WO1997020864A1 - Agent de prise granulaire revetu pour composes a durcissement radicalaire et composition resultante de fixation pour boulons d'ancrage - Google Patents

Agent de prise granulaire revetu pour composes a durcissement radicalaire et composition resultante de fixation pour boulons d'ancrage Download PDF

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Nobuhiro Takeda
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Description

明細書
ラ ジカル硬化型化合物用粒状被覆硬化剤及びこ れを用いたァ ンカ 一ボル ト 固定用組成物
技術分野
本発明はラ ジカル硬化型化合物用粒状被覆硬化剤及びそれ を用いたアンカーボル ト 固定用組成物に関する。 更に詳細に は、 本発明はラ ジカル硬化型樹脂及びラ ジカル重合性単量体 よ リ なる群から選ばれる ラ ジカル硬化型化合物(以後、 屡々 第 1 ラ ジカル硬化型化合物と称す)を硬化させるための粒状 被覆硬化剤であって、 全表面が、 第 1 ラ ジカル硬化型化合物 と 同 じか異なる他のラ ジカル硬化型化合物(以後、 屡々第 2 ラ ジカル硬化型化合物と称す)に由来する硬化樹脂の層によ リ 被覆された有機過酸化物の粒状成形体からなる こ と を特徴 とする粒状被覆硬化剤に関する。 本発明はまた、 ( 1 ) ラジ カル硬化型樹脂及びラ ジカル重合性単量体よ リ なる群から選 ばれる少な く と も 1 つのラ ジカル硬化型化合物及び硬化促進 剤からなる硬化性組成物と 、 ( 2 ) 上記粒状被覆硬化剤の複 数の粒子と を包含してなる こ と を特徴とするアンカーボル ト 固定用樹脂組成物に関する。 本発明の粒状被覆硬化剤は、 取 リ 扱い性に優れるだけでな く 、 ラ ジカル硬化性化合物中に均 一に分散させる こ と ができ るため、 優れた硬化性能を発揮す る。 こ のため、 本発明の粒状被覆硬化剤は、 透水 レ ジ ンモル タ ルや注型用樹脂等の様々 な用途に用い られる ラ ジカル硬化 性樹脂及びラ ジカル重合性単量体用の硬化剤と して有用であ リ 、 特にア ンカーボル ト 固定用組成物に用いる と 、 製品寿命 が長いだけでな く 、 高強度でアンカーボル ト を母材に固定す る こ と ができ る優れたア ンカ一ボル ト固定用組成物を得る こ と ができ る。
従来技術
従来、 不飽和ポ リ エステル樹脂、 エポキシァ ク リ レー ト樹 月旨、 ポ リ エステルァ ク リ レー ト樹脂等の ラ ジカ ル硬化型樹脂 用の硬化剤には、 様々 な有機過酸化物が用いられている。 こ れらの有機過酸化物は、 硬化させる樹脂のタイ プ、 樹脂を硬 ィ匕させる際の温度等によ って適宜使い分け られている。 また、 常温又は常温よ リ 低い温度条件下において樹脂を硬化させる 際には、 有機過酸化物は屡々芳香族ア ミ ン類等の硬化促進剤 と併用 されている。
有機過酸化物を硬化剤と して用いて硬化させる こ と ができ る ラ ジカル硬化型樹脂の用途は、 耐食ライニング用樹脂、 金 型成形用樹脂、 カプセルア ンカーの主剤用の樹脂等多岐に渡 つている。 (尚、 「カ プセルアンカー」 と レ、 う 用語は、 機械、 構造物等を岩盤、 コ ンク リ ー ト 、 石積等の母材に固定するた めのア ンカーボル トや鉄筋等を母材に固定する際に用いる硬 ィ匕性樹脂を収容 したカ プセルを意味する。 ) カ プセルア ンカ —の主剤に用いる樹脂と しては、 不飽和ポ リ エステル樹脂、 エポキシァ ク リ レ一 ト樹脂等のラ ジカル硬化型の樹脂が一般 的である。
カ プセルア ンカ一は、 従来、 粘性液体硬化性樹脂 と硬化剤 の二成分、 又は更に骨材を加えた三成分を有してなる。 こ の よ う なカプセルアンカーを用いたアンカ一ボル トゃ鉄筋の母 材への固定は、 母材に穿孔した孔にカ プセルア ンカーを装填 した後、 孔にアンカーボル トゃ鉄筋を挿入する こ と によ リ 、 カプセルア ンカーを破砕し粘性液体硬化性樹脂 と硬化剤を混 合し硬化させる こ と によ って行われる。 アンカーボル トや鉄 筋にょ リ 、 カプセルアンカーを破砕する方法と しては、 アン カーボル トゃ鉄筋をハ ンマーで孔に打ち込むこ と によ リ カプ セルアンカーを破砕する第 1 の方法 ; 及びアンカーボル トゃ 鉄筋をハンマー ド リ ル等で回転 · 打撃を与えなが ら孔に打ち 込むこ と によ リ カプセルア ンカーを破砕する第 2 の方法があ る。 第 2 の方法は第 1 の方法に比べてアンカーボル ト を高い 強度で母材に固定でき るため、 特に、 海中又は水中、 或いは その周辺の母材にアンカーボル ト を固定する場合な どの高い 固着強度が要求される場合には有利である。
上記の第 2 の方法に用い られるカプセルアンカーと しては、 ア ンカーボル トゃ鉄筋の作用によ つて破砕可能な筒状外容器 及び内容器からなる 2重壁構造を有し、 該外容器の内壁と該 内容器の外壁によ リ 規定される空間内に主剤と して粘性液体 硬化性樹脂と骨材を配置し、 該内容器內に硬化剤を配置して なるカプセルアンカ一が一般的である (ョ一 口 ッパ特許第◦ 1 5 0 5 5 5 号参照) 。
また、 日本国特公平 4 — 1 1 6 0号公報には、 ア ンカーボ ノレ ト の作用によ リ破砕可能な外容器と 内容器と からなる二重 壁構造を有し、 粘性液体硬化性樹脂、 及び固体顆粒状の硬化 剤と骨材のどち らか一方を内容器に配置 し、 も う 一方を該外 容器の内壁と該内容器の外壁にょ リ規定される空間內に配置 してなるアンカ一ポル ト 固着用カプセルであって、 該固体顆 粒状の硬化剤と骨材が実質的に均一に混合されている こ と を 特徴とするア ンカーボル ト 固着用カ プセルが開示されている。 しカゝ し上記のよ う なアンカ一ボル ト 固定作業に用いるカプ セルは內容器と外容器からなる二重壁構造を用いて、 粘性液 体硬化性樹脂と硬化剤を隔離させて配置する必要があるため、 製造工程が非常に煩雑であるのみならず、 アンカ一ボル ト施 ェ時に硬化剤の樹脂への分散が不十分にな リ樹脂の硬化が不 均一になる と いった不利があった。 更に、 粘性液体硬化性榭 脂用の硬化剤 と して粉状又は顆粒状のものを、 上記のよ う な 二重壁構造を有するカプセルに用いる場合、 特に細い内容器 に充填する際には、 充填作業が非常に煩雑であるだけでな く 、 容器への充填時に硬化剤の微粉が飛散 し作業環境が悪化 した リ 、 充填ホ ッパ一や容器内での硬化剤の詰ま リ ( b r i d g i n g )が 発生し作業性が悪化する と いつた問題がある。
