JP3154928B2 - レジンコンクリートおよびレジンモルタル - Google Patents

レジンコンクリートおよびレジンモルタル

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JP3154928B2
JP3154928B2 JP26647995A JP26647995A JP3154928B2 JP 3154928 B2 JP3154928 B2 JP 3154928B2 JP 26647995 A JP26647995 A JP 26647995A JP 26647995 A JP26647995 A JP 26647995A JP 3154928 B2 JP3154928 B2 JP 3154928B2
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彰男 河村
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Kumagai Gumi Co Ltd
Mitsui Chemicals Industrial Products Ltd
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Kumagai Gumi Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレジンコンクリート
およびレジンモルタルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、耐久性や強度特性に優れたレジン
コンクリ−トおよびレジンモルタルが、プレキャスト製
品として、また現場打設の可能な土木用材料として利用
されている。しかしながら、その用途は、道路や水路、
ダムなどの小規模な補修が中心であり、新設トンネルの
ライニングに適用された数例を除けば、大規模な適用事
例はない。これは、セメントコンクリ−トに比べて、レ
ジンコンクリ−ト(モルタル)の価格が高いこと、取り
扱いにさまざまな制約があることなどが原因である。
【0003】近年、セメントコンクリ−トなみの優れた
施工性を有する、低粘性の樹脂を採用したレジンコンク
リ−トが用いられるようになり、取り扱い上の問題は徐
々に解決しつつあるが、このようなレジンコンクリ−ト
も依然高価であり、価格の低減化が求められている。
【0004】周知のように、レジンコンクリ−トは結合
材としての樹脂、フィラーと呼ばれる無機質充填材、細
骨材および粗骨材から構成されているが、レジンコンク
リ−トが高価な要因は、価格の高い樹脂をセメントコン
クリ−トにおける水のように、多量に使用することに他
ならない。
【0005】安価なレジンコンクリ−トを得ようとし
て、単純に樹脂配合量を低減しても、これに伴い、通
常、施工性や強度、耐久性などが失われるため、容認す
ることはできない。また、樹脂に代えて、無機質充填材
を多量に用いる場合、これが樹脂を吸収する性質を有す
るため、調製されたレジンコンクリ−トは、パサパサで
施工性の悪いものになり易い。また同時に、強度や耐久
性も低下することも良く知られている。
【0006】例えば、特公昭59−47699号公報に
は、結晶性不飽和ポリエステル樹脂を結合材の一部とす
るレジンコンクリ−ト用混和物の調製方法が開示されて
いる。この方法は、無機充填材の種類や粒径によって樹
脂割合を調整する必要がない点、および無機充填材の配
合量を増しても良い点が優れており、プレキャスト用レ
ジンコンクリ−トの調製方法として有効である。しかし
ながら、大量打設を要する土木分野での現場施工にお
いては、無機充填材の種類やその配合割合を事前に決定
することが一般的であり、そのメリットは左程多くな
く、逆に、現場施工では煩雑である。さらに、調製し
たレジンコンクリ−トは粉末状で、成形に100℃の高
温を要するので、現場打設に用いることは殆ど不可能で
ある。
【0007】また、特開昭60−176958号公報に
は、不飽和ポリエステル樹脂を結合材とし、微粒炭酸カ
ルシウムを充填材に用いたレジンモルタルであって、樹
脂含有率を10〜30重量%としたレジンモルタルが開
示されている。しかし、不飽和ポリエステル樹脂は、も
ともと粘性が高いので、セメントコンクリ−ト(モルタ
ル)と同等程度の施工性を得ることは容易ではない。
【0008】一方、現場打設時の施工性に優れた、低粘
性の樹脂を用いたレジンコンクリ−トについては、飯坂
らの、「メタクリル酸メチルを用いたレジンモルタルに
