JP2585467B2 - 再生データ処理装置 - Google Patents

再生データ処理装置

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JP2585467B2 JP2402487A JP40248790A JP2585467B2 JP 2585467 B2 JP2585467 B2 JP 2585467B2 JP 2402487 A JP2402487 A JP 2402487A JP 40248790 A JP40248790 A JP 40248790A JP 2585467 B2 JP2585467 B2 JP 2585467B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル化したオーデ
ィオ信号やコンピュータ用データ等の情報が記録された
コンパクトディスク等の記録媒体から記録情報を再生す
る再生データ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、音楽情報等の連続情報が光学
的に検出可能な微小ピットによりデジタル信号として記
録されたコンパクトディスク(以下、CDと言う)が広
く使用されている。また、このCDの大容量性と生産性
とに着目して、音楽だけでなくコンピュータ用のデータ
等の離散的情報を記録したCD−ROM(Compact Disk
Read Only Memory )も普及し始めている(以下、説明
の便宜上、CD−ROMもCDに含めることにする)。
これらのCDは、再生専用の光ディスク再生装置(CD
プレーヤ)により再生が行われる。
【0003】図7及び図8は、CDで用いられる信号フ
ォーマットを説明するための略図であって、図7に示す
ように、記録信号の一つのフレーム50aは、フレーム
の先頭を示すフレーム同期信号50bと、データの付加
情報を示すサブコード50cと、主情報である24バイ
トのデータに8バイトのエラー検出訂正用パリティ符号
を付加したデータフィールド50dにより構成されてい
る。なお、データフィールド50dは、CIRC(Cros
s Interleaved Reed Solomon Code )と呼ばれる非完結
型インターリーブを組合せたエラー検出訂正方式で構成
される。
【0004】また、図8に示すように、上記のフレーム
50aは98個で一つのサブコーディングフレーム(以
下、セクタと言う)51aを成すと共に、各フレーム5
0a中のサブコード50cは、98フレーム分で一つの
サブコーディングブロック51cを構成し、このサブコ
ーディングブロック51cでのデータにより、トラック
番号(主情報が音楽情報の場合は曲番号)や、ディスク
上の絶対アドレス情報等が示されるようになっている。
【0005】上記セクタ長は13.3msであるので75
セクタで1秒となる。ディスク上の何番目のセクタであ
るかを示すセクタ番号は、“分”:“秒”:“1秒内の
番号(00〜74)”の組合せにより表わされる。この
セクタ番号は、ディスクの最内周より順次増加する連続
した時間情報および位置情報をなしている。
【0006】図9は、CDにおけるディスク上の領域配
置を示す模式図である。ディスク52には、音楽情報等
の主情報および上記サブコードによるセクタ番号が含ま
れる主情報記録領域52bと、TOC(Table Of Conte
nts )領域52aとが設けられている。このTOC領域
52aには、主情報記録領域52bに記録された各々の
主情報に関してサブコードで示される付加情報、例えば
各トラック番号及び各トラックの記録開始セクタ番号
や、そのトラックに音楽等のオーディオ情報とコンピュ
ータ用データとのいずれが記録されているかを識別する
情報等が記録されている。
【0007】上記フォーマットにより、CDプレーヤに
おいては、ディスクの装填時に上記TOC領域52aの
サブコード情報を読出すことにより、各々の主情報の数
(音楽情報の場合は曲数に相当)や、その記録開始位置
のセクタ番号、情報の種別(オーディオ又はデータ)が
認知される。そして、以降の再生指示に対して所望のト
ラックの再生が、TOC領域52aの情報と、主情報記
録領域52bのサブコードによるセクタ番号との照合を
行うことにより、アクセス動作を伴って速やかに実行さ
れる。
【0008】これらCDには、記録時に線速度一定、い
わゆる、CLV(Constant LinearVelocity)方式で情
報が記録されているため、記録密度がディスク上のどの
位置でも一定であり、記録容量を向上させる上で好適な
ものとなっている。そして、CDプレーヤにおいては、
上記信号フォーマットでCLV記録されたCDの再生信
号、例えばフレーム同期信号の間隔が基準長となるよう
にディスクの回転制御を行うCLV制御が実行される。
【0009】図10は、従来のCDプレーヤの構成を示
すブロック図であって、CDディスク61を支持するス
ピンドルモータ62は、CLV制御回路63によって、
CDディスク61が線速度一定で回転するように制御さ
れる。そして、CDディスク61上の所望の位置へ図示
しない移動機構によって光ヘッド64が移動される。こ
の光ヘッド64を通して、再生用光ビームをCDディス
ク61に照射したときの反射光の強弱が電気信号に変換
され、さらに再生アンプ65で増幅されて、再生信号と
して第1クロック生成回路66及び再生データ処理回路
67に供給される。
【0010】上記第1クロック生成回路66は、再生ア
ンプ65からの再生信号に同期したクロックを生成す
る、いわゆる、PLL(Phase Locked Loop )で構成さ
れている。また、再生データ処理回路67は、上記第1
クロック生成回路66で生成されるクロックを用いて再
生信号を判別し、フレーム同期信号を分離すると共に、
