JPH1029345A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JPH1029345A
JPH1029345A JP8206615A JP20661596A JPH1029345A JP H1029345 A JPH1029345 A JP H1029345A JP 8206615 A JP8206615 A JP 8206615A JP 20661596 A JP20661596 A JP 20661596A JP H1029345 A JPH1029345 A JP H1029345A
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JP
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Application number
JP8206615A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohisa Kinoshita
尚久 木下
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1029345A publication Critical patent/JPH1029345A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/36Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for portability, i.e. hand-held printers or laptop printers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/38Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for embossing, e.g. for making matrices for stereotypes
    • B41J3/39Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for embossing, e.g. for making matrices for stereotypes hand-held

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  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリッジから取外した印字ユニットを手動
による印字方向への移動走査で印字する際には、印字方
向への印字解像度を高めることで印字濃度の低下を防止
し得る印字装置を提供することである。 【解決手段】 記録用紙38を搬送する用紙送り機構3
0と、キャリッジ21を印字方向に往復移動させるキャ
リッジ移動機構10とがケーシング2に収容される。ま
た、記録用紙38に印字可能な記録ヘッド82を有する
印字ユニット70が前記キャリッジ21に対して着脱可
能に装着される。その装着された状態では自動走査モー
ドで印字することができ、また、印字ユニット70を前
記キャリッジ21から取り外した状態では手動走査モー
ドで印字することができる。そして、前記キャリッジ2
1に対する前記印字ユニット70の着脱状態が装着検出
センサ61、109によって検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字手段を有する
ハンディ型の印字ユニットを、キャリッジに装着して自
動走査による印字ができるとともに、単独に手動で印字
方向へ移動走査して印字が可能な印字装置に関し、特に
手動走査による印字における印字方向の解像度を高める
ようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマルヘッドからなる記録ヘッ
ドを有する印字機構を本体ケース内にコンパクトに収納
し、記録媒体上に略鉛直姿勢に保持し、本体ケースを印
字方向に手動で移動させることで、記録媒体上に印字す
るようにした携帯可能な小型の印字装置が各種提案され
ている。例えば、実開平1─67052号公報や実開平
2─43059号公報には、本体ケース内に、走行ロー
ラを介して記録媒体に対する相対移動量を検出する移動
量検出手段とサーマルヘッドからなる記録ヘッドとを設
け、本体ケースを記録媒体上に載置した状態で印字方向
へ手動で移動することにより、本体ケースが所定の解像
度に対応する送りピッチ分ずつ移動した各印字タイミン
グ毎に、サーマルヘッドに列状に配設された複数の発熱
素子によるドット列印字を実行することで、記録媒体に
文字や画像を印字するようにしたハンディ型の印字装置
が提案されている。
【0003】ところで、実開平1─67052号公報や
実開平2─43059号公報に記載のハンディ型の印字
装置では、本体ケースを手動で移動操作して印字するも
のなので、A4版やB5版などの定型サイズの記録用紙
に限らず、種々の任意の記録媒体にも印字が可能である
反面、手動により移動操作することから、複数行の文字
列の各々を直線状に且つ均等な行間を設けながら綺麗に
印字することができないことから、本願の発明者は、記
録媒体を搬送する媒体送り機構と、ハンディ型の印字装
置を印字ユニットとして着脱可能に装着するようにした
キャリッジを移動するキャリッジ移動機構とをケーシン
グに収容した小型の印字装置を着想した。
【0004】即ち、この小型の印字装置においては、ハ
ンディ型印字ユニットをキャリッジから取外して記録媒
体上に略鉛直姿勢で保持し、印字方向へ手動で移動する
ことで、手動走査による印字が可能になる一方、その印
字ユニットをキャリッジに装着した状態で、媒体送り機
構とキャリッジ移動機構とを駆動制御することで、一般
