JPWO2019191470A5 - - Google Patents

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本開示は、MAT2Aを阻害する化合物を提供する。化合物およびそれらの医薬組成物は、例えば外科手術、放射線療法、化学療法、およびホルモン療法などの標準治療に対して不応性のものを含む、種々のがんを治療する方法に有用である。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
以下の一般式Iに従った化合物:
Figure 2019191470000037

式中、
XはNまたはCR であり、
Lは、O、S、NR、または結合であり、
Rは、HまたはC -C アルキルであり、
は、C -C アルキル、C -C アルケニル、C -C カルボシクリル、-(C -C アルキル)(C -C カルボシクリル)、および-(C -C アルキル)(C -C シクロアルケニル)からなる群から選択されるものであって、式中、
の任意のアルキルは直鎖または分岐であり、
は1~6のハロで置換されていてもよく、
または、LがNRである場合、Lと組み合わせたRおよびR は、一つ以上のR で置換されていてもよい3~6員のヘテロシクロアルキル(ここで、環の1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)を表し、
およびR は、C -C 10 アリール、5~10員のヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールの1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)、および3~14員のヘテロシクロアルキル(ここで、ヘテロシクロアルキルの1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)からなる群から、独立に選択され、
式中、R およびR は、R 、OR 、ハロ、-N=N-R 、NR 、-(C -C アルキル)NR 、-C(O)OR 、-C(O)NR 、-OC(O)R 、および-CNからなる群から選択される一つ以上の置換基によって、独立しておよび任意で、置換され、
2a は存在しないか、存在しており、存在している場合は、R 2a は、R と、R 2a およびR が結合している炭素原子と共に用いられて、スピロ-縮合した5~6員のカルボシクリルまたはヘテロシクロアルキル(ここで、カルボシクリルまたはヘテロシクロアルキルの1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)を形成するものであって、また各結合
Figure 2019191470000038

(a)は、単結合を表し、各結合
Figure 2019191470000039

(b)は二重結合を表し、
式中、前記スピロ-縮合した5~6員のカルボシクリルまたはヘテロシクロアルキルは、一つ以上のR で置換されていてもよく、
またR 2a が存在しない場合は、各結合
Figure 2019191470000040

(a)は二重結合を表し、各結合
Figure 2019191470000041

(b)は単結合を表し、
、R 、およびR は、R 、OR 、ハロ、NR 、-(C -C アルキル)NR 、-C(O)OR 、-C(O)NR 、および-OC(O)R からなる群から、独立して選択され、
およびR は、H、-CN、-ヒドロキシ、オキソ、C -C アルキル、C -C アルコキシ、C -C アルケニル、C -C アルキニル、NH 、-S(O) 0~2 -(C -C アルキル)、-S(O) 0~2 -(C -C 10 アリール)、-C(O)(C -C アルキル)、-C(O)(C -C 14 カルボシクリル)、-C -C 14 カルボシクリル、-(C -C アルキル)(C -C 14 カルボシクリル)、C -C 10 アリール、3~14員のヘテロシクロアルキル、および-(C -C アルキル)-(3~14員のヘテロシクロアルキル)(ここで、ヘテロシクロアルキルの1~4員はN、O、およびSから独立に選択される)、および5~10員のヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールの1~4員はN、O、およびSから独立に選択される)からなる群から、独立して選択され、
式中、R およびR の各アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルキニル、アリール、カルボシクリル、ヘテロシクロアルキル、およびヘテロアリール部分は、ヒドロキシ、ハロ、-NR’ (ここで、各R’は、C -C アルキル、C -C アルケニル、C -C アルキニル、C -C 10 アリール、3~14員のヘテロシクロアルキル、および-(C -C アルキル)-(3~14員のヘテロシクロアルキル)(ここで、環の1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)、および5~10員のヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールの1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)からなる群から独立に選択され、-NHC(O)(OC -C アルキル)、-NO 、-CN、オキソ、-C(O)OH、-C(O)O(C -C アルキル)、-C -C アルキル(C -C アルコキシ)、-C(O)NH 、C -C アルキル、-C(O)C -C アルキル、-OC -C アルキル、-Si(C -C アルキル) 、-S(O) 0~2 -(C -C アルキル)、C -C 10 アリール、-(C -C アルキル)(C -C 10 アリール)、3~14員のヘテロシクロアルキル、および-(C -C アルキル)-(3~14員のヘテロ環)(ここで、ヘテロ環の1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)、および-O(C -C 14 アリール)からなる群から選択される一つ以上の置換基で置換されていてもよいものであり、
式中、R およびR の各アルキル、アルケニル、アリール、およびヘテロシクロアルキルは、ヒドロキシ、-OC -C アルキル、ハロ、-NH 、-(C -C アルキル)NH 、-C(O)OH、CN、およびオキソからなる群から選択される一つ以上の置換基で置換されていてもよく、
またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目2)
2a が存在せず、かつ
各結合
Figure 2019191470000042

