、CPU221が実行すべきプログラムが展開される。また、CPU221が処理を実行するのに応じて発生する各種演算値なども保持される。
時計部224は、例えば水晶発振子などを備え、例えば現在時刻を計時するように構成されている。CPU221は、この時計部224にて計時されている現在時刻情報を取り込んで、所要の制御処理に用いることができる。例えば、この時刻情報を撮影日時の情報として扱って処理することが可能である。
【0182】
また、LCD207には、上記した撮像により得られた映像信号のほか、CPUの制御によって、各種操作のためのユーザインターフェイス画像も表示出力可能とされる。
メディアドライブ部204にてディスク1から映像データを再生した場合には、この再生された映像データがカメラ信号処理部201においてデコードされ、デジタル映像信号として得られることになる。このようなデジタル映像信号もLCD207に対して表示出力させることができる。
【0183】
外部インターフェイス208は、所定のデータインターフェイスフォーマットにより外部のデバイスとデータ送受信を可能とするためのハードウェアを備えて成る部位である。この外部インターフェイス208を経由することで、撮像により得られたデジタル映像信号や、ディスク1から再生したデータなどを、外部機器に出力することができる。また、外部インターフェイス208を経由して、外部機器からデータを取り込み、メディアドライブ部204に転送して、ディスク1のデータエリア3に記録することができる。また、取り込んだデータに基づいて、LCD207にて所要の内容が表示されるようにすることもできる。例えば取り込んだデータが画像データであれば、必要に応じて、一旦、カメラ信号処理部201にてデコード処理を実行し、LCD207において画像として表示させることができる。
【0184】
続いて、ビデオカメラ装置204におけるメディアドライブ部204の構成例について、図32を参照して説明する。メディアドライブ部204では、装填されたディスク1のユーザデータエリア3に対して、ユーザデータを記録することができる。また、バーストカッティングエリア2及びデータエリア3に記録されたユーザデータを読み出すことができる。なお、本実施の形態としては、ディスク1のデータエリア2に記録されるユーザデータの種類としては特に限定しないが、ここでは説明を簡単にするために、デジタル映像信号(ビデオデータ)であることとする。
【0185】
ディスク1は図示しないターンテーブルに積載され、記録/再生動作時においてスピンドルモータ302によって、所定の回転駆動方式により回転駆動される。本実施の形態としては、バーストカッティングエリア2に対する再生を行う場合には、一定角速度CAVで回転駆動し、データエリア3に対する記録再生を行う場合には、一定線速度(CLV)で回転駆動することとしている。
【0186】
そして光学ピックアップ(光学ヘッド)304によってディスク1上の記録トラックのウォブリング(蛇行)として埋め込まれたADIPアドレスやプリレコーデッド情報としての管理/制御情報の読み出しがおこなわれる。
またユーザーデータ記録時には光学ピックアップによってリライタブル領域におけるトラックに、管理/制御情報やユーザーデータが記録され、再生時には光学ピックアップによって記録されたデータの読出が行われる。
【0187】
光学ピックアップ304内には、レーザ光源となるレーザダイオードや、反射光を検出するためのフォトディテクタ、レーザ光の出力端となる対物レンズ、レーザ光を対物レンズを介してディスク記録面に照射し、またその反射光をフォトディテクタに導く光学系(図示せず)が形成される。
【0188】
光学ピックアップ304内において対物レンズは二軸機構によってトラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されている。
また光学ピックアップ304全体は、個々では図示していないスレッド機構によりディスク半径方向に移動可能とされている。
また光学ピックアップ304において、レーザダイオードはレーザドライバからのドライブ信号(ドライブ電流)によってレーザ発光駆動される。
【0189】
ディスク1からの反射光情報は光学ピックアップ304内のフォトディテクタによって検出され、受光光量に応じた電気信号とされてマトリクスアンプ305に出力される。
マトリクスアンプ305には、フォトディテクタとしての複数の受光素子からの出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。
【0190】
光学ピックアップ304がディスク1のデータエリア3にアクセスして読み出し動作を実行した場合には、例えば再生データに相当する高周波信号(再生データ信号)、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などを生成する。
さらに、トラックのウォブル形状を検出したウォブル信号も生成するようにされる。
なお、マトリクスアンプ305は、光学ピックアップ304内に一体的に構成される場合もある。
マトリクスアンプ305から出力される再生信号は、復調部312に入力され、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号はサーボ制御部303に入力される。
【0191】
これに対して、光学ピックアップ304がディスク1のバーストカッティングエリア2にアクセスして読み出し動作を実行した場合には、マトリクスアンプ305にて得られた再生データ信号は、ローパスフィルタ306に対して入力されることになる。また、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などは、サーボ制御部303に入力される。ただし、バーストカッティングエリア2の再生にあたっては、トラッキングサーボ制御は実行しない場合があり、この場合には、トラッキングエラー信号は不要となる。この場合には、スレッド機構によるメカ的な精度により、バーストカッティングエリア2に対してシークが行われる。
【0192】
