JPH11268716A - 切断装置 - Google Patents

切断装置

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JPH11268716A
JPH11268716A JP9081298A JP9081298A JPH11268716A JP H11268716 A JPH11268716 A JP H11268716A JP 9081298 A JP9081298 A JP 9081298A JP 9081298 A JP9081298 A JP 9081298A JP H11268716 A JPH11268716 A JP H11268716A
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cut
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Yasuhiro Yamaguchi
口 保 博 山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟な被切断物を美麗に且つ正確に適宜な長
さで切断することができる切断装置を提供する。 【解決手段】 この発明の切断装置は、柔軟なフィル
ム、シートまたはフィルム・シート状物等の柔軟性を有
する被切断物1をローラ20,120で切断刃30まで
移送して切断する切断装置であって、ローラ20,12
0は、幅狭であって切断刃30の近傍において回転して
被切断物1を切断刃30に向けて送るように回転軸2
6,126に複数設けられ、且つ、各ローラ20,12
0の間には、被切断物1を切断刃30に移送するための
ガイド体70,170が形成され、ガイド体70,17
0は、被切断物1をその表面上摺動させる摺動面が形成
された摺動面部78,178の先端が、切断刃30の近
傍に位置するように切断刃30の移送の上流から下流に
わたって形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、果物等
を入れる合成樹脂製パッケージの開口部を覆ってパッケ
ージ内の被収容物を被覆保護するとともにその被収容物
の内容を示すなどの機能を有する掛け紙等の原丹を適宜
な形状に成形するための切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の果物等のパッケージの開口部に掛
けられる掛け紙は、帯状のフィルムの原丹を適宜な間隔
をおいて幅方向に切断するためのミシン目が形成され、
使用にあたってそのミシン目においてフィルム原丹を手
で切断して適宜な形状の掛け紙として用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このフィルム連続体を
ミシン目において適宜な長さに切断する切断装置として
は、たとえば実用新案登録第3023781号のディス
ペンサがあるが、このディスペンサは、ロール状に巻か
れたパック材等のシート状貼付物を保持する保持部と、
保持部に装填されたシート状貼付物を引き出し、引き出
されたシート状貼付物を突起に押し付けることによって
シート状貼付物に形成されたミシン目において適宜な長
さに切断することができるように構成されている。そし
て、このディスペンサで切断作業をするときには、作業
者がシート状貼付物の左右両端縁を手で持ち、突起にミ
シン目部分を押し付けてシート状貼付物をミシン目にお
いて切断しているが、そのときの作業者の力加減、特に
シート状貼付物を左右の手によって引っ張る力加減によ
って、時にはミシン目が形成されていても思わぬ方向に
シート状貼付物が破れ、切断の仕上がりに不具合が発生
する。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、柔
軟な被切断物を美麗に且つ正確に適宜な長さで切断する
ことができる切断装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1の発
明は、柔軟なフィルム、シートまたはフィルム・シート
状物等の柔軟性を有する被切断物をローラで切断刃まで
移送して切断する切断装置であって、ローラは、幅狭で
あって切断刃の近傍において回転して被切断物を切断刃
に向けて送るように回転軸に複数設けられ、且つ、各ロ
ーラの間には、被切断物を切断刃に移送するためのガイ
ド体が形成され、ガイド体は、被切断物をその表面上摺
動させる摺動面が形成された摺動面部の先端が、切断刃
の近傍に位置するように切断刃の移送の上流から下流に
わたって形成された、切断装置である。この発明の請求
項2の発明は、ローラは、被切断物の一方主面を支持し
ながら被切断物を移送する支持ローラと、支持ローラと
対向して設けられ被切断物を支持ローラに押圧しながら
被切断物を移送するように形成された押圧ローラとを含
む、請求項1に記載の切断装置である。この発明の請求
項3の発明は、ガイド体は、被切断物の上流側に位置す
る平面を有する支持部と、支持部より被切断物の下流側
に向けて突き出し設けられ支持部の平面と連続して設け
られた平面を有する突設部とを備え、支持部の平面と突
設部の平面とにより摺動面部の摺動面を形成し、突設部
は、ローラ間において被切断物の上流側より切断刃の近
傍まで形成された、請求項1または請求項2に記載の切
断装置である。この発明の請求項4の発明は、ローラ
は、切断刃を挟んで上流側に位置して被切断物を切断刃
に送り込む送り込みローラと、下流側に位置して被切断
物が切断刃で切断してなる切断物を排出する排出ローラ
とを含む、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の
切断装置である。この発明の請求項5の発明は、ガイド
体の摺動面は、支持ローラの被切断物との接触部と同一
平面上に位置するように形成された、請求項2ないし請
求項4のいずれかに記載の切断装置である。この発明の
請求項6の発明は、切断刃は、ローラの回転面と直交す
る方向にその刃先が位置して設けられ、且つ、支持ロー
ラの被切断物との接触部と同一の高さ位置に向けて進退
自在に設けられた、請求項1ないし請求項5のいずれか
に記載の切断装置である。
【0006】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施の形態
である切断装置の要部を示す斜視図解図であり、図2は
図1図示切断装置の奥側からみた斜視図解図である。図
3は、図1図示切断装置の右側断面図解図であり、図4
は、図1図示切断装置の平面図解図であり、図5は図1
図示切断装置の正面図解図である。
【0008】この切断装置本体10は、その切断装置本
体10を正面からみて奥側(上流側)から手前側(下流
側)に向けて図10に示すような被切断物1たるフィル
ム連続体が移送されるように形成され、フィルム連続体
のロール状物が切断装置本体10の奥側においてその幅
方向に架け渡されたリール12に巻装され、回転自在に
軸受14をもって切断装置本体10の左側板10aおよ
び右側板10bに固定されたリール12の回転に伴い、
被切断物1が巻き戻され下流側に向けて移送される。
【0009】リール12から巻き戻された被切断物1
は、その移送経路上において切断装置本体10の幅方向
に架け渡され左側板10aおよび右側板10b内にて回
転自在に固定された移送ローラ16で、その向きがほぼ
水平方向に向けて移送されるように変えられ、送り込み
ローラ20に送り込まれる。
【0010】前記送り込みローラ20は、被切断物1の
裏面と接しながら被切断物1を支持して送る支持ローラ
22と支持ローラ22の上方に対向して設けられた幅広
の円柱状ゴムローラからなる押圧ローラ24とを含む。
支持ローラ22は、幅狭な金属製胴部22aの周囲にゴ
ムリング22bが巻装されてなる単体のローラが、回転
軸26に適宜な間隔をおいて複数設けられている。そし
て、前記支持ローラ22の最上部、すなわち被切断物1
および切断物5と接触する接触部22cで被切断物1お
よび切断物5を支持し回転して移送するように形成され
ている。
【0011】前記送り込みローラ20より下流には、被
切断物1を切断する切断刃30が設けられ、送り込みロ
ーラ20によって送り込まれた被切断物1を適宜な長さ
に、被切断物1の幅方向に形成されたミシン目3におい
て切断するように構成されている。切断刃30は、前記
回転軸26と平行に設けられ、正面略五角形の板状の切
断刃本体32の最頂部が切断刃部34を形成し、切断刃
部34は正面からみてその中央が最も高い山形状に形成
され、その最頂部34aより切断刃本体32の左右端縁
に至るにしたがって低くなる傾斜部34bが形成されて
いる。
【0012】切断刃30は、送り込みローラ20の回転
面と直交する方向にその刃先が位置して設けられ、且つ
送り込みローラ20の支持ローラ22における被切断物
1と接触する接触面部22cの高さ位置に向けて進退自
在に設けられている。切断刃本体32は、正面略五角形
の板状体をもって一体成形され、その底辺近傍において
長溝34cが形成されている。モータ36の回転軸36
aに連結されてクランク38を構成するクランクフラン
ジ40に連結されたローラ42がその中で遊動できるよ
うに、長溝34cは水平方向に長く形成されている。す
なわち、ローラ42は回転自在にローラピン44をもっ
てクランクフランジ40に固定され、クランクフランジ
40は、クランク38を形成し、クランク38はモータ
36の回転軸36aに固定され、モータ36の回転に伴
いクランク38が回転してローラ42が切断刃本体32
の長溝34内を移動しながら切断刃30を押し上げ且つ
下がるように形成され、切断刃30が上下動するように
構成されている。切断刃本体32は、切断装置本体10
の底板10cに垂直方向に設けられたガイド溝46内を
上下方向に進退することができるように進退自在に固定
されている。なお、モータ36は、切断装置本体10の
左側板10aおよび右側板10bの間において、垂直方
向に底板10cに固定された垂設板10dに固定され、
切断刃本体32の厚さ方向に向けてその回転軸36cが
伸びるように形成されている。
【0013】切断刃30の下流側には、切断刃30に隣
接して排出ローラ50が設けられている。排出ローラ5
0は、前記送り込みローラ20と協働して被切断物1を
ピンと張った状態で保持して切断刃30で切断できるよ
うに形成されるとともに、前記切断刃30によって切断
されてなる切断物5を切断装置本体10より本体外に排
出するものである。そして、この排出ローラ50は、被
切断物5を支持する支持ローラ52と前記支持ローラ5
2の上方に対向して設けられ、幅広の円柱状ゴムローラ
からなる切断物5を支持ローラ52の切断物との接触部
に押圧する押圧ローラ54とを含み、支持ローラ52の
回転に伴い切断物5を切断装置本体10に排出できるよ
うに構成されている。支持ローラ52は、幅狭な金属製
胴部52aの周囲にゴムリング52bが巻装されてなる
単体のローラが、回転軸56に適宜な間隔をおいて複数
設けられている。そして、前記支持ローラ52の最上