関する基礎的研究」(コンクリ−ト工学年次論文報告
集、9−1、1987年)がある。当該報告の中では、
樹脂(バインダ−)の配合量が10重量%以下となった
時、レジンモルタルの強度特性は、急激に低下すること
が示されている。また、樹脂配合量が11〜14重量%
の範囲にあっても、フィラ−(重質炭酸カルシウムを採
用)と細骨材の合計重量に、フィラ−の重量が占める割
合が30%を超えると、即ち、フィラ−に吸収される樹
脂の量が一定量を超えると、レジンモルタルの強度が低
下することが示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた施工
性や強度を維持しながら、樹脂配合量の少ないレジンコ
ンクリ−トおよびレジンモルタルを提供することを目的
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のレジンコンクリ
ートは、50〜92重量部の骨材、3〜6重量部の結合
材、および5〜44重量部の充填材からなり、(1)該
充填材100cm3 当たりのジオクチルフタレートの吸
油量が150ml以下であり、かつ、(2)JIS A 1101
(コンクリートのスランプ試験方法)に準拠した方法で
測定されるスランプ値が12〜21cmの範囲にあるこ
とを特徴とするものである。前記結合材はメタクリレー
ト樹脂であることが好ましい。
【0011】本発明のレジンモルタルは、30〜90重
量部の骨材、5〜12重量部の結合材、および5〜58
重量部の充填材からなり、(1)該充填材100cm3
当たりのジオクチルフタレートの吸油量が150ml以
下であり、かつ、(2)JISR 5201(セメントの物理試
験方法)に準拠した方法で測定されるフロー値が150
以上であることを特徴とするものである。前記結合材は
メタクリレート樹脂であることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて説明する。本発明のレジンコンクリートには、通
常一般に用いられている、砂利、砕石、玉石などの粗骨
材と、珪砂、山砂、川砂、海砂などの細骨材を用いるこ
とができる。また、レジンモルタルは前記粗骨材を欠く
ものであり、具体的には、骨材のうち、5mm篩を通る
ものを用いることができる。これらの骨材は、レジンコ
ンクリートにあっては組成物中に50〜92重量%含有
される。また、レジンモルタルにあっては組成物中に3
0〜90重量%含有される。
【0013】本発明において結合材としては、不飽和ポ
リエステル、エポキシ樹脂、フラン樹脂、ポリウレタ
ン、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂、タールエポキシ
樹脂、タールポリウレタン等のタール変性樹脂、メタク
リル酸メチル、グリセリンメタクリル酸メチル−スチレ
ン等のビニルモノマーが使用される。メタクリレート樹
脂系の樹脂シロップは、密度や粘度等の物性が比較的水
に近い点で、本発明における結合材として好ましい。
【0014】本発明において結合材となるメタクリレー
ト樹脂は、メタクリレート系単量体の1種の単独重合体
または2種以上の組合せからなる共重合体、もしくはメ
タクリレート系単量体と、該メタクリレート系単量体と
共重合可能な他の単量体との共重合体を主成分とするも
のである。
【0015】メタクリレート系単量体としては、例え
ば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n
−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、
t−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタク
リレート、シクロヘキシルメタクリレート、ラウリルメ
タクリレート等が挙げられるが、本発明ではメチルメタ
クリレートを主成分とするものが好ましい。
【0016】メタクリレート系単量体と共重合可能な他
の単量体としては、例えば、メチルアクリレート、エチ
ルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチル
アクリレート、t−ブチルアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ラ
ウリルアクリレート等のアクリレート系単量体;エチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ヘキシレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、2,2−ビス〔4−(メタ)アクリロイル
オキシフェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(メ
タ)アクリロイルオキシシクロヘキシル〕プロパン、
2,2−ビス〔3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−
ヒドロキシプロポキシフェニル〕プロパン、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリト
リトールテロラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリト
リトールヘキサ(メタ)アクリレート等の多官能(メ
タ)アクリレート系単量体;ジメチルマレイネート、ジ
エチルマレイネート、ジ−n−ブチルマレイネート、ジ
−t−ブチルマレイネート、ジイソブチルマレイネート
等のマレイン酸エステル系単量体;ジメチルフマレー
ト、ジエチルフマレート、ジ−n−ブチルフマレート、
ジ−t−ブチルフマレート、ジイソブチルフマレート等
のフマル酸エステル系単量体;スチレン、ビニルトルエ
ン等のビニル系単量体等が挙げられる。これらの単量体
は、1種単独あるいは2種以上を組合せて用いられる。
【0017】また、本発明において、メタクリレート樹
脂は、前記メタクリレート系単量体の1種の単独重合体
または2種以上の組合せからなる共重合体、もしくはメ
タクリレート系単量体と、該共重合可能な他の単量体と
の共重合体以外に、必要に応じて、他の成分を含有して
いてもよい。この他の成分として、例えば、ジ−2−エ
チルヘキシルフタレート、ジ−n−オクチルフタレー
ト、トリクレジルホスフェート、ジ−2−エチルヘキシ
ルアジペート等の可塑剤;パラフィンワックス等の酸素
遮断剤;各種の耐候安定剤;単量体安定化のための微量
の重合禁止剤;あるいは前記のメタクリレート系単量体
もしくはアクリレート系単量体の重合体、共重合体など
が挙げられる。
【0018】上記結合材はレジンコンクリート中に3〜
6重量%配合され、このように少ない配合量でも、従来
用いられてきた樹脂配合量の多いレジンコンクリートと
同等以上の強度特性を発揮する。配合量が下限値に満た
ない場合には、ワーカビリティが悪化するので好ましく
ない。また、上記結合材はレジンモルタル中には、5〜
12重量%配合され、このような少ない配合量でも、従
来の樹脂配合量の多いレジンモルタルと同等以上の性能
を有する。
【0019】本発明に係るレジンコンクリートとレジン
モルタルは、配合される充填材100cm3 が吸収する
ジオクチルフタレ−ト(以下、DOPと略記することも
ある。)の容量(以下、吸油量という。)が、150m
l以下であることが必要である。ここで、吸油量は、ガ
ラス板上に展開した充填材にDOPを滴下し、充填材が
団子状にまとまるまでのDOP容量とする。当該吸油量
が150mlを越えると、強度や施工性といった所定の
性能を保持しながら、なおかつ樹脂配合量の少ないレジ
ンコンクリ−トおよびレジンモルタルを得ることができ
ない。当該吸油量の好ましい範囲は110ml以下であ
る。
【0020】吸油量が150ml以下である限り、充填
材の種類に格別の制限はなく、アルミナ、重質炭酸カル
シウム、普通セメント、高炉スラグ、フライアッシュ、
水酸化アルミニウム、クレー、タルク、カオリンなどを
使用することができる。また、充填材の形状、粒子径や
比表面積などの物性を考慮せずに使用することができ
る。上記充填材は、レジンコンクリートの場合には、組
成物中に通常5〜44重量%配合され、レジンモルタル
の場合には、組成物中に通常5〜58重量%配合され
る。
【0021】本発明のレジンコンクリートは、JIS A 11
01(コンクリートのスランプ試験方法)に準拠した方法
で測定されるスランプ値が12〜21cmの範囲内にあ
ることが必要である。スランプ値がこの値を越えると材
料分離が生じ易くなる一方、スランプ値が前記値未満だ
とレジンコンクリートのワーカビリティが劣るようにな
る。当該スランプ値は、13〜19cmの範囲内にある
ことが好ましい。
【0022】本発明のレジンモルタルは、JIS R 5201
(セメントの物理試験方法)に準拠した方法で測定され
るフロー値が150以上であることが必要である。フロ
ー値が150未満だとワーカビリティが劣るようにな
る。
【0023】本発明に係るレジンコンクリート(モルタ
