JP2015026745A - 基板洗浄方法及び基板洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウエハWにガスクラスターを照射して、ウエハWに付着したパーティクルを除去するにあたり、パーティクルを速やかに高い除去率で除去すること【解決手段】ウエハWに付着しているパーティクルを除去するために、ノズル部4の先端からウエハWまでの距離が10mm〜100mmの範囲に設定すると共に、洗浄処理室31内の圧力を適切な大きさに設定してガスクラスターをウエハWの表面に照射している。従って、パーティクルを速やかに高い除去率で除去することができる。またノズル部4からウエハWの表面に垂直に照射しているため凹部パターンの倒壊を抑制することができる。さらにノズル部4に二酸化炭素ガスとヘリウムガスとを所定の流量比で混合した混合ガスを供給して、ガスクラスターを生成することによりパーティクルの除去効率を上昇させることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、基板にガスクラスターを照射して、基板の表面を洗浄する技術に関する。
半導体製造装置では、製造工程中における基板へのパーティクルの付着が製品の歩留まりを左右する大きな要因の一つとなっている。このため基板に対して処理を行う前あるいは後に基板の洗浄が行われているが、基板へのダメージを抑えながら簡易な手法で確実にパーティクルを除去する洗浄技術の開発が望まれている。研究開発されている洗浄技術としては、パーティクルと基板との間の付着力以上の物理的剪断力を与えて基板の表面からパーティクルを乖離する手法が挙げられ、その一つとして例えば特許文献1に示すようなガスクラスターの物理的剪断力を利用した技術が挙げられる。
ガスクラスターは、高圧のガスを真空中に噴出し、断熱膨張によりガスを凝縮温度まで冷却することによって原子または分子が多数寄り集まった塊(クラスター)である。基板洗浄の際には、このガスクラスターは、そのままもしくは適宜加速されて基板に照射され、パーティクルが除去される。
ガスクラスターは、専用のノズルから照射されることにより生成されるため、その照射領域が限定されてしまう。そのため、直径300mmの半導体ウエハ(以下「ウエハ」とする)のような大口径面積の処理に適用させる場合には、スループットの向上が課題であり、クラスターノズル一本当たりのパーティクルの除去性能を向上させる必要がある。
ガスクラスターのパーティクルの除去性能を向上させる方法としては、例えばガスクラスターをイオン化させて基板に照射する技術(ガスクラスターイオンビーム)がある。この手法は、生成したガスクラスターがイオン化した際、ガスクラスターを構成している分子が互いに反発する性質を利用してガスクラスターの照射径を大きくしており、高いスループットが得られる。しかしながらガスクラスターイオンビームを生成するには、大掛かりな装置が必要であるなどの問題があった。
特許文献2には、ガスクラスターノズルを基板の表面に対して斜めに向け、基板の表面から10mm真上に離れた位置から基板の周縁部にガスクラスターを照射することが記載されているが、本発明とは構成が異なる。
特開2013−026327号 特開2012−216636号(段落0026、0036)
本発明はこのような事情の下になされてものであり、その目的は、基板にガスクラスターを照射して、基板に付着したパーティクルを除去するにあたり、パーティクルを速やかに高い除去率で除去することができる技術を提供することにある。
本発明の基板洗浄方法は、基板に付着しているパーティクルを除去する基板洗浄方法において、
前記基板とノズル部とを対向させる工程と、
前記基板の置かれる処理雰囲気よりも圧力の高い領域から、前記ノズル部を通して真空雰囲気である処理雰囲気に洗浄用のガスを吐出し、断熱膨張により洗浄用のガスの原子または分子の集合体であるガスクラスターを生成する工程と、
前記ガスクラスターを基板の表面に垂直に照射してパーティクルを除去する工程と、を含み、
前記ガスクラスターの照射時におけるノズル部の先端から基板までの距離が10mm〜100mmであることを特徴とする。
本発明の基板洗浄装置は、基板に付着しているパーティクルを除去する基板洗浄装置において、
基板が載置され、真空雰囲気で基板の洗浄処理を行うための洗浄処理室と、
前記基板が載置されている雰囲気よりも圧力の高い領域から洗浄用のガスを前記洗浄処理室内の基板に向けて吐出し、断熱膨張により洗浄用のガスの原子または分子の集合体であるガスクラスターを生成するためのノズル部と、
前記ノズル部は、先端から基板までの距離が10mm〜100mmでありかつ前記ガスクラスターを基板の表面に垂直に照射するように配置されていることを特徴とする。
本発明は、基板に付着しているパーティクルを除去するために、ノズル部の先端から基板までの距離が10mm〜100mmに設定された状態で、洗浄用のガスの原子または分子の集合体であるガスクラスターをノズル部から基板の表面に垂直に照射している。従って、速やかにパーティクルを高い除去率で除去することができる。
本発明の実施の形態にかかる真空処理装置の構成を示す平面図である。 真空処理装置に設けられた基板洗浄装置の構成を示す縦断面図である。 基板洗浄装置のノズル部の一例を示す縦断面図である。 真空処理装置に設けられた制御部を示す構成図である。 基板に形成された凹部を示す縦断面図である。 パーティクルがガスクラスターにより除去される様子を示す側面図である。 パーティクルがガスクラスターにより除去される様子を示す側面図である。 ガスクラスター照射後の洗浄処理室内の圧力分布を示す特性図である。 洗浄処理室内の圧力とパーティクル除去率との関係を示す特性図である。 洗浄処理室内の圧力とパーティクル除去率との関係を示す特性図である。 ノズル部の一次側圧力とパーティクル除去率との関係を示す特性図である。 ノズル部の一次側圧力とパーティクル除去率との関係を示す特性図である。 混合ガス中のヘリウムの流量の比率とクラスタービーム強度との関係を示す特性図である。 ノズル離間距離によるガスクラスターの照射位置からの距離とパーティクルの残数の関係を示す特性図である。