先ず、バーストカッティングエリア2に対する読み出し動作時として、ローパスフィルタ306に入力された再生データ信号は、所定のカットオフ周波数以上の高周波成分が除去されることによって、ノイズによるレベル変動が抑圧される。ローパスフィルタ112を通過した再生データ信号は、コンパレータ307に入力される。コンパレータ307においては、入力信号について所定の閾値レベルと比較することにより2値化を行い、復調部308に対して出力する。
【0193】
復調部308では、水晶発振器309から入力されるサンプリングクロックのタイミングに従って、入力された再生データ信号をサンプリングして、チャネル位置補正を施したうえで、予め規定された4−1変調規則に従った復調処理を施す。この際には、例えば図14又は図20に示したフレームシンクのパターンを検出することで、フレーム単位での認識が可能となる。また、フレーム内でのチャネルビット位置は、フレームシンクを基準としてチャネルビットのカウントを行うことで認識可能となる。
これにより、例えば図13又は図20に示すようなECCブロック単位のデータ構造が得られることになるが、ECC部310では、上記復調部308かた入力される復調処理後のデータについて、記録時に付加された誤り訂正符号(RS(248,216,33))により誤り訂正処理を施す。これにより、誤り訂正された、バーストカッティングエリア2のデータが得られることになる。つまり、例えばディスクIDなどのデータ(ここではBCAデータという)が得られることになる。そして、このようにして得られたBCAデータをレジスタ311に対して転送して記憶させる。なお、先のフォーマットの説明からも理解されるように、バーストカッティングエリア2に記録されるBCAデータと、データエリア3に記録されるユーザデータとは、同じ誤り訂正方式を採用していることから、この場合には、ECC部70と、後述するECC部313とを共用した構成を採ることができる。
【0194】
データエリア3に対する読み出しにより得られた再生データ信号が入力される復調部312では、再生データ信号に対して2値化処理、PLLによる再生クロック生成処理等を行い、さらに記録時の記録符号化方式に対応した復調処理を、再生クロックに基づいて実行する。
このようにして再生されたデータには、記録時に付加されたエラー訂正符号を含み形式となっている。そこで、ECC部313は、復調部312から入力された再生データについて、エラー訂正処理を実行する。ここでは、前述もしたように、RS(248,216,33)による符号化としてのエラー訂正処理を実行する。
【0195】
本実施の形態において、ディスク1に記録されるデータについては所定の暗号化方式により暗号化が施されているものとされる。そして、ECC部313によりエラー訂正処理が行われた段階の再生データは、暗号化が解除されていない状態にある。
そこで、暗号解除処理部314によって、エラー訂正処理後の再生データについて、暗号化を解除するための処理を実行するようにされる。暗号解除処理部314では、暗号化を解除するのにあたり、レジスタ311にて保持されている、バーストカッティングエリア2から再生したデータを用いる。つまり、バーストカッティングエリア2には、ディスク1ごとに固有となるディスクIDが記録されているものであり、このディスクIDを暗号化解除のための鍵として利用して、再生データの暗号化を解除するものである。
暗号解除処理部314によって暗号化が解除された再生データは、例えば図31に示す信号処理部201に対して転送される。信号処理部201では、前述もしたように、転送されてきた再生データについて、記録時の圧縮方式に対応した復調(解凍)処理を実行するなどして映像信号データを得る。そして、この映像信号データにより、LCD207に画像表示を行うことができる。また、メディアドライブ部204から出力された再生データを、システムバス225から外部インターフェイス208を経由して転送することで、外部機器側にて記録、表示などをさせることも可能とされる。
【0196】
記録時には、例えば、信号処理部201、或いは、外部インターフェイス208からシステムバス225を経由して入力されてきた記録データが、暗号化処理部315に対して入力される。
【0197】
暗号化処理部315では、入力された記録データについて、所定の暗号化方式により暗号化を施すための信号処理を実行する。このときに、暗号化処理部315は、レジスタ311に保持されているディスクIDを読み出して取得し、このディスクIDを暗号化鍵として利用して暗号化を施す。
【0198】
このようにして、本実施の形態のメディアドライブ部204では、前述のようにして、ディスク1のデータエリア3に記録されたユーザデータを読み出して再生する場合と、ディスク1のデータエリア3にユーザデータを記録する場合とで、共に、ディスク1のバーストカッティングエリア2に記録されている、例えばディスクIDなどの情報を暗号化鍵、及び復号鍵として利用するようにされている。
これにより、或る1つのディスク1に記録されたデータを、他のディスク1にコピーしたとしても、他のディスクからデータ再生を行う場合には、暗号化鍵と復号鍵が異なることになるので、適正に再生することはできなくなる。このようにして不正なコピーが防止されることになる。
また、ディスク1へのデータ記録又はデータ再生に際しては、レジスタ311にバーストカッティングエリア2から読み出したデータが保持されている必要がある。従って、メディアドライブ部204の動作として、ディスク1が装填されたときには、ユーザデータの記録再生を開始する前段階において、バーストカッティングエリア2に対してアクセスしてデータの読み出しを実行して、レジスタ111にデータを保持させるようにしておく必要があることになる。
【0199】
暗号化処理部315により暗号化が施されたデータは、ECC部316に転送される。
ECC部316では、転送されてきたデータについてエラー訂正符号を付加してECCブロック(エラー訂正ブロック)単位を形成する。なお、このECC部316によっては、ユーザデータについて、例えば、先に図19により示したECCブロック単位を形成することになる。つまり、暗号化されたデータについて、RS(248,216,33)による符号化を施すものである。
【0200】
