WO1993009517A1

WO1993009517A1 - Bank note conveyance device in island of amusement machines

Info

Publication number: WO1993009517A1
Application number: PCT/JP1992/001440
Authority: WO
Inventors: Takatoshi Takemoto; Toshikazu Chida; Noriaki Kano; Eiji Ito; Koji Murakami; Takashi Itagaki; Kozo Sekimoto; Masanori Suzuki
Original assignee: Kabushiki Kaisha Ace Denken
Priority date: 1991-11-07
Filing date: 1992-11-06
Publication date: 1993-05-13
Also published as: EP0627711A4; CA2122252A1; CA2122252C; US5496020A; DE69220243T2; EP0627711B1; AU2899892A; EP0627711A1; DE69220243D1; AU661736B2

Description

明細書遊技機島内の紙幣搬送装置技術分野本発明は、遊技代金として紙幣挿入口に入れられる紙幣が、紙幣識別機を通して紙幣搬送通路の途中部位に受継ぎ供給されて、一方側から他方側へ紙幣を搬送することができる遊技機島内の紙幣搬送装置に関する。背景技術遊技場には、複数台の遊技機と、遊技機で遊技を行なうために用いられる遊技媒体の貸し出しを行なう複数台の遊技媒体貸出機とを配置した遊技機島が複数配置されている遊技客が遊技を行なう場合、遊技媒体貸出機に、代金として紙幣を投入することにより、遊技媒体の貸し出しを受ける。遊技媒体貸出機に投入された紙幣は、島内部に取り込まれ、目的位置、例えば、島の一端部に集められる。このための手段として、島内部に、紙幣搬送装置が設けられるこの紙幣搬送装置は、遊技媒体貸出機から投入される紙幣を合流させる部分を有している。この種の機構は、搬送装置に組み込まれていて、それ自体を容易に分解できる構造となってはいない。こ-の紙幣の合流部分で.は、構造が複雑になること、紙幣の合流タイミングの狂い等から、紙幣のジャムが発生しやすい。紙幣のジャムが発生した場合、これを放置すると、当該遊技媒体貸出機が使用できなくなり、遊技客に多大な迷惑をかけることになる。

しかし、従来の紙幣搬送装置では、この紙幣合流部分を含めて、内部が箇単には開放できない構造になっているため、ジャムが発生したり、その他の障害が生じたときに、 - つまった紙幣の除去を行なう修復作業等に手間がかかってしまう、といった不具合を呈していた。発明の開示本発明の目的は、紙幣を主たる搬送路に合流させる部分におけるジャム、障害に対して、当該部分を容易に開放できて、ジャム等に短時間で対応することができる紙幣搬送装置を提供することにある。上記目的を達成するため本発明の一態様によれば、複数台の遊技機と、遊技機で遊技を行なうために用いられる遊技媒体の貸し出しを行なう複数台の遊技媒体貸出機とを配置した遊技機島に設けられ、外部から島内に投入される紙幣を搬送する紙幣搬送装置において、

島内に設けられ、紙幣を目的位置まで搬送する主搬送路と、 ― 上記主搬送路の途中部位の 1 以上の箇所に配置され、外部から島内に投入される紙幣を、上記主搬送路に合流させるための導入路とを有し、

上記主搬送路は、上記導入路からの紙幣を受け入れる受入口を有し、

上記導入路は、外部から紙幣を挿入するための紙幣挿入部と、挿入された紙幣を上記受入口まで案内して搬送する合流部とを有し、

合流部は、紙幣の搬送を行なう通路部材と、上記通路部 · 材の一端に回動自在に取り付けられる通路枠とを有し、

通路枠は、当該導入路を駆動させる状態では、この通路部材と並んで配置されて、それらの間に紙幣の搬送通路を構成し、回動させた状態では、上記搬送部材の搬送通路構成面から引き離された状態となるように通路部材に取付けられるものであること

