JPH09221112A - オーバーラップフィルムによる包装体及び包装方法 - Google Patents

オーバーラップフィルムによる包装体及び包装方法

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JPH09221112A
JPH09221112A JP3039996A JP3039996A JPH09221112A JP H09221112 A JPH09221112 A JP H09221112A JP 3039996 A JP3039996 A JP 3039996A JP 3039996 A JP3039996 A JP 3039996A JP H09221112 A JPH09221112 A JP H09221112A
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Japan
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film
packaging
package
opening
heat
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JP3039996A
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Miyoji Aoyanagi
三四志 青柳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装体にカットテープを使用しないで、しか
も一挙にオーバーラップフィルムを除去できるようにす
ること、並びに、箱形状及び矩形状の被包装物を少ない
工程で簡単に包装すること。 【解決手段】 包装体の一つの面に、開封用孔を所定間
隔をもって直線状に複数個形成する包装体であること、
並びに、その開封用孔は、ヒーター付刃部によって、孔
の周囲に溶融凝固した縁部を有する構成に形成し、熱処
理による収縮があっても溶融凝固した縁部によって開封
用孔が裂けたりすることがなく、安定した包装ができる
ようにした包装方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープカセット、
フロッピーディスク、ビデオカセットまたは光ディスク
カートリッジが収納されたケース等の箱形状または矩形
状を呈する被包装物を熱収縮性のオーバーラップフィル
ムで包装し、そのオーバーラップフィルムを簡単に開封
できるようにした包装体及び包装方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種のオーバーラップフィルムによっ
てテープカセット又は光ディスクカートリッジが収納さ
れたケース等の箱形状または矩形状を呈する被包装物を
包装した包装体は周知である。この包装体のオーバーラ
ップフィルムにおいては、ほぼ決められた位置に開封用
のカットテープが設けられるか、またはミシン目等を設
けることが考えられている。
【0003】カットテープの場合には、包装体の胴部を
ほぼ一周する状態でオーバーラップフィルムの内側に設
けられ、一方の端部が包装体のサイドにおいてわずかに
延長して外側に取り出された構成になっている。また、
ミシン目の場合には、破断し易い所定の位置に設けられ
ることが考えられる。
【0004】いづれにしても、被包装物にラップされた
オーバーラップフィルムは、熱収縮性フィルムが使用さ
れ、その後加熱によるシュリンク処理によって収縮さ
せ、被包装物に対して全体的にタイトアップまたはシュ
リンク(収縮緊縛)させて、体裁良く且つ緊密に密着さ
せて包装体を形成している。
【0005】そして、前記オーバーラップフィルムは、
包装体の側面に延長して設けたカットテープの端部を摘
み、胴部に沿ってグルリと一回りさせるように引っ張る
ことでオーバーラップフィルムをカットし、そのカット
面に沿って緊縛状態にあるオーバーラップフィルムを剥
ぎ取るようにすることにより開封するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例のカットテ
ープによるオーバーラップフィルムの開封は、カットテ
ープの延長部が開封ポイントになっており、カットテー
プが捲回されている位置の極めて限定された一点に開封
ポイントがあるため、その位置が探しずらいと言う問題
点を有しているばかりでなく、カットテープの先端が貼
り付いていて摘みずらいと言う問題点も有している。
【0007】また、カットテープがケース等の胴部を一
回りしてオーバーラップフィルムをカットしても、一部
のオーバーラップフィルムしか除去できず、大半のオー
バーラップフィルムがそのままケースの胴部に残存する
ことになる。このような状態であると、テープカセット