第1の実施の形態にかかる基板洗浄方法を実施するための基板洗浄装置を組み込んだ真空処理装置について説明する。図1はマルチチャンバシステムである真空処理装置の全体構成を占めす平面図である。前記真空処理装置には、例えば25枚の基板であるウエハWが収納された密閉型の搬送容器であるFOUP11を載置するための搬入出ポート12が横並びに例えば3箇所に配置されている。また、これらの搬入出ポート12の並びに沿うように大気搬送室13が設けられており、大気搬送室13の正面壁には、前記FOUP11の蓋と一緒に開閉されるゲートドアGTが設けられている。
大気搬送室13における搬入出ポート12の反対側には例えば2個のロードロック室14、15が気密に接続されている。これらロードロック室14,15には図示しない真空ポンプとリーク弁とが設けられており、常圧雰囲気と真空雰囲気とを切り替えられるように構成されている。なお図中のGはゲートバルブである。
また大気搬送室13にはウエハWを搬送するための第1の基板搬送機構16が設けられている。さらに、前記大気搬送室13の正面側から背面側を見て、左側壁には、ウエハの向きや偏心の調整を行うアライメント室18が設けられている。前記第1の基板搬送機構16は、FOUP11,ロードロック室14、15、及びアライメント室18に対してウエハWの受け渡しを行う役割を有する。第1の基板搬送機構16は、例えばFOUP11の並び方向に(図1中X軸方向)に移動自在、昇降自在、鉛直軸周りに回転自在及び進退自在に構成されている。
ロードロック室14、15の大気搬送室13側から見て奥側には、真空搬送室2が気密に接続されている。真空搬送室2には、基板洗浄装置である洗浄モジュール3と、複数個例えば5個の真空処理モジュール21〜25とが夫々気密に接続されている。真空処理モジュール21〜25は、例えば成膜用のCVD(Chemical Vapor Deposition)処理やスパッタリング処理を行う真空処理モジュールとして構成される。
真空搬送室2は真空雰囲気にてウエハWの搬送を行う第2の基板搬送機構26を備えている。第2の基板搬送機構26は、鉛直軸周りに回転自在、進退自在に構成された多関節アームを備え、当該アームが長さ方向に(図1中Y方向)に移動自在に構成されている。各ロードロック室14、15、洗浄モジュール3及び真空モジュール21〜25に対してウエハWの受け渡しを行う。
続いて洗浄モジュール3について図2を参照して説明する。この洗浄モジュールは、真空容器からなる洗浄処理室31を備えている。洗浄処理室31内には、ウエハWを水平な姿勢で載置するための載置台32が設けられる。図中の34は搬送口であり、35は搬送口の開閉を行うためのゲートバルブである。
例えば搬送口34に寄った位置における洗浄処理室31の床面には、載置台32に形成された貫通孔を貫通するように支持ピン(図示省略)が設けられている。載置台32の下方には、前記支持ピンを昇降させる図示しない昇降機構が設けられている。前記支持ピンと昇降機構とは、第2の基板搬送機構36と載置台32との間でウエハWの受け渡しを行う役割を果たす。洗浄処理室31の床面には、洗浄処理室31内の雰囲気を排気するための排気路36の一端側が接続されており、この排気路の他端側には例えばバタフライバルブなどの圧力調整部37を介して真空ポンプ38が接続されている。
載置台32は駆動部33により水平方向に移動自在に構成されている。前記駆動部33は載置台32の下方における洗浄処理室31の底面において、搬送口34側から奥側(X軸方向)に沿って水平に伸びるX軸レール33aと、図2中紙面方向に表側から裏側方向(Y軸方向)に沿って水平に伸びるY軸レール33bとを備えている。Y軸レール33bは、X軸レール33aに沿って移動自在に構成される。このY軸レール33bの上方には、昇降機構39を介して載置台32が設けられており、載置台32は駆動部33によりX軸及びY軸方向に移動自在に構成され、昇降機構39により昇降自在に構成されている。なお載置台32には、載置台32に載置されたウエハWの温調を行うための図示しない温調機構が設けられている。
洗浄処理室31の天井面における中央部には、上方側に向かって突出部33が形成されており、この突出部30には、ガスクラスターを照射するためのノズルであるノズル部4が設けられている。ノズル部4は、洗浄処理室31内の処理雰囲気よりも圧力の高い領域から洗浄用のガスを前記洗浄処理室31内のウエハWに向けて照射し、断熱膨張により洗浄用ガスの原子または分子の集合体であるガスクラスターを生成させるためのものである。このノズル部4は、図3に示すように、下端部が開口するように概略円筒形状の圧力室41を備えている。この圧力室の下端部は、オリフィス部42をなすように構成されている。このオリフィス部42には下方に向かうにつれて拡径するガス拡散部43が接続されている。前記オリフィス部42における開口径(開口部の直径)は0.05mm〜0.2mmであることが好ましく、例えば0.1mm程度となっている。
またノズル部4は、既述のように、前記ガスクラスターをウエハWの表面に垂直に照射するように設けられている。ここで「垂直に照射する」とは、図3に示すように例えばノズル部4の長さ方向の中心軸Lと載置台32の載置面(ウエハWの表面)とのなす角θが90°±15°の範囲にある状態である。さらにノズル部4の先端から載置台32に載置されたウエハWの表面までの離間距離(D)は、10mmから100mmに設定され、好ましくは、20mmから100mmに設定され、より好ましくは、50mmから100mmに設定される。
圧力室41の上端部には、図2に示すように洗浄処理室31の天井面を貫通して伸びるガス供給路6の一端が接続されている。このガス供給路6の他端側は、分岐されて第1の分岐路62及び第2の分岐路63が設けられている。これら第1の分岐路62及び第2の分岐路63の分岐点とガス供給路の一端との間には圧力調整バルブ61が設けられている。第1の分岐路62の上流側には、開閉バルブV1及び流量調整部64を介して、二酸化炭素ガス(CO)供給源66が接続される。また第2の分岐路63の他端側には、開閉バルブV2及び流量調整部65を介して、ヘリウムガス(He)供給源67が接続される。またガス供給路6にはガス供給路6内の圧力を検出する圧力検出部68が設けられる。