を特徴とする紙幣搬送装置が提供される。

主搬送路は、紙幣を搬送する搬送ベルトと、搬送される紙幣を案内するガイドと、ガイドとの間で搬送路を構成すると共に、紙幣をガイドに沿って搬送する搬送ベル卜とを備える構成とすることができる。また、上記ガイドは、上記受入口を有する構成とすることができる。ここで、上記受入口は、搬送ベル卜の横幅より幅広に形成されることができる。

合流部は、通路部材および通路枠のそれぞれの先端に、紙幣を主搬送路の受入口に案内する案内片を有する構成とすることができる。

上記案内片の基端部近傍に設けられる支点軸をさらに有し、上記通路部材および通路枠は、この支点軸により回動自在に連結される。

上記案内片は、それぞれの先端が上記受入口に挿入されいる構造とすることができる。

また、上記案内片は、上記ガイドに対して斜めに接近する状態で配置することができる。

上記案内片は、上記通路部材に設けられるものと、通路枠に設けられるものとに分けて設けることができる。その場合、通路枠を回動させたとき、両者が構造的に干渉しない位置および大きさで設けられる。例えば、通路枠側に設けられる案内片は、上記搬送ベルトの幅よリ広い間隔で、 2本設けられ、通路部材に設けられる案内片は、その 2本の案内片の間に挾まれることが可能な位置および大きさで設けられる。

搬送ベル卜 2は、紙幣を立たせた状態で搬送するよう配置されることができる。

上記導入路は、紙幣挿入部と合流部との間に、紙幣の真偽を判別する紙幣識別部をさらに有するとができる。

また、合流部は、紙幣を搬送する搬送部材と、この搬送部材を駆動する駆動源とを有する構成とするとできる。このような構成により、合流部は、紙幣識別部から紙幣を取り込んで、受入口を介して生搬送路に送出する。駆動源は、搬送部材を駆動するモータと、このモータの駆動を制御する制御装置と、当該合流部が配置されている受入口の前方近傍における紙幣の有無を検出するセンサとを有する構成とすることができる。

制御装置は、紙幣識別部から紙幣を取り込むと、該紙幣を一端停止させ、上記センサが、受入口の前方近傍で搬送されている紙幣がないことを検出すると、当該紙幣を、受入口を介して主搬送路に送出する機能を有するものを用い . ることができる。

本発明によれば、ジャム等が発生して、紙幣が合流部に詰まったりすると、通路枠を支点軸中心に回動させることにより合流部を開放状態とすることができる。そのため、待機搬出通路の内部や先端口側を手前側に広く開放できることになつて、詰まった紙幣を除去したり内部の補修を迅速容易に行なうことができる。図面の簡単な説明図 1 は、本発明の紙幣搬送装置の一実施例における合流部の構成を示す、一部截断平面図。

図 2 は、本発明の紙幣搬送装置の一実施例における主搬送路の 1'ュニッ卜分の構成を一部を省略して示す平面図。

図 3 は、本発明の紙幣搬送装置の一実施例における導入路の構成を示す、一部截断平面図。

図 4 は、上記実施例を構成する.合流部の一部を示す断面図。

図 5は、本実施例で用いられる主搬送路および硬貨搬送路の構成を示す側面図。

図 6 は、上記図 5 で示す主搬送路および硬貨搬送路を背面側から見た状態を示す背面図。

図 7 は、本実施例で用いられる生搬送路および硬貨搬送路の全体を一部省略して示す背面図。

図 8 は、遊技機島に配置される本実施例の紙幣搬送装置 . の構成の概要を示す平面図。

図 9 は、遊技機島の Iユニット分を示す正面図。

図 1 0は、遊技機島の構成を示す正面図。発明を実施するための最良の形態次に、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。