また、 有機結合剤、 希釈剤及び過酸化物の混合物を成形し て得られる棒状の成形体からな り 、 且つ該棒状成形体の全表 面にわた っ て樹脂被覆層を有 してなる硬化剤を、 粘性液体硬 化性樹脂と粒状石骨材と の混合物 と共に、 開 口部を有する不 透明な円筒状の管の中に配置し、 上記の管の開 口部を透明な プラ スチ ッ ク キャ ップで密嵌してなるボル ト 固定用カプセル が提案されている ( 日本国特公昭 6 3 - 1 3 0 0 ◦ 号公報参 照) 。 このアンカーボル ト 固定用カプセルは、 上記のよ う な 従来の二重壁構造を有するカ プセルに伴 う 問題を解決 したも のである。 しかしなが ら、 このアンカーボル ト 固定用 カプセ ルにおいては、 硬化剤が棒状であるため、 カプセル製造時に 粒状石骨材と 同時に充填できず、 棒状の硬化剤を装填 したの ち粒状石骨材を充填 しなければな らない と いっ た作業上の煩 雑さや、 充填する粒状石骨材が円筒状の管と棒状硬化剤の間 隙で詰ま リ ( b r i d g i n g )を起こ し粒状石骨材をカ プセルの底部 まで充填でき な く なる と いった不利が生ずる。 又、 棒状硬化 剤は、 ア ン カ ーボル ト埋め込み時にハ ンマー ド リ ノレの回転 - 打擊で折れて断片が沈降するこ と等によ り 粘性液体硬化性樹 月旨と の混合にムラが発生 して、 ア ンカーボル ト 固定部におけ る樹脂の硬化度合いに大き な差が生ずる こ と によ リ 、 安定し た高い固着性能を得る こ と ができ ないと いった問題も発生す る。
また、 硬化性重合体を含有する複数のマク 口 カ プセルを収 容 して成る 円筒形のカー ト リ ッジであって、 該複数のマク 口 カプセルがそれぞれ他のマク 口 カプセル及び Z又は該カ一 ト リ ッ ジの内壁面と接触している こ と によ リ 、 該複数のマ ク ロ カプセルがカー ト リ ッ ジ内にそれぞれ固定された状態で収容 されているア ンカーボル ト 固定用カー ト リ ッ ジも提案されて レ、る ( 日本国特開昭 5 5 — 3 2 8 1 4 号公報) 。 こ の技術は、 上記のよ う に配置されたマク 口 カプセルがアンカーポル トの 作用によ リ破砕された と きマ ク ロ カ プセルの壁材がフ レーク 状の破片を形成し、 こ のフ レーク を 「静的攪拌機」 と して機 能させて硬化性重合体をア ンカーボル ト と母材に穿孔された 孔の壁と の間の空間に均一に分散させる と レ、 う ものである。 従っ て 、 こ の技術では、 マ ク ロカ プセルはア ンカ一ボル ト の 作用によ って破碎される際にフ レーク片を形成 し得る も ので なければな らず、 具体的にはフ エ ノ ール樹脂の膜で被覆され たガラ ス球、 ク レ一製チューブの断片の両端を封止 した もの、 ゼラチンカプセル等が用い られている。 そのため、 マ ク ロ力 プセル内への硬化性重合体の充填法も限定され、 マク ロ カプ セルを液状硬化性重合体中に浸潰させて真空条件下に さ らす こ と によ リ マク 口 カプセル内の空気を抜いた後、 加圧 して上 記液状硬化性重合体をマク 口 カプセルに充填 した リ 、 あるい は注射器にょ リ 上記液状硬化性重合体をカ プセルに充填する と いった生産性の低い方法にょ リ 行われている。 しかも、 マ ク 口 カプセルに充填する成分は液体成分に限定され、 固体、 粉体成分は用いる こ と ができ ない。 更には、 接着剤、 シーラ ン ト 、 コーティ ング材料、 成形材 料な どの用途に用い られる硬化性組成物 と して、 重合可能な 多官能ァク リ レー ト (少く と も 2 つのァ ク リ ル酸残基を有す る単量体) 及び/又は多官能メ タ ク リ レー ト (少く と も 2 つ のメ タ ク リ ル酸残基を有する単量体) と有機過酸化物 と から なる組成物に、 該有機過酸化物と共働 してポ リ アク リ レー ト 及び/又はポ リ メ タ ク リ レー ト の レ ドッ ク ス重合系を形成す る促進剤を含むマイ ク 口カプセルであって、 成膜性の炭化水 素化合物からなる皮膜で外側表面を被覆したマイ ク 口 カプセ ルを分散させてなる 1 液性硬化性組成物も知 られている (日 本国特公昭 5 4 - 3 2 4 8 0 号公報参照) 。 こ の 1 液性硬化 性組成物は、 硬化性樹脂が硬化剤と直接接触している ため樹 脂のゲル化が早く 製品寿命が短いと い う 欠点があった。
発明の概要
本発明者らは、 上記のよ う な問題点のない優れたラ ジカル 硬化型樹脂及びノ又はラ ジカル重合性単量体用の硬化剤を開 発するために鋭意研究を重ねた結果、 ラ ジカル硬化型樹脂及 び/又はラジカル重合性単量体 (第 1 ラ ジカル硬化型化合物) を硬化させるための粒状被覆硬化剤であって、 全表面が、 第 1 ラ ジカル硬化性化合物と 同 じか異なる第 2 ラ ジカル硬化型 化合物に由来する硬化樹脂の層によ リ被覆された有機過酸化 物の粒状成形体からなる粒状被覆硬化剤が、 取扱い性に優れ るだけでな く 、 上記の第 1 ラ ジカル硬化型化合物中に均一に 分散させる こ と ができ るため、 優れた硬化性能を発揮し、 特 にア ン カ ーボル ト 固定用組成物に用いる と 、 高強度でア ンカ —ボル ト を母材に固定する こ と ができ 、 更に常温で少な く と も 1 力 月 以上の長い製品寿命を有する 1 液型のア ンカーボル ト固定用組成物を得る こ と ができ る こ と を意外に も知見した。 本発明は上記の新しい知見に基づいてな されたものである。
従って、 本発明の 1 つの 目 的は、 取り 扱い性に優れるだけ でなく 、 優れた硬化性能を発揮する ラ ジカル硬化型化合物用 粒状被覆硬化剤を提供する こ と にある。
本発明の他の 1 つの 目 的は、 製品寿命が長 く 、 しかも高強 度でア ンカーボル ト を母材に固定する こ と ができ るアンカ一 ボル ト 固定用組成物を提供する こ と にある。
本発明の更に他の 1 つの 目的は、 上記の特徴を持つ組成物 を用いたアンカーボル ト 固定用カプセルを提供する こ と にあ る。
本発明の更に他の 1 つの 目 的は、 本発明の 1 つの好ま しい 態様のアンカ一ボル ト固定用組成物の有利な製造方法を提供 する こ と にある。
本発明の上記及びその他の諸目 的、 諸特徴並びに諸利益は、 添付の図面を参照 しなが ら述べる次の詳細な説明及び請求の 範囲の記載から明 らかになる。 図面の簡単な説明 図 1 は、 実施例 1 , 3 及び 5 で得られたア ンカ ーボル ト 固 定用カプセルの概略断面図でぁ リ ;
図 2 は、 実施例 4 で得られたア ンカ一ボル ト 固定用カプセ ルの概略断面図であ り ;
図 3 は、 比較例 2 で得られたアンカーボル ト 固定用カプセ ルの概略断面図である。
尚、 図 1 〜 3 において、 同様の部品又は部分は同様の参照 番号で示す。
参照番号の説明
口—口
谷 ¾5
2 硬化性組成物
3 骨材
4 本発明の粒状被覆硬化剤
4 ' 公知の棒状に成形された硬化剤
5 封止部
6 第 1 の被覆層
7 第 2 の被覆層
8 キャ ップ
発明の詳細な説明
本発明の基本的な態様によれば、 ラ ジカル硬化型樹脂及び ラ ジカル重合性単量体からなる群よ リ選ばれる少な く と も 1 つの第 1 ラ ジカル硬化型化合物を硬化させるた めの粒状被覆 硬化剤であって、 全表面が、 ラ ジカル硬化型樹脂及びラ ジカ ル重合性単量体からなる群よ リ 選ばれる少な く と も 1 つの第 2 ラ ジカル硬化型化合物に由来する硬化樹脂の層によ リ被覆 された有機過酸化物の粒状成形体からな リ 、 且つ第 1 及び第 2 ラ ジカル硬化型化合物は同 じか異なっている こ と を特徴と する粒状被覆硬化剤が提供される。
次に、 本発明の理解を容易にするために、 まず本発明の基 本的特徴及び主要な態様を列挙する。
本発明の第 1 の主要な態様と して、 ラ ジカル硬化型樹脂及 びラ ジカル重合性単量体よ リ なる群から選ばれる少な く と も 1 つの第 1 ラ ジカル硬化型化合物を硬化させるための粒状被 覆硬化剤であって、 全表面が、 ラ ジカル硬化型樹脂及びラジ カ ル重合性単量体よ リ なる群から選ばれる少な く と も 1 つの 第 2 ラ ジカル硬化型化合物に由来する硬化樹脂の層によ リ 被 覆された有機過酸化物の粒状成形体からな リ 、 且つ該第 1 及 び第 2 ラ ジカル硬化型化合物は同 じか異なっている こ と を特 徴とする粒状被覆硬化剤が挙げられる。
