明 細 書 データ記録用カメ ラモジュール装置 技術分野
本発明は、 カメ ラ本体に装着されて、 内蔵の写真フ ィ ルムに形成 されている磁気記録部に対して撮影日時等のデータの書き込み、 ま たは書き込みと読み取りの双方を行う磁気ヘッ ドを備えたデータ記 録用カ メ ラモジュール装置に関する ものである。 背景技術
撮影日時等のデータを撮影時等に写真フ ィ ルムに写し込むための データ写し込み用カメ ラモ ジ ュール装置が知られている。 この装置 は、 カメ ラ本体に対して装着可能であり、 カメ ラ本体へ装着した状 態にて写真フ ィ ルムに対して光学的にデータを写し込むものである 。 近年、 写真フ ィ ルムの一部に磁気記録用 ト ラ ッ クが形成された も のが知られており、 この写真フ ィ ルムに対してデータの書き込みを 行うためのデータ記録用力メ ラモジュール装置も提案されている。 例えば、 特開平 6 — 1 3 8 5 4 0号にはこの類のモジュール装置 が開示されており、 カメ ラ本体側に搭載されているマイ ク ロコ ン ビ ユ ータ等からなる制御回路との間で信号の送受を行う通信機能と、 受け取った記録用データを一時記憶するための記憶手段と、 磁気へ ッ ドとを有している。
撮影時には、 カ メ ラ本体の側において書き込みデータが生成され る。 データの書き込み時には、 カ メ ラ本体側から書き込みデータが 出力される と共に、 写真フ ィ ルムの巻き上げ動作等に連動 した同期
信号が出力される。 モジュール装置の側では、 これらの信号を受け と って、 写真フ ィ ルムの巻き戻し動作に連動して、 供給された撮影 日時、 画角情報等のデータを、 磁気へッ ドを用いて写真フ ィ ルムの 該当する一コマの磁気記録用 ト ラ ッ クに書き込む。
このようなデータ記録用カメ ラモジュール装置においては、 次の よ うな問題点がある。
第 1 に、 カメ ラ本体に対して着脱自在となってはいるが、 磁気へ ッ ドによる書き込みデータ、 および磁気へッ ド駆動用の同期信号等 は、 カメ ラ本体側の制御回路において生成されたものを受信してい る。 従って、 カメ ラ本体側に、 このよう な機能を実現するための回 路を予め組み込んでおく 必要がある。 このため、 その分、 カメ ラ本 体側の製造コス トが上昇してしま う。 また、 このよ うな機能を必要 と しない使用者にと っては、 カメ ラ本体に予め内蔵されているこの ような回路部分は無駄となってしま う。
第 2 に、 従来のカメ ラモジュール装置あるいはカ メ ラ本体には、 当該カ メ ラモジュール装置のデータ書き込み機能の動作確認を行う ための機能を備えていない。 従って、 書き込み動作が正常に行われ たか否かは、 実際にデータの書き込みを行って写真フ ィ ルムを現像 した後でないと分からないという不便さがある。
第 3 に、 磁気へッ ドを備えたカメ ラモジュール装置においては、 その磁気へッ ドの取付け位置は固定した位置となっている。 このた め、 カメ ラ本体の側に撮影直後に写真フ ィ ルムを一時的に逆送り可 能な機能が備わっていない場合には、 写真フ ィ ルムのローディ ング 方式およびカー 卜 リ ッ ジ装塡方向が異なつたカメ ラに対応でき るよ う にするために、 カメ ラモジュール装置と しては合計 4種類のモジ ュ一ル構造のものを用意しておく 必要がある。
第 4 に、 カメ ラに記録される記録データは、 カ メ ラモジュール装
置に搭載したモニター用液晶表示パネルによ って表示されるよ う に なっている。 光学式のカメ ラ ジュールの場合には写し込まれるデー タ量がそれほど多 く ないので、 一般には、 液晶パネルには常に写し 込みデータが一括表示されるよう になっている。 しかし、 磁気記録 用 ト ラ ッ ク にデータを記録する場合には、 多量のデータを記録する こ とができ る。 このため、 液晶パネルに記録データを一括表示する ためには、 液晶パネルの表示桁数を大き く する必要があり不経済で ある。 しかし、 従来においてはこの点については何ら考慮されてい ない。
発明の開示
本発明の第 1 の目的は、 カメ ラ本体の側にデータ作成用の回路部 分を搭載する こ とな く 、 写真フ ィ ルムの磁気記録部に対して撮影日 時等のデータを書き込み可能なデータ記録用カメ ラモジュール装置 を提案する こ とにある。
本発明の第 2 の目的は、 磁気へッ ドによるデータの書き込みが適 切に行なわれているか否かをデータ記録時に確認する こ との可能な データ記録用カ メ ラモジュル装置を提案する こ とにある。
本発明の第 3 の目的は、 カ メ ラ本体側のフ ィ ルムローディ ング方 式およびカー 卜 リ ッ ジ装塡方向の違いに対して、 兼用のモジュール 構造で対処する こ との可能なデータ記録用力 メ ラモジユール装置を 提案する こ とにある。
本発明の第 4 の目的は、 表示桁数の少ない液晶表示パネルを用い て、 大量の記録データを見やすい表示形態で表示可能なデータ記録 用カ メ ラモジュール装置を提案する こ とにある。
本発明は、 カ メ ラ本体に装着可能であり、 カメ ラ本体へ装着した 状態にて写真フ ィ ルムに形成された磁気記録部にデータを書き込む
データ記録用カメ ラモジュール装置において、 写真フ ィ ルムの磁気 記録部に書き込むデータを生成するデータ生成手段と、 データを写 真フ ィ ルムの磁気記録部に記録する磁気記録手段と、 前記磁気記録 手段を駆動制御してデータの書き込み動作を行なわせる制御手段と を有する こ とを特徴と している。
このよ う に構成した本発明のデータ記録用カメ ラモジュール装置 は書き込むべきデータの生成機能を内蔵している。 従って、 カメ ラ 本体の側にはこのような機能を別途搭載しておく 必要がな く 、 単に 、 カメ ラモジュール装置の受け付け手段に向けて書き込み指令信号 を出力するのみで、 カメ ラモジュール装置の側でデータの生成処理 が実行される。 従って、 カメ ラ本体側をデータ記録のために仕様を 殊更変更する必要がない。 また、 データの書き込みは、 カ メ ラ本体 の側から書き込み指令信号を受け付けるのみでよいので、 カメ ラ本 体側との間の通信機能も簡素化される。
次に、 本発明のデータ記録用カ メ ラモジュール装置においては、 前記磁気記録手段は、 フ ィ ルムの磁気記録部からデータを読み取る 読み取り手段を備えており、 前記制御手段は、 前記磁気記録部に書 き込まれる書き込みデータを記憶する記憶回路と、 当該書き込みデ 一タが書き込まれた後の前記磁気記録部から読み取った読み取りデ 一夕を前記記憶回路に保持されている前記書き込みデータ と比較す る比較回路と、 比較結果に基づきデータの書き込み動作の良否を判 別する判別手段とを備えたこ とを特徴と している。
この構成を備えたデータ記録用カ メ ラモジュール装置は、 磁気へ ッ ドによる書き込み動作の良否の自己チェ ッ クを行う こ とができ る 。 従って、 写真フィ ルムの現像を待つこ とな く 、 撮影時にデータの 書き込みの良否を確認できる。 よって、 常に適切な書き込み動作が 保証される こ と になる。
次に、 本発明のデータ記録用カメ ラモジュール装置は、 写真フ ィ ルムの給送状態を検出するための検出手段を有し、 当該検出手段は 、 搬送される写真フィ ルムに形成されているパ一フ ォ レーシ ョ ンの 通過を検出するホ トセンサを備えている こ とを特徴と している。
このよ う に構成した本発明のデータ記録用カメ ラモジュール装置 では、 写真フ ィ ルムの実際の移動に基づき、 磁気へッ ドによる書き 込みタイ ミ ングを決定できる。 従って、 給送されるフ ィ ルムの磁気 記録部に対して常に適正なデータ記録動作を行なう こ とができ る。 また、 データ記録用カメ ラモジュール装置の使用を想定していない カ メ ラにも、 本発明のデータ記録用カメ ラモジュール装置を装着し て使用する こ とができ る。
一方、 本発明のデータ記録用カメ ラモジュール装置の前記磁気記 録手段は、 磁気へッ ドと、 当該磁気へッ ドを支持している板ばねか らなる一対の端子板と、 磁気へッ ド駆動回路パター ン等が形成され た回路基板とを備えており、 前記端子板は、 写真フ ィ ルムの巻き上 げ方向に並べられ、 それらの一端側が弾性力を伴って前記回路基板 の側に電気的に接触しており、 他方側において前記磁気へッ ドを支 持している こ とを特徴と している。
このよう に磁気記録手段が構成されている本発明のデータ記録用 カ メ ラモジュール装置においては、 弾性力を伴って磁気へッ ドの端 子板が回路基板の側に接続されているので、 これらの間の導通を確 実に取る こ とができ る。 また、 磁気へッ ドは弾性特性を備えた一対 の端子板によって支持されているので、 それらの端子位置の弾性特 性を適切に設定する こ とによ り、 磁気へッ ドを写真フ ィ ルムの磁気 記録部に対して適切な押 し付け力を伴った状態で接触させる こ とが でき る。
また、 本発明のデータ記録用カメ ラモジュール装置は、 記録デ一
タを表示するためのモニタ一用液晶表示パネルを有しており、 当該 モニター用液晶表示パネルと、 前記磁気記録手段の構成要素である 磁気へッ ドとは、 装置厚さ方向に相互に重なる こ とのないよ う に、 それらの位置関係が設定されている こ とを特徴と している。 この構 成を採用すれば、 モニター用液晶表示パネルの側から磁気へッ ドの 部分を通って写真フィ ルム側に外光が侵入する こ とがない。 また、 磁気へッ ドの磁界が液晶表示パネルに悪影響を与える こ と も防止で き る。