本実施例の紙幣搬送装置は、図 1 0に示すような遊技機島の内部に取り付けらて、遊技客が遊技の代金として支払う紙幣を搬送するものである。

図 1 0に示す遊技機島 Aは、遊技機 1 2 と、遊技媒体貸出機 1 3 .とを有し、これらの複数台を 1 台ずつ交互に列状に配置した状態で構成される。すなわち、遊技機島は、遊技機 1 2 と遊技媒体貸出機 1 3 とが、複数台ずつグループ化され、遊技場内に、島状に配置されることから、このように称される。この遊技機島では、遊技機 1 2 および遊技媒体貸出機 1 3 からなる列（以下、遊技機列という）が互いの遊技機 1 2 および遊技媒体貸出機 1 3 の背面が対面する状態で、 2列に配置されている。図 1 0 は、 2列のうちの一方の列を、その正面から見た状態を示すものである。

遊技機 1 2 としては、例えば、スロットマシンが配置される。また、遊技媒体貸出機 1 3 は、遊技機 1 2 において遊技を行なう際に用いられる遊技媒体の貸出を行なうもの . である。遊技媒体としては、例えば、メダル、ボール等が挙げられる。

列の両端には、該端部を覆う、 "島飾り " と称される端部材 1 4 a， 1 4 bが取り付けられる。また、遊技機島は、島の構造の骨格を構成する、複数台のュニッ卜支持枠 1 0 0 を有する。 1 台のユニット支持枠 1 0 0 は、遊技機 1 2 および遊技媒体貸出機 1 3 を 2組支持する構成となっている。このユニット支持枠 1 0 0が複数台連続して配置され、遊技機島を構成している。

：また、 L- ット支持枠 1 0 0 は、遊技機 1 2 および遊技媒体貸出機 1 3の上方に位置する支持板 1 5 と、その上方に幕板と称される被覆部材 1 .8 とを有する。

幕板 1 8 には、図 9 に示すように、各遊技媒体貸出機 1 3 に対応して、紙幣挿入口 4 a および硬貨投入口 1 7 が設けら Ikている。図 9 は、遊技機 1 2 および遊技媒体貸出機 1 3 の 1 ュニッ卜分を示す。支持板 1 5 には、 1 ユニット分の大きさの基盤 1 9 が取リ付けられる。基盤 1 9 は、その正面側が被覆部材 1 8 に覆われ、遊技客からは見えないようになつている。基盤 1 9 は、図 5 に示すように、底板 1 9 aおよび上板 1 9 b を有する。これらは、基盤 1 9 に垂直に設けられている。

本実施例の紙幣搬送装置は、図 8 に示すように、遊技機列に対応して 1 本ずつ設けられて、紙幣を搬送する主搬送路 2 0 0 と、主搬送路 2 0 0に対して、外部から紙幣挿入 . 口 4 aに投.入される紙幣を取リ込んで、真偽の識別を行なつた後、当該紙幣を-上記主搬送路に合流させる導入路 3 0 0 と、上流側となる、一方の主搬送路 2 0 0の終端部から、下流側となる他方の主搬送路 2 0 0の始端部に、紙幣を転送する転送装置 2 9 とを有する。なお、本実施例では、下流側の主搬送路 2 0 0の終端部には、搬送される紙幣を収容するスタヅ力 3 0が配置されている。このスタヅ力 3 0 は、例えば、両替機に設けられるものである。上記転送装置 2 9 は、この例では、端部材 1 4 a内に配置され、スタヅカ 3 0は— 端部材 1 4 b内に配置される。

主搬送路 2 0 0は、複数の搬送ベル卜 2 を順次配置して構成される。各搬送ベルト 2.は、ユニット対応に設けられる。上記導入路 3 0 0は、各遊技媒体貸出機 1 3対応に設けられ、各搬送ペルト 2について、 2本ずつ配置される。この導入路 3 0 0は、紙幣挿入口 4 a を有する紙幣挿入部 4 と、挿入された紙幣について真偽の鑑別を行なう紙幣識別部 5 と、紙幣を主搬送路 2 0 0 に合流させる合流部 9 a とを有する。なお、この導入路 3 0 0の構成の詳細については、後述する。

