JP4794063B2 - 紙幣収納装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部の紙幣搬送路の末端から垂直横長状態で排出される複数金種の紙幣を取込んで金種別のカセットに水平縦長状態で収納する紙幣収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技場には、複数台の遊技機を並設するとともに、遊技機の間に台間貸し機を設置して一つの遊技機列を構成し、このような一列の遊技機列又は背中合わせに配置した二列の遊技機列により、一群の管理対象体である遊技島(以下、単に島という。)が構成されているものがある。このような島は、通常、遊技場の広さに応じて複数個設けられる。
【0003】
そして、遊技機で用いるパチンコ玉又はメダルの貸与を受ける方法には、台間貸し機に硬貨を投入する方法(硬貨式)と、台間貸し機に価値情報を記録した所定のカードを挿入する方法(カード式)と、両方法を併用するもの(併用式)とがある。さらに、カード式又は併用式を採用するものには、各台間貸し機にカード販売機(以下、券売機という。)を備え、客が投入した紙幣の金額、例えば3000円、5000円、10000円に対応するカードを発行するようにしたものがある。その券売機は、複数金種の紙幣が使用可能とされている。
【0004】
このような券売機を備えた台間貸し機に投入された紙幣は、遊技機の並設方向に延設されている紙幣搬送路を島の端部に設けられている紙幣収納装置まで搬送され、一括して金庫に収納されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来は、各台間貸し機の券売機において、投入された紙幣の真贋鑑別をし、真正な紙幣と鑑別してカードを発行し、その紙幣を収受した後は、紙幣の金種に関係なく、すべての紙幣を共通の一つの紙幣搬送路を紙幣収納装置まで搬送し、紙幣収納装置では、送り込まれる紙幣をそのまま受入れ、一つのスタッカに積載するだけであった。
【0006】
そして、営業締切りの際は、各島の紙幣収納装置のスタッカに積載された紙幣を小型金庫に移して集計所に回収し、集計所では島毎に金種別に区分けし、その枚数及び金額、並びに全金種の合計金額を集計・記録し、その集計値を各台間貸し機の券売機から収集した、金種別の収受紙幣枚数データ、発売金額データ及び総発売金額データ(券売機発生データ)と、回収した紙幣の金種別の枚数、金額及び合計金額(集計所発生データ)とを照合して、一致するか否かを確認した後に、その紙幣を大型金庫に収納保管し、又は金融機関に搬送していた。
【0007】
従って、回収後の紙幣処理、すなわち、金種仕分け、計数、券売機発生データと集計所発生データの照合に長時間を必要とし、その間、多額の紙幣が防犯体制の薄い状態に置かれるという問題があった。
【0008】
新幹線乗車券、乗船券、搭乗券などの高額券を販売する自動券売機群、その他の紙幣を収受する複数の装置から紙幣を紙幣搬送路を介して1台の紙幣収納装置に搬送して収納する場合においても、上述と同様の問題がある。
【0009】
本発明者は、上記問題に鑑みて、外部の紙幣搬送路の末端から排出される紙幣を紙幣収納装置に取込んだ後、金種別に分けて所定のスタッカに収納することができるようにして、集計所に移送するたびに金種毎の分別作業を行うことを不要にし、紙幣回収の所要時間の短縮と犯罪誘発の危険率の低下を図ることを案出した。しかし、大きい島においては、複数の台間貸し機において複数人が時を離れずにカードを購入することがあり、その場合は島端部の紙幣収納装置には、複数金種の紙幣が続々と接近した状態で、あるいは一部重なり合った状態で搬入されることがある。このような状態の元では、紙幣の正確な金種判定が困難又は不可能になる。
【0010】
そのため、外部の紙幣搬送路から紙幣が搬送されてくる密度に関係なく、一枚ずつ確実に金種判定をして、金種別の紙幣収納を高い信頼度をもって実行できることが望まれる。
上記要望に応えるため必要な構成要素は、取込み部、一時保留部、一枚繰出し部、金種判定部、搬送部、振分け部、収納部、制御部と、少なくない。このような多数の構成要素を有する場合は、配置構造によっては、装置が大型になり、設置空間を占拠する不都合が生じる。
【0011】
こうして、本発明が解決しようとする課題は、比較的多い構成要素をできるだけ小さな容積の中に稠密に配置することを可能にして、装置の小型化を図ることができる紙幣収納装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
記課題を解決するため、発明は、外部の紙幣搬送路の末端から排出される紙幣を取込むための取込み手段と、取込まれた紙幣を複数枚一時保留し得る一時保留手段と、一時保留された紙幣を一枚ずつ繰出すための一枚繰出し手段と、繰出された紙幣の金種を判定するための金種判定手段と、判定結果の種類数に対応する数のスタッカを所定の順序で並設してなる紙幣収納部と、前記一枚繰出し手段により繰出された紙幣を前記金種判定手段の中を通過させ、前記紙幣収納部の最終スタッカまで所定順序で全スタッカの付近を搬送するための紙幣搬送手段と、前記最終スタッカを除くほかのスタッカに対応して設けられ、前記紙幣搬送手段により搬送される紙幣を前記スタッカのいずれか一つに選択的に誘導して積載させるための振分け手段と、前記一枚繰出し手段に所定タイミングで一枚繰出し動作をさせ、かつ、前記金種判定手段の判定結果に応じて所定の振分け手段に所定タイミングで振分け動作をさせる制御手段とを備えた紙幣収納装置において、
(a)前記各手段及び紙幣収納部を収容する直立直方体状の筐体を有し、
(b)前記取込み手段は、前記筐体の背面の高さ方向中間位置において外に開口し、外部の紙幣搬送路の末端を挿入可能な取込み口を有するとともに、前記外部の紙幣搬送路の末端から垂直横長状態で排出される紙幣を前記取込み口から前記筐体の正面方向に取込んで垂直縦長状態の姿勢に変換して、前記一時保留手段を構成するホッパ内に落下させるように構成され、
(c)前記一枚繰出し手段は前記ホッパの下端の繰出し口から一枚ずつ繰出すものであり、
