明 細 書 サ一マルプリンタおよびその駆動装置 技術分野
本発明は、 P O S ( P o i n t o f s a l e s )、 ノヽンディター ミナル、 計測器等に使用する小型記録端末用途等のサーマルラインプリ ンタおよびその駆動装置に関するものである。 背景技術
近年、 この種のサ一マルプリンタは小型、 軽量、 薄型のものが市場か ら要望されており、 各種の提案がなされている。
第 3 5図は従来のサ一マルラインプリンタの構成を示す斜視図、 第 3 6図は同記録紙の挿入 ·排出方向を示す断面図である。 また、 第 3 7図 は従来のサーマルラインプリンタをハンディターミナルを例と して実装 した全体構成を示す斜視図である。
第 3 5図, 第 3 6図において 1 0 1はサーマルラインプリンタの本体 シャーシ、 1 0 1 aは前記本体シャーシ 1 0 1に設けられた記録紙挿入 ガイ ド部、 1 0 2は円筒状で前記本体シャーシ 1 0 1に回転可能に取り 付けられたプラテンローラであり、 1 0 3は前記プラテンローラ 1 0 2 を回転駆動する駆動源となるモータ、 1 0 4 a , 1 0 4 b, 1 0 4 c , 1 0 4 dは前記プラテンローラ 1 0 2へモータ 1 0 3の駆動力を伝達す るギア列、 1 0 5はライン型サーマルヘッ ド、 1 0 5 aは前記ライン型 サ一マルへッ ド 1 0 5上の発熱体列、 1 0 6は前記ライン型サ一マルへ ッ ド 1 0 5を保持し、 前記本体シャーシ 1 0 1に取り付けられた軸 1 0
7に回転自在に取り付けられたへッ ド支持部材、 1 0 8はロール状に卷 かれた記録紙、 1 0 9は前記発熱体列 1 0 5 aを記録紙 1 0 8を介して 前記プラテンローラ 1 0 2に圧接する弾性体と してのばね、 1 1 0は前 記ロール状記録紙 1 0 8を収納する記録紙ホルダである。
以上のように構成された従来のサーマルラインプリ ンタの記録紙 1 0 8の挿入 ■排出方向について第 3 6図を用いて説明する。
サ一マルラインプリ ンタへの記録紙 1 0 8の挿入 '排出は第 3 6図の Aに示すように、 プラテンローラ 1 0 2の軸芯方向の投影面における短 手側からプラテンローラ 1 0 2と本体シャーシ 1 0 1に設けられた記録 紙挿入ガイ ド部 1 0 1 aの間に挿入され、 ライン型サーマルヘッ ド 1 0 5上の発熱体列 1 0 5 a とプラテンローラ 1 0 2の圧接点を通り同投影 面における長手側へ排出される場合と、 第 3 6図の Bに示すようにブラ テンローラ 1 0 2の軸芯方向の投影面における長手側から本体シャーシ 1 0 1に設けられた記録紙挿入ガイ ド部 1 0 1 bの間に挿入され、 ライ ン型サ一マルへッ ド 1 0 5上の発熱体列 1 0 5 a とプラテンローラ 1 0 2の圧接点を通り同投影面における長手側へ排出される場合がある。 次に、 サーマルラインプリンタの実装状態を、 ハンディターミナルを 例として第 3 7図により説明する。 なお、 第 3 7図において、 サーマル ラインプリンタは実際はハンディターミナル本体の中に収められている 1 プリ ンタ実装のレイアウ ト説明のため実線にて表している。
第 3 7図において、 1 1 1はハンディターミナル本体、 1 1 2は操作 キー列、 1 1 3は表示部、 1 1 4は制御基板、 1 1 5は駆動用電池であ り、 サーマルラインプリンタは後方に配置されており、 口一ル状記録紙 はさらにその後方に配置されている。 このため、 サーマルラインプリン タにより印字された記録紙は上面から排出され、 使用者は印字状態が確
認できる。
しかしながら前記従来の構成のサーマルラインプリンタでは、 機器の 小型化、 薄型化が要望される中で、 サーマルラインプリンタとしての厚 み方向 (第 3 6図の Y寸法) は小さくなるが、 厚み方向は必要とされる 長さを卷いたロール状記録紙を収納する記録紙ホルダの大きさにより決 定されるため、厚みより も奥行き方向寸法の低減が強く要望されていた。 奥行き寸法低減方法と して従来のサーマルラインプリンタを第 3 8図 のように立てて、 プラテンローラ 1 0 2の軸芯方向の投影面における長 手側から本体シャーシ 1 0 1に設けられた記録紙挿入ガイ ド部 1 0 1 b の間に挿入し、 ライン型サ一マルヘッ ド 1 0 5上の発熱体列 1 0 5 a と プラテンローラ 1 0 2の圧接点を通り同投影面における長手側へ排出す ることが容易に考えられるが、 第 3 9図に示すようにハンデイタ一ミナ ル等に実装した場合、 印刷後排出された記録紙はその自重により使用者 側に倒れ、 印字状態が確認できないという課題を有していた。
一方、 従来のサ一マルラインプリンタの駆動装置は、 電源の小型化と 印刷速度を向上させるために、 印刷する ドッ ト数によって印刷するプロ ックを動的に変動させて動的分割駆動を行わせており、 一般にこの種の 動的分割駆動を行うサーマルラインプリンタの駆動装置の 1 ドッ トライ ンの印刷手順と しては、 第 4 0図で示されるようなものであった。
すなわち、 第 4 0図では、 最初に予め設定された同時通電可能最大 ドッ ト数を超えないように今回印刷する ドッ ト数をカウントしサーマル ラインへッ ドで一度に印刷するプロックを決定する。 次に 1 ドッ トライ ンを印刷する場合に必要なサ一マルラインへッ ドの分割数を決定し前記 分割数 · サーマルラインへッ ドの温度 · サーマルラインへッ ドの印加電 圧等のパラメ一タによ りサーマルラインヘッ ドへの印加パルス幅 (T
h) を決定する。 次に予め記憶しているモータの基本周期とサーマルラ ィンへッ ドの分割数分の T hとを比較し大きい方を今回駆動するステツ ビングモータの周期とする。 最後に前記の周期でステツビングモータを 駆動しサ一マルラインへッ ドの駆動を行う。 前記動作のタイ ミングチヤ 一ト例を第 4 1図に示す。
しかしながら上記従来の印刷手順では、 第 4 1図に示すようにサーマ ノレラインへッ ドへの印加パルス幅 T hが大きければ大きいほど第 2 ドッ トラインのモータ周期 (TM2 =T h 2 X 6分割) と第 3 ドッ トライン のモータ周期 (TM3 =モータ基本周期) に大きな差が発生するもので あった。 一般に、 ステッピングモータは前記モータ周期の差が大きけれ ば大きいほど振動が大きくなり振動音が大きくなるものであり、 特にサ —マルラインへッ ドの多分割による長いモータ周期から少分割による短 いモータ周期への急激な変化ではステツビングモータが脱調しゃすくな るという課題を有していた。
また T hが大きくなる要因は、 サーマルラインヘッ ドの温度が低い場 合また印加電圧が低い場合およびサーマルラインへッ ドの分割数が多い 場合であり、 低温度ではサーマルラインプリンタのメカニズムの負荷が 大きくステツビングモータが脱調しゃすく、 また低電圧ではステツピン グモータのトルクが低下し脱調が発生しやすくなり、 これはサーマルラ インプリ ンタと して致命的な不具合であった。
また前記 TM3 と TM 2の差を小さくするためにモータ基本周期を大 きく設定すると第 4 1図に示す TO F F時間が常に大きくなり印刷速度 の低下を招く という課題を有していた。 一例と して実際に数値を代入し たタイミングチャートを第 4 2図, 第 4 3図に示す。 第 4 2図は第 2 ド ッ トラインのモータ回転周期 ( 7. 2m s ) と第 3 ドッ トラインのモー
タ回転周期 ( 3 . O m s ) の差が大きくモータの振動が大きくなり脱調 を起こす例である。 第 4 3図はモータ基本周期を大きく した場合 T O F F時間が大きくなり印字速度の低下を招く例である。
なお、 従来例の説明ではタイ ミングチヤ一トを記憶する関係上サーマ ノレラインへッ ドの分割数を 1力 ら 6分割までと しているが実際には 1力、 ら数百分割まである。 発明の開示
そこで本発明は、 このような従来の課題を解決し、 使用者が印字状態 を容易に確認でき、 かつサーマルラインプリンタの奥行き方向の寸法の 低減を実現することで、 ロール状記録紙を含めた実装される機器の小型 化を実現できるサ一マルラインプリンタを提供することを目的とするも のである。
そして、 この課題を解決するために本発明によるサーマルラインプリ ンタは、 本体シャーシに回転可能に支持されたプラテンローラと、 この プラテンローラを回転させる駆動手段と、 ライン型サ一マルへッ ドと、 このライン型サ一マルへッ ドが取り付けられたへッ ド支持部材と、 この へッ ド支持部材を軸支する前記本体シャーシに固定された軸と、 前記ラ ィン型サ一マルへッ ドを記録紙を介してプラテンローラに圧接する弾性 体を備え、 本体シャーシのプラテンローラの軸芯方向の投影面における 長手側から記録紙を挿入し、 短手側に記録紙を排出する構成としたもの である。
この構成によれば、 ロール状記録紙を含めたサーマルラインプリンタ の奥行き方向の寸法の低減が実現でき、 かつ使用者が印字状態を容易に 確認でき、 サーマルラインプリンタが実装される機器の小型化を実現す
ることができる。
また、 本発明は上述した従来の課題を解決し、 サーマルラインヘッ ド が多分割から少分割に急激に変動する場合であっても印刷速度を低下さ せることなく脱調せずにスムーズな駆動が行え、 駆動音が小さいサ一マ ルラインプリンタの駆動装置を提供する事を目的とするものである。 そして、 この課題を解決するために本発明によるサーマルラインプリ ンタの駆動装置は、 予め設定された同時通電可能最大ドッ ト数を超えな いようにサーマルラインへッ ドの分割数を 1 ドッ トラインごとに変化さ せる動的分割手段と、 前記動的分割でのサーマルラインへッ ドの分割数 に応じてサ一マルラインへッ ドへの印加パルス幅を補正する印加パルス 補正手段と、 記録紙を搬送するための今回ドッ トラインでのステツピン グモータの回転周期を、 前回ドッ トラインで決定されたモータ回転周期 を補正した値と、 今回ドッ トラインでのサーマルラインへッ ドの印加パ ルス幅と今回ドッ トラインでのサーマルラインへッ ドの分割数とから算 出されるモータ回転周期と、 予め記憶しているモータの基本周期とを比 較して決定するモータ回転周期決定手段とで構成したものである。
この構成によれば、 サーマルラインへッ ドが多分割から少分割に急激 に変動する場合であっても印刷速度を低下させることなくステッピング モータの振動を小さく押さえ振動音を小さく し脱調せずにスムーズな駆 動が行えるサーマルラインプリンタの駆動装置が得られるものである。 図面の簡単な説明
第 1図は本発明の実施例 1におけるサーマルラインプリンタの全体構 成を示す斜視図
第 2図は同実施例 1におけるサーマルラインプリンタの記録紙挿入 ·
排出方向を示す断面図
第 3図は同実施例 1におけるサーマルラインプリンタをハンディター ミナルを例と して実装した全体構成を示す斜視図