前記二酸化炭素ガスは洗浄用のガスであり、このガスによりガスクラスターが形成される。ヘリウムガスはガスクラスターを形成しにくいが、後述するように、洗浄処理室31内における二酸化炭素ガスの分圧を下げて、ガスクラスターと二酸化炭素ガス分子との衝突を妨げる働きと二酸化炭素から生成されるガスクラスターの速度を向上させる働きがある。ガス供給路61には、当該ガス供給路61内の圧力を検出する圧力検出部68が設けられており、この圧力検出部68の検出値に基づいて、後述する制御部7により圧力調整バルブ61の開度が調整され、圧力室41内のガス圧力が制御されるように構成されている。前記圧力検出部68は、圧力室41内の圧力を検出するものであってもよい。
また、前記圧力検出部68の検出値に基づく圧力調整は、二酸化炭素ガス流量調整部64およびヘリウムガス流量調整部65にてガス流量を調整して行ってもよい。更にまた、各ガスの開閉バルブV1、V2と圧力調整バルブ61の間に例えばガスブースターのような昇圧機構を用いて供給圧力を上昇させ、圧力調整バルブ61で調整してもよい。
また洗浄モジュール3には、図4に示すような制御部7が設けられる。図4中の90はバスであり、バス90にはCPU91、メモリ92、洗浄モジュール3が行う後述の動作における各ステップを実行するためのプログラム93が接続されている。この制御部7は、載置台32の駆動部33及び昇降機構39の制御や圧力計68の値に基づく圧力調整バルブ61、開閉バルブV1、V2、流量調整部64、65などの調整のための制御信号を、前記プログラム93に基づいて出力する。またこのプログラム93は、例えばコンパクトディスク、ハードディスク、光磁気ディスク等に収納され制御部7にインストールされる。
真空処理装置の全体的なウエハWの処理について簡単に説明しておくと、搬入出ポート12にFOUP11が載置されると、第1の基板搬送機構16によりFOUP11からウエハWが取り出される。このウエハWは、層間絶縁膜を備え、この層間絶縁膜には、例えば凹部のパターンである銅配線埋め込み用の凹部(溝及びビアホール)が形成されている。
FOUP11により搬入されたウエハWは、大気搬送室13を介して、アライメント室16に運ばれアライメントが行われる。その後、ウエハWは、第1の基板搬送機構16により、ロードロック室14、15及び第2の基板搬送機構26を介して洗浄モジュール3に搬送され、パーティクルの除去処理が行われる。
洗浄モジュール3にてパーティクルが除去されたウエハWは、第2の基板搬送機構26により、真空処理モジュール21〜25に搬送され、バリア層の形成やCVD処理が行われる。その後ウエハWは真空搬送室2→ロードロック室14、15→大気搬送室13の順に搬送され、搬入出ポート12の例えば元のFOUP11に戻されることになる。
続いて本発明の実施の形態にかかる洗浄モジュール3の作用について説明する。予めノズル部4とウエハWとの間の前記離間距離Dが例えば100mmとなるように高さ位置が設定されている。ウエハWは第2の基板搬送機構26により洗浄モジュール3に搬入され、既述の図示しない支持ピンと第2の基板搬送機構26との協働作用により載置台32に載置される。次いで駆動部33により水平方向の位置決めが行われ、ウエハW表面におけるガスクラスターの照射開始位置がノズル部6のガスクラスターの照射位置(真下位置)になるように移動する。この例ではガスクラスターの照射位置はウエハWの周縁部である。
しかる後ウエハWにおける前記照射開始位置に向けて、ノズル部4から二酸化炭素ガスとヘリウムガスとの流量比1:1の混合ガスを吐出してガスクラスターを生成する。ノズル部4におけるオリフィス部42の上流側を一次側、下流側を二次側とすると、ノズル部4の一次側の圧力である供給圧力は、0.5MPa〜5.0MPaが好ましく、0.9MPa〜5.0MPaがより好ましく、例えば4MPaに設定される。またノズル部4の二次側である洗浄処理室31内の処理雰囲気の圧力は最大200Paの圧力に設定される。
流量調整部64、65により二酸化炭素ガス及びヘリウムガスの流量は、予め設定した流量に調整され、圧力調整バルブ61、開閉バルブV1、V2、が開かれて、二酸化炭素ガス及びヘリウムガスの混合ガスがノズル部4に供給される。二酸化炭素ガスは、圧力の高いノズル部4から、圧力の低い洗浄処理室31の処理雰囲気に供給されると、急激な断熱膨張により凝縮温度以下に冷却されるので、図3に示すように、互いの分子201同士がファンデルワールス力により結合して、分子201の集合体であるガスクラスター200となる。
ノズル部4から照射されるガスクラスター200は、ウエハWに向かって垂直に照射され、図5に示すようにウエハWの回路パターンのための凹部81内に入り込み、当該凹部81内のパーティクル100を吹き飛ばして除去する。
図6及び図7は、ウエハW上のパーティクル100がガスクラスター200により除去される様子を模式的に示している。図6は、ウエハW上のパーティクル100にガスクラスター200が衝突する場合である。この場合ガスクラスター200は、図6(a)に示すようにウエハWの表面に垂直に照射され、例えばパーティクル100に対しては斜め上方側に衝突する可能性が高い。ガスクラスター200は、図6(b)に示すようにパーティクルにオフセットされた状態(上から見たときにガスクラスター200の中心とパーティクル100の中心がずれている状態)で衝突すると、図6(c)に示すように、衝突時の衝撃でパーティクル100に対して、横方向へ動く力を与える。この結果パーティクル200は図6(d)に示すようにウエハWの表面から剥離されて浮き上がり、側方あるいは斜め上方に飛ばされる。
また、ガスクラスター200はパーティクル100に直接衝突せずに図7に示すようにパーティクル100の近傍に照射されることによっても当該パーティクル100を除去できる。図7(a)に示すようにガスクラスター200はウエハWに衝突すると、構成分子201が横方向に広がりながら分解していく(図7(b)参照)。この際、高い運動エネルギー密度領域が横方向(水平方向)に移動していくため、これによりパーティクル100がウエハWから剥離され、吹き飛ばされる(図7(c)、(d)参照)。こうしてパーティクル100は凹部81から飛び出して真空雰囲気の洗浄処理室31内に飛散していき、排気路36を介して洗浄処理室31の外部へ除去される。
一方回路の集積度が高くなっていることから、ウエハW上の互いに隣接する前記凹部同士の間の凸部の幅寸法はかなり小さいが、ガスクラスターは、ウエハWの表面に対して垂直に照射されるので、前記凸部の倒壊、いわゆるパターン倒れが抑えられる。
