JP4937650B2 - 水硬性組成物 - Google Patents
水硬性組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4937650B2 JP4937650B2 JP2006184195A JP2006184195A JP4937650B2 JP 4937650 B2 JP4937650 B2 JP 4937650B2 JP 2006184195 A JP2006184195 A JP 2006184195A JP 2006184195 A JP2006184195 A JP 2006184195A JP 4937650 B2 JP4937650 B2 JP 4937650B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parts
- hydraulic composition
- mortar
- composition according
- cement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
- C04B28/02—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B2111/00—Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
- C04B2111/00474—Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00
- C04B2111/00482—Coating or impregnation materials
- C04B2111/00517—Coating or impregnation materials for masonry
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B2111/00—Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
- C04B2111/20—Resistance against chemical, physical or biological attack
- C04B2111/2084—Thermal shock resistance
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
特許文献2には、高性能減水剤と、ベントナイト、金雲母、黒鉛、滑石、窒化ホウ素、ゼオライト、活性炭、石炭殻、ケイソウ土、パーライト、及びアタパルジャイトからなる群から選ばれた一種又は二種以上の無機物質、有機酸類及び無機塩類とからなるセメント混和材が開示されている。
コンクリート補修のひとつであるコンクリート断面の修復工事では、ポリマーセメント系の断面修復モルタルが用いられることが多く、その施工方法としては、鏝塗り施工や吹付け施工が一般的である。
特に5〜40mmの厚付けが可能で、優れた鏝塗り作業性の優れたコンクリート構造物の断面修復用モルタルに用いることができる水硬性組成物を提供することを目的とした。
本発明の第ニは、本発明の第一の水硬性組成物と水とを混練して得られる水硬性モルタルである。
1)エマルションは、スチレン及び(メタ)アクリル酸誘導体より選ばれるモノマー成分より合成されるエマルションであること。
2)繊維状鉱物は、繊維状粘土鉱物を含むこと、さらにアタパルジャイトを含むこと。
3)細骨材は、寒水石を含むこと。
4)水硬性組成物が、さらに有機繊維、好ましくはビニロン繊維を含む有機繊維を含むこと。
5)セメントは、ポルトランドセメントを含むセメントであること。
6)鏝塗りモルタル又は吹付けモルタル、好ましくは5mm〜40mmの厚付けの鏝塗りモルタル又は吹付けモルタルに用いられること。
7)コンクリート構造物の断面修復用、好ましくは5mm〜40mmの厚付けのコンクリート構造物の断面修復用に用いられること。
8)骨材は、細骨材及び軽量骨材を含むこと。
特にセメントとしては、セメント100重量%中に、ポルトランドセメントを好ましくは10重量%以上、さらに好ましくは30重量%以上、より好ましくは50重量%以上、特に好ましくは70重量%以上含むセメントを用いることが好ましい。
セメントは、水硬性組成物100重量%中に、好ましくは35〜70重量%の範囲で含まれることが好ましい。
骨材は、粗骨材を含まない骨材を用いることにより、こて塗り用や吹き付け用として好ましく用いることができる。
骨材として、細骨材は、セメント100質量部に対し、好ましくは200質量部以下、さらに好ましくは5〜200質量部、より好ましくは10〜180質量部、特に好ましくは15〜170質量部、さらに特に好ましくは20〜160質量部配合することが好ましく、軽量骨材は、セメント100質量部に対し、好ましくは0〜20質量部、さらに好ましくは0〜18質量部、より好ましくは0〜17質量部、特に好ましくは0〜15質量部配合することが好ましい。