本発明の第 2 の主要な態様と して、
( 1 ) ラ ジカル硬化型樹脂及びラ ジカ ル重合性単量体よ リ なる群から選ばれる少な く と も 1 つの第 1 ラ ジカル硬化型化 合物及び硬化促進剤 と からなる硬化性組成物、 及び
( 2 ) 該硬化性組成物 ( 1 ) 用粒状被覆硬化剤であって、 全表面が、 ラ ジカル硬化型樹脂及びラ ジカル重合性単量体よ リ なる群から選ばれる少な く と も 1 つの第 2 ラ ジカル硬化型 化合物に由来する硬化樹脂の層によ り 被覆された有機過酸化 物の粒状成形体からな リ 、 該第 1 及び第 2 ラ ジカル硬化型化 合物は同 じか異なっている粒状被覆硬化剤の複数の粒子、 を包含 してなる こ と を特徴とする ア ンカ ーボル ト固定用組成 物が挙げられる。
発明の第 3 の主要な態様と して、 ラ ジカル硬化型樹脂及び ラ ジカル重合性単量体よ り なる群から選ばれる少な く と も 1 つのラ ジカル硬化型化合物及び硬化促進剤よ リ なる粘性液体 硬化性組成物を、 複数の有機過酸化物の粒状成形体と混合し て、 各粒状成形体のそれぞれの全表面に、 該硬化性組成物に 含まれる ラジカル硬化型化合物に由来する硬化樹脂の層を形 成する こ と を包含する こ と を特徴とする上記の第 2 の主要な 態様のア ンカーボル ト 固定用組成物の製造方法であって、 該 第 1 ラ ジカル硬化型化合物と第 2 ラ ジカル硬化型化合物が同 じであるアンカーボル ト 固定用組成物の製造方法が挙げられ る。
本発明の粒状被覆硬化剤について、 更に以下に詳細に説明 する。
本発明の粒状被覆硬化剤に用いる有機過酸化物の例と して は、 ク メ ンハイ ドロパーォキサイ ド等のハイ ドロパーォキサ ィ ド類、 ジク ミ ルパーォキサイ ド等のジアルキルパーォキサ ィ ド類、 過酸化ベンゾィル等のジァシルバーォキサイ ド類、 メ チルェチルケ ト ンパーォキサイ ド等のケ ト ンパーォキサイ ド類、 ビス 一 ( 4 — t — ブチルシク ロ へキ シル) パ一ォキ シ カーボネー ト等のォキシカーボネー ト類、 1 , 1 ー ジー t — ブチノレノ、。ーォキシ シク 口 へキサノ ン等のパーォキ シケタ一ノレ 類及び t 一ブチルパーォキシベンゾエー ト等のバーオキシェ ステル類等が挙げられる。 これ ら の有機過酸化物の内、 取扱 性に優れ、 室温で優れた硬化性能を発揮する過酸化べンゾィ ルを用レヽる こ とが好ま しレ、 。
本発明に使用される有機過酸化物の粒状成形体の形状には 特に限定はな く 、 球状、 楕円形の断面を有する もの、 又は表 面に複数の凹凸を有する も のであって も よい。
上記の有機過酸化物の粒状成形体は、 有機過酸化物を炭酸 カルシ ウ ム、 硫酸カルシ ウ ム等の無機物で、 粒状成形体と有 機過酸化物の総重量に対 し、 1 〜 9 5重量%に希釈したもの を成形して得る こ と ができ る。 取扱いの安全性を考慮する と 有機過酸化物を 5 0 重量%以下に希釈して用いる こ と が好ま しい。
粒状成形体を得るための成形法については特に限定はない 力 例えば、 ( a ) 無機物で希釈 した粉体の有機過酸化物、 又はこれを湿らせて固ま り に したものに機械的な圧力を加え て成形する方法 ; ( b ) 無機物で希釈 した粉体の有機過酸化 物粉状物に成形剤及び水等を加えてス ラ リ ーを得、 これを乾 燥させる方法 ; ( c ) 液状の成形剤を無機物で希釈 した粉体 の有機過酸化物粉状物に噴霧して粉体を結合させて塊にする 方法 ; 及び ( d ) 無機物で希釈した粉体の有機過酸化物に水 及び成形剤を加えて粘土状に した も のを製丸機で球状に成形 する方法がある。
上記の ( a ) の方法は成形剤を用いないで有機過酸化物を 粒状に成形する方法である。
成形剤を用いる上記の ( b ) 、 ( c ) 及び ( d ) の方法に おいて 、 用いる成形剤の例 と しては、 カルボキ シメ チルセル ロー ス 、 メ チルセルロ ース 、 微結晶性セルロ ース (商品名 : ア ビセル ; 日本国旭化成工業株式会社製) 、 ア ラ ビア ゴム、 グァーガム及びロ ーカ ス ト ビーンガム等のセルロ ース誘導体 ; ゼラチン ; P V A (ポ リ ビニルァノレコ ール) ; ア ミ 口 一ス及 びア ミ ロぺク チン等のデンプン類等が挙げられる。 これらの う ち、 粒状成形体の製造に用いる際に優れた成形能を発揮し、 また保形性に優れた成形体を得る こ とができ るカルボキシメ チルセル ロ ース 、 グァーガム、 ロ ーカ ス ト ビー ンガム、 及び ア ミ ロース及びア ミ ロぺク チン等のデンプン類を用いる こ と が好ま しい。 硬化性組成物 ( 1 ) と本発明の粒状被覆硬化剤 の複数の粒子 ( 2 ) と からなる上記のアンカーボル ト固定用 組成物を密閉容器に収容 してなるアンカーボル ト固定用カブ セルの中で、 該硬化剤が形状を維持する のに十分な強度を粒 状成形体に与える こ とができ 、 しかも取极性に優れるア ミ 口 ース及びァ ミ ロぺク チン等のデンプン類を用いる こ とが更に 好ま しい。 成形剤の使用量と しては、 有機過酸化物の重量に対 して 0 . 1 〜 2 0重量%用いる こ と が好ま し く 、 1 〜 1 5 重量。ん用い る こ と が更に好ま しい。
有機過酸化物の粒状成形体の粒径 (直径) は、 0 . 5 m m 〜 1 5 . 0 m mである こ と が好ま しい。 0 . 5 m mよ り 小さ い粒径の粒状成形体を用いる と 、 得られた粒状被覆硬化剤を 攪拌な どで破砕する のが困難にな リ ラ ジカル硬化型樹脂及び Z又はラ ジカ ル重合性単量体を十分に硬化させる こ と ができ なく なる恐れがある。 一方、 1 5 m mょ リ 大き い粒径の粒状 成形体を用いる と 、 上記のアンカーボル ト固定用カプセルを 製造する際に不利が生じる恐れがある。 即ち、 ア ンカーボル ト 固定用カプセルの製造工程において、 容器に充填 した上記 の硬化性組成物 ( 1 ) に粒状被覆硬化剤の複数の粒子 ( 2 ) を加えて該容器内で上記のアンカ一ボル ト固定用組成物を得 る とい う作業を行う場合に、 粒状被覆硬化剤の複数の粒子
( 2 ) を容器に充填する時、 又は予め調製した上記成分 ( 1 ) 及び ( 2 ) ょ リ なるア ンカーボル ト固定用組成物を容器に充 填する作業を行う 場合に、 ア ンカ 一ボル ト固定用組成物を容 器へ充填する時に、 粒状被覆硬化剤同士又は粒状被覆硬化剤 と骨材等が容器内で引っ掛かって該容器底部ま で沈降しな く なる恐れがある。 また、 粒状被覆硬化剤の粒子 ( 2 ) を硬化 性組成物 ( 1 ) 中によ り 均一に分散させるためには、 上記粒 径は 1 〜 1 0 m mである こ と が更に好ま しい。 尚、 粒状成形体が楕円形の断面を有する ものである場合、 こ の断面の長径と短径の平均値を こ の粒状成形体の粒径とす る。 また、 粒状成形体が表面に複数の凹凸を有する も のの場 合、 公知の方法でこ の粒状成形体の体積を求め、 これと 同 じ 体積を有する球の直径をこ の粒状成形体の粒径とする。