的な据え置き型の印字装置と同様に、自動走査による印
字が可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、本願
の発明者が着想した、ハンディ型印字ユニットをキャリ
ッジに着脱可能に装着するようにした小型の印字装置に
おいては、自動走査による印字の場合には、高解像度の
記録データを作成し、キャリッジを往復移動させること
で、印字方向と印字方向に直交する用紙送り方向とに夫
々印字解像度を高めた高品質印字が可能になるが、手動
走査による印字の場合には、ケーシングの用紙送り方向
への微小平行移動を精度良くできないことから、印字ユ
ニットの往復移動走査が不可能なので、用紙送り方向へ
の印字解像度が低下するのに伴って、印字濃度が低下す
るという問題がある。
【0006】例えば、実施形態に係る図13に示すよう
に、記録ヘッド82には、第1列1Lに32個の記録素
子(n11〜n42)が列設され、第2列1Lにも32
個の記録素子(n51〜n82)が列設されている場合
に、自動走査により、360DPI(ドット・パー・インチ)
の印字解像度で往復印字する場合、図19(a)に示す
ように、各列1L,2Lの各記録素子により、奇数ドッ
ト行(1L、3L、5L・・・・)の円形2点鎖線で示
す印字ドットを往動方向に1/360 インチ毎の印字タイ
ミングで印字し、記録用紙を1/360 インチだけ用紙送
りする。
【0007】その後、図19(b)に示すように、偶数
ドット行(2L、4L、6L・・・・)の円形2点鎖線
で示す印字ドットを、復動方向に1/360 インチ毎の印
字タイミングで印字することで、印字解像度を360DPIと
する高品質の印字が可能になる。一方、手動走査によ
り、同様の360DPIの印字解像度で往動方向へのみ印字す
る場合には、図19(a)に示す印字結果となり、図1
9(b)に示す自動走査による往復印字に比べて、用紙
送り方向への印字解像度が半減するのに伴って、印字ド
ット数が半減することから、印字濃度が低下することに
なる。
【0008】本発明の目的は、キャリッジから取外した
印字ユニットを手動による印字方向への移動走査で印字
する際には、印字方向への印字解像度を高めることで印
字濃度の低下を防止し得るような印字装置を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の印字装置は、
記録媒体を搬送する媒体送り手段と、この媒体送り手段
の送り方向にほぼ直交する方向にキャリッジを往復移動
させるキャリッジ移動手段と、媒体送り手段とキャリッ
ジ移動手段とを収容するケーシングと、記録媒体にドッ
トパターンにて印字可能な印字手段を有しキャリッジに
装着した状態で印字可能で且つキャリッジから取外し手
動操作により移動させつつ印字可能な印字ユニットとを
備えた印字装置であって、印字ユニットがキャリッジに
装着された状態か否かを検出する検出手段を設けたもの
である。
【0010】印字手段を有する印字ユニットをキャリッ
ジに装着した状態で印字する場合には、印字ユニットを
キャリッジ移動手段で媒体送り方向にほぼ直交する印字
方向に移動しながら印字することから、キャリッジ移動
手段によるキャリッジの移動量に基づいた印字タイミン
グでドットパターンにて印字する一方、印字ユニットを
手動操作で移動させつつ印字する場合には、記録媒体に
対する相対移動量に基づいた印字タイミングでドットパ
ターンにて印字するので、夫々印字タイミングが異なっ
てくるが、検出手段により印字ユニットがキャリッジに
装着された状態か否かを検出することで、印字ユニット
をキャリッジに装着した印字の場合と、手段操作による
印字の場合とで、印字タイミングの変更が可能になる。
【0011】請求項2の印字装置は、請求項1の発明に
おいて、前記検出手段の検出結果を受けて、印字ユニッ
トがキャリッジに装着された自動走査モードと、キャリ
ッジに装着されていない手動走査モードとに応じて、印
字方向の印字解像度が異なる値になるように印字タイミ
ングを制御する印字タイミング制御手段を設けたもので
ある。この場合、印字タイミング制御手段により、検出
手段からの検出結果に基づいて、印字ユニットがキャリ
ッジに装着された自動走査モードと、キャリッジに装着
されていない手動走査モードとに応じて、印字タイミン
グが制御されるので、手動走査モードのときと自動走査
モードのときとで、印字方向の印字解像度を異なる値に
設定することができる。その他、請求項1と同様に作用
する。
【0012】請求項3の印字装置は、請求項2の発明に
おいて、前記印字タイミング制御手段は、手動走査モー
ドのときには自動走査モードのときよりも印字方向の印
字解像度が高くなるように印字タイミングを制御するも
のである。この場合には、印字タイミング制御手段によ
り、手動走査モードのときには、自動走査モードのとき
よりも印字方向の印字解像度が高くなるように、印字タ
イミングが制御されるので、手動走査モードにおいては
高解像度で印字でき、印字濃度の低下を防止することが
できる。その他、請求項2と同様に作用する。
【0013】請求項4の印字装置は、請求項3の発明に
おいて、前記手動走査モードのときの印字方向の印字解
像度は、印字ユニットに設けられた印字タイミング検出
用エンコーダの最大解像度である。この場合には、印字
タイミング検出用エンコーダの最大解像度を変更するこ
とで、手動走査モードのときの印字方向の印字解像度を
簡単に変更することができる。その他、請求項3と同様
に作用する。
【0014】請求項5の印字装置は、請求項3の発明に
おいて、前記手動走査モードのときの印字方向の印字解
像度は、自動走査モードのときの印字方向の印字解像度
の倍の解像度である。この場合には、手動走査モードの
ときには、自動走査モードのときの印字方向の印字解像
度の倍の印字解像度で印字されるので、手動走査モード
のときの媒体送り方向の印字解像度が低下するような場