第 4図は本発明の実施例 2におけるサーマルラインプリンタの構成、 記録紙挿入 ·排出方向を示す断面図
第 5図は本発明の実施例 3におけるサーマルラインプリンタの駆動装 置による 1 ドッ トライン印刷の動作フローチヤ一ト
第 6図は同実施例 3における動作の一例を示すタイ ミングチヤ一ト 第 7図は同実施例 3における動作の一例を示すタイ ミングチャート 第 8図は本発明の実施例 4におけるサーマルラインプリンタの駆動装 置による 1 ドッ トライン印刷の動作フローチヤ一ト
第 9図は同実施例 4における動作の一例を示すタイ ミングチャート 第 1 0図は同実施例 4における動作の一例を示すタイミングチヤ一ト 第 1 1図は本発明の実施例 5におけるサーマルラインプリンタの駆動 装置による 1 ドッ トライン印刷の動作フローチヤ一ト
第 1 2図は同実施例 5における動作の一例を示すタイミングチヤ一ト 第 1 3図は同実施例 5における動作の一例を示すタイミングチヤ一ト 第 1 4図は本発明の実施例 6におけるサーマルラインプリンタの駆動 装置による 1 ドッ トライン印刷の動作フローチヤ一ト
第 1 5図は同実施例 6における動作の一例を示すタイミングチヤ一ト 第 1 6図は同実施例 6における動作の一例を示すタイミングチヤ一ト 第 1 7図は本発明の実施例 Ίにおけるサーマルラインプリンタの駆動 装置による 1 ドッ トライン印刷の動作フローチヤ一ト
第 1 8図は同実施例 7における動作の一例を示すタイミングチヤ一ト 第 1 9図は同実施例 7における動作の一例を示すタィミングチヤ一ト
第 2 0図は本発明の実施例 8におけるサーマルラインプリンタの駆動 装置による 1 ドッ トライン印刷の動作フローチヤ一ト
第 2 1図は同実施例 8における動作の一例を示すタイミングチヤ一ト 第 2 2図は同実施例 8における動作の一例を示すタイミングチヤ一ト 第 2 3図は本発明の実施例 9におけるサーマルラインプリンタの駆動 装置による 1 ドッ トライン印刷の動作フローチヤ一ト
第 2 4図は同実施例 9における動作の一例を示すタイミングチヤ一ト 第 2 5図は同実施例 9における動作の一例を示すタイミングチヤ一ト 第 2 6図は本発明の実施例 1 0におけるサーマルラインプリンタの駆 動装置による 1 ドッ トライン印刷の動作フローチヤ一ト
第 2 7図は同実施例 1 0における動作の一例を示すタイミングチヤ一 卜
第 2 8図は同実施例 1 0における動作の一例を示すタイミングチヤ一 卜
第 2 9図は本発明の実施例 1 1におけるサーマルラインプリンタの駆 動装置による 1 ドッ トライン印刷の動作フローチヤ一ト
第 3 0図は同実施例 1 1における動作の一例を示すタイミングチヤ一 卜
第 3 1図は同実施例 1 1における動作の一例を示すタイミングチヤ一 卜
第 3 2図は本発明の実施例 1 2におけるサーマルラインプリンタの駆 動装置による 1 ドッ トライン印刷の動作フローチヤ一ト
第 3 3図は同実施例 1 2における動作の一例を示すタイミ
h
第 3 4図は同実施例 1 2における動作の一例を示すタイミ
卜
第 3 5図は従来のサーマルラインプリンタの構成を示す斜視図 第 3 6図は従来のサーマルラインプリンタの記録紙の挿入 ·排出方向 を示す断面図
第 3 7図は従来のサーマルラインプリンタをハンディターミナルを例 として実装した全体構成を示した斜視図
第 3 8図は従来のサーマルラインプリンタを、 奥行き寸法低減のため に立てた場合の記録紙の挿入 ·排出方向を示す断面図
第 3 9図は従来のサーマルラインプリンタをハンディターミナルを例 として、 奥行き寸法低減のために立てて実装した場合の全体構成を示し た斜視図
第 4 0図は従来のサーマルラインプリンタの駆動装置による 1 ドッ ト ライン印刷の動作フローチヤ一ト
第 4 1図は従来のサーマルラインプリンタの駆動装置における動作の 一例を示すタイ ミングチャート
第 4 2図は従来のサ一マルラインプリンタの駆動装置における動作の 一例を示すタイ ミングチャート
第 4 3図は従来のサーマルラインプリンタの駆動装置における動作の 一例を示すタイミングチャート 発明を実施するための最良の形態
本発明のサーマルプリンタは、 本体シャーシに回転可能に支持された プラテンローラと、 このプラテンローラを回転させる駆動手段と、 ライ ン型サ—マルへッ ドと、 このライン型サ一マルへッ ドが取り付けられた ヘッ ド支持部材と、 このヘッ ド支持部材を軸支する前記本体シャーシに
固定された軸と、 前記ライン型サーマルへッ ドを記録紙を介してプラテ ンローラに圧接する弾性体を備え、 本体シャーシのプラテンローラの軸 芯方向の投影面における長手側から記録紙を挿入し、 短手側に記録紙を 排出する構成を有しているので、 ロール状記録紙を含めたサーマルライ ンプリ ンタの奥行き方向の寸法の低減が実現でき、 かつ使用者が印字状 態を容易に確認でき、 サーマルラインプリ ンタが実装される機器の小型 化を実現することができるという作用を有する。
また本発明のサ一マルプリンタは、 本体シャーシに回転可能に支持さ れたプラテンローラと、 このプラテンローラを回転させる駆動手段と、 ライン型サーマルヘッ ドと、 このライン型サ一マルヘッ ドが取り付けら れ前記本体シャーシに支持されたへッ ド支持部材と、 前記ライン型サー マルへッ ドを記録紙を介してプラテンローラに圧接する弾性体を備え、 前記本体シャーシのプラテンローラの軸芯方向の投影面における長手側 から記録紙を挿入し、 前記ライン型サーマルへッドとプラテンローラの 圧接点のプラテンローラに対する接線と記録紙が排出される前記投影面 の短手側が交差するように前記ライン型サーマルへッ ドとプラテンロー ラを配置した構成を有しているので、 ロール状記録紙を含めたサ一マル ラインプリンタの奥行き方向の寸法の低減が実現でき、 かつ使用者が印 字状態を容易に確認でき、 サーマルラインプリンタが実装される機器の 小型化を実現することができるという作用を有する。
さらに本発明のサーマルプリンタは、 本体シャーシに回転可能に支持 されたプラテン口一ラと、このプラテンローラを回転させる駆動手段と、 ライン型サ一マルへッ ドと、 このライン型サ一マルへッ ドが取り付けら れ前記本体シャーシに支持されたへッ ド支持部材と、 前記ライン型サー マルへッ ドを記録紙を介してプラテンローラに圧接する弾性体を備え、
前記本体シャーシのプラテンローラの軸芯方向の投影面における長手側 から記録紙を挿入し、 前記本体シャーシの一部または別部材により前記 ライン型サーマルへッ ドとプラテンローラの圧接点から排出された記録 紙をプリンタ本体の前記プラテンローラの軸芯方向の投影面における短 手側に導くガイ ドを設けた構成を有しているので、 ロール状記録紙を含 めたサ一マルラインプリンタの奥行き方向の寸法の低減が実現でき、 か つ使用者が印字状態を容易に確認でき、 サーマルラインプリ ンタが実装 される機器の小型化を実現することができるという作用を有する。
一方本発明のサーマルプリンタの駆動装置は、 予め設定された同時通 電可能最大ドッ ト数を超えないようにサーマルラインへッ ドの分割数を 1 ドッ トラインごとに変化させる動的分割手段と、 前記動的分割でのサ
—マルラインへッドの分割数に応じてサーマルラインへッ ドへの印加パ ルス幅を補正する印加パルス補正手段と、 記録紙を搬送するための今回 ドッ トラインでのステッビングモータの回転周期を、 前回ドッ トライン で決定されたモータ回転周期を補正した値と、 今回ドッ トラインでのサ —マルラインへッ ドの印加パルス幅と今回ドッ トラインでのサーマノレラ ィンへッ ドの分割数とから算出されるモータ回転周期と、 予め記憶して いるモータの基本周期とを比較して決定するモータ回転周期決定手段と で構成したものであり、 必要以上にモータ基本周期を大きくせずに、 印 刷内容によるサ一マルラインへッ ドの急激な多分割から少分割への変動 に対してもステツビングモータの回転周期の変動を小さく して、 ステツ ビングモータの振動を抑制し高速印刷ができるという作用を有する。 望ましくは、 1 ドッ トラインを印刷するための記録紙を搬送するステ ッビングモータのステップ数を複数ステップと し、 複数ステップ全てに またがるようにサーマルラインヘッ ドを駆動し、 記録紙を搬送するため
のステッピングモータの回転周期を 1 ドッ トラインごとに変動させるよ うに構成したものであり、 印刷内容によるサ一マルラインへッ ドの急激 な多分割から少分割への変動に対してもステツビングモータの回転周期 の変動を小さく して、 ステツビングモータの振動を抑制するとともに、 ステッピングモータでの紙送り ピッチ精度が向上し、 減速比を大きくす ることにより安価でサイズの小さなステツビングモータで高速印刷が行 えるという作用を有する。
また望ましくは、 1 ドッ トラインを印刷するための記録紙を搬送する ステツビングモータのステップ数を複数ステップとし、 複数ステップ全 てにまたがるようにサーマルラインヘッ ドを駆動し、 記録紙を搬送する ためのステツビングモータの回転周期を 1ステップごとに変動させるよ うに構成したものであり、 印刷内容によるサーマルラインへッ ドの急激 な多分割から少分割への変動に対してもステッピングモータの回転周期 の変動を小さく して、 ステツビングモータの振動を抑制するとともに、 安価でサイズの小さなステッピングモータで動的分割駆動が行え、 1ス テップ毎にモータ回転周期を補正するための高速印刷ができるという作 用を有する。
また望ましくは、 1 ドッ トラインを印刷するための記録紙を搬送する ステツビングモータのステップ数を複数ステップと し、 複数ステップ中 の 1ステップのみでサーマルラインヘッ ドを駆動し、 記録紙を搬送する ためのステツビングモータの回転周期を 1 ドッ トラインごとに変動させ るように構成したものであり、 印刷内容によるサ一マルラインへッ ドの 急激な多分割から少分割への変動に対してもステッピングモータの回転 周期の変動を小さく して、 ステツビングモータの振動を抑制するととも に、 印刷結果において横方向に段差が発生しないより高品位な印刷がで
きるという作用を有する。
また望ましくは、 1 ドッ トラインを印刷するための記録紙を搬送する ステツビングモータのステップ数を複数ステップと し、 複数ステップ中 の 1ステップのみでサーマルラインへッ ドを駆動し、 記録紙を搬送する ためのステツビングモータの回転周期を 1ステップごとに変動させるよ うに構成したものであり、 印刷内容によるサーマルラインへッ ドの急激 な多分割から少分割への変動に対してもステツビングモータの回転周期 の変動を小さく して、 ステッピングモータの振動を抑制するとともに、 印刷結果において横方向に段差が発生しないより高品位な印刷ができ、 1ステップ毎にモータ回転周期を補正するため高速印刷ができるという 作用を有する。
