JPWO2019176291A1 - 包装用フィルム、及びこれを用いたフィルム包装体並びにフィルム包装方法 - Google Patents

包装用フィルム、及びこれを用いたフィルム包装体並びにフィルム包装方法 Download PDF

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Abstract

開封途中に意図しない方向へフィルムが切れてしまうことなく、包装体を容易に開封することができる包装用フィルムを提供することを目的とする。本技術に係る包装用フィルムは、開封開始部と、開封開始部を起点に形成される切断予定線と、が設けられており、切断予定線は、配列された複数のカット部で構成され、カット部は、第1カット線と、第1カット線から開封方向側に屈曲する第2カット線と、を備え、第2カット線の延長線が隣のカット部の第1カット線に交わる構成である。

Description

本技術は、包装用フィルム等に関する。より詳しくは、包装体を容易に開封することができる包装用フィルム、及び該フィルムを用いたフィルム包装体並びに該フィルムを用いたフィルム包装方法に関する。
商品の包装方法として、シュリンク包装とよばれる包装方法が知られている。シュリンク包装は、熱収縮性フィルムを被包装物の形状に密着させ、ヒートシールすることで密封する方法である。
シュリンク包装は、例えば光学ディスク等の記録媒体の包装に用いられている。このような製品は、光学ディスク等の記録媒体をプラスチックケース等に収容してからシュリンク包装されることが多いが、ケースの形状に凹凸が少ないため、フィルムがケースに密着してしまい、開封が難しいという問題があった。
特許文献1には、箱形状の被包装物の開封を容易にするために、被包装物を包み端部を重ね合わせてシールし、シール部の一部にはベタ印刷による開封口部が設けられているオーバーラップフィルムにおいて、開封口部の一部に、網点印刷または無印刷による弱接着部分を設けたことを特徴とするオーバーラップフィルムによる包装構造が開示されている。
特開平10−101130号公報
しかしながら、従来の包装構造では、開封口に指をひっかけてフィルムを開封しようとした場合に、開封途中で意図しない方向へフィルムが切れてしまうことにより大部分のフィルムが残ってしまい、商品を取り出すことができなくなる場合があった。
そこで、本技術は、開封途中で意図しない方向へフィルムが切れてしまうことなく、包装体を容易に開封することができる包装用フィルムを提供することを主な目的とする。
本発明者は、意図どおりにフィルムを切って開封することができるようにするために、ガイドとなるミシン目を設けることを検討した。しかしながら、開封方向に対してミシン目を斜め方向に設けると、カット部から次のカット部へ切れ目が到達せず、途中で別の方向に切れだし、意図どおりにフィルムを切ることができない場合があることがわかった。
そこで、本発明者は鋭意検討の結果、特定の構造の切断予定線を設けたフィルムを用いることにより、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本技術は、
開封開始部と、該開封開始部を起点に形成される切断予定線と、が設けられており、前記切断予定線は、配列された複数のカット部で構成され、前記カット部は、第1カット線と、該第1カット線から開封方向側に屈曲する第2カット線と、を備え、前記第2カット線の延長線が隣のカット部の前記第1カット線に交わる構成である、包装用フィルムを提供する。
前記第2カット線の延長線と隣のカット部の前記第1カット線との交点から、該カット部の前記第1カット線の先端までの間隔が、0より大きく、前記第1カット線の寸法よりも小さいことが好ましい。
前記第2カット線の先端から前記第2カット線の延長線と隣のカット部の前記第1カット線との交点までの間隔eが、前記第2カット線の寸法を1としたときに、0.5〜1.75であることが好ましい。
前記切断予定線の始端側における、前記第2カット線の先端から前記第2カット線の延長線と隣のカット部の前記第1カット線との交点までの間隔eが、前記切断予定線の終端側における前記間隔eよりも狭いことが好ましい。
前記切断予定線が、前記開封開始部を起点に徐々に間隔が広がる一対の切断予定線であることが好ましい。