ECC部316から出力されたデータは、変調部317に入力される。変調部317では、入力されたデータについて、所定の記録符号化方式に従って変調を行う。なお、ユーザデータについての記録符号化方式(変調方式)は、4−1変調方式とは異なり、ユーザデータの記録により適合した所定の方式が採用される。
【0201】
変調部317にてユーザデータを変調することにより得られた記録データは、光学ピックアップ304に対して入力される。光学ピックアップ304はドライブコントローラ301のコントロールに応じたサーボ制御部303の制御によって、データエリア3における所要のアドレスにアクセスするようにされ、アクセス位置に対して、入力された記録データに応じて、記録用のレーザパワーが設定されたレーザダイオードを発光駆動させてレーザ光を照射する。これにより、ディスク1のデータエリア3に対してデータが記録されることになる。
【0202】
サーボ制御部303は、マトリクスアンプ305にて生成されたフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号から、フォーカス、トラッキング、スレッドの各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。
即ちフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に応じてフォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号を生成し、光学ピックアップ304内の二軸機構のフォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することになる。これによって光学ピックアップ304、マトリクスアンプ305、サーボ制御部303、二軸機構によるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
【0203】
またサーボ制御部303は、ドライブコントローラ301からのトラックジャンプ指令に応じて、トラッキングサーボループをオフとし、ジャンプドライブ信号を出力することで、トラックジャンプ動作を実行させる。
【0204】
またサーボ制御部303は、トラッキングエラー信号の低域成分として得られるスレッドエラー信号や、ドライブコントローラ301からのアクセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成し、スレッド機構を駆動する。図示していないが、スレッド機構は、光学ピックアップ304を保持するメインシャフト、スレッドモータ、伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライブ信号に応じてスレッドモータを駆動することで、光学ピックアップ304をディスク半径方向に沿ってスライド移動させることができる。
【0205】
また、サーボ制御部303は、スピンドルモータ302をCAV、又はCLVにより回転駆動する制御を行う。
サーボ制御部303は、ディスクのトラックに対して蛇行形状として記録されたウォブルを検出して得られるウォブル信号に対するPLL処理で生成されるクロックを、現在のスピンドルモータ302の回転速度情報として得て、これを所定のCLV基準速度情報、又はCAV速度基準情報と比較することで、スピンドルエラー信号を生成する。
またデータ再生時においては、復調部312のPLLによって生成される再生クロック(デコード処理の基準となるクロック)が、現在のスピンドルモータ302の回転速度情報となるため、これを所定のCLV基準速度情報、又はCAV速度基準情報と比較することでスピンドルエラー信号を生成することもできる。
そしてサーボ制御部303は、スピンドルエラー信号に応じて生成したスピンドルドライブ信号を出力し、スピンドルモータ302の回転駆動を行う。
またサーボ制御部303は、ドライブコントローラ301からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータ2の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させる。
【0206】
以上のようなサーボ系及び記録再生系の各種動作はマイクロコンピュータによって形成されたドライブコントローラ301により制御される。
ドライブコントローラ301は、例えばビデオカメラ装置のカメラコントローラ202内のCPU221とシステムバス215を経由して通信可能とされており、CPU221からの指示に応じて各種処理を実行可能にもされている。例えば、CPU221からのライトコマンドや、リードコマンドなどに応じて、ドライブコントローラ301は、これまでに説明したディスク1のデータエリア3に対するユーザデータの記録又は再生動作が実行されるように制御を行うようにされる。
【0207】
次に、図33を参照して、メディアドライブ部204におけるデータ記録時の動作の手順について説明する。
光ディスク1がメディアドライブ部204に装着されると、先ず、ステップS201の手順として示すように、バーストカッティングエリア2に対する再生を実行する。
【0208】
このバーストカッティングエリア2に対する再生の手順は、図34に示される。なお、この図に示す手順は、バーストカッティングエリア2に記録されている情報種別がディスクIDのみである場合を例に挙げている。
ここでは先ず、ステップS301としての手順により、サーボ制御部303を制御して、スピンドルモータ302を一定角速度(CAV)により回転駆動させる。なお、このときの回転速度は、先に図29に示したバーストカッティングエリア記録装置が、ディスク1を回転駆動したときの速度と同一とされる。
【0209】
次のステップS302の手順としては、ドライブコントローラ301がサーボ制御部63をコントロールして、光学ピックアップ304をディスク1のバーストカッティングエリア2にアクセスさせ、少なくともフォーカスサーボをかけた状態で、バーストカッティングエリア2に記録されているデータの読み出しを実行させる。
【0210】