また本発明のサーマルプリンタの駆動装置は、 予め設定された同時通 電可能最大ドッ ト数を超えないようにサーマルラインへッ ドの分割数を
1 ドッ トラインごとに変化させる動的分割手段と、 前記動的分割でのサ —マルラインへッ ドの分割数に応じてサ一マルラインへッ ドへの印加パ ルス幅を補正する印加パルス補正手段と、 記録紙を搬送するための今回 ドッ トラインでのステッピングモータの回転周期を、 前回ドッ トライン で決定されたモータ回転周期を補正した値と、 今回ドッ トラインでのサ —マルラインへッ ドの印加パルス幅と今回ドッ トラインでのサーマルラ インヘッ ドの分割数とから算出されるモータ回転周期と、 予め記憶して いるモータの基本周期と、 次回ドッ トラインでのサーマルラインへッ ド の印加パルス幅と次回ドッ トラインでのサーマルラインへッ ドの分割数 とから算出されるモータ回転周期を補正した値とを比較し決定するモー タ回転周期決定手段とで構成したものであり、 サーマルラインへッ ドの 多分割から少分割への急激な変動とともに、 少分割から多分割への変動
に対してもステッピングモータの回転周期の変動を小さく して、 ステツ ビングモータの振動をより抑制し振動音がより小さく高速印刷ができる という作用を有する。
また望ましくは、 1 ドッ トラインを印刷するための記録紙を搬送する ステッピングモータのステップ数を複数ステップと し、 複数ステップ全 てにまたがるようにサーマルラインへッ ドを駆動し、 記録紙を搬送する ためのステッピングモータの回転周期を 1 ドッ トラインごとに変動させ るように構成したものであり、 サーマルラインへッ ドの多分割から少分 割への急激な変動および少分割から多分割への変動に対してもステツピ ングモータの回転周期の変動を小さく して、 ステッピングモータの振動 を抑制するとともに、 ステツビングモータでの紙送り ピッチ精度が向上 し、 減速比を大きくすることにより安価でサイズの小さなステツビング モータで動的分割駆動が行えるという作用を有する。
また望ましくは、 1 ドッ トラインを印刷するための記録紙を搬送する ステッピングモータのステップ数を複数ステップとし、 複数ステップ全 てにまたがるようにサーマルラインへッ ドを駆動し、 記録紙を搬送する ためのステッピングモータの回転周期を 1ステップごとに変動させるよ うに構成したものであり、 サーマルラインへッ ドの多分割から少分割へ の急激な変動および少分割から多分割への変動に対してもステッピング モータの回転周期の変動を小さく して、 ステッピングモータの振動を抑 制するとともに、 安価でサイズの小さなステツビングモータで動的分割 駆動が行え、 1ステップ毎にモータ回転周期を補正するためより高速印 刷ができるという作用を有する。
また望ましくは、 1 ドッ トラインを印刷するための記録紙を搬送する ステッピングモータのステップ数を複数ステップとし、 複数ステップ中
の 1ステップのみでサーマルラインへッ ドを駆動し、 記録紙を搬送する ためのステツビングモータの回転周期を 1 ドッ トラインごとに変動させ るように構成したものであり、 サーマルラインへッ ドの多分割から少分 割への急激な変動および少分割から多分割への変動に対してもステツピ ングモータの回転周期の変動を小さく して、 ステッピングモータの振動 を抑制するとともに、 印刷結果において横方向に段差が発生しないため より高品位な印刷ができるという作用を有する。
また望ましくは、 1 ドッ トラインを印刷するための記録紙を搬送する ステツビングモータのステップ数を複数ステップと し、 複数ステップ中 の 1ステップのみでサーマルラインヘッ ドを駆動し、 記録紙を搬送する ためのステッピングモータの回転周期を 1ステップごとに変動させるよ うに構成したものであり、 サーマルラインへッ ドの多分割から少分割へ の急激な変動および少分割から多分割への変動に対してもステツビング モータの回転周期の変動を小さく して、 ステッピングモータの振動を抑 制するとともに、 印刷結果において横方向に段差が発生しないより高品 位な印刷ができ、 1ステップ毎にモータ回転周期を補正するためより高 速印刷ができるという作用を有する。
以下、 本発明の具体的な実施例について、 図面を用いて説明する。
(実施例 1 )
第 1図は本発明の第 1の実施例におけるサーマルラインプリンタの全 体構成を示す斜視図であり、 第 2図は同実施例における記録紙の挿入 - 排出方向を示す断面図である。 また、 第 3図は同実施例によるサ一マル ラインプリンタをハンディターミナルを例と して実装した全体構成を示 す斜視図である。
第 1図において、 1はサーマルラインプリ ンタの本体シャーシ、 l a
は前記本体シャーシ 1に設けられた記録紙揷入ガイ ド部、 2は円筒状で 前記本体シャーシ 1に回転可能に取り付けられたプラテンローラ、 3は 前記プラテンローラ 2を回転駆動する駆動源となるモータ、 4 a, 4 b , 4 c, 4 dは前記プラテンローラ 2へ前記モータ 3の駆動力を伝達する ギア列、 5はライン型サーマルヘッ ド、 5 aは前記ライン型サーマルへ ッ ド 5上の発熱体列、 6は前記ライン型サーマルへッ ド 5を保持し前記 本体シャーシ 1に取り付けられた軸 7に回転自在に取り付けられたへッ ド支持部材、 8はロール状に巻かれた記録紙、 9は前記発熱体列 5 aを 記録紙 8を介して前記プラテン口一ラ 2に圧接するばね、 1 0は前記口 —ル状記録紙 8を収納する記録紙ホルダである。
また、 第 2図に示すように前記ヘッ ド支持部材 6は、 前記ライン型サ 一マルへッ ド 5 とプラテンローラ 2の圧接点のプラテンローラ 2に対す る接線 2 a と、 記録紙が排出される本体シャーシ 1のプラテンローラ 2 の軸芯方向の投影面における短手側 1 bが交差するようにライン型サー マルへッ ド 5を保持して本体シャーシ 1に取り付けられている。
以上のように構成されたサ一マルラインプリンタの記録紙の挿入 ·排 出状態は第 2図に示すように、 本体シャーシ 1のプラテンローラ 2の軸 芯方向の投影面における長手側 1 cから記録紙 8が挿入され、 短手側 1 bから排出が行われる。
次に、 本発明におけるサーマルラインプリ ンタの実装状態を、 ハンデ イタ一ミナルを例と して第 3図により説明する。 なお、第 3図において、 サーマルラインプリンタは実際はハンディターミナル本体の中に収めら れているが、 プリンタ実装のレイアウ ト説明のため、 実線にて表してい る。
第 3図において、 1 1はハンディターミナル本体、 1 2は操作キー列、
1 3は表示部、 1 4は制御基板、 1 5は駆動用電池であり、 サ一マルラ インプリンタは後方に配置されており、 ロール状記録紙はさらにその後 方に配置されている。 また、 印刷された記録紙は第 3図のように上面か ら排出される。
以上のように本実施例によれば、 サーマルラインプリンタの奥行き寸 法 (第 2図の X寸法) の低減が実現でき、 かつ使用者が印字状態を容易 に確認でき、 サ一マルラインプリ ンタが実装される機器の小型化を実現 できるという効果が得られる。 (実施例 2 )
第 4図は本発明の第 2の実施例におけるサ一マルラインプリンタの構 成、 記録紙の挿入 ·排出方向を示す断面図である。
第 4図において、 I dはサーマルラインプリ ンタの本体シャーシの一 部であり、 ライン型サ一マルへッ ド 5 とプラテンローラ 2の圧接点から 排出された記録紙 8をプリンタ本体のプラテンローラ 2の軸芯方向の投 影面における短手側 1 bに導く記録紙排出ガイ ド部である。 記録紙 8の 挿入 ·排出状態は第 1の実施例と同様に、 プリ ンタ本体の前記プラテン ローラ軸芯方向の投影面における長手側 1 cから記録紙 8が挿入され、 短手側 1 bから排出が行われる。
以上のように同実施例 2によれば、 第 1の実施例と同様の挿入 ·排出 方向が実現でき、 印刷された記録紙 8は第 1の実施例同様、 上面から排 出されるとともに、使用者側に記録紙 8の自重で倒れることが無いため、 使用者から印字状態が確認できるという効果が得られる。
なお、本実施例では記録紙排出ガイ ドを本体シャーシの一部としたが、 別部材の取り付けによっても構成でき同様の効果が得られることはいう
までもなレ、。 (実施例 3 )
第 5図は本発明の第 3の実施例におけるサ一マルラインプリンタの駆 動装置による 1 ドッ トライン印刷の動作フローチヤ一トであり、第 6図, 第 7図は同実施例における動作タイミングチヤ一トの一例である。
以下に、 第 5図, 第 6図, 第 7図を用いて同実施例における動作を説 明する。
サーマルラインプリ ンタの駆動装置は、 電源の小型化と印刷速度を向 上させるために印刷する ドッ ト数によって印刷するプロックを動的に変 動させて動的分割駆動を行っている。 第 5図に示すように最初に予め設 定された同時通電可能最大ドッ ト数を超えないように今回印刷する ドッ ト数をカウントしサーマルラインへッ ドで一度に印刷するプロックを決 定する。
次に 1 ドッ トラインを印刷する場合に必要なサーマルラインヘッ ドの 分割数 (N ) を決定し前記分割数 · サーマルラインへッ ドの温度 · サー マルラインへッ ドの印加電圧等のパラメータによ りサーマルラインへッ ドへの印加パルス幅 (T h ) を決定する。
次に記録紙を搬送するための今回ドッ トラインでのステツビングモー タの回転周期を、 前回ドッ トラインで決定されたモータ回転周期を補正 した値 (補正係数 αを乗算した値) と、 今回ドッ トラインでのサーマル ラインへッ ドの印加パルス幅と今回ドッ トラインでのサーマルラインへ ッ ドの分割数とから算出されるモータ回転周期と、 予め記憶しているモ ータの基本周期 (モータを連続回転させたときの限界周期) とを比較し て最も大きい値に決定する。 補正係数 αは 0以上 1以下の値とする。
最後に前記処理で決定したモータ回転周期でステツビングモータを駆 動しサーマルラインへッ ドの駆動を行う。 第 6図では前記処理を行った 場合の 5 ドッ トライン分の動作タイミングチヤ一トを示す。
次に、 第 7図に示すように一例として実際に数値を代入した動作タイ ミングチャートを使用して説明する。 第 1 ドッ トラインのモータ回転周 期は、 前回ドッ トラインのモータ回転周期 (ここでは仮に 4. Om s と する) と補正係数 ( ひ = 0. 6) を乗算した値 (4. 0 X 0. 6 = 2. 4m s ) と、 モータ基本周期 ( 3. Om s ) と、 サーマルラインヘッ ド への印加パルス幅 (T h— 1. O m s ) と分割数 (N= 3) を乗算した 値 ( 1. 0 X 3 = 3. O m s ) との中で最も大きな値 ( 3. Om s ) と する。