有機過酸化物の粒状成形体の強度については、 本発明の粒 状被覆硬化剤をア ンカーボル ト固定用組成物に用いる際に、 上記硬化剤がアンカーボル ト施工時のハンマー ド リ ル等によ る機械攪拌で破砕可能であれば特に限定されない。 しかし、 ラ ジカル硬化型化合物を含む硬化性組成物 ( 1 ) 中に有機過 酸化物の粒状成形体よ リ なる上記粒状被覆硬化剤の複数の粒 子 ( 2 ) を単独で分散させる時や、 更には骨材と混合充填し て用いる際に有機過酸化物の粒状成形体よ り なる粒状被覆硬 化剤の崩壊を防ぐ必要があるため、 上記粒状成形体の破壊強 度は、 1 5 0 g f Z c m 2以上である こ と が好ま し く 、 1 k g f / c m 2以上である こ と が更に好ま しい。 一方、 上記 破壊強度が高すぎる と 、 ア ンカ一ボル ト施工時の機械攪拌で 粒状被覆硬化剤を破砕できなく なるので、 2 0 0 k g f / c rn 2を越えなレ、 こ と が好ま しい。
このよ う に して得られた有機過酸化物の粒状成形体の全表 面にラ ジカル硬化型樹脂及びラ ジカル重合性単量体よ り なる 群からから選ばれる少く と も 1 つの第 2 ラ ジカル硬化型化合 物に由来する硬化樹脂の被覆層を形成する方法と しては、 有 機過酸化物の粒状成形体を、 有機過酸化物 と硬化反応する第 2 ラ ジカル硬化型化合物と硬化促進剤と の混合物中に室温
(約 2 0 〜 3 0 °C ) で浸漬し攪拌する こ と によ リ 行 う こ と が でき る。 この作業の後、 全表面を硬化樹脂の層にょ リ 被覆さ れた粒状成形体(即ち、 本発明の粒状被覆硬化剤)をラ ジカル 硬化型化合物と硬化促進剤と の混合物から取 リ 出 し、 も し望 まれるな らば、 ァセ ト ン等で洗浄する こ と によ リ 本発明の粒 状被覆硬化剤を得る こ とができ る。
尚、 本発明において、 「第 1 ラ ジカル硬化型化合物」 と は、 前記したよ う に、 本発明の粒状被覆硬化剤を用いて硬化させ る ラ ジカル硬化型樹脂及びラ ジカル重合性単量体よ リ なる群 からから選ばれる少 く と も 1 つのラ ジカル硬化型化合物を意 味し、 「第 2 ラ ジカル硬化型化合物」 と は、 前記したよ う に, 本発明の粒状被覆硬化剤の硬化樹脂の層を形成するのに用い る 、 ラ ジカル硬化型樹脂及びラ ジカル重合性単量体よ リ な る 群からから選ばれる少く と も 1 つのラ ジカル硬化型化合物を 意味する。 また、 前記したよ う に、 本発明において上記の第
1 及び第 2 ラ ジカル硬化型化合物は同 じであって も、 異なつ ていて も良い。
本発明において、 第 1 及び第 2 ラ ジカ ル硬化型化合物のど ち ら と しても用いる こ と ができ る ラ ジカル硬化型樹脂の例と しては、 エポキ シァ ク リ レ一 ト樹脂、 ポ リ エ ス テルァ ク リ レ ー ト樹脂、 ァ ク リ ノレ ウ レ タ ン樹脂、 及び不飽和ポ リ エステル 樹脂等が挙げられる。 エポキシァ ク リ レー ト樹脂に関 しては 例えば、 日本国特公昭第 6 2— 0 3 7 0 7 6 号公報を参照す る こ と ができ る。 ポ リ エ ス テルァ ク リ レー ト樹脂に関 しては . 例えば、 日本国特公平第 5— 0 8 5 7 2 0号公報を参照する こ と ができ る。 アタ リ ノレウ レタ ン樹脂に関 しては、 例えば、 日 本国特公平第 5— 0 8 5 7 1 9 号公報を参照する こ とがで き る。 不飽和ポ リ エステル樹脂に関 しては、 例えば、 日本国 特公昭第 3 8— 1 2 8 6 3 号公報を参照する こ と ができ る。
本発明において、 ,第 1 及び第 2 ラ ジカル硬化型化合物のど ち ら と しても用いる こ と ができ る ラ ジカル重合性単量体の例 と しては、 多官能のカ ルボン酸エ ス テルが挙げられる。 多官 能のカルボン酸エ ス テルの具体例と しては、 エチ レンダ リ コ —ノレジメ タク リ レ一 ト 、 n —ブチルメ タ ク リ レ ー ト 、 2 — ヒ ドロ キシェチルメ タ ク リ レー ト 、 ベンジルメ タ ク リ レー ト 、 フ エ ノ キシェチルメ タ ク リ レー ト 、 ジエチレング リ コールジ メ タ ク リ レー ト 、 ト リ エチレング リ コーノレジメ タ ク リ レー ト 1 , 4 ブチ レング リ コーノレジメ タ ク リ レー ト 、 ト リ メ タ ク リ ノレ酸 ト リ メ チ口 一ノレプロ ン 、 マ レ イ ン酸ジメ チル、 イ ソボ ルニルメ タ ク リ レー ト 、 ブタ ンジオールジメ タ ク リ レー ト 、
2 — ヒ ドロ キシェチルメ タ ク リ レー ト及び 2 2 — ビス [ 4 - (メ タ ク リ ロ キシジエ ト キシ) フ エ二 ノレ ] プ 。 ン等が挙 げられる。
前記 したよ う に、 有機過酸化物の粒状成形体の全表面にお ける第 2 ラ ジカル硬化型化合物に由来する硬化樹脂の層の形 成は、 有機過酸化物の粒状成形体を、 有機過酸化物と硬化反 応する第 2 ラ ジカル硬化型化合物と硬化促進剤と の混合物中 に室温 (約 2 0 〜 3 0 °C ) で浸漬し攪拌する こ と等によって 行なわれる。 こ の際、 用いる第 2 ラ ジカル硬化型化合物の量 に関 しては特に限定は無いが、 第 2 ラ ジカル硬化型化合物の 量が少なすぎる と有機過酸化物の成形体の全表面に硬化樹脂 の層を形成できなく なるので、 第 2 ラ ジカル硬化型化合物は , 粒状成形体の重量に対 して、 1 0 0 重量%以上用いる こ とが 好ま しい。
硬化樹脂の層を形成する際に用いる上記の第 2 ラ ジカル硬 化型化合物と硬化促進剤と の混合物に用いる硬化促進剤は、 アンカーボル ト 固定用組成物における硬化性組成物 ( 1 ) に 用いる硬化促進剤と 同様のものを用いる こ と ができ る。 第 2 ラ ジカル硬化型化合物と混合 して用いられる硬化促進剤は、 粒状成形体の表面で第 2 ラ ジカル硬化型化合物の硬化を促進 し、 粒状成形体の全表面に硬化樹脂の層を形成させるために 用レ、 られる。 硬化促進剤の例と しては、 N , N —ジメ チルァ 二 リ ン、 N , N — ジェチルァニ リ ン、 N , N — ジメ チル一 p — ト ノレイ ジ ン、 N , N — ジ ヒ ド ロ キ シプロ ピル一 p — ト ノレイ ジン、 N , N — ジ ヒ ド ロ キシェチルー P — ト ルイ ジ ン等の芳 香族ァニ リ ン類、 ナ フテ ン酸コ バル ト 等の金厲石鹼類、 バナ ジルァセチルァセ ト ネ一 ト等のキ レー ト化合物等が挙げられ る。 こ れ らの硬化促進剤の量は特に限定されないが、 第 2 ラ ジカル硬化型化合物と硬化促進剤の合計重量に対 して、 0 . 1 〜 5 重量%用いる こ と が好ま し く 、 ◦ . 2 〜 3 重量%用い る こ と が更に好ま しい。
上記の硬化樹脂の層の厚みについては、 粒状被覆硬化剤の 有機過酸化物の含量を増やし、 更に上記のアンカーボル ト固 定用組成物に用いた際に、 アンカ一ボル 卜 の作用によ る粒状 被覆硬化剤の粉砕を容易にするために、 硬化樹脂の層は薄い ほど好ま しい。 しか し薄すぎる と硬化剤の取 リ 极いが困難に なる恐れがあるため、 硬化樹脂の層の厚みは、 粒状被覆硬化 剤の粒子直径の 0 . 3 〜 4 0 %である こ と が好ま し く 、 ◦ . 3 〜 2 5 %である こ とが更に好ま しい。
次に、 本発明のアンカーボル ト 固定用組成物に関 して説明 する。
本発明のアンカーボル ト 固定用組成物は、 第 1 ラ ジカル硬 化型化合物と硬化促進剤からなる硬化性組成物 ( 1 ) に第 1 ラ ジカル硬化型化合物と 同 じか異なる第 2 ラ ジカル硬化型化 合物に由来する硬化樹脂の層を有する本発明の粒状被覆硬化 剤の複数の粒子 ( 2 ) を混合する こ と によ って得る こ と がで き る。
本発明のアンカーボル ト 固定用組成物は、 粒状被覆硬化剤 の複数の粒子 ( 2 ) を、 有機過酸化物の硬化性組成物 ( 1 ) に対する重量% と して、 0 . 5 〜 2 0重量%含むこ と が好ま し く 、 2 〜 1 5 重量%含むこ と が更に好ま しい。