バーストカッティングエリア2から記録された信号は、ステップS303としての手順により復調される。つまり、光学ピックアップ304にて検出され、マトリクスアンプ305から出力された再生信号は、ローパスフィルタ112、コンパレータ307を介して2値化された後、復調部308により4−1変調に対応した復調処理が実行される。ここでの復調処理は、先に第1の実施の形態、又は第2の実施の形態として説明した4−1変調規則の何れかに対応したものとなる。また、フレームシンクの検出処理も、第1の実施の形態、又は第2の実施の形態として説明したフレームシンク(図14又は図20)としてのパターンを検出するようにされる。また、フレームごとのデータエリアにおけるチャネルビットの認識は、フレームシンクを基準としてチャネルビットのカウントを行うことで可能となる。
例えば第1の実施の形態の場合であれば、1バイト(8ビット)は、4ワードであり、1ワードは5チャネルビットであるから、4−1変調データの20チャネルビット=1バイトであることになる。図13に示したように、1フレーム内のデータエリアは4バイトであるから、20チャネルビット×4=80チャネルビットである。従って、フレームシンクを基準として、この80チャネルビットをカウントすることで、フレーム内のチャネルビット位置を認識できることになり、チャネルビット位置が認識されれば、4−1変調に対応して復調処理を行うことも可能となる。
つまり、チャネルビットカウントにより、5チャネルビットごとに区切ることでワード単位で区切ることができる。そして、ワード単位における先頭4チャネルビットのマークパターンを、2データビットに逆変換していくことで、復調が行われることになる。
なお、第2の実施の形態の復調処理としては、上記した第1の実施の形態の説明から理解されることであるので、ここでの説明は省略する。
【0211】
そして、次のステップS304により、エラー訂正処理がECC部310により実行される。このときには、BCAコードが図13に示したものであれば、合計4ブロック分の復調データに誤り訂正処理を施すことになる。また、BCAコードが図20に示したものであれば、合計3ブロック分の復調データに誤り訂正処理を施すことになる。また、この際には、各ブロック毎に図16を参照して説明した200バイトの固定データを用いて、また、32バイトのパリティのうち、後半の16バイトのパリティは消失したものとして、ポインタイレージャ処理によりエラー訂正処理を実行することになる。
【0212】
次のステップS305の手順によっては、例えばドライブコントローラ301が、誤り訂正処理されたブロックのヘッダを読み取る。ヘッダには、図18を参照して説明したように、6ビットのアプリケーションIDが格納されている。ドライブコントローラ301は、ヘッダからアプリケーションIDを抽出し、次のステップS306により、自分自身が利用可能なアプリケーションIDであるか否かを判別する。
【0213】
ステップS306において、アプリケーションIDが、自分自身が利用可能なアプリケーションIDではないと判別した場合には、ディスク1に対してデータを記録再生することが禁止される。そこで、この場合にはステップS312の手順として、エラー処理を実行する。例えば、このエラー処理として、自分自身が利用可能なアプリケーションIDではないことを、カメラコントローラ202に通知するようにされる。これに応じて、カメラコントローラ202のCPU221は、例えば「このディスクは使用できません。」などのエラーメッセージをLCD207に表示させるための制御を実行する。
これに対して、ステップS306により、自分自身が利用可能なアプリケーションIDであると判別した場合には、ステップS307以降の手順に進む。
【0214】
ステップS307では、例えばBCAコードが複数のブロックにより形成されていた場合において、自身が利用可能なアプリケーションIDが記述されているブロックを選択する。そのうえで、次のステップS308においては、自身が利用可能なアプリケーションIDを有するヘッダに記述されるブロック番号についても参照することで、同一内容を複数のブロックに記録した、いわゆる多重書きがされているか否かについて判別する。多重書きされていると判別した場合には一旦、ステップS309の手順を踏み、ここで、多重書きされているブロックのうち1つのブロックを選択する。例えば、ステップS307の処理で選択したブロックのうちで、誤り訂正ができないブロックが存在するような場合には、多重書きにより同一のデータ内容を有する他のブロックのうちで、誤り訂正が正常に行われたブロックを1つ選択することになる。ステップS309としての手順を実行するとステップS310に進む。
これに対して、ステップS308において、多重書きされていないと判別した場合には、ステップS309の処理をスキップして、ステップS310の手順に移行する。この場合には、ステップS307により選択した1つのブロックのみが読み取り対象となる。
【0215】
ステップS310においては、ステップS307又はステップS309にて選択したブロックから、ディスクIDを抽出する。つまり、図17に示すデータの構造から、コンテンツデータ(Content Data)を抽出することになる。そして、この抽出したディスクIDを、ステップS311としての手順により、レジスタに格納する。
【0216】
説明を図33に戻す。
バーストカッティングエリア2に対する再生は、ディスク1を一定角速度(CAV)により回転駆動させるのであるが、データエリアに対する記録再生は、ディスク1を一定線速度(CLV)により回転駆動させる。そこで、ステップS201とししてのBCA再生処理が終了した後は、ステップS202の手順として示すように、改めて、ディスク1を、CLV方式により回転駆動させることを行う。
また、これと共に、次のステップS203として示すように、ドライブコントローラ301は、レジスタ311からディスクIDの情報を読み込んで取得する。
【0217】
そして、次のステップS204としての手順よっては、入力されてくる記録データについて、暗号化処理部315によって暗号化を施す。この際には、先のステップS203により取得したディスクIDを暗号化鍵として用いる。