第 2 ドッ トラインのモータ回転周期は、 前回ドッ トラインのモータ回 転周期 ( 3. Om s ) と補正係数 ( ひ = 0. 6 ) を乗算した値 ( 1. 8 m s ) とモータ基本周期 ( 3. O m s ) と、 サーマルラインヘッ ドへの 印加パルス幅 (T h = l . 2 m s ) と分割数 (N= 6 ) を乗算した値 ( 7. 2m s ) との中で最も大きな値 ( 7. 2m s ) とする。 第 3 ドッ トライ ンのモータ回転周期は、 前回ドッ トラインのモータ回転周期 ( 7. 2 m s ) と補正係数 ( ひ = 0. 6) を乗算した値 (4. 3 2m s ) と、 モ一 タ基本周期 (3. Om s ) と、 サーマルラインヘッ ドへの印加パルス幅 (T h = 1. Om s ) と分割数 (N= l ) を乗算した値 ( 1. Om s ) との中で最も大きな値 (4. 3 2m s ) とする。 以降前記同様にモータ の回転周期を比較決定していく。
以上のようにして得られるサーマルラインプリンタの駆動装置は、 必 要以上にモータ基本周期を大きくせずに、 印刷内容によるサーマルライ ンへッ ドの急激な多分割から少分割への変動に対してもステッピングモ
—タの回転周期の変動を小さく して、 ステツビングモータの振動を抑制 し脱調せずに高速印刷ができるという有利な効果を有する。
なお、 前記の説明ではタイミングチヤ一トを記載する関係上サーマル ラインへッ ドの分割数を 1から 6分割までと しているが、 実際には 1力 ら数十、 数百分割まであり、 本実施例によれば分割数が多ければ多いほ ど更に大きな効果を有する。
(実施例 4 )
第 8図は本発明の第 4の実施例におけるサ一マルラインプリンタの駆 動装置による 1 ドッ トライン印刷の動作フローチヤ一トであり、第 9図, 第 1 0図は同実施例における動作タイミングチヤ一トの一例である。 以下、 第 8図, 第 9図, 第 1 0図を用いて同実施例における動作を説 明する。
サーマルラインプリ ンタの駆動装置は、 電源の小型化と印刷速度を向 上させるために印刷する ドッ ト数によって印刷するプロックを動的に変 動させて動的分割駆動を行っている。 第 8図に示すように最初に予め設 定された同時通電可能最大ドッ ト数を超えないように今回印刷する ドッ ト数を力ゥントしサーマルラインへッ ドで一度に印刷するプロックを決 定する。
次に 1 ドッ トラインを印刷する場合に必要なサーマルラインヘッ ドの 分割数 (N ) を決定し前記分割数 · サ一マルラインヘッ ドの温度 · サ一 マルラインへッ ドの印加電圧等のパラメ一タによりサーマルラインへッ ドへの印加パルス幅 (T h ) を決定する。
次に記録紙を搬送するための今回ドッ トラインでのステツビングモー タの回転周期を、 前回ドッ トラインで決定されたモータ回転周期を補正
した値 (補正係数ひを乗算した値) と、 今回ド ッ トラインでのサーマル ラインへッ ドの印カロパルス幅と今回ドッ トラインでのサーマルラインへ ッ ドの分割数とから算出されるモータ回転周期と、 予め記憶しているモ ータの基本周期 (モータを連続回転させたときの限界周期) とを比較し て最も大きい値に決定する。 補正係数ひは 0以上 1以下の値とする。
次に前回処理で決定したモータ回転周期で 1 ドッ トライン内の第 1ス テツプと してステツビングモータを駆動しサーマルラインへッドの駆動 を行いステツビングモータの駆動が終了したら 1 ドッ トライン内の第 2 ステップと して再度前回処理で決定したモータ回転周期でステツビング モータを駆動する。 第 9図では前記処理を行った場合の 5 ドッ トライン 分の動作タイミングチヤ一トを示す。
次に、 第 1 0図に示すように一例として実際に数値を代入した動作タ イミングチヤ一トを使用して説明する。 第 1 ドッ トラインのモータ回転 周期は、 前回ドッ トラインのモータ回転周期 (ここでは仮に 2. Om s とする) と補正係数 ( ひ = 0. 6 ) を乗算した値 ( 2. 0 X 0. 6 = 1. 2m s ) と、 モータ基本周期 ( 1. 5 m s ) と、 サーマルラインヘッ ド への印加パルス幅 (T h = l . Om s ) と分割数 (N= 3) を乗算し 2 で除算した値 ( 1. 0 X 3/2 = 1. 5 m s ) との中で最も大きな値 ( 1. 5m s ) とする。
第 2 ドッ トラインのモータ回転周期は、 前回ドッ トラインのモ一タ回 転周期 ( 1. 5 m s ) と補正係数 (α = 0. 6 ) を乗算した値 (0. 9 m s ) と、 モータ基本周期 ( 1. 5m s ) と、 サーマルラインヘッ ドへ の印加パルス幅 (T h = l . 2m s ) と分割数 (N= 6) を乗算し 2で 除算した値 ( 3. 6m s ) との中で最も大きな値 ( 3. 6m s ) とする。 第 3 ドッ トラインのモータ回転周期は、 前回ドッ トラインのモータ回転
周期 ( 3. 6 m s ) と補正係数 (ひ = 0. 6 ) を乗算した値 ( 2. 1 6 m s ) と、 モータ基本周期 ( 1 . 5 m s ) と、 サーマルラインヘッ ドへ の印加パルス幅 (T h = l . 0 m s ) と分割数 (N= l ) を乗算し 2で 除算した値 ( 0. 5 m s ) との中で最も大きな値 ( 2. 1 6 m s ) とす る。 以降前記同様にモータの回転周期を比較決定していく。
以上のようにして得られるサーマルラインプリンタの駆動装置は、 必 要以上にモータ基本周期を大きくせずに、 印刷内容によるサ一マルライ ンへッ ドの急激な多分割から少分割への変動に対してもステツピングモ —タの回転周期の変動を小さく して、 ステツビングモータの振動を抑制 し脱調せずに印刷ができるとともに、 1 ドッ トラインの印刷をステツピ ングモータの複数ステップで構成するためステツビングモータでの紙送 りピッチ精度が向上し、 減速比を大きくすることにより安価でサイズの 小さなステッピングモータが使用できるという有利な効果を有する。 なお、 前記の説明ではタイミングチヤ一トを記載する関係上サーマル ラインヘッ ドの分割数を 1から 6分割までと しているが、 実際には 1か ら数十、 数百分割まであり、 本実施例によれば分割数が多ければ多いほ ど更に大きな効果を有する。
(実施例 5 )
第 1 1図は本発明の第 5の実施例におけるサーマルラインプリ ンタの 駆動装置による 1 ドッ トライン印刷の動作フロ一チヤ一トであり、 第 1 2図, 第 1 3図は同実施例における動作タイミングチヤ一 トの一例であ る。
以下に、 第 1 1図, 第 1 2図, 第 1 3図を用いて同実施例における動 作を説明する。
サ一マルラインプリ ンタの駆動装置は、 電源の小型化と印刷速度を向 上させるために印刷する ドッ ト数によって印刷するプロックを動的に変 動させて動的分割駆動を行っている。 第 1 1図に示すように最初に予め 設定された同時通電可能最大ドッ ト数を超えないように今回印刷する ド ッ ト数をカウントしサーマルラインへッ ドで一度に印刷するプロックを 決定する。
次に 1 ドッ トラインを印刷する場合に必要なサ一マルラインへッ ドの 分割数 (N ) を決定し前記分割数 · サ一マルラインヘッ ドの温度、 サー マルラインへッ ドの印加電圧等のパラメータによりサーマルラインへッ ドへの印加パルス幅 (T h ) を決定する。
次に記録紙を搬送するための今回ドッ トラインでのステツビングモー タの回転周期を、 前回ドッ トラインで決定されたモータ回転周期を補正 した値 (補正係数 αを乗算した値) と、 今回ドッ トラインでのサーマル ラインへッ ドの印加パルス幅と今回ドッ トラインでのサーマルラインへ ッ ドの分割数とから算出されるモータ回転周期と、 予め記憶しているモ —タの基本周期 (モータを連続回転させたときの限界周期) とを比較し て最も大きい値に決定する。 補正係数 αは 0以上 1以下の値とする。 次に前回処理で決定したモータ回転周期で 1 ドッ トライン内の第 1 ス テツプと してステッピングモータを駆動しサーマルラインへッ ドの駆動 を行いステッピングモータの駆動が終了したら 1 ドッ トライン内の第 2 ステップと して再度モータの回転周期を比較決定し、 決定したモータ回 転周期でモータを駆動する。 決定方法は、 前回処理で決定したモータ回 転周期を補正した値 (補正係数ひを乗算した値) と、 今回ドッ トライン でのサーマノレラインへッ ドの印加パノレス幅と今回ドッ トラインでのサー マルライ ンヘッ ドの分割数とから算出されるモータ回転周期と、 予め記
憶しているモータの基本周期 (モータを連続回転させたときの限界周 期) とを比較して最も大きい値にするものである。 第 1 2図では前記処 理を行った場合の 5 ドッ トライン分の動作タイ ミングチヤ一トを示す。 次に、 第 1 3図に示すように一例として実際に数値を代入した動作タ イミングチャートを使用して説明する。 第 1 ドッ トラインの第 1ステツ プ目のモータ回転周期は、 前回ドッ トラインのモータ回転周期 (ここで は仮に 2. Om s とする) と補正係数 (α = 0. 6) を乗算した値 ( 2. Ο Χ Ο . 6 = 1. 2 m s ) と、 モータ基本周期 ( 1. 5m s ) と、 サー マルラインヘッ ドへの印加パルス幅 (T h = l . Om s ) と分割数 (N = 3) を乗算し 2で除算した値 ( 1. 0 X 3Z 2 = 1. 5 m s ) との中 で最も大きな値 ( 1. 5m s ) とする。
第 1 ドッ トラインの第 2ステップ目のモータ回転周期は、 前回設定し たモータ回転周期 ( 1. 5 m s ) と補正係数 ( ひ = 0. 6) を乗算した 値 (0. 9 m s ) と、 モータ基本周期 ( 1. 5 m s ) と、 サーマルライ ンヘッ ドへの印加パルス幅 (T h = l . O m s ) と分割数 (N= 3 ) を 乗算し 2で除算した値 ( 1. 5 m s ) との中で最も大きな値 ( 1. 5 m s ) とする。 第 2 ドッ トラインの第 1ステップ目のモータ回転周期は、 前回設定したモータ回転周期 ( 1. 5m s ) と補正係数 ( ひ = 0. 6 ) を乗算した値 (0. 9 m s ) と、 モータ基本周期 ( 1. 5m s ) と、 サ —マルラインへッ ドへの印加パルス幅 (T h = l . 2m s ) と分割数(N = 6 ) を乗算し 2で除算した値 ( 3. 6 m s ) との中で最も大きな値 ( 3. 6 m s ) とする。 以降前記同様にモータの回転周期を比較決定していく。 以上のようにして得られるサーマルラインプリンタの駆動装置は、 必 要以上にモータ基本周期を大きくせずに、 印刷内容によるサーマルライ ンへッ ドの急激な多分割から少分割への変動に対してもステッピングモ
