JPWO2019181027A1 - リチウム一次電池 - Google Patents

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Abstract

本開示の一局面は、電池ケースと電極群と非水電解質とを具備し、非水電解質が、非水溶媒と溶質と添加剤とを含み、電極群は、正極と負極とこれらの間に介在するセパレータとを具備し、負極は、金属リチウムまたはリチウム合金の箔を有し、かつ長手方向と短手方向とを有する形状を具備し、負極の少なくとも一方の主面に長手方向に沿って長尺のテープが貼り付けられており、テープが、樹脂基材と粘着層とを具備し、テープの幅が0.5mm以上、3mm以下であり、前記添加剤が、式(1):LixMCyOzFα(1≦x≦2、0≦y≦6、0≦z≦8、0≦α≦6かつ1≦y+z+αを満たし、yとzは同時に0にならない)で表されるリチウム塩であり、元素Mは、リンおよびホウ素の少なくとも1つを含む、リチウム一次電池に関する。本開示によれば、放電末期においても負極の集電体としての機能が保持され得るリチウム一次電池を提供することができる。

Description

本発明は、リチウム一次電池に関する。
近年、リチウム一次電池を電源とする電子機器の応用範囲が拡大しており、これに伴い、長期に渡る機器の駆動に当該電池が使用される傾向にある。また、電子機器に対して、設計容量通りに機能することが求められている。
負極に金属リチウムまたはリチウム合金の箔(以下、負極箔と称する。)を使用するリチウム一次電池において、負極箔は、負極活物質と負極集電体の両方の機能を兼ね備えている。このような電池では、放電末期において、負極箔中のリチウムが消費され、集電体としての機能が低下する。その結果、実際の容量が設計容量よりも小さくなる傾向がある。
そこで、特許文献1では、正極に二酸化マンガン、負極にリチウム負極を使用するリチウム一次電池において、リチウム負極の長尺方向に細長いテープを貼ることを提案している。これにより、放電時にテープ下のリチウム負極の溶解反応が抑制され、集電体としての機能が保持される。
特開昭61−281466号公報
特許文献1に開示されたリチウム一次電池の場合、テープの粘着剤の隙間に非水電解質が侵入しやすく、テープ下のリチウム負極が電解液と接しやすい。また、粘着剤の隙間に侵入した非水電解質は、負極と粘着剤との界面の粘着力を低下させ、テープに剥離による浮きを生じさせる。浮き部分ではより多くのリチウム負極が電解液と接し、リチウム負極が溶出する。よって、放電末期には、リチウム負極の集電体としての機能が損なわれ、設計通りの容量を得ることは困難である。
上記に鑑み、本開示の一局面は、電池ケースと、電池ケース内に収納された電極群と、非水電解質とを具備し、非水電解質が、非水溶媒と、溶質と、添加剤とを含み、電極群は、正極と、負極と、正極と負極との間に介在するセパレータと、を具備し、かつ正極、負極およびセパレータが捲回されており、負極は、金属リチウムまたはリチウム合金の箔を有し、長手方向と短手方向とを有する形状を具備し、負極の少なくとも一方の主面に長手方向に沿って長尺のテープが貼り付けられており、テープが、樹脂基材と粘着層とを具備し、テープの幅が0.5mm以上、3mm以下であり、添加剤が、式(1):
LiMCα
で表されるリチウム塩であり、式(1)は、1≦x≦2、0≦y≦6、0≦z≦8、0≦α≦6かつ1≦y+z+αを満たし、yとzは同時に0にならず、元素Mは、リンおよびホウ素の少なくとも1つを含む、リチウム一次電池に関する。
本開示によれば、放電末期においても負極の集電体としての機能が保持され得るリチウム一次電池を提供することができる。
本発明の実施形態に係るリチウム一次電池の負極の構成を示した図である。 本発明の実施形態に係るリチウム一次電池の一部を断面にした正面図である。
本発明に係るリチウム一次電池は、電池ケースと、電池ケース内に収納された電極群と、非水電解質とを具備する。非水電解質は、非水溶媒と溶質と添加剤とを含む。電極群は、二酸化マンガンを含む正極と、金属リチウムまたは金属リチウム合金からなる負極と、正極と負極との間に介在するセパレータとを具備する。正極と負極とは、セパレータを介して捲回されている。