その後ノズル部4からガスクラスターの照射を行った状態で、載置台32を水平方向に移動させて、ウエハWの表面におけるガスクラスターの照射位置を順次移動させる。これによりウエハWの表面全体にガスクラスターが照射され、ウエハWの表面全体に付着しているパーティクルが除去される。
ここでシミュレーションの結果に基づくと、ノズル部4とウエハWとがある程度近づくと、ガスクラスターをウエハWに照射した後、ガスクラスターを構成していた二酸化炭素の分子が照射位置付近に滞留して、ウエハWの表面付近の領域のガス濃度が高くなる。
図8は、ノズル部4とウエハWとの前記離間距離Dを10mmに設定すると共に、ノズル部4の一次側の圧力を4MPa、洗浄処理室の圧力を35Paに夫々設定し、ノズル部4から、ガスクラスターを照射した場合の洗浄処理室31内の圧力分布図である。この圧力分布図から、ウエハWの表面におけるガスクラスターが照射される領域の近傍に二酸化炭素ガス分子だまり202が形成されていることがわかる。この二酸化炭素ガス分子だまり202は、ガスクラスターを形成せずに直進的に飛行した二酸化炭素分子がウエハWと衝突することにより、ウエハW表面近傍の二酸化炭素ガス濃度が局所的に高くなった領域である。
前述のような残留ガスの濃度の高い領域においては、ガスクラスターが二酸化炭素ガス分子と衝突する確率が高くなる。二酸化炭素ガスの分子と二酸化炭素により構成されるガスクラスターが衝突すると、その衝突の衝撃により、ガスクラスターを構成する二酸化炭素分子の一部が集合体から分離し、ガスクラスターの構成分子数が減少し、運動エネルギーが小さくなってしまう。
一方ノズル部4がウエハWからある程度離れていれば、ガスクラスターを構成しない二酸化炭素ガス分子がウエハWへ衝突するまでの拡散の度合いが大きくなり、ひいてはウエハWの表面における滞留の度合いは小さくなるので、二酸化炭素ガス分子だまり202は実質形成されない。従ってこの場合には、ノズル部4からウエハWに向かうガスクラスターは、ガスクラスターを構成せずに基板表面近傍に存在する二酸化炭素ガス分子とのガスクラスターの二酸化炭素ガス分子群との衝突確率が低くなり、運動エネルギーの低下が抑えられる。
また、ガスクラスターはノズル部4のオリフィス部42から放射状に照射されるためノズル部4がウエハWから離れるほど、ウエハWの表面における照射領域が広くなる。従ってノズル部4とウエハWとの前記離間距離Dを大きくすれば、ガスクラスターの一回の照射による洗浄面積が大きくなるので、スループット向上の点で有利である。
しかしながらノズル部4とウエハWとが離れすぎていると、ガスクラスターがウエハWに到達するまでの処理雰囲気中の移動距離が長くなり、処理雰囲気中に残留している二酸化炭素ガスの濃度が低いとは言っても二酸化炭素ガスと衝突する確率が高くなる。このため前記衝突の頻度を低くするためには、処理雰囲気の圧力をかなり低くしなければならず、排気能力の大きい真空ポンプを用いなければならないことから、設備が大掛かりになり、コストも高騰するため得策ではない。
こうしたことから、ノズル部4とウエハWとの前記離間距離Dは、小さ過ぎず、また大き過ぎず、適切な値に設定することが必要である。この離間距離Dは、後述の実験例から10〜100mmに設定することが好ましく、20〜100mmに設定することがより好ましく、更に50〜100mmに設定することがより一層好ましい。そして離間距離Dを設定した場合、ガスクラスターによるウエハW上のパーティクルの除去作用は、後述の実験例から明らかなように、処理雰囲気の圧力により左右される。
この実施形態では、処理雰囲気の好ましい圧力の範囲を、後述する特定された条件におけるパーティクルの除去率により評価している。即ち、処理雰囲気の圧力を種々変更し、各圧力ごとにガスクラスターを試料基板、例えばウエハWに1秒間照射して、試料基板に付着しているパーティクルの除去率を求め、その結果に基づいて高いパーティクルの除去率が得られる圧力を見出している。
前記パーティクルの除去率とは、試料基板の評価領域に対して、ガスクラスターを1秒間照射したときに、ガスクラスターの照射前のパーティクル数に対する照射後におけるパーティクルの減少数の比率である。即ちガスクラスターの照射前の評価領域内のパーティクル数をn1、ガスクラスターの照射後の評価領域内のパーティクル数をn2とするとパーティクルの除去率は、{(n1−n2)/n1}×100で表される。パーティクルの除去率を評価する時のパーティクルはφ23nmのシリカ粒子が用いられ、評価領域は、試料基板の表面において、ノズル部4の中心軸Lの位置を中心とする一辺7μmの正方形領域である。パーティクルの計数は、例えばSEM(Scanning Electron Microscope:走査型電子顕微鏡)によりおこなわれる。ガスクラスターの照射前において、前記評価領域に付着させるパーティクルの数は、例えば150〜200個である。パーティクルの粒子径は、全て23nmに揃っていなくとも、例えば10nm〜100nmであれば、同等の結果が得られる。またパーティクルの除去率が50%以上になる圧力に設定されているという判定は、他の手法であっても、例えばパーティクルの材質がシリカ以外であり、パーティクルのサイズが上記の数値から外れている手法であっても、その手法の結果から前記圧力に設定されていると判断することが自然である場合も含まれる。
この実施形態では、処理雰囲気の適切な圧力範囲を、前記パーティクルの除去率が50%以上となる圧力範囲として取り扱っている。ところでノズル部4から吐出されるガスは、二酸化炭素ガスだけでなくヘリウムガスも含まれている。このヘリウムガスの役割は次の通りである。
洗浄処理室31内は、真空ポンプにより、圧力が設定値に設定されている。そのためノズル部4から吐出されるガスが二酸化炭素ガスとヘリウムガスとの混合ガスであると、ヘリウムガス分子が、ガスクラスターを構成する二酸化炭素分子より小さいため、ガスクラスターはヘリウムガス分子と衝突しても壊れない。このため、結局ガスクラスター全体の運動エネルギーの低下が抑えられ、高いパーティクルの除去率が得られる。またヘリウムガスは、二酸化炭素ガスを加速させる役割もあり、ヘリウムガスを加えた場合に比べて、ガスクラスターの運動エネルギーが大きくなる。しかしヘリウムガスが多過ぎると、ノズル部4から吐出される二酸化炭素ガスの分圧が少なくなり過ぎるため、ガスクラスター生成に必要な二酸化炭素分子同士の衝突頻度が少なくなるため、生成するガスクラスターの数が減少し、洗浄効果の低下につながる。このためノズル部4に供給されるガス中のヘリウムガスの好ましい混合比Pは、0%<P≦95%、より好ましい混合比Pは、10%≦P≦90%である。またノズル部4から混合ガスではなく、二酸化炭素ガスのみを吐出してガスクラスターを生成した場合にも効果はある。