搬送ベルト 2 は、例えば、図 2 に示すように、一端側に設けられるギヤ型の駆動輪 2 2 と、他端側に設けられるギャ型の遊動輪 2 3 とを有し、これらに掛け渡されている。また、駆動輪 2 2 および遊動輪 2 3 の間には、ベル卜 2 を支持する、ギヤ型の支持輪 2 4 が、一定間隔をおいて、複 . 数個配置されている。

この搬送ベルト 2 の一方の面の外側には、搬送ベルト 2 との間で、紙幣を搬送するための搬送通路を構成するためのガイド 1 が設けられている。このガイド 1 には、上記駆動輪 2 2、遊動輪 2 3 および支持輪 2 4 のそれぞれに対応する位置に、紙幣をベルト 2 の面に押しつけるためのボーノレ 2 5が設けてある。

このボール 2 5 は、ベル卜 2 に接触して、回転するように設けられている。ボール 2 5 の、駆動輪 2 2 、遊動輪 2 3 および支持輪 2 4 に対する位置関係は、例えば、図 5 に示すように配置される。従って、紙幣が、ベルト 2 と、このボール 2 5 との間に挟まれて、ベルト 2 の動きにしたがつて、搬送される。この時、ボール 2 5 は、回転するため、摩擦力が小さくなるので、紙幣の搬送に対する抵抗となることは無視できる。なお、ボールに変えて、ローラーとしてもよい。この搬送ベルト 2は、後述するように、基盤 1 9 の底板 1 9 a上に配置される。また、本実施例では、図 7 に示すように、上記駆動輪 2 2、遊動輪 2 3 および支持輪 2 4の各回転軸が実質的に鉛直方向となるように設定されている。これにより、紙幣を垂直に立たせた状態で搬送することができる。この搬送ベルト 2の途中の 2か所において、上記した導入路 3 0 0の合流部 9 aが設けられる。

なお、図 2において、符号 2 0は、駆動輪 2 2 を駆動す . るためのモータを示す。また、符号 2 6 は、後述する硬貨搬送ベル卜を駆動するためのモータを示す。

図 7に、硬貨搬送ベルトの一例を示す。図 7 に示す硬貨搬送ベル卜 2 8 は、基盤 1 9 の上板 1 9 b上に配置される。この硬貨搬送ベルト 2 8 は、その始端側が低く、終端側が高くなるように、傾斜をつけて配置される。

図 5 および図 6 に示すように、モータ 2 0およびモータ 2 6 は、上板 1 9 b上に配置されている。

モータ 2 0は、プーリ 2 1 a、タイミングベルト 2 1 およびプーリ 2 2 c を介して駆動輪 2 2の回転軸 2 2 a を回転駆動する。回転軸 2 2 aは、底板 1 9 a と上板 1 9 b との間にあって、これらに垂直に設けられ、軸受 2 2 bで回転自在に支持される。軸受 2 2 bは、基盤 1 9 に固定されている。

モータ 2 6 は、プーリ 2 7 aおよびタイミングベルト 2 7 を介して、駆動軸 2 8 a を回転駆動する。駆動軸 2 8 a には、駆動輪 2 8 bが連結されているので、モータ 2 6 によリベルト 2 8 が駆動される。

また、図 5 において、ガイド 1 は、紙幣を立てた状態で案内できる高さを持ち、かつ、上部および下部は、溝状に形成されている。この溝により、紙幣が曲がらずに搬送できる。

図 6 に示すように、ガイド 1 には、合流部 9 a の先端の受入口 3が設けられている。この受入口 3 は、合流部 9 a · の先端が回動した際に、当該先端が接触しない大きさの開口を有する。また、この受入口 3 は、ベル卜 2 の幅より長い開口長さを有する。