さらに骨材として、細骨材及び軽量骨材を併用して配合することが好ましく、セメント100質量部に対して、好ましくは0質量部を超えて200質量部以下、さらに好ましくは10〜180質量部、より好ましくは20〜160質量部、特に好ましくは30〜150質量部が、流動性や硬化体強度発現性などのために好ましい。
さらに、細骨材としては、珪砂(4号、5号、6号)、川砂、海砂、砕砂、山砂などの砂類、寒水石、炭酸カルシウムなどの石灰類などの2mm以下の径を用いることにより、こて塗り作業性や吹き付け性が向上するために好ましく用いることが出来る。
特に骨材として寒水石を用いることにより、粒度調整や得られる硬化体の表面の白色度を高くすることができる。
特に骨材として粒径7mm以下のパーライトは、こて塗り作業性や吹き付け性が向上するために配合することが好ましい。
骨材として、砂類を含まず寒水石及びパーライトとを併用して用いることにより、軽量で、こて塗り用や吹付け用として好適に用いることができる。
特に繊維状鉱物として、セピオライト、アタパルジャイト、パリゴルスカイトなどの粘土鉱物を好ましく用いることができる。
特に本発明の水硬性組成物は、アタパルジャイトなどのホルマイト系粘土鉱物を用いることにより、こて送り、こて伸び、こて切れ、こて離れなどのこて塗り作業性や、吹き付け作業性をさらに向上させることができる。
繊維状鉱物の配合量は、セメント100重量部に対し、好ましくは0.05〜5重量部、さらに好ましくは0.1〜4重量部、より好ましくは0.5〜3重量部、特に好ましくは1〜2質量部を含むことにより、こて送り、こて伸び、こて離れなどのこて塗り作業性や、吹き付け作業性をさらに向上させることができる。
無機混和材としては、骨材及びホルマイト系粘土鉱物を除く成分であり、高炉スラグ、フライアッシュなどのポゾラン成分、珪藻土、ベントナイト、雲母、ゼオライト、タルク、活性炭などが挙げられ、一種又は二種以上の混合物として使用できる。
増粘剤は、モルタルの保水性向上のために、本発明の水硬性組成物に必須成分として配合されている。
増粘剤の配合量は、使用する目的に応じて適宜選択して用いることができ、好ましくはセメント100質量部に対して、好ましくは0.001〜2質量部、さらに好ましくは0.005〜1.5質量部、より好ましくは0.01〜1質量部、特に0.02〜0.5質量部を含むことが好ましい。増粘剤の添加量が上記範囲より多くなると、流動性の低下を招く恐れがあり好ましくない。
増粘剤及び消泡剤を併用して用いることは、セメントや骨材などの骨材分離の抑制、気泡発生の抑制、硬化体表面の改善に好ましい効果を与え、水硬性組成物としての特性を向上させるために好ましい。
減水剤は、ナフタレン系、メラミン系、ポリカルボン酸系などの公知の減水剤を用いることが出来る。
膨張材としては、カルシウムサルフォアルミネート系、石灰−石膏系及び石灰系などの膨張材の使用が好ましく、一種又は二種以上の混合物として使用できる。特に石灰−石膏系の膨張材を用いることが好ましい。
膨張材の配合量は、使用する目的に応じて配合量は適宜選択すればよいが、好ましくはセメント100質量部に対して、石灰−石膏系膨張材では、好ましくは2〜20質量部、さらに好ましくは3〜15質量部、より好ましくは3〜14質量部、特に4〜10質量部を用いることが好ましい。
エマルションとしては、(メタ)クリル酸誘導体、スチレンなどのビニル化合物などのモノマーより合成されるものを用いることができ、特にスチレン及びn−ブチルアクリレートなどの(メタ)クリル酸誘導体から選ばれる少なくとも1種以上のモノマー成分を主成分とし、例えばスチレン及びn−ブチルアクリレートなどの(メタ)クリル酸誘導体から選ばれる少なくとも1種以上のモノマー成分がエマルション中70質量%以上、さらに80質量%以上、特に90質量%以上含む成分より得られるエマルションを用いることが、温冷繰り返し性能向上のために好ましい。
エマルションとしては、樹脂エマルション及び樹脂粉末から選ばれるエマルションを用いることができる。樹脂粉末は、樹脂エマルションから水や溶媒など除去して得られるものである。
重合開始剤としては、水又は含水溶媒中でラジカル重合できるものが好ましく、過酸化水素、過酢酸、過硫酸又はこれらのアンモニウム塩や硫酸塩等の水溶性の過酸化物やその塩などを挙げることができる。また、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、2,2’−アゾビスイソブチルニトリルなどの有機過酸化物、メタ亜硫酸ナトリウムやピロ亜硫酸ナトリウムなどの還元剤を併用することができる。
重合開始剤の使用量は、エマルションが製造できる範囲であれば適宜選択できる。