次に、 本発明のデータ記録用カメ ラモジュール装置は、 前記磁気 へッ ドを装着するための第 1 および第 2 のへッ ド装着部を有してお り、 これらのへッ ド装着部は、 装置本体における点対称の位置に配 置されている こ とを特徴と している。 この構成を採用すれば、 磁気 へッ ドの装着位置を変える こ とにより、 カメ ラ本体側のカー 卜 リ ツ ジ装塡方向の違いに対処でき る。 従って、 磁気へッ ドが異なる位置 に配置されたモジユール装置を用意する必要がな く なる。
次に、 本発明のデータ記録用カメ ラモジュール装置は、 前記磁気 記録部に書き込まれるデータ等を表示するモニター用液晶表示パネ ルと、 当該モニター用液晶表示パネルの表示形態を切り換える複数 の切り換えスィ ツチとを有しているこ とを特徴と している。
こ こで、 前記切り換えスィ ッチは、 第 1 および第 2 のスィ ッチを 備えており、 当該第 1 のスィ ツチを操作する こ とによって第 1 の表 示ル一チ ンに従って表示形態が切り換わり、 前記第 2 のスィ ツチを 操作する こ と によって第 2 の表示ルーチンに従って表示形態が切り 換わるよ う に構成する こ とが望ま しい。
このよ う に、 本発明のデータ記録用カメ ラモジュール装置では、 複数のスィ ツチを用いて表示形態を切り換えているので、 希望する データ表示形態を簡単に、 しかも迅速に設定する こ とができ る。
また、 本発明のデータ記録用カメ ラモジュール装置は、 前記磁気 記録部に書き込まれるデータ等を表示するモニタ ー用液晶表示パネ ルを有し、 データの種別、 内容、 および並び順序が切り換え表示さ れるよ う になっている。 この構成を採用すれば、 表示桁数の少ない 液晶表示パネルを用いて、 大量の記録データを切り換え表示する こ とができ る。 図面の簡単な説明
第 1 図 ( a ) および ( b ) は、 本発明のカメ ラモ ジュール装置を カ メ ラ本体に装着する状態を示す説明図であり、 第 1 図 ( c ) は写 真フ ィ ルムの構成を示す説明図である。
第 2 図は、 圧板一体型のカメ ラモジュール装置をカメ ラ本体に装 着する状態を示す説明図である。
第 3 図は、 第 1 図のカ メ ラモジ ル装置の主要部分を示す分解 斜視鵜である。
第 4 図は、 第 1 図のカメ ラモジ ール装置の各構成部品の組み付 け手順を示す説明図である。
第 5 図は、 第 1 図のカメ ラモジ ール装置のカメ ラ本体側の表面
、 側面およびカメ ラ裏蓋の側の表面を示す図である。
第 6 図は、 磁気へッ ドの部分のみを取り出 して示す図であり、 ( a ) はその平面図、 ( b ) はその側面図、 ( c ) はその c 一 c線で 切断した部分の断面図である。
第 7 図は、 磁気へッ ドを回路基板に取付けた状態を示す図であり
、 ( a ) はその部分平面図、 ( b ) はその部分側面図である。
第 8 図は、 磁気へッ ドをフ ィ ルムが通過する状態を示す図であり
、 ( a ) はフ ィ ルムが丁度進入したと きに状態を示す説明図、 ( b
) は通過するフ ィ ルムに対して磁気へッ ドが書き込みあるいは読み
出しを行っている状態を示す説明図である。
第 9 図は、 磁気へッ ドとモニター用液晶表示パネルの配置関係を 示すための概略部分断面図である。
第 1 0 図は、 モニター用液晶表示パネルとスィ ッ チ群の位置関係 を示す説明図である。
第 1 1 図は、 カメ ラモジュール装置に搭載されている制御系の概 略ブロ ッ ク図である。
第 1 2 図は、 磁気へッ ドのへッ ド ドラ イバの構成を示す概略プロ ッ ク図である。
第 1 3 図はへッ ド増幅器の構成を示す概略ブロ ッ ク図である。 第 1 4 図は、 カメ ラ本体の側のフ ィ ルム装着時の動作を示す概略 フローチヤ一トである。
第 1 5 図は、 カメ ラ本体の側の撮影動作を示す概略フローチヤ一 卜である。
第 1 6 図は、 フ ィ ルム装塡時のカ メ ラモジ ュール装置の自己チェ ッ ク モ一 ド時のフ ィ ルム搬送動作を示す説明図である。
第 1 7 図は、 カ メ ラモジュール装置の自己チェ ッ クモー ド時にお けるデータの書き込み、 読み取り動作を示すタイムチヤ 一 卜である 第 1 8 図は、 カメ ラモジュール装置の磁気へッ ドの駆動信号を示 す信号図である。
第 1 9 図は、 カメ ラモジュール装置に搭載されている比較回路の 概略プロ ッ ク図である。
第 2 0 図は、 モニター用液晶表示パネルの表示形態を示す図であ り、 ( a ) は書き込みデータの切り換え動作を示す説明図、 ( b ) は各動作時の表示形態を示す説明図である。
第 2 1 図は、 表示桁数が 2桁の場合におけるモニタ ー用液晶表示
パネルによる書き込みデータの表示形態を示す説明図である。
第 2 2 図は、 表示桁数が 2桁の場合におけるモニタ ー用液晶表示 パネルによるデータの修正モー ドにおける表示形態を示す説明図で ある。
第 2 3 図は、 データの並び順を示す専用セグメ ン トを備えたモニ 夕一用液晶表示装置によるデータの表示形態を示す説明図である。 第 2 4 図は、 データの並び順を示す専用セグメ ン トを備えたモニ 夕一用液晶表示装置によるデータの修正モー ドにおける表示形態を 示す説明図である。
第 2 5 図は、 データの並び順の切り換え動作を示すための説明図 である。
第 2 6 図は、 6桁表示によるモニタ 一用液晶表示装置のデータ表 示形態を示す説明図である。
第 2 7 図は、 6桁表示によるデータの並び順の表示形態を示すた めの説明図である。
第 2 8 図は、 第 2 の実施例の係るカ メ ラモ ジュール装置の構成を 示す説明図である。
第 2 9 図は、 カー ト リ ッ ジ装塡方向および口一ディ ング方式の違 いを示す説明図である。
第 3 0 図は、 第 2 の実施例の係るカ メ ラモジュール装置の撮影お よびデータ書き込み動作を示すタイ ミ ングチヤ一トである。
第 3 1 図は、 第 2 の実施例の変形例と してのカ メ ラモジュール装 置を示す説明図である。
第 3 2 図 ( a ) は、 第 3 1 図のカ メ ラモジュール装置の動作を説 明するための図であり、 ( a ) は写真フ ィ ルムとカ メ ラモジュール 装置の各部分との配置関係を示す説明図、 ( b ) は撮影およびデー
夕書き込み動作のタイ ミ ングチヤ一 トである。
第 3 3 図は、 本発明のカ メ ラモジュール装置の更に別の例の組立 手順を示す説明図である。 発明を実施するための最良の形態
以下に、 図面を参照して、 本発明を適用 したカメ ラモジュール装 置の各実施例を説明する。
(第 1 の実施例)
第 1 図には、 本発明の第 1 の実施例に係る力メ ラモジュール装置 の概略構成および、 それが装着されるカメ ラ本体側の概略構成を示 してある。 この図において、 1 はカメ ラモジュール装置であり、 2 は、 これが装着されるカメ ラ本体である。 カメ ラモジュール装置 1 は、 カメ ラ本体 2 の裏面側に配置される圧板 3 と、 カメ ラ裏蓋 4 の 間に挟まれた状態で、 カメ ラ本体 2 の裏面側に装着される。
カ メ ラモジュール装置 1 は全体と して偏平な長方形を しており、 その前面側 (フ ィ ルムに面する側) には磁気ヘッ ド 1 1 が取付けら れており、 後面側 (カメ ラ裏蓋に面する側) には記録されるデータ 等を外部に表示するためのモニタ一用液晶表示パネル 1 2 と、 記録 されるデータの切り換え等を行うために使用する 2 個の切り換えス イ ッチ端子 1 3、 1 4 が配置されている。 カメ ラ裏蓋 4 の側には、 液晶表示パネル 1 2 に対峙する部分に表示窓 4 1 が形成されている と共に、 切り換えスィ ッチ端子 1 3、 1 4 に対峙する位置には、 そ れぞれスィ ッチボタ ン 4 2、 4 3 が配置され、 これらを操作する こ と につて切り換えスィ ッチ端子 1 3、 1 4 が動作して切り換え信号 が入力されるよう になっている。
第 1 図 ( c ) には、 カ メ ラ本体 2 の側に装着される写真フ ィ ルム
Fを示してある。 この図に示すよう に、 フ イ ノレム Fは、 その先頭側 から各コマ F ( n ) ( n = l、 2、 3 - · · ) が並んでいる。 各コ マ F ( n ) の下側には、 細幅の記録 ト ラ ッ ク (磁気記録部) f ( n ) ( n = l、 2、 3 · · ) が形成されている。 各コマ F ( n ) の上 側の前後の角には、 パ一フ ォ レーシ ヨ ン P 1 ( n ) 、 P 2 ( n ) 力く 形成されている。 これらのパーフ ォ レー シ ヨ ン P I ( n ) 、 P 2 ( n ) を検出 して、 フ ィ ルムの巻き上げ動作、 磁気へッ ド 1 1 による 書き込み動作の制御が行なわれる。
なお、 カ メ ラモジュール装置 1 の構成と しては、 第 2図に示すよ う に、 カメ ラ本体側の圧板 3 Aがカメ ラモジュール装置 1 Aの裏面 側に一体的に取付け られた構造と してもよい。
