JP2688774B2 - 半剛性舗装方法 - Google Patents

半剛性舗装方法

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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、アスファルト舗装の轍掘れの発生を防止
し、且つアスファルト舗装のたわみ性とコンクリート舗
装の剛性をも兼ね備えた改良舗装方法に関する。
[従来の技術] 従来の半剛性舗装方法は、5mm以上の粒度の大きい骨
材にアスファルトを、3〜5重量%配合して混練した後
に、舗装の表層厚さが、50〜100mm程度となるように敷
き均し、転圧した開粒度アスファルトコンクリート舗装
に、普通ポルトランドセメント或いは通称ジェットセメ
ントと称する速硬性セメント等と、鉱物質の粉末及び特
殊添加剤等を配合したグラウト材を水で混練したペース
トを、前記開粒度のアスファルトコンクリート中の空隙
部に注入していた(特公昭62−51323号参照)。
即ち、“半剛性舗装”は、“セメントを主体とする特
殊な浸透性ペーストを開粒度アスファルトコンクリート
の表面或いは前記の骨材間隙に散布浸透させたもので、
たわみ性(アスファルト舗装)と剛性(コンクリート舗
装)の両性質を有する舗装”であり、次のような特徴が
ある。(1)舗装表面は剛性に富み、しかもたわみ性を
有する。(2)アスファルト舗装の弱点である耐油性、
耐熱性が高い。(3)セメントペーストが舗装表面の大
部分を覆っているため、明色効果があり、着色が可能で
ある。
このような半剛性舗装に注入するペーストは、初期の
段階では、硬化が制約されていなかったため、通常ポル
トランドセメントをベースとする材料を使用していた
が、最近では道路の補修工事で、できるだけ早い時期に
交通を開放する必要から、短時間で強度が出るようにポ
ルトランドセメントに凝結促進剤或いはジェットセメン
トと遅延性の凝結調整剤を組合わせたものが使用され
る。
然し乍ら、ポルトランドセメント使用した場合は、2
〜4時間程度の短期の強度発現に問題がある。また、ジ
ェットセメントを用いた場合は、凝結調節剤を使用して
も作業に必要とする流動性を維持できる時間が短く、更
に注入に必要な流動性を確保するために多量の水と混練
の必要があり、施工時に巻き込んだ空気が抜け難く、こ
のため注入後の舗装体の強度が所定値に達し難いという
問題があった。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、以上述べたような従来の問題点を解決すべ
く、施工性がよく、施工能率が著しく向上し、施工期間
が短く、且つ施工単価も安価となる半剛性舗装を提供す
ることを目的にする。
本発明は、従来補修用等に使用されている速硬性硬化
材であるジェットセメントと比べて、短期材令での強度
が同等以上になり、且つ施工ペーストの流動性がよく、
施工能率が向上し、使用中の道路の閉鎖期間が短期です
み、施工終了後、短時間の養生で道路の使用が可能で、
道路補修法としても十分利用できる半剛性舗装方法を提
供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、ポルトランドセメント又は混合セメント10
0重量部に対して、速硬性硬化材20〜100重量部混合した
速硬性セメント材と、該速硬性セメント材100重量部に
対して凝結調整剤0.1〜1.0重量部と、セメント用ポリマ
ーを、該ポリマーと前記速硬性セメント材との重量比
で、1.5〜8.0重量%とを配合したグラウト材を、水と前
記速硬性セメント材との重量比が、40〜70重量%で、混
練し、得られた混練物を、空隙率40〜10%を有するアス
ファルトコンクリート中に充填することを特徴とする半
剛性舗装方法である。また、前記速硬性硬化材は、アル
ミン酸カルシウム化合物を50重量%以上含有し、或いは
凝結調整剤が、クエン酸、酒石酸、グルコン酸或いはこ
れらの塩のうち1種或いは2種以上の混合物である有機
酸系凝結遅延剤と炭酸アルカリよりなるもので、且つ前
記混合物凝結調整剤には、前記有機酸系凝結遅延剤1重