部、すなわち被切断物1および切断物5と接触する接触
部52cで被切断物1および切断物5を支持し回転して
移送するように形成されている。前記支持ローラ22も
同様に構成されている。また、被切断物1の両側縁近傍
の裏面には粘着剤層7,7がその長手方向に形成されて
いるので、複数の支持ローラ22間および支持ローラ5
2間に粘着剤層7,7が位置するようにすれば、その粘
着力によって支持ローラ22および支持ローラ52に接
着しないで被切断物1を移送できる。また、支持ローラ
22および支持ローラ52が回転軸26および回転軸5
6への固定位置を適宜変更して前記粘着剤層7,7が位
置しないようにしてもよい。
【0014】前記送り込みローラ20の支持ローラ22
と排出ローラ50の支持ローラ52とは、切断装置本体
10の右側板10bの近傍に設けられた1基のモータ6
0をもって回転させられるように構成されている。すな
わち、モータ60の回転軸に設けられた平歯車62の回
転力を受けた平歯車64の回転によって、回転軸26及
び回転軸56が回転させられるように構成されている。
すなわち、前記モータ60の回転軸に固定された平歯車
62と噛合する平歯車64が、送り込みローラ20の支
持ローラ22の回転軸26の右端部に設けられた回転歯
車66および排出ローラ50の支持ローラ52の回転軸
56の右端部に設けられた回転歯車68と噛合され、前
記回転歯車66の回転に伴って送り込みローラ20の支
持ローラ22が回転し、且つ前記回転歯車68の回転に
伴って排出ローラ50の支持ローラ52が回転するよう
に構成されている。この実施の形態においては、送り込
みローラ20の支持ローラ22の回転速度より排出ロー
ラ50の支持ローラ50の回転速度が若干速くなるよう
に調整されている。したがって、その両支持ローラ22
および52の回転速度の差により、被切断物1が切断刃
30近傍においてピンと張る。
【0015】前記送り込みローラ20の上流側には、被
切断物1を上流側より下流側、特に切断刃30近傍に至
るまで案内するガイド体70が設けられている。ガイド
体70は、金属板を折り曲げて断面略L字形に形成さ
れ、前記垂設板10dにガイド体70を取り付ける固定
部72と前記固定部72と直交する支持部74と前記支
持部74より突設される突設部76とを備えている。そ
して、支持部74は、長尺状板体からなり、被切断物の
上流側に位置してその上面が平面に形成されたもので、
切断装置本体10の幅方向に細長く形成されており、ま
た前記支持部74より被切断物1の下流側に向けて前記
支持部74の平面と連続して設けられた平面を有する突
設部76が形成されている。そして前記支持部76の平
面と突設部76の平面とにより被切断物1を下流側に向
けて摺動しながら移動させる摺動面が形成された摺動面
部78が構成される。前記突設部76は、送り込みロー
ラ20の支持ローラ22間において被切断物1の上流側
より切断刃30の近傍まで細長く伸びる平面略T字形又
は略L字形に形成されている。このガイド体70は、前
記支持部74の摺動面および突設部76の摺動面が、送
り込みローラ20の最頂部、すなわち被切断物1の下面
と接触する支持ローラ22の接触部22cと略同一平面
上に位置するように、垂設板10dに固定部72をもっ
て固定されている。したがって、このガイド体70の支
持部74および突設部76により被切断物1が柔軟性を
有していても下方に垂れ下がることなく、切断刃30に
送り込まれる。
【0016】送り込みローラ20の押圧ローラ24と排
出ローラ50の押圧ローラ54は、それぞれの両端に回
転軸28(押圧ローラ24用)及び回転軸58(排出ロ
ーラ50用)を備え、ローラフレーム80にそれぞれの
回転軸28および回転軸58をもって回転自在に固定さ
れ、送り込みローラ20の支持ローラ22および排出ロ
ーラ30の支持ローラ52の回転に従動して回転するよ
うに構成されている。ローラフレーム80はカバー82
に固定され、カバー82はカバー82の端縁に設けられ
た蝶番84をもって切断装置本体10の左側板10aに
開閉自在に固定されている。したがって、カバー82を
開くことにより被切断物1の保守点検をすることができ
る。特に、送り込みローラ20、切断刃30および排出
ローラ50近傍の被切断物1のつまりや折れ曲がり等を
調整するように構成されている。
【0017】送り込みローラ20より上流において、被
切断物1の存在を検知するセンサ86が設けられ、セン
サ86は切断装置本体10内に固定されている。そし
て、このセンサ86が被切断物1のミシン目3あるいは
検知マーク(被切断物1に別に印刷して形成する)を検
知して、送り込みローラ20及び排出ローラ50の回転
を一旦停止させ、被切断物1の移送を停止して切断刃3
0を上方に向けて移動させ、被切断物1をミシン目3に
おいて切断するように形成されている。
【0018】切断装置本体10の前端側部には、弾力性
を有する金属線を略U字形に折り曲げてなる切断物ガイ
ド90が着脱自在に設けられ、排出ローラ50より排出
される切断物5を適宜な位置まで案内するように形成さ
れている。切断物ガイド90の両端を支持する固定孔9
2が適宜な間隔をおいて切断装置本体10の前側板10
eに複数設けられ、切断物5の幅の長さに対応して切断
物ガイド90の幅も変更できるように構成されている。
また、切断装置本体10の前側板10e近傍には、切断
物5を検知するセンサ94が設けられ、切断物の排出を
知らせるように形成されている。
【0019】切断物ガイド90の上部近傍には、排出ロ
ーラ50側より排出された切断物5が上方に捲くれ上が
ることなく切断物ガイド90に沿って下方に移送される
ように、切断装置本体10の前側板10eより軟質材を
もって形成された押さえ材96が固定されている。押さ
え材96は、帯状に形成され、軽く切断物5を下方に押
さえるように形成されている。
【0020】図7〜9は、別の実施形態である切断装置
を示す図である。図7はその平面図解図であり、図8は
その正面図解図であり、図9はその側面図解図である。
【0021】この切断装置本体110は、その切断装置
本体110を正面からみて奥側(上流側)から手前側
(下流側)に向けて図10に示すような被切断物1たる
フィルム連続体が移送されるように形成され、フィルム
連続体のロール状物が切断装置本体10の奥側において
その幅方向に架け渡されたリール112に巻装され、回
転自在に軸受114をもって切断装置本体110の左側
板110aおよび右側板110bに固定されたリール1
12の回転に伴い、被切断物1が巻き戻され下流側に向
けて移送される。
【0022】リール112から巻き戻された被切断物1
は、その移送経路上において切断装置本体110の幅方
向に架け渡され左側板110aおよび右側板110b内
にて回転自在に固定された押圧ローラ116で、その向
きがほぼ水平方向に向けて移送されるように変えられ、
送り込みローラ120に送り込まれる。
【0023】前記送り込みローラ120は、被切断物1
の裏面と接しながら被切断物1を支持して送る支持ロー
ラ122と支持ローラ122の上方に対向して設けられ
た幅広の円柱状ゴムローラからなる押圧ローラ124と
を含む。支持ローラ122は、幅狭なゴム製の単体のロ
ーラが、回転軸126に適宜な間隔をおいて複数設けら
れている。そして、前記支持ローラ122の最上部、す
なわち被切断物1および切断物5と接触する接触部12
2cで被切断物1および切断物5を支持し回転して移送
するように形成されている。
【0024】この実施の形態においては、送り込みロー
ラ120の支持ローラ122を固定する回転軸126に
形成された回転歯車166とモータ160の回転軸に固
定された平歯車162とが噛合し、前記回転歯車166
と排出ローラ150の支持ローラ152を固定する回転
軸156の回転歯車168とは介在歯車164をもって
モータ160の回転力が伝達されるように構成されてい
る。また、この実施の形態においては、送り込みローラ
120の支持ローラ122および排出ローラ150の支
持ローラ152は、前記実施の形態の支持ローラ52よ
りは若干幅広く円筒状に形成されている。
【0025】前記送り込みローラ120より下流には、
被切断物1を切断する切断刃130が設けられ、送り込
みローラ120によって送り込まれた被切断物1を適宜
な長さに、被切断物1の幅方向に形成されたミシン目3
において切断するように構成されている。切断刃130
は、前記回転軸126と平行に設けられ、正面略五角形
の板状の切断刃本体132の最頂部が切断刃部134を
形成し、切断刃部134は正面からみてその中央が最も
高い山形状に形成され、その最頂部134aより切断刃
本体132の左右端縁に至るにしたがって低くなる傾斜
部134bが形成されている。
【0026】切断刃130は、送り込みローラ120の
回転面と直交する方向にその刃先が位置して設けられ、
且つ送り込みローラ120の支持ローラ122における
被切断物1と接触する接触面部122cの高さ位置に向
けて進退自在に設けられている。
【0027】切断刃130を上下動させるモータ136
は、切断装置本体110の底板110cより立設された
垂設板110dに固定され、モータ136の回転軸には
クランク138を構成するクランクフランジ140が固
定され、モータ136の回転に伴い回転するクランクフ
ランジ140の一部、すなわち円形のクランクフランジ
140の直径方向にモータ136の回転軸とは若干離れ
た位置において、ロッド142の一端(下端)を回転自
在に固定するピン144aで固定され、また、ロッド1
42の先端(上端)はピン144bをもって切断刃本体
132に固定されている。切断刃本体132は、正面略
五角形の板状体をもって一体成形され、切断刃本体13
2は、切断装置本体110の左側板110aおよび右側
板110bに垂直方向に設けられたガイド溝146内を
上下方向に進退することができるように進退自在に固定
されている。
【0028】切断刃130の下流側には、切断刃130
に隣接して排出ローラ150が設けられている。排出ロ
ーラ150は、前記送り込みローラ120と協働して被
切断物1をピンと張った状態で保持して被切断物1を切
断させるとともに、前記切断刃130によって切断され
てなる切断物5を切断装置本体110より本体外に排出
するものである。そして、この排出ローラ150は、被
切断物5を支持する支持ローラ152と前記支持ローラ
152の上方に対向して設けられ、幅広の円柱状ゴムロ
ーラからなる切断物5を支持ローラ152の切断物との
接触部に押圧する押圧ローラ154とを含み、支持ロー
ラ152の回転に伴い切断物5を切断装置本体110に
排出できるように構成されている。支持ローラ152
は、ゴム製の単体のローラが、回転軸156に適宜な間
隔をおいて複数設けられている。そして、前記支持ロー
ラ152の最上部、すなわち被切断物1および切断物5
と接触する接触部152cで被切断物1および切断物5
を支持し回転して移送するように形成されている。この
実施の形態においては、送り込みローラ120の支持ロ
ーラ122の回転速度より排出ローラ150の支持ロー