合でも、印字方向における記録材料の記録用紙への付着
量を倍増させることができ、印字濃度の低下を確実に防
止することができる。その他、請求項3と同様に作用す
る。
【0015】請求項6の印字装置は、請求項1の発明に
おいて、前記検出手段の検出結果を受けて、印字ユニッ
トがキャリッジに装着されていない手動走査モードのと
きには、キャリッジに装着されている自動走査モードの
ときよりも、印字手段の印字ヘッドに供給する駆動電圧
を高く変更する電圧変更手段を設けたものである。この
場合、電圧変更手段により、手動走査モードのときの印
字ヘッドに供給する駆動電圧が、自動走査モードのとき
よりも高くなるように変更されるので、手動走査モード
のときに、記録媒体送り方向の印字解像度が低くなるよ
うな場合でも、記録媒体へ記録するドットパターンのイ
ンク付着量が増加して、印字濃度を極力高くすることが
できる。その他、請求項1と同様に作用する。
【0016】請求項7の印字装置は、請求項1の発明に
おいて、前記検出手段の検出結果を受けて、印字ユニッ
トがキャリッジに装着されている自動走査モードのとき
には、記録媒体送り方向の印字解像度を高める為に複数
回の記録走査を介して記録するように、キャリッジ移動
手段と印字手段に対する印字制御に同期して媒体送り手
段を制御する制御手段を設けたものである。自動走査モ
ードのときには、制御手段により、キャリッジ移動手段
と印字手段に対する印字制御に同期して媒体送り手段が
制御されるので、記録媒体が微小所定量ずつ記録媒体送
り方向に搬送される毎に複数回の記録走査が実行されて
記録され、記録媒体送り方向の印字解像度を高めること
ができる。その他、請求項1と同様に作用する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。本実施の形態は、インク
ジェット式の印字機構を有するハンディ型の印字ユニッ
トを着脱可能に装着して記録用紙に印字する小型の印字
装置に本発明を適用した場合のものである。図1に示す
ように、小型の印字装置1は、断面矩形状で左右方向に
細長い筒状のケーシング2と、記録用紙(記録媒体に相
当する)38の用紙送り方向に略直交する印字方向にキ
ャリッジ21を往復移動させるキャリッジ移動機構(キ
ャリッジ移動手段に相当する)10と、記録用紙38を
用紙送り方向に搬送する用紙送り機構(媒体送り手段に
相当する)30と、インクジェット式の記録ヘッド82
を有する印字機構80や移動量検出機構90などを備
え、キャリッジ21に着脱可能に装着される印字ユニッ
ト70などで構成されている。
【0018】前記ケーシング2の蓋部材2aには、印字
ユニット70を上方から挿通させた状態で印字方向への
移動を許可する矩形状の開口部2bが形成されるととも
に、その右端部において、各種のメッセージを表示する
液晶ディスプレイ6に加えて、電源スイッチや自動印字
開始スイッチなどの各種のスイッチ7や、赤外光を用い
て印字ユニット70に対して光通信する赤外フォトダイ
オード8及び赤外発光ダイオード9とが設けられた操作
パネル5が配設されている。また、ケーシング2の前面
壁部2cと後面壁部2eとには、記録用紙38を挿通さ
せる為のスリット2dが夫々形成されている。
【0019】先ず、ケーシング2内に収容されたキャリ
ッジ移動機構10について、図2〜図9に基づいて説明
する。ケーシング2内の右端部には、操作パネル5に隣
接させて駆動プーリ11が枢支軸12で回転可能に枢支
されるとともに、ケーシング2内の左端部には、プーリ
支持金具13に支持された枢支軸14により従動プーリ
15が回転可能に枢支され、これら駆動プーリ11と従
動プーリ15とに亙ってタイミングベルト16が掛け渡
されている。ここで、そのプーリ支持金具13は、圧縮
コイルバネ17で左方に弾性付勢され、タイミングベル
ト16に張力が付与されている。
【0020】そして、枢支軸12に固着された中間ギヤ
18は、ステッピングモータからなるキャリッジ駆動モ
ータ19の駆動軸19aに固着された駆動ギヤ20に噛
合している。一方、図9に示すように、ケーシング2の
前面壁部2cと後面壁部2eの内部に左右方向に平行に
延びるガイド溝2fが夫々形成され、キャリッジ21の
係合部がこれらガイド溝2fに係合して左右方向移動自
在にガイドされ、タイミングベルト16の一端部がその
キャリッジ21に固定されている。
【0021】即ち、キャリッジ駆動モータ19の回転に
より、ギヤ20,18とプーリ11,15及びタイミン
グベルト16を介してキャリッジ21が左右方向に往復
移動される。ここで、押圧プーリ22により、タイミン
グベルト16が駆動プーリ11及び従動プーリ15から
外れるのを防止するようになっている。ここで、キャリ
ッジ21には、印字ユニット70を装着させる為の装着
用開口部21aが形成され、印字ユニット70を略鉛直
姿勢に保持して、その下端部を装着用開口部21aを挿
通させて下方に押し下げると、印字ユニット70の本体
ケース72に形成された突起部72bがキャリッジ21
の上端で係止され、印字ユニット70がキャリッジ21
に装着支持される。
【0022】次に、ケーシング2内に収容された用紙送
り機構30について、図2〜図9に基づいて説明する。
前記スリット2dの長さ方向の略中央部に対応するケー
シング2の内部には、左右方向向きに配設された所定長
さを有する前後1対の搬送ローラ31が平行に配設さ
れ、これら搬送ローラ31は、左右方向向き且つ平行に
配設された駆動軸32に夫々固着され、これら駆動軸3
2は複数箇所において支持金具33により回転可能に夫
々枢支されている。そして、これら1対の駆動軸32の
左端部がケーシング2の外側に突出し、その左端部には
手動で回転させる操作ツマミ34が取付けられている。
【0023】後側の駆動軸32の左端近傍部にギヤ34
が固定され、このギヤ34に2段ギヤ35(35a,3