前記第1カット線と、前記第2カット線との屈曲部が湾曲していることが好ましい。
また、本技術は、
開封開始部と、該開封開始部を起点に形成される切断予定線と、が設けられており、前記切断予定線は、複数のカット部で構成され、前記カット部は、第1カット線と、該第1カット線から開封方向に屈曲する第2カット線と、を備え、前記第2カット線の延長線が隣のカット部の前記第1カット線に交わる構成である包装用フィルムで被包装物を包んだフィルム包装体を提供する。
前記開封開始部が、前記包装用フィルムのシール部の一部に形成された弱粘着部又は非粘着部であることが好ましい。
前記被包装物が、記録媒体を収容するプラスチックケースであることが好ましい。
さらに、本技術は、
開封開始部と、該開封開始部を起点に形成される切断予定線と、が設けられており、前記切断予定線は、複数のカット部で構成され、前記カット部は、第1カット線と、該第1カット線から開封方向に屈曲する第2カット線と、を備え、前記第2カット線の延長線が隣のカット部の前記第1カット線に交わる構成である包装用フィルムで被包装物をシュリンク包装することを含む、フィルム包装方法を提供する。
本技術によれば、開封途中に意図しない方向へフィルムが切れてしまうことなく、包装体を容易に開封することができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術に係る包装用フィルムの基本的な構造を示す図である。 本技術に係る包装用フィルムの拡大図である。 本技術に係る包装用フィルムのカット部から隣のカット部へフィルムを裂いた際の拡大図である。 本技術に係る包装用フィルムの第一実施形態例を示す図である。 本技術に係る包装用フィルムの第二実施形態例を示す図である。 本技術に係る包装用フィルムの第二実施形態例の拡大図である。 本技術に係る包装用フィルムの第二実施形態例の変形例を示す図である。 本開示に係る実施例を示す図である。 本開示に係る比較例を示す図である。
以下、本技術を実施するための好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態や変形形態を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。
説明は、以下の順序で行う。
1.本技術に係る包装用フィルムの基本的な構造について
2.第一実施形態例の構成について
3.第二実施形態例の構成について
<1.本技術に係る包装用フィルムの基本的な構造について>
図1〜図3を用いて、本技術に係る包装用フィルムの基本的な構造について説明する。
図1は、本技術に係る包装用フィルムの基本的な構造を示す図である。図2は、図1において点線で示した部分Aの拡大図である。図3は、本技術に係る包装用フィルムのカット部から隣のカット部へフィルムを裂いた際の拡大図である。
本技術に係る包装用フィルムには、図1に示すような切断予定線1が設けられている。切断予定線1は配列された複数のカット部2で構成される。カット部2は、第1カット線2aと、第1カット線2aから開封方向D1側に屈曲する第2カット線2bとを備えている。
第1カット線2aと第2カット線2bとの屈曲部2rは、略直角に折れ曲がっていてもよいが、湾曲形状となっていることが好ましい。屈曲部2rを湾曲形状とすることにより、開封する際に第1カット線2aの延長方向に切れてしまう等、意図しない方向にフィルムが切れてしまうことを防ぐことができる。
図2に示すように、カット部2は、開封方向D1の手前側にあるカット部21の第2カット線21bの延長線が開封方向D1の奥側にある隣のカット部22の第1カット線22aに交わる構成である。図3のTやTのように、第2カット線21bから左右方向へ裂け目が暴れてしまっても、隣のカット部22の第1カット線22aで受け止めることができるため所望の方向にフィルムを裂くことができる。
なお、本明細書において「カット線に交わる」とは、カット線同士が交差する構成だけでなく、一方のカット線の端部が他方のカット線に接する構成も含むものとする。
図2において、カット部21の第1カット線21aの寸法aと、第2カット線21bの寸法bとの比は特に限定されないが、寸法bを1としたときに、寸法aは1以上であることが好ましく、2以上であることがより好ましい。寸法aを寸法bよりも大きくすることで、図3に示した隣のカット部22の第1カット線22aが裂け目TないしTを受け止める効果がより発揮されると考えられる。
