JPH11321882A - 包装シート及び包装体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 内容物を取出すことができるまで充分に切り
裂くことが容易な包装シート及び包装体を提供する。 【解決手段】 矩形状のシート5 と、該矩形状のシート
5 の辺に対して斜め方向に切り裂きを容易とする貼着さ
れたガイドテープ３から構成された切裂手段とを具備し
ていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、包装袋に関する。
さらに詳しくは、内容物を容易に取り出すことができる
包装袋に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ビデオテープ等を包装する包装シ
ートの一例としては、図４に示すように、矩形状に形成
された合成樹脂製のシート12の一端12a 側にガイドテー
プ13が設けられたものが一般的に用いられている。

【０００３】そして、該シート12をビデオテープ等の内
容物10に巻回して密着し、熱溶着によりシート12の一端
12a 及び他端を密封して内容物10を収容した包装体15を
形成している。

【０００４】従って、前記従来のシート12に巻回されて
形成された包装体15は、包装体15の一辺の方向に対して
略平行にガイドテープ13が形成されており（図４におい
ては図４の横方向、即ち短手方向）、該ガイドテープ13
の端部13a を摘み、ガイドテープ13に沿って包装体15を
開封して内容物10を露出することができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前記包装袋に
おいては、ガイドテープ13が包装体15の辺の方向に対し
て略平行に形成されているため、開封される際にはガイ
ドテープ13の設けられている一端12a 側とその他の部分
とに分離され、包装体15を開封しても、開封されていな
い包装体15の残りの部分から内容物10を取り出すことが
困難であるという問題がある。

【０００６】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、内容物を取出すことができるまで
充分に切り裂くことが容易な包装シート及び包装体を提
供することを課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明に係る包装シートは請求項１記載の如
く、矩形状のシート5 と、該矩形状のシート5 の一辺に
対して斜め方向に切り裂きを容易とする切裂手段とを具
備していることを特徴とする。このようにシート5 に切
裂手段を有することにより、シート5 に内容物を収容す
る際、内容物に対しても斜め方向に切断手段が配置され
ることとなり、従って内容物を包装しているシート5 を
内容物に対して斜めに切り裂いて容易に内容物を取り出
すことができる。

【０００８】本発明に係る包装シートは、請求項２記載
の如く、前記切裂手段が、前記矩形状のシート5 に少な
くとも一部が貼着されているガイドテープ3 で構成され
ていると、ガイドテープ3 に沿って確実に斜め方向に切
り裂くことができるので好ましい。

【０００９】本発明に係る包装体としての特徴は、請求
項３記載の如く、シート5 の一端2aが閉塞され、他端2b
が開放されることにより袋状に形成される袋本体1 と、
袋本体1 内に収容される内容物10とを具備し、該袋本体
1 の前記他端2bが閉塞されて形成される包装体におい
て、袋本体1 には内容物10に対して斜め方向に切裂可能
な切裂手段が形成されていることにある。このように内
容物10に対して斜め方向に切裂手段が形成されているこ
とにより、包装体から内容物10を取り出す際、内容物10
を包装している袋本体1 を分割する面積を大きくするこ
とができるので、容易に内容物10を取り出すことができ
る。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。図１は本発明に係る包装体
の一実施の形態を示す一部破断斜視図であり、図２は本
発明に係る包装シートの一実施の形態を示す平面図であ
る。図１において、1 は袋本体を示し、該袋本体1 は、
包装シート2 が内容物としてのカセットテープ10に巻回
されて形成されている。また、包装シート2 は、図２に
示すように、合成樹脂シート等で略矩形状に形成される
シート5 の一方の面（包装シート2 の裏面、即ち包装す
べきカセットテープ10に面する側の面）に、シート5 の
略対角に亘って粘着剤等により貼着された、包装シート
を容易に切り裂くための切裂手段としてのガイドテープ
3 が設けられることにより形成されている。即ち、ガイ
ドテープ3 はシート5 の辺（縦方向、横方向の何れの
辺）に対して斜め方向に形成されている。

【００１１】そして、包装シート2 が内容物としてのカ
セットテープ10に巻回され、その両端2a,2b が封止され
ることにより、本発明に係る包装体が形成されている。