ラ150の回転速度が若干速くなるように調整されてい
る。したがって、その両支持ローラ122および152
の回転速度の差により、被切断物1が切断刃130近傍
においてピンと張る。
【0029】前記送り込みローラ120の上流側には、
被切断物1を上流側より下流側、特に切断刃130近傍
に至るまで案内するガイド体170が設けられている。
【0030】ガイド体170は、金属板を折り曲げて断
面略L字形に形成され、固定板110fにガイド体17
0を取り付ける支持部174と前記支持部174より突
設される突設部176とを備え、支持部174は、長尺
状板体からなり、被切断物の上流側に位置してその上面
が平面に形成されたもので、切断装置本体110の幅方
向に細長く形成されており、また前記支持部174より
被切断物1の下流側に向けて前記支持部174の平面と
連続して設けられた平面を有する突設部176が形成さ
れている。そして、前記支持部176の平面と突設部1
76の平面とにより、被切断物1を下流側に向けて摺動
しながら移動させる摺動面が形成された摺動面部178
が構成される。前記突設部176は、送り込みローラ1
20の支持ローラ122間において被切断物1の上流側
より切断刃130の近傍まで細長く伸びる平面略I字形
に形成されている。このガイド体170は、前記支持部
174の摺動面および突設部176の摺動面が、送り込
みローラ120の最頂部、すなわち被切断物1の下面と
接触する支持ローラ122の接触部122cと略同一平
面上に位置するように、固定板110fに支持部174
をもって固定されている。したがって、このガイド体1
70の支持部174および突設部176により被切断物
1が柔軟性を有していても下方に垂れ下がることなく、
切断刃130に送り込まれる。
【0031】また、ガイド体170の上方には、ガイド
体170の摺動面と対向して押圧ローラ128が回転自
在に設けられている。そして、送り込みローラ120の
押圧ローラ124、排出ローラ150の押圧ローラ15
4およびガイド体170の押圧ローラ128は、ローラ
フレーム180に回転自在に回転軸をもって固定されて
いる。
【0032】ローラフレーム180は、カバー182に
固定され、カバー182は切断装置本体110に蝶番1
84をもって開閉自在に固定され、ローラフレーム18
0が固定されたカバー182を開くと押圧ローラ12
4、154および128が支持ローラ122および15
2ならびにガイド体170より離れるように構成されて
いる。
【0033】送り込みローラ120より上流において、
被切断物の存在を検知するセンサ186が設けられ、セ
ンサ186は切断装置本体110内に固定されている。
そして、このセンサ186が被切断物1のミシン目3あ
るいは検知マーク(被切断物1に別に印刷して形成す
る)を検知して、送り込みローラ120及び排出ローラ
150の回転を一旦停止させ、被切断物1の移送を停止
して切断刃130を上方に向けて移動させ、被切断物1
をミシン目3において切断するように形成されている。
被切断物1の移動は、センサ186で検知され、切断刃
130の作動は、センサ188でクランクフランジ14
0の回転角が検知されることにより制御される。そし
て、センサ186とセンサ188との信号を受けた制御
装置によって、被切断物1の移動を停止し、切断刃13
0によって切断を行うように形成されている。
【0034】切断装置本体110の前端側部には、切断
物ガイド190が設けられ、排出ローラ150より排出
される切断物5を適宜な位置まで案内するように形成さ
れている。切断物ガイド190は、水平方向からやや傾
斜した下方に向けて回転するように切断装置本体110
の前側板110eに固定され、且つ切断物5を強制的に
排出できるように、排出ローラ150近傍から搬送ベル
ト192が架け渡されている。搬送ベルト192は、切
断装置本体110に軸受194aをもって回動自在に固
定されたコンベアフレーム194内を回動するように構
成され、排出ローラ150の支持ローラ152の一部に
掛けられ、支持ローラ152を原動ローラとして機能さ
せ、コンベアフレーム194の下流側に設けられた従動
ローラ間196に架け渡され回動するように構成されて
いる。また、コンベアフレーム194には、センサ19
8が設けられて切断物5の移動を検知するように構成さ
れている。
【0035】この発明は、前記実施の形態に限らず、種
々変形することが可能である。たとえば、切断刃につい
ては、次のような図10(別の切断刃を示す正面図解
図)に示す切断刃を用いることもできる。図10(A)
に示す切断刃230の切断部分234は、その中央部に
位置する最頂部としての略円形の突部234aと、この
最頂部の突部234aから切断刃本体232の両側端縁
まで下方に傾斜して伸びる真っ直ぐな傾斜部234bと
からなる。そして、この突部234aは、被切断物1に
押圧された際に被切断物1に作用する応力が被切断物1
の引張り強度よりも小さくなり且つミシン目3での被切
断物1の引張り強度よりも大きくなる形状に形成されて
いる。
【0036】図10(B)に示す切断刃330のその切
断刃部334は、最頂部334aが切断刃本体332の
正面からみて(図9(B)において)左側に位置し、最
頂部334aから傾斜した傾斜部334bが形成されて
なり、図10(B)において切断刃本体332の右側に
至るに従って切断刃部334が低くなるように傾斜部3
34bが形成されている。
【0037】また、図10(C)に示す切断刃430の
その切断刃部434は、最頂部434aが正面からみて
(図10(C)において)右側に位置し、最頂部434
aから傾斜した傾斜部434bが形成されてなり、図1
0(C)において切断刃本体432の左側に行くに従っ
て切断刃部434が低くなるように傾斜部434bが形
成されている。
【0038】次に被切断物のその他の例について、図1
1、図12、図13および図14(被切断物の別のミシ
ン目を示す図解図)に基づき説明する。図11図示およ
び図12図示のミシン目の被切断物は、前記実施の形態
における切断刃30および切断刃130、そして図10
(A)図示切断刃230に適するミシン目を示す。
【0039】図11(A)図示ミシン目1300は、3
つの波形のミシン目群1302a、1302b、130
2cが、連続して形成されてなり、各波形のミシン目群
1302a、1302b、1302cの始端と終端との
間においてミシン目が途切れている。すなわちたとえ
ば、左のミシン目群1302aの右端は波の底を形成
し、真ん中のミシン目群1302bは波の山が始端を形
成し、各ミシン目群1302a、1302b、1302
cの間においては山と谷の高さ分ミシン目が途切れ、切
断の方向制御をするように形成されている。また、各ミ
シン目群1302a、1302b、1302cの山部分
においては、完全には被切断物が幅方向において切断前
においては切断されないように、わずかにミシン目が途
切れて接続部1304が形成されているが、各ミシン目
群1302a、1302b、1302cの山部分におけ
る接続部1304は、わずかに形成されているため、切
断装置の切断刃30、130、230によって切断して
も、他方向に向けて切断されることはない。各ミシン目
群1302a、1302b、1302cの間における始
端1306と終端1308との間においては、ミシン目
が途切れているが、たとえば、切断刃30,130、2
30を用いて切断した場合においては、その中央部分、
たとえば真ん中のミシン目群1302bから切断され始
めるが、そのミシン目群1302bの始端1306ある
いは終端1308から左右のミシン目群1302a、1
302cに向かって切断されるときには、左右の切断ミ
シン目群1302a、1302cのいずれかの部分に切
断の流れが達するように形成されている。すなわち、左
右のミシン目群1302a、1302cの内側の始端部
分1306あるいは終端1308に必ず切断の流れが達
しなくても、略々左右のミシン目群1302a、130
2bの谷から山に至る間において切断の流れが達して切
断されるように構成されている。
【0040】図11(B)のミシン目1310は、上側
と下側に切断の流れがあらぬ方向に行かないように方向
制御する方向制御部たる円弧のミシン目1312a、1
313bが上下交互に形成され、各上側のミシン目群1
312aの始端1314aと終端1314bの間にはミ
シン目が連続せず接続部1318aが形成され、その代
わり下側のミシン目群1312bの始端1316aと終
端1316bとが上側のミシン目群1312aの間にま
たがって連続して形成されている。上側のミシン目群1
312aのミシン目の始端1314aと終端1314b
との間と下側のミシン目群1312bのミシン目の始端
1316aと終端1316bとの間においては若干の間
隔が開けられて接続部1418aが形成され、且つ下側
のミシン目群1312bを構成するミシン目間において
も若干の間隔が開けられて接続部1318cが形成され
ている。図11(B)図示ミシン目1310において
も、たとえば切断刃30,130をもってその中央部分
から切断され始めたときに、上側のミシン目群1312
aの始端(左端)および終端(右端)と下側のミシン目
群1312bの始端(左端)と終端(右端)との間が若
干あいていて接続部1318bが形成されていても、た
とえば上側のミシン目群1312aの中央部分から切断
され始めた場合、その始端および終端から切断され始め
た切断の流れは必ず下のミシン目群1312bの方に向
かって切断されることになり、その切断の流れによって
下側のミシン目群1312bの始端および終端から切断
され続けた切断の流れは必ず上のミシン目群1312a
に向かって流れ続けることになり、全体的に美麗に切断
されることになる。
【0041】図11(C)図示ミシン目1320は、直
線状のミシン目部1322が傾斜して各直線状のミシン
目部1322が平行に間隔をおいて形成され、両端に切
断の流れがあらぬ方向に行かないように方向制御する方
向制御部たる円弧状のミシン目部1324および円弧状
のミシン目部1326を備え、円弧状のミシン目部13
24および円弧状のミシン目部1326は、隣接する直
線状のミシン目部1322の円弧状のミシン目部132
4および1326と若干間をおいて形成されて接続部1
328が形成されている。そして、直線状のミシン目部
1322から進んできた切断の流れが、円弧状のミシン
目部1324および1326をもってその方向を変えら
れ、その切断の流れが隣接する直線状のミシン目部13
22あるいは円弧状のミシン目部1324,1326に
至るように形成されている。
【0042】図12(A)図示ミシン目1330は、直
線状のミシン目部1332とわずかの間隔をおいて複数
一直線状に形成され、各直線状のミシン目部1332,
1332間において若干の間隔が開けられて接続部13
38が形成され、その若干の間隔を埋めるように上ある
いは下、この例では上下交互に、円弧状のミシン目部1
334(上のミシン目部)および円弧状のミシン目部1
336(下のミシン目部)が形成されている。
【0043】図12(B)図示ミシン目1340は、適