(a)は二重結合を表し、各結合
Figure 2019191470000043

(b)は単結合を表す、項目1記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目3)
前記化合物が、以下の一般式(IA)に従った構造を有する、項目2に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩:
Figure 2019191470000044


(項目4)
前記化合物が、以下の一般式(IB)に従った構造を有する、項目2に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩:
Figure 2019191470000045


(項目5)
以下の一般式IIに従った化合物またはその薬学的に許容可能な塩:
Figure 2019191470000046

式中、
Lは、O、S、NR、または結合であり、
Rは、HまたはC -C アルキルであり、
は、C -C アルキル、C -C アルケニル、C -C カルボシクリル、-(C -C アルキル)(C -C カルボシクリル)、および-(C -C アルキル)(C -C シクロアルケニル)からなる群から選択されるものであって、式中、
の任意のアルキルは直鎖または分岐であり、
は1~6のハロで置換されていてもよく、
または、LがNRである場合、Lと組み合わせたRおよびR は、一つ以上のR で置換されていてもよい3~6員のヘテロシクロアルキル(ここで、環の1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)を表し、
およびR は、C -C 10 アリール、5~10員のヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールの1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)、および3~14員のヘテロシクロアルキル(ここで、ヘテロシクロアルキルの1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)からなる群から、独立に選択され、
式中、R およびR は、R 、OR 、ハロ、-N=N-R 、NR 、-(C -C アルキル)NR 、-C(O)OR 、-C(O)NR 、-OC(O)R 、および-CNからなる群から選択される一つ以上の置換基によって、独立しておよび任意で、置換され、
およびR は、R 、OR 、ハロ、NR 、-(C -C アルキル)NR 、-C(O)OR 、-C(O)NR 、および-OC(O)R からなる群から、独立して選択され、
およびR は、H、-CN、-ヒドロキシ、オキソ、C -C アルキル、C -C アルコキシ、C -C アルケニル、C -C アルキニル、NH 、-S(O) 0~2 -(C -C アルキル)、-S(O) 0~2 -(C -C 10 アリール)、-C(O)(C -C アルキル)、-C(O)(C -C 14 カルボシクリル)、-C -C 14 カルボシクリル、-(C -C アルキル)(C -C 14 カルボシクリル)、C -C 10 アリール、3~14員のヘテロシクロアルキル、および-(C -C アルキル)-(3~14員のヘテロシクロアルキル)(ここで、ヘテロシクロアルキルの1~4員はN、O、およびSから独立に選択される)、および5~10員のヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールの1~4員はN、O、およびSから独立に選択される)からなる群から、独立して選択され、
式中、R およびR の各アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルキニル、アリール、カルボシクリル、ヘテロシクロアルキル、およびヘテロアリール部分は、ヒドロキシ、ハロ、-NR’ (ここで、各R’は、C -C アルキル、C -C アルケニル、C -C アルキニル、C -C 10 アリール、3~14員のヘテロシクロアルキル、および-(C -C アルキル)-(3~14員のヘテロシクロアルキル)(ここで、環の1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)、および5~10員のヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールの1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)からなる群から独立に選択され、-NHC(O)(OC -C アルキル)、-NO 、-CN、オキソ、-C(O)OH、-C(O)O(C -C アルキル)、-C -C アルキル(C -C アルコキシ)、-C(O)NH 、C -C アルキル、-C(O)C -C アルキル、-OC -C アルキル、-Si(C -C アルキル) 、-S(O) 0~2 -(C -C アルキル)、C -C 10 アリール、-(C -C アルキル)(C -C 10 アリール)、3~14員のヘテロシクロアルキル、および-(C -C アルキル)-(3~14員のヘテロ環)(ここで、ヘテロ環の1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)、および-O(C -C 14 アリール)からなる群から選択される一つ以上の置換基で置換されていてもよいものであり、
式中、R およびR の各アルキル、アルケニル、アリール、およびヘテロシクロアルキルは、ヒドロキシ、-OC -C アルキル、ハロ、-NH 、-(C -C アルキル)NH 、-C(O)OH、CN、およびオキソからなる群から選択される一つ以上の置換基で置換されていてもよく、
またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目6)
、R 、およびR (存在する場合)のそれぞれは、H、C -C アルキル、およびC -C アルコキシからなる群から、独立して選択される、項目1から5のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目7)
、R 、およびR (存在する場合)の少なくとも一つがHである、項目1から6のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目8)
がHである、項目1から7のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目9)
がHである、項目1から7のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目10)
がHである、項目1から7のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目11)
、R 、およびR (存在する場合)のそれぞれがHである、項目1から10のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目12)
はC -C 10 アリールまたは5~10員のヘテロアリールである、項目1から7のいずれか一項に記載の化合物。
(項目13)
はC -C 10 アリールである、項目12に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目14)
はフェニルである、項目13に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目15)
は5~10員のヘテロアリールであり、環の1員はNである、項目12に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目16)
はピリジルである、項目15に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目17)
は3~14員のヘテロシクロアルキルまたは5~10員のヘテロアリールである、項目1から16のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目18)
は、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ピリジニル、ピリジノニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、インダゾリル、キノキサリニル、キノリニル、キナゾリニル、イミダゾピリジニル、ピラゾロピリジニル、シンノリニル、イソキサゾリル、ピラゾリル、ベンゾフラニル、ジヒドロベンゾフラニル、およびテトラヒドロベンゾジオキシニルからなる群から選択される、項目17に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目19)
はC -C 10 アリールである、項目1から16のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目20)
LはOまたはNRである、項目1から19のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目21)
はC -C アルキルまたはC -C カルボシクリルである、項目20に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目22)
は1~3のFで置換されていてもよいC -C アルキルである、項目20または21に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目23)
LはOまたはNRであり、またRはHであり、
は1~3のFで置換されていてもよいC -C アルキルであり、
は3~14員のヘテロシクロアルキルまたは5~10員のヘテロアリール(ここで、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリールの1員はNである)またはC -C 10 アリールであり、
は3~14員のヘテロシクロアルキルまたは5~10員のヘテロアリールであり、ここでヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリールの1~3員は、N、O、およびSから独立に選択され、また
、R 、およびR (存在する場合)のそれぞれはHである、項目2から5のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目24)
LはNRである、項目23に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目25)
2a が存在し、かつ、R 2a は、R と、R 2a およびR が結合している炭素原子と共に用いられて、スピロ-縮合した5~6員のカルボシクリルまたはヘテロシクロアルキル(ここで、ヘテロシクロアルキルの1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)を形成するものであって、各結合
Figure 2019191470000047