第 3図には、 本例のカメ ラモジュール装置 1 の各構成部分を分解 した状態で示してある。 この図に示すよ う に、 カメ ラモジュール装 置 1 は、 枠板 1 5 と、 この内側表面に形成されたへッ ド装着部 1 5 a と、 このへッ ド装着部 1 5 aに対して内側から装着した磁気へッ ド 1 1 と、 枠板 1 5に形成したパネル装着部 1 5 b と、 このパネル 装着部 1 5 bに対して内側から装着したモニター用の液晶表示パネ ル 1 2 と、 I Cチ ッ プを含む各種回路が搭載された回路基板 1 6 と 、 この回路基板 1 6上の回路と液晶表示パネル 1 2の間の電気的接 続を取るための細長い長方形のコネ ク タ板 1 7を備えている。
第 4 図には、 これらの構成部品の組み付け手順を示 してある。 第 4図 ( a ) に示すよ う に枠板 1 5を用意する。 枠板 1 5 には、 第 4 図 ( b ) に示すよ う に、 この内面側から、 装着部 1 5 a、 1 5 bに 、 それぞれ、 磁気へッ ド 1 1 および液晶表示パネル 1 2を装着する 。 次に、 第 4図 ( c ) に示すよ う にこの上に回路基板 1 6を重ねる 。 回路基板 1 6 は、 磁気へッ ド 1 1 の装着部分が矩形に切り取られ ており、 回路基板 1 6を取り付けた状態においては、 この切り欠き
部分から磁気へッ ド 1 1 が露出する。
磁気へッ ド 1 1 を除き、 枠板 1 5 に組み付けられた各部品には、 枠板 1 5 の内側面に形成されている多数のかしめピン 1 5 c の貫通 孔が形成されている。 これらの部品を枠扳 1 5 に組み付け後には、 各かしめピン 1 5 cの頭をかしめるこ とによ り、 各部品が枠板 1 5 に対して固定される。
第 6 図および第 7 図に示すよ う に、 磁気ヘッ ド 1 1 には、 位置決 めピンが貫通する貫通孔 1 1 1 a 、 1 1 1 bが形成されている。 こ の磁気へッ ド 1 1 は、 モジュール組立後に貫通孔 1 1 1 a を中心に 回動させて位置合わせを行い、 次に、 接着剤等により枠板 1 5 に固 定する。 磁気へッ ド 1 1 に形成した突出部 1 1 1 c は、 これを回路 基板 1 6 と枠板 1 5 の間に挟み込むこ とにより、 磁気へッ ド 1 1 を 接着剤等で固定するまでの間、 磁気へッ ド 1 1 の落下を防ぐ もので ある。
なお、 この後は、 第 4 図 ( d ) に示すよ う に、 回路基板 1 6 の裏 面に遮光シール 1 8が貼り付け られ、 外部光を完全に遮断でき るよ う にする。 また、 第 2 図に示すよ うな圧板一体型のカメ ラモジユ ー ル装置 1 Aの場合には、 第 4 図 ( e ) に示すよう に、 回路基板 1 6 の上に、 さ らに圧板 3 Aが重ね合わされて、 かしめピンによって圧 板 3 A も一体となるよう に固定される こ とになる。
第 5 図には、 このよう に して組み立てた本例のカメ ラモジュール 装置 1 のカ メ ラ本体側に面する前側表面、 側面およびカメ ラ裏蓋の 側に面する後側表面を示してある。 この図において、 装置 1 の後側 表面において、 切り換え用端子 1 3 、 1 4 が露出 している部分には 、 これらの端子に隣接した回路基板 1 6 の縁に沿って複数の端子 1 6 aが露出 している。 これらの端子 1 6 a はカメ ラ本体との接続用 端子であり、 カ メ ラモジュール装置 1 の組立後も、 外側に露出させ
ておけば、 これらの端子を介して、 外部からカメ ラモジュール装置 1 に入力を行う こ とができ、 また、 磁気へッ ド 1 1 による再生信号 を外部に取り出す端子も設けておけば、 装置 1 の検査等を行う上で 便利である。
(磁気へッ ドの構成)
第 6 図には、 磁気へッ ド 1 1 のみを取り出 して示してある。 磁気 ヘッ ド 1 1 は、 中央の矩形開口が形成された裏打ち板 1 1 1 と、 こ の中央の開口部分に配置されている磁気へッ ド本体 1 1 2 と、 この 磁気へッ ド本体 1 1 2 を駆動するための駆動電流を供袷すると共に このへッ ド本体を支持している 2枚の端子板 1 1 3、 1 1 4 を備え ている。 裏打ち板 1 1 1 には、 枠板 1 5 の側に形成されている位置 決めピンが貫通する貫通孔 1 1 1 a 、 位置決め用の貫通孔 1 1 1 b が形成されている。
第 7 図から良く 分かるよ う に、 本例の磁気へッ ド 1 1 においては 、 その 2枚の端子板 1 1 3、 1 1 4 は回路基板 1 6 の側に僅かに折 れ曲がった板ばねから形成されており、 それらの先端 1 1 3 a、 1 1 4 aが回路基板 1 6 の側の表面に形成された回路パター ンに電気 的に接触している。 このよう に、 本例では、 2 枚の端子板 1 1 3、 1 1 4 の弾性力によって、 確実に回路基板 1 6 の側への接触が確保 されている。
本例の磁気ヘッ ド 1 1 は、 2枚の板ばね状の端子板 1 1 3、 1 1 4 の部分 1 1 3 a、 1 1 4 a を介して、 裏打ち板 1 1 1 に支持され ている。 これらの端子板 1 1 3 a、 1 1 4 a の弾性特性を調整する こ とによ り、 次のよ う な効果を得る こ とができ る。
すなわち、 第 8 図 ( a ) に示すよ う に、 カメ ラ本体 2 の側に装着 されたカメ ラモジュール装置 1 においては、 その磁気ヘッ ド 1 1 力く 、 カ メ ラ本体 2 の側に配置されているパッ ド 2 1 に対峙した配置状
態となり、 更に、 パッ ド表面に対して、 2枚の端子板の部分 1 1 3 a、 1 1 4 aの弾性力によつて接触した状態となる。 カメ ラ本体 2 に装着されたフィ ルム Fは、 カメ ラ本体側に装着されたフ ィ ルムカ — ト リ ッ ジ (図示せず) から巻き上げられて、 磁気へッ ド 1 1 とパ ッ ド 2 1 の間を経由する搬送経路に沿って搬送される。 図に示すよ う に、 フ ィ ルム Fの巻き上げ方向 (前進方向) が矢印で示す方向で あり、 その逆方向 (後退方向) がフ ィ ルム巻取り方向であるとする と、 フ ィ ルム F は図に示すよう に、 これらへッ ド 1 1 とパッ ド 2 1 の間を入り、 これらの間を通過する間に、 フ ィ ルム表面に形成され ている磁気記録部 ( ト ラ ッ ク) の部分に、 へッ ド 1 1 によって磁気 的にデータの書き込みが行われる。 あるいは、 そこからのデ一夕の 読み出 しが行われる。
フ ィ ルム Fがこれらの間に入り込む状態では、 磁気へッ ド 1 1 の フ ィ ルム進入側がパッ ド 2 1 から後退して、 フ ィ ルム通過用の隙間 が形成される。 このと き、 磁気へッ ド 1 1 はそのフ ィ ルム侵入側の 端子板、 例えば端子板 1 1 3 の側の部分 1 1 3 aが橈み、 しかる後 に端子板 1 1 4 の側の部分 1 1 4 a に撓みが生ずる。 したがって、 フ ィ ルム Fの進入を円滑に行うためには、 フ ィ ルム進入側の端子板 の部分 1 1 3 a の弾性係数を小さ く しておけばよい。
このよ う に本例では、 磁気へッ ド 1 1 を裏打ち板 1 1 1 に対し 2 枚の板ばね状の端子板の部分 1 1 3 a、 1 1 4 a によって支持して いるので、 これらの端子板の弾性係数を適切に設定する こ と により 、 フ ィ ルム Fの進入動作を円滑に行う こ とができ る。 また、 フ ィ ル ム Fが磁気へッ ド 1 1 とパッ ド 2 1 の間を通過する状態では、 第 8 図 ( b ) に示す状態となり、 2枚の端子板の部分 1 1 3 a、 1 1 4 a の弾性力によって、 磁気へッ ド 1 1 のフ ィ ルム Fに対する接触圧 も適切な値に設定できる。
なお、 第 6 図に ¾成を示した本例の磁気へッ ド 1 1 を用いない場 合、 2枚の端子板の部分 1 1 3 a、 1 1 4 a と同等の機能を有する 部材によりパッ ド 2 1 を支持する必要がある。
また、 本例では、 磁気へッ ド 1 1 の円弧状のへッ ド表面 1 1 aの 全体、 あるいは、 そのう ちの進入するフ ィ ルム Fの先端が当たる表 面部分に、 硬質素材をコーティ ングしてある。 したがって、 へッ ド 1 1 の方面 1 1 aの摩耗を少な く でき る。 なお、 硬質素材と しては 各種のものを採用でき る。
次に、 本例のカメ ラモジュール装置 1 は、 装置厚さ方向に見た場 合に、 磁気へッ ド 1 1 と液晶表示パネル 1 2 は相互に重ならないよ う な配置関係と してある。 換言すると、 カメ ラモジュール装置 1 の 平面方向における異なる位置に配置してある。 この配置関係を採用 する こ とによって、 次のような利点がえられる。
すなわち、 第 9 図 ( a ) には、 本例のカメ ラモジュール装置 1 に おいて採用 している磁気へッ ド 1 1 と液晶表示パネル 1 2 の配置関 係を示してある。 これに対して、 第 9 図 ( b ) には、 従来のカ メ ラ モジユール装置における磁気へッ ド 1 1 と液晶表示パネル 1 2 の配 置関係を示してる。 この図に示すよ う に、 従来においては、 枠板 1 5 の両側からそれぞれ同一位置、 あるいは相互に重なる配置関係と なるよ う に、 磁気へッ ド 1 1 と液晶表示パネル 1 2 が当該枠板 1 5 に取付け られている。