次に、導入路 3 0 0 について、図 1 、図 3 、図 4 および図 6 を参照して説明する。

導入路 3 0 0の概要を図 3 に示す。導入路 3 0 0 は、上述したように、紙幣挿入部 4 と、紙幣識別機 5 と、合流部 9 a とを有する。

紙幣挿入部 4 は、紙幣挿入口 4 a と、この紙幣挿入口 4 aから挿入される紙幣を、斜め方向に曲げる案内部 4 b とを有する。

紙幣識別機 5 は、搬送ベルト 2 に対して斜めに接近するように配置される。内部には、紙幣を搬送するための搬送機構（図示せず）、および、識別ためのセンサ（図示せず）および該センサからの検出情報を処理して、紙幣の真偽を判定する判定部（図示せず）とを有する。また、紙幣を搬送する通路 5 aが設けられている。

合流部 9 aは、図 1 および図 4に示すように、通路部材 6 と、通路枠 9 とを有する。これらは、通常の状態では、対向して配置され、その間には、紙幣の通路 6 a を構成する。通路部材 6 と通路枠 9 とは、それぞれ、搬送ベル卜 2 側に折れ曲がった構造を有し、通路 6 a を、搬送ベルト 2 と平行となる部分と、搬送ベルト 2 に対して傾斜して接近する部分とで構成されている。また、この通路 6 aは、少 . なくとも紙幣 1枚分の長さを有する。これにより、この部分で、紙幣を一旦待機状態に置くことができる。

通路部材 6 には、上流側、折れ曲がリ部分および下流側の 3か所に、ローラ形搬送部材 7 a， 7 b , 7 cが装着されている。 3個のローラ形搬送部材 7 a， 7 b , 7 cには、図 4に示すように、伝導ベル卜 3 2が掛けられている。また、ローラ形搬送部材 7 aは、プーリ 3 1 bが同軸で連結されている。プーリ 3 l bは、プーリ 3 1 c とベルト 3 1 で結ばれて、このベルト 3 1 で回転駆動される。これに伴つて、他のローラ形搬送部材 7 b， 7 cが伝導ベルト 3 2 で回転駆動される。プーリ 3 1 cは、駆動源 5 0 0で回転駆動される。

駆動源 5 0 0は、図 4に示すように、プーリ 3 1 c を駆動するモータ 5 0 1 と、このモータ 5 0 1 の回転を制御する制御装置 5 0 2 と、搬送ベル卜 2に搬送される紙幣の状態を検出するセンサ 5 0 3 とを有する。すなわち、センサ 5 0 3 は、合流部 9 a からの紙幣が搬送ベルト 2 に達する時点で、搬送ベルト 2 における合流部 9 aの位置より前方位置に近接して搬送される紙幣が存在するか否かを検出する。このセンサ 5 0 3 の検出結果に応じて、制御装置 5 0 2 は、モータ 5 0 1 を駆動 Z非駆動を制御する。これにより、ローラ形搬送部材 7 a， 7 b , 7 c の駆動を行なう。すなわち、この制御装置 5 0 2 は、紙幣識別機 5 から排出される紙幣を、ここで一旦待機させ、センサ 5 0 3 が紙幣が近接していないことを検出すると、モータ 5 0 1 を駆動させて、ローラ形搬送部材 7 a， 7 b , 7 c を駆動させるよう制御する。

また、通路部材 6 の下流側先端には、紙幣を案内する案内片 1 1 が設けられている。この案内片 1 1 は、上記搬送ベルト 2 と実質的に同じ幅を有し、かつ、同じ位置関係で設けられている。また、この案内片 1 1 は、傾斜して、その先端 1 1 aがガイド 1 の受入口 3 の開口内に位置するように配置される。そして、ガイド 1 内を搬送される紙幣がひっかからないように、その先端 1 1 には、テーパが設けられている。