(a)は、単結合を表し、各結合
Figure 2019191470000048

(b)は二重結合を表し、
前記スピロ-縮合した5~6員のカルボシクリルまたはヘテロシクロアルキルは、一つ以上のR で置換されていてもよい、項目1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目26)
2a 、R 、ならびにR 2a およびR が結合している炭素原子は、スピロ-縮合した5員のヘテロシクロアルキルを形成し、ここで、ヘテロシクロアルキルの1員はNである、項目24に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目27)
2a 、R 、ならびにR 2a およびR が結合している炭素原子は共に用いられて、スピロ-縮合した6員のヘテロシクロアルキルを形成し、ここで、ヘテロシクロアルキルの1員はNである、項目24に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目28)
2a 、R 、ならびにR 2a およびR が結合している炭素原子は共に用いられて、スピロ-縮合した6員のカルボシクリルを形成する、項目24に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目29)
XはNである、項目24から28のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目30)
およびR のそれぞれは、H、C -C アルキル、およびC -C アルコキシからなる群から、独立して選択される、項目24から29のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目31)
およびR のそれぞれは、Hである、項目24から30のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目32)
は5~10員のヘテロアリールであり、ここでヘテロアリールの2員は、N、OおよびSから独立に選択される、項目24から31のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目33)
はC -C 10 アリールである、項目24から30のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目34)
前記化合物が、以下の表
Figure 2019191470000049