従来のよ う に相互に重なった状態で磁気へッ ド 1 1 と液晶表示パ ネル 1 2 が配置されている場合には、 液晶パネル 1 2 の側から光が 磁気へッ ド 1 1 の取付け部分を経由 して反対側のフ ィ ルムに達して しま う おそれがある。 逆に、 磁気へッ ド 1 1 からの漏洩磁界が原因 となって、 液晶パネル 1 2 の側の表示が安定しな く なる等の弊害が 発生する。
しかし、 本例では、 第 9 図 ( a ) に示すよ う に、 磁気へッ ド 1 1 と液晶表示パネル 1 2 を平面方向に離して配置してある。 従って、 液晶パネル 1 2 の側からフ ィ ルムの側への光漏れは発生しない。 ま た、 磁気へッ ド 1 1 の漏洩磁界によって液晶表示パネル 1 2 および I Cチ ッ プ 1 6 0 に悪影響が及ぶこ と もない。 さ らには、 液晶表示 装置 1 2 に対する配線も磁気へッ ド 1 1 から離れた位置となるので 、 配線から磁気へッ ドに入り込む外来ノ ィズも低減する。
これらの利点に加えて、 厚さ方向に磁気へッ ド 1 1 と液晶表示パ ネル 1 2 を重ねて配置した場合には、 カメ ラモジュール装置 1 の厚 みが厚く なつてしま うが、 平面方向に離すこ とによ り、 厚みの増加 を抑制でき る。
なお、 本例のカ メ ラモジュール装置 1 においては、 第 1 0 図に示 すよう に、 液晶表示パネル 1 2 の下側の位置に、 切り換えスィ ッ チ 端子 1 3、 1 4 を配置してある。 このよう にパネル 1 2 の下側にス イ ッチ端子 1 3、 1 4 を配置すれば、 パネルの表示を見ながらでも スイ ツチ端子の操作を簡単にできるという利点がある。
(制御系)
第 1 1 図には、 本例のカメ ラモジュール装置 1 の回路基板 1 6 に 搭載されている制御系を構成する回路群の概略構成を示してある。 回路基板 1 6 の上には、 I Cチッ プ 1 6 0 が搭載されている と共に 、 この周囲には各種の回路バタ一ンおよび回路素子が組み込まれて いる。 I Cチ ッ プ内に形成されている回路部分は、 大まかに分けて 、 図に示すよう に、 制御の中心をなす制御回路 1 6 1 と、 自己チェ ッ クのための比較回路 1 6 2 と、 動作ク ロ ッ ク、 表示データ , 書き 込みデータを生成するための時計回路 1 6 3 を含んでいる。 また、 磁気へッ ド駆動用のへッ ド ドライバ 1 6 4 、 へッ ド読み取り信号用 の増幅回路 1 6 7 、 および液晶表示パネル駆動用の L C D ドライバ
1 6 5 を含んでいる。
制御回路 1 6 1 には、 回路基板上に形成されているスィ ッ チ端子 1 3、 1 4 からデータ切り換え信号が入力される。 また、 カ メ ラ本 体 2 の側の制御回路 2 2 の側からは、 入力ポー ト 1 6 6 の信号端子 X I、 R D 1、 P N 1、 P N 2等に制御信号が入力され、 また、 駆 動電源端子 V d d、 V s s を介して駆動電力の供給が行われるよ う になっている。
第 1 2 図には、 上記のへッ ド ドライバ 1 6 4 の部分の回路構成例 を示してある。 また、 第 1 3 図には、 へッ ド読み取り信号用の増幅 回路 1 6 7 の回路構成を示している。 基本的には、 これらの回路構 成は、 一般的に使用される ものと同様である。
なお、 本例のへッ ド ドライバ 1 6 4 においては、 第 1 2 図 ( a ) に示すよ う に、 へッ ド 1 1 を駆動するためのスイ ッチ ング用 Pチェ ンネル M O S ト ラ ン ジスタ 1、 Pチャ ンネル M O S ト ラ ン ジス タ 2 に対して駆動制御信号を供給する ノ ッ 卜回路 N 0 T 1、 N 0 T 2 に 対して、 予め設定した V d dから (一) 側に発生する一定電圧 V r を印加する こ とにより、 定電流駆動回路を構成してあり、 過剰電流 がへッ ドコ イ ルの側に供給される こ と防止し、 電源電圧の急激な低 下を抑え I Cの誤動作を防いでいる。 第 1 2 図 ( b ) から分かるよ う に、 各端子 a , b , c , d に印加される駆動電圧の論理レベルを 次のよ う に設定する こ とによ り、 図の矢印 Aおよび矢印 Bの方向に 向けてヘッ ドコイルを通って電流が流れてデータ書き込み用の磁界 の方向が反転する。 一方、 第 1 3図に示す増幅回路では、 磁気デー 夕の読み取り時には、 アナログスィ ツチ S Wがオ ン状態に切り換え られて、 接地伏態が形成されるよう になっている。
(データの読み取り、 書き込み動作)
本例のカ メ ラモジュール装置 1 においては、 I Cチ ッ プ内に構成
されている C P Uからなる制御回路 1 6 1 の制御の下に、 フ ィ ルム Fの磁気記録部への書き込みデータが生成され、 これが磁気へッ ド 1 1 を介してフ ィ ルム Fに書き込まれ、 フ ィ ルム Fに記録された磁 気データがへッ ド 1 1 を介して読み取られる。 したがって、 従来の よう に、 カメ ラ本体の側においてこのようなデータの生成機能 (作 成、 編集機能) を備えている必要が無く なる。 また、 このよ うなデ
—夕を本体側からカメ ラモジュール装置 1 の側に送るための通信機 能も省略でき る。 よって、 カ メ ラ本体側を廉価にする こ とができ る また、 本例では、 磁気へッ ド 1 1 による書き込み動作が正常に行 われるか否かを確認でき る自己チヱ ッ ク機能も備えている。 フ ィ ル ム装着時には、 自己チェ ッ クを行う こ とにより、 書き込み動作が常 に適正に行われる こ とが保証される。 この自己チヱ ッ ク は勿論、 各 こま毎に実施しても良く 、 また、 実施に対応した機能の無いカ メ ラ 本体側においても、 カメ ラ組み立て工程中の検査に応用でき る点で その効果は高い。
第 1 4 図、 第 1 5 図および第 1 6 図には、 には、 本例の装置 1 が 装着されたカ メ ラにおけるデータの書き込み、 読み取り動作を示し てある。 これらの図を参照して、 その動作を以下に説明する。 なお 、 これらの動作は、 予めカ メ ラモジュール装置 1 の I Cチ ッ プに組 み込まれている R O M等の記憶回路に格納されている制御プロダラ ムを実行する こ とにより実現される。 同様に、 カ メ ラ本体側の動作 も、 その制御回路を構成するマイ コ ン内の R O M内に搭載された制 御プログラムを起動する こ とによ り実行される ものである。
以下に、 カメ ラ本体 2 の側の動作を中心に して自己チヱ ッ クモー ド、 撮影モー ドを説明する。 まず、 カメ ラ本体 2 の駆動電源を投入 した後に、 フ ィ ルム Fが装塡されているか否かを判別し (第 1 4 図
のステ ッ プ S T 1 ) 、 装塡済の場合には、 第 1 5 図に示す撮影モ一 ドに移行する。 フ ィ ルムの装塡がされていない場合には、 フ ィ ルム Fが装塡されるのを待つ (ステッ プ S T 2 ) 。 フ ィ ルム装塡後は、 信号 R D 1 を低論理レベルに立ち下げる。 (ステ ッ プ S T 3 ) 。
この信号 R D 1 は、 カメ ラモジュール装置 1 を自己チェ ッ クモー ドに移行させるためのものであり、 その立ち下がり によって、 カメ ラモジュール装置 1 の側は、 自己チヱ ッ クモー ドに移行する。
この自己チェ ッ クモー ドにおいては、 まず、 装塡されたフ ィ ルム Fの巻き上げ動作を開始する と共に、 フ ィ ルムの巻き上げ動作、 巻 き戻し動作を制御するためのタイマカ ウ ン トを開始する (ステ ッ プ S T 4 ) 。
こ こで、 フ イ ノレム F は、 第 1 6 図に示すよ う に、 その先頭の側の —コマ目 F 0 の下側の縁に沿って磁気記録部 f 0 が形成されている 。 この磁気記録部 f 0 の先頭位置 f 0 a までフ ィ ルム Fを巻き上げ る時間をタ イマカ ウ ン トにより管理している。 カウ ン ト値 t 0 は、 フ ィ ルム Fの磁気記録部の先頭位置がカ メ ラモジュール装置 1 の磁 気へッ ド 1 1 に至るまでの時間である。 フ ィ ルム Fの磁気記録部 f 0 の先頭位置 f 0 aが磁気へッ ド 1 1 の位置にいたる と (ステッ プ
5 T 5 ) 、 カ メ ラ本体 2 の側から、 書き込み開始を指示するパルス 信号 X 1 をカ メ ラモジュール装置 1 の側に出力する (ステ ッ プ S T
6 ) o
カメ ラモジュール装置 1 の側では、 このパルス信号 X 1 を受け取 る と、 制御回路 1 6 1 の制御の下に、 その時点における 日付データ を生成して、 磁気へッ ド 1 1 によって、 磁気記録部 f 0へ書き込む 磁気へッ ド 1 1 により記録されながらフ ィ ルム F は巻き上げ方向 (前進方向) に搬送され、 磁気記録部 f 0 の終端 f o b に至ったこ
とを示すカウ ン ト値 t 1 までタイマカ ウ ン トが行われると、 この終 端 f 0 bが磁気へッ ド 1 1 の位置に至った ものと判断して (ステ ツ プ S T 7 ) 、 フ ィ ルム Fの巻き戻し動作 (後退方向への搬送) を開 始する (ステ ッ プ S T 8 ) 。 次に、 タイマカ ウ ン 卜値が t 2 になる と、 フ ィ ルム Fがその記録部 f 0の先頭 f 0 aを越える所定の位置 まで巻き戻されたものと判断して (ステッ プ S T 9 ) 、 フィ ルム F の巻き上げ動作 (前進方向への搬送) を再開する (ステッ プ S T 1 0 ) 。 タイマカウ ン ト値が t 3 になったこ とによ り、 磁気記録部 f 0の先頭 f 0 aを検出すると、 読み取り開始を指示するパルス信号 X I をカ メ ラモジュール装置 1 の側に出力する (ステッ プ S T 1 2 カメ ラモジュール装置 1 の側では、 このパルス入力を受け取ると 、 データ読み取り動作を開始し、 上記のフ ィ ルム巻き上げ動作中に 磁気へッ ド 1 1 を介して書き込んだ磁気データを、 磁気記録部 f 0 から読み取る。