量部に対して、炭酸アルカリが、0.5〜7重量部の範囲
でものが、好適である。
本発明によると、特殊な速硬性硬化材を混入したグラ
ウト材を用いて、半剛性舗装を施工すれば、混練後作業
時間を30〜60分間程度とることができ、同時に、養生期
間が3時間程度の、早い時期に、開放可能な高い強度を
得ることができる舗装を行なえるものである。
本発明に用いる速硬性硬化材は、特願昭62−110601号
に示されるようなものであり、その速硬性組成物は、Ca
Oの存在下、微粉末冶金滓とII型無水石膏とを共存させ
ることにより、水に接した後エトリンガイト(C3A・3Ca
SO4・32H2O)の針状結晶が析出し、これにより、初期水
和速度が速くなるものである。また、微粉末冶金滓、セ
メント、II型無水石膏を含むために、水と接すると急結
性を示す性質があり、凝結調整剤を含有させることによ
り、凝結時間を遅くすることができる。その凝結調整剤
としては、有機酸系凝結遅延剤と炭酸アルカリの組合わ
せが、著しく有効であることを見出した。
前記グラウト材を水、必要に応じて、水及び骨材とと
ともに混練すると、一定時間の間は、混練終了時の流動
性を維持し、その後急激に硬化する。即ち、舗装作業の
間は、一定の流動性が必要である。流動状態を維持し、
打設作業の終了とともに、急激に硬化し、速硬性硬化材
の機能を十分に果たし、即日開放の半剛性舗装に用いる
舗装材料を提供する。
本発明に用いる舗装材料では、混練したスラリーが硬
化を開始する時間が、凝結調整剤の添加量の調整により
調整可能であり、スラリーの流動性は、水或いは骨材の
量を変化させることにより、調整可能である。
また、ポルトランドセメント又は混合セメントと、速
硬性硬化材(微粉末冶金滓及びII型無水石膏等の混合
物)とは、使用前に予め混合されていてもよく、使用時
の混練のときに、混合して使用することもできる。
[作用] 本発明に用いる舗装材料においては、ポルトランドセ
メント又は混合セメントに、主として12CaO・7Al2O3
りなるアルミン酸カルシウムを50重量%以上含有する微
粉末冶金滓とII型無水石膏よりなる速硬性硬化材を、配
合した前記速硬性セメント材を、水と混練することによ
り、水和初期において、セメント中の水酸化カルシウム
とアルミン酸カルシウムとが水和反応してカルシウムア
ルミネートハイドレートが生成し、更にこのカルシウム
アルミネートハイドレートとII型無水石膏との水和反応
によって針状結晶のエトリンガイト及びモノサルフェイ
ト(3CaO・Al2O3・CaSO4・12H2O)が生成し急速に硬化
し、初期強度の発現となる。更に長期的にはポルトラン
ドセメントまたは混合セメント中のカルシウムシリケー
ト系水和物が強度の発現に寄与するものである。
速硬性硬化材の、ポルトランドセメント又は混合セメ
ントに対する配合割合が多いと、グラウト材の初期強度
が高くなり、少ないと初期の強度が低くなる。
速硬性硬化材の粉末度;プレーン比表面積が、高い
と、前記冶金滓の粉砕に要する電力費が、高くなり、不
経済であり、比表面積が低いと、グラウト材の強度が低
くなるので、その値は、3000〜6000cm2/gの範囲が好適
である。
本発明に用いる舗装材料は、速硬性セメント材に対す
る凝結調整材の配合量を変えることにより、凝結開始時
間の調整即ち、流動性の変化範囲を可使時間に応じて調
整することができる。
この凝結調整剤は、クエン酸、酒石酸、グルコン酸或
いはこれらの塩のうち、1種或いは2種以上の混合物で
ある有機酸系凝結遅延剤と炭酸アルカリよりなるもの
で、有機酸系凝結遅延剤のみを添加すると、硬化に要す
る時間を長くすることができるが、凝結硬化は継続的に
進行するために流動性も時間とともに小さくなり、道路
等の空隙並びに亀裂等への浸透力が小さいため、スラリ
ーの作業性も早く失う。然し乍ら、本発明の舗装材料で
は、凝結調整剤に、炭酸アルカリを添加し用いる。即
ち、有機酸系の凝結遅延剤のみでは、添加量が多いと反
応が著しく緩慢になり、硬化が遅れるだけであるが、こ
れに、炭酸アルカリを添加すると、一定時間流動性が継
続した後に、急激に硬化する現象が見られ、その混合割