Figure 2019191470000050

Figure 2019191470000051

またはその薬学的に許容可能な塩、から選択される、項目1に記載の化合物。
(項目35)
前記化合物が、以下の表
Figure 2019191470000052

Figure 2019191470000053

Figure 2019191470000054

Figure 2019191470000055

Figure 2019191470000056

Figure 2019191470000057

Figure 2019191470000058

Figure 2019191470000059

Figure 2019191470000060

またはその薬学的に許容可能な塩、から選択される、項目1に記載の化合物。
(項目36)
前記化合物が、以下の表
Figure 2019191470000061

Figure 2019191470000062

Figure 2019191470000063

Figure 2019191470000064

Figure 2019191470000065

Figure 2019191470000066

Figure 2019191470000067

またはその薬学的に許容可能な塩、から選択される、項目1に記載の化合物。
(項目37)
前記化合物が、以下の表
Figure 2019191470000068

Figure 2019191470000069

Figure 2019191470000070

Figure 2019191470000071

またはその薬学的に許容可能な塩、から選択される、項目1に記載の化合物。
(項目38)
前記化合物が、以下の表
Figure 2019191470000072

またはその薬学的に許容可能な塩、から選択される、項目5に記載の化合物。
(項目39)
項目1から8のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の有効量、および薬学的に許容可能な担体を含む、医薬組成物。
(項目40)
がんを患う対象においてがんを治療する方法であって、前記対象に対して有効量のMAT2A阻害剤を投与することを含む、方法。
(項目41)
前記がんが、MTAP-欠失がんである、項目40に記載の方法。
(項目42)
細胞におけるS-アデノシルメチオニン(SAM)の合成を阻害する方法であって、前記細胞に、項目1から38のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の有効量を導入することを含む、方法。
(項目43)
対象におけるS-アデノシルメチオニン(SAM)の合成を阻害する方法であって、前記対象に、項目1から38のいずれか一項に記載の少なくとも一つの化合物またはその塩の有効量を投与することを含む、方法。
(項目44)
がんを患う対象においてがんを治療する方法であって、当該対象に対して、項目1から38のいずれか一項に記載の化合物の有効量を投与することを含む、方法。
(項目45)
前記がんが、MTAP-欠失がんである、項目44に記載の方法。
(項目46)
前記がんは、中皮腫、神経芽細胞腫、直腸がん、大腸がん、家族性腺腫ポリポーシスがんおよび、遺伝性非ポリポーシス結腸直腸がん、食道がん、陰唇がん、喉頭がん、下咽頭がん、舌がん、唾液腺がん、胃がん、腺がん、髄様甲状腺がん、乳頭状甲状腺がん、腎がん、腎実質がん、卵巣がん、子宮頸部がん、子宮体がん、子宮内膜がん、絨毛がん、膵がん、前立腺がん、膀胱がん、精巣がん、乳がん、尿路がん(urinary carcinoma)、黒色腫、脳腫瘍、リンパ腫、頭頸部がん、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性リンパ性白血病(CLL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、肝細胞がん、胆嚢がん、気管支がん、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、多発性骨髄腫、基底細胞腫、奇形腫、網膜芽細胞腫、脈絡膜黒色腫、精上皮腫、横紋筋肉腫、骨肉腫、軟骨肉腫、筋肉腫、脂肪肉腫、線維肉腫、ユーイング肉腫および形質細胞腫からなる群から選択される、項目40、44または45に記載の方法。
(項目47)
前記がんは、B細胞急性リンパ球性白血病(B-ALL)、中皮腫、リンパ腫、膵がん、肺がん、胃がん、食道がん、膀胱がん、脳腫瘍、頭頸部がん、黒色腫および乳がんからなる群から選択される、項目40、44または45に記載の方法。
(項目48)
前記肺がんが、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、肺の腺がん、および肺の扁平上皮がんからなる群から選択される、項目47に記載の方法。
(項目49)
前記脳腫瘍は、神経膠腫、神経膠芽腫、星細胞腫、髄膜腫、髄芽細胞腫、末梢性神経外胚葉性腫瘍、および頭蓋咽頭腫からなる群から選択される脳腫瘍である、項目47に記載の方法。
(項目50)
前記乳がんが、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)である、項目47に記載の方法。
(項目51)
前記がんは、マントル細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、および成人T細胞性白血病/リンパ腫からなる群から選択されるリンパ腫である、項目47に記載の方法。
(項目52)
がんを患う対象においてがんを治療する方法であって、前記がんは、メチルチオアデノシンホスホリラーゼ(MTAP)遺伝子発現が、MTAP遺伝子もしくはMTAPタンパク質が存在するおよび/もしくは完全に機能しているがんと比較して、減少または不在であること、MTAP遺伝子が不在であること、またはMTAPタンパク質の機能低下を特徴とするものであって、当該方法は、項目1から38のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の治療有効量を、前記対象に投与することを含む、方法。
(項目53)
S-アデノシルメチオニン(SAM)の合成の阻害に使用するための、項目1から38のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目54)
がんを患う対象におけるがんの治療で使用するための、項目1から38のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目55)
前記がんが、MTAP-欠失がんである、項目54に記載の化合物。
(項目56)
前記がんは、中皮腫、神経芽細胞腫、直腸がん、大腸がん、家族性腺腫ポリポーシスがんおよび、遺伝性非ポリポーシス結腸直腸がん、食道がん、陰唇がん、喉頭がん、下咽頭がん、舌がん、唾液腺がん、胃がん、腺がん、髄様甲状腺がん、乳頭状甲状腺がん、腎がん、腎実質がん、卵巣がん、子宮頸部がん、子宮体がん、子宮内膜がん、絨毛がん、膵がん、前立腺がん、膀胱がん、精巣がん、乳がん、尿路がん(urinary carcinoma)、黒色腫、脳腫瘍、リンパ腫、頭頸部がん、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性リンパ性白血病(CLL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、肝細胞がん、胆嚢がん、気管支がん、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、多発性骨髄腫、基底細胞腫、奇形腫、網膜芽細胞腫、脈絡膜黒色腫、精上皮腫、横紋筋肉腫、骨肉腫、軟骨肉腫、筋肉腫、脂肪肉腫、線維肉腫、ユーイング肉腫および形質細胞腫からなる群から選択される、項目54または55に記載の化合物。
(項目57)
前記がんは、B細胞急性リンパ球性白血病(B-ALL)、中皮腫、リンパ腫、膵がん、肺がん、胃がん、食道がん、膀胱がん、脳腫瘍、頭頸部がん、黒色腫および乳がんからなる群から選択される、項目54または55に記載の化合物。
(項目58)
前記肺がんが、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、肺の腺がん、および肺の扁平上皮がんからなる群から選択される、項目57に記載の化合物。
(項目59)
前記乳がんが、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)である、項目57に記載の化合物。
(項目60)
前記脳腫瘍は、神経膠腫、神経膠芽腫、星細胞腫、髄膜腫、髄芽細胞腫、末梢性神経外胚葉性腫瘍、および頭蓋咽頭腫からなる群から選択される脳腫瘍である、項目57に記載の化合物。
(項目61)
前記がんは、マントル細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、および成人T細胞性白血病/リンパ腫からなる群から選択されるリンパ腫である、項目54または55に記載の化合物。

