JP2019009370A - クリーニングノズル付蓋体、熱処理装置及び熱処理装置用蓋体のクリーニング方法 - Google Patents

クリーニングノズル付蓋体、熱処理装置及び熱処理装置用蓋体のクリーニング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】蓋体上面に付着、堆積したパーティクルを除去することができ、従来よりも精度の高いパーティクル管理を行うことができるクリーニングノズル付蓋体を提供する。【解決手段】熱処理装置用処理容器の開閉をするための蓋体14と、蓋体14に設けられ、蓋体14に対して回転可能であり、上部に被熱処理体を保持する保持具が載置されるシャフト20と、シャフトから外周方向に延びるように設けられ、複数個のガス噴出孔を有し、ガス噴出孔から蓋体14の処理容器側の面に向けてクリーニングガスを吹き付けつつ、シャフトの回転によって蓋体14の処理容器側の面に沿って移動するクリーニングノズル70とを有蓋体とする。【選択図】図2

Description

本発明は、クリーニングノズル付蓋体、熱処理装置及び熱処理装置用蓋体のクリーニング方法に関する。
一般に、半導体ウエハ(以下ウエハという)に対して成膜処理、酸化処理、拡散処理等の熱処理を施す装置として、縦型熱処理装置が知られている。大気の巻き込みが少ない等の理由から、縦型熱処理装置は広く使用されている。縦型熱処理装置は、加熱炉内に縦型の処理容器を設け、処理容器の下端開口部を開閉する蓋体の上にウエハ保持具を搭載し、このウエハ保持具に多数のウエハを棚状に保持し、蓋体の上昇によりウエハ保持具を処理容器内に搬入し、所定の熱処理を行う。
また、特許文献1には、被熱処理体が処理容器に搬入された後、被熱処理体の温度を速やかに安定させることができる縦型熱処理装置が開示されている。
特開2002−334844号公報
ところで、熱処理装置の処理容器内では、さまざまな要因でパーティクルが発生し、自重により蓋体上面に付着、堆積する場合がある。パーティクルが蓋体上面に付着した状態では、蓋体の開閉時の圧力変動、あるいはチャンバー等の気流変動等により、蓋体上面に付着したパーティクルの巻き上がりが発生し、ウエハに付着する可能性がある。
ウエハに形成されるパターンの微細化は益々進んでいることから、パーティクルがウエハに付着すると加工不良となる可能性が高くなってきている。従来よりも精度の高いパーティクル管理が求められている。
本実施形態の一観点のクリーニングノズル付蓋体によれば、熱処理装置用処理容器の下端開口部を開閉するための蓋体と、前記蓋体に設けられ、前記蓋体に対して回転可能であり、上部に被熱処理体を保持する保持具が載置されるシャフトと、前記シャフトから外周方向に延びるように設けられ、複数個のガス噴出孔を有し、前記ガス噴出孔から前記蓋体の前記処理容器側の面に向けてクリーニングガスを吹き付けつつ、前記シャフトの回転によって前記蓋体の前記処理容器側の面に沿って移動するクリーニングノズルとを有することを特徴とする。
開示のクリーニングノズル付蓋体によれば、蓋体上面に付着、堆積したパーティクルを除去することができ、従来よりも精度の高いパーティクル管理を行うことができる。
本発明の実施形態に係る熱処理装置の一例を示した概略図である。 本発明の第1実施形態に係る熱処理装置の要部断面図である。 本発明の第1実施形態に係る熱処理装置の蓋体の一例の断面図(A)、斜視図(B)〜(C)である。 本発明の第1実施形態に係る熱処理装置の蓋体の動作を説明する斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る熱処理装置の蓋体の動作を説明する正面図である。 本発明の第1実施形態に係る熱処理装置の蓋体の一例を示す斜視図(A)、シャフトの一例を示す斜視図(B)である。 本発明の第1実施形態に係る熱処理装置の蓋体の一例を示す斜視図(A)、シャフトの一例を示す斜視図(B)である。 本発明の第1実施形態に係る熱処理装置のクリーニングノズルのガス噴出孔の向きの一例を示す模式図(A)〜(B)である。 本発明の第1実施形態に係る熱処理装置のクリーニングノズルの一例を示す斜視図(A)〜(D)である。 本発明の第1実施形態に係る熱処理装置の蓋体の一例を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る熱処理装置の蓋体の一例を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る熱処理装置の蓋体の一例を示す斜視図(A)〜(B)である。 本発明の実施例に係る熱処理装置のクリーニングノズルの寸法を示す正面図(A)、側面図(B)、断面図(C)である。 本発明の実施例に係るシミュレーション結果を示す図(A)〜(C)である。 本発明の実施例に係るシミュレーション結果を示す図(A)〜(C)である。 本発明の実施例に係る熱処理装置のクリーニングノズルの寸法を示す断面図(A)と、シミュレーション結果を示す図(B)である。
本発明を実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。
実施形態の熱処理装置について、図1を参照して説明する。図1は実施形態に係る熱処理装置の一例を示した概略図である。
図1に示すように、熱処理装置2は、長手方向が垂直に配設された円筒状の処理容器4を有する。処理容器4は、耐熱性材料、例えば石英から形成される。処理容器4は、ステンレスなどからなるマニホールド10によって、その下端部が保持される。また、マニホールド10は、ベースプレート12に固定される。