EFM(Eight to Fourteen Modulation)で変調された
再生データの復調を行う。また、その後にメモリ72を
用いてCIRCの復合動作を行い、再生信号中に含まれ
るエラーを訂正する。
【0011】ここで、再生データを処理するクロック系
について詳述すると、再生データのEFM復調を行った
後のメモリ72への書込み動作に関しては、再生信号に
同期したクロックを用いる必要があることから、ライト
アドレス生成回路68には、前記の第1クロック生成回
路66で生成されるクロックが供給され、このクロック
に同期したメモリアドレスが上記ライトアドレス生成回
路68から逐次出力される。このメモリアドレスが切替
器71を介してメモリ72に与えられることによって、
再生データ処理回路67でのEFM復調データが所定の
順序でメモリ72に書込まれる。
【0012】一方、メモリ72からの読出し動作に関し
ては、所定の基準周波数のクロックを生成する第2クロ
ック生成回路69が設けられている。この回路69で生
成された基準クロックによって動作するリードアドレス
生成回路70でメモリアドレスが生成され、このメモリ
アドレスが切替器71を介して逐次メモリ72に与えら
れることによって、所定の順序でメモリ72からデータ
の読出しが行われる。この読出しデータの中で、図8に
示す主データにあたる部分がD/Aコンバータ73でア
ナログオーディオ情報に戻されて、端子74に出力され
るようになっている。
【0013】なお、上記のライトアドレス生成回路68
とリードアドレス生成回路70とは、各々のアドレス生
成順序が互いに同一ではなく、ディスク記録時にインタ
ーリーブによって並び変えられたデータを、元の順序に
戻すデインターリーブを行う役目も果たしている。
【0014】また、実際のメモリ72の容量は有限であ
るため、メモリ72に対するデータの書込み、読出しに
過不足が生じないように、CLV制御回路63がスピン
ドルモータ62を微小制御、例えば再生信号中のフレー
ム同期信号周期が第2クロック生成回路69の系統の基
準周期となるように逐次制御することによって連続再生
が保証されている。
【0015】さらに、リードアドレス生成回路70にお
けるアドレス生成用クロックとして、再生信号に同期し
たクロックとは別の基準クロックを用いて行うことによ
り、再生信号中に含まれるディスク回転系の揺らぎが吸
収され、時間軸変動のないハイファイオーディオの再生
が行われる。これは、通常、TBC(Time Base Correc
ting)と呼ばれて、デジタルオーディオ機器の優れた特
徴となっている。
【0016】次に、上記構成のCDプレーヤにおけるア
クセス動作時の制御手順について、図11のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0017】ユーザの指示等により再生が指示される
と、まず、指示されたディスク上の再生開始絶対アドレ
ス位置に光ヘッド64を移動させる(S31及びS3
2)。光ヘッド64の移動が完了すると、光ビームをそ
のディスク半径位置で静止させて待機状態とするための
スティルジャンプ(ディスク一回転につき一回の戻しジ
ャンプ)を行い(S33)、次いで、CLV制御をオン
する(S34)。その後、所定のディスク線速度となる
まで待機し(S35)、所定値に達すると再生開始目標
の絶対アドレス値が得られるまで、そのディスク半径位
置で待機する(S36)。これは、通常、ディスク回転
待ち時間と呼ばれている。そして、再生開始目標の絶対
アドレス値が得られた段階で、上記スティルジャンプ動
作をオフ(S37)とした後、再生動作を開始する。
【0018】次に、図12に基づいて、上記の制御によ
るディスク回転数とディスク線速度、及び再生信号同期
クロックの変化の一例を、ディスク外周側より内周側方
向へのアクセス動作を例に挙げて説明する。
【0019】再生指示が行われた時点t1から、光ヘッ
ド64の移動が行われる期間m2・m3は、ディスクの
回転数が、再生指示を受ける前の期間m1と殆ど同一の
回転数で保持されていることから、ディスク線速度は、
光ヘッド64のディスク内周方向への移動に伴って徐々
に低下する。また、再生信号同期クロックは、その途中
のt2までの期間m2の間、ディスク再生信号に追従し
て徐々に低下し、期間m3の間は、PLLロックレンジ
外となって保持状態となる。
【0020】その後、光ヘッド64の移動を完了した後
のCLV制御開始時点t3から、ディスク回転数及びデ
ィスク線速度は徐々に上昇し、期間m4・m5の時間を
要して、t5の時点で所定の範囲内の回転数及び線速度
に達する。この間、再生信号同期クロックは、保持期間
m4を経て、t4の時点より再生信号に追従して上昇す
る。さらに、前記ディスク回転待ち時間に対応する期間
m6を経て、再生動作が開始される。
【0021】このように、一般的なCAV(Constant A
ngular Velocity )方式で一定角速度(すなわち、一定
回転数)による情報の再生を行う従来のフロッピー又は
ハードディスク等と比べ、CLV方式では、ヘッドの移
動時間及び回転待ち時間に加え、ディスクの線速度制御
による時間待ち、更なる回転待ちとを行った後、再生動
作が開始される。
【0022】ところで、近年開発が進められている光磁
気ディスク等の書替え可能型のディスクに音楽情報やコ
ンピュータ用データ等の各種情報を記録して使用する際
には、従来のCDとの間で再生方式を共通化し、互換性
を有するディスク記録再生装置として構成することが望
まれている。
【0023】この場合、特に情報の記録を行っていない
初期ディスクにおいては、上記CDの信号フォーマット
によるサブコードを用いた絶対アドレス情報、及びCL
V制御に用いていたフレーム同期信号等は存在しないた