Claims (23)

  1. 以下の一般式I化合物:
    Figure 2019191470000001

    式中、
    XはNまたはCRであり、
    Lは、O、S、NR、または結合であり、
    Rは、HまたはC-Cアルキルであり、
    は、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cカルボシクリル、-(C-Cアルキル)(C-Cカルボシクリル)、および-(C-Cアルキル)(C-Cシクロアルケニル)からなる群から選択されるものであって、式中、
    の任意のアルキルは直鎖または分岐であり、
    は1~6のハロで置換されていてもよく、
    または、LがNRである場合、Lと組み合わせたRおよびRは、一つ以上のRで置換されていてもよい3~6員のヘテロシクロアルキル(ここで、環の1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)であり
    およびRは、C-C10アリール、5~10員のヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールの1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)、および3~14員のヘテロシクロアルキル(ここで、ヘテロシクロアルキルの1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)からなる群から、独立に選択され、
    式中、RおよびRは、R、OR、ハロ、-N=N-R、NR、-(C-Cアルキル)NR、-C(O)OR、-C(O)NR、-OC(O)R、および-CNからなる群から選択される一つ以上の置換基によって、独立しておよび任意で、置換され、
    2aは存在しないか、存在しており、存在している場合は、R2aは、Rと、R2aおよびRが結合している炭素原子と共に用いられて、スピロ-縮合した5~6員のカルボシクリルまたはヘテロシクロアルキル(ここで、カルボシクリルまたはヘテロシクロアルキルの1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)を形成するものであって、また各結合
    Figure 2019191470000002

    (a)は、単結合を表し、各結合
    Figure 2019191470000003

    (b)は二重結合であり
    式中、前記スピロ-縮合した5~6員のカルボシクリルまたはヘテロシクロアルキルは、一つ以上のRで置換されていてもよく、
    またR2aが存在しない場合は、各結合
    Figure 2019191470000004