従って既述の処理雰囲気の適切な圧力範囲は、最大200Paであると記載しているが、これは、ノズル部4に供給されるガス中のヘリウムガスの混合比が50%である場合に適切な圧力範囲であり、前記適切な圧力範囲は、ヘリウムガスの混合比に左右されるため、各々の混合比に応じて処理雰囲気の圧力を適正化することが好ましい。またパーティクルの除去率が50%以上であれば、ガスクラスターを用いた洗浄モジュール3として、高いスループットを得ながら、高い洗浄作用が得られる装置であるといえるが、パーティクルの除去率が80%以上であれば、より一層好ましい。
例えば前記離間距離Dが100mmであって、ノズル部4に供給されるガス中のヘリウムの混合比が90%である場合には、後述の図12から前記パーティクルの除去率が80%以上となる圧力範囲は、3MPa〜5MPaである。
またノズル部4の一次側の圧力を高めることで、強固なガスクラスターとすることができるが、その圧力が高すぎる場合には、ウエハWの表面にダメージが加わる場合がある。一方でノズル部4の一次側の圧力が低すぎる場合には、ノズル部4から照射されるガスクラスターが強固なガスクラスターとはならず、パーティクルを十分に除去できない。このためノズル部4の一次側の圧力は0.5MPa〜5MPa、より好ましくは0.9〜5.0MPaに設定することが好ましい。
上述の実施の形態は、ウエハWに付着しているパーティクルを除去するために、ノズル部4の先端からウエハWまでの距離が10mm〜100mmの範囲に設定すると共に、洗浄処理室31内の圧力を適切な大きさに設定している。従って、パーティクルを速やかに高い除去率で除去することができる。またノズル部4からウエハWの表面にガスクラスターを垂直に照射しているため凹部パターンの倒壊を抑制することができる。さらにノズル部4に供給する洗浄用ガスとして、二酸化炭素ガスとヘリウムガスとの混合ガスを用いているので、ガスクラスターの運動エネルギーが大きく、このためパーティクルをより一層高い除去効率で除去することができる。
また本発明は、図1に示す大気搬送室13にパーティクル検査装置を接続してもよい。その場合には、例えばパーティクル検査装置によりウエハW表面に付着しているパーティクルの位置情報を取得して、制御部7によりパーティクルの位置情報に基づいて、ウエハW表面におけるパーティクルの付着位置に向けてガスクラスターを局所的に照射するようにしてもよい。さらに本発明の基板洗浄装置は、例えば図1に示す真空処理装置の中に設ける代わりに、単独の装置であるいわゆるスタンドアローンの基板洗浄装置であってもよい。またガスクラスターの照射位置をウエハW表面を走査させる際にノズル部6を移動させる構成としてもよく、さらには、ノズル部6と載置台32が相互に移動するように構成してもよい。
凹部パターンとしては、層間絶縁膜に形成された銅配線の埋め込み用の溝などに限らず、例えば配線の埋め込み位置に対応した領域以外にレジスト膜が形成されているレジストパターンであってもよい。またガスクラスターを生成するためのガスとしては二酸化炭素に限らず、例えばアルゴン(Ar)であってもよい。
(実施例1:ノズル離間距離及び洗浄処理室31内の圧力とパーティクル除去率との関係)
以下の記載におけるノズル部4の先端から基板の表面との間の離間距離Dを説明の便宜上ノズル離間距離と呼ぶものとする。ノズル離間距離及び洗浄処理室31内の圧力とパーティクルの除去率との関係調べるため以下の試験を行った。図2に示す洗浄モジュールを用い、離間距離Dを10mm、30mm、50mm、60mm、70mm、80mm、100mmの7通りに設定した。洗浄処理室31内の圧力は各ノズル離間距離ごとに20Pa、150Pa及び300Paの3通りに設定し、夫々の条件下において、試料基板に向けて1秒間ガスクラスターの照射を行い、パーティクル除去率を調べた。なおクラスター生成用のガスは、二酸化炭素とヘリウムとの流量比が1:1となるように設定した混合ガスを用い、ノズル部4における一次側の圧力は4MPaとした。
図9は離間距離Dを10mm〜60mmに設定した場合の結果を示し、図10はノズル離間距離を70mm〜100mmに設定した場合の結果を示す。この結果によれば、洗浄処理室31内の圧力を低くすることで、パーティクルの除去率は上昇することがわかる。また洗浄処理室31内の圧力が20Paと低い場合には、ノズル離間距離を長く設定すると、パーティクルの除去率は高くなっている。これに対して洗浄処理室31内の圧力を300Paに上げた場合には、ノズル離間距離が長いとパーティクル除去率が低下する傾向が見られ、ノズル離間距離を60mm以上に設定した時には、ノズル離間距離が長いほど、パーティクルの除去率は低くなっていた。既述のようにノズル離間距離が長くなると、ノズル部4から照射されたガスクラスターが残留ガスに衝突する頻度が高くなる、従って、パーティクルの除去率は処理雰囲気の圧力の影響を大きく受ける。
従って目標とするパーティクルの除去率を50%以上とすると、ノズル離間距離を10mm、80mm、100mmに設定した場合には、洗浄処理室31内の圧力は120Pa以下、30mm、60mmに設定した場合には洗浄処理室31内の圧力は170Pa以下、70mmに設定した場合には、洗浄処理室31内の圧力は150Pa以下、50mmに設定した場合には、200Pa以下の圧力とすることで目標達成できるといえる。この結果によれば、ノズル離間距離が10mmに設定した場合のグラフと、30mmに設定した場合のグラフとを比較すると20mmに設定した場合には、10mmに設定した場合と比較してより好ましいと推測できる。
またノズル離間距離を100mmに設定し、試料基板に向けてガスクラスターを0.2秒間照射したところ、パーティクルの除去率は80%を超えていた。ノズル離間距離を10mmに設定した場合には、80%程度のパーティクルの除去率を得るには、1秒程度かかる。従ってノズル離間距離を調整することにより、パーティクルの除去に要する時間を短くすることができるといえる。
(実施例2:ノズル部4の一次側圧力及びノズル離間距離とパーティクル除去率の関係)