ータの回転周期の変動を小さく して、 ステッピングモータの振動を抑制 し脱調せずに印刷ができるとともに、 1 ドッ トラインの印刷をステツピ ングモータの複数ステップで構成するためステッビングモータでの紙送 り ピッチ精度が向上し、 減速比を大きくすることにより安価でサイズの 小さなステッピングモータが使用でき、 1ステップ毎にモータ回転周期 を補正するため高速印刷ができるという有利な効果を有する。
なお、 前記の説明ではタイミングチヤ一トを記載する関係上サーマル ラインへッ ドの分割数を 1から 6分割までとしているが、 実際には 1か ら数十、 数百分割まであり、 本実施例によれば分割数が多ければ多いほ ど更に大きな効果を有する。
(実施例 6 )
第 1 4図は本発明の第 6の実施例におけるサーマルラインプリンタの 駆動装置による 1 ドッ トライン印刷の動作フローチヤ一トであり、 第 1 5図, 第 1 6図は同実施例における動作タイミングチャートの一例であ る。
以下に、 第 1 4図, 第 1 5図, 第 1 6図を用いて同実施例における動 作を説明する。
サーマルラインプリ ンタの駆動装置は、 電源の小型化と印刷速度を向 上させるために印刷する ドッ ト数によって印刷するプロックを動的に変 動させて動的分割駆動を行っている。 第 1 4図に示すように最初に予め 設定された同時通電可能最大ドッ ト数を超えないように今回印刷する ド ッ ト数をカウントしサーマルラインへッ ドで一度に印刷するプロックを 決定する。
次に 1 ドッ トラインを印刷する場合に必要なサ一マルラインヘッ ドの
分割数 (N) を決定し前記分割数 ' サーマルラインヘッ ドの温度 ' サー マルラインへッ ドの印加電圧等のパラメータによりサ一マルラインへッ ドへの印加パルス幅 (T h ) を決定する。
次に記録紙を搬送するための今回ドッ トラインでのステツピングモ一 タの回転周期を、 前回ドッ トラインで決定されたモータ回転周期を補正 した値 (補正係数 c を乗算した値) と、 今回ドッ トラインでのサーマル ラインへッ ドの印力 Bパノレス幅と今回ドッ トラインでのサーマルラインへ ッ ドの分割数とから算出されるモータ回転周期と、 予め記憶しているモ ータの基本周期 (モータを連続回転させたときの限界周期) とを比較し て最も大きい値に決定する。 補正係数 αは 0以上 1以下の値とする。 次に前回処理で決定したモータ回転周期で 1 ドッ トライン内の第 1ス テツブとしてステッピングモータを駆動しサーマルラインへッ ドの駆動 を行い、 サーマルラインへッ ドの駆動とステツビングモータの駆動が終 了したら 1 ドッ トライン内の第 2ステップとして再度前回処理で決定し たモータ回転周期でステッピングモータを駆動する。 第 1 5図では前記 処理を行った場合の 5 ドッ トライン分の動作タイミングチヤ一トを示す。 次に、 第 1 6図に示すように一例として実際に数値を代入した動作タ ィミングチヤ一トを使用して説明する。 第 1 ドッ トラインのモータ回転 周期は、 前回ドッ トラインのモータ回転周期 (ここでは仮に 2. O m s とする) と補正係数 (ひ = 0. 6 ) を乗算した値 ( 2. 0 X 0. 6 = 1 . 2 m s ) と、 モータ基本周期 ( 1 . 5 m s ) と、 サーマルラインヘッ ド への印加パルス幅 (T h = l . 0 m s ) と分割数 (N= 3 ) を乗算した 値 ( 1. 0 X 3 = 3. 0 m s ) との中で最も大きな値 ( 3. 0 m s ) と する。
第 2 ドッ トラインのモータ回転周期は、 前回決定したモータ回転周期
( 3. O m s ) と補正係数 (α = 0. 6 ) を乗算した値 ( 1 . 8 m s ) と、 モータ基本周期 ( 1. 5 m s ) と、 サーマルラインヘッ ドへの印加 パルス幅 (T h = l . 2 m s ) と分割数 (N= 6 ) を乗算した値 ( 7. 2 m s ) との中で最も大きな値 ( 7. 2 m s ) とする。 第 3 ドッ トライ ンのモータ回転周期は、 前回設定したモータ回転周期 (7. 2 m s ) と 補正係数 (α = 0. 6 ) を乗算した値 (4. 3 2 m s ) と、 モータ基本 周期 ( 1 . 5 m s ) と、 サーマルラインヘッ ドへの印加パルス幅 (T h = 1. O m s ) と分割数 (N= l ) を乗算した値 ( 1. O m s ) との中 で最も大きな値 (4. 3 2 m s ) とする。 以降前記同様にモータの回転 周期を比較決定していく。
以上のようにして得られるサーマルラインプリンタの駆動装置は、 必 要以上にモータ基本周期を大きくせずに、 印刷内容によるサーマルライ ンへッ ドの急激な多分割から少分割への変動に対してもステツピングモ —タの回転周期の変動を小さく して、 ステツビングモータの振動を抑制 し脱調せずに印刷ができるとともに、 1 ドッ トラインの印刷をステツピ ングモータの複数ステップで構成するためステッビングモータでの紙送 り ピッチ精度が向上し、 減速比を大きくすることによって安価でサイズ の小さなステッピングモータが使用でき、 1 ドッ トラインの印刷におい てステツビングモータの複数ステップ内での 1ステップで印刷を完了す るため印刷結果において横方向に段差が発生しないより高品位な印刷が できるという有利な効果を有する。
なお、 前記の説明ではタイミングチヤ一トを記载する関係上サ一マル ラインへッ ドの分割数を 1カゝら 6分割までとしているが、 実際には 1か ら数十、 数百分割まであり、 本実施例によれば分割数が多ければ多いほ ど更に大きな効果を有する。
(実施例 7 )
第 1 7図は本発明の第 7の実施例におけるサーマルラインプリンタの 駆動装置による 1 ドッ トライン印刷の動作フローチャートであり、 第 1 8図, 第 1 9図は同実施例における動作タイミングチャートの一例であ る。
以下に、 第 1 7図, 第 1 8図, 第 1 9図を用いて同実施例における動 作を説明する。
サーマルラインプリンタの駆動装置は、 電源の小型化と印刷速度を向 上させるために印刷する ドッ ト数によって印刷するプロックを動的に変 動させて動的分割駆動を行っている。 第 1 7図に示すように最初に予め 設定された同時通電可能最大ドッ ト数を超えないように今回印刷する ド ッ ト数をカウントしサーマルラインへッ ドで一度に印刷するプロックを 決定する。
次に 1 ドッ トラインを印刷する場合に必要なサーマルラインヘッ ドの 分割数 (N ) を決定し前記分割数 ' サーマルラインヘッ ドの温度 ' サー マルラインへッ ドの印加電圧等のパラメータによりサーマルラインへッ ドへの印加パルス幅 (T h ) を決定する。
次に記録紙を搬送するための今回のドッ トラインでのステッピングモ —タの回転周期を、 前回ドッ トラインで決定されたモータ回転周期を補 正した値 (補正係数ひを乗算した値) と、 今回ドッ トラインでのサーマ ノレラインへッ ドの印加パルス幅と今回ドッ トラインでのサーマルライン へッ ドの分割数とから算出されるモータ回転周期と、 予め記憶している モータの基本周期 (モータを連続回転させたときの限界周期) とを比較 して最も大きい値に決定する。 補正係数ひは 0以上 1以下の値とする。
次に前回処理で決定したモータ回転周期で 1 ドッ トライン内の第 1ス テツプと してステツビングモータを駆動しサーマルラインへッ ドの駆動 を行い、 サーマルラインへッ ドの駆動とステツビングモータの駆動が終 了したら 1 ドッ トライン内の第 2ステップとして再度モータの回転周期 を比較決定し、 決定したモータ回転周期でモータを駆動する。 決定方法 は、 前回処理で決定したモータ回転周期を補正した値 (補正係数 αを乗 算した値) と、 予め記憶しているモータの基本周期 (モータを連続回転 させたときの限界周期) とを比較して最も大きい値にするものである。 第 1 8図では前記処理を行った場合の 5 ドッ トライン分の動作タイ ミン グチャー トを示す。
次に、 第 1 9図に示すように一例として実際に数値に代入した動作タ イミングチヤ一トを使用して説明する。 第 1 ドッ トラインの第 1ステツ プ目のモータ回転周期は、 前回ドッ トラインのモータ回転周期 (ここで は仮に 2. Om s とする) と補正係数 (α = 0. 6) を乗算した値 (2. 0 X 0. 6 = 1. 2 m s ) と、 モータ基本周期 ( 1. 5 m s ) と、 サ一 マルラインヘッ ドへの印加パルス幅 (T h = l . Om s ) と分割数 (N = 3) を乗算した値 ( 1. 0 X 3 = 3. Om s ) との中で最も大きな値 ( 3. Om s ) とする。
第 1 ドッ トラインの第 2ステップ目のモータ回転周期は、 前回決定し たモータ回転周期 ( 3. O m s ) と補正係数 (ひ = 0. 6 ) を乗算した 値 ( 1. 8 m s ) と、 モータ基本周期 ( 1. 5 m s ) との中で最も大き な値 ( 1. 8 m s ) とする。 第 2 ドッ トラインの第 2ステップ目のモー タ回転周期は、 前回決定したモータ回転周期 ( 1. 8 m s ) と補正係数 (α = 0. 6 ) を乗算した値 (4. 3 2m s ) と、 モータ基本周期 ( 1. 5 m s ) と、 サ一マルラインヘッ ドへの印加パルス幅 (T h = l . 2 m
s ) と分割数 (N = 6 ) を乗算した値 ( 7 . 2 m s ) との中で最も大き な値 ( 7 . 2 m s ) とする。 以降前記同様にモータの回転周期を比較決 定していく。
以上のようにして得られるサーマルラインプリ ンタの駆動装置は、 必 要以上にモータ基本周期を大きくせずに、 印刷内容によるサーマルライ ンへッ ドの急激な多分割から少分割への変動に対してもステツピングモ ータの回転周期の変動を小さく して、 ステツビングモータの振動を抑制 し脱調せずに印刷ができるとともに、 1 ドッ トラインの印刷をステツピ ングモータの複数ステップで構成するためステッビングモータでの紙送 り ピッチ精度が向上し、 減速比を大きくすることにより安価でサイズの 小さなステッピングモータが使用でき、 1 ドッ トラインの印刷において ステツビングモータの複数ステップ内での 1ステップで印刷を完了する ため印刷結果において横方向に段差が発生しないより高品位な印刷がで き、 1 ステップ毎にモータ回転周期を補正するため高速印刷ができると いう有利な効果を有する。
なお、 前記の説明ではタイミングチヤ一トを記載する関係上サ一マル ラインへッ ドの分割数を 1から 6分割までと しているが、 実際には 1か ら数十、 数百分割まであり、 本実施例によれば分割数が多ければ多いほ ど更に大きな効果を有する。
(実施例 8 )
第 2 0図は本発明の第 8の実施例におけるサーマルラインプリンタの 駆動装置による 1 ドッ トライン印刷の動作フローチヤ一 トであり、 第 2 1図, 第 2 2図は同実施例における動作タイミングチヤ一トの一例であ る。