処理容器4の下端部の開口部には、例えばステンレススチール等からなる円盤状の蓋体14が、Oリング等のシール部材16を介して気密封止可能に開閉するように取り付けられている。また、蓋体14の略中心部には、例えば磁性流体シール18により気密状態で回転可能な回転軸21が挿通されている。この回転軸21の下端は、モータなどの駆動機構によって回転する回転機構22に接続されている。
回転軸21の上端には、接続部材23を介してシャフト20が取り付けられ、シャフト20の上部にボート支持部27が設けられており、その上部に半導体ウエハを保持するウエハ保持具としてのウエハボート28が戴置される。また、シャフト20の周囲には、例えば石英製の支柱26aと遮熱板26bを有する保温筒26が設置されている。ウエハボート28には、例えば50〜150枚の被熱処理体としてのウエハWが、所定の間隔、例えば10mm程度間隔のピッチで収容される。ウエハボート28、保温筒26及び蓋体14は、例えばボートエレベータである昇降機構30により、処理容器4内に一体となってロード、アンロードされる。
マニホールド10の側面には、不図示の複数のガス導入ポートが形成され、処理容器4内へ原料ガスや不活性ガスなどの成膜処理に必要なガス(例えば原料ガスと不活性ガスの一方または双方)を導入するための配管32が処理容器4のフランジ部4aを貫通して取り付けられる。また、ガス導入ポートには石英製のガスノズル34が挿入され、ナットなどの継手部材により配管32とガスノズル34が連通可能なように気密に取り付けられている。通常、ガスノズル34から処理容器4へと導入されるガスは、図示しないマスフローコントローラ等の流量制御機構により、流量制御される。なお、ガスノズル34は、図1においては、1本のみ記載されているが、用いるガス種に応じて、複数本設けても良い。
処理容器4の上部には、ガス出口36が設けられており、ガス出口36には排気系38が連結される。排気系38は、ガス出口36に接続された排気通路40と、排気通路40の途中に順次接続された、圧力調整弁42と真空ポンプ44と、を含む。排気系38により、処理容器4内の雰囲気を圧力調整しつつ排気することができる。
処理容器4の外周側には、処理容器4を囲むようにしてウエハWなどの被熱処理体を加熱する加熱装置45が設けられる。加熱装置45は、円筒状に形成された有天井の断熱層46を有する。断熱層46は、例えば熱伝導性が低く、柔らかい無定形のシリカ及びアルミナの混合物により形成される。また、断熱層46の内面は、処理容器4の外面よりも所定の距離だけ離間されている。さらに、断熱層46の外周面には、例えばステンレススチールよりなる保護カバー47が、断熱層46全体を覆うように取り付けられている。
断熱層46の内周側には、加熱部48が、螺旋状に巻回して配置されている。加熱部48は、例えば、断熱層46の側面の全体に亘って巻回して設けられており、処理容器4の高さ方向の全体をカバーできる構成になっている。即ち、加熱部の外周側に断熱層46を設けた構造となっている。
また、処理容器4の内側には、不図示の熱電対が挿入され、処理容器4内の温度(即ち、ウエハW近傍の温度)を測定できる構成となっている。
〔第1実施形態〕
第1実施形態の熱処理装置と、それに用いられるクリーニングノズル付蓋体について、図2を参照して説明する。図2は第1実施形態に係る熱処理装置の要部断面図であり、図1における蓋体14、保温筒26及びウエハボート28の部分に相当する。
熱処理装置用処理容器の下端開口部を開閉するための蓋体14は、ステンレススチール等からなる金属製の蓋体14eと石英製の蓋体14fにより構成されている。石英製の蓋体14fの周縁部には円環状の押え板14gが取り付けられており、ネジ等の固定手段により金属製の蓋体14eと石英製の蓋体14fとが一体に形成されている。蓋体14の中心部には、当該蓋体14を垂直に貫通する貫通孔14cが形成されており、磁性流体シール18により気密状態で回転可能な回転軸21が挿通され、回転軸21の下端に回転機構22が設けられている。
回転軸21の上端にはインコネル(登録商標)などの耐熱性および耐蝕性を有する材料で形成された接続部材23が取り付けられ、接続部材23の上部に石英製のシャフト20が取り付けられている。さらに、シャフト20の上部には石英製のボート支持部27が設けられており、その上部にウエハボート28が戴置される。ボート支持部27の上端面に形成された凸部とウエハボート28の下端面に形成された凹部とが係合することで、ウエハボート28がボート支持部27の上に支持される。なお、図2では上記のボート支持部27の凸部とウエハボート28の凹部の表示は省略している。
駆動機構である不図示のモータが蓋体14に対して固定されて設けられている。モータと回転機構22とは不図示のベルト等で接続されており、モータの回転により回転機構22が軸周りに回転する。それによってシャフト20に接続されたボート支持部27が周方向に回転し、ボート支持部27上のウエハボート28も回転する。そのようにウエハボート28が回転することで、ウエハWが周方向に回転する。