宜な間隔をおいて連続して形成された上側のミシン目部
1342aと、各上側のミシン目部1342a間に適宜
な間隔をおいて連続して形成された下側のミシン目部1
342bとからなり、各上下のミシン目部1342a、
1342bは、直線状のミシン目部1344を備え、そ
の左右端には切断の流れがあらぬ方向に行かないように
方向制御する方向制御部たる鉤状に折れ曲がった屈曲部
1346が形成され、上側のミシン目部1342aの屈
曲部1346と下側のミシン目部1342bの屈曲部1
346間には接続部1348が形成されている。そし
て、直線状のミシン目部1344から切断され始めた切
断の流れが屈曲部1346で若干方向転換され、その隣
接する左右の上側のミシン目部1342aあるいは下側
のミシン目部1342bの直線状のミシン目部1346
あるいは屈曲部1348に至るように構成されている。
【0044】図12(C)図示ミシン目1350は、適
宜な間隔をおいて一直線状に形成された直線状のミシン
目部1352と、連続して形成された直線状のミシン目
部1352の間、すなわち、ミシン目が途切れた部分に
切断の流れがあらぬ方向に行かないように方向制御する
方向制御部たる略S字状のミシン目部1354が形成さ
れ、直線状のミシン目部1352と略S字状のミシン目
部1354の間には接続部1356が形成されている。
そして、直線状のミシン目部1352から始まった切断
の流れが、隣接する直線状のミシン目部1352に至る
までに、一旦各直線状のミシン目部1352間において
介在する略S字状のミシン目部1354に至り、介在す
る略S字状のミシン目部1354において切断の流れが
若干方向転換されながら再び隣接する直線状のミシン目
部1352に至るように構成されている。
【0045】図13図示ミシン目は、前記図10(B)
図示切断刃330に用いるに適するミシン目である。図
13(A)図示ミシン目1360は、適宜な間隔をおい
て一直線状に形成された直線状のミシン目部1362
と、連続した直線状のミシン目部1362間の間隔を埋
めるように各直線状のミシン目部1362の左端に切断
の流れがあらぬ方向に行かないように方向制御する方向
制御部たる半円弧状ミシン目部1364が連続して形成
され、各直線状のミシン目部1362の右端と隣接する
半円弧状ミシン目部1364との間には接続部1366
が形成されている。そして、図13(A)において左端
から始まった切断の流れが、直線状のミシン目部136
2の右端に至り、若干切断の方向が変えられ一旦半円弧
状ミシン目部1364に達し、再び隣接する直線状のミ
シン目部1362に至るように構成されている。
【0046】図13(B)図示ミシン目1370は、前
記図13(A)図示ミシン目1360の半円弧状ミシン
目部に代えて、切断の流れがあらぬ方向に行かないよう
に方向制御する方向制御部たるV字状ミシン目部が形成
されたもので、適宜な間隔をおいて一直線状に形成され
た直線状ミシン目1372と、各直線状ミシン目137
2の左端に連続して形成されたV字状のミシン目部13
74とからなり、直線状のミシン目部1372の右端と
V字状のミシン目部1374との間には接続部1376
が形成されている。そして、V字状ミシン目部1374
の最底部は直線状のミシン目部1372の左端と連続し
ている。図13(B)において左端から始まった切断の
流れが、直線状のミシン目部1372の右端において若
干方向が変えられながらV字形ミシン目部1374に至
り、再び隣接する直線状のミシン目部1372に切断の
流れが進むように形成されている。
【0047】図14図示ミシン目は、前記図10(C)
図示切断刃430に用いるに適するミシン目である。図
14(A)図示ミシン目1380は、直線状のミシン目
部1382が適宜な間隔をおいて連続して形成され、直
線状のミシン目部1382の終端〔図14(A)の左
側〕において、切断の流れがあらぬ方向に行かないよう
に方向制御する方向制御部たる鉤状のミシン目部138
4が形成され、前記直線状のミシン目部1382の左端
と鉤状ミシン目部1384との間には接続部1386が
形成されている。そして、前記切断刃430をもって右
端から切断され始めた切断の流れが、直線状のミシン目
部1382の右端から左端に至り、鉤状のミシン目部1
384にて若干切断の流れが変えられ、再び隣接する直
線状のミシン目部1382に至るように構成されてい
る。
【0048】図14(B)図示ミシン目1390は、直
線状のミシン目部1392が連続して形成され、前記図
14(A)図示ミシン目1380の鉤状ミシン目部13
84に代えて、切断の流れがあらぬ方向に行かないよう
に方向制御する方向制御部たる円弧状ミシン目部139
4が形成されている。すなわち、一直線状に連続して形
成された直線状ミシン目部1392の間には若干の間隔
が開けられ、直線状ミシン目部1392の右端には円弧
状ミシン目部1394が連続して形成され、直線状ミシ
ン目部1392の左端と隣接する円弧状ミシン目部13
94との間には接続部1396が形成されている。そし
て、切断刃430をもって図14(B)の右端より始ま
った切断の流れが、直線状ミシン目部1392から左端
に、そこから直線状ミシン目部1392の左端に連続し
て形成された隣接した円弧状ミシン目部1394に至
り、円弧状ミシン目部1394によって若干切断の流れ
が変えられ、再び切断の流れが隣接する直線状ミシン目
部1392に至るように構成されている。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ローラが幅狭
であって切断刃の近傍において回転して切断物を切断刃
に向けて送るように回転軸に設けられているので、平行
が出にくい円筒状の幅の長いローラで被切断物を送る場
合に比して、被切断物を蛇行することなく移送すること
ができる。また、ローラの間にはガイド体が設けられ、
ガイド体が、被切断物をその表面上摺動させる摺動面が
形成され、その摺動面部の先端が切断刃の近傍に位置す
るように、被切断物の移送の上流から下流にわたって設
けられているので、ガイド体の摺動面に沿って被切断物
が拡張状態において正確に移送される。請求項2の発明
によれば、被切断物が支持ローラと押圧ローラによって
押圧支持されながら正確に移送される。請求項3の発明
によれば、ガイド体は支持部により突設部が支持される
とともに、支持部の摺動面上を被切断物の摺動面がその
全体幅にわたって支持され移送され、且つ突設部によっ
て切断刃の近傍まで被切断物が移送される。請求項4の
発明によれば、送り込みローラにより被切断物が切断刃
に向けて送り込まれるとともに、搬出ローラによって切
断刃によって切断されてなる切断物が適宜な位置まで排
出され、且つ送り込みローラと排出ローラの回転数を若
干変えることによって、切断刃において切断される被切
断物をピンと張った状態で切断することができ、切断刃
による切断が正確且つ美麗に行われる。請求項5の発明
によれば、ガイド体の摺動面と、支持ローラの被切断物
との接触部とが同一平面上に位置するように形成されて
いるので、被切断物がガイド体の摺動面から垂れ下がっ
たりすることなく、正確に支持ローラに送られる。請求
項6の発明によれば、ローラの回転によって被切断物が
幅方向にて複数箇所支持されながら送られ、そして被切
断物をその幅方向において切断刃で正確に切断される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態である切断装置の要部
を示す斜視図解図であり。
【図2】図1図示切断装置奥側からみた斜視図解図であ
る。
【図3】図1図示切断装置の奥側からみた右側断面図解
図である。
【図4】図1図示切断装置の平面図解図である。
【図5】図1図示切断装置の正面図解図である。
【図6】図1図示切断装置の要部を示す図解図である。
【図7】別の実施形態である切断装置の側面図解図であ
る。
【図8】図7図示切断装置の平面図解図である。
【図9】図7図示切断装置の正面図解図である。
【図10】この発明の一実施の形態である切断装置に適
用される被切断物の斜視図解図である。
【図11】(A)は別の切断刃の正面図解図であり、
(B)は更に別の切断刃の正面図解図であり、(C)は
更に別の切断刃の正面図解図である。
【図12】(A)は被切断物の別のミシン目の正面図解
図であり、(B)は更に別のミシン目の正面図解図であ
り、(C)は更に別のミシン目の正面図解図である。
【図13】(A)は被切断物の別のミシン目の正面図解
図であり、(B)は更に別のミシン目の正面図解図であ
り、(C)は更に別のミシン目の正面図解図である。
【図14】(A)は被切断物の別のミシン目の正面図解
図であり、(B)は更に別のミシン目の正面図解図であ
る。
【図15】(A)は被切断物の別のミシン目の正面図解
図であり、(B)は更に別のミシン目の正面図解図であ
る。
【符号の説明】
1 被切断物 3 ミシン目 10,110 切断装置本体 10a,110a 左側板 10b,110b 右側板 10c,110c 底板 10d,110d 垂設板 10e,110e 前側板 110f 固定板 12,112 リール 14,114 軸受 16 移送ローラ 20,120 送り込みローラ 22,122 支持ローラ 24,124 押圧ローラ 22a 胴部 22b ゴムリング 22c 接触部 26,126 回転軸 30,130,230,330,430 切断刃 32,132 切断刃本体 34,134,234,334,434 切断刃部 34a,134a,234a,334a,434a 最
頂部 34b,134b,234b,334b,434b 傾
斜部 34c 長溝 36,136 モータ 38 クランク 40,140 クランクフランジ 42 ローラ 142 ロッド 44 ローラピン 144a,144b ピン 46 ガイド溝 50,150 排出ローラ 52,152 支持ローラ 52a 胴部 52b ゴムリング 52c,152c 接触部 54,154 押圧ローラ 56,156 回転軸 60,160 モータ 62,162 平歯車 64 平歯車 164 介在歯車 66,166 回転歯車 68,168 回転歯車 70,170 ガイド体 72 固定部 74,174 支持部 76,176 突設部 78,178 摺動面部 80,180 ローラフレーム 82,182 カバ− 84,184 蝶番 86,186 センサ 90,190 切断物ガイド 92 固定孔 94 センサ 96 押さえ材 128 押圧ローラ 192 搬送ベルト 194 コンベヤフレーム 196 従動ローラ 198 センサ
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 切断装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、果物等
を入れる合成樹脂製パッケージの開口部を覆ってパッケ
ージ内の被収容物を被覆保護するとともにその被収容物
の内容を示すなどの機能を有する掛け紙等の原丹を適宜