【００１２】尚、包装シート2 において、該ガイドテー
プ3 の一端側には、ガイドテープ3を挟み込むように、
直線状の切込4,4 が形成されている。

【００１３】上述のように袋本体1 内にカセットテープ
10が収容されて形成された包装体からカセットテープと
取り出す際には、該切込4,4 の間を指で摘んで引っ張る
と、ガイドテープ3 に沿って包装シート2 を開封するこ
とができる。

【００１４】その際、ガイドテープ3 は、図１に示すよ
うに、カセットテープ10の各辺に対して斜め方向に、且
つ前述のように包装シート2 の略対角に亘って形成され
ているので、ガイドテープ3 を引っ張ることにより、包
装体1 の一端2aから他端2bまでを確実に開封してカセッ
トテープ3 を取り出すことができる。

【００１５】本発明に係る包装体の他の実施の形態とし
て、図３に示すように、包装シート2 の両側縁をヒート
シールしてシール部2cを形成し、且つ一端部2aもヒート
シールすることにより包装シート2 を袋状に形成して袋
本体1 を形成し、他端部から包装袋内部に食品等の内容
物10を収容し、該他端部2bをヒートシールすることによ
り包装体を形成することもできる。

【００１６】また、このように袋本体1 を袋状に形成す
る場合、図１と同様に内容物10に密着するように包装シ
ート2 を巻回して包装体を形成してもよい。

【００１７】更に、ガイドテープ3 の両端を挟むように
形成されている切込4,4 の形状は、図３においてはＶ字
形状に形成されている。

【００１８】上記各実施の形態においては、包装シート
を容易に切り裂く切裂手段としてのガイドテープを直線
状に形成したが、直線状でなくとも、曲線で斜めに形成
したり、螺旋状に形成する等適宜変更可能である。ま
た、上述の各実施の形態においては、ガイドテープを包
装する内容物の一端から他端に亘って（包装シートの対
角状に）設けたが、少なくとも包装する内容物を取り出
すことができる程度の長さがあれば充分である。

【００１９】更に、容易に切り裂くための切裂手段とし
ては、上述のガイドテープに限定されることなく、例え
ばシートを合成樹脂シートで形成する場合、延伸方向を
矩形状のシートの辺に対して斜め方向、即ち対角方向と
することによっても構成することができる。

【００２０】このように、シートの辺に対して延伸方向
を斜めとすることで、切裂手段を構成すると、上述の如
きガイドテープを切裂手段とする場合に比して、包装シ
ートを形成する材料を少なく構成することができる。

【００２１】本発明に係る包装シートは、特にカセット
テープ、ビデオテープ、フロッピーディスク、ソーセー
ジ等に適し、特にソーセージ等の細長い内容物を包装す
れば、確実に且つ容易に内容物を包装シートから取り出
すことができるため、最適である。

【００２２】

【発明の効果】本発明によれば、シートに内容物を収容
する際、内容物に対しても斜め方向に切断手段が配置さ
れることとなり、従って内容物を包装しているシートを
内容物に対して斜めに切り裂いて容易に内容物を取り出
すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る包装体の一実施の形態を示す一部
破断斜視図。

【図２】本発明に係る包装シートの一実施の形態を示す
平面図。

【図３】本発明に係る包装体の他の実施の形態を示す一
部破断斜視図。

【図４】従来の包装体の一例を示す一部破断斜視図。

【符号の説明】

１ 袋本体 ２ａ 一端 ２ｂ 他端 ３ ガイドテープ ５ シート

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 矩形状のシート(5) と、該矩形状のシー
   ト(5) の辺に対して斜め方向に切り裂きを容易とする切
   裂手段とを具備してなることを特徴とする包装シート。
2. 【請求項２】 前記切裂手段が、前記矩形状のシート
   (5) に少なくとも一部が貼着されているガイドテープ
   (3) で構成されてなる請求項１記載の包装シート。
3. 【請求項３】 矩形状のシート(5) の一端(2a)が閉塞さ
   れ、他端(2b)が開放されることにより袋状に形成される
   袋本体(1) と、袋本体(1) 内に収容される内容物(10)と
   を具備し、該袋本体(1) の前記他端(2b)が閉塞されて形
   成される包装体において、袋本体(1) には内容物(10)に
   対して斜め方向に切裂可能な切裂手段が形成されてなる
   ことを特徴とする包装体。