本発明に使用する増粘剤は、セルロース系、蛋白質系、ラテックス系、及び水溶性ポリマー系などを用いることが出来、本発明の特性を損なわない範囲で一種又は二種以上を添加することができる。
本発明では、特にメチルセルロース系増粘剤を好適に用いることができる。
増粘剤の配合量は、使用する目的に応じて、本発明の特性を損なわない範囲で適宜選択して添加することができ、好ましくはセメント100質量部に対して、好ましくは0.001〜1質量部、さらに好ましくは0.005〜0.5質量部、特に0.01〜0.3質量部を含むことが好ましい。増粘剤の添加量が上記範囲より多くなると、流動性の低下を招く恐れがあり好ましくない。
有機繊維は、建材用を用いることが好ましく、好ましくは直径が0.005〜1mm、好ましくは0.01〜0.8mm、繊維長が2〜20mm、好ましくは3〜15mmの物を用いることが好ましい。
本発明の水硬性組成物において、有機繊維は、クラック防止、こて塗り作業性向上のために配合することが好ましく、セメント100重量部に対し、好ましくは0.01〜2重量部、さらに好ましくは0.03〜1.5重量部、より好ましくは0.05〜1.0重量部、特に好ましくは0.08〜0.8質量部含むことが好ましい。
消泡剤は、シリコン系、アルコール系、ポリエーテル系などの合成物質又は植物由来の天然物質、鉱油系物質など、公知のものを用いることが出来る。
発泡剤としては、酸化膨張機構による膨張効果を利用する金属粉の使用が好ましく、例えば、アルミニウム粉、鉄粉等が使用できるが、比重の面から、アルミニウム粉の使用が特に好ましい。
発泡剤の添加量は、用いるセメント又は水硬性組成物により本発明の特性を損なわない範囲で添加することができる。
水の添加量は、水硬性組成物100質量部に対し、好ましくは5〜80質量部、さらに好ましくは6〜70質量部、より好ましく7〜60質量部、特に好ましくは8〜50質量部を加えて用いることが好ましい。
さらに好ましくはセメント、細骨材及び軽量骨材より選ばれる骨材、繊維状鉱物、増粘剤、膨張材、有機繊維及びガラス転移温度−20℃〜0℃のエマルションとを含むものであり、
好ましくはセメント100質量部に対して、細骨材及び軽量骨材より選ばれる骨材0質量部を超えて200質量部以下、繊維状鉱物0.05〜5重量部、増粘剤0.001〜2質量部、膨張材2〜20質量部及びガラス転移温度−20℃〜0℃のエマルション0.1〜20質量部と、さらに必要に応じて有機繊維0.01〜2重量部とを含むものであり、
土木建築分野のコンクリート構造物の断面修復において、鏝塗り又は吹付けによる施工が可能で、5〜40mmの厚付けが可能で、特に鏝塗り作業性に優れた特性を有し、さらに施工後の硬化体が、寸法安定性及び圧縮強度に優れた性状を有する、コンクリート構造物の断面修復用モルタルに用いることができる水硬性組成物を提供するものである。
モルタルをステンレス鏝でラスカット面に約3〜20mmの厚みで塗り付け、こて塗り作業時のモルタルの送り、伸び、切れ、離れ及び塗着性の5項目について評価を行う。
1)送り(重さ)の評価:◎:大変良好、○:良好、△:やや不良、×:不良の4段階で行う。
2)伸び(塗り面積)の評価:◎:大変良好、○:良好、△:やや不良、×:不良の4段階で行う。
3)切れ(鏝残り)の評価:
(◎:大変良好、○:良好、△:やや不良、×:不良の4段階で行う。)
4)離れ(ベタツキ)の評価:◎:大変良好、○:良好、△:やや不良、×:不良の4段階で行う。
5)塗着性(壁面への付きやすさ、厚付け性能)の評価:◎:大変良好、○:良好、△:やや不良、×:不良の4段階で行う。
・フロー値: JIS R・5201に準拠して測定する。練り混ぜたモルタルを、乾燥した布でよくぬぐったフローテーブル上の中央の位置に正しく置いたフローコーンに2層に詰める。各層は突き棒の先端がその層の約1/2の深さまで入るよう、全面にわたって各々15回突き、最後に不足分を補い表面をならす。直ちにフローコーンを正しく上の方に取り去り、15秒間に15回の落下運動を与え、モルタルが広がった後の径を最大と認める方向と、これに直角な方向とで測定し、その平均値をmmを単位とする無名数の整数で表す。試験は2回行い、その平均値をフローとする。
評価条件は、温度20℃、湿度65%の環境下で行う。
・混練したモルタルを硬化させ、硬化体物性を測定した。
・曲げ強度及び圧縮強度:JIS・R5201に基づき、成型、養生、強度試験を行なった。
・長さ変化試験:JIS・A6916に基づき、成型、養生、長さ変化試験を行なった。
・温冷繰返し後の評価: JIS・A6916に基づき、成型、養生、温冷繰返し後の評価を行なった。
評価は、下地基板破壊或いはモルタル材破:○、下地基板とモルタル界面の破断×、とした。
1)セメント : ポルトランドセメント(普通ポルトランドセメント、ブレーン比表面積3300cm2/g、宇部興産社製)。
2)細骨材 :
・5号珪砂: SS5A珪砂(宇部サンド工業社製)。
・6号珪砂: S6珪砂(宇部サンド工業社製)。