蓋体14上には例えば石英により構成される保温筒26が設けられている。この保温筒26は、ウエハボート28の底板よりも下方に位置し、処理容器4内における保温筒26より上側と下側の雰囲気とを断熱する。保温筒26は、複数本の垂直な支柱26aと複数枚の水平な遮熱板26bとにより構成されている。各支柱26aは、当該蓋体14の周方向に沿って配置されている。遮熱板26bは円形状に構成され、上下に間隔をおいて互いに重なるように設けられており、遮熱板26bは、支柱26aに沿って棚状に配列されている。図2に示す上下に互いに隣接する遮熱板26bの間隔は、例えば7mm〜25mmである。なお、遮熱板26bを半円形状に形成し、シャフト20の両側から嵌め込んで全体として円形状になるように構成されてもよい。
本実施形態の熱処理装置は、シャフト20から外周方向に延びるように、複数個のガス噴出孔を有するクリーニングノズル70が設けられている。クリーニングノズル70は、ガス噴出孔70aから蓋体14の処理容器4側の面に向けてクリーニングガスを吹き付けつつ、シャフト20の回転によって蓋体14の処理容器4側の面に沿って移動する。クリーニングガスとしては、例えば窒素ガス、あるいはアルゴンなどの不活性ガスを用いることができる。
図3(A)は本実施形態に係る熱処理装置の蓋体14の一例の断面図である。クリーニングガスを移送する第1の流路14aと第2の流路20aが、蓋体14とシャフト20の内部において連通して設けられている。クリーニングガス供給源90に、蓋体14中を貫通する第1の流路14aとシャフト20中を貫通する第2の流路20aが連通して接続され、さらに第2の流路20aとクリーニングノズル70が連通するように接続されている。クリーニングノズル70には、例えば複数個のガス噴出孔70aが形成されている。クリーニングガスは、クリーニングガス供給源90から第1の流路14aと第2の流路20aを通じてクリーニングノズル70の内部に供給され、ガス噴出孔70aから蓋体14の上面に向けて吹き付けられる。吹き付けられたクリーニングガスは、蓋体14の上部近傍において気流を生じさせた後、蓋体14の上面に形成された排気部15から排気される。排気部15には、排気ライン(17,95,91)が接続される。尚、必要に応じて、クリーニングガス供給源90からクリーニングノズル70に供給するガス量を制御するマスフローコントローラ92、流路の開閉を行うバルブ93が設けられてもよい。また、排気ライン(17,95,91)の流路において、流路の開閉を行うバルブ94が設けられてもよい。詳細は後述する。
図3(B)〜(C)は本実施形態に係る熱処理装置の蓋体14の一例の斜視図である。
図3(B)に示すように、蓋体14の処理容器4側の面に、クリーニングガスを排気するための排気スリット15aが設けられている。あるいは、図3(C)に示すように、同様に排気ポート15bが設けられている。本実施形態においては、蓋体14の処理容器4側の面の外周側に、排気スリット15aまたは排気ポート15bが設けられている。例えば、排気ポート15bには、排気ライン17などが接続されて排気される。排気スリット15aには、スリット内において複数個所、排気ライン等に接続されたポートが形成されている。
図4は本実施形態に係る熱処理装置の蓋体14の動作を説明する斜視図である。熱処理装置の処理容器4内では、さまざまな要因でパーティクルPAが発生している。クリーニングノズル70のガス噴出孔70aから蓋体14の処理容器4側の面に向けてクリーニングガスを吹き付けつつ、シャフト20の回転によって蓋体14の処理容器4側の面に沿って移動させることで、クリーニングガスをパーティクルPAに吹き付けて蓋体14の外周側へ移動させる。蓋体14の外周側には排気スリット15aが設けられているので、パーティクルPAを排気スリット15aへと排出して除去することができ、従来よりも精度の高いパーティクル管理を行うことができる。排気スリットの代わりに排気ポートが形成されていても同様にパーティクルを除去することができる。
図5は本実施形態に係る熱処理装置の蓋体14の動作を説明する正面図である。蓋体14上に付着したパーティクルPAは、クリーニングノズル70のガス噴出孔70aからクリーニングガスを吹き付けられると、壁面せん断応力によって蓋体14の外周側へと移動する。例えばクリーニングノズル70が複数回回転して、クリーニングガスが複数回吹き付けられると、パーティクルPAは排気スリット15a近傍に到達し、排気されている排気スリット15aに吸い込まれて除去される。
上記のように、本実施形態のクリーニングノズル付蓋体は、シャフト20から外周方向に延びるように、複数個のガス噴出孔70aを有するクリーニングノズル70が設けられており、クリーニングノズル70は、ガス噴出孔70aから蓋体14の処理容器4側の面に向けてクリーニングガスを吹き付けつつ、シャフト20の回転によって蓋体14の処理容器4側の面に沿って移動する。これにより、蓋体14の上部近傍にクリーニングガスの気流を作り、蓋体14の上面に付着したパーティクルPAを排気スリット15a等の排気部15へと移動させ、処理容器4外へと排出することができ、蓋体14の上面でのパーティクルPAの堆積を抑制することができる。蓋体14の上面のクリーン度を維持し、蓋体14上のパーティクル数を減少させ、パーティクルPAの巻き上げに起因するトラブルを防止することができる。このように、本実施形態のクリーニングノズル付蓋体と、それを用いた熱処理装置によれば、蓋体14の上面に付着、堆積したパーティクルPAを除去することができ、従来よりも精度の高いパーティクル管理を行うことができる。