な形状に成形するための切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の果物等のパッケージの開口部に掛
けられる掛け紙は、帯状のフィルムの原丹を適宜な間隔
をおいて幅方向に切断するためのミシン目が形成され、
使用にあたってそのミシン目においてフィルム原丹を手
で切断して適宜な形状の掛け紙として用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このフィルム連続体を
ミシン目において適宜な長さに切断する切断装置として
は、たとえば実用新案登録第3023781号のディス
ペンサがあるが、このディスペンサは、ロール状に巻か
れたパック材等のシート状貼付物を保持する保持部と、
保持部に装填されたシート状貼付物を引き出し、引き出
されたシート状貼付物を突起に押し付けることによって
シート状貼付物に形成されたミシン目において適宜な長
さに切断することができるように構成されている。そし
て、このディスペンサで切断作業をするときには、作業
者がシート状貼付物の左右両端縁を手で持ち、突起にミ
シン目部分を押し付けてシート状貼付物をミシン目にお
いて切断しているが、そのときの作業者の力加減、特に
シート状貼付物を左右の手によって引っ張る力加減によ
って、時にはミシン目が形成されていても思わぬ方向に
シート状貼付物が破れ、切断の仕上がりに不具合が発生
する。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、柔
軟な被切断物を美麗に且つ正確に適宜な長さで切断する
ことができる切断装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1の発
明は、柔軟なフィルム、シートまたはフィルム・シート
状物等の柔軟性を有する被切断物をローラで切断刃まで
移送して切断する切断装置であって、ローラは、幅狭で
あって切断刃の近傍において回転して被切断物を切断刃
に向けて送るように回転軸に複数設けられ、且つ、各ロ
ーラの間には、被切断物を切断刃に移送するためのガイ
ド体が形成され、ガイド体は、被切断物をその表面上摺
動させる摺動面が形成された摺動面部の先端が、切断刃
の近傍に位置するように切断刃の移送の上流から下流に
わたって形成された、切断装置である。この発明の請求
項2の発明は、ローラは、被切断物の一方主面を支持し
ながら被切断物を移送する支持ローラと、支持ローラと
対向して設けられ被切断物を支持ローラに押圧しながら
被切断物を移送するように形成された押圧ローラとを含
む、請求項1に記載の切断装置である。この発明の請求
項3の発明は、ガイド体は、被切断物の上流側に位置す
る平面を有する支持部と、支持部より被切断物の下流側
に向けて突き出し設けられ支持部の平面と連続して設け
られた平面を有する突設部とを備え、支持部の平面と突
設部の平面とにより摺動面部の摺動面を形成し、突設部
は、ローラ間において被切断物の上流側より切断刃の近
傍まで形成された、請求項1または請求項2に記載の切
断装置である。この発明の請求項4の発明は、ローラ
は、切断刃を挟んで上流側に位置して被切断物を切断刃
に送り込む送り込みローラと、下流側に位置して被切断
物が切断刃で切断してなる切断物を排出する排出ローラ
とを含む、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の
切断装置である。この発明の請求項5の発明は、ガイド
体の摺動面は、支持ローラの被切断物との接触部と同一
平面上に位置するように形成された、請求項2ないし請
求項4のいずれかに記載の切断装置である。この発明の
請求項6の発明は、切断刃は、ローラの回転面と直交す
る方向にその刃先が位置して設けられ、且つ、支持ロー
ラの被切断物との接触部と同一の高さ位置に向けて進退
自在に設けられた、請求項1ないし請求項5のいずれか
に記載の切断装置である。
【0006】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施の形態
である切断装置の要部を示す斜視図解図であり、図2は
図1図示切断装置の奥側からみた斜視図解図である。図
3は、図1図示切断装置の右側断面図解図であり、図4
は、図1図示切断装置の平面図解図であり、図5は図1
図示切断装置の正面図解図である。
【0008】この切断装置本体10は、その切断装置本
体10を正面からみて奥側(上流側)から手前側(下流
側)に向けて図10に示すような被切断物1たるフィル
ム連続体が移送されるように形成され、フィルム連続体
のロール状物が切断装置本体10の奥側においてその幅
方向に架け渡されたリール12に巻装され、回転自在に
軸受14をもって切断装置本体10の左側板10aおよ
び右側板10bに固定されたリール12の回転に伴い、
被切断物1が巻き戻され下流側に向けて移送される。
【0009】リール12から巻き戻された被切断物1
は、その移送経路上において切断装置本体10の幅方向
に架け渡され左側板10aおよび右側板10b内にて回
転自在に固定された移送ローラ16で、その向きがほぼ
水平方向に向けて移送されるように変えられ、送り込み
ローラ20に送り込まれる。
【0010】前記送り込みローラ20は、被切断物1の
裏面と接しながら被切断物1を支持して送る支持ローラ
22と支持ローラ22の上方に対向して設けられた幅広
の円柱状ゴムローラからなる押圧ローラ24とを含む。
支持ローラ22は、幅狭な金属製胴部22aの周囲にゴ
ムリング22bが巻装されてなる単体のローラが、回転
軸26に適宜な間隔をおいて複数設けられている。そし
て、前記支持ローラ22の最上部、すなわち被切断物1
および切断物5と接触する接触部22cで被切断物1お
よび切断物5を支持し回転して移送するように形成され
ている。
【0011】前記送り込みローラ20より下流には、被
切断物1を切断する切断刃30が設けられ、送り込みロ
ーラ20によって送り込まれた被切断物1を適宜な長さ
に、被切断物1の幅方向に形成されたミシン目3におい
て切断するように構成されている。切断刃30は、前記
回転軸26と平行に設けられ、正面略五角形の板状の切
断刃本体32の最頂部が切断刃部34を形成し、切断刃
部34は正面からみてその中央が最も高い山形状に形成
され、その最頂部34aより切断刃本体32の左右端縁
に至るにしたがって低くなる傾斜部34bが形成されて
いる。
【0012】切断刃30は、送り込みローラ20の回転
面と直交する方向にその刃先が位置して設けられ、且つ
送り込みローラ20の支持ローラ22における被切断物
1と接触する接触面部22cの高さ位置に向けて進退自
在に設けられている。切断刃本体32は、正面略五角形
の板状体をもって一体成形され、その底辺近傍において
長溝34cが形成されている。モータ36の回転軸36
aに連結されてクランク38を構成するクランクフラン
ジ40に連結されたローラ42がその中で遊動できるよ
うに、長溝34cは水平方向に長く形成されている。す
なわち、ローラ42は回転自在にローラピン44をもっ
てクランクフランジ40に固定され、クランクフランジ
40は、クランク38を形成し、クランク38はモータ
36の回転軸36aに固定され、モータ36の回転に伴
いクランク38が回転してローラ42が切断刃本体32
の長溝34内を移動しながら切断刃30を押し上げ且つ
下がるように形成され、切断刃30が上下動するように
構成されている。切断刃本体32は、切断装置本体10
の底板10cに垂直方向に設けられたガイド溝46内を
上下方向に進退することができるように進退自在に固定
されている。なお、モータ36は、切断装置本体10の
左側板10aおよび右側板10bの間において、垂直方
向に底板10cに固定された垂設板10dに固定され、
切断刃本体32の厚さ方向に向けてその回転軸36cが
伸びるように形成されている。
【0013】切断刃30の下流側には、切断刃30に隣
接して排出ローラ50が設けられている。排出ローラ5
0は、前記送り込みローラ20と協働して被切断物1を
ピンと張った状態で保持して切断刃30で切断できるよ
うに形成されるとともに、前記切断刃30によって切断
されてなる切断物5を切断装置本体10より本体外に排
出するものである。そして、この排出ローラ50は、被
切断物5を支持する支持ローラ52と前記支持ローラ5
2の上方に対向して設けられ、幅広の円柱状ゴムローラ
からなる切断物5を支持ローラ52の切断物との接触部
に押圧する押圧ローラ54とを含み、支持ローラ52の
回転に伴い切断物5を切断装置本体10に排出できるよ
うに構成されている。支持ローラ52は、幅狭な金属製
胴部52aの周囲にゴムリング52bが巻装されてなる
単体のローラが、回転軸56に適宜な間隔をおいて複数
設けられている。そして、前記支持ローラ52の最上
部、すなわち被切断物1および切断物5と接触する接触
部52cで被切断物1および切断物5を支持し回転して
移送するように形成されている。前記支持ローラ22も
同様に構成されている。また、被切断物1の両側縁近傍
の裏面には粘着剤層7,7がその長手方向に形成されて
いるので、複数の支持ローラ22間および支持ローラ5
2間に粘着剤層7,7が位置するようにすれば、その粘
着力によって支持ローラ22および支持ローラ52に接
着しないで被切断物1を移送できる。また、支持ローラ
22および支持ローラ52が回転軸26および回転軸5
6への固定位置を適宜変更して前記粘着剤層7,7が位
置しないようにしてもよい。
【0014】前記送り込みローラ20の支持ローラ22
と排出ローラ50の支持ローラ52とは、切断装置本体
10の右側板10bの近傍に設けられた1基のモータ6
0をもって回転させられるように構成されている。すな
わち、モータ60の回転軸に設けられた平歯車62の回
転力を受けた平歯車64の回転によって、回転軸26及
び回転軸56が回転させられるように構成されている。
すなわち、前記モータ60の回転軸に固定された平歯車
62と噛合する平歯車64が、送り込みローラ20の支
持ローラ22の回転軸26の右端部に設けられた回転歯
車66および排出ローラ50の支持ローラ52の回転軸
56の右端部に設けられた回転歯車68と噛合され、前
記回転歯車66の回転に伴って送り込みローラ20の支
持ローラ22が回転し、且つ前記回転歯車68の回転に
伴って排出ローラ50の支持ローラ52が回転するよう
に構成されている。この実施の形態においては、送り込
みローラ20の支持ローラ22の回転速度より排出ロー
ラ50の支持ローラ50の回転速度が若干速くなるよう
に調整されている。したがって、その両支持ローラ22
および52の回転速度の差により、被切断物1が切断刃
30近傍においてピンと張る。
【0015】前記送り込みローラ20の上流側には、被
切断物1を上流側より下流側、特に切断刃30近傍に至
るまで案内するガイド体70が設けられている。ガイド
体70は、金属板を折り曲げて断面略L字形に形成さ
れ、前記垂設板10dにガイド体70を取り付ける固定
部72と前記固定部72と直交する支持部74と前記支
持部74より突設される突設部76とを備えている。そ
して、支持部74は、長尺状板体からなり、被切断物の