・寒水石 : KG60(日本カルシウム社製)。
・軽量骨材:パーライトTM3(東邦パーライト社製)。
3)繊維状鉱物 : アタパルジャイト(ホルマイト系粘土鉱物)、APJ、粒径:74μm以下が95%(ユニオン化成社製)。
4)膨張材 : 石灰−石膏系膨張材、商品名;太平洋ジプカル(太平洋セメント社製)。
5)増粘剤 : メチルセルロース系増粘剤、ZT6000(松本油脂社製)。
6)有機繊維 : ビニロン短繊維、繊維長6mm(クラレ社製、商品名:FV6)。
8)ろう石 :葉ろう石(埼玉礦業社製)。
予め、容器にイオン交換水450部、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル(花王社製、ラテムルPD−430)50部、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸アンモニウム(花王社製、ラテムルPD−104)60部、スチレン360部、n−ブチルアクリレート840部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート35部、メタクリル酸50部を秤量し、単量体乳化混合液を調整した。
攪拌機、還流冷却器、温度計、滴下装置及び窒素ガス導入管を備えた3Lの反応容器に、イオン交換水600部、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル(花王社製、ラテムルPD−430)10部を仕込み、窒素ガスで置換し、攪拌しながら内温が84℃になるまで加温した。先に調整した単量体乳化混合液を全体の2.0重量%を量り取り、反応容器に添加した。5分後、2.5%水溶性の過硫酸塩35部を添加して、初期重合を行った。同温で、残りの単量体乳化混合液と2.5%水溶性の過硫酸塩110部とを同時に滴下しながら、4時間重合反応を行った。滴下終了後、さらに1時間、84℃を保ったまま、攪拌を持続させた。その後、70℃まで温度を下げ、有機過酸化物と還元剤を用いて、未反応モノマーの重合を完結させた。その後、室温まで下げ、消泡剤、防腐剤を添加し、5%水酸化ナトリウム水溶液、イオン交換水でpH、不揮発分を調整し、アクリル系のエマルションEV1を得た。
エマルションEV1は、スチレン約27重量%、n−ブチルアクリレート約62重量%から得られる、ガラス転移温度が−21℃である。
予め、容器にイオン交換水450部、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル(花王社製、ラテムルPD−430)50部、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸アンモニウム(花王社製、ラテムルPD−104)60部、スチレン430部、n−ブチルアクリレート770部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート35部、メタクリル酸50部を秤量し、単量体乳化混合液を調整した。
攪拌機、還流冷却器、温度計、滴下装置及び窒素ガス導入管を備えた3Lの反応容器に、イオン交換水600部、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル(花王社製、ラテムルPD−430)10部を仕込み、窒素ガスで置換し、攪拌しながら内温が84℃になるまで加温した。先に調整した単量体乳化混合液を全体の2.0重量%を量り取り、反応容器に添加した。5分後、2.5%水溶性の過硫酸塩35部を添加して、初期重合を行った。同温で、残りの単量体乳化混合液と2.5%水溶性の過硫酸塩110部とを同時に滴下しながら、4時間重合反応を行った。滴下終了後、さらに1時間、84℃を保ったまま、攪拌を持続させた。その後、70℃まで温度を下げ、有機過酸化物と還元剤を用いて、未反応モノマーの重合を完結させた。その後、室温まで下げ、消泡剤、防腐剤を添加し、5%水酸化ナトリウム水溶液でpHを調整した。その後、造膜助剤として2,2,4−トリメチル−1,3ペンタンジオールジイソブチレート(チッソ社製、CS−16)24部、トリプロピレングリコールn−ブチルエーテル(ダウ・ケミカル日本社製、TPnB)12部を添加し、イオン交換水で不揮発分を調整し、アクリル系のエマルションEV2を得た。
エマルションEV2は、スチレン約32重量%、n−ブチルアクリレート約57重量%から得られる、ガラス転移温度が−16℃である。
予め、容器にイオン交換水450部、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル(花王社製、ラテムルPD−430)50部、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸アンモニウム(花王社製、ラテムルPD−104)60部、スチレン505部、n−ブチルアクリレート695部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート35部、メタクリル酸50部を秤量し、単量体乳化混合液を調整した。