暗号化された記録データは、続くステップS205によって、ECC部316において誤り訂正符号化処理が実行され、さらに次のステップS206によって、この暗号化された記録データを、所定の記録符号化方式に従って変調するための処理が実行される。
そして、このようにして記録符号化変調された記録データを、光学ピックアップ304に転送し、レーザパワーについては記録用パワーを設定する。これにより、光学ピックアップ304では、記録データに応じて発光制御される記録用パワーのレーザ光をディスク1のデータエリアとしての信号記録面に照射することとなる。つまり、ユーザデータの記録が行われる。
【0218】
続いては、メディアドライブ部204による、ユーザデータの再生処理手順について、図35のフローチャートを参照して説明する。
ここで、例えばディスク1が装填される。あるいは、再生を開始するためのコマンドが発生したとされると、ステップS401として示すように、バーストカッティングエリア2に対する再生処理が実行される。なお、このバーストカッティングエリア2に対する再生処理は、図34に示したフローチャートと同様の手順となるので、ここでの説明は省略する。
ただし、例えば、現在装填されているディスク1についてのバーストカッティングエリア2に対する読み出しが既に実行されたことで、レジスタ71にディスクIDが既に保持されている場合には、ステップS401としての処理は省略することが可能である。但し、再生コマンドなどと共に要求されたアプリケーションIDが異なるような場合には、再度実行される。
【0219】
バーストカッティングエリア2に対する再生処理が完了すると、ステップS402としての処理により、データエリア3からデータを読み出すための処理を実行することになる。
つまり、ドライブコントローラ301は、サーボ制御部303を制御してディスク1をCLV方式により回転駆動させた上で、データエリア3における所要のアドレスにアクセスさせ、光学ピックアップ304によるデータの読み出しを実行させる。光学ピックアップ304により読み出された信号は、マトリクスアンプ305に入力されることで、再生データ信号が得られる。この再生データ信号は、復調部312に出力される。
【0220】
次のステップS403としての手順は、上記のようにして、読み出された再生データ信号について、復調部312により復調処理を施すものとなる。そして、復調処理が施された再生データ信号は、ステップS404としての手順により、ECC部313によって誤り訂正が行われる。なお、この場合の誤り訂正処理には、RS(248,216,33)を用いることになる。
【0221】
次のステップS405は、暗号解除処理部314の動作として、レジスタ311に保持されているディスクIDを読み込むための手順となる。そして、次のステップS406において、上記ディスクIDを暗号解除鍵として利用して、再生データの暗号化を解除(暗号化復号)するための処理を実行する。このようにして暗号化が解除されたデータが再生データとして、例えばカメラ信号処理部201に出力される。あるいは、外部インターフェイス208を介して外部に出力される。
【0222】
また、本発明としてはこれまでに説明した実施の形態としての構成に限定されるものではない。例えば本発明が対応する記録媒体としては、光学ディスク状記録媒体として、例えば光磁気ディスクにも適用できる。さらには、光学ディスク状記録媒体以外の媒体として、磁気ディスクなどにも適用することが考えられる。
また、記録再生装置の実際としては、ビデオカメラ装置としているが、これはあくまでも一例であって、単なるディスクドライブや、他の各種のディスク記録再生装置、及びこのようなディスク記録再生装置を備える各種の電子機器に適用可能である。
【0223】
【発明の効果】
以上説明したようにして本発明によっては、4−1変調により記録媒体に対して記録されるべきデータとしては、2データビットの論理値に応じたマークパターンによる4チャネルビットのデータ部と1チャネルビットのギャップ部とから成る5チャネルビットによりワード単位を形成することとしている。あるいは、4チャネルビットのデータ部のみから成るワード単位(但し、この場合には、チャネルビットに対するマークデューティ比が100%未満の所定値を有するものとされる)を形成することとしている。
これにより、本発明では、例えば4−1変調として、3チャネルビットの同期パターンと4チャネルビットのデータ部との7チャネルビットによりワード単位を形成する場合と比較して、符号化効率が向上されることになる。つまり、記録密度が高められることとなる。
これにより、例えば一定の物理的な記録容量に対しては、より多くの情報を記録することができ、また、一定量のソースデータを記録する場合には、より少ない物理的記録容量で済むこととなる。
そして本発明としては、所要の内容のデータを4−1変調して記録し、また、このようにして記録された4−1変調データを再生可能に構成しており、これにより、本発明により得られる4−1変調データを利用可能な環境が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としてのディスクのエリア構成を示す図である。
【図2】先行技術としての4−1変調パターンを示す図である。
【図3】先行技術としての4−1変調規則において規定されるフレームシンクの例を示す図である。
【図4】先行技術としての4−1変調規則において規定されるフレームシンクの例を示す図である。
【図5】第1の実施の形態に対応する4−1変調パターンを示す図である。
【図6】第1の実施の形態に対応する4−1変調パターンから再生チャネルビットを検出した結果を示すタイミングチャートである。
【図7】第1の実施の形態に対応する4−1変調パターンから再生チャネルビットを検出した結果を示すタイミングチャートである。
【図8】マークが連続する4−1変調パターンから再生チャネルビットを検出した結果を示すタイミングチャートである。
【図9】マークが連続する4−1変調パターンから再生チャネルビットを検出した結果を示すタイミングチャートである。
【図10】第1の実施の形態による4−1変調パターンの通常のデータ列において、最小密度となるマークパターンと、最大密度となるマークパターンとを示す図である。