5b)が噛合し、更にこの2段ギヤ35には、給紙モー
タ36の駆動軸に固着された駆動ギヤ37が噛合してい
る。一方、1対の搬送ローラ31の各々には、搬送ロー
ラ31と平行な1対のサブローラ40が下側から当接す
るように配設され、これらサブローラ40は左右方向向
き且つ平行に配設された枢支軸41に夫々固着され、こ
れら枢支軸41は右端部において支持金具42により回
転可能に夫々枢支され、その左端部は前後方向向きの連
結部材43に回転可能に夫々枢支されている。
【0024】また、連結部材43に右端部が固着された
連結軸44は左方に延び、その左端部は、ケーシング2
の左側壁部2gに形成された縦長の枢支孔2hを挿通し
て外側に突出し、押し下げノブ45が取付けられてい
る。連結部材43は圧縮コイルバネ46で上方に弾性付
勢され、1対のサブローラ40が搬送ローラ31に下側
から押圧付勢されている。即ち、給紙モータ36の所定
方向への回転により、駆動ギヤ37と2段ギヤ35とギ
ヤ34とを介して駆動軸32が回転されるのと同時に搬
送ローラ31が回転され、これら搬送ローラ31とサブ
ローラ40との間に給紙された記録用紙38を用紙送り
方向に搬送可能になっている。ここで、押し下げノブ4
5を下方に移動操作することで、サブローラ40が搬送
ローラ31から離間するので、記録用紙38の傾きや弛
み等を修正できる。
【0025】ところで、ケーシング2内には制御基板4
8が配設され、この制御基板48の制御部48aに設け
られた印字装置1の制御系は、図10のブロック図に示
すように構成されている。制御装置50は、CPU5
1、ROM52、RAM53及び入出力インターフェー
ス54を有するマイクロプロセッサ、パーソナルコンピ
ュータなどの外部の電子機器64に対して、制御信号や
記録データなどの通信データを送受信する為の通信用モ
デム55、後述の印字ユニット70に対して赤外光によ
り通信する為の光通信用インターフェース56、このイ
ンターフェース56に接続された赤外光受信回路57及
び赤外光送信回路58、駆動回路62,63などで構成
されている。
【0026】前記入出力インターフェース54には、キ
ャリッジ21の原点位置を設定する為の原点センサ6
0、キャリッジ21設けられ、印字ユニット70の装着
状態を検出する装着検出センサ61、操作パネル5、キ
ャリッジ駆動モータ19を駆動する駆動回路62、給紙
モータ36を駆動する駆動回路63が夫々接続されてい
る。また、赤外光受信回路57には赤外フォトダイオー
ド8が接続され、赤外光送信回路58には赤外発光ダイ
オード9が接続されている。ここで、装着検出センサ6
1は、印字ユニット70が装着されているときには、
「H」レベルの装着信号SSを出力する。
【0027】前記ROM52には、キャリッジ駆動モー
タ19や給紙モータ36を駆動する駆動制御プログラ
ム、記録データなどの各種の通信データを赤外光により
送受信することで印字ユニット70を介して印字する後
述の印字駆動制御の制御プログラムなどが格納されてい
る。また、RAM53には、外部電子機器64から受信
した記録データを格納するデータメモリに加えて、印字
制御や光通信制御に必要な各種のメモリが設けられてい
る。
【0028】次に、キャリッジ21に着脱可能に装着さ
れる印字ユニット70について説明する。印字ユニット
70は、記録ヘッド82を有する印字機構80と、移動
量検出機構90と、赤外光を用いて光通信する赤外フォ
トダイオード73及び赤外発光ダイオード74と、これ
らダイオード73,74による送受信制御を司るととも
に、移動量検出機構90から受けるエンコーダ信号に基
づいて印字機構80を駆動制御する制御部77aを設け
た制御用基板77と、電源としてのバッテリ78とを電
気的に接続して本体ケース72内にコンパクトに収納し
たもので、記録ヘッド82からのインク噴射により記録
用紙38に文字や画像を印字することができる。
【0029】本体ケース72は、底部に開口を設けた平
面視略矩形状で筒状の合成樹脂製ケースであり、本体ケ
ース72の前面壁部72aの上端近傍部には、赤外フォ
トダイオード73と赤外発光ダイオード74とが設けら
れるとともに、電源スイッチ75aの為の電源用ツマミ
75が設けられ、また前面壁部72aの下端近傍部に
は、印字を開始する印字開始スイッチ76aの為の印字
開始ボタン76が設けられている。
【0030】前記印字機構80について説明すると、図
2・図3に示すように、本体ケース72の下端部には、
記録用のインクを吸収しているインク吸収体を収容した
インクタンク81が着脱可能に設けられるとともに、そ
のインクタンク81に連結された記録ヘッド82が設け
られ、この記録ヘッド82には、図13に示すように、
1列で32個の下向きの噴射ノズルnが、印字方向(主
走査方向)と直交する副走査方向に2列1L,2L分設
けられている。ここで、記録ヘッド82の下端部は本体
ケース72の下端と略同一高さ位置になっている。
【0031】即ち、インクタンク81内のインクが、記
録ヘッド82に設けられた第1列1Lの各噴射ノズルn1
1 〜n42 及び第2列2Lの各噴射ノズルn51 〜n82 に供
給されるようになっている。第1列1Lの各噴射ノズル
n11 〜n42 は、1/90インチおきに1列状に配列されて
おり、また第2列2Lの各噴射ノズルn51 〜n82 も同様
に、1/90インチおきに1列状に配列されている。そし
て、第2列2Lの各噴射ノズルn51 〜n82 は、第1列1
Lの各噴射ノズルn11 〜n42 に対して、副走査方向に1
/180 インチだけ夫々シフトしている。
【0032】次に、印字ユニット70の記録用紙38に
対する相対移動量を検出する移動量検出機構90につい
て説明する。図2〜図3に示すように、本体ケース72
の下端部には、記録ヘッド82に隣接して、副走査方向
に延びるタイミングローラ91が枢支軸92により回転
可能に枢支されている。一方、インクタンク81の上側