(d)前記紙幣搬送手段は、前記一枚繰出し手段から繰出された紙幣を前記筐体の右側面至近位置まで搬送する下部搬送部と、その下部搬送部の末端から送り出される紙幣を前記筐体の右側面に沿って上方に搬送する上向き搬送部と、その上向き搬送部の上端部において紙幣を受取り、さらに前記筐体の右側面の上半部に沿って前記筐体の上面の近傍まで上方に搬送した後、引き続きその上面近傍を前記筐体の正面近傍まで水平に搬送するL型搬送部と、そのL型搬送部の末端から送り出される紙幣を受取り、前記紙幣収納部の各スタッカの入り口至近位置を下方に搬送する下向き搬送部とから構成され、
(e)前記金種判定手段は、前記紙幣搬送手段により搬送される紙幣の金種判定用検出部と前記制御部の金種判定部とからなり、前記金種判定用検出部は前記L型搬送部の垂直部分の中に設けられており、
(f)前記紙幣収納部は、前記L型搬送部の水平部分の下側であって前記L型搬送部の垂直部分と前記下向き搬送部との間に設置され、スタッカは上下段状に並設され、各スタッカ上には前記下向き搬送部から紙幣が前記振分け手段により導出されて水平状態で積載されるものであって、各スタッカに積載された紙幣は前記筐体の正面扉を開放して取出し可能であること、
を特徴としている。
【0013】
上記構成により、紙幣を収受する装置から紙幣搬送路を経て搬送されてくる紙幣は、取込み手段によりこの紙幣収納装置内に取込まれ、一時保留手段により一時保留される。そして、一時保留された紙幣は、一枚繰出し手段により所定タイミングで一枚ずつ繰出される。そして、繰出された紙幣は、紙幣搬送手段により紙幣収納部に向けて搬送される。その途中で、紙幣は金種判定手段により金種を判定される。制御手段は金種判定手段の判定結果に基づいて、その判定結果に対応する所定のスタッカの振分け手段に振分け動作をさせるため、その紙幣はその所定金種のスタッカに誘導され、積載される。
【0014】
枚繰出し手段と金種判定手段の間に、搬送中の紙幣を幅方向一方側の搬送基準面に寄せる幅寄せ手段を設けることが望ましい
上記構成により、一枚繰出し手段により繰出された紙幣は、搬送手段により搬送される間に搬送基準面に寄せられる。従って、取込み手段により取込まれる時、又は一枚繰出し手段により繰出される時の紙幣の姿勢に関わりなく、すべての紙幣は、長辺の一辺が搬送基準面に案内され、金種判定手段の中の所定位置を搬送されるので、正確な金種判定が期待できる。
【0015】
また、振分け手段は、判定手段を通過した紙幣が紙幣収納部の直前に設けられた基準位置到達センサにより検知された時に、その金種に対応する所定の振分け手段を動作させることが望ましい。
これにより、紙幣の金種判定の時間間隔を短くすることができ、紙幣収納のスループットが向上する。また、金種を判定された紙幣と、その判定された紙幣の収納位置との間に食い違いが生じることが防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図面に基づいて詳述する。以下には、前述した島の台間貸し機に組み込まれた各券売機がカード販売と引換えに遊技客が投入する紙幣を収受して排出するその紙幣を、紙幣搬送装置が紙幣搬送路を介して島端部に向けて搬送し、その島端部に設置された本発明に係る紙幣収納装置に収納する場合の実施の形態について説明する。
【0017】
図1は、本発明の紙幣収納装置の構成を概略的に示すブロック図、図2は紙幣収納装置の上面・背面・右側面を見た一部省略透視斜視図、図3は紙幣収納装置の上面・正面・左側面を見た一部省略透視斜視図、図4は紙幣が取込まれてから金庫に収納されるまでの流れに沿って構成全体を示す概念図、図5は取込み機構の平面図、図6は同じく右側面図、図7は駆動力伝達系統を省略して主として一時保留機構、一枚繰出し機構及び搬送機構の一部を構成する下部搬送部を示す正面図、図8は主として駆動力伝達系統を抽出して示す正面図、図9は主として上向き搬送部と幅寄せ機構を示す正面図、図10は同じく右側面図、図11は搬送機構の一部を構成するL型搬送部の正面図、図12は搬送機構の一部と紙幣収納部と振分手段の一部を示す正面図、図13は振分け機構の構成及び作用を説明する正面図、図14は制御系統図である。
【0018】
本発明の紙幣収納装置は、概括的には、図1に示すように、取込み機構100と、一時保留機構200と、一枚繰出し機構300と、紙幣搬送機構400と、幅寄せ機構500と、金種判定機構600と、複数個のスタッカ700A〜700Eを有する紙幣収納部700と、振分け機構800と、制御部900とからなっている。
本発明の好ましい実施例では、その配置に特別の工夫を施すことにより、図2及び図3に示すように、概略的に直立直方体状の構造体を構成するように配置され、その構造体を筐体Hの中に収容している。これにより、できるだけ小さな容積を有する直立直方体状の筐体Hの中に稠密に実装することが可能とされている。以下には、各構成要素をこの配置構造に基づいて詳述する。
【0019】
[取込み機構]
取込み機構100は、上述された外部の紙幣搬送路P0(図5参照)をその末端まで横長垂直の姿勢で搬送されてきた紙幣をこの紙幣収納装置内に取込むものであり、図2に示すように、筐体Hの背面F2の高さ方向中間位置において外に開口する取込み口101を有する。この取込み口101は、図5に示すように、水平断面形状が外側から内側に向かって漸次狭くなるラッパ状の案内口金102により形成されている。取込み口101の外側部分には、外部の紙幣搬送路P0の末端を挿入することができる。
【0020】
案内口金102の後端部には、上下複数箇所において紙幣取込み面に直角な方向に貫通する横短冊状の切欠103a,103bが形成され、紙幣取込み面に関して一方側の切欠103aには送りローラ104が、他方側の切欠103bには押えローラ105が対設されて、紙幣取込み面において当接されている。これらの送りローラ104と押えローラ105により取込みローラが構成されている。好ましくは、紙幣取込みの信頼度を高めるため、押えローラ105の支軸105aに、紙幣に対して滑らない構造に又は材質で作られた可撓性を有する複数枚の羽根106aを円周方向に等間隔をもって備えて羽根ローラ106が固着されている。図5,6の105bは支軸105aの支持板である。
【0021】
送りローラ104の支軸104aには、紙幣取込み面の上方において歯車107が固着されており、その歯車に噛合する中間歯車108が紙幣取込み用モータM1の回転軸110に固着されている歯車109に噛合されている。
押えローラ105は、送りローラ104から摩擦により伝動される回転力により回転されるようにしてあるが、押えローラ105の支軸105aにも歯車を固着し、これを歯車107に噛合させてもよい。
【0022】