フ ィ ルム Fの磁気記録部 f 0の終端 f O bが磁気へッ ド 1 1 の位 置に至ったこ とを示すカウ ン ト値 t 4 までタイマカ ウ ン 卜が進むと (ステ ッ プ S T 1 3 ) 、 信号 R D 1 を高論理レベルに立ち上げる ( ステ ッ プ S T 1 4 ) 。
カメ ラモジュール装置 1 の側は、 この信号レベルの立ち上がりを 検出すると、 自己チヱ ッ クモー ドが解除されて、 通常のデータ記録 モー ドに移行する。 しかるに、 後述のよ う に書き込み不良が検出さ れると、 データ記録モー ドには移行しない。
カ メ ラ本体 2の側は、 この後は、 フ ィ ルム Fの巻き上げ動作を継 続して、 その一こま 目 F 1 の先頭を検出する と (ステ ッ プ S T 1 5 ) 、 その巻き上げ動作を停止する (ステ ッ プ S T 1 6 ) 。 この後は 、 タ イマカウ ン 卜を リ セ ッ 卜する (ステッ プ S T 1 7 ) 。
しかる後に、 第 1 5 図に示す通常の撮影モー ドに移行する。 この 撮影モー ドでは、 撮影が行われる毎に (ステ ッ プ S T 2 1 ) 、 フ ィ ルム Fの一こま分の巻き上げ動作を行い (ステ ッ プ S T 2 2 からス テ ツ プ S T 2 6 のフロー) 、 全てのこまの撮影が終了する と (ステ ッ プ S T 2 6 ) 、 フ ィ ルム Fの巻き戻しを行う。
こ こで、 カメ ラモジュール装置 1 の側では、 この撮影モー ド時に は、 上記のよ う に通常のデータ記録モー ドに移行しており、 1 回毎 の撮影の後に行われるフ ィ ルム Fの一こま分の巻き上げ動作に連動 して、 磁気へッ ド 1 1 によって、 撮影済のコマの下側に形成されて いる磁気記録部 F 1、 F 2 · · · (第 1 6 図参照) に、 撮影日時等 のデータの磁気記録動作を行う。 この記録動作は、 カメ ラ本体 2 の 側からの書き込み開始を指示するパルス信号 X 1 の入力によって起 動される (ステッ プ S T 2 3 ) 。
なお、 本例では、 磁気へッ ド 1 1 による書き込み動作は、 カ メ ラ 本体 2 の側からフ ィ ルムの巻き上げ動作に連動する同期信号を受け 取らずに、 非同期で行われる。
第 1 7 図には、 各信号 R D 1、 X I およびカ メ ラモジュール装置 1 の磁気へッ ド 1 1 による書き込み動作、 読み出 し動作等のタイ ム チ ヤ一卜を示してある。
なお、 上記の説明においては、 タイマカウ ン トによ って、 フ ィ ル ム装塡時のフ ィ ルム搬送動作を制御しているが、 勿論、 カ メ ラ本体 側においてフ ィ ルム Fの各こまの先頭および終端位置を検出するた めの位置検出機能を備えている場合には、 タイマカウ ン 卜に頼る必 要はない。
上記のよ う に、 カメ ラモジュール装置 1 の側においては、 カメ ラ 本体 2 の側からの信号 R D 1 によってフ ィ ルム装塡時に自己チヱ ッ クモー ドに移行して、 フ ィ ルム Fの最初のこま F 0 の磁気記録部 f
0にチヱ ッ ク用データの書き込みを行い、 次に、 書き込まれたデー 夕を再度読み取る。 書き込みデータ と読み取りデータは、 比較回路 1 6 2 において比較され、 それが一致するか否かの判別が行われる 。 一致している場合には、 磁気へッ ド 1 1 による書き込み動作が正 常であると判断して、 通常のデータ記録モー ドに移行する。 しかる に、 一致が得られない場合には、 書き込み動作が異常である と判断 して、 その旨の表示を行って処理を中断する こ とになる。 したがつ て、 通常のデータ記録モー ドには移行せずに、 よって、 これ以後の 撮影ではデータの記録動作は実行されない。
次に、 本例のカ メ ラモジュール装置 1 においては、 前述のよ う に 時計回路 1 6 3を備えており、 その内蔵の発振回路から出力される 例えば、 3 2 k H zの発振周波数を (N— 1 ) 回分周 して、 3 2 Z N ( k H z ) の周波数のク ロ ッ ク信号を生成し、 これに基づいて、 磁気へッ ド 1 1 による書き込み動作制御、 比較回路 1 6 3での比較 動作等を行っている。
第 1 8図には、 本例における N R Z (N O N R E T U R N T 0 Z E R O) 方式による磁気へッ ド 1 1 の書き込み信号 (へッ ド 駆動電流) を示してある。 信号 S 0 はデータ 「 0」 を表すものであ り、 この場合には、 へッ ド電流の反転 ( +から一) 後に、 一定の単 位時間 tの経過後に、 へッ ド駆動電流を再度反転 (一から + ) し、 単位時間 tの 3倍だけその状態を保持する波形となる。 へッ ド電流 の十の方向は、 例えば、 第 1 2図に示すへッ ド ドライバにおける矢 印 Aで示す方向であり、 一の方向は矢印 Bで示す方向である。
これに対して、 信号 S 1 は、 データ 「 1 」 を表すものであり、 こ の場合には、 単位時間 tの 3倍の立ち下がり状態の後に、 +に立ち 上がり、 単位時間 tの間だけその状態が保持された波形となる。
このよ う に、 本例の書き込み信号、 したがって、 磁気記録部 f 0
からの読み出 し信号は、 一つのデータを表す期間 Tのう ち、 最初の 1 / 4 の期間が低論理レベルで、 残りの 3 Z 4 の期間が高論理レべ ルの場合には、 データ 「 0 」 が表示され、 最初の 3 / 4 の期間が低 倫理レベルで、 残りの 1 ノ 4 の期間が高論理レベルの場合には、 デ 一夕 「 1 」 が表わされる。
次に、 第 1 9 図には、 本例のカメ ラモジュール装置 1 の比較回路 1 6 2 の概略回路構成を示してある。 この図において、 検出回路 1 7 1 は、 ク ロ ッ ク信号 T 0 が供給されると共に、 へッ ド增幅器 1 6 7 を介して増幅された磁気へッ ド 1 1 による読み取り信号 Rが供袷 される。 こ こに供給された読み取り信号 Rは、 ヘッ ダ一データ検出 回路 1 7 2 およびラ ッチ回路 1 7 3 に供給される。 ヘッ ダデータ検 出回路 1 7 2 は、 読み取り信号 Rからへッ ダーデータ (スター ト信 号) を検出するためのものである。 ラ ッチ回路 1 7 3 に供給された 読み取り信号 Rはこ こにラ ツチされる。
さ らに、 読み取り信号 Rは、 判定回路 1 7 4 に も供給される。 こ の判定回路 1 7 4 には、 書き込みデータ ラ ッチ回路 1 7 5 の出力が 供給されるよう になっている。 書き込みデータ ラ ッチ回路 1 7 5 に は、 磁気へッ ド 1 1 による書き込みデータ信号 Wのう ち、 決められ た量のデータが予めラ ツチされている。
前述したよ う にフ ィ ルム装塡時には、 カメ ラモジュール装置 1 力く 自己チヱ ッ クモー ドに移行して、 チヱ ッ ク用データの書き込み動作 が行われる と、 その書き込み信号 Wが書き込みデ一タ ラ ツ チ回路 1 7 5 にラ ッチされる。 その後に、 書き込まれたデータの読み取りが 行われる と、 この読み取り時に、 ヘッ ダーデータ (スター ト信号) を読み取って、 これをヘッ ダデータ検出回路 1 7 2 で検出すると、 前記の決められた量に対応した量の読み取りデータ信号 Rがラ ッチ 回路 1 7 3 にラ ッチされる。 読み取りデータがラ ッチされた後は、
双方のラ ッチ回路 1 7 3、 1 7 5 にラ ッチされている信号を判定回 路 1 7 4 において比較する。 書き込みデータ と読み取りデータが一 致しているか否かの出力を、 制御回路 1 6 1 に出力する。 制御回路 1 6 1 では、 一致を表す信号を受け付ける と、 動作モー ドを通常の データ書き込みモー ドに切り換える。 しかし、 一致していない旨の 信号を受け付けると、 動作モー ドをそのま まに保持して、 通常のデ 一夕書き込みモー ドへの移行を阻止して動作を停止する。 したがつ て、 この場合には、 前述したよ う に、 カメ ラモジュール装置 1 は動 作しない。
(書き込みデータの切り換え)
前述したよ う に、 カメ ラモジュール装置 1 においては、 そのカメ ラ裏蓋の側に一対のスィ ッチ端子 1 3、 1 4 が配置されており、 こ れらを、 カ メ ラ裏蓋に配置したスィ ッチ 4 2、 4 3 を操作する こ と によ り、 書き込みデータの切り換え信号が発生して、 制御回路 1 6 1 の側に供給される。 制御回路 1 6 1 の側では、 この切り換え信号 に基づき、 書き込みデータの切り換え動作を行う。 書き込みデータ は、 カ メ ラモジュール装置 1 のモニター用液晶表示パネル 1 2 に表 示され、 操作者はカメ ラ裏蓋 4 の表示窓 4 1 を介してこれを目視す る こ とができ る。
本例の装置 1 では、 以下の表 1 に示すよ う に、 年、 月、 日の表示 形態 ( 4 通り) と、 時、 分の表示形態 ( 3通り) との組み合わせに よる 1 2通りで、 データの書き込みが可能となっている。