上流側に位置してその上面が平面に形成されたもので、
切断装置本体10の幅方向に細長く形成されており、ま
た前記支持部74より被切断物1の下流側に向けて前記
支持部74の平面と連続して設けられた平面を有する突
設部76が形成されている。そして前記支持部76の平
面と突設部76の平面とにより被切断物1を下流側に向
けて摺動しながら移動させる摺動面が形成された摺動面
部78が構成される。前記突設部76は、送り込みロー
ラ20の支持ローラ22間において被切断物1の上流側
より切断刃30の近傍まで細長く伸びる平面略T字形又
は略L字形に形成されている。このガイド体70は、前
記支持部74の摺動面および突設部76の摺動面が、送
り込みローラ20の最頂部、すなわち被切断物1の下面
と接触する支持ローラ22の接触部22cと略同一平面
上に位置するように、垂設板10dに固定部72をもっ
て固定されている。したがって、このガイド体70の支
持部74および突設部76により被切断物1が柔軟性を
有していても下方に垂れ下がることなく、切断刃30に
送り込まれる。
【0016】送り込みローラ20の押圧ローラ24と排
出ローラ50の押圧ローラ54は、それぞれの両端に回
転軸28(押圧ローラ24用)及び回転軸58(排出ロ
ーラ50用)を備え、ローラフレーム80にそれぞれの
回転軸28および回転軸58をもって回転自在に固定さ
れ、送り込みローラ20の支持ローラ22および排出ロ
ーラ30の支持ローラ52の回転に従動して回転するよ
うに構成されている。ローラフレーム80はカバー82
に固定され、カバー82はカバー82の端縁に設けられ
た蝶番84をもって切断装置本体10の左側板10aに
開閉自在に固定されている。したがって、カバー82を
開くことにより被切断物1の保守点検をすることができ
る。特に、送り込みローラ20、切断刃30および排出
ローラ50近傍の被切断物1のつまりや折れ曲がり等を
調整するように構成されている。
【0017】送り込みローラ20より上流において、被
切断物1の存在を検知するセンサ86が設けられ、セン
サ86は切断装置本体10内に固定されている。そし
て、このセンサ86が被切断物1のミシン目3あるいは
検知マーク(被切断物1に別に印刷して形成する)を検
知して、送り込みローラ20及び排出ローラ50の回転
を一旦停止させ、被切断物1の移送を停止して切断刃3
0を上方に向けて移動させ、被切断物1をミシン目3に
おいて切断するように形成されている。
【0018】切断装置本体10の前端側部には、弾力性
を有する金属線を略U字形に折り曲げてなる切断物ガイ
ド90が着脱自在に設けられ、排出ローラ50より排出
される切断物5を適宜な位置まで案内するように形成さ
れている。切断物ガイド90の両端を支持する固定孔9
2が適宜な間隔をおいて切断装置本体10の前側板10
eに複数設けられ、切断物5の幅の長さに対応して切断
物ガイド90の幅も変更できるように構成されている。
また、切断装置本体10の前側板10e近傍には、切断
物5を検知するセンサ94が設けられ、切断物の排出を
知らせるように形成されている。
【0019】切断物ガイド90の上部近傍には、排出ロ
ーラ50側より排出された切断物5が上方に捲くれ上が
ることなく切断物ガイド90に沿って下方に移送される
ように、切断装置本体10の前側板10eより軟質材を
もって形成された押さえ材96が固定されている。押さ
え材96は、帯状に形成され、軽く切断物5を下方に押
さえるように形成されている。
【0020】図7〜9は、別の実施形態である切断装置
を示す図である。図7はその側面図解図であり、図8は
その平面図解図であり、図9はその正面図解図である。
【0021】この切断装置本体110は、その切断装置
本体110を正面からみて奥側(上流側)から手前側
(下流側)に向けて図10に示すような被切断物1たる
フィルム連続体が移送されるように形成され、フィルム
連続体のロール状物が切断装置本体10の奥側において
その幅方向に架け渡されたリール112に巻装され、回
転自在に軸受114をもって切断装置本体110の左側
板110aおよび右側板110bに固定されたリール1
12の回転に伴い、被切断物1が巻き戻され下流側に向
けて移送される。
【0022】リール112から巻き戻された被切断物1
は、その移送経路上において切断装置本体110の幅方
向に架け渡され左側板110aおよび右側板110b内
にて回転自在に固定された押圧ローラ116で、その向
きがほぼ水平方向に向けて移送されるように変えられ、
送り込みローラ120に送り込まれる。
【0023】前記送り込みローラ120は、被切断物1
の裏面と接しながら被切断物1を支持して送る支持ロー
ラ122と支持ローラ122の上方に対向して設けられ
た幅広の円柱状ゴムローラからなる押圧ローラ124と
を含む。支持ローラ122は、幅狭なゴム製の単体のロ
ーラが、回転軸126に適宜な間隔をおいて複数設けら
れている。そして、前記支持ローラ122の最上部、す
なわち被切断物1および切断物5と接触する接触部12
2cで被切断物1および切断物5を支持し回転して移送
するように形成されている。
【0024】この実施の形態においては、送り込みロー
ラ120の支持ローラ122を固定する回転軸126に
形成された回転歯車166とモータ160の回転軸に固
定された平歯車162とが噛合し、前記回転歯車166
と排出ローラ150の支持ローラ152を固定する回転
軸156の回転歯車168とは介在歯車164をもって
モータ160の回転力が伝達されるように構成されてい
る。また、この実施の形態においては、送り込みローラ
120の支持ローラ122および排出ローラ150の支
持ローラ152は、前記実施の形態の支持ローラ52よ
りは若干幅広く円筒状に形成されている。
【0025】前記送り込みローラ120より下流には、
被切断物1を切断する切断刃130が設けられ、送り込
みローラ120によって送り込まれた被切断物1を適宜
な長さに、被切断物1の幅方向に形成されたミシン目3
において切断するように構成されている。切断刃130
は、前記回転軸126と平行に設けられ、正面略五角形
の板状の切断刃本体132の最頂部が切断刃部134を
形成し、切断刃部134は正面からみてその中央が最も
高い山形状に形成され、その最頂部134aより切断刃
本体132の左右端縁に至るにしたがって低くなる傾斜
部134bが形成されている。
【0026】切断刃130は、送り込みローラ120の
回転面と直交する方向にその刃先が位置して設けられ、
且つ送り込みローラ120の支持ローラ122における
被切断物1と接触する接触面部122cの高さ位置に向
けて進退自在に設けられている。
【0027】切断刃130を上下動させるモータ136
は、切断装置本体110の底板110cより立設された
垂設板110dに固定され、モータ136の回転軸には
クランク138を構成するクランクフランジ140が固
定され、モータ136の回転に伴い回転するクランクフ
ランジ140の一部、すなわち円形のクランクフランジ
140の直径方向にモータ136の回転軸とは若干離れ
た位置において、ロッド142の一端(下端)を回転自
在に固定するピン144aで固定され、また、ロッド1
42の先端(上端)はピン144bをもって切断刃本体
132に固定されている。切断刃本体132は、正面略
五角形の板状体をもって一体成形され、切断刃本体13
2は、切断装置本体110の左側板110aおよび右側
板110bに垂直方向に設けられたガイド溝146内を
上下方向に進退することができるように進退自在に固定
されている。
【0028】切断刃130の下流側には、切断刃130
に隣接して排出ローラ150が設けられている。排出ロ
ーラ150は、前記送り込みローラ120と協働して被
切断物1をピンと張った状態で保持して被切断物1を切
断させるとともに、前記切断刃130によって切断され
てなる切断物5を切断装置本体110より本体外に排出
するものである。そして、この排出ローラ150は、被
切断物5を支持する支持ローラ152と前記支持ローラ
152の上方に対向して設けられ、幅広の円柱状ゴムロ
ーラからなる切断物5を支持ローラ152の切断物との
接触部に押圧する押圧ローラ154とを含み、支持ロー
ラ152の回転に伴い切断物5を切断装置本体110に
排出できるように構成されている。支持ローラ152
は、ゴム製の単体のローラが、回転軸156に適宜な間
隔をおいて複数設けられている。そして、前記支持ロー
ラ152の最上部、すなわち被切断物1および切断物5
と接触する接触部152cで被切断物1および切断物5
を支持し回転して移送するように形成されている。この
実施の形態においては、送り込みローラ120の支持ロ
ーラ122の回転速度より排出ローラ150の支持ロー
ラ150の回転速度が若干速くなるように調整されてい
る。したがって、その両支持ローラ122および152
の回転速度の差により、被切断物1が切断刃130近傍
においてピンと張る。
【0029】前記送り込みローラ120の上流側には、
被切断物1を上流側より下流側、特に切断刃130近傍
に至るまで案内するガイド体170が設けられている。
【0030】ガイド体170は、金属板を折り曲げて断
面略L字形に形成され、固定板110fにガイド体17
0を取り付ける支持部174と前記支持部174より突
設される突設部176とを備え、支持部174は、長尺
状板体からなり、被切断物の上流側に位置してその上面
が平面に形成されたもので、切断装置本体110の幅方
向に細長く形成されており、また前記支持部174より
被切断物1の下流側に向けて前記支持部174の平面と
連続して設けられた平面を有する突設部176が形成さ
れている。そして、前記支持部176の平面と突設部1
76の平面とにより、被切断物1を下流側に向けて摺動
しながら移動させる摺動面が形成された摺動面部178
が構成される。前記突設部176は、送り込みローラ1
20の支持ローラ122間において被切断物1の上流側
より切断刃130の近傍まで細長く伸びる平面略I字形
に形成されている。このガイド体170は、前記支持部
174の摺動面および突設部176の摺動面が、送り込
みローラ120の最頂部、すなわち被切断物1の下面と
接触する支持ローラ122の接触部122cと略同一平
面上に位置するように、固定板110fに支持部174
をもって固定されている。したがって、このガイド体1
70の支持部174および突設部176により被切断物
1が柔軟性を有していても下方に垂れ下がることなく、
切断刃130に送り込まれる。
【0031】また、ガイド体170の上方には、ガイド
体170の摺動面と対向して押圧ローラ128が回転自
在に設けられている。そして、送り込みローラ120の
押圧ローラ124、排出ローラ150の押圧ローラ15
4およびガイド体170の押圧ローラ128は、ローラ
フレーム180に回転自在に回転軸をもって固定されて
いる。
【0032】ローラフレーム180は、カバー182に
固定され、カバー182は切断装置本体110に蝶番1
84をもって開閉自在に固定され、ローラフレーム18
0が固定されたカバー182を開くと押圧ローラ12