また、 本発明のア ンカーボル ト 固定用組成物においては、 粒状被覆硬化剤は移動性に優れるため、 予め粒状被覆硬化剤 の複数の粒子 ( 2 ) を硬化性組成物 ( 1 ) 中に均一に分散さ せな く て も、 アンカーボル ト施工時のハンマー ド リ ノレ等によ る撹拌によ リ アンカーボル ト と母材に穿孔した孔の壁との間 の空間に均一に拡散する。 しか し、 組成物の硬化性能を向上 させるためには、 粒状被覆硬化剤の複数の粒子 ( 2 ) を硬化 性組成物 ( 1 ) 中に均一に分散させてお く こ と が好ま しい。 これは、 組成物中の粒状被覆硬化剤の複数の粒子 ( 2 ) と硬 化性組成物 ( 1 ) と の体積比を 1 : 1 に近づける こ と によ リ 達成する こ と ができ る。
上記 したよ う に、 本発明のアンカーボル ト 固定用組成物に おいて硬化性組成物 ( 1 ) に用いる第 1 ラ ジカル硬化型化合 物は、 粒状被覆硬化剤の有する硬化樹脂の層を得るのに用い る第 2 ラ ジカル硬化型化合物と 同 じでも異なっていて も良い, しかし、 第 1 ラ ジカル硬化型化合物と しては優れた固着性能 を得る こ と ができ 、 更に低温硬化性、 耐アルカ リ 性に優れる エポキ シァ ク リ レー ト樹脂、 ポ リ エステルァ ク リ レ一 ト樹脂 及びァク リ ルゥ レタ ン樹脂を用し、る こ と が好ま しい。
上記したよ う に、 硬化性組成物 ( 1 ) に含まれる硬化促進 剤は、 粒状被覆硬化剤の有する硬化樹脂の層を形成する際に 用いる第 2 ラ ジカル硬化型化合物と硬化促進剤 と の混合物に 含まれる硬化促進剤と 同様のものを用いる こ と ができ る。 硬 化性組成物 ( 1 ) に含まれる硬化促進剤は、 本発明のアンカ 一ポル ト 固定用組成物の硬化速度を調節するために使用 され る。 硬化促進剤は、 硬化性組成物 ( 1 ) の重量に対して、 0 1〜 5 重量%用いる こ と が好ま し く 、 0 . 2〜 3 重量%用い る こ と が更に好ま しい。 硬化促進剤の量が 0 . 1 重量。 /。未満 である と ラ ジカル硬化型化合物の硬化速度が遅く な リ 、 特に 室温よ リ 低い温度条件下で使用する場合、 ラ ジカル硬化型化 合物の硬化が不十分になる可能性がある。 また、 硬化促進剤 の量が 5重量。 /。を超すと 、 ラジカル硬化型化合物の硬化速度 が速く な リ すぎ、 ア ンカ ーボル ト打設中にラ ジカ ル硬化型化 合物の硬化が急速に進み打設作業を継続できな く なる恐れが ある。 また、 更に、 ラ ジカル硬化型化合物の硬化時間に関 し ては、 硬化促進剤の使用量を上記の範囲で調整 して、 J I S - K 6 9 0 1 (常温硬化特性) の 2 5 °Cで測定される硬化時 間が 2〜 6 0分にする こ とが室温よ リ 低い温度条件下での施 ェ時にラ ジカル硬化型化合物の未硬化がな く なるので好ま し い。 更に、 高い固着強度を得るためには、 硬化時間は 2〜 4 5 分にする こ と が好ま しい。
本発明においては、 上記の硬化性組成物 ( 1 ) は、 更に単 官能の反応性単量体を含んでいて も よい。 単官能の反応性単 量体の例 と しては、 ス チ レ ンモ ノ マー、 メ タ ク リ ル酸メ チル メ タ ク リ ノレ酸ェチル及びシク ロ へキ シルァ ク リ レー ト 等が挙 げられる。 これらの反応性単量体は、 硬化性組成物 ( 1 ) の 重量に対して 1 〜 7 0 重量%用レ、る こ と が好ま し く 、 ュ 〜 6 0重量%用いる こ と が更に好ま しい。
本発明のア ンカ一ボル ト 固定用組成物においては、 上記の 硬化性組成物 ( 1 ) が更に骨材を含有する こ と が好ま しい。 骨材を含有する硬化性組成物 ( 1 ) を用いる と 、 ア ンカーボ ノレ ト施工時に骨材によ リ 、 粒状被覆硬化剤が細かく 破砕され るため、 有機過酸化物と硬化性組成物 ( 1 ) と の混合を効率 よ く 行 う こ と ができ 、 硬化後の樹脂硬化物の硬度も高 く な り . ょ リ 高い固着性能を達成する こ と ができ る。 骨材は、 一般的 にはマグネシアク リ ンカー又はガラス、 セラ ミ ッ ク等の人工 骨材や、 硅石、 石英等の天然石と いった無機物質が使用 され ているが、 硬質塩化ビニルのよ う な硬質プラ スチッ ク と いつ た有機物質を用いて も よい。 骨材は、 ア ンカ 一ボル ト施工時 の回転 · 打撃等で破砕可能なも のであれば比較的大き なもの を用いる こ と もでき るが、 骨材の硬化性組成物 ( 1 ) への分 散性、 硬化剤と の混合及び得られた混合物の充填の し易さの 観点から粒状のものを用いる こ と が好ま しい。 又、 骨材の粒 径 (直径) は、 施工条件 (穿孔径、 ア ンカーボル ト のサイ ズ 等) によ リ適宜決定する こ とができ る。 骨材の量と しては、 硬化性組成物 ( 1 ) の重量に対 し、 1 〜 5 0 0 重量%用ぃる こ と が好ま し く 、 5 0 〜 3 0 0重量。 /。用レヽる こ と が更に好ま しい。 また、 上記の硬化性組成物 ( 1 ) には、 も し望まれるな ら ば重合禁止剤、 顔料、 紫外線吸収剤、 界面活性剤、 增粘剤、 充填剤、 チク ソ ト ロ ピー化剤 (微粉シ リ カ等) 及び着色剤等 を添加する こ とができ る。 これらの添加剤は当業界で一般的 に用いられる量で使用する こ と ができ る。
また、 本発明のアンカーボル ト 固定用組成物を得るための 有利な方法と して以下の方法が挙げられる。 それは、 ラ ジカ ル硬化型樹脂及びラ ジカル重合性単量体よ リ なる群から選ば れる少く と も 1 つのラ ジカル硬化型化合物及び硬化促進剤よ り なる粘性液体硬化性組成物を、 複数の有機過酸化物の粒状 成形体と混合 して、 各粒状成形体のそれぞれの全表面に、 該 硬化性組成物に含まれる ラ ジカル硬化型化合物に由来する硬 化樹脂の層を形成する こ と によ って、 該粘性液体硬化性組成 物中に本発明の粒状被覆硬化剤を形成する こ と を包含する方 法であって、 該ラ ジカル硬化型化合物と して、 該粒状被覆硬 化剤によ って硬化させるべき第 1 ラ ジカル硬化型化合物と 同 じラ ジカル硬化型化合物を用いる こ と を特徴とする方法であ る。 即ち、 粒状被覆硬化剤の上記のよ う な方法は、 ラ ジカル 硬化型化合物及び硬化促進剤よ リ なる硬化性組成物を、 複数 の有機過酸化物の粒状成形体と混合するだけで、 硬化性組成 物 ( 1 ) 中に本発明の粒状被覆硬化剤の複数の粒子 ( 2 ) が 形成されて成る組成物であって、 第 1 及び第 2 ラ ジカ ル硬化 型化合物が同 じである本発明のアンカーボル ト 固定用組成物 を得る こ と ができ る ため、 生産性の観点から非常に有利であ る。
本発明のアンカーボル ト 固定用組成物の使用方法と しては、 ア ンカ 一ボル ト を施工 しよ う とする穿孔內へ該組成物を充填 する前又は充填した後に、 該組成物中の粒状被覆硬化剤の複 数の粒子 ( 2 ) を破砕する と 同時に硬化性組成物 ( 1 ) と混 合させる方法がある。 どち らの方法に し ろ、 粒状被覆硬化剤 の破砕及びそれに伴な う破砕硬化剤と硬化性組成物 ( 1 ) と の混合によ リ 、 破砕前は硬化樹脂の層によ リ 保護されていた 硬化剤の活性部位は、 硬化性組成物 ( 1 ) と接触する こ と に なる。 粒状被覆硬化剤の複数の粒子 ( 2 ) を破砕する と 同時 に硬化性組成物 ( 1 ) と混合させる方法と しては、 穿孔内へ の充填前であればミ キサーを使用する方法が挙げられ、 充填 後であればアンカ一ボル 卜の回転 · 打撃を利用する方法が挙 げられる。