【図11】第1の実施の形態の4−1変調規則に対応するフレームシンクを示す図である。
【図12】第1の実施の形態の4−1変調規則に対応するフレームシンクを示す図である。
【図13】実施の形態においてバーストカッティングエリアに記録されるBCAコードの構造を示す図である。
【図14】図13に示すBCAコードの構造において規定されるフレームシンクのパターンを示す図である。
【図15】実施の形態のディスクのデータエリアに記録されるデータ構造として、ECCブロックの構造を示す図である。
【図16】実施の形態のディスクのバーストカッティングエリアに記録されるデータ構造として、ECCブロックの構造を示す図である。
【図17】実施の形態のディスクに記録されるユーザデータの構造を示す図である。
【図18】BCAコンテンツコードの構造を示す図である。
【図19】データエリアに記録されるデータのエラー訂正ブロックの構造を示す図である。
【図20】実施の形態においてバーストカッティングエリアに記録されるBCAコードの構造の他の例を示す図である。
【図21】図20に示すBCAコードの構造において規定されるフレームシンクのパターンを示す図である。
【図22】マークのチャネルビットに対するデューティ比を100%未満とた場合における、4−1変調パターンから再生チャネルビットを検出した結果を示すタイミングチャートである。
【図23】マークのチャネルビットに対するデューティ比を100%未満とた場合における、4−1変調パターンから再生チャネルビットを検出した結果を示すタイミングチャートである。
【図24】第2の実施の形態としての4−1変調パターンを示す図である。
【図25】第2の実施の形態による4−1変調パターンの通常のデータ列において、最小密度となるマークパターンと、最大密度となるマークパターンとを示す図である。
【図26】第2の実施の形態の4−1変調規則に対応するフレームシンクを示す図である。
【図27】第2の実施の形態の4−1変調規則に対応するフレームシンクを示す図である。
【図28】チャネルビットに対するマークデューティ比と、ワードの物理長との関係を示す図である。
【図29】BCA記録装置の構成例を示すブロック図である。
【図30】バーストカッティングエリアを記録するための手順を示すフローチャートである。
【図31】実施の形態の再生装置であるビデオカメラ装置の構成例を示すブロック図である。
【図32】ビデオカメラ装置において、実施の形態のディスクに対応するメディアドライブ部の構成例を示すブロック図である。
【図33】メディアドライブ部によるユーザデータ記録のための手順を示すブロック図である。
【図34】メディアドライブ部によるバーストカッティングエリア再生のための手順を示すブロック図である。
【図35】メディアドライブ部によるユーザデータ再生のための手順を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ディスク、2 バーストカッティングエリア、3 データエリア、100ECC回路、101 レジスタ、102 4−1変調部、103 レーザ、104 ミラー、105 対物レンズ、107 スピンドルモータ、108 スピンドルサーボ制御部、109コントローラ、110 分周器、111 位相比較器、112 ローパスフィルタ、113 VCO、200 カメラ部、201カメラ信号処理部、202 カメラコントローラ、203 SDRAM、204 メディアドライブ部、205 操作部、206 LCDコントローラ、207 LCD、208 外部インターフェイス、211 光学ブロック、212 CCD、213 前処理回路、214 光学ドライバ、215 CCDドライバ、216 タイミング生成回路、221 CPU、222 RAM、223 ROM、224 時計回路、225 システムバス、301 CPU、302 スピンドルモータ、303 サーボ制御部、304 光学ピックアップ、305 マトリクスアンプ、306 ローパスフィルタ、307 コンパレータ、308 復調部、309 水晶発振器、310 ECC部、311 レジスタ、312 復調部、313 ECC部、314 暗号解除処理部

Claims (30)

  1. 2データビットが、その論理値に応じて4チャネルビットのうちの所定位置のチャネルビットに対して論理値1としてのマークが割り当てられたデータ部と、マークが割り当てられない1チャネルビットのギャップ部とから成るワード単位に変調されており、この変調により得られた1以上の上記ワード単位を含むデータ列が記録される、
    ことを特徴とする記録媒体。
  2. 上記データ列は、所定のチャネルビット数によるフレームシンクが先頭に配置されるフレーム単位により記録されており、
    上記フレームシンクは、通常の上記データ列において出現しないとされる上記マークの出現パターンを有して記録されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体。
  3. 上記フレームシンクは、
    上記データ列において出現する所定の1つ目のマークと、該1つ目のマークの次に出現する2つ目のマークとについて、通常の上記データ列の場合における出現範囲よりも大きいものとして設定された出現パターンを有して記録されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録媒体。
  4. 上記フレームシンクを形成する所定数のチャンネルビットの範囲内において、
    上記1つ目のマークから2つ目のマークまでのチャネルビットの範囲外に位置する所定の複数のチャネルビットに対して、所定規則に従って、上記マークの出現パターンが変更されるようにして記録されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の記録媒体。
  5. 上記フレームシンクは、
    上記データ列において出現する所定の1つ目のマークと、該1つ目のマークの次に出現する2つ目のマークと、該2つ目のマークの次に出現する3つ目のマークとについて、
    通常の上記データ列の場合における最小出現範囲よりも小さいものとして設定された出現パターンを有して記録されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録媒体。