ル)は、通常の方法で製造される。即ち、前記メタクリ
レート樹脂を結合材とするものであれば、前記液状レジ
ン配合物に、重合触媒等を必要に応じて溶解させた後、
前記充填材と骨材とを混合し、反応硬化させて製造す
る。
【0024】
【実施例】以下、メタクリレート樹脂を結合材とするレ
ジンモルタルの実施例により、本発明を詳述する。
【0025】A.使用材料 (1)樹脂 結合材としての樹脂は、市販の反応硬化性メタクリル酸
メチル(以下、MMAと略記することもある。)系樹脂
シロップ(例えば、三井石化産資(株)製:シリカルR
17D)を基本材料として改良したものである。具体的
には、シリカルR17Dに、増粘性、収縮低減性、およ
び反応性を改善することを目的として、MMAの重合体
である、ポリメタクリル酸メチル(以下、PMMAと略
記することもある。)を所定量添加した。また、樹脂シ
ロップにはPMMAの他、重合促進剤(例えば、第3級
芳香族アミン)、架橋性モノマ−(例えば、多官能性メ
タクリル酸エステル)、および若干量の重合禁止剤が含
まれている。得られた樹脂シロップの20℃における密
度は0.965g/cm3 、粘度は2.0cpであった。
【0026】重合開始剤としては、市販の過酸化ベンゾ
イル(以下、BPOと略記することもある。)とPMM
Aの1対1混合物を用い、通常、この混合物を樹脂の重
量に対して6.5%の割合で添加した。なお、PMMA
で希釈したのは、安全上の配慮によるものである。
【0027】(2)細骨材 細骨材には川砂を用いた。川砂は事前に、ほぼ絶乾状態
となるまで乾燥させ、混練直前まで、温度20℃、相対
湿度60%の条件で保管した。なお、使用した川砂の表
乾比重は2.61、絶乾比重は2.56である。
【0028】(3)無機質充填材 試験に用いた無機質充填材とその物性等を表1に示す。
これらは細骨材と同様に、混練直前まで、温度20℃、
相対湿度60%の条件で保管した。
【0029】
【表1】 充填材 真比重 平均粒径 比表面積 吸油量 備 考 [−] [μm] [m2/g] [ml/100cm3] アルミナA 3.90 1.0 6.0 247.7 アルミナB 3.95 2.2 3.0 89.3 シラン処理品 アルミナC 3.95 2.2 3.0 106.7 上記の未処理品 アルミナE 3.95 3.7 1.4 109.0 アルミナH 3.95 10 2.0 54.5 球状 炭カルB 2.71 3.0 1.2 94.3 重質炭酸カルシウム 普通セメント 3.15 12.1 0.3 73.9 シリカフュ−ム 2.20 0.1 20 163.5
【0030】上記充填材はいずれも市販品であり、アル
ミナは昭和電工(株)製、炭カルBは白石工業(株)製
のものを用いた。なお、アルミナBはγ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシランで表面処理されたアルミ
ナである。
【0031】B.吸油量の測定 充填材5gをガラス板上に展開し、ジオクチルフタレ−
ト(DOP)を滴下しながら室温にて鋼へらで練り合わ
せ、団子状にまとまるまでのDOP容量を求め、充填材
100gに対するDOP容量に換算した。表1に物性と
共に示した値は、この換算したDOP容量値に、さらに
各充填材の真比重を乗じ、充填材100cm3 当たりの
DOP容量として表したものである。
【0032】C.レジンモルタルの調製 表2と表3に示す配合により、次の要領でレジンモルタ
ルを調製し、直径5cm×長さ10cmの試験体を作成し
た。
【0033】(1)練り混ぜ ホバ−ト式ミキサ−を用いて、細骨材と充填材の空練り
を30秒間行った後、樹脂を加えて120秒間混練し
た。なお、樹脂投入の30秒前に、樹脂に重合開始剤を
添加し、撹拌、溶解させた。 (2)締め固め いずれの試験体を得る際にも、内部に気泡が残らないよ
う、振動バイブレ−タを用いて、十分に締め固めを行っ
た。
【0034】(3)脱型 打設の翌日に脱型した。 (4)養生 温度20℃、相対湿度60%の気中で、7日間養生し
た。
【0035】