負極は、金属リチウムまたはリチウム合金の箔を有し、かつ長手方向と短手方向とを有する形状を具備する。負極の少なくとも一方の主面には、長手方向に沿って長尺のテープが貼り付けられている。テープは、樹脂基材と粘着層とを具備する。負極のテープで覆われている領域では、放電時に負極の溶解反応が抑制されるため、放電末期においても負極の破断などが起こりにくくなり、集電体としての機能が保持される。
ただし、テープの幅が過度に大きいと、放電時にリチウムの溶解反応が阻害され、十分な容量を出力できないことがある。高容量のリチウム一次電池を得るためには、テープの幅を3mm以下に制限することが要求される。一方、テープの幅が0.5mm未満になると、負極の集電体としての機能を保持することが困難になる。よって、テープの幅は0.5mm以上、3mm以下に規制される。
非水電解質に含まれる添加剤は、式(1):
LiMCα
で表される。ここで、式(1)は、1≦x≦2、0≦y≦6、0≦z≦8、0≦α≦6かつ1≦y+z+αを満たす。ただし、yとzは同時に0にならない。好ましくは、式(1)は、1≦z≦6および1≦α≦6を同時に満たし、例えば1≦z≦4および1≦α≦4を同時に満たす。さらに、元素Mは、リンおよびホウ素の少なくとも1つを含む。このような添加剤には、テープの粘着層の隙間に対する非水電解質の侵入を阻害する作用が認められる。詳細なメカニズムについては不明であるが、添加剤とテープの粘着層に含まれる成分とが何らかの反応もしくは相互作用を起こし、密着性が向上するものと推認される。これにより、負極と粘着層との界面の粘着力が低下して隙間が生成されるのを抑制し、テープの樹脂基材の浮きを抑えることができるものと考えられる。よって、負極のテープで覆われている領域の放電消費を抑制する作用が長期間にわたって持続する。
上記式(1)を満たす添加剤として、例えば、オキソ酸塩を挙げることができる。オキソ酸(Oxoacid)とは、IUPAC(International Union of Pure and Applied Chemistry)命名法によれば、酸素原子を含み、酸素以外の元素を少なくとも1個以上含み、酸素に結合する水素原子を少なくとも1個以上含み、プロトンを失って共役塩基を生成する化合物のことをいう。つまり、オキソ酸塩とは、オキソ酸アニオンとリチウムイオンとを有する化合物のことを指す。この定義に従うと、オキソ酸塩を構成するアニオンにおいて、原子Xは、元素Mでもよく、元素M以外でもよい。例えば、オキソ酸であるシュウ酸(原子Xは炭素)のジアニオンに元素Mもしくは元素Mを含む原子団(例えばBF)が結合して形成されるアニオン(例えばBF )とカチオンとの塩もオキソ酸塩に含まれる。また、オキソ酸であるリン酸(原子Xはリン)のアニオンに元素Fが結合して形成されるアニオン(例えばPF )とカチオンとの塩もオキソ酸塩に含まれる。
なお、オキソ酸アニオンは、元素Mに結合する酸素を有する必要があるため、従来、一般的にリチウム一次電池の溶質として用いられるLiPF、LiBFなどのリチウム塩は、本願発明のオキソ酸塩には含まれない。
非水電解質に含まれる添加剤は、具体的には、上記式(1)におけるMがリンの場合、ジフルオロリン酸リチウム(LiPO)、モノフルオロリン酸リチウム(LiPOF)、リチウムテトラフルオロオキサレートホスフェート(LiPC)、リチウムジフルオロオキサレートホスフェート[LiP(C]を挙げることができる。
また、Mがホウ素の場合、例えば、ジフルオロホウ酸リチウム(LiBFO)、リチウムジフルオロオキサレートボレート(LiBC)、リチウムビスオキサレートボレート[LiB(C]を挙げることができる。
上記添加剤とテープの粘着層との親和性をより向上させる観点から、上記添加剤は、LiPOおよびLiBCからなる群より選択される少なくとも1種を含むことがより好ましい。