には、枢支軸94を介して鍔付き従動輪93が回転可能
に枢支され、これら鍔付き従動輪93とタイミングロー
ラ91の鍔付きプーリ部91aとに亙ってタイミングベ
ルト95が掛け渡されている。
【0033】更に、その従動輪93には、外周部に複数
のスリットが形成された円形のエンコーダ板96が固着
され、発光部と受光部とを有するフォトセンサ97が、
そのエンコーダ板96の外周部に両側面から臨むように
設けられている。ここで、タイミングローラ91の下端
部は、本体ケース72の下端よりも下側に突出してい
る。即ち、印字ユニット70をキャリッジ21から取外
し、本体ケース72を略鉛直姿勢に保持し、タイミング
ローラ91が記録用紙38に接触した状態で本体ケース
72を印字方向に手動で移動させることにより、タイミ
ングローラ91が所定の回転方向(図11にて時計回り
方向)に回転するのと同時にタイミングベルト95を介
してエンコーダ板96が回転される。
【0034】このときに、フォトセンサ97から出力さ
れるパルス列からなるエンコーダ信号と記録データとに
基づいて、本体ケース72が所定印字ピッチ分ずつ移動
した各印字タイミング毎に、2列状の複数の噴射ノズル
nから選択的にインクが噴射されて、記録用紙38に文
字や画像が印字される。ここで、印字ユニット70の印
字方向への手動走査により印字するときには、720DPIの
印字解像度で印字可能であり、この印字解像度はエンコ
ーダ板96を介してフォトセンサ97で読み出したエン
コーダ信号の最大解像度になっている。
【0035】次に、制御部77aに設けられた印字ユニ
ット70の制御系は、図14のブロック図に示すように
構成されている。制御装置100は、CPU101、R
OM102、RAM103及び入出力インターフェース
104を有するマイクロプロセッサ、印字装置1に対し
て赤外光により通信する為の光通信用インターフェース
105、赤外光受信回路106、赤外光送信回路10
7、駆動回路108などで構成されている。
【0036】前記入出力インターフェース104には、
電源スイッチ75a、印字開始スイッチ76a、フォト
センサ97、キャリッジ21に装着されているかを検出
する装着検出センサ109、記録ヘッド82を駆動する
駆動回路108が夫々接続されている。また、赤外光受
信回路106には赤外フォトダイオード73が接続さ
れ、赤外光送信回路107には赤外発光ダイオード74
が接続されている。ここで、赤外光受信回路106は、
印字装置1から赤外光により送信される光データを赤外
フォトダイオード73を介して受信するものであり、ま
た赤外光送信回路107は、文字サイズや書体に関する
印字フォーマットのデータやデータ転送に関する諸デー
タを赤外発光ダイオード74を介して印字装置1に光デ
ータとして送信するものである。
【0037】前記ROM102には、記録ヘッド82の
各噴射ノズルnに設けられたアクチュエータを駆動制御
する印字制御プログラム、光データによる送受信制御プ
ログラム、後述する本願特有の印字処理制御の制御プロ
グラム、複数の文字や記号の各々に関するドットパター
ンデータなどが格納されている。また、RAM103に
は、受信した光データを格納するデータメモリに加え
て、印字制御や光通信制御に必要な各種のメモリが設け
られている。
【0038】次に、印字装置1の制御装置50で行われ
る印字駆動制御のルーチンについて、図15〜図16の
フローチャートに基づいて説明する。尚、図中Si(i
=10、11、12・・・)は各ステップである。操作
パネル5の電源スイッチが投入されるとこの制御が開始
され、自動印字開始キー以外のキーが走査されたときに
は(S10:Yes 、S11:No)、その操作されたキーに対
応する処理が実行され(S19)、S10に戻る。自動印字
開始キーが操作されたときに(S10・S11:Yes )、装
着検出センサ61からの装着信号SSが読み込まれ、
「H」レベルであって、印字ユニット70がキャリッジ
21に装着された状態のときには(S12:Yes )、自動
走査モードASM がセット(「1」のデータ)され且つ手
動走査モードMSM がリセット(「0」のデータ)される
(S13)。
【0039】次に、外部電子機器64から記録データを
受信しているときには(S14:Yes)、キャリッジ駆動
モータ19を駆動してキャリッジ21を反印字方向へ移
動させ、原点センサ60から原点信号の入力に基づいて
キャリッジ21を原点位置に設定する処理が実行される
(S15)。次に、キャリッジ移動制御と印字制御とに同
期して用紙送り制御を実行する自動走査印字処理制御
(図16参照)が実行される(S16)。
【0040】この制御が開始されると、先ず1行分の記
録データに含まれる文字や記号のコードデータの各々に
ついて、縦方向と横方向に128ドット構成のドットパ
ターンデータに夫々展開する展開処理が実行される(S
20)。次に、そのドットパターンデータに基づいて、6
4行分の奇数ドット行のドットパターンデータと、64
行分の偶数ドット行のドットパターンデータとに分割す
る分割処理が実行される(S21)。次に、キャリッジ駆
動モータ19によるキャリッジ21の印字方向への移動
制御が実行され、キャリッジ駆動モータ19の駆動ステ
ップ数に基づいて、印字開始位置から1/360 インチ毎
の印字タイミングのときには(S22:Yes )、64行分
の奇数ドット行のドットパターンデータについて、印字
ユニット70に対して、印字指令信号と1ドット列のド
ットデータとが送信出力される(S23)。
【0041】次に、64行分の奇数ドット行の送信処理
が終了していないときには(S24:No)、S22〜S24を
繰り返して実行される。そして、送信処理が終了したと
きには(S24:Yes )、記録用紙38が1/360 インチ
分だけ用紙送りされ(S25)、更にキャリッジ21を元
の印字開始位置にリターンさせるリターン処理が実行さ