本発明のア ンカ ーボル ト固定用組成物は、 そのまま容器か ら母材に穿孔した孔に流し込んだ リ 、 ビス ト ンポンプを用い て孔に充填した後、 ア ンカーボル ト をノヽンマー ド リ ル等を用 いて回転 · 打撃等を与えなが ら打ち込むこ と に よ リ 、 上記の 組成物に機械攪拌を加えて粒状被覆硬化剤の複数の粒子 ( 2 ) を破砕する と 同時に、 これを硬化性組成物 ( 1 ) と混合する こ と によ り 、 第 1 ラ ジカル硬化型化合物を硬化させてア ンカ —ボル ト を固定する方法に用いる こ と ができ る。 しか し、 本 発明のアンカ一ボル ト 固定用組成物は、 アンカーボル ト 固定 用カプセルに用いる こ と が好ま しい。 このよ う なア ンカ一ボ ル ト 固定用カプセルは、 アンカーボル 卜 の作用によ リ破砕可 能な密閉構造を有する容器に本発明のア ンカ ーボル ト 固定用 組成物を収容 してなるアンカーボル ト固定用カ プセルである こ と が必要である。 本発明の組成物を上記のよ う なア ンカー ボル ト 固定用カプセルに用いる こ と によ り 、 ア ンカーボル ト 施工時に所望の組成を有するア ンカーボル ト 固定用組成物を 孔内に配置させる こ と ができ るため、 安定した高い固着力を 達成する こ と ができ る。 上記の容器と しては、 アンカ一ボル ト施工時の回転 · 打撃等で破砕又は引き裂き が可能で、 硬化 性組成物 ( 1 ) 中の第 1 ラ ジカル硬化型化合物、 及び硬化促 進剤及び/又は単官能の反応性単量体の浸透を遮断し、 これ らが容器外部へ逸散する こ と をを防ぐこ と ができ る ものであ れば特に限定されないが、 通常はガラス 、 合成樹脂、 合成樹 脂フ ィ ルム類、 紙類等の材料からなる筒状の ものが用い られ る。 容器のサイ ズはアンカ一ボル ト を固定する母材に穿孔さ れた孔の径等に合わせて適宜選択する こ とができ る。
発明を実施するための最良の形態
以下、 実施例及び比較例によって本発明を具体的に説明す るが、 これらは本発明の範囲を限定する ものではない。
実施例及び比較例で得られた被覆硬化剤成形体及びアンカ 一ボル ト固定用組成物の評価は以下の方法で行った。
1 ) 被覆硬化剤成形体の取扱性は、 1 ◦個のサ ンプルをそれ ぞれ 1 . l mの高さ から落下させて破損の有無を 目視にて観 察する こ と によ リ 評価 した。 その際の評価基準は以下の通 り である。 判定基準
〇 : サンプル 1 0個の う ち 1 度も破損は観察されな かった。
X : サンプル 1 0 個の う ち 1 度以上破損が観察され た。
2 ) ア ンカーボル ト 固定用組成物の保存寿命は、 6 0 °Cに保 持した と きのゲル化に至る までの 日数を測定し、 この 日数を 常温での保存寿命に換算して評価した。 ( 2 8 日 が常温保存 寿命の 2年に相当する もの とする。 )
実施例 1
[硬化性組成物 ( A— 1 ) の調製]
貢量平均分子量 8 3 6 の ビス フ エ ノ ール A型エポキ シ樹脂 ( 日 本国昭和高分子株式会社製) と メ タ ク リ ル酸を 1 : 2 の モル比で用いて調製 したメ タ ク リ ル型エポキシァク リ レ一 ト 樹脂 (ラジカル硬化性榭脂) 6 5 重量%、 単官能の反応性単 量体と してス チ レ ンモ ノ マー 3 4重量0 /。、 硬化促進剤と して N, Nジメ チルァニ リ ン 1 重量。 /0の割合で配合 して硬化性組 成物 ( A— 1 ) を得た。 こ の硬化性組成物の J I S — 6 9 0 1 (常温硬化特性) に従って測定した 2 5 °Cの最小硬化時間 は約 7 分であった。
[粒状被覆硬化剤 ( B— 1 ) の調製]
硫酸カルシ ウムで 4 0重量%濃度に希釈 したべンゾィ ルバ ーォキサイ ド 1 0 0 重量部、 成形剤と してメ チルセルロース 0 . 1 重量部、 スチ レン一 ブタ ジエ ン ( S B ) ラ テ ッ ク ス 2 重量部 (固形分) 、 水 4 5 重量部を混合してス ラ リ ーを得た 得られたス ラ リ ーを 日本国兵神装備株式会社製モーノ ロボデ イ スペンサーを もちいて室温で成形し、 粒径 1 . 5 〜 3 . 0 mm (平均粒径 2 . 4 mm ) の粒状成形体を得た。 得られた 粒状成形体を 6 0 t:で 2 時間乾燥させた。 得られた粒状成形 体を、 容量 5 0 0 c c のビーカーに入った上記の硬化性組成 物 ( A— 1 ) 3 0 0 c c へ浸漬 し攪拌機にて 3 0 °Cにて 3 0 分攪拌 し、 粒状成形体の表面に硬化樹脂の層を形成させる こ と にょ リ粒状被覆硬化剤 ( B— 1 ) を得た。 得 られた粒状被 覆硬化剤 ( B — 1 ) の粒子を上記の組成物から取 リ 出 した。 粒状成形体の全表面に硬化樹脂の層が形成されているのが 目 視で確認された。
[ア ンカーボル ト 固定用組成物及びア ンカ ーポル ト 固定用 カ プセルの調製]
上記硬化性組成物 ( A— 1 ) 8 . 7 g を外径 1 7 . 0 mm、 肉厚 0 . 7 m m、 長さ 1 2 0 m mの開 口部を有するガラ ス製 容器に充填 した。 次に、 こ の容器に骨材と して粒径 1 . 5 〜 3 . 0 m mのマグネシアク リ ンカー 2 4 g と上記粒状被覆硬 化剤 ( B — 1 ) 2 . 0 g と の混合物を充填し、 ア ンカーボル ト固定用組成物を得た。 上記ガラ ス製容器の開 口部を封止 し て図 1 に示す構造を有するカ プセルを作成した。
次にサイ ズ 5 0 0 X 5 0 0 X 1 , 0 0 0 mm、 圧縮強度 2 1 O k g / c m 2の コ ンク リ ー トブロ ッ ク に穿孔径 1 9 . 0 mm、 穿孔長 1 3 0 m mの孔を穿孔し、 ブロ ワ一とナイ ロ ン ブラ シを用いて孔內清掃を行った後、 上記のカプセルを該穿 孔の中に挿入 し、 先端を 4 5度にカ ッ ト した外径 1 6 mmの 全ネジボル ト M 1 6 (材質 S N B 7 ) をハンマー ド リ ノレに装 着し、 回転と 打撃を与えなが ら、 孔底まで埋め込み、 1 日 の 養生時間を置き 固着強度を測定した。 測定機器はアンカーボ ノレ ト用引張リ 試験機 A N S E R — 5 — 1 I I ( 日本国、 旭 化成工業株式会社製) を用いて行った。 得られた結果を、 粒 状被覆硬化剤 ( B — 1 ) についての取 リ极ぃ性評価の結果と 共に表 1 に示す。 尚、 上記アンカ一ボル ト固定用組成物の保 存寿命は 6 力 月 であった。 実施例 2
実施例 1 で得た硬化性組成物 ( A — 1 ) 1 0 0 g を底部外 径 6 9 m m、 開 口部外径 7 9 m m、 高 さ 9 6 m mポ リ エチレ ン製の容器 (容量 3 0 0 c c ) に充填した。 次に、 この容器 に実施例 1 で得た粒状被覆硬化剤 ( B — 1 ) を 1 8 g 充填し ア ンカ 一ボル ト 固定用組成物を得た。
実施例 1 と 同様に してコ ンク リ ー ト ブロ ッ ク に孔を穿孔 し 上記のア ンカーボル ト 固定用組成物を穿孔に 2 3 g 流 し込ん だ。 次いで、 実施例 1 と 同様に して、 ア ンカ 一ボル ト を該穿 孔に埋込み、 固着強度の測定を行った。 得られた結果を、 粒 状被覆硬化剤 ( B — 1 ) の取 リ 极ぃ性評価の結果と共に表 1 に示す。 比較例 1
[棒状硬化剤の調製]