  6. 上記フレームシンクを形成する所定数のチャンネルビットの範囲内において、
    上記1つ目のマークから3つ目のマークまでのチャネルビットの範囲内において、所定規則に従って、上記2つ目のマークのチャンネルビット位置が変更されるようにして記録されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載の記録媒体。
  7. 上記フレームシンクは、
    通常の上記データ列において出現しないとされる上記マークの出現パターンを有するシンクボディとしての所定数のチャネルビットの領域と、1以上の上記ワード単位の領域とにより形成されるようにして記録されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録媒体。
  8. 入力されたデータについて、2データビット単位ごとに、該2データビットの論理値に応じて4チャネルビットのうちの所定位置のチャネルビットに対して論理値1を割り当てたデータ部と、論理値1を割り当てない1チャネルビットのギャップ部とから成るワード単位に変調する変調手段と、
    上記変調手段により変調して得られた上記ワード単位によるデータ列を、上記論理値1がマークとなるようにして記録媒体に記録する記録手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  9. 上記変調手段は、
    上記ワード単位によるデータ列における所定チャネルビット間隔ごとに、所定のチャネルビット数によるフレームシンクを先頭に配置したフレーム単位を形成すると共に、
    上記フレームシンクについて、通常のワード単位によるデータ列において出現しないとされる所定の上記マークの出現パターンとなるように形成する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 入力されたデータについて、2データビット単位ごとに、該2データビットの論理値に応じて4チャネルビットのうちの所定位置のチャネルビットに対して論理値1を割り当てたデータ部と、論理値1を割り当てない1チャネルビットのギャップ部とから成るワード単位に変調する変調手順と、
    上記変調手順により得られた上記ワード単位によるデータ列を、上記論理値1がマークとなるようにして記録媒体に記録する記録手順と、
    を実行することを特徴とする記録方法。
  11. 上記変調手順は、
    上記ワード単位によるデータ列における所定チャネルビット間隔ごとに、所定のチャネルビット数によるフレームシンクを先頭に配置したフレーム単位を形成すると共に、
    上記フレームシンクについて、通常のワード単位によるデータ列において出現しないとされる所定の上記マークの出現パターンとなるように形成する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の記録方法。
  12. 2データビットが、その論理値に応じて4チャネルビットのうちの所定位置のチャネルビットに対して論理値1としてのマークが割り当てられたデータ部と、マークが割り当てられない1チャネルビットのギャップ部とから成るワード単位に変調されており、この変調により得られた1以上の上記ワード単位を含むデータ列が記録される記録媒体から、上記データ列の読み出しを行う読み出し手段と、
    上記読み出し手段により読み出されたデータ列について、上記ワード単位を形成するデータ部のマークパターンを、2データビットの論理値に変換していくようにして復調する復調手段と、
    を備えることを特徴とする再生装置。
  13. 上記記録媒体において、上記データ列は、所定のチャネルビット数によるフレームシンクが先頭に配置されるフレーム単位により記録されており、
    上記復調手段は、上記通常の上記データ列において出現しないとされる所定の上記マークの出現パターンを上記データ列から検出することで、フレームシンクを検出するようにされている、
    ことを特徴とする請求項12に記載の再生装置。
  14. 2データビットが、その論理値に応じて4チャネルビットのうちの所定位置のチャネルビットに対して論理値1としてのマークが割り当てられたデータ部と、マークが割り当てられない1チャネルビットのギャップ部とから成るワード単位に変調されており、この変調により得られた1以上の上記ワード単位を含むデータ列が記録される記録媒体から、上記データ列の読み出しを行う読み出し手順と、
    上記読み出し手順により読み出されたデータ列について、上記ワード単位を形成するデータ部のマークパターンを、2データビットの論理値に変換していくようにして復調する復調手順と、
    を備えることを特徴とする再生方法。
  15. 上記記録媒体において、上記データ列は、所定のチャネルビット数によるフレームシンクが先頭に配置されるフレーム単位により記録されており、
    上記復調手順は、上記通常の上記データ列において出現しないとされる所定の上記マークの出現パターンを上記データ列から検出することで、フレームシンクを検出するようにされている、
    ことを特徴とする請求項14に記載の再生方法。
  16. 2データビットが、その論理値に応じて4チャネルビットのうちの所定位置のチャネルビットに対して論理値1としてのマークが割り当てられて成るワード単位に変調されており、この変調により得られた1以上の上記ワード単位を含むデータ列が記録され、上記マークのチャネルビットに対するデューティ比が100%未満の所定値となるようにして記録されている、
    ことを特徴とする記録媒体。
  17. 上記データ列は、所定のチャネルビット数によるフレームシンクが先頭に配置されるフレーム単位により記録されており、
    上記フレームシンクは、通常の上記データ列において出現しないとされる上記マークの出現パターンを有して記録されている、
    ことを特徴とする請求項16に記載の記録媒体。
  18. 上記フレームシンクは、