または光ディスクカートリッジのケース等においては、
オーバーラップフィルムを全部除去しなければ使用でき
ないので、残存しているオーバーラップフィルムを取り
除かなければならない。
【0008】光ディスクカートリッジを収納したケース
等の比較的硬質の材料で形成された被包装物にあって
は、残存しているオーバーラップフィルムが、緊張状態
で且つ比較的ピッタリと密着していることから、オーバ
ーラップフィルムを剥ぎ取ることが困難であると共に、
カットテープによる切り口が比較的ストレートであるこ
とから、切り口部分に指を入れて引き裂くことも困難で
あり、とっさに使用したいときに、残存したオーバーラ
ップフィルムが簡単に除去できず、使用が間に合わない
と言う問題点を有している。
【0009】また、カットテープを用いた場合に、残存
しているオーバーラップフィルムを剥ぎ取り易くするた
めに、オーバーラップフィルムの一部に切り込み、また
はミシン目を設けておいたり、或は複数のカットテープ
を用いて、カット部分が拡がるように構成したものが提
案されている。
【0010】しかしながら、切り込みまたはミシン目を
設けたものにおいては、シュリンク処理の際に裂けたり
する不都合があるばかりでなく、その切り込みまたはミ
シン目の位置が明確でないこと、及び切り込みが目視に
よって見難いことの理由により、実際に利用されること
が少なく、依然として残存しているオーバーラップフィ
ルムの剥ぎ取りに困難を極めている。
【0011】更に、複数のカットテープを用いた場合に
は、余分なカットテープが必要であること、及び自動化
されている包装装置において、更に余分な装置を付加し
なければならないという経済的な問題点を有するばかり
でなく、被包装物の包装作業において、異なる方向から
のカットテープの貼着工程が必要になる分だけ作業性が
悪くなるという問題点も有することになる。
【0012】従って、従来例の包装体及び包装方法にお
いては、カットテープを使用しないで包装の作業性を良
くすること、製造工程中及び取り扱い中にオーバーラッ
プフィルムが裂けたり破けたりしないこと、及び開封時
に被包装物を落下させることなく、しかも開封途中でオ
ーバーラップフィルムを残存させないで一挙に除去でき
るようにすることに解決しなければならない課題を有し
ている。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する具体
的手段として本発明は、箱形状または矩形状の被包装物
を熱収縮性フィルムで緊縛状態に包装する包装体であっ
て、該包装体の一つの面に、孔の周囲に溶融凝固した縁
部を有する開封用孔を、所定間隔をもって直線状に複数
個形成したことを特徴とするオーバーラップフィルムに
よる包装体;並びに、箱形状または矩形状の被包装物を
熱収縮性フィルムで緊縛状態に包装する包装方法であっ
て、被包装物を包装する前に熱収縮性フィルムの所定位
置に、孔の周囲に溶融凝固した縁部を有する開封用孔を
所定間隔をもって直線状に複数個形成し、被包装物を包
装した後に前記熱収縮性フィルムを収縮させるための熱
処理を行うことを特徴とするオーバーラップフィルムに
よる包装方法を提供するものである。
【0014】本発明の包装体は、開封用孔を所定間隔を
もって直線状に複数個形成したことにより、余分なカッ
トテープを使用しないで済み、取り扱い作業においてオ
ーバーラップフィルムを誤って破いたりすることがな
く、開封の際には、包装体を両手で掴んで開封用孔の近
傍に親指を押し付けて開くようにするだけで、オーバー
ラップフィルムを簡単に破いて全面的に除去することが
できるのである。
【0015】また、本発明の包装方法においては、被包
装物を包装する前に熱収縮性フィルムの所定位置に、孔
の周囲に溶融凝固した縁部を有する開封用孔を所定間隔
をもって直線状に複数個形成するものであり、余分なカ
ットテープを使用しないことにより余分な装置及び工程
が不要になることで、包装の作業性が著しく向上すると
共に、熱処理による収縮があっても溶融凝固した縁部に
よって開封用孔が裂けたりすることがなく、安定した包
装ができるのである。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る包装体及び包
装方法について図示の実施例に基づき更に詳しく説明す
ると、1はオーバーラップフィルムであり、該オーバー
ラップフィルム1は、例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリブテン等の架橋ポリオレフィン系多層熱収
縮性フィルムであり、その厚さが約15ミリミクロン
(μm)のものである。
【0017】このようなオーバーラップフィルム1は、
一般的に使用されているものと同種のものであり、透
明、半透明又は不透明な材料のものから包装の態様によ