め、記録に先立った任意セクタ位置へのアクセス動作
や、記録中に必要なCLV制御は行えなくなる。そこ
で、前記サブコードによる絶対アドレス情報と等価な絶
対アドレスの記録方式として、絶対アドレスをバイフェ
ーズマーク変調後、各ビットが“1”か“0”かに応じ
て光ディスクの案内溝をディスク半径方向の内側、又は
外側に偏倚させるか、または、案内溝の幅を変更するよ
うにしたものが提案されている(例えば、特開昭64−
39632号公報等参照)。
【0024】その場合、バイフェーズマーク変調による
絶対アドレスの周波数帯域と、EFM変調による記録情
報の周波数帯域とを相違させておけば、両者を互いに分
離して再生することが可能であり、記録情報がない領域
に対しても、案内溝を用いた上記絶対アドレスを用いて
アクセス動作が可能となる。また、CLV制御について
も、上記絶対アドレスの再生キャリア成分を用いること
により、正確なCLV制御が可能であり、記録中におい
ても同様に実施可能である。
【0025】このようなCDを用いた再生データ処理装
置においては、大容量であるが故、記録媒体から所望の
各種情報を迅速にアクセスして再生を行えるものが望ま
れる。また、CDと互換性を有した書替え可能ディスク
を用いた再生データ処理装置においては、ディスクであ
るが故の高速性を特徴として、特に家庭用の情報記録媒
体として音楽情報に加えて多種多様な情報の再生を、
頼性高く、迅速に行える形態とすることも望まれてい
る。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な情報の再生を前記した従来方式で行おうとすると、デ
ィスク上の所望の位置へ光ヘッドを移動させる、いわゆ
る、アクセス動作に必要な待ち時間に加え、さらに、デ
ィスクの回転数を制御して所定の線速度にするために要
する待ち時間が必要であるために、迅速な再生動作を行
えないという問題を生じるものとなる。
【0027】上記の回転数制御に伴う待ち時間は、一般
的に光ヘッドを移動させるに要する時間よりも大であ
り、特に移動距離がディスク最内周ないし最外周(又
は、最外周ないし最内周)となる場合は、各位置での回
転数比は2:1以上になって、アクセス時間の長大化を
もたらす。このことは、再生する情報が音楽情報等のよ
うな聴覚情報ではさほど問題とならないが、コンピュー
タ用データ等の離散的で特に小容量でかつ再生指示が頻
繁な情報の場合、再生毎に上記待ち時間が発生すること
によって、コンピュータ処理能力の低下を生じさせてし
まう。また、上記アクセス速度向上の目的で光ヘッド移
動のための駆動能力を向上させても、結局、上記回転制
御待ち及び回転待ち時間で支配されてしまい、総合的な
アクセス速度向上の成果が得られないものとなる。
【0028】図13は、前述のようなCDフォーマット
を記録可能ディスクに利用した場合の更なる問題点を説
明するための図である。
【0029】事前記録情報で示された固有の絶対アドレ
ス値を有するディスク上のセクタ列(a)に対し、記録
情報がセクタ(n)よりセクタ(n+4)までの5セク
タに存在する場合の再生動作について示している。
(b)は再生信号であり、上記5セクタ以外の部分、す
なわち、セクタ(n−1)及びセクタ(n+5)乃至
(n+7)は情報未記録領域である。この再生信号
(b)は、コンパレータ等で二値化再生信号(c)とな
るが、情報未記録領域である(n−1)及び(n+5)
乃至(n+7)においては、再生信号(b)がノイズレ
ベルとなり、対応する二値化再生信号(c1)及び(c
3)は高い周波数成分を含んだ無意味なデータとなる。
したがって、再生信号に同期したクロック生成のための
PLLも、(d)に示すように、二値化再生信号(c)
に追従しようとして、情報未記録領域では高い周波数の
クロックを生成する(縦軸が周波数)。
【0030】ここで、前記説明によるおけるTBC動作
に対応させると、メモリ書込みのクロック(e)は、再
生信号に同期したクロックであるため、(e1)及び
(e3)の領域については、周波数の高いクロックでメ
モリに書込まれる。メモリ読出しクロック(f)は、所
定周波数の基準クロックであるので、メモリ書込みクロ
ック(e)とメモリ読出しクロック(f)の周波数差は
(g)で示すごとくなる。したがって、メモリの容量に
対応して、一旦書き込まれた再生データが読出される以
前に新しい再生データが書き込まれてしまう、いわゆる
メモリオーバーフロー現象が発生する。(h)は、メモ
リオーバーフローが検出される様子(ハイレベルがメモ
リオーバーフロー状態)を示す。
【0031】一方、再生対象としているセクタは、
(n)乃至(n+4)であるが、それらのディスク上デ
ータが再生されてメモリに書込まれ、前記CIRCによ
るデインターリーブ及びエラー訂正動作がなされること
により、所定の遅延時間が発生し、(i)で示すように
(n)乃至(n+4)のセクタに対応するデータのメモ
リの読出しは、(d1)乃至(d5)にそれぞれ対応し
て遅れて実施される。
【0032】したがって、データ(d5)のメモリ読出
し動作中に、(h)で示すローレベルからハイレベルに
偏倚する時点でメモリオーバーフローが発生し、メモリ
上に存在するデータ(d5)の部分が破壊されていま
い、エラーを引き起こすという問題を生じてしまう。
【0033】本発明は、上記の各問題点に鑑みなされた
ものであって、その目的は、記録媒体に記録されている
情報の再生をより迅速になし得ると共に、例えば情報の
未記録部分が存在してもその領域の不要信号に影響され
ることなく、信頼性の高い再生処理を確保し得る再生デ
ータ処理装置を提供することにあり、さらに、例えば音
楽情報等の連続情報がコンピュータ用データ等の離散的
な情報に混在する場合にも、迅速かつ信頼性の高い再生