    (a)は二重結合であり、各結合
    Figure 2019191470000005

    (b)は単結合であり
    、R、およびRは、R、OR、ハロ、NR、-(C-Cアルキル)NR、-C(O)OR、-C(O)NR、および-OC(O)Rからなる群から、独立して選択され、
    およびRは、H、-CN、-ヒドロキシ、オキソ、C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、NH、-S(O)0~2-(C-Cアルキル)、-S(O)0~2-(C-C10アリール)、-C(O)(C-Cアルキル)、-C(O)(C-C14カルボシクリル)、-C-C14カルボシクリル、-(C-Cアルキル)(C-C14カルボシクリル)、C-C10アリール、3~14員のヘテロシクロアルキル(ここで、ヘテロシクロアルキルの1~4員はN、O、またはSから独立に選択される)、-(C-Cアルキル)-(3~14員のヘテロシクロアルキル)(ここで、ヘテロシクロアルキルの1~4員はN、O、およびSから独立に選択される)、および5~10員のヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールの1~4員はN、O、およびSから独立に選択される)からなる群から、独立して選択され、
    式中、RおよびRの各アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルキニル、アリール、カルボシクリル、ヘテロシクロアルキル、およびヘテロアリール部分は、ヒドロキシ、ハロ、-NR’(ここで、各R’は、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-C10アリール、3~14員のヘテロシクロアルキル(ここで、環の1~4員はN、O、またはSから独立に選択される)、-(C-Cアルキル)-(3~14員のヘテロシクロアルキル)(ここで、環の1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)、および5~10員のヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールの1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)からなる群から独立に選択され、-NHC(O)(OC-Cアルキル)、-NO、-CN、オキソ、-C(O)OH、-C(O)O(C-Cアルキル)、-C-Cアルキル(C-Cアルコキシ)、-C(O)NH、C-Cアルキル、-C(O)C-Cアルキル、-OC-Cアルキル、-Si(C-Cアルキル)、-S(O)0~2-(C-Cアルキル)、C-C10アリール、-(C-Cアルキル)(C-C10アリール)、3~14員のヘテロシクロアルキル、および-(C-Cアルキル)-(3~14員のヘテロ環)(ここで、ヘテロ環の1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)、および-O(C-C14アリール)からなる群から選択される一つ以上の置換基で置換されていてもよいものであり、
    式中、RおよびRの各アルキル、アルケニル、アリール、およびヘテロシクロアルキルは、ヒドロキシ、-OC-Cアルキル、ハロ、-NH、-(C-Cアルキル)NH、-C(O)OH、CN、およびオキソからなる群から選択される一つ以上の置換基で置換されていてもよく、
    またはその薬学的に許容可能な塩。
  2. 2aが存在せず、かつ
    各結合
    Figure 2019191470000006

    (a)は二重結合であり、各結合
    Figure 2019191470000007

    (b)は単結合である、請求項1記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  3. 前記化合物が、以下の一般式(IA)または(IB)に従った構造を有する、請求項2に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩:
    Figure 2019191470000008