(表 1 )
(年、 月、 曰) (時、 分)
1 月、 日、 年の順の表示 2 - 1 2 4 時間制表示 2 曰、 月、 年の順の表示 2 — 2 A M / P M制表示
1 — 3 年、 月、 日の順の表示 2 — 3 表示無し
1 一 4 表示無し
(計 4通り) (計 3通り) これらの 1 2通りの書き込み表示形態の切り換えは、 2 個のスィ ツチ端子 1 3、 1 4 を用いて次のよ う に行われる。
第 2 0 図には、 スィ ッチ端子 1 3、 1 4 の操作によって切り換わ るモニタ一用表示表示パネル 1 2 の表示形態の変化を示してある。 この表示形態は、 書き込みデータを表しており、 したがって、 書き 込みデータの切り換え手順を示すものでもある。 この図に示すよ う に、 スィ ッチ端子 1 3 を操作する こ とにより発生する切り換え信号 S W 1 の入力によ り、 表示形態は、 第 1 の表示ルーチン 1 0 0 と第 2 の表示ルーチン 2 0 0 の間で切り換わる。 また、 スィ ッチ端子 1 4 を操作する こ とによって発生する切り換え信号 S W 2 の入力によ り、 各表示ルーチ ン 1 0 0、 2 0 0 において、 表示形態が矢印で示 すよ う にサイ ク リ ッ ク に切り換わるよう になつている。 すなわち、 表示ルーチ ン 1 0 0 は、 上記の表 1 における 3通りの時、 分の表示 形態の変化に対応し、 表示ルーチ ン 2 0 0 は、 表 1 における 4 通り の年、 月、 日の表示形態の変化に対応している。
このよ う に、 本例の装置 1 においては、 2個のスィ ッチ端子 1 3 、 1 4 を利用 して、 1 2通り もある表示形態のう ちから、 所望の表 示形態の選択を簡単な操作によって迅速に行う こ とができ る。 従来 のこの種の装置では、 単一の切り換えスィ ッチを備えており、 これ を順次に押すこ とにより表示形態を切り換えているので、 希望する 表示形態に至るまでに 1 1 回もの操作が必要となる場合もあり不便 である。 しかし、 本例ではそのような切り換え操作上の不便さを解 消でき る。
なお、 本例では、 各表示ルーチン 1 0 0、 2 0 0 において直前の 表示形態が保持されており、 例えば、 表示ルーチ ン 2 0 0 において 表示形態 ( 2 — 1 ) の状態で切り換え信号 S W 1 によって表示ルー チン 2 0 0 の側に切り換えられた場合には、 表示ルーチン 2 0 0 の 側から再び表示ルーチン 1 0 0 の側に切り換えられると、 図におい て点線で示すよう に、 直前の表示形態である ( 2 — 1 ) の所に戻る よう になつている。 逆に表示ルーチン 1 0 0 の側から表示ルーチン 2 0 0 の側に切り換わる場合にも、 同様に直前の表示形態に戻るよ う になつている。
なお、 第 2 0 図 ( b ) には、 カメ ラモジュール装置 1 の動作中に おけるモニター用液晶表示パネル 1 2 の表示形態を示してある。 表 示形態 1 2 1 は、 自己チェ ッ クモー ドに移行した場合の表示形態で ある。 この自己チヱ ッ クによって、 書き込み動作が正常であると判 断された場合の表示形態は番号 1 2 2 で示す表示形態であり、 逆に 書き込み動作が異常である場合の表示形態は番号 1 2 3で示す表示 形態となる。 また、 書き込み動作モー ドにおいて、 書き込み中には 、 その旨を示すために、 表示セグメ ン トの一部のものが点滅駆動さ れるよう になっており、 この状態を番号 1 2 4 で示してある。 勿論 、 各表示形態は図に示すものとは異なる ものであってもよい。
こ こで、 本例のカメ ラモジュール装置 1 に供給される各信号のう ち P N 1、 P N 2 は、 画角指定用の信号であり、 その電位の状態に よって、 希望のプリ ン ト画角を磁気記録するためのものである。 画 角指定と信号電位の組み合わせの例を表 2 に示す。
(表 2 )
指定画角 P N 1 P N 2
ハイ ビジ ョ ン H H
ノ ーマル H L
パノ ラマ L L
(液晶表示パネルによる表示形態の別の例)
上記のよ う に、 磁気記録部 f ( k ) に書き込まれる記録データは 撮影の年月 日等に関する ものである。 基本的には、 書き込まれるデ 一夕の全てを、 書き込み順序に従って全てモニター用液晶表示パネ ル 1 2 に表示できれば良い。
しかし、 全データを一括表示するためには、 多数の表示桁を備え た液晶表示パネルを使用する必要がある。 特に、 磁気記録部 f ( k ) の記録情報が多い場合には、 一括表示を前提と している場合には 、 多数表示桁を備えた大きな液晶表示パネルを使用する必要があり 、 経済的でない。 また、 表示文字を小さ く して表示内容量を多 く す る こ と も考えられるが、 この方法では、 表示内容が見ずら く なつて しま う。
そこで、 液晶表示パネルと して、 表示桁数が 2桁等のよ う に少な いものを採用する場合には、 常に確認する必要性の高いデータにつ いては常時表示しておき、 常時は表示されていないデータ について は、 一定時間毎に表示したり、 スィ ッ チを用いて必要に応じて表示 して確認でき るよ う にする こ とが望ま しい。
こ こで、 記録データの一部のみしか表示できない場合には、 記録 データの並び順等を確認するために、 例えば、 専用セグメ ン トを設 けたり、 ユニオ ン ジャ ッ クを使用 したり、 あるいは、 ス ク ロール表 示等を採用する こ とが望ま しい。
第 2 1 図には、 液晶表示パネル 1 2 が 2桁表示パネルである場合 の記録データ表示形態の例を示してある。 この場合、 通常表示 1 3 0 — 1 は、 撮影コマの表示となっている。 そ して、 必要に応じて、
記録データの並び順、 種別および内容を、 切り換え表示する こ とに よ って確認でき るよ う になつている。 すなわち、 スィ ッチ端子 1 3 、 1 4 の操作によ り、 電源投入時の一定時間の間、 あるいは一定の 継続時間毎に、 通常表示 1 3 0 — 1 の状態を、 確認表示モー ドに切 り換えるよ う にする。 確認表示モー ドでは、 データの並び順に、 「 年」 「月」 「日」 「時」 「分」 「秒」 のデータを切り換え表示すれ ばよい。
また、 表示されるデータの内容を表示するために、 これらのデー 夕表示は、 「年」 を表す 「 Y」 、 「月」 を表す 「Μ Ο」 、 「日」 を 表す 「 d」 、 「時」 を表す 「 H」 、 「分」 を表す Γ Μ Ι 」 、 および
「秒」 を表す 「 S E」 が表示された後に表示すればよい。
第 2 1 図に示す例における記録データの並び順および内容は 「 1
9 9 7年 1 2月 3 1 日 2 1 時 1 5分 1 0秒」 である。 確認動作モー ドにおいては、 予め設定されている点灯時間の経過毎に、 表示状態 が、 表示 1 3 0 — 2 から 1 3 0 — 1 3 に向けて順次に切り換わり、 表示 1 3 — 1 3 に切り換わった後は、 再び通常の表示状態 1 3 0 -
1 に戻る。
第 2 2 図には、 上記のよ うな 2桁表示形態における記録データの 修正動作を行なう場合の表示制御ルーチンを示してある。 通常表示 1 3 0 _ 1 にある表示パネル 1 2 をスィ ッチ操作によって修正モー ド 1 3 0 - 2 0 に切り換える。 この修正モー ド 1 3 0 - 2 0 では、 まず、 記録データの並び順の修正モー ドである 「 M d」 と表示され た表示に切り換わる。 この状態においてスィ ツチ操作を行なって、 記録データの並び順を指定する。
こ こで、 記録データの並び順と しては、 後述する第 2 5 図に示す よ う に 1 2通りがある。 従って、 記録データの並び順の修正モー ド では、 例えば、 希望する並び順に対応する番号をスィ ッ チ操作によ
り選択する こ とによ り行なえばよい。
この後は、 スィ ッチ操作を行なう こ とによって、 記録データの並 び順に従って、 データの修正が行なわれる。 図の例では、 年月 日時 分秒の順で修正を行う こ とになる。 また、 修正中においては、 デー 夕内容を示す表示と、 データの種別を示す表示が交互に切り換わる 第 2 3 図に示す表示形態は、 第 2 2 図における表示形態に、 デー 夕の並び順を示す専用セグメ ン ト 1 4 0 を追加した ものである。 こ の場合の修正モー ドを、 第 2 4 図に示してある。 この場合、 専用セ グメ ン ト 1 4 0 の表示形態は、 第 2 5 図に示すよ う に、 1 2通り に 切り換わる。 なお、 「Y」 「M」 「 D」 は 「年」 「月」 「日」 を、
「 2 4 H」 は 「 2 4 時間制での時分」 を、 「 A M / P M」 は 「 A M Z P M制での時分」 を表す。 これらが全く 表示されていないモー ド は、 データの記録を希望しない場合のためのものである。
次に、 第 2 6 図には、 モニター用液晶表示装置 1 2 が 6桁表示の 場合の記録データの表示形態を示してある。 この図に示す例では、 通常表示では、 こま数と、 時分とが表示されている。 確認モー ドに 移行すると、 その他のデータ表示、 データの並び順等を表すデータ 表示に切り換わるよう になつている。 修正モー ドに移行する と、 各 表示状態を切り換え表示して、 修正動作を行なう こ とが可能となつ ている。 なお、 この場合には、 第 2 7 図に示すよ う に、 データの並 び順は、 基本的には 1 2通りのものがあり、 これらをサイ ク リ ッ ク に切り換え表示して選択でき るよう になつている。