4、154および128が支持ローラ122および15
2ならびにガイド体170より離れるように構成されて
いる。
【0033】送り込みローラ120より上流において、
被切断物の存在を検知するセンサ186が設けられ、セ
ンサ186は切断装置本体110内に固定されている。
そして、このセンサ186が被切断物1のミシン目3あ
るいは検知マーク(被切断物1に別に印刷して形成す
る)を検知して、送り込みローラ120及び排出ローラ
150の回転を一旦停止させ、被切断物1の移送を停止
して切断刃130を上方に向けて移動させ、被切断物1
をミシン目3において切断するように形成されている。
被切断物1の移動は、センサ186で検知され、切断刃
130の作動は、センサ188でクランクフランジ14
0の回転角が検知されることにより制御される。そし
て、センサ186とセンサ188との信号を受けた制御
装置によって、被切断物1の移動を停止し、切断刃13
0によって切断を行うように形成されている。
【0034】切断装置本体110の前端側部には、切断
物ガイド190が設けられ、排出ローラ150より排出
される切断物5を適宜な位置まで案内するように形成さ
れている。切断物ガイド190は、水平方向からやや傾
斜した下方に向けて回転するように切断装置本体110
の前側板110eに固定され、且つ切断物5を強制的に
排出できるように、排出ローラ150近傍から搬送ベル
ト192が架け渡されている。搬送ベルト192は、切
断装置本体110に軸受194aをもって回動自在に固
定されたコンベアフレーム194内を回動するように構
成され、排出ローラ150の支持ローラ152の一部に
掛けられ、支持ローラ152を原動ローラとして機能さ
せ、コンベアフレーム194の下流側に設けられた従動
ローラ間196に架け渡され回動するように構成されて
いる。また、コンベアフレーム194には、センサ19
8が設けられて切断物5の移動を検知するように構成さ
れている。
【0035】この発明は、前記実施の形態に限らず、種
々変形することが可能である。たとえば、切断刃につい
ては、次のような図11(別の切断刃を示す正面図解
図)に示す切断刃を用いることもできる。図11(A)
に示す切断刃230の切断部分234は、その中央部に
位置する最頂部としての略円形の突部234aと、この
最頂部の突部234aから切断刃本体232の両側端縁
まで下方に傾斜して伸びる真っ直ぐな傾斜部234bと
からなる。そして、この突部234aは、被切断物1に
押圧された際に被切断物1に作用する応力が被切断物1
の引張り強度よりも小さくなり且つミシン目3での被切
断物1の引張り強度よりも大きくなる形状に形成されて
いる。
【0036】図11(B)に示す切断刃330のその切
断刃部334は、最頂部334aが切断刃本体332の
正面からみて(図11(B)において)左側に位置し、
最頂部334aから傾斜した傾斜部334bが形成され
てなり、図11(B)において切断刃本体332の右側
に至るに従って切断刃部334が低くなるように傾斜部
334bが形成されている。
【0037】また、図11(C)に示す切断刃430の
その切断刃部434は、最頂部434aが正面からみて
(図11(C)において)右側に位置し、最頂部434
aから傾斜した傾斜部434bが形成されてなり、図
(C)において切断刃本体432の左側に行くに従っ
て切断刃部434が低くなるように傾斜部434bが形
成されている。
【0038】次に被切断物のその他の例について、図1
2、図13、図14および図15(被切断物の別のミシ
ン目を示す図解図)に基づき説明する。図12図示およ
び図13図示のミシン目の被切断物は、前記実施の形態
における切断刃30および切断刃130、そして図12
(A)図示切断刃230に適するミシン目を示す。
【0039】図12(A)図示ミシン目1300は、3
つの波形のミシン目群1302a、1302b、130
2cが、連続して形成されてなり、各波形のミシン目群
1302a、1302b、1302cの始端と終端との
間においてミシン目が途切れている。すなわちたとえ
ば、左のミシン目群1302aの右端は波の底を形成
し、真ん中のミシン目群1302bは波の山が始端を形
成し、各ミシン目群1302a、1302b、1302
cの間においては山と谷の高さ分ミシン目が途切れ、切
断の方向制御をするように形成されている。また、各ミ
シン目群1302a、1302b、1302cの山部分
においては、完全には被切断物が幅方向において切断前
においては切断されないように、わずかにミシン目が途
切れて接続部1304が形成されているが、各ミシン目
群1302a、1302b、1302cの山部分におけ
る接続部1304は、わずかに形成されているため、切
断装置の切断刃30、130、230によって切断して
も、他方向に向けて切断されることはない。各ミシン目
群1302a、1302b、1302cの間における始
端1306と終端1308との間においては、ミシン目
が途切れているが、たとえば、切断刃30,130、2
30を用いて切断した場合においては、その中央部分、
たとえば真ん中のミシン目群1302bから切断され始
めるが、そのミシン目群1302bの始端1306ある
いは終端1308から左右のミシン目群1302a、1
302cに向かって切断されるときには、左右の切断ミ
シン目群1302a、1302cのいずれかの部分に切
断の流れが達するように形成されている。すなわち、左
右のミシン目群1302a、1302cの内側の始端部
分1306あるいは終端1308に必ず切断の流れが達
しなくても、略々左右のミシン目群1302a、130
2bの谷から山に至る間において切断の流れが達して切
断されるように構成されている。
【0040】図12(B)のミシン目1310は、上側
と下側に切断の流れがあらぬ方向に行かないように方向
制御する方向制御部たる円弧のミシン目1312a、1
313bが上下交互に形成され、各上側のミシン目群1
312aの始端1314aと終端1314bの間にはミ
シン目が連続せず接続部1318aが形成され、その代
わり下側のミシン目群1312bの始端1316aと終
端1316bとが上側のミシン目群1312aの間にま
たがって連続して形成されている。上側のミシン目群1
312aのミシン目の始端1314aと終端1314b
との間と下側のミシン目群1312bのミシン目の始端
1316aと終端1316bとの間においては若干の間
隔が開けられて接続部1418aが形成され、且つ下側
のミシン目群1312bを構成するミシン目間において
も若干の間隔が開けられて接続部1318cが形成され
ている。図12(B)図示ミシン目1310において
も、たとえば切断刃30,130をもってその中央部分
から切断され始めたときに、上側のミシン目群1312
aの始端(左端)および終端(右端)と下側のミシン目
群1312bの始端(左端)と終端(右端)との間が若
干あいていて接続部1318bが形成されていても、た
とえば上側のミシン目群1312aの中央部分から切断
され始めた場合、その始端および終端から切断され始め
た切断の流れは必ず下のミシン目群1312bの方に向
かって切断されることになり、その切断の流れによって
下側のミシン目群1312bの始端および終端から切断
され続けた切断の流れは必ず上のミシン目群1312a
に向かって流れ続けることになり、全体的に美麗に切断
されることになる。
【0041】図12(C)図示ミシン目1320は、直
線状のミシン目部1322が傾斜して各直線状のミシン
目部1322が平行に間隔をおいて形成され、両端に切
断の流れがあらぬ方向に行かないように方向制御する方
向制御部たる円弧状のミシン目部1324および円弧状
のミシン目部1326を備え、円弧状のミシン目部13
24および円弧状のミシン目部1326は、隣接する直
線状のミシン目部1322の円弧状のミシン目部132
4および1326と若干間をおいて形成されて接続部1
328が形成されている。そして、直線状のミシン目部
1322から進んできた切断の流れが、円弧状のミシン
目部1324および1326をもってその方向を変えら
れ、その切断の流れが隣接する直線状のミシン目部13
22あるいは円弧状のミシン目部1324,1326に
至るように形成されている。
【0042】図13(A)図示ミシン目1330は、直
線状のミシン目部1332とわずかの間隔をおいて複数
一直線状に形成され、各直線状のミシン目部1332,
1332間において若干の間隔が開けられて接続部13
38が形成され、その若干の間隔を埋めるように上ある
いは下、この例では上下交互に、円弧状のミシン目部1
334(上のミシン目部)および円弧状のミシン目部1
336(下のミシン目部)が形成されている。
【0043】図13(B)図示ミシン目1340は、適
宜な間隔をおいて連続して形成された上側のミシン目部
1342aと、各上側のミシン目部1342a間に適宜
な間隔をおいて連続して形成された下側のミシン目部1
342bとからなり、各上下のミシン目部1342a、
1342bは、直線状のミシン目部1344を備え、そ
の左右端には切断の流れがあらぬ方向に行かないように
方向制御する方向制御部たる鉤状に折れ曲がった屈曲部
1346が形成され、上側のミシン目部1342aの屈
曲部1346と下側のミシン目部1342bの屈曲部1
346間には接続部1348が形成されている。そし
て、直線状のミシン目部1344から切断され始めた切
断の流れが屈曲部1346で若干方向転換され、その隣
接する左右の上側のミシン目部1342aあるいは下側
のミシン目部1342bの直線状のミシン目部1346
あるいは屈曲部1348に至るように構成されている。
【0044】図13(C)図示ミシン目1350は、適
宜な間隔をおいて一直線状に形成された直線状のミシン
目部1352と、連続して形成された直線状のミシン目
部1352の間、すなわち、ミシン目が途切れた部分に
切断の流れがあらぬ方向に行かないように方向制御する
方向制御部たる略S字状のミシン目部1354が形成さ
れ、直線状のミシン目部1352と略S字状のミシン目
部1354の間には接続部1356が形成されている。
そして、直線状のミシン目部1352から始まった切断
の流れが、隣接する直線状のミシン目部1352に至る
までに、一旦各直線状のミシン目部1352間において
介在する略S字状のミシン目部1354に至り、介在す
る略S字状のミシン目部1354において切断の流れが
若干方向転換されながら再び隣接する直線状のミシン目
部1352に至るように構成されている。
【0045】図14図示ミシン目は、前記図11(B)
図示切断刃330に用いるに適するミシン目である。図
14(A)図示ミシン目1360は、適宜な間隔をおい
て一直線状に形成された直線状のミシン目部1362
と、連続した直線状のミシン目部1362間の間隔を埋
めるように各直線状のミシン目部1362の左端に切断
の流れがあらぬ方向に行かないように方向制御する方向
制御部たる半円弧状ミシン目部1364が連続して形成
され、各直線状のミシン目部1362の右端と隣接する
半円弧状ミシン目部1364との間には接続部1366