    Figure 2019191470000009

  4. 以下の一般式IIに従った化合物またはその薬学的に許容可能な塩:
    Figure 2019191470000010

    式中、
    Lは、O、S、NR、または結合であり、
    Rは、HまたはC-Cアルキルであり、
    は、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cカルボシクリル、-(C-Cアルキル)(C-Cカルボシクリル)、および-(C-Cアルキル)(C-Cシクロアルケニル)からなる群から選択されるものであって、式中、
    の任意のアルキルは直鎖または分岐であり、
    は1~6のハロで置換されていてもよく、
    または、LがNRである場合、Lと組み合わせたRおよびRは、一つ以上のRで置換されていてもよい3~6員のヘテロシクロアルキル(ここで、環の1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)であり
    およびRは、C-C10アリール、5~10員のヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールの1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)、および3~14員のヘテロシクロアルキル(ここで、ヘテロシクロアルキルの1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)からなる群から、独立に選択され、
    式中、RおよびRは、R、OR、ハロ、-N=N-R、NR、-(C-Cアルキル)NR、-C(O)OR、-C(O)NR、-OC(O)R、および-CNからなる群から選択される一つ以上の置換基によって、独立しておよび任意で、置換され、
    およびRは、R、OR、ハロ、NR、-(C-Cアルキル)NR、-C(O)OR、-C(O)NR、および-OC(O)Rからなる群から、独立して選択され、
    およびRは、H、-CN、-ヒドロキシ、オキソ、C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、NH、-S(O)0~2-(C-Cアルキル)、-S(O)0~2-(C-C10アリール)、-C(O)(C-Cアルキル)、-C(O)(C-C14カルボシクリル)、-C-C14カルボシクリル、-(C-Cアルキル)(C-C14カルボシクリル)、C-C10アリール、3~14員のヘテロシクロアルキル(ここで、ヘテロシクロアルキルの1~4員はN、O、またはSから独立に選択される)、-(C-Cアルキル)-(3~14員のヘテロシクロアルキル)(ここで、ヘテロシクロアルキルの1~4員はN、O、およびSから独立に選択される)、および5~10員のヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールの1~4員はN、O、およびSから独立に選択される)からなる群から、独立して選択され、
    式中、RおよびRの各アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルキニル、アリール、カルボシクリル、ヘテロシクロアルキル、およびヘテロアリール部分は、ヒドロキシ、ハロ、-NR’(ここで、各R’は、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-C10アリール、3~14員のヘテロシクロアルキル(ここで、環の1~4員はN、O、またはSから独立に選択される)、-(C-Cアルキル)-(3~14員のヘテロシクロアルキル)(ここで、環の1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)、および5~10員のヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールの1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)からなる群から独立に選択され、-NHC(O)(OC-Cアルキル)、-NO、-CN、オキソ、-C(O)OH、-C(O)O(C-Cアルキル)、-C-Cアルキル(C-Cアルコキシ)、-C(O)NH、C-Cアルキル、-C(O)C-Cアルキル、-OC-Cアルキル、-Si(C-Cアルキル)、-S(O)0~2-(C-Cアルキル)、C-C10アリール、-(C-Cアルキル)(C-C10アリール)、3~14員のヘテロシクロアルキル、-(C-Cアルキル)-(3~14員のヘテロ環)(ここで、ヘテロ環の1~4員は、N、O、およびSから独立に選択される)、または-O(C-C14アリール)からなる群から選択される一つ以上の置換基で置換されていてもよいものであり、
    式中、RおよびRの各アルキル、アルケニル、アリール、およびヘテロシクロアルキルは、ヒドロキシ、-OC-Cアルキル、ハロ、-NH、-(C-Cアルキル)NH、-C(O)OH、CN、およびオキソからなる群から選択される一つ以上の置換基で置換されていてもよく、
    またはその薬学的に許容可能な塩。
  5. 、R、およびR(存在する場合)のそれぞれは、H、C-Cアルキル、およびC-Cアルコキシからなる群から、独立して選択され、好ましくはHである、請求項1からのいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  6. がHである、および/またはR がHである、および/またはR がHである、請求項1からのいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  7. はC-C10アリールまたは5~10員のヘテロアリール、または好ましくはC -C 10 アリール、または好ましくはフェニル、または好ましくは5~10員のヘテロアリール(ここで、環の1員はNである)または好ましくはピリジルである、請求項1からのいずれか一項に記載の化合物。
  8. は3~14員のヘテロシクロアルキルまたは5~10員のヘテロアリールであり、好ましくはベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ピリジニル、ピリジノニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、インダゾリル、キノキサリニル、キノリニル、キナゾリニル、イミダゾピリジニル、ピラゾロピリジニル、シンノリニル、イソキサゾリル、ピラゾリル、ベンゾフラニル、ジヒドロベンゾフラニル、またはテトラヒドロベンゾジオキシニルである、請求項1からのいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  9. はC-C10アリールである、請求項1からのいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  10. LはOまたはNRであり、必要に応じてR はC -C アルキルまたはC -C カルボシクリル、好ましくは1~3のFで置換されていてもよいC -C アルキルである、請求項1からのいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  11. LはOまたはNRであり、またRはHであり、好ましくはLはNRであり、
    は1~3のFで置換されていてもよいC-Cアルキルであり、
    は3~14員のヘテロシクロアルキル(ここで、ヘテロシクロアルキルの1員はNである)、5~10員のヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールの1員はNである)またはC-C10アリールであり、
    は3~14員のヘテロシクロアルキルまたは5~10員のヘテロアリールであり、ここでヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリールの1~3員は、N、O、およびSから独立に選択され、また
    、R、およびR(存在する場合)のそれぞれはHである、請求項2からのいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  12. 2aが存在し、かつ、R2aは、Rと、R2aおよびRが結合している炭素原子と共に用いられて、スピロ-縮合した5~6員のカルボシクリルまたはヘテロシクロアルキル(ここで、ヘテロシクロアルキルの1~4員は、N、O、およびSから独立に選択され、好ましくはテロシクロアルキルの1員はNである)を形成するものであって、各結合
    Figure 2019191470000011