さらに、図2において、カット部21の第2カット線21bの延長線と隣のカット部22の第1カット線22aとの交点Pから、第1カット線22aの先端までの間隔cは、0以上であって寸法a以下であることが好ましく、0より大きく寸法aより小さいことがより好ましい。間隔cを0より大きく寸法aより小さくすると、交点Pが第1カット線22aの両端部よりも内側になるため、第2カット線21bから左右いずれの方向へ裂け目が暴れても、隣のカット部22の第1カット線22aで受け止めることができる。また、間隔cを0より大きく寸法aより小さくすると、図1に示すように切断予定線1が開封方向D1に対して斜め方向となる。そのため、従来の包装構造やミシン目を設けたフィルムでは意図どおりに開封することが難しかった、開封方向に対して斜め方向への開封が容易になる。
なお、カット部21の第2カット線21bの先端から交点Pまでの間隔eは、寸法bを1としたときに、0.5〜1.75であることが好ましい。間隔eを上記範囲とすることで、図3のTやTのように、第2カット線21bから左右へ裂け目が暴れてしまう範囲を狭めることができ、より確実に開封することが可能になる。
<2.第一実施形態例の構成について>
図4を用いて、第一実施形態例の構成について説明する。図4は、被包装物3を本技術に係る包装用フィルム4で包装した包装体を示す斜視図である。第一実施形態例に係る包装用フィルム4には、開封開始部5を起点に徐々に間隔が広がる一対の切断予定線1a及び1bが設けられている。
被包装物3の形状は、直方体状、円柱状等、特に限定せず本技術を用いることができる。特に、被包装物3が記録媒体を収容するプラスチックケースのような平板状で角張った直方体である場合は、ケースの形状に凹凸が少ないため包装用フィルム4がケースに密着してしまい、従来の包装構造では意図どおりに開封することが難しかったので、本技術をより効果的に用いることができる。
包装用フィルム4は、熱収縮性及び熱接着性を有する素材を用いることができ、例えばポリプロピレンフィルムを用いることができる。被包装物3は、包装用フィルム4の端部をヒートシールすることによってシュリンク包装されている。被包装物3の正面にはシール部41が設けられ、被包装物3の両側側面にはシール部42が設けられている。
また、シール部41の一部には、両側に切れ込みを有する開封開始部5が設けられている。この開封開始部5は、シール部41の他の部分に比べて弱粘着であるか、又は非粘着であることが好ましい。例えば、包装用フィルム4のシール面の内側に矢印形状の印刷を施し、包装工程における加熱処理の際に熱溶着させると、印刷が施されている部分に、印刷が施されていない部分よりも粘着力が弱い弱粘着部又は非粘着部が形成される。このようにして形成された弱粘着部又は非粘着部を、開封開始部5とすることができる。開封時には、この開封開始部5を指でつまんで、切断予定線1a及び1bから包装用フィルム4を容易に開封することができる。なお、開封開始部5の両側の切れ込みの幅は特に制限されないが、開封開始部5をつまみやすくするため、50mmであることが好ましい。
本技術に係る包装用フィルム4は、切断予定線1a及び1bのそれぞれが上記1.で示した基本構造を有することで、開封方向D1と切断予定線の方向D2が一致していなくても容易に開封することができる。切断予定線1a及び1bを被包装物3の端部に向かって斜めに設けることにより、切断予定線1a及び1bに沿って包装用フィルム4を剥がした際に開口を広くとることができ、容易に中の製品を取り出すことができる。なお、上記1.で説明した図1ないし図3は切断予定線1b側のカット部2を表しており、切断予定線1aにおけるカット部2の向きは切断予定線1bと左右対称になっている。すなわち、切断予定線1aにおける第1カット線2aの先端と切断予定線1bにおける第1カット線2aの先端がいずれも被包装物3の中央方向に向いている構成である。
また、本技術に係る包装用フィルムのカット部の寸法a及びb、間隔c及びeを調節したうえで、さらに切断予定線1a及び1bの角度を変化させることもできる。この場合、切断予定線1a及び1bの角度θは21〜65度であることが好ましい。角度θが21度未満であると、開封途中で切断予定線と別の方向にフィルムが裂けてしまう可能性がある。切断予定線の角度θを変化させることで、包装用フィルム4に印字される説明書きの文字等をよけて切断予定線を設けることができる。