図6(A)は本実施形態に係る熱処理装置の蓋体14の一例を示す斜視図であり、図6(B)はシャフトの一例を示す斜視図である。蓋体14がシャフト20の形状に対応する凹部14dを有している。この凹部14dにシャフト20が取り付けられ、図6(A)の蓋体14と図6(B)のシャフト20は組み合わせて用いるが、図6(A)〜(B)では分解して描いている。図6(A)に示す凹部14dにおけるシャフト20の表面と対向する蓋体14の表面(凹部14d内における蓋体14の側壁表面)に、クリーニングガスを移送する流路となるリング状の溝14bが形成されている。図6(A)の蓋体14と図6(B)のシャフト20を組み合わせた時に、シャフト20内を貫通する第2の流路20aの端部20atが常時リング状の溝14bに対向している状態となり、シャフト20の回転中でも安定してクリーニングノズル70からクリーニングガスを吹き付けることができる。なお、シャフト20と蓋体14の凹部14dとの間には、シャフト20を回転できるように隙間が形成されているが、第1の流路14aと第2の流路20aの径寸法やリング状の溝14bの深さ寸法などを当該隙間寸法に比べて十分大きくなるように設定し、流路内のコンダクタンスが当該隙間のコンダクタンスより大きくなるようにすることで、クリーニングガス供給源90から供給されたクリーニングガスをクリーニングノズル70のガス噴出孔70aから蓋体14の上面に向けて吹き付けることが可能となる。一部のクリーニングガスは当該隙間を通って処理容器内へと流出することになるが、僅かな量の不活性ガスであるため成膜処理に対する影響はほとんどない。
図7(A)は本実施形態に係る熱処理装置の蓋体14の一例を示す斜視図であり、図7(B)はシャフトの一例を示す斜視図である。蓋体14がシャフト20の形状に対応する凹部14dを有している。この凹部14dにシャフト20が取り付けられ、図7(A)の蓋体14と図7(B)のシャフト20は組み合わせて用いるが、図7(A)〜(B)では分解して描いている。図7(A)に示す凹部14dにおける蓋体14の表面(蓋体14の凹部14d内の側壁表面)と対向するシャフト20の表面に、クリーニングガスを移送する流路となるリング状の溝20bが形成されている。図7(A)の蓋体14と図7(B)のシャフト20は組み合わせた時に、蓋体14内を貫通する第1の流路14aの端部14atが常時リング状の溝20bに対向している状態となり、シャフト20の回転中でも安定してクリーニングノズル70からクリーニングガスを吹き付けることができる。図7(A)〜(B)の実施形態においても、流路内のコンダクタンスが当該隙間のコンダクタンスより大きくなるようにすることで、クリーニングガスをクリーニングノズル70のガス噴出孔70aから蓋体14の上面に向けて吹き付けることが可能となる。
また、図6(A)の蓋体14と図7(B)のシャフト20を組み合わせて用いることも可能である。
図8(A)及び(B)は本実施形態に係る熱処理装置のクリーニングノズル70のガス噴出孔の向きの一例を示す模式図である。例えば、図8(A)に示すように、クリーニングガスはクリーニングノズル70から蓋体14の処理容器4側の面に対して垂直に吹き付けられる。あるいは、図8(B)に示すように、クリーニングガスはクリーニングノズル70から蓋体14の処理容器4側の面に対して斜めに角度をつけて吹き付けられる。蓋体14の処理容器4側の面に対する斜めの角度は、例えば45°である。図8(A)に示す蓋体14の処理容器4側の面に対する垂直のクリーニングガス吹き付けは、クリーニングノズル70のガス噴出孔70aを、蓋体14に対して垂直に向くように形成することで実現できる。図8(B)に示す蓋体14の処理容器4側の面に対する斜めのクリーニングガス吹き付けは、クリーニングノズル70のガス噴出孔70aを、蓋体14の処理容器4側の面に対して斜めに角度をつけて形成することで実現できる。蓋体14の処理容器4側の面に対する斜めの角度は、45°以外の何度でもよい。
図8(A)に示す蓋体14の処理容器4側の面に対してクリーニングガスを垂直に吹き付ける場合と、図8(B)に示す斜めに角度をつけて吹き付ける場合では、発生させる気流や壁面せん断応力等が異なる。対象とするパーティクルの除去に対してより好ましいガス吹き付け条件を選択することができる。
図9(A)〜(D)は本実施形態に係る熱処理装置のクリーニングノズル70の一例を示す斜視図である。図9(A)に示すクリーニングノズル70は、1つのシャフト20に対して2つのクリーニングノズル70が設けられたものである。2つのクリーニングノズル70は、例えば90°の角度をつけてシャフト20から外周方向に延伸するように設けられている。図9(B)に示すクリーニングノズルは、1つのシャフト20に対して4つのクリーニングノズル70が設けられたものである。4つのクリーニングノズル70は、シャフト20から外周方向に放射状に延伸するように、即ち4本のクリーニングノズル70は十字状の形状となるように、それぞれ配置して設けられている。図9(A)及び図9(B)の各クリーニングノズルは、図2〜図8を参照して説明した上述のクリーニングノズルと同様である。このように、クリーニングノズル70を複数個有することで、より高精度に、蓋体の上面に付着、堆積したパーティクルを除去することができ、従来よりも精度の高いパーティクル管理を行うことができる。また、図9(C)に示すクリーニングノズル71は、プレート状である。例えばクリーニングノズル71は中空構造となっており、蓋体14の処理容器4側の面に対向する面において高い自由度を持って複数箇所のガス噴出孔を配置することができる。また、図9(D)に示すクリーニングノズル72は、円盤状である。例えばクリーニングノズル72は中空構造となっており、図9(C)のプレート状の場合と同様に、蓋体14の処理容器4側の面に対向する面において高い自由度を持って複数箇所のガス噴出孔を配置することができる。図9(D)の図面上は、ガス噴出孔を十字状に配置したものを示している。このように、ガス噴出孔の配置の自由を高めたクリーニングノズルとすることで、より高精度に、蓋体の上面に付着、堆積したパーティクルを除去することができ、従来よりも精度の高いパーティクル管理を行うことができる。