れ(S26)、以下同様に、S27〜S29により、64行分
の偶数ドット行のドットパターンデータについて、印字
ユニット70に対して、印字指令信号と1ドット列のド
ットデータとを送信出力される。そして、全ての偶数ド
ット行の送信処理が終了したときには(S29:Yes )、
記録用紙38が所定量だけ用紙送りされ(S30)、この
制御を終了して、印字駆動制御のS10にリターンする。
【0042】一方、印字ユニット70の制御装置100
で行われる印字処理制御のルーチンについて、図17〜
図18のフローチャートに基づいて説明する。電源用ツ
マミ5の操作により電源スイッチ5aが投入されるとこ
の制御が開始され、先ず装着検出センサ109からの装
着信号SSが読み込まれ、「H」レベルであって、キャ
リッジ21に装着された状態のときには(S50:Yes
)、自動走査モードASM がセットされ且つ手動走査モ
ードMSM がリセットされる(S51)。
【0043】次に、印字装置1から印字指令信号を受信
しないときには(S52:No)、S50〜S52を繰り返して
待機しているが、1/360 インチの移動量毎の印字タイ
ミングに際して印字指令信号を受信したときには(S5
2:Yes )、その印字指令信号と共に受信した1ドット
列のドットデータに対応する各噴射ノズルnからインク
滴が夫々噴射されて印字される(S53)。そして、印字
終了指令を受信しないときには(S54:No)、S50〜S
54を繰り返して実行され、印字終了指令を受信したとき
には(S54:Yes )、S50に戻る。
【0044】即ち、記録ヘッド82の第1列1Lと第2
列2Lとは1/90インチだけ離れているので、図17の
印字処理制御のS50〜S54と、図16の自動走査印字処
理制御のS20〜S26により、図19(a)に示すよう
に、奇数ドット行1DL,5DL,9DL・・・のドッ
トパターンデータに基づいて、印字開始位置における最
初の印字位置p1から、1/360 インチ毎のp4まで
は、記録ヘッド82の第2列2Lの各噴射ノズルn51 〜
n82 によりインク噴射され、次の印字位置p5からは、
第1列1Lの各噴射ノズルn11 〜n42 と第2列2Lの各
噴射ノズルn51 〜n82 により、1/360 インチ移動する
毎に、奇数ドット行1DL,3DL,5DL・・・のド
ットパターンデータに基づいてインク噴射されて印字さ
れる。
【0045】その後、1/360 インチ分の用紙送りさ
れ、自動走査印字処理制御のS27〜S30により、図19
(b)に示すように、奇数ドット行2DL,4DL,6
DL・・・のドットパターンデータに基づいて、同様に
して各印字位置p1、p2、p3、p4・・・・・にお
いて、1ドット列毎のドットデータに基づいて順次印字
される。即ち、印字方向と用紙送り方向とに、夫々360D
PIの印字高解像度で印字することができる。
【0046】一方、印字駆動制御において、装着検出セ
ンサ61からの装着信号SSが「L」レベルであって、
印字ユニット70がキャリッジ21から取り外された状
態のときには(S12:No)、自動走査モードASM がリセ
ットされ且つ手動走査モードMSM がセットされ(S1
7)、1行分の記録データが印字ユニット70に対して
送信処理され(S18)、S10に戻る。そして、印字処理
制御において、装着検出センサ109からの装着信号S
Sが「L」レベルであって、キャリッジ21から取り外
された状態のときには(S50:No)、自動走査モードAS
M がリセットされ且つ手動走査モードMSM がセットされ
る(S55)。
【0047】次に、手動印開始キーが操作されたときに
は(S56:Yes )、手動走査印字処理制御(図18参
照)が実行される(S57)。この制御が開始されると、
先ず送信されてRAM103に格納されている記録デー
タに基づいて、1行分の記録データに含まれる文字や記
号のコードデータの各々について、縦方向と横方向に1
28ドット構成のドットパターンデータに夫々展開する
展開処理が実行される(S60)。次に、そのドットパタ
ーンデータに基づいて、高さ方向のドットパターンデー
タの偶数番目のドット行データを間引く間引き処理が実
行され(S61)、更に横方向、つまり印字方向の各ドッ
トパターンを2ドット分に複写して拡張する拡張処理が
実行される(S62)。
【0048】即ち、高さ方向については、記録ヘッド8
2の2列分の噴射ノズルn11 〜n42,n51 〜n82 に対応
する64ドット(180DPIの印字解像度に相当)に間引さ
れ、印字方向については、256ドット(720DPIの印字
解像度に相当)に拡張される。そして、本体ケース72
を略鉛直姿勢となるように手で保持し、タイミングロー
ラ91を記録用紙38に当接させ、本体ケース72を印
字方向に直線状に手動で移動させる。これにより、タイ
ミングローラ91の回転を介して、720DPIに相当する1
/720 インチの移動量毎に、フォトセンサ97からエン
コーダ信号が入力されたときには(S63:Yes )、1ド
ット列のドットデータに対応する各噴射ノズルnからイ
ンク滴が夫々噴射されて印字処理される(S64)。
【0049】そして、印字を続行するときには(S65:
No)、S63〜S65を繰り返して実行され、手動操作によ
る1行分の印字が終了したときには(S65:Yes )、こ
の制御を終了して、印字処理のS50にリターンする。例
えば、図20に示すように、2列1L,2Lの各噴射ノ
ズルn11 〜n42 ,n51 〜n82 により、各印字ドット行1
DL,2DL,3DL・・・のドットパターンデータに
基づいて、印字開始位置の印字位置p1から、本体ケー
ス72を1/720 インチの印字ピッチずつ移動する毎の
各印字位置p2、p3、p4、p5・・・・・におい
て、1ドット列毎のドットデータに基づいて順次印字さ
れる。
【0050】即ち、印字ユニット70をキャリッジ21
から取外し、本体ケース72を手動で印字方向に移動し