硫酸カルシ ウ ムで 4 0重量。 /。濃度に希釈したベンゾィルバ —ォキサイ ド 1 . 8 g を金型を用いて成形し、 長さ 8 0 m m 直径 4 . 2 m mの棒状成形体を得た。 得られた棒状成形体を 酢酸繊維素の 4 0 %エタ ノ ール溶液に浸漬した後、 取 リ 出 し て、 4 0 eCで 1 時間放置する こ と によ り 、 棒状成形体の表面 に酢酸繊維素からなる第 1 の被覆層を形成した。 次に、 こ の 棒状成形体を、 エポキシ樹脂と ア ミ ン系硬化剤 と の液状混合 物中に浸漬 した後、 取 リ 出 して、 3 0 °Cで 2 4 時間放置する こ と によ り 、 第 2 の被覆層を形成 し、 第 1 及び第 2 被覆層を 有する棒状硬化剤を得た。
[ア ンカーボル ト 固定用組成物の調製]
実施例 1 と 同様に してコ ンク リ ー ト ブロ ッ ク に穴を穿孔し, 実施例 1 で得た樹脂組成物 ( A— 1 ) 2 3 g を穿孔に流し込 んだ。 次にこ の穿孔に上記の棒状硬化剤を挿入し、 穿孔内に てアンカーボル ト 固定用組成物を得た。 次いで、 実施例 1 と 同様に して、 ア ンカ ーボル ト を該穿孔に埋め込み、 固着強度 の測定を行った。 得られた結果を棒状硬化剤の取り 扱い性の 評価結果と共に表 1 に示す。
実施例 3
[硬化性組成物 ( A— 2 ) の調製]
重量平均分子量 8 3 6 の ビス フ エ ノ ール A型エポキ シ樹脂 ( 日本国昭和高分子株式会社製) と メ タ ク リ ル酸を 1 : 2 の モル比で用いて調製 したメ タ ク リ ル型エポキシァク リ レ一 ト 樹脂 (ラ ジカル硬化型樹脂) 5 5 w t %、 ラ ジカル重合性単 量体と してジエチ レ ング リ コールジメ タ ク リ レー ト 4 4 w t %、 硬化促進剤と して N , N — ジ ヒ ド ロ キ シプ ロ ピル— p - トルイ ジン 1 w t %の割合で配合 して硬化性組成物 ( A - 2 ) を得た。 この硬化性組成物の J I S _ 6 9 0 1 (常温硬 化特性) に従って測定 した 2 5 °Cでの最小硬化時間は約 1 3 分であった。
[粒状被覆硬化剤 ( B - 2 ) の調製] 硫酸カルシ ウ ムで 4 0重量。/。濃度に希釈したベンゾィルバ —ォキサイ ド 1 0 0 重量部、 水 2 5重量部、 成形剤と してァ ミ ロべク チン 1 0重量部を混合 して粘土状混合物を得た。 得 られた粘土状混合物を製丸機 (商品名 : 高性能製丸機 ; 日本 国小池鉄工株式会社製) を用いて成形し、 平均粒径 3 m mの 球形の粒状成形体を得た。 得られた粒状成形体を室温で 3 時 間乾燥させた後、 更に 6 ◦ °Cで 1 時間乾燥させた。 こ の粒状 成形体を、 容量 5 0 0 c c のビーカーに入った上記の硬化性 組成物 ( A— 2 ) 3 0 0 c c に浸漬し攪拌機にて 3 0 °Cで 3 0分攪拌し、 粒状成形体の表面に硬化樹脂の被覆層を形成さ せる こ と によ リ粒状被覆硬化剤 ( B — 2 ) を得た。 得られた 粒状被覆硬化剤 ( B — 2 ) の粒子を上記の組成物から取り 出 した。 粒状成形体の全表面に硬化樹脂の層が形成されている のが 目視で確認された。
[ア ンカーボル ト 固定用組成物及びア ンカーボル ト 固定用 カ プセルの調製]
上記硬化性組成物 ( A— 2 ) を 8 . 7 g 、 上記粒状被覆硬 化斉 |J ( B - 2 ) を 2 . 0 g 、 及び骨材と して粒径 1 . 2 〜 3 4 m mの硅石を 1 6 g 用いた以外は実施例 1 と 実質的に同様 にア ンカ一ボル ト固定用組成物及びアンカーボル ト固定用力 プセルの調製を行った。 得られたア ンカ 一ボル ト 固定用カプ セルを用いて実施例 1 と 同様に して固着強度の測定を行った 得られた結果を、 粒状被覆硬化剤 ( B — 2 ) の取 リ 扱い性に ついての評価の結果と 共に表 1 に示す。 尚、 上記ア ンカーボ ノレ ト固定用組成物の保存寿命は 2年であった。 実施例 4
[有機過酸化物の粒状成形体を硬化性組成物 ( 1 ) にカロえ る こ と によ るアンカーボル ト固定用組成物の調製及びこれを 用いたア ンカーボル ト 固定用カ プセルの調製]
硫酸カルシウムで 4 0 重量%濃度に希釈したベンゾィルバ —ォキサイ ド 1 0 0 重量部、 水 2 5 重量部、 成形剤 と してァ ミ ロぺクチン 8重量部を混合して粘土状混合物を得た。 得ら れた粘土状混合物を製丸機 (商品名 : 高性能製丸機 ; 日本国 小池鉄工株式会社製) を用いて成形し、 平均粒径 3 m mの球 形の粒状成形体を得た。 得られた粒状成形体を室温で 3 時間 乾燥させた後、 更に 6 0 °Cで 1 時間乾燥させた。 こ の粒状成 形体 2 . 0 g及びセラ ミ ッ ク骨材 (商品名 : セラサン ド S ; 日 本国美 ' |、|興産株式会社製) を、 長さ 1 2 0 m m、 幅 5 3 . 4 m m、 厚み 1 0 0 μ のポ リ エチ レ ンノポ リ エチ レ ンテ レフ タ レ一 ト /アル ミ ニ ウ ムノポ リ エチ レ ン力 ら な る ラ ミ ネ一ト フ ィ ルムを長さ方向に沿って 2 つ折り し、 折り 目 と反対に位 置する長辺及び短辺の一方を ヒ — ト シール して得た開 口部を 有する フ ィ ルム製容器に入った実施例 3 で得られた硬化性組 成物 ( Α— 2 ) 8 . 7 g に浸潰して粒状被覆硬化剤の粒子が 形成されてなるア ンカ一ボル ト固定用組成物を得た。 得られ た組成物から粒状被覆硬化剤の粒子を幾つか取 リ 出 して、 粒 状被覆硬化剤が硬化樹脂の全表面に硬化樹脂の被覆層を有 し ている こ と を 目視にて確認した。
上記のア ンカーボル ト 固定用組成物が入ったフ ィ ルム製容 器の開 口部を封止 して、 図 2 に示す構造を有するア ンカーボ ノレ ト 固定用カプセルを得た。 得られたア ンカーボル ト 固定用 カプセルを用いて実施例 1 と 同様に して固着強度の測定を行 つた。 結果を表 1 に示す。 尚、 上記ア ンカーボル ト 固定用組 成物の保存寿命は 2 年以上であった。 実施例 5
[粒状被覆硬化剤 ( B — 3 ) の調製]
硫酸カルシウムで 4 0重量%濃度に希釈 したベンゾィルパ —ォキサイ ド 1 0 0 重量部、 成形剤と してカルボキシ メ チル セル ロ ース 0 . 1 重量部、 S B ラ テ ッ ク ス 5 重量部 (固形分) 、 水 4 5重量部を混合 してス ラ リ ーを得た。 得られたス ラ リ 一を 日本国兵神装備株式会社製モー ノ ロ ボディ スペンサーを 用いて室温で成形 し、 粒径 0 . 1〜 0 . 4 m m (平均粒径 0 . 2 5 m m ) の粒状形成体を得た。 得られた粒状成形体を 6 0 °Cで 2 時間乾燥させた。 こ の粒状成形体を 、 容量 5 0 0 c c の ビーカーに入った上記の硬化性組成物 ( A— 2 ) 3 0 0 c c に浸漬し攪拌機にて 3 0 °Cで 3 0 分攪拌し、 粒状成形体の 表面に硬化樹脂の被覆層を形成させる こ と によ リ 粒状被覆硬 化剤 ( B — 3 ) を得た。 得られた粒状被覆硬化剤 ( B — 3 ) の粒子を上記の組成物から取 リ 出 した。 粒状成形体の全表面 に硬化樹脂の層が形成されているのが 目視で確認された。
[ア ンカ一ボル ト 固定用組成物及びア ンカ ーボル ト 固定用 カ プセルの調製]
上記粒状被覆硬化剤 ( B — 3 ) を 2 . 0 g 用いた以外は実 施例 1 と実質的に同様にア ンカーボル ト 固定用組成物及びァ ンカ一ボル ト 固定用カ プセルの調製を行った。 得られたア ン カーボル ト 固定用カプセルを用いて実施例 1 と 同様に して固 着強度の測定を行った。 得られた結果を、 粒状被覆硬化剤 ( B - 3 ) の取 リ 极ぃ性評価の結果と共に表 1 に示す。 比較例 2