次に図2に示す洗浄モジュール3を用いて、ノズル離間距離を10mmに設定し、ノズル部4の一次側の圧力を2MPa、3MPa、4MPaに設定して、ガスクラスターを照射した時のパーティクル除去率を調べた。またノズル離間距離を100mmに設定し、ノズル部4の一次側の圧力を3MPaに設定した時のパーティクル除去率を示す。なおガスクラスターは60秒間照射した。なお洗浄用のガスには二酸化炭素ガスを用い、洗浄処理室31内の圧力は、最大30Paとした。
図11はこの結果を示し、横軸にノズル部4の一次側圧力、縦軸にパーティクル除去率を示す特性図である。この結果によればノズル離間距離が10mmであり、ノズル部4の一次側の圧力が2MPaの場合には、パーティクル除去率は、ほぼ0であり、ノズル部4の一次側の圧力が3MPaの場合には、パーティクル除去率は、30%程度である。ノズル部4の一次側の圧力を高めることによりパーティクルの除去率は上昇し、ノズル部4の一次側の圧力を4MPaとすると80%程度のパーティクルの除去率となっている。従ってノズル部4の一次側の圧力を高めることにより、パーティクルの除去率を高めることができるといえる。またノズル離間距離を100mmに設定し、ノズル部4の一次側の圧力を3MPaに設定した時のパーティクルの除去率は80%程度であり、ノズル離間距離を10mmから100mmに変更することによってもパーティクルの除去率を高めることができるといえる。
(実施例3:ヘリウムガスの混合率とパーティクル除去率との関係)
続いて図2に示す洗浄モジュール3を用いて、ノズル部4から二酸化炭素ガスとヘリウムガスとの混合ガスを吐出する場合において、ヘリウムガスの混合率とパーティクルの除去率の関係について調べた。
ノズル部4に洗浄用のガスとして、ヘリウムガスと二酸化炭素ガスの混合ガスを供給してガスクラスターの生成を行った。混合ガス中のヘリウムガスの流量の比率を50%、90%の2通りに設定し、各比率毎にノズル部4の一次側の圧力を夫々1.5MPa、2MPa、3MPa、4MPaに設定して、ガスクラスターを試料基板に向けて照射した時のパーティクルの除去率を調べた。なおガスクラスターの照射時間は60秒、ノズル離間距離は10mmに設定した。またノズル部4に供給されるガスが二酸化炭素ガスのみである場合を0%とし、ノズル部4の一次側の圧力を2MPa、3MPa、4MPaに設定して、ガスクラスターを試料基板に向けて照射した時のパーティクルの除去率を調べた。なお洗浄処理室31内の圧力は最大30Paとした。
図12はこの結果を示し、ヘリウムガスの流量の比率(ヘリウムガス流量/[ヘリウムガス流量+二酸化炭素ガス流量]×100)を0%、50%、90%に設定した時のノズル部4の一次側の圧力とパーティクル除去率との関係を示す特性図である。
この結果によるとクラスター生成用のガスとして、二酸化炭素ガスとヘリウムガスとの混合ガスを用いた場合にも、ノズル部4の一次側の圧力を高く設定することにより、ガスクラスターとして照射した時のパーティクルの除去率を上げることができる。またクラスター生成用のガスとして、二酸化炭素ガスのみを使用した場合と比較してヘリウムガスと二酸化炭素ガスとの混合ガスによりガスクラスターを生成することによりパーティクルの除去率が上昇するといえる。また混合比率を90%に設定した場合にも良好な除去率を得ていることは、二酸化炭素により構成されたガスクラスターと装置内残留ガスとの衝突頻度が低下していることに加え、ガスクラスターの速度向上効果も寄与していると推測される。
またノズル部4の一次側の圧力を2MPa、3MPa、4MPaの3通りに設定し、混合ガスの流量中のヘリウムガスの流量の比率を各圧力毎に以下に示す値に設定して、ガスクラスターを生成した時のクラスタービーム強度を測定した。
2MPa:0%、25%、50%、70%、80%、90%
3MPa:0%、25%、50%、60%、70%、80%、90%
4MPa:0%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、80%、90%
なおクラスタービーム強度については、圧力計(イオンゲージ)をガスクラスタービーム軸上に設置して圧力値を計測し、その圧力値とビーム軸上からずらした位置の圧力値との差分をクラスタービーム強度とした。また洗浄処理室31内の圧力は、最大30Paとした。
図13はこの結果を示し、ノズル部4の一次側の圧力を2MPa、3MPa、4MPaに設定した時の夫々の場合における混合ガス中のヘリウムガスの流量の比率(「比」として示している)と、クラスタービーム強度の関係を示す特性図である。
この結果によると混合ガス中のヘリウムガスの流量の比率が0%から80%までの場合には、混合ガス中のヘリウムガスの流量の比率を高くすることによりクラスタービーム強度が高くなる。しかしながら混合ガス中のヘリウムガスの流量の比率が90%になるとクラスタービーム強度は減少することがわかる。この理由は既述のようにヘリウムガスが多くなり過ぎると、二酸化炭素ガスの分圧が低くなり過ぎるため、ガスクラスターの生成に必要な二酸化炭素分子同士の衝突頻度が少なくなるため、生成するガスクラスターの数が減少することに起因していると考えられ、従って、ヘリウムガスの比率は、95%以下であることが好ましく、90%未満であることがより好ましい。
(実施例4:ノズル離間距離とパーティクルの除去領域の面積との関係)
図2に示す洗浄モジュール3を用いて、ノズル離間距離と基板上のパーティクルの除去領域との関係について調べた。ノズル離間距離は、10mm、50mm、100mmの3通りに設定し、クラスター生成用のガスには、二酸化炭素とヘリウムとの流量比が1:1となるように設定した混合ガスを用いた。ノズル部4の一次側の圧力は4MPaに設定し、洗浄処理室31内は、最大30Paに設定した。
各ノズル離間距離毎にガスクラスターを試料基板に向けて60秒間照射した後、試料基板の表面にガスクラスターの照射中心を通る直線上における、7×7μmの正方形領域中のパーティクルの残数を調べた。図14はその結果を示し、横軸は直線上におけるガスクラスターの照射中心からの距離を示し、縦軸はガスクラスター照射後の残存パーティクル数を示している。なお、ガスクラスターの照射前のパーティクル数は各地点において150〜200個に設定した。