こうして、モータM1が回転されると、取込みローラ104,105,106が一定方向に回転されて、紙幣搬送路P0の末端から横長垂直の姿勢で排出される紙幣が取込み口101から吸引され、その取込み口101の内方に設けてあるガイド111,112の間に進行されるようになっている。
【0023】
ガイド111,112は、取込み口101の案内口金102の終端部に重なる部分から筐体Hの正面F1に向けて水平に延長されて搬送路P1を形成した後、下方に湾曲されてガイド111,112の間に水平から下方に湾曲して、紙幣の姿勢を横長垂直の姿勢から縦長垂直の姿勢に変換させる搬送路P2を形成している。搬送路P2の下端部は、後述される一時保留機構200のホッパ201内に向けて下方に開口されている。
【0024】
搬送路P1の後方に姿勢変換ローラが設けられている。姿勢変換ローラは、搬送路P2の中で当接するように対設された斜め送りローラ113と押えローラ114により構成されている。姿勢変換ローラ113,114はそれぞれ斜めの支軸113a,114aに固着されている。
【0025】
モータM1の回転軸110に固着されたプーリ115と、軸受116a,116bに固着された中間支軸117に回転自在に支持されたプーリ118にベルト119を掛け回してあり、また、中間支軸117に回転自在に支持され、かつ、プーリ118に接合されているプーリ120と、送りローラ113の支軸113aの上端部に設けられたプーリ113bとの間に、前後2個のプーリ121,122が一つの軸123により回転自在に支持されており、プーリ120,121,113b,122,120の間に丸ベルト124が掛け回されている。
【0026】
こうして、モータM1が回転されると、取込みローラ104,105により水平に取込まれた紙幣Nは、搬送路P2において姿勢変換ローラ113,114により下向きの搬送力を与えられ、かつ、姿勢変換ローラ113,114から離れた部分に加わる重力による補助作用により、図6に軌跡を示すように、横長垂直の姿勢の紙幣は、先端側から徐々に下降し、姿勢変換ローラ113,114から完全に離れる時には、縦長垂直の姿勢に変換されて、図7に示す一時保留機構200のホッパ201に落下するようになっている。
【0027】
[一時保留機構]
一時保留機構200は、搬送路P2の下方に設置されたホッパ201を有する。このホッパ201は、少なくとも左右2枚の案内板201a,201bにより構成されて、上端部に上方に開口された広い受入れ口202を有し、左側の案内板201aの上半部は、右側の案内板201bに向かって傾斜された後、ホッパの繰出し口203に向けて垂下されているのに対し、右側の案内板201bは、垂直に近い角度で垂下された後、繰出し口203に向けて傾斜されている。案内板201a,201bのこのような角度の設定により、搬送路P2から縦長垂直の姿勢で落下される紙幣をできるだけ右側の案内板201b側に片寄せし、紙幣が右側の案内板201bの内面に寄り掛かって重なり合う状態で一時保留されるようにしてある。
【0028】
ホッパ201の右側の案内板201bには、繰出し口203よりも若干高い位置において2本の短冊状の孔が紙幣の幅方向に隔てて形成され、各孔に案内ベルト204が、その一部がホッパ内に露出されるように設けられている。案内ベルト204は、上下一対の支軸205a,205bに固着されたプーリ206a,206bに掛け回され、いずれか一方の支軸に紙幣搬送用モータM2(図4,8参照)から後述される伝動手段により回転力を与えられ、案内ベルト204のホッパ201内に臨む部分が下方に移動するように回転されるように構成されている。紙幣搬送用モータM2には、高い搬送精度が得られるようにパルスモータが用いられている。
こうして、モータM2が回転されると、ホッパ201内に紙幣がある時は、案内ベルト204に接触している紙幣が繰出し口203に向けて推進されるようになっている。
【0029】
図7の207は、ホッパ201に保留された紙幣の右側の案内板201b側への片寄せを補助するために設けられた羽根車(スターホイール)である。羽根車207には、モータM2から回転力が、図8に例示するように、プーリp1 〜p7 及びベルトb1 〜b3 を介して歯車g1 に伝達される。その歯車g1 に羽根車207の回転軸に固着された歯車g2 が噛合されている。これにより、モータM2が起動されると、羽根車207は、図7,8において時計方向に回転される。そして、羽根車207は、可撓性を有する複数の羽根207aを円周方向に等間隔に備えており、回転される時に、ホッパ内に落下した紙幣に柔軟な下向きの力を加えて、紙幣を折り曲げることなく下降させ、かつ、案内ベルト204に平行状態で当接させるように作用する。
【0030】
こうして、一時保留機構200は、後述される一枚繰出し機構が所定のタイミングで繰出し動作をするまで、紙幣を縦長垂直状態で一時保留するようになっている。図7のS1 はホッパ201内の紙幣の有無を検知するためのセンサであり、その検知信号は後述される制御部900(図14)に入力されるようになっている。
【0031】
[一枚繰出し機構]
一枚繰出し機構300には、ホッパの繰出し口203から一枚ずつ繰出すことができる周知のものを使用することができる。図7に示す既知の例について説明すると、ホッパ201の繰出し口203に一部を臨ませて設けられたフィードローラ301と、フィードローラの回転軸上に設けられた電磁クラッチ302と、繰出し口203の外側においてフィードローラに対応して又は近接して設けられたリバースローラ303とから構成されている。
【0032】
フィードローラ301は、回転軸上に複数個が間隔をおいて固着され、ホッパ201の右側の案内板201bの下端部に形成された切欠に一部を嵌合させてある。図8に示すように、電磁クラッチ302にはモータM2の回転力が、一例としてプーリp8 〜p10とベルトb4 及びプーリp11〜p13とベルトb5 を介して伝達されるようになっている。
また、リバースローラ303にはフィードローラ301に結合された歯車g3 が中間歯車g4 を介してリバースローラ303に固着されている歯車g5 に噛合されていることにより、電磁クラッチ302がONされた時は、フィードローラ301とリバースローラ303がともに図7において反時計方向に回転されて、ホッパ201内の紙幣が繰出し口203から繰り出されるようになっている。
【0033】