以上説明 したよ う に、 記録データを一括表示する代わり に、 その 一部のみをモニター用の液晶表示パネル 1 2 によ り表示し、 必要に 応じて、 記録データの並び順、 種別、 内容をサイ ク リ ッ ク に切り換 え表示する表示形態、 表示制御形態を採用すれば、 表示桁の少ない
液晶表示パネルを用いても記録データを確認する こ とができる。 (第 2 の実施例)
次に、 第 2 8 図 ( a ) には本発明を適用 したカメ ラモジュール装 置の第 2 の実施例を示してある。 この図に示すカ メ ラモジュール装 置 2 0 O Aは基本的には前述した第 1 の実施例に係るカメ ラモジュ —ル装置 1 と同一である。 異なる点は、 カメ ラモジュール装置 2 0 O Aに、 写真フ ィ ルム Fの給送状態を検出するための 2個のホ トセ ンサ P I 1 、 P I 2 が搭載されている点である。
このカメ ラモ ジユ ール装置 2 0 0 を使用可能な力メ ラ本体側の構 成は、 写真フ ィ ルム Fのカー ト リ ッ ジ装塡方向がカメ ラ本体の右側 であり、 ローディ ング方式がノ ーマルローディ ングである。 すなわ ち、 第 2 9 図 ( a ) に示すよ う に、 矢印 Aの方向にフ ィ ルム Fがー コマづっ給送されて撮影が行なわれる場合に適用可能である。
第 3 0 図には、 カメ ラモジュール装置 2 0 O Aが装着された、 フ ィ ルムカー 卜 リ ッ ジの装塡方向が右側のノ ーマルワイ ン ドカメ ラに おける動作を示してある。 この図に示すよう に、 まず、 カメ ラ本体 の側でレ リ ーズスィ ッチが操作されると (時点 t 1 1 ) 、 これに同 期 してシ ャ ッ ターの駆動指令が出され、 フ ィ ルム一コマの撮影が行 なわれる。 例えば、 第 2 9 図 ( a ) における矢印のあるコマ F ( k ) に画像が写し込まれる。 次に、 一定のタイ ミ ングを置いて、 カメ ラ本体側のフ ィ ルム給送モータに駆動指令が出されて (時点 t 1 2 ) 、 フ ィ ルム巻き上げ動作が開始される。
フ ィ ルム巻き上げ開始時点におけるフ ィ ルム Fに対するカ メ ラモ ジュール装置 2 0 O Aの磁気へッ ド 1 1 と、 2 つのホ トセンサ P I 1 、 P I 2 の位置関係は、 第 2 9 図 ( a ) に上下方向の矢印で示し てある。 写真フ ィ ルム Fが巻き上げられると、 まず、 ホ ト セ ンサ P
I 2 の検出位置を、 撮影済のコマ F ( k - 1 ) の側のパーフ ォ レー シ ヨ ン P 2 ( k _ 1 ) が通過し、 しかる後に、 撮影コマ F ( k ) の パーフ ォ レー シ ヨ ン P I ( k ) が通過する。
カメ ラモジュール装置 2 0 O Aの制御回路では、 これら 2 つのパ 一フ ォ レーシ ヨ ンの通過時間、 すなわち、 第 3 0 図における時点 t 1 3 と時点 t 1 4 の間の時間を計測し、 この値に基づき、 フ ィ ルム 給送速度を算出する。 また、 パーフ ォ レー シ ヨ ン P I ( k ) の検出 時点 t 1 4 に同期させて、 磁気へッ ド 1 1 によるフ ィ ルム磁気記録 部 f ( k ) への書き込み動作を指令する。 書き込み周波数 (速度) は、 算出 したフ ィ ルム給送速度に基づき設定される。
写真フ ィ ルムの巻き上げが継続すると、 ホ トセ ンサ P I 1 の検出 位置を、 コマ F ( k ) の側のパーフ ォ レーシ ヨ ン P 2 ( k ) が通過 し、 しかる後に、 次の撮影コマ F ( k + 1 ) のパーフ ォ レーシ ヨ ン P 1 ( k + 1 ) が通過する。 このパーフ ォ レーシ ヨ ン P I ( k + 1 ) が通過し終わった時点 t 1 5 に同期させて、 フ ィ ルム Fの巻き上 げ動作の中止指令を出す。 この結果、 次のコマ F ( k + 1 ) が撮影 コマとなる。 すなわち、 第 2 9 図 ( a ) におけるコマ F ( k ) の位 置に移動して、 そ こで停止した状態になる。
以後は、 上記の動作を繰り返すこ とによ り、 撮影および磁気へッ ドによる書き込み動作が継続される。
以上説明 したよう に、 本例のカ メ ラモジュール装置 2 0 O Aは、 フ イ ノレム F のパーフ ォ レー シ ョ ン P 1、 P 2 を検出するためのホ ト セ ンサ P I 1、 P I 2 を備えている。 従って、 磁気へッ ド 1 1 の書 き込みタイ ミ ングを、 カメ ラ本体の側から受ける必要が無い。
こ こで、 従来においては、 カ メ ラ本体の側から出力される レ リ ー ズスィ ツチに連動した信号、 あるいはフ ィ ルム給送モータに連動し た信号を受け取り、 これに基づき書き込みタ イ ミ ングを決定して磁
気へッ ドを駆動していた。 従って、 このよ う な信号出力用の端子を 備えてないカメ ラに対してはカメ ラモ ジュール装置を使用する こ と ができないという不便さがある。 しかし、 本例のカメ ラモジュール 装置 2 0 O Aを使用すれば、 そのような信号出力用の端子を備えて いないカメ ラに使用するこ と も可能である。
また、 本例のカメ ラモジュール装置 2 0 O Aは、 写真フ ィ ルム F の給送状態 (給送されているか否か、 給送速度) を直接に検出 し、 これに基づき磁気へッ ド 1 1 の書き込みタイ ミ ング、 書き込み速度 を決定している。 従って、 写真フ ィ ルムが給送されていないにも力、 かわらず、 磁気へッ ドが誤動作して書き込みが開始されて しま う と いった不具合を回避できる。 また、 磁気へッ ド 1 1 の書き込み速度 と、 写真フ ィ ルム Fの袷送速度が適合しないために、 正常な磁気記 録動作を実行できないといった弊害も回避でき る。
なお、 本例のカメ ラモジュール装置 2 0 0 Aは上記のよう にフ ィ ルム給送状態を検出するための 2個のホ トセンサ P I 1、 P I 2 を 備えている。 従って、 カメ ラ本体の側に搭載されているフ ィ ルム給 送モータの駆動制御も、 カメ ラモジュール装置 2 0 O Aの制御回路 の側で行なう こ と も可能である。
また、 カ メ ラモジュール装置 2 0 O Aは、 カー ト リ ッ ジ装塡方向 が右側でノ一マルローディ ング方式のカメ ラに適用可能な ものであ る。 このカ メ ラモ ジュール装置 2 0 O Aを、 カー ト リ ッ ジ装塡方向 、 口一ディ ング方式が異なるカ メ ラに使用するためには、 磁気へッ ド 1 1 および 2 個のホ トセンサ P I 1、 P I 2 の取付け位置を変更 すればよい。
すなわち、 第 2 8 図 ( b ) 、 第 3 0 図 ( b ) には、 カー ト リ ッ ジ 装塡方向が右側であるプレローディ ング方式のカ メ ラに使用可能な カメ ラモ ジ ュール装置 2 0 0 Bを示してある。 同様に、 第 3 9 図 (
c ) および第 3 0 図 ( c ) には、 カー ト リ ッ ジ装塡方向が左側であ るノ ーマルローディ ング方式のカメ ラに使用可能なカメ ラモジユー ル装置 2 0 0 Cを示してある。 また、 第 2 9 図 ( d ) および第 3 0 図 ( d ) には、 カー ト リ ッ ジ装塡方向が左側であるプレローデイ ン グ方式のカ メ ラに使用可能なカ メ ラモジュール装置 2 0 0 Dを示し てある。 いずれの場合においても、 磁気へッ ド 1 1 および 2 個のホ 卜セ ンサ P I 1 、 P I 2 の取付け位置を変更すればよいこ とが分か
(第 2 の実施例の変形例)
第 3 1 図には、 上記のカ メ ラモジュール装置 2 0 0 Aの変形例に 係るカメ ラモジュール装置 3 0 O Aを示してある。 図から分かるよ う に、 本例のカ メ ラモジュール装置 3 0 O Aには単一のホ トセ ンサ P I が備わっているのみである。 これ以外の構成は、 カ メ ラモジュ —ル装置 2 0 O Aと同一である。
この構成のカ メ ラモジュール装置 3 0 O Aは、 以下に説明すよ う に動作して、 写真フ ィ ルム Fの給送状態 (給送速度等) を検出 し、 磁気ヘッ ド 1 1 による書き込みタイ ミ ング制御、 フ ィ ルム給送モー 夕の駆動制御を行なう。
まず、 このカメ ラモジュール装置 3 0 O Aを使用可能なカ メ ラ本 体側の構成は、 写真フ ィ ルム Fのカー ト リ ッ ジ装塡方向がカ メ ラ本 体の右側であり、 ローディ ング形態がノ ーマルローディ ング方式の ものである。 すなわち、 第 3 2 図 ( a ) に示すよ う に、 矢印 Aの方 向に写真フ ィ ルム Fがーコマづっ給送されて撮影が行なわれる場合 に適用可能である。
第 3 2 図 ( b ) を参照して動作を説明する と、 まず、 カ メ ラ本体 の側でレ リ ーズスィ ッ チが操作され (時点 t 2 1 ) 、 これに同期 し
てシ ャ ッ ターの駆動指令が出されて、 フ ィ ルムーコマの撮影が行な われる。 例えば、 第 3 2 図 ( a ) における矢印のあるコマ F ( k ) に画像が写し込まれる。