合が有機酸系凝結遅延剤1重量部に対して炭酸アルカリ
が0.5〜7重量部の割合範囲であることが好適である。
スラリーの作業時間を確保するための凝結時間の調整
は、その凝結調整剤の添加量を変えることにより、可能
であり、作業可能な時間を過去の経験より、30〜60分間
にすると、前記速硬性セメント100重量部に対して、0.1
〜1.0重量部の範囲が好適であるが、更に、0.2〜0.6重
量部の範囲が好適であるが、凝結調節作用が、化学反応
によるため、温度により凝結調節材の添加量を変える必
要がある。
ポルトランドセメント及び混合セメントとアルミン酸
化合物を含有する速硬性硬化材とを、水で混練すると、
前記の通りセメントの水和により発生する水酸化カルシ
ウムとアルミン酸カルシウムとが水和反応し、カルシウ
ムアルミネートハイドレートを生成し、更に、このカル
シウムアルミネートハイドレートとII型無水石膏との水
和反応によって、針状結晶のエトリンガイト及びモノサ
ルファイト(3CaO・Al2O3・CaSO4・12H2O)が生成し、
急硬性を示すと共に、硬化時に膨張性を示すため、ケミ
カルプレストレスによる強度の増加並びに母体アスファ
ルトコンクリートとの馴染みを良くし、更に、硬化後の
ペースト分の収縮による亀裂等の発生を防止する。従っ
て、硬化後の収縮対策並びに母体アスファルトコンクリ
ートとの馴染みを良くするため、混入しているポリマー
の添加量を削減することができるばかりでなく、ポリマ
ーの添加によるタイヤ等との摩擦力の減少を防止でき
る。
速硬性硬化材の配合量は、施工後の開始時の必要強度
を考えて、ポルトランドセメント又は混合セメント100
重量部に対して、20〜100重量部であるが、更に、30〜7
0重量部の範囲が好適である。即ち、速硬性硬化材が20
重量部未満では、初期強度が不足し、所定時間内に道路
の開放が不可能となり、不都合であり、100重量部を超
えると、短期の強度は増加するが、長期強度が低下する
傾向を示し、不経済である。
セメント用ポリマーの配合量は、前記の如く、速硬性
セメント材に対して、重量比で、1.5〜8.0重量%であ
り、更に、2.0〜4.0重量%がより好適である。1.5重量
%で未満では、施工時に所定の流動性が得られず、施工
性が低下し、不都合であり、8.0重量%を超えると材料
費が高くなり、不経済である。
このポリマー添加により、施工ペーストの流動性が増
加し、施工性が向上し、施工能率が向上するが、混練す
るとき、並びに施工するときに、空気を巻き込み、強度
並びに仕上がり面が悪くなるために、振動ローラ等によ
り、巻き込んだ空気を追い出すことが必要である。
また使用するポリマーの種類としては、JIS A 6203の
セメント混和用ポリマーディスバージョンの規格を満足
するもの、或いは、ポルトランドセメントと混和して特
に異常性を示さないものであれば、いずれも使用可能で
ある。
前記グラウト材を水で混練する際に、水の添加量は、
水と速硬性セメント材との重量比で、40〜70重量%の範
囲が好適であり、40重量%未満では、混練物の粘性が大
きく、所定の流動性が得られないため、開粒度アスファ
ルトコンクリートの空隙中に充填し難くなり、不都合と
なる。そして、重量比で70重量%を超えると、所期並び
に長期の強度が低下するばかりでなく、硬化後の収縮率
が大きくなり、亀裂の発生等の原因となり、不都合であ
る。
この速硬性硬化材は、アルミン酸カルシウム化合物を
50重量%以上含有する微粉末冶金滓とII型無水石膏とか
らなり、アルミン酸カルシウムの含有量が50重量%未満
では、ゲーレナイト等の硬化作用のない化合物が、生成
してしまい、硬化作用(速硬性の)が、小さくなる、不
都合である。
また、前記の通り凝結調整剤には、有機酸系凝結遅延
剤1重量部に対して、炭酸アルカリの混合量は、0.5〜
7重量部の範囲が好適である。即ち、炭酸アルカリ0.5
重量部未満では、施工時には必要とする流動性が得られ
ず、不都合であり、7重量部を超えると、急硬性を示
し、施工が不可能であり、不都合である。
本発明による半剛性舗装方法は、速硬性セメントを用
い、硬化時に膨張性を示すために、その他に、例えば止
水材、裏込め材等の施工ににも応用できる。