<3.第二実施形態例の構成について>
図5〜図7を用いて、第二実施形態例の構成について説明する。図5及び図7は、包装用フィルム4で包装した包装体を上から見た図である。図6は、図5における点線Bで示した部分の拡大図である。
図5に示すように、切断予定線1a及び1bの始端側11a及び11bと、切断予定線1a及び1bの終端側12a及び12bとの傾きが、例えばB部分で変化していてもよい。これらの切断予定線は、図6に示すように、始端側11bにおける、第2カット線211bの先端から交点Pまでの間隔eが、終端側12bにおける、第2カット線212bの先端から交点Pまでの間隔eよりも狭くなっている。なお、切断予定線1a及び1bの始端側11a及び11bの長さ方向の距離X−1は5〜15mmであることが好ましく、間隔eは寸法bを1としたときに0.5であることが好ましく、間隔eは寸法bを1としたときに1〜1.75であることが好ましい。
切断予定線1a及び1bの始端側11a及び11bは開封開始部5と近い位置にあるため、切断予定線11a及び11bに沿ってより確実に開封される必要がある。また、開封開始部5を指でつまんで開封する際に、始端側11a及び11bには開封方向D1への力が大きくかかる。そのため、始端側11a及び11bにおける間隔eは、終端側12a及び12bにおける間隔eよりも狭くすることが好ましい。また、間隔eの大きさを変えることにより切断予定線1a及び1bの傾きを微調整することができ、包装用フィルム4に印字される説明書きの文字等をよけて切断予定線を設けることができる。
なお、上記では間隔eを2段階で変化させる例を説明したが、間隔eを3段階、4段階又はそれ以上変化させる構成を採用することもできる。この場合も、切断予定線の始端側の長さ方向の距離X−1は5〜15mmであることが好ましく、始端側の間隔eは寸法bを1としたときに0.5であることが好ましく、開封方向奥側に向かうにつれて間隔eが1〜1.75の範囲で次第に広くなっていく構成であることが好ましい。
例えば、図7に示すように、切断予定線の始端側から終端側にかけて、図2で示した間隔eを次第に広くしていくことによって、切断予定線13a及び13bをカーブ状にすることができる。間隔eは寸法bを1としたときに0.5〜1.75の範囲で変化させることが好ましい。
以下、実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例は、本発明の代表的な実施例の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。説明は、以下の順序で行う。
1.カット部の寸法についての検討
2.カット部の間隔eについての検討
<1.カット部の寸法についての検討>
光学ディスク用プラスチックケース(長さ124mm、幅142mm、高さ5mm)を5枚用意した(ソニー株式会社製、商品名5NE1VJPS2)。また、包装用フィルムとして、ポリプロピレンフィルムを用意した。
まず、レーザーマーカー(パナソニックデバイスSUNX株式会社製)を用いて、裏面に印刷が施された包装用フィルムの端部に開封開始部となる50mm幅の切り込みを2本入れ、それぞれの切り込みを起点にカット部を配列し、徐々に間隔が広がる切断予定線を2本形成した。
次に、レーザーマーカー(パナソニックデバイスSUNX株式会社製)を用いて、上記のプラスチックケースを5枚まとめて包装用フィルムで包み、包装用フィルムの端部が重なった部分をヒートシールすることで、シュリンク包装体を得た。
第1カット部の寸法aを3.0mm、第2カット部の寸法bを1.0mmとし、図2における間隔c、間隔eを変化させて、包装の開封性を検討した。
なお、開封性の評価は以下の基準で行った。
<評価方法>
A 非常によく切れる(切断予定線のとおりにカット部が連続して切れている)
B よく切れる(カット部を経由せずに切れている箇所がわずかにあるが、切断予定線に沿って切れている)
C 切れる(カット部を経由せずに切れている箇所が少しあるが、切断予定線の方向に切れている)