を行い得る再生データ処理装置を提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1の再生データ処理装置は、ディスク状の記録媒体に対
して、移動手段が光ヘッドを再生開始アドレス位置へ移
動し、かつ回転手段が記録媒体を再生位置に対応した設
定速度で回転駆動することによって、上記光ヘッドから
得られた再生データを処理する再生データ処理装置にお
いて、上記再生データに同期した書込みクロックを生成
する書込みクロック生成手段と、メモリ手段と、上記書
込みクロックを用いて上記メモリ手段に上記再生データ
の書込みを行う書込み手段と、上記再生データに同期し
た読出しクロックを生成する読出しクロック生成手段
と、上記読出しクロックを用いて、上記メモリ手段から
上記再生データを読出す読出し手段と、再生指示に応答
して、上記移動手段に光ヘッドを移動させ、該光ヘッド
が上記再生開始アドレス位置に到達すると、上記記録媒
体の回転速度が上記設定速度に達していなくても、上記
書込み手段および読出し手段に動作を開始させる再生制
御手段とを含むことを特徴としている。
【0035】また、本発明の請求項2の再生データ処理
装置は、ディスク状の記録媒体に対して、移動手段が光
ヘッドを再生開始アドレス位置へ移動し、かつ回転手段
が記録媒体を再生位置に対応した設定速度で回転駆動す
ることによって、上記光ヘッドから得られた再生データ
を処理する再生データ処理装置において、上記再生デー
タに同期した書込みクロックを生成する書込みクロック
生成手段と、メモリ手段と、上記書込みクロックを用い
てメモリ手段に上記再生データの書込みを行う書込み手
段と、上記再生データに同期した第1の読出しクロック
を生成する第1読出しクロック生成手段と、所定の基準
周波数で第2の読出しクロックを生成する第2読出しク
ロック生成手段と、上記第1の読出しクロックを用い
て、上記メモリ手段から上記再生データを読出す第1読
出し手段と、上記第2の読出しクロックを用いて、上記
メモリ手段から上記再生データを読出す第2読出し手段
と、再生すべき情報が、連続的情報と離散的情報とのい
ずれであるかを判別する判別手段と、再生指示に応答し
て、上記移動手段に光ヘッドを移動させ、上記判別手段
の判別結果が離散的情報であるときには、上記光ヘッド
が上記再生開始アドレ ス位置に到達すると、上記記録媒
体の回転速度が上記設定速度に達していなくても、上記
書込み手段および第1読出し手段に動作を開始させ、上
記判別結果が連続的情報であるときには、光ヘッドが再
生開始アドレス位置に到達し、かつ記録媒体の回転速度
が上記設定速度に達すると、上記書込み手段および第2
読出し手段に動作を開始させる再生制御手段とを含む
とを特徴としている。
【0036】
【作用】上記請求項1の再生データ処理装置によれば、
記録媒体からの再生データに同期した書込みクロックを
用いてメモリ手段への再生データの書込みが行われると
共に、再生データに同期した読出しクロックを用いて読
出しが行われる。また、従来は、光ヘッドの移動完了
後、ディスク回転が基準の周波数で生成されるクロック
に対応する所定の線速度に達するまで再生動作の開始を
なし得なかったが、上記構成においては、光ヘッドの移
動完了後、即座に再生動作を開始させる。このため、ア
クセス時間短縮することができる。また、書込みと読
出しとが互いに再生データに同期したクロックに基づい
て行われることから、メモリ手段におけるオーバーフロ
ーが抑制され、これによって、再生動作の信頼性が向上
する。
【0037】また、請求項2の再生データ処理装置によ
れば、判別手段によって再生すべき情報コンピュータ
データ等の離散的情報であるかまたは音楽情報等の連続
情報であるかが判別され、その判別結果が離散的情報
である場合には、再生制御手段は、光ヘッドが再生開始
アドレス位置に到達すると、記録媒体の回転速度が上記
設定速度に達していなくても、第1読出し手段によっ
て、再生データに同期した第1の読出しクロックを用い
て、直ちに再生データの読出しを行う。これによって、
アクセス時間を短縮することができる。また、上記判別
結果が連続的情報である場合には、再生制御手段は、光
ヘッドが再生開始アドレス位置に到達し、かつ記録媒体
の回転速度が上記設定速度に達した後、第2読出し手段
によって、所定の基準周波数の第2の読出しクロックを
用いて、データの読出しを行う。これによって、従来と
同様にTBC動作による時間軸変動のない再生動作を行
うことができる。したがって、離散的情報と連続的情報
との互いに形態の異なる情報に対して、信頼性の高い再
を行うことができる
【0038】
【実施例】本発明の一実施例について、図1ないし図6
に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0039】図5に示すように、書替え可能型の記録媒
体としての光磁気ディスク1には、その内周側端部にT
OC(Table Of Contents )領域1aが設けられると共
に、TOC領域1aの外側の大部分の領域が情報記録領
域1bとされている。情報記録領域1bには、音楽情報
の他、文字・画像・コードデータ等の各種情報が記録さ
れる一方、TOC領域1aには、情報記録領域1bに記
録された各情報に関する付加情報、例えば、各情報毎の
開始セクタ位置および終了セクタ位置や、音楽情報かコ
ンピュータ用データかの識別情報等が記録されるように
なっている。ここで用いられる信号フォーマットは、従
来例の説明で用いた図7及び図8に示されているものと
同一であるので、その説明は省略する。
【0040】上記のTOC領域1aおよび情報記録領域
1bには、図6に示すように、予め螺旋状の案内溝2…
(図中、ハッチングを施して示す部分)がディスク半径
方向に所定の間隔を隔てて形成されている。そして、デ