攪拌機、還流冷却器、温度計、滴下装置及び窒素ガス導入管を備えた3Lの反応容器に、イオン交換水600部、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル(花王社製、ラテムルPD−430)10部を仕込み、窒素ガスで置換し、攪拌しながら内温が84℃になるまで加温した。先に調整した単量体乳化混合液を全体の2.0重量%を量り取り、反応容器に添加した。5分後、2.5%水溶性の過硫酸塩35部を添加して、初期重合を行った。同温で、残りの単量体乳化混合液と2.5%水溶性の過硫酸塩110部とを同時に滴下しながら、4時間重合反応を行った。滴下終了後、さらに1時間、84℃を保ったまま、攪拌を持続させた。その後、70℃まで温度を下げ、有機過酸化物と還元剤を用いて、未反応モノマーの重合を完結させた。その後、室温まで下げ、消泡剤、防腐剤を添加し、5%水酸化ナトリウム水溶液でpHを調整した。その後、造膜助剤として2,2,4−トリメチル−1,3ペンタンジオールジイソブチレート(チッソ社製、CS−16)50部、トリプロピレングリコールn−ブチルエーテル(ダウ・ケミカル日本社製、TPnB)25部を添加し、イオン交換水で不揮発分を調整し、アクリル系のエマルションEV3を得た。
エマルションEV3は、スチレン約37重量%、n−ブチルアクリレート約52重量%から得られる、ガラス転移温度が−14℃である。
予め、容器にイオン交換水450部、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル(花王社製、ラテムルPD−430)50部、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸アンモニウム(花王社製、ラテムルPD−104)60部、スチレン575部、n−ブチルアクリレート625部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート35部、メタクリル酸50部を秤量し、単量体乳化混合液を調整した。
攪拌機、還流冷却器、温度計、滴下装置及び窒素ガス導入管を備えた3Lの反応容器に、イオン交換水600部、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル(花王社製、ラテムルPD−430)10部を仕込み、窒素ガスで置換し、攪拌しながら内温が84℃になるまで加温した。先に調整した単量体乳化混合液を全体の2.0重量%を量り取り、反応容器に添加した。5分後、2.5%水溶性の過硫酸塩35部を添加して、初期重合を行った。同温で、残りの単量体乳化混合液と2.5%水溶性の過硫酸塩110部とを同時に滴下しながら、4時間重合反応を行った。滴下終了後、さらに1時間、84℃を保ったまま、攪拌を持続させた。その後、70℃まで温度を下げ、有機過酸化物と還元剤を用いて、未反応モノマーの重合を完結させた。その後、室温まで下げ、消泡剤、防腐剤を添加し、5%水酸化ナトリウム水溶液でpHを調整した。その後、造膜助剤として2,2,4−トリメチル−1,3ペンタンジオールジイソブチレート(チッソ社製、CS−16)86部、トリプロピレングリコールn−ブチルエーテル(ダウ・ケミカル日本社製、TPnB)43部を添加し、イオン交換水で不揮発分を調整し、アクリル系のエマルションEV4を得た。
エマルションEV4は、スチレン約42重量%、n−ブチルアクリレート約47重量%から得られる、ガラス転移温度が−12℃である。
DSCの測定条件は、室温から150℃に10℃/分で昇温し、150℃を10分間保持した後に計算で得られた試料のTgより50℃低い温度まで下げ、再度150℃まで10℃/分で昇温するさいに、1回目のTgの測定を行う。次に1回目で測定したTgより50℃低い温度まで下げるさいに、2回目のTgの測定を行い、2回目のTgの値をガラス転移温度とした。
相対湿度65%の条件下、温度20℃で、表1に示す成分をホバートミキサーを用いて低速で3分間混練して調製したモルタルについて、鏝塗り作業性(コテ作業性、塗着性、厚塗り性)、モルタルの硬化物の長さ変化、圧縮強度、温冷繰返し後の評価などを評価・測定した。結果を表1、表3及び表4に示す。
エマルションは、表2のものを使用した。
Claims (11)
- セメント、細骨材及び軽量骨材より選ばれる骨材、ホルマイト系粘土鉱物より選ばれた繊維状鉱物、増粘剤、膨張材、及びガラス転移温度−20℃〜0℃の、スチレン及び(メタ)アクリル酸誘導体より選ばれるモノマー成分より合成されるエマルションとを含むことを特徴とする水硬性組成物。
- 該繊維状鉱物が、アタパルジャイトである請求項1に記載の水硬性組成物。