非水電解質中における上記添加剤の含有量は、添加剤とテープの粘着剤との親和性を向上させる観点から、0.01mol/L以上が好ましく、0.1mol/L以上がより好ましく、0.15mol/L以上がさらに好ましい。また、非水電解質に対する添加剤の溶解性の観点から、1.0mol/L以下が好ましく、0.5mol/L以下がより好ましく、0.25mol/L以下がさらに好ましい。
次に、樹脂基材と粘着層とを具備するテープについて説明する。
樹脂基材としては、例えば、フッ素樹脂、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートなどを用いることができる。特に、ポリオレフィンが好ましく、中でもポリプロピレンがより好ましい。
粘着層は、例えば、ゴム成分、シリコーン成分およびアクリル樹脂成分からなる群より選択される少なくとも1種の成分を含むことが好ましい。具体的には、ゴム成分としては、合成ゴムや、天然ゴムなどを用いることができる。合成ゴムとしては、ブチルゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ネオプレン、ポリイソブチレン、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブタジエンブロック共重合体などが挙げられる。シリコーン成分としては、ポリシロキサン構造を有する有機化合物を用いることができ、シリコーン系ポリマーとしては、過酸化物硬化型シリコーン系粘着剤や、付加反応型シリコーン系粘着剤等が挙げられる。アクリル樹脂成分としては、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルなどのアクリル系モノマーを含む重合体を用いることができ、アクリル系ポリマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、メタクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸オクチル、メタクリル酸オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシルなどのアクリル系モノマーの単独または共重合体などが挙げられる。
なお、粘着剤には、架橋剤、可塑剤、粘着付与剤が含まれていてもよい。
テープの幅は、0.5mm以上であればよいが、テープで覆われている負極の放電消費を適度に抑制する観点から、1mm以上がより好ましく、1.5mm以上がよりさらに好ましい。また、テープの幅は、3mm以下であればよいが、電池の放電容量(出力容量)の低下を十分に抑える観点から、2.5mm以下がより好ましく、2mm以下がより好ましい。なお、テープは、負極の片面に貼り付けても、両面に貼り付けてもよい。
本発明の一態様として、負極の面積Sに対するテープの面積Sの割合:S/S×100が、0.5%以上、4%以下であることが望ましい。ここで、負極の面積Sとは、負極の幅Wと長さLとの積であり、S=W×Lで示される。また、テープの面積Sとは、テープの幅Wと長さLとの積であり、S=W×Lで示される。S/S×100が0.5%以上の場合、テープ下の負極の放電消費を抑制する効果が顕著になる。また、S/S×100が4%以下の場合、電池の放電容量(出力容量)の低下を抑える効果が顕著になる。
本発明の一態様として、非水電解質が、1mPa・s以下の粘度を有する溶媒を少なくとも1種含んでもよい。このように構成することで、リチウム一次電池の放電特性を向上させることができる。上記溶媒としては、特にジメチルエーテルを含むことが好ましく、中でも、1,2−ジメトキシエタンが好ましい。
以下、本発明の具体的な実施形態について説明するが、以下の実施形態は、本発明の具体例の一部に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(正極)