ィスク上の絶対アドレスは、バイフェーズマーク変調
後、“1”であるか、或いは“0”であるかに対応し
て、案内溝2…が情報記録領域1bの半径方向の内側ま
たは外側に偏倚させられている。なお、上記の絶対アド
レスがディスク上の位置を表すと共に、CLV(Consta
nt Linear Velocity)の回転制御情報としての事前記録
情報となる。また、ここでの絶対アドレスは、前記CD
フォーマットにおける1セクタと対応しているので、以
下、セクタと呼ぶことにする。
【0041】上記の光磁気ディスク1に記録されている
情報を再生する再生データ処理装置は、図1に示すよう
に、光磁気ディスク1を支持して回転させるスピンドル
モータ4と、光磁気ディスク1にレーザ光を照射すると
共に反射光に応じた再生信号を出力する光ヘッド3とを
備えている。
【0042】光ヘッド3からの再生信号は再生アンプ6
に入力され、この再生アンプ6にて増幅されると共に二
値化されて、光磁気信号PS として出力される。この光
磁気信号PS は、第1読出しクロック生成手段としての
機能を兼用する第1クロック生成回路9と、再生データ
処理回路16および事前記録情報検出回路7に供給され
る。
【0043】事前記録情報検出回路7は、例えば帯域フ
ィルタとPLL(Phase Locked Loop )とで構成され、
帯域通過フィルタにより抽出された再生信号中の事前記
録情報に対して同期したクロックを、PLLによって生
成するようになっている。そして、絶対アドレス情報の
バイフェーズマーク変調からなる上記事前記録情報に同
期したクロックがCLV制御回路5に供給される。
【0044】CLV制御回路5では、事前記録情報検出
回路7からの上記同期クロックと、内部で保有している
基準周波数(後述の第2クロック生成回路11のクロッ
クに同期している)とを比較し、その差信号でスピンド
ルモータ4を制御することにより、正確なCLV制御が
実施される。
【0045】また、事前記録情報検出回路7で抽出され
た再生信号中の事前記録情報はアドレス検出回路8へ供
給される。このアドレス検出回路8は、バイフェーズマ
ーク復調回路およびアドレスデコーダよりなり、事前記
録情報のバイフェーズマーク復調を行った後、アドレス
デコーダによりディスク上の位置情報、すなわち、セク
タである絶対アドレス値にデコードした信号を生成し
て、再生制御手段および判別手段としての機能を兼用す
るコントローラ17へ供給する。
【0046】一方、前記再生アンプ6からの二値化光磁
気信号PS が入力される第1クロック生成回路9は、二
値化光磁気信号PS に対し同期したライトアドレス生成
用クロックfwとリードアドレス生成用クロック(第1
読出しクロック)frとをPLLによって生成し、ライ
トアドレス生成用クロックfwをライトアドレス生成回
路13に、また、リードアドレス生成用クロックfr
を、切替手段としての第1切替回路10の一方の入力に
それぞれ供給するが、その詳細については後述する。こ
の第1切替回路10の他方の入力には、第2読出しクロ
ック生成手段としての第2クロック生成回路11で生成
されるリードアドレス生成用基準クロック(第2読出し
クロック)fr’が供給されるようになっている。
【0047】上記の第1切替回路10は、コントローラ
17からの指示により、リードアドレス生成に必要なク
ロックとして、リードアドレス生成用クロックfrまた
はリードアドレス生成用基準クロックfr’のいずれか
一方を択一的に選択してリードアドレス生成回路12へ
供給する機能を有している。
【0048】また、前記再生アンプ6からの二値化光磁
気信号PS が入力される再生データ処理回路16は、二
値化光磁気信号PS からフレーム同期信号の分離および
EFM(Eight to Fourteen Modulation)復調を行い、
サブコード情報を分離してコントローラ17へ送出する
と共に、主データ及びパリティを再生データとしてメモ
リ(メモリ手段)15へ書込み、メモリ15の再生デー
タを用いてCIRC(Cross Interleaved Reed Solomon
Code )によるエラー訂正動作を行う。ここでのメモリ
アドレス操作に関しては、従来例で説明したものと同一
である。すなわち、ライトアドレス生成回路13により
生成されたメモリアドレスが第2切替回路14を介して
与えられることにより、再生データ処理回路16の動作
と相俟って所定の順序で再生データがメモリ15へ書込
まれると共に、リードアドレス生成回路12により生成
されたメモリアドレスが第2切替回路14を介して与え
られることにより、メモリ15に書込まれた再生データ
を用いてのエラー訂正動作及び訂正された再生データの
読出し送出が再生データ処理回路16の動作と相俟って
所定の順序で実施される。
【0049】メモリ15上で再生データ処理回路16に
よりエラー訂正された再生データは、D/Aコンバータ
18でアナログオーディオ信号に戻されて、外部端子2
0を通して外部に出力されるか、若しくは、インターフ
ェース19を介して、端子21に接続される上位装置へ
転送される。
【0050】コントローラ17は、上位装置から端子2
1・インターフェース19を介して再生指示を受けるよ
うになっている。また、アドレス検出回路8からの絶対
アドレス情報を受けてディスク上の光ヘッド3の位置を
認識し、図示しない光ヘッド移動機構を用いて光ヘッド
3を所望の位置へ移動させるアクセス機能を有すると共
に、再生データ処理回路16から与えられるサブコード
情報の認識を行う。さらに、前述したように第1切替回
路10の選択指示を行う機能も有している。
【0051】図2は、ライトアドレス生成用クロックf
w及びリードアドレス生成用クロックfrを生成する前
記第1クロック生成回路9を、さらに詳細に説明するた
めのブロック図である。以下、両クロックfw・frが