以下に、 第 2 0図, 第 2 1図, 第 2 2図を用いて同実施例における動 作を説明する。
サーマルラインプリンタの駆動装置は、 電源の小型化と印刷速度を向 上させるために印刷する ドッ ト数によって印刷するプロックを動的に変 動させて動的分割駆動を行っている。 第 2 0図に示すように最初に予め 設定された同時通電可能最大ドッ ト数を超えないように今回印刷する ド ッ ト数を力ゥントしサ一マルラインへッ ドで一度に印刷するブロックを 決定する。
次に今回の 1 ドッ トラインを印刷する場合に必要なサ一マルラインへ ッ ドの分割数 (N A ) を決定し前記分割数 ' サーマルラインヘッ ドの温 度 · サ一マルラインへッ ドの印加電圧等のパラメータによりサーマルラ インヘッ ドへの印加パルス場 (T h A ) を決定する。
次に予め設定された同時通電可能最大ドッ ト数を超えないように次回 印刷する ドッ ト数をカウントしサーマルラインへッ ドで一度に印刷する ブロックを決定する。 次に次回の 1 ドッ トラインを印刷する場合に必要 なサ一マルラインヘッ ドの分割数 (N B ) を決定し前記文化数 · サ一マ ルラインへッ ドの温度 ' サーマルラインへッ ドの印加電圧等のパラメ一 タによりサーマルラインへッ ドへの印加パルス幅(T h B ) を決定する。 次に記録紙を搬送するための今回ドッ トラインでのステツビングモー タの回転周期を、 前回ドッ トラインで決定されたモータ回転周期を補正 した値 (補正係数 αを乗算した値) と、 今回ドッ トラインでのサーマル ラインへッドの印加パルス幅と今回ドッ トラインでのサーマルラインへ ッ ドの分割数とから算出されるモータ回転周期と、 予め記憶しているモ ータの基本周期 (モータを連続回転させたときの限界周期) と、 次回ド ッ トラインでのサーマルラインへッ ドの印加パルス幅と次回ドッ トライ
ンでのサーマルラインへッ ドの分割数とから算出された値を補正した値 (補正係数 3を乗算した値) とを比較して最も大きい値に決定する。 補 正係数 α と /3は 0以上 1以下の値とする。
最後に前記処理で決定したモータ回転周期でステツビングモータを駆 動しサーマルラインヘッ ドの駆動を行う。 第 2 1図では前記処理を行つ た場合の 5 ドッ トライン分の動作タイ ミングチヤ一トを示す。 次に、 第 2 2図に示すように一例と して実際に数値を代入した動作タイミングチ ヤートを使用して説明する。
第 1 ドッ トラインのモータ回転周期は、 前回ドッ トラインのモータ回 転周期 (ここでは仮に 4. O m s とする) と補正係数 ( ひ = 0. 6 ) を 乗算した値 (4. 0 X 0. 6 = 2. 4 m s ) と、 モータ基本周期 (3. O m s ) と、 今回ドッ トラインのサ一マルラインへッ ドへの印加パルス 幅 (T h A= l . 0 m s ) と分割数 (NA= 3 ) を乗算した値 ( 1. 0 X 3 = 3. O m s ) と、 次回ドッ トラインのサ一マノレラインヘッ ドへの 印加パルス幅 (T h B = l . 2 m s ) と分割数 (NB = 6 ) と補正係数 ( β = 0 · 5 ) を乗算した値 ( 1 . 2 X 6 X 0. 5 = 3. 6 m s ) との 中で最も大きな値 ( 3. 6 m s ) とする。
第 2 ドッ トラインのモータ回転周期は、 前回ドッ トラインのモータ回 転周期 ( 3. 6 m s ) と補正係数 ( ひ = 0. 6 ) を乗算した値 ( 2. 1 6 m s ) と、 モータ基本周期 ( 3. O m s ) と、 今回ドッ トラインのサ 一マノレラインヘッ ドへの印加パノレス幅 (T h A = 1. 2 m s ) と分割数 (N A= 6 ) を乗算した値 ( 7. 2 m s ) と、 次回ドッ トラインのサー マルラインへッ ドへの印加パルス幅 (T h B = l . O m s ) と分割数(N B = 1 ) と補正係数 ( β = 0. 5 ) を乗算した値 (0. 5 ) との中で最 も大きな値 ( 7. 2 m s ) とする。
第 3 ドッ トラインのモータ回転周期は、 前回ドッ トラインのモータ回 転周期 ( 7. 2 m s ) と補正係数 (ひ = 0. 6 ) を乗算した値 (4. 3 2m s ) と、 モータ基本周期 (3. Om s ) と、 サーマルラインヘッ ド への印加パスル幅 (T hA= l . Om s ) と分割数 (NA= 1 ) を乗算 した値 ( 1. Om s ) と次回ドッ トラインのサーマルラインヘッ ドへの 印加パルス幅 (T h B = l . Om s ) と分割数 (NB = 1 ) と補正係数 (]3 = 0. 5 ) を乗算した値 (0. 5) との中で最も大きな値 (4. 3 2m s ) とする。 以降前記同様にモータの回転周期を比較決定していく。 以上のようにして得られるサーマルラインプリンタの駆動装置は、 必 要以上にモータ基本周期を大きくせずに、 印刷内容によるサーマルライ ンへッ ドの急激な多分割から少分割への変動とともに少分割から多分割 への変動に対してもステツビングモータの回転周期の変動を小さく して、 ステツビングモータの振動をより抑制できるため駆動音が小さく、 より 低トルクのステツビングモータを使用して高速印刷ができるという有利 な効果を有する。
なお、 前記の説明ではタイミングチャートを記載する関係上サ一マル ラインへッ ドの分割数を 1から 6分割までと しているが、 実際には 1か ら数十、 数百分割まであり、 本実施例によれば分割数が多ければ多いほ ど更に大きな効果を有する。
(実施例 9)
第 2 3図は本発明の第 9の実施例におけるサーマルラインプリンタの 駆動装置による 1 ドッ トライン印刷の動作フローチヤ一トであり、 第 2 4図, 第 2 5図は同実施例における動作タイミンクチャートの一例であ る。
以下に、 第 2 3図, 第 2 4図, 第 2 5図を用いて同実施例における動 作を説明する。
サ一マルラインプリ ンタの駆動装置は、 電源の小型化と印刷速度を向 上させるために印刷する ドッ ト数によって印刷するプロックを動的に変 動させて動的分割駆動を行っている。 第 2 3図に示すように最初に予め 設定された同時通電可能最大ドッ ト数を超えないように今回印刷する ド ッ ト数を力ゥントしサーマルラインへッ ドで一度に印刷するプロックを 決定する。
次に今回の 1 ドッ トラインを印刷する場合に必要なサーマルラインへ ッ ドの分割数 (N A ) を決定し前記分割数 ' サーマルラインヘッ ドの温 度 · サ—マルラインへッ ドの印加電圧等のパラメータによりサ一マルラ インヘッ ドへの印加パルス幅 (T h A ) を決定する。 次に予め設定され た同時通電可能最大ドッ ト数を超えないように次回印刷する ドット数を カウントしサーマルラインへッ ドで一度に印刷するブロックを決定する。 次に次回の 1 ドッ トラインを印刷する場合に必要なサーマルラインへ ッ ドの分割数 (N B ) を決定し前記分割数 · サ一マルラインヘッ ドの温 度 ·サーマルラインへッ ドの印加電圧等のパラメータによりサーマルラ インヘッ ドへの印加パルス幅 (T h B ) を決定する。
次に記録紙を搬送するための今回ドッ トラインでのステツビングモー タの回転周期を、 前回ドッ トラインで決定されたモータ回転周期を補正 した値 (補正係数ひを乗算した値) と、 今回ドッ トラインでのサ一マル ラインへッ ドの印加パルス幅と今回ドッ トラインでのサーマルラインへ ッ ドの分割数とから算出されるモータ回転周期と、 予め記憶しているモ ータの基本周期 (モータを連続回転させたときの限界周期) と、 次回ド ッ トラインでのサーマルラインへッ ドの印加パルス幅と次回ドッ トライ
ンでのサ一マルラインへッ ドの分割数とから算出された値を補正した値 (補正係数 /3を乗算した値) とを比較して最も大きい値に決定する。 補 正係数 α と βは 0以上 1以下の値とする。
次に前回処理で決定したモータ回転周期で 1 ドッ トライン内の第 1ス テツプと してステツビングモータを駆動しサ一マルラインへッ ドの駆動 を行いステツビングモータの駆動が終了したら 1 ドッ トライン内の第 2 ステップと して再度前回処理で決定したモータ回転周期でステッピング モータを駆動する。 第 2 4図では前記処理を行った場合の 5 ドッ トライ ン分の動作タイ ミングチヤ一トを示す。
次に、 第 2 5図に示すように一例と して実際に数値を代入した動作タ イミングチャートを使用して説明する。 第 1 ドッ トラインのモータ回転 周期は、 前回ドッ トラインのモータ回転周期 (ここでは仮に 2. O m s とする) と補正係数 (ひ = 0. 6 ) を乗算した値 (2. 0 X 0. 6 = 1. 2 m s ) と、 モータ基本周期 ( 1 . 5 m s ) と、 今回ドッ トラインのサ —マルラインヘッ ドへの印加パルス幅 (T h A= l . O m s ) と分割数 (N A= 3 ) を乗算し 2で除算した値 ( 1. 0 X 3 Z 2 = 1. 5 m s ) と、 次回ドッ トラインのサーマルラインヘッ ドへの印加パルス幅 (T h B = 1. 2 m s ) と分割数 (NB = 6 ) と補正係数 ( β = 0. 5 ) を乗 算し 2で除算した値 ( 1. 2 X 6 X 0. 5 / 2 = 1. 8 m s ) の中で最 も大きな値 ( 1. 8 m s ) とする。
第 2 ドッ トラインのモータ回転周期は、 前回ドッ トラインのモータ回 転周期 ( 1. 8 m s ) と補正係数 (α = 0. 6 ) を乗算した値 ( 1 . 0 8 m s ) と、 モータ基本周期 ( 1 . 5 m s ) と、 今回ドッ トラインのサ 一マルラインヘッ ドへの印加パルス幅 (T h A= l . 2 m s ) と分割数 (N A= 6 ) を乗算し 2で除算した値 ( 3. 6 m s ) と、 次回ドッ トラ
インのサーマルラインヘッ ドへの印加パルス幅 (T h B = 1. O m s ) と分割数 (N B = 1 ) と補正係数 (]3 = 0. 5 ) を乗算し 2で除算した 値 (0. 2 5 m s ) との中で最も大きな値 ( 3. 6 m s ) とする。
第 3 ドッ トラインのモータ回転周期は、 前回ドッ トラインのモータ回 転周期 ( 3. 6 m s ) と補正係数 (ひ = 0. 6 ) を乗算した値 (2. 1 6 m s ) と、 モータ基本周期 ( 1 . 5 m s ) と、 今回ドッ トラインのサ 一マルラインヘッ ドへの印加パルス幅 (T h A= l . O m s ) と分割数 (NA= 1 ) を乗算し 2で除算した値 (0. 5 m s ) と、 次回ドッ トラ インのサーマルラインヘッ ドへの印加パルス幅 (T h B = l . O m s ) と分割数 (N B = 1 ) と補正係数 ( β = 0. 5 ) を乗算し 2で除算した 値 (0. 2 5 m s ) との中で最も大きな値 ( 2. 1 6 m s ) とする。 以 降前記同様にモータの回転周期を比較決定していく。