次に、本発明の半剛性舗装方法について具体例により
説明するが、本発明は、次の実施例に限定されるもので
はない。
[実施例] 本実施例に用いた材料は、以下に示すものである。
セメント 三菱鉱業セメント社製 普通ポルトランドセメント 速硬性硬化材 三菱鉱業セメント社製 コーカエース(登録商標) 凝結調整剤 コーカセッター(登録商標) (三菱鉱業セメント社製) ポリマー:昭和高分子社製 ポリゾールタフペーブM−70(固形分45%) (エチレン/酢酸ビニル系特殊多元重合体エマルジョ
ン) [実施例1] 上記の普通セメント100重量部に対して、上記の速硬
性硬化材コーカエース(三菱鉱業セメント社製)43重量
部、エチレンと酢酸ビニルとの共重合体よりなるポリマ
ーディスバージョンを、前記セメントと前記硬化材の合
計量に対して、3.0重量%、水とセメントの比率を50重
量%のペースト配合物に対して、上記の凝結調整剤をセ
メント100重量部に対して、0.4重量部以下添加し、該ペ
ーストの流動性をPロート流下試験法(土木学会基準
「プレパクトコンクリートの注入モルタルのコンシステ
ンシー試験法」参照)で測定し、その結果を第1図aの
グラフに示す。
スラリー(ペースト)の流動性は、土木学会基準に規
定するPロート法により測定した。第1図aのグラフ
は、縦軸にPロート法で測定した流下時間(秒)をと
り、横軸に、混練直後からの経過時間を示し、実線曲線
に示すものは、セメント100重量部に対する凝結調節剤
の添加割合を示す。
過去の経験より作業に必要とする流動性を確保するた
めの流下時間は、10〜11秒間であり、必要な作業時間を
30〜60分間程度とすればよいから、第1図aのグラフか
ら、凝結調節剤の添加量は、0.2〜0.4重量部程度でよい
ことが分かる。
また、温度に対する流動性の影響については、第1図
bに示す。温度により凝結調節剤の添加量を変更するこ
とにより、所定の作業時間を確保できることが分かる。
[実施例2] 第1表に示した配合の混合粉末材を混練したペースト
の試験結果は、以下の通りである。
尚、試験片D、Eで示すコーカエース(登録商標)の
欄に示す*印の配合重量部はジェットセメントの重量部
の配合であり、比較のためにコーカエースの替わり市販
ジェットセメントを用いたものである。
以上の試験片A、B、C、D、Eについて、材令経過
につれて、その曲げ強度と圧縮強度を測定した。その結
果を各々第2図a、bに表わす。縦軸に強度を、横軸に
施工開始からの経過時間をとる。
尚、曲げ強度及び圧縮強度試験方法は、JIS R−5201
のセメントの物理試験方法の強度試験方法に従って実施
したものである。本発明による速硬性硬化材による強度
は、初期強度では、ジットセメントのものとほぼ同じで
あるが、長期の材令では、本発明のよるコーカエース
(登録商標)を使用したものの方が、優れていること
が、分かった。図中のA、B、Cは、各々上記の試験片
での測定結果であることを示す。また、使用した調整剤
は、0.2重量%の添加である。第2図a、bで測定に供
した供試体寸法は、4×4×16cmのものであり、水対速
硬性セメントは、50重量%であり、20%で養生したもの
である。
混練水とセメントとの混合比と、セメントミルクの流
動性の関係は、第3図に示す。
縦軸にフロー値(秒)を取り、横軸に水とセメントと
の混合比W/C(%)を取る。
第1表に示した試験片Bの配合に対して、普通ポルト
ランドセメントとコーカエース(登録商標)の合計量に
対して、調整剤0.2重量部を添加し、比較試験として試
験片Dの配合に対して、同じく、普通ポルトランドセメ
ントとコーカエース(登録商標)の合計量に対して、ジ
ェットセッター0.2重量部を添加し、比較試験として試
験片Eの配合に対して、普通ポルトランドセメントとコ
ーカエース(登録商標)の合計量に対して、ジェットセ
ッター0.5重量部を添加した試料セメントスラリーにつ
いて、Pロート流下時間を測定した結果を、第3図に示
す。即ち、フロー値(流下時間)を10〜11秒にするに
は、本発明の材料では、水割合40重量%以上に、比較例
のE配合では、水割合65重量%以上が必要である。