互いに異なった周波数として生成される例を説明する。
【0052】第1クロック生成回路9では、再生アンプ
6から供給される二値化光磁気信号PS が、第1位相比
較回路31、第1LPF(Low Pass Filter )32、第
1VCO(Voltage Controlled Oscilator)33で構成
される第1のPLLへ入力される。第1VCO33か
ら、ライトアドレス生成用クロックfwが出力され、こ
のクロックfwは、前記のように、ライトアドレス生成
回路13へ供給されると共に、第1クロック生成回路9
内において、第1位相比較回路31及び第1分周器34
へ供給される。第1位相比較回路31では、二値化光磁
気信号PS とライトアドレス生成用クロックfwとを位
相比較することにより、その誤差信号を発生し、この誤
差信号は第1LPF32で平滑化されて第1VCO33
の制御電圧として供給される。したがって、この第1の
PLLがロックしている状態においては、ライトアドレ
ス生成用クロックfwは二値化光磁気信号PS に追従し
た同期クロックとなる。
【0053】一方、上記のライトアドレス生成用クロッ
クfwが入力される第1分周器34では、1/N1の分
周が行われ、クロックfaとして第2位相比較回路35
に供給される。この第2位相比較回路35と、第2LP
F36、第2VCO37、及び第2分周器38とで第2
のPLLを構成しており、第2VCO37からリードア
ドレス生成用クロックfrが出力され、このクロックf
rは、前記の第1切替回路10へ供給されると共に、第
2分周器38で第1分周器34の出力クロックfaと同
一周波数を有するクロックfbに1/N2の分周が行わ
れて、第2位相比較回路35へ供給される。第2位相比
較回路35では、上記クロックfaとfbとを位相比較
することにより、その誤差信号を発生し、この誤差信号
は第2LPF36で平滑化されて第2VCO37の制御
電圧として供給される。したがって、第1及び第2のP
LLがロックしている状態においては、リードアドレス
生成用クロックfrは二値化光磁気信号PS に追従した
同期クロックとなる。
【0054】なお、上記各クロックfw・frの周波数
等の一例を挙げれば、ライトアドレス生成用クロックf
w(但し、所定の線速度時)の周波数としては、CDの
EFM変調時のチャンネルビット周波数である4.321
8MHz(デジタルオーディオ情報サンプリング周波数
の98倍)、リードアドレス生成用クロックfr(但
し、所定の線速度時)及びリードアドレス生成用基準ク
ロックfr’の周波数としては、一般的にCDの再生信
号処理LSIで多用されている4.2336MHz(デジ
タルオーディオ情報サンプリング周波数の96倍)が選
ばれる。このとき、第1分周器34及び第2分周器38
の分周比は、それぞれ1/98、1/96となり、第2
位相比較回路35の入力fa及びfbは、デジタルオー
ディオ情報サンプリング周波数である44.1KHzとな
る。
【0055】次に、前記コントローラ17でなされるア
クセス動作時の制御手順について、図3の制御フローチ
ャートを参照して説明する。
【0056】上位装置からの再生指示が端子21より与
えられ、インターフェース19を介してコントローラ1
7に入力されると、コントローラ17は、まず、指示さ
れた再生情報が音楽等のオーディオ情報か、またはコン
ピュータ用データなのかを判別する(S11)。ここで
の判別は上位装置からの指示内容として識別してもよい
が、光磁気ディスク1のTOC領域1aから予め読出し
たサブコード情報による付加情報を用いてコントローラ
17自身が識別する構成とすることも可能であり、これ
により、信頼性を向上することができる。
【0057】上記S11において、再生情報がコンピュ
ータ用データであることが判別された場合には、第1切
替回路10からリードアドレス生成回路12に供給され
るリードアドレス生成用クロックが、第1クロック生成
回路9から出力されるクロックfrとなるように、上記
第1切替回路10においてクロックの選択が行われる
(S12)。
【0058】次に、光ヘッド3を、指示されたディスク
上の再生開始絶対アドレス位置へ移動させる(S13及
びS14)。そして、再生開始位置へ到達した時点でC
LV制御がオンとされ(S15)、即座に情報の再生が
開始される(S16)。なお、S15の時点でCLV制
御をオンとしているが、説明の便宜上の手順としてであ
って、光ヘッド3を移動させる前後を通じてどの時点で
あってもよい。
【0059】一方、前記S11にて、指示された再生情
報が音楽等のオーディオ情報であることが判別された場
合には、第1切替回路10の出力、すなわち、リードア
ドレス生成用クロックが、第2クロック生成回路11か
らのクロックfr’となるように、上記第1切替回路1
0においてクロックの選択がなされる(S17)。
【0060】以降、S18からS24に至る処理が、前
記の図11を参照して述べた手順S31乃至S37と同
様に実施された後、オーディオ情報の再生が開始され
る。
【0061】上記のS12からS16の処理が実行され
るときの動作を、先に従来例の説明で用いた図12を参
照して次に説明する。
【0062】再生の指示を受けた時点t1から、光ヘッ
ド3が目標の絶対アドレス位置に到達する時点t3まで
の期間m2・m3の間、及び、その後に再生信号に同期
したクロックが生成される時点t4までの期間m4の間
は従来と同等であるが、本実施例においては、t4の時
点で情報の再生開始が可能となる。この時、ディスク回
転制御については従来と同様に所定回転数及び所定線速
度に達していないが、リードアドレス生成回路12に
は、第1クロック生成回路9で生成されたディスク上の
光磁気信号PS に同期したリードアドレス生成クロック