D 少し切れにくい(切断予定線の途中で別の方向に裂けているが、おおむね切断予定線の方向に切れている)
E 切れにくい(切断予定線の途中で別の方向に裂けてしまい、切断予定線のとおりに切れていない)
表1に、開封性の検討結果を示す。また、例として、図8に実施例6のカット部の拡大図を示し、図9に比較例6のカット部の拡大図を示す。
なお、表1の比較例4〜7は間隔cが負の値となっている。これは、図2において、隣のカット部22の第1カット線22aの端部が第2カット線21bの延長線よりも外側に位置し、第2カット線21bの延長線が、隣のカット部22の第1カット線22aと交わらない状態を示している。そのため、第2カット線21bの延長線と、隣のカット部22の第1カット線22aの延長線との交点から、第2カット線21bの先端までの間隔を負の値で表している。
表1及び図8より、間隔cが0より大きい実施例1〜8では、カット部から隣のカット部へおおむね連続してフィルムを切っていくことができ、開封性がよいことがわかった。
また、表1の実施例9、比較例1〜3より、間隔cが0である場合は間隔eが狭ければ切断予定線の方向に開封することができるが、間隔eが広くなるにつれて切断予定線とは別の方向に切れてしまい、開封性が悪くなることがわかった。これは、間隔eが狭いほど、カット部21と隣のカット部22との間の左右方向への裂け目の暴れが抑えられるためであると考えられる。
さらに、表1及び図9より、間隔cが負の値となっている比較例4〜7は開封性が悪いことがわかった。これは、隣のカット部22の第1カット線22aよりも少しでも内側に裂けてしまうと、隣のカット部22の第1カット線22aが裂け目を受け止めきれなくなるためであると考えられる。
<2.カット部の間隔eについての検討>
図5のように切断予定線の途中でカット部の間隔eを変化させること以外は、上記1.で示した包装方法と同様の方法でシュリンク包装体を得た。
各実施例において、第1カット部の寸法aを3.0mm、第2カット部の寸法bを1.0mm、間隔cを1.0mmに統一した。切断予定線の長さ方向の距離Xを98mmに設定し、切断予定線を長さ方向に2分割、3分割又は4分割し、切断予定線の始端部からX−1、X−2、X−3、X−4とした。また、切断予定線の始端部X−1の間隔eを0.5mmとし、そこから次第に間隔eが広くなるようにe、e、eを設定した。
表2に示した実施例10〜18について包装の開封性を検討したところ、いずれも良好な開封性を実現することができた。
以上、本技術の実施形態及び実施例について具体的に説明したが、本開示における構成、方法、工程、形状、材料及び数値等などはあくまでも例にすぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料及び数値等を用いてもよい。また、本開示における構成、方法、工程、形状、材料及び数値等は、本技術の主旨を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。
また、本技術は以下の構成を採用することもできる。
(1)
開封開始部と、該開封開始部を起点に形成される切断予定線と、が設けられており、
前記切断予定線は、配列された複数のカット部で構成され、
前記カット部は、第1カット線と、該第1カット線から開封方向側に屈曲する第2カット線と、を備え、
前記第2カット線の延長線が隣のカット部の前記第1カット線に交わる構成である、包装用フィルム。
(2)
前記第2カット線の延長線と隣のカット部の前記第1カット線との交点から、該カット部の前記第1カット線の先端までの間隔が0より大きく、前記第1カット線の寸法よりも小さい、(1)に記載の包装用フィルム。
(3)
前記第2カット線の先端から前記第2カット線の延長線と隣のカット部の前記第1カット線との交点までの間隔eが、前記第2カット線の寸法を1としたときに、0.5〜1.75である、(2)に記載の包装用フィルム。
(4)
前記切断予定線の始端側における、前記第2カット線の先端から前記第2カット線の延長線と隣のカット部の前記第1カット線との交点までの間隔eが、前記切断予定線の終端側における前記間隔eよりも狭い、(2)又は(3)に記載の包装用フィルム。
(5)
前記切断予定線が、前記開封開始部を起点に徐々に間隔が広がる一対の切断予定線である、(2)から(4)のいずれかに記載の包装用フィルム。