次に、 一定のタイ ミ ングを置いて、 カメ ラ本体側のフ ィ ルム袷送 モータを駆動してフィ ルム巻き取るための指令が出される (時点 t 2 2 ) 。 フ ィ ルム巻き取り動作によって、 ホ トセ ンサ P I の検出位 置を、 撮影コマ F ( k ) のパーフ ォ レー シ ヨ ン P I ( k ) および撮 影済のコマ F ( k— 1 ) のパ一フ ォ レー シ ヨ ン P 2 ( k— 1 ) が通 過する。 このパーフ ォ レー シ ヨ ン P 2 ( k— 1 ) が通過し終えた後 に、 所定のタイ ミ ングを置いて、 フ ィ ルム Fの巻き取り動作を停止 するための指令が出され (時点 t 2 3 ) 、 巻き取りが停止する。
しかる後に、 一定のタイ ミ ングを置いて、 フ ィ ルム Fの巻き上げ 指令が出されて (時点 t 2 4 ) 、 フ ィ ルム巻き上げ動作が開始する 。 この巻き上げ動作によ って、 ホ トセ ンサ P I の検出位置を、 パー フ ォ レーシ ヨ ン P 2 ( k— 1 ) および P 1 ( k ) がこの順序で通過 して、 それが検出される (時点 t 2 5、 t 2 6 ) 。 これらの検出時 点の間の時間に基づき、 カメ ラモ ジュール装置 3 0 0 Aの制御回路 ではフ ィ ルム給送速度を算出 し、 フ ィ ルム給送速度に適した磁気へ ッ ド 1 1 による書き込み速度 (周波数) を決定する。
次に、 時点 t 2 6 から所定のタィ ミ ングを置いた後に、 磁気へッ ド 1 1 に対して駆動指令を出力 して (時点 t 2 7 ) 、 磁気へッ ド 1 1 によ って磁気記録部 f ( k ) への書き込みを行なう。
この後は、 次の撮影コマ F ( k + 1 ) のパーフ ォ レーシ ヨ ン; P I ( k + 1 ) が検出された時点 t 2 8 に同期させて、 フ ィ ルム巻き取 り動作を停止する指令を出力する。 この結果、 次のコマ F ( k + 1 ) が撮影コマとなる。 以後は、 上記の動作を繰り返すこ とによ り、 撮影および磁気へッ ドによる書き込み動作が継続される。
このよ う に構成した本例のカメ ラモジュール装置 3 0 O Aは、 上 記のカメ ラモジュール装置 2 0 O Aと同様の効果を得る こ とができ ると共に、 次のような利点がある。
まず、 単一のホ トセ ンサ P I を用いて、 磁気へッ ド 1 1 の書き込 みタイ ミ ング、 写真フ ィ ルムの袷送制御を行なう こ とができ るので 、 その分、 装置構成を簡単でしかも廉価にできる。
また、 2個のホ トセンサを使用する必要が無いので、 カメ ラ本体 側のカー ト リ ッ ジ装塡方向およびローディ ング方式が異なつても、 2種類のモジュール構造で対応でき る。 すなわち、 第 3 1 図 ( a ) に示すカ メ ラモジュール装置 3 0 O Aと、 同図 ( b ) に示すカ メ ラ モジュール装置 3 0 0 Bを用意しておけばよい。 カメ ラ本体側が力 ー ト リ ツ ジ装塡方向が右側の場合には、 ローディ ング方式に関係な く 、 カ メ ラモジュール装置 3 0 O Aを使用でき る。 逆に、 カメ ラ本 体側のカー ト リ ッ ジ装塡方向が左側の場合には、 ローディ ング方式 に関係な く 、 カ メ ラモジュール装置 3 0 0 Bを使用でき る。
(カメ ラモジュール装置 3 0 O Aの変形例)
こ こで、 上記構成の力 メ ラモジュール装置 3 0 O Aの構成を工夫 する こ とによって、 力一 ト リ ッ ジ装塡方向およびローディ ング方式 の異なるカ メ ラに共用のカメ ラモジュール装置を実現でき る。
第 3 3 図には、 このための構成を備えたカメ ラモジュール装置 4 0 0 を示 してある。 第 3 3 図 ( a ) に示すよ う に、 カ メ ラモジュ ール装置 4 0 0 の枠板 1 5 Aにはほぼ中央に、 液晶表示パネル装着 部 1 5 bが形成されている。 その両側には、 点対称の状態で、 それ ぞれ、 磁気へッ ド装着部 1 5 a ( 1 ) 、 ホ トセ ンサ装着部 1 5 e (
1 ) および磁気へッ ド装着部 1 5 a ( 2 ) 、 ホ トセ ンサ装着部 1 5 e ( 2 ) が形成されている。
いずれか一方の側の磁気へッ ド装着部およびホ トセ ンサ装着部に 、 それぞれ磁気へッ ド 1 1 およびホ トセンサ P I を装着する。 力 メ ラ本体側のカー ト リ ッ ジ装塡方向が右側の場合には、 磁気へッ ド装 着部 1 5 a ( 1 ) およびホ トセ ンサ装着部 1 5 e ( 1 ) の側に、 そ れぞれ磁気ヘッ ド 1 1 およびホ トセ ンサ P I を装着する。 カー ト リ ッ ジ装着方向が左側の場合には、 逆の側にそれぞれ磁気へッ ド 1 1 、 ホ トセ ンサ P I を装着する。
この後は、 第 3 3図 ( c ) に示すよう に、 同じ く 点対称の形状を した回路基板 1 6 Aを取り付ける。 次に、 第 3 3 図 ( d ) に示すよ う に、 回路基板 1 6 Aに対して信号線、 例えば、 フ レキシブルプリ ン ト基板 F P Cを接続する。 この信号線の取付け位置も、 点対称の 位置に形成されている。
なお、 この後には、 第 3 3 図 ( e ) に示すよ う に、 回路基板 1 6 Aの裏面に遮光シール 1 8 Aが貼り付けられる。 これによ り、 カメ ラモジュール装置 4 0 0 Aが得られる。 なお、 本例の場合において も、 圧板一体型の場合には、 第 3 3 図 ( f ) に示すよ う に、 回路基 板 1 6 Aの裏面に圧板 3 A ' も一体となるよ う に取付けられる。
このよ う に構成した本例のカ メ ラモジュール装置 4 0 0 において は、 共通部品を使用 し、 磁気へッ ド 1 1 とホ トセ ンァ P I の取付け 位置のみを変更すれば、 カメ ラ側のカー ト リ ッ ジ装塡方向に対応で き る。 従って、 2種類のモジュール構造を用意しておく 必要が無い と いう利点がある。 産業上の利用の可能性
以上説明したよう に、 本発明のカ メ ラモジュール装置においては 、 書き込み用のデータを生成する機能を備えているので、 カメ ラ本 体の側にこのよ うな機能を付加する必要がない。 従って、 カメ ラ本
体側に特別の回路を付設する必要がな く 、 その分、 カ メ ラ本体側を 廉価にでき る。 また、 カメ ラ本体側で作成編集した書き込み用のデ 一夕をカ メ ラモジュール装置の側に送る通信機能も不要となるので 、 これによつても、 カメ ラ本体側を廉価にでき る。
また、 本発明のカメ ラモジュール装置では、 フ ィ ルム装塡時に、 実際に書き込まれたデータを読み取って、 書き込も う と したデータ と比較する こ とによ り、 その磁気へッ ドによる書き込み動作が正常 であるか否かを判別する 自己チヱ ッ クモー ドを備えている。 従って 、 常に適正なデータの書き込みを行う こ とができ る。
さ らに、 本発明のカ メ ラモジュール装置では、 写真フ ィ ルムの給 送状態を検出するための検出手段を備えている。 従って、 この検出 手段の検出結果に基づき、 磁気へッ ドによる書き込みタ イ ミ ング等 を常に正確に制御する こ とができ る。 また、 カメ ラ本体側のフ ィ ノレ ム給送モータの駆動制御も行なう こ と も可能である。
一方、 本発明のカメ ラモジュール装置においては、 磁気へッ ドを 板ばねからなる一対の端子板を介して回路基板の側に支持した構成 を採用 している。 従って、 端子板と回路基板の間の電気的な接続を 確保でき る と共に、 写真フ ィ ルムの袷送方向がいずれであっても、 常に磁気へッ ドを写真フ ィ ルムに対して適切な状態で当てる こ と力く でき る。
次に、 本発明のカメ ラモジュール装置においては、 記録データを 表示するためのモニタ一用液晶表示パネルと磁気へッ ドとが、 装置 厚さ方向に相互に重なる こ との無い位置に配置 した構成を採用 して いる。 従って、 装置の厚さを小さ く でき る こ と は勿論のこ と、 光の 漏洩による弊害、 漏洩磁界による弊害を回避でき る。
また、 本発明のカメ ラモジュール装置においては、 磁気へッ ドを 装着するための第 1 および第 2 のへッ ド装着部を有しており、 これ
らのへッ ド装着部を、 装置本体における点対称の位置に配置 してい る。 この構成を採用すれば、 磁気へッ ドの装着位置を変えるだけで 、 力メ ラ本体側のカー ト リ ッ ジ装塡方向、 ローディ ング方式に対処 できるという利点が得られる。
次に、 本発明のカメ ラモジュール装置においては、 磁気記録部に 書き込まれるデータ等を表示するモニタ ー用液晶表示パネルの表示 形態を複数の切り換えスィ ッ チによって切り換え表示するよう に し ている。 従って、 希望するデータを迅速に表示させるこ とができ、 また、 データの修正等の操作も簡単になる。
さ らに、 本発明のカメ ラモジ ^ ί —ル装置においては、 磁気記録部 に書き込まれるデータ等を表示するモニタ一用液晶表示パネルの表 示形態を、 磁気記録部に書き込まれるデータの一部又はそれとは異 なる内容を表示する通常表示モー ドと、 データの並び順、 種別およ び内容を順次に切り換え表示可能な確認表示モー ドとの間で切り換 え可能と してある。 従って、 データー括表示の出来ない少ない表示 桁数の液晶表示パネルを、 モニター用液晶表示パネルと して採用す る こ とが可能になる。