混練水とセメントとの混合比と、曲げ強度との関係
は、第4図に示す。
即ち、水とセメントとの混合比が、小さい方が、曲げ
強度の発現は、良い。
ポリマー添加濃度が、強度並びに施工能率に及ぼす影
響を調査するために、B配合の粉末を用いて、ポリマー
/セメントの比率は、0.1重量%、3重量%、5重量%
と変化させ、気孔率約20%、寸法300×300×100mmの所
定開粒度のアスファルトコンクリート板を製作し、前記
のグラウト材料スラリー(ミルク)を注入し、注入状態
及び表面に仕上がり状況を観察した。その結果、無添加
の場合には、表面仕上げは、やや粗く、添加した場合と
比べ、表面仕上げ施工は1〜2回多く行なう必要があ
る。
前記グラウト材にポリマーを添加した効果について
は、ポリマー添加の強度に及ぼす影響を、第5図に示
す。
即ち、3重量%程度の添加量では、ほとんど無添加の
場合と変わりがなかった。
以上より経済性並びに強度特性を考慮して、速硬性硬
化剤(コーカエース:登録商標)の最適な配合量範囲並
びに水とセメントの混合比の最適量範囲は、速硬性硬化
剤で30〜70重量部で、水との混合比は、40〜60%であ
る。
[実施例3] 前記第1表に示した配合物Bのペーストを使用し、第
2表に示した粒度分布を有する骨材に、アスファルト量
3.8重量%混練した開粒度アスファルトコンクリート
を、10トンのマガダムロー等を用いて、厚さ50mmに舗装
したものに、前記ペーストを散布し、浸透させた後、2.
5トンの振動ローラによって、気泡抜きを行なった後
に、ゴム製レーキで表層の仕上げを行なった。
その際に、施工と同一条件になるように、製作した開
粒度アスファルトコンクリートの供試体に、前記配合の
ペーストを注入し、圧縮試験、曲げ試験及び割裂試験を
実施した結果を、第3表に示す。
その際に、上記試験の養生条件は、20℃の室内で気乾
燥養生を行なった。また、各試験の供試体の寸法及び試
験方法は、圧縮試験が直径100mm、高さ200mmの開粒度ア
スファルトコンクリート柱に、前記ペーストを注入し、
所定材令に達した時点でアムスラー型耐圧試験機で測定
した。曲げ試験は、300×300×50mmの板より、30×50×
50mmの供試体を切り出し、スパン200mmの一点載置荷重
による測定を行なった。割裂試験は、100mmΦ×70mmの
供試体試験を行なった。施工後6ケ月経過しても、轍掘
れ等は、起こらなく、平坦性を測定した結果は、施工直
後とほぼ同じものであった。
なお、凝結試験は、JISR5201のセメントの物性試験方
法に規定する方法に準じて行ない、表中には始発時間を
示している。圧縮強度試験は混練したスラリーを4×4
×16cmの型枠に詰め成形し、所定材令でJISR5201に規定
する方法に準じて行なった。凝結試験、圧縮強度試験の
両方とも、混練水量はセメント系硬化剤100重量部に対
して50重量部で行なった。
本発明により、混練直後のセメントミルクは流動性が
十分である。また、第1図に示すように、混練後、流動
性があるレベルで一定期間継続し、その後に急激に固化
するものである。これに対して、従来使用した舗装材料
は、混練後速やかに流動性がなくなるものである。即
ち、本発明の舗装材料は、混練後一定時間のうちに凝結
し、その後急激に強度が上昇し、早期に実用強度に到達
するものである。また、凝結時間、即ち作業のできる時
間は、速硬性硬化材添加量或いは凝結調整剤の添加量を
変えることにより、調節できるものである。
尚、圧縮強度測定は、直径10cm高さ20cmの開粒度アス
ファルトコンクリート供試体に速硬性セメントミルクを
注入し、各材令で圧縮高度を測定した。
また、弾性係数の測定は、上記の圧縮強度測定のとき
に行なった。
曲げ試験は、縦×横×厚さ=30×30×5cmの開粒度の
アスファルトコンクリート板に速硬性セメントミルクを
注入し、この板から30×5×5cmの供試体を切り出し、
スパン20cmで、一点荷重による曲げ試験を行ない、曲げ
強度(kgf/cm2)と最大たわみ量(mm)を測定した。
また、割裂試験は、直径10cm、高さ7.5cmの開粒度の
アスファルトコンクリート供試体に速硬性セメントミル