正極活物質は、マンガン酸化物およびフッ化黒鉛からなる群より選択される少なくとも1種を含む。正極活物質は、二酸化マンガンを単独で用いてもよく、マンガン酸化物やフッ化黒鉛などと混合して用いてもよい。二酸化マンガンを含む電池は、比較的高電圧を発現し、パルス放電特性に優れている。二酸化マンガンとしては、アンモニア、ナトリウム、リチウムなどで中和処理された電解二酸化マンガンを使用することが好ましい。更に焼成した焼成電解二酸化マンガンを使用することが好ましい。具体的には、電解二酸化マンガンを空気中または酸素中で300〜450℃で6〜12時間程度焼成することが好ましい。二酸化マンガンに含まれるマンガンの酸化数は、代表的に4価であるが、4価に限定されず、多少の増減が許容される。使用可能な二酸化マンガンとして、MnO、Mn 、Mn、MnO、MnOなどが挙げられ、一般には、二酸化マンガンを主成分として用いられる。二酸化マンガンは、複数種の結晶状態を含む混晶状態であってもよい。また、未焼成の電解二酸化マンガンを使用する際は、電解合成時の条件により結晶化度を挙げて、比表面積を小さくした二酸化マンガンが好ましい。また、少量であれば化学二酸化マンガン、二酸化マンガンなどを添加することは可能である。
正極は、正極活物質を含む正極合剤層と、正極合剤層が付着する正極集電体とを具備する。正極合剤層は、例えばシート状の正極集電体(例えば、ステンレス鋼製のエキスパンドメタル、ネット、パンチングメタル等)の片面もしくは両面に、正極集電体を埋設するように形成される。正極集電体としては、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、チタンなどを用いることができる。正極合剤層は、正極活物質の他に、フッ素樹脂などの樹脂材料を結着剤として含み得る。正極合剤層は、炭素材料などの導電性材料を導電剤として含んでもよい。
結着剤としては、例えば、フッ素樹脂、ゴム粒子、アクリル樹脂等が用いられる。フッ素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニリデンが用いられる。ゴム粒子としては、スチレンブタジエンゴム(SBR)、変性アクリロニトリルゴムが用いられる。アクリル樹脂としては、エチレン−アクリル酸共重合体などが挙げられる。正極合剤に含まれる結着剤の量は、10〜25質量%がより好ましく、12〜23質量%がさらに好ましく、15〜20質量%がより一層好ましい。結着剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
導電剤には、例えば、天然黒鉛、人造黒鉛、カーボンブラック、炭素繊維などを用いることができる。カーボンブラックとしては、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラックなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。正極合剤に含まれる導電剤の量は、正極活物質100質量部あたり、例えば1〜30質量部である。
正極は、例えば、以下のようにして作製される。
まず、二酸化マンガン、導電剤および結着剤を混合して正極合剤を調製する。二酸化マンガン、導電剤および結着剤の混合方法は、特に限定されないが、例えば、始めに二酸化マンガンと導電剤とを乾式または湿式で混合した合剤を、集電体のステンレス鋼のエキスパンドメタルに充填し、ローラでプレスした後、所定の寸法に切断すれば、正極が得られる。
(負極)
負極には、金属リチウムや、Li−Al、Li−Sn、Li−NiSi、Li−Pbなどのリチウム合金が用いられる。これらは、シート状に成形された状態で負極板としてそのまま用いることができる。リチウム合金の中では、Li−Al合金が好ましい。リチウム合金に含まれるリチウム以外の金属元素の含有量は、放電容量の確保や内部抵抗の安定化の観点から、0.05〜15質量%とすることが好ましい。金属リチウムまたはリチウム合金は、最終的なリチウム一次電池の形状、寸法、規格性能などに応じて、任意の形状および厚さに成形される。