【表2】 配合量 [vol%(wt%)] 圧縮強度 フロー値 配合 充 填 材 樹 脂 充填材 細骨材 [kgf/cm2] [− ] M1-1 アルミナH 20.3( 8.0) 14.7(23.8) 65.0(68.2) 656 152 M1-2 〃 22.3( 8.9) 14.7(24.1) 63.0(67.0) 684 174 M1-3 〃 23.8( 9.6) 14.7(24.4) 61.5(66.0) 718 200 M1-4 〃 25.3(10.3) 14.7(24.6) 60.0(65.1) 734 229 M1-5 〃 27.3(11.3) 14.7(24.9) 58.0(63.8) 730 251 M2-1 普通セメント 23.8(10.1) 14.7(20.4) 61.5(69.4) 687 183 M2-2 〃 25.3(10.9) 14.7(20.6) 60.0(68.5) 728 205 M2-3 〃 27.3(11.9) 14.7(20.9) 58.0(67.2) 748 212 M2-4 〃 28.8(12.7) 14.7(21.2) 56.5(66.1) 720 238 M3-1 アルミナB 22.8( 9.2) 14.7(24.2) 62.5(66.7) 680 167 M3-2 〃 23.8( 9.6) 14.7(24.4) 61.5(66.0) 723 198 M3-3 〃 25.3(10.3) 14.7(24.6) 60.0(65.1) 785 218 M3-4 〃 27.3(11.3) 14.7(24.9) 58.0(63.8) 829 244 M3-5 〃 28.8(12.1) 14.7(25.2) 56.5(62.8) 818 265 M4-1 炭カルB 23.8(10.4) 14.7(18.1) 61.5(71.5) 599 166 M4-2 〃 25.3(11.2) 14.7(18.3) 60.0(70.5) 625 184 M4-3 〃 27.3(12.3) 14.7(18.6) 58.0(69.2) 633 198 M4-4 〃 28.8(13.1) 14.7(18.8) 56.5(68.1) 625 207 M4-5 〃 30.3(13.9) 14.7(19.0) 55.0(67.1) 617 213
【0036】
【表3】 配合量 [vol%(wt%)] 圧縮強度 フロー値 配合 充 填 材 樹 脂 充填材 細骨材 [kgf/cm2] [− ] M5-1 アルミナC 25.3(10.3) 14.7(24.6) 60.0(65.1) 637 180 M5-2 〃 27.3(11.3) 14.7(24.9) 58.0(63.8) 666 188 M5-3 〃 28.8(12.1) 14.7(25.2) 56.5(62.8) 676 196 M5-4 〃 30.3(12.8) 14.7(25.5) 55.0(61.7) 661 201 M6-1 アルミナE 24.1( 9.8) 14.7(24.4) 61.2(65.8) 586 158 M6-2 〃 27.3(11.3) 14.7(24.9) 58.0(63.8) 714 175 M6-3 〃 28.8(12.1) 14.7(25.2) 56.5(62.8) 734 190 M6-4 〃 30.3(12.8) 14.7(25.5) 55.0(61.7) 756 212 M6-5 〃 32.4(13.9) 14.7(25.8) 52.9(60.3) 768 230 M6-6 〃 35.3(15.5) 14.7(26.4) 50.0(58.2) 715 254 M7-1 シリカフューム 32.4(15.7) 14.7(16.3) 52.9(68.0) 0 ─ M7-2 〃 35.0(17.3) 14.7(16.6) 50.3(66.1) 331 142 M7-3 〃 36.5(18.3) 14.7(16.8) 48.8(64.9) 380 151 M7-4 〃 38.0(19.3) 14.7(17.0) 47.3(63.7) 398 176 M7-5 〃 39.5(20.3) 14.7(17.2) 45.8(62.5) 390 184 M8-1 アルミナA 45.3(21.5) 14.7(28.2) 40.0(50.3) 213 165 M8-2 〃 47.3(22.8) 14.7(28.6) 38.0(48.6) 223 180 M8-3 〃 49.3(24.1) 14.7(29.1) 36.0(46.8) 207 192
【0037】D.フロー値の測定 混練直後のレジンモルタルについて、JIS R 5201(セメ
ントの物理試験方法)に準拠した方法でフロー値を測定
した。測定値を前記配合と共に表2と表3に示す。
【0038】E.強度試験 得られた試験体について、JISに示す方法によって圧
縮強度を測定した。測定は各配合毎に3体ずつ行い、そ
の平均値を前記配合と共に表2と表3に示す。
【0039】F.吸油量の影響について 本実施例では、充填材の吸油量が強度に及ぼす影響を明
確に知るために、レジンモルタル中の充填材の配合量を
一定(14.7容量%)とした。即ち、樹脂配合量を変