図10は本実施形態に係る熱処理装置の蓋体14の一例を示す斜視図である。複数個のガス噴出孔が、クリーニングノズル73に非直線的に配置されている。クリーニングノズル73が非直線的形状、例えば湾曲した形状であることにより実現できる。例えば、クリーニングノズル73を屈曲した形状としてもよい。また、上記の図9(C)及び図9(D)に示すようなガス噴出孔をあけることのできる面がある程度以上の広さを有して、ガス噴出孔の位置に自由度がある場合、この面においてガス噴出孔を非直線的に配置することができる。図10に示すように、クリーニングノズル73の先端部におけるガス噴出孔を排気スリット15aの側を向くように配置することで、蓋体14の上面の外周側に寄せ集められたパーティクルPAを効率よく排気スリット15aから除去することが可能になる。
ガス噴出孔70aの大きさは、クリーニングノズル70の大きさ、クリーニングガスの流速、排気スリット15a等の排気部からの排気速度等に応じて調整可能である。ガス噴出孔70aの大きさを内周側と外周側で変えることもできる。例えば、ガス噴出孔70aの大きさを内周側で大きく、外周側で小さくすることで、外周側での押し出し量を少なく調整して、過度のクリーニングガスの吹き付けを防止できる。
ガス噴出孔70aから吹き付けるクリーニングガスの流量は、図3に示すように、クリーニングガス供給源90に接続される配管にマスフローコントローラ92等を設けることで調整することができる。これにより、対象とするパーティクルの粒径に合うように調整した流量でクリーニングガスを吹き付けることができる。また、図3に示すように、クリーニングガス供給源90に接続される配管にバルブ93を設けることで、クリーニング工程を実施するタイミングを調整することができる。このように、バルブ93やマスフローコントローラ92等を設けることで、クリーニングガスの吹き付けのタイミングや、吹き付け量の調節が可能である。
図3に示すように、排気スリット等の排気部15からの排気は、排気経路上にバルブ94を設けることでタイミングを調整することができる。例えば、常時排気する、クリーニングを実施する毎に排気タイミングを指定する、ウエハボートを載置した蓋体をロードまたはアンロードするタイミングで機械動作に伴うように排気タイミングを指定する、その他手動で排気を行う、等の排気タイミングの選択が可能である。
本実施形態に係る熱処理装置用蓋体のクリーニング方法は、上記の本実施形態に係るクリーニングノズル付蓋体を備えた熱処理装置において、ガス噴出孔70aから蓋体14の処理容器4側の面に向けてクリーニングガスを吹き付けつつ、シャフト20の回転によって蓋体14の処理容器4側の面に沿ってクリーニングノズルを移動させる。
上記のクリーニングガスを吹き付けつつ、シャフトの回転によってクリーニングノズルを移動させる工程は、処理容器4から蓋体14を外して大気圧下にて行うことができる。即ち、例えば熱処理装置のメンテナンスのタイミング、または、熱処理と熱処理の間の時間に、必要に応じて実施することができる。あるいは、蓋体14で処理容器4の下端開口部を閉じて減圧雰囲気において行うことができる。処理容器4内の圧力が真空状態である場合には、気体分子の平均自由工程が長くなってしまいパーティクルを巻き上げてしまう虞があるため、粘性流が生じる減圧雰囲気であることが好ましい。例えば、真空状態で熱処理を行う場合には、熱処理を実施する前後でのルーチンの工程とし、粘性流が生じる減圧雰囲気で熱処理を行う場合には、熱処理とともに行うルーチンの工程とすることで、常時パーティクルを管理した状態を維持することができる。
本実施形態に係る熱処理装置用蓋体のクリーニング方法によれば、蓋体14の上面に付着、堆積したパーティクルを除去することができ、従来よりも精度の高いパーティクル管理を行うことができる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態の熱処理装置と、それに用いられる蓋体14について、図11を参照して説明する。図11は第2実施形態に係る熱処理装置の蓋体14の一例を示す断面図である。
本実施形態に係る熱処理装置において、回転軸21の内側と外側に磁性流体シール18が二重に設けられている。外側の磁性流体シール18と回転軸21の間に、蓋体14に固定された固定筒50が設けられている。蓋体14の下面には回転軸21を取り囲むようにハウジングが51固定されている。ハウジング51を貫通して、回転軸21の内側に不活性ガスを導入するガス管52が固定されている。ガス管52はクリーニングガス供給源90に接続されており、ガス管52とクリーニングガス供給源90を接続する流路にガス量を制御するマスフローコントローラ92と流路の開閉を行うバルブ93が設けられている。このような構造により、回転軸21内に不活性ガスを導入するとともに、回転軸21を気密状態で回転できるようになっている。回転軸21の上部には、ガス流路が形成された接続部材23が取り付けられており、その上にシャフト20が取り付けられている。