て印字する手動走査モードにおいては、用紙送り方向に
は180DPIの印字解像度で印字する一方、印字方向には72
0DPIの高印字解像度で印字することになるので、図19
(b)の自動走査モードによる印字に比べて、印字方向
におけるインク噴射量を倍増させることができ、印字濃
度の低下を確実に防止することができる。
【0051】以上説明したように、ケーシング2内に、
キャリッジ移動機構10と用紙送り機構30とを組み込
むとともに、インクジェット式の記録ヘッド82を有す
る印字機構80や移動量検出機構90などを備えた印字
ユニット70をキャリッジ21に着脱可能に装着するよ
うにした小型の印字装置1において、キャリッジ21に
装着検出センサ61を設けるとともに、印字ユニット7
0にも装着検出センサ109を設け、これら検出センサ
61,109を介して印字ユニット70がキャリッジ2
1に装着された状態か否かを夫々検出し、印字ユニット
70がキャリッジ21に装着された自動走査モードで印
字するときには、印字方向と用紙送り方向とに、夫々36
0DPIの高印字解像度で印字する一方、印字ユニット70
をキャリッジ21から取外して手動走査モードで印字す
るときには、用紙送り方向には180DPIの印字解像度で印
字する一方、印字方向には720DPIの高印字解像度で印字
することになるので、自動走査モードによる印字に比べ
て、印字方向におけるインク噴射量を倍増させることが
でき、印字濃度の低下を確実に防止することができる。
【0052】更に、手動走査モードのときの印字方向の
印字解像度は、印字ユニット70に設けられたエンコー
ダ板96の最大解像度なので、そのエンコーダ板96の
最大解像度を変更することで、手動走査モードのときの
印字方向の印字解像度を簡単に変更することができる。
また、印字ユニット70がキャリッジ21に装着されて
いる自動走査モードのときには、用紙送り方向の印字解
像度を高める為に複数回の記録走査を介して記録するよ
うに、キャリッジ移動機構10と印字機構80に対する
印字制御に同期して用紙送り機構30を制御するので、
自動走査モードのときには、記録用紙38が微小所定量
ずつ用紙送り方向に搬送されつつ複数回の記録走査が実
行されて記録され、用紙送り方向の印字解像度を高める
ことができる。
【0053】ここで、前記実施形態の変更態様として、
次のように構成してもよい。 1) 手動走査モードにおける印字方向の解像度を、自
動走査モードによる解像度に対して高めるようにしても
よい。この場合にも、印字濃度の低下を防止することが
できる。 2) 手動走査モードにおいては、自動走査モードによ
る印字に比べて、記録ヘッド82に供給する駆動電圧を
高く変更する電圧変更制御を設けるようにしてもよい、
この場合には、用紙送り方向の印字解像度が低くなるよ
うな場合でも、記録用紙38へ記録する各ドットに対応
するインク噴射量が増加して、印字濃度を極力高くする
ことができる。また、サーマルヘッドを有し、インクリ
ボンを介して印字するようにした印字ユニットを有する
印字装置や、画像読み取り装置などを設けた印字ユニッ
トなど、各種の印字ユニットを着脱可能に装着して印字
するようにした種々の印字装置に本発明を適用し得るこ
とは勿論である。
【0054】
【発明の効果】請求項1の印字装置によれば、媒体送り
手段と、キャリッジ移動手段と、媒体送り手段とキャリ
ッジ移動手段とを収容するケーシングと、印字手段を有
する印字ユニットとを備えた印字装置であって、印字ユ
ニットがキャリッジに装着された状態か否かを検出する
検出手段を設けたので、印字ユニットをキャリッジに装
着した状態でキャリッジの移動により印字する場合と、
印字ユニットを手動操作で移動させつつ印字する場合と
では、夫々印字タイミングが異なってくるが、印字ユニ
ットの装着状態を検出することで、印字ユニットをキャ
リッジに装着した印字の場合と、手段操作による印字の
場合とで、印字タイミングの変更が可能になる。
【0055】請求項2の印字装置によれば、請求項1と
同様の効果を奏するが、検出手段の検出結果を受けて、
印字ユニットがキャリッジに装着された自動走査モード
と、キャリッジに装着されていない手動走査モードとに
応じて、字方向の印字解像度が異なる値になるように印
字タイミングを制御する印字タミング制御手段を設け、
自動走査モードと手動走査モードとに応じて、印字タイ
ミングが制御されるので、手動走査モードのときと自動
走査モードのときとで、印字方向の印字解像度を異なる
値に設定することができる。
【0056】請求項3の印字装置によれば、請求項2と
同様の効果を奏するが、印字タイミング制御手段は、手
動走査モードのときには自動走査モードのときよりも印
字方向の印字解像度が高くなるように印字タイミングを
制御するので、手動走査モードにおいては高解像度で印
字でき、印字濃度の低下を防止することができる。請求
項4の印字装置によれば、請求項3と同様の効果を奏す
るが、手動走査モードのときの印字方向の印字解像度
は、印字ユニットに設けられた印字タイミング検出用エ
ンコーダの最大解像度なので、印字タイミング検出用エ
ンコーダの最大解像度を変更することで、手動走査モー
ドのときの印字方向の印字解像度を簡単に変更すること
ができる。
【0057】請求項5の印字装置によれば、請求項3と
同様の効果を奏するが、手動走査モードのときの印字方
向の印字解像度は、自動走査モードのときの印字方向の
印字解像度の倍の解像度なので、手動走査モードのとき
に、媒体送り方向の印字解像度が低下するような場合で
も、印字方向の印字解像度を自動走査モードのときの倍
で印字されるので、印字方向における記録材料の記録用
紙への付着量を倍増させることができ、印字濃度の低下
を確実に防止することができる。
【0058】請求項6の印字装置によれば、請求項1と
同様の効果を奏するが、検出手段の検出結果を受けて、