えて、細骨材の配合量で調節したものである。図1は、
表1〜表3の結果をまとめてグラフ化したものである。
【0040】図1において、各試験体では樹脂配合量の
増加とともに圧縮強度が増加し、ある配合で最大値に達
している。また、吸油量の小さいアルミナHや普通セメ
ント、アルミナBを用いた試験体では、樹脂配合量の少
ない領域でも、高い圧縮強度が発現している。一方、吸
油量の大きい、シリカフュームやアルミナAを用いた試
験体では、強度を得るために、かなり多量の樹脂を配合
する必要がある。特に、シリカフュームを用いた場合に
は32.4容量%(15.7重量%)の樹脂配合量で
も、樹脂量の不足状態(パサパサな状態)を呈し、試験
体の成形ができなかった(圧縮強度は0とした。)。
【0041】なお、各充填材を用いたレジンモルタル試
験体の圧縮強度と、充填材の吸油量との間には、明瞭な
相関関係はない。これは、樹脂配合量が、試験体の成形
に支障のないハンドリングが得られる量以上であれば、
レジンモルタルの強度は、充填材の吸油量より、むしろ
充填材の形状や大きさ、あるいは樹脂と充填材との接着
力に影響されるためと思われる。
【0042】図2は、各充填材の吸油量と、前記圧縮強
度が最大となった各試験体中の樹脂配合量の関係を示す
グラフである。図2に示すように、状態の等しい(圧縮
強度が最大となる状態とした。)レジンモルタルに配合
した樹脂量は、充填材の吸油量と、ほぼ比例関係にあ
る。つまり、吸油量の少ない充填材を用いるほど、最大
の圧縮強度に到達するまでの樹脂配合量が少なくなるこ
とが判る。
【0043】
【発明の効果】本発明のレジンコンクリートおよびレジ
ンモルタルは、組成物中の樹脂配合量が少なくても、優
れた施工性や強度および耐久性を維持することができ
る。従って、レジンコンクリ−ト(モルタル)の低価格
化を実現することができる。
【0044】また、結合材として用いられる樹脂の重合
反応に付随して生じる硬化収縮を低減することができ、
ひび割れ防止効果がある。更に、樹脂の硬化発熱量を少
なくすることができるので、モノマ−の揮発を不必要に
促進することがなく、また、マトリックス中に微細な気
泡を生じて、強度や耐久性を低下させる虞がないという
顕著な効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】種々の充填材を配合したレジンモルタル試験体
の強度試験結果を示すグラフである。
【図2】レジンモルタルの最適樹脂配合量と充填材の吸
油量との関係を示すグラフである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C04B 18:14) 111:72 (72)発明者 岩井 孝幸 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会 社熊谷組 東京本社内 (56)参考文献 特開 平9−86992(JP,A) 特開 平7−33501(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 14/00 - 26/32

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 50〜92重量部の骨材、3〜6重量部
    の結合材、および5〜44重量部の充填材からなるレジ
    ンコンクリートであって、(1)該充填材100cm3
    当たりのジオクチルフタレートの吸油量が150ml以
    下であり、かつ、(2)JIS A 1101(コンクリートのス
    ランプ試験方法)に準拠した方法で測定されるスランプ
    値が12〜21cmの範囲にあることを特徴とするレジ
    ンコンクリート。
  2. 【請求項2】 前記結合材がメタクリレート樹脂である
    請求項1記載のレジンコンクリート。
  3. 【請求項3】 30〜90重量部の骨材、5〜12重量
    部の結合材、および5〜58重量部の充填材からなるレ
    ジンモルタルであって、(1)該充填材100cm3
    たりのジオクチルフタレートの吸油量が150ml以下
    であり、かつ、(2)JIS R 5201(セメントの物理試験
    方法)に準拠した方法で測定されるフロー値が150以
    上であることを特徴とするレジンモルタル。
  4. 【請求項4】 前記結合材がメタクリレート樹脂である
    請求項3記載のレジンモルタル。
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