(6)
前記第1カット線と、前記第2カット線との屈曲部が湾曲している、(1)から(5)のいずれかに記載の包装用フィルム。
(7)
開封開始部と、該開封開始部を起点に形成される切断予定線と、が設けられており、前記切断予定線は、複数のカット部で構成され、前記カット部は、第1カット線と、該第1カット線から開封方向に屈曲する第2カット線と、を備え、前記第2カット線の延長線が隣のカット部の前記第1カット線に交わる構成である包装用フィルムで被包装物を包んだフィルム包装体。
(8)
前記開封開始部が、前記包装用フィルムのシール部の一部に形成された弱粘着部又は非粘着部である、(7)に記載のフィルム包装体。
(9)
前記被包装物が、記録媒体を収容するプラスチックケースである、(7)又は(8)に記載のフィルム包装体。
(10)
開封開始部と、該開封開始部を起点に形成される切断予定線と、が設けられており、前記切断予定線は、複数のカット部で構成され、前記カット部は、第1カット線と、該第1カット線から開封方向に屈曲する第2カット線と、を備え、前記第2カット線の延長線が隣のカット部の前記第1カット線に交わる構成である包装用フィルムで被包装物をシュリンク包装することを含む、フィルム包装方法。
1、1a、1b、11a、11b、12a、12b、13a、13b 切断予定線
2、21、22 カット部
2a、21a、22a 第1カット線
2b、21b、22b、211b、212b 第2カット線
3 被包装体
4 包装用フィルム
41、42 シール部
5 開封開始部
D1 開封方向
D2 切断予定線の方向

Claims (10)

  1. 開封開始部と、該開封開始部を起点に形成される切断予定線と、が設けられており、
    前記切断予定線は、配列された複数のカット部で構成され、
    前記カット部は、第1カット線と、該第1カット線から開封方向側に屈曲する第2カット線と、を備え、
    前記第2カット線の延長線が隣のカット部の前記第1カット線に交わる構成である、包装用フィルム。
  2. 前記第2カット線の延長線と隣のカット部の前記第1カット線との交点から、該カット部の前記第1カット線の先端までの間隔が0より大きく、前記第1カット線の寸法よりも小さい、請求項1に記載の包装用フィルム。
  3. 前記第2カット線の先端から前記第2カット線の延長線と隣のカット部の前記第1カット線との交点までの間隔eが、前記第2カット線の寸法を1としたときに、0.5〜1.75である、請求項2に記載の包装用フィルム。
  4. 前記切断予定線の始端側における、前記第2カット線の先端から前記第2カット線の延長線と隣のカット部の前記第1カット線との交点までの間隔eが、前記切断予定線の終端側における前記間隔eよりも狭い、請求項2に記載の包装用フィルム。
  5. 前記切断予定線が、前記開封開始部を起点に徐々に間隔が広がる一対の切断予定線である、請求項2に記載の包装用フィルム。
  6. 前記第1カット線と、前記第2カット線との屈曲部が湾曲している、請求項1に記載の包装用フィルム。
  7. 開封開始部と、該開封開始部を起点に形成される切断予定線と、が設けられており、前記切断予定線は、複数のカット部で構成され、前記カット部は、第1カット線と、該第1カット線から開封方向に屈曲する第2カット線と、を備え、前記第2カット線の延長線が隣のカット部の前記第1カット線に交わる構成である包装用フィルムで被包装物を包んだフィルム包装体。
  8. 前記開封開始部が、前記包装用フィルムのシール部の一部に形成された弱粘着部又は非粘着部である、請求項7に記載のフィルム包装体。
  9. 前記被包装物が、記録媒体を収容するプラスチックケースである、請求項7に記載のフィルム包装体。
  10. 開封開始部と、該開封開始部を起点に形成される切断予定線と、が設けられており、前記切断予定線は、複数のカット部で構成され、前記カット部は、第1カット線と、該第1カット線から開封方向に屈曲する第2カット線と、を備え、前記第2カット線の延長線が隣のカット部の前記第1カット線に交わる構成である包装用フィルムで被包装物をシュリンク包装することを含む、フィルム包装方法。
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