ノズル離間距離を50mmに設定した場合には、ノズル離間距離を10mmに設定した場合と比較して、より広い領域において、パーティクルが除去されていた。またノズル離間距離を100mmに設定した場合では、さらに広い領域において、パーティクルが除去されていた。
従って一つのノズル部4を用いてウエハW一枚に対する洗浄時間をより短くしようとするなら、ノズル離間距離を長くする方が有利であるといえる。
4 ノズル部
6 ガス供給管
7 制御部
17 ウエハ検査部
31 洗浄処理室
32 載置台
33 駆動部
38 真空ポンプ
39 昇降機構
42 オリフィス部
61 圧力調整バルブ
62 二酸化炭素ガス供給管
63 ヘリウムガス供給管
64、65 流量調整部
66 二酸化炭素ガス供給源
67 ヘリウムガス供給源
V1,V2 開閉バルブ
W ウエハ
本発明の実施の形態にかかる真空処理装置の構成を示す平面図である。 真空処理装置に設けられた基板洗浄装置の構成を示す縦断面図である。 基板洗浄装置のノズル部の一例を示す縦断面図である。 真空処理装置に設けられた制御部を示す構成図である。 基板に形成された凹部を示す縦断面図である。 ガスクラスター照射後の洗浄処理室内の圧力分布を示す特性図である。 洗浄処理室内の圧力とパーティクル除去率との関係を示す特性図である。 洗浄処理室内の圧力とパーティクル除去率との関係を示す特性図である。 ノズル部の一次側圧力とパーティクル除去率との関係を示す特性図である。 ノズル部の一次側圧力とパーティクル除去率との関係を示す特性図である。 混合ガス中のヘリウムの流量の比率とクラスタービーム強度との関係を示す特性図である。 ノズル離間距離によるガスクラスターの照射位置からの距離とパーティクルの残数の関係を示す特性図である。
流量調整部64、65により二酸化炭素ガス及びヘリウムガスの流量は、予め設定した流量に調整され、圧力調整バルブ61、開閉バルブV1、V2、が開かれて、二酸化炭素ガス及びヘリウムガスの混合ガスがノズル部4に供給される。二酸化炭素ガスは、圧力の高いノズル部4から、圧力の低い洗浄処理室31の処理雰囲気に供給されると、急激な断熱膨張により凝縮温度以下に冷却されるので、図3に示すように、互いの分子201同士がファンデルワールス力により結合して、分子201の集合体であるガスクラスター200となる。
ノズル部4から照射されるガスクラスター200は、ウエハWに向かって垂直に照射され、図5に示すようにウエハWの回路パターンのための凹部81内に入り込み、当該凹部81内のパーティクル100は、ガスクラスター、あるいは、ガスクラスターがウエハWに衝突することにより分解したガスクラスターの構成分子により、吹き飛ばされて除去される。こうしてパーティクル100は凹部81から飛び出して真空雰囲気の洗浄処理室31内に飛散していき、排気路36を介して洗浄処理室31の外部へ除去される。
ここでシミュレーションの結果に基づくと、ノズル部4とウエハWとがある程度近づくと、ガスクラスターをウエハWに照射した後、ガスクラスターを構成していた二酸化炭素の分子が照射位置付近に滞留して、ウエハWの表面付近の領域のガス濃度が高くなる。
図6は、ノズル部4とウエハWとの前記離間距離Dを10mmに設定すると共に、ノズル部4の一次側の圧力を4MPa、洗浄処理室の圧力を35Paに夫々設定し、ノズル部4から、ガスクラスターを照射した場合の洗浄処理室31内の圧力分布図である。この圧力分布図から、ウエハWの表面におけるガスクラスターが照射される領域の近傍に二酸化炭素ガス分子だまり202が形成されていることがわかる。この二酸化炭素ガス分子だまり202は、ガスクラスターを形成せずに直進的に飛行した二酸化炭素分子がウエハWと衝突することにより、ウエハW表面近傍の二酸化炭素ガス濃度が局所的に高くなった領域である。
従って既述の処理雰囲気の適切な圧力範囲は、最大200Paであると記載しているが、これは、ノズル部4に供給されるガス中のヘリウムガスの混合比が50%である場合に適切な圧力範囲であり、前記適切な圧力範囲は、ヘリウムガスの混合比に左右されるため、各々の混合比に応じて処理雰囲気の圧力を適正化することが好ましい。またパーティクルの除去率が50%以上であれば、ガスクラスターを用いた洗浄モジュール3として、高いスループットを得ながら、高い洗浄作用が得られる装置であるといえるが、パーティクルの除去率が80%以上であれば、より一層好ましい。
例えば前記離間距離Dが100mmであって、ノズル部4に供給されるガス中のヘリウムの混合比が90%である場合には、後述の図10から前記パーティクルの除去率が80%以上となる圧力範囲は、3MPa〜5MPaである。
図7は離間距離Dを10mm〜60mmに設定した場合の結果を示し、図8はノズル離間距離を70mm〜100mmに設定した場合の結果を示す。この結果によれば、洗浄処理室31内の圧力を低くすることで、パーティクルの除去率は上昇することがわかる。また洗浄処理室31内の圧力が20Paと低い場合には、ノズル離間距離を長く設定すると、パーティクルの除去率は高くなっている。これに対して洗浄処理室31内の圧力を300Paに上げた場合には、ノズル離間距離が長いとパーティクル除去率が低下する傾向が見られ、ノズル離間距離を60mm以上に設定した時には、ノズル離間距離が長いほど、パーティクルの除去率は低くなっていた。既述のようにノズル離間距離が長くなると、ノズル部4から照射されたガスクラスターが残留ガスに衝突する頻度が高くなる、従って、パーティクルの除去率は処理雰囲気の圧力の影響を大きく受ける。
図9はこの結果を示し、横軸にノズル部4の一次側圧力、縦軸にパーティクル除去率を示す特性図である。この結果によればノズル離間距離が10mmであり、ノズル部4の一次側の圧力が2MPaの場合には、パーティクル除去率は、ほぼ0であり、ノズル部4の一次側の圧力が3MPaの場合には、パーティクル除去率は、30%程度である。ノズル部4の一次側の圧力を高めることによりパーティクルの除去率は上昇し、ノズル部4の一次側の圧力を4MPaとすると80%程度のパーティクルの除去率となっている。従ってノズル部4の一次側の圧力を高めることにより、パーティクルの除去率を高めることができるといえる。またノズル離間距離を100mmに設定し、ノズル部4の一次側の圧力を3MPaに設定した時のパーティクルの除去率は80%程度であり、ノズル離間距離を10mmから100mmに変更することによってもパーティクルの除去率を高めることができるといえる。