    (a)は、単結合であり、各結合
    Figure 2019191470000012

    (b)は二重結合であり
    前記スピロ-縮合した5~6員のカルボシクリルまたはヘテロシクロアルキルは、一つ以上のRで置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  13. XはNである、請求項12に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  14. およびRのそれぞれは、H、C-Cアルキル、およびC-Cアルコキシからなる群から、独立して選択され、好ましくはR およびR のそれぞれはHである、請求項12または13に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  15. 5~10員のヘテロアリールここでヘテロアリールの2員は、N、OおよびSから独立に選択される)またはC -C 10 アリールである、請求項12から14のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  16. 前記化合物が、
    Figure 2019191470000013

    Figure 2019191470000014

    Figure 2019191470000015

    Figure 2019191470000016

    Figure 2019191470000017

    Figure 2019191470000018

    Figure 2019191470000019

    Figure 2019191470000020

    Figure 2019191470000021

    Figure 2019191470000022

    Figure 2019191470000023

    Figure 2019191470000024

    Figure 2019191470000025

    Figure 2019191470000026

    Figure 2019191470000027

    Figure 2019191470000028

    Figure 2019191470000029

    Figure 2019191470000030

    Figure 2019191470000031

    Figure 2019191470000032

    Figure 2019191470000033

    Figure 2019191470000034

    Figure 2019191470000035

    またはその薬学的に許容可能な塩である、請求項1に記載の化合物。
  17. 前記化合物が、
    Figure 2019191470000036

    またはその薬学的に許容可能な塩である、請求項に記載の化合物。
  18. 請求項1から17のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の有効量、および薬学的に許容可能な担体を含む、医薬組成物。
  19. 象に対して、請求項1から17のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の有効量を投与することを含む、がんを患う当該対象においてがんを治療することのための組成物
  20. 前記がんが、MTAP-欠失がんである、請求項19に記載の組成物
  21. 前記がんは、中皮腫、神経芽細胞腫、直腸がん、大腸がん、家族性腺腫ポリポーシスがんおよび、遺伝性非ポリポーシス結腸直腸がん、食道がん、陰唇がん、喉頭がん、下咽頭がん、舌がん、唾液腺がん、胃がん、腺がん、髄様甲状腺がん、乳頭状甲状腺がん、腎がん、腎実質がん、卵巣がん、子宮頸部がん、子宮体がん、子宮内膜がん、絨毛がん、膵がん、前立腺がん、膀胱がん、精巣がん、乳がん、尿路がん(urinary carcinoma)、黒色腫、脳腫瘍、リンパ腫、頭頸部がん、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性リンパ性白血病(CLL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、肝細胞がん、胆嚢がん、気管支がん、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、多発性骨髄腫、基底細胞腫、奇形腫、網膜芽細胞腫、脈絡膜黒色腫、精上皮腫、横紋筋肉腫、骨肉腫、軟骨肉腫、筋肉腫、脂肪肉腫、線維肉腫、ユーイング肉腫および形質細胞腫、または例えば、B細胞急性リンパ球性白血病(B-ALL)、中皮腫、リンパ腫、膵がん、肺がん、胃がん、食道がん、膀胱がん、脳腫瘍、頭頸部がん、黒色腫および乳がんからなる群から選択される、請求項19または20に記載の組成物
  22. 前記肺がんが、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、肺の腺がん、および肺の扁平上皮がんからなる群から選択される、または前記脳腫瘍は、神経膠腫、神経膠芽腫、星細胞腫、髄膜腫、髄芽細胞腫、末梢性神経外胚葉性腫瘍、および頭蓋咽頭腫からなる群から選択される脳腫瘍である、または前記乳がんが、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)である、または前記リンパ腫は、マントル細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、および成人T細胞性白血病/リンパ腫からなる群から選択される、請求項21に記載の組成物
  23. がんを患う対象においてがんを治療するための、請求項1から17のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む組成物であって、前記がんは、メチルチオアデノシンホスホリラーゼ(MTAP)遺伝子発現が、MTAP遺伝子もしくはMTAPタンパク質が存在するおよび/もしくは完全に機能しているがんと比較して、減少または不在であること、MTAP遺伝子が不在であること、またはMTAPタンパク質の機能低下を特徴とする、組成物
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