って適宜選択される。本発明の実施例の場合には、透明
で長尺なフィルムが選択され、その長尺なフィルムを長
さ方向に沿って二つ折りされた状態でロール状に巻かれ
たものが使用される。
【0018】このようにロール状に巻かれたオーバーラ
ップフィルム1は、複数のガイドロール2を介して一方
の端部から、所謂パッケージラインと称される包装体加
工部3に連続的に供給される。この供給に当たって、二
つ折りされたオーバーラップフィルム1は、折り畳みの
自由端縁部側から差し込まれたへら状の拡開部材4によ
り、上下に押し開かれ上部フィルム1aと下部フィルム
1bとに分離された状態にされる。
【0019】包装体加工部3において、押し開かれた上
部フィルム1aと下部フィルム1bとの間に、板状のガ
イド部材5がわずかに傾斜して差し込まれており、その
ガイド部材5によって上下フィルムの開かれる度合いが
更に広くなり、それによってガイド部材5と下部フィル
ム1bとの間に、光ディスクカートリッジ等の箱形状ま
たは矩形状を呈する被包装物6がパッケージラインの横
方向、即ち矢印E方向から簡単に供給できるようにな
る。
【0020】箱形状または矩形状を呈する被包装物6と
しては、図示の光ディスクカートリッジの他に、例えば
磁気テープ等の記録媒体を備えた録画及び又は録音用の
テープカセット、フロッピーディスク、ビデオカセッ
ト、磁気フロッピー、ケースに入ったカード、またはケ
ースに入った種々の物品で、全体が箱形状または矩形状
を呈するものであれば全て含むものである。
【0021】板状のガイド部材5の位置において、上部
フィルム1aに対して開封用孔7を形成する。この開封
用孔7は、複数個の孔が所定の間隔をもって直線状に並
んだものであり、例えば、図2〜4に示した穿孔治具8
を用いて形成される。
【0022】開封用孔7を構成する複数個の孔は、各孔
の大きさがφ1.0〜3.0mmの範囲であり、孔の数
は5〜15個程度である。孔の大きさを1.0mm以下
にすると開封性の面で好ましくなく、逆に3.0mm以
上にすると、包装後の製品としての外観(見た目)が悪
くなり、商品価値が低下する虞がある。また、孔の数と
して、5個以下の場合は開封性が悪くなり、15個以上
になると外観上(見た目)が悪くなるばかりでなく、包
装工程(シュリンク工程)及び輸送途中において破れ易
いなどの問題点が生ずる虞がある。
【0023】開封用孔7を形成する穿孔治具8は、所定
の柄またはステー9の下端部にノコギリ刃状のヒーター
付刃部10が突出して設けられたものであり、該ヒータ
ー付刃部10を加熱状態にして上部フィルム1aに接触
させることで開封用孔7が形成される。この場合に、上
部フィルム1aの下部にガイド部材5が存在することに
より、下部フィルム1bには何等影響を与えることなく
開封用孔7が形成できる。
【0024】形成された開封用孔7は、ヒーター付刃部
10が加熱状態において上部フィルム1aと接触して形
成されるため、図5に示したように、各孔は長楕円形で
且つ周囲に溶融凝固した縁部7aが形成され、該縁部7
aによって各孔の周囲が補強された状態になっている。
【0025】前記した穿孔治具8は、独立した状態で設
けることができるが、図示の実施例においては、シール
部11における切断用ヒーターブロック12に取り付け
た状態にして使用する。
【0026】このシール部11においては、被包装物6
を上部フィルム1aと下部フィルム1bとの間に供給し
た後において、連続しているオーバーラップフィルム1
を切断用ヒーターブロック12によって切断すると共
に、開口している端縁部分をシールして全周が密閉され
た袋体または包装体とするものである。
【0027】切断用ヒーターブロック12は、全体とし
て略鉤形を呈しており、略同形状の台座部13と上下に
対峙した状態に配設され、切断用ヒーターブロック12
が上下動するようになっている。そして、切断用ヒータ
ーブロック12のブロック12aがオーバーラップフィ
ルム1の供給方向にに対して直交する方向に位置し、一
包装体A毎に切断すると共に切断面をシールし、ブロッ
ク12bが二つ折りの開口端縁側をシールするようにな
っている。
【0028】このような切断用ヒーターブロック12に
前記穿孔治具8を取り付けることにより、切断用ヒータ
ーブロック12の上下動と一緒に穿孔治具8も上下動
し、切断用ヒーターブロック12が一包装体Aをシール
して切り離す作業を行う毎に、前段において一包装体A
に対応する開封用孔7を形成するのである。
【0029】切断用ヒーターブロック12により周囲が
シールされて形成された一包装体Aの形状は、図6に示
した通りである。この図から明らかなように、切断分離
された一包装体Aは、被包装物6の周囲に空気が残存し
た状態にあり、オーバーラップフィルム1は被包装物6
に対して全面的に密着または緊縛した状態になっていな
い。