図1に、本発明の一実施形態に係るリチウム一次電池の負極の構成を示す。負極21は、長手方向と短手方向とを有する形状を具備する。負極21の一方の主面には、長手方向に沿って長尺のテープ22が貼り付けられている。テープ22は、樹脂基材と粘着層とを具備し、テープ22の幅は、0.5mm以上、3mm以下である。負極21の長手方向の一方の端部には、電流取り出しのための負極リード23が取り付けられている。負極リード23が取り付けられている負極21の長手方向の一方の端部には、リード保護テープ24が貼り付けられている。なお、図1において、テープ22は、負極21の裏面に貼り付けられている状態を示している。
(セパレータ)
セパレータとしては、リチウム一次電池の内部環境に対して耐性を有する絶縁性材料で形成された多孔質シートを使用すればよい。具体的には、合成樹脂製の不織布や、合成樹脂製の微多孔膜などが挙げられる。不織布に用いられる合成樹脂としては、例えば、ポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイド、ポリブチレンテレフタレートなどが挙げられる。これらの中でも、ポリフェニレンサルファイドやポリブチレンテレフタレートは、耐高温性、耐溶剤性および保液性に優れている。微多孔膜に用いられる合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体などのポリオレフィン樹脂などが挙げられる。微多孔膜、必要により、無機粒子を含有してもよい。セパレータの厚みは例えば5μm以上100μm以下が好ましい。
(非水電解質)
非水電解質は、非水溶媒に溶質としてリチウム塩を溶解させたものが用いられる。非水溶媒は、リチウム一次電池の非水電解質に一般的に用いられ得る有機溶媒、例えば、ジメチルエーテル、γ−ブチルラクトン、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、1,2−ジメトキシエタンなどを用いることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。リチウム一次電池の放電特性を向上させる観点から、非水溶媒は、沸点が高い環状炭酸エステルと、低温下でも低粘度である鎖状エーテルとを含んでいることが好ましい。環状炭酸エステルは、プロピレンカーボネート(PC)およびエチレンカーボネート(EC)よりなる群から選択される少なくとも1種を含むことが好ましく、PCが特に好ましい。鎖状エーテルは、25℃において、1mPa・S以下の粘度を有することが好ましく、特にジメトキシエタン(DME)を含むことが好ましい。ここで、非水溶媒の粘度は、レオセンス社製微量サンプル粘度計m−VROCを用い、25℃恒温下、せん断速度10000(1/s)による測定で求められる。
溶質は、LiCFSOやLiClO、LiPF、LiR1SO(R1は炭素数1〜4のフッ化アルキル基)、LiN(SOR2)(SOR3)[R2およびR3はそれぞれ独立に炭素数1〜4のフッ化アルキル基]などのリチウム塩を含むことができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。非水電解質に含まれる溶質の合計濃度は、0.2〜2.0mol/Lであることが好ましく、0.3〜1.5mol/Lであることが更に好ましく、0.4〜1.2mol/Lであることが特に好ましい。
(円筒形電池)
図2に、本発明の一実施形態に係るリチウム一次電池の一部を断面にした正面図を示す。リチウム一次電池は、正極1と、負極2とが、セパレータ3を介して捲回された電極群10が、非水電解質(図示せず)とともに電池ケース9に収容されている。そして、電池ケース9の開口部には封口板8が装着されている。封口板8には、正極1の集電体1aに接続された正極リード4が接続されている。負極2に接続された負極リード5は、ケース9に接続されている。また、電極群10の上部と下部には、内部短絡防止のためにそれぞれ上部絶縁板6、下部絶縁板7が配置されている。
以下、本発明を実施例に基づいて、更に具体的に説明する。ただし、以下の実施例は本発明を限定するものではない。なお、本実施例では、図2に示すような構造の円筒型リチウム一次電池を作製した。
(実施例1)
(1)正極
正極活物質である二酸化マンガン100質量部に対し、導電剤であるケッチェンブラックを5質量部と、結着剤であるポリテトラフルオロエチレン5質量部とを混合し、正極合剤を調製した。