シャフト20内には第2の流路20aが形成されており、ガス管52から導入された不活性ガスは、接続部材23内のガス流路およびシャフト20内の第2の流路20aを通ってクリーニングノズル70内に供給され、ガス噴出孔70aから蓋体14の上面に吹き付けられる。このように、クリーニングガスを移送する流路が、シャフト20を貫通してシャフト20の回転軸方向に延伸して設けられている構成となっている。また、回転軸21の外周面と固定筒50の内周面の間隙に連通するガス管53がハウジング51を貫通して設けられており、ガス管53はクリーニングガス供給源90に接続されており、その流路にマスフローコントローラ92とバルブ93が設けられている。ガス管63から回転軸21の外周面と固定筒50の内周面の間隙に不活性ガスを供給することができる。本実施形態では、クリーニングガスを移送する配管を蓋体14に通す必要がなく、図6あるいは図7に示すような蓋体14またはシャフト20上のリング状の溝(14b,20b)を形成することなく、シャフト20の回転中でも安定してクリーニングノズル70からクリーニングガスを吹き付けることができる。
上記を除いては、第1実施形態と同様である。本実施形態に係るクリーニングノズル付蓋体によれば、第1実施形態と同様に、蓋体14の上面に付着、堆積したパーティクルPAを除去することができ、従来よりも精度の高いパーティクル管理を行うことができる。
〔第3実施形態〕
第3実施形態の熱処理装置と、それに用いられる蓋体14について、図12(A)〜(B)を参照して説明する。図12(A)〜(B)は本実施形態に係る熱処理装置の蓋体14の一例を示す斜視図である。
本実施形態は図10に示すクリーニングノズルの変形例であり、クリーニングノズル74は、蓋体14の外周側で、クリーニングガスを内周側へと吹き付けるように、先端部が屈曲した形状となっている。本実施形態のクリーニングノズルでクリーニングガスを吹き付けると、蓋体14の上面に付着、堆積したパーティクルPAを蓋体14の内周側に移動させることができる。
上記の形状のクリーニングノズルに適合するように、蓋体14の処理容器4側の面の内周側に、図12(A)に示すように排気ポート15cが設けられている。あるいは、図12(B)に示すように、排気スリット15dが設けられている。クリーニングガスをパーティクルPAに吹き付けて蓋体14の内周側へ移動させ、蓋体14の内周側に設けられた排気ポート15cまたは排気スリット15dからパーティクルPAを除去することができ、従来よりも精度の高いパーティクル管理を行うことができる。
上記を除いては、第1実施形態と同様である。
〔実施例1〕
本実施例は、上記の第1実施形態の、特に図8(B)に示す、クリーニングノズル70から蓋体14の処理容器4側の面に対して斜めに角度をつけてクリーニングガスを吹き付けるタイプの熱処理装置用のクリーニングノズル付蓋体に関して、下記の条件でシミュレーション解析を行い、気流流線と壁面せん断応力について算出したものである。
図13(A)は本実施例においてシミュレーションを行ったクリーニングノズルの寸法を示す正面図であり、図13(B)は側面図、図13(C)は断面図である。
クリーニングノズル70には、直径1mmのガス噴出孔70aが15mm間隔で設けられている。さらに、そこから10mm離れたクリーニングノズル70の先端に、直径0.5mmのガス噴出孔70bが設けられている。ガス噴出孔70aは、蓋体14の処理容器4側の面に対して45°の角度であり、クリーニングノズル70の長手方向に直行する角度で、クリーニングガスを吹き付けるように形成されている。また、先端のガス噴出孔70bは、蓋体14の処理容器4側の面に対して45°の角度であり、クリーニングノズル70の長手方向に対して45°の、クリーニングノズルからみてガス噴出孔70aの吹き出す向きと同じ側であり、外周方向を向く角度で、クリーニングガスを吹き付けるように形成されている。
上記の形状のクリーニングノズルを用いて、大気圧下、500℃の条件で窒素ガスを1L/minの流速で吹き付けるものとした。ここで、蓋体14には排気スリット15aが形成されており、排気速度を1L/min、10L/min、100L/minとした。本シミュレーションでは、クリーニングノズルは静止状態としている。
図14(A)〜(C)は本実施例に係る気流流線のシミュレーション結果を示す図である。ガス噴出孔70aから吹きつけられたガスの気流を流線で示したものである。図14(A)は排気速度が1L/min、図14(B)は排気速度が10L/min、図14(C)は排気速度が100L/minの結果である。排気速度1L/minでは図14(A)に示すようにガス噴出孔から吹き出されたクリーニングガスは蓋体に衝突した後気流の乱れが生じているが、排気速度を10L/minと排気速度を高めると図14(B)に示すように気流の乱れが整えられている。さらに排気速度100L/minと排気速度を高めると、図14(C)に示すように、気流は安定し、排気スリットから排気されていくことが確認された。気流を安定させることで、パーティクルを安定的に排気スリットから排出させることができるものと考えられる。