【0030】このように形成された一包装体Aは、板状
の受け部材14を経て次段の熱収縮装置15に供給され
る。この熱収縮装置15は、一般的にシュリンク包装と
して使用されているもので、シュリンクトンネルと称さ
れるものであり、トンネル内部が適宜の加熱手段により
所定の温度、例えば172℃±5℃程度に加熱されてい
る。
【0031】そして、一方の端部から一包装体Aを供給
してトンネル内を通過させることにより、オーバーラッ
プフィルム1が全面的に熱収縮し、図7に示したよう
に、被包装物6を緊縛するようにして外表面に全体が緊
密に密着するのである。この場合の通過時間は、略7±
2秒程度である。なお、トンネル内部の温度及び通過時
間は、周囲の環境、例えば季節による周囲温度と使用材
料等とによって多少異なることがあり、前記した数値に
限定されるものではない。
【0032】熱収縮装置15のシュリンクトンネルを通
過させて熱収縮を行わせる際に、オーバーラップフィル
ム1には、開封用孔7が設けられているので、包装体内
部の空気はその開封用孔7から外部に抜けるので、熱収
縮が速やかに行われ、緊縛またはシュリンク包装が完了
する。
【0033】この熱収縮によって、オーバーラップフィ
ルム1の上部フィルム1aに形成されている開封用孔7
は、図8に示されたように、各孔の周囲が全面的に緊張
されるので各孔全体が拡がり、夫々が略楕円形状にな
る。この場合でも、各孔は直線状を維持すると共に、溶
融した縁部7aの存在によって各孔が破壊されることは
なく、楕円形状を維持するのである。
【0034】従って、穿孔治具8による開封用孔7の形
成は予備工程であり、熱収縮装置15での熱処理が開封
用孔7の仕上げ工程と言うことになる。そして、開封用
孔7は完成した包装体Bの一つの面において、その面の
中央部で、且つ中心部から一辺側に偏った状態に位置し
ている。
【0035】即ち、図8に示した箱形状または矩形状を
呈する包装体Bの一つの面上において、X−X線が横方
向において中心部を通る線であり、Y−Y線が縦方向に
おいて中央部を通る線であるとすると、開封用孔7は一
辺aに対して垂直で、該一辺aと直角な対向する二辺
b,cの略中央部で、且つ前記一辺aと対向する他の辺
dとの中心部よりも一辺a側に偏って形成されるのであ
る。つまり、包装体Bの中心線よりも一辺a寄りで、該
一辺aを二分する位置に垂直(中央線上)に開封用孔7
が形成されることになる。
【0036】このように完成した包装体Bに対して、限
定した位置に開封用孔7を形成することによって、図9
に示したように、包装体Bを両側から両手で掴むように
して支持し、親指を開封用孔7の近くにおいてオーバー
ラップフィルム1の面に適度に押し付けながら矢印F,
Gの方向に夫々移動させることにより、開封用孔7が裂
けオーバーラップフィルム1を破って除去することがで
きるのである。
【0037】特に、両手で包装体Bを両側から手のひら
で掴むようにすることで、親指が自由に動かせる状態に
なるので、包装体Bを落下させたりすることなく、安定
した状態で包装体Bを維持して速やかな開封が行えるの
である。
【0038】そして、被包装物6の包装状態において
も、開封用孔7が包装体Bの一つの面の中央部で且つ一
辺寄りに形成されていることから、開封の位置認識が容
易であると共に、開封用孔7がコーナ部等に掛かってい
ないため、取り扱い作業中において誤って引っ掛かった
り破けたりすることがなく、安定した包装が望める。
【0039】また、包装工程において被包装物6を供給
する初期段階のフィルム状態の時にヒーター付きノコギ
リ刃状の穿孔治具8で予備的な開封用孔を穿け、熱収縮
工程においてその開封用孔7を予定した、例えば楕円形
状に確立させるものであるので、包装作業の能率アップ
が図れる。
【0040】前記した説明は、本発明に係る最も好適な
実施例についてのものであり、これに限定されるもので
はない。即ち、開封用孔7の形成は、包装体Bの一つの
面において、一辺aを略二分する方向、即ち一辺aと直
交する方向に形成されていれば良いのであって、その一
辺a側に偏る必要はなく、中心線X−Xを越えて対向す
る辺d側まで延長した状態で形成されても良いのであ
る。この場合の一つの面とは、表面側または裏面側を指
すのであり、開封孔7が形成されるのは、その表面側ま
たは裏面側であって、どちら側にも設けることができる
のである。
【0041】また、開封用孔7を構成する小孔の数も、
包装体Bの体裁を無視すれば、更に多数個設けることが
でき、上述したように一辺aと対向する辺dまで至るよ
うに形成するとか、または下部フィルム1b側にも設け
ることができ、要するに一つの面において一辺に直交す
る方向でその一辺を二分するような状態で開封用孔7を
設けることが要件であり、そのように開封用孔7を設け
ることで、開封の際に上下または表裏がひっくり返って