次に、正極合剤を、フェライト系ステンレス鋼(SUS430)製の厚み0.1mmのエキスパンドメタルからなる正極集電体とともに、等速回転を行う一対の回転ロール間に通過させ、エキスパンドメタルの細孔に正極合剤を充填し、乾燥させ、ロールプレスにより厚みが0.4mmになるまで圧延し、所定寸法(幅45mm、長さ165mm)に裁断し、正極板を得た。正極板の一部から正極合剤を剥がして正極集電体を露出させ、その露出部に正極リードを溶接した。正極リード上部には短絡防止を目的としたリード保護テープを施した。
(2)負極
厚み0.15mmの金属リチウム板を、所定寸法(幅42mm、長さ190mm)に裁断して負極板として用いた。負極板には負極リードを接続した。負極リード上部にも短絡防止を目的としたリード保護テープを施した。負極の一方の主面には、長手方向に沿って長尺のテープを貼り付けた。長尺のテープの樹脂基材は厚さ40μmのポリプロピレンであり、粘着層の主成分はゴムであり、テープの幅は、3mmとした。
(3)電極群
正極板と負極板とを、これらの間に厚み25μmのポリプロピレン製の微多孔膜をセパレータとして介在させて、渦巻状に捲回し、柱状の電極群を構成した。
(4)非水電解質
プロピレンカーボネート(PC)とエチレンカーボネート(EC)と1,2−ジメトキシエタン(DME)とを体積比4:2:2で混合して非水溶媒を得た。この非水溶媒を用いて、溶質としてLiCFSOを0.5mol/Lの割合で含む非水電解質を調製した。
さらに、調製した非水電解質中へ添加剤として、LiPOを添加した。非水電解質中におけるLiPOの含有量は0.2mol/Lであった。
(5)円筒型電池の組み立て
得られた電極群を、その底部にリング状の下部絶縁板を配した状態で、有底円筒型の電池ケースの内部に挿入した。その後、正極板の正極集電体に接続された正極リードを封口板の内面に接続し、負極板に接続された負極リードを電池ケースの内底面に接続した。
次に、非水電解質を電池ケースの内部に注液し、更に上部絶縁板を電極群の上に配置し、その後、電池ケースの開口部を封口板で封口して、図2に示すような、直径14mm、高さ50mmの円筒形リチウム一次電池(電池A1)を完成させた。
(実施例2)
テープ幅を2mmにしたこと以外、実施例1と同様に電池A2を作製した。
(実施例3)
テープ幅を0.5mmにしたこと以外、実施例1と同様に電池A3を作製した。
(実施例4)
テープ幅を0.5mm、添加剤をLiBCにしたこと以外、実施例1と同様に電池A4を作製した。
(実施例5)
テープ幅を0.5mmにして、負極の両面にテープを貼り付けたこと以外、実施例1と同様に電池A5を作製した。
(比較例1)
テープ幅を5mmにしたこと以外、実施例1と同様に電池B1を作製した。
(比較例2)
テープ幅を4mmにしたこと以外、実施例1と同様に電池B2を作製した。
(比較例3)
テープ幅を5mmにして、添加剤を使用しないこと以外、実施例1と同様に電池B3を作製した。
(比較例4)
テープ幅を4mmにして、添加剤を使用しないこと以外、実施例1と同様に電池B4を作製した。
(比較例5)
テープ幅を3mmにして、添加剤を使用しないこと以外、実施例1と同様に電池B5を作製した。
(比較例6)
テープ幅を2mmにして、添加剤を使用しないこと以外、実施例1と同様に電池B6を作製した。
(比較例7)
テープ幅を0.5mmにして、添加剤を使用しないこと以外、実施例1と同様に電池B7を作製した。
(比較例8)
テープ幅を4mmにして、負極の両面にテープを貼り付けたこと以外、実施例1と同様に電池B8を作製した。
(比較例9)
テープ幅を4mmにして、負極の両面にテープを貼り付け、添加剤を使用しないこと以外、実施例1と同様に電池B9を作製した。
(比較例10)
テープ幅を0.5mmにして、負極の両面にテープを貼り付け、添加剤を使用しないこと以外、実施例1と同様に電池B10を作製した。
(比較例11)
テープを使用しないこと以外、実施例1と同様に電池B11を作製した。
(6)電池評価