- 該細骨材は、寒水石である請求項1または2に記載の水硬性組成物。
- 該セメントは、ポルトランドセメントである請求項1〜3のいずれか1項に記載の水硬性組成物。
- 水硬性組成物が、さらに有機繊維を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の水硬性組成物。
- 該有機繊維が、ビニロン繊維である請求項5に記載の水硬性組成物。
- 鏝塗りモルタル又は吹付けモルタルに用いられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の水硬性組成物。
- 鏝塗りモルタルに用いられることを特徴とする請求項5または6に記載の水硬性組成物。
- コンクリート構造物の断面修復用であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の水硬性組成物。
- コンクリート構造物の断面修復において、5mm〜40mmの厚付けモルタルに用いられることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の水硬性組成物。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の水硬性組成物と水とを混練して得られる水硬性モルタル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006184195A JP4937650B2 (ja) | 2006-07-04 | 2006-07-04 | 水硬性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006184195A JP4937650B2 (ja) | 2006-07-04 | 2006-07-04 | 水硬性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008013384A JP2008013384A (ja) | 2008-01-24 |
JP4937650B2 true JP4937650B2 (ja) | 2012-05-23 |
Family
ID=39070781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006184195A Expired - Fee Related JP4937650B2 (ja) | 2006-07-04 | 2006-07-04 | 水硬性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4937650B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009203106A (ja) * | 2008-02-27 | 2009-09-10 | Fujikon Chemical:Kk | コンクリート躯体の曲げ補強用の高靱性ポリマーセメント、およびこの高靱性ポリマーセメントを用いたコンクリート躯体の曲げ補強工法 |
JP5831132B2 (ja) * | 2011-03-25 | 2015-12-09 | 宇部興産株式会社 | コンクリート構造体の補修方法 |
JP5831133B2 (ja) * | 2011-03-25 | 2015-12-09 | 宇部興産株式会社 | セメント組成物、モルタル組成物及びモルタル硬化体 |
JP6136203B2 (ja) * | 2012-11-06 | 2017-05-31 | 株式会社大林組 | 断面修復材 |
KR20190024336A (ko) * | 2017-08-31 | 2019-03-08 | 한국전력공사 | 콘크리트 조성물 |
JP6964548B2 (ja) * | 2018-03-28 | 2021-11-10 | 鹿島建設株式会社 | モルタル組成物及びその製造方法、並びに、コンクリート構造物の補修・補強方法 |
CN117136175A (zh) * | 2021-04-23 | 2023-11-28 | 株式会社力森诺科 | 凹部填充材料套件、其固化物及凹部填充法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08217514A (ja) * | 1995-02-13 | 1996-08-27 | Stylite Kogyo Kk | モルタル組成物 |
JPH11116313A (ja) * | 1997-10-20 | 1999-04-27 | Kowa Chem Ind Co Ltd | コンクリート防水用組成物及び防水施工方法 |
JP2004224631A (ja) * | 2003-01-22 | 2004-08-12 | Nippon Parkerizing Co Ltd | ポリマー水硬性組成物 |