図10はこの結果を示し、ヘリウムガスの流量の比率(ヘリウムガス流量/[ヘリウムガス流量+二酸化炭素ガス流量]×100)を0%、50%、90%に設定した時のノズル部4の一次側の圧力とパーティクル除去率との関係を示す特性図である。
この結果によるとクラスター生成用のガスとして、二酸化炭素ガスとヘリウムガスとの混合ガスを用いた場合にも、ノズル部4の一次側の圧力を高く設定することにより、ガスクラスターとして照射した時のパーティクルの除去率を上げることができる。またクラスター生成用のガスとして、二酸化炭素ガスのみを使用した場合と比較してヘリウムガスと二酸化炭素ガスとの混合ガスによりガスクラスターを生成することによりパーティクルの除去率が上昇するといえる。また混合比率を90%に設定した場合にも良好な除去率を得ていることは、二酸化炭素により構成されたガスクラスターと装置内残留ガスとの衝突頻度が低下していることに加え、ガスクラスターの速度向上効果も寄与していると推測される。
図11はこの結果を示し、ノズル部4の一次側の圧力を2MPa、3MPa、4MPaに設定した時の夫々の場合における混合ガス中のヘリウムガスの流量の比率(「比」として示している)と、クラスタービーム強度の関係を示す特性図である。
各ノズル離間距離毎にガスクラスターを試料基板に向けて60秒間照射した後、試料基板の表面にガスクラスターの照射中心を通る直線上における、7×7μmの正方形領域中のパーティクルの残数を調べた。図12はその結果を示し、横軸は直線上におけるガスクラスターの照射中心からの距離を示し、縦軸はガスクラスター照射後の残存パーティクル数を示している。なお、ガスクラスターの照射前のパーティクル数は各地点において150〜200個に設定した。

Claims (19)

  1. 基板に付着しているパーティクルを除去する基板洗浄方法において、
    前記基板とノズル部とを対向させる工程と、
    前記基板の置かれる処理雰囲気よりも圧力の高い領域から、前記ノズル部を通して真空雰囲気である処理雰囲気に洗浄用のガスを吐出し、断熱膨張により洗浄用のガスの原子または分子の集合体であるガスクラスターを生成する工程と、
    前記ガスクラスターを基板の表面に垂直に照射してパーティクルを除去する工程と、を含み、
    前記ガスクラスターの照射時におけるノズル部の先端から基板までの距離が10mm〜100mmであることを特徴とする基板洗浄方法。
  2. 前記基板は、凹部のパターンが形成されていることを特徴とする請求項1記載の基板洗浄方法。
  3. 前記ノズル部の先端から基板までの距離が20mm〜100mmであることを特徴とする請求項1または2に記載の基板洗浄方法。
  4. 前記ノズル部の先端から基板までの距離が50mm〜100mmであることを特徴とする請求項1または2に記載の基板洗浄方法。
  5. 前記ノズル部の中心軸上の位置を中心とする1辺が7μmの正方形領域内に1秒間ガスクラスターを照射したときに、基板上の10nm〜100nmのシリカ粒子の除去率が50%以上となるように、前記ノズル部の二次側の圧力が設定されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれ一項に記載の基板洗浄方法。
  6. 前記シリカ粒子の除去率が80%以上となるように、前記ノズル部の二次側の圧力が設定されていることを特徴とする請求項5に記載の基板洗浄方法。
  7. ガスクラスターは、二酸化炭素ガスの分子の集合体であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の基板洗浄方法。
  8. 前記洗浄用のガスは、ヘリウムガスを含むことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の基板洗浄方法。
  9. 洗浄用のガスの総流量に対するヘリウムガス流量比は、0%よりも多く95%以下であることを特徴とする請求項8に記載の基板洗浄方法。
  10. 前記ノズル部の一次側の圧力は、0.9MPa〜5.0MPaであることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の基板洗浄方法。
  11. 基板に付着しているパーティクルを除去する基板洗浄装置において、
    基板が載置され、真空雰囲気で基板の洗浄処理を行うための洗浄処理室と、
    前記基板が載置されている雰囲気よりも圧力の高い領域から洗浄用のガスを前記洗浄処理室内の基板に向けて吐出し、断熱膨張により洗浄用のガスの原子または分子の集合体であるガスクラスターを生成するためのノズル部と、
    前記ノズル部は、先端から基板までの距離が10mm〜100mmでありかつ前記ガスクラスターを基板の表面に垂直に照射するように配置されていることを特徴とする基板洗浄装置。
  12. 前記ノズル部の先端から基板までの距離が20mm〜100mmであることを特徴とする請求項11に記載の基板洗浄装置。
  13. 前記ノズル部の先端から基板までの距離が50mm〜100mmであることを特徴とする請求項11に記載の基板洗浄装置。
  14. 前記ノズル部の中心軸上の位置を中心とする1辺が7μmの正方形領域内に1秒間ガスクラスターを照射したときに、基板上の10nm〜100nmのシリカ粒子の除去率が50%以上となるように、前記ノズル部の二次側の圧力が設定されていることを特徴とする請求項11ないし13のいずれか一項に記載の基板洗浄装置。
  15. 前記シリカ粒子の除去率が80%以上となるように、前記ノズル部の二次側の圧力が設定されていることを特徴とする請求項14に記載の基板洗浄装置。
  16. ガスクラスターは、二酸化炭素ガスの分子の集合体であることを特徴とする請求項11ないし15のいずれか一項に記載の基板洗浄装置。
  17. 前記洗浄用のガスは、ヘリウムガスを含むことを特徴とする請求項11ないし16のいずれか一項に記載の基板洗浄装置。
  18. 洗浄用のガスの総流量に対するヘリウムガス流量比は、0%よりも多く95%以下であることを特徴とする請求項17に記載の基板洗浄装置。
  19. 前記ノズル部の一次側の圧力は、0.9MPa〜5.0MPaであることを特徴とする請求項11ないし18のいずれか一項に記載の基板洗浄装置。
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