が形成されている。そして、図14(A)において左端
から始まった切断の流れが、直線状のミシン目部136
2の右端に至り、若干切断の方向が変えられ一旦半円弧
状ミシン目部1364に達し、再び隣接する直線状のミ
シン目部1362に至るように構成されている。
【0046】図14(B)図示ミシン目1370は、前
記図14(A)図示ミシン目1360の半円弧状ミシン
目部に代えて、切断の流れがあらぬ方向に行かないよう
に方向制御する方向制御部たるV字状ミシン目部が形成
されたもので、適宜な間隔をおいて一直線状に形成され
た直線状ミシン目1372と、各直線状ミシン目137
2の左端に連続して形成されたV字状のミシン目部13
74とからなり、直線状のミシン目部1372の右端と
V字状のミシン目部1374との間には接続部1376
が形成されている。そして、V字状ミシン目部1374
の最底部は直線状のミシン目部1372の左端と連続し
ている。図14(B)において左端から始まった切断の
流れが、直線状のミシン目部1372の右端において若
干方向が変えられながらV字形ミシン目部1374に至
り、再び隣接する直線状のミシン目部1372に切断の
流れが進むように形成されている。
【0047】図15図示ミシン目は、前記図11(C)
図示切断刃430に用いるに適するミシン目である。図
15(A)図示ミシン目1380は、直線状のミシン目
部1382が適宜な間隔をおいて連続して形成され、直
線状のミシン目部1382の終端〔図15(A)の左
側〕において、切断の流れがあらぬ方向に行かないよう
に方向制御する方向制御部たる鉤状のミシン目部138
4が形成され、前記直線状のミシン目部1382の左端
と鉤状ミシン目部1384との間には接続部1386が
形成されている。そして、前記切断刃430をもって右
端から切断され始めた切断の流れが、直線状のミシン目
部1382の右端から左端に至り、鉤状のミシン目部1
384にて若干切断の流れが変えられ、再び隣接する直
線状のミシン目部1382に至るように構成されてい
る。
【0048】図15(B)図示ミシン目1390は、直
線状のミシン目部1392が連続して形成され、前記図
15(A)図示ミシン目1380の鉤状ミシン目部13
84に代えて、切断の流れがあらぬ方向に行かないよう
に方向制御する方向制御部たる円弧状ミシン目部139
4が形成されている。すなわち、一直線状に連続して形
成された直線状ミシン目部1392の間には若干の間隔
が開けられ、直線状ミシン目部1392の右端には円弧
状ミシン目部1394が連続して形成され、直線状ミシ
ン目部1392の左端と隣接する円弧状ミシン目部13
94との間には接続部1396が形成されている。そし
て、切断刃430をもって図15(B)の右端より始ま
った切断の流れが、直線状ミシン目部1392から左端
に、そこから直線状ミシン目部1392の左端に連続し
て形成された隣接した円弧状ミシン目部1394に至
り、円弧状ミシン目部1394によって若干切断の流れ
が変えられ、再び切断の流れが隣接する直線状ミシン目
部1392に至るように構成されている。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ローラが幅狭
であって切断刃の近傍において回転して切断物を切断刃
に向けて送るように回転軸に設けられているので、平行
が出にくい円筒状の幅の長いローラで被切断物を送る場
合に比して、被切断物を蛇行することなく移送すること
ができる。また、ローラの間にはガイド体が設けられ、
ガイド体が、被切断物をその表面上摺動させる摺動面が
形成され、その摺動面部の先端が切断刃の近傍に位置す
るように、被切断物の移送の上流から下流にわたって設
けられているので、ガイド体の摺動面に沿って被切断物
が拡張状態において正確に移送される。請求項2の発明
によれば、被切断物が支持ローラと押圧ローラによって
押圧支持されながら正確に移送される。請求項3の発明
によれば、ガイド体は支持部により突設部が支持される
とともに、支持部の摺動面上を被切断物の摺動面がその
全体幅にわたって支持され移送され、且つ突設部によっ
て切断刃の近傍まで被切断物が移送される。請求項4の
発明によれば、送り込みローラにより被切断物が切断刃
に向けて送り込まれるとともに、搬出ローラによって切
断刃によって切断されてなる切断物が適宜な位置まで排
出され、且つ送り込みローラと排出ローラの回転数を若
干変えることによって、切断刃において切断される被切
断物をピンと張った状態で切断することができ、切断刃
による切断が正確且つ美麗に行われる。請求項5の発明
によれば、ガイド体の摺動面と、支持ローラの被切断物
との接触部とが同一平面上に位置するように形成されて
いるので、被切断物がガイド体の摺動面から垂れ下がっ
たりすることなく、正確に支持ローラに送られる。請求
項6の発明によれば、ローラの回転によって被切断物が
幅方向にて複数箇所支持されながら送られ、そして被切
断物をその幅方向において切断刃で正確に切断される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態である切断装置の要部
を示す斜視図解図であり。
【図2】図1図示切断装置奥側からみた斜視図解図であ
る。
【図3】図1図示切断装置の奥側からみた右側断面図解
図である。
【図4】図1図示切断装置の平面図解図である。
【図5】図1図示切断装置の正面図解図である。
【図6】図1図示切断装置の要部を示す図解図である。
【図7】別の実施形態である切断装置の側面図解図であ
る。
【図8】図7図示切断装置の平面図解図である。
【図9】図7図示切断装置の正面図解図である。
【図10】この発明の一実施の形態である切断装置に適
用される被切断物の斜視図解図である。
【図11】(A)は別の切断刃の正面図解図であり、
(B)は更に別の切断刃の正面図解図であり、(C)は
更に別の切断刃の正面図解図である。
【図12】(A)は被切断物の別のミシン目の正面図解
図であり、(B)は更に別のミシン目の正面図解図であ
り、(C)は更に別のミシン目の正面図解図である。
【図13】(A)は被切断物の別のミシン目の正面図解
図であり、(B)は更に別のミシン目の正面図解図であ
り、(C)は更に別のミシン目の正面図解図である。
【図14】(A)は被切断物の別のミシン目の正面図解
図であり、(B)は更に別のミシン目の正面図解図であ
る。
【図15】(A)は被切断物の別のミシン目の正面図解
図であり、(B)は更に別のミシン目の正面図解図であ
る。
【符号の説明】 1 被切断物 3 ミシン目 10,110 切断装置本体 10a,110a 左側板 10b,110b 右側板 10c,110c 底板 10d,110d 垂設板 10e,110e 前側板 110f 固定板 12,112 リール 14,114 軸受 16 移送ローラ 20,120 送り込みローラ 22,122 支持ローラ 24,124 押圧ローラ 22a 胴部 22b ゴムリング 22c 接触部 26,126 回転軸 30,130,230,330,430 切断刃 32,132 切断刃本体 34,134,234,334,434 切断刃部 34a,134a,234a,334a,434a 最
頂部 34b,134b,234b,334b,434b 傾
斜部 34c 長溝 36,136 モータ 38 クランク 40,140 クランクフランジ 42 ローラ 142 ロッド 44 ローラピン 144a,144b ピン 46 ガイド溝 50,150 排出ローラ 52,152 支持ローラ 52a 胴部 52b ゴムリング 52c,152c 接触部 54,154 押圧ローラ 56,156 回転軸 60,160 モータ 62,162 平歯車 64 平歯車 164 介在歯車 66,166 回転歯車 68,168 回転歯車 70,170 ガイド体 72 固定部 74,174 支持部 76,176 突設部 78,178 摺動面部 80,180 ローラフレーム 82,182 カバ− 84,184 蝶番 86,186 センサ 90,190 切断物ガイド 92 固定孔 94 センサ 96 押さえ材 128 押圧ローラ 192 搬送ベルト 194 コンベヤフレーム 196 従動ローラ 198 センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟なフィルム、シートまたはフィルム
    ・シート状物等の柔軟性を有する被切断物をローラで切
    断刃まで移送して切断する切断装置であって、 ローラは、幅狭であって切断刃の近傍において回転して
    被切断物を切断刃に向けて送るように回転軸に複数設け
    られ、且つ、前記各ローラの間には、被切断物を切断刃
    に移送するためのガイド体が形成され、 ガイド体は、被切断物をその表面上摺動させる摺動面が
    形成された摺動面部の先端が、切断刃の近傍に位置する
    ように切断刃の移送の上流から下流にわたって形成され
    た、切断装置。
  2. 【請求項2】 前記ローラは、被切断物の一方主面を支
    持しながら被切断物を移送する支持ローラと、前記支持
    ローラと対向して設けられ前記被切断物を前記支持ロー
    ラに押圧しながら被切断物を移送するように形成された
    押圧ローラとを含む、請求項1に記載の切断装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド体は、被切断物の上流側に位
    置する平面を有する支持部と、前記支持部より被切断物
    の下流側に向けて突き出し設けられ前記支持部の平面と
    連続して設けられた平面を有する突設部とを備え、前記
    支持部の平面と突設部の平面とにより摺動面部の摺動面
    を形成し、前記突設部は、前記ローラ間において被切断
    物の上流側より切断刃の近傍まで形成された、請求項1
    または請求項2に記載の切断装置。
  4. 【請求項4】 前記ローラは、切断刃を挟んで上流側に
    位置して被切断物を切断刃に送り込む送り込みローラ
    と、下流側に位置して被切断物が切断刃で切断してなる
    切断物を排出する排出ローラとを含む、請求項1ないし
    請求項3のいずれかに記載の切断装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド体の摺動面は、支持ローラの
    被切断物との接触部と同一平面上に位置するように形成
    された、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の切
    断装置。
  6. 【請求項6】 切断刃は、ローラの回転面と直交する方
    向にその刃先が位置して設けられ、且つ、支持ローラの
    被切断物との接触部と同一の高さ位置に向けて進退自在
    に設けられた、請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の切断装置。
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