印字ユニットがキャリッジに装着されていない手動走査
モードのときには、キャリッジに装着されている自動走
査モードのときよりも、印字手段の印字ヘッドに供給す
る駆動電圧を高く変更する電圧変更手段を設けたので、
手動走査モードのときに、記録媒体送り方向の印字解像
度が低くなるような場合でも、記録媒体へ記録する各ド
ットに対応する記録材料の付着量が増加して、印字濃度
を極力高くすることができる。
【0059】請求項7の印字装置によれば、請求項1と
同様の効果を奏するが、検出手段の検出結果を受けて、
印字ユニットがキャリッジに装着されている自動走査モ
ードのときには、記録媒体送り方向の印字解像度を高め
る為に複数回の記録走査を介して記録するように、キャ
リッジ移動手段と印字手段に対する印字制御に同期して
媒体送り手段を制御する制御手段を設けたので、自動走
査モードのときには、記録媒体が微小所定量ずつ記録媒
体送り方向に搬送されつつ複数回の記録走査が実行され
て記録され、記録媒体送り方向の印字解像度を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る小型印字装置の斜視図
である。
【図2】図1の内部機構を示す横断平面図である。
【図3】図1の内部機構を示す縦断正面図である。
【図4】図2の右端部分を示す部分平面図である。
【図5】図3の右端部分を示す部分正面図である。
【図6】図2の左端部分を示す部分平面図である。
【図7】図3の左端部分を示す部分正面図である。
【図8】図7のA─A線縦断側面図である。
【図9】図7のB─B線縦断側面図である。
【図10】小型印字装置の制御系のブロック図である。
【図11】印字ユニットの内部機構を示す縦断正面図で
ある。
【図12】図11の要部部分正面図である。
【図13】記録ヘッドの底面図である。
【図14】印字ユニットの制御系のブロック図である。
【図15】印字駆動制御のルーチンの概略フローチャー
トである。
【図16】自動走査印字処理制御のルーチンの概略フロ
ーチャートである。
【図17】印字処理制御のルーチンの概略フローチャー
トである。
【図18】手動走査印字処理制御のルーチンの概略フロ
ーチャートである。
【図19】(a)は自動走査モードによる往動方向への
印字の説明図であり、(b)はその復動方向への印字の
説明図である。
【図20】手動走査モードによる印字の説明図である。
【符号の説明】
1 小型印字装置 2 ケーシング 10 キャリッジ移動機構 19 キャリッジ駆動モータ 21 キャリッジ 30 用紙送り機構 31 搬送ローラ 36 給紙モータ 38 記録用紙 50 制御装置 61 装着検出センサ 70 印字ユニット 82 記録ヘッド 80 印字機構 90 移動量検出機構 96 エンコーダ板 97 フォトセンサ 100 制御装置 109 装着検出センサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を搬送する媒体送り手段と、こ
    の媒体送り手段の送り方向にほぼ直交する方向にキャリ
    ッジを往復移動させるキャリッジ移動手段と、媒体送り
    手段とキャリッジ移動手段とを収容するケーシングと、
    記録媒体にドットパターンにて印字可能な印字手段を有
    しキャリッジに装着した状態で印字可能で且つキャリッ
    ジから取外し手動操作により移動させつつ印字可能な印
    字ユニットとを備えた印字装置であって、 前記印字ユニットがキャリッジに装着された状態か否か
    を検出する検出手段を設けたことを特徴とする印字装
    置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段の検出結果を受けて、印字
    ユニットがキャリッジに装着された自動走査モードと、
    キャリッジに装着されていない手動走査モードとに応じ
    て、印字方向の印字解像度が異なる値になるように印字
    タイミングを制御する印字タイミング制御手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の印字装置。
  3. 【請求項3】 前記印字タイミング制御手段は、手動走
    査モードのときには自動走査モードのときよりも印字方
    向の印字解像度が高くなるように印字タイミングを制御
    することを特徴とする請求項2に記載の印字装置。
  4. 【請求項4】 前記手動走査モードのときの印字方向の
    印字解像度は、印字ユニットに設けられた印字タイミン
    グ検出用エンコーダの最大解像度であることを特徴とす
    る請求項3に記載の印字装置。
  5. 【請求項5】 前記手動走査モードのときの印字方向の
    印字解像度は、自動走査モードのときの印字方向の印字
    解像度の倍の解像度であることを特徴とする請求項3に
    記載の印字装置。
  6. 【請求項6】 前記検出手段の検出結果を受けて、印字
    ユニットがキャリッジに装着されていない手動走査モー
    ドのときには、キャリッジに装着されている自動走査モ
    ードのときよりも、印字手段の印字ヘッドに供給する駆
    動電圧を高く変更する電圧変更手段を設けたことを特徴
    とする請求項1に記載の印字装置。
  7. 【請求項7】 前記検出手段の検出結果を受けて、印字
    ユニットがキャリッジに装着されている自動走査モード
    のときには、記録媒体送り方向の印字解像度を高める為
    に複数回の記録走査を介して記録するように、キャリッ
    ジ移動手段と印字手段に対する印字制御に同期して媒体
    送り手段を制御する制御手段を設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の印字装置。
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