図15(A)〜(C)は本実施例に係る壁面せん断応力のシミュレーション結果を示す図である。図15(A)は排気速度が1L/min、図15(B)は排気速度が10L/min、図15(C)は排気速度が100L/minの結果である。図面上、せん断応力によりパーティクルを吹き飛ばせる範囲をスポットで示している。図13に示す、クリーニングノズル70の先端のガス噴出孔70bを除く各ガス噴出孔70aから吹き付けられるクリーニングガスに対応するスポットとしては、図15(A)〜(C)に示すように、排気速度が1L/min、10L/min、100L/minのいずれの場合も、同等の大きさのスポットが得られた。クリーニングノズル70の先端のガス噴出孔70bを除く各ガス噴出孔70aから吹き付けられるクリーニングガスによれば、排気速度が1L/min、10L/min、100L/minの場合に共通して、安定した壁面せん断応力が得られていることがわかった。
図13に示す、クリーニングノズル70の先端に設けられたガス噴出孔70bから吹き付けられるクリーニングガスに対応する部分には、図15(A)〜(C)に示すように、排気速度が1L/min、10L/min、100L/minのいずれの場合も、ほとんどスポットとして現れなかった。クリーニングノズル70の先端のガス噴出孔70bから吹き付けられるクリーニングガスによる壁面せん断応力は、クリーニングノズル70の先端のガス噴出孔70bを除くガス噴出孔70aから吹き付けられるクリーニングガスの壁面せん断応力より弱くなっていた。
〔実施例2〕
本実施例は、実施例1に対して、クリーニングノズルのガス噴出孔の大きさを下記のように変更して、実施例1と同様にシミュレーション解析を行い、壁面せん断応力について算出したものである。
図16(A)は本実施例に係る熱処理装置のクリーニングノズルの寸法を示す断面図である。図13(A)〜(C)に示すクリーニングノズルに対して、クリーニングノズル70の先端に設けられたガス噴出孔70bの直径を拡大して、1mmとしたものである。
図16(B)は図16(A)のクリーニングノズルを用いた場合の壁面せん断応力のシミュレーション結果を示す図である。図16(A)に示すクリーニングノズル70の先端のガス噴出孔70bから吹き付けられるクリーニングガスに対応するスポットは、先端のガス噴出孔70bを除く各ガス噴出孔70aから吹き付けられるクリーニングガスに対応するスポットと同等の大きさとなった。即ち、クリーニングノズル70の先端のガス噴出孔70bから吹き付けられるクリーニングガスの壁面せん断応力は、先端のガス噴出孔70bを除く各ガス噴出孔70aから吹き付けられるクリーニングガスの壁面せん断応力と同等であることが確認された。クリーニングノズル70の先端に設けられたガス噴出孔70bの直径を拡大することで、パーティクルを吹き飛ばして除去できる範囲が広くなっていることがわかった。
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
また、上記の各実施形態において、クリーニングノズルからクリーニングガスを吹き付けるのではなく、クリーニングノズルから排気することにより、パーティクルを吸い込んで除去することも可能である。クリーニングノズルからの排気は、クリーニングノズルをベントラインや定常排気ライン等の排気系に接続するか、ミニポンプあるいはエゼクタ等を接続することで対応できる。クリーニングノズルとの間にバルブを設けることで、クリーニングノズルからの排気によるクリーニング処理のタイミングを調整することができる。
2 熱処理装置
4 処理容器
10 マニホールド
12 ベースプレート
14 蓋体
14a 第1の流路
14at 端部
14b 溝
14c 貫通孔
14d 凹部
14e 金属製の蓋体
14f 石英製の蓋体
14g 押え板
15 排気部
15a 排気スリット
15b 排気ポート
15c 排気ポート
15d 排気スリット
16 シール部材
17,91,95 排気ライン
18 磁性流体シール
20 シャフト
20a 第2の流路
20at 端部
20b 溝
22 回転機構
26 保温筒
26a 支柱
26b 遮熱板
27 ボート支持部
28 ウエハボート
30 昇降機構
32 配管
34 ガスノズル
36 ガス出口
38 排気系
40 排気通路
42 圧力調整弁
44 真空ポンプ
45 加熱装置
46 断熱層
47 保護カバー
48 加熱部
50 固定筒
51 ハウジング
52,53 ガス管
70 クリーニングノズル
70a ガス噴出孔
70b ガス噴出孔
71,72,73,74 クリーニングノズル
90 クリーニングガス供給源
92 マスフローコントローラ
93,94 バルブ

Claims (19)

  1. 熱処理装置用処理容器の開閉をするための蓋体と、
    前記蓋体に設けられ、前記蓋体に対して回転可能であり、上部に被熱処理体を保持する保持具が載置されるシャフトと、
    前記シャフトから外周方向に延びるように設けられ、複数個のガス噴出孔を有し、前記ガス噴出孔から前記蓋体の前記処理容器側の面に向けてクリーニングガスを吹き付けつつ、前記シャフトの回転によって前記蓋体の前記処理容器側の面に沿って移動するクリーニングノズルと
    を有することを特徴とするクリーニングノズル付蓋体。
  2. 前記蓋体の前記処理容器側の面に、前記クリーニングガスを排気するための排気スリットまたは排気ポートが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のクリーニングノズル付蓋体。
  3. 前記クリーニングガスを移送する流路が、前記蓋体と前記シャフトの内部において連通して設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のクリーニングノズル付蓋体。