以上のようにして得られるサーマルラインプリンタの駆動装置は、 必 要以上にモータ基本周期を大きくせずに、 印刷内容によるサ一マルライ ンへッ ドの急激な多分割から少分割への変動とともに少分割から多分割 への変動に対してもステツビングモータの回転周期の変動を小さく して、 ステツビングモータの振動をより抑制できるため駆動音が小さく、 より 低トルクのステツビングモータを使用し脱調せずに印刷ができるととも に、 1 ドッ トラインの印刷をステッピングモータの複数ステップで構成 するためステッピングモータでの紙送り ピッチ精度が向上し、 減速比を 大きくすることにより安価でサイズの小さなステツビングモータが使用 できるという有利な効果を有する。
なお、 前記の説明ではタイミングチヤ一トを記載する関係上サ一マル ラインへッ ドの分割数を 1から 6分割までとしているが、 実際には 1か ら数十、 数百分割まであり、 本実施例によりば分割数が多ければ多いほ
ど更に大きな効果を有する。 (実施例 1 0 )
第 2 6図は本発明の第 1 0の実施例におけるサーマルラインプリンタ の駆動装置による 1 ドッ トライン印刷の動作フローチヤ一トであり、 第 2 7図, 第 2 8図は同実施例における動作タイ ミングチヤ一トの一例で ある。
以下に、 第 2 6図, 第 2 7図, 第 2 8図を用いて同実施例における動 作を説明する。
サーマルラインプリ ンタの駆動装置は、 電源の小型化と印刷速度を向 上させるために印刷する ドッ ト数によって印刷するプロックを動的に変 動させて動的分割駆動を行っている。 第 2 6図に示すように最初に予め 設定された同時通電可能最大ドッ ト数を超えないように今回印刷する ド ッ ト数を力ゥントしサーマルラインへッ ドで一度に印刷するブロックを 決定する。
次に今回の 1 ドッ トラインを印刷する場合に必要なサーマルラインへ ッ ドの分割数 (N A ) を決定し前記分割数 ' サ一マルラインヘッ ドの温 度 · サーマルラインへッ ドの印加電圧等のパラメータによりサーマルラ インヘッ ドへの印加パルス幅 (T h A ) を決定する。
次に予め設定された同時通電可能最大ドッ ト数を超えないように次回 印刷する ドッ ト数をカウントしサーマルラインへッ ドで一度に印刷する ブロックを決定する。 次に次回の 1 ドッ トラインを印刷する場合に必要 なサーマルラインヘッ ドの分割数 (N B ) を決定し前記分割数 ' サーマ ルラインへッ ドの温度 · サーマルラインへッ ドの印加電圧等のパラメ一 タによりサーマルラインへッ ドへの印加パルス幅(T h B ) を決定する。
次に記録紙を搬送するための今回ドッ トラインでのステツビングモータ の回転周期を、 前回ドッ トラインで決定されたモータ回転周期を補正し た値 (補正係数ひを乗算した値) と、 今回ドッ トラインでのサ一マルラ ィンへッ ドの印加パルス幅と今回ドッ トラインでのサーマルラインへッ ドの分割数とから算出されるモータ回転周期と、 予め記憶しているモー タの基本周期 (モータを連続回転させたときの限界周期) とを比較して 最も大きい値に決定する。 補正係数 αは 0以上 1以下の値とする。
次に前回処理で決定したモータ回転周期で 1 ドッ トライン内の第 1 ス テツプと してステッビングモータを駆動しサーマルラインへッ ドの駆動 を行いステツビングモータの駆動が終了したら 1 ドッ トライン内の第 2 ステップと して再度モータの回転周期を比較決定し、 決定したモータ回 転周期でモータを駆動する。 決定方法は、 前回処理で決定したモータ回 転周期を補正した値 (補正係数 αを乗算した値) と、 今回ドッ トライン でのサ一マルラィンへッ ドの印加パルス幅と今回ドッ トラインでのサー マルラインヘッ ドの分割数とから算出されるモータ回転周期と、 予め記 憶しているモータの基本周期 (モータを連続回転させたときの限界周 期) と、 次回ドッ トラインでのサーマルラインヘッ ドの印加パルス幅と 次回ドッ トラインでのサーマルラインへッ ドの分割数とから算出される 値を補正した値 (補正係数 /3を乗算した値) とを比較して最も大きい値 にするものである。 補正係数 3は 0以上 1以下の値とする。 第 2 7図で は前記処理を行った場合の 5 ドッ トライン分の動作タイ ミングチャート を示す。
次に、 第 2 8図に示すように一例と して実際に数値を代入した動作タ ィミングチヤ一トを使用して説明する。 第 1 ドッ トラインの第 1ステツ プ目のモータ回転周期は、 前回ドッ トラインのモータ回転周期 (ここで
は仮に 2. 0 m s とする) と補正係数 ( α = 0. 6 ) を乗算した値 ( 2. 0 X 0. 6 = 1. 2 m s ) と、 モータ基本周期 ( 1. 5 m s ) と、 今回 ドッ トラインのサ一マノレラインへッ ドへの印加パルス幅 (T h A= 1. 0 m s ) と分割数 (NA= 3 ) を乗算し 2で除算した値 ( 1. 0 X 3 2 = 1. 5 m s ) との中で最も大きな値 ( 1. 5 m s ) とする。 第 1 ド ッ トラインの第 2ステップ目のモータ回転周期は、 前回決定したモータ 回転周期 ( 1. 5 m s ) と補正係数 ( ひ = 0. 6 ) を乗算した値 (0. 9 m s ) と、 モータ基本周期 ( 1 . 5 m s ) と、 今回ドッ トラインのサ —マルラインヘッ ドへの印加パルス幅 (T h A= l . O m s ) と分割数 (N A= 3 ) を乗算し 2で乗算した値 ( 1. 5 m s ) と、 次回ドッ トラ インのサ一マノレラインヘッ ドへの印カロパノレス幅 (T h B = 1. 2 m s ) と分割数 (NB == 6 ) と補正係数 (]3 = 0. 5 ) を乗算し 2で除算した 値 ( 1. 8 m s ) との中で最も大きな値 ( 1. 8 m s ) とする。
第 2 ドッ トラインの第 1ステップ目のモータ回転周期は、 前回決定し たモータ回転周期 ( 1. 8 m s ) と補正係数 ( ひ = 0. 6 ) を乗算した 値 ( 1. 0 8 m s ) と、 モータ基本周期 ( 1. 5 m s ) と、 今回ドッ ト ラインのサ一マルラインへッ ドへの印加パルス幅 ( T h A= 1. 2 m s ) と分割数 (NA= 6 ) を乗算し 2で除算した値 (3. 6 m s ) との中で 最も大きな値 ( 3. 6 m s ) とする。 以降前記同様にモータの回転周期 を比較決定していく。
以上のようにして得られるサーマルラインプリンタの駆動装置は、 必 要以上にモータ基本周期を大きくせずに、 印刷内容によるサーマルライ ンへッ ドの急激な多分割から少分割への変動とともに少分割から多分割 への変動に対してもステツビングモータの回転周期の変動を小さく して ステッピングモータの振動をより抑制できるため駆動音が小さく、 より
低トクルのステツビングモータを使用し脱調せずに印刷ができるととも に、 1 ドッ トラインの印刷をステッピングモータの複数ステップで構成 するためステツビングモータでの紙送り ピッチ精度が向上し、 減速比を 大きくすることにより安価でサイズの小さなステツビングモータが使用 でき、 1ステップ毎にモータ回転周期を補正するため高速印刷ができる という有利な効果を有する。
なお、 前記の説明ではタイミングチヤ一トを記載する関係上サーマル ラインへッ ドの分割数を 1カゝら 6分割までとしているが、 実際には 1か ら数十、 数百分割まであり、 本実施例によれば分割数が多ければ多いほ ど更に大きな効果を有する。
(実施例 1 1 )
第 2 9図は本発明の第 1 1の実施例におけるサ一マルラインプリンタ の駆動装置による 1 ドッ トライン印刷の動作フローチヤ一トであり、 第 3 0図, 第 3 1図は同実施例における動作タイ ミングチャートの一例で ある。
以下に、 第 2 9図, 第 3 0図, 第 3 1図を用いて同実施例における動 作を説明する。
サ一マルラインプリ ンタの駆動装置は、 電源の小型化と印刷速度を向 上させるために印刷する ドッ ト数によって印刷するプロックを動的に変 動させて動的分割駆動を行っている。 第 2 9図に示すように最初に予め 設定された同時通電可能最大ドッ ト数を超えないように今回印刷する ド ッ ト数をカウン トしサ一マルラインへッ ドで一度に印刷するプロックを 決定する。
次に今回の 1 ドッ トラインを印刷する場合に必要なサーマルラインへ
ッ ドの分割数 (N A ) を決定し前記分割数 ' サーマルラインヘッ ドの温 度 . サーマルラインへッ ドの印加電圧等のパラメータによりサーマルラ インヘッ ドへの印加パルス幅 (T h A ) を決定する。
次に予め設定された同時通電可能最大ドッ ト数を超えないように次回 印刷する ドッ ト数を力ゥントしサーマルラインへッ ドで一度に印刷する ブロックを決定する。 次に次回の 1 ドッ トラインを印刷する場合に必要 なサーマルラインヘッ ドの分割数 (N B ) を決定し前記分割数 ' サーマ ルラインへッ ドの温度 ■ サーマルラインへッ ドの印加電圧等のパラメ一 タによりサーマルラインへッ ドへの印加パルス幅(T h B ) を決定する。 次に記録紙を搬送するための今回ドッ トラインでのステツビングモー タの回転周期を、 前回ドッ トラインで決定されたモータ回転周期を補正 した値 (補正係数 αを乗算した値) と、 今回ドッ トラインでのサーマル ラインへッ ドの印加パルス幅と今回ドッ トラインでのサーマルラインへ ッ ドの分割数とから算出されるモータ回転周期と、 予め記憶しているモ —タの基本周期 (モータを連続回転させたときの限界周期) と、 次回ド ッ トラインでのサ一マルラインへッ ドの印加パルス幅と次回ドッ トライ ンでのサ一マルラインへッ ドの分割数とから算出される値を補正した値 (補正係数 /3を乗算した値) とを比較して最も大きい値に決定する。 補 正係数 α と βは 0以上 1以下の値とする。
次に前回処理で決定したモータ回転周期で 1 ドッ トライン内の第 1ス テツプと してステツビングモータを駆動しサーマルラインへッ ドの駆動 を行い、 サーマルラインへッ ドの駆動とステッビングモータの駆動が終 了したら 1 ドッ トライン内の第 2ステップとして再度前回処理で決定し たモータ回転周期でステッピングモータを駆動する。 第 3 0図では前記 処理を行った場合の 5 ドッ トライン分の動作タイミングチャートを示す