外径 1 7 mm、 壁厚◦ . 8 m m、 長さ 1 3 0 m mの開 口 部を有する フ ユ ノ ール樹脂製の不透明の円筒状の管に実施例 1 で得た硬化性組成物 ( A— 1 ) 8 . 7 g を充填した。 次に 比較例 1 と 実質的に同様の方法で作成した棒状硬化剤を、 上 記の管に挿入してア ンカーボル ト 固定用組成物を得た。 次に 骨材と して粒径 1 . 5〜 3 . 0 m m (平均粒径 2 . 4 mm) のマグネシア ク リ ンカ一 2 4 g を上記の管に充填 した後、 開 口部をポ リ エチ レン製のキャ ップで閉止 して図 3 に示す構造 を有するアンカ一ボル ト 固定用カプセルを作成 した。 得られ たアンカ一ボル ト固定用カプセルを用いて実施例 1 と 同様に して固着強度の測定を行った。 得られた結果を、 硬化剤の取 リ极ぃ性評価の結果と 共に表 1 に示す。 尚、 上記のア ンカー ボル ト 固定用組成物の保存寿命は 4 力 月 であった。
表 1 固着強度 ( t 0 n ) 被覆 i v m 1 施工 測定値 平均 成形体 头 . の ¾■ 取扱性
1 1 1 . 5
実施例 1 Δ 1 丄 . 1 1 . 5 〇
3 1 1 . 8
1 7 . 6
実施例 2 2 ( . 7 〇
3 7 . 5
1 6 . 5
比較例 1 2 3 . 2 5 . 5 X
3 5 . 8
1 1 2 . 1
実施例 3 Δ 1 1 . 4 1 1 . ί 〇
3 1 1 . 5
1 1 1 . 8
実施例 4 Δ 1 1 . y 1 1 . 8 〇
3 1 1 . 8
1 1 1 . 0
実施例 5 2 1 0 . 1 1 0 . 5 〇
3 1 0 . 4
1 1 0 . 8
比較例 2 2 8 . 6 9 . 5 X
3 9 . 2 産業上の利用可能性
本発明の粒状被覆硬化剤は、 取 リ极ぃ性に優れるだけでな く 、 ラ ジカル硬化性化合物中に均一に分散させる こ と ができ るため、 優れた硬化性能を発揮する。 このため、 本発明の粒 状被覆硬化剤は、 透水 レジンモルタルや注型用樹脂等の様々 な用途に用い られる ラ ジカル硬化性樹脂及びラ ジカル重合性 単量体用の硬化剤 と して有用でぁ リ 、 特にア ンカーボル ト 固 定用組成物に用いる と 、 製品寿命が長いだけでな く 、 高強度 でアンカーボル ト を母材に固定する こ と ができ る優れたアン カーボル ト固定用組成物を得る こ と ができ る。

Claims

請求の範囲
1 . ラ ジカル硬化型樹脂及びラ ジカル重合性単量体よ り なる 群から選ばれる少な く と も 1 つの第 1 ラ ジカル硬化型化合物 を硬化させるための粒状被覆硬化剤であって、 全表面が、 ラ ジカル硬化型樹脂及びラ ジカル重合性単量体よ リ なる群から 選ばれる少な く と も 1 つの第 2 ラ ジカル硬化型化合物に由来 する硬化樹脂の層にょ リ被覆された有機過酸化物の粒状成形 体からな り 、 且つ該第 1 及び第 2 ラ ジカル硬化型化合物は同 じか異なっている こ と を特徴とする粒状被覆硬化剤。
2 . 該第 1 及び第 2 ラ ジカル硬化型化合物が、 それぞれ独立 してエポキシァク リ レー ト樹脂、 ポ リ エステルァク リ レー ト 樹脂、 ア ク リ ルウ レタ ン樹脂、 不飽和ポ リ エステル樹脂、 多 官能のカルボン酸エステル及びこれらの混合物よ リ なる群か ら選ばれる こ と を特徴とする請求項 1 に記載の硬化剤。
3 . 該有機過酸化物の粒状成形体が、 ハイ ドロパーォキサイ ド、 ジアルキルパ一ォキサイ ド、 ジァシルバーォキサイ ド、 ケ ト ンパーオキサイ ド、 ォキシカーボネー ト 、 パーォキ シケ タール及びパーォキシエステルよ リ なる群から選ばれる少な く と も 1 つの有機過酸化物からなる こ と を特徴とする請求項 1 に記載の硬化剤。
4 . 該硬化剤の粒径が 0 . 5 〜 1 5 . 0 m mであって、 該硬 化樹脂の層の厚みが該硬化剤の粒径に対して 0 . 3 〜 4 0 % である こ と を特徴とする請求項 1 に記載の硬化剤。
5 . ( 1 ) ラ ジカル硬化型樹脂及びラ ジカル重合性単量体よ リ なる群から選ばれる少な く と も 1 つの第 1 ラ ジカル硬化型 化合物及び硬化促進剤 とからなる硬化性組成物、 及び
( 2 ) 該硬化性組成物 ( 1 ) 用粒状被覆硬化剤であって、 全表面が、 ラ ジカル硬化型樹脂及びラ ジカル重合性単量体よ り なる群から選ばれる少な く と も 1 つの第 2 ラ ジカル硬化型 化合物に由来する硬化樹脂の層にょ リ被覆された有機過酸化 物の粒状成形体からな リ 、 該第 1 及び第 2 ラ ジカル硬化型化 合物は同 じか異なっている粒状被覆硬化剤の複数の粒子、 を包含 してなる こ と を特徴とするア ンカーボル ト 固定用組成 m。
6 . 該複数の粒子 ( 2 ) を、 該硬化性組成物 ( 1 ) の重量に 対して 0 . 5 〜 2 0重量%含有する こ と を特徴とする請求項 5 に記載の組成物。
7 . 該第 1 及び第 2 ラ ジカル硬化型化合物が、 それぞれ独立 してエポキシァ ク リ レー ト榭脂、 ポ リ エステルァ ク リ レー ト 樹脂、 ア ク リ ル ウ レ タ ン樹脂、 不飽和ポ リ エス テル樹脂、 多 官能のカルボン酸エ ステル及びこれらの混合物よ り なる群か ら選ばれる こ と を特徴とする請求項 5 又は 6 に記載の組成物
8 . 該第 1 ラ ジカル硬化型化合物と第 2 ラ ジカル硬化型化合 物と が同 じである こ と を特徴とする請求項 5 〜 7 のいずれか に記載の組成物。
9 . 該有機過酸化物の粒状成形体が、 ハイ ドロパ一ォキサイ ド、 ジアルキルパーォキサイ ド、 ジァシルバーォキサイ ド、 ケ ト ンパ一オキサイ ド、 ォキシカーボネー ト 、 パーォキシケ タール及びパーォキシエス テルよ リ なる群から選ばれる少な く と も 1 つの有機過酸化物からなる こ と を特徴とする請求項 5 〜 8 のいずれかに記載の組成物。
1 0 . 該粒子 ( 2 ) がそれぞれ独立して 0 . 5 〜 1 5 . 0 m mの粒径を有し且つ該粒子 ( 2 ) の硬化樹脂の層がそれぞ れ独立 して各粒子の粒径に対して 0 . 3 〜 4 0 %の厚みを有 する こ と を特徴とする請求項 5 〜 9 のいずれかに記載の組成 物 o
1 1 . 該硬化性組成物 ( 1 ) が更に骨材を含有する こ と を特 徴とする請求項 5 〜 1 0 のいずれかに記載の組成物。
1 2 . 密閉構造を有する容器、 及び該容器に収容されてなる 請求項 5 〜 1 1 のいずれかに記載のアンカーボル ト固定用組 成物を包含 してな リ 、 該容器がア ンカーボル ト をカブセルに 施す時にア ンカーボル トの作用によ リ破碎可能である こ と を 特徴とするア ンカ一ボル ト 固定用カ プセル。
1 3 . ラ ジカル硬化型樹脂及びラ ジカル重合性単量体よ リ な る群から選ばれる少な く と も 1 つのラ ジカル硬化型化合物及 び硬化促進剤よ リ なる粘性液体硬化性組成物を、 複数の有機 過酸化物の粒状成形体と混合して、 各粒状成形体のそれぞれ の全表面に、 該硬化性組成物に含まれる ラ ジカル硬化型化合 物に由来する硬化樹脂の層を形成する こ と を包含する こ と を 特徴とする請求項 8 に記載のアンカーボル ト固定用組成物の 製造方法。
1 4 . 該粘性液体硬化性組成物 ( 1 ) が更に骨材を含有する こ と を特徴とする請求項 1 3 に記載の方法。
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