通路枠 9 は、上記 3個のローラ形搬送部材 7 a， 7 b , 7 c に対応する位置に、それぞれローラ形搬送部材 1 0 a， 1 0 b , 1 0 c が設けられている。また、通路枠 9 の下流側先端には、 2本の案内片 8 a， 8 b が取り付けられている。この 2本の案内片 8 a， 8 bは、それらの取付間隔が、搬送ベルト 2の幅より広くなるように設けられている。この 2本の案内片 8 a， 8 b と上記案内片 1 1 との間に、紙幣の通路が構成される。そして、この通路の先端口 6 b は、受入口 3 内で開口する。 - また、通路枠 9 は、案内片 8 a , 8 bの基端部に、支点軸 1 0 を有する。通路枠 9 は、この支点軸 1 0 を中心として、回動可能に取り付けられる。図 3 において、二点鎖線で示すように、回動することができる。このとき、先端の . 案内片 8 a， 8 b は、案内片 1 1 および搬送ベル卜 2 を挟む状態で、受入口 3内に入り込む。すなわち、案内片 8 a， 8 b と 1 1 とは、互いに構造的に干渉しない位置関係およぴ大きさで構成される。

このような構成において、遊技客が、遊技代金として、紙幣を紙幣挿入口 4 aに挿入すると、紙幣は、取リ込まれて、紙幣識別機 5で真偽の識別が行なわれる。真の紙幣である場合、その紙幣は、通路 6 a内に排出される。駆動源 5 0 0 は、ローラ形搬送部材 7 a， 7 b , 7 c を駆動して、紙幣を紙幣識別機 5から取リ込む。そして、ここで、一旦、その紙幣を待機させる。センサ 5 0 3 により、搬送ベルト 2の、受入口 3の前方側に紙幣が搬送されていないことが検出されたとき、駆動源 5 0 0の制御装置 5 0 2は、モータ 5 0 1 によりローラ形搬送部材 7 a， 7 b , 7 c を駆動させて、紙幣を案内片 8 a， 8 b と、案内片 1 1 との間の通路に送り、そこから受入口 3 を介して搬送ベルト 2 に送る。

なお、本実施例では、紙幣識別機と 5 と合流部 9 a とは、紙幣の搬送機構が独立に設けられているので、合流部 9 a で紙幣を一体待機させた状態でも、識別機 5 に次の紙幣を取り込むことができる。従って、遊技客が遊技媒体の貸し出しを受けるために代金を支払う際に、前に投入された紙幣が待機状態であっても、紙幣の投入が可能となるので、客を待たせずにすむ。

ところで、この部分では、紙幣のジャムが生じることが起きやすい。その場合、被覆部材 1 8 を開いて、通路枠 9 を、支点軸 1 0 を中心として、図 3 に仮想線（二点鎖線）で示すように回動させる。この回動は、保守員が手動で行なう。

通路枠 9 を回動させると、先端に装着されている案内片 8 a , 8 b が受け入れ口 3 内部の奥側に入り込む。この時、案内片 8 a， 8 b の間隔は、搬送ベル卜 2 および他の案内片 1 1 の幅より広く、かつ、設けられている位置も、それらの存在する部分の外側となるように設定されているので、案内片 8 a， 8 b は、搬送ベルト 2 および他の案内片 1 1 に接触することはない。従って、通路枠 9 は、通路 6 a および先端口 6 b の部分を手前側に広く開放することができる。このため、つまった紙幣を迅速かつ容易に取り除くことができる。また、故障がある場合も同様に、迅速かつ容易に行なうことができる。このように、本発明の実施例では、ガイド 1 と搬送ベルト 2 とからなる紙幣搬送路の途中に、各遊技媒体貸出機からの紙幣を合流させる機構を提供するものである。また、本発明の実施例は、紙幣を合流させる点で紙幣のジャムが発生し場合に、紙幣通路の一部を構成する通路枠を手前側に回動することにより、紙幣の通路および合流点を開放する機構を提供する。

これにより、紙幣のジャムに対する対策を迅速にかつ容 . 易に行なうことができる。

Claims

請求の範囲

1 . 複数台の遊技機と、遊技機で遊技を行なうために用いられる遊技媒体の貸し出しを行なう複数台の遊技媒体貸出機とを配置した遊技機島に設けられ、外部から島内に投入される紙幣を搬送する紙幣搬送装置において、