クを注入し、各材令で割裂試験を行ない、引張強度(kg
f/cm2)を測定した。
[発明の効果] 本発明の半剛性舗装方法は、ポルトランドセメント又
は混合セメントに、製鋼炉の鉱滓を粉砕した微粉冶金
滓、II型無水石膏を含有させた速硬性硬化剤と凝結調節
剤を用いたセメントミルクを注入剤として、用いたこと
により、 第1に、凝結調節剤の添加量を変えることにより、硬
化開始時間を自由に調節できる舗装材料を抵抗でき、舗
装施工時間を短くでき、施工後に急激に硬化するため
に、アスファルトコンクリートの空隙への浸透力にすぐ
れ、急を要する工事用に最適なものであり、即ち、コン
クリート打設作業に必要な時間、流動性が持続され、且
つ、短期に強度が上昇する舗装ができること、 第2に、、そのために、著しくコスト低減のできる舗
装方法が可能になったこと、 第3に、即ち、舗装した材料の硬化が始まるまではセ
メントミルクの流動性は殆ど変化せずに、硬化が始まる
と速やかに強度が得られる舗装方法を提供できること、 などの技術的硬化が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図a、bは、本発明による舗装方法に用いるセメン
トの流動性の変化と経過時間の関係特性を示すグラフで
ある。 第2図a、bは、本発明による舗装材料の強度と材令の
関係を比較するグラフである。 第3図は、本発明の舗装方法に用いるセメントミルクの
水対セメントの比率と流動性との関係を比較するグラフ
である。 第4図は、本発明の舗装方法に用いるセメントミルクの
水対セメントの比率と強度との関係を示すグラフであ
る。 第5図は、本発明の舗装方法に用いるセメントミルクで
のポリマー添加が、その強度に及ぼす効果を測定したグ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 忠雄 神奈川県綾瀬市小園846番地 東京鋪装 工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 堤 徹郎 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三 菱鉱業セメント株式会社中央研究所内 (72)発明者 田中 義男 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三 菱鉱業セメント株式会社中央研究所内 (56)参考文献 特開 平2−85405(JP,A) 特開 昭51−44124(JP,A) 特開 昭63−277542(JP,A) 特公 昭60−41091(JP,B2) 特公 昭62−51323(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポルトランドセメント又は混合セメント10
    0重量部に対して、速硬性硬化材20〜100重量部混合した
    速硬性セメント材と、該速硬性セメント材100重量部に
    対して凝結調整剤0.1〜1.0重量部と、セメント用ポリマ
    ーを、該ポリマーと前記速硬性セメント材との重量比
    で、1.5〜8.0重量%とを配合したグラウト材に、水を前
    記速硬性セメント材との重量比で、40〜70重量%の範囲
    内で、混練し、得られた混練物を、空隙率40〜10%を有
    するアスファルトコンクリート中に充填することを特徴
    とする半剛性舗装方法。
  2. 【請求項2】前記速硬性硬化材は、アルミン酸カルシウ
    ム化合物を50重量%以上含有することを特徴とする請求
    項第1項記載の半剛性舗装方法。
  3. 【請求項3】該凝結調整剤がクエン酸、酒石酸、グルコ
    ン酸或いはこれらの塩のうち、1種或いは2種以上の混
    合物である有機酸系凝結遅延剤と炭酸アルカリよりなる
    もので、その混合割合が有機酸系凝結遅延剤1重量部に
    対して炭酸アルカリが0.5〜7重量部の範囲であること
    を特徴とする請求項第1項或いは第2項のいずれかに記
    載の半剛性舗装方法。
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