frが、第1切替回路10を介して入力されるため、所
定回転数/所定線速度に達していないにもかかわらず、
メモリオーバーフローを引き起こすことなく再生動作が
即座に実行される。
【0063】従来装置では、上記t4後の期間m5が、
ディスク回転制御による待ち時間として必要であったの
に加え、さらに、期間m6の間のディスク回転待ちを経
て、t6の時点で情報の再生開始が行われていたが、本
実施例においては、それらの待ち時間は不要となる。
【0064】図4は、上記装置での再生動作を、従来例
の図13に対応させた場合のチャートであり、図13と
同様の信号には、同様の記号を付して説明する。
【0065】同図中、(a)は事前記録情報で示された
固有の絶対アドレス値を有するディスク上のセクタ列を
示しており、セクタ(n)よりセクタ(n+4)までの
5セクタに記録情報が存在する一方、再生信号(b)に
示すように、上記5セクタ以外のセクタ(n−1)と、
セクタ(n+5)から(n+7)までは情報未記録領域
である。再生信号(b)は、再生アンプ6内のコンパレ
ータで二値化光磁気信号(c)となるが、情報未記録領
域であるセクタ(n−1)、(n+5)・・(n+7)
においては再生信号(b)がノイズレベルとなり、対応
する二値化光磁気信号(c1)及び(c3)は高い周波
数成分を含んだ無意味なデータとなる。したがって、前
記第1クロック生成回路9において、再生信号に同期し
たクロック生成のためのPLLも、二値化光磁気信号
(c)に追従しようとして、図中(d)で示すように、
情報未記録領域で高い周波数のクロックを発生する(縦
軸を周波数として図示している)。
【0066】ここで、前記説明によるTBC動作に対応
させると、メモリ書込みのクロックとなるライトアドレ
ス生成用クロック(e)は再生信号に同期したクロック
で実施されるため、(e1)及び(e3)の領域につい
ては周波数の高いクロックでメモリに書込まれる。しか
しながら、このとき、ディスク上の光磁気信号Psに同
期したリードアドレス生成クロックfrが、メモリ読出
しクロックとしてのリードアドレス生成用クロック
(f)となるため、メモリ書き込みクロック(e)とメ
モリ読出しクロック(f)との周波数差(主情報の単位
時間当たりのバイト数の意)は発生せず、したがって、
メモリオーバーフロー現象は起こらない。
【0067】以上の説明のように、上記実施例において
は、コンピュータ用データ等の離散的情報の再生が、ア
クセス動作に伴うCLV制御の所要時間およびその後の
再生開始絶対アドレス位置までの回転待ち時間を必要と
せずに、従来のCAVによる記録媒体を用いた再生デー
タ処理装置と同様に迅速に開始でき、高速アクセス機能
を有した再生データ処理装置となっている。また、従来
の音楽情報などの連続情報が混在して記録されたマルチ
メディア記録媒体の再生が可能である。さらに、アクセ
ス動作をより高速化するために、光ヘッド移動のための
駆動手段を高性能化する場合には、CLV制御系の性能
を対応させることなくその効果を得ることも可能とな
る。また、CLV回転制御において、スピンドルモータ
及びその制御系が高速対応である必要がないため、再生
データ処理装置の低価格化を図ることができる。また、
記録可能ディスクや、書替え可能ディスクにおいて、情
報の未記録部分が存在しても、その領域の不要再生信号
に影響されることなく、信頼性の高い再生データ処理を
行うことができる。
【0068】なお、上記実施例においては、書替え可能
な光磁気ディスクを用いた再生データ処理装置として説
明したが、従来のコンピュータ用データ等を記録した再
生専用ディスク、すなわち、CD−ROMの再生データ
処理装置として利用することも可能である。
【0069】また、音楽情報等の連続情報を再生する機
能を併設した構成として説明したが、本発明の請求項1
の範囲においては、コンピュータ情報や音楽情報をデー
タ圧縮した離散的情報のみであってもよく、その場合
は、リードアドレス生成用クロックfr’を生成する第
2クロック生成回路11及び第1切替回路10を不要と
することができる。また、絶対アドレスの形態などは、
予め事前記録されて認知可能な情報であれば、形態を問
うものではない。
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1の再生
データ処理装置は、記録媒体からの再生データに同期し
た書込みクロックおよび読出しクロックを用いて、メモ
リ手段への上記再生データの書込みおよび読出しを
再生データ処理装置であって、光ヘッドが再生開始アド
レス位置へ到達すると、記録媒体の回転速度が再生位置
に対応した設定速度に到達する以前であっても、上記メ
モリ手段を介して再生データの読出しを行う構成であ
る。
【0071】これにより、従来、光ヘッドの移動完了
後、ディスク回転速度再生アドレス位置に対応した
定の線速度に達するまでの再生動作の開始をなし得なか
った間において、光ヘッドの移動動作後、即座に再生の
開始が可能となる。この結果、より迅速なアクセスが可
能になると共に、書込みと読出しとが互いに再生データ
に同期したクロックに基づいて行われることから、メモ
リ手段におけるオーバーフローが抑制され、これによっ
て、再生動作の信頼性が向上するという効果を奏する。
【0072】また、請求項2の再生データ処理装置は、
以上のように、記録媒体に記録されているデータが離散
的情報と連続的情報とのいずれであるかに対応して、離
散的情報であるときには、光ヘッドが再生開始アドレス
位置に到達すると直ちに第1の読出しクロックを用いて
メモリ手段から再生データを読出し、連続的情報である
ときには、上記光ヘッドが上記再生開始アドレス位置に
到達した後、さらに記 録媒体の回転速度が、再生位置に
対応した設定速度となった後に、第2の読出しクロック