島内に設けられ、紙幣を目的位置まで搬送する主搬送路と、

上記主搬送路の途中部位の 1 以上の箇所に配置され、外部から島内に投入される紙幣を、上記生搬送路に合流させるための導入路とを有し、

合流部は、紙幣の搬送を行なう通路部材と、上記通路部材の一端に回動自在に取り付けられる通路枠とを有し、通路枠は、当該導入路を駆動させる状態では、この通路部材と並んで配置されて、それらの間に紙幣の搬送通路を構成し、回動きせた状態では、上記搬送部材の搬送通路構成面から引き離された状態となるように通路部材に取付けられるものであること

を特徴とする紙幣搬送装置。

2 . 請求項 1 記載の紙幣搬送装置において、主搬送路は、紙幣を搬送する搬送ペルトと、搬送される紙幣を案内するガイドと、ガイドとの間で搬送路を構成すると共に、鉞幣をガイドに沿って搬送する搬送ベル卜とを備え、

上記ガイドは、上記受入口を有するものである。

3 . 請求項 2記載の紙幣搬送装置において、合流部は、通路部材および通路枠のそれぞれの先端に、紙幣を主搬送 . 路の受入口に案内する案内片を有する。

4 . 請求項 3記載の紙幣搬送装置において、上記案内片の基端部近傍に設けられる支点軸をさらに有し、上記通路部材および通路枠は、この支点軸によリ回動自在に連結される。

5 . 請求項 4記載の紙幣搬送装置において、上記案内片は、それぞれの先端が上記受入口に挿入されているものである。 '

6 . 請求項 5記載の紙幣搬送装置において、上記案内片は、上記ガイドに対して斜めに接近する状態で配置されるものである。

Ί . 請求項 6記載の紙幣搬送装置において、上記案内片は、上記通路部材に設けられるものと、通路枠に設けられるものとが、通路枠を回動させたとき、両者が構造的に干渉しない位置および大きさで設けられる。

8 . 請求項 7 記載の紙幣搬送装置において、通路枠側に設けられる案内片は、上記搬送ベルトの幅より広い間隔で、 2本設けられ、通路部材に設けられる案内片は、その 2本の案内片の間に挾まれることが可能な位置および大きさで設けられるものである。

9 . 請求項 8記載の紙幣搬送装置において、搬送ベルト 2 は、紙幣を立たせた状態で搬送するものである。

1 0 . 請求項 9記載の紙幣搬送装置において、上記受入口は、搬送ペルトの横幅より幅広に形成される。

1 1 . 請求項 2記載の紙幣搬送装置において、上記導入路は、紙幣挿入.部と合流部と.の間に、紙幣の真偽を判別する紙幣識別部をさらに有する。

1 2 . 請求項 1 0記載の紙幣搬送装置において、合流部は、紙幣を搬送する搬送部材と、この搬送部材を駆動する駆動源とを有し、紙幣識別部から紙幣を取り込んで、受入口を介して主搬送路に送出するものである。

1 3 . 請求項 1 2記載の紙幣搬送装置において、駆動源は、搬送部材を駆動するモータと、このモータの駆動を制御する制御装置と、当該合流部が配置されている受入口の前方近傍における紙幣の有無を検出するセンサとを有し制御装置は、紙幣識別部から紙幣を取り込むと、該紙幣を一端停止させ、上記センサが、受入口の前方近傍で搬送されている紙幣がないことを検出すると、当該紙幣を、受入口を介して主搬送路に送出するものである。

1 4 . 請求項 1 3記載の紙幣搬送装置において、遊技機島は、 1 または 2以上の遊技機と、 1 または 2以上の遊技媒体貸出機とを 1 ュ—ニッ卜として支持するユニット支持 ' 枠を備え、このユニット支持枠を複数、台連結して構成されるものである。

1 5 . 請求項 1 4記載の紙幣搬送装置において、主搬送路は、各ユニットごとに、 1 の搬送ベルトを有するものである。