センサS2 は、ホッパ201から繰出された紙幣の後端を検知するためのものであり、一例として、透過式光電スイッチで構成されている。センサS2 からの検知信号は、後述される制御部900に入力されるようになっている。
【0034】
[紙幣搬送機構]
繰出し口203から繰り出される紙幣は、紙幣搬送機構400により紙幣収納部700まで搬送されるようになっている。紙幣搬送機構400は、図2,図7に示すように、一枚繰出し機構300から繰出された紙幣を筐体Hの右側面F3の至近位置まで移動させるための下部搬送部400Aと、図2,図8及び図10に示すように、下部搬送部400Aの末端から送り出される紙幣を右側面F3の下半部に沿って上方に搬送する上向き搬送部400Bと、図2,図3,図11,図12に示すように、その上向き搬送部400Bの上方において紙幣を受取り、さらに右側面F3の上半部に沿って筐体Hの上面F5の近傍まで上方に搬送した後、引き続きその上面近傍を筐体Hの正面近傍まで水平に、全体としてL形に搬送するL型搬送部400Cと、図3,図12に示すように、L型搬送部400Cの末端から送り出される紙幣を受取り、紙幣収納部700の各スタッカ700A〜700Eの入り口至近位置を下方に搬送する下向き搬送部400Dとから構成されている。
各搬送部400A〜400Dの詳細については、紙幣の移動に沿って順次説明する。
【0035】
[下部搬送部]
下部搬送部400Aは、図7に示すように、フィードローラ301とリバースローラ303のニップ部の下方から筐体Hの右側面F3方向に延設された前後一対の下側ベルト401及びこの下側ベルトを支持するプーリ402〜407と、一枚繰出し機構300のフィードローラ301よりも筐体Hの右側面F3側において下側ベルト401の上側面に当接された上側ベルト408及びこの上側ベルトを支持するプーリ409,404とから構成されている。
【0036】
下部搬送部400Aには、プーリp14〜p17とベルトb6 によりモータM2 の回転力が与えられて所定方向に回転され、一枚繰出し機構300によりホッパ201から繰出される紙幣を筐体Hの右側面F3近傍まで搬送し、下側ベルト401と上側ベルト408のプーリ404,405に支持されている部分の間から右側面F3 と平行に設けられた垂直上方に向く搬送路P3 の下端部に向けて送り出されるようになっている。
ここで、案内ベルト204への駆動力伝達経路について説明すると、図8示すように、プーリp16と共通の軸上に固着したプーリp18と支軸206bに固着したプーリp19の間にベルトb7 を掛け回してある。
【0037】
[上向き搬送部]
上向き搬送部400Bは、図9,10に示すように、搬送路P3を形成する左右のガイド板411a,411bの一方側において、軸受412a,412bにより回転自在に支持された水平な支軸413に、搬送路P3を形成する前後のガイド板411c,411dの中間位置において送りローラ414を固着し、左右のガイド板411a,411bの他方側において軸受(不図示)に支持された支軸415に押えローラ416を送りローラ414に対向する位置において回転自在に支持し、1対の送りローラ414と押えローラ416を搬送路P3内において当接させるとともに、支軸413の一端部に固着されたプーリp26にモータM2 の回転力を与えられるベルトb9 を巻回して構成されている。
モータM2 の回転力は、プーリp21〜p24とベルトb8 及びプーリp25,p26とベルトb9 を介して伝達されるようになっている(図8参照)。
【0038】
送りローラ414と押えローラ416を搬送路P3 の幅方向中央又はその付近に1対のみ設けた理由は、その後段に設けてある幅寄せ機構500による紙幣の幅寄せ作用が円滑に行われるように、紙幣に対する押圧範囲を小さくするためである。
上向き搬送部400BとL型搬送部400Cの下端部との間には、上向き搬送部400Bにより搬送路P3 を上向きに送り出される縦長の紙幣を幅寄せ、すなわち、紙幣の一方の長辺を搬送基準面に当接させるための幅寄せ機構500が設けられている。
【0039】
[幅寄せ機構]
幅寄せ機構500は、図9,図10に示すように、左右の案内板411a,411bの一方、図示の例では411aの内側において、一対の軸受501aにより紙幣搬送方向に対して斜めの状態で支持された支軸502aに搬送路P3 の中間位置に臨む斜め送りローラ503aを固着し、同様に一対の軸受501bにより紙幣搬送方向に対して斜めの状態で支持された支軸502bに搬送路P3の中間位置に臨む斜め送りローラ503bを固着するとともに、各支軸502a,502bに固着されたプーリ504a,504bにベルト505を掛け回し、さらに、支軸502bに固着したプーリ506と上向き搬送部400Bの支軸413に固着されたプーリ507と、これらプーリ506,507の中間に設けられた左右一対のプーリ508の間に丸ベルト509を掛け回して、モータM2 の回転力を斜め送りローラ503a,503bに伝達させるようにし、左右の案内板411a,411bの他方、図示の例では411aの外側に前記各斜め送りローラ503a,503bに対向させて設けた押えローラ511a,511bを、搬送路P3 内において各斜め送りローラ503a,503bに弾力的に当接させて構成されている。
【0040】
幅寄せ機構500の斜め送りローラ503a,503bと押えローラ511a,511bの各対は、幅寄せローラを構成しているとともに、紙幣搬送機構の一部をも構成している。
【0041】
上記構成により、モータM2 が回転される時は、上向き搬送部400Bにより搬送路P3に上向きに送り出される縦長状態の紙幣は、すべて、幅寄せローラ503a,503b;511a,511bにより搬送路P3 に沿って斜め上方に送られながら、側の長辺が搬送基準面となる側の案内板411dに当接されるに至り、正確な縦長垂直の姿勢とされて搬送基準面に沿って上方のL型搬送部400Cの下端部に送り込まれる。
【0042】
[L型搬送部]
L型搬送部400Cは、図11に示すように、倒立L字形の下端部、屈曲部及び他端部において配設されたプーリ421,422,423,424;425,422,426,427に掛け回された左右一対の平ベルト428,429を前後方向に複数組、図示の例では前後2組設け、左右一対の平ベルト428,429を互いに当接させて、そのベルトの当接面により紙幣搬送面を形成して構成されている。ベルト428,429にはプーリ425をプーリp23,p25と共通の軸上に固着することにより、モータM2 の回転力が与えられる。
【0043】
[金種判定機構]
L型搬送部400Cに形成される紙幣搬送路のうち、垂直部分P4 には、搬送される紙幣の金種を判定するための金種判定機構600の一部を構成する検出部600Aが設けられている。本発明に係る紙幣収納装置は、紙幣を収受する装置において紙幣の高精度鑑別能力を有する紙幣鑑別装置により鑑別されて真正と判定された紙幣のみが送られてくることを前提にしているので、この金種判定機構600には金種判定を正確に行うことができれば、できるだけコンパクトで安価なものを使用することが望ましい。L型搬送部400Cにベルトを用いる理由は、紙幣搬送にできるだけ高い安定性を得て、金種判定の信頼度を高めるためである。
【0044】
図示の例では、金種判定機構600は、検出部600Aにより紙幣の所定の複数ポイント又はエリアにおける濃度又は磁気パターンなどを検出して、その検出パターンを予め記録されている特定の紙幣の基準パターンと比較して、いずれとも一致しないか、いずれか一つと一致するかにより、金種判定を行うものである。検出部600Aは、例えば、所定の5カ所に紙幣搬送面を貫通するように設けられた透過式光電センサで構成されている。
【0045】
金種判定機構600は、制御部900に備えられた金種判定部600Bをも構成要素としている。検出部600Aからの検出信号は制御部900の金種判定部600Bに入力され、その入力信号を既知の方法により処理して検出パターンを発生するとともに、その検出パターンを記憶部910に予め登録されている各金種に対応する基準パターンと比較し、検出パターンがいずれの基準パターンとも一致しない場合は金種不明判定信号d1を出力し、検出パターンが1000円札の基準パターン、2000円札の基準パターン、5000円札の基準パターン、10000円札の基準パターンのいずれかと一致した時は、それぞれ、第1金種(1000円札)判定信号d2、第2金種(2000円札)判定信号d3、第3金種(5000円札)判定信号d4、第4金種(10000円札)判定信号d5を出力して、保持部905に入力するようになっている。
【0046】
L型搬送部400Cの水平部分P5 の末端付近には、図12に示すように、金種判定用検出部600Aを通過した紙幣の先端が基準位置に到達したことを検知するためのセンサS5 が設けてある。このセンサS5 は、紙幣の先端を検知した時点に、その紙幣の判定された金種に対応する所定の振分け手段を駆動させるためのものであり、一例として透過式光電センサから構成されている。センサS5 からの検知信号は、制御部の保持部905に与えられる(図14)。保持部905は、それぞれ金種判定信号d1〜d4の一つとセンサS5 からの検知信号とを2入力とする論理積回路で構成され、論理積条件を満たされた時に、電磁石ドライバMGD1 〜MGD4に駆動信号を出力するようになっている。電磁石ドライバMGD1 〜MGD4 は、それぞれ駆動された時は、後述されるウィングW1 〜W4 を回動させるソレノイド805に通電させるようになっている。すなわち、上記金種判定部の判定信号d1〜d4は、ウィングW1〜W4を介して紙幣を収納すべきスタッカを指定するスタッカ指定信号して用いられる。
【0047】
L型搬送部400Cの水平部分P5 の後方には、図12に示すように、その水平部分の末端から送出される紙幣を筐体Hの正面F1 の近傍で水平から垂直下方に案内する内外2枚の湾曲ガイド板430a,430bが設けられ、その湾曲ガイド板の間に搬送路P6 が形成され、その湾曲部の上下に前後2対の送りローラ431d及び押えローラ432pが設けられている。
【0048】
また、各湾曲ガイド板430a,430bの下端部に連続して下方に延長する内外2枚の垂直ガイド板433,434が設けられて、その2枚の垂直ガイド板の間に垂直下方に向く搬送路P7 が形成されている。その搬送路P7を挟んでその内外両側にそれぞれ送りローラ435d〜440dと押えローラ441p〜446pが垂直搬送面において当接するように対設されている。送りローラ431d及び435d〜440dは装置本体に取付けられ、モータM2の回転力がプーリp23,p25と共通の軸上に固着されたプーリp27とプーリp28〜p30の間に巻回されたベルトb10を介して与えられ、図12において反時計方向に回転されるようになっている。
【0049】
これに対して、押えローラ441p〜446pは、装置本体に対してヒンジ軸447を中心に回転開閉可能に取付けられた裏蓋Cに設けてあり、裏蓋Cを閉めてスナップ錠448により固定した時は、押えローラ441p〜446pは図示を省略された付勢手段によりそれぞれ対応する送りローラ435d〜440dに弾力的に押圧当接するようになっている。また、外側の垂直ガイド板434も、裏蓋Cに取付けられて、裏蓋Cを開けた時は、搬送路P7が側面側に開放されて、紙幣ジャムの解消、後述される振分け機構のウイングの保守又は交換などを行うことができるようになっている。
【0050】
外側の垂直ガイド板434の下端部は、最下位の送りローラ440dの至近下方まで若干湾曲されているが、その先端部は裏蓋Cを閉めた時に、最下位の送りローラ440dの下方に固定された補助ガイド板465と、対向する櫛歯構造により滑らかに連続するようになっている。
【0051】
[紙幣収納部]
紙幣収納部には、最上段に金種判定が不能とされた紙幣を収納するためのスタッカ、次段から最下段にかけて単位金額が小さい金種から順次大きい金種の紙幣を収納するためのスタッカを設けることが好ましい。
金種判定が不可能な紙幣は、歪み又は破れの程度が大きいものであることが少なくない。従って、このような紙幣のスタッカまでの搬送距離を可及的に短くすることで、ジャム発生率を低く押えることができる。収納率の多い紙幣程、搬送距離を短くすると、ジャム発生率も低下する。
【0052】
L型搬送部400Cの水平部分の下側には、内側の垂直ガイド板433と、L型搬送部400Cの垂直部分の至近位置に筐体Hの第3垂直面と平行に設けられた側面仕切り板701と、その側面仕切り板701の筐体Hの背面側の端部において背面と平行に設けられた背面仕切り板(図示省略)との間において、紙幣収納部700が設けられている。
紙幣収納部700は、図1,図3,図12に示すように、金種に対応する数の上下複数段のスタッカ、図示の例では、最上段の第1スタッカ700Aから最下段の第5スタッカ700Eまでを有している。どのスタッカにどの金種の紙幣を収納するかは特に制限されないが、図示された好ましい実施の形態においては、第1スタッカ700Aには、例えば紙幣の汚れ、折れ、破れ等により金種判定不能と判断された紙幣、第2スタッカ700Bには第1金種と判定された紙幣(1000円札)、第3スタッカ700Cには第2金種と判定された紙幣(2000円札)、第4スタッカ700Dには第3金種と判定された紙幣(5000円札)、第5スタッカ700Eには第4金種と判定された紙幣(10000円札)を、それぞれ収納するように設定されている。
【0053】
いずれのスタッカもほぼ同様に構成され、上下の仕切り板により画成されており、その間に紙幣を積載するためのステージが、クッション部材により積載された紙幣の重みに応じて徐々に下降するように設けられている。
【0054】
さらに具体的に説明すると、第1スタッカ700Aは、仕切り板702,703の間に形成され、地板となる仕切り板703にステージ711が細いワイヤ状バネ材をクロスさせて構成されたクッション部材721を介して沈降自在に載せてある。第2スタッカ700Bは、仕切り板703,704の間に形成され、地板となる仕切り板704にステージ712がクッション部材721と同様のクッション部材722を介して沈降自在に載せてある。第3スタッカ700Cから第5スタッカ700Eも、同様に構成されているので、符号の説明のみに止めて詳細な説明を割愛する。705〜707は仕切り板、713〜715はステージ、723〜725はクッション部材である。
【0055】
スタッカ700A〜700Eは、それぞれ搬送路P7側に入り口731〜735を有し、各入り口には小型の送りローラとその送りローラに弾力的に押圧される押えローラからなる搬入ローラ451〜455が設けられている。
【0056】
[振分け機構]
そして、内側の垂直ガイド板433には、図12に示すように、送りローラ435dと436dの間、436dと437dの間、438dと439dの間、及び439dと440dの間においてそれぞれ、搬送路P7を搬送される紙幣をそれぞれのスタッカ方向に連通させる孔h1〜h4が形成してあり、各孔h1〜h4に対応する位置には、振分け機構800A〜800Dの構成要素の一つであるウィングW1〜W4が揺動自在に取付けられている。
【0057】
図12には、図面の簡素化のため、振分け機構の一部の図示を省略してある。また、振分け機構800A〜800Dは、いずれも構成が同じであるので、図13に代表的に第1スタッカ700Aに対応する一つの振分け機構800Aを示して、これに基づいて説明すると、振分け機構800Aは、送りローラ436dの支軸に回動自在に支持されたウィングW1と、そのウィングに一端が枢着され、他端が引っ張りバネ801に結合された第1リンク802と、その第1リンク802の中間点に一端が枢着され、中間点において装置本体に枢支されている第2リンク803と、第2リンクの他端に先端が枢着されているプランジャ804を有するソレノイド805(MG1)とで構成されている。
【0058】
通常は、ソレノイド805は非通電状態にあり、ウィングW1は引っ張りバネ801の作用により、図13(a)に示すように後退位置に保持されていて、ウィングW1の爪806が搬送路P7よりも内側の垂直ガイド板433側に後退して搬送路P7を下方に導通させる。
【0059】
これに対して、金種判定部600Bからのスタッカ指定信号及びセンサS5 からの検知信号に基づき電磁石ドライバMGDが起動されると、ソレノイド805に通電されるため、図13(b)に示すように、プランジャ804が吸引されて、ウィングW1が引っ張りバネ801に抗して回動され、そのウィングの爪806が搬送路P7を斜めに横断する。従って、搬送路P7を下方に搬送される紙幣は、そのウィングW1により内側の垂直ガイド板433の所定の孔h1から第1スタッカ700A方向に誘導され、ウィングW1と搬入ローラ451との間に必要により設けられた補助ガイド板461を介して、搬入ローラ451の間に進入されるため、上側の仕切り板702の付近に設けられた入り口731から第1スタッカ700A内に送り込まれるようになっている。
【0060】
[制御部]
次に、制御部900について、図14に基づいて説明する。
制御部900は、CPUを中心として構成され、ROM,RAM等の記憶部910に接続されている。
制御部900には、図14に示すように、外部の紙幣搬送路P0 の末端に設けられたセンサS0 、この紙幣収納装置の搬送路に設けられたセンサS1 〜S5 、各ウィングの開閉状態を検知するセンサS6 〜S9 ,各スタッカの入り口に設けられたセンサS10〜S14から検知信号が入力されるほか、紙幣金種判別用検出部600Aからの検出信号が入力される。そして、これらの入力に基づき、所定の処理及び判定をして、モータM1 ,M2 、繰出し機構の電磁クラッチ302、紙幣収納部の第1から第4のスタッカに対応するソレノイドMG1 〜MG4 にそれぞれ制御信号を与えるようになっている。
【0061】
続いて、上記構成による動作を説明する。
1)制御部900は、センサS0 からの検知信号を常時監視し、外部の紙幣搬送路P0 の末端から紙幣が排出されるか否かを調べる。そのセンサS0 が紙幣を検知せずに明(OFF)のうちは、モータM1 ,M2 を停止させている。
2)センサS0 が紙幣先端を検知して暗(ON)になった時、初めてモータM1 ,M2 を回転させ、外部の紙幣搬送路P0 の末端から排出される紙幣を取込み口101から取込ローラ104〜106で本体内に取込む。取込まれた紙幣は、姿勢変換ローラ113,114により縦長垂直の紙幣に変換されて、一時保留機構のホッパ201内に落ち、保留される。
3)一時保留機構200のセンサS1 が紙幣により暗にされたことにより、制御部900は、電磁クラッチ302をONして、繰出しローラ301を回転させ、ホッパ内の紙幣を、既に回転されている下部搬送部400Aに向けて繰出す。
4)繰出された紙幣は、紙幣搬送機構400により途中で停止することなく、紙幣収納部の所定のスタッカに向けて搬送され、その間にセンサS2 ,S3 ,S4 ,S5 の間を通過する。
5)制御部900は、電磁クラッチ302をONした時から所定時間経過してもセンサS2 が暗にならない時は、電磁クラッチ302を所定時間OFFした後、再度ONして、繰出し動作を行う。この動作はリトライ動作として所定時間内にセンサS2 が暗になるまで4回繰返し、センサS2 が暗にならない時は、搬送ジャムと判定してエラー信号を出し、モータM2 を停止させる。エラー信号は紙幣ジャム報知にも使用することができる。
ただし、この時、外部の紙幣搬送路P0 に紙幣がきているうちは、紙幣取込み用モータM1 は動作したままとして、一時保留機構200までの紙幣取込を継続する。
6)センサS2 は、繰出された紙幣の後端を検知したとき、検知信号を制御部900に入力する。制御部900は、これに基づき、電磁クラッチ302にOFF命令を出す。
7)制御部900は、紙幣の後端がセンサS2 を通過した時から、モータM2 回転のための所定ステップ経過後に、センサS1 が暗であるときは、電磁クラッチ302にON命令を出して、次の紙幣の繰出し動作を行う。すなわち、センサS2 は紙幣繰出しタイミングを決めるために用いられる。
8)上向き搬送路P3 に設けてあるセンサS3 は、スキュー検知用であり、正常搬送時は暗状態である。例えば、3mm以上スキューした時は明となり、その時間長さでスキューの程度が判断される。
9)紙幣がセンサS3 を通過した後、紙幣金種判定用検出部600Aからの検知信号が制御部900の判定部600Bに与えられ、前述のようにして金種判定がされ、その判定結果が保持部905に論理積条件の一つとして入力される。
10)制御部900は、L型搬送路の垂直部分に設けられたセンサS4 からの検知信号に基づいて、ジャム監視部907により単独で通過時間を計測してジャム検知をするとともに、センサS2 通過後からの到達時間も監視していて、所定時間経過してもセンサS4 に紙幣が到達しないときは、センサS2 〜S4 間ジャムと判断してエラー信号を出し、かつ、モータM2 を停止させる。
11)制御部900は、紙幣の先端がセンサS5 にかかった時点で、保持部905に論理積条件のもう一つとして入力する。これにより、金種判定結果に対応する所定の電磁石ドライバMGDが起動される。これにより、所定のソレノイドMGが励磁される。すなわち紙幣を搬送路P7 から逸らすべき振分け手段に振分け動作をさせる。金種判定結果は、紙幣の後端が検出部600Aを抜けた時点で得られているが、その情報はセンサS5 に紙幣の後端が到達するまで保留されている。
センサS5 を通過した紙幣は、金種判定結果に対応して開かれたウィングに誘導されてスタッカに入る。開いたウィングを閉じるタイミングは、後続の紙幣の先端がセンサS5 にかかった時点で判断する。すなわち、1枚目と2枚目が同一金種の紙幣であれば、ウィングはそのまま開放状態に維持され、金種が違う紙幣の時には閉じる。ウィング駆動用電磁石MGは、開状態が連続しても良いように、キープソレノイドを使用している。
12)図14のS10,S11,S12,S13,S14は、各々リジェクト、千円,2千円,5千円,1万円のスタッカの入口に設けられたセンサであり、紙幣の後端がこのセンサを通過した後に、初めて計数部906により紙幣の計数がされる。従って、仮にそれ以前でジャムした紙幣は計数されていないので、ジャムした紙幣をすべて取出して再び一時保留機構200のホッパ201内へ戻す必要がある。
13)制御部900は、上記センサS10〜S14からの検知信号を用いて、計数部906により各スタッカごとに収納した紙幣を計数するとともに、ジャム監視部907により単独で通過時間を計測してジャム監視も行っている。また、センサS5 からの検知信号を合わせ用いて、センサS5 設置位置からの到達時間も監視し、各スタッカまでの到達所要時間を経過してもセンサS10〜S14に到達しない時は、ジャムと判断して、エラー信号を出し、モータM2 を止め、紙幣の搬送を停止させる。
【0062】
紙幣収納部には、最上段に金種判定が不能とされた紙幣を収納するためのスタッカ、次段から最下段にかけて単位金額が小さい金種から順次大きい金種の紙幣を収納するためのスタッカを設けたので、金種判定不能な歪み又は破れの程度が大きい紙幣を、できるだけ近い位置に収納されるため、ジャム発生率を低く押えることができる。また、判定された紙幣も、収納率の多い紙幣程、搬送距離を短くなるので、ジャム発生率が低下する。
【0063】
上記スタッカは、この紙幣収納装置に出し入れ自在な金庫に代えてもよい。その金庫は、上記スタッカと同様に、バネで支持されたステージを有することが望ましい。そして、スタッカに積載された紙幣も、金庫も、筐体Hの正面扉を解錠開放して取出しが可能とされている。
【0064】
【発明の効果】
求項1の発明によれば、紙幣は取込み手段により取込まれて、一時保留手段により一時保留され、一枚繰出し手段により所定タイミングで一枚ずつ繰出され、紙幣搬送手段により紙幣収納部に向けて搬送され、その途中で金種判定手段により金種を判定され、判定結果に基づいてその判定結果に対応する所定のスタッカの振分け手段により振分けられて所定金種のスタッカに誘導され、積載されるので、外部の紙幣搬送路から紙幣が搬送されてくる密度に関係なく、一枚ずつ確実に金種判定をして、金種別の紙幣収納を高い信頼度をもって実行できる。
そして、前記各手段及び紙幣収納部を収容する直立直方体状の筐体を有し、取込み手段は、外部の紙幣搬送路の末端から垂直横長状態で排出される紙幣を前記筐体の背面のほぼ中間部に開口する取込み口から前記筐体の正面方向に取込み、垂直縦長状態の姿勢に変換して、一時保留手段のホッパ内に落し込むように構成され、一枚繰出し手段は、前記ホッパの底部から前記筐体の右側面方向に繰出すように設置され、紙幣搬送手段は、一枚繰出し手段から繰出された紙幣を筐体の右側面至近まで搬送する下部搬送部と、前記右側面に沿って上方に搬送する上向き搬送部と、前記右側面から筐体の上面の前記筐体の左側面付近まで倒立L字状に搬送するL型搬送部と、そのL型搬送部の末端から筐体の左側面に沿って紙幣収納部の下端部まで下方に搬送する下向き搬送部とから構成され、L型搬送部の垂直部分の中に金種判定用検出部が設けられ、紙幣収納部はL型搬送部の水平部分の下側であってL型搬送部の垂直部分と前記下向き搬送部の間に設けられ、スタッカは上下段状に並設され、各スタッカ上には前記下向き搬送部から紙幣が振分け手段により導出されて水平状態で積載されるので、比較的多い構成要素をできるだけ小さな容積(筐体)の中に稠密に配置することが可能であり、装置の小型化を図ることができる。
また、各スタッカに積載された紙幣は筐体の正面扉を解錠開放して取出しが可能であるから、紙幣回収所要時間の短縮及び犯罪誘発の危険率の低下を実現することができる。
【0065】
請求項2の発明によれば、一枚繰出し手段と金種判定手段の間に、幅寄せ手段を設けたので、取込み手段により取込まれる時、又は一枚繰出し手段により繰出される時の紙幣の姿勢のいかんに関わりなく、すべての紙幣が金種判定手段の中の所定位置を搬送されるため、正確な金種判定を期待することができる。
【0066】
請求項3の発明によれば、金種判定手段を通過した紙幣が、紙幣収納部の直前に設けられた基準位置到達センサにより検知された時に、その金種に対応する所定の振分け手段を動作させるようにしたので、紙幣収納速度を高めることができるとともに、金種を判定された紙幣と、その判定された紙幣の収納位置との間に食い違いが生じることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の紙幣収納装置の構成を概略的に示すブロック図。
【図2】 紙幣収納装置の上面・背面・右側面を見た一部省略透視斜視図。
【図3】 幣収納装置の上面・正面・左側面を見た一部省略透視斜視図。
【図4】 紙幣が取込まれてから金庫に収納されまでの流れに沿って構成全体を示す概念図。
【図5】 取込み機構の平面図。
【図6】 同じく右側面図。
【図7】 駆動力伝達系統を省略して主として一時保留機構、一枚繰出し機構及び搬送機構の一部を構成する下部搬送部を示す正面図。
【図8】 主として駆動力伝達系統を抽出して示す正面図。
【図9】 主として上向き搬送部と幅寄せ機構を示す正面図。
【図10】 同じく右側面図。
【図11】 搬送機構の一部を構成するL型搬送部の正面図。
【図12】 搬送機構の一部と紙幣収納部と振分手段の一部を示す正面図。
【図13】 振分け機構の構成及び作用を説明する正面図。
【図14】 制御系統図。
【符号の説明】
P0 外部の紙幣搬送路
S0 センサ
H 筐体
F1 筐体の正面
F2 筐体の背面
F3 筐体の右側面
F4 筐体の左側面
100 取込み機構
M1 紙幣取込み用モータ
104〜106 取込みローラ
113,114 姿勢変換ローラ
N 紙幣
P1 搬送路
P2 搬送路
200 一時保留機構
201 ホッパ
204 案内ベルト
207 羽根車
300 一枚繰出し機構
301 フィードローラ
302 電磁クラッチ
303 リバースローラ
400 紙幣搬送機構
400A 下部搬送部
400B 上向き搬送部
400C L型搬送部
400D 下向き搬送部
500 幅寄せ機構
503a,503b,511a,511b 幅寄せローラ
600 金種判定機構
600A 検出部
600B 判定部
700 紙幣収納部
700A〜700E スタッカ
711〜715 ステージ
731〜735 スタッカの入り口
800 振分け機構
800A〜800D 各振分け手段
W1 〜W4 ウィング
805 電磁石
S1 〜S14 センサ

Claims (3)

  1. 外部の紙幣搬送路の末端から排出される紙幣を取込むための取込み手段と、取込まれた紙幣を複数枚一時保留し得る一時保留手段と、一時保留された紙幣を一枚ずつ繰出すための一枚繰出し手段と、繰出された紙幣の金種を判定するための金種判定手段と、判定結果の種類数に対応する数のスタッカを所定の順序で並設してなる紙幣収納部と、前記一枚繰出し手段により繰出された紙幣を前記金種判定手段の中を通過させ、前記紙幣収納部の最終スタッカまで所定順序で全スタッカの付近を搬送するための紙幣搬送手段と、前記最終スタッカを除くほかのスタッカに対応して設けられ、前記紙幣搬送手段により搬送される紙幣を前記スタッカのいずれか一つに選択的に誘導して積載させるための振分け手段と、前記一枚繰出し手段に所定タイミングで一枚繰出し動作をさせ、かつ、前記金種判定手段の判定結果に応じて所定の振分け手段に所定タイミングで振分け動作をさせる制御手段とを備えた紙幣収納装置において、
    前記各手段及び紙幣収納部を収容する直立直方体状の筐体を有し、
    前記取込み手段は、前記筐体の背面の高さ方向中間位置において外に開口し、外部の紙幣搬送路の末端を挿入可能な取込み口を有するとともに、前記外部の紙幣搬送路の末端から垂直横長状態で排出される紙幣を前記取込み口から前記筐体の正面方向に取込んで垂直縦長状態の姿勢に変換して、前記一時保留手段を構成するホッパ内に落下させるように構成され、
    前記一枚繰出し手段は前記ホッパの下端の繰出し口から一枚ずつ繰出すものであり、
    前記紙幣搬送手段は、前記一枚繰出し手段から繰出された紙幣を前記筐体の右側面至近位置まで搬送する下部搬送部と、その下部搬送部の末端から送り出される紙幣を前記筐体の右側面に沿って上方に搬送する上向き搬送部と、その上向き搬送部の上端部において紙幣を受取り、さらに前記筐体の右側面の上半部に沿って前記筐体の上面の近傍まで上方に搬送した後、引き続きその上面近傍を前記筐体の正面近傍まで水平に搬送するL型搬送部と、そのL型搬送部の末端から送り出される紙幣を受取り、前記紙幣収納部の各スタッカの入り口至近位置を下方に搬送する下向き搬送部とから構成され、
    前記金種判定手段は、前記紙幣搬送手段により搬送される紙幣の金種判定用検出部と前記制御部の金種判定部とからなり、前記金種判定用検出部は前記L型搬送部の垂直部分の中に設けられており、
    前記紙幣収納部は、前記L型搬送部の水平部分の下側であって前記L型搬送部の垂直部分と前記下向き搬送部との間に設置され、スタッカは上下段状に並設され、各スタッカ上には前記下向き搬送部から紙幣が前記振分け手段により導出されて水平状態で積載されるものであって、各スタッカに積載された紙幣は前記筐体の正面扉を開放して取出し可能であること、
    を特徴とする紙幣収納装置。
  2. 一枚繰出し手段と金種判定手段の間に、搬送中の紙幣を所定の搬送基準面に寄せる幅寄せ手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載された紙幣収納装置。
  3. 金種判定手段を通過した紙幣が紙幣収納部の直前に設けられた基準位置に到達したことを検知するセンサを設け、制御手段はそのセンサにより検知された時にその紙幣の判定された金種に対応する所定の振分け手段を動作させることを特徴とする請求項1又は2に記載された紙幣収納装置。
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