を用いて再生データを読出す構成である。
【0073】これにより、コンピュータ用データ等の離
散的な情報に対してはより迅速なアクセスが行われると
共に、再生する情報が音楽情報等の連続情報の場合に
は、従来と同様にTBC動作による時間軸変動のない再
生動作が確保され、互いに異なる情報形態の両者におい
て、信頼性の高い再生を行うことができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における再生データ処理装置
のブロック図である。
【図2】上記再生データ処理装置における第1クロック
生成回路のブロック図である。
【図3】上記再生データ処理装置における情報再生時の
制御手順を示すフローチャートである。
【図4】上記再生データ処理装置における情報再生時の
信号形態を示すタイミングチャートである。
【図5】上記再生データ処理装置にて記録データの再生
が行われる光磁気ディスクの概略平面図である。
【図6】上記光磁気ディスクの拡大平面図である。
【図7】従来のコンパクトディスクに記録されるフレー
ム信号のフォーマットを示す模式図である。
【図8】上記コンパクトディスクのセクタフォーマット
を示す模式図である。
【図9】上記コンパクトディスクにおける情報記録領域
を示す概略平面図である。
【図10】上記コンパクトディスクの再生を行う従来の
CDプレーヤの構成を示すブロック図である。
【図11】上記CDプレーヤでの情報再生時の制御手順
を示すフローチャートである。
【図12】上記CDプレーヤにおける情報再生時の動作
状態を示すタイミングチャートである。
【図13】光磁気ディスクの従来の再生装置による情報
再生時の信号形態を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク(記録媒体) 9 第1クロック生成回路(第1読出しクロック生成手
段) 11 第2クロック生成回路(第2読出しクロック生成
手段) 10 第1切替回路 15 メモリ(メモリ手段) 17 コントローラ(再生制御手段、判別手段) fr リードアドレス生成用クロック(第1読出しクロ
ック) fr’リードアドレス生成用基準クロック(第2読出し
クロック)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 淳 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 寺島 重男 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−195778(JP,A) 特開 昭61−71474(JP,A) 特開 昭64−88964(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク状の記録媒体に対して、移動手段
    が光ヘッドを再生開始アドレス位置へ移動し、かつ回転
    手段が記録媒体を再生位置に対応した設定速度で回転駆
    動することによって、上記光ヘッドから得られた再生デ
    ータを処理する再生データ処理装置において、 上記再生データに同期した書込みクロックを生成する書
    込みクロック生成手段と、 メモリ手段と、 上記書込みクロックを用いて上記メモリ手段に上記再生
    データの書込みを行う書込み手段と、 上記再生データに同期した読出しクロックを生成する読
    出しクロック生成手段と、 上記読出しクロックを用いて、上記メモリ手段から上記
    再生データを読出す読出し手段と、 再生指示に応答して、上記移動手段に光ヘッドを移動さ
    せ、該光ヘッドが上記再生開始アドレス位置に到達する
    と、上記記録媒体の回転速度が上記設定速度に達してい
    なくても、上記書込み手段および読出し手段に動作を開
    始させる再生制御手段とを含む ことを特徴とする再生デ
    ータ処理装置。
  2. 【請求項2】ディスク状の記録媒体に対して、移動手段
    が光ヘッドを再生開始アドレス位置へ移動し、かつ回転
    手段が記録媒体を再生位置に対応した設定速度で回転駆
    動することによって、上記光ヘッドから得られた再生デ
    ータを処理する再生データ処理装置において、 上記再生データに同期した書込みクロックを生成する書
    込みクロック生成手段と、 メモリ手段と、 上記書込みクロックを用いてメモリ手段に上記再生デー
    タの書込みを行う書込み手段と、 上記再生データに同期した第1の読出しクロックを生成
    する第1読出しクロック生成手段と、 所定の基準周波数で第2の読出しクロックを生成する第
    2読出しクロック生成手段と、 上記第1の読出しクロックを用いて、上記メモリ手段か
    ら上記再生データを読出す第1読出し手段と、 上記第2の読出しクロックを用いて、上記メモリ手段か
    ら上記再生データを読出す第2読出し手段と、 再生すべき情報が、連続的情報と離散的情報とのいずれ
    であるかを判別する判別手段と、 再生指示に応答して、上記移動手段に光ヘッドを移動さ
    せ、上記判別手段の判別結果が離散的情報であるときに
    は、上記光ヘッドが上記再生開始アドレス位置に到達す
    ると、上記記録媒体の回転速度が上記設定速度に達して
    いなくても、上記書込み手段および第1読出し手段に動
    作を開始させ、上記判別結果が連続的情報であるときに
    は、光ヘッドが再生開始アドレス位置に到達し、かつ記
    録媒体の回転速度が上記設定速度に達すると、上記書込
    み手段および第2読出し手段に動作を開始させる再生制
    御手段とを含む ことを特徴とする再生データ処理装置。
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