いても、つまり、開封動作の方向性を無視して簡単に開
封が行える点で有利である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るオーバ
ーラップフィルムによる包装体は、包装体の一つの面
に、孔の周囲に溶融凝固した縁部を有する開封用孔を、
所定間隔をもって直線状に複数個形成した構成とするこ
とによって、従来使用されていた余分なカットテープを
使用しないで済み、取り扱い作業においてオーバーラッ
プフィルムを誤って破いたりすることがなく、特に、開
封の際には、包装体を両手で掴んで開封用孔の近傍に親
指を押し付けて開くようにするだけで、オーバーラップ
フィルムを簡単に破いて全面的に一挙に除去することが
できるという優れた効果を奏する。
【0043】また、本発明に係る包装方法は、被包装物
を包装する前に熱収縮性フィルムの所定位置に、孔の周
囲に溶融凝固した縁部を有する開封用孔を所定間隔をも
って直線状に複数個形成し、被包装物を包装した後に前
記熱収縮性フィルムを収縮させるための熱処理を行うよ
うにしたことにより、従来例のような余分なカットテー
プを使用しなくて済み、余分な装置及び工程が不要にな
ることで、包装の作業性が著しく向上すると共に、熱処
理による収縮があっても溶融凝固した縁部によって開封
用孔が裂けたりすることがなく、安定した包装ができる
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る包装体の包装方法を実施するため
の装置を略示的に示した斜視図である。
【図2】同包装方法に用いられる開封用孔を形成するた
めの穿孔治具の一部を示す側面図である。
【図3】同穿孔治具の正面図である。
【図4】同穿孔治具の底面図である。
【図5】同穿孔治具でオーバーラップフィルムに穿けら
れた予備的な開口用孔の拡大平面図である。
【図6】本発明の包装方法によって得られた熱処理前の
一包装体を示す斜視図である。
【図7】同一包装体を熱処理して完成させた包装体の一
部を破断して示した平面図である。
【図8】同完成した包装体における開封用孔の拡大平面
図である。
【図9】同完成した包装体のオーバーラップフィルムを
開封する様子を示した平面図である。
【符号の説明】
1 オーバーラップフィルム; 1a 上部フィルム;
1b 下部フィルム;2 ガイドロール; 3 包装
体加工部; 4 拡開部材; 5 板状部材;6 被包
装物; 7 開封用孔; 7a 溶融凝固した縁部;
8 穿孔治具;9 ステー; 10 ヒーター付刃部;
11 シール部; 12 切断用ヒーターブロック;
12a,12b ブロック; 13 台座部; 14
受け部材; 15 熱収縮装置; A 一包装体;
B 完成した包装体; E,F,G 矢印; a〜d
包装体の辺

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱形状または矩形状の被包装物を熱収縮
    性フィルムで緊縛状態に包装する包装体であって、 該包装体の一つの面に、孔の周囲に溶融凝固した縁部を
    有する開封用孔を、所定間隔をもって直線状に複数個形
    成したことを特徴とするオーバーラップフィルムによる
    包装体。
  2. 【請求項2】 開封用孔は、ヒーター付ノコギリ刃状の
    穿孔治具で熱を加えながら形成することを特徴とする請
    求項1に記載のオーバーラップフィルムによる包装体。
  3. 【請求項3】 開封用孔は、箱形状または矩形状の被包
    装物における一つの面の一辺の略中央部に垂直で、且つ
    その一辺と対向する辺との略中間部より前記一辺寄りに
    形成したことを特徴とする請求項1に記載のオーバーラ
    ップフィルムによる包装体。
  4. 【請求項4】 箱形状または矩形状の被包装物を熱収縮
    性フィルムで緊縛状態に包装する包装方法であって、 被包装物を包装する前に熱収縮性フィルムの所定位置
    に、孔の周囲に溶融凝固した縁部を有する開封用孔を所
    定間隔をもって直線状に複数個形成し、 被包装物を包装した後に前記熱収縮性フィルムを収縮さ
    せるための熱処理を行うことを特徴とするオーバーラッ
    プフィルムによる包装方法。
  5. 【請求項5】 開封用孔は、包装初期段階のフィルム状
    態のときに予備的に形成され、 熱処理工程によって予定した形状に確立されるようにし
    たことを特徴とする請求項4に記載のオーバーラップフ
    ィルムによる包装方法。
JP3039996A 1996-02-19 1996-02-19 オーバーラップフィルムによる包装体及び包装方法 Pending JPH09221112A (ja)

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