作製した実施例1〜5と比較例1〜11の電池について、それぞれ10個ずつを室温において定抵抗放電(1kΩ)を行い、2Vまでの放電容量を測定し、設計値に対する容量(放電容量)として10個の平均値を算出した結果を表1に示す。表1におけるリチウム切れ(負極の破断)の表記については、以下のとおりである。
○:リチウム切れが生じない
△:リチウム切れが時々生じる
×:リチウム切れが必ず生じる
表1より、テープを負極の片面に配し、テープ幅を0.5mm以上、3mm以下として、非水電解質への添加剤としてLiPOまたはLiBCを用いた場合、リチウム切れが生じず、設計値に対する容量が低下しないことがわかった。一方、比較例の電池では、いずれも、設計値に対する容量が低下した。
負極の両面にテープを配した場合、負極の集電体としての機能を維持しやすくなる。しかし、テープの貼り付け位置にずれが生じた場合、負極反応を阻害する面積が増えることから、設計値に対する出力容量が低下すると考えられる。また、極板を捲回する際に、極板の伸びなどが生じるが、両面にテープを配した場合、片面に配した場合に比べて伸び応力の緩和が困難になる。そのため、捲回時に負極とテープとの剥離が生じやすくなると考えられる。以上より、テープは、負極の片面のみに配するのがより好ましいといえる。
次に、非水電解質に浸漬後の負極とテープとの剥離強度を評価した。
(実施例6)
厚み0.15mmの金属リチウム板を、所定寸法(幅42mm、長さ195mm)に裁断し、長手方向に沿って長尺のテープを貼り付けた。長尺のテープの樹脂基材は厚さ40μmのポリプロピレンであり、粘着層の主成分はゴムであり、テープの幅は、10mmとした。これを試験片A6とした。非水溶媒としてプロピレンカーボネート(PC)とエチレンカーボネート(EC)と1,2−ジメトキシエタン(DME)とを体積比4:2:2で混合し、溶質としてLiCFSOを0.5mol/Lの割合で含む非水電解質を調製した後に、添加剤として、0.2mol/LのLiPOを添加した非水電解質を得た。
作製した試験片A6(サンプル数10個)について、金属リチウム板とテープとの剥離強度を測定した。剥離強度の測定は、非水電解質浸漬前の剥離強度平均値をF1、非水電解質に25℃1時間浸漬した後の剥離強度平均値をF2として、JIS K 6854に準拠する90度剥離試験を行い、密着強度変化率を求めた。
(実施例7)
テープの粘着層の主成分をシリコーン成分にしたこと以外、実施例6と同様に試験片A7を作製した。
(実施例8)
テープの粘着層の主成分をアクリル樹脂成分にしたこと以外、実施例6と同様に試験片A8を作製した。
(実施例9)
テープの粘着層の主成分をゴム成分にして、非水電解質の添加剤をLiBCにしたこと以外、実施例6と同様に試験片A9を作製した。
(比較例12)
テープの粘着層の主成分をゴム成分にして、非水電解質に添加剤を使用しないこと以外、実施例6と同様に試験片B12を作製した。
(比較例13)
テープの粘着層の主成分をシリコーン成分にして、非水電解質に添加剤を使用しないこと以外、実施例6と同様に試験片B13を作製した。
(比較例14)
テープの粘着層の主成分をアクリル樹脂成分にして、非水電解質に添加剤を使用しないこと以外、実施例6と同様に試験片B14を作製した。
(比較例15)
テープの粘着層の主成分をゴム成分にして、非水電解質の添加剤をPS(プロパンスルトン)にしたこと以外、実施例6と同様に試験片B15を作製した。
(比較例16)
テープの粘着層の主成分をシリコーン成分にして、非水電解質の添加剤をPS(プロパンスルトン)にしたこと以外、実施例6と同様に試験片B16を作製した。
(比較例17)
テープの粘着層の主成分をアクリル樹脂成分にして、非水電解質の添加剤をPS(プロパンスルトン)にしたこと以外、実施例6と同様に試験片B17を作製した。
(比較例18)
テープの粘着層の主成分をゴム成分にして、非水電解質の添加剤をVC(ビニレンカーボネート)にしたこと以外、実施例6と同様に試験片B18を作製した。
(比較例19)
テープの粘着層の主成分をシリコーン成分にして、非水電解質の添加剤をVC(ビニレンカーボネート)にしたこと以外、実施例6と同様に試験片B19を作製した。