  4. 前記蓋体が前記シャフトの形状の凹部を有して前記凹部に前記シャフトが取り付けられており、前記凹部における前記シャフトの表面と対向する前記蓋体の表面に、前記クリーニングガスを移送するリング状の溝が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のクリーニングノズル付蓋体。
  5. 前記蓋体が前記シャフトの形状の凹部を有して前記凹部に前記シャフトが取り付けられており、前記凹部における前記蓋体の表面と対向する前記シャフトの表面に、前記クリーニングガスを移送するリング状の溝が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のクリーニングノズル付蓋体。
  6. 前記クリーニングガスを移送する流路が、前記シャフトを貫通して前記シャフトの回転軸方向に延伸して設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のクリーニングノズル付蓋体。
  7. 前記クリーニングノズルから前記蓋体の前記処理容器側の面に対して垂直に前記クリーニングガスを吹き付けるように、前記ガス噴出孔が前記クリーニングノズルに形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のクリーニングノズル付蓋体。
  8. 前記クリーニングノズルから前記蓋体の前記処理容器側の面に対して斜めに角度をつけて前記クリーニングガスを吹き付けるように、前記ガス噴出孔が前記クリーニングノズルに形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のクリーニングノズル付蓋体。
  9. 前記クリーニングノズルが複数個設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のクリーニングノズル付蓋体。
  10. 前記クリーニングノズルがプレート状であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のクリーニングノズル付蓋体。
  11. 前記クリーニングノズルが円盤状であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のクリーニングノズル付蓋体。
  12. 複数個の前記ガス噴出孔が、前記クリーニングノズルに非直線的に配置されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のクリーニングノズル付蓋体。
  13. 前記クリーニングノズルが非直線的形状であることを特徴とする請求項12に記載のクリーニングノズル付蓋体。
  14. 前記蓋体の前記処理容器側の面の外周側に、前記排気スリットまたは前記排気ポートが設けられていることを特徴とする請求項2に記載のクリーニングノズル付蓋体。
  15. 前記蓋体の前記処理容器側の面の内周側に、前記排気スリットまたは前記排気ポートが設けられていることを特徴とする請求項2に記載のクリーニングノズル付蓋体。
  16. 処理容器と、
    前記処理容器の開閉をするための蓋体と
    前記蓋体に設けられ、前記蓋体に対して回転可能であるシャフトと、
    前記シャフトの上部に載置され、被熱処理体を保持する保持具と、
    前記処理容器に原料ガス及び不活性ガスの一方または双方を導入する配管と、
    前記処理容器の外周に設けられ、前記処理容器の中で前記保持具に保持された被熱処理体を加熱する加熱部と、
    前記シャフトから外周方向に延びるように設けられ、複数個のガス噴出孔を有し、前記ガス噴出孔から前記蓋体の前記処理容器側の面に向けてクリーニングガスを吹き付けつつ、前記シャフトの回転によって前記蓋体の前記処理容器側の面に沿って移動するクリーニングノズルと
    を有することを特徴とする熱処理装置。
  17. 熱処理装置用処理容器の開閉をするための蓋体と、前記蓋体に設けられ、前記蓋体に対して回転可能であり、上部に被熱処理体を保持する保持具が載置されるシャフトと、前記シャフトから外周方向に延びるように設けられ、複数個のガス噴出孔を有するクリーニングノズルとを有するクリーニングノズル付蓋体を備えた熱処理装置において、
    前記ガス噴出孔から前記蓋体の前記処理容器側の面に向けてクリーニングガスを吹き付けつつ、前記シャフトの回転によって前記蓋体の前記処理容器側の面に沿って前記クリーニングノズルを移動させる工程を有することを特徴とする熱処理装置用蓋体のクリーニング方法。
  18. 前記ガス噴出孔から前記蓋体の前記処理容器側の面に向けてクリーニングガスを吹き付けつつ、前記シャフトの回転によって前記蓋体の前記処理容器側の面に沿って前記クリーニングノズルを移動させる工程を、前記処理容器から前記蓋体を外して大気圧下にて行うことを特徴とする請求項17に記載の熱処理装置用蓋体のクリーニング方法。
  19. 前記ガス噴出孔から前記蓋体の前記処理容器側の面に向けてクリーニングガスを吹き付けつつ、前記シャフトの回転によって前記蓋体の前記処理容器側の面に沿って前記クリーニングノズルを移動させる工程を、前記蓋体で前記処理容器を閉じて減圧雰囲気において行うことを特徴とする請求項17に記載の熱処理装置用蓋体のクリーニング方法。
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