次に、 第 3 1図に示すように一例として実際に数値を代入した動作タ イミングチャートを使用して説明する。 第 1 ドッ トラインのモータ回転 周期は、 前回ドッ トラインのモータ回転周期 (ここでは仮に 2. Om s とする) と補正係数 ( α = 0. 6 ) を乗算した値 ( 2. 0 X 0. 6 = 1. 2m s ) と、 モータ基本周期 ( 1. 5m s ) と、 今回ドッ トラインのサ —マルラインヘッ ドへの印加パルス幅 (T h A = 1. Om s ) と分割数 (N A= 3 ) を乗算した値 ( 1. 0 X 3 = 3. Om s ) と、 次回ドッ ト ラインのサーマルラインへッ ドへの印加パルス幅 (T h B = 1. 2 m s ) と分割数 (NB = 6 ) と補正係数 ( 3 = 0. 5 ) を乗算した値 ( 1. 2 X 6 X 0. 5 = 3. 6 m s ) の中で最も大きな値 ( 3. 6 m s ) とする。 第 2 ドッ トラインのモータ回転周期は、 前回決定したモータ回転周期 (3. 6 m s ) と補正係数 (α = 0. 6) を乗算した値 ( 2. 1 6 m s ) と、 モータ基本周期 ( 1. 5 m s ) と、 今回ドッ トラインのサーマルラ インヘッ ドへの印カロパルス幅 (T h A= 1. 2 m s ) と分割数 (NA = 6) を乗算した値 ( 7. 2 m s ) と、 次回ドッ トラインのサーマルライ ンへッ ドへの印加パルス幅 (T h B = l . Om s ) と分割数 (N B = 1 ) と補正係数 (/3 = 0. 5) を乗算した値 (0. 5m s ) との中で最も大 きな値 ( 7. 2 m s ) とする。 第 3 ドッ トラインのモータの回転周期は、 前回決定したモータ回転周期 ( 7. 2m s ) と補正係数 (ひ = 0. 6) を乗算した値 ( 4. 3 2 m s ) と、 モータ基本周期 ( 1. 5 m s ) と、 今回ドッ トラインのサ一マノレラインへッ ドへの印加パルス幅 (T h A = 1. Om s ) と分割数 (NA= 1 ) を乗算した値 ( 1. Om s ) と、 次 回ドッ トラインのサ一マルラインへッ ドへの印加パルス幅(T h B = 1. Om s ) と分割数 (NB= 1 ) と補正係数 (ι3 = 0. 5) を乗算した値 ( 0. 5 m s ) との中で最も大きな値 (4. 3 2m s ) とする。 以降前
記同様にモータの回転周期を比較決定していく。
以上のようにして得られるサーマルラインプリンタの駆動装置は、 必 要以上にモータ基本周期を大きくせすぜに、 印刷内容によるサ一マルラ ィンへッ ドの急激な多分割から少分割への変動とともに少分割から多分 割への変動に対してもステツビングモータの回転周期の変動を小さく し て、 ステツビングモータの振動をより抑制できるため駆動音が小さく、 より低トルクのステツビングモータを使用し脱調せずに印刷ができると ともに、 1 ドッ トラインの印刷をステツビングモータの複数ステップで 構成するためステツピングモ一タでの紙送り ピッチ精度が向上し、 減速 比を大きくすることにより安価でサイズの小さなステツビングモータが 使用でき、 1 ドッ トラインの印刷においてステッピングモータの複数ス テップ内での 1ステップで印刷を完了するため印刷結果において横方向 に段差が発生しないより高品位な印刷ができるという有利な効果を有す る。
なお、 前記の説明ではタイ ミングチャートを記載する関係上サーマル ラインへッ ドの分割数を 1カゝら 6分割までとしているが、 実際には 1か ら数十、 数百分割まであり、 本実施例によれば分割数が多ければ多いほ ど更に大きな効果を有する。 (実施例 1 2 )
第 3 2図は本発明の第 1 2の実施例におけるサーマルラインプリ ンタ の駆動装置による 1 ドッ トライン印刷の動作フローチヤ一トであり、 第 3 3図, 第 3 4図は同実施例における動作タイ ミングチヤートの一例で ある。
以下に、 第 3 2図, 第 3 3図, 第 3 4図を用いて同実施例における動
作を説明する。
サ一マルラインプリ ンタの駆動装置は、 電源の小型化と印刷速度を向 上させるために印刷する ドッ ト数によって印刷するプロックを動的に変 動させて動的分割駆動を行っている。 第 3 2図に示すように最初に予め 設定された同時通電可能最大ドッ ト数を超えないように今回印刷する ド ッ ト数を力ゥン トしサーマルラインへッ ドで一度に印刷するプロックを 決定する。
次に今回の 1 ドッ トラインを印刷する場合に必要なサーマルラインへ ッ ドの分割数 (N A ) を決定し前記分割数 · サ一マルラインヘッ ドの温 度 ■ サーマルラィンへッ ドの印加電圧等のパラメータによりサ一マルラ インヘッ ドへの印加パルス幅 (T h A ) を決定する。
次に予め設定された同時通電可能最大ドッ ト数を超えないように次回 印刷する ドッ ト数をカウントしサーマルラインへッ ドで一度に印刷する プロックを決定する。 次に次回の 1 ドッ トラインを印刷する場合に必要 なサーマルラインヘッ ドの分割数 (N B ) を決定し前記分割数 · サ一マ ノレラインへッ ドの温度 · サーマルラインへッ ドの印加電圧等のパラメ― タによりサーマルラインへッ ドへの印加パルス幅(T h B ) を決定する。 次に記録紙を搬送するための今回ドッ トラインでのステツピングモ一 タの回転周期を、 前回ドッ トラインで決定されたモータ回転周期を補正 した値 (補正係数 αを乗算した値) と今回ドッ トラインでのサーマルラ ィンへッ ドの印加パルス幅と今回ドッ トラインでのサ一マノレラインへッ ドの分割数とから算出されるモータ回転周期と、 予め記憶しているモー タの基本周期 (モータを連続回転させたときの限界周期) とを比較して 最も大きい値に決定する。 補正係数 αは 0以上 1以下の値とする。
次に前回処理で決定したモータ回転周期で 1 ドッ トライン内の第 1の
ステップとしてステツビングモータを駆動しサーマルラインへッ ドの駆 動を行い、 サーマルラインへッ ドの駆動とステツビングモータの駆動が 終了したら 1 ドッ トライン内の第 2ステップと し再度モータの回転周期 を比較決定し、 決定したモータ回転周期でモータを駆動する。 決定方法 は、 前回処理で決定したモータ回転周期を補正した値 (補正係数ひを乗 算した値) と、 予め記憶しているモータの基本周期 (モータを連続回転 させたときの限界周期) と、 次回ドッ トラインでのサーマルラインへッ ドの印加パルス幅と次回ドッ トラインでのサーマルラインへッ ドの分割 数とから算出される値を補正した値 (補正係数 ]3を乗算した値) とを比 較して最も大きい値にするものである。 補正係数 0は 0以上 1以下の値 とする。 第 3 3図では前記処理を行った場合の 5 ドッ トライン分の動作 タイミングチヤ一トを示す。
次に、 第 3 4図に示すように一例として実際に数値を代入した動作タ イミングチャートを使用して説明する。 第 1 ドッ トラインの第 1ステツ プ目のモータ回転周期は、 前回ドッ トラインのモータ回転周期 (ここで は仮に 2. O m s とする) と補正係数 ( ひ = 0. 6 ) を乗算した値 ( 2. 0 X 0. 6 = 1. 2 m s ) と、 モータ基本周期 ( 1. 5 m s ) と、 今回 ドッ トラインのサ一マルラインへッ ドへの印加パルス幅 (T h A= 1. 0 m s ) と分割数 (NA= 3 ) を乗算した値 ( 1. 0 X 3 = 3. 0m s ) との中で最も大きな値 (3. 0 m s ) とする。
第 1 ドッ トラインの第 2ステップ目のモータ回転周期は、 前回決定し たモータ回転周期 ( 3. O m s ) と補正係数 ( ひ = 0. 6 ) を乗算した 値 ( 1. 8 m s ) と、 モータ基本周期 ( 1. 5 m s ) と、 次回ドッ トラ インのサ一マルラインヘッ ドへの印加パルス幅 (T h B = l . 2 m s ) と分割数 (NB = 6 ) と補正係数 ( β = 0. 5 ) を乗算した値 ( 3. 6
m s ) との中で最も大きな値 ( 3. 6 m s ) とする。 第 2 ドッ トライン の第 1ステップ目のモータ回転周期は、前回決定したモータ回転周期( 3. 6m s ) と補正係数 (ひ = 0. 6 ) を乗算した値 ( 2. 1 6 m s ) と、 モータ基本周期 ( 1. 5 m s ) と、 今回ドッ トラインのサ一マルライン ヘッ ドへの印加パルス幅 (T h A= 1. 2 m s ) と分割数 (NA= 6) を乗算した値 ( 7. 2 m s ) との中で最も大きな値 ( 7. 2 m s ) とす る。 以降前記同様にモータの回転周期を比較決定していく。
以上のようにして得られるサーマルラインプリンタの駆動装置は、 必 要以上にモータ基本周期を大きくせずに、 印刷内容によるサーマルライ ンへッ ドの急激な多分割から少分割への変動とともに少分割から多分割 への変動に対してもステツビングモータの回転周期の変動を小さく して、 ステツビングモータの振動をより抑制できるため駆動音が小さく、 より 低トルクのステツビングモータを使用し脱調せずに印刷ができるととも に、 1 ドッ トラインの印刷をステッピングモータの複数ステップで構成 するためステツピンモータでの紙送り ピッチ精度が向上し、 減速比を大 きくすることにより安価でサイズの小さなステツビングモータが使用で き、 1 ドッ トラインの印刷においてステッピングモータの複数ステップ 内での 1ステップで印刷を完了するため印刷結果において横方向に段差 が発生しないより高品位な印刷ができ、 1ステップ毎にモータ回転周期 を補正するため高速印刷ができるという有利な効果を有する。
なお、 前記の説明ではタイミングチヤ一トを記載する関係上サーマル ラインへッ ドの分割数を 1カゝら 6分割までとしているが、 実際には 1か ら数十、 数百分割まであり、 本実施例によれば分割数が多ければ多いほ ど更に大きな効果を有する。
産業上の利用可能性
以上のように本発明によるサーマルラインプリンタは、 本体シャーシ のプラテンローラの軸芯方向の投影面における長手側から記録紙を挿入 し、 短手側に記録紙を排出する構成とすることにより、 サーマルライン プリ ンタの奥行き寸法の低減が実現でき、 使用者の印字状態の確認を阻 害することなく実装される機器の小型化を実現することができる。
また、 本発明によるサーマルラインプリ ンタの駆動装置は、 小型、 低 トルク、 低価格のステッピングモータを使用しても、 前回ドッ トライン と次回ドッ トラインのモータ回転周期の情報から今回ドッ トラインのモ ータ回転周期を決定するため、 動的分割駆動時に発生するサーマルライ ンヘッ ドの多分割から少分割への急激な変動や少分割から多分割への急 激な変動によるモータ回転周期の変動があっても、 ステッピングモータ の振動を小さく押さえ駆動音を小さく し脱調せすに高速印刷が行えると いう効果が得られるものである。