    上記データ列において出現する所定の1つ目のマークと、該1つ目のマークの次に出現する2つ目のマークとについて、通常の上記データ列の場合における出現範囲よりも大きいものとして設定された出現パターンを有して記録されている、
    ことを特徴とする請求項17に記載の記録媒体。
  19. 上記フレームシンクを形成する所定数のチャンネルビットの範囲内において、
    上記1つ目のマークから2つ目のマークまでのチャネルビットの範囲外に位置する所定の複数のチャネルビットに対して、所定規則に従って、上記マークの出現パターンが変更されるようにして記録されている、
    ことを特徴とする請求18に記載の記録媒体。
  20. 上記フレームシンクは、
    上記データ列において出現する所定の1つ目のマークと、該1つ目のマークの次に出現する2つ目のマークと、該2つ目のマークの次に出現する3つ目のマークとについて、
    通常の上記データ列の場合における最小出現範囲よりも小さいものとして設定された出現パターンを有して記録されている、
    ことを特徴とする請求項17に記載の記録媒体。
  21. 上記フレームシンクを形成する所定数のチャンネルビットの範囲内において、
    上記1つ目のマークから3つ目のマークまでのチャネルビットの範囲内において、所定規則に従って、上記2つ目のマークのチャンネルビット位置が変更されるようにして記録されている、
    ことを特徴とする請求項20に記載の記録媒体。
  22. 上記フレームシンクは、
    通常の上記データ列において出現しないとされる上記マークの出現パターンを有するシンクボディとしての所定数のチャネルビットの領域と、1以上の上記ワード単位の領域とにより形成されるようにして記録されている、
    ことを特徴とする請求項17に記載の記録媒体。
  23. 入力されたデータについて、2データビット単位ごとに、該2データビットの論理値に応じて4チャネルビットのうちの所定位置のチャネルビットに対して論理値1を割り当てて成るワード単位に変調する変調手段と、
    上記変調手段により変調して得られた上記ワード単位によるデータ列を、上記論理値1がマークとなるようにするとともに、上記マークのチャネルビットに対するデューティ比が100%未満の所定値となるようにして、記録媒体に記録する記録手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  24. 上記変調手段は、
    上記ワード単位によるデータ列における所定チャネルビット間隔ごとに、所定のチャネルビット数によるフレームシンクを先頭に配置したフレーム単位を形成すると共に、
    上記フレームシンクについて、通常のワード単位によるデータ列において出現しないとされる所定の上記マークの出現パターンとなるように形成する、
    ことを特徴とする請求項23に記載の記録装置。
  25. 入力されたデータについて、2データビット単位ごとに、該2データビットの論理値に応じて4チャネルビットのうちの所定位置のチャネルビットに対して論理値1を割り当てて成るワード単位に変調する変調手順と、
    上記変調手順により変調して得られた上記ワード単位によるデータ列を、上記論理値1がマークとなるようにするとともに、上記マークのチャネルビットに対するデューティ比が100%未満の所定値となるようにして、記録媒体に記録する記録手順と、
    を実行することを特徴とする記録方法。
  26. 上記変調手順は、
    上記ワード単位によるデータ列における所定チャネルビット間隔ごとに、所定のチャネルビット数によるフレームシンクを先頭に配置したフレーム単位を形成すると共に、
    上記フレームシンクについて、通常のワード単位によるデータ列において出現しないとされる所定の上記マークの出現パターンとなるように形成する、
    ことを特徴とする請求項25に記載の記録方法。
  27. 2データビットが、その論理値に応じて4チャネルビットのうちの所定位置のチャネルビットに対して論理値1としてのマークが割り当てられて成るワード単位に変調されており、この変調により得られた1以上の上記ワード単位を含むデータ列が、上記マークのチャネルビットに対するデューティ比が100%未満の所定値となるようにして記録されている記録媒体から、上記データ列の読み出しを行う読み出し手段と、
    上記読み出し手段により読み出されたデータ列について、上記ワード単位のマークパターンを、2データビットの論理値に変換していくようにして復調する復調手段と、
    を備えることを特徴とする再生装置。
  28. 上記記録媒体において、上記データ列は、所定のチャネルビット数によるフレームシンクが先頭に配置されるフレーム単位により記録されており、
    上記復調手段は、上記通常の上記データ列において出現しないとされる所定の上記マークの出現パターンを上記データ列から検出することで、フレームシンクを検出するようにされている、
    ことを特徴とする請求項27に記載の再生装置。
  29. 2データビットが、その論理値に応じて4チャネルビットのうちの所定位置のチャネルビットに対して論理値1としてのマークが割り当てられて成るワード単位に変調されており、この変調により得られた1以上の上記ワード単位を含むデータ列が、上記マークのチャネルビットに対するデューティ比が100%未満の所定値となるようにして記録されている記録媒体から、上記データ列の読み出しを行う読み出し手順と、
    上記読み出し手順により読み出されたデータ列について、上記ワード単位のマークパターンを、2データビットの論理値に変換していくようにして復調する復調手順と、
    を実行することを特徴とする再生方法。
  30. 上記記録媒体において、上記データ列は、所定のチャネルビット数によるフレームシンクが先頭に配置されるフレーム単位により記録されており、
    上記復調手順は、上記通常の上記データ列において出現しないとされる所定の上記マークの出現パターンを上記データ列から検出することで、フレームシンクを検出するようにされている、
    ことを特徴とする請求項29に記載の再生方法。
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