(比較例20)
テープの粘着層の主成分をアクリル樹脂成分にして、非水電解質の添加剤をVC(ビニレンカーボネート)にしたこと以外、実施例6と同様に試験片B20を作製した。
実施例6と同様の方法により、実施例7〜9と比較例12〜20の試験片について、金属リチウム板とテープとの剥離強度を測定して密着強度変化率を求めた。測定結果を表2に示す。
表2より、非水電解質への添加剤としてLiPOまたはLiBCを用いた場合、テープの粘着剤の材質に関係なく、負極の密着強度は変化しないことがわかる。一方、比較例の電池では、従来、非水電解質電池において高温保存特性を改良する添加剤として知られている環状スルトン誘導体(例えば、PS)や環状炭酸エステル(例えば、VC)が添加剤として用いられている。これらの電池では、密着強度の低下を抑制することができなかった。
本発明のリチウム一次電池は、長期間で機器を駆動する用途に適している。本発明のリチウム一次電池は、例えば、ガスや水道などメーター計などに適用可能である。
1 正極
1a 正極集電体
2、21 負極
3 セパレータ
4 正極リード
5、23 負極リード
6 上部絶縁板
7 下部絶縁板
8 封口板
9 電池ケース
10 電極群
22 テープ
24 リード保護テープ

Claims (9)

  1. 電池ケースと、前記電池ケース内に収納された電極群と、非水電解質と、を具備し、
    前記非水電解質が、非水溶媒と、溶質と、添加剤と、を含み、
    前記電極群は、正極と、負極と、前記正極と前記負極との間に介在するセパレータと、を具備し、かつ前記正極、前記負極および前記セパレータが捲回されており、
    前記負極は、金属リチウムまたはリチウム合金の箔を有し、かつ長手方向と短手方向とを有する形状を具備し、前記負極の少なくとも一方の主面に前記長手方向に沿って長尺のテープが貼り付けられており、
    前記テープが、樹脂基材と粘着層とを具備し、
    前記テープの幅が0.5mm以上、3mm以下であり、
    前記添加剤が、式(1):
    LiMCα
    で表されるリチウム塩であり、
    前記式(1)は、1≦x≦2、0≦y≦6、0≦z≦8、0≦α≦6かつ1≦y+z+αを満たし、yとzは同時に0にならず、元素Mは、リンおよびホウ素の少なくとも1つを含む、リチウム一次電池。
  2. 前記添加剤がオキソ酸塩である、請求項1に記載のリチウム一次電池。
  3. 前記添加剤が、LiPOおよびLiBCからなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1または2に記載のリチウム一次電池。
  4. 前記非水電解質中における前記添加剤の含有量が、0.01mol/L以上、1.0mol/L以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のリチウム一次電池。
  5. 前記テープの樹脂基材が、ポリオレフィンを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のリチウム一次電池。
  6. 前記テープの粘着層が、ゴム成分、シリコーン成分およびアクリル樹脂成分からなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のリチウム一次電池。
  7. 前記負極の面積Sに対する前記テープの面積Sの割合:S/S×100が、0.5%以上、4%以下である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のリチウム一次電池。
  8. 前記非水電解質が、25℃で1mPa・s以下の粘度を有する溶媒を少なくとも1種含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載のリチウム一次電池。
  9. 前記溶媒が、ジメチルエーテルを含む、請求項8に記載のリチウム一次電池。
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