JP2006169042A (ja) * | 2004-12-16 | 2006-06-29 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 補修用セメント組成物及びそれを用いた補修工法 |
JP4770443B2 (ja) * | 2005-01-04 | 2011-09-14 | 宇部興産株式会社 | こて塗り用セメント組成物及びこれを配合して得られる硬化物 |
JP4784369B2 (ja) * | 2006-03-30 | 2011-10-05 | 宇部興産株式会社 | 鏝塗り作業性が向上したセメント組成物 |
JP4784370B2 (ja) * | 2006-03-30 | 2011-10-05 | 宇部興産株式会社 | 水硬性組成物 |
-
2006
- 2006-07-04 JP JP2006184195A patent/JP4937650B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008013384A (ja) | 2008-01-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4937650B2 (ja) | 水硬性組成物 | |
JP4715368B2 (ja) | セルフレベリング性水硬性組成物 | |
JP5883640B2 (ja) | 重量ポリマーセメントモルタル | |
DE102011078531A1 (de) | Gips-haltige Baustoffmassen | |
JP4770443B2 (ja) | こて塗り用セメント組成物及びこれを配合して得られる硬化物 | |
JP4842050B2 (ja) | 断面修復材及び断面修復工法 | |
JP2008247666A (ja) | セルフレベリング性水硬性組成物 | |
JP4709677B2 (ja) | プレミクス高靭性ポリマーセメントモルタル材料及び高靭性ポリマーセメントモルタル | |
JP4784370B2 (ja) | 水硬性組成物 | |
JP2022069599A (ja) | ポリマーセメントモルタル | |
JP2020158371A (ja) | ポリマーセメントモルタル及び鉄筋コンクリートの補修方法 | |
JP2006347797A (ja) | モルタル、これらを被覆した構造体並びに施工方法 | |
JP2008248554A (ja) | コンクリート構造体の施工方法 | |
JP3986709B2 (ja) | グラウト材組成物、硬化物及びその施工方法 | |
JP5494049B2 (ja) | セメント組成物のプレミックス粉体、水硬性モルタル及び水硬性モルタル硬化体 | |
JP6036262B2 (ja) | 道路床板の防水工用下地ポリマーセメント組成物及び該組成物を用いた道路床板の補修・補強工法 | |
EP3805182B1 (en) | Process for the waterproofing of porous construction materials | |
JP2009215136A (ja) | 水硬性組成物 | |
JP5031222B2 (ja) | ポリマーセメント組成物、これらのモルタル、モルタルを被覆した構造体 | |
JP3976951B2 (ja) | グラウト材組成物、硬化物及びその施工方法 | |
JP2022057462A (ja) | 補修材用セメント組成物、及びそれを用いた補修材 | |
JP4827162B2 (ja) | セメント系表面被覆材 | |
JP2014129208A (ja) | タイル用接着剤 | |
JP2005272173A (ja) | 自己流動性水硬性組成物 | |
JPH0474745A (ja) | セメント混和材及びセメント組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080604 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100816 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110927 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111124 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120214 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120222 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4937650 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |