JPWO2020110858A1 - 基板洗浄方法、処理容器洗浄方法、および基板処理装置 - Google Patents

基板洗浄方法、処理容器洗浄方法、および基板処理装置 Download PDF

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Abstract

処理容器の内部に基板を配置する工程と、前記処理容器の内部に配置されたガスノズルの噴射口からガスを噴射する工程と、前記ガスノズルからのガスの噴射によって発生した垂直衝撃波を、前記基板の主表面に衝突させる工程と、前記垂直衝撃波を前記基板の前記主表面に衝突させることにより、前記基板の前記主表面に付着したパーティクルを除去する工程とを有する、基板洗浄方法。

Description

本開示は、基板洗浄方法、処理容器洗浄方法、および基板処理装置に関する。
特許文献1に記載の基板洗浄方法は、ノズル部からガスを吐出することによりガスクラスターを生成する工程と、ガスクラスターを基板の表面に垂直に照射してパーティクルを除去する工程とを含む。ガスクラスターの照射時におけるノズル部の先端から基板までの距離が10mm〜100mmである。
日本国特開2015−26745号公報
本開示の一態様は、基板を汚染するパーティクルを効率良く除去できる、技術を提供する。
本開示の一態様に係る基板洗浄方法は、
処理容器の内部に基板を配置する工程と、
前記処理容器の内部に配置されたガスノズルの噴射口からガスを噴射する工程と、
前記ガスノズルからのガスの噴射によって発生した垂直衝撃波を、前記基板の主表面に衝突させる工程と、
前記垂直衝撃波を前記基板の前記主表面に衝突させることにより、前記基板の前記主表面に付着したパーティクルを除去する工程とを有する。
本開示の一態様によれば、基板を汚染するパーティクルを効率良く除去できる。
図1は、一実施形態に係る基板処理装置を示す側面図である。 図2は、一実施形態に係るガスノズル移動機構を示す平面図である。 図3は、一実施形態に係る垂直衝撃波の基板への衝突を示す断面図である。 図4は、ガスノズルの噴射口から下方向への距離Lと、噴射口から噴射されたガスの圧力との関係の一例を示す図である。 図5は、ガスノズルの噴射口から下方向への距離Lと、噴射口から噴射されたガスの質量流束密度との関係の一例を示す図である。 図6は、図5(c)に示すシミュレーション結果の一例のグラフである。 図7は、粒径200nmのパーティクルの除去率PRE1と、ガスノズルの噴射口と基板の主表面とのギャップG1との関係の一例を示す図である。 図8は、ガスノズルの噴射口と基板の主表面とのギャップG1と、噴射口から噴射されたガスの質量流束密度との関係の一例を示す図である。 図9は、一実施形態に係るガスクラスターの基板への衝突を示す断面図である。 図10は、粒径40nmのパーティクルの除去率PRE2と、ガスノズルの噴射口と基板の主表面とのギャップG1との関係の一例を示す図である。 図11は、一実施形態に係る基板洗浄方法を示すフローチャートである。 図12は、一実施形態に係る基板洗浄方法によって洗浄される基板の状態の経時変化を示す図である。 図13は、一実施形態に係る基板処理装置の処理容器洗浄時の状態を示す側面図である。 図14は、ガスノズルの噴射口と基板保持部の基板保持面とのギャップG2と、噴射口から噴射されたガスの流速との関係の一例を示す図である。 図15は、一実施形態に係る処理容器洗浄方法を示すフローチャートである。 図16は、一実施形態に係る処理容器の内壁面である側壁面に形成されるガスノズルを示す図である。 図17は、渦状の気流を形成するガスノズルのノズル穴の断面形状の一例を示す図である。 図18は、渦状の気流を形成するガスノズルのノズル穴の断面形状と、ノズル穴の出口から噴射されたガスの流速との関係のシミュレーション結果の一例を示す図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。尚、各図面において同一の又は対応する構成には同一の又は対応する符号を付し、説明を省略することがある。以下の説明において、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向は互いに垂直な方向であり、X軸方向およびY軸方向は水平方向、Z軸方向は鉛直方向である。また、下方とは鉛直方向下方(Z軸負方向)を意味し、上方とは鉛直方向上方(Z軸正方向)を意味する。
図1は、一実施形態に係る基板処理装置を示す側面図である。図2は、一実施形態に係るガスノズル移動機構を示す平面図である。基板処理装置10は、基板2の主表面3に向けてガスを噴射することにより、基板2の主表面3に付着したパーティクル5、6(図12参照)を除去する。基板2は、例えばシリコンウェハなどの半導体基板である。基板処理装置10は、処理容器20と、基板保持部30と、回転軸部34と、回転駆動部36と、昇降駆動部38と、ガスノズル40と、ガスノズル移動機構50と、ガス供給機構60と、減圧機構70と、制御部90とを備える。
処理容器20は、基板2が処理される空間を内部に有する。処理容器20の内部は、例えば円柱状の空間である。処理容器20は、基板2の搬入出口であるゲート(不図示)と、ゲートを開閉するゲートバルブ(不図示)とを有する。
基板保持部30は、処理容器20の内部に配置され、基板2を保持する基板保持面31を有する。基板保持部30は、例えば、基板2のパーティクル5、6が除去される主表面3を上に向けて、基板2を水平に保持する。
回転軸部34は、基板保持部30の中央から下方に延びており、鉛直に配置される。回転軸部34の上端部は処理容器20の内部に配置され、回転軸部34の下端部は処理容器20の外部に配置される。
回転駆動部36は、回転軸部34を鉛直軸周りに回転させることにより、基板保持部30を回転させる。回転駆動部36は、例えば回転モータと、回転モータの回転駆動力を回転軸部34に伝達する伝達機構とを有する。
昇降駆動部38は、基板保持部30を昇降させる。昇降駆動部38は、例えば流体圧シリンダなどで構成される。昇降駆動部38は、回転駆動部36を介して基板保持部30を昇降させるが、回転駆動部36を介さずに基板保持部30を昇降させてもよい。
ガスノズル40は、基板保持部30に保持されている基板2の主表面3に向けて、ガスを噴射する。ガスノズル40は、ガスの噴射口41を下に向けて、基板保持部30の上方に配置される。
ガスノズル移動機構50は、基板保持部30の径方向に、ガスノズル40を移動させる。ガスノズル移動機構50は、基板保持部30の中心部の真上の位置と、基板保持部30の外周部の真上の位置との間で、ガスノズル40を移動させる。
ガスノズル移動機構50は、例えば旋回アーム51と、旋回アーム51を旋回させる旋回駆動部52とを有する。旋回アーム51は、水平に配置され、その先端部に、ガスノズル40の噴射口41を下に向けて、ガスノズル40を保持する。旋回駆動部52は、旋回アーム51の基端部から下方に延びる旋回軸53を中心に、旋回アーム51を旋回させる。
なお、ガスノズル移動機構50は、旋回アーム51と旋回駆動部52との代わりに、ガイドレールと直動機構とを有してもよい。ガイドレールは水平に配置され、直動機構がガイドレールに沿ってガスノズル40を移動させる。
ガスノズル移動機構50は、ガスノズル40を昇降させる昇降駆動部54をさらに有してよい。昇降駆動部54は、例えば流体圧シリンダなどで構成される。昇降駆動部54は、旋回駆動部52を介してガスノズル40を昇降させるが、旋回駆動部52を介さずにガスノズル40を昇降させてもよい。
ガス供給機構60は、ガスノズル40にガスを供給する。ガス供給機構60は、下流端がガスノズル40に接続される共通ラインL1と、共通ラインL1の上流端から第1供給源61まで延びる第1分岐ラインL2と、共通ラインL1の上流端から第2供給源62まで延びる第2分岐ラインL3とを有する。
共通ラインL1には、ガスノズル40へのガスの供給圧Pを調整する圧力調整弁63が設けられる。圧力調整弁63は、制御部90による制御下で、ガスノズル40へのガスの供給圧Pを調整する。なお、共通ラインL1の、圧力調整弁63の上流側には、ガスブースターなどの昇圧器がさらに設けられてもよい。
第1分岐ラインL2には、第1開閉弁64と、第1流量調整弁65とが設けられる。第1開閉弁64がガスの流路を開くと、第1供給源61からガスノズル40にガスが供給される。第1流量調整弁65は、第1分岐ラインL2を流れるガスの流量を調整する。第1開閉弁64がガスの流路を閉じると、第1供給源61からガスノズル40へのガスの供給が停止される。
第2分岐ラインL3には、第2開閉弁66と、第2流量調整弁67とが設けられる。第2開閉弁66がガスの流路を開くと、第2供給源62からガスノズル40にガスが供給される。第2流量調整弁67は、第2分岐ラインL3を流れるガスの流量を調整する。第2開閉弁66がガスの流路を閉じると、第2供給源62からガスノズル40へのガスの供給が停止される。
第1供給源61は、例えば二酸化炭素(CO)ガスをガスノズル40に供給する。一方、第2供給源62は、例えば水素(H)ガスをガスノズル40に供給する。ガスノズル40に供給されるガスに含まれる、二酸化炭素ガスの含有率Cは、第1流量調整弁65と第2流量調整弁67とによって調整される。第1流量調整弁65と第2流量調整弁67とは、制御部90による制御下で、二酸化炭素ガスの含有率Cを調整する。なお、制御部90が二酸化炭素ガスの含有率Cをゼロに設定する場合、第2開閉弁66は、制御部90による制御下で、ガスの流路を閉じる。
減圧機構70は、処理容器20の内部を減圧する。減圧機構70は、例えば、処理容器20の内部のガスを吸引する吸引ポンプ71と、処理容器20の内壁面22に形成される吸引口27から吸引ポンプ71まで延びる吸引ライン72の途中に設けられる圧力調整弁73とを有する。吸引口27は、処理容器20の下壁面24に形成され、回転軸部34の周りに等間隔で複数配置されてよい。
制御部90は、例えばコンピュータで構成され、CPU(Central Processing Unit)91と、メモリなどの記憶媒体92とを備える。記憶媒体92には、基板処理装置10において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部90は、記憶媒体92に記憶されたプログラムをCPU91に実行させることにより、基板処理装置10の動作を制御する。また、制御部90は、入力インターフェース93と、出力インターフェース94とを備える。制御部90は、入力インターフェース93で外部からの信号を受信し、出力インターフェース94で外部に信号を送信する。
かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記憶されていたものであって、その記憶媒体から制御部90の記憶媒体92にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、例えば、ハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)、メモリーカードなどが挙げられる。なお、プログラムは、インターネットを介してサーバからダウンロードされ、制御部90の記憶媒体92にインストールされてもよい。
図3は、一実施形態に係る垂直衝撃波の基板への衝突を示す断面図である。ガスノズル40は、例えば、一般的にラバールノズルと呼ばれるものであり、噴射口41および供給口42よりも小さい直径のスロート43を有する。ガスノズル40は、スロート43と噴射口41との間に、スロート43から噴射口41に向うほど直径が大きくなるテーパー穴45を有する。
ガスノズル40は、処理容器20の内部に配置される。処理容器20の内部は、減圧機構70によって予め減圧される。ガスノズル40の供給口42に供給されたガスは、スロート43を通過することにより音速を超える速度に加速され、噴射口41から噴射される。
噴射されたガスは、垂直衝撃波SWを形成する。垂直衝撃波SWは、マッハディスク(Mach Disk)とも呼ばれる。垂直衝撃波SWは、伝播方向に対し垂直な波面を有する衝撃波である。衝撃波は、処理容器20の内部を超音速で伝播する圧力の不連続な変化である。
制御部90は、基板保持部30に保持されている基板2に対するガスの衝突を制御する。基板2に対するガスの衝突は、例えば、(1)ガスノズル40の噴射口41と基板2の主表面3とのギャップG1、(2)ガスノズル40に供給されるガスに含まれる、二酸化炭素ガスの含有率C、および(3)ガスノズル40へのガスの供給圧Pなどによって変化する。
そこで、制御部90は、ギャップG1、二酸化炭素ガスの含有率C、供給圧Pのうち少なくとも1つを制御することで、基板2に対するガスの衝突を制御する。ここで、制御部90は、基板保持部30のZ軸方向位置を制御することでギャップG1を制御してもよいし、ガスノズル40のZ軸方向位置を制御することでギャップG1を制御してもよい。
制御部90は、ガスの噴射により発生した垂直衝撃波SWを、基板2の主表面3に衝突させる。垂直衝撃波SWが基板2の主表面3に作用するので、詳しくは後述するが、基板2の主表面3に付着した、粒径が100nm以上である大粒径のパーティクル5を効率良く除去できる。
ガスノズル40の中心線は、基板2の主表面3に対し垂直に配置されてよい。垂直衝撃波SWの波面が、基板2の主表面3に平行に衝突する。それゆえ、垂直衝撃波SWが基板2の主表面3に作用する範囲が広く、大粒径のパーティクル5を効率良く除去できる。また、基板2の主表面3の凹凸パターン4のパターン倒壊を抑制できる。
図4は、ガスノズルの噴射口から下方向への距離Lと、噴射口から噴射されたガスの圧力との関係の一例を示す図である。図4(a)は、二酸化炭素ガスの含有率Cが25体積%であって水素ガスの含有率が75体積%であるときの圧力のシミュレーション結果の一例を示す。図4(b)は、二酸化炭素ガスの含有率Cが50体積%であって水素ガスの含有率が50体積%であるときの圧力のシミュレーション結果の一例を示す。図4(c)は、二酸化炭素ガスの含有率Cが100体積%であって水素ガスの含有率が0体積%であるときの圧力のシミュレーション結果の一例を示す。
図4のシミュレーションでは、ANSYS社の流体解析ソフトウェア(商品名:Fluent)を用いて、定常状態の流体解析を実施した。また、図4のシミュレーションでは、供給口42の直径を10mmに、スロート43の直径を0.24mmに、噴射口41の直径を4.4mmに、テーパー穴45のテーパー角度を6°に、それぞれ設定した。さらに、図4のシミュレーションでは、供給口42におけるガスの供給圧Pを0.7MPaに、供給口42におけるガスの温度を−10℃に、処理容器20の内部の気圧を40Paに、それぞれ設定した。さらにまた、図4のシミュレーションでは、ガスノズル40の中心線を中心に左右対称な長方形の2次元解析領域を設定し、2次元解析領域の四辺にガスが自由に流出する流出境界を設定した。
図4から明らかなように、ガスノズル40の噴射口41から下方向への距離Lが約30mm〜40mmの領域GA(図6参照)と、距離Lが約70mm〜80mmの領域GB(図6参照)とに、圧力の不連続な変化である垂直衝撃波SWが形成されることが分かる。
図5は、ガスノズルの噴射口から下方向への距離Lと、噴射口から噴射されたガスの質量流束密度Dとの関係の一例を示す図である。図5(a)は、二酸化炭素ガスの含有率Cが25体積%であって水素ガスの含有率が75体積%であるときの質量流束密度のシミュレーション結果の一例を示す。図5(b)は、二酸化炭素ガスの含有率Cが50体積%であって水素ガスの含有率が50体積%であるときの質量流束密度のシミュレーション結果の一例を示す。図5(c)は、二酸化炭素ガスの含有率Cが100体積%であって水素ガスの含有率が0体積%であるときの質量流束密度のシミュレーション結果の一例を示す。なお、図5のシミュレーションは、図4のシミュレーションと同じ設定で実施した。
質量流束密度Dとは、単位時間に単位面積を通過するガスの質量を示す物理量であり、垂直衝撃波SWの強さの指標である。質量流束密度Dは、下記の式(1)から算出される。
D=ρ×v・・・(1)
上記の式(1)において、ρはガスの密度(kg/m)であり、vはガスの流速(m/s)である。ガスの流速が正であることはガスが上方から下方に流れることを意味し、ガスの流速が負であることはガスが下方から上方に流れることを意味する。供給圧Pが大きいほど、ガスの密度ρとガスの流速vの両方が大きくなるので、質量流束密度Dが大きくなる。また、水素ガスよりも大きな分子量の二酸化炭素ガスの含有率Cが大きいほど、ガスの密度ρが大きくなるので、質量流束密度Dが大きくなる。
図5のシミュレーション結果と、図4のシミュレーション結果とから明らかなように、質量流束密度Dの大きさが大きいところで、垂直衝撃波SWが形成されることが分かる。
図6は、図5(c)に示すシミュレーション結果の一例のグラフである。図6に示すように、距離Lがゼロから大きくなるに従って、質量流束密度Dが急激に低下した後、質量流束密度Dが急激に上昇し、その後、質量流束密度Dは低下と上昇とを繰り返す。
図6のシミュレーション結果と、図4のシミュレーション結果とを比較すれば明らかなように、垂直衝撃波SWは、質量流束密度Dの値が各ピーク値の半値以上になる領域GA、GBで形成されることが分かる。
なお、垂直衝撃波SWは、距離Lが約0mm〜25mmの領域であって質量流束密度Dが急激に低下する領域では、発生しない。
図7は、粒径200nmのパーティクルの除去率PRE1と、ガスノズルの噴射口と基板の主表面とのギャップG1との関係の一例を示す図である。パーティクルの除去率PRE1は、下記の式(2)から算出した。
PRE1=(n1−n2)/n1×100・・・(2)
上記の式(2)において、n1は洗浄前の基板2の主表面3に付着させた粒径200nmのシリカ粒子の数であり、n2は洗浄後の基板2の主表面3に残った粒径200nmのシリカ粒子の数である。シリカ粒子の数n1、n2は、SEM(Scanning Electron Microscope)によって計測した。
基板2の洗浄は、基板保持部30の回転数を150rpmに、ガスノズル40の旋回速度を1°/sにそれぞれ設定し、基板保持部30に保持されている基板2の主表面3の全体にガスノズル40からガスを衝突させることにより実施した。また、基板2の洗浄は、図4のシミュレーションと同様に、供給口42の直径を10mmに、スロート43の直径を0.24mmに、噴射口41の直径を4.4mmに、テーパー穴45のテーパー角度を6°に、それぞれ設定した。さらに、基板2の洗浄は、図4のシミュレーションと同様に、供給口42におけるガスの供給圧Pを0.7MPaに、供給口42におけるガスの温度を−10℃に、処理容器20の内部の気圧を40Paに、それぞれ設定した。
図7から明らかなように、ギャップG1が約40mmであるときに、粒径200nmのシリカ粒子の除去率PRE1が向上することが分かる。なお、ギャップG1が約40mmであるときには、後述の図8から明らかなように、垂直衝撃波SWが基板2の主表面3に衝突する。従って、垂直衝撃波SWを基板2の主表面3に衝突させることにより、粒径200nmのシリカ粒子の除去率PRE1が向上することが分かる。
また、図7から明らかなように、水素ガスよりも大きな分子量の二酸化炭素ガスの含有率Cが大きいほど、粒径200nmのシリカ粒子の除去率PRE1が向上することが分かる。上記の式(1)から明らかなように、質量流束密度Dはガスの密度ρに比例するので、水素ガスよりも大きな分子量の二酸化炭素ガスの含有率Cが大きいほど、質量流束密度Dが大きくなることが理由であると推定される。
図8は、ガスノズルの噴射口と基板の主表面とのギャップG1と、噴射口から噴射されたガスの質量流束密度との関係の一例を示す図である。図8(a)は、ギャップG1が35mmであるときの質量流束密度のシミュレーション結果の一例を示す。図8(b)は、ギャップG1が40mmであるときの質量流束密度のシミュレーション結果の一例を示す。図8(c)は、ギャップG1が50mmであるときの質量流束密度のシミュレーション結果の一例を示す。
図8のシミュレーションでは、ガスノズル40の噴射口41から下方に35mm、40mm、または50mm離れた位置に、基板2の主表面3として、長方形の2次元解析領域の下側の一辺にはガスの出入りの無い壁面境界を設定した。長方形の2次元解析領域の残りの三辺にはガスが自由に流出する流出境界を設定した。また、図8のシミュレーションでは、二酸化炭素ガスの含有率Cを100体積%に、水素ガスの含有率を0体積%に、それぞれ設定した。これら以外の設定は、図4のシミュレーションと同じ設定であった。
図8から明らかなように、ギャップG1が40mmである場合、基板2の主表面3に、質量流束密度Dが約8kg/msである垂直衝撃波SWを衝突できることが分かる。なお、図8のシミュレーション結果と、図5(c)および図6に示すシミュレーション結果とで、垂直衝撃波SWの発生する位置が僅かにずれるのは、境界条件の設定に起因する。2次元解析領域の下側の一辺に壁面境界を設定した図8のシミュレーション結果が実施例であり、2次元解析領域の下側の一辺に流出境界を設定した図5(c)および図6のシミュレーション結果が参考例である。
図9は、一実施形態に係るガスクラスターの基板への衝突を示す断面図である。図9に示すガスクラスターGCの基板2への衝突と、図3に示す垂直衝撃波SWの基板2への衝突とでは、ギャップG1、二酸化炭素ガスの含有率C、供給圧Pのうち少なくとも1つが異なる。先ず、ガスクラスターGCの発生について説明する。
ガスノズル40は、処理容器20の内部に配置される。処理容器20の内部は、減圧機構70によって予め減圧される。ガスノズル40の供給口42に供給されたガスは、スロート43を通過するときに音速になり、スロート43を通過した後は断熱膨張によって音速を超える速度に加速され、噴射口41から噴射される。
噴射されたガスは、減圧された処理容器20の内部で断熱膨張するので、凝縮温度まで冷却され、原子または分子の集合体であるガスクラスターGCを形成する。ガスクラスターGCは、例えば二酸化炭素ガスの分子同士がファンデルワールス力によって結合した集合体である。
水素ガスは、二酸化炭素ガスと混合状態でスロート43を通過することで、二酸化炭素ガスの噴射速度を上げることができ、結果として二酸化炭素ガスで形成されるガスクラスターGCを加速することができる。
制御部90は、ガスの噴射により発生したガスクラスターGCを、基板2の主表面3に衝突させる。ガスクラスターGCが基板2の主表面3に作用するので、詳しくは後述するが、基板2の主表面3に付着した、粒径が数十nmである小粒径のパーティクル6を効率良く除去できる。
図10は、粒径40nmのパーティクルの除去率PRE2と、ガスノズルの噴射口と基板の主表面とのギャップG1との関係の一例を示す図である。パーティクルの除去率PRE2は、下記の式(3)から算出した。
PRE2=(n3−n4)/n3×100・・・(3)
上記の式(3)において、n3は洗浄前の基板2の主表面3に付着させた粒径40nmのシリカ粒子の数であり、n4は洗浄後の基板2の主表面3に残った粒径40nmのシリカ粒子の数である。シリカ粒子の数n3、n4は、SEM(Scanning Electron Microscope)によって計測した。
基板2の洗浄は、基板保持部30の回転数を150rpmに、ガスノズル40の旋回速度を1°/sにそれぞれ設定し、基板保持部30に保持されている基板2の主表面3の全体にガスノズル40からガスを衝突させることにより実施した。また、基板2の洗浄は、図4のシミュレーションと同様に、供給口42の直径を10mmに、スロート43の直径を0.24mmに、噴射口41の直径を4.4mmに、テーパー穴45のテーパー角度を6°に、それぞれ設定した。さらに、基板2の洗浄は、図4のシミュレーションと同様に、供給口42におけるガスの供給圧Pを0.7MPaに、供給口42におけるガスの温度を−10℃に、処理容器20の内部の気圧を40Paに、それぞれ設定した。
図10から明らかなように、質量流束密度Dが約8kg/msの垂直衝撃波SWが基板2の主表面3に衝突する条件(G1=40mm、C=100体積%)よりも、除去率PRE2の良い条件が存在することが分かる。小粒径のパーティクル6は、小さな表面積を有するので、垂直衝撃波SWの圧力を十分に受けにくく、その恩恵を十分に受けにくい。小粒径のパーティクル6の除去には、分子の集合体であるガスクラスターGCの高速衝突が有効である。また、上記段落[0054]に記載したように、水素ガスと混合させることにより、ガスクラスターGCの速度を上げる事が出来る。
また、図10から明らかなように、二酸化炭素ガスの含有率Cが100体積%である場合、ギャップG1に関係なく、粒径40nmのシリカ粒子の除去率PRE2が略ゼロであった。ガスクラスターGCの失速を抑制する水素ガスが不足することが原因であると推定される。
図11は、一実施形態に係る基板洗浄方法を示すフローチャートである。図11に示す各工程は、制御部90による制御下で実施される。
基板洗浄方法は、処理容器20の内部に基板2を配置する工程S101を有する。この工程S101では、搬送装置が、処理容器20の外部から処理容器20の内部に基板2を搬入し、搬入した基板2を基板保持部30の基板保持面31に配置する。基板保持部30は、基板2の主表面3を上に向けて、基板2を水平に保持する。
基板処理方法は、処理容器20の内部に配置されたガスノズル40の噴射口41からガスを噴射する工程S102を有する。この工程S102では、減圧機構70が処理容器20の内部のガスを吸引すると共に、ガス供給機構60がガスノズル40にガスを供給する。
ガスノズル40に供給されるガスの組成(例えば二酸化炭素ガスの含有率C)は、例えば第1流量調整弁65と第2流量調整弁67とによって調整される。二酸化炭素ガスの含有率Cが100体積%である場合、第2開閉弁66がガスの流路を閉じる。また、ガスノズル40に供給されるガスの供給圧Pは、圧力調整弁63によって調整される。
基板処理方法は、ガスの噴射によって垂直衝撃波SWを形成する工程S103を有する。垂直衝撃波SWが形成される領域GA、GBは図6に示すように不連続的であり、垂直衝撃波SWが形成されない領域が存在する。
基板処理方法は、垂直衝撃波SWを基板2の主表面3に衝突させる工程S104を有する。垂直衝撃波SWの波面が基板2の主表面3に平行に衝突してよい。垂直衝撃波SWが基板2の主表面3に作用する範囲が広い。また、基板2の主表面3の凹凸パターン4のパターン倒壊を抑制できる。
垂直衝撃波SWを基板2の主表面3に衝突させる時に、ガスノズル40の噴射口41と基板2の主表面3とのギャップG1は、例えば37mm以上45mm以下に制御されてよい。強さの強い垂直衝撃波SWを、基板2の主表面3に衝突させることができる。
また、垂直衝撃波SWを基板2の主表面3に衝突させる時に、基板2の主表面3の近傍におけるガスの質量流束密度Dは、例えば6kg/ms以上に制御されてよい。強さの強い垂直衝撃波SWを、基板2の主表面3に衝突させることができる。なお、Dは、15kg/ms以下に制御されてよい。基板2の主表面3の近傍とは、主表面3から2mm以内の範囲を意味する。
基板処理方法は、粒径が100nm以上である大粒径のパーティクル5を除去する工程S105を有する。この工程S105では、垂直衝撃波SWが、その圧力によって大粒径のパーティクル5を基板2の主表面3から分離させる。
上記の工程S102〜工程S105は、基板2の垂直衝撃波SWが当たる位置を変更しながら、繰り返し行われる。その変更は、例えば、回転駆動部36が基板保持部30を回転させながら、ガスノズル移動機構50が基板2の径方向にガスノズル40を移動させることにより実施される。基板2の主表面3の全体に垂直衝撃波SWを当てることができる。
なお、本実施形態では基板保持部30を回転させると共に基板2の径方向にガスノズル40を移動させることにより基板2の垂直衝撃波SWが当たる位置を変更するが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、ガスノズル40を固定した状態で、基板保持部30をX軸方向およびY軸方向に移動させてもよい。
基板処理方法は、基板2に対するガスの衝突条件を変更する工程S106を有する。この工程S106では、制御部90が、ギャップG1、二酸化炭素ガスの含有率C、供給圧Pのうち少なくとも1つを変更することで、基板2に対するガスの衝突条件を変更する。変更前の衝突条件(例えば大粒径のパーティクル5の除去用の衝突条件)と、変更後の衝突条件(例えば小粒径のパーティクル6の除去用の衝突条件)とは、それぞれ、実験またはシミュレーションによって決められ、予め記憶媒体92に記憶される。
基板処理方法は、処理容器20の内部に配置されたガスノズル40の噴射口41からガスを噴射する工程S107を有する。この工程S107では、減圧機構70が処理容器20の内部のガスを吸引すると共に、ガス供給機構60がガスノズル40にガスを供給する。
ガスノズル40に供給されるガスの組成(例えば二酸化炭素ガスの含有率C)は、例えば第1流量調整弁65と第2流量調整弁67とによって調整される。二酸化炭素ガスの含有率Cは、ガスクラスターGCの失速を抑制すべく、好ましくは90体積%以下である。また、ガスノズル40に供給されるガスの供給圧Pは、圧力調整弁63によって調整される。
基板処理方法は、ガスの噴射によってガスクラスターGCを形成する工程S108を有する。ガスクラスターGCは、例えば二酸化炭素ガスの分子同士がファンデルワールス力によって結合した集合体である。
基板処理方法は、ガスクラスターGCを基板2の主表面3に衝突させる工程S109を有する。ガスクラスターGCは基板2の主表面3に垂直に衝突してよい。基板2の主表面3の凹凸パターン4のパターン倒壊を抑制できる。
基板処理方法は、粒径が数十nmである小粒径のパーティクル6を除去する工程S110を有する。上述の如く、小粒径のパーティクル6の除去には、分子の集合体であるガスクラスターGCの高速衝突が有効である。
上記の工程S107〜工程S110は、基板2のガスクラスターGCが当たる位置を変更しながら、繰り返し行われる。その変更は、例えば、回転駆動部36が基板保持部30を回転させながら、ガスノズル移動機構50が基板2の径方向にガスノズル40を移動させることにより実施される。基板2の主表面3の全体にガスクラスターGCを当てることができる。
なお、本実施形態では基板保持部30を回転させると共に基板2の径方向にガスノズル40を移動させることにより基板2のガスクラスターGCが当たる位置を変更するが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、ガスノズル40を固定した状態で、基板保持部30をX軸方向およびY軸方向に移動させてもよい。
基板処理方法は、基板2を処理容器20の内部から処理容器20の外部に搬出する工程S111を有する。この工程S111では、基板保持部30が基板2の保持を解除し、搬送装置が基板保持部30から基板2を受け取り、受け取った基板2を処理容器20の内部から処理容器20の外部に搬出する。
なお、図11に示す各工程の順番は特に限定されない。例えば、基板処理装置10がガスノズル40を複数有する場合、基板処理装置10は、一のガスノズル40を用いて工程S102〜S105を実施するのと並行して、他の一のガスノズル40を用いて工程S107〜S110を実施してもよい。
また、図11に示す工程の一部は実施されなくてもよい。基板処理装置10がガスノズル40を複数有する場合、ガスノズル40毎にガスが基板2の主表面3に衝突する条件を設定できるので、工程S106は不要である。
以上説明したように、本実施形態の基板処理方法は、垂直衝撃波SWを基板2の主表面3に衝突させることにより、基板2の主表面3に付着した大粒径のパーティクル5を除去する工程S105を有する。ガスクラスターGCを基板2の主表面3に衝突させる場合に比べて大粒径のパーティクル5の除去効率を向上でき、基板2の洗浄時間を短縮できる。
垂直衝撃波SWを基板2の主表面3に衝突させることにより小粒径のパーティクル6を除去することも可能であるが、その除去効率はガスクラスターGCを基板2の主表面3に衝突させる場合に比べて低下することがある。
そこで、本実施形態の基板処理方法は、ガスクラスターGCを基板2の主表面3に衝突させることにより、基板2の主表面3に付着した小粒径のパーティクル6を除去する工程S110を有する。これにより、小粒径のパーティクル6の除去効率を向上でき、基板2の洗浄時間を短縮できる。
図12は、一実施形態に係る基板洗浄方法によって洗浄される基板の状態の経時変化を示す図である。図12(a)は、ガスを噴射する工程S101の直前における基板の状態を示す図である。図12(b)は、垂直衝撃波によって大粒径のパーティクルを除去する工程S105の直後における基板の状態を示す図である。図12(c)は、ガスクラスターによって小粒径のパーティクル6を除去する工程S110の直後における基板の状態を示す図である。
垂直衝撃波SWによって大粒径のパーティクル5を除去する工程S105は、ガスクラスターGCによって小粒径のパーティクル6を除去する工程S110の後に実施されてもよいが、図12に示すように工程S110の前に実施されてよい。大粒径のパーティクル5を先に除去することで、小粒径のパーティクル6が露出するので、小粒径のパーティクル6の除去効率を向上できる。基板2の主表面3が凹凸パターン4を有する場合に特に有効である。
なお、垂直衝撃波SWを衝突させた領域にガスクラスターGCを衝突させる限り、一のガスノズル40を用いて工程S102〜S105を実施するのと並行して、他の一のガスノズル40を用いて工程S107〜S110を実施してもよい。
ところで、図1等に示すガスノズル40から噴射されたガスが基板2の主表面3に衝突すると、放射状の気流が形成される。この気流は、基板2の主表面3に沿って流れ、処理容器20の内壁面22に吹き付けられる。
処理容器20の内壁面22は、上壁面23と、下壁面24と、上壁面23の外周から下壁面24の外周まで延びる側壁面25とを有する。基板2の主表面3は水平に配置されるので、基板2の主表面3に沿って流れる気流は側壁面25に吹き付けられる。
基板2の主表面3に沿って流れる気流は、基板2の主表面3から剥離されたパーティクル5、6を、処理容器20の側壁面25に吹き付ける。それゆえ、処理容器20の側壁面25には、パーティクルが付着する。
そこで、制御部90は、処理容器20の側壁面25に付着したパーティクルを除去すべく、処理容器20の内部に配置された衝突板に対する、ガスノズル40から噴射されたガスの衝突を制御する。衝突板としては、例えば図13に示すように、基板保持部30が用いられる。
なお、基板保持部30の代わりに、専用のダミー基板が用いられてもよい。ダミー基板は、基板2と同様に、基板保持部30に保持される。ダミー基板は、処理容器20の内部に保管されてもよいし、処理容器20の外部に保管され、使用時に処理容器20の内部に搬入されてもよい。
図13は、一実施形態に係る基板処理装置の処理容器洗浄時の状態を示す側面図である。処理容器20の洗浄は、例えば一の基板2が処理容器20の内部から処理容器20の外部に搬出された後、別の一の基板2が処理容器20の外部から処理容器20の内部に搬入される前に実施される。
制御部90は、ガスノズル40から噴射されたガスを基板保持部30の基板保持面31に衝突させることにより、放射状の気流GFを形成する。この気流GFは、基板2の主表面3に沿って流れ、処理容器20の側壁面25に吹き付けられ、側壁面25に付着したパーティクルを除去する。
図14は、ガスノズルの噴射口と基板保持部の基板保持面とのギャップG2と、噴射口から噴射されたガスの流速との関係の一例を示す図である。図14(a)は、ギャップG2が35mmであるときの流速のシミュレーション結果の一例を示す。図14(b)は、ギャップG2が40mmであるときの流速のシミュレーション結果の一例を示す。図14(c)は、ギャップG2が50mmであるときの流速のシミュレーション結果の一例を示す。図14において、色の諧調は流速の大きさを表す。色が黒色から白色に近づくほど、流速の大きさが大きい。
図14のシミュレーションでは、ガスノズル40の噴射口41から下方に35mm、40mm、または50mm離れた位置に、基板保持部30の基板保持面31として、長方形の2次元解析領域の下側の一辺にガスの出入りの無い壁面境界を設定した。長方形の2次元解析領域の残りの三辺にはガスが自由に流出する流出境界を設定した。また、図14のシミュレーションでは、二酸化炭素ガスの含有率Cを100体積%に、水素ガスの含有率を0体積%に、それぞれ設定した。これら以外の設定は、図4のシミュレーションと同じ設定であった。
図14から明らかなように、ギャップG2が40mmである場合、基板保持部30の基板保持面31に衝突したガスによって、放射状の気流GFを遠くまで高速で流せることが分かる。また、ギャップG2が約40mmであるときには、上述の図8から明らかなように、垂直衝撃波SWが基板保持部30の基板保持面31に衝突する。従って、垂直衝撃波SWを基板保持部30の基板保持面31に衝突させることにより、放射状の気流GFを遠くまで高速で流せることが分かる。
図15は、一実施形態に係る処理容器洗浄方法を示すフローチャートである。図15に示す各工程は、制御部90による制御下で実施される。図15に示す各工程は、例えば、一の基板2が処理容器20の内部から処理容器20の外部に搬出された後、別の一の基板2が処理容器20の外部から処理容器20の内部に搬入される前に実施される。
処理容器洗浄方法は、処理容器20の内部に配置されたガスノズル40の噴射口41からガスを噴射する工程S201を有する。この工程S201では、減圧機構70が処理容器20の内部のガスを吸引すると共に、ガス供給機構60がガスノズル40にガスを供給する。
ガスノズル40に供給されるガスの組成(例えば二酸化炭素ガスの含有率C)は、例えば第1流量調整弁65と第2流量調整弁67とによって調整される。二酸化炭素ガスの含有率Cが100体積%である場合、第2開閉弁66がガスの流路を閉じる。また、ガスノズル40に供給されるガスの供給圧Pは、圧力調整弁63によって調整される。
処理容器洗浄方法は、ガスの噴射によって垂直衝撃波SWを形成する工程S202を有する。垂直衝撃波SWが形成される領域GA、GB(図6参照)は不連続的であり、垂直衝撃波SWが形成されない領域が存在する。
処理容器洗浄方法は、垂直衝撃波SWを基板保持部30の基板保持面31に衝突させる工程S203を有する。垂直衝撃波SWの波面が基板保持部30の基板保持面31に平行に衝突してよい。垂直衝撃波SWが基板保持部30の基板保持面31に作用する範囲が広い。
垂直衝撃波SWを基板保持部30の基板保持面31に衝突させる時に、ガスノズル40の噴射口41と基板保持部30の基板保持面31とのギャップG2は、例えば37mm以上45mm以下に制御されてよい。強さの強い垂直衝撃波SWを、基板保持部30の基板保持面31に衝突させることができる。
また、垂直衝撃波SWを基板保持部30の基板保持面31に衝突させる時に、基板保持部30の基板保持面31の近傍におけるガスの質量流束密度Dは、例えば6kg/ms以上に制御されてよい。強さの強い垂直衝撃波SWを、基板保持部30の基板保持面31に衝突させることができる。なお、Dは、15kg/ms以下に制御されてよい。
処理容器洗浄方法は、垂直衝撃波SWが基板保持部30の基板保持面31に衝突することで発生した気流GFを、処理容器20の内壁面22に吹き付ける工程S204を有する。気流GFは、放射状に形成され、処理容器20の側壁面25に吹き付けられる。
処理容器洗浄方法は、気流GFを処理容器20の内壁面22に吹き付けることにより、処理容器20の内壁面22に付着したパーティクルを除去する工程S205を有する。処理容器20の内壁面22から除去されたパーティクルは、処理容器20の下壁面24に形成される吸引口27を介して、処理容器20の内部から処理容器20の外部に排出される。
上記の工程S201〜工程S205は、ギャップG2を予め定められた範囲(例えば37mm以上45mm以下)に維持すると共に基板保持部30とガスノズル40の両方を鉛直方向に移動させながら、繰り返し行われる。側壁面25の鉛直方向に広い範囲を洗浄できる。
上記の工程S201〜工程S205は、ガスノズル40を水平方向に移動させながら、繰り返し行われる。側壁面25の周方向に離れた複数の部分(例えば図13において左側部分と右側部分)に、ガスノズル40を接近できる。それゆえ、側壁面25の周方向に離れた複数の部分を強く洗浄できる。
処理容器洗浄時の基板保持部30に対するガスの衝突の強さは、基板洗浄時の基板2に対するガスの衝突の強さよりも強く設定されてよい。処理容器20の側壁面25に吹き付けられる気流の強さは、処理容器洗浄時に比べて、基板洗浄時に弱くなる。従って、処理容器洗浄時に側壁面25から分離しなかったパーティクルは、基板洗浄時にも分離しないので、基板洗浄時に基板2を汚染しない。
ガスの衝突の強さは、質量流束密度Dで表される。二酸化炭素ガスの含有率Cが大きいほど、上述の如く質量流束密度Dが大きいので、ガスの衝突の強さが強い。また、供給圧Pが大きいほど、上述の如く質量流束密度Dが大きいので、ガスの衝突の強さが強い。
以上説明したように、本実施形態の処理容器洗浄方法は、垂直衝撃波SWを基板保持部30の基板保持面31に衝突させる工程S203を有する。気流GFを遠くまで高速で流すことができ、強い気流GFで処理容器20の内壁面22に付着したパーティクルを効率良く除去できる。自動で処理容器20を洗浄でき、ユーザの手間を軽減できる。
なお、本実施形態の処理容器洗浄方法は、処理容器20の内壁面22から除去されたパーティクルを運ぶ渦状の気流を形成する工程を有しないが、この工程をさらに有してもよい。渦状の気流(以下、「サイクロン気流」とも呼ぶ。)に乗せて、パーティクルを処理容器20の外部に効率良く排出できる。
図16は、一実施形態に係る処理容器の内部に渦状の気流を形成するガスノズルを示す図である。図16(a)は、ガスノズルの配置の一例を示す平面図である。図16(b)は、図16(a)のA−A線に沿ったガスノズルの一例を示す断面図である。
基板処理装置10は、処理容器20の内部に、処理容器20の内壁面22から除去されたパーティクルを運ぶ渦状の気流を形成するガスノズル80を有する。ガスノズル80は、例えば処理容器20の側壁面25に、周方向に間隔をおいて複数配置される。
複数のガスノズル80は、それぞれ、処理容器20の径方向に直交する方向に、ガスを噴射する出口81を有する。噴射されたガスは、処理容器20の側壁面25に沿って渦状に流れ、処理容器20の下壁面24に形成される吸引口27から排出される。
出口81は、例えば斜め下方に向けてガスを噴射してよい。なお、出口81は、水平にガスを噴射してもよいし、斜め上方に向けてガスを噴射してもよい。いずれにしろ、出口81が処理容器20の径方向に直交する方向にガスを噴射すれば、渦状の気流が処理容器20の内部に形成される。
出口81から噴射するガスとしては、窒素ガスなどの不活性ガスが用いられる。
図17は、渦状の気流を形成するガスノズルのノズル穴の断面形状の一例を示す図である。図17(a)は、入口から出口にかけて内径が一定であるノズル穴の断面形状の一例を示す図である。図17(a)において、入口82の直径は2mm、出口81の直径は2mm、入口82から出口81までの距離は5mmである。図17(b)は、入口から出口にかけて内径が大きくなるノズル穴の断面形状の一例を示す図である。図17(b)において、入口82の直径は0.5mm、出口81の直径は2mm、入口82から出口81までの距離は5mm、入口82から出口81までのテーパー角度は約16°である。
図18は、渦状の気流を形成するガスノズルのノズル穴の断面形状と、ノズル穴の出口から噴射されたガスの流速との関係のシミュレーション結果の一例を示す図である。図18(a)は、図17(a)に示すノズル穴の出口から噴射されたガスの流速のシミュレーション結果の一例を示す図である。図18(b)は、図17(b)に示すノズル穴の出口から噴射されたガスの流速のシミュレーション結果の一例を示す図である。図18において、色の諧調は流速の大きさを表す。色が黒色から白色に近づくほど、流速の大きさが大きい。また、図18において、横軸はノズル穴の出口81からの噴射距離IDを表す。
図18から明らかなように、入口82から出口81にかけて内径が大きくなるノズル穴を用いた場合、入口82から出口81にかけて内径が一定であるノズル穴を用いた場合に比べて、遠くまで高速でガスを流せることが分かる。従って、入口82から出口81にかけて内径が大きくなるノズル穴を用いれば、処理容器20の内壁面22から除去されたパーティクルを効率良く排出できることが分かる。
以上、本開示に係る基板洗浄方法、処理容器洗浄方法、および基板処理装置の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態などに限定されない。特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更、修正、置換、付加、削除、および組合わせが可能である。それらについても当然に本開示の技術的範囲に属する。
上記実施形態のガスノズル40によって供給されるガスは二酸化炭素ガスと水素ガスとの混合ガスまたは純粋な二酸化炭素ガスであるが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば水素ガスの代わりに、ヘリウム(He)ガスが用いられてもよい。
上記実施形態の基板2はシリコンウェハであるが、炭化珪素基板、サファイア基板、ガラス基板などであってもよい。
上記実施形態の処理容器洗浄方法では、衝突板として、基板保持部30またはダミー基板が用いられるので、垂直衝撃波SWの衝突する表面が水平面であり、水平な気流GFが形成されるが、衝突板の構成は特に限定されない。衝突板は、気流GFを斜め上方向または斜め下方向に向けるべく、垂直衝撃波SWの衝突する表面に傾斜面を有してもよい。
本出願は、2018年11月30日に日本国特許庁に出願した特願2018−225669号に基づく優先権を主張するものであり、特願2018−225669号の全内容を本出願に援用する。
2 基板
3 主表面
5 大粒径のパーティクル
6 小粒径のパーティクル
10 基板処理装置
20 処理容器
22 内壁面
30 基板保持部(衝突板)
31 基板保持面
40 ガスノズル(第1ガスノズル)
41 噴射口
80 ガスノズル(第2ガスノズル)
90 制御部
SW 垂直衝撃波
GC ガスクラスター

Claims (16)

  1. 処理容器の内部に基板を配置する工程と、
    前記処理容器の内部に配置されたガスノズルの噴射口からガスを噴射する工程と、
    前記ガスノズルからのガスの噴射によって発生した垂直衝撃波を、前記基板の主表面に衝突させる工程と、
    前記垂直衝撃波を前記基板の前記主表面に衝突させることにより、前記基板の前記主表面に付着したパーティクルを除去する工程とを有する、基板洗浄方法。
  2. 前記垂直衝撃波を前記基板の前記主表面に衝突させる時に、前記基板の前記主表面の近傍における前記垂直衝撃波の質量流束密度が6kg/ms以上である、請求項1に記載の基板洗浄方法。
  3. 前記垂直衝撃波を前記基板の前記主表面に衝突させる時に、前記ガスノズルの前記噴射口と前記基板の前記主表面とのギャップが37mm以上45mm以下である、請求項1または2に記載の基板洗浄方法。
  4. ガスの噴射によって発生したガスクラスターを、前記基板の前記主表面に衝突させる工程を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の基板洗浄方法。
  5. 処理容器と、
    前記処理容器の内部に配置される基板を保持する基板保持部と、
    前記処理容器の内部にガスを噴射するガスノズルと、
    前記基板保持部に保持されている前記基板に対する前記ガスの衝突を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記ガスノズルからの前記ガスの噴射により発生した垂直衝撃波を前記基板の主表面に衝突させることにより、前記基板の前記主表面に付着したパーティクルを除去する、基板処理装置。
  6. 前記制御部は、前記垂直衝撃波を前記基板の前記主表面に衝突させる時に、前記基板の前記主表面の近傍における前記垂直衝撃波の質量流束密度を6kg/ms以上に制御する、請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記制御部は、前記垂直衝撃波を前記基板の前記主表面に衝突させる時に、前記ガスノズルの噴射口と前記基板の前記主表面とのギャップを37mm以上45mm以下に制御する、請求項5または6に記載の基板処理装置。
  8. 前記制御部は、ガスの噴射によって発生したガスクラスターを、前記基板の前記主表面に衝突させる、請求項5〜7のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  9. 処理容器の内部に配置されたガスノズルの噴射口からガスを噴射する工程と、
    前記ガスノズルからのガスの噴射によって発生した垂直衝撃波を、前記処理容器の内部に配置された衝突板の表面に衝突させる工程と、
    前記垂直衝撃波が前記衝突板の前記表面に衝突することで発生した気流を、前記処理容器の内壁面に吹き付ける工程と、
    前記気流を前記処理容器の内壁面に吹き付けることにより、前記処理容器の内壁面に付着したパーティクルを除去する工程とを有する、処理容器洗浄方法。
  10. 前記垂直衝撃波を前記衝突板の前記表面に衝突させる時に、前記衝突板の前記表面の近傍における前記垂直衝撃波の質量流束密度が6kg/ms以上である、請求項9に記載の処理容器洗浄方法。
  11. 前記垂直衝撃波を前記衝突板の前記表面に衝突させる時に、前記ガスノズルの前記噴射口と前記衝突板の前記表面とのギャップが37mm以上45mm以下である、請求項9または10に記載の処理容器洗浄方法。
  12. 前記処理容器の内部に、前記処理容器の内壁面から除去された前記パーティクルを運ぶ渦状の気流を形成する工程を有する、請求項9〜11のいずれか1項に記載の処理容器洗浄方法。
  13. 処理容器と、
    前記処理容器の内部にガスを噴射する第1ガスノズルと、
    前記処理容器の内部に配置された衝突板に対する、前記第1ガスノズルから噴射されたガスの衝突を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記第1ガスノズルからのガスの噴射により発生した垂直衝撃波を前記衝突板の表面に衝突させることにより、前記処理容器の内壁面に付着したパーティクルを除去する気流を発生させる、基板処理装置。
  14. 前記制御部は、前記垂直衝撃波を前記衝突板の前記表面に衝突させる時に、前記衝突板の前記表面の近傍における前記垂直衝撃波の質量流束密度を6kg/ms以上に制御する、請求項13に記載の基板処理装置。
  15. 前記制御部は、前記垂直衝撃波を前記衝突板の前記表面に衝突させる時に、前記第1ガスノズルの噴射口と前記衝突板の前記表面とのギャップを37mm以上45mm以下に制御する、請求項13または14に記載の基板処理装置。
  16. 前記処理容器の内部に、前記処理容器の内壁面から除去された前記パーティクルを運ぶ渦状の気流を形成する第2ガスノズルを備える、請求項13〜15のいずれか1項に記載の基板処理装置。
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